JPH10136689A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH10136689A
JPH10136689A JP8286506A JP28650696A JPH10136689A JP H10136689 A JPH10136689 A JP H10136689A JP 8286506 A JP8286506 A JP 8286506A JP 28650696 A JP28650696 A JP 28650696A JP H10136689 A JPH10136689 A JP H10136689A
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JP
Japan
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load
frequency
signal
output
value
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JP8286506A
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English (en)
Inventor
Kazuharu Ohashi
和治 大橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導電動機に基底周波数以上の交流電力を与
えて運転する場合に、その運転が連続運転定格レベル以
上の負荷電流が流れたままの状態で継続される事態を未
然に防止する。 【解決手段】 周波数指令選択器11は、加減速制御回
路13がインバータ主回路5に与える出力周波数信号f
out が基底周波数fbaseを超えている状態において、誘
導電動機6の負荷検出値Iが負荷設定値Iref を超え且
つ周波数一定検出回路15から周波数一定信号Fcoが出
力されると、負荷検出値Iが負荷設定値Iref 以下にな
るまで出力周波数fout を低下させるように周波数指令
値fcを切替えることにより、誘導電動機6を負荷トル
クが連続運転トルクと釣合う最大の回転速度で運転させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導電動機に交流
電力を供給するインバータ主回路を備えたインバータ装
置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】図7は、汎用の三相誘
導電動機(以下、単に電動機と称す)をインバータ装置
によって駆動した場合のトルク特性の一例を示すもので
ある。この図7から理解できるように、インバータ装置
の出力周波数が基底周波数(定格周波数である例えば6
0Hz)を超えると、電動機の短時間運転トルク及び連
続運転トルクは何れも減少する。
【0003】斯様な電動機を失速させること無く基底周
波数以上の領域まで短時間で加速させる従来技術とし
て、例えば、特開平6−284787号公報に開示され
ているものがある。これは、インバータ装置の出力周波
数が電動機の基底周波数を超えた状態で、電動機の最大
トルクが予め設定されている過電流失速防止動作レベル
と同じになる周波数を超えた後には、上記過電流失速防
止動作レベルを徐々に低下させる構成としたものであ
り、これにより電動機のトルクを有効に利用しながら加
速所要時間の延びを最小限に抑制することを狙ったもの
である。
【0004】上記従来技術は、電動機の加速時における
失速の防止には有効であるが、電動機の負荷トルクが前
記失速防止動作レベルと釣合うところで、それ以上加速
できずにその出力周波数で定速運転する場合がある。と
ころが、このような運転状態では、電動機に流れる負荷
電流のレベルが、連続運転定格レベルを超えたままにな
る場合があり、そのままの状態で連続運転すると、電動
機の寿命を低下させることになる。また、電動機に過負
荷継電器が設けてあったり、インバータ装置にサーマル
リレーなどが設けてある場合は、これらが動作すること
によって電動機の運転が不用意に停止されてしまうとい
う問題があった。
【0005】本発明は上記課題を解決するものであり、
その目的は、誘導電動機に基底周波数以上の交流電力を
与えて運転する場合において、その運転が連続運転定格
レベル以上の負荷電流が流れたままの状態で継続される
事態を未然に防止できるなどの効果を奏するインバータ
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のインバータ装置は、誘導電動機に交
流電力を供給するインバータ主回路と、このインバータ
主回路の出力電流を検出して負荷検出値として出力する
負荷検出手段と、前記インバータ主回路の出力周波数を
制御するための出力周波数信号を出力する加減速制御手
段と、前記インバータ主回路の出力周波数に応じて予め
設定される出力電流値を負荷設定値として出力する負荷
設定手段と、前記負荷検出値が前記負荷設定値を超えた
状態で負荷設定値超過信号を出力する負荷設定値超過検
出手段と、前記出力周波数信号が前記基底周波数を超え
た状態で基底周波数超過信号を出力する基底周波数超過
検出手段と、前記出力周波数信号の変動幅が所定時間継
続して所定範囲内にあることを検出したときに周波数一
定信号を出力する周波数一定検出手段と、前記負荷設定
値超過信号,前記基底周波数超過信号及び前記周波数一
定信号が共に出力されたときに、負荷設定値超過信号の
出力が停止されるまで前記加減速制御手段が出力する出
力周波数信号を低下させる保護手段とを具備したことを
特徴とする。
【0007】斯様な構成によれば、誘導電動機に対して
基底周波数を超えた周波数の交流電力が与えられた状態
(図7に示したように、当該電動機の短時間運転トルク
及び連続運転トルクが減少した状態)において、出力周
波数の変動幅が所定範囲内にある状態が所定時間継続
し、尚且つ誘導電動機に流れる負荷電流(インバータ主
回路の出力電流)が負荷設定値を超えた場合には、負荷
設定値超過信号,基底周波数超過信号及び周波数一定信
号が出力されることになる。
【0008】上記のように各信号が共に出力されたとき
には、保護手段が、負荷設定値超過信号が出力停止され
るまでの期間、つまり、負荷検出値が負荷設定値以下に
なるまでの期間だけ加減速制御手段が出力する出力周波
数信号を低下させるようになるので、誘導電動機に流れ
る負荷電流のレベルが、上記負荷設定値に対応したレベ
ル以下に抑制されることになる。このような抑制制御が
行われることにより、誘導電動機を、その負荷トルクが
連続運転トルクと釣合った状態における最大回転速度で
運転できるようになる。従って、誘導電動機に対して、
その基底周波数を超えた周波数の交流電力を与えた状態
において、誘導電動機の負荷トルク不足に起因して連続
運転定格レベル以上の負荷電流が流れたままになること
を未然に防止可能となるから、その誘導電動機の寿命に
悪影響が及ぶ恐れがなくなる。
【0009】この場合、請求項2に記載したように、周
波数一定検出手段からの周波数一定検出信号の出力が所
定時間継続した場合に負荷平均待ち時間信号を出力する
負荷平均待ち時間検出手段と、前記周波数一定検出信号
の出力時に負荷検出値を時間平均した負荷平均値を出力
する負荷平均手段とを備え、前記負荷設定値超過検出手
段は、前記負荷平均値が負荷設定値を超えた状態で負荷
設定値超過信号を出力し、前記保護手段は、前記負荷設
定値超過信号,前記基底周波数超過信号及び前記負荷平
均待ち時間信号が共に出力されたときに、負荷設定値超
過信号の出力が停止されるまで加減速制御手段が出力す
る出力周波数信号を低下させる構成とするのが好まし
い。斯様に構成すれば、負荷平均手段によって、出力電
流の変動による検出誤差を小さくすることができる。
【0010】また、請求項3に記載したように、前記保
護手段を、前記加減速制御手段の出力周波数信号を、誘
導電動機の基底周波数以上で前記出力周波数信号未満の
所定値まで低下させるように構成しても良く、斯様に構
成すれば、請求項2または3と略同様の作用効果が得ら
れる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て図1及び図2を参照して説明する。電気的構成を示す
図1において、三相交流電源1の各相出力端子は、ダイ
オードブリッジで構成された全波整流回路2の入力端子
に夫々接続されており、全波整流回路2の出力端子は直
流母線3a,3bに接続されている。また、直流母線3
a,3b間には平滑コンデンサ4が接続されている。
【0012】直流母線3a,3b間に接続されたインバ
ータ主回路5は、コレクタ−エミッタ間にフリーホイー
ルダイオードが並列に接続された6個のトランジスタを
三相ブリッジ接続して構成されたもので、その出力端子
5u,5v及び5wは、三相誘導電動機(以下、単に電
動機と称す)6の各相入力端子に夫々接続されている。
また、インバータ主回路5の出力端子5u,5wと電動
機6との間には、電流検出器7u,7wが設けられてい
る。電流検出器7u,7wは、電動機6の巻線に流れる
U,W相電流を検出して、それら検出電流に応じた電流
レベルの検出信号Iu,Iwを負荷検出器8に出力する
ようになっている。
【0013】負荷検出器8は、検出信号Iu,Iwから
電動機6のV相電流を示す信号Iv(=−(Iu+I
w))を得るようになっており、これら各信号Iu,I
w,Ivの絶対値の内で最大のものを所定の減衰時定数
を以てピークホールドすることにより、負荷検出値I
(電圧信号として出力される)とする。そして、負荷検
出器8は、上記負荷検出値Iを、負論理出力のコンパレ
ータ(負荷設定値超過検出手段)9の反転入力端子に与
えるようになっている。尚、以降に述べる各出力信号に
ついても、全て電圧信号として出力されるものである。
また、電流検出器7u,7w及び負荷検出回路8は、本
発明でいう負荷検出手段を構成している。
【0014】コンパレータ9の非反転入力端子には、負
荷設定器(負荷設定手段)10から負荷設定値Iref が
与えられるようになっている。この負荷設定値Iref
は、本実施例の場合、電動機6の定格電流値に相当した
一定値に設定されるものである。斯様に負荷設定値Ire
f を設定することにより、後述により明らかになるよう
に、基底周波数fbase以上の領域における電動機6の連
続運転トルクTは次式のようになる。 T=K・(V/f)・Iref …(1) 但し、K:定数、V:出力電圧、f:電動機6の回転速
度(周波数)である。
【0015】コンパレータ9は、スイッチS1及びS2
で構成される周波数指令選択器11におけるスイッチS
2の切替え信号端子C2に対して、負荷検出値I>負荷
設定値Iref である場合に負荷設定超過信号Lov(ハイ
レベル信号)を出力するようになっている。
【0016】周波数指令選択器11におけるスイッチS
1の固定接点S1aには、周波数設定器12で設定された
周波数設定信号fset が与えられるようになっている。
スイッチS1の固定接点S1bは、スイッチS2の可動接
点S2cに接続されている。スイッチS2の固定接点S2a
には、加減速制御回路(加減速制御手段)13からの出
力周波数信号fout が与えられるようになっており、固
定接点S2bには、電動機6の基底周波数信号fbaseが与
えられるようになっている。そして、加減速制御回路1
3には、スイッチS1の可動接点S1cを通じて出力され
る信号が周波数指令値fc として与えられるようになっ
ている。
【0017】加減速制御回路13は、入力される周波数
指令値fc に対して適宜な加減速時間を加味した出力周
波数信号fout を出力するようになっている。また、加
減速制御回路13の出力端子は、前記スイッチS2の固
定接点S2aの他に、PWM制御回路14及び周波数一定
検出回路(周波数一定検出手段)15の入力端子に接続
されていると共に、負論理出力であるコンパレータ(基
底周波数超過検出手段)16の反転入力端子にも接続さ
れている。
【0018】PWM制御回路14は、インバータ主回路
5の各トランジスタのベースに出力周波数信号fout に
応じたPWM信号をベース信号として与えるようになっ
ており、インバータ主回路5は、上記PWM信号に基づ
いたスイッチング動作を行うことにより、出力周波数信
号fout に応じた周波数の交流電力を電動機6に供給す
るようになっている。
【0019】周波数一定検出回路15は、出力周波数信
号fout の変動幅が所定範囲内にある状態が所定時間T
wだけ連続した場合に、周波数一定信号Fco(ハイレベ
ル信号)を発生してDタイプフリップフロップ(以下、
DFFと称す)17のラッチイネーブル端子LEに出力
するようになっている。コンパレータ16の非反転入力
端子には、前記基底周波数信号fbaseが与えられるよう
になっており、コンパレータ16は、出力周波数信号f
out が基底周波数信号fbase以上になると、周波数超過
検出信号Fov(ハイレベル信号)を発生してDFF17
のデータ入力端子Dに出力するようになっている。
【0020】DFF17の出力端子Qは、周波数指令選
択器11のスイッチS1の切替え信号端子C1に接続さ
れている。DFF17は、周波数一定信号Fcoの立上り
に同期して、データ入力端子Dに与えられている周波数
超過検出信号Fovのレベルに応じた信号を出力端子Qか
ら出力するようになっている。
【0021】周波数指令選択器11を構成するスイッチ
S1の可動接点S1cは、切替え信号端子C1に与えられ
る信号がローレベルからハイレベルに変化すると、固定
接点S1a側から固定接点S1b側に切替わる(ON)よう
になっている。また、スイッチS2の可動接点S2cは、
切替え信号端子C2に与えられる信号がローレベルから
ハイレベルに変化すると、固定接点S2a側から固定接点
S2b側に切替わる(ON)ようになっている。尚、周波
数指令選択器11及びDFF17は、本発明でいう保護
手段に対応する。
【0022】次に、第1実施例の作用について図2をも
参照して説明する。図2は、上記構成のインバータ装置
によって、電動機6を停止している状態から基底周波数
fbaseに対応した速度以上に加速する場合の加速パター
ン例を示すタイミングチャートである。この場合、横軸
を時間tとして、(a)は縦軸に出力周波数信号fout
をとり,(b)は縦軸に負荷検出値Iをとっている。ま
た、(c),(d)は夫々基底周波数超過信号Fov,周
波数一定検出信号Fcoを示し、(e),(f)は夫々ス
イッチS1,S2のON/OFF状態を示す。
【0023】周波数設定器12には、ユーザーによって
基底周波数fbase以上の周波数設定値fset =F1が設
定されているものとする。この周波数設定値fset は、
電動機6のトルクが負荷トルクと釣合った状態で連続運
転されるときのインバータ装置の出力周波数fout をユ
ーザーが予想して設定する値である。このような状態か
ら電源が投入されたときには、時刻0から電動機6の加
速が開始される。加減速制御回路13は、周波数指令値
fc として周波数設定値F1が与えられることにより、
所定の加速パターン(例えば、負荷検出値Iが定格の1
30〜140%程度で略一定となるようなパターン)に
従って出力周波数信号fout を上昇させる。
【0024】すると、電動機6の加速に応じて、僅かな
時間が経過した時刻T-1において負荷検出値Iが負荷設
定値Iref を超えることにより、コンパレータ9から負
荷設定値超過信号Lov(ハイレベル信号)が出力される
ため、周波数指令選択器11のスイッチS2はON状態
となり((f)参照)、スイッチS1の固定接点S1bに
は基底周波数信号fbaseが与えられる。
【0025】そして、時刻T0において、出力周波数信
号fout が基底周波数fbaseに達すると((a)参
照)、コンパレータ16から基底周波数超過信号Fov
(ハイレベル信号)が出力される((c)参照)。
【0026】時刻T1において、出力周波数信号fout
が周波数設定値F1に達すると、加減速制御回路13は
出力周波数信号fout をそのレベルに維持するように制
御するものであり、この時点から負荷検出値Iは低下し
始める。そして、周波数一定検出回路15は、出力周波
数信号fout の変動幅が周波数設定値F1を中心とする
所定範囲内にある状態が時間Twだけ継続したことを検
出すると、時刻T1+Twにおいて周波数一定検出信号
Fco(ハイレベル信号)を出力する((d)参照)。
【0027】すると、DFF17は、その周波数一定検
出信号Fcoの立上がりに同期して、入力端子Dに与えら
れている基底周波数超過信号Fovに応じたレベル(ハ
イ)の信号を出力端子Qから出力する((e)参照)。
ここで、時間Twは、電動機6を出力周波数信号fout
=F1で連続運転することにより電動機6の回転速度f
も一定となって、負荷検出値Iが下降している状態から
一定レベルに落着くのに充分な時間に設定されている
((b)参照)。
【0028】DFF17が出力したハイレベルの信号を
受けて、周波数指令選択器11のスイッチS1がONす
るため、可動接点S1cが固定接点S1b側に切替わり、加
減速制御回路13には周波数指令値fc として基底周波
数信号fbaseが与えられる。すると、加減速制御回路1
3が出力周波数信号fout を低下させるので、周波数一
定検出信号Fcoは出力されなくなるが、DFF17の出
力はハイレベルのままでありスイッチS1はON状態を
維持する((e)参照)。
【0029】このように出力周波数信号fout が低下さ
れると、電動機6のすべりが小さくなり、負荷検出値I
が減少する。そして、時刻T2において、負荷検出値I
が負荷設定値Iref を下回ると負荷設定値超過信号Lov
は出力されなくなり、周波数指令選択器11のスイッチ
S2はOFFして可動接点S2cは固定接点S2aの側に切
替わり、スイッチS1の固定接点S1bには出力周波数信
号fout が与えられる。従って、加減速制御回路13
は、その時点での出力周波数信号fout (=F2)をP
WM制御回路14へ継続的に出力する。
【0030】出力周波数信号fout が一定となっても、
この時点で、連続運転トルクと負荷トルクとの釣合いが
取れない電動機6のすべりは増大する。そして、時刻T
2+Tsにおいて、負荷検出値Iが負荷設定値Iref を
超えると、再び負荷設定値超過信号Lovが出力され、周
波数指令選択器11のスイッチS2は再びONして、ス
イッチS1の固定接点S1bには基底周波数信号fbaseが
与えられる。すると、出力周波数信号fout は、また下
降に転じる。
【0031】時刻T3において、負荷検出値Iが負荷設
定値Iref 以下となり、スイッチS1の固定接点S1bに
は、出力周波数信号fout が与えられ、加減速制御回路
13は、その時点での出力周波数信号fout (=F3)
をPWM制御回路14へ継続的に出力する。この時点
で、電動機6の連続運転トルクが負荷トルクと釣合うこ
とにより、以降負荷検出値Iは負荷設定値Iref を超え
ることがなくなり、電動機6は出力周波数F3で連続運
転される。
【0032】尚、出力周波数F3でも負荷トルクが連続
運転トルクと釣合わない場合には、上記と同様のプロセ
スを繰返すことによって、電動機6は、周波数F3未満
の周波数によって運転される。斯様にして、電動機6
は、負荷トルクが連続運転トルクと釣合う状態における
最大の回転速度fで運転される。
【0033】以上のように本実施例によれば、周波数指
令選択器11は、加減速制御回路13からインバータ主
回路5に与えられる出力周波数信号fout が基底周波数
fbaseを超えている状態において、負荷検出値Iが負荷
設定値Iref を超えて周波数一定検出回路15より周波
数一定検出信号Fcoが出力されると、負荷検出値Iが負
荷設定値Iref 以下になるまで、出力周波数信号fout
を低下させるように周波数指令値fc を切替えるように
した。
【0034】従って、電動機6を、その負荷トルクが連
続運転トルクと釣合った状態における最大回転速度で運
転できるようになり、電動機6の基底周波数fbaseを超
えた周波数の交流電力を与えた状態において、負荷トル
ク不足に起因して連続運転定格レベル以上の負荷電流が
流れたままになることを未然に防止可能となるから、そ
の電動機6の寿命に悪影響が及ぶ恐れがなくなる。ま
た、インバータ装置が過負荷保護回路を備えている場合
であっても、その過負荷保護回路が動作して電動機6の
運転を停止させることがないので、継続して運転を行う
ことが可能となり、稼働効率を高めることができる。
【0035】図3及び図4は本発明の第2実施例を示す
ものであり、以下においては、この第2実施例おいて異
なる部分についてのみ説明する。電気的構成を示す図3
において、周波数一定検出回路15とDFF17との間
には、負荷平均待ち時間検出回路(以下、待ち時間検出
回路と称す)18が設けられており、待ち時間検出回路
(負荷平均待ち時間検出手段)18は、周波数一定検出
回路15から周波数一定検出信号Fcoが出力されると、
そこから待ち時間Tw1を計時した後、待ち時間検出信号
IavをDFF17のラッチイネーブル端子LEに出力す
るようになっている。
【0036】負荷検出器8とコンパレータ16との間に
は、スイッチS3がその固定接点S3a及び可動接点S3c
を介して接続されており、固定接点S3bは、負荷平均回
路(負荷平均手段)19の出力端子に接続されている。
その負荷平均回路19の入力端子には、負荷検出器8か
ら負荷検出値Iが与えられ、負荷平均回路19の制御入
力端子には、周波数一定検出回路15から周波数一定検
出信号Fcoが与えられるようになっている。
【0037】負荷平均回路19は、周波数一定検出信号
Fcoの立上がりエッジがトリガ信号として与えられると
負荷検出値Iのサンプリングと平均化を開始し、負荷平
均値I0 を出力するようになっている。また、スイッチ
S3の可動接点S3cは、待ち時間検出回路18が出力す
る切替え信号のレベルがローからハイに変化すると、固
定接点S3a側から固定接点S3b側に切替わる(ON)よ
うになっている。その他の構成は第1実施例と同様であ
る。
【0038】次に、第2実施例の作用について図4をも
参照して説明する。加減速制御回路13が周波数設定値
F1まで出力周波数信号fout を上昇させて、周波数一
定検出回路15が時間Twの経過後に周波数一定検出信
号Fcoを出力するまでは、第1実施例と同様である。そ
の周波数一定検出信号Fcoは待ち時間検出回路18にも
与えられ、待ち時間検出回路18は、スイッチS3に与
える切替え信号を時間Tw1だけONにして、可動接点S
3cを固定接点S3a側から固定接点S3b側に切替える。す
ると、コンパレータ9には、負荷平均回路19が出力す
る負荷平均値I0 が与えられる。
【0039】そして、待ち時間検出回路18は、時間T
w1を経時した後、待ち時間検出信号IavをDFF17の
ラッチイネーブル端子LEに出力する((d)参照)。
即ち、時刻T1+Tw +Tw1において、周波数指令選択
器11のスイッチS1に対する切替え信号が出力され
る。
【0040】その後、第1実施例と同様に、出力周波数
信号fout が周波数F3で一定になった場合も、待ち時
間検出回路18は、スイッチS3に与える待ち時間検出
信号Iavを時間Tw1だけONにしてコンパレータ9に負
荷平均値I0 を与え、時刻T3+Tw +Tw1において、
DFF17よりスイッチS1に対する切替え信号が出力
される。
【0041】以上のように第2実施例によれば、周波数
一定検出信号Fcoが出力されると、負荷平均回路19は
負荷検出値Iの平均値I0 を演算して出力し、待ち時間
検出回路18は、その時点から時間Tw1だけスイッチS
3に切替え信号を出力してコンパレータ9に負荷平均値
I0 を与え、負荷設定値Iref と負荷平均値I0 とを比
較させるようにしたので、出力電流の変動による負荷検
出誤差を小さくすることができる。
【0042】図5及び図6は本発明の第3実施例を示す
ものであり、以下においては、この第3実施例おいて異
なる部分についてのみ説明する。電気的構成を示す図5
において、第1実施例における周波数指令選択器11
は、スイッチS1のみを有する周波数指令選択器20に
置き換わっている。スイッチS1の固定接点S1bには、
周波数指令演算器21の出力端子が接続されており、周
波数演算値fcoが与えられるようになっている。周波数
指令演算器21の入力端子には、基底周波数fbaseが与
えられると共に、加減速制御回路13より出力周波数信
号fout が与えられるようになっている。
【0043】また、周波数指令演算器21の制御入力端
子には、ANDゲート22の出力端子が接続されてお
り、そのANDゲート22の2つの入力端子は、周波数
一定検出回路15及びコンパレータ9の出力端子に夫々
接続されている。周波数指令演算器21は、制御入力端
子にハイレベルの信号が与えられるとその立上りエッジ
をトリガとして、出力周波数信号fout と基底周波数f
baseとから周波数演算値fcoを以下のように演算して出
力するようになっている。 fco=(fbase+fout )/2 …(2) 即ち、周波数演算値fcoは、電動機6の基底周波数fba
se以上で出力周波数信号fout 未満の所定値として演算
される。尚、DFF17,周波数指令選択器20,周波
数指令演算器21及びANDゲート22は保護手段に対
応する。
【0044】次に、第3実施例の作用について図6をも
参照して説明する。周波数設定値F1まで出力周波数信
号fout を上昇させて、周波数一定検出回路15が、時
間Twの経過後に周波数一定検出信号Fcoを出力するま
では、第1実施例と同様である。その時点で、ANDゲ
ート22の両入力端子に与えられる信号(Fco,Lov)
は何れもハイレベルになることから、周波数指令演算器
21の制御入力端子はハイレベルとなり、周波数指令演
算器21は次式の演算を行う。 fco=(fbase+F1)/2=F2 …(3)
【0045】また、この時周波数指令選択器20にも切
替え信号が与えられることにより、スイッチS1はON
して可動接点S1cはS1b側に切替わり、加減速制御回路
13には周波数指令値fc として周波数演算値fco=F
2が与えられる。周波数指令値fc がF1からF2に切
替わったことにより、時刻T1+Tw より出力周波数信
号fout は低下する。それに伴って負荷検出値Iも低下
して行き、時刻T2に達する前に負荷設定値Iref を下
回る。
【0046】時刻T2において、出力周波数信号fout
は周波数指令値F2に達して、その時点から時間Tw が
経過するまで出力周波数信号fout =F2で一定に制御
され、その間に、負荷検出値Iは上昇して負荷設定値I
ref を超える。また、時間Tw の経過後には、周波数一
定検出信号Fcoが出力されることにより、周波数指令演
算器21は次式の演算を行う。 fco=(fbase+F2)/2=F3 …(4)
【0047】また、この時周波数指令選択器20にも前
回と同様に切替え信号が与えられるが、スイッチS1は
ON状態がそのまま継続して、加減速制御回路13には
周波数演算値fco=F3が与えられる。周波数指令値f
c がF2からF3に切替わったことにより、時刻T2+
Tw より出力周波数信号fout 及び負荷検出値Iは低下
して、時刻T3に達する前に負荷検出値Iは負荷設定値
Iref を下回る。
【0048】時刻T3において、出力周波数信号fout
は周波数指令値F3に達して、その時点から時間Tw が
経過するまで出力周波数信号fout =F3で一定に制御
され、その間に負荷検出値Iは上昇する。この場合、周
波数指令値F3は、電動機6を連続運転しても負荷検出
値Iが負荷設定値Iref を超えないレベルに設定された
ことにより、負荷検出値Iはその状態で一定になる。
【0049】従って、以降コンパレータ9が出力する周
波数超過検出信号Fovはローレベルとなり、時刻T3+
Tw において周波数一定検出信号Fcoが出力されても、
周波数指令演算器21による新たな周波数演算値fcoの
演算は行われない。この様にして、電動機6は、その負
荷検出値Iが負荷設定値Iref を超えないレベルの周波
数F3によって連続運転される。
【0050】また、もし電動機6が周波数指令値F3に
より連続運転されて負荷検出値Iが負荷設定値Iref を
超えた場合には、周波数指令演算器21による新たな周
波数演算値fcoの演算が次式のように行われる。 fco=(fbase+F3)/2=F4 …(5)
【0051】以上のように第3実施例によれば、周波数
指令演算器21は、負荷検出値Iが負荷設定値Iref を
超えた状態で周波数一定検出信号Fcoが出力されると、
周波数演算値fcoを、fco=(fbase+fout )/2に
より演算して、基底周波数fbase以上で出力周波数信号
fout 未満の所定値として加減速制御回路13に与え
て、負荷設定値超過信号Lovが出力されなくなるまで上
記演算を繰返すようにしたので、電動機6を、その負荷
検出値Iが負荷設定値Iref を超えないレベルの周波数
F3によって連続運転することができ、第1実施例と略
同様の効果が得られる。
【0052】本発明は上記しかつ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。第1乃至第3実施例の構成は、何れ
もハードウエアによるものであるが、マイコンのソフト
ウエアによって実現しても良い。第1乃至第3実施例に
おいて、負荷設定手段を、負荷設定値Iref が出力周波
数信号fout に応じて変化するように予め記憶させた
り、出力周波数信号foutに応じて演算することにより
決定して出力するように構成しても良い。
【0053】第3実施例において、周波数指令値fc と
して周波数演算値fcoを与えるようにしたが、これに代
えて、周波数指令値fc を基底周波数fbaseまで低下さ
せたり、基底周波数fbaseを下限として、周波数指令値
fc を一定周波数ずつ減算して行くなどの方式を用いて
も良い。第3実施例において、第2実施例と同様に待ち
時間検出回路18,負荷平均回路19及びスイッチS3
を設ける構成としても良い。
【0054】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1記載のインバータ装置に
よれば、保護手段は、加減速制御手段の出力周波数信号
が基底周波数を超えている状態において、負荷検出値が
負荷設定値を超えて且つ周波数一定検出手段により周波
数一定信号が出力されると、負荷検出値が負荷設定値以
下になるまで出力周波数信号を低下させるので、誘導電
動機を、負荷トルクが連続運転トルクと釣合う最大の回
転速度で運転することができ、誘導電動機の寿命を長期
化することができる。
【0055】請求項2記載のインバータ装置によれば、
負荷設定値超過検出手段は、負荷平均値が負荷設定値を
超えた状態で負荷設定値超過信号を出力するので、出力
電流の変動による検出誤差を小さくすることができる。
【0056】請求項3記載のインバータ装置によれば、
保護手段は、加減速制御手段の出力周波数信号を誘導電
動機の基底周波数以上で出力周波数未満の所定値まで低
下させるので、請求項2または3と略同様の効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電気的構成の機能ブ
ロック図
【図2】タイミングチャート
【図3】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図4】図2相当図
【図5】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図6】図2相当図
【図7】誘導電動機の出力周波数に対する短時間運転ト
ルク及び連続運転トルクの特性を示す図
【符号の説明】
5はインバータ主回路、6は誘導電動機、7u及び7w
は電流検出器(負荷検出手段)、8は負荷検出器(負荷
検出手段)、9はコンパレータ(負荷設定値超過検出手
段)、10は負荷設定器(負荷設定手段)、11は周波
数指令選択器(保護手段)、13は加減速制御回路(加
減速制御手段)、15は周波数一定検出回路(周波数一
定検出手段)、16はコンパレータ(基底周波数超過検
出手段)、17はDフリップフロップ(保護手段)、1
8は負荷平均待ち時間検出回路(負荷平均待ち時間検出
手段)、19は負荷平均回路(負荷平均手段)、20は
周波数指令選択器(保護手段)、21は周波数指令演算
器(保護手段)、22はANDゲート(保護手段)を示
す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導電動機に交流電力を供給するインバ
    ータ主回路と、 このインバータ主回路の出力電流を検出して負荷検出値
    として出力する負荷検出手段と、 前記インバータ主回路の出力周波数を制御するための出
    力周波数信号を出力する加減速制御手段と、 前記インバータ主回路の出力周波数に応じて予め設定さ
    れる出力電流値を負荷設定値として出力する負荷設定手
    段と、 前記負荷検出値が前記負荷設定値を超えた状態で負荷設
    定値超過信号を出力する負荷設定値超過検出手段と、 前記出力周波数信号が前記基底周波数を超えた状態で基
    底周波数超過信号を出力する基底周波数超過検出手段
    と、 前記出力周波数信号の変動幅が所定時間継続して所定範
    囲内にあることを検出したときに周波数一定信号を出力
    する周波数一定検出手段と、 前記負荷設定値超過信号,前記基底周波数超過信号及び
    前記周波数一定信号が共に出力されたときに、負荷設定
    値超過信号の出力が停止されるまで前記加減速制御手段
    が出力する出力周波数信号を低下させる保護手段とを具
    備したことを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 周波数一定検出手段からの周波数一定検
    出信号の出力が所定時間継続した場合に負荷平均待ち時
    間信号を出力する負荷平均待ち時間検出手段と、 前記周波数一定検出信号の出力時に負荷検出値を時間平
    均した負荷平均値を出力する負荷平均手段とを備え、 前記負荷設定値超過検出手段は、前記負荷平均値が負荷
    設定値を超えた状態で負荷設定値超過信号を出力し、 前記保護手段は、前記負荷設定値超過信号,前記基底周
    波数超過信号及び前記負荷平均待ち時間信号が共に出力
    されたときに、負荷設定値超過信号の出力が停止される
    まで前記加減速制御手段が出力する出力周波数信号を低
    下させることを特徴とする請求項1記載のインバータ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記保護手段は、前記加減速制御手段の
    出力周波数信号を、誘導電動機の基底周波数以上で前記
    出力周波数信号未満の所定値まで低下させることを特徴
    とする請求項1または2記載のインバータ装置。
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