JPH10133155A - 広帯域光信号処理器およびその設計方法 - Google Patents
広帯域光信号処理器およびその設計方法Info
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- JPH10133155A JPH10133155A JP8285666A JP28566696A JPH10133155A JP H10133155 A JPH10133155 A JP H10133155A JP 8285666 A JP8285666 A JP 8285666A JP 28566696 A JP28566696 A JP 28566696A JP H10133155 A JPH10133155 A JP H10133155A
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- signal processor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プログラマブル光信号処理器において、動作
波長域を10nm以上に広帯域化する。 【解決手段】 N+1個(Nは1以上)の2入力2出力
の光結合器が一列に並べられ、その互いに隣り合う光結
合器の間はそれぞれ光路長差を有する2本の光導波路で
結ばれ、前記各2本の光導波路の光路長差がN箇所の前
記光結合器間で互いに等しく、前記各2本の光導波路の
上に少なくとも各1個の位相制御器が設けられている回
路構成を有し、さらに、前記光結合器が、その2個の入
力ポートのいずれのポートから光信号を入力した場合に
も、その2個の出力ポートから出力された光信号に対し
て、光信号処理器の動作波長域で一定となる振幅および
位相伝送特性を有する。
波長域を10nm以上に広帯域化する。 【解決手段】 N+1個(Nは1以上)の2入力2出力
の光結合器が一列に並べられ、その互いに隣り合う光結
合器の間はそれぞれ光路長差を有する2本の光導波路で
結ばれ、前記各2本の光導波路の光路長差がN箇所の前
記光結合器間で互いに等しく、前記各2本の光導波路の
上に少なくとも各1個の位相制御器が設けられている回
路構成を有し、さらに、前記光結合器が、その2個の入
力ポートのいずれのポートから光信号を入力した場合に
も、その2個の出力ポートから出力された光信号に対し
て、光信号処理器の動作波長域で一定となる振幅および
位相伝送特性を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光波長多重通信の
分野で、多重化された複数の光信号を一括処理するため
の光信号処理器に関するものであり、さらに詳しくは、
広帯域な高度情報処理を行うための広帯域(プログラマ
ブル)光信号処理器およびその設計方法に関するもので
ある。
分野で、多重化された複数の光信号を一括処理するため
の光信号処理器に関するものであり、さらに詳しくは、
広帯域な高度情報処理を行うための広帯域(プログラマ
ブル)光信号処理器およびその設計方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】周知のように、2入力2出力の光信号処
理器は、周波数信号処理器と波長信号処理器に分類され
る。回路構成は、両方とも、2個の方向性結合器とその
間をつなぐ2本の光導波路からなるマッハツェンダ干渉
計回路を基本回路として、1列に縦列接続した構成より
なる。
理器は、周波数信号処理器と波長信号処理器に分類され
る。回路構成は、両方とも、2個の方向性結合器とその
間をつなぐ2本の光導波路からなるマッハツェンダ干渉
計回路を基本回路として、1列に縦列接続した構成より
なる。
【0003】周波数信号処理器は、動作波長域が10n
m以下である。基本回路であるマッハツェンダ干渉計の
2本の光導波路の光路長差が通常2〜20ミリメータで
あり、動作波長域で、波長0.04〜4nm(光周波数
で5〜500GHz)周期で繰り返す周期的なフィルタ
特性を有している。また、動作波長域が10nm以下と
狭帯域であるため、回路を構成する方向性結合器の結合
率の波長依存性が無視できるため、任意のフィルタ特性
を実現するための設計理論も知られており(Journ
al of Lightwave Technolog
y,Vol.13,No.1,pp.73−82,19
95)、群遅延等化器、高次分散等化器等の高機能な光
信号処理器が開発されている。
m以下である。基本回路であるマッハツェンダ干渉計の
2本の光導波路の光路長差が通常2〜20ミリメータで
あり、動作波長域で、波長0.04〜4nm(光周波数
で5〜500GHz)周期で繰り返す周期的なフィルタ
特性を有している。また、動作波長域が10nm以下と
狭帯域であるため、回路を構成する方向性結合器の結合
率の波長依存性が無視できるため、任意のフィルタ特性
を実現するための設計理論も知られており(Journ
al of Lightwave Technolog
y,Vol.13,No.1,pp.73−82,19
95)、群遅延等化器、高次分散等化器等の高機能な光
信号処理器が開発されている。
【0004】一方、波長信号処理器の動作波長域は10
0nm以上と広帯域である。基本回路であるマッハツェ
ンダ干渉計の2本の光導波路の光路長差は通常μmオー
ダである。動作波長域は10nm以上と広帯域ではある
が、回路を構成する方向性結合器の結合率の波長依存性
を無視できないため、フィルタの設計が難しく、波長無
依存カップラやバンド域平坦光分波器等の単純な機能の
フィルタが開発されているに過ぎなかった。
0nm以上と広帯域である。基本回路であるマッハツェ
ンダ干渉計の2本の光導波路の光路長差は通常μmオー
ダである。動作波長域は10nm以上と広帯域ではある
が、回路を構成する方向性結合器の結合率の波長依存性
を無視できないため、フィルタの設計が難しく、波長無
依存カップラやバンド域平坦光分波器等の単純な機能の
フィルタが開発されているに過ぎなかった。
【0005】このため、従来、任意のフィルタ特性を実
現する(プログラマブル)光信号処理器は、光周波数信
号処理器で構成されてきた(特願平6−136187号
公報)。図1は、従来のプログラマブル光周波数信号処
理器の回路構成(N段構成)である。この回路構成で
は、N+1個の結合率可変な2入力2出力の可変方向性
結合器9−n(n=1,2,…,N+1)を一列に配置
し、N箇所の互いに隣り合う可変方向性結合器の間を、
異なる光路長差(遅延時間Δτに対応)を有する2本の
光導波路1−n,2−n(n=1,2,…,N)で結合
した構成をとる。二つの入力ポートが14、15であ
り、二つの出力ポートが16、17である。
現する(プログラマブル)光信号処理器は、光周波数信
号処理器で構成されてきた(特願平6−136187号
公報)。図1は、従来のプログラマブル光周波数信号処
理器の回路構成(N段構成)である。この回路構成で
は、N+1個の結合率可変な2入力2出力の可変方向性
結合器9−n(n=1,2,…,N+1)を一列に配置
し、N箇所の互いに隣り合う可変方向性結合器の間を、
異なる光路長差(遅延時間Δτに対応)を有する2本の
光導波路1−n,2−n(n=1,2,…,N)で結合
した構成をとる。二つの入力ポートが14、15であ
り、二つの出力ポートが16、17である。
【0006】各2本の光導波路の上には、位相を制御す
るための位相制御器4−(2n−1),4−2n(n=
1,2,…,N)が少なくとも1個設置されている。可
変方向性結合器9−nは、2個の3dBカップラ11−
(2n−1),11−2nおよび、その2個の3dBカ
ップラを結ぶ光路長の等しい2本の光導波路12−n,
13−nから構成され、2本の光導波路には、少なくと
も1個の位相制御器10−(2n−1),10−2nが
設置されている。可変方向性結合器9−nは位相制御器
4−(2n−1),4−2nの位相量を変化させること
により、任意のパワー結合率を設定することが可能であ
る。このプログラマブル光周波数信号処理器では、可変
方向性結合器の位相制御器10−(2n−1),10−
2n(n=1,2,…,N)と、光路長の異なる2本の
光導波路上の位相制御器4−(2n−1),4−2n
(n=1,2,…,N)とを制御することにより、任意
のフィルタ特性を実現している。
るための位相制御器4−(2n−1),4−2n(n=
1,2,…,N)が少なくとも1個設置されている。可
変方向性結合器9−nは、2個の3dBカップラ11−
(2n−1),11−2nおよび、その2個の3dBカ
ップラを結ぶ光路長の等しい2本の光導波路12−n,
13−nから構成され、2本の光導波路には、少なくと
も1個の位相制御器10−(2n−1),10−2nが
設置されている。可変方向性結合器9−nは位相制御器
4−(2n−1),4−2nの位相量を変化させること
により、任意のパワー結合率を設定することが可能であ
る。このプログラマブル光周波数信号処理器では、可変
方向性結合器の位相制御器10−(2n−1),10−
2n(n=1,2,…,N)と、光路長の異なる2本の
光導波路上の位相制御器4−(2n−1),4−2n
(n=1,2,…,N)とを制御することにより、任意
のフィルタ特性を実現している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のプログラマブル
光信号処理器は、可変方向性結合器の波長依存性を考慮
せずに設計されているために、可変方向性結合器の波長
依存性が顕在化する10nm以上の動作波長域となる
と、設計通りのフィルタ特性が実現されないという問題
があった。光波長多重通信で使用される波長帯域は、光
ファイバアンプの帯域幅により決まる。現在の光ファイ
バアンプの増幅帯域は30nm程度で、さらに広帯域な
ファイバアンプの開発が進められており、将来的には4
0nm以上の広帯域な波長多重通信も夢ではなくなりつ
つある。このような光波長多重通信の広帯域化の進歩に
併せて、動作波長域が10nm以上でも、設計通りのフ
ィルタ特性が実現可能な広帯域な(プログラマブル)光
信号処理器の開発が望まれている。
光信号処理器は、可変方向性結合器の波長依存性を考慮
せずに設計されているために、可変方向性結合器の波長
依存性が顕在化する10nm以上の動作波長域となる
と、設計通りのフィルタ特性が実現されないという問題
があった。光波長多重通信で使用される波長帯域は、光
ファイバアンプの帯域幅により決まる。現在の光ファイ
バアンプの増幅帯域は30nm程度で、さらに広帯域な
ファイバアンプの開発が進められており、将来的には4
0nm以上の広帯域な波長多重通信も夢ではなくなりつ
つある。このような光波長多重通信の広帯域化の進歩に
併せて、動作波長域が10nm以上でも、設計通りのフ
ィルタ特性が実現可能な広帯域な(プログラマブル)光
信号処理器の開発が望まれている。
【0008】従来のプログラマブル光信号処理器の動作
波長域を限定しているのは、可変方向性結合器の波長依
存性である。可変方向性結合器が波長依存性をもつの
は、それを構成している方向性結合器が波長依存性を有
するからである。可変方向性結合器の波長依存性が顕在
化する10nm以上では、その振幅特性および位相特性
が設計値からずれ、全体の光信号処理器の特性が設計し
た特性よりずれる。この問題を解決するためには、その
振幅特性および位相特性が動作波長域において一定とな
るような波長無依存な(可変)方向性結合器が必要とな
る。
波長域を限定しているのは、可変方向性結合器の波長依
存性である。可変方向性結合器が波長依存性をもつの
は、それを構成している方向性結合器が波長依存性を有
するからである。可変方向性結合器の波長依存性が顕在
化する10nm以上では、その振幅特性および位相特性
が設計値からずれ、全体の光信号処理器の特性が設計し
た特性よりずれる。この問題を解決するためには、その
振幅特性および位相特性が動作波長域において一定とな
るような波長無依存な(可変)方向性結合器が必要とな
る。
【0009】したがって、本発明の課題は、プログラマ
ブル光信号処理器において、動作波長域を10nm以上
に広帯域化することにあり、そのような広帯域光信号処
理器を提供することにあり、さらにはそのような広帯域
光信号処理器を確実に実現するための設計方法を提供す
ることにある。
ブル光信号処理器において、動作波長域を10nm以上
に広帯域化することにあり、そのような広帯域光信号処
理器を提供することにあり、さらにはそのような広帯域
光信号処理器を確実に実現するための設計方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、従来のプロ
グラマブル光信号処理器において波長依存性の原因とな
っている可変方向性結合器9−n(n=1,2,…,N
+1)の代わりに、振幅特性および位相特性ともに波長
無依存な特性を有する方向性結合器、または、振幅特性
および位相特性ともに波長無依存な特性を有する可変振
幅値を有する方向性結合器3−n(n=1,2,…,N
+1)を用いることにより、動作波長域を10nm以上
に広帯域化する。
グラマブル光信号処理器において波長依存性の原因とな
っている可変方向性結合器9−n(n=1,2,…,N
+1)の代わりに、振幅特性および位相特性ともに波長
無依存な特性を有する方向性結合器、または、振幅特性
および位相特性ともに波長無依存な特性を有する可変振
幅値を有する方向性結合器3−n(n=1,2,…,N
+1)を用いることにより、動作波長域を10nm以上
に広帯域化する。
【0011】すなわち、本発明の請求項1の広帯域光信
号処理器は、N+1個(Nは1以上)の2入力2出力の
光結合器が一列に並べられ、その互いに隣り合う光結合
器の間はそれぞれ光路長差を有する2本の光導波路で結
ばれ、前記各2本の光導波路の光路長差がN箇所の前記
光結合器間で互いに等しく、前記各2本の光導波路の上
に少なくとも各1個の位相制御器が設けられている回路
構成を有し、さらに、前記光結合器が、その2個の入力
ポートのいずれのポートから光信号を入力した場合に
も、その2個の出力ポートから出力された光信号に対し
て、光信号処理器の動作波長域で一定となる振幅および
位相伝送特性を有することを特徴とする。
号処理器は、N+1個(Nは1以上)の2入力2出力の
光結合器が一列に並べられ、その互いに隣り合う光結合
器の間はそれぞれ光路長差を有する2本の光導波路で結
ばれ、前記各2本の光導波路の光路長差がN箇所の前記
光結合器間で互いに等しく、前記各2本の光導波路の上
に少なくとも各1個の位相制御器が設けられている回路
構成を有し、さらに、前記光結合器が、その2個の入力
ポートのいずれのポートから光信号を入力した場合に
も、その2個の出力ポートから出力された光信号に対し
て、光信号処理器の動作波長域で一定となる振幅および
位相伝送特性を有することを特徴とする。
【0012】本発明の請求項2の広帯域光信号処理器
は、前記請求項1の広帯域光信号処理器において、前記
2入力2出力の光結合器の振幅結合率θn と前記2本の
光導波路の上に設けられた位相制御器の位相量φn が、
所望フィルタ特性に対し、下記式;
は、前記請求項1の広帯域光信号処理器において、前記
2入力2出力の光結合器の振幅結合率θn と前記2本の
光導波路の上に設けられた位相制御器の位相量φn が、
所望フィルタ特性に対し、下記式;
【0013】
【数3】
【0014】ここで、ak [n],bk [n]は下記の漸化式に
より求められる複素数である。
より求められる複素数である。
【0015】
【数4】
【0016】また、φan,φbnは設計されたn番目の前
記光結合器の2出力ある各出力ポートに対応する位相量
である;に基づいて計算された値をとることを特徴とす
る。
記光結合器の2出力ある各出力ポートに対応する位相量
である;に基づいて計算された値をとることを特徴とす
る。
【0017】本発明の請求項3の広帯域光信号処理器
は、前記請求項2の広帯域光信号処理器において、前記
光結合器が、2本の光導波路を(m+1)箇所(mは2
以上)で互いに近接させて構成した(m+1)個の方向
性結合器を有し、前記方向性結合器に挾まれたm箇所に
おいて、該2本の光導波路が5μm以下の光路長差を有
していることを特徴とする。
は、前記請求項2の広帯域光信号処理器において、前記
光結合器が、2本の光導波路を(m+1)箇所(mは2
以上)で互いに近接させて構成した(m+1)個の方向
性結合器を有し、前記方向性結合器に挾まれたm箇所に
おいて、該2本の光導波路が5μm以下の光路長差を有
していることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項4の広帯域光信号処理器
は、前記請求項2の広帯域光信号処理器において、前記
光結合器が、2本の光導波路を(m+1)箇所(mは2
以上)で互いに近接させて構成した(m+1)個の方向
性結合器を有し、前記方向性結合器に挾まれたm箇所に
おいて、該2本の光導波路が等しい光路長差を有し、各
該光導波路上には少なくとも1個の光路長調整部が設け
られていることを特徴とする。
は、前記請求項2の広帯域光信号処理器において、前記
光結合器が、2本の光導波路を(m+1)箇所(mは2
以上)で互いに近接させて構成した(m+1)個の方向
性結合器を有し、前記方向性結合器に挾まれたm箇所に
おいて、該2本の光導波路が等しい光路長差を有し、各
該光導波路上には少なくとも1個の光路長調整部が設け
られていることを特徴とする。
【0019】本発明の請求項5の広帯域光信号処理器
は、前記請求項2の広帯域光信号処理器において、前記
の光結合器が、該動作波長域において、その波長一定の
振幅結合率値が可変である可変光結合器であることを特
徴とする。
は、前記請求項2の広帯域光信号処理器において、前記
の光結合器が、該動作波長域において、その波長一定の
振幅結合率値が可変である可変光結合器であることを特
徴とする。
【0020】本発明の請求項6の広帯域光信号処理器
は、前記請求項5の広帯域光信号処理器において、前記
の可変光結合器が、2本の光導波路を(n+1)箇所
(nは3以上)で互いに近接させて構成した(n+1)
個の方向性結合器を有し、前記方向性結合器に挾まれた
n箇所において、該2本の光導波路が、等しい光路長差
を有するか、あるいは、5μm以下の光路長差を有し、
各該光導波路上には少なくとも1個の光路長調整部が設
けられていることを特徴とする。
は、前記請求項5の広帯域光信号処理器において、前記
の可変光結合器が、2本の光導波路を(n+1)箇所
(nは3以上)で互いに近接させて構成した(n+1)
個の方向性結合器を有し、前記方向性結合器に挾まれた
n箇所において、該2本の光導波路が、等しい光路長差
を有するか、あるいは、5μm以下の光路長差を有し、
各該光導波路上には少なくとも1個の光路長調整部が設
けられていることを特徴とする。
【0021】また、本発明の請求項7の広帯域光信号処
理器の設計方法は、N+1個(Nは1以上)の2入力2
出力の光結合器が一列に並べられ、その互いに隣り合う
光結合器の間はそれぞれ光路長差を有する2本の光導波
路で結ばれ、前記各2本の光導波路の光路長差がN箇所
の前記光結合器間で互いに等しく、前記各2本の光導波
路の上に少なくとも各1個の位相制御器が設けられてい
る回路構成を有し、さらに、前記光結合器が、その2個
の入力ポートのいずれのポートから光信号を入力した場
合にも、その2個の出力ポートから出力された光信号に
対して、光信号処理器の動作波長域で一定となる振幅お
よび位相伝送特性を有する広帯域光信号処理器において
所望のフィルタ特性を実現することのできる広帯域光信
号処理器の設計方法であって、前記所望フィルタ特性に
対する前記光結合器の振幅結合率と前記位相制御器の位
相量を、下記設計手順1から4に基づいて求めることに
より、これら光結合器の振幅結合率と位相制御器の位相
量とを確定し、これらによって、前記所望のフィルタ特
性を実現することを特徴とする。
理器の設計方法は、N+1個(Nは1以上)の2入力2
出力の光結合器が一列に並べられ、その互いに隣り合う
光結合器の間はそれぞれ光路長差を有する2本の光導波
路で結ばれ、前記各2本の光導波路の光路長差がN箇所
の前記光結合器間で互いに等しく、前記各2本の光導波
路の上に少なくとも各1個の位相制御器が設けられてい
る回路構成を有し、さらに、前記光結合器が、その2個
の入力ポートのいずれのポートから光信号を入力した場
合にも、その2個の出力ポートから出力された光信号に
対して、光信号処理器の動作波長域で一定となる振幅お
よび位相伝送特性を有する広帯域光信号処理器において
所望のフィルタ特性を実現することのできる広帯域光信
号処理器の設計方法であって、前記所望フィルタ特性に
対する前記光結合器の振幅結合率と前記位相制御器の位
相量を、下記設計手順1から4に基づいて求めることに
より、これら光結合器の振幅結合率と位相制御器の位相
量とを確定し、これらによって、前記所望のフィルタ特
性を実現することを特徴とする。
【0022】(設計手順1)前記所望フィルタ特性をN
次の複素係数のフーリエ級数展開で近似する。
次の複素係数のフーリエ級数展開で近似する。
【0023】(設計手順2)求めたフーリエ級数関数を
絶対値の最大が1以下になるように規格化する。
絶対値の最大が1以下になるように規格化する。
【0024】(設計手順3)規格化されたフーリエ級数
関数を用いて、該光信号処理器の全伝送特性を2行2列
の伝送特性行列で表現する。
関数を用いて、該光信号処理器の全伝送特性を2行2列
の伝送特性行列で表現する。
【0025】(設計手順4)求めた該光信号処理器全体
の伝送特性行列を、光路長差のある前記各2本の光導波
路と前記光結合器より構成される各単位構成に対応する
2行2列の伝送特性行列の積の形に分解し、単位構成を
表す2行2列の伝送特性行列が、前記光結合器の振幅結
合率と前記位相制御器の位相量をパラメータとして表現
されることに基づいて、前記光結合器の振幅結合率と前
記位相制御器の位相量を求める。
の伝送特性行列を、光路長差のある前記各2本の光導波
路と前記光結合器より構成される各単位構成に対応する
2行2列の伝送特性行列の積の形に分解し、単位構成を
表す2行2列の伝送特性行列が、前記光結合器の振幅結
合率と前記位相制御器の位相量をパラメータとして表現
されることに基づいて、前記光結合器の振幅結合率と前
記位相制御器の位相量を求める。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳述
する。
する。
【0027】(実施形態例1)図2は、本発明の広帯域
プログラマブル光信号処理器の回路構成(N段構成)を
示すもので、図中、図1と同一構成要素には同一符号を
付して説明を簡略化する。この回路構成では、N+1個
の振幅特性および位相特性が動作波長域において一定と
なる2入力2出力の波長無依存な可変方向性結合器3−
n(n=1,2,…,N+1)を一列に配列し、N箇所
の互いに隣り合う波長無依存な可変方向性結合器の間を
異なる光路長差ΔL(遅延時間Δτに対応)を有する2
本の光導波路1−n,2−n(n1,2,…,N)で結
合した構成をとる。N箇所の各2本の光導波路の光路長
差は、全て等しくΔL(遅延時間Δτに対応)に設定さ
れている。そして、各2本の光導波路の上には、位相を
制御するための位相制御器4−(2n−1),4−2n
(n=1,2,…,N)が少なくとも1個設置されてい
る。
プログラマブル光信号処理器の回路構成(N段構成)を
示すもので、図中、図1と同一構成要素には同一符号を
付して説明を簡略化する。この回路構成では、N+1個
の振幅特性および位相特性が動作波長域において一定と
なる2入力2出力の波長無依存な可変方向性結合器3−
n(n=1,2,…,N+1)を一列に配列し、N箇所
の互いに隣り合う波長無依存な可変方向性結合器の間を
異なる光路長差ΔL(遅延時間Δτに対応)を有する2
本の光導波路1−n,2−n(n1,2,…,N)で結
合した構成をとる。N箇所の各2本の光導波路の光路長
差は、全て等しくΔL(遅延時間Δτに対応)に設定さ
れている。そして、各2本の光導波路の上には、位相を
制御するための位相制御器4−(2n−1),4−2n
(n=1,2,…,N)が少なくとも1個設置されてい
る。
【0028】本実施形態例では、シリコン基板5上に形
成された石英平面導波路により回路を形成した。導波路
は基板5上に火炎堆積法を用いて石英薄膜を形成し、導
波路構造はフォトリソグラフィ工程により作製した。光
導波路は7×7μmの正方形断面を持ち、光導波路部分
の屈折率はまわりの石英ガラスより0.7%高く作製し
た。
成された石英平面導波路により回路を形成した。導波路
は基板5上に火炎堆積法を用いて石英薄膜を形成し、導
波路構造はフォトリソグラフィ工程により作製した。光
導波路は7×7μmの正方形断面を持ち、光導波路部分
の屈折率はまわりの石英ガラスより0.7%高く作製し
た。
【0029】プログラマブル光信号処理器は、動作波長
域においてある波長間隔で周期的な特性を示す。この周
波数Δλは、
域においてある波長間隔で周期的な特性を示す。この周
波数Δλは、
【0030】
【数5】
【0031】で表される。ここで、ΔLは2本の光導波
路の光路長差、nは光導波路の屈折率、λは動作波長域
の中心波長である。
路の光路長差、nは光導波路の屈折率、λは動作波長域
の中心波長である。
【0032】この式からわかるように、プログラマブル
光信号処理器のフィルタ特性の周期Δλは光路長差ΔL
により決定される。例えば、光路長差ΔL=2mmの
時、フィルタ特性の周期波長は0.8nm(周波数で換
算すると100GHzの周波数間隔に対応)となる。本
実施形態例では、周期波長は1.6nm(周波数間隔2
00GHzに対応)で設計した。
光信号処理器のフィルタ特性の周期Δλは光路長差ΔL
により決定される。例えば、光路長差ΔL=2mmの
時、フィルタ特性の周期波長は0.8nm(周波数で換
算すると100GHzの周波数間隔に対応)となる。本
実施形態例では、周期波長は1.6nm(周波数間隔2
00GHzに対応)で設計した。
【0033】図3は、本実施形態例で用いた結合率可変
で、振幅特性と位相特性とが同時に波長無依存な方向性
結合器3の回路構成(3段構成)である。回路は3個の
マッハツェンダ干渉計を多段に配列した構成よりなる。
回路は4個の方向性結合器7−1〜7−4とそれらを結
ぶ2本の光導波路6−1〜6−6よりなり、二つの入力
ポート18、19と二つの出力ポート20、21を有す
る。本実施形態例では、これら2本の光導波路の光路長
を等しく設定した。また、各2本の光導波路上には光路
長調整部8−1〜8−6を配置した。本実施形態例で用
いた、振幅特性と位相特性とが同時に波長無依存な可変
方向性結合器は、光路長調整部8−1〜8−6の光路長
変化を調整することにより、振幅特性および位相特性を
波長に対して平坦に保ったまま、振幅結合率を任意に設
定することが可能である。
で、振幅特性と位相特性とが同時に波長無依存な方向性
結合器3の回路構成(3段構成)である。回路は3個の
マッハツェンダ干渉計を多段に配列した構成よりなる。
回路は4個の方向性結合器7−1〜7−4とそれらを結
ぶ2本の光導波路6−1〜6−6よりなり、二つの入力
ポート18、19と二つの出力ポート20、21を有す
る。本実施形態例では、これら2本の光導波路の光路長
を等しく設定した。また、各2本の光導波路上には光路
長調整部8−1〜8−6を配置した。本実施形態例で用
いた、振幅特性と位相特性とが同時に波長無依存な可変
方向性結合器は、光路長調整部8−1〜8−6の光路長
変化を調整することにより、振幅特性および位相特性を
波長に対して平坦に保ったまま、振幅結合率を任意に設
定することが可能である。
【0034】本実施形態例では、位相制御器4−(2n
−1),4−2n(n=1,2,…,N)と、振幅特性
および位相特性が同時に波長無依存な可変方向性結合器
の光路長調整部8−1〜8−6とには、熱光学効果を利
用したヒータを用いた。ヒータを加熱することにより、
加熱部分のガラスの屈折率が高くなることを利用して、
位相制御と光路長調整とを行っている。
−1),4−2n(n=1,2,…,N)と、振幅特性
および位相特性が同時に波長無依存な可変方向性結合器
の光路長調整部8−1〜8−6とには、熱光学効果を利
用したヒータを用いた。ヒータを加熱することにより、
加熱部分のガラスの屈折率が高くなることを利用して、
位相制御と光路長調整とを行っている。
【0035】一般的な2入力2出力の光結合器の伝送特
性は、次のような2行2列の伝送行列で表現される。
性は、次のような2行2列の伝送行列で表現される。
【0036】
【数6】
【0037】ここで、θは振幅結合率sinθの角度表
示(以後、sinθだけでなく、その角度表示であるθ
も振幅結合率と呼ぶ)を表し、φ1 ,φ2 は2つの出力
ポートからの出力光の位相を表している。振幅結合率θ
に対して光結合率を設計することにより、φ1 ,φ2 は
決定される。
示(以後、sinθだけでなく、その角度表示であるθ
も振幅結合率と呼ぶ)を表し、φ1 ,φ2 は2つの出力
ポートからの出力光の位相を表している。振幅結合率θ
に対して光結合率を設計することにより、φ1 ,φ2 は
決定される。
【0038】ここでは、回路を無損失と仮定しており、
伝送行列はユニタリ行列となる。行列の(1,1)要素
は入力ポート18から出力ポート20への伝送特性を、
(2,1)要素は入力ポート18から出力ポート21へ
の伝送特性を表している。
伝送行列はユニタリ行列となる。行列の(1,1)要素
は入力ポート18から出力ポート20への伝送特性を、
(2,1)要素は入力ポート18から出力ポート21へ
の伝送特性を表している。
【0039】従来のプログラマブル光信号処理器に用い
られていた可変方向性結合器では、回路を構成する2個
の方向性結合器11−(2n−1),11−2nは、全
て動作波長でパワー結合率が3dBとなるように設計さ
れていた。振幅特性と位相特性とが同時に波長無依存な
本実施形態例で用いた可変方向性結合器では、動作波長
域が10nm以上と広帯域であり、構成要素である4個
の方向性結合器7−1〜7−4のパワー結合率値はそれ
ぞれ波長により変化するため、方向性結合器を規定する
のにパワー結合率値を用いることができない。このた
め、ここでは、方向性結合器を2本の光導波路が接近し
ている部分、つまり結合部分の長さで表現する。4個の
方向性結合器7−1〜7−4の結合部分の長さは、それ
ぞれ0.78mm,0.01mm,0.01mm,0.
78mmとした。図4および図5は、50%結合になる
ように光路長調整部8−1〜8−6を調整した可変方向
性結合器のパワー結合率および位相特性φ1 ,φ2 の波
長依存性を測定した結果である。ここで、振幅特性の2
乗がパワー結合率となる。動作波長域は1.5〜1.6
μmとした。これらの図で本可変方向性結合器のパワー
結合率特性(振幅特性)および位相特性ともに、動作波
長域において波長に対して一定値を実現していることが
わかる。
られていた可変方向性結合器では、回路を構成する2個
の方向性結合器11−(2n−1),11−2nは、全
て動作波長でパワー結合率が3dBとなるように設計さ
れていた。振幅特性と位相特性とが同時に波長無依存な
本実施形態例で用いた可変方向性結合器では、動作波長
域が10nm以上と広帯域であり、構成要素である4個
の方向性結合器7−1〜7−4のパワー結合率値はそれ
ぞれ波長により変化するため、方向性結合器を規定する
のにパワー結合率値を用いることができない。このた
め、ここでは、方向性結合器を2本の光導波路が接近し
ている部分、つまり結合部分の長さで表現する。4個の
方向性結合器7−1〜7−4の結合部分の長さは、それ
ぞれ0.78mm,0.01mm,0.01mm,0.
78mmとした。図4および図5は、50%結合になる
ように光路長調整部8−1〜8−6を調整した可変方向
性結合器のパワー結合率および位相特性φ1 ,φ2 の波
長依存性を測定した結果である。ここで、振幅特性の2
乗がパワー結合率となる。動作波長域は1.5〜1.6
μmとした。これらの図で本可変方向性結合器のパワー
結合率特性(振幅特性)および位相特性ともに、動作波
長域において波長に対して一定値を実現していることが
わかる。
【0040】参考のために、図6および図7に、従来の
可変方向性結合器のパワー結合率特性(振幅特性)およ
び位相特性を示す。この図では、波長1.55μmで5
0%結合になるように、設計されている。図からわかる
ように、パワー結合率に大きな波長依存性があることが
わかる。また、位相項φ1 にも波長依存性が見られる。
ただし、位相項φ2 は波長に対し完全に一定である。こ
れは、従来の可変方向性結合器の回路構成のもつ対称性
から証明できる。このように、振幅特性(パワー結合率
特性)および位相特性ともに大きな波長依存性を有して
いるために、従来の可変方向性結合器を用いたプログラ
マブル光信号処理器では、設計波長から10nm以上ず
れた波長域では、希望のフィルタ特性から大きくずれて
しまうという問題が生じた。
可変方向性結合器のパワー結合率特性(振幅特性)およ
び位相特性を示す。この図では、波長1.55μmで5
0%結合になるように、設計されている。図からわかる
ように、パワー結合率に大きな波長依存性があることが
わかる。また、位相項φ1 にも波長依存性が見られる。
ただし、位相項φ2 は波長に対し完全に一定である。こ
れは、従来の可変方向性結合器の回路構成のもつ対称性
から証明できる。このように、振幅特性(パワー結合率
特性)および位相特性ともに大きな波長依存性を有して
いるために、従来の可変方向性結合器を用いたプログラ
マブル光信号処理器では、設計波長から10nm以上ず
れた波長域では、希望のフィルタ特性から大きくずれて
しまうという問題が生じた。
【0041】このことを明確にするために、実際に8段
のプログラマブル光信号処理器について、従来の可変方
向性結合器を用いたプログラマブル光信号処理器と、振
幅特性と位相特性とが同時に波長無依存な本発明の可変
方向性結合器を用いた広帯域プログラマブル光信号処理
器を作製し、両者の特性の比較を行った。プログラムし
た特性は周期波長1.6μm(周波数間隔200GHz
に対応)の群遅延等化器特性である。群遅延等化器は、
光ファイバの長距離伝送の際に生じる線形な群遅延を補
償するための等化器である。図8から図11は本発明の
広帯域プログラマブル光信号処理器によりプログラミン
グした群遅延等化器特性の測定結果であり、図12から
図15は従来のプログラマブル光信号処理器によりプロ
グラミングした群遅延等化器特性の測定結果である。図
8〜図11で、広帯域プログラマブル光信号処理器の動
作波長域は1.5〜1.6μmであり、図8、図9は動
作波長域の短波長端での群遅延等化器特性を有し、図1
0、図11は動作波長域の中心波長域(1.55μm)
での群遅延等化器特性を有している。図8および図10
は光透過強度特性を示しており、図9および図11は群
遅延特性を示している。光透過強度特性は振幅特性の2
乗で表される。群遅延等化は図の群遅延特性の傾きのあ
る直線群遅延部分を利用して行われる。この群遅延の傾
きは、ファイバ分散により生じた線形のファイバ群遅延
に対して逆の値をもつように設計されている。図からわ
かるように、動作波長域の中心と端でほぼ等しい群遅延
特性を実現していることがわかる。これは、振幅特性と
位相特性とが同時に波長無依存な本発明で用いている可
変方向性結合器の効果である。一方、図12〜図15に
おいて、従来のプログラマブル光信号処理器は1.55
μmで所望の群遅延等化特性を実現するように設計され
た。図12、図13は1.5μm帯での群遅延等化器特
性を示しており、図14、図15は1.55μm帯(設
計波長域)での群遅延等化器特性を示している。図12
および図14は光透過強度特性を示しており、図13お
よび図15は群遅延特性を示している。図からわかるよ
うに、設計波長域では、設計通りの群遅延特性が実現さ
れているが、設計波長から50nm離れた1.5μm帯
では設計の群遅延特性から大きくずれていることがわか
る。これは、従来の可変方向性結合器の波長依存性の影
響である。
のプログラマブル光信号処理器について、従来の可変方
向性結合器を用いたプログラマブル光信号処理器と、振
幅特性と位相特性とが同時に波長無依存な本発明の可変
方向性結合器を用いた広帯域プログラマブル光信号処理
器を作製し、両者の特性の比較を行った。プログラムし
た特性は周期波長1.6μm(周波数間隔200GHz
に対応)の群遅延等化器特性である。群遅延等化器は、
光ファイバの長距離伝送の際に生じる線形な群遅延を補
償するための等化器である。図8から図11は本発明の
広帯域プログラマブル光信号処理器によりプログラミン
グした群遅延等化器特性の測定結果であり、図12から
図15は従来のプログラマブル光信号処理器によりプロ
グラミングした群遅延等化器特性の測定結果である。図
8〜図11で、広帯域プログラマブル光信号処理器の動
作波長域は1.5〜1.6μmであり、図8、図9は動
作波長域の短波長端での群遅延等化器特性を有し、図1
0、図11は動作波長域の中心波長域(1.55μm)
での群遅延等化器特性を有している。図8および図10
は光透過強度特性を示しており、図9および図11は群
遅延特性を示している。光透過強度特性は振幅特性の2
乗で表される。群遅延等化は図の群遅延特性の傾きのあ
る直線群遅延部分を利用して行われる。この群遅延の傾
きは、ファイバ分散により生じた線形のファイバ群遅延
に対して逆の値をもつように設計されている。図からわ
かるように、動作波長域の中心と端でほぼ等しい群遅延
特性を実現していることがわかる。これは、振幅特性と
位相特性とが同時に波長無依存な本発明で用いている可
変方向性結合器の効果である。一方、図12〜図15に
おいて、従来のプログラマブル光信号処理器は1.55
μmで所望の群遅延等化特性を実現するように設計され
た。図12、図13は1.5μm帯での群遅延等化器特
性を示しており、図14、図15は1.55μm帯(設
計波長域)での群遅延等化器特性を示している。図12
および図14は光透過強度特性を示しており、図13お
よび図15は群遅延特性を示している。図からわかるよ
うに、設計波長域では、設計通りの群遅延特性が実現さ
れているが、設計波長から50nm離れた1.5μm帯
では設計の群遅延特性から大きくずれていることがわか
る。これは、従来の可変方向性結合器の波長依存性の影
響である。
【0042】この広帯域プログラマブル光信号処理器の
設計の詳細を以下に述べる。設計すべき未知回路パラメ
ータは、振幅特性と位相特性とが同時に波長無依存なN
+1個の可変方向性結合器3−n(n=1,2,…,N
+1)の振幅結合率θn (n=0,1,…,N)およ
び、位相制御器4−(2n−1),4−2n(n=1,
2,…,N)の位相量φn (n=1,2,…,N)であ
る。
設計の詳細を以下に述べる。設計すべき未知回路パラメ
ータは、振幅特性と位相特性とが同時に波長無依存なN
+1個の可変方向性結合器3−n(n=1,2,…,N
+1)の振幅結合率θn (n=0,1,…,N)およ
び、位相制御器4−(2n−1),4−2n(n=1,
2,…,N)の位相量φn (n=1,2,…,N)であ
る。
【0043】図2において、入力ポート14より入射さ
れた信号光は、各段の光路長の異なる2本の光導波路1
−n,2−n(n=1,2,…,N)を通過し、2つの
出力ポート16,17に出射される。この時、信号光は
各可変方向性結合器3−n(n=1,2,…,N+1)
により分岐される。例えば、最も短い光路を進む信号光
は導波路2−1,2−2,…,2−Nを通る。また、最
も長い光路を進む信号光は導波路1−1,1−2,…,
1−Nを通る。このように、出力ポートからの出力光は
いろいろな光路を通る信号光の和として表現される。光
信号が通過する物理的光路は2N 通りあるが、同じ光路
長を持つものを1本の光路と数えることにすると、信号
光は0,ΔL,2ΔL,…,NΔL(ΔLは各2本の光
導波路の導波路長差)の導波路長を持つN+1本の光路
のいずれかを通る。よって、ポート16からの出力光の
複素振幅は、
れた信号光は、各段の光路長の異なる2本の光導波路1
−n,2−n(n=1,2,…,N)を通過し、2つの
出力ポート16,17に出射される。この時、信号光は
各可変方向性結合器3−n(n=1,2,…,N+1)
により分岐される。例えば、最も短い光路を進む信号光
は導波路2−1,2−2,…,2−Nを通る。また、最
も長い光路を進む信号光は導波路1−1,1−2,…,
1−Nを通る。このように、出力ポートからの出力光は
いろいろな光路を通る信号光の和として表現される。光
信号が通過する物理的光路は2N 通りあるが、同じ光路
長を持つものを1本の光路と数えることにすると、信号
光は0,ΔL,2ΔL,…,NΔL(ΔLは各2本の光
導波路の導波路長差)の導波路長を持つN+1本の光路
のいずれかを通る。よって、ポート16からの出力光の
複素振幅は、
【0044】
【数7】
【0045】と表される。
【0046】ここで、式(3−1)の展開係数ak はN
+1の各光路を通過してきた信号光の複素振幅を表す。
βは光導波路1および2の伝搬定数、Xは動作波長域で
の光周波数、X0 は周波数特性の周期周波数を表してい
る。
+1の各光路を通過してきた信号光の複素振幅を表す。
βは光導波路1および2の伝搬定数、Xは動作波長域で
の光周波数、X0 は周波数特性の周期周波数を表してい
る。
【0047】ここでは、振幅特性と位相特性とが同時に
波長無依存な可変方向性結合器を利用しているために、
可変方向性結合器の波長依存性は無視している。また、
式(3−1)では、電気のディジタルフィルタ理論でよ
く行われるように、
波長無依存な可変方向性結合器を利用しているために、
可変方向性結合器の波長依存性は無視している。また、
式(3−1)では、電気のディジタルフィルタ理論でよ
く行われるように、
【0048】
【外1】
【0049】を複素平面上の関数h(z)に拡張してい
る。このz複素平面上では、周波数関数h(X)は|z
|=1の半径1の円周上の関数とみなされる。
る。このz複素平面上では、周波数関数h(X)は|z
|=1の半径1の円周上の関数とみなされる。
【0050】式(3−1)において、スルー特性h
(z)はz-1の多項式で表現されている。この式はディ
ジタルフィルタの分野において、FIR(Finite
Impulse Response)型と呼ばれる帰
還のないタイプのディジタルフィルタの伝送特性に等し
いことがわかる。この事実は、以下に述べる光フィルタ
の合成に重要な役割を演じる。
(z)はz-1の多項式で表現されている。この式はディ
ジタルフィルタの分野において、FIR(Finite
Impulse Response)型と呼ばれる帰
還のないタイプのディジタルフィルタの伝送特性に等し
いことがわかる。この事実は、以下に述べる光フィルタ
の合成に重要な役割を演じる。
【0051】同様に、ポート14から入射し、ポート1
7から射出される出力光f(z)は、下式のように表さ
れる。
7から射出される出力光f(z)は、下式のように表さ
れる。
【0052】
【数8】
【0053】本信号処理器は2入力2出力なので、信号
処理器全体の伝送行列Sは、次式で表される2×2の行
列で表現される。
処理器全体の伝送行列Sは、次式で表される2×2の行
列で表現される。
【0054】
【数9】
【0055】ここで、サフィックス*はパラ共役を表す
(h* (z)=h* (1/z* ))。回路が無損失であ
ると仮定すると、h(z)とf(z)の間には、式
(4)の行列の行列式が1になるという下記式、
(h* (z)=h* (1/z* ))。回路が無損失であ
ると仮定すると、h(z)とf(z)の間には、式
(4)の行列の行列式が1になるという下記式、
【0056】
【数10】
【0057】で表されるユニタリ関係が成立する。
【0058】具体的には以下に示す手順により、クロス
特性(入力ポート14より出力ポート17への透過特
性)が所望フィルタ特性を満足するための回路パラメー
タを求めた。以下の設計手順は図16および図17にま
とめられている。
特性(入力ポート14より出力ポート17への透過特
性)が所望フィルタ特性を満足するための回路パラメー
タを求めた。以下の設計手順は図16および図17にま
とめられている。
【0059】(設計手順1)式(3−2)の複素展開係
数であるbk を、所望フィルタ特性を満足するように求
めるにあたり、式(3−2)に書かれた光フィルタの伝
送特性がFIR(Finite Impulse Re
sponse)型と呼ばれるディジタルフィルタと同じ
であることを利用する。具体的には、複素展開係数bk
を求めるにあたり、ディジタルフィルタの分野で開発さ
れている各種の近似手法を用いる。例えば、フーリエ展
開法、窓関数法、周波数サンプリング法、Remez
Exchange法等が良く知られている(Oppen
heim & Schafer著“Digital S
ignal Processing”)。この計算の
際、所望フィルタ特性の要求条件より、実現されるフィ
ルタ特性が所望フィルタ特性の条件を十分に満足するの
に必要な最小展開項数が求まる。この最小展開項数がプ
ログラマブル光信号処理器の段数Nにあたる。
数であるbk を、所望フィルタ特性を満足するように求
めるにあたり、式(3−2)に書かれた光フィルタの伝
送特性がFIR(Finite Impulse Re
sponse)型と呼ばれるディジタルフィルタと同じ
であることを利用する。具体的には、複素展開係数bk
を求めるにあたり、ディジタルフィルタの分野で開発さ
れている各種の近似手法を用いる。例えば、フーリエ展
開法、窓関数法、周波数サンプリング法、Remez
Exchange法等が良く知られている(Oppen
heim & Schafer著“Digital S
ignal Processing”)。この計算の
際、所望フィルタ特性の要求条件より、実現されるフィ
ルタ特性が所望フィルタ特性の条件を十分に満足するの
に必要な最小展開項数が求まる。この最小展開項数がプ
ログラマブル光信号処理器の段数Nにあたる。
【0060】(設計手順2)設計手順1では、所望フィ
ルタ特性を実現するように、上記の最適なディジタルフ
ィルタの設計手法を用い式(3−2)の複素展開係数を
求めた。この求めた複素展開係数をそのまま用いて光信
号処理器を実現すると、振幅特性の絶対値が100%を
越える場合がある。しかし、光波という物理量を用いる
アナログ信号処理器である本信号処理器では、エネルギ
保存則のために、式(3−2)の複素振幅の絶対値が1
00%を越えることは本質的にできない。このため、デ
ィジタルフィルタの合成手法により求めた複素展開係数
bk を、次式により、振幅特性の絶対値が100%を越
えないように規格化を行う必要がある。
ルタ特性を実現するように、上記の最適なディジタルフ
ィルタの設計手法を用い式(3−2)の複素展開係数を
求めた。この求めた複素展開係数をそのまま用いて光信
号処理器を実現すると、振幅特性の絶対値が100%を
越える場合がある。しかし、光波という物理量を用いる
アナログ信号処理器である本信号処理器では、エネルギ
保存則のために、式(3−2)の複素振幅の絶対値が1
00%を越えることは本質的にできない。このため、デ
ィジタルフィルタの合成手法により求めた複素展開係数
bk を、次式により、振幅特性の絶対値が100%を越
えないように規格化を行う必要がある。
【0061】
【数11】
【0062】(設計手順3)設計手順2で求めた規格化
した複素展開係数を有する複素展開特性をこの光信号処
理器のクロス出力(ポート14からポート17への出
力)で実現するように、この光信号処理器の伝送特性を
表すS行列を求める。具体的には、S行列の残りの未知
伝送関数h(z)を式(5)のユニタリ関係より求め
る。h(z)h*(z)は、ユニタリ関係より、設計手
順2で規格化したf(z)を用い、さらに、zに関する
一次式の積の形に展開することにより、次式(7)で表
される。
した複素展開係数を有する複素展開特性をこの光信号処
理器のクロス出力(ポート14からポート17への出
力)で実現するように、この光信号処理器の伝送特性を
表すS行列を求める。具体的には、S行列の残りの未知
伝送関数h(z)を式(5)のユニタリ関係より求め
る。h(z)h*(z)は、ユニタリ関係より、設計手
順2で規格化したf(z)を用い、さらに、zに関する
一次式の積の形に展開することにより、次式(7)で表
される。
【0063】
【数12】
【0064】ただし、ak ,ak *は既知である多項式f
(z)f* (z)の根で、既知である。
(z)f* (z)の根で、既知である。
【0065】この式(7)中、a0 は、既知であるf
(z)の複素展開係数b0 を用いて式(8)の様に求め
られる。
(z)の複素展開係数b0 を用いて式(8)の様に求め
られる。
【0066】
【数13】
【0067】式中、φaN,φbNは振幅特性と位相特性と
が同時に波長無依存な(可変)方向性結合器3−(N+
1)の2つの出力ポートからの光出力の位相を表してい
る。φaN,φbNは以下のようにして求めることができ
る。|a0 |は式(8)より求められるので、
が同時に波長無依存な(可変)方向性結合器3−(N+
1)の2つの出力ポートからの光出力の位相を表してい
る。φaN,φbNは以下のようにして求めることができ
る。|a0 |は式(8)より求められるので、
【0068】
【数14】
【0069】(式中θN は振幅特性と位相特性とが同時
に波長無依存な(可変)方向性結合器3−(N+1)の
振幅結合率)よりθN が求まる。その振幅結合率θN に
対応する、振幅特性と位相特性とが同時に波長無依存な
(可変)方向性結合器が設計できるので、位相φaN,φ
bNが求められる。このようにして、式(8)よりa0 の
位相が求められ、a0 の計算ができる。求めたa0 を用
いて、式(7)よりh(z)が求められる。
に波長無依存な(可変)方向性結合器3−(N+1)の
振幅結合率)よりθN が求まる。その振幅結合率θN に
対応する、振幅特性と位相特性とが同時に波長無依存な
(可変)方向性結合器が設計できるので、位相φaN,φ
bNが求められる。このようにして、式(8)よりa0 の
位相が求められ、a0 の計算ができる。求めたa0 を用
いて、式(7)よりh(z)が求められる。
【0070】式(7)において、h(z)とh* (z)
の積の形で表される必要性から、右辺の多項式の零点は
{ak ,1/ak *}というN個のペアとして求められ
る。h(z)を求める際、h(z)の多項式は{ak ,
1/ak *}の根のペアの内どちらか一方を根として持っ
ている必要があるので、この根の選択の仕方にともな
い、h(z)は2N 個の解を持つ。これら2N 個のh
(z)の解は、振幅特性はともに等しく、異なる位相特
性を持つ。全体としてf(z)が共通でh(z)が異な
るS行列が2N 個存在し、結果として、2N 種類の回路
パラメータが求まる。ただし、この2N 個のいずれの回
路パラメータで回路を作製しても、クロス特性は同一な
特性f(z)でされる。本実施形態例ではクロス特性で
あるf(z)の特性に興味があるので、2N 個のh
(z)のうちの適当な1個の解を選択した。もちろん、
h(z)の選択には、低素子感度なもの、位相特性が適
当なもの等、選択の基準を適当に設けて選択することも
可能である。
の積の形で表される必要性から、右辺の多項式の零点は
{ak ,1/ak *}というN個のペアとして求められ
る。h(z)を求める際、h(z)の多項式は{ak ,
1/ak *}の根のペアの内どちらか一方を根として持っ
ている必要があるので、この根の選択の仕方にともな
い、h(z)は2N 個の解を持つ。これら2N 個のh
(z)の解は、振幅特性はともに等しく、異なる位相特
性を持つ。全体としてf(z)が共通でh(z)が異な
るS行列が2N 個存在し、結果として、2N 種類の回路
パラメータが求まる。ただし、この2N 個のいずれの回
路パラメータで回路を作製しても、クロス特性は同一な
特性f(z)でされる。本実施形態例ではクロス特性で
あるf(z)の特性に興味があるので、2N 個のh
(z)のうちの適当な1個の解を選択した。もちろん、
h(z)の選択には、低素子感度なもの、位相特性が適
当なもの等、選択の基準を適当に設けて選択することも
可能である。
【0071】(設計手順4)回路パラメータを求めるた
めに、全体のN段の光信号処理回路の伝送特性を表すS
行列を、1段の単位構成の伝送特性を表すS行列の積の
形に展開する。
めに、全体のN段の光信号処理回路の伝送特性を表すS
行列を、1段の単位構成の伝送特性を表すS行列の積の
形に展開する。
【0072】
【数15】
【0073】ここで、Sn はn段目の単位構成回路とす
る。
る。
【0074】図2で、n段目の単位構成回路は1−n,
2−nの光導波路と、4−(2n−1),4−2nの位
相制御器と、3−(n+1)の振幅特性、位相特性同時
波長無依存(可変)方向性結合器より構成され、n=0
の単位構成回路は、振幅特性と位相特性とが同時に波長
無依存な1個の(可変)方向性結合器3−1により構成
される。3−(n+1)の可変方向性結合器は、図4、
5に示した回路構成で構成されている。図4、5で示し
た、振幅特性と位相特性とが同時に波長無依存な(可
変)方向性結合器のS行列は、式(2)で与えられてい
る。これを用いてn番目の単位構成のS行列は次のよう
に与えられる。
2−nの光導波路と、4−(2n−1),4−2nの位
相制御器と、3−(n+1)の振幅特性、位相特性同時
波長無依存(可変)方向性結合器より構成され、n=0
の単位構成回路は、振幅特性と位相特性とが同時に波長
無依存な1個の(可変)方向性結合器3−1により構成
される。3−(n+1)の可変方向性結合器は、図4、
5に示した回路構成で構成されている。図4、5で示し
た、振幅特性と位相特性とが同時に波長無依存な(可
変)方向性結合器のS行列は、式(2)で与えられてい
る。これを用いてn番目の単位構成のS行列は次のよう
に与えられる。
【0075】
【数16】
【0076】ここで、θn は、振幅特性と位相特性とが
同時に波長無依存な(可変)方向性結合器3−(n+
1)の振幅結合率の角度表示を表しており、φan,φbn
はその2つの出力ポートからの光出力の位相を表してい
る。また、φn は、振幅特性と位相特性とが同時に波長
無依存な(可変)方向性結合器に挾まれた2本の光導波
路上の位相制御器4−(2n−1),4−2nの位相差
量を表している。S0 は、振幅特性と位相特性とが同時
に波長無依存な(可変)方向性結合器3−1だけから構
成されることより、
同時に波長無依存な(可変)方向性結合器3−(n+
1)の振幅結合率の角度表示を表しており、φan,φbn
はその2つの出力ポートからの光出力の位相を表してい
る。また、φn は、振幅特性と位相特性とが同時に波長
無依存な(可変)方向性結合器に挾まれた2本の光導波
路上の位相制御器4−(2n−1),4−2nの位相差
量を表している。S0 は、振幅特性と位相特性とが同時
に波長無依存な(可変)方向性結合器3−1だけから構
成されることより、
【0077】
【数17】
【0078】と表される。
【0079】実際のS行列の分解は、単位構成S行列の
逆行列Sn -1 =Sn +(Sn +はSn の転置共役行列)をn
=N,N−1,…,2,1,0の順番に順次S行列の左
側より作用させることにより行われる。
逆行列Sn -1 =Sn +(Sn +はSn の転置共役行列)をn
=N,N−1,…,2,1,0の順番に順次S行列の左
側より作用させることにより行われる。
【0080】
【数18】
【0081】ここで、S[n] =Sn Sn-1 …S2 S1 S
0 を表す。この繰り返し操作によりSn は求められる。
0 を表す。この繰り返し操作によりSn は求められる。
【0082】式(12)でS[n] を既知とすると、z
(n+1)/2 の項が零になる条件より、振幅特性と位相特性
とが同時に波長無依存な(可変)方向性結合器3−(n
+1)の振幅結合率θn が求まる。具体的には、
(n+1)/2 の項が零になる条件より、振幅特性と位相特性
とが同時に波長無依存な(可変)方向性結合器3−(n
+1)の振幅結合率θn が求まる。具体的には、
【0083】
【数19】
【0084】よりθn が求まる。式中、an [n],bn [n]
はS[n] における既知の複素展開係数である。θn が求
まると、その振幅結合率に対応する、振幅特性と位相特
性とが同時に波長無依存な(可変)方向性結合器が設計
でき、結果的に、位相φan,φbnが求められる。また、
はS[n] における既知の複素展開係数である。θn が求
まると、その振幅結合率に対応する、振幅特性と位相特
性とが同時に波長無依存な(可変)方向性結合器が設計
でき、結果的に、位相φan,φbnが求められる。また、
【0085】
【外2】
【0086】位相制御器4−(2n−1),4−2nの
位相差量φn が求まる。具体的には、
位相差量φn が求まる。具体的には、
【0087】
【数20】
【0088】ただし、
【0089】
【数21】
【0090】である。
【0091】
【外3】
【0092】θn は式(13)より求められ既知であ
り、位相φan,φbnも既知である。また、an-1 [n],a
n [n],bn-1 [n],bn [n]は、S[n] における既知の複素
展開係数で既知であることから、
り、位相φan,φbnも既知である。また、an-1 [n],a
n [n],bn-1 [n],bn [n]は、S[n] における既知の複素
展開係数で既知であることから、
【0093】
【外4】
【0094】また、振幅特性と位相特性とが同時に波長
無依存な(可変)方向性結合器4−nの位相φan-1,φ
bn-1は、
無依存な(可変)方向性結合器4−nの位相φan-1,φ
bn-1は、
【0095】
【数22】
【0096】より、振幅結合率φn-1 を求め、振幅特性
と位相特性とが同時に波長無依存な(可変)方向性結合
器4−nを設計し、その位相φan-1,φbn-1を決定し
た。
と位相特性とが同時に波長無依存な(可変)方向性結合
器4−nを設計し、その位相φan-1,φbn-1を決定し
た。
【0097】このようにして、S行列の各分解段階で、
単位構成回路に含まれる回路パラメータθn およびφn
が求められる。そして、分解手順を最終段まで完了する
ことにより、全回路パラメータθn (n=0,1,…,
N)およびφn (n=1,2,…,N)が求められる。
単位構成回路に含まれる回路パラメータθn およびφn
が求められる。そして、分解手順を最終段まで完了する
ことにより、全回路パラメータθn (n=0,1,…,
N)およびφn (n=1,2,…,N)が求められる。
【0098】以上説明したように、本発明では、所望の
クロスフィルタ特性に対して2N 通りの回路パラメータ
が求められる。これらの回路パラメータのいずれを採用
しても、同一のクロスフィルタ特性が得られる。このこ
とから、本発明では、回路パラメータに関する数値限定
を受けず、上記の回路合成手法で求めた全ての回路パラ
メータに本発明の権利の適用が及ぶことを主張する。
クロスフィルタ特性に対して2N 通りの回路パラメータ
が求められる。これらの回路パラメータのいずれを採用
しても、同一のクロスフィルタ特性が得られる。このこ
とから、本発明では、回路パラメータに関する数値限定
を受けず、上記の回路合成手法で求めた全ての回路パラ
メータに本発明の権利の適用が及ぶことを主張する。
【0099】(実施形態例2)実施形態例1では、周期
波長を1.6μm(周波数間隔200GHzに対応)と
した。本実施形態例では、周期波長を4μm(周波数間
隔500GHzに対応)として、実施形態例1と同様な
プログラマブル光信号処理器を作製した。実施形態例1
と異なるのは、2本の光導波路の光路長差ΔLだけであ
る。
波長を1.6μm(周波数間隔200GHzに対応)と
した。本実施形態例では、周期波長を4μm(周波数間
隔500GHzに対応)として、実施形態例1と同様な
プログラマブル光信号処理器を作製した。実施形態例1
と異なるのは、2本の光導波路の光路長差ΔLだけであ
る。
【0100】図18は本発明の広帯域プログラマブル光
信号処理器を用いてプログラムした群遅延等化特性であ
る。動作波長域は1.5〜1.6μmである。100n
mに及ぶ全動作波長域にわたり、等しい群遅延等化特性
が実現されていることがわかる。図19は従来のプログ
ラマブル光信号処理器を用いてプログラムした群遅延等
化特性である。設計波長は1.55μmである。設計波
長から離れるにつれて、群遅延等化特性が所望特性
(1.55μm付近の特性)から大きくずれていく様子
が見られる。この例では、一応設計の特性とほぼ等しい
群遅延等化特性を維持している波長範囲は、ほぼ20μ
m程度であることがわかる。この群遅延等化特性では、
30μm以上の広帯域の光波長多重通信には使用するこ
とができない。今後の広帯域光波長多重通信において、
本発明の広帯域プログラマブル光信号処理器が大きな役
割をしめることは、本実施形態例から明白である。
信号処理器を用いてプログラムした群遅延等化特性であ
る。動作波長域は1.5〜1.6μmである。100n
mに及ぶ全動作波長域にわたり、等しい群遅延等化特性
が実現されていることがわかる。図19は従来のプログ
ラマブル光信号処理器を用いてプログラムした群遅延等
化特性である。設計波長は1.55μmである。設計波
長から離れるにつれて、群遅延等化特性が所望特性
(1.55μm付近の特性)から大きくずれていく様子
が見られる。この例では、一応設計の特性とほぼ等しい
群遅延等化特性を維持している波長範囲は、ほぼ20μ
m程度であることがわかる。この群遅延等化特性では、
30μm以上の広帯域の光波長多重通信には使用するこ
とができない。今後の広帯域光波長多重通信において、
本発明の広帯域プログラマブル光信号処理器が大きな役
割をしめることは、本実施形態例から明白である。
【0101】以上、実施形態例を用いて、本発明の構成
および作用を説明したが、本発明は本実施形態例に限定
されるものではない。例えば、本発明では石英平面光回
路を用いたが、InGaAsP系等の半導体、LiNb
O3 等の電気光学材料、有機光学材料などの別の材料で
平面回路を形成することも可能である。また、平面回路
の代わりに光ファイバを用いることも可能である。ま
た、本発明では、1つの回路で任意の光信号処理を可能
にするため、可変結合率を持つ、振幅特性と位相特性と
が同時に波長無依存な方向性結合器を用いたが、単一機
能の光信号処理器を実現するためには、振幅特性と位相
特性とが同時に波長無依存な可変方向性結合器のかわり
に、固定結合率を持つ、振幅特性と位相特性とが同時に
波長無依存な方向性結合器を用いることも可能であり、
この方が、部品数が少なくて済むというメリットもあ
る。本実施形態例では、位相制御および光路長制御を行
なうのに、熱光学効果を用いたが、位相制御の方法とし
ては、他の物理現象、例えば、電気光学効果、カー効果
に代表される非線形光学効果、磁気光学効果等を利用す
ることも可能である。
および作用を説明したが、本発明は本実施形態例に限定
されるものではない。例えば、本発明では石英平面光回
路を用いたが、InGaAsP系等の半導体、LiNb
O3 等の電気光学材料、有機光学材料などの別の材料で
平面回路を形成することも可能である。また、平面回路
の代わりに光ファイバを用いることも可能である。ま
た、本発明では、1つの回路で任意の光信号処理を可能
にするため、可変結合率を持つ、振幅特性と位相特性と
が同時に波長無依存な方向性結合器を用いたが、単一機
能の光信号処理器を実現するためには、振幅特性と位相
特性とが同時に波長無依存な可変方向性結合器のかわり
に、固定結合率を持つ、振幅特性と位相特性とが同時に
波長無依存な方向性結合器を用いることも可能であり、
この方が、部品数が少なくて済むというメリットもあ
る。本実施形態例では、位相制御および光路長制御を行
なうのに、熱光学効果を用いたが、位相制御の方法とし
ては、他の物理現象、例えば、電気光学効果、カー効果
に代表される非線形光学効果、磁気光学効果等を利用す
ることも可能である。
【0102】このように、本発明は、素子の組合せ方を
表す回路構成と所望フィルタ特性を与えて回路パラメー
タを計算する回路合成手法を組み合わせて光信号処理器
を実現するための発明であり、その回路の物理的実現手
段には拘束されない。また、本実施形態例で述べた回路
パラメータは設計例の一つに過ぎず、この数値により限
定されるものではないことも併せて述べておく。
表す回路構成と所望フィルタ特性を与えて回路パラメー
タを計算する回路合成手法を組み合わせて光信号処理器
を実現するための発明であり、その回路の物理的実現手
段には拘束されない。また、本実施形態例で述べた回路
パラメータは設計例の一つに過ぎず、この数値により限
定されるものではないことも併せて述べておく。
【0103】また、本発明は、振幅特性と位相特性とが
同時に波長無依存なN+1個の可変方向性結合器に挾ま
れたN箇所の2本の光導波路がそれぞれ一定の光路長差
を持つ構成を特徴としているが、その際、振幅特性と位
相特性とが同時に波長無依存な可変方向性結合器に挾ま
れたN箇所の2本の光導波路の光路長の長い側を、一方
にそろえるかどうかという導波路構成にも本発明は制約
されない。なぜなら、振幅特性と位相特性とが同時に波
長無依存な可変方向性結合器の結合率を適当に変えるこ
とにより、各2本の光導波路の光路長の長い側を互い違
いにしたりというような各種の導波路構成のフィルタを
実現することも可能であるからである。
同時に波長無依存なN+1個の可変方向性結合器に挾ま
れたN箇所の2本の光導波路がそれぞれ一定の光路長差
を持つ構成を特徴としているが、その際、振幅特性と位
相特性とが同時に波長無依存な可変方向性結合器に挾ま
れたN箇所の2本の光導波路の光路長の長い側を、一方
にそろえるかどうかという導波路構成にも本発明は制約
されない。なぜなら、振幅特性と位相特性とが同時に波
長無依存な可変方向性結合器の結合率を適当に変えるこ
とにより、各2本の光導波路の光路長の長い側を互い違
いにしたりというような各種の導波路構成のフィルタを
実現することも可能であるからである。
【0104】本発明は、素子の組合せ方を表す回路構成
および回路パラメータの設計手順に関するものである。
本発明の請求項に特徴的なのは、回路構成に加えて、回
路パラメータを求めるための設計手順を付加して要求し
ていることにある。実際に所望特性を実現しようとする
と、必ず所望特性を実現するための回路パラメータを算
出する設計手順が必要になる。本発明では、本回路構成
の回路パラメータである振幅特性と位相特性とが同時に
波長無依存なN+1個の可変方向性結合器の結合率、N
個の位相制御器の位相シフト量が、実施形態例で述べら
れた設計手順に基づいて求められている。このような多
くの回路パラメータを試行錯誤的に求めることは実際に
は不可能であり、たとえ計算機を用いて逐次近似手法に
より回路パラメータを求めようとしても、最適な回路パ
ラメータを得ることは不可能に近い。本発明で用いてい
る設計手順は、本発明独自のものであり、その特徴は、
逐次近似的手法とは異なり、有限の計算回数で最適な回
路パラメータを求めることが可能な点にある。
および回路パラメータの設計手順に関するものである。
本発明の請求項に特徴的なのは、回路構成に加えて、回
路パラメータを求めるための設計手順を付加して要求し
ていることにある。実際に所望特性を実現しようとする
と、必ず所望特性を実現するための回路パラメータを算
出する設計手順が必要になる。本発明では、本回路構成
の回路パラメータである振幅特性と位相特性とが同時に
波長無依存なN+1個の可変方向性結合器の結合率、N
個の位相制御器の位相シフト量が、実施形態例で述べら
れた設計手順に基づいて求められている。このような多
くの回路パラメータを試行錯誤的に求めることは実際に
は不可能であり、たとえ計算機を用いて逐次近似手法に
より回路パラメータを求めようとしても、最適な回路パ
ラメータを得ることは不可能に近い。本発明で用いてい
る設計手順は、本発明独自のものであり、その特徴は、
逐次近似的手法とは異なり、有限の計算回数で最適な回
路パラメータを求めることが可能な点にある。
【0105】仮に本発明と類似の回路構成を有する発明
が存在しても、本発明は本発明独自の設計手順の存在に
より他特許との差別化を主張する。具体的には、実施形
態例で述べた群遅延等化器は、本設計手順を用いなくて
は得られない特性であり、回路構成が類似な場合でも、
実施形態例を比較することにより、他発明との差別化を
行なうことができる。
が存在しても、本発明は本発明独自の設計手順の存在に
より他特許との差別化を主張する。具体的には、実施形
態例で述べた群遅延等化器は、本設計手順を用いなくて
は得られない特性であり、回路構成が類似な場合でも、
実施形態例を比較することにより、他発明との差別化を
行なうことができる。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の広帯域光
信号処理器は、振幅特性と位相特性とが同時に波長無依
存な方向性結合器を用いた請求項1の回路構成を取るこ
とにより、従来では実現できなかった10nm以上の広
帯域な光信号処理器を実現可能とした。また、具体的
に、請求項2で要求している所望特性を実現するための
回路パラメータ設計手法により、所望特性に対して回路
パラメータを決定することが可能である。さらに、請求
項3あるいは4で要求した固定結合率を持つ、振幅特性
と位相特性とが同時に波長無依存な方向性結合器を用い
ることにより、任意のフィルタ特性がプログラム可能な
広帯域プログラマブル光信号処理器が可能である。ま
た、請求項5あるいは6で要求した可変結合率を持つ、
振幅特性と位相特性とが同時に波長無依存な方向性結合
器を用いることにより、一つに回路で任意のフィルタ特
性がプログラム可能な広帯域プログラマブル光信号処理
器が実現可能である。さらに、このような広帯域光処理
器は、請求項7に記載した設計手順により、所望のフィ
ルタ特性を容易に実現することができる。
信号処理器は、振幅特性と位相特性とが同時に波長無依
存な方向性結合器を用いた請求項1の回路構成を取るこ
とにより、従来では実現できなかった10nm以上の広
帯域な光信号処理器を実現可能とした。また、具体的
に、請求項2で要求している所望特性を実現するための
回路パラメータ設計手法により、所望特性に対して回路
パラメータを決定することが可能である。さらに、請求
項3あるいは4で要求した固定結合率を持つ、振幅特性
と位相特性とが同時に波長無依存な方向性結合器を用い
ることにより、任意のフィルタ特性がプログラム可能な
広帯域プログラマブル光信号処理器が可能である。ま
た、請求項5あるいは6で要求した可変結合率を持つ、
振幅特性と位相特性とが同時に波長無依存な方向性結合
器を用いることにより、一つに回路で任意のフィルタ特
性がプログラム可能な広帯域プログラマブル光信号処理
器が実現可能である。さらに、このような広帯域光処理
器は、請求項7に記載した設計手順により、所望のフィ
ルタ特性を容易に実現することができる。
【0107】このように優れた特徴をもつ本発明の広帯
域光信号処理器は、広帯域な波長多重通信の分野で、各
種光ファイバなどの高度情報処理を行うための高機能光
信号処理器として利用可能である。また、本光信号処理
器は、電気のディジタルフィルタと等価なフィルタ特性
が実現可能であることから、超高速な光信号処理器とし
ても利用可能である。
域光信号処理器は、広帯域な波長多重通信の分野で、各
種光ファイバなどの高度情報処理を行うための高機能光
信号処理器として利用可能である。また、本光信号処理
器は、電気のディジタルフィルタと等価なフィルタ特性
が実現可能であることから、超高速な光信号処理器とし
ても利用可能である。
【図1】従来のプログラマブル光信号処理器の回路構成
図である。
図である。
【図2】本発明にかかる広帯域光信号処理器の回路構成
図である。
図である。
【図3】本発明の実施形態例1で用いた、振幅特性と位
相特性とが同時に波長無依存で振幅結合率可変な方向性
結合器の回路構成(N段構成)図である。
相特性とが同時に波長無依存で振幅結合率可変な方向性
結合器の回路構成(N段構成)図である。
【図4】本発明の実施形態例1で用いた、振幅特性と位
相特性とが同時に波長無依存な可変方向性結合器のパワ
ー結合率(振幅特性)を示すグラフである。
相特性とが同時に波長無依存な可変方向性結合器のパワ
ー結合率(振幅特性)を示すグラフである。
【図5】実施形態例1で用いた、振幅特性と位相特性と
が同時に波長無依存な可変方向性結合器の位相特性を示
すグラフである。
が同時に波長無依存な可変方向性結合器の位相特性を示
すグラフである。
【図6】従来のプログラマブル光信号処理器で用いられ
ている可変方向性結合器のパワー結合率(振幅特性)を
示すグラフである。
ている可変方向性結合器のパワー結合率(振幅特性)を
示すグラフである。
【図7】従来のプログラマブル光信号処理器で用いられ
ている可変方向性結合器の位相特性を示すグラフであ
る。
ている可変方向性結合器の位相特性を示すグラフであ
る。
【図8】本発明の実施形態例1の回路構成(8段構成)
で実現した群遅延等化器における動作波長域(周期波長
は1.6nm)の短波長端である1.5μm波長帯の光
透過強度特性を示すグラフである。
で実現した群遅延等化器における動作波長域(周期波長
は1.6nm)の短波長端である1.5μm波長帯の光
透過強度特性を示すグラフである。
【図9】本発明の実施形態例1の回路構成(8段構成)
で実現した群遅延等化器における動作波長域の短波長端
である1.5μm波長帯の群遅延等化特性を示すグラフ
である。
で実現した群遅延等化器における動作波長域の短波長端
である1.5μm波長帯の群遅延等化特性を示すグラフ
である。
【図10】本発明の実施形態例1の回路構成(8段構
成)で実現した群遅延等化器における動作波長域の中心
波長である1.55μm波長帯の光透過強度特性を示す
グラフである。
成)で実現した群遅延等化器における動作波長域の中心
波長である1.55μm波長帯の光透過強度特性を示す
グラフである。
【図11】本発明の実施形態例1の回路構成(8段構
成)で実現した群遅延等化器における動作波長域の中心
波長である1.55μm波長帯の群遅延等化特性を示す
グラフである。
成)で実現した群遅延等化器における動作波長域の中心
波長である1.55μm波長帯の群遅延等化特性を示す
グラフである。
【図12】従来のプログラマブル光信号処理器(8段構
成)で実現した群遅延等化器における動作波長域(周期
波長は1.6nm)の短波長端である1.5μm波長帯
の光透過強度特性を示すグラフである。
成)で実現した群遅延等化器における動作波長域(周期
波長は1.6nm)の短波長端である1.5μm波長帯
の光透過強度特性を示すグラフである。
【図13】従来のプログラマブル光信号処理器(8段構
成)で実現した群遅延等化器における動作波長域の短波
長端である1.5μm波長帯の群遅延等化特性を示すグ
ラフである。
成)で実現した群遅延等化器における動作波長域の短波
長端である1.5μm波長帯の群遅延等化特性を示すグ
ラフである。
【図14】従来のプログラマブル光信号処理器(8段構
成)で実現した群遅延等化器における動作波長域の中心
波長である1.55μm波長帯の光透過強度特性を示す
グラフである。
成)で実現した群遅延等化器における動作波長域の中心
波長である1.55μm波長帯の光透過強度特性を示す
グラフである。
【図15】従来のプログラマブル光信号処理器(8段構
成)で実現した群遅延等化器における動作波長域の中心
波長である1.55μm波長帯の群遅延等化特性を示す
グラフである。
成)で実現した群遅延等化器における動作波長域の中心
波長である1.55μm波長帯の群遅延等化特性を示す
グラフである。
【図16】本発明のプログラマブル光信号処理器の回路
パラメータθn (n=0,1,…,N)およびφn (n
=1,2,…,N)を決定するための設計手順の前半の
流れ図である。
パラメータθn (n=0,1,…,N)およびφn (n
=1,2,…,N)を決定するための設計手順の前半の
流れ図である。
【図17】本発明のプログラマブル光信号処理器の回路
パラメータθn (n=0,1,…,N)およびφn (n
=1,2,…,N)を決定するための設計手順の後半の
流れ図である。
パラメータθn (n=0,1,…,N)およびφn (n
=1,2,…,N)を決定するための設計手順の後半の
流れ図である。
【図18】本発明の実施形態例2で実現した群遅延等化
器の群遅延等化特性(周期波長は4nm)を示すグラフ
である。
器の群遅延等化特性(周期波長は4nm)を示すグラフ
である。
【図19】従来のプログラマブル光信号処理器(8段構
成)で実現した群遅延等化器の群遅延等化特性(周期波
長は4nm)を示すグラフである。
成)で実現した群遅延等化器の群遅延等化特性(周期波
長は4nm)を示すグラフである。
1,2 光導波路 3 振幅特性、位相特性同時波長無依存な可変方向性結
合器 4 位相制御器 5 基板 6 光導波路 7 方向性結合器 8 光路長調整部 9 従来の可変方向性結合器 10 位相制御器 11 3dB方向性結合器 12,13 光導波路 14,15 入力ポート 16,17 出力ポート 18,19 入力ポート 20,21 出力ポート
合器 4 位相制御器 5 基板 6 光導波路 7 方向性結合器 8 光路長調整部 9 従来の可変方向性結合器 10 位相制御器 11 3dB方向性結合器 12,13 光導波路 14,15 入力ポート 16,17 出力ポート 18,19 入力ポート 20,21 出力ポート
Claims (7)
- 【請求項1】 N+1個(Nは1以上)の2入力2出力
の光結合器が一列に並べられ、その互いに隣り合う光結
合器の間はそれぞれ光路長差を有する2本の光導波路で
結ばれ、前記各2本の光導波路の光路長差がN箇所の前
記光結合器間で互いに等しく、前記各2本の光導波路の
上に少なくとも各1個の位相制御器が設けられている回
路構成を有し、さらに、前記光結合器が、その2個の入
力ポートのいずれのポートから光信号を入力した場合に
も、その2個の出力ポートから出力された光信号に対し
て、光信号処理器の動作波長域で一定となる振幅および
位相伝送特性を有することを特徴とする広帯域光信号処
理器。 - 【請求項2】 前記2入力2出力の光結合器の振幅結合
率θn と前記2本の光導波路の上に設けられた位相制御
器の位相量φn が、所望フィルタ特性に対し、下記式; 【数1】 ここで、ak [n],bk [n]は下記の漸化式により求められ
る複素数である。 【数2】 また、φan,φbnは設計されたn番目の前記光結合器の
2出力ある各出力ポートに対応する位相量である;に基
づいて計算された値をとることを特徴とする請求項1に
記載の広帯域光信号処理器。 - 【請求項3】 前記光結合器が、2本の光導波路を(m
+1)箇所(mは2以上)で互いに近接させて構成した
(m+1)個の方向性結合器を有し、前記方向性結合器
に挾まれたm箇所において、該2本の光導波路が5μm
以下の光路長差を有していることを特徴とする請求項2
に記載の広帯域光信号処理器。 - 【請求項4】 前記光結合器が、2本の光導波路を(m
+1)箇所(mは2以上)で互いに近接させて構成した
(m+1)個の方向性結合器を有し、前記方向性結合器
に挾まれたm箇所において、該2本の光導波路が等しい
光路長差を有し、各該光導波路上には少なくとも1個の
光路長調整部が設けられていることを特徴とする請求項
2に記載の広帯域光信号処理器。 - 【請求項5】 前記の光結合器が、該動作波長域におい
て、その波長一定の振幅結合率値が可変である可変光結
合器であることを特徴とする請求項2に記載の広帯域光
信号処理器。 - 【請求項6】 前記の可変光結合器が、2本の光導波路
を(n+1)箇所(nは3以上)で互いに近接させて構
成した(n+1)個の方向性結合器を有し、前記方向性
結合器に挾まれたn箇所において、該2本の光導波路
が、等しい光路長差を有するか、あるいは、5μm以下
の光路長差を有し、各該光導波路上には少なくとも1個
の光路長調整部が設けられていることを特徴とする請求
項5に記載の広帯域光信号処理器。 - 【請求項7】 N+1個(Nは1以上)の2入力2出力
の光結合器が一列に並べられ、その互いに隣り合う光結
合器の間はそれぞれ光路長差を有する2本の光導波路で
結ばれ、前記各2本の光導波路の光路長差がN箇所の前
記光結合器間で互いに等しく、前記各2本の光導波路の
上に少なくとも各1個の位相制御器が設けられている回
路構成を有し、さらに、前記光結合器が、その2個の入
力ポートのいずれのポートから光信号を入力した場合に
も、その2個の出力ポートから出力された光信号に対し
て、光信号処理器の動作波長域で一定となる振幅および
位相伝送特性を有する広帯域光信号処理器において所望
のフィルタ特性を実現することのできる広帯域光信号処
理器の設計方法であって、 前記所望フィルタ特性に対する前記光結合器の振幅結合
率と前記位相制御器の位相量を、下記設計手順1から4
に基づいて求めることにより、これら光結合器の振幅結
合率と位相制御器の位相量とを確定し、これらによっ
て、前記所望のフィルタ特性を実現することを特徴とす
る広帯域光信号処理器の設計方法。 (設計手順1)前記所望フィルタ特性をN次の複素係数
のフーリエ級数展開で近似する。 (設計手順2)求めたフーリエ級数関数を絶対値の最大
が1以下になるように規格化する。 (設計手順3)規格化されたフーリエ級数関数を用い
て、該光信号処理器の全伝送特性を2行2列の伝送特性
行列で表現する。 (設計手順4)求めた該光信号処理器全体の伝送特性行
列を、光路長差のある前記各2本の光導波路と前記光結
合器より構成される各単位構成に対応する2行2列の伝
送特性行列の積の形に分解し、単位構成を表す2行2列
の伝送特性行列が、前記光結合器の振幅結合率と前記位
相制御器の位相量をパラメータとして表現されることに
基づいて、前記光結合器の振幅結合率と前記位相制御器
の位相量を求める。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8285666A JPH10133155A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 広帯域光信号処理器およびその設計方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8285666A JPH10133155A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 広帯域光信号処理器およびその設計方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10133155A true JPH10133155A (ja) | 1998-05-22 |
Family
ID=17694489
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8285666A Pending JPH10133155A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 広帯域光信号処理器およびその設計方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10133155A (ja) |
-
1996
- 1996-10-28 JP JP8285666A patent/JPH10133155A/ja active Pending
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