JPH10143196A - 音声合成方法、その装置及びプログラム記録媒体 - Google Patents
音声合成方法、その装置及びプログラム記録媒体Info
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- JPH10143196A JPH10143196A JP9239745A JP23974597A JPH10143196A JP H10143196 A JPH10143196 A JP H10143196A JP 9239745 A JP9239745 A JP 9239745A JP 23974597 A JP23974597 A JP 23974597A JP H10143196 A JPH10143196 A JP H10143196A
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Abstract
の良品質の合成音声を得る。 【解決手段】 音声素片と同一のピッチF0 レンジのデ
ータを学習データとしてスペクトル包絡の基準コードブ
ックCBM を作り、F0 より高いレンジの同一学習デー
タを、低いレンジの同一学習データを、これと音声素片
F0 レンジの学習データとの間で、線形伸縮マッチング
を行って、前記CBM の各ベクトルコードごとにスペク
トル包絡をクラスタリングして、高レンジコードブック
CBH 、低レンジコードブックCBL を作り、CBM と
CBH 及びCBL の各対応コードベクトルの差分ベクト
ルよりなるコードブックCBMH、CBMLをそれぞれ作
り、入力音声素片のスペクトル包絡を前記CBM でファ
ジーベクトル量子化しS402、量子化コードを合成ピ
ッチに応じてCBMH又はCBMLで復号し、復号差分ベク
トルを、合成音声とCBM の原音声とのピッチの差に応
じて伸縮させ、伸縮されたものに入力音声スペクトル包
絡を加算した後、逆FFTを行う。
Description
たテキストから音声への変換技術において、生成する音
声の基本周波数パターンが、音声素片のパターンと大き
く異なる場合に生ずる、合成音声の品質劣化を防いだ
り、分析合成において原音声の基本周波数パターンと大
きく異なる合成音声を生成する場合に生じる合成音声の
品質劣化を防止することを目的とする音声合成方法に関
するものである。
声への変換を行う場合、あらかじめ録音した音声素片か
ら基本周期ごとに1周期波形を切り出し、テキストの解
析結果から生成された基本周波数パターンに合わせて、
その波形を再配列するというものであった。これはPS
OLA法と呼ばれ、例えばM. Moulines 等“Pitch-sync
hronous waveform, processing techniques for text-t
o-speech synthesis using diphones" Speech Communic
ation, vol. 9, pp.453-467(1990-12)に示されている。
スペクトル特徴量を保持し、このスペクトル特徴量を用
いて原音声を合成するものであった。従来の技術では、
あらかじめ録音した音声素片の持つ基本周波数パターン
と、合成したい音声の基本周波数パターンとが大きく異
なっている場合、合成された音声の品質は著しく劣化す
る。これらについては例えば T.Hirokawa 等“Segment
Selection and Pitch Modification for High Quality
Speech Synthesis using Waveform Segments”ICSL
P90 337〜340頁、D. H. Klatt 等“Analysi
s, synthesis, and perception of voice quality vari
ations among female and male talkers ”J. Acoust.
Soc. Am. 87(2),February 1990 ,820〜857
頁、に示されている。このため従来のPSOLA法では
テキストの解析結果から生成される基本周波数パターン
にそのまま合わせて波形配列をすると品質が著しく劣化
することがあるため、基本周波数パターンの変化が小さ
い、平坦なものとを用いることがあった。
きに生じる合成音声の品質劣化の原因は、基本周波数と
スペクトルとが音響的にマッチしないためと考えられ
る。従って基本周波数と整合のとれたスペクトル構造を
もつ、数多くの音声素片を用意すれば、品質が良い合成
音声を得ることができる。しかし、全ての音声素片につ
いて、所望する基本周波数で発声させることは難しく、
たとえそれが可能であったとしても、記憶容量が膨大に
なり、実現性に乏しい。
171398号公報(1982年10月21日公開)で
は各音韻ごとに基本周波数の異なる複数の音声に対する
スペクトル包絡パラメータ値を記憶しておき、最も近い
基本周波数のスペクトル包絡パラメータを用いる。これ
は、基本周波数の種類が少ないため、品質向上がわずか
であり、しかも記憶容量が著しく大となる欠点がある。
報(1995年4月21日公開)では人間の声をモデル
化し、変換規則を作成し、基本周波数の変更に応じてス
ペクトルを変形している。この方法は、声のモデル化が
必ずしも正確には行われず、従って変換規則も人間の音
声に正しくマッチしたものとならず、品質のよいものは
期待できない。
集337〜338頁に基本周波数と、スペクトルを変更
して音声合成することが提案されている。この方法は基
本周波数F0 を高くすると、これに伴ってスペクトルの
間隔を広げるという大ざっぱな変更であって、品質の良
い合成音声は得られない。また分析合成においても、原
音声のピッチ周期と大きく異なるピッチ周期の合成音声
を生成する場合、合成音の品質が劣化する問題があっ
た。
9月11日より後に本発明者により、この出願の発明の
一部又は全てを、下記学会及びその論文集で発表してい
る。 A.Kimihiko Tanaka,and Masanobu Abe,"A New Fundam
ental Frecuency Mod-ification Algorithm With Trans
formation of Spectrum Envelope According to F0”,
1997 International Conference on Acoustics,Speech,
and Signal Processing(ICASSP 97)Vol.II,pp.951-954,
The Institute of Electronics Engineers(IEEE) Signa
l Processing Society,April 21-24,1997 B.田中 公人、阿部 匡伸「基本周波数に応じてスペ
クトル包絡を変形するテキスト音声合成システム」電子
情報通信学会技術研究報告(信学技報)Vol.96
No.566 23〜30頁,SP96−130 19
97年3月7日(公表は6日)社団法人 電子情報通信
学会 C.田中 公人、阿部 匡伸「F0に応じてスペクトル
包絡を変形する音声合成方式」日本音響学会 平成9年
度春季研究発表会 講演論文集I 217〜218頁
1997年3月17日,社団法人 日本音響学会 D.国内発表+論文集 田中 公人、阿部 匡伸「基本周波数に応じてスペクト
ル包絡を変形する音声合成方式」日本音響学会 平成8
年度秋季研究発表会 講演論文集I 217〜218頁
1996年9月25日,社団法人 日本音響学会
めに、この発明は、入力音声、つまり音声素片又は原音
声の基本周波数に対する合成する音声の基本周波数の差
に応じて、自然音声のスペクトル包絡と基本周波数との
関係を利用してスペクトル包絡に変形処理を施す。
ンジで同じテキストを発声させた学習用音声データか
ら、各基本周波数レンジごとにコードブックをあらかじ
め作成しておく。これらのコードブックは、各基本周波
数レンジ間で、コードベクトルが1対1に対応づけられ
ている。音声を合成するときには、入力音声から抽出し
たスペクトル包絡の音声特徴量を、その入力音声がもつ
基本周波数レンジのコードブック(基準コードブック)
を用いてベクトル量子化し、合成したい基本周波数レン
ジのマッピングコードブック上でデコードすることによ
り、スペクトル包絡の変形を行う。変形されたスペクト
ル包絡は、基本周波数とスペクトルが音響的にマッチし
ているので、これを用いることにより、高品質な音声の
合成が可能となる。
数レンジのコードブックとの各対応コードベクトル間の
差分ベクトルを求めて差分ベクトルコードブックを用意
し、更に、基準コードブックと他の基本周波数レンジの
コードブックとの各対応クラスにそれぞれ属する要素ベ
クトルの基本周波数の平均値間の差を求めて差分周波数
コードブックを用意し、前記入力音声のスペクトル包絡
を基準コードブックでベクトル量子化し、その量子化コ
ードと対応する差分ベクトルを、前記差分ベクトルコー
ドブックから求め、また前記量子化コードと対応する差
分周波数を前記差分周波数コードブックから求め、この
差分周波数と、入力音声の基本周波数と、所望基本周波
数とからこれら両基本周波数の差に応じた伸縮率を求
め、その伸縮率に応じて前記差分ベクトルを伸縮させ、
その伸縮させた差分ベクトルを、入力音声のスペクトル
包絡に加算し、その加算したスペクトル包絡を時間領域
に変換して、スペクトル包絡が変形された音声素片が得
られる。この場合は、コードブックを作成した基本周波
数レンジと異なる任意の基本周波数にマッチしたスペク
トル包絡の変形が可能となる。
す。入力音声はステップS1でスペクトル特徴量が抽出
され、ステップS2で入力音声と合成音声との基本周波
数差に応じて、基本周波数とスペクトル包絡との関係を
用いて、入力音声のスペクトル包絡に変形処理を行い、
合成音声を得る。
する場合の実施例を述べる。音声素片を用いたテキスト
音声合成システムでは、入力されたテキストを解析し
て、合成に用いる音声素片の系列と基本周波数パターン
が得られる。合成する音声の基本周波数パターンと音声
素片が本来持っている基本周波数パターンが大きく異な
る場合、この発明では、音声素片の基本周波数パターン
の、与えられた基本周波数パターンに対する変形量に応
じて、音声素片のスペクトル包絡を変形する。この変形
のためには音声素片、つまり入力音声波形のスペクトル
特徴量の抽出を行うが、これは図2に示すようにして行
う。なお、ここで用いる音声データには、すべて、音素
の境界および基本周期を表すピッチマークが付与されて
いるものとする。
ための、スペクトル包絡情報を表す音声特徴量を抽出す
る手順である。この手法は、対数スペクトルを基本周波
数の整数倍の近傍の最大値をサンプリングして余弦モデ
ルの最小二乗近似によりスペクトル包絡を推定する方法
(H.Matsumoto 等“A Minimum Distortion SpectralMap
ping Applied to Voice Quality Conversion ”ICS
LP90,5,9,pp. 161〜164(1990))
を改良したものである。
1では、ピッチマークを中心に、基本周期の例えば5倍
の長さの窓関数をかけ、波形を切り出す。ステップS1
02では、切り出した波形をFFT(高速フーリエ変
換)し、対数パワースペクトルを求める。ステップS1
03では、ステップS102で求めた対数パワースペク
トルについて、基本周波数F0 の整数倍の近傍(nF0
−F0 /2<fn <nF0 +F0/2)における、対数
パワースペクトルの最大値をサンプリングする。ここ
で、nは整数を表す。つまり図3に示すように、周波数
F0 、2F0 、3F0 …をそれぞれ中心とする周波数F
0 の区間内における各対数パワースペクトルの最大値を
取り出す。また例えば3F0 を中心とする区間で取り出
された最大値の周波数f3 が3F0 以下でその隣の4F
0 を中心とする区間で取り出された最大値の周波数f4
が4F0 より高く、f3 とf4 の差ΔF、つまり隣接サ
ンプリング間隔が1.5 F0 よりも大きい区間がある場
合、その区間f3 〜f4 における対数パワースペクトル
の極大値もサンプリングする。
で求めたサンプリング点を、直線で補間する。ステップ
S105では、ステップS104で求まった直線補間パ
ターンを、F 0 /m<50Hzを満たす最大のF0 /m
間隔でサンプリングする。ここでmは整数を表す。
でサンプリングしたサンプリング点を以下の式(1)で
示す余弦モデルで最小二乗近似する。 Y(λ) =ΣM i=1 Ai cosiλ, (0≦λ≦π) (1) 上記式(1)から、音声特徴量(ケプストラム)Ai が
求まる。この音声特徴量抽出法はパワースペクトルのピ
ークを忠実に表現している。この音声特徴量A i の抽出
手法をIPSE法と呼ぶ。
波数レンジの違う、コードブックを作成するためのアル
ゴリズムを図5を参照して説明する。ここでは一例とし
て、基本周波数のレンジが、「高」、「中」、「低」の
3段階の場合を考える。入力として用いる音声データ
(学習音声データ)は、3段階の基本周波数レンジで、
一人の話者が同一のテキストをそれぞれ発声したものを
用いる。
2、S203ではそれぞれ、基本周波数レンジ「高」、
「中」、「低」の各音声データから、図2に示したアル
ゴリズムにより、ピッチマークごとに音声特徴量、この
例ではIPSEケプストラムを抽出する。ステップS2
04,S205,S206ではそれぞれステップS20
1,S202,S203で抽出したIPSEケプストラ
ムを、聴覚特性を向上させるため周波数尺度をメル尺度
に変化してメルIPSEケプストラムとする。メル尺度
については例えば“Computation of Spectra with Uneq
ual Resolution Using theFast Fouris Transform”Pro
ceeding of The IEEE February 1971, 299〜3
01頁に示されている。
に、同一テキストについて、基本周波数レンジ「高」の
音声データ中のピッチマーク列と、基本周波数レンジ
「中」の音声データのピッチマーク列との間で、各有声
音素ごとに線形伸縮マッチングを行い、両音声データの
ピッチマーク間の対応関係を求める。つまり、有声音素
Aの基本周波数レンジ「高」の音声データ中のピッチマ
ーク列がH1、H2、H3、H4、H5であり、基本周
波数レンジ「中」の音声データ中のピッチマーク列がM
1、M2、M3、M4であった場合、H1はM1と、H
2はM2と、H3及びH4はM3と、H5はM4とそれ
ぞれ対応付け、このようにして、基本周波数レンジ
「高」と基本周波数レンジ「中」の対応音素区間内にお
ける各ピッチマークを、時間軸を線形伸縮してその区間
内における位置が近いものを互いに対応付ける。ステッ
プS208においても同様に、基本周波数レンジ「低」
の音声データと、基本周波数レンジ「中」の音声データ
の間で、ピッチマーク間の対応関係を求める。
「中」の音声データからピッチマークごとに抽出した音
声特徴量(メルIPSEケプストラム)をLBGアルゴ
リズムによりクラスタリングし、基本周波数レンジ
「中」のコードブックCBM を作る。なお、LBGアル
ゴリズムの詳細は、例えば、Linde らの、"An Algorith
mfor Vector Quantization Design,"(IEEE CO
M−28(1980−01)84〜95頁)に記載され
ている。
で作った基本周波数レンジ「中」のコードブックを用い
て、基本周波数レンジ「中」のメルIPSEケプストラ
ムをベクトル量子化する。つまり基本周波数レンジ
「中」のメルIPSEケプストラムが属するクラスタを
求める。ステップS211では、ステップS207で求
めた基本周波数レンジ「高」の音声データと基本周波数
レンジ「中」の音声データのピッチマーク間の対応付け
の結果を利用して、ステップS209で作成したコード
ブックのコードベクトルごとに、これと対応する基本周
波数レンジ「高」の音声データから抽出した各音声特徴
量(メルIPSEケプストラム)をそのコードベクトル
のクラスに所属させる。つまり、例えば有声音素Aのピ
ッチマークH1(図4)における特徴量(メルIPSE
ケプストラム)は、ピッチマークM1における特徴量
(メルIPSEケプストラム)が量子化されたコードベ
クトル番号のクラスに所属させ、H2における特徴量は
M2における特徴量の量子化コードベクトル番号のクラ
スに所属させ、H3、H4における各特徴量はM3にお
ける特徴量の量子化コードベクトル番号のクラスにそれ
ぞれ所属させ、H5における特徴量はM4における特徴
量の量子化コードベクトル番号のクラスとし、以下同様
に基本周波数レンジ「高」の各特徴量(メルIPSEケ
プストラム)を、基本周波数レンジ「中」の対応特徴量
(メルIPSEケプストラム)の量子化コードベクトル
番号にクラス分けする。基本周波数レンジ「高」の音声
データの特徴量(メルIPSEケプストラム)に対する
クラスタリングが行われる。
された基本周波数レンジ「高」のメルIPSEケプスト
ラムを、その各クラスごとにこれに属した特徴量の重心
ベクトル(平均)を求め、これを基本周波数レンジ
「高」のコードベクトルとして、コードブックCBH を
得る。このようにして1周期波形ごとに時間的対応をと
り、基本周波数レンジ「中」のコードブック(基準コー
ドブック)CBM におけるクラスタリングの結果を参照
しながら基本周波数レンジ「高」の音声データに対する
スペクトルパラメータの写像先であるマッピングコード
ブックが作成される。ステップS213でもステップS
211と同様な手法を用いて、基本周波数レンジ「低」
の音声データの特徴量(メルIPSEケプストラム)を
クラスタリングし、ステップS214でその各クラスの
特徴量の重心ベクトルを求めて基本周波数レンジ「低」
のコードブックCBL を作成する。
「中」、「高」の3つについて、それぞれ同一コード番
号のコードベクトル間で、1対1の対応付けが行われ
た、3つのコードブックCBL ,CBM ,CBH が作成
された。次にステップS215では基本周波数レンジ
「高」のコードブックCBH と基本周波数レンジ「中」
のコードブックCBM の間での、対応する各コードベク
トルの差分を求め、差分ベクトルコードブックCBMHを
作る。同様にステップS216では基本周波数レンジ
「低」のコードブックCBL と基本周波数レンジ「中」
のコードブックCBM の間の対応する各コードベクトル
の差分を求め、差分ベクトルコードブックCBMLを作
る。
S218,S219では、各コードブックCBH ,CB
M ,CBL の各クラスに属する要素ベクトルに付属する
基本周波数の平均値FH ,FM ,FL をそれぞれ求め
る。ステップS220ではコードブックCBH とCBM
との間で対応するコードベクトル間の周波数平均値FH
とFM との差分ΔFHMを求めて、平均周波数差分コード
ブックCBFMH を作る。同様にステップS221ではコ
ードブックCBM とCBL との間で対応するコードベク
トル間の周波数平均値FM とFL との差分ΔFLMを求め
て平均周波数差分コードブックCBFML を作る。
コードブックCBM と、二つの差分ベクトルコードブッ
クCBMH,CBMLと、二つの平均周波数差分コードブッ
クCBFMH ,CBFML との5つが用意される。次に、図
5に示した手法により作成した5つのマッピングコード
ブックを用いて、基本周波数に応じてスペクトル包絡変
形を行う音声合成方法の処理手順を図6を参照して説明
する。このアルゴリズムの入力は、テキスト音声合成部
において選択された音声素片波形と、合成したい音声の
基本周波数F0tと、前記選択された音声素片波形の基本
周波数F0uとである。出力は合成音声である。以下、そ
れぞれの処理について詳細に述べる。
片から、図2中のステップS201〜S203で説明し
たアルゴリズムと同様の手法により音声特徴量、この例
ではIPSEケプストラムを抽出する。更にステップS
402ではその抽出したIPSEケプストラムの周波数
尺度をメル尺度に変換したメルIPSEケプストラムと
する。
ゴリズムにより作成した、基本周波数レンジ「中」のコ
ードブックCBM を用いて、ステップS402で抽出し
た音声特徴量をファジーベクトル量子化して式(2)で
示すようなk−近傍ファジー級関数μk を求める。 μk =(1/(Σ(dk /dj )1/(f-1) (2) dj は入力ベクトルとコードベクトルとの距離、fはフ
ァジネスを表わし、Σはj=1からj=kである。ファ
ジーベクトル量子化の詳細については、例えば、中村、
鹿野の“ファジーベクトル量子化を用いたスペクトログ
ラムの正規化”(音響学会誌45巻2号(1989))
又は(A.Ho-Ping Tseng,Michael J.Sabin and Edward
A Lee,"Fuzzy Vector Quantazation Applied to Hidde
n MarkovModeling",Proceedings of IEEE Internationa
l Conference on Acoustics,Speech,and Signal Proces
sing (ICASSP) Vol.2,pp.641-644,April 1987. )に記
載されている。
に、差分ベクトルコードブックCB HM又はCBHLを用い
k−近傍における差分ベクトルVi に対して、ファジー
級関数μk による重みづけ合成を行い、入力ベクトルに
対する差分ベクトルVを求める。 V=Σμj Vj /Σμj (3) Σはj=1からkまで 合成したい音声の基本周波数F0tが、入力音声素片のF
0uより高い場合はコードブックCBHMを用い、低い場合
はコードブックCBMLを用いる。このような差分ベクト
ルVを求める手法はいわゆる移動ベクトル場平滑化法に
よる手法と同一であり、この手法は例えば橋本、樋口の
“話者選択と移動ベクトル場平滑化を用いた声質変換の
ためのスペクトル写像”日本電子情報通信学会、信学技
報SP95−1(1995−051)(この英文はC.
Makoto Hasimoto and Norio Higuchi,"Spectral Mappin
g for Voice Conversion Using Speaker Selection and
Vector Field Smoothing ",Proceedings of 4th Europ
ean Conference on Speech Communication and Technon
ogy(EUROSPEECH)Vol.1,pp.431-434,Sept.95.移動ベクト
ル場平滑化法に関する英文論文)に記載されている。
本周波数F0tと、入力音声素片の基本周波数F0uと、図
5で求めた平均周波数差分コードブックCBFMH 又はC
BFM L とを用いて式(4)により差分ベクトルVに対す
る伸縮率rを求める。 r=(F0t−F0u)/ΔF (4) ΔF=Σμj ΔFj /Σμj (5) Σはj=1からkまで、ΔFj はコードブックCBFMH
又はCBFML のコード平均基本周波数の差分である。
求めた差分ベクトルVを、ステップS406で求めた伸
縮率rに従って線形伸縮する。ステップS407ではス
テップS406で線形伸縮された差分ベクトルをステッ
プS402で求めたメルIPSEケプストラム(入力ベ
クトル)に加算して、合成したい音声の基本周波数F0t
に応じて変形されたメルIPSEケプストラムが求ま
る。
SEケプストラムを、Oppenheim の漸化式により、メル
尺度から線形尺度に周波数尺度を変換する。ステップS
409ではその線形尺度とされたIPSEケプストラム
を逆高速フーリエ変換し(零位相)、F0tに応じてスペ
クトル包絡が変形された音声波形を得る。
求めた音声波形を低域通過フィルタにかけ、低域成分の
みの波形を求める。ステップS411ではステップS4
09で求めた音声波形から、高域通過フィルタにより高
域成分のみを取り出す。この高域通過フィルタの遮断周
波数と、ステップS410で用いる低域通過フィルタの
遮断周波数とを等しくする。
ピッチマーク位置を中心に、基本周期の2倍の長さのハ
ミング窓をかけて、波形を切り出す。ステップS413
ではステップS412で切り出した入力波形をステップ
S411で用いたものと同じ高域通過フィルタに通して
高域成分を取り出す。ステップS414ではステップS
413で求めた入力波形の高域成分のレベルを、ステッ
プS411で求めた、スペクトル包絡が変形された音声
波形の高域成分と同一レベルになるようにレベル調整す
る。
レベル調整された高域成分と、ステップS410で取出
された低域成分とが足し合わされる。ステップS416
ではステップS415で求めた波形を、所望の基本周波
数F 0tに合わせて配列して合成音声を得る。以上におけ
るスペクトル包絡の変形処理を概念的に示すと図7に示
すようになる。入力ベクトル(ステップS402で得た
メルIPSEケプストラム)をコードブックCBM でフ
ァジーベクトル量子化されたベクトル11に対し、k個
のその近傍コードベクトル12が決まり、これとコード
ブックCBH の対応コードベクトルとの差分ベクトルV
i がコードブックCBMHにより求まり、更に式(3)に
より、ファジーベクトル量子化されたベクトル11に対
する差分ベクトルVが求まり、このVを、式(4)にも
とづく伸縮率rで線形伸縮され、この伸縮されたベクト
ル13に、入力ベクトルを加算して目的とする変形され
たベクトル(メルIPSEケプストラム)14が得られ
る。差分ベクトルコードブックCBMH,CBMLを用いる
ことなく、コードブックCBH ,CBL を用いることも
できる。その場合の実施例を図8に図6と同一処理に同
一ステップ番号を付けて示す。
変換をしていないがメル尺度変換を行ってもよい。ステ
ップS801では、基本周波数レンジ「高」、「低」の
中から、合成したい音声の基本周波数と最も近いものの
コードブックを選ぶ。ステップS802では、ステップ
S801で選択された基本周波数レンジ、例えば「高」
のコードブックCBH を用いて、ステップS403でフ
ァジーベクトル量子化した音声特徴量をデコードする。
02でデコードされたベクトル(音声特徴量)をIFF
T(逆高速フーリエ変換)することにより、音声波形を
求める。ステップS410では、ステップS409で求
めた音声波形を低域ろ過フィルタにかけ、低域成分のみ
の波形を求める。
414が省略、簡素化された場合で、ステップS415
では、ステップS410で求めた低域成分のみの波形
と、ステップS413で求めた高域成分のみの波形をた
し合わせる。その後の処理は図6と同一である。なお1
つのコードブックCBM 中のコードベクトルと対応する
コードベクトルを他のコードブックCBH より取出し
て、音声の性質を変更する技術は例えば文献H.Matsumot
o "A Minimum Distortion Spectral Mapping Applied t
o Voice Quality Conversion" ICSLP90 161
〜164に示されている。
て、S403で音声特徴量をファジーベクトル量子化す
る代りに移動ベクトル場平滑化の方法を用いて、基本周
波数レンジ「中」のコードブックで基本周波数レンジ
「中」の音声データをベクトル量子化したのち、合成し
たい基本周波数レンジのコードブックへの移動ベクトル
を求め、その移動先でデコードするという方法としても
よい。
量子化や移動ベクトル場平滑化法でコードブックへの移
動ベクトルを求める場合に限らず、通常のベクトル量子
化と同様に、1つの入力特徴量を1つのベクトルコード
として量子化してもよい。しかし、このようにするより
もファジーベクトル量子化や、移動ベクトル場平滑化法
を用いたほうが、ステップS416で得られた時間領域
信号の連続性が優れたものとなる。
による低域成分の取り出しは、入力音声素片の基本周波
数パターンと、合成したい基本周波数パターンとの差が
スペクトル包絡に影響を与える成分を取り出し、ステッ
プS413の高域ろ過フィルタは逆に基本周波数パター
ンの差(変化)によるスペクトル包絡への影響がほとん
どない高域成分が取り出される。これら低域成分と、高
域成分の境界周波数としては500〜2000Hz程度
に選定される。
成分とに分離し、それぞれ図6又は図8のステップS4
01,S412へ渡してもよい。上述ではこの発明をテ
キスト合成における入力音声素片と入力基本周波数パタ
ーンとの差が大きい場合に、合成音声の基本周波数とス
ペクトルとがマッチするように適用した。この場合に限
らず、一般の波形合成にもこの発明を適用でき、更に分
析合成においても、分析した原音声の基本周波数に対
し、合成音声の基本周波数を比較的大きく異ならせる場
合にもこの発明を適用すると良品質の合成音声が得られ
る。この場合は、図6の入力音声波形として原音声を用
い、基本周波数レンジ「中」のコードブック、つまり、
基準コードブックは、原音声の基本周波数レンジについ
て、先に述べたと同様の手法で作ればよい。
入力音声素片(入力音声波形)と対応しており、この原
音声が通常、特徴量のベクトルコードとして量子化され
ており、これをデコードして音声合成するものであるか
ら、分析合成に、この発明を適用する場合は、例えば図
8中で、合成音声の基本周波数に応じたコードブックを
用いてベクトルコードをステップS802でデコードす
ればよい。分析合成に図6に示した手法を適用するに
は、合成しようとする音声のベクトルコードと対応する
コードベクトルと差分ベクトルをコードブックCBM と
差分ベクトルコードブックCBMH又はCBMLからそれぞ
れ取出し、原音声の基本周波数と、合成したい音声の基
本周波数との差に応じて、伸縮率を求め、この伸縮率に
より、前記取出した差分ベクトルを伸縮させ、これと前
記取出したコードベクトルを加算すればよい。
(Digital Signal Processor)などによりプログラムを
解読実行して処理される。従ってそのためのプログラム
は記録媒体に記録されている。この発明をテキスト合成
に適用した場合の聴取実験について述べる。ATR音素
バランス520単語を、女性話者1名が高ピッチ、中ピ
ッチ、低ピッチの3段階の高さで発声したものから、各
ピッチについて327個をコードブック作成に、74個
を評価用データに用いた実験条件はサンプリング周波数
12KHz、帯域分離周波数500Hz(ステップS4
10,S411,S413でのフィルタの遮断周波
数)、コードブックサイズ512、ケプストラム次数
(図2の手法で得た特徴量)30次、k近傍数12、フ
ァジネス1.5である。
トル包絡の変形が合成音の品質向上に有効であるかを評
価するために、基本周波数変形音声の聴取実験を行っ
た。実験では、5単語について、自然音声Aと同一テキ
ストで基本周波数レンジの異なる自然音声Bの基本周波
数パターンを、従来のPSOLA法により自然音声Aの
ものに変形したもの(従来技術:合成音(1) )、正解音
声(自然音声A)を入力したもの(合成音(2) )、図6
に示した方法により、自然音声Bの基本周波数パターン
を自然音声Aのものに変形したもの(合成音(3) )の3
つの合成音声についてABX法により評価した。A、B
には、それぞれ合成音(1) および(3) 、Xには合成音
(1) 〜(3) を用い、XがAとBのどちらに近いかを被験
者に判断させた。基本周波数パターンの変形は、中ピッ
チ(平均基本周波数216Hz)から低ピッチ(平均基
本周波数172Hz)、および中ピッチから高ピッチ
(平均基本周波数310Hz)とし、ピッチレンジの違
う同一単語音声の基本周波数パターンを入れ替えること
により実現した。また、差分ベクトルの伸縮率rは1.
0に固定し、パワーと音韻継続時間は、基本周波数変形
先の単語に一致させた。被験者は12名である。聴取実
験の結果から、判定率CR( CR=Pj/Pa*100(%)) を求め
た。ここで、PjはXが合成音(3) に近いと判定された回
数、Paは提示回数である。図9A,Bに結果を示す。
対するものであり、自然音声(2) の判定率が85%、中
ピッチから高ピッチに上げる場合(図9B)の自然音声
の判定率が59%であることから、この発明によれば従
来のPSOLA法に比べてより自然音声に近い基本周波
数変形音声の合成が可能であることがわかる。特に基本
周波数を下げる場合に、この発明は非常に有効であるこ
とがわかる。
用した従来のPSOLA法を適用した場合と比較した。
ATR音素バランス503文から抜き出した5つの文章
をピッチレンジ「低」、「中」、「高」で合成し、プリ
ファレンステストにより評価した。規則から求めたピッ
チパターンの不自然さによるテストへの影響を避けるた
め、自然音声から抽出したピッチパターンをピッチ
「中」の基本周波数パターンとして用いた。そのピッチ
レンジを上げてピッチ「高」、下げてピッチ「低」のピ
ッチパターンを作成し、合成に用いた。スペクトル包絡
変形に用いたコードブックは先の実験に用いたものと同
一のものを用い、実験条件も先の場合と同じである。図
10A,B,Cにその結果を示す。Aは低ピッチレン
ジ、Bは中ピッチレンジ、Cは高ピッチレンジである。
この結果から、ピッチレンジが「低」と「中」の合成音
はPSOLA法と比較して、この発明の方法が被験者に
好まれることがわかる。
(PSOLA法)と聴取実験を示す。実験条件は、帯域
分離周波数を1500Hzとした点以外は先の場合と同
一である。従来の波形合成法で合成した基本周波数変形
音声と、この発明方法によるものとを聴取実験により比
較した実験では、この発明方法の最大ポテンシャルをみ
るために、低域部スペクトル包絡(IPSE)の変形は
完全にできたものとして、基本周波数パターン変形先の
単語から抽出したスペクトル包絡(正解スペクトル包
絡)を入力した。基本周波数パターンの変形は、高ピッ
チから低ピッチ、および低ピッチから高ピッチとし、ピ
ッチレンジの違う同一単語音声の基本周波数パターンを
入れ替えることにより実現した。またパワーと音韻継続
部は、FO変形先の単語に一致させた。評価は5単語に
ついて、5段階でその優劣を対比較した。被験者は8名
である。この実験結果を図11Aに示す。この図から、
この発明方法による合成音声の方が従来の波形合成によ
る合成音声よりもかなり品質が高いことが分かる。
が非常によい、評価2は従来の波形合成の方が少しよ
い、評価3は変わらない、評価4はこの発明方法が少し
よい、評価5はこの発明方法の方が非常によい、をそれ
ぞれ示す。また図9に示した実験結果と同様の実験を行
った。実験条件は帯域分離周波数を1500Hzとした
点以外は先の場合と同一である。その結果を図11B,
Cに示す。Bは中ピッチから低ピッチへの変形であり、
Cは中ピッチから高ピッチへの変形である。
本周波数を中ピッチから低ピッチへ変形した場合で21
%と91%、中ピッチから高ピッチで10%と94%で
ある。また合成音(3) の判定率は、中ピッチから低ピッ
チで90%、中ピッチから高ピッチで85%であり、コ
ードブックマッピングによって、低域スペクトル包絡が
適切に変形できたことが分かる。図10Aの結果と合わ
せて考えると、この発明の音声合成方法により、従来の
波形合成法と比較して、より高品質な基本周波数変形音
声の合成が可能であることがわかる。
ば、例えばテキスト音声合成システムにおいて、音声素
片の基本周波数パターンを大きく変更して合成すること
による、合成音声の品質劣化を防止することが可能とな
る。その結果、従来のテキスト音声合成システムと比較
して、より高品質な音声が合成可能となる。また、分析
合成において、原音声と、基本周波数が比較的大きく異
なっても、高品質の合成音声を得ることができる。つま
りより人間らしい音声、感情のこもった音声を合成する
ためには、基本周波数パターンを様々に変形する必要が
あるが、この発明により、そのような音声が高品質に合
成可能となる。
絡を抽出するためのアルゴリズムを示すフローチャー
ト。
を説明するための図。
の音声データの間で、ピッチマーク間の対応付けを説明
するための図。
ト音声合成システムにあらかじめ組み込んでおく、3つ
のマッピングコードブックの作成方法を示すフローチャ
ート。
波数パターンに応じて、音声素片のスペクトル包絡を変
形するアルゴリズムを示すフローチャート。
絡変形処理の概念を示す図。
本周波数パターンに応じて音声素片のスペクトル包絡を
変形するアルゴリズムを示すフローチャート。
ための実験結果を示す図である。
るための他の実験結果を示す図である。
るための実験結果を示す図である。
Claims (21)
- 【請求項1】 入力音声を、その基本周波数と異なる所
望の基本周波数で音声を合成する音声合成方法において
あらかじめ基本周波数レンジの違う学習用音声データか
ら、基本周波数とスペクトル包絡の関係を求めておき、 上記所望の基本周波数の上記入力音声の基本周波数から
のずれ量に応じて、上記基本周波数とスペクトル包絡の
関係を選択し、 その選択した基本周波数とスペクトル包絡との関係を用
いて上記入力音声のスペクトル包絡に変形処理を施すこ
とを特徴とする音声合成方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の音声合成方法において、 上記基本周波数とスペクトル包絡の関係を、各基本周波
数レンジごとに、各コードベクトルが相互に対応づけさ
れたコードブックとして作成しておき、 上記入力音声を、その基本周波数と対応するコードブッ
クを用いてベクトル量子化し、 その量子化されたベクトルを、上記所望の基本周波数レ
ンジのコードブックでデコードすることにより上記スペ
クトル包絡の変形処理されたものを得ることを特徴とす
る音声合成方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の音声合成方法において、 上記ベクトル量子化はファジーベクトル量子化であるこ
とを特徴とする音声合成方法。 - 【請求項4】 請求項2記載の音声合成方法において、 上記基本周波数とスペクトル包絡の関係を、入力音声の
基本周波数レンジのコードブック、このコードブックを
基準コードブックと記すと、この基準コードブックと他
の基本周波数レンジのコードブックとの対応コードベク
トルの差分ベクトルよりなる差分ベクトルコードブック
として作成しておき、 上記入力音声を、その基本周波数のコードブックを用い
てベクトル量子化し、 そのベクトル量子化されたコードと対応した差分ベクト
ルを上記差分ベクトルコードブックから求め、 その差分ベクトルを、上記所望基本周波数の上記ずれに
応じて伸縮し、 その伸縮した差分ベクトルを上記ベクトル量子化された
コードのベクトルとを加算して上記スペクトル包絡の変
形処理されたものを得ることを特徴とする音声合成方
法。 - 【請求項5】 請求項4記載の音声合成方法において、 上記基準コードブックと、上記他の基本周波数レンジの
コードブックとの各対応クラスごとの基本周波数の平均
値の差よりなる周波数差分コードブックを作成してお
き、 上記ベクトル量子化されたコードと対応する差分周波数
を上記周波数差分コードブックから求め、その差分周波
数で上記ずれを規準化して上記ずれに応じた伸縮を行う
ことを特徴とする音声合成方法。 - 【請求項6】 請求項4記載の音声合成方法において、 上記ベクトル量子化はファジーベクトル量子化であり、 上記差分ベクトルは、上記ファジーベクトル量子化にお
けるk・近傍における差分ベクトルに対し、ファジー級
関数による重みづけ合成を行って求めることを特徴とす
る音声合成方法。 - 【請求項7】 請求項2乃至6記載の何れかの音声合成
方法において、 上記入力音声と同じ基本周波数レンジの学習用音声デー
タのスペクトル包絡を統計的手法によってクラスタリン
グして基準コードブックを作り、 上記入力音声と基本周波数レンジの異なる学習用音声デ
ータと、上記入力音声と同じ基本周波数レンジの学習用
音声データとの間で、同一のテキスト中の各有声音素に
あるピッチマークについて時間軸上で線形伸縮マッチン
グを行って、1周期波形ごとに時間的対応をとり、 上記基準コードブックにおけるクラスタリングの結果を
参照しながら、上記入力音声と基本周波数レンジの異な
る上記コードブックを作成することを特徴とする音声合
成方法。 - 【請求項8】 請求項2乃至7記載の何れかの音声合成
方法において、 対数パワースペクトル上で、基本周波数の整数倍近傍に
おける最大値をサンプリングし、 そのサンプリング点の間を直線で補間し、 その補間した直線パターンを等間隔でサンプリングし、 そのサンプリング系列を余弦モデルで近似してそのモデ
ルの係数を、上記スペクトル包絡として用いることを特
徴とする音声合成方法。 - 【請求項9】 請求項1乃至8記載の何れかの音声合成
方法において、 スペクトル領域で所定周波数より低域成分についてのみ
上記スペクトル包絡の変形処理を行うことを特徴とする
音声合成方法。 - 【請求項10】 請求項9記載の音声合成方法におい
て、 上記入力音声の全帯域に対して、上記スペクトル包絡の
変形処理を行い、そのスペクトル包絡変形処理された信
号を上記低域成分と、これより高域成分とに分離し、そ
の分離された高域成分のレベルに上記入力音声の高域成
分のレベルを調整し、その調整された入力音声の高域成
分と上記変形処理された低域成分とを加算して、上記低
域成分のみ変形処理されたものを得ることを特徴とする
音声合成方法。 - 【請求項11】 請求項1乃至9記載の何れかの音声合
成方法において、 上記入力音声のスペクトル包絡を、メル尺度に変換した
後、上記スペクトル包絡変形処理を行い、そのスペクト
ル包絡変形処理されたものを線形尺度に変換することを
特徴とする音声合成方法。 - 【請求項12】 請求項2乃至8記載の何れかの音声合
成方法において、 上記基本周波数レンジのコードブックは「高」「中」
「低」の三つのレンジについて用いることを特徴とする
音声合成方法。 - 【請求項13】 入力音声を、その基本周波数と異なる
所望の基本周波数で音声を合成する音声合成装置におい
て、 上記入力音声と同じ基本周波数レンジの学習用音声デー
タのスペクトル包絡を統計的手法によってクラスタリン
グして作られた基準コードブックと、 上記入力音声と異なる基本周波数レンジをもち、上記学
習用音声データと同一テキストの学習用音声データか
ら、上記基準コードブックのコードベクトルと対応づけ
て作成された他レンジコードブックと、 上記入力音声のスペクトル包絡を、上記基準コードブッ
クを用いてベクトル量子化する量子化手段と、 その量子化手段により量子化されたコードを、上記所望
の基本周波数と対応する基本周波数レンジのコードブッ
クを用いてデコードする復号手段と、 を備えていることを特徴とする音声合成装置。 - 【請求項14】 入力音声を、その基本周波数と異なる
所望の基本周波数で音声を合成する音声合成装置におい
て、 上記入力音声と同じ基本周波数レンジの学習用音声デー
タのスペクトル包絡を統計的手法によってクラスタリン
グして作られた基準コードブックと、 上記入力音声と異なる基本周波数レンジをもち、上記学
習用音声データと同一テキストの学習用音声データか
ら、上記基準コードブックのコードベクトルと対応づけ
て作成された他レンジコードブックと、上記基準コード
ブックとの対応コードベクトルの差分ベクトルよりなる
差分ベクトルコードブックと、 上記基準コードブックと上記他レンジコードブックとの
対応クラス間の要素ベクトルの基本周波数平均値の差分
よりなる差分周波数コードブックと、 上記入力音声のスペクトル包絡を、上記基準コードブッ
クを用いてベクトル量子化する量子化手段と、 上記量子化手段により量子化されたコードと対応した差
分ベクトルを、上記差分ベクトルコードブックを用いて
求める差分ベクトル評価手段と、 上記入力音声の基本周波数と、上記所望の基本周波数
と、上記量子化されたコードと対応した上記差分周波数
コードブックより求めた差分周波数とから伸縮率を演算
する伸縮率演算手段と、 上記伸縮率により上記差分ベクトルを伸縮させる伸縮手
段と、 上記伸縮された差分ベクトルと、上記入力音声信号のス
ペクトル包絡とを加算する手段と、 上記加算されたスペクトル包絡を時間領域に変換する時
間領域変換手段と、 を具備することを特徴とする音声合成装置。 - 【請求項15】 請求項14記載の音声合成装置におい
て、 上記量子化手段はファジーベクトル量子化手段であり、 上記差分ベクトル評価手段は上記ファジーベクトル量子
化手段の量子化の際に求めたk・近傍と対応する上記差
分ベクトルコードブックの差分ベクトルを、ファジー級
関数で重み付け合成して上記差分ベクトルを求める手段
であり、 上記伸縮率演算手段は、上記k・近傍と対応
する上記差分周波数コードブックの差分周波数を、ファ
ジー級関数で重み付け合成し、その合成差分周波数で上
記両基本周波数の差を割算して上記伸縮率を求める手段
であることを特徴とする音声合成装置。 - 【請求項16】 請求項14又は15記載の音声合成装
置において、 上記時間領域に変換された信号の低域成分を取り出す低
域通過フィルタと、 その低域通過フィルタの遮断周波数と同一遮断周波数を
もち、上記入力音声信号の高域成分を取り出す高域通過
フィルタと、 上記低域通過フィルタの出力と上記高域通過フィルタの
出力とを加算する手段とを含むことを特徴とする音声合
成装置。 - 【請求項17】 入力音声を、その基本周波数と異なる
所望の基本周波数で音声を合成する処理のプログラムを
記録した記録媒体であって、 上記入力音声を、その基本周波数と対応する基本周波数
のスペクトル包絡の基準コードブックを用いてベクトル
量子化し、 そのベクトル量子化されたコードを、上記所望の基本周
波数と対応し、各コードベクトルが上記基準コードブッ
クと対応づけられたコードブックを参照してデコードし
て、スペクトル包絡の変形処理された音声素片を得るプ
ログラムを記録した記録媒体。 - 【請求項18】 入力音声を、その基本周波数と異なる
所望の基本周波数で音声を合成する処理のプログラムを
記録した記録媒体であって、 上記入力音声を、その基本周波数レンジの基準コードブ
ックを用いてベクトル量子化し、 そのベクトル量子化されたコードと対応した差分ベクト
ルを、上記所望の基本周波数のレンジと対応する差分ベ
クトルコードブックから求め、 上記差分ベクトルを、上記入力音声の基本周波数と、上
記所望の基本周波数との差に応じて伸縮させ、 その伸縮された差分ベクトルと上記入力音声のスペクト
ル包絡とを加算し、 その加算したスペクトル包絡を時間領域の信号に変換し
てスペクトル包絡の変形処理された音声素片を得るプロ
グラムを記録した記録媒体。 - 【請求項19】 請求項18記載の記録媒体において、 上記ベクトル量子化はファジーベクトル量子化であり、 そのファジーベクトル量子化におけるk・近傍コードと
対応する差分ベクトルを上記差分ベクトルコードブック
に求め、 これら差分ベクトルを上記ファジーベクトル量子化にお
けるファジー級関数により重み付け合成して上記差分ベ
クトルを得るプログラムを記録した記録媒体。 - 【請求項20】 請求項19記載の記録媒体において、 上記k・近傍コードと対応する差分周波数を差分周波数
コードブックから求め、これら差分周波数を上記ファジ
ー級関数で重み付け合成し、その合成された差分周波数
で上記両基本周波数の差を割算して伸縮率を求め、その
伸縮率で上記差分ベクトルを伸縮させるプログラムを記
録した記録媒体。 - 【請求項21】 請求項17乃至20記載の何れかの記
録媒体において、 対数パワースペクトル上で基本周波数の整数倍近傍にお
ける最大値をサンプリングし、これらサンプリング点の
間を直線で補間し、その直線パターンを、等間隔でサン
プリングし、そのサンプリング系列を余弦モデルで近似
し、そのモデルの係数を、上記スペクトル包絡を表す特
徴量とするプログラムを記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23974597A JP3444396B2 (ja) | 1996-09-11 | 1997-09-04 | 音声合成方法、その装置及びプログラム記録媒体 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24035096 | 1996-09-11 | ||
| JP8-240350 | 1996-09-11 | ||
| JP23974597A JP3444396B2 (ja) | 1996-09-11 | 1997-09-04 | 音声合成方法、その装置及びプログラム記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10143196A true JPH10143196A (ja) | 1998-05-29 |
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Family
ID=26534401
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23974597A Expired - Lifetime JP3444396B2 (ja) | 1996-09-11 | 1997-09-04 | 音声合成方法、その装置及びプログラム記録媒体 |
Country Status (1)
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|---|---|
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1997
- 1997-09-04 JP JP23974597A patent/JP3444396B2/ja not_active Expired - Lifetime
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