JPH10132433A - 冷媒の循環方法及び冷却装置 - Google Patents

冷媒の循環方法及び冷却装置

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JPH10132433A
JPH10132433A JP30352796A JP30352796A JPH10132433A JP H10132433 A JPH10132433 A JP H10132433A JP 30352796 A JP30352796 A JP 30352796A JP 30352796 A JP30352796 A JP 30352796A JP H10132433 A JPH10132433 A JP H10132433A
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refrigerant
chamber
cooling
chambers
passage
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JP30352796A
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Eiji Suzuki
栄司 鈴木
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Railway Technical Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強制循環ポンプ等の可動部のある機械的圧送
手段を用いることなく、クローズドした系内で冷媒を再
液化しながら必要十分な流量で循環させることができ、
しかも、使用電力の低減、及び重量の低減をも併せて図
ることができる冷却技術を提供する。 【解決手段】 第1の冷媒室1と第2の冷媒室2とを、
熱負荷を受ける冷媒通路4で連絡し、冷媒室1、2と冷
却室30とをそれぞれ連絡する各連絡通路35、36に
開閉弁VA、VBをそれぞれ設けておき、冷媒通路4を
介して両冷媒室の一方から他方に冷媒を流動させる工程
を交互に繰り返すことにより循環させる。その際、各連
絡通路の開閉弁VA、VBの開閉制御を行い、冷却室3
0内へ気化したガス状冷媒を導き再液化させることによ
り、冷媒室相互間に内圧差を生じさせて、冷媒通路内を
流れる冷媒の流動方向を切り替えて往復させる作用と、
再液化した冷媒を両冷媒室の何れか一方へ自重により滴
下させる作用とを行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化ガスの気化熱
を利用して冷却するための冷媒を用いた冷却技術に関
し、特に、交通機関等に搭載される超伝導磁石の冷却装
置に適用した場合に好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、磁気浮上式鉄道の車両に搭載さ
れる超伝導磁石には、超伝導コイルの部分をそれに必要
な極低温に冷却するための冷却装置が装備されている。
この種の冷却装置としては、冷媒に液体ヘリウムを用い
た主冷却装置の他に、冷媒に液体窒素を用いた副冷却装
置を組み合わせて用いることがある。その場合における
主冷却装置は超伝導コイルを直接冷却し、副冷却装置は
超伝導コイルの部分を覆う輻射熱シールド板を冷却する
ようにしている。
【0003】このような従来の冷却装置の中で、冷媒に
液体窒素を用いる副冷却装置としては、熱負荷により気
化したガス状冷媒(窒素ガス)を大気に放出する開放系
のものと、気化したガス状冷媒を冷凍サイクルにより再
液化しつつ強制循環させる閉鎖系のものとが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
磁気浮上式鉄道の車両等においては、超伝導磁石の主要
部を構成する上記冷却装置を含む車両全体の軽量化、小
型化、省電力化、並びに経済性などが重要な研究開発テ
ーマになっている。
【0005】この点、開放系の冷却装置では、気化した
ガス状冷媒を大気に放出するため、そのガス状冷媒を再
液化させるための冷凍機や、冷媒の強制循環ポンプ等が
不要となる。したがって、冷却系の簡素化、軽量化、小
スペース化、省電力化等を図ることができる。しかし、
その反面、冷媒としての液体窒素を消費してしまうこと
による経済性の問題、液体窒素の補給の問題、及び、車
両においては冷媒の補給無しでの走行時間や走行距離の
問題などがある。
【0006】他方の閉鎖系の冷却装置では、開放系のよ
うに冷媒を消費するという問題は基本的に存在しないも
のの、冷凍機や、冷媒の強制循環ポンプ等を必要とする
ことから、次のような重要な問題がある。それは、冷却
系の複雑化及び重量の増大に加えて、冷媒循環用あるい
は圧送用にポンプ等の機械的手段を用いることによる問
題である。特に、冷媒の液化温度が液体ヘリウムや液体
窒素などのように極低温のものでは、その機械的手段の
可動部分が極低温による影響を受けてしまうだけでな
く、逆に可動部分から発生する熱や不純物等が冷媒自体
に影響を及ぼす原因を招く。
【0007】なお、この種の閉鎖系の冷却装置として
は、例えば特開平5ー136469号公報に開示されて
いる。ここでは、気化した窒素ガスを再液化させて強制
循環ポンプにより循環させる冷却技術をリニアモーター
カーに適用した例が掲載されている。
【0008】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、冷媒を消費しないように循環させる閉鎖系
の冷却技術に着目し、その利点を活かしつつ、如何にし
て欠点を最小限に抑えるかを目的としている。すなわ
ち、強制循環ポンプ等の可動部のある機械的圧送手段を
用いることなく、クローズドした系内で冷媒を再液化し
ながら必要十分な流量で循環させることができ、しか
も、使用電力の低減、及び重量の低減をも併せて図るこ
とができる冷却技術を提供しようとするものである。さ
らに、本発明では、比較的簡易な手法によって、冷却対
象部の熱負荷に応じた冷媒の流量調節を行うことができ
る冷却技術を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る冷媒の循環方法では、冷媒を収容する
第1の冷媒室及び第2の冷媒室と、冷媒を冷却するため
の冷却室とを配置し、第1の冷媒室と第2の冷媒室と
を、冷却対象部から熱負荷を受ける冷媒通路で連絡し、
第1及び第2の冷媒室と冷却室とを冷媒の連絡通路でそ
れぞれ連絡し、各連絡通路にその連絡通路の開閉弁をそ
れぞれ設けておき、冷媒通路を介して第1及び第2の冷
媒室の一方から他方に冷媒を流動させる工程を交互に繰
り返すことにより循環させる方法であって、以下のA及
びBの各作用を含むことを特徴としている。 A 各連絡通路の開閉弁の開閉制御を行い、冷却室内へ
気化したガス状冷媒を導き、冷却室内で再液化させるこ
とにより、第1及び第2の冷媒室相互間に内圧差を生じ
させて、冷媒通路内を流れる冷媒の流動方向を切り替え
て往復させる作用。 B 再液化した冷媒を第1及び第2の冷媒室の何れか一
方へ自重により滴下させる作用。 ここで、第1及び第2の冷媒室の冷媒を交互に加熱する
ことにより、それら第1及び第2の冷媒室相互間の内圧
差の調整を行うこともできる。また、冷媒と同種の気体
を、第1及び第2の冷媒室内に交互に送り込むことによ
り、それら第1及び第2の冷媒室相互間の内圧差の調整
を行うこともできる。一方、本発明の冷却装置では、冷
却対象部に冷媒通路を添わせ、その冷媒通路内に液化ガ
スの気化熱を利用して冷却するための冷媒を流すことに
よって、冷却対象部を冷却する装置であって、冷媒を収
容する第1の冷媒室と第2の冷媒室を備え、それら第1
及び第2の冷媒室は冷媒通路によって連絡され、さら
に、第1及び第2の冷媒室よりも上方位置に冷却室が配
置され、その冷却室と第1及び第2の冷媒室との間に
は、冷媒の連絡通路がそれぞれ設けられ、各連絡通路に
は、当該連絡通路を開閉する開閉弁がそれぞれ設けら
れ、冷却室には、当該冷却室内のガス状冷媒を再液化す
るための凝縮熱交換器が配置されていることを特徴とし
ている。この冷却装置では、第1及び第2の冷媒室内の
冷媒量をそれぞれ検出する冷媒検出装置と、その冷媒検
出装置の検出結果に基づいて開閉弁の開閉制御を行う制
御装置とを備えている構成とすることができる。また、
第1及び第2の冷媒室内の冷媒を加熱するための加熱手
段、又は第1及び第2の冷媒室内に冷媒と同種の気体を
送り込むための送気手段の少なくとも一方を備えている
構成とすることができる。さらに、冷却対象部が、磁気
浮上式車両に搭載される超伝導磁石の輻射熱シールド板
であり、第1の冷媒室及び第2の冷媒室が、車両に搭載
される冷媒タンクで構成されているようにすることがで
きる。その場合、第1及び第2の冷媒室が、1つの冷媒
タンク内に区画されている構成とすることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付の図1〜図6を参照して説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明を磁気浮上式車両等に
搭載される冷却装置に適用した場合に好適な実施の形態
を示す原理図である。同図に示す冷却装置Sは、液体窒
素からなる冷媒Lを収容する第1の冷媒室1及び第2の
冷媒室2と、冷媒Lを冷却するための冷却室30とを備
える。第1の冷媒室1、第2の冷媒室2、及び冷却室3
0はそれぞれ独立している。即ち、それぞれが冷媒タン
クA、冷媒タンクB、及びタンクCにより構成されてい
る。
【0011】第1の冷媒室1と第2の冷媒室2は、冷却
対象部3から熱負荷を受ける冷媒通路4によって連絡さ
れている。冷却対象部3としては、例えば図4ないし図
6に示すような、磁気浮上式車両Mの超伝導コイルCを
覆う輻射熱シールド板3aである。したがって、冷媒通
路4は、図1においては明確に示していないが、輻射熱
シールド板3aの表面に添うように繰り返し湾曲する形
態で配置する冷媒循環用パイプ等により形成されること
になる。
【0012】冷媒通路4は、第1及び第2の冷媒室1、
2の下部と連絡しており、各冷媒室1、2内の冷媒Lが
その冷媒通路4を介して一方から他方へ、あるいはその
逆方向へと流れることができるように配慮している。し
たがって、各冷媒室1、2内に収容する液状冷媒Lの合
計量としては、各冷媒室1、2の合計容積の半分よりも
やや多めに設定される。その結果、各冷媒室1、2内の
上部には、気化したガス状冷媒を収容可能な上部空間1
a、2aを有することになる。
【0013】冷却室30は、第1及び第2の各冷媒室
1、2よりも上方位置に配置され、その冷却室30内
に、当該冷媒室30内のガス状冷媒を再液化する凝縮熱
交換器部(冷凍機ヘッドの部分)31を配置している。
この凝縮熱交換器部31は図示しない圧縮機ユニットに
接続される。
【0014】さらに、冷却室30と第1及び第2の冷媒
室1、2との間に、冷却室30内の液状冷媒Lを第1の
冷媒室1又は第2の冷媒室2内に自重により滴下させる
ための連絡通路35、36をそれぞれ設けている。
【0015】そして、各連絡通路35、36に、その連
絡通路35、36を開閉する通路開閉弁VA、VBをそ
れぞれ設けている。この開閉弁VA、VBには、電気的
制御が可能な電磁開閉弁などが用いられる。
【0016】第1及び第2の冷媒室1、2内には、液状
冷媒Lの液面の上限位置を検出する上限センサーHA、
HB、及び下限位置を検出するための下限センサーL
A、LBからなる冷媒検出装置が配設されている。セン
サーは温度センサーである。そして、この冷媒検出装置
の検出結果に基づいて、開閉弁VA、VBに開閉信号を
出力するための制御装置7を備えている。冷媒タンク
A、Bのうちの少なくとも一方には、その冷媒室内に液
体窒素を外部から供給するためのバルブ8付きの供給管
9が設けられている。また、第2の冷媒室2及び冷却室
30には後述するような非常時に利用するための大気へ
の開放弁VD、VCがそれぞれ設けられている。
【0017】次に、この冷却装置Sの冷却運転方法(冷
媒の循環方法)について述べる。第1の冷媒室1又は第
2の冷媒室2の何れかに、例えば第2の冷媒室2に液状
冷媒Lを満たした後の冷却対象部3の冷却運転方法とし
ては、制御装置7により開閉弁VA、VBのうちの一方
を閉じ他方を開けるという制御を交互に行う。このタイ
ミングは、各冷媒室1、2内の液状冷媒Lの液面が下限
センサーLA(LB)に達する毎に、開閉弁VA(V
B)を開けるタイミングとする。
【0018】即ち、閉じられた方の冷媒室、例えば開閉
弁VAが閉じられると、第1の冷媒室1の内圧は、開閉
弁VBを介して冷却室30と同圧の第2の冷媒室2の内
圧よりも上昇して相互に内圧差が生じる。この内圧上昇
は、冷媒タンクA及び連絡通路35等を介して伝達する
外部からの熱伝導等により、その第1の冷媒室1内の液
状冷媒Lが気化して上部空間1a内に貯まることにより
生じる。
【0019】それに対し、第2の冷媒室2に接続されて
いる開閉弁VBは開状態にあるので、第2の冷媒室2内
の内圧は再液化により圧力上昇はしない。この際、開閉
弁VBは開いているので、冷却室30内に当初溜まって
いた液状冷媒Lはその自重により第2の冷媒室2へ滴下
していく。
【0020】第1の冷媒室1と第2の冷媒室2の内圧差
により、第1の冷媒室1内の液状冷媒Lが押し出され
る。押し出された液状冷媒Lは冷媒通路4内を流れて第
2の冷媒室2へと流れ込む。
【0021】液状冷媒Lが冷媒通路4を流れる際に冷却
対象部3から熱負荷を受け、その一部が気化してガス状
冷媒となるが、このガス状冷媒は液状冷媒Lの流れに伴
って冷媒通路4内に滞留することなく第2の冷媒室2へ
と円滑に運ばれる。そして、その第2の冷媒室2内の上
部空間2aから連絡通路36及び開閉弁VBを通り抜け
て冷却室30に流入した後、凝縮熱交換器31により再
液化される。再液化された液状冷媒Lはそのまま第2の
冷媒室2内に自重により滴下していく、このとき、冷却
室30及び第2の冷媒室2の内圧は再液化によって降下
する。
【0022】第1の冷媒室1の液状冷媒Lの液面が低下
し、これが下限センサーLAにより検出されるか、又は
第2の冷媒室2の上限センサーHBによってその第2の
冷媒室2における液状冷媒Lの上限位置が検出される
と、制御装置7から制御信号が出力され、開閉弁VAが
開となり、開閉弁VBが閉となる。すると、今度は第1
の冷媒室1よりも第2の冷媒室2の内圧が上昇してい
き、その結果、第2の冷媒室2から反対側の第1の冷媒
室1へ向けて液状冷媒Lが送り出される。
【0023】第2の冷媒室2から送り出された液状冷媒
Lは、冷却対象部3を冷却しながら第1の冷媒室1に送
られ、気化したガス状冷媒だけが開閉弁VAを通って冷
却室30に流入した後、凝縮熱交換器31により再液化
される。そして、再液化された液状冷媒Lはそのまま第
1の冷媒室1内に自重により滴下していく。このとき、
冷却室30及び第1の冷媒室1の内圧は再液化によって
降下する。
【0024】この実施の形態によれば、第1の冷媒室1
と第2の冷媒室2との間に内圧差を生じさせて冷媒を循
環させるようにしているので、強制循環ポンプ等の可動
部のある機械的圧送手段を用いることなく、クローズド
した系内で冷媒を再液化しながら必要十分な流量で冷媒
を循環させることができる。したがって、可動部分が極
低温による影響を受けたり、逆に可動部分から発生する
熱や不純物等が冷媒自体に悪影響を及ぼす原因を根本的
に除くことができる。
【0025】また、開閉弁VA、VBの開閉制御の頻度
はタンクA、Bの大きさにもよるが、例えば数時間以上
の間隔をおいた間欠運転となるので消費電力も小さい。
したがって、従来のように連続運転に伴う電力消費の大
きい強制循環ポンプ等を必要とする同じ閉鎖系の冷却装
置に比べてその分、省電力化を図ることができる。しか
も、このように強制循環ポンプ等が不要となるので、重
量の低減も併せて図ることができる。
【0026】なお、こうした冷媒の循環系では、冷媒と
しての液体窒素の供給は基本的に不要であるが、冷凍機
の故障時のような何かの必要時には、冷却室30に設け
てある開放弁VCを開けてその冷却室30を大気に開放
した後、前述のような開閉弁VB、VAの交互開閉動作
サイクルを、両冷媒室1、2の液面がどちらも下限セン
サーLA、LBに達するまで繰り返すことにより、冷却
対象部3を冷却することができる。これにより、気化し
たガス状冷媒を開放弁VCを介して大気に放出しながら
冷却する、いわゆる開放系の冷却装置として利用するこ
とも可能になる。この点は、冷却系の補償機能の付加を
図る上で大変有効である。
【0027】この時には冷媒の供給が必要になるが、予
め決めておいた冷媒室、例えば第2の冷媒室2に設けて
ある大気開放弁VDを開けて大気に開放した状態でバル
ブ8を介して液体窒素を供給すれば良い。そうすること
で、大気開放弁VDを開けた後に、液状冷媒Lの液面が
上限センサーHBに達するまで液体窒素を供給すること
ができる。しかる後、開放弁VDを閉じる。
【0028】(実施の形態2)図2は、冷媒通路4を流
れる液状冷媒Lの流量を積極的に増大させる方法として
好適な実施の形態を示す図1同様の原理図である。即
ち、冷媒タンクA、Bを良好な断熱構造とした場合、開
閉弁を閉じてもその閉じた冷媒室の内圧上昇が緩慢とな
り、冷媒通路4を流れる液状冷媒Lに必要十分な程度の
流量が一時的に得られない場合があることも考えられ
る。
【0029】そうした場合の対策として、この実施の形
態では、第1及び第2の冷媒室1、2内の下部に、それ
ら各冷媒室1、2内の液状冷媒Lを加熱するための加熱
手段10をそれぞれ設けたものである。加熱手段10に
は、例えばプレート状の発熱体をもつ電気ヒーターなど
を用いている。この加熱手段10は、制御装置7によっ
てオン・オフ制御される構成としている。
【0030】このような加熱手段10を加えた場合、液
状冷媒Lを加熱して気化させることができるので、第1
の冷媒室1及び第2の冷媒室2の内圧制御を容易にしか
も積極的に行うことが可能になる。したがって、冷媒通
路4を流れる液状冷媒Lの流量制御を必要に応じて適宜
に行うことができる。これにより、液状冷媒Lの流量制
御を熱負荷に応じた流量に調節することが可能になる。
なお、図1と同一構成要素については同一符号を付して
その説明を省略する。
【0031】(実施の形態3)図3は、液状冷媒Lの流
量を積極的に増大させるためのさらに他の実施の形態を
示す図1同様の原理図である。この実施の形態では、例
えば窒素ガスを詰めたガスボンベ20からのガスを、ガ
スバルブV1、V2及びガス供給管21、22を介し
て、第1の冷媒室1及び第2の冷媒室2に交互に送り込
むことができるように構成したものである。なお、ガス
バルブV1、V2についても、その開閉のための制御性
を考慮して電磁バルブ等が用いられ、制御装置7によっ
て開閉制御可能に構成される。ガス供給管21、22は
冷媒液中まで伸ばす構成も可能である。
【0032】このようなガス供給系を付加した場合、制
御装置7によりガスバルブV1、V2の開閉制御を行う
だけで、ガスボンベ20からの窒素ガスを、第1及び第
2の冷媒室1、2に対し交互に送り込んで、その各冷媒
室1、2間に高低関係が交互に変化する内圧差を生じさ
せることができる。したがって、この実施の形態でも、
先の実施の形態2の場合と同様な作用効果が得られる。
ただ、この場合には圧縮ガスを用いるので、特にリアル
タイムに内圧差を生じさせることができる。なお、他の
ガス(気体)を用いることも可能であるが、液状冷媒L
と同種のものを用いる方が不純物の混入を無くすという
点などから好ましい。
【0033】(実施の形態4)図4ないし図6では、本
実施の形態に係る冷却装置を装備した磁気浮上式車両M
の超伝導磁石Gの部分を概略的に示している。これらの
図から理解できるように、超伝導コイルCは、内槽1
1、輻射熱シールド板3a、外槽12によって覆われて
いる。内槽11の中には液体ヘリウムが充填され、主冷
却装置(車載冷凍機)13及び副冷却装置の冷却運転に
より超伝導コイルCを目的とする極低温に保持してい
る。本実施の形態に係る冷却装置はこの副冷却装置とし
て用いられる。
【0034】内槽11を覆う輻射熱シールド板3aは、
外槽12の内側の真空槽内にあり、その表面に冷媒通路
4を添わせて配設している。液体窒素を収容する第1の
冷媒室1及び第2の冷媒室2は、図5に示すように一つ
の冷媒タンクT内に区画して形成してあり、車軸方向に
並べて配置している。こうすることで、第1及び第2の
冷媒室1、2を含む冷媒タンクTをコンパクトにレイア
ウトすることができる。
【0035】また、上限及び下限センサーの取付位置
は、車両の停止、加速時等における液体窒素の揺動を考
慮して、車軸方向の中央部分が好ましい。
【0036】なお、両冷媒室1、2をそれぞれ独立した
冷媒タンクで構成し、これを車幅方向に配置することも
できる。このようにした場合、車両の停止、加速時等に
おける液体窒素の揺動の影響あるいは流動の影響を受け
て、液体窒素が一方の冷媒室から他方の冷媒室へ無秩序
に流れ込むような現象を防止しやすい配置となる。図に
おいて、14は液体ヘリウムタンク、15は荷重支持
材、16は永久電流スイッチ、18はパワーリードを示
している。
【0037】以上の各実施の形態では、上限センサー及
び下限センサーを一つの冷媒室について1対配置した例
を示したが、2対以上配置して全てのセンサーが所定温
度の時にのみ開閉弁を開くようにし、車両Mに揺れや振
動が生じても、より高精度に検出できるように配慮して
もよい。
【0038】また、このように上限及び下限センサーを
配置して冷媒量を検出し、その検出結果に基づいて冷媒
の流動方向を制御するようにしているが、基本的には両
冷媒室1、2の内圧差を利用して冷媒を往復流動させる
ことになるので、例えば各冷媒室内に、さらに圧力セン
サーを設けるようにしても良い。このようにすれば、圧
力センサーの検出値を制御装置7にフィードバックして
冷媒の流動量を最も適正な量に制御することも可能にな
る。
【0039】なお、実施の形態では、本発明を主として
磁気浮上式車両に搭載される超伝導磁石の冷却系に適用
した場合に好適な技術について述べたが、本発明はこれ
に限定されず、他の同様な冷却対象部を冷却する技術に
対しても適用できることは勿論である。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、冷媒室
相互間に内圧差を生じさせて冷媒を循環させることによ
り、ポンプ等の可動部のある機械的圧送手段を用いるこ
となく、そのクローズドした冷却系内で冷媒を再冷却し
ながら十分な流量で循環させることができる。したがっ
て、可動部分が及ぼす冷媒への影響あるいは冷媒から受
ける可動部自体の影響等を根本的に無くすことができ
る。また、冷却手段のみなので、ポンプ等により循環さ
せる場合よりも省電力化や軽量化を図ることができる。
【0041】また、第1及び第2の冷媒室の冷媒を交互
に加熱することにより、或いは冷媒と同種の気体を両冷
媒室内に交互に送り込むことにより、両冷媒室相互間の
内圧差の調整を行うことができ、これにより比較的簡易
な手法で冷却対象部の熱負荷に応じた冷媒の流量調節を
行うことができる。
【0042】また、第1及び第2の冷媒室内の冷媒量を
それぞれ検出する冷媒検出装置と、その冷媒検出装置の
検出結果に基づいて開閉弁の開閉制御を行う制御装置と
を備えている構成とすることによって、開閉弁の開閉制
御を自動的に行えるようにすることができる。
【0043】さらに、冷却対象部が、磁気浮上式車両に
搭載される超伝導磁石の輻射熱シールド板である場合に
おいて、第1の冷媒室及び第2の冷媒室を、車両に搭載
される冷媒タンクで構成することによって、タンク自体
を別途に配置することなく従来の冷媒タンクをそのまま
有効利用することもできる。
【0044】また、第1及び第2の冷媒室を1つの冷媒
タンク内に区画した場合、タンクスペースを変化させる
ことなくコンパクトに納めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す原理図である。
【図2】 本発明の実施の形態2を示す原理図である。
【図3】 本発明の実施の形態3を示す原理図である。
【図4】 本発明の実施の形態4を示す概略斜視図であ
る。
【図5】 本発明の実施の形態4を示す一部切欠斜視図
である。
【図6】 本発明の実施の形態4を示す要部の切欠斜視
図である。
【符号の説明】
1 第1の冷媒室 1a、2a 上部空間 2 第2の冷媒室 3 冷却対象部(熱負荷) 3a 輻射熱シールド板 4 冷媒通路 7 制御装置 8 バルブ 9 供給管 10 加熱手段 11 内槽 12 外槽 13 主冷却装置 20 ガスボンベ 21、22 ガス供給管 30 冷却室 31 凝縮熱交換器 35、36 連絡通路 S 冷却装置 A、B 冷媒タンク C タンク VA、VB 開閉弁 VC、VD 開放弁 V1、V2 ガスバルブ HA、HB 上限センサー LA、LB 下限センサー M 車両 G 超伝導磁石

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を収容する第1の冷媒室及び第2の
    冷媒室と、冷媒を冷却するための冷却室とを配置し、前
    記第1の冷媒室と第2の冷媒室とを、冷却対象部から熱
    負荷を受ける冷媒通路で連絡し、前記第1及び第2の冷
    媒室と前記冷却室とを冷媒の連絡通路でそれぞれ連絡
    し、各連絡通路にその連絡通路の開閉弁をそれぞれ設け
    ておき、前記冷媒通路を介して第1及び第2の冷媒室の
    一方から他方に冷媒を流動させる工程を交互に繰り返す
    ことにより循環させる方法であって、以下のA及びBの
    各作用を含むことを特徴とする冷媒の循環方法。 A 前記各連絡通路の開閉弁の開閉制御を行い、前記冷
    却室内へ気化したガス状冷媒を導き、冷却室内で再液化
    させることにより、前記第1及び第2の冷媒室相互間に
    内圧差を生じさせて、前記冷媒通路内を流れる冷媒の流
    動方向を切り替えて往復させる作用。 B 再液化した冷媒を第1及び第2の冷媒室の何れか一
    方へ自重により滴下させる作用。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の冷媒室の冷媒を交互
    に加熱することにより、それら第1及び第2の冷媒室相
    互間の内圧差の調整を行うことを特徴とする、請求項1
    に記載の冷媒の循環方法。
  3. 【請求項3】 前記冷媒と同種の気体を、前記第1及び
    第2の冷媒室内に交互に送り込むことにより、それら第
    1及び第2の冷媒室相互間の内圧差の調整を行うことを
    特徴とする、請求項1あるいは2に記載の冷媒の循環方
    法。
  4. 【請求項4】 冷却対象部に冷媒通路を添わせ、その冷
    媒通路内に液化ガスの気化熱を利用して冷却するための
    冷媒を流すことによって、前記冷却対象部を冷却する装
    置であって、冷媒を収容する第1の冷媒室と第2の冷媒
    室を備え、それら第1及び第2の冷媒室は前記冷媒通路
    によって連絡され、さらに、前記第1及び第2の冷媒室
    よりも上方位置に冷却室が配置され、その冷却室と前記
    第1及び第2の冷媒室との間には、冷媒の連絡通路がそ
    れぞれ設けられ、各連絡通路には、当該連絡通路を開閉
    する開閉弁がそれぞれ設けられ、前記冷却室には、当該
    冷却室内のガス状冷媒を再液化するための凝縮熱交換器
    が配置されていることを特徴とする冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の冷媒室内の冷媒量を
    それぞれ検出する冷媒検出装置と、その冷媒検出装置の
    検出結果に基づいて前記開閉弁の開閉制御を行う制御装
    置とを備えていることを特徴とする、請求項4に記載の
    冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の冷媒室内の冷媒を加
    熱するための加熱手段、又は第1及び第2の冷媒室内に
    前記冷媒と同種の気体を送り込むための送気手段の少な
    くとも一方を備えていることを特徴とする、請求項4あ
    るいは5に記載の冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記冷却対象部が、磁気浮上式車両に搭
    載される超伝導磁石の輻射熱シールド板であり、前記第
    1の冷媒室及び第2の冷媒室が、前記車両に搭載される
    冷媒タンクで構成されていることを特徴とする、請求項
    4〜6の何れかに記載の冷却装置。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2の冷媒室が、1つの冷
    媒タンク内に区画されていることを特徴とする、請求項
    7に記載の冷却装置。
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