JPH10131163A - 土木用テープ状部材及びこのテープ状部材からなる土木用ネット部材 - Google Patents

土木用テープ状部材及びこのテープ状部材からなる土木用ネット部材

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JPH10131163A
JPH10131163A JP30389696A JP30389696A JPH10131163A JP H10131163 A JPH10131163 A JP H10131163A JP 30389696 A JP30389696 A JP 30389696A JP 30389696 A JP30389696 A JP 30389696A JP H10131163 A JPH10131163 A JP H10131163A
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Tsutomu Tanaka
力 田中
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 土層の補強と排水を併せて行うことができる
土木用テープ状部材及びこのテープ状部材からなる土木
用ネット部材を提供すること。 【解決手段】 一軸延伸したポリプロピレン又は超高分
子ポリエチレンよりなる芯テープ3の両面に長尺の透水
性部材2,2を積層し、その周囲に誘電率が高く、かつ
透水性を有する熱可塑性樹脂被覆層1を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木用テープ状部
材及びこのテープ状部材からなる土木用ネット部材に関
し、特に、道路、造成地等の地盤の補強や、軟弱地盤に
おける盛土の沈下防止のために土中に敷設して使用され
る土木用テープ状部材及びこのテープ状部材からなる土
木用ネット部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、道路、造成地等の地盤の補強
や、軟弱地盤における盛土の沈下防止のために土中に敷
設して使用される土木用ネット部材には、種々のタイプ
のものが開発、実用化されており、本件出願人も、一軸
延伸した合成樹脂テープを縦糸及び横糸として、これら
を所定間隔をあけて互いに交差させ、それぞれの交点部
分を溶着した土木用ネット部材を提案している(実願平
1−32382号)。
【0003】この土木用ネット部材は、引張強度が大き
く、目崩れしにくい上に、適度の柔軟性と剛性を有し、
取扱いや製造が容易であるなど、種々の長所を有するも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の土
木用ネット部材を、道路、造成地等の地盤の補強や、軟
弱地盤における盛土の沈下防止のために土中に敷設して
使用する場合、通常、土層の排水を促すために不織布シ
ート等の透水性部材を併用し、土中に土木用ネット部材
と透水性部材を所定の間隔をあけて幾層にも敷設するよ
うにしている。しかしながら、土中に土木用ネット部材
と透水性部材を所定の間隔をあけて幾層にも敷設する作
業は、人手により行う必要があるため、作業効率が低
く、また、土木用ネット部材及び透水性部材の敷設間隔
がばらつく等、施工精度の点でも問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の土木用ネット部材及
びこれと併用される透水性部材の有する問題に鑑みてな
されたもので、それ自体で土層の排水を行う機能を備え
ている土木用テープ状部材及びこのテープ状部材からな
る土木用ネット部材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の土木用テープ状部材は、長尺の透水性部材
の周囲又は上下両面に誘電率の高い熱可塑性樹脂を押出
被覆又は積層被覆することにより一体化するとともに、
前記熱可塑性樹脂被覆層に透水性を付与したことを特徴
とする。ここで、「熱可塑性樹脂被覆層に透水性を付
与」するとは、本発明の土木用テープ状部材を土中に敷
設して使用した場合、土中の水が熱可塑性樹脂被覆層を
通って、その内側に位置する透水性部材に吸収される機
能を備えていることを意味する。なお、熱可塑性樹脂被
覆層に透水性を付与する具体的な手段としては、この被
覆層を連続気泡性の熱可塑性樹脂で以て構成する方法の
ほか、被覆層に少なくとも被覆層の内側に位置する透水
性部材にまで達する小孔を穿設する方法があり、さらに
必要に応じて、この両者を併用することもできる。
【0007】本発明の土木用テープ状部材は、透水性部
材と、この透水性部材を被覆する透水性を有する誘電率
の高い熱可塑性樹脂被覆層とから構成されているため、
土木用テープ状部材を土中に敷設することにより、土層
の排水を行うことができるとともに、この土木用テープ
状部材同士又は異種の誘電率の高い熱可塑性樹脂被覆層
を形成した土木用テープ状部材を、縦糸及び横糸として
互いに交差させ、その交点部分に高周波電解を印加する
ことにより、誘電率の高い熱可塑性樹脂が分子歪みと分
子摩擦を起こして急速に誘電加熱され、強固に溶着する
ことができる。このとき、誘電率の低い他の部材は、誘
電加熱されにくいため、劣化することがなく、高強度、
高品質のネット部材を得ることができる。
【0008】この場合において、透水性部材に一軸延伸
したポリプロピレン又は超高分子ポリエチレンよりなる
芯テープを積層し、この周囲又は上下両面に誘電率の高
い熱可塑性樹脂を押出被覆又は積層被覆することができ
る。なお、ポリプロピレン又は超高分子ポリエチレンよ
りなる芯テープは、一層又は複数の芯テープを積層した
ものを使用することができる。
【0009】これにより、引張強度が極めて大きい土木
用テープ状部材を得ることができる。
【0010】また、透水性部材は、厚さが1mm以上の
ポリエステル長繊維不織布シートから構成することがで
きる。
【0011】ポリエステル長繊維不織布シートは、透水
係数、強度保持率及び耐疲労性が良好であるため、長期
間に亘って良好な排水性能を維持することができる。
【0012】また、透水性部材は、透水性を有するチュ
ーブ状部材から構成することができる。ここで、「透水
性を有するチューブ状部材」とは、直径1〜3mm程度
の網状又は表面に多数の小孔を有する合成樹脂製のチュ
ーブ状部材を意味し、このチューブ状部材を多数並列し
て透水性部材を構成するようにする。
【0013】チューブ状部材は、透水係数、強度保持率
等を自由に設計することができることから、敷設する土
層の性状に適応した排水性能を有する土木用テープ状部
材を得ることができる。
【0014】また、熱可塑性樹脂は、エチレンー酢酸ビ
ニル共重合体又は塩化ビニル樹脂のいずれかで、その被
覆厚さが0.1mm以上であることが望ましい。
【0015】これにより、高周波溶着性が向上し、穏や
かな溶着条件の下で芯テープ等の他の部材を傷めること
なく縦糸と横糸の交点部分を強固に溶着することができ
る。特に、酢酸ビニルを5〜35重量%含むエチレンー
酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニルの含有率が多くなる
ほど高周波溶着性が良くなり、また、融点が140℃以
下と低いので芯テープ等の他の部材を波覆するときにこ
れらを熱で傷める心配もない。酢酸ビニルの含有率が5
重量%未満では高周波溶着性がかなり低下する傾向があ
り、35重量%を越えると被覆膜の強度不足を招く傾向
があるので、いずれもあまり好ましくない。また、熱可
塑性樹脂の被覆厚さが0.1mm未満では、縦糸と横糸
の交点部分の高周波溶着強度が不十分となり、土木用ネ
ット部材を構成したときに大きな引張力が作用すると交
点部分が剥離して目崩れを生じるおそれがあるため、
0.1mm以上の被覆厚さとするのが好ましい。
【0016】また、本発明の土木用ネット部材は、上記
の土木用テープ状部材のいずれかを、縦糸又は横糸の少
なくとも一方に使用し、該糸と、誘電率の高い熱可塑性
樹脂被覆層を形成した土木用テープ状部材からなる他方
の糸とを所定間隔をあけて互いに交差させ、それぞれの
交点部分を高周波溶着したことを特徴とする。
【0017】本発明の土木用ネット部材は、土中に土木
用ネット部材を敷設することにより、土層の補強と排水
を併せて行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の土木用テープ状部
材及びこのテープ状部材からなる土木用ネット部材の実
施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】図1及び図2(a)は、本発明の土木用テ
ープ状部材の一実施例を示す。この土木用テープ状部材
Tは、一軸延伸したポリプロピレン又は超高分子ポリエ
チレンよりなる芯テープ3の両面に長尺の透水性部材
2,2を積層し、その周囲を誘電率が高く、かつ透水性
を有する熱可塑性樹脂1で押出被覆して構成したもので
ある。土木用テープ状部材Tの厚さtは、透水性部材
2,2、芯テープ3等の部材の厚さによって左右される
が、その取扱性等を考慮すると、2.0〜10.0m
m、好ましくは、2.0〜5.0mmに、また、その幅
Wは、10〜300mm、好ましくは、10〜100m
mに形成する。
【0020】被覆層1を構成する熱可塑性樹脂として
は、誘電率が高くて高周波溶着性の良い樹脂、例えば、
塩化ビニル樹脂やエチレンー酢酸ビニル共重合体等が好
適に使用され、望ましくは、酢酸ビニルの含有率が5〜
35重量%(更に望ましくは15〜30重量%)のエチ
レンー酢酸ビニル共重合体が使用される。このエチレン
ー酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニルの含有率が多くな
るほど高周波溶着性が向上し、穏やかな溶着条件の下で
透水性部材2,2や芯テープ3を傷めることなく高周波
溶着することが可能であり、しかも、融点が140℃以
下と低いので、透水性部材2,2や芯テープ3を被覆す
るときにこれらの部材を熱で傷める心配がない。なお、
酢酸ビニルの含有率が5重量%未満では高周波溶着性が
かなり低下する傾向があり、また35重量%を越えると
被覆膜の強度不足を招く傾向があるので、いずれも望ま
しくない。また、熱可塑性樹脂被覆層1に透水性を付与
する具体的な手段としては、この被覆層1を連続気泡性
の熱可塑性樹脂で以て構成する方法のほか、被覆層1に
少なくとも被覆層1の内側に位置する透水性部材2,2
にまで達する小孔を穿設する方法があり、さらに必要に
応じて、この両者を併用することもできる。これによ
り、この土木用テープ状部材を土中に敷設して使用した
場合、土中の水を、熱可塑性樹脂被覆層1を通して、そ
の内側に位置する透水性部材2,2に吸収させることが
できる。
【0021】この熱可塑性樹脂被覆層1の被覆厚さは、
0.1mm以上、好ましくは0.5〜1.0mm程度で
あり、0.lmmより薄くなると、後述の土木用ネット
部材を製造する際に、縦糸と横糸の交点部分の溶着強度
が不足するため、ネット部材に大きな引張力が作用した
ときに交点部分が剥離して目崩れを生じ易くなる。ま
た、この熱可塑性樹脂被覆層1の表面には、テープの縦
裂けを防止するとともに、溶着性を良くするための凹凸
皺11を形成することが望ましい。
【0022】また、透水性部材2には、一般的には、合
成繊維不織布シートを使用するが、このうち特に、透水
係数、強度保持率及び耐疲労性が良好なポリエステル長
繊維不織布シート、例えば、ユニチカ株式会社製のポリ
エステル長繊維不織布シート(品番AN200B(厚さ
2.1mm、透水係数(面内)5×10-1cm/se
c)、AN300B(厚さ3.0mm、透水係数(面
内)5×10-1cm/sec))を使用することが望ま
しい。この場合、ポリエステル長繊維不織布シートの厚
さは、長期間に亘って良好な排水性能を維持することが
できる1mm以上、好ましくは1.5〜3.5mm程度
のものを使用することが望ましい。
【0023】また、芯テープ3は、ポリブロピレン又は
超高分子ポリエチレンを溶融押出成形した帯状体を90
〜140℃の温度域で5〜20倍、好ましくは7〜10
倍に一軸延伸したテープであって、その厚さは、0.0
5〜1.0mm、好ましくは、0.2〜0.5mmのも
のが使用される。なお、延伸倍率が5倍より小さい芯テ
ープは、分子配向による引張強度の向上が顕著でなく、
延伸倍率が20倍より大きい芯テープは、フィブリル化
による引張強度の低下がみられるので、いずれもあまり
好ましくない。また、延伸倍率が5〜20倍でも、厚さ
が0.05mmより薄い芯テープは、絶対的な強度が不
足する傾向があり、厚さが1mmより大きい芯テープ
は、剛性が高くて巻回性が悪く取扱性が低下する傾向が
あるので、やはり好ましくない。
【0024】本実施例の土木用テープ状部材Tは、上記
のように芯テープ3の両面に長尺の透水性部材2,2を
積層し、その周囲を熱可塑性樹脂1で押出被覆するよう
にしているが、これに代えて、透水性部材2,2の上下
面に熱可塑性樹脂を積層被覆してもよい。また、芯テー
プ3は、一層のものに限定されるものではなく、複数の
芯テープを積層したものを使用することができる。これ
により、芯テープの積層数を変更することによって引張
強度を容易に増減調節することができ、しかも、芯テー
プを複数積層したものは、その合計厚さの一層の芯テー
プよりも剛性が低くなるので、引張強度が実質的に同じ
であるにもかかわらず、巻回性が良く取扱性が向上する
利点がある。
【0025】以上、本発明の土木用テープ状部材につい
て説明したが、本発明は、上記実施例のものに限定され
ず、その趣旨を逸脱しない範囲において、その構成を変
更することが可能である。図2にその変形例を示す。な
お、特に言及しない限り、その基本構成は、図1及び図
2(a)に示した土木用テープ状部材Tと同様である。
【0026】図2(b)に示すものは、一軸延伸したポ
リプロピレン又は超高分子ポリエチレンよりなる芯テー
プ3の片面に長尺の透水性部材2を積層し、その周囲を
誘電率が高く、かつ透水性を有する熱可塑性樹脂1で押
出被覆して構成したものである。
【0027】図2(c)に示すものは、狭い幅の一軸延
伸したポリプロピレン又は超高分子ポリエチレンよりな
る芯テープ3,3,3を間隔をあけて並列し、その両面
に長尺の透水性部材2,2を積層し、その周囲を誘電率
が高く、かつ透水性を有する熱可塑性樹脂1で押出被覆
して構成したものである。この場合、各芯テープ3,
3,3間の隙間4,4を通水路として利用できるため、
排水性能を向上することができる。
【0028】図2(d)に示すものは、芯テープを設け
ずに長尺の透水性部材2の周囲を誘電率が高く、かつ透
水性を有する熱可塑性樹脂1で押出被覆して構成したも
のである。この場合、引張強度は低下するが、厚みのあ
る透水性部材2を使用できるため、排水性能を向上する
ことができる。
【0029】図2(e)に示すものは、一軸延伸したポ
リプロピレン又は超高分子ポリエチレンよりなる芯テー
プ3の両面に透水性部材として透水性を有するチューブ
状部材2aを多数並列して積層し、その周囲を誘電率が
高く、かつ透水性を有する熱可塑性樹脂1で押出被覆し
て構成したものである。この透水性を有するチューブ状
部材2aとしては、直径1〜3mm程度の網状又は表面
に多数の小孔を有するポリプロピレン、ポリエチレン等
の合成樹脂製のチューブ状部材を使用することができ
る。この場合、チューブ状部材2aは、透水係数、強度
保持率等を自由に設計することができることから、敷設
する土層の性状に適応した排水性能等を有する土木用テ
ープ状部材を得ることができる。
【0030】以上、本発明の土木用テープ状部材につい
て説明してきたが、この土木用テープ状部材は、そのま
ま単独で使用されるほか、図3に示すように、この土木
用テープ状部材のいずれかを、縦糸T1又は横糸T2の
少なくとも一方(通常は縦糸T1)に使用し、該糸と、
誘電率の高い熱可塑性樹脂被覆層を形成した土木用テー
プ状部材からなる他方の糸とを所定間隔をあけて互いに
交差させ、それぞれの交点部分を高周波溶着することに
より、土層の補強と排水を併せて行うことができる土木
用ネット部材Nを構成することができる。
【0031】この土木用ネット部材Nは、方形の網目を
形成するように縦糸T1と横糸T2を所定間隔をあけて
直角に交差させるとともに、平織のように交点部分で縦
糸T1と横糸T2の上下関係を交互に逆転させて重ね合
わせ、それぞれの交点部分を高周波溶着したものであ
る。なお、縦糸T1及び横糸T2のそれぞれの間隔は、
ネット部材Nの用途を考慮して適宜決定することができ
る。また、縦糸T1と横糸T2は、菱形の網目を形成す
るように網体の長さ方向に対して斜めに交差させてもよ
く、また、縦糸T1と横糸T2の上下関係は、全ての交
点部分で縦糸T1が横糸T2の上側又は下側となるよう
に重ねてもよい。
【0032】縦糸T1と横糸T2の交点部分を高周波溶
着する場合、縦糸T1と同数の溶着ヘッドを縦糸T1の
間隔と同じ間隔をあけて横一列に設けた高周波溶着装置
(図示省略)を使用し、横一列に並んだ交点部分を同時
に高周波溶着することが望ましい。溶着条件は、熱可塑
性樹脂被覆層1の種類や被覆厚さ等を考慮して適宜設定
すればよいが、通常、周波数が10〜40MHz、出力
が3〜20kW、発信時間が2〜15秒、加圧力が2〜
15kgf/cm2の条件を採用して、効率良く高周波
溶着することができる。
【0033】上記の条件で縦糸T1と横糸T2の交点部
分に高周波電界を印加すると、誘電率の高い熱可塑性樹
脂被覆層1が急速に誘電加熱され、強固に溶着される
が、誘電率の低い材料で構成された透水性部材2や芯テ
ープ3は誘電加熱されにくいため、交点部分で熱劣化す
ることは殆どない。したがって、得られるネット部材N
は、縦糸T1及び/又は横糸T2が一軸延伸された芯テ
ープ3本来の優れた引張強度を殆ど損なうことがないの
で強度が極めて大きく、しかも、縦糸T1と横糸T2の
交点部分の溶着強度が大きいので目崩れ等を生じる心配
がない。
【0034】この土木用ネット部材Nは、道路、造成地
等の地盤の補強や、軟弱地盤における盛土の沈下防止の
ために土中に敷設して使用されるが、図4に示すよう
に、通常、その端部を法面5等に露出させ、透水性を有
する熱可塑性樹脂被覆層1及び透水性部材2を介して土
中の余剰水を外部に排水するようにする。この場合、土
木用ネット部材Nは、土中に略水平に敷設され、ダルシ
ーの法則に従って、下記式(1)、(2)に示すとお
り、土中の余剰水を外部に排水することができるもので
ある。 Q=kAH/L=kAi ・・・・・(1) v=Q/A=kH/L=ki ・・・・・(2) ここで、Q:流量 k:透水係数 A:透水性部材の断面積 H:水頭 i:動力勾配 v:流速 L:単位距離 である。
【0035】
【発明の効果】本発明の土木用テープ状部材によれば、
透水性部材と、この透水性部材を被覆する透水性を有す
る誘電率の高い熱可塑性樹脂被覆層とから構成されてい
るため、土木用テープ状部材を土中に敷設することによ
り、土層の排水を行うことができるとともに、この土木
用テープ状部材同士又は異種の誘電率の高い熱可塑性樹
脂被覆層を形成した土木用テープ状部材を、縦糸及び横
糸として互いに交差させ、その交点部分に高周波電解を
印加することにより、誘電率の高い熱可塑性樹脂が分子
歪みと分子摩擦を起こして急速に誘電加熱され、強固に
溶着することができる。このとき、誘電率の低い他の部
材は、誘電加熱されにくいため、劣化することがなく、
高強度、高品質の土木用ネット部材を得ることができ
る。また、このようにして得られた本発明の土木用ネッ
ト部材は、土中に土木用ネット部材を敷設することによ
り、土層の補強と排水を併せて行うことができ、このた
め、土中に土木用ネット部材と透水性部材を所定の間隔
をあけて幾層にも敷設する従来の工法と比較して、作業
効率及び施工精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の土木用テープ状部材の一実施例を示す
斜視図である。
【図2】同変形例を示す断面図である。
【図3】本発明の土木用ネット部材の一実施例を示す斜
視図である。
【図4】土木用ネット部材を敷設した状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 熱可塑性樹脂被覆層 2 透水性部材 2a チューブ状部材(透水性部材) 3 芯テープ N 土木用ネット部材 T 土木用テープ状部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の透水性部材の周囲又は上下両面に
    誘電率の高い熱可塑性樹脂を押出被覆又は積層被覆する
    ことにより一体化するとともに、前記熱可塑性樹脂被覆
    層に透水性を付与したことを特徴とする土木用テープ状
    部材。
  2. 【請求項2】 前記長尺の透水性部材に一軸延伸したポ
    リプロピレン又は超高分子ポリエチレンよりなる芯テー
    プを積層したことを特徴とする請求項1記載の土木用テ
    ープ状部材。
  3. 【請求項3】 透水性部材が、厚さが1mm以上のポリ
    エステル長繊維不織布シートからなることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の土木用テープ状部材。
  4. 【請求項4】 透水性部材が、透水性を有するチューブ
    状部材からなることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の土木用テープ状部材。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂が、エチレンー酢酸ビニル
    共重合体又は塩化ビニル樹脂のいずれかで、その被覆厚
    さが0.1mm以上であることを特徴とする請求項1、
    2、3又は4に記載の土木用テープ状部材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項記載の土木
    用テープ状部材を、縦糸又は横糸の少なくとも一方に使
    用し、該糸と、誘電率の高い熱可塑性樹脂被覆層を形成
    した土木用テープ状部材からなる他方の糸とを所定間隔
    をあけて互いに交差させ、それぞれの交点部分を高周波
    溶着したことを特徴とするネット部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002302952A (ja) * 2001-04-05 2002-10-18 Diatex Co Ltd 補強盛土用シート
JP2002371558A (ja) * 2001-06-18 2002-12-26 Diatex Co Ltd 土木用シート
JP2022062582A (ja) * 2020-10-08 2022-04-20 芦森工業株式会社 地盤の表層処理方法、および地盤の表層処理構造

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