JPH1014115A - 容量積算方法およびバッテリパック - Google Patents

容量積算方法およびバッテリパック

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JPH1014115A
JPH1014115A JP8161472A JP16147296A JPH1014115A JP H1014115 A JPH1014115 A JP H1014115A JP 8161472 A JP8161472 A JP 8161472A JP 16147296 A JP16147296 A JP 16147296A JP H1014115 A JPH1014115 A JP H1014115A
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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
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  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 充電容量の積算値を、精度良く求めることが
できるようにする。 【解決手段】 現在容量(電池に残っている容量)(図
3(A)において実線で示す部分)が、所定の基準レベ
ル以上であって、所定のステップ幅Cphの範囲内にあ
る場合は、基準レベル(図3(A)において点線で示す
部分)および積算容量(図3(B)において実線で示す
部分)のいずれも更新されない。現在容量が、基準レベ
ルよりステップ幅Cph以上大きくなると、基準レベル
および現在容量の両方がステップ幅Cphだけインクリ
メントされる。また、現在容量が、基準レベルより小さ
くなると、基準レベルは、現在容量以下になるまで、ス
テップ幅Cph単位でデクリメントされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容量積算方法およ
びバッテリパックに関し、特に、2次電池の充電容量ま
たは放電容量の積算値を、精度良く求めることができる
ようにする容量積算方法およびバッテリパックに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、2次電池の寿命を知るための
目安として、充放電の回数(サイクル)や、充電容量ま
たは放電容量の積算値(累積値)などが用いられるが、
2次電池の消耗状態は、例えば、放電が完全に行われて
から、充電が行われたかどうかなどによって異なるた
め、充放電の回数は、2次電池の寿命の目安としては、
あまり当てにはならない。
【0003】一方、充電容量または放電容量の積算値
(以下、適宜、積算容量)は、そのようなことがなく、
従って、2次電池の寿命を知るための目安としては、積
算容量による方が好ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、積算容量の
求め方としては、2次電池の残容量(2次電池に残って
いる容量)を検出し、その変化を積算していくことで、
何Ah(アンペアアワー)、あるいは何Wh(ワットア
ワー)の充電または放電が行われたのかを求める方法が
ある。しかしながら、2次電池の残容量は、ノイズや、
充放電レートにより変化する場合があり、また、その検
出結果に誤差が含まれる場合もあるため、2次電池の残
容量の、誤差と考えられる微小な変化を積算していく
と、積算容量に含まれる誤差が大きなものとなる課題が
あった。
【0005】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、積算容量を、比較的精度良く求めること
ができるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の容量積
算方法は、2次電池の現在容量を検出し、現在容量が所
定のステップ幅以上変化している場合、積算容量を、そ
の値に、現在容量の所定のステップ幅以上の変化を加算
したものに更新することを特徴とする。
【0007】請求項9に記載のバッテリパックは、2次
電池の現在容量を検出する検出手段と、現在容量が所定
のステップ幅以上変化しているかどうかを判定する判定
手段と、現在容量が所定のステップ幅以上変化している
場合、積算容量を、その値に、現在容量の所定のステッ
プ幅以上の変化を加算したものに更新する更新手段とを
備えることを特徴とする。
【0008】請求項1に記載の容量積算方法において
は、2次電池の現在容量を検出し、現在容量が所定のス
テップ幅以上変化している場合、積算容量を、その値
に、現在容量の所定のステップ幅以上の変化を加算した
ものに更新するようになされている。
【0009】請求項9に記載のバッテリパックにおいて
は、検出手段は、2次電池の現在容量を検出し、判定手
段は、現在容量が所定のステップ幅以上変化しているか
どうかを判定するようになされている。更新手段は、現
在容量が所定のステップ幅以上変化している場合、積算
容量を、その値に、現在容量の所定のステップ幅以上の
変化を加算したものに更新するようになされている。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用したパソコ
ンシステムの一実施例の構成を示している。このパソコ
ンシステムは、例えば携帯型のパソコン(本体)30
と、それに対して着脱可能なバッテリパック20とから
構成されており、パソコン30は、バッテリパック20
を電源として動作可能なようになされている。
【0011】バッテリパック20は、2次電池Eの状態
(例えば、2次電池Eの電圧や、充放電電流、残容量な
ど)をモニタして、充電器(図示せず)や、パソコン3
0などの負荷との間でデータのやりとり(通信)を行
う、いわゆるインテリジェントバッテリ(スマートバッ
テリ(Smart Battery)(デュラセル(Duracell)社、
インテル(Intel)社で提唱されている))などと呼ば
れるもので、例えば、電池監視用のマイコン(マイクロ
コンピュータ)1を内蔵している。このようなバッテリ
パック20によれば、そこから送信されてくる2次電池
Eの状態を、充電器あるいは負荷側において、ユーザに
報知することができる。
【0012】バッテリパック20が内蔵する2次電池E
は、例えば、リチウムイオン系の2次電池Eで、その+
端子は、パック(バッテリパック20のパッケージ)の
+端子7に接続されており、また、その−端子は、電流
検出回路3およびスイッチ2を介して、パックの−端子
(GND端子)8に接続されている。従って、2次電池
Eの放電電流は、+端子2および−端子8を介して流れ
る(パソコン30に対して、+端子2および−端子8を
介して放電電流が供給される)。なお、バッテリパック
20が充電される場合も、充電電流は、+端子2および
−端子8を介して流れる。
【0013】マイコン(マイクロコンピュータ)1(検
出手段)(判定手段)(更新手段)は、例えば、CPU
などを内蔵し、電流検出回路3または電圧検出回路4の
出力を、周期的に受信し、これにより、2次電池Eに流
れる電流(放電電流および充電電流)または2次電池E
の電圧(以下、適宜、電池電圧という)を、それぞれ認
識するようになされている。そして、マイコン1は、そ
の電圧や電流に基づいて、通常はオンになっているスイ
ッチ2を制御してオフにさせるようになされており、こ
れにより、電流(充電電流または放電電流)を遮断し、
過充電や過放電、過電流を防止するようになされてい
る。
【0014】また、マイコン1は、上述したようにして
認識した電池電圧に基づいて、2次電池Eの現在の残容
量を求め(検出し)(検出された残容量を、以下、適
宜、現在容量という)、さらに、その現在容量に基づい
て、充電容量についての積算容量を求めるようにもなさ
れている。さらに、マイコン1は、パックの通信端子9
に接続されており、この通信端子9を介して、パソコン
30と、所定の通信手順にしたがって通信を行うように
もなされている。即ち、マイコン1は、通信端子9を介
して送信されてくるデータ(コマンド)に応じて、所定
の処理を行ったり、あるいは、電池電圧、充放電電流、
2次電池Eの残容量、積算容量などを、通信端子9を介
して、パソコン30に送信するようになされている。
【0015】ここで、リチウムイオン電池については、
その電池電圧(オープン電圧)と残容量とに関連性があ
り、電池電圧がわかれば、残容量を求めることができ
る。そこで、マイコン1は、リチウムイオン電池である
2次電池Eの残容量を、上述したように、その電池電圧
に基づいて求めるようになされている。
【0016】スイッチ2は、マイコン1の制御にしたが
ってスイッチングし、これにより、充電電流、放電電流
をオン/オフするようになされている。電流検出回路3
は、そこに流れる電流、即ち、2次電池Eの放電電流、
および2次電池Eに対する充電電流を検出し、マイコン
1に供給するようになされている。電圧検出回路4は、
電池電圧を検出し、マイコン1に供給するようになされ
ている。レジスタ部5は、例えば、積算容量や、後述す
る基準レベル、容量極小値、容量極大値が保持される変
数その他の値を記憶するためのレジスタで構成されてい
る。表示部6(表示手段)は、例えば、液晶ディスプレ
イなどでなり、マイコン1の制御の下、積算容量その他
の情報を表示するようになされている。ROM10に
は、マイコン1の動作上必要なプログラムやデータが記
憶されている。即ち、マイコン1は、このROM10に
記憶されているデータを必要に応じて参照しながら、同
じくROM10に記憶されているプログラムを実行する
ことで各種の処理を行うようになされている。
【0017】以上のように構成されるバッテリパック2
0が、パソコン30に正常に装着されると、その+端子
7、−端子8、および通信端子9がパソコン30と電気
的に接続される。パソコン30は、バッテリパック20
を電源として動作し、この場合、2次電池Eの放電電流
が、+端子7、パソコン30、−端子8という経路で流
れる。また、パソコン30は、充電器を内蔵しており、
バッテリパック20(2次電池E)の充電を行うことが
できるようになされている。この場合、パソコン30
(充電器)からの充電電流が、+端子7、2次電池E、
−端子8という経路で流れる。
【0018】バッテリパック20では、電流検出回路3
または電圧検出回路4において、2次電池Eに流れる電
流(放電電流、充電電流)またはその電池電圧がそれぞ
れ検出されており、その電流値および電圧値は、マイコ
ン1において、周期的に受信される。そして、マイコン
1は、この電流値、電圧値に基づいて、2次電池Eが過
充電状態若しくは過放電状態または過電流状態にあるか
どうかを判定し、2次電池Eが過充電状態若しくは過放
電状態または過電流状態にあるときは、スイッチ2をオ
フにして、電流(充電電流、放電電流)を遮断する。
【0019】また、マイコン1は、2次電池Eの電池電
圧に基づいて、現在容量(ここでは、上述したように、
2次電池Eの残容量)を算出し、さらに、その現在容量
に基づき、必要に応じて、レジスタ部5を参照しなが
ら、積算容量を算出する。
【0020】マイコン1は、以上のようにして算出した
積算容量や、電流検出回路3から供給される電流値、電
圧検出回路4から供給される電圧値を、パソコン30か
らの要求に応じて、通信端子9を介して送信する。ま
た、マイコン1は、求めた積算容量を、表示部6に供給
して表示させる。なお、表示部6における積算容量の表
示は、必要なときだけ(例えば、図示せぬ操作部が操作
されたときなど)行うようにすることも可能である。
【0021】次に、マイコン1において行われる、充電
容量についての積算容量の算出の方法について説明す
る。まず、図2のフローチャートは、第1の方法により
積算容量が算出される場合のマイコン1の処理を示して
おり、図3は、そのときの基準レベルの時間変化(図3
(A))と、積算容量(図3(B))の時間変化を示し
ている。
【0022】ここで、基準レベルとは、現在容量と比較
することにより、現在容量の変化が所定のステップ幅C
ph以上あったかどうかを認識するために用いるもの
で、基準レベルの初期値としては、例えば、最初(バッ
テリパック20の使用開始前(製造時))の現在容量が
設定されている。また、ステップ幅Cphは、誤差とみ
ることができる現在容量の増加より大きな値(例えば、
10Whなど)に設定されており、適正なステップ幅C
phは、例えば、実験などにより統計的に求めることが
できる。
【0023】なお、ステップ幅Cphは、あらかじめR
OM10に、変更不可能な値として記憶させておくよう
にすることもできるし、また、レジスタ部5に記憶させ
ておき、必要に応じて、ユーザが変更することができる
ようにしておくことも可能である。
【0024】第1の方法による場合においては、まず最
初に、ステップS1において、現在容量が検出され、ス
テップS2に進み、現在容量と、所定の基準レベルとの
差分(現在容量−基準レベル)が、所定のステップ幅C
ph(>0)以上であるかどうかが判定される。ステッ
プS2において、現在容量と基準レベルとの差分が、所
定のステップ幅Cph以上であると判定された場合、即
ち、充電が行われることにより、現在容量が、基準レベ
ルよりステップ幅Cph以上増加した場合、ステップS
3に進み、基準レベルが、その値に、ステップ幅Cph
を加算したものに更新されるとともに、積算容量も、そ
の値に、ステップ幅Cphを加算したものに更新され、
ステップS1に戻る。
【0025】従って、充電が行われることにより、現在
容量が、基準レベルよりステップ幅Cph以上大きくな
っている場合においては、基準レベルおよび積算容量
は、ステップ幅Cph(以下、適宜、1ステップともい
う)だけインクリメントされる。
【0026】一方、ステップS2において、現在容量と
基準レベルとの差分が、所定のステップ幅Cph以上で
ないと判定された場合、即ち、現在容量が、基準レベル
+ステップ幅Cphより小さい場合、ステップS4に進
み、現在容量が、基準レベルより小さいかどうかが判定
される。ステップS4において、現在容量が、基準レベ
ルより小さいと判定された場合、即ち、放電が行われる
ことにより、現在容量が、基準レベルより下がった場
合、ステップS5に進み、基準レベルが、1ステップだ
けデクリメントされ、ステップS4に戻る。従って、こ
の場合、ステップS4において、現在容量が、基準レベ
ルより小さくないと判定されるまで、即ち、基準レベル
が、現在容量以下になるまで、基準レベルは1ステップ
ずつデクリメントされる。
【0027】そして、ステップS4において、現在容量
が、基準レベルより小さくないと判定された場合、即
ち、現在容量が基準レベル以上である場合、ステップS
1に戻り、再び、ステップS1からの処理を繰り返す。
【0028】従って、現在容量が、基準レベル以上であ
って、ステップ幅Cphの範囲内にある場合は、ステッ
プS1,S2、およびS4の処理が繰り返され、この場
合、基準レベルおよび積算容量のいずれも更新されな
い。そして、現在容量が、基準レベルよりステップ幅C
ph以上大きくなると、ステップS3において、基準レ
ベルおよび現在容量の両方が1ステップだけインクリメ
ントされる。即ち、この場合、基準レベルまたは現在容
量は、それぞれの値に、ステップ幅Cphを加算したも
のに更新される。また、現在容量が、基準レベルより小
さくなると、ステップS4およびS5の処理ループにお
いて、基準レベルは、現在容量以下になるまで、1ステ
ップ単位でデクリメントされる。即ち、この場合、基準
レベルは、その値から、ステップ幅Cph単位の値(ス
テップ幅Cphの倍数であって、現在容量と、更新前の
基準レベルとの差分以上の最小値)を減算したものに更
新される。
【0029】図3は、以上のようにして積算容量が算出
される場合の基準レベル(図3(A))、および積算容
量(図3(B))の時間変化を示している。
【0030】なお、図3(A)における点線が基準レベ
ルを表している。また、図3(A)における実線は、現
在容量の時間変化を表しており、図3は、同図(A)に
示すように現在容量が変化した場合の、基準レベルおよ
び積算容量の時間変化を示している。さらに、図3にお
いて、縦軸に付してある数字は便宜的なもので、実際の
値とは関係ない。また、図3(B)における実線は積算
容量を示しており、同図(B)における点線は、現在容
量の増加分を、単純に積算して求められる積算値(単純
な積算値)を示している。なお、以上のことは、後述す
る図5、図7、図9、図11、図13、および図15に
おいても同様である。
【0031】図3の実施例においては、最初に、現在容
量(図3(A))が増加しており、従って、充電が行わ
れている。この場合、現在容量が、現在の基準レベルを
越えてから、その基準レベルよりステップ幅Cph以上
大きくなると、ステップS2からステップS3に進み、
基準レベル(図3(A))がステップ幅Cphだけ増加
されるとともに、積算容量(図3(B))もステップ幅
Cphだけ増加される。
【0032】その後、充電が終了し、放電が開始される
と、現在容量(図3(A))は減少するが、この現在容
量が、基準レベルより小さくなると、ステップS4およ
びS5において、基準レベル(図3(B))が、ステッ
プ幅Cph単位の値で減少される。そして、現在容量
(図3(A))が、所定値となった後、再び充電が開始
され、これにより、現在容量が、基準レベルよりステッ
プ幅Cph以上増加すると、上述したように、ステップ
S2からステップS3に進み、基準レベル(図3
(A))がステップ幅Cphだけ増加されるとともに、
積算容量(図3(B))もステップ幅Cphだけ増加さ
れる。
【0033】以下、同様にして、積算容量が求められて
いく。
【0034】以上のように、現在容量が、基準レベルよ
り、ステップ幅Cph以上大きいときは、基準レベルお
よび積算容量を、ステップ幅Cph(1ステップ)だけ
インクリメントし、また、現在容量が、基準レベルより
小さくなったとき、基準レベルを、現在容量以下の最も
大きな値になるように、ステップ幅Cph単位で減少さ
せるようにしたので、誤差とみることができるCph未
満の現在容量の増加は無視され、その結果、積算容量
を、比較的精度良く求めることができる。
【0035】ところで、第1の方法による場合において
は、現在容量が、その検出周期の間に急増し、基準レベ
ルより、はるかに大きな値となっても、積算容量および
基準レベルは1ステップしかインクリメントされないた
め、そのような現在容量の急激な増加に対応しきれない
ことがある(但し、このような現在容量の急激な増加
は、通常生じない)。
【0036】そこで、このような場合に対応すべく、図
4のフローチャートは、第2の方法により積算容量が算
出される場合のマイコン1の処理を示しており、図5
は、そのときの基準レベル(図5(A))、および積算
容量(図5(B))の時間変化を示している。
【0037】第2の方法による場合においては、ステッ
プS11乃至S13,S15、またはS16において、
図2のステップS1乃至S3,S4、またはS5におけ
る場合とそれぞれ同様の処理が行われるようになされて
おり、ステップS13の処理後に、ステップS11に直
接戻らず、ステップS14の処理が行われることが、第
1の方法による場合と異なっている。
【0038】即ち、第2の方法による場合においては、
ステップS13の処理後、ステップS14に進み、ステ
ップS12における場合と同様に、現在容量と基準レベ
ルとの差分が、所定のステップ幅Cph以上であるかど
うかが判定される。
【0039】ステップS14において、現在容量と基準
レベルとの差分が、所定のステップ幅Cph以上である
と判定された場合、即ち、ステップS13において、基
準レベルを1ステップインクリメントしても、まだ、現
在容量が、基準レベルよりステップ幅Cph以上大きい
場合、再び、ステップS13に戻る。従って、この場
合、現在容量と基準レベルとの差分が、ステップ幅Cp
h以下になるまで、基準レベル(積算容量も)が1ステ
ップずつデクリメントされる。
【0040】そして、ステップS14において、現在容
量と基準レベルとの差分が、所定のステップ幅Cph以
上でないと判定された場合、ステップS11に戻り、再
び、ステップS11からの処理を繰り返す。
【0041】従って、現在容量が、基準レベル以上であ
って、ステップ幅Cphの範囲内にある場合は、図2に
おける場合と同様に、基準レベルおよび現在レベルのい
ずれも更新されない。また、現在容量が、基準レベルよ
り小さくなった場合も、図2における場合と同様に、基
準レベルは、現在容量以下になるまで、1ステップ単位
でデクリメントされる。そして、現在容量が、基準レベ
ルよりステップ幅Cph以上大きくなると、ステップS
13およびS14のループ処理において、現在容量と基
準レベルとの差分が、ステップ幅Cph以下となるま
で、基準レベルおよび現在容量の両方が1ステップ単位
でインクリメントされる。即ち、この場合、基準レベル
または現在容量は、それぞれの値に、ステップ幅Cph
単位の値(ステップ幅Cphの倍数であって、現在容量
と、更新前の基準レベルとの差分以下の最大値)を加算
したものに更新される。
【0042】図5は、以上のようにして積算容量が算出
される場合の基準レベル(図5(A))、および積算容
量(図5(B))の時間変化を示している。
【0043】図5の実施例においても、最初に、現在容
量(図5(A))が増加しており、従って、充電が行わ
れている。この場合、現在容量が、現在の基準レベルを
越えてから、その基準レベルよりステップ幅Cph以上
大きくなると、ステップS13およびS14において、
基準レベル(図5(A))に、ステップ幅Cph単位の
値が加算されるとともに、積算容量(図5(B))に
も、ステップ幅Cph単位の値が加算される。
【0044】その後、充電が終了し、放電が開始される
と、現在容量(図5(A))は減少するが、この現在容
量が、基準レベルより小さくなると、ステップS15お
よびS16において、基準レベル(図5(B))から、
ステップ幅Cph単位の値が減算される。そして、現在
容量(図5(A))が、所定値となった後、再び充電が
開始され、これにより、現在容量が、基準レベルよりス
テップ幅Cph以上増加すると、上述したように、ステ
ップS13およびS14において、基準レベル(図5
(A))に、ステップ幅Cph単位の値が加算されると
ともに、積算容量(図5(B))にも、ステップ幅Cp
h単位の値が加算される。
【0045】以下、同様にして、積算容量が求められて
いく。
【0046】以上のように、現在容量が、基準レベルよ
り、ステップ幅Cph以上大きいときは、基準レベルお
よび積算容量を、ステップ幅Cph単位でインクリメン
トし、また、現在容量が、基準レベルより小さくなった
とき、基準レベルを、ステップ幅Cph単位で減少させ
るようにしたので、誤差とみることができるCph未満
の現在容量の増加は無視され、その結果、積算容量を、
比較的精度良く求めることができる。さらに、急激な現
在容量の増加にも対応することが可能となる。
【0047】次に、第1および第2の方法による場合に
おいては、現在容量が基準レベルより小さくなると、即
座に、基準レベルを、ステップ幅Cph単位で減少させ
るようにしたので、図3(A)および図5(A)の後半
部分(右半分の部分)に示したように、現在容量が、基
準レベルがとり得る値を横切るようにふらついている場
合には、基準レベルのインクリメントとデクリメントと
が繰り返される。第1および第2の方法によれば、積算
容量は、基準レベルとともにインクリメントされるか
ら、現在容量が、基準レベルがとり得る値を横切るよう
にふらついている場合には、積算容量は、真の値に比較
して大きくなってしまうことになる。
【0048】そこで、このような場合に対応すべく、図
6のフローチャートは、第3の方法により積算容量が算
出される場合のマイコン1の処理を示しており、図7
は、そのときの基準レベル(図7(A))、および積算
容量(図7(B))の時間変化を示している。
【0049】第3の方法による場合においては、ステッ
プS24において、図2のステップS4における場合と
異なる処理が行われる他は、ステップS21乃至S23
またはS25において、図2のステップS1乃至S3ま
たはS5における場合とそれぞれ同様の処理が行われる
ようになされている。
【0050】即ち、第3の方法による場合においては、
ステップS24において、基準レベルと現在容量との差
分(基準レベル−現在容量)が、ステップ幅Cphより
大きいかどうかどうかが判定される。ステップS24に
おいて、基準レベルと現在容量との差分が、ステップ幅
Cphより大きいと判定された場合、ステップS25に
進み、基準レベルが、1ステップだけデクリメントさ
れ、ステップS24に戻る。そして、ステップS24に
おいて、基準レベルと現在容量との差分が、ステップ幅
Cphより大きくないと判定された場合、ステップS2
1に戻る。
【0051】従って、第3の方法によれば、現在容量
が、基準レベルよりステップ幅Cph以上大きくなった
場合は、第1の方法における場合と同様に、基準レベル
および現在容量の両方がインクリメントされる。また、
現在容量が、基準レベルから、ステップ幅Cphの範囲
内(基準レベル±Cph)にある場合は、基準レベルお
よび現在レベルのいずれも更新されない。そして、基準
レベルは、それより、現在容量がステップ幅以上小さく
なったときのみデクリメントされる。
【0052】図7は、以上のようにして積算容量が算出
される場合の基準レベル(図7(A))、および積算容
量(図7(B))の時間変化を示している。
【0053】図7の実施例においては、最初に、現在容
量(図7(A))が増加しており、従って、充電が行わ
れている。この場合、現在容量が、現在の基準レベルを
越えてから、その基準レベルよりステップ幅Cph以上
大きくなると、ステップS22からステップS23に進
み、基準レベル(図7(A))がステップ幅Cphだけ
増加されるとともに、積算容量(図7(B))もステッ
プ幅Cphだけ増加される。
【0054】その後、充電が終了し、放電が開始される
と、現在容量(図7(A))は減少するが、この現在容
量が、基準レベルよりステップ幅以上小さくなると、ス
テップS24およびS25において、基準レベル(図7
(B))から、ステップ幅Cph単位の値が減算され
る。そして、現在容量(図7(A))が、所定値となっ
た後、再び充電が開始され、これにより、現在容量が、
基準レベルよりステップ幅Cph以上増加すると、上述
したように、ステップS22からステップS23に進
み、基準レベル(図7(A))がステップ幅Cphだけ
増加されるとともに、積算容量(図7(B))もステッ
プ幅Cphだけ増加される。
【0055】以下、同様にして、積算容量が求められて
いく。
【0056】以上のように、現在容量が、基準レベルよ
り、ステップ幅Cph以上大きいときは、基準レベルお
よび積算容量を、ステップ幅Cph(1ステップ)だけ
インクリメントし、また、現在容量が、基準レベルよ
り、ステップ幅Cph以上小さくなったとき、基準レベ
ルを、ステップ幅Cph単位で減少させるようにしたの
で、誤差とみることができるCph未満の現在容量の増
加は無視され、その結果、積算容量を、比較的精度良く
求めることができる。さらに、図7(A)の後半部分に
示すように、現在容量が、基準レベルがとり得る値を横
切るようにふらついている場合であっても、積算容量
が、真の値に比較して大きくなってしまうことを防止す
ることができる。
【0057】次に、第3の方法による場合においては、
第1の方法における場合と同様に、積算容量および基準
レベルのインクリメントを、現在容量が、基準レベルよ
りステップ幅Cph以上大きいときに、1ステップ分だ
け行うようにしたが、現在容量が、基準レベルよりステ
ップ幅Cph以上大きいときには、第2の方法における
場合のように、積算容量および基準レベルのインクリメ
ントは、1ステップ分だけでなく、必要に応じて、その
整数倍の値(ステップ幅Cph単位の値)だけ行うよう
にすることが可能である。
【0058】図8のフローチャートは、そのような第4
の方法により積算容量が算出される場合のマイコン1の
処理を示しており、図9は、そのときの基準レベル(図
9(A))、および積算容量(図9(B))の時間変化
を示している。
【0059】なお、第4の方法による場合においては、
ステップS31乃至S34において、図4のステップS
11乃至S14における場合とそれぞれ同様の処理が行
われ、また、ステップS35またはS36において、図
6のステップS24またはS25における場合とそれぞ
れ同様の処理が行われることから、図8および図9につ
いての詳細な説明は省略する。
【0060】第4の方法によれば、積算容量を、比較的
精度良く求めることができる他、図9(A)の後半部分
に示すように、現在容量が、基準レベルがとり得る値を
横切るようにふらついている場合であっても、積算容量
が、真の値に比較して大きくなってしまうことを防止す
ることができ、さらに、急激な現在容量の増加にも対応
することが可能となる。
【0061】ところで、第1乃至第4の方法による場合
においては、基準レベルの増減が、nステップ(nは1
以上の整数)単位で行われるため、そのとり得る値は、
例えば、Cph,2Cph,3Cph,・・・などのよ
うに固定値となる。基準レベルが、このように固定値の
みをとる場合、その値を、ROM10(図1)に記憶さ
せておき、必要な基準レベルは、ROM10にアドレス
を与えて読み出すようにすることができ、レジスタ部5
に基準レベルを記憶するレジスタを設けずに済むように
なる。即ち、書換可能なレジスタは、一般的に、読み出
し専用のROM10に比較して、高価で、その大きさも
大きいため、基準レベルがとり得る固定値を、ROM1
0に記憶させておくようにした場合には、装置の低コス
ト化、小型化を図ることが可能となる。
【0062】しかしながら、その一方、基準レベルが固
定値しかとり得ない場合、即ち、例えば、第3や第4の
方法によれば、最悪の場合、現在容量が増加することに
より、基準レベルより2Cph近く大きくなり、その後
減少したときに、積算容量がまったくインクリメントさ
れないことがある。即ち、この場合、誤差とは考えにく
い、2Cph近くの現在容量の増加が、積算容量に反映
されないことになり、その結果、積算容量の精度が低下
することになる。
【0063】そこで、このようなことを防止すべく、基
準レベルを可変な値をとることができるようにすること
ができる。図10のフローチャートは、可変な値をとり
得る基準レベルを用いる第5の方法により積算容量が算
出される場合のマイコン1の処理を示しており、図11
は、そのときの基準レベル(図11(A))、および積
算容量(図11(B))の時間変化を示している。
【0064】第5の方法による場合においては、ステッ
プS41乃至S44において、図2のステップS1乃至
S4における場合とそれぞれ同様の処理が行われる。そ
して、ステップS44において、現在容量が、基準レベ
ルより小さいと判定された場合、即ち、現在容量が、基
準レベルより下がった場合、ステップS45に進み、基
準レベルに、現在容量の値がコピーされ(基準レベルの
値が現在容量に等しい値に更新され)、ステップS41
に戻る。
【0065】図11は、以上のようにして積算容量が算
出される場合の基準レベル(図11(A))、および積
算容量(図11(B))の時間変化を示している。
【0066】充電が行われている場合においては、図3
における場合と同様に、現在容量が、基準レベルを越え
てから、その基準レベルよりステップ幅Cphだけ増加
すると、基準レベル(図11(A))が1ステップだけ
増加されるとともに、積算容量(図11(B))も1ス
テップだけ増加される(ステップS43)。
【0067】その後、充電が終了し、放電が開始される
と、現在容量(図11(A))は減少するが、この現在
容量が、基準レベル以下となると、基準レベル(図11
(A))も、現在容量とともに減少される(ステップS
45)。そして、現在容量(図11(A))が、所定値
となった後、再び充電が開始され、これにより、現在容
量が、基準レベルよりステップ幅Cphだけ大きくなる
と、上述したように、基準レベル(図11(B))が1
ステップだけ増加されるとともに、積算容量(図11
(C))も1ステップだけ増加される。
【0068】以下、同様にして、積算容量が求められて
いく。
【0069】以上のように、現在容量が、基準レベルよ
り、ステップ幅Cphだけ大きくなったとき、基準レベ
ルおよび積算容量を、ステップ幅Cph(1ステップ)
だけインクリメントし、また、現在容量が、基準レベル
より小さくなったとき、その基準レベルを、現在容量と
ともに減少させるようにしたので、誤差とみることがで
きる現在容量の増加は無視されるとともに、誤差とは考
えにくい現在容量の増加が考慮されることになり、その
結果、積算容量を、より精度良く求めることができる。
【0070】次に、第5の方法による場合においては、
第1の方法における場合と同様に、積算容量および基準
レベルのインクリメントを、現在容量が、基準レベルよ
りステップ幅Cph以上大きいときに、1ステップ分だ
け行うようにしたが、現在容量が、基準レベルよりステ
ップ幅Cph以上大きいときには、第2の方法における
場合のように、積算容量および基準レベルのインクリメ
ントは、1ステップ分だけでなく、必要に応じて、その
整数倍の値(ステップ幅Cph単位の値)だけ行うよう
にすることが可能である。
【0071】図12のフローチャートは、そのような第
6の方法により積算容量が算出される場合のマイコン1
の処理を示しており、図13は、そのときの基準レベル
(図13(A))、および積算容量(図13(B))の
時間変化を示している。
【0072】なお、第6の方法による場合においては、
ステップS51乃至S54において、図4のステップS
11乃至S14における場合とそれぞれ同様の処理が行
われ、また、ステップS55またはS56において、図
10のステップS44またはS45における場合とそれ
ぞれ同様の処理が行われることから、図12および図1
3についての詳細な説明は省略する。
【0073】第6の方法によれば、積算容量を、より精
度良く求めることができる他、急激な現在容量の増加に
も対応することが可能となる。
【0074】次に、例えば、第1の方法による場合にお
いては、図3(A)に示したように、現在容量が、C
max(<6Cph)まで増加し、その後減少している
が、この場合において、現在容量が、5Cphを越えて
からCmaxとなるまでに、Cmax−5Cph分の容量が充
電されているのにも拘らず、Cmaxは、そのとき基準レ
ベル(5Cph)+ステップ幅Cph以下であるため、
その容量分(このような容量を、以下、適宜、積算すべ
き容量という)は、積算容量には含められない。
【0075】従って、第1の方法による場合には、真の
積算容量より、積算すべき容量だけ小さな積算容量が算
出される。このことは、第2乃至第6の方法についても
同様である。
【0076】そこで、図14のフローチャートは、この
ような積算すべき容量をも積算の対象とする第7の方法
により積算容量が算出される場合のマイコン1の処理を
示しており、図15は、そのときの基準レベル(図15
(A))、および積算容量(図15(B))の時間変化
を示している。
【0077】第7の方法による場合においては、現在容
量が、ステップ幅Cph以上増加または減少したかどう
かを検出し、そのステップ幅Cph以上増加または減少
する前の現在容量を、それぞれ容量極小値または容量極
大値として、その容量極大値と容量極小値との差分を、
積算容量に積算するようになされている。
【0078】即ち、現在容量がステップ幅Cph以上減
少し、その後、ステップ幅Cph以上増加したとき、そ
の区間における現在容量の最小値(極小値)を検出し、
それを、容量極小値とする。また、現在容量がステップ
幅Cph以上増加し、その後、ステップ幅Cph以上減
少したとき、その区間における現在容量の最大値(極大
値)を検出し、それを、容量極大値とする。容量極小値
と容量極大値とは、必ず交互に出現し、第7の方法によ
れば、例えば、容量極大値が検出されると、その容量極
大値から、その直前に検出された容量極小値を減算した
減算値が、積算容量に加算されることにより、積算容量
が更新される。
【0079】具体的には、まず最初に、ステップS61
において、現在容量が検出され、ステップS62に進
み、その現在容量が、変数RAMLおよびRAMHに、
初期値としてセットされる。
【0080】ここで、変数RAMLとRAMHは、レジ
スタ部5(図1)を構成するレジスタに記憶されるよう
になされており、それぞれは、容量極小値または容量極
大値を検出するために用いられる。
【0081】その後、ステップS63に進み、再び、現
在容量が検出される。そして、ステップS64におい
て、現在容量と変数RAMLとの差分D1(=現在容量
−RAML)が求められるとともに、変数RAMHと現
在容量との差分D2(=RAMH−現在容量)が求めら
れ、ステップS65に進み、差分D1がステップ幅Cp
hより大きいかどうかが判定される。ステップS65に
おいて、差分D1がステップ幅Cphより大きいと判定
された場合、即ち、現在容量が、最初に検出された現在
容量(ステップS61で検出された現在容量)(例え
ば、ユーザが、バッテリパック20を購入し、その使用
を開始したときに検出された現在容量)より、ステップ
幅Cph以上増加した場合、最初に検出された現在容量
が容量極小値とみなされる。そして、ステップS66に
進み、変数RAMHが有効とされ、ステップS69に進
む。ここで、変数RAMHが有効とされている間は、後
段の処理において、変数RAMHが更新の対象とされ、
変数RAMLは更新の対象とはされない。
【0082】一方、ステップS65においいて、差分D
1がステップ幅Cphより大きくないと判定された場
合、ステップS67に進み、差分D2がステップ幅Cp
hより大きいかどうかが判定される。ステップS67に
おいて、差分D2がステップ幅Cphより大きくないと
判定された場合、即ち、現在容量が、最初に検出された
現在容量より、ステップ幅Cph以上増加もしていない
し、また、減少もしていない場合、ステップS63に戻
る。
【0083】また、ステップS67において、差分D2
がステップ幅Cphより大きいと判定された場合、即
ち、現在容量が、最初に検出された現在容量より、ステ
ップ幅Cph以上減少した場合、最初に検出された現在
容量が容量極大値とみなされる。そして、ステップS6
8に進み、変数RAMLが有効とされ、ステップS69
に進む。ここで、変数RAMLが有効とされている間
は、後段の処理において、変数RAMLが更新の対象と
され、変数RAMHは更新の対象とはされない。
【0084】以上のようにして、変数RAMHまたはR
AMLのうちのいずれか一方が有効とされると、ステッ
プS69において、再び、現在容量が検出され、ステッ
プS70に進み、いま、変数RAMHまたはRAMLの
うちのいずれが有効となっているのかが判定される。ス
テップS70において、変数RAMHが有効になってい
ると判定された場合、即ち、現在容量の前回の極値が極
小値(容量極小値)であった場合、ステップS71に進
み、現在容量が変数RAMHより大きいかどうかが判定
される。
【0085】ステップS71において、現在容量が変数
RAMHより大きいと判定された場合、ステップS72
に進み、変数RAMHが現在容量に更新され、ステップ
S69に戻り、ステップS69からの処理を繰り返す。
即ち、この場合、変数RAMHは有効とされたままであ
るから、ステップS69乃至S72の処理が繰り返さ
れ、これにより、変数RAMHには、前回の容量極小値
が検出されてから現在までの現在容量の最大値が記憶さ
れる。
【0086】また、ステップS71において、現在容量
が変数RAMHより大きくないと判定された場合、即
ち、いま検出された現在容量が、前回の容量極小値が検
出されてから現在までの現在容量の最大値以下の値であ
る場合、ステップS73に進み、変数RAMHと現在容
量との差分D2が求められ、ステップS74に進む。ス
テップS74では、差分D2がステップ幅Cphより大
きいかどうかが判定される。
【0087】ステップS74において、差分D2がステ
ップ幅Cphより大きくないと判定された場合、即ち、
現在容量が減少したが、その減少幅が、ステップ幅Cp
h以下である場合、ステップS69に戻る。また、ステ
ップS74において、差分D2がステップ幅Cphより
大きいと判定された場合、即ち、現在容量が、変数RA
MH(前回の容量極小値が検出されてから現在までの現
在容量の最大値)よりステップ幅Cph以上減少した場
合、そのときの変数RAMHが、容量極大値として確定
される。そして、ステップS75に進み、積算容量が、
その値に、変数RAMHとRAMLとの差分を加算した
ものに更新され、ステップS76に進む。
【0088】ステップS76では、変数RAMHに代え
て、変数RAMLが有効とされ、即ち、容量極大値が検
出された後は、変数RAMLが有効とされ、ステップS
77に進み、変数RAMLが現在容量に更新され、ステ
ップS69に戻り、ステップS69からの処理を繰り返
す。
【0089】この場合、ステップS70では、変数RA
MLが有効であると判定される。ステップS70におい
て、変数RAMLが有効であると判定された場合、ステ
ップS78に進み、現在容量が変数RAMLより小さい
かどうかが判定される。
【0090】ステップS78において、現在容量が変数
RAMLより小さいと判定された場合、ステップS79
に進み、変数RAMLが現在容量に更新され、ステップ
S69に戻り、ステップS69からの処理を繰り返す。
即ち、この場合、変数RAMLは有効とされたままであ
るから、ステップS69,S70,S78、およびS7
9の処理が繰り返され、これにより、変数RAMLに
は、前回の容量極大値が検出されてから現在までの現在
容量の最小値が記憶される。
【0091】また、ステップS78において、現在容量
が変数RAMLより小さくないと判定された場合、即
ち、いま検出された現在容量が、前回の容量極大値が検
出されてから現在までの現在容量の最小値以上の値であ
る場合、ステップS80に進み、現在容量と変数RAM
Lとの差分D1が求められ、ステップS81に進む。ス
テップS81では、差分D1がステップ幅Cphより大
きいかどうかが判定される。
【0092】ステップS81において、差分D1がステ
ップ幅Cphより大きくないと判定された場合、即ち、
現在容量が増加したが、その増加幅が、ステップ幅Cp
h以下である場合、ステップS69に戻る。また、ステ
ップS81において、差分D1がステップ幅Cphより
大きいと判定された場合、即ち、現在容量が、変数RA
ML(前回の容量極大値が検出されてから現在までの現
在容量の最小値)よりステップ幅Cph以上増加した場
合、そのときの変数RAMLが、容量極小値として確定
される。そして、ステップS82において、変数RAM
Lに代えて、変数RAMHが有効とされ、即ち、容量極
小値が検出された後は、変数RAMHが有効とされ、ス
テップS83に進み、変数RAMHが現在容量に更新さ
れ、ステップS69に戻り、ステップS69からの処理
を繰り返す。
【0093】図15は、以上のようにして積算容量が算
出される場合の基準レベル(図15(A))、および積
算容量(図15(B))の時間変化を示している。
【0094】図15の実施例においては、最初に、現在
容量(図15(A))が増加しており、従って、充電が
行われている。この場合、現在容量が、最初の現在容量
からステップ幅Cph以上増加した時刻t1において、
最初の現在容量が、容量極小値とされるとともに、変数
RAMHが有効とされる。
【0095】変数RAMHが有効とされている間、この
変数RAMHは、時刻t1からいままでにおける現在容
量の最大値に更新されていく。そして、充電が終了し、
放電が開始されると、現在容量(図15(A))は減少
するが、この現在容量が、変数RAMHよりステップ幅
Cph以上小さい値に減少すると、その時刻t3におい
て変数RAMHに記憶されていた値(現在容量)が、容
量極大値として確定される。即ち、例えば、図15
(A)に示した場合においては、時刻t2において極大
値が出現しているが、この極大値は、時刻t3におい
て、容量極大値として確定される。
【0096】容量極大値が確定すると、積算容量が(図
15(B))が、変数RAMHとRAMLとの差分だけ
増加され、さらに、変数RAMLが有効とされるととも
に、その変数RAMLに、現在容量(時刻t3において
検出された現在容量)がセットされる。
【0097】その後、変数RAMLが有効とされている
間は、変数RAMLは、時刻t3(変数RAMLが有効
とされた時刻)からいままでにおける現在容量の最小値
に更新されていく。そして、放電が終了し、充電が再び
開始されると、現在容量(図15(A))は増加する
が、この現在容量が、変数RAMLよりステップ幅Cp
h以上大きい値に増加すると、その時刻t4において変
数RAMLに記憶されていた値(現在容量)が、容量極
小値として確定される。
【0098】容量極小値が確定すると、変数RAMHが
再び有効とされ、さらに、変数RAMHに、現在容量
(時刻t4において検出された現在容量)がセットされ
る。そして、変数RAMHを更新していき、以下、同様
にして、積算容量が求められていく。
【0099】以上のように、現在容量が、ステップ幅C
ph以上増加または減少したかどうかを検出し、そのス
テップ幅Cph以上増加または減少する前の現在容量
を、それぞれ容量極小値または容量極大値として、その
容量極大値と容量極小値との差分を、積算容量に積算す
るようにしたので、誤差とみることができるCph未満
の現在容量の増加は無視され、その結果、積算容量を、
比較的精度良く求めることができる。さらに、第7の方
法によれば、積算すべき容量も積算容量に含められるの
で、より精度良く、積算容量を求めることができる。
【0100】なお、上述した、基準レベルが所定の固定
値のみをとる第1乃至第4の方法は、その固定値どうし
の間隔を小さくすることで、この第7の方法に近づくこ
とになる。
【0101】次に、以上のような方法で求められた積算
容量は、上述したように、表示部6などにおいて表示さ
れるが、第7の方法による場合においては、容量極大値
が確定されるまでは、前回の容量極小値からの充電容量
は、積算容量に加算されないから、その間における積算
容量の変化は表示に反映されないことになる(容量極大
値が出現したときしか、積算容量の表示が変化しな
い)。即ち、第7の方法により求められた積算容量値
を、そのまま表示するのでは、表示部6の表示値(以
下、適宜、表示容量値という)はリアルタイムに変化し
ない。
【0102】そこで、表示容量値をリアルタイムに変化
させるには、マイコン1に、例えば、図16に示すフロ
ーチャートにしたがった表示処理を行わせるようにすれ
ば良い。即ち、この場合、まず最初に、ステップS91
において、変数RAMLまたはRAMHのうちのいずれ
が有効であるかが判定される。ステップS91におい
て、変数RAMHが有効であると判定された場合、ステ
ップS92に進み、積算容量に、変数RAMHとRAM
Lとの差分が加算され、その加算値が、表示容量値とし
て表示され、表示処理を終了する。
【0103】また、ステップS91において、変数RA
MLが有効であると判定された場合、ステップS93に
進み、積算容量が、そのまま表示容量値として表示さ
れ、表示処理を終了する。
【0104】この場合、図17に示すように、前回の容
量極小値から、次の容量極大値が出現するまでの間は、
その容量極小値からの容量の増分(RAMH−RAM
L)が、積算容量(同図において点線で示す部分)に加
算されて表示されるので、表示容量値をリアルタイムに
変化させることが可能となる。
【0105】以上、本発明をパソコンシステムに適用し
た場合について説明したが、本発明は、パソコン以外の
電子機器に用いられるバッテリパックなどにも適用可能
である。
【0106】なお、図14における場合においては、容
量極大値が確定されたときに、前回の容量極小値からの
差分を、積算容量に加算し、変数RAMLを現在容量に
更新するようにしたが、その他、例えば、現在容量が、
変数RAMLよりステップ幅Cph以上の値に増加した
ときに、変数RAMHとRAMLとの差分を、積算容量
に加算し、変数RAMLを、変数RAMHに記憶された
値に更新することにより、積算容量を求めるようにする
こともできる。この場合、リアルタイムに変化する積算
容量を得ることが可能となる。
【0107】また、本実施例においては、電池電圧か
ら、現在容量を検出するようにしたが、現在容量は、例
えば、電流積算法その他によって検出するようにしても
良い。
【0108】さらに、2次電池Eは、リチウムイオン電
池に限定されるものではなく、2次電池Eとしては、例
えば、Nicd電池その他を用いることが可能である。
【0109】また、以上説明した第1乃至第7の方法の
うちの、第7の方法による場合においては、基準レベル
を用いずに積算容量を求めるようにしたが、第7の方法
による場合においても、基準レベルを用いて、積算容量
を求めるようにすることが可能である。この場合、基準
レベルは、第1乃至第6の方法のうちのいずれかと同様
に変化させるようにし、変数RAMHおよびRAMLに
は、そこに本来記憶させるべき値の、基準レベルからの
差分値を記憶させるようにする。この場合、変数RAM
HおよびRAMLを記憶させるために必要なレジスタの
ビット数を小さくすることが可能となる。
【0110】さらに、積算容量は、バッテリパック20
が使用不可能となるまで計算されるものであり、従っ
て、莫大な値になることもあることから、その表示など
のための有効桁数は、適宜定める必要がある。
【0111】また、本実施例では、電池電圧から検出さ
れた残容量を、現在容量としてそのまま用いるようにし
たが、その他、例えば、マイコン1に、残容量の、所定
の期間における移動平均値を計算させ、これを、現在容
量として用いるようにすることが可能である。
【0112】ここで、残容量の、所定の期間における移
動平均値とは、次のようにして計算することができる。
即ち、所定の期間に相当する時間窓が時刻の進行方向に
移動していくことを考えた場合、現在時刻における残容
量が時間窓に取り込まれるときに、既に取り込まれてい
る残容量の総和から、その平均値(既に、時間窓内にあ
る残容量の総和を、時間窓の幅で除算したもの)を減算
した値に、現在時刻における残容量を加算した値を、時
間窓の幅で除算した値が移動平均値となる。従って、現
在の移動平均値は、時間窓内の残容量それぞれを記憶し
ておかなくても、前回の移動平均値を計算するのに用い
た残容量の総和値を記憶しておくだけで計算することが
できる。即ち、現在の移動平均値は、前回の移動平均値
を計算するのに用いた残容量の総和値から、その値を時
間窓の幅で除算した値(これは、前回の移動平均値であ
る)を減算し、その減算値に、現在時刻の残容量を加算
し、時間窓の幅で除算することにより求めることができ
る。
【0113】なお、この移動平均値は、残容量を、時間
窓の幅に対応する時間のタイムコンスタントの、抵抗と
コンデンサでなるローパスフィルタ(RCフィルタ)を
通過させて得られる値と等価である。
【0114】また、本実施例においては、充電容量の積
算値を求める場合について説明したが、本発明は、放電
容量の積算値を求める場合にも適用可能である。即ち、
現在容量を、現在の2次電池の残容量ではなく、現在の
2次電池の空き容量(満充電時を、例えば0とした、使
用された容量)とすることにより(これは、例えば、図
3(A)などに示した現在容量の時間変化の縦軸の値の
符号を、正から負にすることと等価である)、上述した
場合と同様にして、放電容量の積算値を求めることがで
きる。
【0115】なお、本発明においては、「より大きい」
という場合と、「以上」という場合とを、特に厳密に区
別する必要はないので、本明細書中および図面において
も、厳密には使い分けていない。「より小さい」(ある
いは、「未満」)という場合と、「以下」という場合に
ついても同様である。
【0116】
【発明の効果】請求項1に記載の容量積算方法および請
求項9に記載のバッテリパックによれば、2次電池の現
在容量が検出され、現在容量が所定のステップ幅以上変
化している場合、積算容量が、その値に、現在容量の所
定のステップ幅以上の変化を加算したものに更新され
る。従って、比較的精度の高い容量の積算値を求めるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したパソコンシステムの一実施例
の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の容量算出方法を説明するためのフローチ
ャートである。
【図3】第1の容量算出方法を説明するための図であ
る。
【図4】第2の容量算出方法を説明するためのフローチ
ャートである。
【図5】第2の容量算出方法を説明するための図であ
る。
【図6】第3の容量算出方法を説明するためのフローチ
ャートである。
【図7】第3の容量算出方法を説明するための図であ
る。
【図8】第4の容量算出方法を説明するためのフローチ
ャートである。
【図9】第4の容量算出方法を説明するための図であ
る。
【図10】第5の容量算出方法を説明するためのフロー
チャートである。
【図11】第5の容量算出方法を説明するための図であ
る。
【図12】第6の容量算出方法を説明するためのフロー
チャートである。
【図13】第6の容量算出方法を説明するための図であ
る。
【図14】第7の容量算出方法を説明するためのフロー
チャートである。
【図15】第7の容量算出方法を説明するための図であ
る。
【図16】図14のフローチャートにしたがって算出さ
れた積算容量を表示するときの処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図17】表示容量値の時間変化を示す図である。
【符号の説明】
1 マイコン(検出手段)(判定手段)(更新手段)
2 スイッチ, 3電流検出回路, 4 電圧検出回
路, 5 レジスタ部, 6 表示部(表示手段),
20 バッテリパック

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次電池の充電容量または放電容量の積
    算値である積算容量を求める容量積算方法であって、 前記2次電池の現在容量を検出し、 前記現在容量が所定のステップ幅以上変化している場
    合、前記積算容量を、その値に、前記現在容量の所定の
    ステップ幅以上の変化を加算したものに更新することを
    特徴とする容量積算方法。
  2. 【請求項2】 前記現在容量と所定の基準レベルとを比
    較し、 前記現在容量が、所定の基準レベルより、前記所定のス
    テップ幅以上大きいとき、前記所定の基準レベルまたは
    積算容量を、それぞれの値に、前記所定のステップ幅単
    位の値を加算したものに更新することを特徴とする請求
    項1に記載の容量積算方法。
  3. 【請求項3】 前記現在容量が、前記所定の基準レベル
    より小さいとき、前記所定の基準レベルを、その値か
    ら、前記所定のステップ幅単位の値を減算したものに更
    新することを特徴とする請求項2に記載の容量積算方
    法。
  4. 【請求項4】 前記現在容量が、所定の基準レベルよ
    り、所定のステップ幅以上小さいとき、前記所定の基準
    レベルを、その値から、前記所定のステップ幅単位の値
    を減算したものに更新することを特徴とする請求項2に
    記載の容量積算方法。
  5. 【請求項5】 前記現在容量が、前記所定の基準レベル
    より小さいとき、前記所定の基準レベルを、前記現在容
    量に更新することを特徴とする請求項2に記載の容量積
    算方法。
  6. 【請求項6】 前記現在容量が前記所定のステップ幅以
    上増加したときの、その増加前の前記現在容量である容
    量極小値を、前記現在容量が前記所定のステップ幅以上
    減少したときの、その減少前の前記現在容量である容量
    極大値から減算した減算値を求め、 前記積算容量を、その値に、前記減算値を加算した値に
    更新することを特徴とする請求項1に記載の容量積算方
    法。
  7. 【請求項7】 前記現在容量として、その移動平均値を
    用いることを特徴とする請求項1に記載の容量積算方
    法。
  8. 【請求項8】 前記現在容量は、前記2次電池の、現在
    の残容量または空き容量であることを特徴とする請求項
    1に記載の容量積算方法。
  9. 【請求項9】 2次電池を内蔵し、その充電容量または
    放電容量の積算値である積算容量を求めるバッテリパッ
    クであって、 前記2次電池の現在容量を検出する検出手段と、 前記現在容量が所定のステップ幅以上変化しているかど
    うかを判定する判定手段と、 前記現在容量が所定のステップ幅以上変化している場
    合、前記積算容量を、その値に、前記現在容量の所定の
    ステップ幅以上の変化を加算したものに更新する更新手
    段とを備えることを特徴とするバッテリパック。
  10. 【請求項10】 前記積算容量を表示する表示手段をさ
    らに備えることを特徴とする請求項9に記載のバッテリ
    パック。
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