JPH10137523A - ハニカム構造フィルター - Google Patents

ハニカム構造フィルター

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Publication number
JPH10137523A
JPH10137523A JP8311225A JP31122596A JPH10137523A JP H10137523 A JPH10137523 A JP H10137523A JP 8311225 A JP8311225 A JP 8311225A JP 31122596 A JP31122596 A JP 31122596A JP H10137523 A JPH10137523 A JP H10137523A
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JP
Japan
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honeycomb structure
permeable
sheet
sheets
filter
Prior art date
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Application number
JP8311225A
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English (en)
Inventor
Noriyasu Miura
徳保 三浦
Katsumi Umekawa
勝己 梅川
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OJI KENZAI KOGYO KK
Original Assignee
OJI KENZAI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】孔道全内面にわたって不純物除去機能を有効に
確保することができ、かつ枠体への装着が容易なハニカ
ム構造体からなるフィルター部材と、該フィルター部材
をセットしたフィルター装置。 【解決手段】 通気性、透水性で可撓性のシートの貼り
合わせ積層体であって、各シート間が、隣接するシート
間で塗布位置を1/2間隔づつずらせて所定間隔で平行
塗布されている線状接着剤層によって貼り合わされてお
り、該貼り合わせ状態から厚さ方向に展張されて板状枠
体に貼着固定されている、孔道断面形状が菱形のハニカ
ム構造フィルター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体中に存在する
除去対象物質を吸着、吸収、分解等の作用によって除く
ためのフィルター部材に関する。特に本発明は、通気
性、透水性で、可撓性のシート材料を張り合わせて製造
されているハニカム構造のフィルター部材と、該フィル
ター部材を内蔵するフィルター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所定開口断面形状を有する孔道からなる
多数の流体通路が形成されている構造体は多数商品化さ
れており、それらは押し出し成形品、コルゲート型積層
体、貼り合わせ積層体を展張したハニカム構造体に大別
される。これらの多数の孔道からなる流体通路を有する
構造体は、該流体通路中に流体を通じて、該通路壁で流
体中の不純物質等を除去する形式のフィルターとして使
用されることがある。このような構造体がフィルターエ
レメントとして使用されるためには、該通路壁における
流体との接触面積が大きく、かつ該通路壁が吸着、吸収
性に富む性質を備えることができる材料を用いて製造さ
れている構造体であることが必要であり、実際には、ポ
ーラスなシート材である不織布等のシートを複数枚貼り
合わせて形成した積層体を厚さ方向に展張してハニカム
構造体としたものに限られている。
【0003】従来、貼り合わせ積層体を展張したハニカ
ム構造体としては、図1〜図4に示されるように、複数
のシートを積層し、最初のシート間を一定の間隔で一定
幅の接着剤を帯状に平行に塗布して接着し、つぎのシー
ト間に同様の帯状接着剤を該間隔の半分の距離だけずら
せて配置した状態でつぎのシートを接着するという接着
方法で順次シートを積層接着していくことにより製造し
た貼り合わせ積層体を、厚さ方向に展張することにより
孔道断面形状(孔道開口の形状)が6角形のハニカム構
造体としたものが知られている(後記公報等を参
照。)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように孔道開口の
形状が正6角形のハニカム構造体は、孔道中に流体を通
ずる方式のフィルターエレメントとして広い用途に適用
できるが、未だ以下のような問題点を抱えている。すな
わち、前記貼り合わせ積層体の両シート面をフィルター
装置用枠板に接着固定して、その厚さ方向に展張すると
正6角形の孔道断面形状のハニカム構造体が形成される
が、その厚さ方向へ展張した際に構造体は幅方向に収縮
が生起することから、図6に示すように、枠板に接着固
定されている構造体の両側端部は別として、その展張状
態の長さ方向の中心部は収縮度合いが大きくなり、本来
の幅(枠板に接着されている構造体の両端部の幅)の7
5%程度にまで短くなる傾向がある(符号7参照)。そ
のため、適当な枠板内壁面に、該ハニカム構造体を孔道
の長さ方向に沿った全側面を接着固定してフィルター部
材を形成することが困難となる。
【0005】さらに、正6角形の孔道を形成するシート
の1/2は接着層に当たるため(図5参照)、シートの
種類によっては接着剤が災いしてその機能を半減させる
場合もある。
【0006】本発明は、フィルター装置を構成した後に
おいても上記のような厚さ方向に展張した場合の展張方
向(長さ方向)中心部が幅方向に収縮する量が少なく、
かつ接着剤層によって形成される非吸着性領域の割合が
極めて少ないことから孔道全内面にわたって不純物除去
機能を有効に確保することができるハニカム構造体から
なるフィルター部材と、該フィルター部材をセットした
フィルター装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、通気性、透水性で可撓性のシートの貼り合
わせ積層体であって、各シート間が、隣接するシート間
で塗布位置を1/2間隔づつずらせて所定間隔で平行塗
布されている線状接着剤層によって貼り合わされてお
り、該貼り合わせ状態から厚さ方向に展張されて板状枠
体に貼着固定されている、孔道断面形状が菱形のハニカ
ム構造フィルターからなる。
【0008】また、本発明は、前記通気性、透水性で可
撓性のシートの貼り合わせ積層体を不織布、織布、編布
及び紙から選ばれた少なくとも1種のシートの積層体と
して構成したハニカム構造フィルターからなる。
【0009】また、本発明は、前記通気性、透水性で可
撓性のシートの貼り合わせ積層体を、流体中の不純物に
作用する物質として、消臭剤、脱臭剤、芳香剤、殺菌
剤、殺虫剤、触媒、保湿剤、吸湿剤などからなる群から
選択された少なくとも1種の物質を含有するシートによ
って構成したことを特徴とする前記の各ハニカム構造フ
ィルターよりなる。
【0010】また、本発明は、前記の各シート間に平行
塗布する線状接着剤層にホットメルト接着剤を使用した
ことを特徴とする前記のハニカム構造フィルターよりな
る。
【0011】また、本発明は、前記ハニカム構造フィル
ターを展張状態で長さ方向に円筒状に湾曲させて両外層
面同士を接着して、孔道が外周面から中心方向に通じた
円筒体に形成したことを特徴とするハニカム構造フィル
ターよりなる。
【0012】さらに、本発明は、形状が同一又は異なる
複数のハニカム構造フィルターを、互いの孔道をずらせ
て組み合わせたことを特徴とするハニカム構造フィルタ
ーよりなる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のハニカム構造フィルター
は、図1〜図3に示されるように、基本的には流体中の
除去対象物質に作用してこれらを流体から除去する機能
を有する通気性、透水性で可撓性のシートを多数積層
し、部分接着したのち、厚さ方向(図2の矢印方向)に
展張して形成されている。
【0014】図1は、本発明のフィルター部材に使用す
るハニカム構造体の孔道開口側の部分平面図を示す。図
2は、本発明のフィルター部材を形成する工程で、貼り
合わせ積層体を矢印方向に展張してハニカム構造体を形
成する前の開口側の平面図を示す。図3は、図1の展張
状態のハニカム構造体の孔道開口の部分拡大図を示す。
図7は、複数のフィルター部材から構成されている本発
明のフィルターの例を示している。なお、図4〜図6は
従来のハニカム構造体と、それによって形成した場合の
フィルター部材を説明する図である。
【0015】図1に示すように、本発明のフィルター部
材を構成するハニカム構造体2は、基本的には図2に示
されるように重ね合わされ、接着剤5によって部分接着
されているシート3の積層体を矢印方向に展張して形成
されていて、孔道開口形状が菱形を有している。そし
て、その接着剤塗布部分5は幅の狭い線状層として、図
2に示されるように、所定間隔で、かつ隣接するシート
間に塗布された線状接着剤層5と1/2づつ間隔がずら
された状態で平行塗布(図2の手前側から奥に向かって
線状に平行塗布)されているので、その厚み方向の両最
外層シート面に枠板6を接着して矢印方向に充分に展張
してからその孔道開口面を正面からみると、図1及び図
1の部分拡大図である図3に示されるように、接着剤部
分5が幅の広い帯状ではなく、線状に存在することとな
り、形成される孔道開口の形状は、ほぼ完全な菱形に形
成されている。この接着剤層が幅広の帯状層となる従来
のハニカム構造体の場合は、図4及び図5に示すように
明確な6角形状の孔道開口を形成することとなる。
【0016】ついで、このハニカム構造体2は、図2の
矢印方向に展張され、孔道4の長さ方向に沿った残りの
両側部(図2の上下側面)をも枠板6で覆い、その内面
にハニカム構造体の該両側部を接着して図7の最前列の
フィルター部材1のようなフィルター部材が形成され
る。
【0017】このようにハニカム構造体を枠板6によっ
て形成されている枠体に固定する場合に、図4および図
5に示されている従来のハニカム構造体の場合には、展
張すると図6に示すように矢印方向中間部の収縮量が大
きいため、枠板に接着固定する際に枠体内面との間に隙
間7ができ、不完全なフィルター部材が形成されること
となる。
【0018】接着剤層が線状に塗布されているため、図
1、図3に示すような孔道開口の形状がほぼ完全な菱形
となっている本発明ハニカム構造体によれば、展張した
場合にも、その展張方向中間部の収縮量は少なく、従っ
て、枠体に接着固定してフィルター部材を形成する作業
も容易である。
【0019】清浄化処理されるべき流体(汚染空気な
ど)は、図1や図7のフィルター部材の一方の開口面
(例えば手前側)から孔道4内に入り反対側(裏面)の
開口から排出される間に、孔道内壁面と接触し、シート
面又はシート中に汚染物質が捕捉され、清浄化される。
【0020】本発明のフィルター部材に使用されるハニ
カム構造体の製造に使用できる通気性、透水性で可撓性
のシート体は、それ自体が流体と接触して流体中に存在
する不純物質を吸着、吸収等によって捕捉して流体から
分離する能力を有するものであるか、該不純物に作用し
てこれを無害化するような各種の物質をシート体中に含
有するものである。通常、天然繊維、合成樹脂繊維、炭
素繊維、ガラス繊維などの有機性及び無機性繊維から形
成されている織布、不織布、編布、紙、及びそれらの組
み合わせからなる可撓性シート自体か、又は、さらに不
純物に作用してそれらを無害化又は捕捉除去できる物質
を含有する可撓性シートなどが使用される。
【0021】該シート体が含有することができる、流体
中の不純物に作用する物質の例としては、活性炭、活性
炭素繊維、光触媒、各種反応用触媒、脱臭剤、消臭剤、
抗菌剤、殺菌剤、防虫剤、害虫忌避剤、減菌剤、鮮度保
持剤、保湿剤、芳香剤、安眠剤、森林浴剤などが挙げら
れ、他にも目的に応じて種々の物質をシート体に添加、
混合することができる。
【0022】本発明のハニカム構造フィルターの製造に
使用できる接着剤は、複数の通気性、透水性で可撓性の
シート体を正確に積層接着するという前記ハニカム構造
体の製造方法をトラブルなく実施できるものであればど
のようなものもしようすることができる。しかし、溶液
系接着剤又はエマルジョン系接着剤は、多孔性で液体拡
散性を呈するシート体に塗布した際に裏抜けしたり、拡
散したりして、正確に目的箇所のみを接着することがで
きないことがあるので、使用するシート材料などに応じ
た接着剤の選択は重要である。通常、本発明の通気性、
透水性で可撓性のシート材料の積層接着にはホットメル
ト型の接着剤が適している。
【0023】本発明のハニカム構造フィルターのハニカ
ム構造は、前記の通気性、透水性で可撓性のシート体の
上に複数の幅の狭い線状の接着剤層、好ましくはホット
メルトを溶融状態で所定間隔で平行塗布し、該ホットメ
ルトが溶融状態にある間にその上に他のシートを重ね合
わせて圧着し、ついで、上記のようにして得られる積層
シート面に前記と同様の塗布幅、塗布間隔で、かつ既に
貼り合わせが済んだ前記のシート間に配置された接着剤
層の塗布位置から位置をずらせて同様の接着剤層を塗布
し、その上に他のシートを重ねて貼り合わせるという作
業を繰り返すことによって製造され、最終的に製造され
た複数シートの貼り合わせ体を厚さ方向に展張すること
によって孔道断面形状が菱形のハニカム構造体とすると
いう方法によって形成することができる
【0024】通気性、透水性で、可撓性のシート体の場
合、接着剤を塗布する際のシート体の移動時の伸縮や、
接着剤の裏抜け、滲み出し(拡散)が生起することか
ら、所定の位置に正確な寸法の接着剤層を塗布し、かつ
該接着剤層の寸法を維持して他のシート体を圧着固定す
ることは極めて困難である。本発明者らは、すでにかか
る伸縮性で、通気性、透水性を有するシートの正確な貼
り合わせのための方法と装置に関する発明を提案してい
る(特公平8−29571号公報、特開平5−3380
65号公報参照。)。
【0025】これらの方法と装置は、接着剤の塗布装置
と接着剤が塗布されたシートの積層装置とをできるだけ
近づけることにより、ホットメルト接着剤の使用を可能
とすると同時に、シートの蛇行による接着剤層のずれ問
題を解決し、これらの方法と装置によって、幅の狭い、
線状の接着剤層を通気性、透水性で可撓性のシート面に
正確に塗布することが可能となり、孔道断面形状が均一
な菱形である、均一品質の本発明のハニカム構造体の製
造を可能とするものである。
【0026】上記のように製造されたハニカム構造体
は、ついで、適当な材料から形成されている枠体内に固
定されて用途に応じたフィルター部材が構成される。枠
体材料は、用途に応じて厚紙、合板、木板、アルミ板、
鋼板、プラスチック板、ダンボール板などから選択され
る。
【0027】本発明のハニカム構造体は、図2の厚さ方
向(矢印方向)に展張され、そのままの状態で、図7の
最前列のフィルター部材のように枠板の内壁面に、その
孔道の長さ方向に沿った全側面を接着固定することによ
って、該孔道開口面を流体の流入口及び流出口として開
放し、該孔道内に流体を通して不純物を除く形式のフィ
ルター部材として使用される。
【0028】このように製造されたフィルター部材は、
接着層の幅が狭いためにハニカム構造体の孔道内面をフ
ィルター機能を有する面として充分に活用することがで
きるし、ハニカム構造体自体が展張状態から開放されて
も収縮量が小さいため、枠体に接着固定してフィルター
部材を形成する作業を容易にするものである。
【0029】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。 実施例1:目付量58g/m2、厚さ0.17mm、活性
炭含有量60%の活性炭ペーパー上に、長さ方向に塗布
幅2.0mm、間隔10mmでホットメルト(商品名
「インスタントロックMP−72」カネボーNSC社
製)を溶融状態で平行線状に塗布し、同じ活性炭ペーパ
ー上に重ね合わせて圧着し、さらにつぎの活性炭ペーパ
ー面上に上記線状ホットメルト層間と間隔を半分ずらせ
て同様の幅、同様の間隔で溶融ホットメルトを塗布し、
前の活性炭ペーパーに重ね合わせて圧着し、この貼り合
わせ作業を430枚の活性炭ペーパーを用いて繰り返
し、全体厚さ86mmの貼り合わせ積層体を製造した。
【0030】この積層体は、厚さ方向に22%展張する
と、均一な菱形形状の孔道開口を有するハニカム構造体
が形成され、その幅方向中心部の最大収縮量は収縮率
1.5%に止まった。厚さ10mm、長さ300mm、
幅200mmの厚紙製枠体の内壁に上記ハニカム構造体
を、その孔道の長さ方向に沿った全側面を接着して空気
清浄機用の脱臭フィルターを形成した。この脱臭フィル
ターは、同等の脱臭性能を有するコルゲートハニカムに
比較して低圧損のフィルターが得られた。
【0031】実施例2:目付量70g/m2、厚さ0.3
0mmで、活性炭素繊維含有量60%の活性炭素繊維シ
ート(商品名「リノベスNS−70T−10」大阪ガス
ケミカル社製)上に、長さ方向に塗布幅2.0mm、間
隔17mmでホットメルト(商品名「インスタントロッ
クMP−72」カネボーNSC社製)を溶融状態で平行
線状に塗布し、同じ活性炭素繊維シート上に重ね合わせ
て圧着し、さらにつぎの活性炭素繊維シート面上に上記
線状ホットメルト層間と間隔を半分ずらして同様の幅、
同様の間隔で溶融ホットメルトを塗布し、前の同じ活性
炭素繊維シートに重ね合わせて圧着し、この貼り合わせ
を310枚の活性炭素繊維シートを用いて繰り返し、全
体厚さ100mmの貼り合わせ積層体を製造した。この
積層体は、厚さ方向に15.3%展張すると、均一な菱
形形状の孔道開口を有するハニカム構造体が形成され、
その幅方向中心部の最大収縮量は収縮率1.0%に止ま
った。
【0032】厚さ15mm、長さ810mm、幅55m
mの厚紙製枠体の内壁に上記ハニカム構造体2体を継ぎ
足して、その孔道の長さ方向に沿った全側面を接着して
空気清浄機用の脱臭フィルターを形成した。この脱臭フ
ィルターは同等の脱臭性能を有するコルゲートハニカム
に比較して低圧損の脱臭フィルターであった。
【0033】実施例3:目付量40g/m2、厚さ0.1
5mmの不織布(商品名「アクスター G2040」東
レ社製)上に、長さ方向に塗布幅1.2mm、間隔14
mmでホットメルト(商品名「インスタントロックMP
−72」カネボーNSC社製)を溶融状態で平行線状に
塗布し、同じ不織布上に重ね合わせて圧着し、さらにつ
ぎの不織布上に上記線状ホットメルト層間と間隔を半分
ずらして同様の幅、同様の間隔で溶融ホットメルトを塗
布し、前の同じ不織布に重ね合わせて圧着し、この貼り
合わせを220枚の不織布を用いて繰り返し、全体厚さ
40mmの貼り合わせ積層体を製造した。この積層体
は、厚さ方向に23%展張すると、均一な菱形形状の孔
道開口を有するハニカム構造体が形成され、その幅方向
中心部の最大収縮量は収縮率1.6%に止まった。
【0034】厚さ15mm、長さ250mm、幅250
mmの木製枠体の内壁に上記ハニカム構造体を、その孔
道の長さ方向に沿った全側面を接着して薬剤坦持用のハ
ニカム構造体を形成した。このハニカム構造体に消臭抗
菌剤「環境科学開発(株)社製」をマイクロカプセルに
包含させた薬剤を全面に付着させ、送風機の吹き出しに
連動させて空間に拡散放出させ、徐放性を持たせた空気
清浄機用消臭抗菌フィルターエレメントを製造した。こ
のフィルターは約1年間にわたってその機能を維持し
た。
【0035】実施例4:目付量200g/m2、厚さ0.
5mmで、イオン交換による化学吸着反応性で脱ガス機
能を有するシートに、長さ方向に塗布幅2.0mm、間
隔20mmでホットメルト(商品名「ボンドマスター
70−7376、カネボーNSC社製)を溶融状態で平
行線状に塗布し、上記と同種のシート上に重ね合わせて
圧着し、さらにつぎのシート上に上記線状ホットメルト
層間と間隔を半分ずらせて同様の幅、同様の間隔で溶融
ホットメルトを塗布し、前の同じシート不織布に重ね合
わせて圧着し、この貼り合わせを340枚のシートを用
いて繰り返し、全体厚さ180mmの貼り合わせ積層体
を製造した。この積層体を、厚さ方向に23%展張する
と、均一な菱形形状の孔道開口を有するハニカム構造体
が形成され、その幅方向中心部の最大収縮量は収縮率
1.9%に止まった。
【0036】厚さ150mm、長さ610mm、幅61
0mmのアルミ製枠体の内壁に、厚さ50mmの上記ハ
ニカム構造体3体を、それぞれの孔道をずらせて重ね合
わせ、該重ね合わせ体の孔道の長さ方向に沿った全側面
を接着して空気清浄機用の脱臭フィルターを形成した。
この脱臭フィルターは、低圧損フィルターであり、低濃
度で処理の困難であったアンモニアの他、フッ酸、塩酸
などの化学的汚染物質の除去に対しても有効なフィルタ
ーであった。
【0037】実施例5:目付量50g/m2、厚さ0.3
mmのエレクトレット不織布(商品名「トレミクロンE
WO5010、東レ社製)に、長さ方向に塗布幅1.2
mm、間隔14mmでホットメルト(商品名「インスタ
ントロックMP−72」、カネボーNSC社製)を溶融
状態で平行線状に塗布し、上記と同じ不織布上に重ね合
わせて圧着し、さらにつぎの不織布上に上記線状ホット
メルト層間と間隔を半分ずらせて同様の幅、同様の間隔
で溶融ホットメルトを線状に塗布し、前の不織布に重ね
合わせて圧着し、この貼り合わせを240枚の不織布を
用いて繰り返し、全体厚さ79mmの貼り合わせ積層体
を製造した。この積層体を、厚さ方向に21%展張する
と、均一な菱形形状の孔道開口を有するハニカム構造体
が形成され、その幅方向中心部の最大収縮量は収縮率
1.5%に止まった。
【0038】厚さ5mm、長さ275mm、幅46mm
の厚紙(厚さ1.2mm)製の枠体の内壁に、上記ハニ
カム構造体を、その孔道の長さ方向に沿った全側面を接
着してエアコンの除塵フィルターエレメントを形成し
た。この除塵フィルターは、低圧損フィルターであっ
た。
【0039】
【発明の効果】以上の実施例で説明したように、本発明
のハニカム構造体より形成されているフィルター部材
は、通気性、透水性で、可撓性のシートの貼り合わせ積
層体を形成するための接着剤層が幅の狭い線状層として
塗布されているので接着面積が小さく、ハニカム構造体
の孔道断面形状が菱形となっており、孔道に対して平行
流として流体を通過させる方式のフィルターを形成でき
るので、圧損が少なく、低圧流体用のフィルターとして
適したフィルター部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルター部材に使用するハニカム構
造体の孔道開口面の部分平面図。
【図2】展張前のシート貼り合わせ積層体の孔道開口側
の平面図。
【図3】図1の展張状態のハニカム構造体の孔道開口面
の部分拡大図。
【図4】従来の展張状態のハニカム構造体の斜視図。
【図5】図4のハニカム構造体の孔道開口面の部分拡大
図。
【図6】従来のハニカム構造体を展張した際の収縮状態
を示す図。
【図7】本発明の組み合わせフィルター部材を示す図。
【符号の説明】
1:フィルター部材,2:ハニカム構造体,3:シート
体,4:孔道,5:接着剤層,6:枠体,7:収縮部
(間隙)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性、透水性で可撓性のシートの貼り
    合わせ積層体であって、各シート間が、隣接するシート
    間で塗布位置を1/2間隔づつずらせて所定間隔で平行
    塗布されている線状接着剤層によって貼り合わされてお
    り、該貼り合わせ状態から厚さ方向に展張されて板状枠
    体に貼着固定されている、孔道断面形状が菱形のハニカ
    ム構造フィルター。
  2. 【請求項2】 前記通気性、透水性で可撓性のシートの
    貼り合わせ積層体は、不織布、織布、編布及び紙から選
    ばれた少なくとも1種のシートの積層体である請求項1
    に記載のハニカム構造フィルター。
  3. 【請求項3】 前記通気性、透水性で可撓性のシートの
    貼り合わせ積層体は、流体中の除去対象物質に作用す
    る、消臭剤、脱臭剤、芳香剤、殺菌剤、殺虫剤、触媒、
    保湿剤、吸湿剤などからなる群から選択された少なくと
    も1種の物質を含有することを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載のハニカム構造フィルター。
  4. 【請求項4】 前記各シート間に平行塗布されている線
    状接着剤層は、ホットメルト接着剤からなる請求項1〜
    請求項3のいずれか1項に記載のハニカム構造フィルタ
    ー。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜請求項4のいずれか1項
    記載のハニカム構造フィルターが、展張状態で長さ方向
    に円筒状に湾曲されて両外層面同士が接着されており、
    孔道が外周面から中心方向に通じた円筒体に形成されて
    いることを特徴とするハニカム構造フィルター。
  6. 【請求項6】 形状が同一又は異なる複数のハニカム構
    造フィルターを、互いの孔道をずらせて組み合わせたこ
    とを特徴とするハニカム構造フィルター。
JP8311225A 1996-11-08 1996-11-08 ハニカム構造フィルター Pending JPH10137523A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005296782A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Kaabomakkusu Japan:Kk 空気清浄フィルタ及びそれを備えた空気清浄機
WO2008050390A1 (en) * 2006-10-23 2008-05-02 Mitsubishi Electric Corporation Elevator car
JP2023177972A (ja) * 2022-06-03 2023-12-14 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 微粒子の捕集装置と画像形成装置

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