JPH10140344A - 有機薄膜表面への導電性薄膜形成方法、有機el素子 - Google Patents
有機薄膜表面への導電性薄膜形成方法、有機el素子Info
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- JPH10140344A JPH10140344A JP8312674A JP31267496A JPH10140344A JP H10140344 A JPH10140344 A JP H10140344A JP 8312674 A JP8312674 A JP 8312674A JP 31267496 A JP31267496 A JP 31267496A JP H10140344 A JPH10140344 A JP H10140344A
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Abstract
提供する。 【解決手段】 カソード電極膜材料から成るターゲット
9が内部に配置されたコイル7を真空槽内に設け、スパ
ッタリング法によって基板3上の有機薄膜13表面にカ
ソード電極膜14を形成する際、コイル7上端部と基板
との距離dを200mm以上にし、コイル7に印加する
交流電圧の周波数を13.56MHz〜100MHzの範囲にする。電
子やイオンが基板3へ入射しなくなるので、有機薄膜1
3のダメージを低減できる。カソード電極膜14の形成
初期には、真空槽内の圧力を1.33×10-2Pa以下の圧力に
してカソード電極膜14と有機薄膜13の界面のダメー
ジを少なくし、カソード電極膜14が20〜50Å形成され
たところでスパッタリングガスの導入量を増加させる
と、成膜速度が向上する。
Description
分野にかかり、特に、有機薄膜表面へ導電性薄膜を形成
する技術に関する。
機EL素子を用いた表示装置が注目されており、カラー
化と長寿命化による実用品の製作に向けて精力的な研究
が行われている。
た透明導電膜をアノード電極膜とし、その表面に、積層
型の有機薄膜を形成し、その有機薄膜表面に、カソード
電極膜となる導電性薄膜を形成し、透明導電膜と導電性
薄膜との間に電圧を印加して、有機薄膜を発光させてい
る。
に示すような平行平板型のスパッタリング装置が用いら
れており、ターゲットホルダー213上に、導電性薄膜
材料から成るターゲット209を配置し、成膜対象であ
る基板206をターゲット209と対向配置させ、真空
槽205内にスパッタリングガスを導入し、ターゲット
ホルダー213と基板206の間にDC電圧やRF電圧
を印加して、プラズマ201を発生させ、ターゲット2
09のスパッタリングを行うように構成されている。
置では、ターゲットホルダー213の裏面マグネトロン
磁石が配置されており、ターゲット209表面のプラズ
マ201の密度が高まるようにされているが、プラズマ
201を安定に維持するために、真空槽205内を3.
65×10-1Pa(5.0×10-3Torr)以上の圧力に維
持するのが普通であり、基板206とターゲット209
とを、平均自由行程以下の10cm程度の距離まで近接
させる必要がある。
1に曝され、基板206へ入射する電子やイオンの量が
多いため、有機薄膜表面にカソード電極膜(導電性薄膜)
を形成しようとすると、有機薄膜表面がダメージを受け
てしまい、EL素子の特性を劣化させ、寿命を短かくす
る原因となっていた。カソード電極膜の形成に、EBガ
ンを用いた蒸着装置の適用が検討されたが、エレクトロ
ンビームが有機薄膜にダメージを与えてしまい、スパッ
タリング装置と同様の問題があった。
現在では、EL素子の製造には、専用に開発された蒸着
装置が用いられている。有機薄膜上に形成するカソード
電極膜としては、MgAg膜、MgZn膜、LiAl膜
等が知られているが、MgAg膜を形成する蒸着装置を
図5(b)に示して説明する。
蒸発源110と、Ag用蒸発源120とを有しており、
真空槽105内は図示しない真空ポンプによって真空排
気できるように構成されている。
底壁上に設けられており、真空槽105の天井には、図
示しない基板ホルダーが配置されており、その基板ホル
ダーに成膜対象の基板106を保持させると、基板10
6表面はMg用蒸発源110とAg用蒸発源120に向
くように構成されている。
納められた密閉容器113と、該密閉容器113内に配
置されたヒーター114とを有しており、他方、Ag蒸
発源120はフィラメント124と、そのフィラメント
124内に納められたAg材料121とを有している。
ター114に通電して発熱させると液体にならずに蒸発
し、密閉容器113内がMg蒸気で充満する。密閉容器
113の上部には、直径1mmの孔115が設けられて
おり、密閉容器113内に充満したMg蒸気は、その孔
115から真空槽105内に放出され、基板106表面
に到達するとそこに付着する。
メント124にも通電し、Ag材料121を溶融・蒸発
させ、Ag蒸気を生成させると、そのAg蒸気はMg蒸
気と共に基板106表面に到達し、そこに付着するの
で、基板106表面にはMgAg膜から成るカソード電
極膜が形成される。
に発生させるため、Mg蒸発源110とAg蒸発源12
0との間には遮蔽板136が設けられ、蒸発源が互いに
汚染し合わないように構成されている。
装置が求められおり、カソード電極膜の形成対象である
基板106も大口径化している。上述のような、孔11
5から放出された蒸気を用いてカソード電極膜を形成す
る場合には、基板106面内の膜厚分布が悪い。
で形成する必要がある。例えばMgAg膜をカソード電
極膜にする場合には、MgAg比は10:1(=Mg:
Ag)にする必要があるが、大口径の基板表面に、一定
の組成比のカソード電極膜を形成しようとすると、上述
したMg蒸発源110とAg蒸発源120では基板面内
の組成比のバラツキが大きく、実用にならない。
の不都合を解決するために創作されたもので、その目的
は、有機薄膜にダメージを与えることなく、面内膜厚分
布や面内組成比分布がよい導電性薄膜を形成することに
ある。
に、請求項1記載の発明は、表面に有機薄膜が形成され
た基板とターゲットとを真空槽内に配置し、ターゲット
表面をスパッタリングして有機薄膜表面に導電性薄膜を
形成する有機薄膜表面への導電性薄膜形成方法であっ
て、真空槽内に設けられたコイル内にターゲットを納
め、真空槽内にスパッタリングガスを導入し、コイルに
交流電圧を印加するとターゲット表面をスパッタリング
できるように構成する場合、コイルの上端部が前記ター
ゲット表面よりも基板側に位置するようにし、基板表面
とコイルの上端部との距離を200mm以上にし、コイ
ルに印加する交流電圧の周波数を13.56MHz以上
100MHz以下にすることを特徴とする。
パッタリングにより、ターゲットを構成する導電性薄膜
材料が広い面積から放出されるので、大口径の基板に対
して均一性よく薄膜を形成することができる。
を200mm以上と大きくし、コイルへ印加する交流電
圧の周波数を13.56MHz以上100MHz以下の
高周波にしたので、電子やイオンがターゲット表面近傍
に止どまり、基板側へ入射することを防止できる。従っ
て、基板表面に形成されている有機薄膜はダメージを受
けることがなく、特性がよく、長寿命のEL素子を得る
ことができる。
性薄膜形成方法では、請求項2記載の発明のように、前
記ターゲット裏面に磁石を配置し、ターゲット表面近傍
のプラズマ密度を高めるようにすると導電性薄膜の形成
速度が速くなり、また、有機薄膜表面のダメージも一層
少なくすることができる。
項記載の有機薄膜表面への導電性薄膜形成方法では、請
求項3記載の発明のように、有機薄膜表面への導電性薄
膜の形成初期において、真空槽内の圧力を1.33×1
0-2Pa以下の値にすると、有機薄膜と導電性薄膜との
界面が形成されているときの基板側へ入射する電子やイ
オンが少なくなり、一層特性が良く長寿命のEL素子を
得ることができる。
Paに維持したままでは、導電性薄膜の成長速度が遅
く、生産性が悪い。その場合には、請求項4記載の発明
のように、導電性薄膜の形成が開始された後、導電性薄
膜が界面を保護できる程度の膜厚になったときに低圧力
の形成初期状態を終了させ、真空槽内に導入するスパッ
タリングガス流量を増加させて真空槽内の圧力を高く
し、ターゲット表面のプラズマ密度を高め、スパッタリ
ング量を増やすようにするとよい。
カソード電極膜の膜厚は、20Å〜50Å程度である。
スパッタリングガス流量を増加させる場合の目安として
は、真空槽内の圧力を6.65×10-1Pa以上の通常
のスパッタリング圧力にするとよい。
を短くする原因の一つとして、有機薄膜中への導電性薄
膜構成物質の拡散があるが、本発明の発明者等は、その
ような拡散は、有機薄膜表面に導電性薄膜を形成する最
中に、有機薄膜や導電性薄膜の温度が高くなると発生し
やすいことを見出した。そこで請求項5記載の発明にお
いては、導電性薄膜を形成している間は、基板の温度が
80℃以下になるようにし、拡散を防止している。
MgAg膜が注目されているが、以上説明した請求項1
乃至請求項5のいずれか1項記載の有機薄膜表面への導
電性薄膜形成方法を用い、有機薄膜表面にMgAg膜を
導電性薄膜として形成する場合には、請求項6記載の発
明のように、ターゲットにマグネシウムと銀とを含ま
せ、有機薄膜上にMgAg膜を形成することができる。
を大気に曝さないで真空槽内に搬入して導電性薄膜を形
成するようにすれば、有機薄膜と導電性薄膜の界面の状
態が良好になるので、EL素子の特性や寿命が向上す
る。
上に形成されたカソード電極膜を有する有機EL素子に
ついては、カソード電極膜を有機薄膜表面に形成された
第1の導電性薄膜と、その第1の導電性薄膜上に形成さ
れた第2の導電性薄膜とで構成させた場合、第1の導電
性薄膜を、有機薄膜との界面にダメージを与えないよう
に形成し、第2の導電性薄膜を、第1の導電性薄膜より
も早い成膜速度で形成すると、特性の劣化が無く、寿命
の長い有機EL素子を得ることができる。
て説明する。図1には、EL素子製造装置が示されてお
り、前処理装置31と、有機薄膜形成装置32と、スパ
ッタリング装置33とから構成されている。各装置31
〜33は真空槽80、90、30をそれぞれ有してお
り、図示しない真空ポンプによって個別に真空排気でき
るように構成されている。各真空槽80、90、30の
天井には、基板ホルダー85、95、15がそれぞれ設
けられており、板状の基板を保持できるように構成され
ている。
示すような、透明なITO膜(インジウム・錫酸化物)か
ら成るアノード電極膜11が、予めガラス基体10上に
形成されている基板に、有機薄膜とカソード電極膜(導
電性薄膜)とを形成する場合について説明する。
80内に搬入し、基板ホルダー85に保持させる。この
とき、基板のガラス基体10は基板ホルダー85に密着
させ、アノード電極膜11は真空槽80の底壁に向け
る。
と対向する位置にはラジカルガン81が設けられてお
り、そのラジカルガン81と基板ホルダー15との間に
は、シャッター86が設けられており、真空槽80内を
真空排気し、シャッター86を閉じた状態でラジカルガ
ン81を起動させ、そのラジカルガン81から真空槽8
0内にラジカルイオンが放射されるようにする。その状
態でシャッター86を開け、アノード電極膜11表面に
ラジカルイオンを照射し、アノード電極膜11のクリー
ニングを行う。
0から有機薄膜形成装置32の真空槽90内に搬送し、
真空槽90内の基板ホルダー95に保持させる。
膜材料が納められた第1の蒸発源91と、第2層目の有
機薄膜材料が納められた第2の蒸発源92とが設けられ
ており、第1、第2の蒸発源91、92と、基板ホルダ
ー95との間にはシャッター96が設けられている。
91、92内に設けられたシャッターとを閉じた状態に
し、第1、第2の蒸発源91、92内のヒーターに通電
して第1層目と第2層目の有機薄膜材料の蒸発を開始さ
せる。
ニングの終了したアノード電極膜11が第1、第2の蒸
発源91、92に向けられている。蒸発源91内のシャ
ッターを最初に開け、有機薄膜材料の蒸発状態が安定し
たところで、シャッター96を開け、第1層目の有機薄
膜材料の蒸気をアノード電極膜11表面に到達させ、第
1層目の有機薄膜の成長を開始する。第1の蒸発源91
内には、第1層目の有機薄膜材料として、下記化学式、
の蒸気により、アノード電極膜11上に、ジアミン高分
子膜が第1層目の有機薄膜12として形成される(図3
(b))。
たところで、第1の蒸発源91内のシャッターを閉め、
第2の蒸発源92内のシャッターを開け、第1層目の有
機薄膜12表面上に第2層目の有機薄膜の成長を開始さ
せる。第2の蒸発源92内には、第2層目の有機薄膜材
料として、下記化学式、
oxyquinoline) aluminium, sublimed]が配置されてお
り、その蒸気により、第1層目の有機薄膜12表面に、
Alq3が高分子化した膜が、第2の有機薄膜13とし
て形成される(同図(c))。
されたところで、真空槽30内のシャッター16と第2
の蒸発源92内のシャッターとを閉じ、有機薄膜の形成
作業を終了する。
13が形成され、カソード電極膜の成膜対象となる基板
3を、真空槽90からスパッタリング装置33の真空槽
30内に搬送し、基板ホルダー15に保持させる。
と対向する位置にはヘリカルカソード2が設けられてお
り、ヘリカルカソード2と基板ホルダー15との間には
シャッター16が設けられ、他方、真空槽30の外部に
は、バイアス電源25と高周波電源26とが配置されて
いる。
に、コイル7と、ターゲットホルダー23と、ターゲッ
ト9と、磁石8とを有しており、ターゲットホルダー2
3はバイアス電源25の負電位側の電極に接続され、タ
ーゲットホルダー15よりも低位電位にできるように構
成されている。他方、コイル7の両端は高周波電源26
の正負2つの電極にそれぞれ接続されており、コイル7
に交流電流を流せるように構成されている。
銀(Ag)とから成る導電性薄膜材料が平板状に成形され
たものが用いられており、その裏面はターゲットホルダ
ー23に固定され、ターゲットホルダー23と共にコイ
ル7内に配置されている。
とターゲットホルダー23の周囲に非接触の状態で巻き
回されており、ターゲット9の表面とコイル7の中心軸
線とは略直交するように配置されている。従って、コイ
ル7の開口部において、ターゲット9は基板ホルダー1
5に対向しており、また、ターゲット9表面と基板ホル
ダー15に保持された基板3とは、略平行になるように
されている。
りも基板3側に位置するようにされており、ここでは、
コイル7の上端部と基板3表面との距離dは、200m
mにされている。
た後、シャッター16を閉じた状態でアルゴンガスから
成るスパッタリングガスの真空槽30内への導入を開始
する。
a(5.0×10-5Torr)で安定した後、バイアス電源2
5を起動してターゲット9を負電位に置くと共に、高周
波電源26を起動してコイル7に13.56MHzの高
周波電圧を印加し、ターゲット9表面にプラズマを発生
させ、そのプラズマ中のスパッタリングガスイオン(ア
ルゴンイオン)Ar+をターゲット9表面に入射させ、タ
ーゲット9のスパッタリングを開始する。
コイル2側に向けられており、プラズマが安定したとこ
ろでシャッター16を開け、第2の有機薄膜13表面へ
のマグネシウムと銀から成るカソード電極膜(導電性薄
膜)の成長を開始する。
イル7の上端部近傍では、ターゲット9と基板3とを結
ぶ方向(コイル7の中心軸線方向)に平行であり、その向
きは、半周期毎に逆になる。従って、電子やイオンに加
えられる力も半周期毎に逆転するが、コイル7に印加さ
れる電圧は高周波であり、逆転が非常に速く行われる。
やスパッタリングガスイオンは、コイル7の中心軸線方
向を往復運動し、基板3側へは入射できない。このよう
に、コイル7に高周波電圧を印加した場合は、第2の有
機薄膜13に電子e-やスパッタリングガスイオン等が
入射しずらく、ダメージが少なくなる。
磁石8が配置されており、その磁石8によってターゲッ
ト9表面には磁界が形成されている。その磁界により電
子がターゲット表面近傍に閉じ込められ、ターゲット9
表面近傍のプラズマ密度が高く、遠くが低くなるように
されている。従って、発生したプラズマは、基板3まで
は広がらないので、第2の有機薄膜13がプラズマに曝
され、ダメージを受けるようなことはない。
ソード電極膜14の堆積速度は、予め、真空槽30内の
スパッタリングガス圧力と対応づけて求められており、
カソード電極膜が50Å程度の厚みに形成されたところ
で初期状態が終了したものとし、導入するスパッタリン
グガス流量を増やし、ターゲット9表面のプラズマ密度
を高めて成膜速度を早くする。一例としては、真空槽3
0内を、通常のスパッタリング圧力である6.55×1
0-1Pa(5.0×10-3Torr)にする。
昇してしまうが、基板ホルダー15表面にはインジウム
箔19が設けられており、基板3のガラス基体10と基
板ホルダー15との密着性が高まるように構成されてい
る。従って、基板3に生じた熱は、ガラス基体10から
基板ホルダー19側に効率よく伝達される。
パッタリングを行い、有機薄膜の界面部分にダメージを
与えないように形成した第1の薄膜と、6.55×10
-1Paのようにスパッタリング圧力を上げ、速いスパッ
タリング速度で形成した第2の薄膜とは膜質が異なる。
そのような、第1の薄膜と第2の薄膜の膜質の違いは、
IR分析器等の分析器で検出することができる。
れ、温度上昇しないように構成されているので、伝達さ
れた熱は速やかに排出され、カソード電極膜14の成膜
初期ばかりでなく、成膜速度を上げたときでも基板3の
温度は80℃以上にならないようにされている。
ド電極膜14の形成を行い、所定膜厚になったところで
(図3(d))、シャッター16を閉じると共に、バイアス
電源25と高周波電源26を停止させ、表面にカソード
電極膜14が形成された基板を真空槽30外に搬出す
る。
電極膜11、第1、第2の有機薄膜12、13、カソー
ド電極膜14がその順序で形成されており、図4に示す
ように、カソード電極膜14を負電位、アノード電極膜
11を正電位にすると、第1、第2の有機薄膜界面が発
光し、ガラス基体10を透過した放射光18が観察され
る。
dを200mmにした場合を説明したが、基板3表面の
有機薄膜のダメージを少なくするためには、200mm
よりも大きくすればよい。但し、距離dを大きくすると
カソード電極膜の成長速度が遅くなるので、量産工程で
は300mm程度が限界と考えられる。
薄膜)の形成初期では、スパッタリングガスの導入量を
少なし、真空槽30内の圧力を低くした方がよい。上述
の例では、カソード電極膜の形成初期の真空槽内の圧力
を6.65×10-3Pa(5.0×10-5Torr)にした
が、有機薄膜とカソード電極膜の界面にダメージを与え
ずにプラズマを安定に維持するためには、1.33×1
0-2Pa(1.0×10- 4Torr)以下の圧力であればよ
い。
0Å〜50Å程度の厚みに形成すると、カソード電極膜
自身で界面を保護できるようになる。従って、カソード
電極膜がその膜厚まで形成された後は、スパッタリング
ガスの導入量を増加させ、形成初期の低圧力状態から通
常のスパッタリング圧力の状態に移行させ、カソード電
極膜の成長速度を速めるとよい。成膜速度を早める場合
は、真空槽内を6.55×10-1Pa(5.0×10-3T
orr)の圧力にするのが普通であるが、本発明はその圧力
に限定されるものではない。
電圧の周波数が13.56MHzの場合であったが、1
3.56MHz以上100MHz以下の範囲の周波数で
あれば、基板側に電子やイオンが入射せず、有機薄膜に
ダメージを与えることなくその表面にカソード電極膜を
形成することができる。
る場合について説明したが、本発明はそれに限定される
ものではない。有機薄膜表面に導電性保護膜を設け、そ
の表面にカソード膜を形成する場合には、導電性保護膜
の形成に本発明を用いることが可能である。また、基体
もガラスに限定されるものではなく、フィルム状のもの
も含まれる。
合について説明したがそれに限定されるものではない。
従来、半導体を中心としたエレクトロニクスは無機物を
対象としていたのに対し、ここ数年では、有機化合物を
用いた機能性有機薄膜を用いたエレクトロニクス技術が
着目されている。有機化合物が注目されている理由とし
ては、無機物より多様な反応系・特性が利用できるこ
と、無機物より低エネルギーで表面処理ができること等
を挙げることができる。
素子・圧電センサ素子・焦電センサ素子等があり、それ
ぞれ無機系の薄膜から有機薄膜への転換が図られている
が、本発明はそれら素子の有機薄膜表面に導電性薄膜を
形成する場合に広く用いることができる。
成することができる。有機薄膜表面に電子やイオンが入
射しないので、有機薄膜にダメージを与えない。カソー
ド電極膜の形成初期の圧力を低くすると、有機薄膜との
界面にダメージが加えられなくなる。形成初期の終了
後、スパッタリングガスの導入量を増やすと導電性薄膜
の成膜速度を速くすることができる。カソード電極膜を
形成しているときの基板温度を低くすると、有機薄膜中
へのカソード電極膜の構成物質の拡散を防止できる。
特性が良く、寿命の長い有機EL素子を得ることができ
る。
置の一例を示す図
ドを説明するための図
た状態を説明するための図
を示す図 (b):従来技術のカソード電極膜形成方法を説明するた
めの図
ターゲット 30……真空槽 d……コイル上端部
と基板表面との距離
Claims (8)
- 【請求項1】 表面に有機薄膜が形成された基板とター
ゲットとを真空槽内に配置し、 前記ターゲット表面をスパッタリングして前記有機薄膜
表面に導電性薄膜を形成する有機薄膜表面への導電性薄
膜形成方法であって、 前記真空槽内に設けられたコイル内に前記ターゲットを
納め、 前記真空槽内にスパッタリングガスを導入して前記コイ
ルに交流電圧を印加すると前記ターゲット表面をスパッ
タリングできるように構成する場合に、 前記コイルの上端部が前記ターゲット表面よりも前記基
板側に位置するようにし、 前記基板表面と前記コイルの上端部との距離を200m
m以上にし、 前記コイルに印加する交流電圧の周波数を13.56M
Hz以上100MHz以下にすることを特徴とする有機
薄膜表面への導電性薄膜形成方法。 - 【請求項2】 前記ターゲット裏面に磁石を配置し、前
記ターゲット表面近傍のプラズマ密度を高めるようにす
ることを特徴とする請求項1記載の有機薄膜表面への導
電性薄膜形成方法。 - 【請求項3】 前記有機薄膜表面への前記導電性薄膜の
形成初期では、前記真空槽内の圧力を1.33×10-2
Pa以下にすることを特徴とする請求項1又は請求項2
のいずれか1項記載の有機薄膜表面への導電性薄膜形成
方法。 - 【請求項4】 前記導電性薄膜の形成初期の状態が終了
した後、前記真空槽内に導入するスパッタリングガス流
量を増加させることを特徴とする請求項3記載の有機薄
膜表面への導電性薄膜形成方法。 - 【請求項5】 前記導電性薄膜を形成している間、前記
基板の温度を80℃以下にすることを特徴とする請求項
1乃至請求項4のいずれか1項記載の有機薄膜表面への
導電性薄膜形成方法。 - 【請求項6】 前記ターゲットがマグネシウムと銀とを
含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか
1項記載の有機薄膜表面への導電性薄膜形成方法。 - 【請求項7】 前記有機薄膜が形成された後、その基板
は大気に曝されないで前記真空槽内に搬入することを特
徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の有
機薄膜表面への導電性薄膜形成方法。 - 【請求項8】 有機薄膜と、該有機薄膜上に形成された
カソード電極膜を有する有機EL素子であって、 前記カソード電極膜は前記有機薄膜表面に形成された第
1の導電性薄膜と、該第1の導電性薄膜上に形成された
第2の導電性薄膜とを有し、 前記第1の導電性薄膜は前記有機薄膜との界面にダメー
ジを与えないように形成され、 前記第2の導電性薄膜は前記第1の導電性薄膜よりも早
い成膜速度で形成されたことを特徴とする有機EL素
子。
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|---|---|---|---|
| JP31267496A JP3719797B2 (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 有機薄膜表面への導電性薄膜形成方法 |
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