JPH10143343A - 連想型プラント異常診断装置 - Google Patents
連想型プラント異常診断装置Info
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- JPH10143343A JPH10143343A JP29470996A JP29470996A JPH10143343A JP H10143343 A JPH10143343 A JP H10143343A JP 29470996 A JP29470996 A JP 29470996A JP 29470996 A JP29470996 A JP 29470996A JP H10143343 A JPH10143343 A JP H10143343A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プラントなどのシステムの異常原因を診断す
る装置に関し、雑音が重畳されたり、欠損が生じている
症状データの入力に対しても、異常の原因を的確に推定
する。 【解決手段】 観測項目の時系列データに対応する異常
状態の症状データとその既知の原因データとをペア情報
として記憶する手段1と、そのペア情報から作成される
連想記憶モデルとしての相互相関行列を記憶する手段2
と、その連想記憶モデルとシステムの現況を示す時系列
データに対応する症状データとを用いて、システムの現
況としての異常の原因を推定する手段3とを備える。
る装置に関し、雑音が重畳されたり、欠損が生じている
症状データの入力に対しても、異常の原因を的確に推定
する。 【解決手段】 観測項目の時系列データに対応する異常
状態の症状データとその既知の原因データとをペア情報
として記憶する手段1と、そのペア情報から作成される
連想記憶モデルとしての相互相関行列を記憶する手段2
と、その連想記憶モデルとシステムの現況を示す時系列
データに対応する症状データとを用いて、システムの現
況としての異常の原因を推定する手段3とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラントなどのシス
テムの異常原因を診断する異常診断装置に係り、更に詳
しくはプラントの異常状態としての症状データと、その
症状の原因としての原因データとに対応する連想記憶モ
デルを用いて、プラントに何らかの異常が発生する前後
の症状データからその症状の原因を推定する連想型プラ
ント異常診断装置に関する。
テムの異常原因を診断する異常診断装置に係り、更に詳
しくはプラントの異常状態としての症状データと、その
症状の原因としての原因データとに対応する連想記憶モ
デルを用いて、プラントに何らかの異常が発生する前後
の症状データからその症状の原因を推定する連想型プラ
ント異常診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばプラントの運転時において異常が
検出された場合には、その異常を起こしている原因など
を探索して、異常に対する事後対策を行う必要がある。
更に可能であれば異常が起きる前に異常を起こす原因な
どを探索して、必要な事前対策を行うことが望ましい。
検出された場合には、その異常を起こしている原因など
を探索して、異常に対する事後対策を行う必要がある。
更に可能であれば異常が起きる前に異常を起こす原因な
どを探索して、必要な事前対策を行うことが望ましい。
【0003】このため例えば従来のプラント異常診断装
置においては、プラントからの応答としての出力と、そ
の動特性モデルの出力との偏差に着目して異常診断を行
う方法が用いられている。しかしながら比較的簡単なプ
ラントではその動作を実用的な精度でモデル化すること
ができるため、このような方法を用いた異常診断が可能
であるが、大規模なプラントでは現象が複雑多岐にわた
り、発生した異常に対する原因を診断することは困難で
あった。
置においては、プラントからの応答としての出力と、そ
の動特性モデルの出力との偏差に着目して異常診断を行
う方法が用いられている。しかしながら比較的簡単なプ
ラントではその動作を実用的な精度でモデル化すること
ができるため、このような方法を用いた異常診断が可能
であるが、大規模なプラントでは現象が複雑多岐にわた
り、発生した異常に対する原因を診断することは困難で
あった。
【0004】このように大規模なプラントでは専門家の
経験的知識を条件命題の形で表現した知識ベースと、診
断を実行するための推論機構を用いて、異常の原因を推
定する知識工学的手法も用いられている。このような方
法では、症状・兆候と異常原因との因果関係を経験的知
識として、「もし症状・兆候がBであればその原因はA
である。」という形で知識ベースに蓄えておき、現時点
の症状・兆候からその原因などを探索することになる。
経験的知識を条件命題の形で表現した知識ベースと、診
断を実行するための推論機構を用いて、異常の原因を推
定する知識工学的手法も用いられている。このような方
法では、症状・兆候と異常原因との因果関係を経験的知
識として、「もし症状・兆候がBであればその原因はA
である。」という形で知識ベースに蓄えておき、現時点
の症状・兆候からその原因などを探索することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら専門家か
ら得られる診断の知識は、「もし原因Aが起きればその
結果として症状・兆候Bが現れる。」という因果関係と
して得られることが多い。このため異常診断のための知
識ベースを構築することは、専門家の知識を獲得すると
いうよりは因果関係の逆問題を解く知識を生成すること
に相当し、制約条件を付加して解を導いているために、
解の存在性・一意性には問題があった。
ら得られる診断の知識は、「もし原因Aが起きればその
結果として症状・兆候Bが現れる。」という因果関係と
して得られることが多い。このため異常診断のための知
識ベースを構築することは、専門家の知識を獲得すると
いうよりは因果関係の逆問題を解く知識を生成すること
に相当し、制約条件を付加して解を導いているために、
解の存在性・一意性には問題があった。
【0006】すなわち未知の症状・兆候に対してその原
因は不明であり、解が得られないことがあり、また1つ
の症状・兆候に対して複数の原因がある場合には、前述
の診断知識を用いて原因を一意に決定することはできな
いという問題点があった。
因は不明であり、解が得られないことがあり、また1つ
の症状・兆候に対して複数の原因がある場合には、前述
の診断知識を用いて原因を一意に決定することはできな
いという問題点があった。
【0007】本発明は、監視対象から入力される時系列
データなどの症状・兆候の観測値と、異常の原因との既
知の関係に基づいて、あらかじめ連想記憶モデルとして
の相互相関行列を作成し、未知の症状・兆候、例えば雑
音が重畳されたり、欠損が生じたりしている症状・兆候
データの入力に対しても、対応する異常の原因を的確に
連想推論するプラント異常診断装置を提供することを目
的とする。
データなどの症状・兆候の観測値と、異常の原因との既
知の関係に基づいて、あらかじめ連想記憶モデルとして
の相互相関行列を作成し、未知の症状・兆候、例えば雑
音が重畳されたり、欠損が生じたりしている症状・兆候
データの入力に対しても、対応する異常の原因を的確に
連想推論するプラント異常診断装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
ブロック図である。同図は監視対象から入力される観測
データに基づいて、プラントの異常状態に対する原因を
診断する、連想型プラント異常診断装置の原理構成ブロ
ック図である。
ブロック図である。同図は監視対象から入力される観測
データに基づいて、プラントの異常状態に対する原因を
診断する、連想型プラント異常診断装置の原理構成ブロ
ック図である。
【0009】図1において症状・原因データ記憶手段1
は、例えば複数の観測項目に対するそれぞれの時系列デ
ータに対応して、異常状態としての症状のデータとその
異常状態に対する既知の原因のデータとをペア情報とし
て記憶するものである。この症状・原因データ記憶手段
1に記憶されている症状データとしての異常状態は、そ
の原因が既知のものであり、原因データは例えばオペレ
ータによって与えられる。
は、例えば複数の観測項目に対するそれぞれの時系列デ
ータに対応して、異常状態としての症状のデータとその
異常状態に対する既知の原因のデータとをペア情報とし
て記憶するものである。この症状・原因データ記憶手段
1に記憶されている症状データとしての異常状態は、そ
の原因が既知のものであり、原因データは例えばオペレ
ータによって与えられる。
【0010】相互相関行列記憶手段2は、症状・原因デ
ータ記憶手段1に記憶されている症状データと、その症
状の原因としての原因データとのペア情報に応じて作成
される相互相関行列を連想記憶モデルとして記憶するも
のである。
ータ記憶手段1に記憶されている症状データと、その症
状の原因としての原因データとのペア情報に応じて作成
される相互相関行列を連想記憶モデルとして記憶するも
のである。
【0011】連想記憶モデルを用いた異常診断手段3
は、監視対象の現況を示す時系列データに対応する症状
データと、相互相関行列記憶手段2に記憶されている相
互相関行列とを用いて、監視対象の現況としての異常に
対する原因を推定するものである。ここで監視対象の現
況を示す時系列データには、例えば雑音が重畳された
り、データの一部欠損が起こっていることもあり、不完
全でその原因が未知である時系列データの入力に対し
て、異常に対する原因が推定される。
は、監視対象の現況を示す時系列データに対応する症状
データと、相互相関行列記憶手段2に記憶されている相
互相関行列とを用いて、監視対象の現況としての異常に
対する原因を推定するものである。ここで監視対象の現
況を示す時系列データには、例えば雑音が重畳された
り、データの一部欠損が起こっていることもあり、不完
全でその原因が未知である時系列データの入力に対し
て、異常に対する原因が推定される。
【0012】本発明においては相互相関行列は、例えば
バイポーラデータとして表現された症状データと原因デ
ータとに応じて作成され、相互相関行列記憶手段2にす
でに記憶されている相互相関行列に加算されて、その加
算結果が再び相互相関行列記憶手段2に記憶されるか、
またはすでに記憶されている相互相関行列とは別の相互
相関行列として記憶される。従って相互相関行列記憶手
段2の内部には、一般に連想記憶モデルとしての複数の
相互相関行列が記憶される。
バイポーラデータとして表現された症状データと原因デ
ータとに応じて作成され、相互相関行列記憶手段2にす
でに記憶されている相互相関行列に加算されて、その加
算結果が再び相互相関行列記憶手段2に記憶されるか、
またはすでに記憶されている相互相関行列とは別の相互
相関行列として記憶される。従って相互相関行列記憶手
段2の内部には、一般に連想記憶モデルとしての複数の
相互相関行列が記憶される。
【0013】連想記憶モデルを用いた異常診断手段3に
よる異常診断においては、相互相関行列記憶手段2に記
憶されている複数の連想記憶モデルとしての相互相関行
列の中から、監視対象の現況を示す時系列データに対応
する症状データの入力に対して相互相関行列を用いた双
方向連想作用が繰り返され、その双方向連想作用の結果
が安定した時に、その安定状態における症状データと原
因データとに対応するエネルギーが最小となる相互相関
行列行列が選択され、原因データに対応する原因が異常
に対する原因として推定されることになる。
よる異常診断においては、相互相関行列記憶手段2に記
憶されている複数の連想記憶モデルとしての相互相関行
列の中から、監視対象の現況を示す時系列データに対応
する症状データの入力に対して相互相関行列を用いた双
方向連想作用が繰り返され、その双方向連想作用の結果
が安定した時に、その安定状態における症状データと原
因データとに対応するエネルギーが最小となる相互相関
行列行列が選択され、原因データに対応する原因が異常
に対する原因として推定されることになる。
【0014】以上のように、本発明によればその関係が
既知である原因データと症状データとに応じて作成され
る相互相関行列を連想記憶モデルとして用いて、原因が
未知である症状データの入力に対してその原因の推定が
行われる。
既知である原因データと症状データとに応じて作成され
る相互相関行列を連想記憶モデルとして用いて、原因が
未知である症状データの入力に対してその原因の推定が
行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】図2は本発明の連想型プラント異
常診断装置の実施例のシステム構成ブロック図である。
同図において、連想型プラント異常診断装置10は、監
視対象プラント11から入力される、一般に複数項目の
観測値に対応して異常の原因を診断し、その診断結果を
表示装置12に出力する。
常診断装置の実施例のシステム構成ブロック図である。
同図において、連想型プラント異常診断装置10は、監
視対象プラント11から入力される、一般に複数項目の
観測値に対応して異常の原因を診断し、その診断結果を
表示装置12に出力する。
【0016】連想型プラント異常診断装置10は、例え
ば1台のコンピュータシステムとして実現される。その
内部の観測値ベクトル入力部21は、監視対象プラント
11に対する一般に複数の監視項目のそれぞれに対する
時系列データの組、すなわち時系列パターンを受け取
り、それぞれの時系列パターンを1組、すなわちそれぞ
れ1つの観測値ベクトルとして、ベクトル量子化学習部
22、またはベクトル量子化想起部24に出力するもの
である。ここで1つの監視項目に対する時系列データ
は、n個のサンプリング時刻、すなわちt1 ,t2 ,・
・・,tn における観測値とし、それぞれの監視項目に
対する観測値ベクトルはn次元のベクトルとして出力さ
れるものとする。
ば1台のコンピュータシステムとして実現される。その
内部の観測値ベクトル入力部21は、監視対象プラント
11に対する一般に複数の監視項目のそれぞれに対する
時系列データの組、すなわち時系列パターンを受け取
り、それぞれの時系列パターンを1組、すなわちそれぞ
れ1つの観測値ベクトルとして、ベクトル量子化学習部
22、またはベクトル量子化想起部24に出力するもの
である。ここで1つの監視項目に対する時系列データ
は、n個のサンプリング時刻、すなわちt1 ,t2 ,・
・・,tn における観測値とし、それぞれの監視項目に
対する観測値ベクトルはn次元のベクトルとして出力さ
れるものとする。
【0017】ベクトル量子化学習部22は、観測値ベク
トル入力部21から与えられる、それぞれの観測項目の
時系列パターンとしての観測値ベクトルを用いて、学習
ベクトル量子化の手順に従って、それぞれの観測項目に
対応するニューラルネットワークの学習を行い、その学
習結果としてのネットワークの出力を量子化データ記憶
部25に与えると共に、学習後のニューラルネットワー
クの重みを重みベクトル記憶部23に出力するものであ
る。
トル入力部21から与えられる、それぞれの観測項目の
時系列パターンとしての観測値ベクトルを用いて、学習
ベクトル量子化の手順に従って、それぞれの観測項目に
対応するニューラルネットワークの学習を行い、その学
習結果としてのネットワークの出力を量子化データ記憶
部25に与えると共に、学習後のニューラルネットワー
クの重みを重みベクトル記憶部23に出力するものであ
る。
【0018】ベクトル量子化学習部22の内部には、監
視対象プラント11に対する観測項目のそれぞれに対応
して、入力層と出力層の2層を持つ階層型ニューラルネ
ットワークが備えられている。図3はこのニューラルネ
ットワークの構造を示す。同図において入力層のニュー
ロン数はn個であり、それぞれのニューロンにある1つ
の観測項目の時系列パターン、すなわちn個のサンプリ
ング時刻t1 ,t2 ,・・・,tn に対応する観測値x
1 ,x2 ,・・・,xn が入力される。
視対象プラント11に対する観測項目のそれぞれに対応
して、入力層と出力層の2層を持つ階層型ニューラルネ
ットワークが備えられている。図3はこのニューラルネ
ットワークの構造を示す。同図において入力層のニュー
ロン数はn個であり、それぞれのニューロンにある1つ
の観測項目の時系列パターン、すなわちn個のサンプリ
ング時刻t1 ,t2 ,・・・,tn に対応する観測値x
1 ,x2 ,・・・,xn が入力される。
【0019】出力層のニューロン数はm個であり、その
うちj番目のニューロンは入力層のニューロンと、それ
ぞれ重みwj1,wj2,・・・,wjnによって結合され
る。図3では出力層のニューロンは平面内に分布してい
るように描かれているが、これは本来一次元的に入力層
と同様に横に並べてもよいものを結合重みベクトルの代
表点を概念的に示すために平面上に示してある。すなわ
ち平面上の×印は入力層ニューロンへの入力を表し、こ
れらの入力に対応して出力層ニューロンが結合重みベク
トルの代表点を表すことを概念的に示している。
うちj番目のニューロンは入力層のニューロンと、それ
ぞれ重みwj1,wj2,・・・,wjnによって結合され
る。図3では出力層のニューロンは平面内に分布してい
るように描かれているが、これは本来一次元的に入力層
と同様に横に並べてもよいものを結合重みベクトルの代
表点を概念的に示すために平面上に示してある。すなわ
ち平面上の×印は入力層ニューロンへの入力を表し、こ
れらの入力に対応して出力層ニューロンが結合重みベク
トルの代表点を表すことを概念的に示している。
【0020】なお出力層のニューロン数mは、監視対象
の1つの観測項目の時系列パターンを分類すべきカテゴ
リの個数に対応し、m個の出力ニューロンの出力が、症
状・兆候の量子化情報として図1の症状・原因データ記
憶手段1に対応する量子化データ記憶部25に出力され
る。例えば観測項目が温度であるとすると、温度が高
い、やや高い、・・・等のカテゴリーの数が、前述の出
力層のニューロン数mになる。
の1つの観測項目の時系列パターンを分類すべきカテゴ
リの個数に対応し、m個の出力ニューロンの出力が、症
状・兆候の量子化情報として図1の症状・原因データ記
憶手段1に対応する量子化データ記憶部25に出力され
る。例えば観測項目が温度であるとすると、温度が高
い、やや高い、・・・等のカテゴリーの数が、前述の出
力層のニューロン数mになる。
【0021】図4はベクトル量子化学習部22における
学習ベクトル量子化処理のフローチャートである。前述
のように、それぞれの観測項目に対応する2層の階層型
ニューラルネットワークのそれぞれにおいて、同図のフ
ローチャートを用いて結合重みベクトルの学習が行われ
る。
学習ベクトル量子化処理のフローチャートである。前述
のように、それぞれの観測項目に対応する2層の階層型
ニューラルネットワークのそれぞれにおいて、同図のフ
ローチャートを用いて結合重みベクトルの学習が行われ
る。
【0022】図4において処理が開始されると、まずス
テップS1で入力層ニューロンと出力層ニューロンの間
の重みの初期値が例えば乱数を用いて設定され、ネット
ワークの初期化が行われる。続いてステップS2で入力
層ニューロンに対して、次式で与えられる入力ベクトル
が入力される。なお、本文中ベクトル文字については
“ベクトル”の文字を付して表現する。
テップS1で入力層ニューロンと出力層ニューロンの間
の重みの初期値が例えば乱数を用いて設定され、ネット
ワークの初期化が行われる。続いてステップS2で入力
層ニューロンに対して、次式で与えられる入力ベクトル
が入力される。なお、本文中ベクトル文字については
“ベクトル”の文字を付して表現する。
【0023】 ベクトルX=(x1 ,x2 ,・・・,xn )T ・・・・(1) 続いてステップS3で、出力層の各ニューロンの結合重
みベクトルと入力ベクトルとの距離が計算される。出力
層のj番目のニューロンと入力ベクトルとの距離は次式
によって計算される。
みベクトルと入力ベクトルとの距離が計算される。出力
層のj番目のニューロンと入力ベクトルとの距離は次式
によって計算される。
【0024】
【数1】
【0025】なおこの距離の計算や学習ベクトル量子化
処理の制御は、ベクトル量子化学習部22の内部の、図
示しない学習制御部によって行われる。ステップS4
で、出力層のニューロンのうちでその結合重みベクトル
と入力ベクトルとの距離が最小となるニューロンが選択
される。このニューロンは勝者ニューロンと呼ばれる。
処理の制御は、ベクトル量子化学習部22の内部の、図
示しない学習制御部によって行われる。ステップS4
で、出力層のニューロンのうちでその結合重みベクトル
と入力ベクトルとの距離が最小となるニューロンが選択
される。このニューロンは勝者ニューロンと呼ばれる。
【0026】この勝者ニューロンの選択に対応して、ス
テップS5で結合重みベクトルの学習が行われる。この
結合重みベクトルの学習、すなわち重みの更新に際して
は、ネットワークが正しく認識した時と誤認識した時と
で、その更新方法が異なる。ネットワークが正しく認識
した時、すなわち勝者ニューロンと与えられる教師値が
最大のニューロンとが一致した時には、次式に基づいて
勝者ニューロンの重みの更新が行われる。
テップS5で結合重みベクトルの学習が行われる。この
結合重みベクトルの学習、すなわち重みの更新に際して
は、ネットワークが正しく認識した時と誤認識した時と
で、その更新方法が異なる。ネットワークが正しく認識
した時、すなわち勝者ニューロンと与えられる教師値が
最大のニューロンとが一致した時には、次式に基づいて
勝者ニューロンの重みの更新が行われる。
【0027】Δwji=+η(xi −wji)・・・
(3),ここでηは学習定数 ネットワークが誤認識した時、すなわち勝者ニューロン
と与えられる教師値が最大のニューロンとが異なる場合
には、距離が2番目に小さいニューロンが教師値が最大
のニューロンと一致し、かつ勝者ニューロンと2番目の
ニューロンとの距離の差が小さいという条件が満足され
れば、勝者ニューロンおよび2番目のニューロンに対す
る重みが次式によって更新される。
(3),ここでηは学習定数 ネットワークが誤認識した時、すなわち勝者ニューロン
と与えられる教師値が最大のニューロンとが異なる場合
には、距離が2番目に小さいニューロンが教師値が最大
のニューロンと一致し、かつ勝者ニューロンと2番目の
ニューロンとの距離の差が小さいという条件が満足され
れば、勝者ニューロンおよび2番目のニューロンに対す
る重みが次式によって更新される。
【0028】Δwji=−η(xi −wji)・・・(4) 重みの更新が行われた後、ステップS6で学習すべき入
力データがまだあるか否かが判定され、ある場合にはス
テップS2以降の処理が異なる入力データに対して繰り
返され、ステップS6で入力データがないと判定された
時点で処理を終了する。なお異なる入力データは、異な
るn個のサンプリング時刻に対応する1つの観測値の時
系列パターンであり、このパターンの数に一致する回数
だけステップS2〜S5の処理が繰り返され、ネットワ
ークの重みの学習が行われる。
力データがまだあるか否かが判定され、ある場合にはス
テップS2以降の処理が異なる入力データに対して繰り
返され、ステップS6で入力データがないと判定された
時点で処理を終了する。なお異なる入力データは、異な
るn個のサンプリング時刻に対応する1つの観測値の時
系列パターンであり、このパターンの数に一致する回数
だけステップS2〜S5の処理が繰り返され、ネットワ
ークの重みの学習が行われる。
【0029】なお図3において出力層ニューロンの出力
は、重み行列と入力ベクトルおよびシグモイド関数Fを
用いて次式によって与えられる一般的なものである。 F(ベトクルWベトクルX)・・・(5) 図2の量子化データ記憶部25は、学習が終了した後の
ベクトル量子化学習部22の出力、すなわち複数の観測
項目の時系列データに対応するそれぞれのニューラルネ
ットワークの出力パターン、すなわちm個の出力ニュー
ロンの出力として与えられる症状・兆候の量子化データ
と、その症状・兆候に対応する原因のデータとをペアと
して、その値が−1、または+1のいずれれかによって
表されるバイポーラ情報として記憶するものである。こ
こでベクトル量子化学習部22から出力される症状・兆
候データに対応する原因は既知のものであり、その原因
データは例えば連想型プラント異常診断装置のオペレー
タによって与えられ、量子化データ記憶部25に記憶さ
れる。なおニューロンの出力0はバイポーラ情報では−
1、出力1はそのまま+1とする変換が行われる。出力
0を−1に変換するのは後述する行列の演算(乗算)に
おいて0という値が演算結果の意味を不明にする(どん
な値でも0と乗算すると0になる)ためである。
は、重み行列と入力ベクトルおよびシグモイド関数Fを
用いて次式によって与えられる一般的なものである。 F(ベトクルWベトクルX)・・・(5) 図2の量子化データ記憶部25は、学習が終了した後の
ベクトル量子化学習部22の出力、すなわち複数の観測
項目の時系列データに対応するそれぞれのニューラルネ
ットワークの出力パターン、すなわちm個の出力ニュー
ロンの出力として与えられる症状・兆候の量子化データ
と、その症状・兆候に対応する原因のデータとをペアと
して、その値が−1、または+1のいずれれかによって
表されるバイポーラ情報として記憶するものである。こ
こでベクトル量子化学習部22から出力される症状・兆
候データに対応する原因は既知のものであり、その原因
データは例えば連想型プラント異常診断装置のオペレー
タによって与えられ、量子化データ記憶部25に記憶さ
れる。なおニューロンの出力0はバイポーラ情報では−
1、出力1はそのまま+1とする変換が行われる。出力
0を−1に変換するのは後述する行列の演算(乗算)に
おいて0という値が演算結果の意味を不明にする(どん
な値でも0と乗算すると0になる)ためである。
【0030】量子化データ記憶部25に記憶される原因
データをA、原因Aに対応する症状・兆候のデータをB
とすると、Bはベクトル量子化学習部22の出力として
のm個の要素を持つが、原因はAはl(エル)個の要素
を持つものとしてそれぞれ1行の行列で表わし、次式で
表されるものとする。なおこれらの行列のすべての要素
は+1、または−1の値を持つ。
データをA、原因Aに対応する症状・兆候のデータをB
とすると、Bはベクトル量子化学習部22の出力として
のm個の要素を持つが、原因はAはl(エル)個の要素
を持つものとしてそれぞれ1行の行列で表わし、次式で
表されるものとする。なおこれらの行列のすべての要素
は+1、または−1の値を持つ。
【0031】 ベクトルA=(a1 a2 ・・・al )・・・(6) ベクトルB=(b1 b2 ・・・bm )・・・(7) 図2の分散型連想記憶モデル学習部26は、量子化デー
タ記憶部25に記憶されている症状・兆候の量子化デー
タと、それに対応する原因データとのペア情報を用いて
相互相関行列を作成し、それを相互相関行列記憶部27
に記憶させるものである。
タ記憶部25に記憶されている症状・兆候の量子化デー
タと、それに対応する原因データとのペア情報を用いて
相互相関行列を作成し、それを相互相関行列記憶部27
に記憶させるものである。
【0032】この相互相関行列は異常の原因と症状・兆
候の関係のモデルとしての双方向連想記憶モデルであ
り、未知の原因から生じる症状・兆候データからその原
因を推定するために用いられる。すなわち、量子化デー
タ記憶部25に記憶されている既知の原因とその原因に
よる症状・兆候のペア情報を基にして作成された相互相
関行列は相互相関行列記憶部27に記憶され、その双方
向連想記憶モデルを用いて異常診断が行われる。
候の関係のモデルとしての双方向連想記憶モデルであ
り、未知の原因から生じる症状・兆候データからその原
因を推定するために用いられる。すなわち、量子化デー
タ記憶部25に記憶されている既知の原因とその原因に
よる症状・兆候のペア情報を基にして作成された相互相
関行列は相互相関行列記憶部27に記憶され、その双方
向連想記憶モデルを用いて異常診断が行われる。
【0033】異常の原因とその原因に対する症状・兆候
との関係から相互相関行列を作成するにあたって、相互
相関行列記憶部27の記憶容量に限界があるために、次
のような方法がとられる。すなわち量子化データ記憶部
25に記憶された新たな症状・兆候の量子化データと原
因データとのペア情報を用いて双方向連想記憶モデルと
しての相互相関行列を作成する時、すでに相互相関行列
記憶部27に記憶されている相関行列に新たに作成され
るべき相関行列を加算した行列を用いた双方向連想作用
によって既に記憶されている相関行列作成に用いられた
ペア情報の関係が連想されるか否かを判定し、連想され
ない場合に限って新たな双方向連想記憶モデルとしての
相互相関行列の作成が行われる。
との関係から相互相関行列を作成するにあたって、相互
相関行列記憶部27の記憶容量に限界があるために、次
のような方法がとられる。すなわち量子化データ記憶部
25に記憶された新たな症状・兆候の量子化データと原
因データとのペア情報を用いて双方向連想記憶モデルと
しての相互相関行列を作成する時、すでに相互相関行列
記憶部27に記憶されている相関行列に新たに作成され
るべき相関行列を加算した行列を用いた双方向連想作用
によって既に記憶されている相関行列作成に用いられた
ペア情報の関係が連想されるか否かを判定し、連想され
ない場合に限って新たな双方向連想記憶モデルとしての
相互相関行列の作成が行われる。
【0034】図5は分散型連想記憶モデル学習部26に
よる、新たな症状・兆候の量子化データとそれに対する
原因データとのぺア情報からの相互相関行列作成処理の
詳細フローチャートである。同図において処理が開始さ
れると、まずステップS11で相互相関行列の最大個数
Lの初期値を1とする。そしてステップS12で原因と
症状のペア情報(Ak ,Bk )の読み込みカウント数k
が初期化され、k=0と置かれる。その後相互相関行列
として表現(これを以後記銘と称する)すべき新たなペ
ア情報の全てについて、ステップS13〜ステップS3
1までの処理が繰り返される。
よる、新たな症状・兆候の量子化データとそれに対する
原因データとのぺア情報からの相互相関行列作成処理の
詳細フローチャートである。同図において処理が開始さ
れると、まずステップS11で相互相関行列の最大個数
Lの初期値を1とする。そしてステップS12で原因と
症状のペア情報(Ak ,Bk )の読み込みカウント数k
が初期化され、k=0と置かれる。その後相互相関行列
として表現(これを以後記銘と称する)すべき新たなペ
ア情報の全てについて、ステップS13〜ステップS3
1までの処理が繰り返される。
【0035】ここで相互相関行列に記銘すべきペア情報
としては(A1 ,B1 ),(A2 ,,B2 ),・・・,
(Akmax,Bkmax)のkmax組があるものとする。ま
ずステップS13でkの値が歩進、ここでは1とされ、
ステップS14でk番目、ここでは1番目のペア情報
(Ak , Bk )に関する相互相関行列ベクトルUが次式
を用いて生成される。
としては(A1 ,B1 ),(A2 ,,B2 ),・・・,
(Akmax,Bkmax)のkmax組があるものとする。ま
ずステップS13でkの値が歩進、ここでは1とされ、
ステップS14でk番目、ここでは1番目のペア情報
(Ak , Bk )に関する相互相関行列ベクトルUが次式
を用いて生成される。
【0036】 ベクトルU=ベクトルAT ベクトルB =(a1 a2 ・・al )T (b1 b2 ・・bm ) ・・・(8) ステップS15で、すでに作成され相互相関行列記憶部
27に記憶されている相関行列ベクトルWq の読み込み
カウント数の初期化として、qの値が0にセットされ、
ステップS16でペア情報(Ak ,Bk )の相関行列ベ
クトルWq への記銘の可否フラグの値が0にセットされ
る。そしてすでに相互相関行列記憶部27に記憶されて
いる相関行列のそれぞれを対象として、ステップS17
〜S28の処理が繰り返される。
27に記憶されている相関行列ベクトルWq の読み込み
カウント数の初期化として、qの値が0にセットされ、
ステップS16でペア情報(Ak ,Bk )の相関行列ベ
クトルWq への記銘の可否フラグの値が0にセットされ
る。そしてすでに相互相関行列記憶部27に記憶されて
いる相関行列のそれぞれを対象として、ステップS17
〜S28の処理が繰り返される。
【0037】まずステップS17で相関行列の読み込み
カウントの数の値が歩進され、ここではまずq=1とさ
れる。そしてステップS18でフラグの値が0であるか
否かが判定され、0である場合にはステップS19でフ
ラグの値が1とされ、また相関行列ベクトルWq 、ここ
ではベクトルW1 とステップS14で作成された相互相
関行列ベクトルUとの和が算出され、その結果がベクト
ルWq ′とされる。ステップS20で相関行列ベクトル
Wq 、ここではベクトルW1 にすでに記銘されているペ
ア情報の読み込みカウント数zの値が0に初期化され、
相関行列ベクトルW1 に記銘されたペア情報のそれぞれ
についてステップS21〜ステップS25の処理が繰り
返される。
カウントの数の値が歩進され、ここではまずq=1とさ
れる。そしてステップS18でフラグの値が0であるか
否かが判定され、0である場合にはステップS19でフ
ラグの値が1とされ、また相関行列ベクトルWq 、ここ
ではベクトルW1 とステップS14で作成された相互相
関行列ベクトルUとの和が算出され、その結果がベクト
ルWq ′とされる。ステップS20で相関行列ベクトル
Wq 、ここではベクトルW1 にすでに記銘されているペ
ア情報の読み込みカウント数zの値が0に初期化され、
相関行列ベクトルW1 に記銘されたペア情報のそれぞれ
についてステップS21〜ステップS25の処理が繰り
返される。
【0038】ステップS21でペア情報の読み込みカウ
ント数zの値が歩進され、ここではその値が1とされ
る。そしてステップS22で、ペア情報(Cqz,Dqz)
を用いて相互相関行列ベクトルWq ′による双方向連想
作用が行われ、その連想作用(想起演算)の結果として
安定状態のペア情報(X,Y)が求めら(出力さ)れ
る。この双方向連想作用(想起演算)については図6で
詳しく説明する。
ント数zの値が歩進され、ここではその値が1とされ
る。そしてステップS22で、ペア情報(Cqz,Dqz)
を用いて相互相関行列ベクトルWq ′による双方向連想
作用が行われ、その連想作用(想起演算)の結果として
安定状態のペア情報(X,Y)が求めら(出力さ)れ
る。この双方向連想作用(想起演算)については図6で
詳しく説明する。
【0039】ステップS22で求められた安定状態の出
力XおよびYが次の条件を満足するか否かが、ステップ
S23で判定される。 X=CqzかつY=Dqz・・・(9) この条件が満足される場合には、すでに相互相関行列ベ
クトルWq に記銘されているペア情報ここでは(C11,
D11)がステップS19で作成された新しい相関行列ベ
クトルWq ′を用いても連想されることになるため、ス
テップS24の処理を行うことなくステップS25に移
行する。
力XおよびYが次の条件を満足するか否かが、ステップ
S23で判定される。 X=CqzかつY=Dqz・・・(9) この条件が満足される場合には、すでに相互相関行列ベ
クトルWq に記銘されているペア情報ここでは(C11,
D11)がステップS19で作成された新しい相関行列ベ
クトルWq ′を用いても連想されることになるため、ス
テップS24の処理を行うことなくステップS25に移
行する。
【0040】これに対してこの条件を満足しない場合に
は、新しく作成された相関行列ベクトルWq ′を用いる
とペア情報(C11,D11)が連想されないことになるた
め、ステップS24でベクトルWq ′からステップS1
4で作成された相関行列ベクトルUが減算され、元の相
関行列ベクトルWq に戻されてフラグの値が0にセット
され、ステップS25の処理に移行する。
は、新しく作成された相関行列ベクトルWq ′を用いる
とペア情報(C11,D11)が連想されないことになるた
め、ステップS24でベクトルWq ′からステップS1
4で作成された相関行列ベクトルUが減算され、元の相
関行列ベクトルWq に戻されてフラグの値が0にセット
され、ステップS25の処理に移行する。
【0041】ステップS25では、相互相関行列ベクト
ルWq にすでに記銘されたペア情報の読み込みカウント
数zがすでに記銘されているペア情報の数kq に達した
か否かが判定され、達していない場合にはステップS2
1以降の処理が繰り返される。すなわちステップS21
で、ここではzの値が2とされ、ステップS22でペア
情報(C12,D12)に対する連想作用が行われ、その安
定状態の出力が求められ、続いてステップS23以降の
処理が行われる。
ルWq にすでに記銘されたペア情報の読み込みカウント
数zがすでに記銘されているペア情報の数kq に達した
か否かが判定され、達していない場合にはステップS2
1以降の処理が繰り返される。すなわちステップS21
で、ここではzの値が2とされ、ステップS22でペア
情報(C12,D12)に対する連想作用が行われ、その安
定状態の出力が求められ、続いてステップS23以降の
処理が行われる。
【0042】ステップS25で相関行列ベクトルWq に
すでに記銘されているペア情報の読み込みカウント数が
記銘されているペア情報の数kq に達したと判定される
と、ステップS26でフラグの値が1であるか否かが判
定される。このフラグの値は、ステップS19で1にさ
れた後にステップS24で0にセットされない限りは、
1に保たれている。ステップS24でフラグの値が0に
セットされるのは、相関行列ベクトルWq にすでに記銘
されているペア情報、全部でkq 組のうちで、相関行列
ベクトルUをWq に加えた行列ベクトルWq ′によって
連想されなかったペア情報が1組でも存在する場合に限
られる。
すでに記銘されているペア情報の読み込みカウント数が
記銘されているペア情報の数kq に達したと判定される
と、ステップS26でフラグの値が1であるか否かが判
定される。このフラグの値は、ステップS19で1にさ
れた後にステップS24で0にセットされない限りは、
1に保たれている。ステップS24でフラグの値が0に
セットされるのは、相関行列ベクトルWq にすでに記銘
されているペア情報、全部でkq 組のうちで、相関行列
ベクトルUをWq に加えた行列ベクトルWq ′によって
連想されなかったペア情報が1組でも存在する場合に限
られる。
【0043】そのためフラグが1となっている時には、
ステップS14で生成された相関行列ベクトルUの基と
なったペア情報、ここでは(A1 、B1 )が相互相関行
列ベクトルWq に記銘されていたペア情報を含めてベク
トルWq ′に記銘できることになるため、ステップS2
7でこの相関行列に記銘されているペア情報の数が歩進
され、その歩進された数、すなわちkq +1番目のペア
情報が相関行列ベクトルWq にすでに記銘されたペア情
報に加えられ、ステップS28の処理に移行する。
ステップS14で生成された相関行列ベクトルUの基と
なったペア情報、ここでは(A1 、B1 )が相互相関行
列ベクトルWq に記銘されていたペア情報を含めてベク
トルWq ′に記銘できることになるため、ステップS2
7でこの相関行列に記銘されているペア情報の数が歩進
され、その歩進された数、すなわちkq +1番目のペア
情報が相関行列ベクトルWq にすでに記銘されたペア情
報に加えられ、ステップS28の処理に移行する。
【0044】ステップS26でフラグが1でない場合に
は、ステップS14で作成された相関行列の基となった
ペア情報を相関行列ベクトルWq に記銘することができ
ないため、ステップS27の処理を行うことなく、ステ
ップS28の処理に移行する。
は、ステップS14で作成された相関行列の基となった
ペア情報を相関行列ベクトルWq に記銘することができ
ないため、ステップS27の処理を行うことなく、ステ
ップS28の処理に移行する。
【0045】ステップS28で、相互相関行列ベクトル
Wq の読み込みカウント数qが、すでに相互相関行列記
憶部27に格納されている相関行列の数Lに達したか否
かが判定される。ここではqの値は1であり、まだ一般
的にはLに達していないため、ステップS17以降の処
理が繰り返される。すなわちステップS17でqの値が
2とされ、すでに作成されている相関行列のうち2番目
の行列ベクトルW2 に対してステップS18以降の処理
が繰り返され、ペア情報(A1 ,B1 )が相関行列ベク
トルW2 に記銘できるか否かの判定と、その判定結果に
応じた処理が繰り返される。
Wq の読み込みカウント数qが、すでに相互相関行列記
憶部27に格納されている相関行列の数Lに達したか否
かが判定される。ここではqの値は1であり、まだ一般
的にはLに達していないため、ステップS17以降の処
理が繰り返される。すなわちステップS17でqの値が
2とされ、すでに作成されている相関行列のうち2番目
の行列ベクトルW2 に対してステップS18以降の処理
が繰り返され、ペア情報(A1 ,B1 )が相関行列ベク
トルW2 に記銘できるか否かの判定と、その判定結果に
応じた処理が繰り返される。
【0046】ステップS28ですでに作成されている相
関行列の全てに対する処理が終了したと判定されると、
ステップS29の処理に移行する。あるいは、ステップ
S18においてフラグの値が0でないと判定された場合
にもステップS29の処理に移行する。ステップS18
でフラグの値が0でない、すなわち1であると判定され
るのは、ステップS26でフラグの値が1であると判定
される場合であり、例えばペア情報(A1 ,B1 )に関
して生成された相関行列ベクトルUがベクトルWq に加
えられた相関行列ベクトルWq ′によって相関行列ベク
トルWq に記銘されているペア情報の全てが連想される
場合であり、ペア情報(A1 ,B1 )がステップS27
ですでに記銘されているペア情報に加えられた場合であ
る。この場合には、このペア情報に関して生成された相
関行列ベクトルUが加算された相関行列によるすでに記
銘されているペア情報の連想可能性の判定、およびそれ
に対応する処理は打ち切られ、ステップS29の処理に
移行することになる。
関行列の全てに対する処理が終了したと判定されると、
ステップS29の処理に移行する。あるいは、ステップ
S18においてフラグの値が0でないと判定された場合
にもステップS29の処理に移行する。ステップS18
でフラグの値が0でない、すなわち1であると判定され
るのは、ステップS26でフラグの値が1であると判定
される場合であり、例えばペア情報(A1 ,B1 )に関
して生成された相関行列ベクトルUがベクトルWq に加
えられた相関行列ベクトルWq ′によって相関行列ベク
トルWq に記銘されているペア情報の全てが連想される
場合であり、ペア情報(A1 ,B1 )がステップS27
ですでに記銘されているペア情報に加えられた場合であ
る。この場合には、このペア情報に関して生成された相
関行列ベクトルUが加算された相関行列によるすでに記
銘されているペア情報の連想可能性の判定、およびそれ
に対応する処理は打ち切られ、ステップS29の処理に
移行することになる。
【0047】ステップS29でフラグが0であるか否か
が判定され、0の場合にはステップS30の処理を経由
して、また0でない場合にはステップS30の処理を行
うことなく、ステップS31の処理に移行する。フラグ
が0となっているのは、ステップS24で相関行列ベク
トルWq ′によってベクトルWq にすでに記銘されてい
るペア情報のいずれかが連想されなかった場合であり、
しかもそのような状態がすでに相互相関行列記憶部27
に記憶されている全ての相関行列に対して起こり、ステ
ップS28で相関行列の読み込みカウント数qがLに達
した場合に相当する。この場合には全く新しい相関行列
が作成されることになり、ステップS30ですでに作成
された相関行列の数Lの値が歩進され、ペア情報、例え
ば(A1,B1 )がすでに記銘されたペア情報とされ、
ステップS14で生成された相関行列ベクトルUは新し
い相関行列ベクトルWLとして相互相関行列記憶部27
に格納され、ステップS31の処理に移行する。
が判定され、0の場合にはステップS30の処理を経由
して、また0でない場合にはステップS30の処理を行
うことなく、ステップS31の処理に移行する。フラグ
が0となっているのは、ステップS24で相関行列ベク
トルWq ′によってベクトルWq にすでに記銘されてい
るペア情報のいずれかが連想されなかった場合であり、
しかもそのような状態がすでに相互相関行列記憶部27
に記憶されている全ての相関行列に対して起こり、ステ
ップS28で相関行列の読み込みカウント数qがLに達
した場合に相当する。この場合には全く新しい相関行列
が作成されることになり、ステップS30ですでに作成
された相関行列の数Lの値が歩進され、ペア情報、例え
ば(A1,B1 )がすでに記銘されたペア情報とされ、
ステップS14で生成された相関行列ベクトルUは新し
い相関行列ベクトルWLとして相互相関行列記憶部27
に格納され、ステップS31の処理に移行する。
【0048】ステップS31ではペア情報の読み込みカ
ウント数kがkmax に達したか否かが判定され、達した
場合に処理を終了する。達していない場合にはステップ
S13以降の処理が繰り返される。すなわちステップS
13でkの値が歩進され、ここではk=2とされて2番
目のペア情報(A2 ,B2 )に関する相互相関行列の生
成としてのステップS14の処理以降が繰り返される。
ウント数kがkmax に達したか否かが判定され、達した
場合に処理を終了する。達していない場合にはステップ
S13以降の処理が繰り返される。すなわちステップS
13でkの値が歩進され、ここではk=2とされて2番
目のペア情報(A2 ,B2 )に関する相互相関行列の生
成としてのステップS14の処理以降が繰り返される。
【0049】以上によって本発明の連想型プラント異常
診断装置における診断の準備、すなわち学習動作が終了
する。学習動作が終了すると、図2において監視対象プ
ラント11から入力される各観測項目の監視データ、す
なわち原因が未知である異常状態が示される可能性のあ
る入力データから、その異常の原因を診断する異常診断
が行われる。
診断装置における診断の準備、すなわち学習動作が終了
する。学習動作が終了すると、図2において監視対象プ
ラント11から入力される各観測項目の監視データ、す
なわち原因が未知である異常状態が示される可能性のあ
る入力データから、その異常の原因を診断する異常診断
が行われる。
【0050】この異常診断にあたっては、監視対象プラ
ント11から入力される症状・兆候のデータは観測値ベ
クトル入力部21を介してベクトル量子化想起部24に
与えられる。ベクトル量子化想起部24にはベクトル量
子化部学習部2の内部と同様に、各観測項目に対してそ
れぞれ2層のニューラルネットワークが備えられてお
り、そのネットワークの結合重みは重みベクトル記憶部
23に記憶されている重みの値に設定されている。
ント11から入力される症状・兆候のデータは観測値ベ
クトル入力部21を介してベクトル量子化想起部24に
与えられる。ベクトル量子化想起部24にはベクトル量
子化部学習部2の内部と同様に、各観測項目に対してそ
れぞれ2層のニューラルネットワークが備えられてお
り、そのネットワークの結合重みは重みベクトル記憶部
23に記憶されている重みの値に設定されている。
【0051】ベクトル量子化想起部24に備えられてい
る各ニューラルネットワークはベクトル量子化部学習部
22におけると同様に前述の症状データとしてのパター
ンを出力する。その出力はバイポーラ情報に変換され
て、分散型連想記憶モデルによる異常診断部28によっ
て異常診断のために用いられる。すなわちベクトル量子
化想起部24にって出力されるデータはバイポーラ情報
に変換される前の症状データのパターンであり、バイポ
ーラ情報に変換された結果が前述の行列ベクトルBに相
当する。
る各ニューラルネットワークはベクトル量子化部学習部
22におけると同様に前述の症状データとしてのパター
ンを出力する。その出力はバイポーラ情報に変換され
て、分散型連想記憶モデルによる異常診断部28によっ
て異常診断のために用いられる。すなわちベクトル量子
化想起部24にって出力されるデータはバイポーラ情報
に変換される前の症状データのパターンであり、バイポ
ーラ情報に変換された結果が前述の行列ベクトルBに相
当する。
【0052】分散型連想記憶モデルによる異常診断部2
8は、相互相関行列記憶部27に記憶されている相関行
列を用いて、与えられた症状・兆候のパターンBに基づ
いて双方向連想作用を繰り返し、安定状態に達した時の
Aに対応するデータを監視対象プラント11から入力さ
れた、原因が未知の症状・兆候に対する原因として表示
装置12に出力する。
8は、相互相関行列記憶部27に記憶されている相関行
列を用いて、与えられた症状・兆候のパターンBに基づ
いて双方向連想作用を繰り返し、安定状態に達した時の
Aに対応するデータを監視対象プラント11から入力さ
れた、原因が未知の症状・兆候に対する原因として表示
装置12に出力する。
【0053】分散型連想記憶モデルによる異常診断部2
8には、図6に示す双方向に結合を持つ2層のニューラ
ルネットワークが備えられる。同図において四角はニュ
ーロンを表し、四角内の記号a1 ,・・・,al ,
b1 ,・・・,bm はそれぞれニューロンへの入力、ま
たはニューロンの出力を表す。層1から層2への結合の
重みは相互相関行列記憶部27に記憶されている相関行
列である重み行列ベクトルWによって、また層2から層
1への結合の重みはその転置行列ベクトルWT によって
表される。
8には、図6に示す双方向に結合を持つ2層のニューラ
ルネットワークが備えられる。同図において四角はニュ
ーロンを表し、四角内の記号a1 ,・・・,al ,
b1 ,・・・,bm はそれぞれニューロンへの入力、ま
たはニューロンの出力を表す。層1から層2への結合の
重みは相互相関行列記憶部27に記憶されている相関行
列である重み行列ベクトルWによって、また層2から層
1への結合の重みはその転置行列ベクトルWT によって
表される。
【0054】相互相関行列記憶部27に記憶されている
相関行列を連想記憶モデルとして用いる双方向連想(想
起演算)過程においては、ベクトル量子化想起部24か
ら出力される症状・兆候パターンのバイポーラ情報への
変換結果としての症状データパターンBが層2の各ニュ
ーロンへ入力させ、層1の各ニューロンの出力が求めら
れる。そして次には逆方向の動作、すなわち層1で得ら
れた出力を新しい入力として層1の各ニューロンに入力
され、層2の各ニューロンの出力を得る。このような動
作を繰り返し、安定状態での層1の出力、すなわちパタ
ーンAが監視対象プラント11から入力される監視デー
タとしての症状・兆候に対する原因の候補とされる。
相関行列を連想記憶モデルとして用いる双方向連想(想
起演算)過程においては、ベクトル量子化想起部24か
ら出力される症状・兆候パターンのバイポーラ情報への
変換結果としての症状データパターンBが層2の各ニュ
ーロンへ入力させ、層1の各ニューロンの出力が求めら
れる。そして次には逆方向の動作、すなわち層1で得ら
れた出力を新しい入力として層1の各ニューロンに入力
され、層2の各ニューロンの出力を得る。このような動
作を繰り返し、安定状態での層1の出力、すなわちパタ
ーンAが監視対象プラント11から入力される監視デー
タとしての症状・兆候に対する原因の候補とされる。
【0055】相互相関行列記憶部27には一般に複数の
相関行列が記憶されているので、それぞれの相関行列を
用いた双方向連想作用における安定状態のエネルギーが
最小の相互相関行列を用いた場合の層1の出力としての
パターンAが異常の原因として診断され、表示装置12
に出力される。これについては図7で説明する。この双
方向連想(想起演算)過程を数式を用いて示せば次のよ
うになる。
相関行列が記憶されているので、それぞれの相関行列を
用いた双方向連想作用における安定状態のエネルギーが
最小の相互相関行列を用いた場合の層1の出力としての
パターンAが異常の原因として診断され、表示装置12
に出力される。これについては図7で説明する。この双
方向連想(想起演算)過程を数式を用いて示せば次のよ
うになる。
【0056】
【数2】
【0057】ただし、 ベクトルB:層2の出力ベクトルの転置行列 ベクトルA:層1の出力ベクトルの転置行列 ベクトルW:層1と層2の間の相互相関行列 ベクトルWT :ベクトルWの転置行列 F:活性度関数(たとえば、シグモイド関数) NETi :ニューロンiへの入力の重み付き合計 λ:活性度関数の傾き なお前述の図5、ステップS22における双方向連想
(想起演算)過程では異常の原因Aに相当するCqzが最
初の(層1への)入力とされ、双方向想起演算が実行さ
れ、安定状態における出力がペア状態(X,Y)として
求められる。
(想起演算)過程では異常の原因Aに相当するCqzが最
初の(層1への)入力とされ、双方向想起演算が実行さ
れ、安定状態における出力がペア状態(X,Y)として
求められる。
【0058】図7は分散型連想記憶モデルによる異常診
断部28によって行われる異常診断処理のフローチャー
トである。同図において処理が開始されると、まずステ
ップS41で相互相関行列記憶部27に記憶されている
相関行列ベクトルWq の読み込みカウント数qの値が0
に初期化され、ステップS42でその値が歩進される。
断部28によって行われる異常診断処理のフローチャー
トである。同図において処理が開始されると、まずステ
ップS41で相互相関行列記憶部27に記憶されている
相関行列ベクトルWq の読み込みカウント数qの値が0
に初期化され、ステップS42でその値が歩進される。
【0059】そしてステップS43で入力パターン、す
なわち症状・兆候のバイポーラ情報としてのパターンB
が図6の層2に与えられ、相関行列ベクトルWq を用い
た双方向連想作用が行われ、安定状態としての共鳴パタ
ーン(Xq ,Yq )が出力される。ここでXq は原因の
パターンA、Yq は症状のパターンBに相当する。
なわち症状・兆候のバイポーラ情報としてのパターンB
が図6の層2に与えられ、相関行列ベクトルWq を用い
た双方向連想作用が行われ、安定状態としての共鳴パタ
ーン(Xq ,Yq )が出力される。ここでXq は原因の
パターンA、Yq は症状のパターンBに相当する。
【0060】そしてステップS44でこの共鳴パターン
のエネルギーEq が、またステップS45で入力パター
ンBと共鳴出力パターンXq のエネルギーが次式によっ
て計算される。
のエネルギーEq が、またステップS45で入力パター
ンBと共鳴出力パターンXq のエネルギーが次式によっ
て計算される。
【0061】
【数3】
【0062】ここで上式がエネルギーに相当する理由を
説明する。物理的な運動エネルギーは(1/2)×質量
×速度×速度で表される。エネルギーの多くは係数×あ
る物理量×ある物理量の形で表現できる。上式はこれに
相当し、エネルギーと考えることができる。
説明する。物理的な運動エネルギーは(1/2)×質量
×速度×速度で表される。エネルギーの多くは係数×あ
る物理量×ある物理量の形で表現できる。上式はこれに
相当し、エネルギーと考えることができる。
【0063】続いてステップS46で、S44とS45
で求められたエネルギーが一致するか否かが判定され、
一致しない場合にはステップS48で相関行列の読み込
みカウント数qが相互相関行列記憶部27に記憶されて
いる行列の数Lに達したか否かが判定され、達していな
い場合にはステップS42以降の処理が繰り返され、次
の相関行列を用いた双方向連想作用の結果としての共鳴
パターン出力を行うステップS43以降の処理が行われ
る。
で求められたエネルギーが一致するか否かが判定され、
一致しない場合にはステップS48で相関行列の読み込
みカウント数qが相互相関行列記憶部27に記憶されて
いる行列の数Lに達したか否かが判定され、達していな
い場合にはステップS42以降の処理が繰り返され、次
の相関行列を用いた双方向連想作用の結果としての共鳴
パターン出力を行うステップS43以降の処理が行われ
る。
【0064】ステップS46で2つのエネルギーEq と
Eq ′とが一致したと判定された場合には、ステップS
47でこの相互相関行列に対する共鳴パターン(X,
Y)が監視対象プラント11から入力された監視データ
に対応する症状・兆候パターンの原因に対応するものと
して、このパターンのX=Aが異常の原因として診断さ
れる。一般に、不安定な状態から安定な状態に達すると
エネルギーは最小となる。そこでEq とEq ′とが一致
することはエネルギーが最小化されたことを意味する。
なおこの場合にも、ステップS42以降の一連の処理
は、ステップS48で相関行列の読み込みカウント数q
がLに達するまで行われ、Lに達した時点で処理を終了
する。
Eq ′とが一致したと判定された場合には、ステップS
47でこの相互相関行列に対する共鳴パターン(X,
Y)が監視対象プラント11から入力された監視データ
に対応する症状・兆候パターンの原因に対応するものと
して、このパターンのX=Aが異常の原因として診断さ
れる。一般に、不安定な状態から安定な状態に達すると
エネルギーは最小となる。そこでEq とEq ′とが一致
することはエネルギーが最小化されたことを意味する。
なおこの場合にも、ステップS42以降の一連の処理
は、ステップS48で相関行列の読み込みカウント数q
がLに達するまで行われ、Lに達した時点で処理を終了
する。
【0065】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の連
想型プラント異常診断装置を用いることによって、以下
のような効果が生ずる。第1に、異常の原因と症状・兆
候とのペア情報を分散させて複数の相互相関行列として
記憶しておくことによって、すでに記憶されている相互
相関行列にその記憶状態を破壊することなく、新たなペ
ア情報を付け加えることもでき、メモリの記憶容量をあ
まり意識しなくてすむことになり、異常の原因と症状・
兆候のペア情報を大量に記憶することができ、異常診断
を的確に行うことができる。
想型プラント異常診断装置を用いることによって、以下
のような効果が生ずる。第1に、異常の原因と症状・兆
候とのペア情報を分散させて複数の相互相関行列として
記憶しておくことによって、すでに記憶されている相互
相関行列にその記憶状態を破壊することなく、新たなペ
ア情報を付け加えることもでき、メモリの記憶容量をあ
まり意識しなくてすむことになり、異常の原因と症状・
兆候のペア情報を大量に記憶することができ、異常診断
を的確に行うことができる。
【0066】第2に、雑音が重畳されたり、欠損が生じ
ている症状・兆候のデータを与えても、ニューラルネッ
トワークを用いた連想作用によって、記憶されている相
互相関行列の中で最も適切な相関行列を選択することに
よって、異常の原因を的確に診断することができる。
ている症状・兆候のデータを与えても、ニューラルネッ
トワークを用いた連想作用によって、記憶されている相
互相関行列の中で最も適切な相関行列を選択することに
よって、異常の原因を的確に診断することができる。
【0067】第3に、症状・兆候に対する異常の原因と
異常の原因に対する症状・兆候とを双方向に評価するこ
とによって、個別に評価する場合に発生する曖昧さの増
大を押さえることができ、症状・兆候の傾向に合致した
異常の原因を診断することができる。
異常の原因に対する症状・兆候とを双方向に評価するこ
とによって、個別に評価する場合に発生する曖昧さの増
大を押さえることができ、症状・兆候の傾向に合致した
異常の原因を診断することができる。
【図1】本発明の原理構成ブロック図である。
【図2】本発明の連想型プラント異常診断装置の実施例
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図3】ベクトル量子化学習部に備えられるニューラル
ネットワークの構造を示す図である。
ネットワークの構造を示す図である。
【図4】学習ベクトル量子化処理のフローチャートであ
る。
る。
【図5】分散型連想記憶モデル学習部の処理フローチャ
ートである。
ートである。
【図6】分散型連想記憶モデルによる異常診断部に備え
られる双方向ニューラルネットワークの構成を示す図で
ある。
られる双方向ニューラルネットワークの構成を示す図で
ある。
【図7】分散型連想記憶モデルによる異常診断部の処理
フローチャートである。
フローチャートである。
1 症状・原因データ記憶手段 2 相互相関行列記憶手段 3 連想記憶モデルを用いた異常診断手段 10 連想型プラント異常診断装置 11 監視対象プラント 12 表示装置 21 観測値ベクトル入力部 22 ベクトル量子化学習部 23 重みベクトル記憶部 24 ベクトル量子化想起部 25 量子化データ記憶部 26 分散型連想記憶モデル学習部 27 相互相関行列記憶部 28 分散型連想記憶モデルによる異常診断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 右田 博久 東京都日野市富士町1番地 富士ファコム 制御株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 監視対象から入力される観測データに基
づいて、プラントの異常状態に対する原因を診断するプ
ラント異常診断装置であって、 観測項目に対する時系列データに対応して異常状態とし
ての症状のデータと該異常状態の既知の原因のデータと
をペア情報として記憶する症状・原因データ記憶手段
と、 該症状・原因データ記憶手段に記憶されている症状デー
タと原因データのペア情報に応じて作成される相互相関
行列を連想記憶モデルとして記憶する相互相関行列記憶
手段と、 監視対象の現況を示す時系列データに対応する症状デー
タと、該相互相関行列記憶手段に記憶されている連想記
憶モデルとしての相互相関行列とを用いて、該監視対象
の現況としての異常に対する原因を推定する、連想記憶
モデルを用いた異常診断手段とを備えることを特徴とす
る連想型プラント異常診断装置。 - 【請求項2】 前記プラント異常診断装置において、 前記観測項目に対する時系列データに対応して、異常状
態としての症状データを学習ベクトル量子化によって算
出し、該算出結果を前記症状・原因データ記憶手段に出
力するベクトル量子化学習手段を更に備えることを特徴
とする請求項1記載の連想型プラント異常診断装置。 - 【請求項3】 前記相互相関行列記憶手段が、それぞれ
バイポーラデータとして表現された前記症状データと原
因データとのペア情報に応じて作成される相互相関行列
を記憶することを特徴とする請求項1記載の連想型プラ
ント異常診断装置。 - 【請求項4】 前記バイポーラデータとして表現された
症状データと原因データとのペア情報に応じて作成され
る相互相関行列が、前記相互相関行列記憶手段にすでに
記憶されている相互相関行列に加算されて該加算結果が
再び該相互相関行列記憶手段に記憶されるか、または該
すでに記憶されている相互相関行列とは別の相互相関行
列として該相互相関行列記憶手段に記憶されることを特
徴とする請求項3記載の連想型プラント異常診断装置。 - 【請求項5】 前記連想記憶モデルを用いた異常診断手
段が、前記相互相関行列記憶手段に記憶されている複数
の連想記憶モデルとしての相互相関行列の中から、前記
監視対象の現況を示す時系列データに対応する症状デー
タの入力に対して該相互相関行列を用いた双方向連想作
用を繰り返し、該双方向連想作用の結果が安定した時に
該安定状態における症状データと原因データとに対応す
るエネルギーが最小となる相互相関行列を選択して、該
原因データに対応する原因を前記監視対象の現況として
の異常に対する原因として推定することを特徴とする請
求項1記載の連想型プラント異常診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29470996A JPH10143343A (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 連想型プラント異常診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29470996A JPH10143343A (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 連想型プラント異常診断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10143343A true JPH10143343A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=17811301
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29470996A Withdrawn JPH10143343A (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 連想型プラント異常診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10143343A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003216238A (ja) * | 2002-01-23 | 2003-07-31 | Toshiba Corp | 原因分析支援システムおよび原因分析支援方法 |
| US7349746B2 (en) | 2004-09-10 | 2008-03-25 | Exxonmobil Research And Engineering Company | System and method for abnormal event detection in the operation of continuous industrial processes |
| US7424395B2 (en) | 2004-09-10 | 2008-09-09 | Exxonmobil Research And Engineering Company | Application of abnormal event detection technology to olefins recovery trains |
| US7567887B2 (en) * | 2004-09-10 | 2009-07-28 | Exxonmobil Research And Engineering Company | Application of abnormal event detection technology to fluidized catalytic cracking unit |
| US7720641B2 (en) | 2006-04-21 | 2010-05-18 | Exxonmobil Research And Engineering Company | Application of abnormal event detection technology to delayed coking unit |
| US7761172B2 (en) | 2006-03-21 | 2010-07-20 | Exxonmobil Research And Engineering Company | Application of abnormal event detection (AED) technology to polymers |
| US8005645B2 (en) | 2004-09-10 | 2011-08-23 | Exxonmobil Research And Engineering Company | Application of abnormal event detection technology to hydrocracking units |
| JP2013040926A (ja) * | 2011-08-16 | 2013-02-28 | Boeing Co:The | システムの健康状態の判断 |
| US8862250B2 (en) | 2010-05-07 | 2014-10-14 | Exxonmobil Research And Engineering Company | Integrated expert system for identifying abnormal events in an industrial plant |
| JPWO2020110208A1 (ja) * | 2018-11-27 | 2021-05-13 | 富士通フロンテック株式会社 | 原因推定装置、原因推定出力方法及び紙葉類取扱システム |
-
1996
- 1996-11-07 JP JP29470996A patent/JPH10143343A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2013040926A (ja) * | 2011-08-16 | 2013-02-28 | Boeing Co:The | システムの健康状態の判断 |
| JPWO2020110208A1 (ja) * | 2018-11-27 | 2021-05-13 | 富士通フロンテック株式会社 | 原因推定装置、原因推定出力方法及び紙葉類取扱システム |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040203 |