JPH10129480A - 鉄道車両用ディスクブレーキのアルミ基複合材製ロータ - Google Patents
鉄道車両用ディスクブレーキのアルミ基複合材製ロータInfo
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Abstract
ルトが挿通しているボルト貫通孔の周辺に割れや変形が
生じることがないアルミ基複合材製ロータを提供するこ
と。 【解決手段】 アルミ基複合材により略円盤状に一体形
成されたロータ本体23の内周部には、該ロータ本体2
3の板厚方向には相対変位可能でかつ周方向の相対変位
は規制されるように鉄系材料製の固定リング25を嵌合
装備し、該固定リング25に取り付けボルト5により車
輪8の側面に締結するためのボルト貫通孔21を装備
し、前記固定リング25と嵌合状態のロータ本体23
は、前記固定リング25と共に車輪8に締結される波形
板ばね28による押圧力で車輪8に押圧固定する。
Description
れて鉄道車両の車輪の側面に締結される鉄道車両用ディ
スクブレーキのアルミ基複合材製ロータに関するもので
ある。
は、従来より、略円盤状のロータを鉄道車両の車輪の内
外両側面にボルトによって締結することで、車輪の両側
面に制動用の摺動面を形成したタイプのものが知られて
いる。従来のこのタイプのものでは、ロータは、鋳鉄や
鍛鋼等の鉄系材料で製造していた。しかし、近年、鉄道
車両は高速化の指向が強まり、それに伴って、車両を構
成する部品の軽量化が強く求められてきた。特に、車輪
やこの車輪に装備される前述のロータ等は直接レールに
負荷をかけるばね下質量となり、レールに与える振動や
衝撃、更には車両の走行性能にも大きな影響力を持つた
め、軽量化が重要な課題とされてきた。
複合材製のロータを開発するに至っている。ここでいう
アルミ基複合材は、アルミニウム合金の金属母相にセラ
ミック粒子等(Al2 O3 ,SiO2 ,SiC等)の強
化粒子を分散させた複合材料で、比重を約2.8程度に
抑えることができ、従来の鉄系材料と比較すると、大幅
な軽量化が図れる。
材によって製造される従来のロータ1の構造を示したも
のである。このロータ1は、アルミ基複合材により略円
盤状に一体形成されると共に、内周寄りに複数個のボル
ト貫通孔3が貫通形成された構成を成し、前記ボルト貫
通孔3に挿通された取り付けボルト5と該取り付けボル
ト5に螺合するナット6により、図7に示すように、鉄
道車両の車輪8の側面に締結される。
囲が制動用の摺動面9aとなるもので、該摺動面9aの
範囲は平坦に仕上げられている。また、ロータ1の裏面
10は、車輪8の側面に当接される面で、放熱効果を高
めるために、冷却用のフィン10aをロータ中心から放
射状に突設した構造としている。
ト5の軸径に適度の余裕を持たせた円形穴で、ナット6
側には、通常、ナット6の弛み止めとして、ばねワッシ
ャ11が装備される。
使用されるロータ1は、制動動作時には、摩擦熱によっ
て250〜300℃程度に昇温し、それに伴う熱膨張に
より、図8に示すように、外周側が表面9側にせり出し
た略椀形に変形する。図8に示す矢印(イ)は、この略
椀形の変形時に発生する径方向の引張応力(熱応力)を
示している。
変形する際には、図9に示すように、径方向の熱膨張の
よって作用する引張応力Fのために、ロータ1のボルト
貫通孔3の一部(正確には、前記ボルト貫通孔3のロー
タ中心側の内壁面)が取り付けボルト5に強く圧接さ
れ、結果的には、ボルト貫通孔3の一部の内壁面に集中
荷重となって働く圧縮荷重のために、ボルト貫通孔3の
周縁に割れや変形が生じ易いという問題があった。
を防止する手段として、図10に示すように、予めボル
ト貫通孔3の穴径をより大きめに設定して、取り付けボ
ルト5とボルト貫通孔3の内壁面との間の隙間Sの増大
を図ったり、ナット6とロータ1との間に皿ばね13を
介在することが研究されているが、ロータ1の径方向の
熱膨張はかなり大きいため、これらの手段では、未だ十
分な成果が得られていない。
ータ1の裏面10と車輪8との接触面積を増大させるこ
とでロータ1から車輪8への伝熱量を高めて、ロータ1
の昇温自体を抑えることで、ボルト貫通孔3の周縁に割
れや変形が生じることを抑制する技術が示されたが、近
年の高速車両における走行条件や制動条件では、ロータ
1の昇温を大幅に低減させることは極めて難しく、やは
り、十分な成果を得ることができないのが現状である。
ることにあり、取り付けボルトによって車輪に締結され
る鉄道車両用ディスクブレーキのアルミ基複合材製ロー
タであって、昇温によって熱膨張が生じても、ボルト貫
通孔の周縁に割れや変形が生じることがなく、高速の鉄
道車両における苛酷な制動条件にも長期に渡って耐える
ことのできる鉄道車両用ディスクブレーキのアルミ基複
合材製ロータを提供することである。
の本発明に係る鉄道車両用ディスクブレーキのアルミ基
複合材製ロータは、中央に貫通穴を有し略円盤状に一体
形成されているロータ本体と、該ロータ本体に対してこ
のロータの板厚方向にのみ自由度を持って前記中央貫通
穴に嵌挿装備されて前記車輪への取り付けボルト用貫通
孔を有する鉄系材料製の固定リングと、前記ロータ本体
に当接させる押圧用板部と前記固定リングの取り付けボ
ルト用貫通孔に対応する貫通孔を有する締結用板部とを
段違いに連設した波形板ばねとを備え、前記波形板ばね
と前記固定リングとを貫通する前記取り付けボルトで波
形板ばねの前記締結用板部を締めることにより、前記押
圧用板部が前記ロータ本体と固定リングとを車輪側面へ
押圧固定する構成である。
レーキのアルミ基複合材製ロータは、上記目的を達成す
るために、前記ロータ本体の前記中央貫通穴と前記固定
リングとの嵌挿形状が歯車の噛み合わせ形状となってお
り、固定リングの突設された歯部に取り付けボルト用貫
通孔が備えられている構成とすることができる。
タのボルト貫通孔の周縁に割れや変形が生じる原因の一
つとしては、熱膨張による前記ボルト貫通孔の周縁のロ
ータ外周側への変位が無理に拘束されてしまうことにあ
る。更に詳述すると、ロータの径方向の熱膨張時に、ボ
ルト貫通孔のロータ中心側の一部の内壁面が取り付けボ
ルトによって変位を拘束されて、熱膨張に応じきれなく
なることが大きな要因となる。
ようにばねワッシャで直接締め付け固定した取り付け構
造の場合は、ロータの板厚方向の熱膨張による取り付け
状態での経時変化で、ロータの表面のばねワッシャの当
たっている部分に陥没が生じ、この陥没部のロータ軸中
心側の半円弧の範囲全体が、ロータの径方向の熱膨張に
伴う変位を規制する引っ掛かりとなり、熱膨張初期の径
方向の変位を拘束してしまうことも、見逃すことのでき
ない重大な要因である。この陥没部の引っ掛かりによ
り、径方向の熱膨張時に発生する応力は、ボルト貫通孔
のロータ中心側の周縁部で急速に上昇して、ボルト貫通
孔のロータ中心側の周縁部に集中荷重として作用してし
まうからである。
制動用の摺動面を提供するアルミ基複合材製のロータ本
体の貫通穴の内周には、鉄系材料で形成された別体の固
定リングが嵌挿装備されるようになっていて、鉄道車両
の車輪にねじ止めするためのボルト挿通孔は該固定リン
グに設けられている。そして、内周部に固定リングが嵌
挿されたロータ本体と該固定リングはそれぞれの一部が
波形板ばねによって覆われ、まず、波形板ばねの締結用
板部が取り付けボルトにより固定リング方向へ押圧され
る。それと同時に波形板ばねの押圧用板部はロータ本体
を車輪側面へ押圧固定する。つまり、車輪の裏面も同様
の構成となっているので、車輪の表裏各々に配置された
波形板ばねの対向する締結用板部を取り付けボルトによ
り締めつけることで、車輪の表裏に配置されたロータ本
体を車輪側面へ押圧固定することができる。
ない構成によって、制動時に摺動面の摩擦で高温に昇温
するロータ本体にアンバランスな熱膨張が発生せず、取
り付けボルトによって膨張方向を拘束されることもな
い。またここで、制動時にロータに対して加わる力とし
ては、取り付けボルト付近の軸力とロータ本体を車輪側
面へ押圧している圧縮応力とがある。本発明のように、
固定リングに取り付けボルト用の貫通孔が備えられ、且
つ、ロータの板厚方向にのみ自由度を許されている構成
により、固定リングにはロータ本体に対する取り付けボ
ルト位置決めの作用が与えられることで、軸力を受け止
める役目が固定リングに振り分けられ、一方、圧縮応力
については押圧用板部からロータ本体に伝えられるた
め、力を受ける部分が分散されることとなり、耐久性を
より高めることができる。
較して機械的強度が高く、しかも熱膨張率の小さな鉄系
材料製であるため、制動時の昇温に伴う熱膨張によって
作用する応力に対する耐久性が高い。従って、制動時の
昇温等によってロータ本体に大きな熱膨張が生じる場合
でも、該ロータ本体の熱膨張による変位は固定リングと
の間の相対変位となり、ボルト挿通孔の周縁に割れや変
形が生じることがなく、高速の鉄道車両における苛酷な
制動条件にも長期に渡って耐えることが可能になる。
体の中央貫通穴と固定リングとの嵌挿形状が歯車の噛み
合わせ形状となっており、ロータ本体の内周から径方向
に突設した係止歯と、固定リングの外周に突設した歯部
との噛合により前記ロータ本体の内周に固定リングを嵌
合させる構成では、ロータ本体は、固定リングに対し
て、外周側に向う径方向の熱膨張に対する変位が許容さ
れると同時に、板厚方向の熱膨張に対する変位も許容さ
れることになり、ロータ本体には熱膨張時に無理な拘束
力な作用しない理想的な取り付け状態が得られる。
共に鉄道車両の車輪の側面に締結可能な締結用板部と、
前記歯部間に位置しているロータ本体の係止歯に当接さ
せる押圧用板部とを、互いに段違いに、かつ、前記歯部
と係止歯の配列に対応して交互にリング状に連設した構
成であるので、ロータ本体の固定に必要な波形板ばねが
単一で済み、部品点数の増加を抑止し、且つ、表裏を間
違えると固定状態とならないことが一目瞭然で、波形板
ばねの取り付け側の間違いを無くすことができ、組み立
て性を向上させることができる。
明を説明する。図1乃至図5は本発明に係る鉄道車両用
ディスクブレーキのアルミ基複合材製ロータの一実施形
態を示したもので、図1は本発明の一実施形態の鉄道車
両用ディスクブレーキのアルミ基複合材製ロータの要部
の斜視図、図2は本発明の一実施形態を構成する固定リ
ングの斜視図、図3は本発明の一実施形態のアルミ基複
合材製ロータに固定リングを組み込んだ状態を示す斜視
図、図4は本発明の一実施形態のアルミ基複合材製ロー
タを構成する波形板ばねの斜視図、図5は図3のA−A
線に沿う断面図である。
20は、高速運行する鉄道車両のディスクブレーキに使
用されるもので、図5にも示すように、アルミ基複合材
により略円盤状に一体形成されて表面22が制動用の摺
動面22aとされるロータ本体23と、該ロータ本体2
3の板厚方向にのみ相対変位可能の自由度を与えられて
前記ロータ本体23の内周部の中央貫通穴29に嵌挿装
備されると共に取り付けボルト5によって鉄道車両の車
輪8の側面に締結される鉄系材料製の固定リング25
と、前記ロータ本体23に当接させる押圧用板部26と
前記取り付けボルト5により前記固定リング25と共に
前記車輪8に締結される締結用板部27とを段違いに連
設した波形板ばね28とを備えた構成を成し、前記固定
リング25に嵌合状態のロータ本体23を、前記取り付
けボルト5とナット6によって前記固定リング25と共
に車輪8に締結される前記波形板ばね28による押圧力
で車輪8の側面に押圧固定する。
に、内周に、円盤の中心に向って突出する係止歯23a
が周方向に一定間隔で突設された構造とされている。前
記ロータ20の表面22は、外周側の一定範囲が制動用
の摺動面22aとなるもので、該摺動面22aの範囲は
平坦に仕上げられている。また、ロータ20の裏面は、
車輪8の側面に当接される面で、放熱効果を高めるため
に、図示はしていないが、冷却用のフィンをロータ中心
から放射状に突設した構造としている。該ロータ本体2
3を形成するアルミ基複合材は、アルミニウム合金の金
属母相にセラミック粒子等の強化粒子を分散させた複合
材料で、具体的には、Al2O3,SiO2,SiC等の
材料成分を所定の比率で均等に混合させた副材料で、比
重が約2.8程度に設定されたものである。
に、前記ロータ本体23の内周を挿通可能なリング部2
5aと、前記係止歯23aに噛合可能に前記リング部2
5aの外周に突設された複数個の歯部25bとを、鋳鉄
や鍛鋼等の鉄系材料で一体形成した構成を成すと共に、
前記歯部25bには取り付けボルト5を挿通可能なボル
ト貫通孔21が前記ロータ本体23の板厚方向に沿って
貫通形成された構成とされている。ロータ本体23と固
定リング25とは図3に示すように係止歯23aと歯部
25bによって噛合する。
ように、前記取り付けボルト5が挿通可能なボルト挿通
孔27aを有して前記取り付けボルト5によって前記固
定リング25の歯部25bと共に鉄道車両の車輪8の側
面に締結可能な締結用板部27と、前記歯部25b間に
位置しているロータ本体23の係止歯23aに当接させ
る押圧用板部26とを、互いに段違いに、かつ、前記歯
部25bと係止歯23aの配列に対応して交互にリング
状に連設した構成とされている。
合材製ロータ20では、制動用の摺動面22aを提供す
るアルミ基複合材製のロータ本体23の内周には、鉄系
材料で形成された別体の固定リング25が嵌合装備され
るようになっていて、該固定リング25に、鉄道車両の
車輪8にねじ止めするためのボルト貫通孔21が装備さ
れる。そして、内周部の中央貫通穴29に固定リング2
5が嵌合したロータ本体23は、前記固定リング25と
共に車輪8にねじ止めされる波形板ばね28によって、
車輪8の側面に押圧固定される。従って、制動時に摺動
面22aの摩擦で高温に昇温するロータ本体23は、昇
温による熱膨張に伴う変位が、取り付けボルト5によっ
て拘束されることがない。そして、ロータ本体23の熱
膨張に伴う変位は、前記固定リング25との嵌合構造を
工夫することにより、径方向にも、板厚方向にも許容可
能になる。
に取り付けボルト用の貫通孔21が備えられ、且つ、固
定リング25がロータ本体23の板厚方向にのみ自由度
を許されている構成により、固定リング25にはロータ
本体23に対する取り付けボルト位置決めの作用が与え
られることで、軸力を受け止める役目が固定リング25
に振り分けられる。一方、圧縮応力については押圧用板
部26からロータ本体23の係止歯23aに伝えられる
ため、力を受ける部分が分散されることとなり、耐久性
をより高めることができる。
よって変位が拘束される固定リング25は、アルミ基複
合材と比較して機械的強度が高く、しかも熱膨張率の小
さな鉄系材料製であるため、制動時の昇温に伴う熱膨張
によって作用する応力に対する耐久性が高い。従って、
制動時の昇温等によってロータ本体23に大きな熱膨張
が生じる場合でも、該ロータ本体23の熱膨張による変
位は、前記固定リング25との間の相対変位として許容
することができ、ボルト貫通孔21の周縁に割れや変形
が生じることがなく、高速の鉄道車両における苛酷な制
動条件にも長期に渡って耐えることが可能になる。
タ本体23の内周から径方向に突設した係止歯23a
と、固定リング25の外周に突設した歯部25bとの噛
合により前記ロータ本体23の内周に固定リング25を
嵌合させており、ロータ本体23は、固定リング25に
対して、外周側に向う径方向の熱膨張に対する変位が許
容されると同時に、板厚方向の熱膨張に対する変位も許
容されることになり、ロータ本体23には熱膨張時に無
理な拘束力な作用しない理想的な取り付け状態が得られ
ている。
5の歯部25bと共に鉄道車両の車輪8の側面に締結可
能な締結用板部27と、前記歯部25b間に位置してい
るロータ本体23の係止歯23aに当接させる押圧用板
部26とを、互いに段違いに、かつ、前記歯部25bと
係止歯23aの配列に対応して交互にリング状に連設し
た構成のため、ロータ本体23の固定に必要な波形板ば
ね28が単一で済み、部品点数の増加を抑止して、組み
立て性を向上させることができる。
係止歯23aや固定リング25の外周に装備した歯部2
5bの歯数や、歯形や大きさは、一実施形態のものに限
定するものではない。これらの歯数や、歯形や大きさ等
は、適宜に設計変更することができる。
アルミ基複合材製ロータによれば、制動時に摺動面の摩
擦で高温に昇温するロータ本体は、昇温による熱膨張に
伴う変位が、固定リングを設ける構成によって取り付け
ボルトによって直接拘束されることがなくなる。そし
て、ロータ本体の熱膨張に伴う変位は、固定リングとの
嵌合構造により、径方向にも、板厚方向にも許容可能に
なる。また、取り付けボルトによる締め付けによって変
位が拘束される固定リングは、アルミ基複合材と比較し
て機械的強度が高く、しかも熱膨張率の小さな鉄系材料
製であるため、制動時の昇温に伴う熱膨張によって作用
する応力に対する耐久性が高い。従って、制動時の昇温
等によってロータ本体に大きな熱膨張が生じる場合で
も、固定リングとの間の相対変位として許容することが
でき、高速の鉄道車両における苛酷な制動条件にも長期
に渡って耐えることが可能になる。そして、波形板ばね
は、固定リングの歯部と共に鉄道車両の車輪の側面に締
結可能な締結用板部と、前記歯部間に位置しているロー
タ本体の係止歯に当接させる押圧用板部とを、互いに段
違いに、かつ、前記歯部と係止歯の配列に対応して交互
にリング状に連設した構成とすれば、ロータ本体の固定
に必要な波形板ばねが単一で済み、部品点数の増加を抑
止して、組み立て性を向上させることができる。
斜視図。
用いられる固定リングの斜視図。
固定リングとの構成を示す斜視図。
用いられる波形板ばねの斜視図。
複合材製ロータの斜視図。
複合材製ロータの車輪に取り付けた状態の断面図。
製ロータの熱膨張による変形を示す斜視図。
複合材製ロータにおける熱膨張時に発生する問題を示す
断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 鉄道車両の車輪の側面に締結される鉄道
車両用ディスクブレーキのアルミ基複合材製ロータ(2
0)であって、 中央に貫通穴(29)を有し略円盤状に一体形成されて
いるロータ本体(23)と、 該ロータ本体(23)に対してこのロータの板厚方向に
のみ自由度を持って前記中央貫通穴(29)に嵌挿装備
され、前記車輪への取り付けボルト用貫通孔(21)を
有する鉄系材料製の固定リング(25)と、 前記ロータ本体(23)に当接させる押圧用板部(2
6)と前記固定リング(25)の取り付けボルト用貫通
孔(21)に対応する貫通孔(27a)を有する締結用
板部(27)とを段違いに連設した波形板ばね(28)
とを備え、 前記波形板ばね(28)と前記固定リング(25)とを
貫通する取り付けボルト(6)で波形板ばね(28)の
前記締結用板部(27)を締めることにより、前記押圧
用板部(26)が前記ロータ本体(23)と固定リング
(25)とを車輪側面へ押圧固定することを特徴とした
鉄道車両用ディスクブレーキのアルミ基複合材製ロー
タ。 - 【請求項2】 前記ロータ本体(23)の前記中央貫通
穴(29)と前記固定リング(25)との嵌挿形状が歯
車の噛み合わせ形状となっており、固定リングの突設さ
れた歯部(25b)に取り付けボルト用貫通孔(21)
が備えられていることを特徴とした請求項1に記載の鉄
道車両用ディスクブレーキのアルミ基複合材製ロータ。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP8291792A JPH10129480A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | 鉄道車両用ディスクブレーキのアルミ基複合材製ロータ |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP8291792A JPH10129480A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | 鉄道車両用ディスクブレーキのアルミ基複合材製ロータ |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10129480A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101511078B1 (ko) * | 2012-02-15 | 2015-04-10 | 남양공업주식회사 | 브레이크 디스크 체결구조체 |
| EP3808629A1 (en) * | 2019-10-16 | 2021-04-21 | Korea Railroad Research Institute | Braking module having integrated combining unit |
| JP2021102991A (ja) * | 2019-12-25 | 2021-07-15 | 株式会社アドヴィックス | ディスクブレーキのベンチレーテッドロータ |
-
1996
- 1996-11-01 JP JP8291792A patent/JPH10129480A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101511078B1 (ko) * | 2012-02-15 | 2015-04-10 | 남양공업주식회사 | 브레이크 디스크 체결구조체 |
| EP3808629A1 (en) * | 2019-10-16 | 2021-04-21 | Korea Railroad Research Institute | Braking module having integrated combining unit |
| JP2021102991A (ja) * | 2019-12-25 | 2021-07-15 | 株式会社アドヴィックス | ディスクブレーキのベンチレーテッドロータ |
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