JPH10142145A - ガス検出方法及びその装置 - Google Patents

ガス検出方法及びその装置

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JPH10142145A
JPH10142145A JP29387696A JP29387696A JPH10142145A JP H10142145 A JPH10142145 A JP H10142145A JP 29387696 A JP29387696 A JP 29387696A JP 29387696 A JP29387696 A JP 29387696A JP H10142145 A JPH10142145 A JP H10142145A
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JP
Japan
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gas
light
space
measured
specific type
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JP29387696A
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Tetsuya Mitani
哲也 三谷
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定空間に存在するガスが何であるかを特
定することができるようにすること。 【解決手段】 被測定空間SにおけるCO、CO2 、N
H3 の各ガスの存在を、被測定空間Sを通ったパルス状
の測定光L1をゴーレイセル15A〜15Cの小室15
f内に入射させて検出するに当たり、各ゴーレイセル1
5A〜15Cの小室15f内に、一般的なゴーレイセル
の場合のキセノンガスに代えて、検出対象であるCO、
CO2 、NH3 の各ガスを充填、封入し、検出対象と同
じ種類のガスが小室15f内に充填、封入されたゴーレ
イセル15A〜15Cを用いてガスの検出を行う構成と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内等の被測定空
間の雰囲気中の特定種類のガスの存在を検出する方法と
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、地下の配管路等の略密閉された
空間においては、外気の導入不足により一酸化炭素(以
下、COと略記する)や二酸化炭素(以下、CO2 と略
記する)が充満し、一酸化炭素中毒や酸素欠乏で作業員
が不測の事故に巻き込まれる可能性がある。また、最近
では、半導体の製造工場において、シリコンウエハの洗
浄工程等におけるアンモニア(以下、NH3 と略記す
る)の発生が問題となっている。そこで、このような人
体に有害なガスが充満するおそれのある空間で作業を行
う場合には、作業の開始前に、或は、作業中に、空間内
のそれらのガスに関する存在の有無を検査しておくこと
が望ましい。
【0003】このようなガスを検出する従来のセンサと
しては、例えば、接触燃焼式やサーミスタ式、或は、半
導体式等のセンサが挙げられる。ところが、接触燃焼式
センサは一般に、ガス検出速度が遅いと共に消費電流が
大きく、しかも、組み立て工数が多く量産化に不向きで
コストが高いという不具合を有しており、また、サーミ
スタ式センサは、可燃性ガスの検出に効果があり、原理
的には空気の熱伝導度と異なる気体であれば全て検出で
きるものの、検出した気体の種類を特定できないという
不具合がある。さらに、半導体式センサは、自身で温度
補償を行えないため別途温度補償回路が必要となる他、
熱容量を下げる構成とする場合には、加工が困難でコス
ト高となるという不具合を有している。
【0004】そこで、COやCO2 、NH3 が近赤外線
領域や中赤外線領域の特定波長の光成分を吸収する性質
を利用し、通常は、遠赤外域の光波や、ミリ波、サブミ
リ波を検出するのに用いられるゴーレイセルを、ガス濃
度の検出に用いることが提案されている。
【0005】前記ゴーレイセルは、キセノンガスを封入
した密閉室の受光面に、被測定空間を通った測定光を入
射させると共に、この受光面とは異なる密閉室箇所に張
設した可撓膜にプローブ光を照射し、この可撓膜からの
プローブ光の反射光を、光電変換素子により電気信号に
変換して出力する構成のものである。
【0006】このような構成のゴーレイセルでは、被測
定空間にガスが通常の空気の含む度合いを上回って存在
していると、そのガスの特性に応じた特定波長の光成分
が測定光から吸収されて、ゴーレイセルの密閉室の受光
面に入射する測定光の光量が、ガスの濃度が通常である
場合よりも落ち、密閉室内のキセノンガスの膨張する度
合いが減って可撓膜の撓み具合が変化し、これにより、
光電変換素子から出力される電気信号の信号レベルが変
化する。従って、この電気信号の信号レベルを基に、被
測定空間中のガスの有無の判定や濃度の測定を行うこと
ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たゴーレイセルをガス検出にそのまま用いるのでは、密
閉室の受光面に入射する光の光量が変化しさえすれば、
内部のキセノンガスの膨張の度合いや可撓膜の撓み具
合、ひいては、光電変換素子から出力される電気信号の
信号レベルが変化するので、信号レベルが単に変化した
だけでは、被測定空間に何のガスが存在するのかを特定
することができない。
【0008】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、本発明の目的は、被測定空間に存在するガスが何で
あるかを特定することができる光学式のガス検出方法
と、この方法を実施する際に用いて好適なガス検出装置
とを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する請求
項1乃至請求項3記載の本発明はガス検出方法に関する
ものであり、請求項4乃至請求項9記載の本発明はガス
検出装置に関するものである。
【0010】そして、請求項1に記載した本発明のガス
検出方法は、被測定空間における特定種類のガスの存在
を、該被測定空間を通過させた後の測定光の、前記被測
定空間内に存在する特定種類のガスにより吸収される特
定波長域の光成分の光量を基に検出するに当たり、前記
被測定空間を通過した後の前記測定光を、前記特定種類
のガスが充填された拡縮可能な密閉空間内に入射させる
ようにしたことを特徴とする。
【0011】また、請求項2に記載した本発明のガス検
出方法は、被測定空間における特定種類のガスの存在
を、該被測定空間を通過させた後の測定光の、前記被測
定空間内に存在する特定種類のガスにより吸収される特
定波長域の光成分の光量を基に検出するに当たり、前記
被測定空間を通過した後の前記測定光を、前記特定波長
域の光成分を吸収して発熱する光熱変換部材を気体と共
に封入した拡縮可能な密閉空間に入射させるようにした
ことを特徴とする。
【0012】さらに、請求項3に記載した本発明のガス
検出方法は、前記測定光が前記特定波長域の光成分及び
その他の波長域の光成分を含んでおり、前記被測定空間
における特定種類のガスの存在を検出するために前記被
測定空間を通過した後の前記測定光中の前記特定波長域
の光成分の光量を測定する前の段階で、前記測定光から
前記その他の波長域の光成分を除去するようにした。
【0013】また、請求項4に記載した本発明のガス検
出装置は、被測定空間を通過して該被測定空間内に存在
する特定種類のガスにより特定波長域の光成分が吸収さ
れた後の測定光を密閉室内に入射させて、該密閉室内の
封入気体を膨張させ、該封入気体の膨張の度合いを基
に、前記被測定空間における前記特定波長域の光を吸収
する特定種類のガスの存在を検出するガス検出装置であ
って、前記封入気体を前記特定種類のガスとしたことを
特徴とする。
【0014】さらに、請求項5に記載した本発明のガス
検出装置は、互いに異なる種類のガスがそれぞれ内部に
充填された複数の前記密閉室を保持し、該複数の密閉室
のうち1つを前記被測定空間を通過した後の前記測定光
の光路上に位置させる密閉室保持手段と、前記被測定空
間を通過した後の前記測定光の光路上に位置する前記密
閉室が、前記密閉室保持手段の保持する前記複数の密閉
室の中で入れ替わるように、前記測定光の光路と交わる
方向に前記密閉室保持手段を移動可能に支持する密閉室
支持手段とをさらに備えるものとした。
【0015】また、請求項6に記載した本発明のガス検
出装置は、図1の基本構成図に示すように、前記被測定
空間Sにおいて存在を検出する前記特定種類のガスの種
類を、前記複数の密閉室15fの内部にそれぞれ充填さ
れたガスの中から設定する検出対象設定手段19a〜1
9c,・・・と、該検出対象設定手段19a〜19c,
・・・により設定された種類の前記特定種類のガスが内
部に充填された前記密閉室15fが前記被測定空間Sを
通過した後の前記測定光L1の光路上に配置されるよう
に、前記密閉室保持手段13Aを移動させる密閉室移動
手段Xとをさらに備えるものとした。
【0016】さらに、請求項7に記載した本発明のガス
検出装置は、被測定空間を通過して該被測定空間内に存
在する特定種類のガスにより特定波長域の光成分が吸収
された後の測定光を密閉室内に入射させて、該密閉室内
の封入気体を膨張させ、該封入気体の膨張の度合いを基
に、前記被測定空間における前記特定波長域の光を吸収
する特定種類のガスの存在を検出するガス検出装置であ
って、前記密閉室内に、気体と、前記特定波長域の光成
分を吸収して発熱する光熱変換部材とを封入したことを
特徴とする。
【0017】また、請求項8に記載した本発明のガス検
出装置は、前記密閉室の少なくとも一部が可撓膜により
覆われており、前記被測定空間における前記特定種類の
ガスの存在が、前記可撓膜に照射されてこの可撓膜で反
射されるプローブ光の所定箇所での受光光量を基に検出
されるものとした。
【0018】さらに、請求項9に記載した本発明のガス
検出装置は、前記測定光が前記特定波長域の光成分及び
その他の波長域の光成分を含んでおり、前記密閉室に入
射される前の前記測定光の光路上に配置され、前記測定
光から前記その他の波長域の光成分を除去するバンドパ
スフィルタをさらに備えるものとした。
【0019】請求項1に記載した本発明のガス検出方法
によれば、被測定空間を通過した後の測定光が密閉空間
内に入射すると、その密閉空間内の特定種類のガスが、
被測定空間を通過した後の測定光から特定波長域の光成
分を吸収して熱膨張する。
【0020】そして、被測定空間内に検出対象である特
定種類のガスが通常の空気中での存在量を上回って存在
していなければ、被測定空間を通過する際に測定光中の
特定波長の光成分が特定種類のガスにより吸収される度
合いが低く、被測定空間を通過した後の測定光中に残存
する特定波長の光成分の光量が高くなり、密閉空間内に
充填された特定種類のガスが測定光から吸収する特定波
長の光成分の光量が高くなるので、その分だけ密閉空間
内の特定種類のガスの発熱量が多くなり、密閉空間の特
定種類のガスが膨張する度合いが高くなる。
【0021】反対に、被測定空間内に特定種類のガスが
通常の空気中の存在量を上回って存在していれば、被測
定空間を通過する際に測定光中の特定波長の光成分が特
定種類のガスにより吸収される度合いが高く、被測定空
間を通過した後の測定光中に残存する特定波長の光成分
の光量が低くなり、密閉空間内に充填された特定種類の
ガスが測定光から吸収する特定波長の光成分の光量が低
くなるので、その分だけ発熱量が少なくなり、密閉空間
の特定種類のガスが膨張する度合いが低くなる。
【0022】つまり、被測定空間を通過した後の測定光
を密閉空間内に入射させることで密閉空間内の特定種類
のガスが膨張する度合いは、被測定空間に存在する特定
種類のガスの量が多ければ低くなり、特定種類のガスの
量が少なければ高くなるという関係を有している。よっ
て、密閉空間内の特定種類のガスが膨張する度合いを基
に、被測定空間における特定種類のガスの存在を検出す
ることが可能となる。
【0023】請求項2に記載した本発明のガス検出方法
によれば、被測定空間を通過した後の測定光が密閉空間
内に入射すると、その密閉空間内の光熱変換部材が、被
測定空間を通過した後の測定光から特定波長域の光成分
を吸収して発熱し、この光熱変換部材が発する熱によ
り、密閉空間内の気体が熱膨張する。
【0024】そして、被測定空間内に検出対象である特
定種類のガスが通常の空気中での存在量を上回って存在
していなければ、先に述べた通り、被測定空間を通過し
た後の測定光中に残存する特定波長の光成分の光量が高
くなり、密閉空間内の光熱変換部材が測定光から吸収す
る特定波長の光成分の光量が高くなるので、その分だけ
光熱変換部材の発熱量が多くなり、この光熱変換部材の
発する熱により密閉空間の気体が膨張する度合いが高く
なる。
【0025】反対に、被測定空間内に特定種類のガスが
通常の空気中での存在量を上回って存在していれば、こ
れも先に述べた通り、被測定空間を通過した後の測定光
中に残存する特定波長の光成分の光量が低くなり、密閉
空間内の光熱変換部材が測定光から吸収する特定波長の
光成分の光量が低くなるので、その分だけ光熱変換部材
の発熱量が少なくなり、この光熱変換部材の発する熱に
より密閉空間の気体が膨張する度合いが低くなる。
【0026】つまり、被測定空間を通過した後の測定光
を密閉空間内に入射させることで密閉空間内の気体が膨
張する度合いは、被測定空間に存在する特定種類のガス
の量が多ければ低くなり、特定種類のガスの量が少なけ
れば高くなるという関係を有している。よって、密閉空
間内の気体が光熱変換部材の発する熱により膨張する度
合いを基に、被測定空間における特定種類のガスの存在
を検出することが可能となる。
【0027】また、請求項3に記載した本発明のガス検
出方法によれば、密閉空間内に入射される測定光中に、
特定波長の光成分のみが存在することとなるので、その
他の波長域の光成分が測定光中に存在している場合に比
べて、密閉空間内の特定種類のガスが膨張する度合い
や、光熱変換部材の発する熱によって密閉空間内の気体
が膨張する度合いが、その他の波長域の光成分により万
が一でも影響を受けて変動する可能性をなくし、被測定
空間における特定種類のガスの存在の検出精度を向上さ
せることが可能となる。
【0028】さらに、請求項4に記載した本発明のガス
検出装置によれば、請求項1に記載した本発明のガス検
出方法と同様に、被測定空間を通過した後の測定光が密
閉室内に入射すると、その密閉室内の特定種類のガス
が、被測定空間を通過した後の測定光から特定波長域の
光成分を吸収して熱膨張し、その度合いが、被測定空間
に存在する特定種類のガスの量が多ければ低くなり、特
定種類のガスの量が少なければ高くなる。よって、密閉
室内の特定種類のガスが膨張する度合いを基に、被測定
空間における特定種類のガスの存在を検出することが可
能となる。
【0029】また、請求項5に記載した本発明のガス検
出装置によれば、被測定空間内における存在を検出する
対象のガスの種類に応じて、複数の密閉室のうち、検出
対象と同じ種類のガスが内部に充填された密閉室が、被
測定空間を通過した後の測定光の光路上に配置されるよ
うに、密閉室支持手段で支持された密閉室保持手段を移
動させることで、被測定空間内における複数種類のガス
の存在を1つの装置で検出することが可能となる。
【0030】さらに、請求項6に記載した本発明のガス
検出装置によれば、検出対象設定手段19a〜19c,
・・・により設定された検出対象のガスが内部に充填さ
れた密閉室を、密閉室移動手段Xが密閉室保持手段13
Aを介して移動させ、被測定空間Sを通過した後の測定
光の光路上に配置させることで、検出対象設定手段19
a〜19c,・・・による検出対象のガスの種類の設定
に連動し、その検出対象と同じ種類のガスが内部に充填
された密閉室を、検出のために必要な被測定空間Sを通
過した後の測定光の光路上に、自動的に配置させること
が可能となる。
【0031】また、請求項7に記載した本発明のガス検
出装置によれば、請求項2に記載した本発明のガス検出
方法と同様に、被測定空間を通過した後の測定光が密閉
室内に入射すると、その密閉室内の光熱変換部材が、被
測定空間を通過した後の測定光から特定波長域の光成分
を吸収して発熱し、この光熱変換部材が発する熱によ
り、密閉室内の気体が熱膨張し、その度合いが、被測定
空間に存在する特定種類のガスの量が多ければ低くな
り、特定種類のガスの量が少なければ高くなる。よっ
て、密閉室内の気体が光熱変換部材の発する熱により膨
張する度合いを基に、被測定空間における特定種類のガ
スの存在を検出することが可能となる。
【0032】さらに、請求項8に記載した本発明のガス
検出装置によれば、密閉室内に充填された特定種類のガ
スや気体の膨張の度合いに応じて、密閉室の可撓膜の撓
み具合が変化し、さらに、この可撓膜に照射されて反射
されるプローブ光の所定箇所での受光光量も、密閉室内
の特定種類のガスや気体の膨張の度合いに応じて変化す
る。従って、密閉室内に充填された特定種類のガスや気
体の膨張の度合いを、密閉室の体積等の、特定種類のガ
スや気体の物理的状態を直接測ることなく、密閉室に非
接触で検出することが可能となる。
【0033】また、請求項9に記載した本発明のガス検
出装置によれば、請求項3に記載した本発明のガス検出
方法と同様に、密閉室内に入射される測定光中に、特定
波長の光成分のみが存在することとなるので、その他の
波長域の光成分が測定光中に存在している場合に比べ
て、密閉室内の特定種類のガスが膨張する度合いや、光
熱変換部材の発する熱によって密閉室内の気体が膨張す
る度合いが、その他の波長域の光成分により万が一でも
影響を受けて変動する可能性をなくし、被測定空間にお
ける特定種類のガスの存在の検出精度を向上させること
が可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるガス検出方法
をその装置と共に図面により説明する。図2は本発明の
第1実施形態に係るガス検出装置の内部概略構成を示す
説明図で、図2中引用符号1で示す第1実施形態のガス
検出装置は、収束レンズ系11、セル保持機構13A、
セル支持機構13B、複数のゴーレイセル15A〜15
C、セル移動機構17、操作パネル19、バンドパスフ
ィルタ21A〜21C、及び、マイクロコンピュータ
(以下、マイコンと略記する)23を備えている。
【0035】前記収束レンズ系11は、カセグレン光学
系11aと凸型フレネルレンズ11gを備えている。
【0036】前記カセグレン光学系11aは、入射した
光を入射側に一次反射する放物面鏡11bと、この放物
面鏡11bで反射された光を放物面鏡11b側に二次反
射する両曲面鏡11eとを有している。
【0037】前記放物面鏡11bは、凹状の反射面11
cを有しており、前記両曲面鏡11eは、前記放物面鏡
11bよりも小さい寸法で形成され、放物面鏡11bよ
りも前方箇所に、放物面鏡11b側に凸状の反射面11
fを向けて配設され、放物面鏡11bの略中央部には、
両曲面鏡11eよりも小さい寸法で略円形の小孔11d
が形成されている。
【0038】前記凸型フレネルレンズ11gは、前記両
曲面鏡11eの前方箇所に、両曲面鏡11e側に凸状の
レンズ面11hを向けて配設されている。
【0039】前記収束レンズ系11は、凸型フレネルレ
ンズ11gの通過により収束された光が、両曲面鏡11
eの周囲を通って放物面鏡11bに達すると、その反射
面11cで反射されて収束しつつ両曲面鏡11eに達
し、この両曲面鏡11eの反射面11fでさらに反射さ
れて収束しつつ、放物面鏡11bの小孔11dを通過し
て、放物面鏡11bよりも後方に向かうように構成され
ている。
【0040】前記セル支持機構13B(密閉室支持手段
に相当)は、前記放物面鏡11bよりも後方箇所に、図
2中上下方向に配設されたレール13aによって構成さ
れており、前記セル保持機構13A(密閉室保持手段に
相当)は、前記レール13a上でレール13aに沿って
移動可能に支持されたスライダ13bによって構成され
ており、このスライダ13b上に前記複数のゴーレイセ
ル15A〜15Cが、図2中上下に並ぶように保持され
ている。
【0041】前記ゴーレイセル15Aは、図3に内部構
成の説明図で示すように、セル本体15aと、小室15
fと、メニスカスレンズ15jと、格子15kと、コン
デンサレンズ群15mと、プローブ光源15rと、反射
ミラー15sと、光電変換部15vを有している。
【0042】前記セル本体15aは中空の筒状を呈して
おり、セル本体15aの一端15bには、セル本体15
aの内部への光の透過を可能とする光透過窓15dが設
けられており、セル本体15aの他端15cは閉塞、密
閉されている。
【0043】前記小室15f(密閉空間、密閉室に相
当)は、前記光透過窓15dに臨むセル本体15a内箇
所に配置されており、この小室15fで光透過窓15d
に臨む一方の端面は、内部への光の透過を可能とする受
光面15gに形成されており、この受光面15gに対向
しセル本体15aの他端15c側に位置する小室15f
の他方の端面には、可撓性を有する光反射膜15hが張
設されている。そして、前記小室15fは、外部から気
密された密閉室を画成しており、小室15fの内部に
は、受光面15gから入射した光から特定の波長成分を
吸収し、これにより、温度が上昇して膨張するCOガス
(図示せず)が充填、封入されている。
【0044】前記メニスカスレンズ15jは、前記小室
15fよりもセル本体15aの他端15c側で前記光反
射膜15hに臨むセル本体15a内箇所に、その凹面を
光反射膜15h側に向けて配置されており、前記格子1
5kは、メニスカスレンズ15jよりもセル本体15a
の他端15c側箇所に配置されている。
【0045】前記コンデンサレンズ群15mは、互いの
凸面を向かい合わせた2枚のレンズ15n,15pから
なり、その光軸がセル本体15aの両端15b,15c
を結ぶ直線に沿う向きで配置されている。
【0046】前記プローブ光源15rは、例えば発光ダ
イオード等からなり、前記セル本体15aの他端15c
で支持されてセル本体15a内に配置されており、その
先端はコンデンサレンズ群15m側に向けられている。
【0047】前記反射ミラー15sは、前記プローブ光
源15rとコンデンサレンズ群15mの間で、両者の中
間部よりも若干コンデンサレンズ群15m寄りで下部寄
りのセル本体15a内箇所に、セル本体15aの上方に
至るに連れて次第にコンデンサレンズ群15mに近づく
ように、セル本体15aの一端15b及び他端15cに
対して略45°傾斜させて配置されている。そして、前
記反射ミラー15sは、上述のように傾斜させて配置し
た状態で、コンデンサレンズ群15mの略下半部を覆う
大きさで形成されており、反射ミラー15sの反射面1
5tは、コンデンサレンズ群15mの略下半部に臨み、
且つ、セル本体15aの周面下部に形成された小さな開
口(以下、開口と略記する)15eに臨む。
【0048】前記光電変換部15vは、光電変換素子1
5wと増幅回路15xを有している。
【0049】前記光電変換素子15wは、例えば、PI
Nフォトダイオード等からなり、前記開口15eを通過
した反射ミラー15sからの反射光の光路上箇所に配置
されており、前記増幅回路15xは、前記光電変換素子
15wに接続され、増幅回路15xの信号出力端子15
yには、前記マイコン23が接続される。
【0050】前記ゴーレイセル15B,15Cは、前記
小室15f内に、COガスに代えて、受光面15gから
入射した光から特定の波長成分を吸収し、これにより、
温度が上昇して膨張するCO2 ガスやNH3 ガス(いず
れも図示せず)がそれぞれ充填、封入されている点で、
前記ゴーレイセル15Aと構成が異なっており、他の点
については全て前記ゴーレイセル15Aと同様に構成さ
れている。
【0051】前記ゴーレイセル15A〜15Cは、プロ
ーブ光源15rからのプローブ光L3が、反射ミラー1
5sで覆われていないコンデンサレンズ群15mの上半
部に入射されてコンデンサレンズ群15m及び格子15
kの上半部を通過し、小室15fの光反射膜15hに達
して反射され、格子15kの下半部に達して格子15k
の上半部の像が形成されるように構成されている。
【0052】また、前記ゴーレイセル15A〜15C
は、格子15kの下半部に形成された格子15kの上半
部の像が、コンデンサレンズ群15mの下半部を通過
し、反射ミラー15sの反射面15tで反射されて、開
口15eを通過した後、光電変換素子15wに達し、光
電変換素子15wから受光光量に応じた電圧値(又は電
流値)の出力が増幅回路15xに出力され、この出力を
増幅した増幅回路15xの信号出力端子15yから、光
電変換素子15wの受光光量に応じた値の測定信号が出
力されるように構成されている。
【0053】ところで、前記ゴーレイセル15A〜15
Cでは、光透過窓15dを透過して小室15fの受光面
15gにセル本体15aの外部からの光が照射される
と、その光の近赤外線成分により、受光面15gの温度
が上がって小室15f内のXeガスのガス圧が上がり、
これにより、光反射膜15hの撓み具合が変化する。従
って、格子15kの下半部に形成される格子15kの上
半部の像は、小室15f内のXeガスのガス圧に応じた
光反射膜15hの撓み具合の変化に応じて歪み、この歪
みに応じて、格子15kの上半部の像に占める陰の部分
の比率が変化し、これにより、光電変換素子15wによ
る受光光量が変化して、光電変換素子15wの出力を増
幅した増幅回路15xの信号出力端子15yからの測定
出力の値が変わる。
【0054】このため、前記ゴーレイセル15A〜15
Cは、光透過窓15d及び受光面15gを介して小室1
5fの内部に入射される光のうち、小室15fの内部に
充填、封入されたCO、CO2 、NH3 の各ガス(請求
項中の封入気体に相当)が吸収する特定の波長成分の大
きさに応じた値の測定信号が、増幅回路15xの信号出
力端子15yから出力されるように構成されている。
【0055】前記セル移動機構17は、前記複数のゴー
レイセル15A〜15Cのうちの1つの光透過窓15d
が、カセグレン光学系11aの放物面鏡11bの小孔1
1dに臨むように、前記スライダ13bを図2中上下方
向に移動させるもので、第1実施形態では、ステッピン
グモータ(以下、モータと略記する)17aと、このモ
ータ17aの出力軸(図示せず)に取着され、前記スラ
イダ13bに形成されたラック13cに噛合するピニオ
ン17bとを有している。
【0056】そして、セル移動機構17は、モータ17
aを回転させることにより、その回転がピニオン17b
及びラック13cを介してスライダ13bに伝わり、こ
れにより、モータ17aの回転運動がレール13aの延
在方向に沿った往復直線動に変換されて、このレール1
3aに沿ってスライダ13bが、放物面鏡11bの小孔
11dにゴーレイセル15Aの光透過窓15dが臨む位
置と、小孔11dにゴーレイセル15Cの光透過窓15
dが臨む位置との間で往復移動するように構成されてい
る。
【0057】前記操作パネル19は、図2に示すよう
に、検出対象のガスをCO、CO2 、NH3 の各ガスの
うちいずれか1つに設定するためのCO、CO2 、NH
3 の各ガス設定スイッチ19a〜19c(検出対象設定
手段に相当)と、これら各ガス設定スイッチ19a〜1
9cにより検出対象として設定されたガスの存在を検出
するために用いる測定用の光の光路長を設定入力するた
めのテンキー19dと、ガスの存在の検出結果を表示す
る表示部19eと、電源スイッチ19fとを備えてい
る。
【0058】前記バンドパスフィルタ21A〜21C
は、各ゴーレイセル15A〜15Cの光透過窓15dよ
りもカセグレン光学系11aの放物面鏡11b側に常時
位置するように、前記スライダ13b上でそれぞれ保持
されており、セル移動機構17により放物面鏡11bの
小孔11dに光透過窓15dが臨むように配置されたゴ
ーレイセル15A〜15Cの光透過窓15dと放物面鏡
11bの小孔11dとの間に、対応するバンドパスフィ
ルタ21A〜21Cが位置するように構成されている。
【0059】そして、ゴーレイセル15Aに対応するバ
ンドパスフィルタ21Aは、COガスにより吸収される
特定の波長成分のみを通過させ、それ以外の波長成分を
遮断するように構成され、残りの各ゴーレイセル15
B,15Cにそれぞれ対応する各バンドパスフィルタ2
1B,21Cは、CO2 、NH3 の各ガスにより吸収さ
れる特定の波長成分のみをそれぞれ通過させ、それ以外
の波長成分をそれぞれ遮断するように構成されている。
【0060】次に、前記マイコン23のハードウェア構
成について、図4のブロック図を参照して説明する。
【0061】前記マイコン23は、CPU(Central Pr
ocessing Unit 、中央処理装置)23aと、RAM(Ra
ndom Access Memory)23bと、ROM(Read-Only Me
mory)23cとで構成されている。
【0062】前記CPU23aには、前記RAM23b
及びROM23cと、各ゴーレイセル15A〜15Cの
増幅回路15xの信号出力端子15yと、操作パネル1
9のCO、CO2 、NH3 の各ガス設定スイッチ19a
〜19c及びテンキー19dと、不揮発性メモリ(以
下、NVMと略記する)25とがそれぞれ接続され、さ
らに、ドライバ27,29を介してセル移動機構17の
モータ17aと操作パネル19の表示部19eとが接続
されている。
【0063】前記RAM23bは、各種データ記憶用の
データエリア及び各種処理作業に用いるワークエリアを
有しており、このうちワークエリアには、図5にデータ
エリアマップで示すように、検出対象のガスの種類が格
納される検出対象ガス設定エリア、及び、光源31から
ガス検出装置1までの測定光L1の光路長が格納される
測定光路長設定エリア等が設けられている。前記ROM
23cには、CPU23aに各種処理動作を行わせるた
めの制御プログラムが格納されている。
【0064】前記NVM25には、操作パネル19のC
O、CO2 、NH3 の各ガス設定スイッチ19a〜19
cにより設定される検出対象のガスと、操作パネル19
のテンキー19dにより設定入力される測定用の光の光
路長と、各ゴーレイセル15A〜15Cの増幅回路15
xの信号出力端子15yからの測定出力の値とから、検
出対象のガスの濃度、即ち、検出対象のガスの存在を検
出するために用いる計算式等のデータが格納されてい
る。
【0065】このように構成された第1実施形態のガス
検出装置1を用いたガス検出作業は、図6に示すよう
に、測定用の光(以下、測定光と略記する)L1を発す
る白熱灯(図示せず)と、この測定光L1のビーム径を
補正し略平行な光束とするビーム径補正光学系(図示せ
ず)と、このビーム径補正光学系の先方箇所で開閉して
測定光を間欠的に遮蔽しパルス状とするメカニカルシャ
ッタ(図示せず)等を備えた光源31を、被測定空間S
の近傍箇所に配置し、この被測定空間Sを挟んで光源3
1に収束レンズ系11の凸型フレネルレンズ11gが対
向するようにガス検出装置1を配置した状態で行われ
る。
【0066】次に、前記ROM23cに格納された制御
プログラムに従いCPU23aが行う処理を、図7のフ
ローチャートを参照して説明する。
【0067】被測定空間Sを通ってガス検出装置1に向
かうように光源31から測定光L1が出射されている状
態で、電源スイッチ19fの投入による不図示の電源か
らの電力供給の開始に伴い、マイコン23が起動してプ
ログラムがスタートすると、CPU15aは初期設定を
行う(ステップS1)。
【0068】この初期設定では、RAM23bのデータ
エリアに書き込まれているデータと、ワークエリアの検
出対象ガス設定エリア及び測定光路長設定エリア等に格
納されているデータをそれぞれクリアした後、NVM2
5に格納されている計算式等のデータを読み込んでRA
M23bのデータエリアに書き込むと共に、図2に示す
ように、小室15fの内部にCO2 ガスが充填、封入さ
れたゴーレイセル15Bの光透過窓15dが、COガス
により吸収される特定の波長成分のみを通過させるバン
ドパスフィルタ21Aと共に、放物面鏡11bの小孔1
1dに臨むホームポジションにスライダ13bが位置す
るように、ドライバ27を介してモータ17aを所定量
作動させる。
【0069】尚、このスライダ13bのホームポジショ
ンの検出は、モータ17aの回転方向と、ドライバ27
を介してモータ17aに出力する駆動信号のパルス数に
より行うことができる。
【0070】ステップS1の初期設定が済んだならば、
操作パネル19のテンキー19dにより、光源31から
ガス検出装置1までの測定光L1の光路長が設定入力さ
れたか否かを確認し(ステップS3)、設定入力されて
いない場合は(ステップS3でN)、入力されるまでス
テップS5をリピートし、設定入力された場合は(ステ
ップS3でY)、その光路長をRAM23bの測定光路
長設定エリアに格納した後(ステップS5)、操作パネ
ル19のCO、CO2 、NH3 の各ガス設定スイッチ1
9a〜19cのうちいずれかが操作されて、検出対象の
ガスが設定されたか否かを確認する(ステップS7)。
【0071】検出対象のガスが設定されていない場合は
(ステップS7でN)、設定されるまでステップS7を
リピートし、設定された場合は(ステップS7でY)、
設定されたガスの種類をRAM23bの検出対象ガス設
定エリアに格納した後(ステップS9)、この検出対象
ガス設定エリアに格納されている種類のガスが小室15
fの内部に充填、封入されたゴーレイセル15A〜15
Cの光透過窓15dが、検出対象ガス設定エリアに格納
されている種類のガスにより吸収される特定の波長成分
のみを通過させるバンドパスフィルタ21A〜21Cと
共に、放物面鏡11bの小孔11dに臨む箇所にスライ
ダ13bが位置するように、ドライバ27を介してモー
タ17aを所定量作動させる(ステップS11)。
【0072】次に、光源31から被測定空間Sを通っ
て、放物面鏡11bの小孔11dに光透過窓15dが臨
んでいるバンドパスフィルタ21A〜21Cを通って、
その背後の小室15fの内部に測定光L1が入射したゴ
ーレイセル15A〜15Cの信号出力端子15yからの
測定出力を取り込み(ステップS13)、この取り込ん
だ測定出力と、RAM23bの測定光路長設定エリアに
格納されている測定光L1の光路長と、RAM23bの
検出対象ガス設定エリアに格納されている検出対象のガ
スとを基に、被測定空間Sに存在する検出対象のガスの
濃度を算出し(ステップS15)、算出したガスの濃度
を操作パネル19の表示部19eに表示させる(ステッ
プS17)。
【0073】続いて、操作パネル19のテンキー19d
の操作による測定光L1の光路長の設定入力があるか否
かを確認し(ステップS19)、設定入力がない場合は
(ステップS19でN)、後述するステップS23に進
み、設定入力がある場合は(ステップS19でY)、R
AM23bの測定光路長設定エリアに格納されている光
路長を、ステップS19で設定入力を確認した光路長に
更新した後(ステップS21)、ステップS23に進
む。
【0074】ステップS23では、操作パネル19のC
O、CO2 、NH3 の各ガス設定スイッチ19a〜19
cのうちいずれかの操作による検出対象のガスの設定入
力があるか否かを確認し、設定入力がない場合は(ステ
ップS23でN)、ステップS13にリターンし、設定
入力がある場合は(ステップS23でY)、RAM23
bの検出対象ガス設定エリアに格納されている検出対象
のガスの種類を、ステップS23で設定入力を確認した
ガスの種類に更新した後(ステップS25)、ステップ
S11にリターンする。
【0075】以上の説明からも明らかなように、第1実
施形態では、請求項中の密閉室移動手段Xが、セル移動
機構17と、図7のフローチャートにおけるステップS
11とによって構成されている。
【0076】次に、上述のように構成された第1実施形
態のガス検出装置1の動作(作用)について説明する。
【0077】被測定空間Sを挟んで光源31と対向する
箇所に設置したガス検出装置1により被測定空間S中の
ガスの濃度の測定を行うに当たっては、まず、操作パネ
ル19の電源スイッチ19fの操作により電源を投入し
た上で、パルス状の測定光L1を出射している光源31
からガス検出装置1までの距離を、光源31からの測定
光L1の光路長として、操作パネル19のテンキー19
dにより設定入力すると共に、操作パネル19のCO、
CO2 、NH3 の各ガス設定スイッチ19a〜19cの
うち検出対象のガスに対応するガス設定スイッチ19a
〜19cを操作して、検出対象のガスの種類を設定入力
する。
【0078】ここで、COガス設定スイッチ19aを操
作して検出対象のガスをCOガスと設定したとすると、
COガスが小室15fの内部に充填、封入されたゴーレ
イセル15Aが、モータ17aの作動により、その光透
過窓15dが放物面鏡11bの小孔11dに臨む箇所に
移動され、これと共に、スライダ13b上で保持された
バンドパスフィルタ21Aが、ゴーレイセル15Aの光
透過窓15dと放物面鏡11bの小孔11dとの間に配
置される。
【0079】これにより、光源31からの測定光L1
が、図1に示すように、収束レンズ系11の凸型フレネ
ルレンズ11gを通過してそのビーム径が収束されつ
つ、両曲面鏡11eの周囲を通って放物面鏡11bに達
し、その反射面11cで反射されてさらに収束しつつ両
曲面鏡11eに達し、この両曲面鏡11eの反射面11
fでさらに反射されて収束しつつ、放物面鏡11bの小
孔11dを通過して、この小孔11dに臨む箇所に移動
されたバンドパスフィルタ21Aに照射される。する
と、測定光L1のうちCOガスにより吸収される特定の
波長成分のみが、バンドパスフィルタ21Aを通過し
て、ゴーレイセル15Aの光透過窓15dを通って受光
面15gから小室15fの内部に入射される。
【0080】そして、光源31からの被測定空間Sを通
った測定光L1のうち、バンドパスフィルタ21Aを通
過したCOガスにより吸収される特定の波長成分のみ
が、ゴーレイセル15Aの小室15fの内部に入射され
ると、この小室15f内のCOガスが、入射された測定
光L1のCOガスに応じた特定波長の光成分を吸収し、
これにより起こる光熱変換によりCOガスが膨張して、
光反射膜15hが小室15fの外方に撓む。
【0081】このとき、被測定空間SにCOガスが通常
の空気中よりも多く存在していれば、被測定空間Sを通
過する際に測定光L1の特定波長の光成分が被測定空間
S内のCOガスによって吸収されており、ゴーレイセル
15Aの小室15f内に入射する測定光L1中の特定波
長の光成分の光量が少ないので、その分、小室15f内
のCOガスが膨張し光反射膜15hが撓む度合いは小さ
く、反対に、被測定空間SにCOガスが通常の空気中程
度しか存在していなければ、測定光L1の特定波長の光
成分は被測定空間SのCOガスによって大して吸収され
ず、ゴーレイセル15Aの小室15f内に入射する測定
光L1中の特定波長の光成分の光量が大きいので、その
分、小室15f内のCOガスが膨張し光反射膜15hが
撓む度合いは大きくなる。
【0082】従って、電源スイッチ19fの操作による
電源の投入に応じて、プローブ光源15rからプローブ
光L3が出射されて光反射膜15hに照射されると、こ
の光反射膜15hで反射されて光電変換素子15wに達
する格子15kの上半部の像の光量は、光反射膜15h
が撓む度合い、つまり、被測定空間Sに存在するCOガ
スの濃度によって変化し、よって、増幅回路15xの信
号出力端子15yから、被測定空間Sに存在するCOガ
スの濃度に応じた値の測定信号が、パルス状の測定光L
1の出射周期に合わせて周期的に出力される。
【0083】そして、測定信号が信号出力端子15yか
ら周期的に出力される度に、マイコン23によって、操
作パネル19のテンキー19dにより設定入力された測
定光L1の光路長と、検出対象がCOガスであることと
を基に、NVM25から読み込まれてRAM23bのデ
ータエリアに格納された計算式等のデータを用いて、被
測定空間Sに存在するCOガスの濃度が算出され、その
結果が表示部19eに表示される。
【0084】さらにその後、テンキー19dの操作によ
り測定光L1の光路長の設定が変更されると、その光路
長に応じてCOガスの濃度が再度算出され、表示部19
eの表示が再度算出された濃度に更新される。
【0085】また、CO2 ガス設定スイッチ19bか、
或は、NH3 ガス設定スイッチ19cの操作により、測
定対象のガスがCOガスからCO2 ガスか、或は、NH
3 ガスに変更されると、CO2 ガスが小室15fの内部
に充填、封入されたゴーレイセル15B、或は、NH3
ガスが小室15fの内部に充填、封入されたゴーレイセ
ル15Cが、モータ17aの作動により、その光透過窓
15dが放物面鏡11bの小孔11dに臨む箇所に移動
され、これと共に、スライダ13b上で保持されたバン
ドパスフィルタ21B、或は、バンドパスフィルタ21
Cが、ゴーレイセル15Bの光透過窓15dと放物面鏡
11bの小孔11dとの間、或は、ゴーレイセル15C
の光透過窓15dと放物面鏡11bの小孔11dとの間
に配置される。
【0086】そして、その後、上述したCOガスが検出
対象である場合と同様の動作が行われ、検出対象がCO
2 ガスか、或は、NH3 ガスであることと、測定光L1
の光路長とを基に、RAM23bのデータエリアの計算
式等のデータを用いて、被測定空間Sに存在するCO2
ガスか、或は、NH3 ガスの濃度が算出され、その結果
が表示部19eに表示される。
【0087】このように第1実施形態のガス検出装置1
によれば、被測定空間SにおけるCO、CO2 、NH3
の各ガスの存在を、被測定空間Sを通ったパルス状の測
定光L1をゴーレイセル15A〜15Cの小室15f内
に入射させて検出するに当たり、各ゴーレイセル15A
〜15Cの小室15f内に、一般的なゴーレイセルの場
合のキセノンガスに代えて、検出対象であるCO、CO
2 、NH3 の各ガスを充填、封入し、検出対象と同じ種
類のガスが小室15f内に充填、封入されたゴーレイセ
ル15A〜15Cを用いてガスの検出を行う構成とし
た。
【0088】このため、被測定空間Sを測定光L1が通
過する際に、被測定空間Sに存在する測定対象のガスの
濃度によって、測定光L1中の特定波長の光成分が被測
定空間Sにおいて吸収される度合いが異なり、これによ
り、被測定空間Sを通って小室15f内に入射される測
定光L1中の、検出対象のガスによって吸収される測定
光L1中の特定波長の光成分の光量が変化する。従っ
て、小室15f内の検出対象のガスが測定光L1中の特
定波長の光成分を吸収し膨張する度合いが変化して、光
反射膜15hの撓み具合と、この光反射膜15hで反射
されて光電変換素子15wに達するプローブ光L3の光
量と、この光量に応じた増幅回路15xの信号出力端子
15yからの測定信号の値とが、被測定空間Sに存在す
る測定対象のガスの濃度によって変化する。
【0089】よって、被測定空間Sを通過する際に検出
対象以外のガスによりそのガスに応じた特定波長の光成
分が吸収されたとしても、測定光L1が入射されるゴー
レイセル15A〜15Cの小室15f内の検出対象のガ
スは、検出対象以外のガスに応じた特定波長の光成分の
光量変化に影響を受けて膨張の度合いが変化することが
なく、従って、被測定空間Sにおけるガスの存在を、そ
のガスの種類を特定して確実に検出することができる。
【0090】また、第1実施形態のガス測定装置1によ
れば、CO、CO2 、NH3 の各ガスを小室15f内に
それぞれ充填、封入した3つのゴーレイセル15A〜1
5Cをスライダ13b上で保持し、このスライダ13b
をモータ17aの作動によりレール13aに沿って移動
させることにより、3つのゴーレイセル15A〜15C
のうち1つの光透過窓15dが放物面鏡11bの小孔1
1dに臨む箇所に配置され、その他の2つのゴーレイセ
ル15A〜15Cの光透過窓15dが、放物面鏡11b
の小孔11dから測定光L1の光路と交わる方向に外れ
た箇所に配置されるように構成した。このため、1つの
ガス検出装置1によってCO、CO2 、NH3 の3種類
のガスについて、被測定空間S内における存在とその濃
度を検出することができる。
【0091】さらに、第1実施形態のガス測定装置1に
よれば、スライダ13bの移動を、CO、CO2 、NH
3 の各ガス設定スイッチ19a〜19cの操作に伴うマ
イコン23の制御によりモータ17aで行う構成とした
ので、各ガス設定スイッチ19a〜19cの操作により
検出対象のガスの種類を特定するだけで、そのガスの検
出に適したゴーレイセル15A〜15Cを自動的に選ん
で、被測定空間Sを通ってガス測定装置1に達し収束レ
ンズ系11によりビーム径が収束された測定光L1の光
路上に配置させることができる。
【0092】また、第1実施形態のガス検出装置1によ
れば、小室15fに可撓性の光反射膜15hを設け、こ
の光反射膜15hにプローブ光L3を照射し、光反射膜
15hで反射されて光電変換素子13wで受光されるプ
ローブ光L3の光量を基に、被測定空間S内に存在する
検出対象のガスの濃度をマイコン23により算出する構
成としたので、小室15f内のガスの膨張の度合いの変
化を、小室15fの体積等の、ガスの物理的状態を直接
測ることなく、小室15fに非接触で検出することがで
きるので、ガスの膨張の状態を接触により変化させるこ
となく、被測定空間S内に存在するガスの濃度を精度よ
く割り出すことができる。
【0093】次に、本発明の第2実施形態に係るガス検
出装置について、図8及び図9を参照して説明する。
【0094】図8は第2実施形態に係るガス検出装置の
内部概略構成を示す説明図で、図8中引用符号1Aで示
す第2実施形態のガス検出装置は、ゴーレイセル15A
〜15Cをゴーレイセル15D〜15Fに代えた点が第
1実施形態のガス検出装置1とは異なっており、その他
の点については第1実施形態のガス検出装置1と同様に
構成されている。
【0095】前記ゴーレイセル15Dは、図9に内部構
成の説明図で示すように、小室15f内にCOガスでは
なく従来のキセノンガスを充填、封入すると共に、CO
ガスが吸収する特定波長の光成分にのみ反応して発熱す
る光熱変換用薄膜15Daを小室15f内に配設した点
が、第1実施形態のガス検出装置1のゴーレイセル15
Aとは異なっており、その他の点については第1実施形
態のガス検出装置1と同様に構成されている。
【0096】前記ゴーレイセル15E,15Fは、キセ
ノンガスを充填、封入した前記小室15f内に、光熱変
換用薄膜15Daに代えて、CO2 ガスが吸収する特定
波長の光成分にのみ反応して発熱する光熱変換用薄膜1
5Eaや、NH3 ガスが吸収する特定波長の光成分にの
み反応して発熱する光熱変換用薄膜15Faを、小室1
5f内に配設した点で、前記ゴーレイセル15Dと構成
が異なっており、他の点については全て前記ゴーレイセ
ル15Dと同様に構成されている。
【0097】尚、前記光熱変換用薄膜15Da〜15F
a(光熱変換部材に相当)は、熱容量が低いプラスチッ
ク系の素材、例えば、コロジオンにより、100オング
ストローム程度の厚さで形成されており、光熱変換用薄
膜15Da〜15Faのそれぞれは、反応して発熱する
波長の違いに応じて、素材として用いるプラスチック系
の材料を異ならせている。
【0098】このように構成された第2実施形態のガス
検出装置1Aでは、例えば、COガス設定スイッチ19
aを操作して検出対象のガスをCOガスと設定すると、
モータ17aの作動により、光熱変換用薄膜15Daが
小室15f内に配設されたゴーレイセル15Dが、その
光透過窓15dが放物面鏡11bの小孔11dに臨む箇
所に移動され、これと共に、スライダ13b上で保持さ
れたバンドパスフィルタ21Aが、ゴーレイセル15D
の光透過窓15dと放物面鏡11bの小孔11dとの間
に配置される。
【0099】これにより、光源31からの測定光L1
が、図8に示すように、収束レンズ系11によって収束
されてバンドパスフィルタ21Aに照射され、測定光L
1のうちCOガスにより吸収される特定の波長成分のみ
が、バンドパスフィルタ21Aを通過して、ゴーレイセ
ル15Dの光透過窓15dを通って受光面15gから小
室15fの内部に入射される。
【0100】そして、光源31からの被測定空間Sを通
った測定光L1のうち、バンドパスフィルタ21Aを通
過したCOガスにより吸収される特定の波長成分のみ
が、ゴーレイセル15Dの小室15fの内部に入射され
ると、この小室15f内の光熱変換用薄膜15Daが、
入射された測定光L1のCOガスに応じた特定波長の光
成分に反応して発熱し、この熱が伝わって小室15f内
のキセノンガスが膨張して、光反射膜15hが小室15
fの外方に撓む。
【0101】このとき、被測定空間SにCOガスが通常
の空気中よりも多く存在していれば、光反射膜15hが
撓む度合いは小さく、反対に、被測定空間SにCOガス
が通常の空気中程度しか存在していなければ、光反射膜
15hが撓む度合いは大きくなり、いずれにしても、被
測定空間Sに存在するCOガスの濃度によって光反射膜
15hが撓む度合いが変化することで、増幅回路15x
の信号出力端子15yから、被測定空間Sに存在するC
Oガスの濃度に応じた値の測定信号が、パルス状の測定
光L1の出射周期に合わせて周期的に出力される。
【0102】そして、測定信号が信号出力端子15yか
ら周期的に出力される度に、マイコン23によって、操
作パネル19のテンキー19dにより設定入力された測
定光L1の光路長と、検出対象がCOガスであることと
を基に、NVM25から読み込まれてRAM23bのデ
ータエリアに格納された計算式等のデータを用いて、被
測定空間Sに存在するCOガスの濃度が算出され、その
結果が表示部19eに表示される。
【0103】さらにその後、テンキー19dの操作によ
り測定光L1の光路長の設定が変更されると、その光路
長に応じてCOガスの濃度が再度算出され、表示部19
eの表示が再度算出された濃度に更新される。
【0104】また、CO2 ガス設定スイッチ19bか、
或は、NH3 ガス設定スイッチ19cの操作により、測
定対象のガスがCOガスからCO2 ガスか、或は、NH
3 ガスに変更されると、光熱変換用薄膜15Eaが小室
15f内に配設されたゴーレイセル15E、或は、光熱
変換用薄膜15Faが小室15f内に配設されたゴーレ
イセル15Fが、モータ17aの作動により、その光透
過窓15dが放物面鏡11bの小孔11dに臨む箇所に
移動され、これと共に、スライダ13b上で保持された
バンドパスフィルタ21B、或は、バンドパスフィルタ
21Cが、ゴーレイセル15Eの光透過窓15dと放物
面鏡11bの小孔11dとの間、或は、ゴーレイセル1
5Fの光透過窓15dと放物面鏡11bの小孔11dと
の間に配置される。
【0105】そして、その後、上述したCOガスが検出
対象である場合と同様の動作が行われ、検出対象がCO
2 ガスか、或は、NH3 ガスであることと、測定光L1
の光路長とを基に、RAM23bのデータエリアの計算
式等のデータを用いて、被測定空間Sに存在するCO2
ガスか、或は、NH3 ガスの濃度が算出され、その結果
が表示部19eに表示される。
【0106】このような構成による第2実施形態のガス
検出装置1Aによっても、第1実施形態のガス検出装置
1と同様の効果を得ることができる。
【0107】尚、上述した第1及び第2実施形態では、
検出対象のガスが変わることに伴って、光透過窓15d
が放物面鏡11bの小孔11dに臨む箇所に位置するゴ
ーレイセル15A〜15Cやゴーレイセル15D〜15
Fを入れ替えるためのスライダ13bの移動を、操作パ
ネル19のCO、CO2 、NH3 の各ガス設定スイッチ
19a〜19cの操作に応じたマイコン23の制御によ
り、モータ17aを作動させて行うものとしたが、スラ
イダ13bの移動を手動により行う構成としてもよい。
【0108】また、第1及び第2実施形態では、ガス検
出装置1,1Aで検出できる対象のガスが、CO、CO
2 、NH3 の3種類である場合について説明したが、ゴ
ーレイセルの数と、小室15f内に充填、封入するガス
の種類、或は、小室15f内に配設する光熱変換用薄膜
の種類を変えることで、検出できる対象のガスを2種類
以下、或は、4種類以上の任意の数に設定することがで
き、特に、単一種類のガスのみを検出する装置とする場
合には、セル保持機構13A、セル支持機構13B、及
び、セル移動機構17を省略することができる。
【0109】さらに、第1及び第2実施形態では、測定
光L1の光源31をガス検出装置1,1Aとは別体に設
ける構成について説明したが、光源をガス検出装置に内
蔵させて、ガス検出装置の光源から出射された測定光
を、被測定空間Sに設置した光反射部材によりガス検出
装置側に反射させる構成としてもよい。その場合、第1
及び第2実施形態のガス検出装置1,1Aで用いたバン
ドパスフィルタ21A〜21Cを、ゴーレイセル15A
〜15C,15D〜15Fの光透過窓15dの直前に配
置するのではなく光源の直前に配置して、被測定空間S
に出射される前の時点で測定光L1から、検出対象のガ
スにより吸収される特定波長以外の波長の光成分を遮断
し除去する構成とすることもできる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明のガス検出方法によれば、被測定空間における特
定種類のガスの存在を、該被測定空間を通過させた後の
測定光の、前記被測定空間内に存在する特定種類のガス
により吸収される特定波長域の光成分の光量を基に検出
するに当たり、前記被測定空間を通過した後の前記測定
光を、前記特定種類のガスが充填された拡縮可能な密閉
空間内に入射させるようにした。
【0111】このため、被測定空間を通過した後の測定
光が密閉空間内に入射すると、その密閉空間内の特定種
類のガスが、被測定空間を通過した後の測定光から特定
波長域の光成分を吸収して熱膨張する。
【0112】そして、被測定空間内に検出対象である特
定種類のガスが通常の空気中での存在量を上回って存在
していなければ、被測定空間を通過する際に測定光中の
特定波長の光成分が特定種類のガスにより吸収される度
合いが低く、被測定空間を通過した後の測定光中に残存
する特定波長の光成分の光量が高くなり、密閉空間内に
充填された特定種類のガスが測定光から吸収する特定波
長の光成分の光量が高くなるので、その分だけ密閉空間
内の特定種類のガスの発熱量が多くなり、密閉空間の特
定種類のガスが膨張する度合いが高くなる。
【0113】反対に、被測定空間内に特定種類のガスが
通常の空気中での存在量を上回って存在していれば、被
測定空間を通過する際に測定光中の特定波長の光成分が
特定種類のガスにより吸収される度合いが高く、被測定
空間を通過した後の測定光中に残存する特定波長の光成
分の光量が低くなり、密閉空間内に充填された特定種類
のガスが測定光から吸収する特定波長の光成分の光量が
低くなるので、その分だけ発熱量が少なくなり、密閉空
間の特定種類のガスが膨張する度合いが低くなる。
【0114】つまり、被測定空間を通過した後の測定光
を密閉空間内に入射させることで密閉空間内の特定種類
のガスが膨張する度合いは、被測定空間に存在する特定
種類のガスの量が多ければ低くなり、特定種類のガスの
量が少なければ高くなるという関係を有している。よっ
て、密閉空間内の特定種類のガスが膨張する度合いを基
に、被測定空間における特定種類のガスの存在を検出す
ることができる。
【0115】請求項2に記載した本発明のガス検出方法
によれば、被測定空間における特定種類のガスの存在
を、該被測定空間を通過させた後の測定光の、前記被測
定空間内に存在する特定種類のガスにより吸収される特
定波長域の光成分の光量を基に検出するに当たり、前記
被測定空間を通過した後の前記測定光を、前記特定波長
域の光成分を吸収して発熱する光熱変換部材を気体と共
に封入した拡縮可能な密閉空間に入射させるようにし
た。
【0116】このため、被測定空間を通過した後の測定
光が密閉空間内に入射すると、その密閉空間内の光熱変
換部材が、被測定空間を通過した後の測定光から特定波
長域の光成分を吸収して発熱し、この光熱変換部材が発
する熱により、密閉空間内の気体が熱膨張する。
【0117】そして、被測定空間内に検出対象である特
定種類のガスが通常の空気中での存在量を上回って存在
していなければ、先に述べた通り、被測定空間を通過し
た後の測定光中に残存する特定波長の光成分の光量が高
くなり、密閉空間内の光熱変換部材が測定光から吸収す
る特定波長の光成分の光量が高くなるので、その分だけ
光熱変換部材の発熱量が多くなり、この光熱変換部材の
発する熱により密閉空間の気体が膨張する度合いが高く
なる。
【0118】反対に、被測定空間内に特定種類のガスが
通常の空気中での存在量を上回って存在していれば、こ
れも先に述べた通り、被測定空間を通過した後の測定光
中に残存する特定波長の光成分の光量が低くなり、密閉
空間内の光熱変換部材が測定光から吸収する特定波長の
光成分の光量が低くなるので、その分だけ光熱変換部材
の発熱量が少なくなり、この光熱変換部材の発する熱に
より密閉空間の気体が膨張する度合いが低くなる。
【0119】つまり、被測定空間を通過した後の測定光
を密閉空間内に入射させることで密閉空間内の気体が膨
張する度合いは、被測定空間に存在する特定種類のガス
の量が多ければ低くなり、特定種類のガスの量が少なけ
れば高くなるという関係を有している。よって、密閉空
間内の気体が光熱変換部材の発する熱により膨張する度
合いを基に、被測定空間における特定種類のガスの存在
を検出することができる。
【0120】また、請求項3に記載した本発明のガス検
出方法によれば、前記測定光が前記特定波長域の光成分
及びその他の波長域の光成分を含んでおり、前記被測定
空間における特定種類のガスの存在を検出するために前
記被測定空間を通過した後の前記測定光中の前記特定波
長域の光成分の光量を測定する前の段階で、前記測定光
から前記その他の波長域の光成分を除去するようにし
た。
【0121】このため、密閉空間内に入射される測定光
中に、特定波長の光成分のみが存在することとなるの
で、その他の波長域の光成分が測定光中に存在している
場合に比べて、密閉空間内の特定種類のガスが膨張する
度合いや、光熱変換部材の発する熱によって密閉空間内
の気体が膨張する度合いが、その他の波長域の光成分に
より万が一でも影響を受けて変動する可能性をなくし、
被測定空間における特定種類のガスの存在の検出精度を
向上させることができる。
【0122】さらに、請求項4に記載した本発明のガス
検出装置によれば、被測定空間を通過して該被測定空間
内に存在する特定種類のガスにより特定波長域の光成分
が吸収された後の測定光を密閉室内に入射させて、該密
閉室内の封入気体を膨張させ、該封入気体の膨張の度合
いを基に、前記被測定空間における前記特定波長域の光
を吸収する特定種類のガスの存在を検出するガス検出装
置であって、前記封入気体を前記特定種類のガスとする
構成とした。
【0123】このため、請求項1に記載した本発明のガ
ス検出方法と同様に、被測定空間を通過した後の測定光
が密閉室内に入射すると、その密閉室内の特定種類のガ
スが、被測定空間を通過した後の測定光から特定波長域
の光成分を吸収して熱膨張し、その度合いが、被測定空
間に存在する特定種類のガスの量が多ければ低くなり、
特定種類のガスの量が少なければ高くなる。よって、密
閉室内の特定種類のガスが膨張する度合いを基に、被測
定空間における特定種類のガスの存在を検出することが
できる。
【0124】また、請求項5に記載した本発明のガス検
出装置によれば、互いに異なる種類のガスがそれぞれ内
部に充填された複数の前記密閉室を保持し、該複数の密
閉室のうち1つを前記被測定空間を通過した後の前記測
定光の光路上に位置させる密閉室保持手段と、前記被測
定空間を通過した後の前記測定光の光路上に位置する前
記密閉室が、前記密閉室保持手段の保持する前記複数の
密閉室の中で入れ替わるように、前記測定光の光路と交
わる方向に前記密閉室保持手段を移動可能に支持する密
閉室支持手段とをさらに備える構成とした。
【0125】このため、被測定空間内における存在を検
出する対象のガスの種類に応じて、複数の密閉室のう
ち、検出対象と同じ種類のガスが内部に充填された密閉
室が、被測定空間を通過した後の測定光の光路上に配置
されるように、密閉室支持手段で支持された密閉室保持
手段を移動させることで、被測定空間内における複数種
類のガスの存在を1つの装置で検出することができる。
【0126】さらに、請求項6に記載した本発明のガス
検出装置によれば、前記被測定空間において存在を検出
する前記特定種類のガスの種類を、前記複数の密閉室の
内部にそれぞれ充填されたガスの中から設定する検出対
象設定手段と、該検出対象設定手段により設定された種
類の前記特定種類のガスが内部に充填された前記密閉室
が前記被測定空間を通過した後の前記測定光の光路上に
配置されるように、前記密閉室保持手段を移動させる密
閉室移動手段とをさらに備える構成とした。
【0127】このため、検出対象設定手段により設定さ
れた検出対象のガスが内部に充填された密閉室を、密閉
室移動手段が密閉室保持手段を介して移動させ、被測定
空間を通過した後の測定光の光路上に配置させること
で、検出対象設定手段による検出対象のガスの種類の設
定に連動し、その検出対象と同じ種類のガスが内部に充
填された密閉室を、検出のために必要な被測定空間を通
過した後の測定光の光路上に、自動的に配置させること
ができる。
【0128】また、請求項7に記載した本発明のガス検
出装置によれば、被測定空間を通過して該被測定空間内
に存在する特定種類のガスにより特定波長域の光成分が
吸収された後の測定光を密閉室内に入射させて、該密閉
室内の封入気体を膨張させ、該封入気体の膨張の度合い
を基に、前記被測定空間における前記特定波長域の光を
吸収する特定種類のガスの存在を検出するガス検出装置
であって、前記密閉室内に、気体と、前記特定波長域の
光成分を吸収して発熱する光熱変換部材とを封入する構
成とした。
【0129】このため、請求項2に記載した本発明のガ
ス検出方法と同様に、被測定空間を通過した後の測定光
が密閉室内に入射すると、その密閉室内の光熱変換部材
が、被測定空間を通過した後の測定光から特定波長域の
光成分を吸収して発熱し、この光熱変換部材が発する熱
により、密閉室内の気体が熱膨張し、その度合いが、被
測定空間に存在する特定種類のガスの量が多ければ低く
なり、特定種類のガスの量が少なければ高くなる。よっ
て、密閉室内の気体が光熱変換部材の発する熱により膨
張する度合いを基に、被測定空間における特定種類のガ
スの存在を検出することができる。
【0130】さらに、請求項8に記載した本発明のガス
検出装置によれば、前記密閉室の少なくとも一部が可撓
膜により覆われており、前記被測定空間における前記特
定種類のガスの存在が、前記可撓膜に照射されてこの可
撓膜で反射されるプローブ光の所定箇所での受光光量を
基に検出される構成とした。
【0131】このため、密閉室内に充填された特定種類
のガスや気体の膨張の度合いに応じて、密閉室の可撓膜
の撓み具合が変化し、さらに、この可撓膜に照射されて
反射されるプローブ光の所定箇所での受光光量も、密閉
室内の特定種類のガスや気体の膨張の度合いに応じて変
化する。従って、密閉室内に充填された特定種類のガス
や気体の膨張の度合いを、密閉室の体積等の、特定種類
のガスや気体の物理的状態を直接測ることなく、密閉室
に非接触で検出することができる。
【0132】また、請求項9に記載した本発明のガス検
出装置によれば、前記測定光が前記特定波長域の光成分
及びその他の波長域の光成分を含んでおり、前記密閉室
に入射される前の前記測定光の光路上に配置され、前記
測定光から前記その他の波長域の光成分を除去するバン
ドパスフィルタをさらに備えるものとした。
【0133】このため、請求項3に記載した本発明のガ
ス検出方法と同様に、密閉室内に入射される測定光中
に、特定波長の光成分のみが存在することとなるので、
その他の波長域の光成分が測定光中に存在している場合
に比べて、密閉室内の特定種類のガスが膨張する度合い
や、光熱変換部材の発する熱によって密閉室内の気体が
膨張する度合いが、その他の波長域の光成分により万が
一でも影響を受けて変動する可能性をなくし、被測定空
間における特定種類のガスの存在を検出精度を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス検出装置の基本構成図であ
る。
【図2】本発明の第1実施形態に係るガス検出装置の内
部概略構成を示す説明図である。
【図3】図2のゴーレイセルの内部概略構成を示す説明
図である。
【図4】図2のマイコンのハードウェア構成を示すブロ
ック図である。
【図5】図4のRAMのデータエリアマップである。
【図6】図2の第1実施形態のガス検出装置を用いたガ
ス検出作業を示す説明図である。
【図7】図4のROMに格納された制御プログラムに従
いCPUが行う処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態に係るガス検出装置の内
部概略構成を示す説明図である。
【図9】図8のゴーレイセルの内部概略構成を示す説明
図である。
【符号の説明】
1,1A ガス検出装置 13A 密閉室保持手段 13B 密閉室支持手段 15Da〜15Fa 光熱変換用薄膜(光熱変換部材) 15f 小室(密閉空間、密閉室) 15h 光反射膜(可撓膜) 17 セル移動機構(密閉室移動手段) 19a COガス設定スイッチ(検出対象設定手段) 19b CO2 ガス設定スイッチ(検出対象設定手段) 19c NH3 ガス設定スイッチ(検出対象設定手段) 21A〜21C バンドパスフィルタ 23 マイコン 23a CPU 23b RAM 23c ROM L1 測定光 L3 プローブ光 S 被測定空間 X 密閉室移動手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定空間における特定種類のガスの存
    在を、該被測定空間を通過させた後の測定光の、前記被
    測定空間内に存在する特定種類のガスにより吸収される
    特定波長域の光成分の光量を基に検出するに当たり、 前記被測定空間を通過した後の前記測定光を、前記特定
    種類のガスが充填された拡縮可能な密閉空間内に入射さ
    せるようにした、 ことを特徴とするガス検出方法。
  2. 【請求項2】 被測定空間における特定種類のガスの存
    在を、該被測定空間を通過させた後の測定光の、前記被
    測定空間内に存在する特定種類のガスにより吸収される
    特定波長域の光成分の光量を基に検出するに当たり、 前記被測定空間を通過した後の前記測定光を、前記特定
    波長域の光成分を吸収して発熱する光熱変換部材を気体
    と共に封入した拡縮可能な密閉空間に入射させるように
    した、 ことを特徴とするガス検出方法。
  3. 【請求項3】 前記測定光は前記特定波長域の光成分及
    びその他の波長域の光成分を含んでおり、前記被測定空
    間における特定種類のガスの存在を検出するために前記
    被測定空間を通過した後の前記測定光中の前記特定波長
    域の光成分の光量を測定する前の段階で、前記測定光か
    ら前記その他の波長域の光成分を除去するようにした請
    求項1又は2記載のガス検出方法。
  4. 【請求項4】 被測定空間を通過して該被測定空間内に
    存在する特定種類のガスにより特定波長域の光成分が吸
    収された後の測定光を密閉室内に入射させて、該密閉室
    内の封入気体を膨張させ、該封入気体の膨張の度合いを
    基に、前記被測定空間における前記特定波長域の光を吸
    収する特定種類のガスの存在を検出するガス検出装置で
    あって、 前記封入気体を前記特定種類のガスとした、 ことを特徴とするガス検出装置。
  5. 【請求項5】 互いに異なる種類のガスがそれぞれ内部
    に充填された複数の前記密閉室を保持し、該複数の密閉
    室のうち1つを前記被測定空間を通過した後の前記測定
    光の光路上に位置させる密閉室保持手段と、前記被測定
    空間を通過した後の前記測定光の光路上に位置する前記
    密閉室が、前記密閉室保持手段の保持する前記複数の密
    閉室の中で入れ替わるように、前記測定光の光路と交わ
    る方向に前記密閉室保持手段を移動可能に支持する密閉
    室支持手段とをさらに備える請求項4記載のガス検出装
    置。
  6. 【請求項6】 前記被測定空間において存在を検出する
    前記特定種類のガスの種類を、前記複数の密閉室の内部
    にそれぞれ充填されたガスの中から設定する検出対象設
    定手段と、該検出対象設定手段により設定された種類の
    前記特定種類のガスが内部に充填された前記密閉室が前
    記被測定空間を通過した後の前記測定光の光路上に配置
    されるように、前記密閉室保持手段を移動させる密閉室
    移動手段とをさらに備える請求項5記載のガス検出装
    置。
  7. 【請求項7】 被測定空間を通過して該被測定空間内に
    存在する特定種類のガスにより特定波長域の光成分が吸
    収された後の測定光を密閉室内に入射させて、該密閉室
    内の封入気体を膨張させ、該封入気体の膨張の度合いを
    基に、前記被測定空間における前記特定波長域の光を吸
    収する特定種類のガスの存在を検出するガス検出装置で
    あって、 前記密閉室内に、気体と、前記特定波長域の光成分を吸
    収して発熱する光熱変換部材とを封入した、 ことを特徴とするガス検出装置。
  8. 【請求項8】 前記密閉室の少なくとも一部は可撓膜に
    より覆われており、前記被測定空間における前記特定種
    類のガスの存在は、前記可撓膜に照射されてこの可撓膜
    で反射されるプローブ光の所定箇所での受光光量を基に
    検出される請求項4、5、6又は7記載のガス検出装
    置。
  9. 【請求項9】 前記測定光は前記特定波長域の光成分及
    びその他の波長域の光成分を含んでおり、前記密閉室に
    入射される前の前記測定光の光路上に配置され、前記測
    定光から前記その他の波長域の光成分を除去するバンド
    パスフィルタをさらに備える請求項4、5、6、7又は
    8記載のガス検出装置。
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