JPH101353A - 石膏パーティクルボードの製造方法 - Google Patents
石膏パーティクルボードの製造方法Info
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- JPH101353A JPH101353A JP17593596A JP17593596A JPH101353A JP H101353 A JPH101353 A JP H101353A JP 17593596 A JP17593596 A JP 17593596A JP 17593596 A JP17593596 A JP 17593596A JP H101353 A JPH101353 A JP H101353A
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- Japan
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- gypsum
- particle board
- preform
- weight
- parts
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 強度維持のために補強シートの貼着を必要と
せず、常温強度及び火中強度を向上させると共に、生産
効率の高い石膏パーティクルボードの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 半水石膏100重量部、木材を破砕、切
削して得られる木質原料10〜30重量部、及び水20
〜40重量部をそれぞれ秤量して、木質原料と水とをそ
れぞれ混合し、次いで前記秤量した半水石膏を添加、混
合することにより非スラリー状の混合物として、該混合
物を型枠に充填して予備成形体を成形し、次いで該予備
成形体を100℃未満の高温に加熱された加圧盤を用い
て10〜100kgf/cm2 の圧力で押圧しながら、
少なくとも1分間以上保持する。
せず、常温強度及び火中強度を向上させると共に、生産
効率の高い石膏パーティクルボードの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 半水石膏100重量部、木材を破砕、切
削して得られる木質原料10〜30重量部、及び水20
〜40重量部をそれぞれ秤量して、木質原料と水とをそ
れぞれ混合し、次いで前記秤量した半水石膏を添加、混
合することにより非スラリー状の混合物として、該混合
物を型枠に充填して予備成形体を成形し、次いで該予備
成形体を100℃未満の高温に加熱された加圧盤を用い
て10〜100kgf/cm2 の圧力で押圧しながら、
少なくとも1分間以上保持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木材を破砕、切削し
て得られる木質原料(以下木質チップという)と石膏と
を結合させてなる石膏パーティクルボードの製造方法に
関する。
て得られる木質原料(以下木質チップという)と石膏と
を結合させてなる石膏パーティクルボードの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に建築用の内装下地材料として、石
膏スラリーを硬化させてなる石膏ボードが大量に使用さ
れている。このような石膏ボードの製造に際しては、ま
ず、β型半水石膏(CaSO4 ・1/2H2 O)100
重量部に対して、水60〜70重量部を加えて、石膏ス
ラリーを作成し、この石膏スラリーを石膏ボード面に貼
付される補強シートの上に流し込み、その石膏スラリー
の表面にさらに2枚目の補強シートを重ねて、全体が可
撓性となる石膏スラリー予備成形体を作成する。そし
て、前記石膏スラリー予備成形体を、該石膏スラリー予
備成形体の上下間に設置されたローラ、平行板、又は平
行板とローラ間に通して所定の厚さの石膏スラリー成形
体を得て、前記石膏スラリー成形体の石膏スラリーを硬
化し、乾燥して石膏ボード製品としていた。そして、前
記石膏スラリー予備成形体を、該石膏スラリー予備成形
体の上下間に設置された上下の2つのローラ間、あるい
は平行板とローラとの間に通して所定の厚さの石膏スラ
リー成形体を得て、該石膏スラリー成形体の石膏スラリ
ーを硬化し、乾燥して石膏ボード製品としていた。
膏スラリーを硬化させてなる石膏ボードが大量に使用さ
れている。このような石膏ボードの製造に際しては、ま
ず、β型半水石膏(CaSO4 ・1/2H2 O)100
重量部に対して、水60〜70重量部を加えて、石膏ス
ラリーを作成し、この石膏スラリーを石膏ボード面に貼
付される補強シートの上に流し込み、その石膏スラリー
の表面にさらに2枚目の補強シートを重ねて、全体が可
撓性となる石膏スラリー予備成形体を作成する。そし
て、前記石膏スラリー予備成形体を、該石膏スラリー予
備成形体の上下間に設置されたローラ、平行板、又は平
行板とローラ間に通して所定の厚さの石膏スラリー成形
体を得て、前記石膏スラリー成形体の石膏スラリーを硬
化し、乾燥して石膏ボード製品としていた。そして、前
記石膏スラリー予備成形体を、該石膏スラリー予備成形
体の上下間に設置された上下の2つのローラ間、あるい
は平行板とローラとの間に通して所定の厚さの石膏スラ
リー成形体を得て、該石膏スラリー成形体の石膏スラリ
ーを硬化し、乾燥して石膏ボード製品としていた。
【0003】このような石膏ボードは防火性に優れてい
るため下地材として利用されているが、その曲げ強度は
石膏ボードに貼り付ける補強シートに大きく依存してい
る。そのため、石膏ボードに補強シート(保護シート)
が貼り付けられていない場合には、石膏ボード自体の強
度が、セメントあるいは樹脂等を結合材とした他の建材
と比較して低くなるという欠点がある。そこで、石膏ボ
ードの曲げ強度を向上させるためにパルプ、ガラス繊
維、木質チップ等の強度付与材の添加が試みられ、一応
の強度向上の成果が認められている。例えば、特開昭6
1−63560号公報には、石膏、及び水とを混合して
成形され、加圧下において最終成形品とする石膏ボード
等の石膏成形品の製造方法において、少なくとも部分的
に精製されていない石膏粒(使用済みの廃物石膏、天然
石膏塊等を粉砕してなる石膏等が該当する)に、加圧前
に木くず、木繊維、わら、亜麻、綿茎、バーミキュライ
ト、パーライト、ガラス繊維等の強化物質を添加する石
膏ボードの製造方法が記載されている。
るため下地材として利用されているが、その曲げ強度は
石膏ボードに貼り付ける補強シートに大きく依存してい
る。そのため、石膏ボードに補強シート(保護シート)
が貼り付けられていない場合には、石膏ボード自体の強
度が、セメントあるいは樹脂等を結合材とした他の建材
と比較して低くなるという欠点がある。そこで、石膏ボ
ードの曲げ強度を向上させるためにパルプ、ガラス繊
維、木質チップ等の強度付与材の添加が試みられ、一応
の強度向上の成果が認められている。例えば、特開昭6
1−63560号公報には、石膏、及び水とを混合して
成形され、加圧下において最終成形品とする石膏ボード
等の石膏成形品の製造方法において、少なくとも部分的
に精製されていない石膏粒(使用済みの廃物石膏、天然
石膏塊等を粉砕してなる石膏等が該当する)に、加圧前
に木くず、木繊維、わら、亜麻、綿茎、バーミキュライ
ト、パーライト、ガラス繊維等の強化物質を添加する石
膏ボードの製造方法が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭61−63560号公報に記載されている石膏ボー
ドの製造方法は、石膏、水、強化物質の混合物を成形、
加圧して最終成形品とするため、加圧成形時における石
膏スラリー自体の硬化速度が遅く、かつ硬化速度の制御
ができないために、充填が不均一となったり、気孔率の
高い組織となって、石膏ボードに必要な強度が得られな
いという問題点があった。一方、従来行われているよう
に、石膏スラリー中に木質チップ等の強化材を混合する
と、木質チップの吸水等によりスラリーの流動性、粘性
等が変化して、加圧成形時の生産効率が変わるために強
化材の形状、量等に制約を受け易いという欠点があっ
た。また、加圧した後に成形機から最終成形品を取り出
すときに、最終成形品と成形型との分離が悪く、これを
引き剥がす際に、最終製品に亀裂あるいは欠落等を生じ
るために、石膏ボードの生産歩留、生産効率を悪化させ
るという問題があった。本発明はこのような事情に鑑み
てなされたもので、強度維持のために補強シートの貼着
を必要とせず、常温強度及び火中強度を向上させると共
に、強化材の形状、量等に制約を受け難く、生産効率の
高い石膏パーティクルボードの製造方法を提供すること
を目的とする。
開昭61−63560号公報に記載されている石膏ボー
ドの製造方法は、石膏、水、強化物質の混合物を成形、
加圧して最終成形品とするため、加圧成形時における石
膏スラリー自体の硬化速度が遅く、かつ硬化速度の制御
ができないために、充填が不均一となったり、気孔率の
高い組織となって、石膏ボードに必要な強度が得られな
いという問題点があった。一方、従来行われているよう
に、石膏スラリー中に木質チップ等の強化材を混合する
と、木質チップの吸水等によりスラリーの流動性、粘性
等が変化して、加圧成形時の生産効率が変わるために強
化材の形状、量等に制約を受け易いという欠点があっ
た。また、加圧した後に成形機から最終成形品を取り出
すときに、最終成形品と成形型との分離が悪く、これを
引き剥がす際に、最終製品に亀裂あるいは欠落等を生じ
るために、石膏ボードの生産歩留、生産効率を悪化させ
るという問題があった。本発明はこのような事情に鑑み
てなされたもので、強度維持のために補強シートの貼着
を必要とせず、常温強度及び火中強度を向上させると共
に、強化材の形状、量等に制約を受け難く、生産効率の
高い石膏パーティクルボードの製造方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の石膏パーティクルボードの製造方法は、半水石膏
100重量部、木材を破砕、切削して得られる木質原料
10〜30重量部、及び水20〜40重量部をそれぞれ
秤量して、前記秤量した木質原料と水とをそれぞれ混合
し、次いで前記秤量した半水石膏を添加、混合すること
により非スラリー状の混合物として、該混合物を型枠に
充填して予備成形体を成形し、次いで該予備成形体を1
00℃未満の高温に加熱された加圧盤を用いて10〜1
00kgf/cm2 の圧力で押圧しながら、少なくとも
1分間以上保持する。請求項2記載の石膏パーティクル
ボードの製造方法は、請求項1記載の石膏パーティクル
ボードの製造方法において、前記混合物に半水石膏の水
和反応に関与する遅延剤又は促進剤を0.05〜1wt
%添加する。請求項3記載の石膏パーティクルボードの
製造方法は、請求項1又は2記載の石膏パーティクルボ
ードの製造方法において、大きさ又は樹質の異なる種類
の前記木質原料を用いて、それぞれ複数の前記混合物を
作成し、該混合物を積層して前記予備成形体とする。
記載の石膏パーティクルボードの製造方法は、半水石膏
100重量部、木材を破砕、切削して得られる木質原料
10〜30重量部、及び水20〜40重量部をそれぞれ
秤量して、前記秤量した木質原料と水とをそれぞれ混合
し、次いで前記秤量した半水石膏を添加、混合すること
により非スラリー状の混合物として、該混合物を型枠に
充填して予備成形体を成形し、次いで該予備成形体を1
00℃未満の高温に加熱された加圧盤を用いて10〜1
00kgf/cm2 の圧力で押圧しながら、少なくとも
1分間以上保持する。請求項2記載の石膏パーティクル
ボードの製造方法は、請求項1記載の石膏パーティクル
ボードの製造方法において、前記混合物に半水石膏の水
和反応に関与する遅延剤又は促進剤を0.05〜1wt
%添加する。請求項3記載の石膏パーティクルボードの
製造方法は、請求項1又は2記載の石膏パーティクルボ
ードの製造方法において、大きさ又は樹質の異なる種類
の前記木質原料を用いて、それぞれ複数の前記混合物を
作成し、該混合物を積層して前記予備成形体とする。
【0006】木質原料とは、木材を機械的に破砕、切削
し、あるいは化学的に処理して、細片状(チップ、スト
ランド)あるいは木毛状等としたものであり、製材工
場、合板工場からの廃材であるラワン類、カバ、シナ、
セン、ミズナラ、桧、赤松、樅、栂、及び広葉樹の雑木
などが原料として用いられる。半水石膏とは、硫酸カル
シウムの2水和物(CaSO4 ・2H2 O)を加熱によ
り脱水して得られる水和硬化性を有する硫酸カルシウム
の半水和物(CaSO4 ・1/2H2 O)をいい、α型
半水石膏、β型半水石膏あるいは焼き石膏とも呼ばれて
いる。非スラリー状とは、水分を多量に有するスラリー
とは異なり、ある程度の可塑性を有した状態をいい、例
えば平板の上に非スラリー状の混合物を塊状として放置
しても自然に流れ出ることのない状態をいう。
し、あるいは化学的に処理して、細片状(チップ、スト
ランド)あるいは木毛状等としたものであり、製材工
場、合板工場からの廃材であるラワン類、カバ、シナ、
セン、ミズナラ、桧、赤松、樅、栂、及び広葉樹の雑木
などが原料として用いられる。半水石膏とは、硫酸カル
シウムの2水和物(CaSO4 ・2H2 O)を加熱によ
り脱水して得られる水和硬化性を有する硫酸カルシウム
の半水和物(CaSO4 ・1/2H2 O)をいい、α型
半水石膏、β型半水石膏あるいは焼き石膏とも呼ばれて
いる。非スラリー状とは、水分を多量に有するスラリー
とは異なり、ある程度の可塑性を有した状態をいい、例
えば平板の上に非スラリー状の混合物を塊状として放置
しても自然に流れ出ることのない状態をいう。
【0007】混合物に添加する木質原料の量が10重量
部より少ないと、石膏パーティクルボードの強度が半水
石膏の水和硬化にのみ依存するために、必要な強度を得
ることができない。一方、木質原料の量が30重量部よ
り多くなると、半水石膏の水和硬化による寄与が少なく
なるので石膏パーティクルボードの強度を低下させる要
因となるので好ましくない。混合物に添加する水の量が
20重量部より少ないと、半水石膏を水和させるのに必
要な量の水が不足する。また水の量が40重量部より多
いと、硬化する石膏パーティクルボード中の気孔率が高
くなって、強度低下を引き起こす。
部より少ないと、石膏パーティクルボードの強度が半水
石膏の水和硬化にのみ依存するために、必要な強度を得
ることができない。一方、木質原料の量が30重量部よ
り多くなると、半水石膏の水和硬化による寄与が少なく
なるので石膏パーティクルボードの強度を低下させる要
因となるので好ましくない。混合物に添加する水の量が
20重量部より少ないと、半水石膏を水和させるのに必
要な量の水が不足する。また水の量が40重量部より多
いと、硬化する石膏パーティクルボード中の気孔率が高
くなって、強度低下を引き起こす。
【0008】加熱された加圧盤を用いて予備成形体を加
圧するときの圧力が10kgf/cm2 より低いと、予
備成形体を加圧圧縮して、石膏パーティクルボードに必
要な充填度を得ることができず、成形効率が著しく低下
する。また、加熱された加圧盤を用いて予備成形体を加
圧するときの圧力が100kgf/cm2 より高いと、
硬化した石膏パーティクルボードの破壊強度の限度を越
えるために、石膏パーティクルボードに亀裂等の欠陥を
発生させる要因となるので好ましくない。予備成形体を
加圧する加圧盤の温度が100℃以上になると、半水石
膏と水よりなる石膏スラリーと加圧盤との接触面で水が
沸騰して、気泡を生じたり、半水石膏の水和反応が速す
ぎるために、硬化する組織の不均一性を増大させるの
で、好ましくない。また、予備成形体を30℃より低い
温度で加圧した場合には、加圧中の半水石膏の水和速度
が遅くなって、成形機からの取り出しに支障を生じて生
産効率が低下させ、予備成形体を50℃より高い温度で
加圧した場合には、加圧中に硬化してしまい、亀裂等の
欠陥を発生させる原因となる。従って、加圧盤の温度を
より好ましくは30〜50℃の範囲に設定することが望
ましい。さらに、予備成形体の加圧盤による加圧保持時
間が1分間より短いと、加圧中における予備成形体の圧
密、及び半水石膏の水和反応による硬化を充分に行うこ
とが困難となるので、少なくとも1分間以上の保持時間
を取ることが必要である。
圧するときの圧力が10kgf/cm2 より低いと、予
備成形体を加圧圧縮して、石膏パーティクルボードに必
要な充填度を得ることができず、成形効率が著しく低下
する。また、加熱された加圧盤を用いて予備成形体を加
圧するときの圧力が100kgf/cm2 より高いと、
硬化した石膏パーティクルボードの破壊強度の限度を越
えるために、石膏パーティクルボードに亀裂等の欠陥を
発生させる要因となるので好ましくない。予備成形体を
加圧する加圧盤の温度が100℃以上になると、半水石
膏と水よりなる石膏スラリーと加圧盤との接触面で水が
沸騰して、気泡を生じたり、半水石膏の水和反応が速す
ぎるために、硬化する組織の不均一性を増大させるの
で、好ましくない。また、予備成形体を30℃より低い
温度で加圧した場合には、加圧中の半水石膏の水和速度
が遅くなって、成形機からの取り出しに支障を生じて生
産効率が低下させ、予備成形体を50℃より高い温度で
加圧した場合には、加圧中に硬化してしまい、亀裂等の
欠陥を発生させる原因となる。従って、加圧盤の温度を
より好ましくは30〜50℃の範囲に設定することが望
ましい。さらに、予備成形体の加圧盤による加圧保持時
間が1分間より短いと、加圧中における予備成形体の圧
密、及び半水石膏の水和反応による硬化を充分に行うこ
とが困難となるので、少なくとも1分間以上の保持時間
を取ることが必要である。
【0009】前記混合物へ添加する半水石膏の水和反応
に関与する遅延剤又は促進剤とは、クエン酸ナトリウ
ム、クエン酸リチウム、シュウ酸ナトリウム、炭酸ソー
ダ、珪酸ソーダ、アルミン酸リチウム等の半水石膏の水
和反応を制御することのできる有機又は無機の化学調整
剤をいう。ここで、半水石膏の水和反応に関与する遅延
剤又は促進剤の混合物への添加量が1wt%を越える
と、石膏パーティクルボードの物性を低下させる原因と
なり、資源の無駄となる。また前記添加量が0.05w
t%より少ないと、半水石膏の水和反応を制御する上で
効果が少なくなるので、遅延剤又は促進剤の添加量は
0.05〜1wt%の範囲とすることが望ましい。大き
さ又は樹質の異なる種類の木質原料とは、篩い分け等の
方法により分級された木質チップであり、例えば、住
宅、製材工場等からの廃材を破砕して細片としたものを
篩い分けて、チップサイズが平均約3mm(約1〜10
mm)であるパーティクルボード芯層用チップと平均約
1mmであるパーティクルボード表層用チップ(以下S
Lチップ)としたもの等をいう。
に関与する遅延剤又は促進剤とは、クエン酸ナトリウ
ム、クエン酸リチウム、シュウ酸ナトリウム、炭酸ソー
ダ、珪酸ソーダ、アルミン酸リチウム等の半水石膏の水
和反応を制御することのできる有機又は無機の化学調整
剤をいう。ここで、半水石膏の水和反応に関与する遅延
剤又は促進剤の混合物への添加量が1wt%を越える
と、石膏パーティクルボードの物性を低下させる原因と
なり、資源の無駄となる。また前記添加量が0.05w
t%より少ないと、半水石膏の水和反応を制御する上で
効果が少なくなるので、遅延剤又は促進剤の添加量は
0.05〜1wt%の範囲とすることが望ましい。大き
さ又は樹質の異なる種類の木質原料とは、篩い分け等の
方法により分級された木質チップであり、例えば、住
宅、製材工場等からの廃材を破砕して細片としたものを
篩い分けて、チップサイズが平均約3mm(約1〜10
mm)であるパーティクルボード芯層用チップと平均約
1mmであるパーティクルボード表層用チップ(以下S
Lチップ)としたもの等をいう。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。まず、本発明の第1の実施の形態に
係る石膏パーティクルボードの製造方法について詳細に
説明する。ここで使用する木質原料には、ストランド
(長さ50mm、幅2mm、厚さ0.2mmの木質チッ
プ)と、SLチップとの2種類の異なる木質チップをそ
れぞれ配合して、表1に示すような配合:ストランド
(25wt%)+SLチップ(75wt%)、及び配合
:ストランド(35wt%)+SLチップ(65wt
%)となる2種類の配合(、)を準備した。なお、
前記表1におけるストランド、及びSLチップの各百分
率は木質原料の全体を100wt%とした割合を示して
いる。
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。まず、本発明の第1の実施の形態に
係る石膏パーティクルボードの製造方法について詳細に
説明する。ここで使用する木質原料には、ストランド
(長さ50mm、幅2mm、厚さ0.2mmの木質チッ
プ)と、SLチップとの2種類の異なる木質チップをそ
れぞれ配合して、表1に示すような配合:ストランド
(25wt%)+SLチップ(75wt%)、及び配合
:ストランド(35wt%)+SLチップ(65wt
%)となる2種類の配合(、)を準備した。なお、
前記表1におけるストランド、及びSLチップの各百分
率は木質原料の全体を100wt%とした割合を示して
いる。
【0011】
【表1】
【0012】なお、以下の説明において、重量部とは混
合物中の半水石膏の量を基準(100重量部)として換
算される値をいうものとする。まず、前記木質チップ2
0重量部及び水35重量部をそれぞれ秤量して、これを
ミキサーに投入、混合する。これにより木質原料に水が
吸収されると共に、木質原料の表面に水を保持させるこ
とができる。そして、これにβ型半水石膏100重量部
をそれぞれ加えて、さらに混合して非スラリー状となる
可塑性の混合物を得た。次に、前記混合物を縦、横の長
さがそれぞれ29cmの型枠に入れて、形を整えた後、
型枠より外して縦、横の長さがそれぞれ約29cm、約
29cm、厚みが約3cmとなる予備成形体を作成し
た。なお、以下における型枠寸法等は試験レベルでのデ
ータであり、工場の生産段階においては、より大きい規
模の設備を用いて生産を行うことができる。そして、温
度42℃に加熱された加圧盤を用いて、加圧力30kg
f/cm2、加圧保持時間15分となる加圧条件下で前
記予備成形体のプレス成形を行って、縦、横の長さがそ
れぞれ約30cm、約30cm、厚みが約1.2cmと
なる加熱プレス体を作成した。得られた加熱プレス体を
20℃〜25℃の室温下の大気中で2時間放置した後、
40℃の乾燥機中において24時間乾燥養生を行い、硬
化させて石膏パーティクルボードを作成した。
合物中の半水石膏の量を基準(100重量部)として換
算される値をいうものとする。まず、前記木質チップ2
0重量部及び水35重量部をそれぞれ秤量して、これを
ミキサーに投入、混合する。これにより木質原料に水が
吸収されると共に、木質原料の表面に水を保持させるこ
とができる。そして、これにβ型半水石膏100重量部
をそれぞれ加えて、さらに混合して非スラリー状となる
可塑性の混合物を得た。次に、前記混合物を縦、横の長
さがそれぞれ29cmの型枠に入れて、形を整えた後、
型枠より外して縦、横の長さがそれぞれ約29cm、約
29cm、厚みが約3cmとなる予備成形体を作成し
た。なお、以下における型枠寸法等は試験レベルでのデ
ータであり、工場の生産段階においては、より大きい規
模の設備を用いて生産を行うことができる。そして、温
度42℃に加熱された加圧盤を用いて、加圧力30kg
f/cm2、加圧保持時間15分となる加圧条件下で前
記予備成形体のプレス成形を行って、縦、横の長さがそ
れぞれ約30cm、約30cm、厚みが約1.2cmと
なる加熱プレス体を作成した。得られた加熱プレス体を
20℃〜25℃の室温下の大気中で2時間放置した後、
40℃の乾燥機中において24時間乾燥養生を行い、硬
化させて石膏パーティクルボードを作成した。
【0013】そして、配合、を用いてそれぞれ得ら
れた石膏パーティクルボード、について、その嵩密
度、曲げ強度、及び高温下でのたわみ量、破壊時間の耐
火度を測定して表1の結果に示すようなデータを得た。
なお、表1には比較例として補強シートの貼着されてい
る厚さ12mmの市販の石膏ボードについて測定した結
果を併記している。曲げ強度の測定に際しては、この石
膏パーティクルボードから長さ16cm、幅4cmのサ
イズの曲げ強度測定用試験片を作成して行い、耐火度に
ついては以下に示すようなJIS−A1321(建築物
の内装材料及び工法の難燃性試験方法)に準じる耐火試
験の測定方法により実施した。また、石膏パーティクル
ボードの火災時における耐荷重性を比較するための耐火
試験は、以下の測定手順〜により行い、高温下で生
じるたわみ量(クリープ量)を測定した。 長さ23cm、幅4cm、厚み1.2cmの試験片を
スパンが19cmとなるように設定してある曲げ強度測
定用治具にのせる。 試験片のスパンの中央位置に3kgの荷重をかけて、
その荷重点に垂直方向のたわみ量を検出するたわみゲー
ジを取り付ける。 プロパンガスのバーナーを用いて、火炎温度が約72
0℃となる火炎を試験片に吹き付ける。 試験片が破壊されるまでの時間を測定して、その時の
試験片のたわみ量を測定する。
れた石膏パーティクルボード、について、その嵩密
度、曲げ強度、及び高温下でのたわみ量、破壊時間の耐
火度を測定して表1の結果に示すようなデータを得た。
なお、表1には比較例として補強シートの貼着されてい
る厚さ12mmの市販の石膏ボードについて測定した結
果を併記している。曲げ強度の測定に際しては、この石
膏パーティクルボードから長さ16cm、幅4cmのサ
イズの曲げ強度測定用試験片を作成して行い、耐火度に
ついては以下に示すようなJIS−A1321(建築物
の内装材料及び工法の難燃性試験方法)に準じる耐火試
験の測定方法により実施した。また、石膏パーティクル
ボードの火災時における耐荷重性を比較するための耐火
試験は、以下の測定手順〜により行い、高温下で生
じるたわみ量(クリープ量)を測定した。 長さ23cm、幅4cm、厚み1.2cmの試験片を
スパンが19cmとなるように設定してある曲げ強度測
定用治具にのせる。 試験片のスパンの中央位置に3kgの荷重をかけて、
その荷重点に垂直方向のたわみ量を検出するたわみゲー
ジを取り付ける。 プロパンガスのバーナーを用いて、火炎温度が約72
0℃となる火炎を試験片に吹き付ける。 試験片が破壊されるまでの時間を測定して、その時の
試験片のたわみ量を測定する。
【0014】表1の結果に示されるように、配合、及
び配合に示す木質原料を用いた石膏パーティクルボー
ドは、耐火試験において、最終的なたわみ量が比較例の
市販石膏ボードに較べて大きくなるものの、完全に破壊
するまでに要する破壊時間は比較例が20秒であったの
に対して配合の木質原料を使用する場合では9分38
秒、配合の場合で10分20秒と大幅に延長されるこ
とが分かる。比較例の石膏ボードの曲げ強度は71.1
kgf/cm2 であるが、これは石膏ボードに貼り付け
られた補強シートに依存したものであり、上記の破壊時
間の結果に示されるように、火中においてはその強度性
能を保つことができないことが分かる。従って、本発明
における石膏パーティクルボードを住宅用等の建材に使
用した場合、従来の石膏ボードに較べて、火災に対する
安全性を強化できる。
び配合に示す木質原料を用いた石膏パーティクルボー
ドは、耐火試験において、最終的なたわみ量が比較例の
市販石膏ボードに較べて大きくなるものの、完全に破壊
するまでに要する破壊時間は比較例が20秒であったの
に対して配合の木質原料を使用する場合では9分38
秒、配合の場合で10分20秒と大幅に延長されるこ
とが分かる。比較例の石膏ボードの曲げ強度は71.1
kgf/cm2 であるが、これは石膏ボードに貼り付け
られた補強シートに依存したものであり、上記の破壊時
間の結果に示されるように、火中においてはその強度性
能を保つことができないことが分かる。従って、本発明
における石膏パーティクルボードを住宅用等の建材に使
用した場合、従来の石膏ボードに較べて、火災に対する
安全性を強化できる。
【0015】続いて、第2の実施の形態に係る石膏パー
ティクルボードの製造方法について説明する。ここで使
用する木質原料には、チップの長さが平均約3mm(約
1〜10mm)であるパーティクルボード芯層用チップ
(以下CLチップという)と平均約1mmであるパーテ
ィクルボード表層用チップ(SLチップ)との2種類の
木質チップを準備した。まず、β型半水石膏100重量
部、水35重量部、及び半水石膏の水和反応に関与する
遅延剤又は促進剤の一例であるクエン酸ナトリウムを混
合物の全量に対して0.1wt%となるようにそれぞれ
秤量する。そして、まず、前記秤量したクエン酸ナトリ
ウムと水とを撹拌混合し、その溶液に所定量のCLチッ
プを加えて、リボンミキサー中に投入し、さらに、この
混合液にβ型半水石膏を加えて撹拌混合する。次に、こ
れらの混合物を縦、横の長さがそれぞれ29cmの型枠
に入れて、形を整えた後、型枠より取り外してCLチッ
プ予備成形体を作成した。次に、前記SLチップを木質
原料として用いて上記と同様の手順でSLチップ予備成
形体を作成した。
ティクルボードの製造方法について説明する。ここで使
用する木質原料には、チップの長さが平均約3mm(約
1〜10mm)であるパーティクルボード芯層用チップ
(以下CLチップという)と平均約1mmであるパーテ
ィクルボード表層用チップ(SLチップ)との2種類の
木質チップを準備した。まず、β型半水石膏100重量
部、水35重量部、及び半水石膏の水和反応に関与する
遅延剤又は促進剤の一例であるクエン酸ナトリウムを混
合物の全量に対して0.1wt%となるようにそれぞれ
秤量する。そして、まず、前記秤量したクエン酸ナトリ
ウムと水とを撹拌混合し、その溶液に所定量のCLチッ
プを加えて、リボンミキサー中に投入し、さらに、この
混合液にβ型半水石膏を加えて撹拌混合する。次に、こ
れらの混合物を縦、横の長さがそれぞれ29cmの型枠
に入れて、形を整えた後、型枠より取り外してCLチッ
プ予備成形体を作成した。次に、前記SLチップを木質
原料として用いて上記と同様の手順でSLチップ予備成
形体を作成した。
【0016】続いて、温度42℃に加熱された加圧盤に
SLチップ予備成形体、CLチップ予備成形体を順に重
ねて配置して、加圧力30kgf/cm2 、加圧保持時
間15分となる加圧条件下で前記予備成形体のプレス成
形を行って、縦、横の長さがそれぞれ約29cm、約2
9cm、厚みが約5cmとなる多層加熱プレス体を作成
した。得られた多層加熱プレス体を20℃〜25℃の室
温下の大気中で24時間放置した後、40℃の乾燥機中
において24時間乾燥養生を行い、硬化させて多層石膏
パーティクルボードを作成した。
SLチップ予備成形体、CLチップ予備成形体を順に重
ねて配置して、加圧力30kgf/cm2 、加圧保持時
間15分となる加圧条件下で前記予備成形体のプレス成
形を行って、縦、横の長さがそれぞれ約29cm、約2
9cm、厚みが約5cmとなる多層加熱プレス体を作成
した。得られた多層加熱プレス体を20℃〜25℃の室
温下の大気中で24時間放置した後、40℃の乾燥機中
において24時間乾燥養生を行い、硬化させて多層石膏
パーティクルボードを作成した。
【0017】また、上記と同様の手順によりCLチッ
プ、及びSLチップをそれぞれ単独に用いて、それぞれ
石膏パーティクルボード、を作成し、これらを測定
して嵩密度がそれぞれ1.14、1.33、曲げ強度が
それぞれ34.8kgf/cm2 、80.0kgf/c
m2 となるデータを得た。SLチップを使用した石膏パ
ーティクルボードでは、従来の石膏ボードと比較して
曲げ強度の著しい向上が図れることが明らかになった。
そして、この様に石膏パーティクルボード、を用い
て多層化することにより、多層石膏パーティクルボード
の軽量化、耐水性化等の機能を付加することが容易にな
る。即ち、軽量化に際しては、例えばSLチップ予備成
形体に比較して比重の小さいCLチップ予備成形体の厚
みの比率を増やして、多層石膏パーティクルボードを成
形することにより多層石膏パーティクルボードの全体重
量を減少させることができる。また、耐水性を付与させ
る場合には、例えば表層部となる混合物に予め高分子樹
脂等を添加しておくことにより、表層部のみの耐水性を
向上させることができ、全体の耐水性を付与する場合に
較べて、より低い原料コストで石膏パーティクルボード
の生産が可能となった。
プ、及びSLチップをそれぞれ単独に用いて、それぞれ
石膏パーティクルボード、を作成し、これらを測定
して嵩密度がそれぞれ1.14、1.33、曲げ強度が
それぞれ34.8kgf/cm2 、80.0kgf/c
m2 となるデータを得た。SLチップを使用した石膏パ
ーティクルボードでは、従来の石膏ボードと比較して
曲げ強度の著しい向上が図れることが明らかになった。
そして、この様に石膏パーティクルボード、を用い
て多層化することにより、多層石膏パーティクルボード
の軽量化、耐水性化等の機能を付加することが容易にな
る。即ち、軽量化に際しては、例えばSLチップ予備成
形体に比較して比重の小さいCLチップ予備成形体の厚
みの比率を増やして、多層石膏パーティクルボードを成
形することにより多層石膏パーティクルボードの全体重
量を減少させることができる。また、耐水性を付与させ
る場合には、例えば表層部となる混合物に予め高分子樹
脂等を添加しておくことにより、表層部のみの耐水性を
向上させることができ、全体の耐水性を付与する場合に
較べて、より低い原料コストで石膏パーティクルボード
の生産が可能となった。
【0018】続いて、第3の実施の形態に係る石膏パー
ティクルボードの製造方法について説明する。ここで混
合物に含有させる木質原料には、チップサイズ(チップ
の長さ)が平均約1mmであるSLチップを準備した。
まず、β型半水石膏100重量部、水35重量部、SL
チップ20重量部、及び強化材の一例である長さ15m
m〜20mmフェノール樹脂繊維0.5重量部とをそれ
ぞれ秤量する。なお、前記の強化材としては前記フェノ
ール樹脂繊維の他に、エマルジョン状態のEVA(エチ
レン酢酸ビニル共重合体)、エマルジョン状態のSBR
(スチレン−ブタジエン系ゴム)、及び樹脂を硬化させ
てなる骨材、パルプ、あるいはパーライト等の無機質材
などを単独で、あるいはこれらを複数組み合わせること
もできる。さらに、クエン酸ナトリウム等の半水石膏の
水和反応を遅延させる働きのある化学調整剤を添加する
こともできる。そして、前記秤量した水、SLチップ、
フェノール樹脂繊維をリボンミキサー中に投入し、さら
に、この混合液にβ型半水石膏を加えて撹拌混合する。
次に、これらの混合物を型枠に入れて、成形した後、型
枠より取り外して厚みが約3cmとなる複合型予備成形
体を作成した。この複合型予備成形体を温度42℃に加
熱された加圧盤に配置して、加圧力30kgf/c
m2 、加圧保持時間15分となる加圧条件下でプレス成
形を行って、所定寸法の複合型加熱プレス体を作成し
た。複合型加熱プレス体を自然乾燥し、及び、温度40
℃の乾燥機中で乾燥硬化させて複合型石膏パーティクル
ボードを作成した。
ティクルボードの製造方法について説明する。ここで混
合物に含有させる木質原料には、チップサイズ(チップ
の長さ)が平均約1mmであるSLチップを準備した。
まず、β型半水石膏100重量部、水35重量部、SL
チップ20重量部、及び強化材の一例である長さ15m
m〜20mmフェノール樹脂繊維0.5重量部とをそれ
ぞれ秤量する。なお、前記の強化材としては前記フェノ
ール樹脂繊維の他に、エマルジョン状態のEVA(エチ
レン酢酸ビニル共重合体)、エマルジョン状態のSBR
(スチレン−ブタジエン系ゴム)、及び樹脂を硬化させ
てなる骨材、パルプ、あるいはパーライト等の無機質材
などを単独で、あるいはこれらを複数組み合わせること
もできる。さらに、クエン酸ナトリウム等の半水石膏の
水和反応を遅延させる働きのある化学調整剤を添加する
こともできる。そして、前記秤量した水、SLチップ、
フェノール樹脂繊維をリボンミキサー中に投入し、さら
に、この混合液にβ型半水石膏を加えて撹拌混合する。
次に、これらの混合物を型枠に入れて、成形した後、型
枠より取り外して厚みが約3cmとなる複合型予備成形
体を作成した。この複合型予備成形体を温度42℃に加
熱された加圧盤に配置して、加圧力30kgf/c
m2 、加圧保持時間15分となる加圧条件下でプレス成
形を行って、所定寸法の複合型加熱プレス体を作成し
た。複合型加熱プレス体を自然乾燥し、及び、温度40
℃の乾燥機中で乾燥硬化させて複合型石膏パーティクル
ボードを作成した。
【0019】このようにして作成した複合型石膏パーテ
ィクルボードについて、JIS−A1321に基づいて
試験体を所定温度で加熱してその表面状態の変化を観察
する表面試験、及び試験体を複数重ね合わせて鉄線で緊
結して、その加熱による変化を観察する基材試験をそれ
ぞれ実施して、いずれも難燃2級以上となる良好な結果
を得た。因みに、表面試験における合否の判定は以下の
〜の基準に照らして行ったものである。 試験片の全厚にわたる溶融、試験片裏面における亀
裂、その他の防火上著しく有害な変化がないこと。加
熱終了後には炎が直ちに消失すること。試験片の排気
温度曲線が珪酸カルシウム、パーライト等を標準試料と
する標準温度曲線を越えないこと。単位面積当たりの
発煙係数が規定の範囲内であること。
ィクルボードについて、JIS−A1321に基づいて
試験体を所定温度で加熱してその表面状態の変化を観察
する表面試験、及び試験体を複数重ね合わせて鉄線で緊
結して、その加熱による変化を観察する基材試験をそれ
ぞれ実施して、いずれも難燃2級以上となる良好な結果
を得た。因みに、表面試験における合否の判定は以下の
〜の基準に照らして行ったものである。 試験片の全厚にわたる溶融、試験片裏面における亀
裂、その他の防火上著しく有害な変化がないこと。加
熱終了後には炎が直ちに消失すること。試験片の排気
温度曲線が珪酸カルシウム、パーライト等を標準試料と
する標準温度曲線を越えないこと。単位面積当たりの
発煙係数が規定の範囲内であること。
【0020】ここで、図1は所定の温度、及び荷重条件
下における各種の石膏パーティクルボードのたわみ量の
時間変化を比較したグラフである。ここで、記号:A、
B、CはSLチップの添加量がそれぞれ10重量部、2
0重量部、及び30重量部となる石膏パーティクルボー
ドの場合を示しており、記号:Dは厚さ12.5mmで
ある市販の石膏ボード(A社製)を用いた例を示してい
る。同図により明らかなように、SLチップの添加量が
10〜30重量部となる石膏パーティクルボードにおい
ては、比較例(○)に較べて、初期におけるたわみ量が
少なく、しかも、長時間にわたって破壊することなく、
石膏パーティクルボードの形状を保持でき、特にSLチ
ップが20重量部となる場合においてこの傾向が顕著と
なることが分かる。
下における各種の石膏パーティクルボードのたわみ量の
時間変化を比較したグラフである。ここで、記号:A、
B、CはSLチップの添加量がそれぞれ10重量部、2
0重量部、及び30重量部となる石膏パーティクルボー
ドの場合を示しており、記号:Dは厚さ12.5mmで
ある市販の石膏ボード(A社製)を用いた例を示してい
る。同図により明らかなように、SLチップの添加量が
10〜30重量部となる石膏パーティクルボードにおい
ては、比較例(○)に較べて、初期におけるたわみ量が
少なく、しかも、長時間にわたって破壊することなく、
石膏パーティクルボードの形状を保持でき、特にSLチ
ップが20重量部となる場合においてこの傾向が顕著と
なることが分かる。
【0021】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用
範囲である。例えば、本実施の形態においては、混合物
に添加する半水石膏の水和反応に関与する遅延剤又は促
進剤としてクエン酸ナトリウムを用いたが、半水石膏の
水和を促進あるいは遅延させる各種の化学調整剤を用い
ることができる。さらに、必要に応じて、樹脂、ガラス
繊維、パルプ、パーライト、稲わら、竹、故紙などの繊
維質原料を強化材として混合物に添加することにより、
石膏パーティクルボードの組織を強化して強度の向上を
図ることができる。また、異なる種類の木質チップとし
ては、大きさ等の他に樹質あるいは製造方法の異なる木
質原料を適宜組み合わせて多層の石膏パーティクルボー
ドとすることが可能であり、さらに、これらに耐水性等
を付与する樹脂あるいは軽量化に有効なパーライト等を
添加して用いることも可能である。
本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用
範囲である。例えば、本実施の形態においては、混合物
に添加する半水石膏の水和反応に関与する遅延剤又は促
進剤としてクエン酸ナトリウムを用いたが、半水石膏の
水和を促進あるいは遅延させる各種の化学調整剤を用い
ることができる。さらに、必要に応じて、樹脂、ガラス
繊維、パルプ、パーライト、稲わら、竹、故紙などの繊
維質原料を強化材として混合物に添加することにより、
石膏パーティクルボードの組織を強化して強度の向上を
図ることができる。また、異なる種類の木質チップとし
ては、大きさ等の他に樹質あるいは製造方法の異なる木
質原料を適宜組み合わせて多層の石膏パーティクルボー
ドとすることが可能であり、さらに、これらに耐水性等
を付与する樹脂あるいは軽量化に有効なパーライト等を
添加して用いることも可能である。
【0022】
【発明の効果】請求項1〜3記載の石膏パーティクルボ
ードの製造方法においては、半水石膏、木質原料及び水
をそれぞれ所定の範囲に秤量して、前記秤量した木質原
料と水とをそれぞれ混合して、木質原料に水を吸収させ
ると共に、木質材料の表面に水を保持させる。次いでこ
の水を吸収、保持する木質原料に規定量の半水石膏を添
加、混合するので、粉末状の半水石膏を均一かつ効率的
に分散させて、可塑性を持った非スラリー状の混合物を
得ることができる。次に、該混合物を型枠に充填して予
備成形体を成形し、該予備成形体を100℃未満の高温
に加熱された加圧盤を用いて10〜100kgf/cm
2 の圧力で押圧しながら、少なくとも1分間以上保持す
るので、予備成形体の組織を緻密化させることができる
と共に、半水石膏の水和反応を促進することができる。
このように加熱ブレスにより作成した加熱プレス体を硬
化させたときに曲げ強度の向上を図ることができ、加熱
プレス終了後の型離れが良好となり、石膏パーティクル
ボードの生産効率、及び生産歩留を向上させることがで
きる。また、水分量を規定範囲として成形時に必要な可
塑性を付与して、しかも、高強度となる石膏パーティク
ルボードが得られるので、混合物に予め補強シート(ボ
ード原紙)を貼着しておく必要がない。さらに、市販の
石膏ボードのように強度を維持するための可燃性の補強
シートが貼り付けられていないので、火中強度も備えた
石膏パーティクルボードを提供することができる。
ードの製造方法においては、半水石膏、木質原料及び水
をそれぞれ所定の範囲に秤量して、前記秤量した木質原
料と水とをそれぞれ混合して、木質原料に水を吸収させ
ると共に、木質材料の表面に水を保持させる。次いでこ
の水を吸収、保持する木質原料に規定量の半水石膏を添
加、混合するので、粉末状の半水石膏を均一かつ効率的
に分散させて、可塑性を持った非スラリー状の混合物を
得ることができる。次に、該混合物を型枠に充填して予
備成形体を成形し、該予備成形体を100℃未満の高温
に加熱された加圧盤を用いて10〜100kgf/cm
2 の圧力で押圧しながら、少なくとも1分間以上保持す
るので、予備成形体の組織を緻密化させることができる
と共に、半水石膏の水和反応を促進することができる。
このように加熱ブレスにより作成した加熱プレス体を硬
化させたときに曲げ強度の向上を図ることができ、加熱
プレス終了後の型離れが良好となり、石膏パーティクル
ボードの生産効率、及び生産歩留を向上させることがで
きる。また、水分量を規定範囲として成形時に必要な可
塑性を付与して、しかも、高強度となる石膏パーティク
ルボードが得られるので、混合物に予め補強シート(ボ
ード原紙)を貼着しておく必要がない。さらに、市販の
石膏ボードのように強度を維持するための可燃性の補強
シートが貼り付けられていないので、火中強度も備えた
石膏パーティクルボードを提供することができる。
【0023】特に、請求項2記載の石膏パーティクルボ
ードの製造方法においては、前記混合物に半水石膏の水
和反応を制御する調整剤を添加するので、混合物の成形
時及び、加熱プレス時における成形性を調整して、石膏
パーティクルボードの生産性、及び品質の安定化を図る
ことができる。また、請求項3記載の石膏パーティクル
ボードの製造方法においては、大きさ又は樹質の異なる
種類の木質原料を用いて、それぞれ複数の前記混合物を
作成し、該混合物を積層して成形することにより予備成
形体とするので、それぞれ機能の異なる予備成形体を組
み合わせて多層構造となる石膏パーティクルボードとす
ることができ、軽量化、耐水性付与等の多様なニーズに
対応した石膏パーティクルボードの生産が容易となる。
ードの製造方法においては、前記混合物に半水石膏の水
和反応を制御する調整剤を添加するので、混合物の成形
時及び、加熱プレス時における成形性を調整して、石膏
パーティクルボードの生産性、及び品質の安定化を図る
ことができる。また、請求項3記載の石膏パーティクル
ボードの製造方法においては、大きさ又は樹質の異なる
種類の木質原料を用いて、それぞれ複数の前記混合物を
作成し、該混合物を積層して成形することにより予備成
形体とするので、それぞれ機能の異なる予備成形体を組
み合わせて多層構造となる石膏パーティクルボードとす
ることができ、軽量化、耐水性付与等の多様なニーズに
対応した石膏パーティクルボードの生産が容易となる。
【図1】石膏パーティクルボードのたわみ量の時間変化
を比較したグラフである。
を比較したグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 半水石膏100重量部、木材を破砕、切
削して得られる木質原料10〜30重量部、及び水20
〜40重量部をそれぞれ秤量して、 前記秤量した木質原料と水とをそれぞれ混合し、次いで
前記秤量した半水石膏を添加、混合することにより非ス
ラリー状の混合物として、該混合物を型枠に充填して予
備成形体を成形し、 次いで該予備成形体を100℃未満の高温に加熱された
加圧盤を用いて10〜100kgf/cm2 の圧力で押
圧しながら、少なくとも1分間以上保持することを特徴
とする石膏パーティクルボードの製造方法。 - 【請求項2】 前記混合物に半水石膏の水和反応に関与
する遅延剤又は促進剤を0.05〜1wt%添加するこ
とを特徴とする請求項1記載の石膏パーティクルボード
の製造方法。 - 【請求項3】 大きさ又は樹質の異なる種類の前記木質
原料を用いて、それぞれ複数の前記混合物を作成し、該
混合物を積層して前記予備成形体とすることを特徴とす
る請求項1又は2記載の石膏パーティクルボードの製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17593596A JPH101353A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 石膏パーティクルボードの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17593596A JPH101353A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 石膏パーティクルボードの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH101353A true JPH101353A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=16004833
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17593596A Pending JPH101353A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 石膏パーティクルボードの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH101353A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114656882A (zh) * | 2022-04-15 | 2022-06-24 | 千年舟新材科技集团股份有限公司 | 一种复合胶黏剂、使用其的难燃木质基板及其制备工艺 |
-
1996
- 1996-06-13 JP JP17593596A patent/JPH101353A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114656882A (zh) * | 2022-04-15 | 2022-06-24 | 千年舟新材科技集团股份有限公司 | 一种复合胶黏剂、使用其的难燃木质基板及其制备工艺 |
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