JPH10140428A - 紡績用回転リング - Google Patents
紡績用回転リングInfo
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- JPH10140428A JPH10140428A JP32087396A JP32087396A JPH10140428A JP H10140428 A JPH10140428 A JP H10140428A JP 32087396 A JP32087396 A JP 32087396A JP 32087396 A JP32087396 A JP 32087396A JP H10140428 A JPH10140428 A JP H10140428A
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Abstract
解消して回転筒の回転を円滑にした紡績用回転リングを
提供する。 【解決手段】 スピンドル3の回転が高速の定常状態と
なり、回転筒26がトラベラ8と一体になって高速回転
されたときに、回転筒26自体の加工精度やトラベラ8
による偏荷重により生じる回転筒26の動的アンバラン
スを、回転筒26に設けた環状の案内空間53内の2個
の球状重り59が案内空間53内を移動することによっ
てバランスさせ、回転筒26の回転を円滑にする。
Description
リング精紡機、リング撚糸機等、トラベラを用いて糸を
巻取る形式の紡機に用いられる紡績用回転リングに関す
る。
平3−8821号等によって、リングレールにスピンド
ルの回転中心と同心に固定筒を設け、この固定筒のフラ
ンジ部にスピンドルの回転中心と同心で回転するように
回転筒を軸受を介して回転自在に設け、その回転筒に、
スピンドル上のボビンに巻取られる糸をガイドするトラ
ベラを円周方向に周回自在に取付けて成る紡績用回転リ
ングが提案されている。この種の回転リングにおいて
は、高速回転に耐えうる軸受構造や回転筒の回転速度を
制御するブレーキ機構等の多数の提案が行われている
が、回転筒の回転バランスの改善については何ら考慮さ
れていない。
の実用化に当たり、種々の実験や研究の結果、この種の
回転リングにおいては、固定筒に回転筒を軸受を介して
回転自在に設けているので、加工機械が高精度化された
ものの、今だ加工誤差等により回転筒の重量中心が軸受
中心と完全に一致せず、偏重心が存在して回転筒の振れ
回りによる振動を発生していることが明らかになった。
また、回転筒には糸をガイドする為のトラベラを周回自
在に取付けているので、このトラベラの付設による偏荷
重によって回転筒に軸受中心に対する偏重心が生じ、回
転筒が高速回転したときに偏重心による振れ回りを生じ
て大きな振動を発生することも明らかになった。上記の
ように回転筒が回転振動を発生すると、回転リングの軸
受抵抗が大きく変動すると共に軸受抵抗そのものが増大
して回転筒やトラベラの回転性能が悪化し、糸張力のば
らつきによる糸品質の劣化を招いたり糸張力の増加によ
り糸切れを招く問題があり、また大きな振動の発生や過
大な軸受抵抗の発生により軸受部が損傷して回転リング
の寿命を低下させる問題がある。なお、回転筒の偏重心
による振れ回りを抑制するために回転筒の質量を増大さ
せることも考えられるが、回転筒の質量を増大させると
回転の立上り時間や停止時間が長くなって作業能率を低
下させ、また糸張力が大きくなって糸継が困難になった
り、軸受抵抗が大きくなって軸受寿命が短くなる等の問
題を生じ、回転リングの振れ回りを抑制する手段として
好ましいものではない。
の動的アンバランスや回転筒自体の動的アンバランスを
解消して回転筒の回転を円滑にし、トラベラで案内して
いる糸の張力を安定させて糸品質を良くすると共に糸切
れを防止できる紡出用回転リングを提供することにあ
る。また、この発明の課題は、回転筒の回転を円滑にす
ることにより紡出速度の高速化を図って生産性を高くで
き、また軸受抵抗の変動や抵抗そのものを小さくして回
転リングの寿命を延長できる紡出用回転リングを提供す
ることにある。また、この発明の課題は、トラベラによ
る動的アンバランスを解消することにより、使用可能な
トラベラの重量範囲を大幅に拡大して紡出可能糸の範囲
を広くできる紡出用回転リングを提供することにある。
は、リングレールに、スピンドルの回転中心と同心に固
定筒を設け、この固定筒に前記回転中心と同心で回転す
るように回転筒を回転自在に設け、その回転筒に糸をガ
イドするためのトラベラを周回可能に取付けて成る紡績
用回転リングにおいて、前記回転筒にバランス部材の移
動により動的アンバランスを解消するバランス機構を設
けたものである。本願の請求項2の発明は、回転筒に筒
軸線を中心とする環状の案内路を設け、その案内路にバ
ランス用の重り部材を案内路に沿って移動自在に設けた
ものである。本願の請求項3の発明は、請求項2におい
て、案内路を、筒軸線を中心とする環状の案内空間によ
って構成し、その案内空間内に重り部材としての重りを
移動自在に設けたものである。
て、案内路を、筒軸線を中心とする環状の密封状態の案
内空間によって構成し、その案内空間内に重り部材とし
ての流動体を流動自在に設けたものである。本願の請求
項5の発明は、請求項2において、案内路を複数設け、
夫々の案内路にバランス用の重り部材を案内路に沿って
移動自在に設けたものである。本願の請求項6の発明
は、回転筒に筒軸線を中心とする環状の案内空間を設
け、その案内空間内にバランス用の流動体とバランス用
の重りを移動自在に設けたものである。本願の請求項7
の発明は、回転筒に筒軸線を中心とする環状の案内路を
設け、その案内路に環状のバランスリングを偏心移動自
在に嵌合させたものである。
精紡機1のスピンドルレール2には、長手方向に所定ピ
ッチで多数のスピンドル3が回転自在に支持されてい
る。各スピンドル3は主モータ4によりチンプーリシャ
フトを介して駆動されるプーリ5やベルト6を介して回
転駆動される。なお、スピンドル3は各錘毎に設けた単
独モータによって回転されるようにしても良い。7はリ
ングレールで、図示しない昇降装置により一定量の上下
動(チェース)を行いつつ、そのチェース運動中にチェ
ース位置を僅かずつ上昇させる、いわゆるシェーパ送り
を行うようになっている。リングレール7には、各スピ
ンドル3に対応して、回転リング20が取り付けられて
いる。回転リング20は、トラベラ8を周回可能に案内
しており、このトラベラ8が主モータ4又は他のモータ
により回転されるドラフトローラ9から送出されてスネ
ールワイヤ11に案内されている糸10を案内しながら
スピンドル3の回りを旋回し、スピンドル3の回転数と
トラベラ8の回転数の差に相当する巻数分の糸をボビン
12の外周に巻取るようになっている。
詳細に説明する。リングレール7には、各スピンドル3
と対応して固定筒22の取付孔21が、スピンドル3の
回転中心Cと同心に形成されている。各取付孔21には
中空の固定筒22が嵌め込まれ、固定筒22の環状フラ
ンジ部22aがリングレール7上面に当て付けられた状
態で、固定筒22のリングレール7より下方に突出した
環状突出部22bに形成された環状係止溝23にゴム製
のセットリング24を嵌め込んで、固定筒22がリング
レール7に取り付けられている。固定筒22は合成樹脂
から成っており、後述の回転筒26の回転に伴う回転衝
撃を緩和し、また、回転筒の回転衝撃によりリングレー
ル7表面の塗装が剥がれて錆びが発生する事態も防止さ
れる。
まれた軸受としての摺接リング(摺動ベアリング)25
を介して回転筒26が、固定筒22の中心軸線と同心に
即ちスピンドル3の回転中心Cと同心に回転自在に支承
されている。摺接リング25は、固定筒22の上面に取
り付けられたカバー27により、上方へ抜けないように
保持されている。摺接リング25は、耐摩耗性の高い、
かつ、摩擦係数の小さなエンジニアリングプラスチッ
ク、エラストマー、あるいは、金属等から構成される。
回転筒本体28と、その回転筒本体28の下部に設けて
ある環状ブレーキ部29と、回転筒本体28の中間部外
周に設けてある樹脂製の防塵カバー30とで構成されて
いる。回転筒本体28は、上端部がフランジ部31に形
成され、フランジ部31には、トラベラ8が円周方向に
周回自在に案内されている。回転筒本体28のフランジ
部31の下方には、前記カバー27の僅か上方の位置に
防塵カバー30が一体に固着されている。環状ブレーキ
部29は、回転筒本体28に固着されている図3の樹脂
製のブレーキリング36によって構成されている。
を構成し、リング本体37の上部に円筒状の嵌合部38
が形成され、嵌合部38の下部に外方へ張り出す円環状
の上側遮断壁39が形成されている。ブレーキリング3
6は、嵌合部38が回転筒本体28の被嵌合部28aに
嵌着され、上側遮断壁39が回転筒本体28の下端部に
当接されて位置決めされている。ブレーキリング36の
上側遮断壁39の下部には、多数のフィン41が設けら
れている。各フィン41は円周方向等角度間隔で回転中
心Cを中心とする放射方向の縦板状に形成されている。
各フィン41の内側には、嵌合部38と連続する円筒状
の風圧遮断壁42が形成され、各フィン41をボビン1
2側の空間から遮蔽している。各フィン41の下側に
は、半径方向に延びる円環状の下側遮断壁43が形成さ
れ、各フィン41の下側を外部空間から遮蔽している。
下側遮断壁43は、風圧遮断壁42の下部から固定筒2
2の下部に対応する部分まで張出し、固定筒22の下部
との間に狭い隙間44を設けている。ボビン12(スピ
ンドル3)が高速定常回転となったときに、トラベラ8
が回転筒26とほぼ一体回転するように、回転筒本体2
8とトラベラ8間の摩擦抵抗、環状ブレーキ部31によ
る周囲の空気に対する回転抵抗が設定されている。
により回転中心に対する動的アンバランスを解消するバ
ランス機構50が設けられている。図2に示すバランス
機構50は、回転筒本体26の中間部内周面に筒軸線を
中心とする環状の案内路52を設け、その案内路52に
バランス部材としての重り部材51を案内路52に沿っ
て移動自在に設けて構成されている。案内路52は、筒
軸線を中心とする環状の案内空間53によって構成され
ている。案内空間53は、回転筒本体28の内面に筒軸
線を中心とする環状の案内溝54を形成し、案内溝53
の内周側の開口部を回転筒本体28に固着した樹脂製の
閉鎖リング55で塞いで形成されている。案内路52
は、案内空間53に代えて、外周側又は内周側に向けて
突出している環状の案内レールで構成しても良く、その
場合、重り部材は案内レールにトラベラのように周回自
在に取付ける。
周面に沿って転動自在に設けた球形状の重り59(ボー
ル59とも言う。)によって構成されている。この重り
59は、金属製、樹脂製、セラミック製等の球を利用す
れば良い。案内空間52内に入れるボール59の数は、
1つでも、或いは複数でも良いが、1つの場合には予め
バランスするように重量設定しておく必要があるので、
予めそのような設定を必要としない2つ以上にすること
が好ましい。また、案内空間52にボール59を複数入
れる場合、各ボール59の大きさ、材質、重さは別々で
も良く、同じにする必要はない。図4では、案内空間5
2内に同じ重り59を2個設けた場合を示している。な
お、重り部材51は、球状の重り59の代わりに、円弧
状の丸棒又は角棒で構成しても良いし、円柱状のコロに
よって構成しても良い。重り部材51は、案内路52に
沿って移動自在に設けた移動部材であればその形状に特
定されるものではなく、案内空間や案内レールに摺動自
在に設ける摺動片でも良い。案内空間53内には、必要
に応じて、ボール59の過渡応答を避けるためグリース
を少量塗布しても良い。その場合、案内空間53は、外
部空間に対して密封状態に閉鎖する。
ついて説明する。精紡機1の主モータ4を起動し、スピ
ンドル3を回転すると共に、リングレール7にチェース
とシェーパ送りを与えて、ドラフトローラ9から送り出
されてくる糸10を、スネールワイヤ11、トラベラ8
を経てボビン12の外周に巻取り、管糸を形成してい
く。スピンドル3が回転されるとトラベラ8も回転し、
トラベラ8と回転筒26の間の摩擦により回転筒26も
回転する。スピンドル3の回転が高速の定常状態となる
と、トラベラ8に加わる遠心力により、トラベラ8が回
転筒26のフランジ部31に強く接触した状態となるの
で、両者はほぼ一体に回転し、トラベラ8が回転筒26
に対して殆ど相対回転しないため、高速回転してもトラ
ベラ8の摩耗が小さく抑えられ、その寿命を長くでき
る。
ると、回転筒26もトラベラ8と一体になって高速回転
されるが、回転筒26にはそれ自体の加工精度によって
軸受中心Cとの間に偏重心が生じる上にフランジ部31
に装着したトラベラ8による偏荷重により軸受中心Cと
の間に偏重心が生じ、回転リング20に、回転筒26の
動的アンバランスによって回転筒26の振れ回りによる
振動を発生することになる。ところが、回転筒26に
は、回転筒本体28に筒軸線を中心とする環状の案内空
間53を設け、その案内空間53内に球形状の2個の重
り59を移動自在に設けたバランス機構50を備えてい
るので、このバランス機構50の重り59が案内空間5
3内を移動して回転筒26の偏重心がバランスされ、回
転筒26の動的アンバランスが解消されて回転筒26の
回転が円滑になる。
の重り部材を同心に周回移動自在に設けて置くことによ
り、その回転体が偏重心により振れ回りする場合、その
振動系の共振点を境にして共振点以下では偏重心が振れ
の外側に、共振点以上では偏重心が振れの内側に配され
ることになり、球状の重り部材は常に振れの外側に配さ
れるので、共振点以上では回転体の偏重心と重り部材と
に作用する遠心力が互いに相殺することが知られてい
る。回転リング20における回転筒26の回転はスピン
ドル3の回転によって例えば15,000回転以上の高
速回転に立ち上げられるので、回転筒26の回転数は常
に共振点以上で使用されると考えることができる。回転
筒26が高速回転されると、案内空間53内の2個の重
り59は回転筒26の偏重心側即ちトラベラ8が位置す
る側とは反対側に直ちに転動し、トラベラ8等に起因す
る回転筒26の偏重心に作用する遠心力を2個の重り5
9に作用する遠心力によってバランスさせて回転筒26
の振れ回りを抑制して振動を軽減し、その結果回転筒2
6は振動の少ない円滑な安定した回転が持続されること
になる。2個の重り59の重さは回転筒26の偏重心の
大きさに対応した適宜のものを設定するが、2個の重り
59が案内空間53内を適宜移動してバランスできる範
囲内であれば任意の大きさにすれば良い。
36の各フィン41が一体に回転し、回転筒26には、
各フィン41と空気との間の空気摩擦抵抗によって適度
な回転制動力を生じる。この場合、ブレーキリング36
の内側部分に風圧遮断壁42が設けられているので、ボ
ビン12の回転によって発生した旋回気流が各フィン4
1に作用しなくなり、回転筒26の減速が良好に行われ
る。従って、リングレール7が下降から上昇に切り変わ
って回転筒26の周速度(チェース運動するときボビン
径が上部より下部の方が大きいのでトラベラ8の回転速
度は上部より下部のときが速くなる。)が増速から減速
に変わると、ブレーキリング36のブレーキ力によって
回転筒26及びトラベラの回転速度が理想速度のように
減速されることになる。その結果、チェース運動の度に
回転筒26及びトラベラ8の減速が一時的に遅れてバル
ーニングが崩壊するのを防止でき、隣合うスピンドル3
間を仕切っているセパレータ(図示なし)に糸10が接
触するのを回避できて糸切れを防止できる。
速度がトラベラ8の回転速度を越えてしまう現象を回避
でき、スピンドル停止時においては、回転筒26とトラ
ベラ8とを同期して停止でき、トラベラ8の近傍におい
て糸10が乱れる所謂スナール現象を回避できる。ま
た、各フィン41が、上下側と半径方向内側を閉鎖され
て半径方向外側が開放された状態で旋回し、しかも各フ
ィン41が上側遮断壁39、下側遮断壁43、風圧遮断
壁42及び固定筒22の内面によって囲まれた閉鎖空間
で旋回されるので、各フィン41が空気を切りながら回
転する度合いが抑制され、過度のブレーキ力が作用する
ことがなくなり、その結果スピンドル3がボビン12、
トラベラ8、回転筒26を回転させるのに要する駆動エ
ネルギを節減でき、精紡機のランニングコストを低くで
きる。
レーキリング36と固定筒26の間を経て放射方向の隙
間44によって外部空間に連通しているので、ブレーキ
リング36の回転により隙間44に放射方向の空気の流
れを起こして摺接リング25部分に空気の流れを生じ、
その結果摺接リング部分で発生する熱を効率良く放熱で
きて回転筒26の円滑な回転を長期に亘って担保でき
る。
28の内周面に形成した環状の嵌合溝70に環状の密封
状態の案内空間53Eを形成している樹脂製の環状の案
内部材71を嵌着し、その案内空間53E内に重り部材
51としての流動体72を高さの半分程度迄流動自在に
入れたものである。流動体72としては、水、塩水、油
等で良いが、他の液体でも良く、液体以外の粉体又は粒
子状物でも良い。この実施形態では、回転筒26が回転
すると、回転筒26の偏重心とは反対側に流動体72が
流動し、その流動体72に作用する遠心力によって回転
筒26の動的アンバランスを円滑にかつ静かに解消す
る。
28の内周面に形成した環状の嵌合溝70Fに環状の密
封状態の案内空間53Fを形成している樹脂製の環状の
案内部材71を嵌着し、その案内空間53F内に重り部
材51としての1つ以上の球状のボール59Fと水、
油、粉体等の流動体72Fを高さの半分程度迄流動自在
に入れたものである。この実施形態では、回転筒26が
回転すると、回転筒26の偏重心とは反対側にボール5
9Fと流動体59Fが流動し、そのボール59Fと流動
体59Fに作用する遠心力によって回転筒26の動的ア
ンバランスを円滑にかつ静かに解消する。その場合、ボ
ール59Fの移動速度を流動体72Fによって小さくで
き、その結果ボール59Fの過度応答を避けることがで
き、回転筒26が共振周波数近辺で回転する場合でも、
回転筒26の回転を円滑にできる。
28の内周面に形成した環状の嵌合溝70Gに仕切壁7
5を有する樹脂製の閉鎖リング76を回転筒本体28に
固着して嵌合溝70G内に上下2つの案内空間53Gを
形成している。2つの案内空間53Gには、夫々1つ以
上のボール59Gが転動自在に入れられている。夫々の
案内空間53Gに入れるボール59Gの重量は等しくて
も異なっても良い。この実施形態では、回転筒26が回
転すると、2つの案内空間53G内のボール59Gが夫
々回転筒26の偏重心とは反対側に転動し、それらのボ
ール59Gに作用する遠心力によって回転筒26の動的
アンバランスを円滑に解消する。
28の内周面に形成した環状の嵌合溝70Hに密封状態
の案内空間53Hを上下2段に2つ形成している樹脂製
の環状の案内部材71Hを嵌着し、これらの2段の案内
空間53H内に流動体72Hを高さの半分以上程度迄等
量ずつ流動自在に密封したものである。夫々の流動体7
2Hの粘度を異にし、流動速度を違えるようにしても良
い。この実施形態では、回転筒26が回転すると、2つ
の案内空間53H内の流動体72Hが回転筒26の偏重
心とは反対側に別々に流動し、それらの流動体72Hに
作用する遠心力によって回転筒26の動的アンバランス
を円滑にかつ静かに解消する。
28の内周面に形成した環状の嵌合溝70Iに密封状態
の案内空間53Iを上下2段に2つ形成している樹脂製
の環状の案内部材71Iを嵌着し、これらの2段の案内
空間53I内に流動体72Iを夫々異なる量ずつ流動自
在に密封したものである。この実施形態では、回転筒2
6が回転すると、2つの案内空間53I内の流動体72
Iが回転筒26の偏重心とは反対側に別々に異なる量ず
つ流動し、それらの流動体72Iに作用する遠心力によ
って回転筒26の動的アンバランスを円滑にかつ静かに
解消する。
体28の内周面に形成した環状の嵌合溝70J内に環状
の断面丸形の案内空間53Jを形成する案内管78を充
填剤79によって埋設し、その案内管78の案内空間5
3J内にボール59Jを転動自在に入れたものである。
案内空間53Jの断面積の直径とボール59Jの直径と
を調整してボール59Jの外周と案内管78内周との間
の隙間を小さくすることによってボール59Jに働く過
度応答を回避できる。この実施形態では、回転筒26が
回転すると、案内管78内のボール59Jが回転筒26
の偏重心とは反対側に緩やかに転動し、そのボール59
Jに作用する遠心力によって回転筒26の動的アンバラ
ンスを効率良く解消する。
体28の外周面に筒軸線を中心とする環状の案内溝54
Kを形成し、案内溝53Kの外周側の開口部を回転筒本
体28に固着した閉鎖リング55Kで塞いで環状の案内
空間53Kが形成されている。案内空間53K内には1
つ以上のボール59Kが転動自在に入れられている。こ
の実施形態では、図2の実施形態と同様にボール59K
が回転筒26の偏重心とは反対側に転動して回転筒26
の動的アンバランスを解消する。
体28の内周面に筒軸線を中心とする環状の案内溝54
Lを外周側部程高くなるように斜めに傾斜させて形成
し、その傾斜案内溝54Lの内周側の開口部を回転筒本
体28に固着した閉鎖リング55Lで塞いで環状の傾斜
案内空間53Lが形成されている。傾斜案内空間53L
内には1つ以上のボール59Lが転動自在に入れられ、
所定の回転速度迄はボール59Lが内周側の下端部に位
置保持されるようにしている。この実施形態では、回転
筒26が共振点以上の回転速度になる迄はボール59L
が傾斜案内空間53Lの内壁と閉鎖リング55Lの外周
面との摩擦力又は下端部のみに設けた図示しない係止片
等によって円周方向の移動が阻止され、共振点以上にな
るとボール59Lが遠心力により上昇されて回転筒26
の偏重心とは反対側に転動し、回転筒26の動的アンバ
ランスを解消する。
本体28の内周面に設けた環状の傾斜案内溝54Mの内
周側の開口部を回転筒本体28に固着した閉鎖リング5
5Mで塞いで傾斜案内空間53Mが形成され、その傾斜
案内空間53Mの底部に筒軸線を中心とする浅い環状凹
溝80が複数本形成されている。傾斜案内空間53M内
には1つ以上のボール59Mが転動自在に入れられ、所
定の回転速度迄はボール59Mが所定の環状凹溝80に
位置保持されるようにしている。この実施形態でも、回
転筒26が共振点以上の回転速度になる迄はボール59
Mが傾斜案内空間53M内の環状凹溝80に位置保持さ
れ、共振点以上になるとボール59Mが遠心力により上
昇されて回転筒26の動的アンバランスを解消する。
本体28の下端部に環状の切欠部81を形成し、回転筒
本体28の下端部に樹脂製のブレーキリング36を嵌着
してブレーキリング36との間に環状の案内空間53N
が形成され、その案内空間53Nに1つ以上の金属製の
ボール59Nが転動自在に入れられている。この実施形
態では、案内空間53Nの底面が樹脂製であるので、金
属製のボール59Nが転動するときに金属どうしの摺動
を避けることができ、摩耗や騒音発生を少なくできる。
また、案内空間53Nを形成するための専用の閉鎖リン
グを省くことができる。
本体28のフランジ部31の上面に環状溝54Pを設
け、その環状溝54Pの上側をフランジ部31に固着し
た閉鎖リング55Pによって閉鎖して環状の案内空間5
3Pが形成されている。案内空間53Pには1つ以上の
ボール59Pが転動自在に入れられている。この実施形
態では、回転筒26の偏重心の主な原因となっているト
ラベラ8の位置と同じ高さ位置で回転筒26の動的アン
バランスをバランスさせることができ、回転筒26の振
動を効率良く解消できる。
バー30の上面に環状溝54Qを設け、その環状溝54
Qの上側を防塵カバー30に固着した閉鎖リング55Q
によって閉鎖して環状の案内空間53Qが形成されてい
る。案内空間53Qには1つ以上のボール59Qが転動
自在に入れられている。この実施形態では、案内空間5
3Qを防塵カバー30に設けているので、回転筒26に
対する加工を省くことができ、回転筒26の加工精度を
高く維持でき、また防塵カバー30を樹脂製とすること
で案内空間53Qを容易に設けることができる。
バー30の上面に環状溝54Rを設け、その環状溝54
Rの上側を防塵カバー30に固着した閉鎖リング55R
によって閉鎖して環状の案内空間53Rが水密に形成さ
れている。案内空間53Rには流動体72Rが流動自在
に密封されている。この実施形態でも、案内空間53R
を防塵カバー30に設けているので、回転筒26に対す
る加工を省くことができ、また防塵カバー30を樹脂製
とすることで案内空間53Rを容易に設けることができ
る。
本体28の外周面に筒軸線を中心とする環状の案内溝5
4Sを形成し、案内溝54Sの外周側の開口部を回転筒
本体28に固着した防塵カバー30で塞いで環状の案内
空間53Sが形成されている。環状の案内空間53S内
には筒軸線を中心とする環状のバランスリング85が円
周方向移動可能でかつ偏心移動自在に嵌合されている。
バランスリング85は案内空間53S内に移動自在に収
容され、遠心力により移動して外周面又は内周面が案内
空間53Sの内周面に当接するようになっている。この
実施形態では、回転筒26が回転すると、バランスリン
グ85が回転筒26の偏重心とは反対側に移動し、その
バランスリング85に作用する遠心力によって回転筒2
6の動的アンバランスを解消する。また、案内空間53
Sを形成するための専用の閉鎖リングを省くことができ
る。
本体28の軸受部より下側の外周面に筒軸線を中心とす
る環状の案内溝54Tを形成し、開放状態の環状の案内
空間53Tが形成されている。案内溝53Tの開口部は
固定筒22の内周面によって囲まれ、外部に露出される
ことはない。環状の案内空間53T内には筒軸線を中心
とする環状のバランスリング85Tが円周方向移動可能
でかつ偏心移動自在に嵌合されている。バランスリング
85Tは案内空間53T内に移動自在に収容され、遠心
力により移動して内周面が案内空間53Tの内周面即ち
回転筒本体28に当接するようになっている。この実施
形態では、回転筒26が回転すると、バランスリング8
5が回転筒26の偏重心とは反対側に移動して回転筒2
6の動的アンバランスを解消する。また、案内空間53
Tを形成するための閉鎖リングを不要にできる。
り部材51とトラベラ8とのバランスの関係を模式的に
示すもので、(a)は案内空間内にトラベラ8と等重量
の重り59を1個設けた場合、(b)は案内空間内にト
ラベラ8と等重量の重り59を2個設けた場合、(c)
は案内空間内にトラベラ8と等重量の重り59を3個設
けた場合、(d)は案内空間内にトラベラ8と等重量の
重り59とトラベラ8の半分の重量の重り59aとを設
けた場合、(e)は1つの案内空間内に流動体(液体)
72を密封した場合、(f)は2つの案内空間内に夫々
異なる量の流動体(液体)72を密封した場合を示して
いる。
筒にバランス部材の移動により動的アンバランスを解消
するバランス機構を設けたので、回転筒自体やトラベラ
の案内に起因する動的アンバランスを解消して回転筒の
回転を円滑にでき、使用可能なトラベラの重量範囲を拡
大できて紡出可能糸の範囲を広くでき、また、回転筒の
振れ回りによる振動を防止できて糸張力を安定させるこ
とができ、その結果糸品質を良くできると共に巻取速度
を高速化できて生産性を高くできる。また、回転筒の振
動防止により軸受抵抗の変動や抵抗そのものを小さくで
きて回転リングの寿命を延長できる。また、請求項2の
発明では、回転筒に環状の案内路を設け、その案内路に
重り部材を移動自在に設けているので、回転筒の回転に
よって重り部材が案内路に案内されて回転中心に対して
偏重心とは反対側に容易に移動し、簡易な構成によって
回転筒の動的アンバランスを効率良く解消できる。ま
た、請求項3の発明では、回転筒に設けた環状の案内空
間に球状の重りを転動自在に設けているので、回転筒の
動的アンバランスを重りの転動によって直ちに解消で
き、回転筒の動的アンバランスを確実に解消できる。ま
た、請求項4の発明では、密封状態の案内空間内にバラ
ンス用の流動体を流動自在に設けているので、流動体の
流動によって円滑にかつ静かに回転筒の動的アンバラン
スを効率良く解消できる。また、請求項5の発明におい
ては、案内路を複数設け、夫々の案内路にバランス用の
重り部材を移動自在に設けているので、重り部材が各案
内路を任意に移動して回転筒の動的アンバランスを効率
良く解消できる。また、請求項6の発明では、案内空間
に流動体と重錘を移動自在に設けているので、流動体の
流動と重錘の移動により回転筒の動的アンバランスを効
率良く解消できる。また、請求項7の発明では、回転筒
に設けた環状の案内路に環状のバランスリングを偏心移
動自在に嵌合させているので、バランスリングの偏心移
動によって回転筒の動的アンバランスを解消できる。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
す説明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 リングレールに、スピンドルの回転中心
と同心に固定筒を設け、この固定筒に前記回転中心と同
心で回転するように回転筒を回転自在に設け、その回転
筒に糸をガイドするためのトラベラを周回可能に取付け
て成る紡績用回転リングにおいて、前記回転筒にバラン
ス部材の移動により動的アンバランスを解消するバラン
ス機構を設けて成る紡績用回転リング。 - 【請求項2】 リングレールに、スピンドルの回転中心
と同心に固定筒を設け、この固定筒に前記回転中心と同
心で回転するように回転筒を回転自在に設け、その回転
筒に糸をガイドするためのトラベラを周回可能に取付け
て成る紡績用回転リングにおいて、前記回転筒に筒軸線
を中心とする環状の案内路を設け、その案内路にバラン
ス用の重り部材を案内路に沿って移動自在に設けて成る
紡績用回転リング。 - 【請求項3】 案内路を、筒軸線を中心とする環状の案
内空間によって構成し、その案内空間内に重り部材とし
ての重りを移動自在に設けて成る請求項2記載の紡績用
回転リング。 - 【請求項4】 案内路を、筒軸線を中心とする環状の密
封状態の案内空間によって構成し、その案内空間内に重
り部材としての流動体を流動自在に設けて成る請求項2
記載の紡績用回転リング。 - 【請求項5】 案内路を複数設け、夫々の案内路にバラ
ンス用の重り部材を案内路に沿って移動自在に設けて成
る請求項2記載の紡績用回転リング。 - 【請求項6】 リングレールに、スピンドルの回転中心
と同心に固定筒を設け、この固定筒に前記回転中心と同
心で回転するように回転筒を回転自在に設け、その回転
筒に糸をガイドするためのトラベラを周回可能に取付け
て成る紡績用回転リングにおいて、前記回転筒に筒軸線
を中心とする環状の案内空間を設け、その案内空間内に
バランス用の流動体とバランス用の重錘を移動自在に設
けて成る紡績用回転リング。 - 【請求項7】 リングレールに、スピンドルの回転中心
と同心に固定筒を設け、この固定筒に前記回転中心と同
心で回転するように回転筒を回転自在に設け、その回転
筒に糸をガイドするためのトラベラを回転可能に取付け
て成る紡績用回転リングにおいて、前記回転筒に筒軸線
を中心とする環状の案内路を設け、その案内路に環状の
バランスリングを偏心移動自在に嵌合させて成る紡績用
回転リング。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32087396A JP3568711B2 (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 紡績用回転リング |
| EP97119802A EP0843034A3 (en) | 1996-11-14 | 1997-11-12 | Rotary spinning ring structure |
| US08/969,603 US5970698A (en) | 1996-11-14 | 1997-11-13 | Rotary spinning ring structure |
| BR9705656A BR9705656A (pt) | 1996-11-14 | 1997-11-13 | Estrutura de anel rotativo para fiação |
| CN97126009A CN1106466C (zh) | 1996-11-14 | 1997-11-14 | 旋转纺纱钢领结构 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32087396A JP3568711B2 (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 紡績用回転リング |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10140428A true JPH10140428A (ja) | 1998-05-26 |
| JP3568711B2 JP3568711B2 (ja) | 2004-09-22 |
Family
ID=18126221
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32087396A Expired - Fee Related JP3568711B2 (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 紡績用回転リング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3568711B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109989138A (zh) * | 2019-04-10 | 2019-07-09 | 北京中科远恒科技有限公司 | 环锭纺纱机 |
-
1996
- 1996-11-14 JP JP32087396A patent/JP3568711B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109989138A (zh) * | 2019-04-10 | 2019-07-09 | 北京中科远恒科技有限公司 | 环锭纺纱机 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3568711B2 (ja) | 2004-09-22 |
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