JPH10129516A - 農作業機の走行駆動装置 - Google Patents

農作業機の走行駆動装置

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JPH10129516A
JPH10129516A JP28430396A JP28430396A JPH10129516A JP H10129516 A JPH10129516 A JP H10129516A JP 28430396 A JP28430396 A JP 28430396A JP 28430396 A JP28430396 A JP 28430396A JP H10129516 A JPH10129516 A JP H10129516A
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continuously variable
traveling
variable transmission
steering
shafts
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Takanobu Shimada
孝信 嶋田
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Yanmar Agribusiness Co Ltd
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Seirei Industry Co Ltd
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機体を円滑に走行旋回させる走行駆動装置を
提供すること。 【解決手段】 エンジンに走行用無段変速機及び操向用
無段変速機を連動連結し、走行用無段変速機に左右内歯
車を連動連結するとともに、操向用無段変速機に左右差
動軸を相互に逆方向に同一回転数で回転するように連動
連結し、同左右差動軸に左右太陽歯車を連動連結し、し
かも、前記左右内歯車及び左右太陽歯車に左右遊星歯車
を噛合し、同左右遊星歯車は、左右走行部の駆動軸に嵌
合した左右ケージに軸支し、両無段変速機の回転数に応
じて左右駆動軸の回転数をそれぞれ増減させて、機体を
旋回増減速させる走行駆動装置であって、前記左右差動
軸の間にクラッチ体を介設し、同クラッチ体の作動によ
り左右差動軸を切断状態と接続状態に切替可能に構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、農作業機の走行駆動
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、農作業機においては、左右走行部
をそれぞれ静油圧式無段変速機で駆動しており、左右走
行部の走行速度を異ならせることにより、機体を旋回す
るようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
農作業機においては、左右無段変速機の個体差や、左右
無段変速機を操作する左右操作機構の不揃いやガタが原
因で直進性が悪く、また、左右無断変速機が相互関連な
く制御されているので、旋回が急激に行われて圃場面を
傷めるという問題があった。
【0004】さらに、上記無段変速機を静油圧式無段変
速機とした場合には、同静油圧式無段変速機は高回転域
では動力伝達効率が低いため、所望の走行速度範囲をカ
バーするには大出力のエンジンを要し、燃料消費が多く
なって不経済であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、エン
ジンに走行用無段変速機及び操向用無段変速機を連動連
結し、走行用無段変速機に左右内歯車を連動連結すると
ともに、操向用無段変速機に左右差動軸を相互に逆方向
に同一回転数で回転するように連動連結し、同左右差動
軸に左右太陽歯車を連動連結し、しかも、前記左右内歯
車及び左右太陽歯車に左右遊星歯車を噛合し、同左右遊
星歯車は、左右走行部の駆動軸に嵌合した左右ケージに
軸支し、両無段変速機の回転数に応じて左右駆動軸の回
転数をそれぞれ増減させて、機体を旋回増減速させる走
行駆動装置であって、前記左右差動軸の間にクラッチ体
を介設し、同クラッチ体の作動により左右差動軸を切断
状態と接続状態に切替可能に構成することとした。
【0006】また、前記左右差動軸の少なくともいずれ
か一方にプレーキ体を取付け、同ブレーキ体の作動によ
り左右差動軸を停止状態と回転状態に切替可能に構成す
ることとした。
【0007】しかも、前記ブレーキ体は、機体の走行速
度に反比例して操作圧を変更可能に構成することとし
た。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る走行駆動装置は、エ
ンジンに、可変容量型油圧ポンプ及び定容量型油圧モー
タにより構成した静油圧式の走行用無段変速機及び操向
用無段変速機を連動連結し、両変速機に左右駆動輪の駆
動軸を左右遊星歯車機構を介して連動連結したものであ
る。
【0009】左右遊星歯車機構は、走行用無段変速機に
連動連結した左右内歯車と、操向用無段変速機に歯車機
構を介して連動連結した左右太陽歯車と、左右内歯車及
び左右太陽歯車に噛合する左右遊星歯車とを具備し、同
左右遊星歯車は、左右走行部の駆動軸に嵌合した左右ケ
ージに軸支されている。
【0010】前記歯車機構は、左右太陽歯車に連動連結
する左右差動軸を相互に逆方向に同一回転数で回転する
ように機能するよう構成している。
【0011】そして、両無段変速機の回転数に応じて左
右駆動軸の回転数をそれぞれ増減させて、機体を旋回増
減速させるものである。
【0012】しかも、前記左右差動軸の間に油圧クラッ
チを介設し、同油圧クラッチの作動により左右差動軸を
切断状態と接続状態に切替可能に構成したものである。
【0013】また、ステアリングホイールの回動支柱に
ポテンショメータを取付け、同ポテンショメータにより
ステアリングホイールの中立位置を検出し、ステアリン
グホイールが中立位置にある場合には、油圧ブレーキを
ロック状態にし、ステアリングホイールが中立位置にな
い場合には、油圧ブレーキを解除状態にするようにした
ものである。
【0014】そして、ステアリングホイールを操向操作
することにより、油圧ブレーキが解除状態となり、差動
軸が回動可能となり、左右駆動軸にエンジンの動力を操
向用無断変速機を介して相互に逆回転方向に伝わるよう
にし、一方の駆動軸を増速し、他方の駆動軸を減速し、
左右走行部に走行速度差を生じさせ、機体を左右に旋回
させることができるものである。
【0015】一方、ステアリングホイールを操向操作し
ないと、油圧ブレーキが解除されず、差動軸が回動でき
ず、それに伴いエンジンの動力が走行用無段変速機を介
してのみ左右駆動軸に伝達され、左右走行部に走行速度
差が全く生じず、機体を確実に直進させることができる
ものである。
【0016】また、油圧ブレーキの油路の中途に、内部
油路の断面積を比例制御可能な比例制御弁を介設し、機
体の走行速度に反比例して油圧ブレーキの操作圧を変更
できるようにしたものである。
【0017】そのため、高速走行時においては、油圧ブ
レーキの操作圧が低くなり、ステアリングホイールを操
向操作しても、操向回動角度が小さい場合には、直ちに
油圧ブレーキが解除状態とはならず、左右差動軸が回動
できず、機体は継続して直進することとなり、機体の直
進性を良好に維持でき、高速走行時の操作感覚を良好な
ものとすることができるものである。
【0018】一方、低速走行時においては、油圧ブレー
キの操作圧が高くなり、ステアリングホイールの操向操
作に応じて油圧ブレーキが解除状態となり、機体を旋回
させることができるものである。
【0019】また、本発明に係る走行駆動装置は、前記
左右差動軸の少なくともいずれか一方に油圧ブレーキを
取付け、同油圧ブレーキの作動により左右差動軸を停止
状態と回転状態に切替可能に構成したものである。
【0020】そして、油圧クラッチを切断状態として左
右差動軸をそれぞれ逆方向に同一回転数で回転させるこ
とにより、エンジンの動力が走行用無段変速機及び操向
用無段変速機を介して左右駆動軸に伝わり、一方の駆動
軸は増速され、他方の駆動軸は減速され、左右走行部に
走行速度差が生じ、従って、機体を左右に旋回させるこ
とができるものである。
【0021】また、油圧クラッチを接続して左右差動軸
を直結することにより、左右差動軸が回転できなくな
り、エンジンの動力が走行用無断変速機のみを介して左
右駆動軸に伝わり、左右駆動軸が同一方向に同一速度で
回転することとなり、左右走行部に走行速度差が全く生
じることがなく、従って、機体を直進させた状態を確実
に維持することができ、機体の直進性を良好に確保する
ことができるものである。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明に係る走行駆動装置DRを具
備する農作業機としてのトラクタTRの左側面図であり、
トラクタTRは、機体フレーム2の左右両側方にクローラ
式の左右走行部1L,1R を取付け、機体フレーム2の上面
前部に原動機部3を載置するとともに、機体フレーム2
の上面後部にキャビン4を載置し、同キャビン4中に運
転部5を形成している。
【0024】運転部5は前部にステアリングホイール6
を操向回動自在に配設し、その後方に所定間隔を保持し
て座席7を配設し、同座席7の右側方に前後進変速レバ
ー8を前後傾動自在に立設している。図中、9は走行フ
レーム、10は履帯、11L(11R)は駆動輪、12は遊動輪、13
は下部転輪、14は上部転輪、15はロアリンク、16は作業
機昇降機構である。
【0025】走行駆動装置DRは、図2及び図3に示すよ
うに、機体前方から、原動機部3のエンジン17、フロン
トミッション18、リアミッション19の順に配設してお
り、フロントミッション18の後面には、可変容量型油圧
ポンプ76及び定容量型油圧モータ78により構成した静油
圧式の操向用無段変速機20(図9参照)を取付け、一
方、リアミッション19の前面には、可変容量型油圧ポン
プ及び定容量型油圧モータにより構成した静油圧式の走
行用無段変速機21を取付けている。
【0026】次に、走行駆動装置DRの具体的な構成につ
いて、動力伝達の順に従い説明する。
【0027】図2〜図6に示すように、エンジン17とダ
ブルフックジョイント22を介して連動連結したフロント
ミッション入力軸23を、ギヤトレイン25を介して前記操
向用無段変速機20の入力軸20a に連動連結し、同入力軸
20a の後端を、フロントミッション18とリアミッション
19との間に設けたユニバーサルジョイント26,26 と第1
連動軸27とを介し、前記走行用無段変速機21の入力軸21
a の前端に連動連結しており、同入力軸21a の後端は、
リアミッション19中に設けた動力取出しクラッチ29と中
立及び2段変速可能の動力取出し変速部30と噛合減速歯
車30a とを介して動力取出し軸31に連動連結している。
図中、52はブレーキである。
【0028】一方、走行用無段変速機21の出力軸21b
は、走行用クラッチ32と中立及び3段変速可能の副変速
部33を介してリアミッション出力軸34に連動連結してお
り、リアミッション出力軸34の前端は、ユニバーサルジ
ョイント26,26 と第2連動軸35とを介し、フロントミッ
ション18の後面に軸支した前入力軸36の後端に連動連結
しており、前入力軸36の前端に形成した走行用噛合傘歯
車37を介し、左右駆動軸38L,38R の間に軸支した中間軸
39に連動連結している。
【0029】中間軸39は、図5に示すように、左右走行
部1L,1R の左右駆動軸38L,38R に左右遊星歯車機構40L,
40R を介して連動連結しており、同駆動軸38L,38R に
は、左右駆動輪11L,11R をそれぞれ連動連結している。
【0030】左右遊星歯車機構40L,40R は、中間軸39の
左右両端に左右内歯車43L,43R を嵌着し、同左右内歯車
43L,43R に左右ケージ42L,42R を左右遊星歯車41L,41R
を介して連動連結しており、同左右ケージ42L,42R は左
右駆動軸38L,38R に嵌着している。図中51L,51R は左右
遊星歯車41L,41R の回動軸である。
【0031】一方、操向用無段変速機20は、図5に示す
ように、前記入力軸20a と連動する出力軸20b に左右差
動軸46L,46R を歯車機構48を介して連動連結しており、
同歯車機構48は、出力軸20b の前端に操向用原動傘歯車
45を取付け、同操向用原動傘歯車45に、左右差動軸46L,
46R の内側端に嵌着した左右操向用受動傘歯車47L,47R
を噛合している。
【0032】左右差動軸46L,46R もまた、図5に示すよ
うに、左右走行部1L,1R の左右駆動軸38L,38R に左右遊
星歯車機構40L,40R を介して連動連結している。すなわ
ち、左右差動軸46L,46R の外側端に左右操向用噛合歯車
50L,50R を取付け、同左右操向用噛合歯車50L,50R に左
右遊星歯車機構40L,40R の左右太陽歯車49L,49R を噛合
しており、同左右太陽歯車49L,49R は、左右駆動軸38L,
38R に遊嵌されるとともに、前記左右遊星歯車41L,41R
に噛合している。
【0033】右差動軸46R の中途部には、ステアリング
ホイール6の操向操作に応じて作動するブレーキ体60と
しての多板式の油圧ブレーキを取付け、同ブレーキ体60
の差動により左右差動軸46L,46R を停止状態と回転状態
に切替可能に構成しており、同ブレーキ体60は、右差動
軸46R とフロントミッション18のケーシングとの間に多
板63を対向状態にして介設し、同多板63にピストン62を
スプリング61により付勢している。図中、64はブレーキ
体60を作動させる油路である。
【0034】また、ステアリングホイール6の回動支柱
にポテンショメータを取付け、同ポテンショメータによ
りステアリングホイール6の中立位置を検出し、ステア
リングホイール6が中立位置にある場合には、ブレーキ
体60をロック状態にし、ステアリングホイール6が中立
位置にない場合には、ブレーキ体60を解除状態にするよ
うにしている。
【0035】そして、ステアリングホイール6を操向操
作することにより、ブレーキ体60が解除状態となり、右
差動軸46R が回動可能となり、操向用無断変速機20の出
力軸20b の動力が左右差動軸46L,46R に操向用原動傘歯
車45を介して相互に逆回転方向に伝わるようにしてい
る。
【0036】従って、ブレーキ体60を解除させた状態に
おいては、エンジン17の動力が走行用無段変速機21及び
操向用無段変速機20に伝達され、走行用無段変速機21に
伝達された動力は、出力軸21b →副変速部33→リアミッ
ション出力軸34→第2連動軸35→前入力軸36→走行用噛
合傘歯車37→中間軸39→左右内歯車43L,43R →左右遊星
歯車41L,41R →左右ケージ42L,42R →左右駆動軸38L,38
R へと伝達され、一方、操向用無段変速機20に伝達され
た動力は、出力軸20b →操向用原動傘歯車45→左右操向
用受動傘歯車47L,47R →左右差動軸46L,46R →左右操向
用噛合歯車50L,50R →左右太陽歯車49L,49R →左右遊星
歯車41L,41R →左右ケージ42L,42R →左右駆動軸38L,38
R へと伝達される。
【0037】しかも、操向用無段変速機20に伝達された
動力は、左右駆動軸38L,38R をそれぞれ逆回転させる方
向に伝達されるため、一方の駆動軸38L(38R)は増速さ
れ、他方の駆動軸38R(38L)は減速される。
【0038】そのため、左右走行部1L,1R に走行速度差
が生じ、機体を左右に旋回させることができる。
【0039】一方、ステアリングホイール6を操向操作
しないと、ブレーキ体60が解除されず、右差動軸46R が
回動できず、それに伴い操向用無段変速機20の出力軸20
b も回動できなくなり、従って、左右差動軸46L,46R が
停止状態を維持する。
【0040】従って、ブレーキ体60を解除させない状態
においては、エンジン17の動力が走行用無段変速機21及
び操向用無段変速機20に伝達されるが、操向用無段変速
機20に伝達された動力は左右駆動軸38L,38R へ伝達され
ず、走行用無段変速機21に伝達された動力のみが左右駆
動軸38L,38R に伝達される。
【0041】そのため、左右駆動軸38L,38R は、操向用
無段変速機20に伝達された動力によっては増減速され
ず、左右走行部1L,1R に走行速度差が全く生じることは
なく、機体の直進性を良好に維持することができる。
【0042】また、ブレーキ体60の油路64の中途には、
内部油路の断面積を比例制御可能な比例制御弁73を介設
しており、機体の走行速度に反比例してブレーキ体60の
操作圧を変更できるようにしている。
【0043】すなわち、前後進変速レバー8の基端に操
作角検出センサー77を取付け、同操作角検出センサー77
の出力を制御部72に入力し、同制御部72により前後進変
速レバー8の傾動角に応じて比例制御弁73を制御し、前
後進変速レバー8の傾動角が大きい場合、すなわち、機
体の走行速度が速いときには、ブレーキ体60の操作圧を
さげるようにしている。
【0044】そのため、高速走行時においては、ブレー
キ体60の操作圧が低くなり、ステアリングホイール6を
操向操作しても、操向回動角度が小さい場合には、直ち
にブレーキ体60が解除状態とはならず、左右差動軸46L,
46R が回動できず、機体は継続して直進することとな
り、機体の直進性を良好に維持でき、高速走行時の操作
感覚を良好なものとすることができる。
【0045】一方、低速走行時においては、ブレーキ体
60の操作圧が高くなり、ステアリングホイール6の操向
操作に応じてブレーキ体60が解除状態となり、機体を旋
回させることができる。
【0046】また、操向用無段変速機20は、図9に示す
ように、可変容量ポンプ76と定容量型油圧モータ78を連
動連結する閉油路79の中途に正逆転切替バルブ75とブロ
ックバルブ74とを介設しており、正逆転切替バルブ75
は、ステアリングホイール6の操向操作に応じて定容量
型油圧モータ78を正転、停止、逆転状態に切替可能に構
成され、ブロックバルブ74は、ステアリングホイール6
の操向操作に応じて閉油路79を連通、遮断状態に切替可
能に構成されている。
【0047】そして、ステアリングホイール6を操向操
作すると、すなわち、機体を旋回させる場合には、正逆
転切替バルブ75が定容量型油圧モータ78を正転又は逆転
させる位置に切り替わるとともに、ブロックバルブ74が
閉油路79を連通する位置に切り替わり、従って、ステア
リングホイール6の操向操作に応じて定容量型油圧モー
タ78が作動し、機体を旋回させることができる。
【0048】一方、ステアリングホイール6を操向操作
せずに、機体を直進させる場合には、正逆転切替バルブ
75が定容量型油圧モータ78を停止させる位置に切り替わ
るとともに、ブロックバルブ74が閉油路79を遮断する位
置に切り替わり、従って、定容量型油圧モータ78を停止
させることができ、機体を直進させることができる。
【0049】そのため、定容量型油圧モータ78の中立状
態に個体差があっても、両バルブ74,75 の作用により、
定容量型油圧モータ78を確実に停止させることができ、
機体の直進性を良好に維持することができる。
【0050】図7は、本発明に係る走行駆動装置DRの他
実施例を示しており、左右差動軸46L,46R の間にステア
リングホイール6の操向操作に応じて作動するクラッチ
体65としての多板式の油圧クラッチを介設し、同クラッ
チ体65の作動により左右差動軸46L,46R を停止状態と回
転状態に切替可能に構成している。
【0051】クラッチ体65は、左差動軸46L の基端に円
柱状のクラッチ凸部46a を突設し、同クラッチ凸部46a
の外周側面に形成したスプライン溝に複数の多板68をス
プライン嵌合する一方、右差動軸46R の基端に円筒状の
クラッチ本体66を嵌着し、同クラッチ本体66の内周側面
に形成したスプライン溝に複数の多板67を前記多板68と
対向させた状態でスプライン嵌合し、同多板67にピスト
ン69をスプリング70により付勢しており、右差動軸46R
の断面中央部に形成した油路71内の油圧によりピストン
69をスプリング70の付勢力に対抗させて移動させること
により、多板67,68 を係脱可能に構成している。
【0052】そして、ステアリングホイール6を操向操
作することにより、クラッチ体65が切断状態となり、左
右差動軸46L,46R が回動可能となり、操向用無断変速機
20の出力軸20b の動力が左右差動軸46L,46R に操向用原
動傘歯車45を介して相互に逆回転方向に伝わるようにし
ている。
【0053】従って、クラッチ体65を切断させた状態に
おいては、前述したブレーキ体60を解除させた場合と同
様に、エンジン17の動力が走行用無段変速機21及び操向
用無段変速機20に伝達され、さらに、左右駆動軸38L,38
R へと伝達される。
【0054】しかも、操向用無段変速機20に伝達された
動力は、左右駆動軸38L,38R をそれぞれ逆回転させる方
向に伝達されるため、一方の駆動軸38L(38R)は増速さ
れ、他方の駆動軸38R(38L)は減速される。
【0055】そのため、左右走行部1L,1R に走行速度差
が生じ、機体を左右に旋回させることができる。
【0056】一方、ステアリングホイール6を操向操作
しないと、クラッチ体65が接続して、左右差動軸46L,46
R が回動できず、それに伴い操向用無段変速機20の出力
軸20b も回動できなくなり、従って、左右差動軸46L,46
R が停止状態を維持する。
【0057】従って、クラッチ体65を接続した状態にお
いては、エンジン17の動力が走行用無段変速機21及び操
向用無段変速機20に伝達されるが、操向用無段変速機20
に伝達された動力は左右駆動軸38L,38R へ伝達されず、
走行用無段変速機21に伝達された動力のみが左右駆動軸
38L,38R に伝達される。
【0058】そのため、左右駆動軸38L,38R は、操向用
無段変速機20に伝達された動力によっては増減速され
ず、左右走行部1L,1R に走行速度差が全く生じることは
なく、機体の直進性を良好に維持することができる。
【0059】しかも、クラッチ体65により左右差動軸46
L,46R を直結しているため、ステアリングホイール6を
中立位置に戻した際に、直ちに左右差動軸46L,46R が接
続されるのではなく、クラッチ体65により連続的に接続
され、従って、機体の走行速度が連続的に変化すること
となり、走行時の操向操作感覚を良好なものとすること
ができる。
【0060】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0061】(1) 請求項1記載の本発明では、左右差動
軸の間にクラッチ体を介設し、同クラッチ体の作動によ
り左右差動軸を切断状態と接続状態に切替可能に構成し
ているため、クラッチ体を切断状態として左右差動軸を
それぞれ逆方向に同一回転数で回転させることにより、
エンジンの動力が走行用無段変速機及び操向用無段変速
機を介して左右駆動軸に伝わり、一方の駆動軸は増速さ
れ、他方の駆動軸は減速され、左右走行部に走行速度差
が生じ、従って、機体を左右に旋回させることができ
る。
【0062】また、クラッチ体を接続して左右差動軸を
直結することにより、左右差動軸が回転できなくなり、
エンジンの動力が走行用無断変速機のみを介して左右駆
動軸に伝わり、左右駆動軸が同一方向に同一速度で回転
することとなり、左右走行部に走行速度差が全く生じる
ことがなく、従って、機体を直進させた状態を確実に維
持することができ、機体の直進性を良好に確保すること
ができる。
【0063】しかも、クラッチ体により左右差動軸を直
結しているため、ステアリングホイールを中立位置に戻
した際に、直ちに左右差動軸が接続されるのではなく、
クラッチ体により連続的に接続され、従って、機体の走
行速度が連続的に変化することとなり、走行時の操向操
作感覚を良好なものとすることができる。
【0064】(2) 請求項2記載の本発明では、左右差動
軸の少なくともいずれか一方にブレーキ体を取付け、同
ブレーキ体の作動により左右差動軸を停止状態と回転状
態に切替可能に構成しているため、ブレーキ体を解除状
態として左右差動軸をそれぞれ逆方向に回転させること
により、エンジンの動力が走行用無段変速機及び操向用
無段変速機を介して左右駆動軸に伝わり、一方の駆動軸
は増速され、他方の駆動軸は減速され、左右走行部に走
行速度差が生じ、従って、機体を左右に旋回させること
ができる。
【0065】また、ブレーキ体により左右差動軸を停止
状態に保持することにより、エンジンの動力が走行用無
断変速機のみを介して左右駆動軸に伝わり、左右駆動軸
が同一方向に同一速度で回転することとなり、左右走行
部に走行速度差が全く生じることがなく、従って、機体
を直進させた状態を確実に維持することができ、機体の
直進性を良好に確保することができる。
【0066】(3) 請求項3記載の本発明では、前記ブレ
ーキ体の作動荷重を、機体の走行速度に反比例して変更
可能に構成しているため、高速走行時においては、ブレ
ーキ体の操作荷重が低くなり、ステアリングホイールを
操向操作しても、操向回動角度が小さい場合には、直ち
にブレーキ体が解除状態とはならず、左右差動軸が回動
せず、機体は継続して直進することとなり、機体の直進
性を良好に維持でき、高速走行時の操作感覚を良好なも
のとすることができる。
【0067】また、低速走行時においては、ブレーキ体
の作動荷重が高くなり、ステアリングホイールの操向操
作に応じてブレーキ体が解除状態となり、機体を円滑か
つ迅速に旋回させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走行駆動装置を具備する農作業機
の左側面図。
【図2】走行駆動装置の構成を模式的に示す平面説明
図。
【図3】走行駆動装置の構成を示す平面図。
【図4】フロントミッションの一部切欠側面図。
【図5】フロントミッションの内部構成を示す一部断面
説明図。
【図6】リアミッションの一部切欠側面図。
【図7】クラッチ体を示す一部断面平面図。
【図8】ブレーキ体の制御部を示す説明図。
【図9】操向用無段変速機の内部構成を模式的に示す説
明図。
【符号の説明】
DR 走行駆動装置 TR トラクタ 1L,1R 走行部 20 操向用無断変速機 21 走行用無断変速機 37 走行用噛合傘歯車 38L,38R 駆動軸 39 中間軸 40L,40R 遊星歯車機構 41L,41R 遊星歯車機構 42L,42R ケージ 43L,43R 内歯車 45 操向用原動傘歯車 46L,46R 差動軸 47L,47R 操向用受動傘歯車 48 歯車機構 49L,49R 太陽歯車 50L,50R 操向用噛合歯車 60 ブレーキ体 65 クラッチ体 73 比例制御弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(17)に走行用無段変速機(21)及
    び操向用無段変速機(20)を連動連結し、 走行用無段変速機(21)に左右内歯車(43L,43R) を連動連
    結するとともに、 操向用無段変速機(20)に左右差動軸(46L,46R) を相互に
    逆方向に同一回転数で回転するように連動連結し、同左
    右差動軸(46L,46R) に左右太陽歯車(49L,49R)を連動連
    結し、 しかも、前記左右内歯車(43L,43R) 及び左右太陽歯車(4
    9L,49R) に左右遊星歯車(41L,41R) を噛合し、同左右遊
    星歯車(41L,41R) は、左右走行部(1L,1R) の駆動軸(38
    L,38R) に嵌合した左右ケージ(42L,42R) に軸支し、 両無段変速機(20,21) の回転数に応じて左右駆動軸(38
    L,38R) の回転数をそれぞれ増減させて、機体を旋回増
    減速させる走行駆動装置であって、 前記左右差動軸(46L,46R) の間にクラッチ体(65)を介設
    し、同クラッチ体(65)の作動により左右差動軸(46L,46
    R) を切断状態と接続状態に切替可能に構成したことを
    特徴とする農作業機の走行駆動装置。
  2. 【請求項2】 エンジン(17)に走行用無段変速機(21)及
    び操向用無段変速機(20)を連動連結し、 走行用無段変速機(21)に左右内歯車(43L,43R) を連動連
    結するとともに、 操向用無段変速機(20)に左右差動軸(46L,46R) を相互に
    逆方向に同一回転数で回転するように連動連結し、同左
    右差動軸(46L,46R) に左右太陽歯車(49L,49R)を連動連
    結し、 しかも、前記左右内歯車(43L,43R) 及び左右太陽歯車(4
    9L,49R) に左右遊星歯車(41L,41R) を噛合し、同左右遊
    星歯車(41L,41R) は、左右走行部(1L,1R) の駆動軸(38
    L,38R) に嵌合した左右ケージ(42L,42R) に軸支し、 両無段変速機(20,21) の回転数に応じて左右駆動軸(38
    L,38R) の回転数をそれぞれ増減させて、機体を旋回増
    減速させる走行駆動装置であって、 前記左右差動軸(46L,46R) の少なくともいずれか一方に
    ブレーキ体(60)を取付け、同ブレーキ体(60)の作動によ
    り左右差動軸(46L,46R) を停止状態と回転状態に切替可
    能に構成したことを特徴とする農作業機の走行駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキ体(60)は、機体の走行速度
    に反比例して作動荷重を変更可能に構成したことを特徴
    する請求項2記載の農作業機の走行駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998051523A1 (en) * 1997-05-14 1998-11-19 Yanmar Agricultural Equipment Co., Ltd. Drive unit for crawler working vehicles
JP2002356173A (ja) * 2001-05-31 2002-12-10 Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd 作業車両のトランスミッション

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WO1998051523A1 (en) * 1997-05-14 1998-11-19 Yanmar Agricultural Equipment Co., Ltd. Drive unit for crawler working vehicles
US6336886B1 (en) 1997-05-14 2002-01-08 Yanmar Agricultural Equipment Co. Drive unit for crawler working vehicles
JP2002356173A (ja) * 2001-05-31 2002-12-10 Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd 作業車両のトランスミッション

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