JPH10143535A - 類似度計算方法および類似概念検索方法 - Google Patents

類似度計算方法および類似概念検索方法

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JPH10143535A
JPH10143535A JP8305036A JP30503696A JPH10143535A JP H10143535 A JPH10143535 A JP H10143535A JP 8305036 A JP8305036 A JP 8305036A JP 30503696 A JP30503696 A JP 30503696A JP H10143535 A JPH10143535 A JP H10143535A
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JP8305036A
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Takashi Yugawa
高志 湯川
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NTT Inc
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 意味ネットマシンを用いて、対象とする類似
概念検索を並列的に高速に処理できる類似度計算方法お
よび類似概念検索方法を提供する。 【解決手段】 観点と検索概念とが与えられた際に観点
を格納する概念ノード504にマーカ甲を置き、検索概
念を格納する概念ノード501にマーカ乙を置き、マー
カ甲をノード504から出るすべてのDefリンク542
−545に沿って伝搬させ、マーカ乙をノード501か
ら出るすべてのDefリンク531−534に沿って伝搬
させ、自マーカに格納された数値と伝搬したリンクに格
納された数値との間で単語が観点の定義語集合に含まれ
る場合の計算式に従って計算を行い、自マーカに格納さ
せ、リンク先の概念を格納したノードに至ったら、該ノ
ードに到達すべき他のマーカが到着した後に自マーカが
持つ数値と該他のマーカが格納する数値とから所定の計
算法により類似度を計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、言語処理における
言語の検索、知識処理の類推的推論における類似概念、
類似規則の導出などの知的情報処理の検索技術に有効な
類似度計算方法および類似概念検索方法に関する。
【0002】
【従来の技術】概念を国語辞典などの辞書に記述された
定義単語の集合より表現し、ある状況、文脈、意図(こ
れらも概念のうちの一つとして表し、これを観点と呼
ぶ)において2つの概念の類似度を計算することが、言
語処理のおける言語間の類似度計算や知識処理の類推的
推論における類似概念・類似規則の判別などに使われて
いる。ここでの類似度計算では、二つの概念の定義単語
集合のうち共通する単語の数および個々の単語の重要
度、そして該単語が観点の定義単語集合に含まれるか否
かから類似度を計算する。
【0003】類似度の計算にはさまざまな計算式が用い
られるが、ここでは一例を説明する。まず、2つの概念
をそれぞれ「概念A」、「概念B」とし、観点となる概
念を「概念K」とする。個々の概念は、国語辞典などの
辞書に記述された定義文から抽出された単語と該単語の
重要度の組の集合により表現される。ここでは例として
「概念A」に対し、
【数1】 ((「単語a」,0.5),(「単語b」,0.5), (「単語c」,0.5),(「単語d」,0.5)) と表現する。該表現は、「概念A」は「単語a」、「単
語b」、「単語c」、「単語d」によって定義され、個
々の単語の重要度はすべて0.5であることを表してい
る。また、同様の表記法により「概念B」は、
【数2】 ((「単語a」,0.8),(「単語d」,0.4), (「単語f」,0.45)) と表現されるとする。そして「概念K」は、
【数3】((「単語a」,0.7),(「単語g」,
0.6), (「単語h」,0.4)) と表現されるとする。
【0004】類似度は、両方の概念の定義語集合に共通
に含まれる単語に関し、個々の単語について「概念A」
における重要度と「概念B」における重要度を掛け合わ
せ、該単語が観点「概念K」の定義語集合にも含まれる
場合にはさらに重要度を定数倍(この定数を変調度と呼
ぶ)し、それによって計算された数値を該共通に含まれ
るすべての単語について総和したものとして定義され
る。すなわち、この例では、「概念A」の定義単語集合
と「概念B」の定義単語集合の両者には「単語a」と
「単語d」が共通に含まれるため、「単語a」に関して
「概念A」に対する重要度である0.5と「概念B」に
対する重要度である0.8を掛け合わせて0.4を得、
「単語a」は「概念K」の定義単語集合にも含まれるた
め、例えばこの値を1.5倍(すなわち変調度1.5)
して0.6を得、「単語d」に関して「概念A」に対す
る重要度である0.5と「概念B」に対する重要度であ
る0.4を掛け合わせて0.2を得、「単語d」は「概
念K」の定義単語集合に含まれないためそのまま0.2
とし、「単語a」に関して得られた0.6と「単語d」
に関して得られた0.2とを総和して0.8を類似度と
して得る。この類似度計算では、2つの概念の定義語集
合に共通に含まれる単語がない場合には、該2つの概念
の間の類似度は零となることは明らかである。
【0005】ある観点のもとでの2つの概念の類似度が
計算できることから、観点となる概念とあるキーとなる
概念(以下、検索概念と呼ぶ)が与えられた際に、デー
タベースや知識ベースに格納された概念の中から、該観
点のもとで該検索概念との類似度の最も大きい概念(以
下、最類似概念と呼ぶ)を特定することが可能である。
データベースや知識ベースに格納された概念の中からあ
る観点のもとでの最類似概念を検索する処理を類似概念
検索と呼ぶ。
【0006】従来の類似概念検索は、順次計算比較手続
きに基づく方法によって行われていた。図2は従来の方
法を実行する装置の構成図を示す。図2を用いて従来の
方法を説明する。概念および定義単語集合はリストある
いは表として記憶装置201に格納される。観点と検索
概念とが与えられると、該観点、該観点の定義単語集
合、該検索概念および該検索概念の定義単語集合は観点
および検索概念記憶部202に格納され、また最類似概
念記憶部206および最大類似度記憶部207は空とさ
れて検索が開始される。
【0007】検索は、次のような動作により行われる。
記憶装置201に格納された概念および該概念の定義単
語集合を1つを取り出して一時概念記憶部203に格納
し、類似度計算部204により上述の類似度計算を行い
類似度記憶部205に格納する。最大類似度記憶部20
7が空であるか、または最大類似度記憶部207に格納
された数値が類似度記憶部205に格納された数値より
小さい場合は、一時概念記憶部203に格納された概念
を最類似概念記憶部206に複写し、類似度記憶部20
5の数値を最大類似度記憶部207に複写する。ここで
述べた概念および該概念の定義単語集合の取り出し、類
似度の計算、最大類似度記憶部207に格納された数値
と類似度記憶部205に格納された数値との比較と比較
に基づく概念および数値の複写までの一連の処理を記憶
装置201に格納されたすべての概念が取り出されるま
で繰り返す。該繰り返しが終了した際に、最類似概念記
憶部206に格納された概念を最類似概念として、最大
類似度記憶部207に格納された数値を最大類似度とし
て結果を得る。
【0008】上述した従来の方法では、概念の取り出
し、類似計算、類似度の比較の一連の処理が記憶装置2
01に格納された概念の数だけ繰り返されるため、検索
に要する時間は、記憶装置201に格納された概念数に
比例することになる。自然言語処理のための概念ベース
や大規模知識ベースでは概念数が数万〜数十万と非常に
多いため、このような規模を対象にした場合、従来法で
は検索時間が非常に長くかかるという問題があった。
【0009】一方、概念的知識を扱う方法として「意味
ネット」があり、これを並列的に高速に処理する装置と
して意味ネットマシンが従来から提案されているが、こ
れを扱う概念は本発明が前提とする概念表現とは本質的
に異なる包含関係による表現を用いているし、また本発
明が対象とする類似度ではなく性質の継承関係をその処
理対象としている。
【0010】意味ネットでは概念の他の概念との包含関
係を表す有向グラフによって表現される。たとえば図3
に示したように「馬」という概念が「ほ乳類」という概
念に包含される概念であり、また「鰐」という概念が
「はちゅう類」という概念に包含される概念である場
合、「ほ乳類」とラベルのついたノード302から
「馬」とラベルのついたノード304へ向かって、「は
ちゅう類」とラベルのついたノード303から「鰐」と
ラベルのついたノード305へ向かって、それぞれ包含
関係を表すリンク310がはられる。また、「ほ乳類」
という概念と「はちゅう類」という概念がともに「脊椎
動物」に包含されるとすると、「脊椎動物」とラベルの
ついたノード301から「ほ乳類」とラベルのついたノ
ード302と「はちゅう類」とラベルのついたノード3
03の両方に包含関係を示すリンク310がはられる。
【0011】概念は原則として該概念を包含する概念の
性質を継承することを前提としている。したがって、継
承関係を検出するには包含関係を示すリンクをたどって
行けば良いことになる。意味ネットではリンクをたどる
ためにマーカを使う。たとえば、「ほ乳類」の性質であ
る「ほ乳」を継承する概念を探すには、「ほ乳類」とラ
ベルのついたノード302にマーカをセットし、該マー
カを包含関係を示すリンクにそって伝搬させる。該マー
カは「馬」とラベルのついたノード304に到達するた
め「馬」が「ほ乳」という性質を継承する概念とする。
また同様に、「脊椎動物」の性質である「脊椎を持つ」
を継承する概念を探すには、「脊椎動物」とラベルのつ
いてノード301にマーカをセットし、包含関係を示す
リンク上を伝搬させる。マーカは「ほ乳類」とラベルの
ついたノード302および「はちゅう類」にラベルがつ
いたノード303を通り、「馬」とラベルのついたノー
ド304と「鰐」とラベルのついたノード305に至
る。これにより「ほ乳類」、「はちゅう類」、「馬」、
「鰐」を「脊椎を持つ」という性質を継承する概念とし
て見い出すことができる。
【0012】上述のマーカ伝搬による継承の検出処理を
並列的に高速に処理する装置として意味ネットマシンが
いくつか提案されている(参考文献:Dan Moldovan,Win
g Lee,Changhwa Lin,Min-hwa Chung共著、“SNAP:
Parallel Processing Applied to AI ”,IEEE COMPUTE
R,1992年3月など)。意味ネットマシンは、上述の意味
ネットを直接的に格納でき、マーカ伝搬を直接的に処理
できることを特徴としている。マーカはノードから出る
リンクが複数ある場合には、該複数のリンク上を同時並
列的に伝搬するため、意味ネットマシンは一般に並列処
理を行うことができ、継承関係の検出を高速に行うこと
ができる。また、意味ネットマシンでは、個々のノー
ド、リンク、制御機構には蓄積プログラム式のコンピュ
ータが使われるため、ノードやリンクは単にラベルや名
前を格納するだけでなく、数値を格納し、マーカが到達
したり通過した際に演算や制御などの処理を行うことが
できるようになっている。また、マーカも伝搬するリン
クの選択などの制御機能や数値を格納したり計算できる
演算機能を持つ。
【0013】図4に意味ネットマシンの概念的構成図の
一例を示す。図4において、401は全体制御部であ
り、意味ネットマシンの全体の動作を制御する。410
はノードであり、記憶部411,演算部412,制御部
413から構成され、記憶部411にはラベル412を
はじめ数値、記号、プログラムを格納することができ
る。また、演算部412,制御部413によりマーカが
ノードに到達した際に、ノードの記憶部411に格納さ
れた数値や記号やプログラムとマーカの記憶部431に
格納された数値や記号やプログラムとを用いて演算や処
理を行い、ノードの記憶部411やマーカの記憶部43
1の内容を追加、削除、変更をすることができる。42
0はリンクであり、記憶部421,演算部422,制御
部423から構成され、記憶部421にはリンクの名前
をはじめ数値、記号、プログラムを格納することができ
る。また、演算部422,制御部423によりマーカが
リンクを通過する際に、リンクの記憶部421に格納さ
れた数値や記号やプログラムとマーカの記憶部431に
格納された数値や記号やプログラムとを用いて演算や処
理を行い、リンクの記憶部421やマーカの記憶部43
1の内容を追加、削除、変更することができる。
【0014】430はマーカであり、記憶部431,演
算部432,記憶部433から構成され、記憶部431
に格納されたプログラムに従ってリンク上を伝搬する。
記憶部431には、伝搬を制御するプログラムだけでな
く、数値や記号、ノードに到達したりリンクを通過する
際に起動されるプログラムなどを格納することもでき
る。また、演算部432,制御部433により、マーカ
の伝搬途中あるいはノードやリンクに到達した際に、マ
ーカの記憶部、ノードの記憶部、リンクの記憶部に記憶
された記号や数値に対して演算を行ったり、プログラム
の相互作用により伝搬経路を変更したりできる。ただ
し、図4はあくまでも概念的構成図であり、装置が図と
完全に同一に構成されているわけではない。複数のノー
ドおよびリンクが1台の蓄積プログラム式コンピュータ
内に仮想的に構成される場合もあるし、マーカが蓄積プ
ログラム式コンピュータ内のデータとして仮想的に構成
される場合もある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
法では、概念の取り出し、類似計算、類似度の比較の一
連の処理が記憶装置に格納された概念の数だけ繰り返さ
れるため、検索時間が概念数に比例して非常に長くかか
るという問題がある。
【0016】また、従来の意味ネットマシンにおける意
味ネット表現である概念の包含関係による表現は本発明
が対象とする概念の表現とは異なる上に、継承関係を求
める処理によって類似度を計算することができないた
め、従来の意味ネットの処理方法では、本発明が対象と
する類似概念検索を処理できないという問題がある。
【0017】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、意味ネットマシンを用いて、
対象とする類似概念検索を並列的に高速に処理できる類
似度計算方法および類似概念検索方法を提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、概念を、該概念を定義す
る単語と、該概念と該単語との関連の強さを表す重要度
との組の集合である定義語集合として表現し、2つの概
念が該2つの概念の類似度に影響を与える概念である観
点とともに与えられた時に2つの概念の定義語集合に含
まれる単語の数と個々の単語の重要度および単語が観点
の定義語集合に含まれるか否かに基づいた所定の計算法
により類似度が決まる概念知識ベースにおいて、記憶機
能を持つノード、あるノードから他のノードに向かって
接続され、名前および数値を格納できるリンク、および
プログラム可能であって、プログラムに記述されたリン
クに沿ってノード間を伝搬するとともに、ノードおよび
リンクに格納された数値に基づき計算を行い、該計算結
果を格納することが可能であり、更にフラグを有し、該
フラグの値により該計算の計算式を変更することが可能
なマーカを有する装置を使用し、個々の概念をノードに
格納し、個々の単語をノードに格納し、概念を格納した
ノードから該概念の定義語集合に含まれる個々の単語を
格納したノードに向かって第1のリンクであるDefリン
クを張り、該リンクには重要度にあたる数値を付与し、
単語を格納したノードから該単語を定義語集合として含
む概念を格納したノードに向かって第2のリンクである
Rdef リンクを張り、観点と検索概念とが与えられた際
に、観点を格納する概念ノードに第1のマーカを置き、
検索概念を格納する概念ノードに第1のマーカと異なる
第2のマーカを置き、第1のマーカをノードから出るす
べてのDefリンクに沿って伝搬させ、リンク先の単語を
格納したノードに至ったら該ノードにとどまらせ、第2
のマーカをノードから出るすべてのDefリンクに沿って
伝搬させ、同時に伝搬したリンクに格納された数値を格
納させ、リンク先の単語を格納したノードに至ったら該
ノードに第1のマーカが存在した場合には、該ノードに
至った第2のマーカのフラグを立て、該ノードに第1の
マーカが存在しない場合には、該ノードに至った第2の
マーカのフラグを降ろし、該ノードからRdef リンクに
沿って伝搬させ、同時に自マーカのフラグが立っている
場合には、自マーカに格納された数値と伝搬したリンク
に格納された数値との間で、単語が観点の定義語集合に
含まれる場合の計算式に従って計算を行い、結果を自マ
ーカに格納させ、自マーカのフラグが降りている場合に
は、自マーカに格納された数値と伝搬したリンクに格納
された数値との間で、単語が観点の定義語集合に含まれ
ない場合の計算式に従って計算を行い、結果を自マーカ
に格納させ、リンク先の概念を格納したノードに至った
ら、該ノードに到達すべき他のマーカが到達した後に自
マーカが持つ数値と該他のマーカが格納する数値とから
所定の計算法により類似度を計算することを要旨とす
る。
【0019】請求項1記載の本発明にあっては、個々の
概念をノードに格納し、個々の単語をノードに格納し、
概念を格納したノードから該概念の定義語集合に含まれ
る個々の単語を格納したノードに向かって第1のリンク
であるDefリンクを張り、該リンクには重要度にあたる
数値を付与し、単語を格納したノードから該単語を定義
語集合として含む概念を格納したノードに向かって第2
のリンクであるRdefリンクを張り、観点と検索概念と
が与えられた際に観点を格納する概念ノードに第1のマ
ーカを置き、検索概念を格納する概念ノードに第2のマ
ーカを置き、第1のマーカをノードから出るすべてのD
efに沿って伝搬させ、リンク先の単語を格納したノード
に至ったら該ノードにとどまらせ、第2のマーカをノー
ドから出るすべてのDefリンクに沿って伝搬させ、同時
に伝搬したリンクに格納された数値を格納させ、リンク
先の単語を格納したノードに至ったら該ノードに第1の
マーカが存在した場合には、該ノードに至った第2のマ
ーカのフラグを立て、該ノードに第1のマーカが存在し
ない場合には、該ノードに至った第2のマーカのフラグ
を降ろし、該ノードからRdef リンクに沿って伝搬さ
せ、同時に自マーカのフラグが立っている場合には、自
マーカに格納された数値と伝搬したリンクに格納された
数値との間で、単語が観点の定義語集合に含まれる場合
の計算式に従って計算を行い、結果を自マーカに格納さ
せ、自マーカのフラグが降りている場合には、自マーカ
に格納された数値と伝搬したリンクに格納された数値と
の間で、単語が観点の定義語集合に含まれない場合の計
算式に従って計算を行い、結果を自マーカに格納させ、
リンク先の概念を格納したノードに至ったら、該ノード
に到達すべき他のマーカが到着した後に自マーカが持つ
数値と該他のマーカが格納する数値とから所定の計算法
により類似度を計算する。
【0020】また、請求項2記載の本発明は、概念を、
該概念を定義する単語と、該概念と該単語との関連の強
さを表す重要度との組の集合である定義語集合として表
現し、2つの概念が該2つの概念の類似度に影響を与え
る概念である観点と与えられた時に2つの概念の定義語
集合に含まれる単語の数と個々の単語の重要度および単
語が観点の定義語集合に含まれるか否かに基づいた所定
の計算法により類似度が決まる概念知識ベースにおい
て、記憶機能を持つノード、あるノードから他のノード
に向かって接続され、名前および数値を格納できるリン
ク、およびプログラム可能であって、プログラムに記述
されたリンクに沿ってノード間を伝搬するとともに、ノ
ードおよびリンクに格納された数値に基づき計算を行
い、該計算結果を格納することが可能であり、更にフラ
グを有し、該フラグの値により該計算の計算式を変更す
ることが可能なマーカを有する装置を使用し、個々の概
念をノードに格納し、個々の単語をノードに格納し、概
念を格納したノードから該概念の定義語集合に含まれる
個々の単語を格納したノードに向かって第1のリンクで
あるDefリンクを張り、該リンクには重要度にあたる数
値を付与し、単語を格納したノードから該単語を定義語
集合として含む概念を格納したノードに向かって第2の
リンクであるRdef リンクを張り、観点と検索概念とが
与えられた際に、観点を格納する概念ノードに第1のマ
ーカを置き、検索概念を格納する概念ノードに第1のマ
ーカと異なる第2のマーカを置き、第1のマーカをノー
ドから出るすべてのDefリンクに沿って伝搬させ、リン
ク先の単語を格納したノードに至ったら該ノードにとど
まらせ、第2のマーカをノードから出るすべてのDefリ
ンクに沿って伝搬させ、同時に伝搬したリンクに格納さ
れた数値を格納させ、リンク先の単語を格納したノード
に至ったら該ノードに第1のマーカが存在した場合に
は、該ノードに至った第2のマーカのフラグを立て、該
ノードに第1のマーカが存在しない場合には、該ノード
に至った第2のマーカのフラグを降ろし、該ノードから
Rdef リンクに沿って伝搬させ、同時に自マーカのフラ
グが立っている場合には、自マーカに格納された数値と
伝搬したリンクに格納された数値との間で、単語が観点
の定義語集合に含まれる場合の計算式に従って計算を行
い、結果を自マーカに格納させ、自マーカのフラグが降
りている場合には、自マーカに格納された数値と伝搬し
たリンクに格納された数値との間で、単語が観点の定義
語集合に含まれない場合の計算式に従って計算を行い、
結果を自マーカに格納させ、リンク先の概念を格納した
ノードに至ったら、該ノードに到達すべき他のマーカが
到達した後に自マーカが持つ数値と該他のマーカが格納
する数値とから所定の計算法により類似度を計算し、マ
ーカの伝搬が完了した後に、第2のマーカが到達したす
べての概念のうち最も大きな前記類似度を格納したマー
カが存在する概念ノードに格納された概念を検索対象概
念に対する最類似概念として出力することを要旨とす
る。
【0021】請求項2に記載の本発明にあっては、個々
の概念をノードに格納し、個々の単語をノードに格納
し、概念を格納したノードから該概念の定義語集合に含
まれる個々の単語を格納したノードに向かって第1のリ
ンクであるDefリンクを張り、該リンクには重要度にあ
たる数値を付与し、単語を格納したノードから該単語を
定義語集合として含む概念を格納したノードに向かって
第2のリンクであるRdef リンクを張り、観点と検索概
念とが与えられた際に観点を格納する概念ノードに第1
のマーカを置き、検索概念を格納する概念ノードに第2
のマーカを置き、第1のマーカをノードから出るすべて
のDefリンクに沿って伝搬させ、リンク先の単語を格納
したノードに至ったら該ノードにとどまらせ、第2のマ
ーカをノードから出るすべてのDefリンクに沿って伝搬
させ、同時に伝搬したリンクに格納された数値を格納さ
せ、リンク先の単語を格納したノードに至ったら該ノー
ドに第1のマーカが存在した場合には、該ノードに至っ
た第2のマーカのフラグを立て、該ノードに第1のマー
カが存在しない場合には、該ノードに至った第2のマー
カのフラグを降ろし、該ノードからRdef リンクに沿っ
て伝搬させ、同時に自マーカのフラグが立っている場合
には、自マーカに格納された数値と伝搬したリンクに格
納された数値との間で、単語が観点の定義語集合に含ま
れる場合の計算式に従って計算を行い、結果を自マーカ
に格納させ、自マーカのフラグが降りている場合には、
自マーカに格納された数値と伝搬したリンクに格納され
た数値との間で、単語が観点の定義語集合に含まれない
場合の計算式に従って計算を行い、結果を自マーカに格
納させ、リンク先の概念を格納したノードに至ったら、
該ノードに到達すべき他のマーカが到達した後に自マー
カが持つ数値と該他のマーカが格納する数値とから所定
の計算法により類似度を計算し、マーカの伝搬を完了し
た後に、第2のマーカが到達したすべての概念のうち最
も大きな前記類似度を格納したマーカが存在する概念ノ
ードに格納された概念を検索対象概念に対する最類似概
念として出力する。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明では、概念と定義語集合に
含まれる単語とを意味ネットマシン上のノードに格納
し、概念を格納したノードから該概念の定義語集合に含
まれる単語を格納したノードに向かって、第1のリンク
(「Def」リンクと呼ぶ)を設定し、リンクには該単語
の持つ重要度を格納させ、該定義語集合に含まれる単語
を格納したノードから該概念を格納したノードに向かっ
て第2のリンク(「Rdef 」リンクと呼ぶ)を設定し、
該リンクには該単語の持つ重要度を格納することによ
り、概念知識を意味ネットマシン上に格納する。
【0023】この格納方法は、本発明が対象とする定義
語集合による概念の表現を、ノードとリンクによる知識
表現を前提とする意味ネットマシン上に親和させるもの
である。なお、単に意味ネットマシン上に本発明が対象
とする概念の表現を親和させるためであれば「Def」リ
ンクあるいは「Rdef 」リンクのどちらか一方だけによ
る格納方法も考えられるが、本発明では類似概念検索の
ために類似度計算が必要であり、後述の類似検索方法を
実行するために「Def」リンクおよび「Rdef」リンク
の両リンクは必須である。
【0024】本発明においては、検索概念が与えられた
際、該検索概念と意味ネットマシン上に格納された任意
の概念との類似度は図1に示すようにして計算される。
まず、観点として与えられた概念を格納したノード10
6にマーカ111(マーカ甲とする)を配置する。次に
該マーカを「Def」リンク102に沿って1度だけ伝搬
される。続いて検索概念として与えられた概念を格納し
たノード101にマーカ甲とは異なるマーカ110(マ
ーカ乙とする)を配置し、該マーカを「Def」リンク1
02に沿って1度だけ伝搬させると同時に、該「Def」
リンクに格納された単語の重要度にあたる数値を該マー
カの記憶部に格納させる。
【0025】また、マーカ乙110は伝搬先のノードに
マーカ甲111が到達しているかどうかをチェックし、
マーカ甲111が該ノードに到達している場合は自マー
カ内のフラグを立て、マーカ甲111が該ノードに到達
している場合は自マーカ内のフラグを降ろす。その後、
該マーカ乙を「Rdef 」リンク103に沿って1度だけ
伝搬させる。それと同時に、該マーカ乙内のフラグが立
っている場合には、該「Rdef 」リンクに格納された単
語の重要度にあたる数値と該マーカ乙に格納された数値
を掛け合わせ、さらにその結果に変調度の数値を掛け合
わせて得られた数値を該マーカの記憶部に格納させ、該
マーカ乙内のフラグが立っていない場合には、該「Rde
f 」リンクに格納された単語の重要度にあたる数値と該
マーカに格納された数値を掛け合わせて得られた数値を
該マーカ乙の記憶部に格納させる。さらに該マーカ乙が
伝搬を完了して概念を格納したノード104に到達し、
また、該ノードに到達すべき他のすべてのマーカ乙が到
着した際に、該マーカ乙が格納する数値と該ノード上に
到達した他のマーカ乙が格納する数値との総和を計算し
て得られた値を該マーカ乙の記憶部に格納させる。この
動作方法により、検索概念と該マーカ乙が到達したノー
ドに格納された概念との類似度が、該マーカ乙の記憶部
内に得られることになる。マーカ乙はすべて同じ手続き
に従って動作するため、ノードに複数のマーカ乙が到着
した場合には、該ノードに到着したすべてのマーカ乙が
総和を計算し、同一の値を類似度として持つことにな
る。
【0026】ここで、マーカ甲およびマーカ乙を伝搬さ
せる各過程において、ノードから出る伝搬対象のリンク
が複数ある場合には、それらのマーカを該伝搬対象のリ
ンクの数だけ複製し、それぞれのリンクにそれぞれのマ
ーカを1個ずつ独立に伝搬させる。ここで述べたマーカ
の動作は、意味ネットマシンの構成要素であるノード、
リンク、マーカのそれぞれの記憶部に格納されたプログ
ラムの総合作用により行われる。ただし、ここで、プロ
グラムが構成要素の記憶部上にどのように格納されるか
関しては本発明において本質的に規定されるものではな
く、マーカの記憶部に格納されたプログラムのみによっ
ても前述の動作は可能であるし、マーカとリンクの各記
憶部に動作を分担するようにプログラムを格納してもよ
い。また、ノードに到達したマーカ乙が、類似度を計算
する際に該ノードに到着すべき他のマーカ乙の到着を待
つための方法についても本発明は本質的に規定するもの
ではない。いくつかの意味ネットマシンではマーカはま
ったく同時に伝搬するため明示的に他のマーカの到着を
待つ必要はないし、マーカの伝搬時間がマーカによって
異なる意味ネットマシンではこの目的のために同期機構
を持っている。
【0027】すべてのマーカの伝搬が完了した後、全体
制御部はマーカ乙が到達したすべてのノードから各々1
個のマーカを取り出し、該取り出したマーカの中から、
記憶部に類似度として最も大きな数値を格納したマーカ
を選び出す。そして、該選び出されたマーカ乙が到達し
ていたノードに格納された概念を、最類似概念として結
果を得る。ここで、選ばれたマーカ乙が到達していたノ
ードを特定する方法としては、マーカ乙の記憶部にノー
ドへのポインタを記憶させる方法、マーカ乙を取り出す
際に全体制御部がマーカ乙とノードとの対応を記憶する
方法などが考えられるが、本発明の類似検索方法におい
ては特に規定されるものではなく、選ばれたマーカ乙か
ら該マーカ乙が到達していたノードを特定できるもので
あればどのような方法でも良い。また、全体制御部が取
り出したマーカ乙の中から最大の類似度を格納したマー
カ乙を選び出す方法についても本発明の類似検索方法で
は特に規定しない。すべてのマーカ乙が格納する数値を
相互に比較する方法やマーカ乙が格納する数値をソート
して最上位のマーカ乙を選ぶ方法などが考えられる。
【0028】本発明における類似概念検索方法のマーカ
の伝搬によれば、マーカ乙は、検索概念を格納するノー
ドから出発し該検索概念の定義語集合に含まれる単語を
格納したノードを経由して、該単語を定義語集合として
含む概念を格納するノードに到達することになるため、
マーカ乙が到達したノードに格納された概念は検索概念
の定義語集合に含まれる単語の少なくとも1つを該概念
の定義語集合として含んでいることになる。一方これと
は逆に、マーカ乙が到達しなかったノードに格納された
概念は、検索概念の定義語集合に含まれる単語を該概念
の定義語集合には一切含まないことになる。このことか
ら、検索概念との間で零ではない正の類似度を持つ概念
を格納したノードにはマーカ乙が到達し、検索概念との
間で零の類似度を持つ概念を格納したノードにはマーカ
乙が到達しない。また、マーカ乙が到達した場合には、
該マーカ乙は、伝搬途中の単語ノードにおいて観点から
のマーカ甲が該単語ノードに到達しているかどうかをフ
ラグとして格納しているため、観点に基づく類似度とし
て定義された演算がマーカ伝搬によって成され、マーカ
伝搬完了時にはマーカ乙の記憶部に類似度が格納されて
いることになる。
【0029】マーカ伝搬完了後、マーカ乙が到達したノ
ードからマーカ乙を取り出し最大の類似度を格納したマ
ーカ乙を選び出す操作によって、マーカ乙が到達したす
べてのノードに格納された概念の中から、検索概念との
類似度がもっとも大きい概念を選択することができる。
マーカ乙が到達しないノードに格納された概念は上述の
とおり検索概念との類似度が零であるため、該選択され
た概念は、意味ネットマシンに格納されたすべての概念
の中で、検索概念との類似度がもっとも大きな概念であ
る。
【0030】また、本発明における概念の格納方法およ
び類似検索方法では、概念を格納するノードからは「D
ef」リンクが該概念の定義語集合が持つ単語のすべてに
はられ、また、単語を格納するノードからは「Rdef 」
リンクが該単語を定義語集合に含む概念のすべてにはら
れており、これらリンクをマーカが並列的独立的に伝搬
することになる。
【0031】このことからわかるように、本発明では、
マーカを並列的独立的にリンク上を伝搬させることによ
り、検索概念との間で類似度が零でない概念を格納する
ノードにマーカを至らしめ、同時に、与えられた観点の
もとでの検索概念と概念との類似度を計算させる。そし
て、概念を格納したノードに到達したマーカ乙を取り出
して、最大の類似度を格納したマーカ乙を選択すること
により、最類似概念を結果として得る。
【0032】意味ネットマシンに適合するようにノード
とリンクによるグラフとして概念知識を格納し、マーカ
を伝搬させることによって検索概念との間で類似度が零
でない概念について与えられた観点のもとでの類似度を
計算する点が従来の方法と本質的に異なっている。
【0033】次に、本発明の一実施の形態について詳細
に説明する。格納すべき知識の例として以下に示すよう
な概念と定義語集合があるものとする。以下知識では、
等号の左側が概念を示し、等号の右側が該概念の定義語
集合を表している。
【0034】
【数4】 「馬」=((「動物」,0.65),(「ひづめ」,
0.25),(「しっぽ」,0.3),(「乗物」,
0.65)) 「豚」=((「動物」,0.65),(「ひづめ」,
0.25),(「しっぽ」,0.3),(「食物」,
0.65)) 「自動車」=((「動物」,0.7),(「タイヤ」,
0.5),(「エンジン」,0.5)) 「移動」=((「位置」,0.5),(「変移」,0.
5),(「乗物」,0.5),(「運搬」,0.5))
【0035】図5は本実施例における概念知識の意味ネ
ットマシン上への格納方法を示す図である。同図におい
て、501は概念「馬」を格納したノード、502は概
念「豚」を格納したノード、503は概念「自動車」を
格納したノード、504は概念「移動」を格納したノー
ドをそれぞれ示している。また、511は単語「動物」
を格納したノード、512は単語「ひづめ」を格納した
ノード、513は単語「しっぽ」を格納したノード、5
14は単語「乗物」を格納したノード、515は単語
「食物」を格納したノード、516は単語「タイヤ」を
格納したノード、517は単語「エンジン」を格納した
ノード、518は単語「位置」を格納したノード、51
9は単語「変移」を格納したノード、520は単語「運
搬」を格納したノードをそれぞれ表している。さらに、
531は概念「馬」を格納したノードから単語「動物」
を格納するノードに向かう第1のリンクであり、「De
f」なる名前を持ち、概念「馬」の定義語集合における
単語「動物」の重要度である0.65なる数値を格納し
ている(このようなリンクを「Def」リンクと呼ぶ)。
【0036】以下同様に、532,533,534,5
35,536,537,538,539,540,54
1,542,543,544,545は図上で対応する
概念を格納したノードから図上で対応する単語を格納し
たノードに向かう「Def」リンクをそれぞれ示してい
る。551は、単語「動物」を格納するノードから概念
「馬」を格納するノードに向かう第2のリンクであり、
「Rdef 」なる名前を持ち、概念「馬」の定義語集合に
おける単語「動物」の重要度である0.65なる数値を
格納している(このようなリンクを「Rdef 」リンクと
呼ぶ)。以下同様に、552,553,554,55
5,556,557,558,559,560,56
1,562,563,564,565は図上で対応する
単語を格納したノードから図上で対応する単語を格納し
たノードに向かう「Rdef 」リンクをそれぞれ示してい
る。
【0037】図6はマーカ乙における処理の流れ図であ
る。同図において、601は「Def」リンク伝搬処理で
あり、該マーカを「Def」リンクにそって伝搬させる処
理を示す。602は重要度格納処理であり、マーカが伝
搬した「Def」リンクに格納された重要度を該マーカの
記憶部に格納する処理である。603はマーカ甲の到達
チェック処理であり、伝搬した先のノードにマーカ甲が
到達しているか否かをチェックし、もしもマーカ甲が到
達している場合には自マーカ内のフラグを立て、マーカ
甲が到達していない場合には自マーカ内のフラグを降ろ
す処理である。604は「Rdef 」リンク伝搬処理であ
り、該マーカを「Rdef 」リンクにそって伝搬させる処
理を示す。605はフラグ判定分岐処理であり、自マー
カ内のフラグが立っているか否かを調べ、該フラグが立
っている場合には606に進み、該フラグが立っていな
い場合には607に進む。
【0038】606は単語が観点の定義単語集合に含ま
れる場合の重要度積算処理であり、該マーカが伝搬した
「Rdef 」リンクに格納された重要度を該マーカの記憶
部に格納された数値と積算し、さらに変調度を積算して
該マーカの記憶部に格納する処理である。該処理の次は
608に進む。607は単語が観点の定義単語集合に含
まれない場合の重要度積算処理であり、該マーカが伝搬
した「Rdef 」リンクに格納された重要度を該マーカの
記憶部に格納された数値と積算して該マーカの記憶部に
格納する処理である。該処理の次は603に進む。60
8は類似度集積処理であり、該マーカが「Rdef 」リン
クを伝搬してノードに到達した後、該マーカに格納され
た数値と該ノードに到達した他のマーカ乙が格納した数
値とを総和する処理である。609は概念名格納処理で
あり、該マーカが到達したノードに格納された概念の名
前を該マーカの記憶部に記憶する処理である。
【0039】また、マーカ甲は、マーカ甲が配置された
ノードより「Def」リンクに沿って一回だけ伝播すると
いう処理流れを持つ。
【0040】図7は、全体制御部における処理の流れ図
である。同図において、701はマーカ甲配置処理であ
り、マーカ甲を観点を格納するノードに配置する処理で
ある。702はマーカ甲伝搬指令処理であり、マーカ甲
配置処理701において配置したマーカに対し上述のマ
ーカ甲の処理流れに従った処理を開始するように指令を
出す処理である。703はマーカ乙配置処理であり、マ
ーカ乙を該検索概念を格納するノードに配置する処理で
ある。704はマーカ乙伝搬指令処理であり、マーカ乙
配置処理703において配置したマーカに対し図7に示
したプログラムに従った処理を開始するように指令を出
す処理である。705はマーカ収集処理であり、伝搬を
完了したマーカ乙を収集する処理である。706は最大
類似度選択処理であり、マーカ収集処理705により収
集されたマーカ乙のなかから最大の類似度を格納したマ
ーカ乙を選択する処理である。707は最類似概念出力
処理であり最大類似度選択処理706により選択された
マーカ乙に格納された概念の名前を出力する処理であ
る。
【0041】以下、観点として「移動」、検索概念とし
て「馬」が与えられた場合を例として本発明における類
似概念検索の方法を図5、図6、図7に基づいて詳細に
説明する。
【0042】まず、観点と検索概念が与えられると、全
体制御部のマーカ甲配置処理701によりマーカ甲が概
念「移動」を格納するノード504上に配置される。次
に全体制御部のマーカ甲伝搬指令処理702により、マ
ーカ甲は概念「移動」を格納するノード504から出る
「Def」リンク542,543,544,545上を伝
搬し、単語「位置」を格納したノード518,単語「変
移」を格納したノード519,単語「乗物」を格納した
ノード514,単語「運搬」を格納したノード520に
到達する。続いて全体制御部のマーカ乙配置処理703
によりマーカ乙が概念「馬」を格納するノード501上
に配置され、全体制御部のマーカ伝搬指令処理704に
よりマーカ乙は図7に示した手続きに従った処理を開始
する。
【0043】マーカ乙は「Def」リンク伝搬処理により
概念「馬」を格納したノード501から出る「Def」リ
ンク531,532,533,534に沿って伝搬す
る。該ノードから出る「Def」リンクは4本あるため、
マーカは複写されて4個となり、それぞれの「Def」リ
ンクを独立に並列的に伝搬する。また、伝搬の際に重要
度格納処理602により、該マーカが伝搬したリンクに
格納された重要度を該マーカの記憶部に格納する。すな
わち、概念「馬」を格納したノード501から単語「動
物」を格納したノード511に至る「Def」リンク53
1にそって伝搬したマーカの記憶部には、該リンクに格
納された重要度0.65が格納され、マーカは単語「動
物」を格納したノード511に到達する。他のリンクを
伝搬したマーカも同様に伝搬対象のリンクに格納された
数値をマーカの記憶部に格納しつつ、該リンクが指す先
のノードに到達し、本例に関しては単語「動物」、「ひ
づめ」、「しっぽ」、「乗物」をそれぞれ格納したノー
ドにマーカがそれぞれ到達することになる。
【0044】その後、マーカ甲の到達チェック処理60
3により、マーカ乙はそれぞれが到達したノードにマー
カ甲が到達しているか否かをチェックし、マーカ甲が到
達していた場合には自マーカ内のフラグを立て、マーカ
甲が到達していない場合には自マーカ内のフラグを降ろ
す。続いて「Rdef 」リンク伝搬処理604により、マ
ーカ乙は該マーカ乙が到達した単語を格納するノードか
ら出る「Rdef 」リンクに沿って伝搬する。この際、該
ノードから出る「Rdef 」リンクが複数ある場合には、
マーカは該リンクの数だけ複写されて、それぞれ独立に
並列的に伝搬する。さらにこの際、フラグ判定分岐処理
605により該マーカのフラグが立っているか否かによ
り、次のいづれかの処理を行なう。フラグが立っている
場合には、単語が観点の定義単語集合に含まれる場合の
重要度積算処理606によって、マーカ乙が伝搬したリ
ンクに格納された重要度と該マーカに格納された重要度
とを積算し、さらにこの計算結果に変調度を積算して新
たな数値として該マーカの記憶部に格納する。フラグが
立っていない場合には、単語が観点の定義単語集合に含
まれない場合の重要度積算処理607によって、マーカ
乙が伝搬したリンクに格納された重要度と該マーカに格
納された重要度とを積算し、それを新たな数値として該
マーカの記憶部に格納する。
【0045】以下、更に具体的に説明する。単語「動
物」を格納したノード511に到達したマーカ乙は、該
ノードにはマーカ甲が到達していないので自マーカ内の
フラグを降ろす。そして該ノードから出る「Rdef 」リ
ンクであるリンク552に沿って伝搬し、該マーカが格
納する重要度0.65と該リンクが格納する重要度0.
65とが積算され、その計算結果である0.4225が
新たにマーカの記憶部に格納される。該マーカは該リン
クを伝搬することにより概念「豚」を格納したノード5
02に到達する。単語「乗物」を格納したノード514
に到達したマーカ乙は、該ノードにはマーカ甲が到達し
ているので自マーカ内のフラグを立てる。そして該ノー
ドから出る「Rdef 」リンクであるリンク558に沿っ
て伝搬し、該マーカが格納する重要度0.65と該リン
クが格納する重要度0.7とが積算され、さらに変調度
(ここでは1.5とする)が積算され、その計算結果で
ある0.6825が新たにマーカの記憶部に格納され
る。該マーカは該リンクに伝搬することにより概念「自
動車」を格納したノード503に到達する。
【0046】他の単語を格納したノードに到達したマー
カも同様に、該ノードから出る「Rdef 」リンクを伝搬
しつつフラグが立っているか否かによりそれに応じた重
要度積算処理を行い、該「Rdef 」リンクが指す先の概
念を格納するノードに到達する。本例に関しては、概念
「豚」を格納するノードに対して、単語「動物」を格納
したノードに到達したマーカ、単語「ひづめ」を格納し
たノードに到達したマーカ、単語「しっぽ」を格納した
ノードに到達したマーカがそれぞれ到達し、また、概念
「自動車」を格納するノードに対して、単語「乗物」を
格納したノードに到達したマーカが到達することにな
る。
【0047】マーカが「Rdef 」リンクに沿って伝搬し
概念を格納したノードに到達すると、類似度集計処理6
08によって、該概念を格納したノードに到達した他の
マーカの記憶部に格納された数値と該マーカの記憶部に
格納された数値との総和を計算し、その結果を類似度と
して該マーカの記憶部に格納する。本例に関しては、概
念「豚」を格納したノード502には、単語「動物」を
格納したノード511から伝搬し数値0.4225を格
納したマーカ、単語「ひづめ」を格納したノード512
から伝搬し数値0.0625を格納したマーカ、単語
「しっぽ」を格納したノード513から伝搬し数値0.
09を格納したマーカの3個のマーカが到達する。類似
度集計処理によって、個々のマーカは該マーカが格納す
る数値と同一ノードに到達した他のマーカが格納する数
値とを総和し、その結果を類似度として格納するため、
概念「豚」を格納したノード502に到達したすべての
マーカは類似度として0.575を格納することにな
る。同様に概念「自動車」を格納したノード503には
単語「乗物」を格納したノード514から伝搬し数値
0.6825を格納したマーカのみが到達し、該マーカ
は類似度集計処理605により0.6825を類似度と
して記憶部に格納する。
【0048】さらに、各マーカは概念名格納処理609
により該マーカが到達したノードに格納されている概念
名を該マーカの記憶部に格納する。
【0049】マーカの伝搬が完了すると、全体制御部に
おいてマーカ収集処理705を行う。マーカ収集処理
は、マーカが1個以上到達したノードのおのおのから、
該ノードに到達したマーカのうちの任意の1個を取り出
し収集する処理である。続いて最大類似度選択処理70
6において、該収集されたマーカのなかで最大の類似度
を格納したマーカを選択し、最類似概念出力処理707
において該選択されたマーカに格納された概念名を結果
として出力する。最類似概念出力処理707によって最
類似概念が得られるため類似概念検索は完了する。本例
では概念「豚」を格納したノード502に到達したマー
カのうちのどれかひとつのマーカと概念「自動車」を格
納したノード503に到達したマーカとが収集され、最
大類似度選択処理により類似度として0.6825を格
納したマーカが選択される。該マーカは概念「自動車」
に到達していたノードであり、概念名「自動車」を格納
しているので、最類似概念出力処理707において「自
動車」を結果として出力し、類似概念検索を完了する。
【0050】なお、マーカの伝搬処理をつかさどるプロ
グラムの配置については本発明において特に規定される
ものではなく、ノード、リンク、マーカの各記憶部のい
ずれかに配置しても良いし、該記憶部のすべてに分散し
て配置し相互作用によって図6に示した流れ図の処理を
実現しても良い。同様に、制御の方法についても本発明
においては特に規定されるものではなく、マーカの制御
部がすべての処理を制御しても良いし、ノード、リン
ク、マーカの各制御部が相互作用によって処理を制御し
ても良い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
意味ネットマシン上に、該マシンの処理と親和性が高い
ノードとリンクとから構成される形態で概念知識を格納
し、マーカを並列的に伝搬させることによって与えられ
た観点のもとでの類似度を並列的に計算するため、従来
の順次計算比較手続きに基づく類似概念検索方法よりも
高速に最類似概念を検索することができるようになる。
また、マーカの伝搬に必要な処理ステップ数は概念数に
かかわらず一定のため、従来の順次計算比較手続きに基
づく類似概念検索方法が概念数の増加とともに検索時間
が増大するのに対し、本発明の類似概念検索方法では概
念の数にかかわらず検索時間を一定に保つことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における類似度の計算方法を示す概念図
である。
【図2】従来の順次計算比較手続きに基づく類似概念検
索方法を実施する装置の構成を示す図である。
【図3】従来の意味ネットの一例を示す図である。
【図4】意味ネットマシンの概念的構成図である。
【図5】本発明の一実施形態における概念知識の意味ネ
ットマシン上への格納状態を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるマーカ乙の処理を
示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態における全体制御部の処理
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 検索概念を格納したノード 102 Defリンク 103 Rdef リンク 104 マーカが到達したノード 105 マーカが通過したノード 110 マーカ 601 Defリンク伝搬処理 602 重要度格納処理 603 マーカ乙の到達チェック処理 604 Rdef リンク伝達処理 604 重要度積算処理 605 フラグ判定分岐処理 606,607 重要度積算処理 608 類似度集計処理 609 概念名格納処理 701 マーカ乙配置処理 702 マーカ甲伝搬指令処理 703 マーカ乙配置指令処理 704 マーカ乙伝搬指令処理 705 マーカ収集処理 706 最大類似度選択処理 707 最類似概念出力処理

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 概念を、該概念を定義する単語と、該概
    念と該単語との関連の強さを表す重要度との組の集合で
    ある定義語集合として表現し、2つの概念が該2つの概
    念の類似度に影響を与える概念である観点とともに与え
    られた時に2つの概念の定義語集合に含まれる単語の数
    と個々の単語の重要度および単語が観点の定義語集合に
    含まれるか否かに基づいた所定の計算法により類似度が
    決まる概念知識ベースにおいて、 記憶機能を持つノード、あるノードから他のノードに向
    かって接続され、名前および数値を格納できるリンク、
    およびプログラム可能であって、プログラムに記述され
    たリンクに沿ってノード間を伝搬するとともに、ノード
    およびリンクに格納された数値に基づき計算を行い、該
    計算結果を格納することが可能であり、更にフラグを有
    し、該フラグの値により該計算の計算式を変更すること
    が可能なマーカを有する装置を使用し、 個々の概念をノードに格納し、個々の単語をノードに格
    納し、概念を格納したノードから該概念の定義語集合に
    含まれる個々の単語を格納したノードに向かって第1の
    リンクであるDefリンクを張り、該リンクには重要度に
    あたる数値を付与し、単語を格納したノードから該単語
    を定義語集合として含む概念を格納したノードに向かっ
    て第2のリンクであるRdef リンクを張り、 観点と検索概念とが与えられた際に、観点を格納する概
    念ノードに第1のマーカを置き、検索概念を格納する概
    念ノードに第1のマーカと異なる第2のマーカを置き、 第1のマーカをノードから出るすべてのDefリンクに沿
    って伝搬させ、リンク先の単語を格納したノードに至っ
    たら該ノードにとどまらせ、 第2のマーカをノードから出るすべてのDefリンクに沿
    って伝搬させ、同時に伝搬したリンクに格納された数値
    を格納させ、リンク先の単語を格納したノードに至った
    ら該ノードに第1のマーカが存在した場合には、該ノー
    ドに至った第2のマーカのフラグを立て、該ノードに第
    1のマーカが存在しない場合には、該ノードに至った第
    2のマーカのフラグを降ろし、該ノードからRdef リン
    クに沿って伝搬させ、同時に自マーカのフラグが立って
    いる場合には、自マーカに格納された数値と伝搬したリ
    ンクに格納された数値との間で、単語が観点の定義語集
    合に含まれる場合の計算式に従って計算を行い、結果を
    自マーカに格納させ、自マーカのフラグが降りている場
    合には、自マーカに格納された数値と伝搬したリンクに
    格納された数値との間で、単語が観点の定義語集合に含
    まれない場合の計算式に従って計算を行い、結果を自マ
    ーカに格納させ、リンク先の概念を格納したノードに至
    ったら、該ノードに到達すべき他のマーカが到達した後
    に自マーカが持つ数値と該他のマーカが格納する数値と
    から所定の計算法により類似度を計算することを特徴と
    する類似度計算方法。
  2. 【請求項2】 概念を、該概念を定義する単語と、該概
    念と該単語との関連の強さを表す重要度との組の集合で
    ある定義語集合として表現し、2つの概念が該2つの概
    念の類似度に影響を与える概念である観点と与えられた
    時に2つの概念の定義語集合に含まれる単語の数と個々
    の単語の重要度および単語が観点の定義語集合に含まれ
    るか否かに基づいた所定の計算法により類似度が決まる
    概念知識ベースにおいて、 記憶機能を持つノード、あるノードから他のノードに向
    かって接続され、名前および数値を格納できるリンク、
    およびプログラム可能であって、プログラムに記述され
    たリンクに沿ってノード間を伝搬するとともに、ノード
    およびリンクに格納された数値に基づき計算を行い、該
    計算結果を格納することが可能であり、更にフラグを有
    し、該フラグの値により該計算の計算式を変更すること
    が可能なマーカを有する装置を使用し、 個々の概念をノードに格納し、個々の単語をノードに格
    納し、概念を格納したノードから該概念の定義語集合に
    含まれる個々の単語を格納したノードに向かって第1の
    リンクであるDefリンクを張り、該リンクには重要度に
    あたる数値を付与し、単語を格納したノードから該単語
    を定義語集合として含む概念を格納したノードに向かっ
    て第2のリンクであるRdef リンクを張り、 観点と検索概念とが与えられた際に、観点を格納する概
    念ノードに第1のマーカを置き、検索概念を格納する概
    念ノードに第1のマーカと異なる第2のマーカを置き、 第1のマーカをノードから出るすべてのDefリンクに沿
    って伝搬させ、リンク先の単語を格納したノードに至っ
    たら該ノードにとどまらせ、 第2のマーカをノードから出るすべてのDefリンクに沿
    って伝搬させ、同時に伝搬したリンクに格納された数値
    を格納させ、リンク先の単語を格納したノードに至った
    ら該ノードに第1のマーカが存在した場合には、該ノー
    ドに至った第2のマーカのフラグを立て、該ノードに第
    1のマーカが存在しない場合には、該ノードに至った第
    2のマーカのフラグを降ろし、該ノードからRdef リン
    クに沿って伝搬させ、同時に自マーカのフラグが立って
    いる場合には、自マーカに格納された数値と伝搬したリ
    ンクに格納された数値との間で、単語が観点の定義語集
    合に含まれる場合の計算式に従って計算を行い、結果を
    自マーカに格納させ、自マーカのフラグが降りている場
    合には、自マーカに格納された数値と伝搬したリンクに
    格納された数値との間で、単語が観点の定義語集合に含
    まれない場合の計算式に従って計算を行い、結果を自マ
    ーカに格納させ、リンク先の概念を格納したノードに至
    ったら、該ノードに到達すべき他のマーカが到達した後
    に自マーカが持つ数値と該他のマーカが格納する数値と
    から所定の計算法により類似度を計算し、 マーカの伝搬が完了した後に、第2のマーカが到達した
    すべての概念のうち最も大きな前記類似度を格納したマ
    ーカが存在する概念ノードに格納された概念を検索対象
    概念に対する最類似概念として出力することを特徴とす
    る類似概念検索方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009043288A (ja) * 2008-11-10 2009-02-26 Japan Science & Technology Agency コミュニティ依存型情報検索システム及び方法

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JP2009043288A (ja) * 2008-11-10 2009-02-26 Japan Science & Technology Agency コミュニティ依存型情報検索システム及び方法

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