JPH10137277A - 牽引治療用ベッド - Google Patents

牽引治療用ベッド

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JPH10137277A
JPH10137277A JP8300139A JP30013996A JPH10137277A JP H10137277 A JPH10137277 A JP H10137277A JP 8300139 A JP8300139 A JP 8300139A JP 30013996 A JP30013996 A JP 30013996A JP H10137277 A JPH10137277 A JP H10137277A
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slide mat
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政篤 松井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スライドマットとベッドフレームとの間に、ス
ライドマットの制動作用を行うダンパを設ける場合に、
スライドマットのスライド量を大きく設定できるように
する。 【解決手段】スライドマット10の下面にベッド長手方
向に伸ばしてラック31が取付けられる。ベッドフレー
ム1には、ブラケット32を介して、ロ−タリ式ダンパ
33が取付られる。ロ−タリ式ダンパ33の回転軸33
bに固定されたピニオン34が、ラック31と噛合され
ている。スライドマット20がベッドフレーム1に対し
てスライド動されたとき、ラック31と噛合するピニオ
ン34が回転されて、ロ−タリ式ダンパ33の制動作用
が得られる。ロ−タリ式ダンパ33は、その回転軸33
bが回転される限り制動作用が得られるので、スライド
マット20の要求スライド量に応じた長さにラック31
を長くすればよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、牽引治療用ベッドに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】整形外科領域において、腰椎症や頸椎症
の治療のために、牽引治療用ベッドが用いられている。
この牽引治療用ベッドは、通常、ベッドフレーム上に、
ベッドの長手方向にスライド自在としてスライドマット
が保持されている、そして、ベッド上の患者の上半身が
牽引方向へ移動しないようにベルト等の適宜の拘束具に
よって拘束された状態で、スライドマット上にある患者
の下半身が牽引装置によって所定の牽引力でもって牽引
される。この牽引の際、スライドマットのベッドフレー
ムに対する滑らかなスライド動によって、所定の牽引力
が正確に患者に伝達されることになる。
【0003】上述のような牽引治療用ベッドのなかに
は、実開平6−15616号公報に示すように、スライ
ドマットとベッドフレームとの間に、シリンダ式のダン
パを架設したものがある。すなわち、ベッドからの患者
の乗り降りのときに、スライドマットが不用意にスライ
ドしてしまうことをダンパの制動作用を利用して防止す
るようにしたものがある。このダンパは、牽引時には、
スライドマットが極めてゆっくりとスライド動されるた
めに制動力を実質的に発生しないので、牽引装置による
所定の牽引力を正確に得るという点でも何ら問題のない
ものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
身長の高い患者が増加する傾向にあるが、この場合、要
求されるスライドマットのスライド長さが大きくなる。
また、患者への拘束具の設定のときにスライドマットは
牽引方向へ少なからずスライドされるものであり、この
点をも考慮すると、スライドマットのスライド長さを相
当に大きいものとして設定することが要求されることに
なる。
【0005】一方、前記公報記載のようなシリンダ式の
ダンパを用いた場合は、そのストロ−ク長があまり大き
くない関係上、スライドマットを大きくスライドさせる
ときは使用不可能となるか、あるいはストロ−ク長の極
めて大きい特注品を用いざるを得ないことになる。この
特注品のダンパを用いるということは、コストの点から
好ましくないものとなる。
【0006】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、スライドマットのスライド長
さを大きく設定したときでも、市販品のダンパを用いて
対応できるようにした牽引治療用ベッドを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明はその第1の解決手段として、次のようにし
てある。すなわち、ベッドフレームに、ベッドの長手方
向にスライド自在としてスライドマットが保持された牽
引治療用ベッドにおいて、ロ−タリ式のダンパと、前記
スライドマットのベッドフレームに対するスライド動
を、前記ダンパの回転軸の回転運動として伝達する伝達
手段と、を備えたものとしてある。上記解決手段を前提
として好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項
1〜請求項10に記載のとおりである。
【0008】前記目的を達成するため、本発明はその第
2の解決手段として、次のようにしてある。すなわち、
ベッドフレームに、ベッドの長手方向にスライド自在と
してスライドマットが保持された牽引治療用ベッドにお
いて、前記ベッドフレームとスライドマットとのいずれ
か一方に、マニュアル操作によって揺動される揺動レバ
ーが取付けられ、前記揺動レバーに、ロ−タリ式ダンパ
の本体が取付られ、前記ベッドフレームとスライドマッ
トとの他方に、ベッドの長手方向に伸ばしてラックが取
付けられ、前記ロ−タリ式ダンパの回転軸にピニオが取
付けられ、前記揺動レバーを、前記ピニオンが前記ラッ
クと噛合する方向に付勢するスプリングが設けられ、前
記揺動レバーを、マニュアル操作によって前記スプリン
グに抗して揺動させることにより、前記ラックとピニオ
ンとの噛合が解除される、ようにしてある。上記解決手
段を前提として好ましい態様は、特許請求の範囲におけ
る請求項13に記載のとおりである。
【0009】前記目的を達成するため、本発明はその第
3の解決手段として、次のようにしてある。すなわち、
ベッドフレームに、ベッドの長手方向にスライド自在と
してスライドマットが保持された牽引治療用ベッドにお
いて、前記スライドマットが、前記ベッドフレームに対
してスライド動されるベ−スフレームと、該ベ−スフレ
ーム上に構成されたクッション体とを備え、前記クッシ
ョン体のベッド長手方向一端部が、該クッション体のベ
ッド長手方向他端部を中心として上方へ変位可能として
構成され、前記クッション体の一端部を上方へ向けて付
勢するスプリングが設けられ、前記クッション体の下面
または前記ベッドフレームのいずれか一方に、ロ−タリ
式ダンパの本体が固定され、前記クッション体の下面ま
たは前記ベッドフレームの他方に、ベッドの長手方向に
伸ばしてラックが取付けられ、該ロ−タリ式ダンパの回
転軸に、ピニオンが取付けられ、前記クッション体の一
端部が前記スプリングによって上方へ変位されていると
きは前記ピニオンとラックとの噛合が解除され、該クッ
ション体の一端部が前記スプリングに抗して下方位置と
されているときは前記ピニオンとラックとが噛合され
る、ようにしてある。上記解決手段を前提として好まし
い態様は、特許請求の範囲における請求項13に記載の
とおりである。
【0010】ロ−タリ式ダンパは、ストロ−ク端を有し
ない、つまりその回転軸が360度以上同じ方向に回転
しても減衰力つまり制動力を発生することが可能であ
る。換言すれば、スライドマットのスライド長さがいく
ら大きくなっても、ロ−タリ式ダンパの回転軸の回転数
が大きくなることによって対応することができる。
【0011】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、ス
ライドマットのスライド長さを大きくしても、市販のロ
−タリ式ダンパを用いて対応することができる。
【0012】請求項2によれば、スライド動を回転運動
に変換する一般的なラックアンドピニオン機構を用い
て、スライドマットのスライド動をロ−タリ式ダンパの
回転軸の回転運動として伝達することができる。
【0013】請求項3によれば、走行車輪の回転を利用
して、ロ−タリ式ダンパの回転軸を回転させることがで
きる。また、走行車輪を有することにより、スライドマ
ットのベッドフレームに対する滑らかなスライド動を確
保する上で好ましいものとなる。また、請求項4によれ
ば、巻き掛け媒介節を利用することにより、伝達手段が
全体として取り回しのよいもとなり、しかもロ−タリ式
ダンパ、走行車輪、伝達手段を、スライドマット側に一
括して組み込むことができる。
【0014】請求項5によれば、マニュアル操作によっ
て、ロ−タリ式ダンパの制動作用を任意にカットして、
スライドマットを任意の位置、例えば牽引直前の原位置
へ早期に復帰させる等の上で好ましいものとなる。ま
た、請求項6によれば、一般的なクラッチを用いて、ロ
−タリ式ダンパの制動作用をカットすることができる。
【0015】請求項7によれば、スライドマットの上方
へ変位させることにより、ロ−タリ式ダンパの制動作用
を任意にカットして、スライドマットを任意の位置、例
えば牽引直前の原位置へ早期に復帰させる等の上で好ま
しいものとなる。この場合、ロ−タリ式ダンパの制動作
用をカットするためのクラッチ等の特別の部材を別途用
いる必要がないという点でも好ましいものとなる。
【0016】請求項8によれば、スライドマットの牽引
方向端部のみを持ち上げるだけで、つまり小さい持ち上
げ力でもって、請求項7に対応した効果を得ることがで
きる。また、請求項9によれば、クッション体という軽
い部材のベッド長手方向一端端部を持ち上げるというよ
うに、極めて小さい持ち上げ力でもって請求項7に対応
した効果を得ることができる。さらに、請求項10によ
れば、常時はスプリングの付勢力によってロ−タリ式ダ
ンパの制動作用をカットした状態としつつ、例えば患者
のがスライドマット上に乗る等、患者の体重の一部がス
ライドマット上に作用することによって、即座にかつ自
動的にロ−タリ式ダンパの制動作用を確保することがで
きる。
【0017】請求項11に記載された発明によれば、請
求項1に対応した効果を得つつ、揺動レバーをマニュア
ル操作によって揺動させてロ−タリ式ダンパの制動作用
をカットして、スライドマットを牽引方向反対側の原位
置へすみやかに復帰させる等の上で好ましいものとな
る。
【0018】請求項12に記載された発明によれば、請
求項1、請求項2、請求項9および請求項10に対応し
た効果を得ることができる。
【0019】請求項13によれば、ロ−タリ式ダンパの
制動作用がカットされたときに、スライドマットを、リ
タ−ンスプリングを利用して牽引方向反対側の原位置へ
容易に復帰させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
【0021】(1)図1図〜図5の説明 図1〜3において、1はベッドフレームであり、左右一
対のガイドフレーム2A、2Bと、該ガイドフレーム2
Aと2B同士を連結する複数の桁部材3A〜33Eと、
ベッドの長手方向各端部にそれぞれ2本ずつ設けた支持
脚4とを有する。ガイドフレーム2A、2Bは、それぞ
れ断面略C字型のチャネル材を利用して構成されて、内
側方側にのみ開口された形状として構成されている。ベ
ッドフレーム1の牽引方向反対側端部には、患者を拘束
する拘束具の取付部ともなる支持部5が、上方へ立ち上
がるようにして形成されている。
【0022】ベッドフレーム1上には、支持部5側から
牽引方向側へ順次、ベッドマット10とスライドマット
20とが保持されている。ベッドマット10は、走行車
輪としてのローラ11を有して、左右一対のガイドフレ
ーム2A、2B上、つまりベッドの長手方向にスライド
可能とされている。このベッドマット10は、第1リタ
−ンスプリング12によって、支持部5側へ向けて付勢
されている。なお、ベッドマット10は、ベッドフレー
ム1に対して固定されて、スライド不能として設定する
こともできる。
【0023】スライドマット20は、図4、図5にも示
すように、薄板状のベ−スフレーム21と、該ベ−スフ
レーム21上のクッション体22とを一体化することに
より構成されている。ベ−スフレーム21の下面には、
ベッドの長手方向端部の左右においてそれぞれ、ブラケ
ット23を介して走行車輪としてのローラ24が取付け
られている。このローラ24は、左右一対のガイドフレ
ーム2Aあるいは2B内に、上下方向に所定間隙を有す
るようにして嵌合されている。これにより、制動力が作
用しない限り、スライドマット20はベッドフレーム1
に対してベッド長手方向に滑らにスライド可能とされて
いる。なお、ベッドマット10のローラ11も、スライ
ドマット20のローラ24と同様に、ガイドフレーム2
A、2Bに嵌合しているものである。
【0024】ベ−スフレーム21の下面には、牽引方向
側端部寄りにおいてかつベッド長手方向に伸ばして、ラ
ック31が固定されている。このラック31の歯面は、
下方を向いている。一方、ベッドフレーム1の桁部材3
Dには、ブラケット32を介してロ−タリ式ダンパ33
の本体33aが固定されている。このロ−タリ式ダンパ
33の略水平方向に伸びる回転軸33bにはピニオン3
4が固定されており、このピニオン34が、上記ラック
31に対して下方向から噛合されている。また、ベ−ス
フレーム21と桁部材3Bとの間には、第2リタ−ンス
プリング35が架設されて、このリタ−ンスプリング3
5によって、スライドマット20は、牽引方向反対側端
へ向けて、つまり原位置へ向けて常時付勢されている。
【0025】ロ−タリ式ダンパ33は、両方向回転(正
転、逆転)共に制動力を発生できる両方向特性のものが
用いらている。ロ−タリ式ダンパ33は、回転ストロ−
ク端を有しないものとされていて、回転軸33bの36
0度以上の回転(無限回転)でも制動力発生が可能であ
る。このようなロ−タリ式ダンパとしては、例えば、不
二精器(株)製の型式「FRT−F1」がある。
【0026】図1〜図3は、スライドマット20が、原
位置(牽引方向反対側端位置)にあるベッドマット10
に当接した原位置にある状態を示し、設定されたスライ
ドマット20のスライド長さが、図2において符合Lで
示される。このスライド長さLは、例えば275mmと
いうように、従来のものに比してかなり大きく設定され
ている。そして、ラック31の長さは、上記設定スライ
ド長さ以上の長さ、つまりスライドマット20の設定ス
ライド長さ範囲においてはピニオン34がラック31と
噛合するように、十分長く設定されている。
【0027】ここで、スライドマット20のローラ24
が、ガイドフレーム2A、2Bの底壁上に乗っていると
きは、上述のようにラック31とピニオン34とが噛合
されている。また、ローラ24は、ガイドフレーム2
A、2B内において若干上方へ変位可能であり、この上
方変位量は、ラック31とピニオン34とが噛合解除さ
れるのに必要なスライドマット20の上方変位量よりも
若干大きく設定されている。これにより、スライドマッ
ト20の牽引方向側端部を、牽引方向反対側端部にある
ローラ24を中心として若干持ち上げることにより、牽
引方向側端部にあるローラ24がガイドレール2A、2
Bから上方へ浮き上がった状態となって、ラック31と
ピニオン34との噛合が解除される。
【0028】ベッドマット10、スライドマット20が
図1〜図3に示す原位置にある状態で、牽引を受ける患
者は、上半身がベッドマット10上に位置するように、
かつ下半身がスライドマット20上に位置するようにベ
ッド上に乗ることになる。ベッドへ患者が乗ろうとする
とき、スライドマット20は、患者からベッド長手方向
の外力を受けたとしても、ラック31、ピニオン34を
介したロ−タリ式ダンパ33の制動作用によって、当該
スライドマット20のスライド動が規制されて、スライ
ドマット20の不用意なスライド動が防止される。患者
がベッドから降りるときも、ロ−タリ式ダンパ33の制
動作用によって、スライドマット20の不用意なスライ
ド動が規制される。
【0029】ベッド上にいる患者の牽引は、例えば支持
部5に連結された拘束具によって患者の上半身が牽引方
向へ移動しないように拘束した状態で、患者の下半身
を、牽引具を介して牽引装置によって所定の牽引力でも
って牽引することにより行われる。牽引はゆっくりと行
われるため、ロ−タリ式ダンパ33の制動作用は発生せ
ず、スライドマット20は、所定の牽引力に応じて滑ら
かに牽引方向へとスライド動される。
【0030】患者への牽引が終了すると、第2リタ−ン
スプリング35によって、スライドマット20がゆっく
りと原位置へ向けてスライド復帰されて、次の牽引に備
えることになる。次の牽引を急いで準備するよう必要が
あるときは、スライドマット20の牽引方向側端部を持
ち上げればよい。すなわち、スライドマット20の牽引
方向側端部を持ち上げることにより、ラック31とピニ
オン34との噛合が解除されて、つまりロ−タリ式ダン
パ33の制動作用がカットされて、第2リタ−ンスプリ
ング35によって、スライドマット20がすみやかに原
位置へ復帰されることになる(スプリング35を有しな
い構成とする場合は、スライドマット20を原位置へ向
けて押圧操作すればよい)。スライドマット20が原位
置へ復帰した状態で、上記牽引方向端部の持ち上げを解
除すればよい。
【0031】なお、ラック31をベッドフレーム1側に
設け、ロ−タリ式ダンパ33をスライドマット20側に
設けるようにすることもできる。また、スライドマット
31のスライド動とロ−タリ式ダンパ33の回転との連
動を遮断するのに、例えば、ピニオン34を、マニュア
ル操作されるクラッチを介してロ−タリ式ダンパ33の
回転軸33bに連結して、このクラッチをマニュアル操
作してその断続を行うようにしてもよい(この場合は、
スライドマット20を持ち上げ操作が不要となる)。さ
らに、ラッック31とピニオン34とは、上下方向から
の噛合ではなく、横方向からの噛合とすることも可能で
ある(この場合、噛合解除のためには、別途クラッチを
用いる等するか、スライドマット20をベッドフレーム
1に対して横方向に若干変位可能として、この横方向変
位を利用して噛合解除を得るようにする)。
【0032】(2)図6の説明 図6は、本発明の他の実施の形態を示すものであり、図
1〜図5の実施の形態と同一構成要素には同一符合を付
してその重複した説明は省略する(このことは図7以下
の説明においても同じ)。
【0033】図6の例では、ロ−タリ式ダンパ33の制
動作用カットを、揺動レバーをマニュアル操作すること
により得るようにしてある。すなわち、ベッドフレーム
1に対して固定したブラケット41に、略水平方向に伸
びるピン42を中心として、揺動レバー43が揺動自在
に取付けられている。この揺動レバー43に、ロ−タリ
式ダンパ33の本体33aが固定されている。揺動レバ
ー43は、スプリング44によって、ロ−タリ式ダンパ
33の回転軸33bに取付けたピニオン34がラック3
1に噛合する方向に付勢されている。
【0034】揺動レバー43からは、マニュアル操作さ
れる操作部43aが長く穿設されて、この操作部43a
を持ち上げ操作して、揺動レバー43がスプリング44
に抗して揺動させることにより、ラック31とピニオン
34との噛合が解除される。なお、揺動レバー43、ス
プリング44、ロ−タリ式ダンパ33をスライドマット
20側に設け、ラック31をベッドフレーム1側に設け
るようにしてもよい。
【0035】(3)図7の説明 図7の実施の形態では、ロ−タリ式ダンパ33をスライ
ドマット20に設けて、スライドマット20に設けた走
行車輪としてのローラ24の回転を利用して、ロ−タリ
式ダンパ33の回転軸33bを回転させるようにしてあ
る。すなわち、スライドマット20(のベ−スフレーム
21下面)に突設したブラケット51に対して、ロ−タ
リ式ダンパ33の本体33aが固定されている。ローラ
24の回転軸24aに対して第1プーリ52が固定さ
れ、ロ−タリ式ダンパ33の回転軸33bには第2プー
リ53が固定されている。そして、この各プーリ52と
53との間には、巻き掛け媒介節としてのベルト54が
巻回されている。ベルト54は、歯付きベルトやチェ−
ンの形式でもよく、この場合は、プーリ52、53を歯
付きプーリあるいはスプロケットの形式とすればよい。
【0036】図7の例では、スライドマット20側に、
当該スライドマット20のスライド動に応じた制動作用
を得るためのロ−タリ式ダンパ33等の部材が全て組み
込まれることになる。この図7の例でも、プーリ52を
有する側のローラ24がガイドフレーム2A、2Bから
持ち上がるようにスライドマット20の長手方向一端部
を持ち上げることにより、ロ−タリ式ダンパ33の制動
作用をカットすることができる(ローラ24が回転しな
い状態にする)。
【0037】なお、プーリ52、53とベルト54の代
わりに、歯車によって連動関係を構成することもでき
る。また、ローラ24を、ベッドフレーム1側例えばガ
イドフレーム2A、2Bにベッド長手方向に複数設け
て、このローラ24上をスライドマット20がスライド
動されるように構成する一方、ベッドフレーム1側にロ
−タリ式ダンパ33を設けて、ベッドフレーム1に設け
たローラ24の1個とロ−タリ式ダンパ33の回転軸3
3bとをベルト54等を介して連動させるようにするこ
ともできる。また、例えば、プーリ52、53のいずれ
か一方にマニュアル操作されるクラッチを組み込んで、
ローラ24とロ−タリ式ダンパ33の回転軸33bとの
連動関係を断続するように構成することもできる。
【0038】(4)図8の説明 図8の例では、ロ−タリ式ダンパ33をスライドマット
20側に設ける一方、ラックアンドピニオンを利用し
て、スライドマット20のスライド動をロ−タリ式ダン
パ33の回転軸33bの回転として連動させるようにし
てある。すなわち、クッション体22がベ−スフレーム
21に対して分離可能に構成されて、クッション体22
の牽引方向側端部が、略水平方向の回転軸を有するヒン
ジ61を利用して、ベ−スフレーム21に対して揺動自
在に取付けられている。クッション体22は、ベ−スフ
レーム21との間に介在さされたスプリング62の付勢
力によって、外力が作用しない限り、その牽引方向反対
側端部がベ−スフレーム21から若干上方へ持ち上がっ
た状態とされる。
【0039】クッション体22のの下面に突設したブラ
ケット63に、ロ−タリ式ダンパ33の本体33aが固
定されている。そして、ロ−タリ式ダンパ33の回転軸
33bに、ピニオン34が固定されている。ベ−スフレ
ーム21には、上記ブラケット63、ロ−タリ式ダンパ
33、ピニオン34が通過可能な開口64が形成されて
いる。また、ベッドフレーム1(の桁部材)には、ベッ
ドの長手方向に伸ばして、ラック31が固定されてい
る。
【0040】クッション22の牽引方向反対側端部が上
方へ持ち上がった図8の状態では、ピニオン34とラッ
ク31との噛合が解除されている。クッション体22
に、患者等の体重の一部が上方から作用すると、スプリ
ング62に抗して、クッション体22が下方へ変位され
て、その全体がベ−スフレーム21上に安定して着座さ
れた下方変位位置となる。この下方変位位置では、ピニ
オン34がラック31と噛合されることになる。なお、
ラック31をクッション体22側に設ける一方、ロ−タ
リ式ダンパ33、ピニオン34をベッドフレーム1側に
設けるようにすることもできる(この場合、前記開口6
4は、ラック31に合わせて細長いものとされる)。
【0041】図8の場合とは逆に、クッション体22の
揺動中心となるヒンジ61を、牽引方向反対側端部に設
けるようにすることもできる。ただし、クッション体2
2に対しては、ベッドマット10に近い側の端部から患
者が乗り降りすることが多いので、この乗り降りの多い
ベッドマット10側の端部(牽引方向反対側端部)が上
下方向へ変位可能として設定しておくのが好ましい。
【0042】(5)図9の説明 図9の例では、スライドマット20を、ギャッジベッド
式としたものである。すなわち、スライドマット20の
ベ−ス21上にあるクッション体を、ベッド長手方向に
3分割されたクッション体22A〜22Cに構成してあ
る。そして、各分割クッション体22A〜22Cが、実
線で示すように全体的に平板状とされた第1状態と、一
点鎖線で示すように牽引方向側にある2つのクッション
体22B、22Cを山なりに傾斜させた第2状態とに選
択的に姿勢変更できるようにしてある。第2状態では、
あお向けの患者が膝を曲げたときに、曲げられた膝を支
承しておくのに好ましい姿勢状態となる。このギャッジ
ベッド式の場合は、スライドマット20のスライド量L
が、350mmというように、さらに大きく設定されて
いる。
【0043】以上実施の形態について説明したが、スラ
イドマット20のスライド動とロ−タリ式ダンパ33の
連動関係を断続するクラッチの切換操作を、図8に示す
ようなクッション体22のベ−スフレーム22に対する
揺動を利用して行うようにすることもできる(図8に示
すクッション体22がベ−スフレーム22に対して上方
変位されているときに、クラッチ切断)。
【0044】本発明は、特許請求の範囲に記載された範
囲において改変されたものを含むものである。例えば、
本発明は、実施の形態において開示された具体的な部材
の機能の上位表現に手段の名称を付したものをも暗黙的
に開示しているものである。また、本発明の目的は、明
記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点
として記載された内容のものを提供することを暗黙的に
含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す斜視図。
【図2】図1の上面図。
【図3】図1の側面図。
【図4】図2のX4−X4線相当断面図。
【図5】図2のX5−X5線相当断面図。
【図6】本発明の第2の実施形態を示す要部側面断面
図。
【図7】本発明の第3の実施形態を示す要部側面断面
図。
【図8】本発明の第4の実施形態を示す要部側面断面
図。
【図9】本発明の第5の実施形態を示すスライドマット
の側面図。
【符合の説明】
1:ベッドフレーム 2A、2Bガイドフレーム 20:スライドマット 21:ベ−スフレーム 22:クッション体 24:ローラ(走行車輪) 24a:ローラ回転軸 31:ラック 33:ロ−タリ式ダンパ 33a:本体 33b:回転軸 35:リタ−ンスプリング(原位置復帰用) 43:揺動レバー 43a:操作部 52:第1プーリ 53:第2プーリ 54:ベルト 61:ヒンジ(クッション体の揺動中心) 62:スプリング

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベッドフレームに、ベッドの長手方向にス
    ライド自在としてスライドマットが保持された牽引治療
    用ベッドにおいて、 ロ−タリ式のダンパと、 前記スライドマットのベッドフレームに対するスライド
    動を、前記ダンパの回転軸の回転運動として伝達する伝
    達手段と、を備えていることを特徴とする牽引治療用ベ
    ッド。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記ベッドフレームとスライドマットとのいずれか一方
    に、前記ロ−タリ式ダンパの本体が固定され、 前記伝達手段が、ベッドの長手方向に伸ばして前記ベッ
    ドフレームとスライドマットとの他方に固定されたラッ
    クと、前記ロ−タリ式ダンパの回転軸に取付けられると
    共に該ラックに噛合するピニオンとを備えている、こと
    を特徴とする牽引治療用ベッド。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記スライドマットの前記ベッドフレームに対するスラ
    イド動が走行車輪を介して行われるように設定されて、
    該スライドマットのベッドフレームに対するスライド動
    に応じて該走行車輪が回転されるように設定され、 前記伝達手段が、前記走行車輪の回転を前記ロ−タリ式
    ダンパの回転軸に伝達するように構成されている、こと
    を特徴とする牽引治療用ベッド。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記ロ−タリ式ダンパの本体が前記スライドマットに固
    定され、 前記走行車輪が前記スライドマットに取付けられ、 前記伝達手段が、前記走行車輪の回転軸に取付けた第1
    プーリと、前記ロ−タリ式ダンパの回転軸に取付けた第
    2プーリと、該第1プーリと第2プーリとに巻回された
    巻き掛け媒介節と、から構成されている、ことを特徴と
    する牽引治療用ベッド。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれか1項に
    おいて、 マニュアル操作されて、前記スライドマットのベッドフ
    レームに対するスライド動を前記ロ−タリ式ダンパの回
    転軸の回転として伝達されるのを遮断するための遮断手
    段を備えている、ことを特徴とする牽引治療用ベッド。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記遮断手段が、前記伝達手段中に組み込まれて、マニ
    ュアル操作によってその断続が切換えられるクラッチと
    されている、ことを特徴とする牽引治療用ベッド。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項4のいずれか1項に
    おいて、 前記スライドマットを前記ベッドフレームに対して上方
    へ変位させたときに、該スライドマットのベッドフレー
    ムに対するスライド動が前記ロ−タリ式ダンパの回転軸
    の回転として伝達されるのを遮断するように構成されて
    いる、ことを特徴とする牽引治療用ベッド。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記スライドマットの牽引方向側端部が、該スライドマ
    ットの牽引方向反対側端部を中心として上方へ変位可能
    として構成され、 前記スライドマットの牽引方向端部が上方へ変位された
    ときに、該スライドマットのベッドフレームに対するス
    ライド動が前記ロ−タリ式ダンパの回転軸の回転として
    伝達されるのが遮断される、ことを特徴とする牽引治療
    用ベッド。
  9. 【請求項9】請求項7において、 前記スライドマットが、前記ベッドフレームに対してス
    ライド動されるベ−スフレームと、該ベ−スフレーム上
    に構成されたクッション体とを備え、 前記クッション体のベッド長手方向一端部が、該クッシ
    ョン体のベッド長手方向他端部を中心として上方へ変位
    可能として構成され、 前記クッション体の一端部が上方へ変位されたときに、
    前記ベ−スフレームのベッドフレームに対するスライド
    動が前記ロ−タリ式ダンパの回転軸の回転として伝達さ
    れるのが遮断される、ことを特徴とする牽引治療用ベッ
    ド。
  10. 【請求項10】請求項9において、 前記クッション体の一端部を上方へ向けて付勢するスプ
    リングが設けられている、ことを特徴とする牽引治療用
    ベッド。
  11. 【請求項11】ベッドフレームに、ベッドの長手方向に
    スライド自在としてスライドマットが保持された牽引治
    療用ベッドにおいて、 前記ベッドフレームとスライドマットとのいずれか一方
    に、マニュアル操作によって揺動される揺動レバーが取
    付けられ、 前記揺動レバーに、ロ−タリ式ダンパの本体が取付ら
    れ、 前記ベッドフレームとスライドマットとの他方に、ベッ
    ドの長手方向に伸ばしてラックが取付けられ、 前記ロ−タリ式ダンパの回転軸にピニオが取付けられ、 前記揺動レバーを、前記ピニオンが前記ラックと噛合す
    る方向に付勢するスプリングが設けられ、 前記揺動レバーを、マニュアル操作によって前記スプリ
    ングに抗して揺動させることにより、前記ラックとピニ
    オンとの噛合が解除される、ことを特徴とする牽引治療
    用ベッド。
  12. 【請求項12】ベッドフレームに、ベッドの長手方向に
    スライド自在としてスライドマットが保持された牽引治
    療用ベッドにおいて、 前記スライドマットが、前記ベッドフレームに対してス
    ライド動されるベ−スフレームと、該ベ−スフレーム上
    に構成されたクッション体とを備え、 前記クッション体のベッド長手方向一端部が、該クッシ
    ョン体のベッド長手方向他端部を中心として上方へ変位
    可能として構成され、 前記クッション体の一端部を上方へ向けて付勢するスプ
    リングが設けられ、 前記クッション体の下面または前記ベッドフレームのい
    ずれか一方に、ロ−タリ式ダンパの本体が固定され、 前記クッション体の下面または前記ベッドフレームの他
    方に、ベッドの長手方向に伸ばしてラックが取付けら
    れ、 前記ロ−タリ式ダンパの回転軸に、ピニオンが取付けら
    れ、 前記クッション体の一端部が前記スプリングによって上
    方へ変位されているときは前記ピニオンとラックとの噛
    合が解除され、該クッション体の一端部が前記スプリン
    グに抗して下方位置とされているときは前記ピニオンと
    ラックとが噛合される、ことを特徴とする牽引治療用ベ
    ッド。
  13. 【請求項13】請求項5ないし請求項12のいずれか1
    項において、 前記スライドマットを、牽引方向とは反対方向へ向けて
    付勢するリタ−ンスプリングが設けられている、ことを
    特徴とする牽引治療用ベッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002253587A (ja) * 2001-02-28 2002-09-10 Takazono Sangyo Co Ltd 医療用下腿保持装置
WO2015085676A1 (zh) * 2013-12-13 2015-06-18 何少敦 一种椎体牵拉床
CN113616404A (zh) * 2021-08-31 2021-11-09 河南优德医疗设备股份有限公司 一种用于颈椎牵引的装置

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