JPH10139926A - 脱蛋白天然ゴムラテックスの変色防止剤、脱蛋白天然ゴムラテックスおよびその貯蔵方法 - Google Patents
脱蛋白天然ゴムラテックスの変色防止剤、脱蛋白天然ゴムラテックスおよびその貯蔵方法Info
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- JPH10139926A JPH10139926A JP24568497A JP24568497A JPH10139926A JP H10139926 A JPH10139926 A JP H10139926A JP 24568497 A JP24568497 A JP 24568497A JP 24568497 A JP24568497 A JP 24568497A JP H10139926 A JPH10139926 A JP H10139926A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 脱蛋白天然ゴムラテックスの変色防止剤、長
期間の保存による変色を防止した脱蛋白天然ゴムラテッ
クスおよびその貯蔵方法を提供する。 【解決手段】 本発明の脱蛋白天然ゴムラテックスの変
色防止剤は、水溶性ジチオカルバミン酸誘導体の塩、ピ
ロ亜硫酸塩、シクロアルカンチオールおよびハロゲン化
チオフェノールからなる群より選ばれる少なくとも1種
からなり、脱蛋白天然ゴムラテックスにフェノール系老
化防止剤を配合することによって引き起こされる変色を
長期にわたって防止する。かかる変色防止剤とフェノー
ル系老化防止剤を含む本発明の脱蛋白天然ゴムラテック
スは、長期間の保存後も、無色透明性に優れた脱蛋白天
然ゴム製品を提供し得る。
期間の保存による変色を防止した脱蛋白天然ゴムラテッ
クスおよびその貯蔵方法を提供する。 【解決手段】 本発明の脱蛋白天然ゴムラテックスの変
色防止剤は、水溶性ジチオカルバミン酸誘導体の塩、ピ
ロ亜硫酸塩、シクロアルカンチオールおよびハロゲン化
チオフェノールからなる群より選ばれる少なくとも1種
からなり、脱蛋白天然ゴムラテックスにフェノール系老
化防止剤を配合することによって引き起こされる変色を
長期にわたって防止する。かかる変色防止剤とフェノー
ル系老化防止剤を含む本発明の脱蛋白天然ゴムラテック
スは、長期間の保存後も、無色透明性に優れた脱蛋白天
然ゴム製品を提供し得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱蛋白天然ゴムラ
テックスの変色防止剤、それを用いた脱蛋白天然ゴムラ
テックスおよび脱蛋白天然ゴムラテックスの貯蔵方法に
関する。
テックスの変色防止剤、それを用いた脱蛋白天然ゴムラ
テックスおよび脱蛋白天然ゴムラテックスの貯蔵方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】天然ゴムは、従来より、自動車用タイ
ヤ、ベルト、接着剤などの工業用ゴム製品から手袋など
の家庭用ゴム製品まで幅広く利用されている。かかる天
然ゴムは、ゴム分のほかに、蛋白質、脂質、灰分等の非
ゴム分を含むラテックスとして得られる。このため、前
記ラテックスからゴム分を凝固させ、こうして得られた
生ゴム(クレープゴムまたはスモークドシートゴム)に
素練り、配合剤の配合、成形、加硫の工程を施して得ら
れる天然ゴム製品には、前記非ゴム成分が不純物として
含まれる。
ヤ、ベルト、接着剤などの工業用ゴム製品から手袋など
の家庭用ゴム製品まで幅広く利用されている。かかる天
然ゴムは、ゴム分のほかに、蛋白質、脂質、灰分等の非
ゴム分を含むラテックスとして得られる。このため、前
記ラテックスからゴム分を凝固させ、こうして得られた
生ゴム(クレープゴムまたはスモークドシートゴム)に
素練り、配合剤の配合、成形、加硫の工程を施して得ら
れる天然ゴム製品には、前記非ゴム成分が不純物として
含まれる。
【0003】近年、天然ゴム製品の使用によりアレルギ
ー症状が発現するという報告がなされており、その原因
が天然ゴム中の蛋白質にあると推測されている。そこ
で、蛋白質をできる限り除去した脱蛋白天然ゴムラテッ
クスが開発されている(特開平6−56902号公
報)。一方、蛋白質、脂質、灰分等の非ゴム分は、天然
ゴムラテックス中にて熱、酸化、オゾン等によって引き
起こされるゴムの老化を防止する効果を有している。こ
のため、前記脱蛋白天然ゴムラテックスは耐老化性が劣
っており、老化防止剤を添加することが必要になる。
ー症状が発現するという報告がなされており、その原因
が天然ゴム中の蛋白質にあると推測されている。そこ
で、蛋白質をできる限り除去した脱蛋白天然ゴムラテッ
クスが開発されている(特開平6−56902号公
報)。一方、蛋白質、脂質、灰分等の非ゴム分は、天然
ゴムラテックス中にて熱、酸化、オゾン等によって引き
起こされるゴムの老化を防止する効果を有している。こ
のため、前記脱蛋白天然ゴムラテックスは耐老化性が劣
っており、老化防止剤を添加することが必要になる。
【0004】天然ゴムラテックス用の老化防止剤として
は、フェノール系、アミン系、有機ホスファイト系、イ
ミダゾール系等の種々のものが知られているが、本発明
者らは、上記例示の老化防止剤のうちフェノール系老化
防止剤が、ラテックス中での乳化または分散安定性に優
れており、最も好適に用いられることを見出した。
は、フェノール系、アミン系、有機ホスファイト系、イ
ミダゾール系等の種々のものが知られているが、本発明
者らは、上記例示の老化防止剤のうちフェノール系老化
防止剤が、ラテックス中での乳化または分散安定性に優
れており、最も好適に用いられることを見出した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
フェノール系老化防止剤を配合することによって新たな
問題が生じる。すなわち、脱蛋白天然ゴムラテックスか
らなる天然ゴム製品は無色透明性に優れているという利
点があるものの、フェノール系の老化防止剤を添加して
長期間保存すると、白色のラテックス全体が桃色に変色
する現象(いわゆるピンキング)が生じるという問題が
ある。
フェノール系老化防止剤を配合することによって新たな
問題が生じる。すなわち、脱蛋白天然ゴムラテックスか
らなる天然ゴム製品は無色透明性に優れているという利
点があるものの、フェノール系の老化防止剤を添加して
長期間保存すると、白色のラテックス全体が桃色に変色
する現象(いわゆるピンキング)が生じるという問題が
ある。
【0006】この変色は、天然ゴムとほぼ同じ分子構造
を有するイソプレンゴム(IR)のラテックスでは生じ
ないことから、通常の老化の進行に伴う変色とは異なる
と考えられており、天然ゴムラテックス中のマグネシウ
ムイオン(Mg2+)と老化防止剤中のフェノールとがキ
レート化合物を生成することが原因の1つであると推定
されている。
を有するイソプレンゴム(IR)のラテックスでは生じ
ないことから、通常の老化の進行に伴う変色とは異なる
と考えられており、天然ゴムラテックス中のマグネシウ
ムイオン(Mg2+)と老化防止剤中のフェノールとがキ
レート化合物を生成することが原因の1つであると推定
されている。
【0007】白色の脱蛋白天然ゴムラテックスを用いて
得られる天然ゴム製品は無色透明であるのに対して、ピ
ンキングが生じたラテックスからは桃色に着色した天然
ゴム製品が得られる。従って、脱蛋白天然ゴム製品の特
徴である無色透明性が損なわれてしまう。そこで、脱蛋
白天然ゴムラテックスの老化を防止しつつ、変色を防止
することが求められている。
得られる天然ゴム製品は無色透明であるのに対して、ピ
ンキングが生じたラテックスからは桃色に着色した天然
ゴム製品が得られる。従って、脱蛋白天然ゴム製品の特
徴である無色透明性が損なわれてしまう。そこで、脱蛋
白天然ゴムラテックスの老化を防止しつつ、変色を防止
することが求められている。
【0008】本発明の目的は、脱蛋白天然ゴムラテック
スの変色防止剤を提供することである。本発明の他の目
的は、貯蔵中における老化の進行を防止するとともに、
老化防止剤に起因する貯蔵中の変色を防止することがで
きる脱蛋白天然ゴムラテックスおよびその貯蔵方法を提
供することである。
スの変色防止剤を提供することである。本発明の他の目
的は、貯蔵中における老化の進行を防止するとともに、
老化防止剤に起因する貯蔵中の変色を防止することがで
きる脱蛋白天然ゴムラテックスおよびその貯蔵方法を提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、脱蛋白天然ゴ
ムラテックス中に水溶性ジチオカルバミン酸誘導体の
塩、ピロ亜硫酸塩、シクロアルカンチオールおよびハロ
ゲン化チオフェノールからなる群より選ばれる少なくと
も1種を配合するときは、脱蛋白天然ゴムラテックスが
変色するのを防止できるという新たな事実を見出し、本
発明を完成するに至った。
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、脱蛋白天然ゴ
ムラテックス中に水溶性ジチオカルバミン酸誘導体の
塩、ピロ亜硫酸塩、シクロアルカンチオールおよびハロ
ゲン化チオフェノールからなる群より選ばれる少なくと
も1種を配合するときは、脱蛋白天然ゴムラテックスが
変色するのを防止できるという新たな事実を見出し、本
発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明の脱蛋白天然ゴムラテッ
クスの変色防止剤は、水溶性ジチオカルバミン酸誘導体
の塩、ピロ亜硫酸塩、シクロアルカンチオールおよびハ
ロゲン化チオフェノールからなる群より選ばれる少なく
とも1種からなることを特徴とする。かかる変色防止剤
は、脱蛋白天然ゴムラテックスに添加したり、または蛋
白質を除去する前の天然ゴムラテックスに添加すること
によって、フェノール系老化防止剤に起因する脱蛋白天
然ゴムラテックスの変色を防止する。
クスの変色防止剤は、水溶性ジチオカルバミン酸誘導体
の塩、ピロ亜硫酸塩、シクロアルカンチオールおよびハ
ロゲン化チオフェノールからなる群より選ばれる少なく
とも1種からなることを特徴とする。かかる変色防止剤
は、脱蛋白天然ゴムラテックスに添加したり、または蛋
白質を除去する前の天然ゴムラテックスに添加すること
によって、フェノール系老化防止剤に起因する脱蛋白天
然ゴムラテックスの変色を防止する。
【0011】本発明の脱蛋白天然ゴムラテックスは、フ
ェノール系老化防止剤を含み、さらに上記変色防止剤を
ラテックスのゴム分100重量部に対して0.005〜
15重量部の割合で含むことを特徴とする。かかる脱蛋
白天然ゴムラテックスによれば、フェノール系老化防止
剤の配合に起因するラテックスの変色を防止でき、無色
透明性に優れた天然ゴム製品を提供することができる。
ェノール系老化防止剤を含み、さらに上記変色防止剤を
ラテックスのゴム分100重量部に対して0.005〜
15重量部の割合で含むことを特徴とする。かかる脱蛋
白天然ゴムラテックスによれば、フェノール系老化防止
剤の配合に起因するラテックスの変色を防止でき、無色
透明性に優れた天然ゴム製品を提供することができる。
【0012】本発明の脱蛋白天然ゴムラテックスの貯蔵
方法は、上記変色防止剤とフェノール系老化防止剤とを
脱蛋白天然ゴムラテックスに配合して貯蔵することを特
徴とする。上記貯蔵方法によれば、フェノール系老化防
止剤の作用による脱蛋白天然ゴムラテックスの老化を防
止できるとともに、上記変色防止剤の作用によって、フ
ェノール系老化防止剤に起因する変色をも防止できる。
方法は、上記変色防止剤とフェノール系老化防止剤とを
脱蛋白天然ゴムラテックスに配合して貯蔵することを特
徴とする。上記貯蔵方法によれば、フェノール系老化防
止剤の作用による脱蛋白天然ゴムラテックスの老化を防
止できるとともに、上記変色防止剤の作用によって、フ
ェノール系老化防止剤に起因する変色をも防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において、水溶性ジチオカ
ルバミン酸誘導体の塩、ピロ亜硫酸塩、シクロアルカン
チオールおよびハロゲン化チオフェノールは粉末の形態
で、または水溶液の形態で用いられる。なかでも、天然
ゴムラテックス中に溶解しやすくするという観点から、
上記化合物を1〜30重量%程度の割合で含有する水溶
液に調整して使用するのが好ましい。
ルバミン酸誘導体の塩、ピロ亜硫酸塩、シクロアルカン
チオールおよびハロゲン化チオフェノールは粉末の形態
で、または水溶液の形態で用いられる。なかでも、天然
ゴムラテックス中に溶解しやすくするという観点から、
上記化合物を1〜30重量%程度の割合で含有する水溶
液に調整して使用するのが好ましい。
【0014】上記水溶性ジチオカルバミン酸誘導体の塩
は、ジチオカルバミン酸とアルカリ金属との塩であっ
て、一般式:
は、ジチオカルバミン酸とアルカリ金属との塩であっ
て、一般式:
【0015】
【化1】
【0016】(式中、R1 およびR2 は同一または異な
って水素原子、アルキル基またはアリール基を示し、M
はアルカリ金属を示す。)で表される。基R1 、R2 と
しては、水素原子のほか、例えばメチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル等の
アルキル基やフェニル等のアリール基があげられる。基
Mで表されるアルカリ金属としては、例えばナトリウ
ム、カリウム等があげられる。
って水素原子、アルキル基またはアリール基を示し、M
はアルカリ金属を示す。)で表される。基R1 、R2 と
しては、水素原子のほか、例えばメチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル等の
アルキル基やフェニル等のアリール基があげられる。基
Mで表されるアルカリ金属としては、例えばナトリウ
ム、カリウム等があげられる。
【0017】かかる水溶性ジチオカルバミン酸誘導体の
塩の具体例としては、例えばジメチルジチオカルバミン
酸ナトリウム、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウ
ム、ジブチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジエチル
ジチオカルバミン酸カリウム、ジチオカルバミン酸ナト
リウム等があげられる。ピロ亜硫酸塩(ジホスホン酸
塩)としては、例えばピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫
酸カリウム等の、ピロ亜硫酸とアルカリ金属との塩があ
げられる。
塩の具体例としては、例えばジメチルジチオカルバミン
酸ナトリウム、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウ
ム、ジブチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジエチル
ジチオカルバミン酸カリウム、ジチオカルバミン酸ナト
リウム等があげられる。ピロ亜硫酸塩(ジホスホン酸
塩)としては、例えばピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫
酸カリウム等の、ピロ亜硫酸とアルカリ金属との塩があ
げられる。
【0018】シクロアルカンチオールとしては、例えば
シクロペンタンチオール、シクロヘキサンチオール、シ
クロヘプタンチオール、シクロオクタンチオール等の炭
素数が5〜8のシクロアルキル基を有するチオールがあ
げられる。ハロゲン化チオフェノールとしては、例えば
4−ブロモチオフェノール、ペンタクロロチオフェノー
ル、1,3,5−トリヨードチオフェノール等の、ベン
ゼン環の水素を塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子で
置換したものがあげられる。
シクロペンタンチオール、シクロヘキサンチオール、シ
クロヘプタンチオール、シクロオクタンチオール等の炭
素数が5〜8のシクロアルキル基を有するチオールがあ
げられる。ハロゲン化チオフェノールとしては、例えば
4−ブロモチオフェノール、ペンタクロロチオフェノー
ル、1,3,5−トリヨードチオフェノール等の、ベン
ゼン環の水素を塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子で
置換したものがあげられる。
【0019】上記変色防止剤は、脱蛋白処理後または脱
蛋白処理前のいずれかにおいて、天然ゴムラテックス中
に配合して用いられる。本発明の脱蛋白天然ゴムラテッ
クスは、フェノール系老化防止剤を含み、さらに上記変
色防止剤をラテックスのゴム分100重量部に対して
0.005〜15重量部、好ましくは0.01〜10重
量部、より好ましくは0.5〜10重量部、なかんづく
1〜5重量部の割合で含むものである。
蛋白処理前のいずれかにおいて、天然ゴムラテックス中
に配合して用いられる。本発明の脱蛋白天然ゴムラテッ
クスは、フェノール系老化防止剤を含み、さらに上記変
色防止剤をラテックスのゴム分100重量部に対して
0.005〜15重量部、好ましくは0.01〜10重
量部、より好ましくは0.5〜10重量部、なかんづく
1〜5重量部の割合で含むものである。
【0020】変色防止剤の配合量が0.005重量部を
下回ると、ラテックスの変色を防止する効果が少なくな
るために好ましくない。一方、上記変色防止剤を15重
量部を超えて含有しても、ラテックスの変色防止の効果
には変化がなく、逆に変色防止剤が成形加工後の余剰成
分として作用し、ゴム製品の品質に悪影響を与えるおそ
れがある。
下回ると、ラテックスの変色を防止する効果が少なくな
るために好ましくない。一方、上記変色防止剤を15重
量部を超えて含有しても、ラテックスの変色防止の効果
には変化がなく、逆に変色防止剤が成形加工後の余剰成
分として作用し、ゴム製品の品質に悪影響を与えるおそ
れがある。
【0021】本発明において天然ゴムラテックスとは、
天然のゴムの木から得られたフィールドラテックスを意
味しており、市販のアンモニア処理ラテックスや新鮮な
フィールドラテックスのいずれをも使用できる。本発明
において、脱蛋白天然ゴムラテックスとは、通常の天然
ゴムラテックスに比べて蛋白質の含有量が少ないものを
示すが、一般には、脱蛋白天然ゴムラテックスから得ら
れる生ゴム中の蛋白質が窒素含有率で0.05重量%以
下のものを示す。
天然のゴムの木から得られたフィールドラテックスを意
味しており、市販のアンモニア処理ラテックスや新鮮な
フィールドラテックスのいずれをも使用できる。本発明
において、脱蛋白天然ゴムラテックスとは、通常の天然
ゴムラテックスに比べて蛋白質の含有量が少ないものを
示すが、一般には、脱蛋白天然ゴムラテックスから得ら
れる生ゴム中の蛋白質が窒素含有率で0.05重量%以
下のものを示す。
【0022】本発明における脱蛋白天然ゴムラテックス
は、天然ゴムラテックスを原料として、従来公知の脱蛋
白処理、例えば天然ゴムラテックス中に蛋白分解酵素を
添加して蛋白質を分解した後、界面活性剤を加えてラテ
ックスを繰り返し洗浄し、分解された蛋白質を除去する
処理によって得ることができる。前記変色防止剤は、天
然ゴムラテックスの脱蛋白処理の際にラテックス中に配
合してもよく、あるいは脱蛋白処理を施していない天然
ゴムラテックスにあらかじめ配合してもよい。
は、天然ゴムラテックスを原料として、従来公知の脱蛋
白処理、例えば天然ゴムラテックス中に蛋白分解酵素を
添加して蛋白質を分解した後、界面活性剤を加えてラテ
ックスを繰り返し洗浄し、分解された蛋白質を除去する
処理によって得ることができる。前記変色防止剤は、天
然ゴムラテックスの脱蛋白処理の際にラテックス中に配
合してもよく、あるいは脱蛋白処理を施していない天然
ゴムラテックスにあらかじめ配合してもよい。
【0023】天然ゴムラテックスの脱蛋白処理に用いら
れる前記蛋白分解酵素としては特に限定されず、細菌由
来のもの、糸状菌由来のもの、酵母由来のもの等のいず
れをも使用できるが、細菌由来のプロテアーゼを使用す
るのが好ましい。天然ゴムラテックスの脱蛋白処理に用
いられる界面活性剤には、例えば陰イオン性界面活性剤
および/または非イオン性界面活性剤が使用可能であ
る。
れる前記蛋白分解酵素としては特に限定されず、細菌由
来のもの、糸状菌由来のもの、酵母由来のもの等のいず
れをも使用できるが、細菌由来のプロテアーゼを使用す
るのが好ましい。天然ゴムラテックスの脱蛋白処理に用
いられる界面活性剤には、例えば陰イオン性界面活性剤
および/または非イオン性界面活性剤が使用可能であ
る。
【0024】陰イオン性界面活性剤としては、例えばカ
ルボン酸系、スルホン酸系、硫酸エステル系、リン酸エ
ステル系等が好適に用いられる。カルボン酸系の陰イオ
ン性界面活性剤としては、例えば炭素数が6以上30以
下である脂肪酸塩、多価カルボン酸塩、ロジン酸塩、ダ
イマー酸塩、ポリマー酸塩、トール油脂肪酸塩等が用い
られ、とりわけ炭素数10〜20のカルボン酸塩が好適
に用いられる。炭素数が6以下では蛋白質等の非ゴム分
の分散、乳化が不十分であり、炭素数が30以上では水
に分散し難くなる。スルホン酸系の陰イオン性界面活性
剤としては、例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、ア
ルキルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、ナフタレンスルホン酸塩、ジフェニルエーテルスル
ホン酸塩等があげられる。硫酸エステル系の陰イオン性
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、
ポリオキシアルキレンアルキル硫酸エステル塩、ポリオ
キシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、トリ
スチレン化フェノール硫酸エステル塩、ポリオキシアル
キレンジスチレン化フェノール硫酸エステル塩等があげ
られる。リン酸エステル系の陰イオン性界面活性剤とし
ては、例えばアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシア
ルキレンリン酸エステル塩等があげられる。
ルボン酸系、スルホン酸系、硫酸エステル系、リン酸エ
ステル系等が好適に用いられる。カルボン酸系の陰イオ
ン性界面活性剤としては、例えば炭素数が6以上30以
下である脂肪酸塩、多価カルボン酸塩、ロジン酸塩、ダ
イマー酸塩、ポリマー酸塩、トール油脂肪酸塩等が用い
られ、とりわけ炭素数10〜20のカルボン酸塩が好適
に用いられる。炭素数が6以下では蛋白質等の非ゴム分
の分散、乳化が不十分であり、炭素数が30以上では水
に分散し難くなる。スルホン酸系の陰イオン性界面活性
剤としては、例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、ア
ルキルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、ナフタレンスルホン酸塩、ジフェニルエーテルスル
ホン酸塩等があげられる。硫酸エステル系の陰イオン性
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、
ポリオキシアルキレンアルキル硫酸エステル塩、ポリオ
キシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、トリ
スチレン化フェノール硫酸エステル塩、ポリオキシアル
キレンジスチレン化フェノール硫酸エステル塩等があげ
られる。リン酸エステル系の陰イオン性界面活性剤とし
ては、例えばアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシア
ルキレンリン酸エステル塩等があげられる。
【0025】上記例示の陰イオン性界面活性剤における
塩としては、金属塩(Na塩,K塩,Ca塩,Mg塩,
Zn塩等)、アンモニア塩、アミン塩(トリエタノール
アミン塩等)などがあげられる。非イオン性界面活性剤
としては、例えばポリオキシアルキレンエーテル系、ポ
リオキシアルキレンエステル系、多価アルコール脂肪酸
エステル系、糖脂肪酸エステル系、アルキルポリグリコ
シド系等が好適に使用される。
塩としては、金属塩(Na塩,K塩,Ca塩,Mg塩,
Zn塩等)、アンモニア塩、アミン塩(トリエタノール
アミン塩等)などがあげられる。非イオン性界面活性剤
としては、例えばポリオキシアルキレンエーテル系、ポ
リオキシアルキレンエステル系、多価アルコール脂肪酸
エステル系、糖脂肪酸エステル系、アルキルポリグリコ
シド系等が好適に使用される。
【0026】ポリオキシアルキレンエーテル系の非イオ
ン性界面活性剤としては、例えばポリオキシアルキレン
アルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシアルキレンポリオールアルキ
ルエーテル、ポリオキシアルキレンスチレン化フェノー
ルエーテル、ポリオキシアルキレンジスチレン化フェノ
ールエーテル、ポリオキシアルキレントリスチレン化フ
ェノールエーテル等があげられる。ポリオキシアルキレ
ンエステル系の非イオン性界面活性剤としては、例えば
ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル等があげられる。
多価アルコール脂肪酸エステル系の非イオン界面活性剤
としては、炭素数2〜12の多価アルコールの脂肪酸エ
ステルまたはポリオキシアルキレン多価アルコールの脂
肪酸エステルがあげられる。糖脂肪酸エステルの非イオ
ン性界面活性剤としては、例えばショ糖、グルコース、
マルトース、フラクトース、多糖類の脂肪酸エステルな
どがあげられ、これらのポリアルキレンオキサイド付加
物も使用可能である。アルキルポリグリコシド系の非イ
オン性界面活性剤としては、例えばアルキルグルコシ
ド、アルキルポリグルコシド、ポリオキシアルキレンア
ルキルグルコシド、ポリオキシアルキレンアルキルポリ
グルコシド等があげられ、これらの脂肪酸エステル類も
あげられる。また、これらのポリアルキレンオキサイド
付加物も使用可能である。
ン性界面活性剤としては、例えばポリオキシアルキレン
アルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシアルキレンポリオールアルキ
ルエーテル、ポリオキシアルキレンスチレン化フェノー
ルエーテル、ポリオキシアルキレンジスチレン化フェノ
ールエーテル、ポリオキシアルキレントリスチレン化フ
ェノールエーテル等があげられる。ポリオキシアルキレ
ンエステル系の非イオン性界面活性剤としては、例えば
ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル等があげられる。
多価アルコール脂肪酸エステル系の非イオン界面活性剤
としては、炭素数2〜12の多価アルコールの脂肪酸エ
ステルまたはポリオキシアルキレン多価アルコールの脂
肪酸エステルがあげられる。糖脂肪酸エステルの非イオ
ン性界面活性剤としては、例えばショ糖、グルコース、
マルトース、フラクトース、多糖類の脂肪酸エステルな
どがあげられ、これらのポリアルキレンオキサイド付加
物も使用可能である。アルキルポリグリコシド系の非イ
オン性界面活性剤としては、例えばアルキルグルコシ
ド、アルキルポリグルコシド、ポリオキシアルキレンア
ルキルグルコシド、ポリオキシアルキレンアルキルポリ
グルコシド等があげられ、これらの脂肪酸エステル類も
あげられる。また、これらのポリアルキレンオキサイド
付加物も使用可能である。
【0027】これらの界面活性剤におけるアルキル基と
しては、例えば炭素数4〜30のものがあげられる。ま
た、ポリオキシアルキレン基としては、炭素数2〜4の
アルキレン基を有するものがあげられ、例えば酸化エチ
レンの付加モル数が1〜50モル程度のものがあげられ
る。また、脂肪酸としては、例えば炭素数4〜30の直
鎖または分岐した飽和または不飽和脂肪酸があげられ
る。
しては、例えば炭素数4〜30のものがあげられる。ま
た、ポリオキシアルキレン基としては、炭素数2〜4の
アルキレン基を有するものがあげられ、例えば酸化エチ
レンの付加モル数が1〜50モル程度のものがあげられ
る。また、脂肪酸としては、例えば炭素数4〜30の直
鎖または分岐した飽和または不飽和脂肪酸があげられ
る。
【0028】蛋白分解酵素で天然ゴムラテックス中の蛋
白質を分解させるには、蛋白分解酵素をフィールドラテ
ックスまたはアンモニア処理ラテックスに約0.001
〜10重量%の割合で添加すればよい。酵素による処理
時間は特に限定されないが、数分から1週間程度処理を
行うことが好ましい。また、ラテックスは攪拌してもよ
いし、静置してもよい。必要に応じて温度調節を行って
もよい。酵素による処理に適した温度としては、5〜9
0℃、好ましくは20〜60℃である。処理温度が90
℃を超えると酵素の失活が早くなり、5℃未満では酵素
の反応が進行し難くなる。
白質を分解させるには、蛋白分解酵素をフィールドラテ
ックスまたはアンモニア処理ラテックスに約0.001
〜10重量%の割合で添加すればよい。酵素による処理
時間は特に限定されないが、数分から1週間程度処理を
行うことが好ましい。また、ラテックスは攪拌してもよ
いし、静置してもよい。必要に応じて温度調節を行って
もよい。酵素による処理に適した温度としては、5〜9
0℃、好ましくは20〜60℃である。処理温度が90
℃を超えると酵素の失活が早くなり、5℃未満では酵素
の反応が進行し難くなる。
【0029】界面活性剤によるラテックスの洗浄方法と
しては、例えば酵素処理を完了したラテックスに界面活
性剤を添加し、遠心分離する方法が好適に用いられる。
その際、界面活性剤はラテックスに対して0.001〜
10重量%の範囲で添加するのが適当である。遠心分離
は1回ないし数回行えばよい。また、遠心分離に代え
て、ラテックス粒子を凝集させて分離する洗浄方法を採
用することもできる。
しては、例えば酵素処理を完了したラテックスに界面活
性剤を添加し、遠心分離する方法が好適に用いられる。
その際、界面活性剤はラテックスに対して0.001〜
10重量%の範囲で添加するのが適当である。遠心分離
は1回ないし数回行えばよい。また、遠心分離に代え
て、ラテックス粒子を凝集させて分離する洗浄方法を採
用することもできる。
【0030】なお、以上の説明では、酵素分解後、界面
活性剤を添加してラテックスを洗浄したが、酵素と界面
活性剤とは同時に添加して処理してもよい。本発明の脱
蛋白天然ゴムラテックスに配合されるフェノール系老化
防止剤としては、特に限定されないが、例えば2,6−
ジ(t−ブチル)−4−メチルフェノール、4,4’−
チオビス(6−t−ブチル−3−フェノール)、2,5
−ジ(t−ブチル)ヒドロキノン、スチレン−フェノー
ル縮合物等の従来公知の種々のものがあげられる。
活性剤を添加してラテックスを洗浄したが、酵素と界面
活性剤とは同時に添加して処理してもよい。本発明の脱
蛋白天然ゴムラテックスに配合されるフェノール系老化
防止剤としては、特に限定されないが、例えば2,6−
ジ(t−ブチル)−4−メチルフェノール、4,4’−
チオビス(6−t−ブチル−3−フェノール)、2,5
−ジ(t−ブチル)ヒドロキノン、スチレン−フェノー
ル縮合物等の従来公知の種々のものがあげられる。
【0031】フェノール系老化防止剤の配合量は、特に
限定されないが、脱蛋白天然ゴムラテックスのゴム分1
00重量部に対して、0.01〜10重量部、好ましく
は0.05〜5重量部、より好ましくは0.1〜3重量
部の範囲で設定される。前記老化防止剤の配合量が上記
範囲を下回ると、ゴムの老化防止が不十分になるおそれ
がある。逆に前記老化防止剤の配合量が上記範囲を超え
ると、得られるゴム製品の品質に悪影響を及ぼすおそれ
があり、配合量が余りに多過ぎると、上記本発明の変色
防止剤を用いてもピンキングが生じるおそれがある。
限定されないが、脱蛋白天然ゴムラテックスのゴム分1
00重量部に対して、0.01〜10重量部、好ましく
は0.05〜5重量部、より好ましくは0.1〜3重量
部の範囲で設定される。前記老化防止剤の配合量が上記
範囲を下回ると、ゴムの老化防止が不十分になるおそれ
がある。逆に前記老化防止剤の配合量が上記範囲を超え
ると、得られるゴム製品の品質に悪影響を及ぼすおそれ
があり、配合量が余りに多過ぎると、上記本発明の変色
防止剤を用いてもピンキングが生じるおそれがある。
【0032】フェノール系老化防止剤をラテックスに配
合する方法としては、特に限定されないが、o/w型エ
マルションまたはサスペンションとした上で添加するの
が適当である。フェノール系老化防止剤をo/w型エマ
ルションまたはサスペンションとするのに用いられる界
面活性剤としては、特に限定されないが、通常上記例示
の陰イオン性界面活性剤や非イオン性界面活性剤があげ
られる。
合する方法としては、特に限定されないが、o/w型エ
マルションまたはサスペンションとした上で添加するの
が適当である。フェノール系老化防止剤をo/w型エマ
ルションまたはサスペンションとするのに用いられる界
面活性剤としては、特に限定されないが、通常上記例示
の陰イオン性界面活性剤や非イオン性界面活性剤があげ
られる。
【0033】フェノール系老化防止剤は脱蛋白天然ゴム
ラテックス中に配合してもよく、あるいは脱蛋白処理を
施していない天然ゴムラテックスにあらかじめ配合して
もよい。本発明の脱蛋白天然ゴムラテックスにおいて、
ゴム固形分の重量割合は58〜62重量%、好ましくは
59〜61重量%の範囲であるのが適当である。
ラテックス中に配合してもよく、あるいは脱蛋白処理を
施していない天然ゴムラテックスにあらかじめ配合して
もよい。本発明の脱蛋白天然ゴムラテックスにおいて、
ゴム固形分の重量割合は58〜62重量%、好ましくは
59〜61重量%の範囲であるのが適当である。
【0034】本発明の脱蛋白天然ゴムラテックスの貯蔵
方法は、上記変色防止剤とフェノール系老化防止剤を脱
蛋白天然ゴムラテックス中に配合して貯蔵するものであ
って、変色防止剤の配合量、フェノール系老化防止剤の
種類および配合量は前述と同様である。脱蛋白天然ゴム
ラテックスを貯蔵する際の条件としては、特に限定され
ないが、20〜30℃の温度範囲で、遮光し、かつ密封
して貯蔵するのが、ラテックスの老化や変色をより確実
に防止するという観点から好ましい。
方法は、上記変色防止剤とフェノール系老化防止剤を脱
蛋白天然ゴムラテックス中に配合して貯蔵するものであ
って、変色防止剤の配合量、フェノール系老化防止剤の
種類および配合量は前述と同様である。脱蛋白天然ゴム
ラテックスを貯蔵する際の条件としては、特に限定され
ないが、20〜30℃の温度範囲で、遮光し、かつ密封
して貯蔵するのが、ラテックスの老化や変色をより確実
に防止するという観点から好ましい。
【0035】
参考例(脱蛋白天然ゴムラテックスの作製) 蛋白質分解酵素にはノボノルディスクバイオインダスト
リー(株)製のアルカラーゼ2.0Mを、天然ゴムラテ
ックスにはソクテック(マレーシア)社の固形ゴム分6
0.2%のものを使用した。
リー(株)製のアルカラーゼ2.0Mを、天然ゴムラテ
ックスにはソクテック(マレーシア)社の固形ゴム分6
0.2%のものを使用した。
【0036】上記天然ゴムラテックス15mlを蒸留水
200mlで希釈し、0.12%のナフテン酸ソーダで
安定化した。次いで、この希釈天然ゴムラテックスにリ
ン酸二水素ナトリウムを添加してpHを9.2に調整し
た。上記アルカラーゼ2.0M(0.78g)を蒸留水
10mlに分散させた後、前記希釈天然ゴムラテックス
に加えた。さらに、pHを9.2に再調整した後、37
℃で24時間静置した。
200mlで希釈し、0.12%のナフテン酸ソーダで
安定化した。次いで、この希釈天然ゴムラテックスにリ
ン酸二水素ナトリウムを添加してpHを9.2に調整し
た。上記アルカラーゼ2.0M(0.78g)を蒸留水
10mlに分散させた後、前記希釈天然ゴムラテックス
に加えた。さらに、pHを9.2に再調整した後、37
℃で24時間静置した。
【0037】酵素処理を完了したラテックスにノニオン
系界面活性剤「Triton X−1」(東邦化学工業
(株)製)を1%の濃度で添加し、11,000rpm
で30分間遠心分離した。こうして得られたクリーム状
の留分を1%のTritonX−1(前出)を含む蒸留
水200mlに再分散させ、再度遠心分離した。この作
業を3回繰り返した後、クリーム状の脱蛋白天然ゴムを
得た。
系界面活性剤「Triton X−1」(東邦化学工業
(株)製)を1%の濃度で添加し、11,000rpm
で30分間遠心分離した。こうして得られたクリーム状
の留分を1%のTritonX−1(前出)を含む蒸留
水200mlに再分散させ、再度遠心分離した。この作
業を3回繰り返した後、クリーム状の脱蛋白天然ゴムを
得た。
【0038】このようにして得られた脱蛋白天然ゴムの
窒素含有率は0.01%以下であった。なお、前記窒素
含有率は、RRIM試験法(Rubber Research Institute
ofMalaysia (1973). 'SMR Bulletin No.7') によって
求めた。 実施例1 「エマルビンW」と「タモールN」(いずれもBASF
社製の界面活性剤)をそれぞれ1重量%含有する水溶液
に、老化防止剤(2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチ
ルフェノール、大内新興化学(株)の商品名「ノクラッ
ク200」)を、その濃度が20重量%となるように加
えてエマルションを作製した。
窒素含有率は0.01%以下であった。なお、前記窒素
含有率は、RRIM試験法(Rubber Research Institute
ofMalaysia (1973). 'SMR Bulletin No.7') によって
求めた。 実施例1 「エマルビンW」と「タモールN」(いずれもBASF
社製の界面活性剤)をそれぞれ1重量%含有する水溶液
に、老化防止剤(2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチ
ルフェノール、大内新興化学(株)の商品名「ノクラッ
ク200」)を、その濃度が20重量%となるように加
えてエマルションを作製した。
【0039】一方、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム(大内新興化学(株)の商品名「ノクセラーSD
C」)の濃度を20重量%に調整した水溶液(変色防止
剤)を調製した。上記参考例で得た脱蛋白天然ゴムのク
リームに、ゴム分の濃度が60重量%となるように水を
加え、ラテックスの形態とした。次いで、フェノール系
老化防止剤の配合量が前記ラテックスのゴム分100重
量部に対して3重量部となるように、上記老化防止剤の
エマルションを加えた。
ウム(大内新興化学(株)の商品名「ノクセラーSD
C」)の濃度を20重量%に調整した水溶液(変色防止
剤)を調製した。上記参考例で得た脱蛋白天然ゴムのク
リームに、ゴム分の濃度が60重量%となるように水を
加え、ラテックスの形態とした。次いで、フェノール系
老化防止剤の配合量が前記ラテックスのゴム分100重
量部に対して3重量部となるように、上記老化防止剤の
エマルションを加えた。
【0040】さらに、ジエチルジチオカルバミン酸ナト
リウムの配合量がゴム分100重量部に対して0.01
重量部となるように、上記変色防止剤を加えて、脱蛋白
天然ゴムラテックスを得た。 実施例2 ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムの配合量をゴム
分100重量部に対して0.1重量部としたほかは、実
施例1と同様にして、脱蛋白天然ゴムラテックスを得
た。
リウムの配合量がゴム分100重量部に対して0.01
重量部となるように、上記変色防止剤を加えて、脱蛋白
天然ゴムラテックスを得た。 実施例2 ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムの配合量をゴム
分100重量部に対して0.1重量部としたほかは、実
施例1と同様にして、脱蛋白天然ゴムラテックスを得
た。
【0041】実施例3 ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムの配合量をゴム
分100重量部に対して1.0重量部としたほかは、実
施例1と同様にして、脱蛋白天然ゴムラテックスを得
た。 実施例4 変色防止剤として、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウムの水溶液に代えて、ジブチルジチオカルバミン酸ナ
トリウム(大内新興化学(株)製の商品名「ノクセラー
TP」)の水溶液(濃度20重量%)を用い、ジブチル
ジチオカルバミン酸ナトリウムの配合量をゴム分100
重量部に対して1.0重量部としたほかは、実施例1と
同様にして、脱蛋白天然ゴムラテックスを得た。
分100重量部に対して1.0重量部としたほかは、実
施例1と同様にして、脱蛋白天然ゴムラテックスを得
た。 実施例4 変色防止剤として、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウムの水溶液に代えて、ジブチルジチオカルバミン酸ナ
トリウム(大内新興化学(株)製の商品名「ノクセラー
TP」)の水溶液(濃度20重量%)を用い、ジブチル
ジチオカルバミン酸ナトリウムの配合量をゴム分100
重量部に対して1.0重量部としたほかは、実施例1と
同様にして、脱蛋白天然ゴムラテックスを得た。
【0042】実施例5 ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムの配合量をゴム
分100重量部に対して2.0重量部としたほかは、実
施例1と同様にして、脱蛋白天然ゴムラテックスを得
た。 実施例6 ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムの配合量をゴム
分100重量部に対して8.0重量部としたほかは、実
施例1と同様にして、脱蛋白天然ゴムラテックスを得
た。
分100重量部に対して2.0重量部としたほかは、実
施例1と同様にして、脱蛋白天然ゴムラテックスを得
た。 実施例6 ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムの配合量をゴム
分100重量部に対して8.0重量部としたほかは、実
施例1と同様にして、脱蛋白天然ゴムラテックスを得
た。
【0043】実施例7 ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムの配合量をゴム
分100重量部に対して10.0重量部としたほかは、
実施例1と同様にして、脱蛋白天然ゴムラテックスを得
た。 比較例 上記参考例で得た脱蛋白天然ゴムのクリームに、ゴム分
の濃度が60重量%となるように水を加え、ラテックス
の形態とした。次いで、フェノール系老化防止剤の配合
量が前記ラテックスのゴム分100重量部に対して3重
量部となるように、上記老化防止剤のエマルションを加
えて、脱蛋白天然ゴムラテックスを得た。
分100重量部に対して10.0重量部としたほかは、
実施例1と同様にして、脱蛋白天然ゴムラテックスを得
た。 比較例 上記参考例で得た脱蛋白天然ゴムのクリームに、ゴム分
の濃度が60重量%となるように水を加え、ラテックス
の形態とした。次いで、フェノール系老化防止剤の配合
量が前記ラテックスのゴム分100重量部に対して3重
量部となるように、上記老化防止剤のエマルションを加
えて、脱蛋白天然ゴムラテックスを得た。
【0044】(変色防止効果の評価)上記実施例1〜7
および比較例で得られた脱蛋白天然ゴムラテックスを2
5℃の環境下にて放置し、変色防止剤の添加直後、添加
から10日経過後および50日経過後のそれぞれにおい
て、ラテックスの色を目視で観察した。その結果を表1
に示す。なお、ラテックスの色が白であれば、これをゴ
ム製品にしたとき、無色透明となる。
および比較例で得られた脱蛋白天然ゴムラテックスを2
5℃の環境下にて放置し、変色防止剤の添加直後、添加
から10日経過後および50日経過後のそれぞれにおい
て、ラテックスの色を目視で観察した。その結果を表1
に示す。なお、ラテックスの色が白であれば、これをゴ
ム製品にしたとき、無色透明となる。
【0045】
【表1】
【0046】表1から明らかなように、変色防止剤を配
合しなかった比較例1のラテックスは、10日放置する
ことにより、ラテックスの色が桃色に変色した。一方、
実施例1〜2では10日後および50日後での変色の程
度が微小であった。また、実施例3〜7では、50日後
であってもラテックスを白色に維持することができた。
合しなかった比較例1のラテックスは、10日放置する
ことにより、ラテックスの色が桃色に変色した。一方、
実施例1〜2では10日後および50日後での変色の程
度が微小であった。また、実施例3〜7では、50日後
であってもラテックスを白色に維持することができた。
【0047】実施例8 変色防止剤として、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウムの水溶液に代えて、ピロ亜硫酸ナトリウムの水溶液
(濃度20重量%)を用い、ピロ亜硫酸ナトリウムの配
合量をゴム分100重量部に対して2.0重量部とした
ほかは、実施例1と同様にして、脱蛋白天然ゴムラテッ
クスを得た。
ウムの水溶液に代えて、ピロ亜硫酸ナトリウムの水溶液
(濃度20重量%)を用い、ピロ亜硫酸ナトリウムの配
合量をゴム分100重量部に対して2.0重量部とした
ほかは、実施例1と同様にして、脱蛋白天然ゴムラテッ
クスを得た。
【0048】実施例9 変色防止剤として、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウムの水溶液に代えて、シクロヘキサンチオールの水溶
液(濃度20重量%)を用い、シクロヘキサンチオール
の配合量をゴム分100重量部に対して2.0重量部と
したほかは、実施例1と同様にして、脱蛋白天然ゴムラ
テックスを得た。
ウムの水溶液に代えて、シクロヘキサンチオールの水溶
液(濃度20重量%)を用い、シクロヘキサンチオール
の配合量をゴム分100重量部に対して2.0重量部と
したほかは、実施例1と同様にして、脱蛋白天然ゴムラ
テックスを得た。
【0049】実施例10 変色防止剤として、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウムの水溶液に代えて、4−ブロモチオフェノールの水
溶液(濃度20重量%)を用い、4−ブロモチオフェノ
ールの配合量をゴム分100重量部に対して2.0重量
部としたほかは、実施例1と同様にして、脱蛋白天然ゴ
ムラテックスを得た。
ウムの水溶液に代えて、4−ブロモチオフェノールの水
溶液(濃度20重量%)を用い、4−ブロモチオフェノ
ールの配合量をゴム分100重量部に対して2.0重量
部としたほかは、実施例1と同様にして、脱蛋白天然ゴ
ムラテックスを得た。
【0050】実施例11 変色防止剤として、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウムの水溶液に代えて、ペンタクロロチオフェノールの
水溶液(濃度20重量%)を用い、ペンタクロロチオフ
ェノールの配合量をゴム分100重量部に対して2.0
重量部としたほかは、実施例1と同様にして、脱蛋白天
然ゴムラテックスを得た。
ウムの水溶液に代えて、ペンタクロロチオフェノールの
水溶液(濃度20重量%)を用い、ペンタクロロチオフ
ェノールの配合量をゴム分100重量部に対して2.0
重量部としたほかは、実施例1と同様にして、脱蛋白天
然ゴムラテックスを得た。
【0051】実施例8〜11で得られた脱蛋白天然ゴム
ラテックスについて、前述と同様にして変色防止効果の
評価を行った。その結果を表2に示す。
ラテックスについて、前述と同様にして変色防止効果の
評価を行った。その結果を表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】表2から明らかなように、本発明の変色防
止剤を配合した実施例8〜11では、50日後であって
もラテックスを白色に維持することができた。
止剤を配合した実施例8〜11では、50日後であって
もラテックスを白色に維持することができた。
【0054】
【発明の効果】上述のように、本発明は脱蛋白天然ゴム
ラテックスの変色を長期間にわたって防止できるので、
変色のない無色透明性に優れた脱蛋白天然ゴム製品を提
供するのに好適である。
ラテックスの変色を長期間にわたって防止できるので、
変色のない無色透明性に優れた脱蛋白天然ゴム製品を提
供するのに好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/41 C08K 5/41 C08L 7/02 C08L 7/02 C09K 15/10 C09K 15/10 15/14 15/14 15/28 15/28
Claims (3)
- 【請求項1】水溶性ジチオカルバミン酸誘導体の塩、ピ
ロ亜硫酸塩、シクロアルカンチオールおよびハロゲン化
チオフェノールからなる群より選ばれる少なくとも1種
からなる脱蛋白天然ゴムラテックスの変色防止剤。 - 【請求項2】フェノール系老化防止剤を含み、さらに水
溶性ジチオカルバミン酸誘導体の塩、ピロ亜硫酸塩、シ
クロアルカンチオールおよびハロゲン化チオフェノール
からなる群より選ばれる少なくとも1種を、ラテックス
のゴム分100重量部に対して0.005〜15重量部
の割合で含むことを特徴とする脱蛋白天然ゴムラテック
ス。 - 【請求項3】脱蛋白天然ゴムラテックスにフェノール系
老化防止剤と、水溶性ジチオカルバミン酸誘導体の塩、
ピロ亜硫酸塩、シクロアルカンチオールおよびハロゲン
化チオフェノールからなる群より選ばれる少なくとも1
種とを配合して貯蔵することを特徴とする脱蛋白天然ゴ
ムラテックスの貯蔵方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24568497A JPH10139926A (ja) | 1996-09-13 | 1997-09-10 | 脱蛋白天然ゴムラテックスの変色防止剤、脱蛋白天然ゴムラテックスおよびその貯蔵方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8-243738 | 1996-09-13 | ||
| JP24373896 | 1996-09-13 | ||
| JP24568497A JPH10139926A (ja) | 1996-09-13 | 1997-09-10 | 脱蛋白天然ゴムラテックスの変色防止剤、脱蛋白天然ゴムラテックスおよびその貯蔵方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10139926A true JPH10139926A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=26536408
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24568497A Pending JPH10139926A (ja) | 1996-09-13 | 1997-09-10 | 脱蛋白天然ゴムラテックスの変色防止剤、脱蛋白天然ゴムラテックスおよびその貯蔵方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10139926A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009102451A (ja) * | 2007-10-19 | 2009-05-14 | Bridgestone Corp | 変性天然ゴム及びその製造方法、並びにそれを用いたゴム組成物及びタイヤ |
| WO2010125959A1 (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-04 | 株式会社ブリヂストン | ゴム用薬品分散液、その製造方法、ゴム用薬品含有ゴムウェットマスターバッチ、ゴム組成物及びタイヤ |
| JP2011074392A (ja) * | 2010-12-09 | 2011-04-14 | Bridgestone Corp | 臭気を低減した天然ゴム及びその製造方法 |
| JP2015124224A (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-06 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ用ゴム組成物 |
| CN108273837A (zh) * | 2018-01-04 | 2018-07-13 | 重庆大学 | 一种钙离子和焦亚硫酸根离子混合物及其应用 |
| JP2022146578A (ja) * | 2021-03-22 | 2022-10-05 | 雪ヶ谷化学工業株式会社 | 変色防止された天然ゴムラテックススポンジ及びその製造方法 |
-
1997
- 1997-09-10 JP JP24568497A patent/JPH10139926A/ja active Pending
Cited By (7)
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