JPH1014094A - 配線用遮断器 - Google Patents

配線用遮断器

Info

Publication number
JPH1014094A
JPH1014094A JP18142896A JP18142896A JPH1014094A JP H1014094 A JPH1014094 A JP H1014094A JP 18142896 A JP18142896 A JP 18142896A JP 18142896 A JP18142896 A JP 18142896A JP H1014094 A JPH1014094 A JP H1014094A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
current
frequency component
threshold
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18142896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3691594B2 (ja
Inventor
Junichi Yamamoto
山本淳一
Makoto Tsubaki
真 椿
Seiji Mito
水戸誠治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tempearl Industrial Co Ltd
Original Assignee
Tempearl Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tempearl Industrial Co Ltd filed Critical Tempearl Industrial Co Ltd
Priority to JP18142896A priority Critical patent/JP3691594B2/ja
Publication of JPH1014094A publication Critical patent/JPH1014094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3691594B2 publication Critical patent/JP3691594B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】過熱による皮膜の溶融による心線短絡や、トラ
ッキングによる短絡電流である、数十から200A程度
で、さらに正弦波でなく非連続の間欠的な電流でも、検
出して遮断可能な配線用遮断器を提供することを目的と
する。 【構成】電線の絶縁破壊による短絡で発生する短絡電流
の商用周波成分と、高周波成分の双方を、各々電圧に変
換して出力する商用周波用と高周波用2つの電流検出部
と、各電流検出部からの各電圧を増幅する2つの増幅部
と、増幅した各電圧が双方ともにある一定のしきい値以
上になった条件で、回路を閉じるゲート回路部と、ゲー
ト回路部の回路が閉じたとき、通電されるトリップコイ
ルと、トリップコイルに電源を供給する整流回路部と、
トリップコイルの通電により接点装置を開とする接点開
閉機構より成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本件の発明は配線用遮断器に係
り、 本発明は従来の遮断器が検知できない絶縁物の絶
縁破壊によって発生する放電状の短絡電流で、回路を遮
断する配線用遮断器に関る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来このような配線用
遮断器には過電流や短絡電流の検出にバイメタルや、電
磁コイルを使用していた。
【0003】しかし、その方式では図1のような、越
流、突入電流での誤動作を避けるため、瞬時遮断の検出
電流(半サイクルでの検出遮断電流)は、越流、突入電
流より小さくすることが出来なかった。上述の理由から
一般的に、瞬時遮断の動作電流は、遮断器定格電流の1
000%程度に選んであった。例えば、一般の住宅に用
いられる配線用遮断器の定格電流は、20Aであり、瞬
時遮断の動作電流は、実効値200A程度である。しか
しながら、コンセントに接続して用いるコードの皮膜の
絶縁劣化や、過熱による皮膜の溶融による心線短絡や、
トラッキングによる放電状の短絡では短絡電流が数十か
ら200A程度までであり、さらに短絡電流は連続した
正弦波でなく、図2に示すように非連続の間欠的な電流
となるため、前述の従来の遮断器では瞬時遮断動作せ
ず、遮断まで時間がかかり、最悪の場合短絡部分から出
火、火災に至ることがあった。
【発明の目的】そこで本件の目的とするところは、図2
のような、短絡電流の大きさが、数十から200A程度
で、さらに正弦波でなく非連続の間欠的な電流でも、瞬
時に検出して遮断可能で、且つ前述の越流や突入電流で
は誤動作しない配線用遮断器を提供しようとするもので
ある。
【0004】
【目的を解決するための手段及び効果】上述の目的を達
成するため本件の発明では、第1に請求項1では、電線
の絶縁破壊による放電状の短絡で発生する短絡電流の商
用周波数成分と、高周波数成分の双方を、2つの電流検
出部によりそれぞれ検出し、商用周波数成分の電流が過
負荷または短絡の状態にあり、更に高周波数成分がある
一定以上であるときのみトリップコイルを吸引させて、
接点開閉機構を引き外し、接点装置を開とするようにし
たものである。それにより、それぞれ独立した2つの電
流検出部により、例えば図2のような電線の絶縁破壊に
よる短絡で発生する短絡電流の、図2中aのような商用
周波数成分と、図2中bのような高周波数成分のそれぞ
れを検出し、aの商用周波数成分が過負荷又は短絡状態
にあって、bの高周波数成分がある既定の一定値を超え
て存在した場合のみトリップコイル以降の一連の動作を
行うようにしたもので、先の図1のような、越流、突入
電流のように高周波数成分が存在しない波形の電流で
は、遮断器は動作しない。したがって、商用周波数側の
電流検出部の感度を、越流、突入電流以下に設定して
も、高周波数成分のない越流、突入電流で誤動作するこ
となく、高周波数成分の電流を含むような前述のコード
皮膜の絶縁劣化や、過熱による皮膜の溶融による心線短
絡や、トラッキングによる放電状の短絡の場合には、越
流、突入電流より小さい短絡電流でも、瞬時に検出、遮
断することが出来る。
【0005】第2に請求項2では、電線の絶縁破壊によ
る放電状の短絡で発生する短絡電流の商用周波数成分
と、高周波数成分の双方を、各々電圧に変換して出力す
る、商用周波数用と高周波数用2つの電流検出部と、各
電流検出部からの各電圧を増幅する2つの増幅部と、増
幅した各電圧が、双方ともにそれぞれ定められたしきい
値以上になった条件で、回路を閉じるゲート回路部と、
ゲート回路部の回路が閉じたとき、通電されるトリップ
コイルと、トリップコイルに電源を供給する整流回路部
と、トリップコイルの通電により接点装置を開とする接
点開閉機構を備え、前記商用周波数成分のしきい値は、
過負荷または短絡の状態にあるか否かを判別する値に選
んだものである。それにより、商用周波数成分検出用の
電流検出部と、高周波数成分検出用の電流検出部によ
り、例えば図2のような波形の電線の絶縁破壊による短
絡で発生する短絡電流の、図2中aのような商用周波数
成分と、図2中bのような高周波数成分をそれぞれ検出
し、各々が検出した信号を増幅したものを、しきい値回
路により双方ともにそれぞれ定められたしきい値以上で
あった場合のみ、ゲート回路部によりトリップコイルに
通電を行い、トリップコイルにより接点装置を開とする
ようにしたから、先の図1のような、越流、突入電流の
ように高周波数成分が存在しない波形の電流では、遮断
器は動作しない。したがって、商用周波数側の電流検出
部の感度を、越流、突入電流以下に設定しても、越流、
突入電流で誤動作することなく、高周波数成分の電流を
含むような前述のコード皮膜の絶縁劣化や、過熱による
皮膜の溶融による心線短絡や、トラッキングによる放電
状の短絡の場合には、越流、突入電流より小さい短絡電
流でも瞬時に検出、遮断することが出来る。
【0006】第3に請求項3では、遮断器の主回路を貫
通させるA、B2つの変流器と、Aの変流器の両端に発
生する電圧から、商用周波数数成分のみを通過させるA
のフィルタ回路と、Bの変流器の両端に発生する電圧か
ら高周波数成分のみを通過させるBのフィルタ回路と、
Aのフィルタ回路の出力電圧を、増幅するAの増幅部
と、Bのフィルタ回路の出力電圧を、増幅するBの増幅
部と、Aの増幅部の出力電圧が、既定の一定値以上であ
れば出力をHレベルとするAのしきい値回路と、Bの増
幅部の出力電圧が、既定の一定値以上であれば出力をH
レベルとするBのしきい値回路と、AとBのしきい値回
路からの出力が双方ともにHレベルであった場合、サイ
リスタを動作させるAND回路と、AND回路の出力に
ゲートを接続し、アノード側をトリップコイルに、カソ
ード側を遮断器の一方の極に接続したサイリスタと、サ
イリスタのアノードに一端を接続されたトリップコイル
と、トリップコイルの他端と遮断器の他方の極側との間
に接続されたダイオードと、トリップコイルの通電によ
り接点装置を開とする機構部より成り、前記Aのしきい
値回路のしきい値は、商用周波数成分の電流が過負荷ま
たは短絡の状態にあるか否かを判別する値に選んだのも
である。それにより、A、B2つの変流器が、電流を検
知した場合に発生する電圧のAについては、例えば図2
中aのような商用周波数成分を、Bについては図2中b
のような高周波数成分をそれぞれフィルタ回路により通
過させ、増幅部以降の一連の動作を行うようにしたもの
で、先の図1のような、越流、突入電流のように高周波
数成分が存在しない波形の電流では、遮断器は動作しな
い。したがって、商用周波数側の電流検出部の感度を、
越流、突入電流以下に設定しても、越流、突入電流で誤
動作することなく、高周波数成分の電流を含むような前
述のコード皮膜の絶縁劣化や、過熱による皮膜の溶融に
よる心線短絡や、トラッキングによる放電短絡の場合に
は、越流、突入電流より小さい短絡電流でも、瞬時に検
出、遮断することが出来る。
【0007】第4に請求項4では、遮断器の主回路を貫
通させる商用周波数成分の電流のみを検出する変流器A
と、遮断器の主回路を貫通させる高周波数成分の電流の
みを検出する変流器Bと、Aの変流器の出力を増幅する
Aの増幅部と、Bの変流器の出力を増幅するBの増幅部
と、Aの増幅部の出力電圧が、一定値以上になったとき
Hレベルを出力するAのしきい値回路と、Bの増幅部の
出力電圧が、一定値以上になったときHレベルを出力す
るBのしきい値回路と、A、Bのしきい値回路からの出
力が双方ともにHレベルであった場合、サイリスタを動
作させるAND回路と、AND回路の出力にゲートを接
続し、アノード側をトリップコイルに、カソード側を遮
断器の一方の極に接続したサイリスタと、サイリスタの
アノードに一端を接続されたトリップコイルと、トリッ
プコイルの他端と遮断器の他方の極側との間に接続され
たダイオードと、トリップコイルの通電により、接点装
置を開とする接点開閉機構を備え、前記Aのしきい値回
路のしきい値は、商用周波数成分が、過負荷または短絡
の状態にあるか否かを判別する値に選んだのもである。
それにより、変流器自体に周波数特性を持たせることに
より、フィルタ回路を省略することが出来、回路を簡略
化することが出来た上で、図2の波形のような電線の絶
縁破壊による放電状の短絡で発生する短絡電流の、例え
ば図2中aのような商用周波数成分と、図6中bのよう
な高周波数成分のそれぞれを検出し、増幅部以降の一連
の動作を行うから、先の図1のような、越流、突入電流
のように高周波数成分が存在しない波形の電流では、遮
断器は動作しない。したがって、商用周波数側の電流検
出部の感度を、越流、突入電流以下に設定しても、越
流、突入電流では誤動作することなく、高周波数成分の
電流を含むような前述のコード皮膜の絶縁劣化や、過熱
による皮膜の溶融による心線短絡や、トラッキングによ
る放電状の短絡の場合には、越流、突入電流より小さい
短絡電流でも、瞬時に検出、遮断することが出来る。
【0008】第5に請求項5では、遮断器の主回路に配
置されるA、B2つの内部インピーダンスによる電流に
比例した電圧発生部と、Aの電圧発生部の両端に発生す
る電圧から、商用周波数成分のみを通過させるAのフィ
ルタ回路と、Bの電圧発生部の両端に発生する電圧から
高周波数成分のみを通過させるBのフィルタ回路と、A
のフィルタ回路の出力電圧を、増幅するAの増幅部と、
Bのフィルタ回路の出力電圧を、増幅するBの増幅部
と、Aの増幅部の出力電圧が既定の一定値以上であれば
出力をHレベルとするAのしきい値回路と、Bの増幅部
の出力電圧が既定の一定値以上であれば出力をHレベル
とするBのしきい値回路と、AとBのしきい値回路から
の出力が双方ともにHレベルであった場合、サイリスタ
を動作させるAND回路と、AND回路の出力にゲート
を接続し、アノード側をトリップコイルに、カソード側
を遮断器の一方の極に接続したサイリスタと、サイリス
タのアノードに一端を接続されたトリップコイルと、ト
リップコイルの他端と遮断器の他方の極側との間に接続
されたダイオードと、トリップコイルの通電により接点
装置を開とする機構部を備え、前記Aのしきい値回路の
しきい値は、商用周波数成分の電流が、過負荷または短
絡の状態にあるか否かを判別する値に選んだのもであ
る。それにより、遮断器の主回路に配置される2つの内
部インピーダンスによる電流に比例した電圧発生部と、
フィルタ回路によって、図2のような波形の電線の絶縁
破壊による放電状の短絡で発生する短絡電流の、例えば
図2中aのような商用周波数成分と、図2中bのような
高周波数成分のそれぞれを検出し、増幅部以降の一連の
動作を行うから、先の図1のような、越流、突入電流の
ような高周波数成分が存在しない波形の電流では、遮断
器は動作しない。したがって、商用周波数側の電流検出
部の感度を、越流、突入電流以下に設定しても、越流、
突入電流で誤動作することなく、高周波数成分の電流を
含むような前述のコード皮膜の絶縁劣化や、過熱による
皮膜の溶融による心線短絡や、トラッキングによる放電
状の短絡の場合には、越流、突入電流より小さい短絡電
流でも瞬時に遮断動作することが出来る。
【0009】
【実施例の説明】以下に本件発明を図面を用いて詳細に
説明する。
【0010】図1は、白熱電灯の点灯時の越流電流の波
形の一例で、定格20Aの白熱電灯の場合、点灯初期の
電流のピーク値は、約300Aに達するが、周波数成分
は、商用周波数成分しか含んでいない。
【0011】図2は、コンセントに接続されるコードの
皮膜の絶縁劣化や、過熱による皮膜の溶融による心線短
絡や、トラッキングによる放電状の短絡の場合の短絡電
流波形で、電流のピーク値は数十から数百アンペアで、
基本的な商用周波数成分aと、高周波数成分bを含んで
いることを特徴とする電流波形である。
【0012】図3は、本件発明の第1の実施例の図であ
る。
【0013】図3中1は、変流器Aであり、遮断器の主
回路に流れる電流を検出する。
【0014】図3中2は、変流器Bであり、遮断器の主
回路に流れる電流を検出する。
【0015】図3中13は、Aのフィルタ回路であり、
本回路では、1の変流器Aが検出した主回路に流れる電
流の商用周波数成分(図2のa)のみ通過させるもので
ある。
【0016】図3中23は、Bのフィルタ回路であり、
本回路では、1の変流器Bが検出した主回路に流れる電
流の高周波数成分(図2のb)のみ通過させるものであ
る。
【0017】図3中11は、Aの増幅回路で、例えばオ
ペアンプ等で構成され、フィルタ回路13からの出力電
圧を増幅する。
【0018】図3中21は、Bの増幅回路で、例えばオ
ペアンプ等で構成され、フィルタ回路23からの出力電
圧を増幅する。
【0019】図3中12は、増幅回路11の出力が既定
のしきい値以上か否かを判定するしきい値回路で、しき
い値以上であると判定した場合のみ、Hレベルの出力を
発生し、商用周波数の約半サイクルから、1サイクルの
間、出力を保持する。
【0020】図3中22は、増幅回路21の出力が既定
のしきい値以上か否かを判定するしきい値回路で、しき
い値以上であると判定した場合のみ、Hレベルの出力を
発生し、商用周波数の約半サイクルから、1サイクルの
間、出力を保持する。
【0021】図3中3はAND回路で、12と22の2
つの出力がともにHレベルであった場合のみ出力をHレ
ベルとする。
【0022】図3中4はサイリスタで、3の出力電圧が
既定の一定値以上の電圧を受けると、アノード−カソー
ド間をショートする。
【0023】図3中5はトリップコイルで、サイリスタ
4が、ON動作すると、ダイオード6で整流された電源
により励磁され、励磁されると、図示しない接点開閉機
構部に作用して接点装置7の開放を行う。
【0024】図4は第2の実施例であり、第1の実施例
図3と異なるところは、フィルタ回路13、23を備え
ない代わりに、遮断器の主回路を貫通して商用周波数成
分の電流のみを検出、出力する10の変流器Aと、遮断
器の主回路を貫通して高周波数成分の電流のみを検出、
出力する20の変流器Bとを備えている点であり、その
他は同一の構成である。
【0025】10の変流器Aは、コアを選択する等の方
法で、遮断器の主回路を貫通して商用周波数成分(図2
のa)の電流成分のみを検出するものである。
【0026】20の変流器Bは、コアを選択する等の方
法で、遮断器の主回路を貫通して商用周波数成分(図2
のb)の電流成分のみを検出するものである。
【0027】これらの変流器10、20を使用すること
により、変流器の出力を直接増幅回路11、21に入力
することが出来、これによりフィルタ回路を省略するこ
とが出来、回路を単純化することが出来る。
【0028】増幅回路以降の回路動作は実施例1と同様
であり、しきい値回路の出力がHレベルとなりAND回
路の出力がHレベルとなると、サイリスタ4の動作と、
ダイオード6で整流された電源により励磁され、動作す
ると、図示しない接点開閉機構部に作用して接点装置7
の開放を行う。
【0029】図5は第3の実施例であり、第1の実施例
図3と異なるところは、変流器1、2の代わりに、遮断
器の内部インピーダンスによる電流に比例した電圧発生
部100を備えている点であり、その他は同一の構成で
あり、動作も同一である。
【0030】電圧発生部100は、配線用遮断器の主回
路に存在するインピーダンスをそのまま利用することが
出来る。例えば、従来の配線用遮断器の過電流引き外し
素子として用いられるバイメタルや、電磁石コイルのイ
ンピーダンスを利用することが出来る。
【0031】以上の第1の実施例から第3の実施例にお
いて、商用周波数成分の電流検出レベル、すなわちしき
い値回路12の出力がHレベルになるための主回路に流
れる商用周波数成分の電流レベルは、白熱電灯の点灯時
に流れる越流や、電動機の始動時に流れる突入電流の大
きさより小さく、配線用遮断器の定格電流より数倍大き
い範囲に設定する。即ち、従来の配線用遮断器でいう過
負荷ないし短絡領域の電流に設定する。具体的には20
Aの配線用遮断器の場合、40から200A程度に選ば
れ、そのために変流器1、10の出力電圧特性や、増幅
器11の増幅率、しきい値回路12のしきい値レベルを
調整する。
【0032】又、高周波数成分の電流検出レベル、すな
わちしきい値回路22の出力がHレベルになるための主
回路に流れる高周波数成分の電流レベルは、ノイズによ
り誤動作しない程度に小さく設定する。具体的には数A
程度に設定し、そのために変流器2、20の出力電圧特
性や、増幅器21の増幅率、しきい値回路22のしきい
値レベルを調整する。又、検出する高周波数成分の周波
数範囲は実際に前述のコードの短絡事故時に発生する高
周波数成分1kHzから数10kHz程度に選ばれる。
【0033】以上のように構成された本件発明の配線用
遮断器は、図1に示すような越流や突入電流における商
用周波数成分の電流は、本件発明の商用周波数成分の電
流検出レベルを超えているから、しきい値回路12の出
力はHレベルとなるが、越流や突入電流には商用周波数
成分以外の高周波数成分を含んでいないので、しきい値
回路22の出力はLレベルとなっていて、AND回路3
の出力は、Lレベルとなり、サイリスタ4はトリガーさ
れず、トリップコイル5は吸引されないので、遮断器は
開動作しない。
【0034】次に図2に示すようなコードの事故電流で
は商用周波数成分aは、数十から数百Aであって、しき
い値回路12の出力は、Hレベルとなるとともに、高周
波数成分bを含むため、しきい値回路22の出力もHレ
ベルとなって、AND回路3の出力はHレベルとなり、
サイリスタ4はトリガーされ、トリップコイル5が吸引
され、遮断器は瞬時に開動作する。
【0035】したがって越流や突入電流では接点装置を
開動作しないが、コード事故による放電状短絡電流につ
いては電流値が越流や突入電流より小さくとも、特定の
高周波数成分を含むので接点を開動作することが出来
る。なお、従来の20A定格の配線用遮断器でも数十か
ら数百Aの過負荷短絡電流領域で接点装置を開動作する
ことは出来るが、短絡発生から接点装置の開動作まで
は、数秒から数十秒の時間がかかり、本件の発明のよう
に短絡発生後、瞬時に接点装置を開動作することは出来
なかった。
【0036】本件発明による配線用遮断器に従来の熱動
型過電流検出引き外し装置(バイメタル)や、電磁型過
電流検出引き外し装置(ダッシュポット型電磁石)を組
合せ使用すれば、従来の過負荷や短絡電流から、配線を
保護する機能は持ちながら更にコンセントにコードを接
続したときのコードの絶縁劣化や通電過熱によるコード
皮膜の溶融による心線短絡や、トラッキングによる放電
状の短絡により即座に回路を遮断して、コードの部分過
熱による出火、火災の発生を防止できる機能を併せ持つ
配線用遮断器を提供できる。
【効果】
【0037】以上のように本発明によれば、越流電流
や、突入電流では誤動作することなく、短絡電流値がそ
れより小さく、高周波数成分を含むような放電状の短絡
電流を発生するコード事故では、瞬時に接点装置を開動
作して、火災の発生を防止する配線用遮断器を得られる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 越流、突入電流波形の例
【図2】 非連続の間欠的な放電状短絡電流波形の例
【図3】 本件発明の第1の実施例の図
【図4】 本件発明の第2の実施例の図
【図5】 本件発明の第3の実施例の図
【符号の説明】
1 変流器A 2 変流器B 3 AND回路 4 サイリスタ 5 トリップコイル 6 ダイオード 7 接点装置 11 Aの増幅回路 12 Aのしきい値回路 13 Aのフィルタ回路 21 Bの増幅回路 22 Bのしきい値回路 23 Bのフィルタ回路 100 電圧発生部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電線の絶縁破壊による短絡で発生する放電
    状の短絡電流の商用周波数成分と、高周波数成分の双方
    を、2つの電流検出部によりそれぞれ検出し、商用周波
    数成分の電流が過負荷または短絡の状態にあり、更に高
    周波数成分がある一定値以上であるときのみトリップコ
    イルを吸引させて、接点開閉機構を引き外し、接点装置
    を開とすることを特徴とする配線用遮断器。
  2. 【請求項2】電線の絶縁破壊による短絡で発生する放電
    状の短絡電流の商用周波数成分と、高周波数成分の双方
    を、各々電圧に変換して出力する商用周波数用と高周波
    数用2つの電流検出部と、各電流検出部からの各電圧を
    増幅する2つの増幅部と、増幅した各電圧が双方ともに
    それぞれ定められたしきい値以上になった条件で、回路
    を閉じるゲート回路部と、ゲート回路部の回路が閉じた
    とき、通電されるトリップコイルと、トリップコイルに
    電源を供給する整流回路部と、トリップコイルの通電に
    より接点装置を開とする接点開閉機構より成り、前記商
    用周波数成分のしきい値は、商用周波数成分の電流が過
    負荷または短絡の状態にあるか否かを判別する値に選ん
    だことを特徴とする配線用遮断器。
  3. 【請求項3】遮断器の主回路を貫通させるA、B2つの
    変流器と、 Aの変流器の両端に発生する電圧から、商用周波数成分
    のみを通過させるAのフィルタ回路と、 Bの変流器の両端に発生する電圧から高周波数成分のみ
    を通過させるBのフィルタ回路と、 Aのフィルタ回路の出力電圧を、増幅するAの増幅部
    と、 Bのフィルタ回路の出力電圧を、増幅するBの増幅部
    と、 Aの増幅部の出力電圧が、既定の一定値以上であれば出
    力をHレベルとするAのしきい値回路と、 Bの増幅部の出力電圧が、既定の一定値以上であれば出
    力をHレベルとするBのしきい値回路と、 AとBのしきい値回路からの出力が双方ともにHレベル
    であった場合、サイリスタを動作させるAND回路と、 AND回路の出力にゲートを接続し、アノード側をトリ
    ップコイルに、カソード側を片側の極に接続したサイリ
    スタと、 サイリスタのアノードに一端を接続されたトリップコイ
    ルと、 トリップコイルの他端と遮断器の他側の極側との間に接
    続されたダイオードと、 トリップコイルの通電により接点装置を開とする接点開
    閉機構部より成り、前記Aのしきい値回路のしきい値
    は、商用周波数成分の電流が過負荷または短絡の状態に
    あるか否かを判別する値に選んだことを特徴とする配線
    用遮断器。
  4. 【請求項4】遮断器の主回路を貫通させる商用周波数成
    分の電流のみを検出する変流器Aと、 遮断器の主回路を貫通させる高周波数成分の電流のみを
    検出する変流器Bと、 Aの変流器の出力を増幅するAの増幅部と、 Bの変流器の出力を増幅するBの増幅部と、 Aの増幅部の出力電圧が、一定値以上になったときHレ
    ベルを出力するAのしきい値回路と、 Bの増幅部の出力電圧が、一定値以上になったときHレ
    ベルを出力するBのしきい値回路と、 A、Bのしきい値回路からの出力が双方ともにHレベル
    であった場合、サイリスタを動作させるAND回路と、 AND回路の出力にゲートを接続し、アノード側をトリ
    ップコイルに、カソード側を遮断器の一方の極に接続し
    たサイリスタと、 サイリスタのアノードに一端を接続されたトリップコイ
    ルと、 トリップコイルの他端と遮断器の他側の極との間に接続
    されたダイオードと、 トリップコイルの通電により、接点装置を開とする接点
    開閉機構部より成り、前記Aのしきい値回路のしきい値
    は、商用周波数成分の電流が過負荷または短絡の状態に
    あるか否かを判別する値に選んだたことを特徴とする配
    線用遮断器。
  5. 【請求項5】遮断器の主回路に配置される内部インピー
    ダンスによる電流に比例した電圧発生部と、 電圧発生部の両端に発生する電圧から、商用周波数成分
    のみを通過させるAのフィルタ回路と、 電圧発生部の両端に発生する電圧から高周波数成分のみ
    を通過させるBのフィルタ回路と、 Aのフィルタ回路の出力電圧を、増幅するAの増幅部
    と、 Bのフィルタ回路の出力電圧を、増幅するBの増幅部
    と、 Aの増幅部の出力電圧が、既定の一定値以上であれば出
    力をHレベルとするAのしきい値回路と、 Bの増幅部の出力電圧が、既定の一定値以上であれば出
    力をHレベルとするBのしきい値回路と、 AとBのしきい値回路からの出力が双方ともにHレベル
    であった場合、サイリスタを動作させるAND回路と、 AND回路の出力にゲートを接続し、アノード側をトリ
    ップコイルに、カソード側を遮断器の一方の極に接続し
    たサイリスタと、 サイリスタのアノードに一端を接続されたトリップコイ
    ルと、 トリップコイルの他端と遮断器の他側の極との間に接続
    されたダイオードと、 トリップコイルの通電により接点装置を開とする接点開
    閉機構部より成り、前記Aのしきい値回路のしきい値
    は、商用周波数成分の電流が過負荷または短絡の状態に
    あるか否かを判別する値に選んだことを特徴とする配線
    用遮断器。 【0001】
JP18142896A 1996-06-21 1996-06-21 配線用遮断器 Expired - Lifetime JP3691594B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18142896A JP3691594B2 (ja) 1996-06-21 1996-06-21 配線用遮断器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18142896A JP3691594B2 (ja) 1996-06-21 1996-06-21 配線用遮断器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1014094A true JPH1014094A (ja) 1998-01-16
JP3691594B2 JP3691594B2 (ja) 2005-09-07

Family

ID=16100611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18142896A Expired - Lifetime JP3691594B2 (ja) 1996-06-21 1996-06-21 配線用遮断器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3691594B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289900A (ja) * 2000-04-11 2001-10-19 Tempearl Ind Co Ltd 絶縁劣化検出回路と該回路を用いた装置
JP2012055047A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Hitachi Automotive Systems Ltd 電動駆動制御装置の過電流検出装置および過電流検出方法
CN102801132A (zh) * 2012-09-10 2012-11-28 厦门大恒科技有限公司 一种电流选择通过控制组件
JP2014018075A (ja) * 2013-10-31 2014-01-30 Hitachi Automotive Systems Ltd 過電流検出装置
JP2016021859A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 エルエス産電株式会社Lsis Co., Ltd. 高速事故電流検出回路
JP2017173008A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 日東工業株式会社 放電事故の検出システム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289900A (ja) * 2000-04-11 2001-10-19 Tempearl Ind Co Ltd 絶縁劣化検出回路と該回路を用いた装置
JP2012055047A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Hitachi Automotive Systems Ltd 電動駆動制御装置の過電流検出装置および過電流検出方法
US8947838B2 (en) 2010-08-31 2015-02-03 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Overcurrent fault detection device for electrical drive control system
CN102801132A (zh) * 2012-09-10 2012-11-28 厦门大恒科技有限公司 一种电流选择通过控制组件
JP2014018075A (ja) * 2013-10-31 2014-01-30 Hitachi Automotive Systems Ltd 過電流検出装置
JP2016021859A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 エルエス産電株式会社Lsis Co., Ltd. 高速事故電流検出回路
US9599654B2 (en) 2014-07-15 2017-03-21 Lsis Co., Ltd. Fault current detecting circuit
JP2017173008A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 日東工業株式会社 放電事故の検出システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3691594B2 (ja) 2005-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6532139B2 (en) Arc fault circuit interrupter and circuit breaker having the same
US6014297A (en) Apparatus for detecting arcing faults and ground faults in multiwire branch electric power circuits
CA2248493C (en) Arc fault detector with immunity to tungsten bulb burnout and circuit breaker incorporating same
US6522509B1 (en) Arc fault detection in ac electric power systems
US6246556B1 (en) Electrical fault detection system
US6671150B2 (en) Circuit breaker for detecting an excessive voltage and tripping responsive thereto
KR100673588B1 (ko) 누설 전류 차단기
JPH06260075A (ja) 回路遮断器
JP2003536353A (ja) アーク故障検出回路遮断器システム
JPH0152974B2 (ja)
US7161775B2 (en) Arc fault circuit breaker and apparatus for detecting wet track arc fault
KR100408427B1 (ko) 누설전류차단기의 서지 오동작 방지회로
US6459554B1 (en) Drive circuit for the trip actuator of a network protector and a network protector incorporating the same
JPH1014094A (ja) 配線用遮断器
KR100501419B1 (ko) 동작테스트 기능을 갖는 저압 1상용 과전압 누전차단기
IE850214L (en) Residual current device
US3676737A (en) Ground-fault detector using square hysteresis loop reactor core
KR20000053944A (ko) 아크 결함 보호용 차단기 및 이를 구비하는 회로 차단기
JP2004531999A (ja) 低電圧遮断器の過電流トリップ装置のためのバイパス回路
KR102522519B1 (ko) 아크 및 과부하에 의한 화재예방용 전원차단회로
JP3771404B2 (ja) 配線用遮断器
JPS6331418A (ja) 回路しや断器
CA2300344C (en) Apparatus for detecting arcing faults and ground faults in multiwire branch electric power circuits
KR200188852Y1 (ko) 누전 차단 장치
JPH0522840A (ja) 漏電遮断器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050616

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090624

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100624

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110624

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120624

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130624

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term