JPH10144235A - カラー陰極線管 - Google Patents
カラー陰極線管Info
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- JPH10144235A JPH10144235A JP30433196A JP30433196A JPH10144235A JP H10144235 A JPH10144235 A JP H10144235A JP 30433196 A JP30433196 A JP 30433196A JP 30433196 A JP30433196 A JP 30433196A JP H10144235 A JPH10144235 A JP H10144235A
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- cathode ray
- ray tube
- neck
- magnetic field
- magnetic body
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 静コンバーゼンス特性に対する外部磁界の影
響を有効に低減することができるカラー陰極線管を提供
する。 【解決手段】 トリニトロン方式を採用した陰極線管
で、RGBのカソードより発生した電子ビームに管軸方
向の直流磁界をかけて、静ミスコンバーゼンスのうちの
ネックツイストを補正するためのネックツイストコイル
28を有する。また、ネック部12の外周に、電子銃2
4への外部磁界の影響を遮蔽する環状の磁性体26を装
着し、この磁性体26の外周に、ネックツイストコイル
28を装着する。そして、通常の実使用時には、ネック
ツイストコイル28の直流電流量を制御することより、
ネックツイストを補正する。また、ネックツイストコイ
ル28に一時的に消磁用の交流減衰電流を流すことで磁
性体26の消磁を行い、外部磁界の遮蔽機能を高める。
響を有効に低減することができるカラー陰極線管を提供
する。 【解決手段】 トリニトロン方式を採用した陰極線管
で、RGBのカソードより発生した電子ビームに管軸方
向の直流磁界をかけて、静ミスコンバーゼンスのうちの
ネックツイストを補正するためのネックツイストコイル
28を有する。また、ネック部12の外周に、電子銃2
4への外部磁界の影響を遮蔽する環状の磁性体26を装
着し、この磁性体26の外周に、ネックツイストコイル
28を装着する。そして、通常の実使用時には、ネック
ツイストコイル28の直流電流量を制御することより、
ネックツイストを補正する。また、ネックツイストコイ
ル28に一時的に消磁用の交流減衰電流を流すことで磁
性体26の消磁を行い、外部磁界の遮蔽機能を高める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種ディスプレイ
装置やTV受像機等に用いられるカラー陰極線管に関
し、特にトリニトロン方式の陰極線管における実使用時
の静コンバーゼンス特性を改善する構成に関するもので
ある。
装置やTV受像機等に用いられるカラー陰極線管に関
し、特にトリニトロン方式の陰極線管における実使用時
の静コンバーゼンス特性を改善する構成に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のカラー陰極線管におい
ては、赤(R)緑(G)青(B)の各電子ビームを画面
中心で適正に集中させるための静コンバーゼンス調整が
行われている。図6は、トリニトロン方式の陰極線管に
おける静コンバーゼンスの特性を説明する図である。図
示のように、静コンバーゼンス特性を表す静ミスコンバ
ーゼンス(いわゆる静ミスコン)には、RGBの各電子
ビームのドット間に生じる非対象成分のズレを表す水平
方向のHMC(Horizontal Miss Convergence )と垂直
方向のVMC(Vertical Miss Convergence )とがあ
り、さらに、全体的な垂直方向のねじれ成分によるネッ
クツイスト(NT;Neck Twist)がある。
ては、赤(R)緑(G)青(B)の各電子ビームを画面
中心で適正に集中させるための静コンバーゼンス調整が
行われている。図6は、トリニトロン方式の陰極線管に
おける静コンバーゼンスの特性を説明する図である。図
示のように、静コンバーゼンス特性を表す静ミスコンバ
ーゼンス(いわゆる静ミスコン)には、RGBの各電子
ビームのドット間に生じる非対象成分のズレを表す水平
方向のHMC(Horizontal Miss Convergence )と垂直
方向のVMC(Vertical Miss Convergence )とがあ
り、さらに、全体的な垂直方向のねじれ成分によるネッ
クツイスト(NT;Neck Twist)がある。
【0003】そして、HMCやVMCの補正は、後述す
る静ミスコンバーゼンス補正用の6極磁石等により、B
電子ビーム及びR電子ビームに直流磁界を付与すること
で行われる。例えば図6(1)では、G電子ビームとR
電子ビームの各ドットを一致させた状態で、B電子ビー
ムに直流磁界を付与してHMCおよびVMCを無くし、
3つのドットを一致させる。
る静ミスコンバーゼンス補正用の6極磁石等により、B
電子ビーム及びR電子ビームに直流磁界を付与すること
で行われる。例えば図6(1)では、G電子ビームとR
電子ビームの各ドットを一致させた状態で、B電子ビー
ムに直流磁界を付与してHMCおよびVMCを無くし、
3つのドットを一致させる。
【0004】次に、ネックツイストNTは、RGBの3
つの電子ビームが、全体として垂直方向にねじれを生じ
たものである。そして、このようなNTの補正は、トリ
ニトロン陰極線管のネック部に巻いたネックツイストコ
イル(NTC)によってRGBの3つの電子ビームに全
体的な管軸方向の磁界を付与することにより行われる。
図7は、トリニトロン陰極線管の電子銃内の電子ビーム
に対するネックツイストコイルの作用を説明する図であ
る。図示のように、トリニトロン陰極線管では、3つの
カソードR、G、Bから放出されたRGBの各電子ビー
ムが電子銃内の主ホーカスレンズ部にて交差するように
なっており、中心のG電子ビームに対して、両側のB電
子ビームとR電子ビームが一定の傾斜角度をもって交差
する。
つの電子ビームが、全体として垂直方向にねじれを生じ
たものである。そして、このようなNTの補正は、トリ
ニトロン陰極線管のネック部に巻いたネックツイストコ
イル(NTC)によってRGBの3つの電子ビームに全
体的な管軸方向の磁界を付与することにより行われる。
図7は、トリニトロン陰極線管の電子銃内の電子ビーム
に対するネックツイストコイルの作用を説明する図であ
る。図示のように、トリニトロン陰極線管では、3つの
カソードR、G、Bから放出されたRGBの各電子ビー
ムが電子銃内の主ホーカスレンズ部にて交差するように
なっており、中心のG電子ビームに対して、両側のB電
子ビームとR電子ビームが一定の傾斜角度をもって交差
する。
【0005】そこでこのようなB電子ビームとR電子ビ
ームの傾斜に着目して、各電子ビームに管軸方向の磁界
を与えることにより、G電子ビームに影響を与えず、B
電子ビームとR電子ビームのみを動かして、上述したネ
ックツイストNTの補正を行うことができる。そして、
このようなNT補正は、上述したネック部に巻いたネッ
クツイストコイルに直流の電流を与えることにより、B
電子ビームとR電子ビームに図7に示すようなローレン
ツ力を与えることで可能となる。したがって、このよう
なNT補正方法は、上述のような1本の電子銃を有する
トリニトロン陰極線管に原則として固有のものである。
また、ネックツイストコイルに直流電流を流すという簡
易な操作によって補正を行えることから、その調整摘み
を設けることで、ディスプレイ等のユーザが、ディスプ
レイ等の実使用時における磁界条件化において適宜調整
できるような構成が提供されている。
ームの傾斜に着目して、各電子ビームに管軸方向の磁界
を与えることにより、G電子ビームに影響を与えず、B
電子ビームとR電子ビームのみを動かして、上述したネ
ックツイストNTの補正を行うことができる。そして、
このようなNT補正は、上述したネック部に巻いたネッ
クツイストコイルに直流の電流を与えることにより、B
電子ビームとR電子ビームに図7に示すようなローレン
ツ力を与えることで可能となる。したがって、このよう
なNT補正方法は、上述のような1本の電子銃を有する
トリニトロン陰極線管に原則として固有のものである。
また、ネックツイストコイルに直流電流を流すという簡
易な操作によって補正を行えることから、その調整摘み
を設けることで、ディスプレイ等のユーザが、ディスプ
レイ等の実使用時における磁界条件化において適宜調整
できるような構成が提供されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な静コンバーゼンス特性は、陰極線管にかかる外部磁界
に線形依存するものであり、特にネック部の外部磁界に
よって大きな影響を受けるものとなっていた。例えば陰
極線管にかかる外部磁界の正のベクトル方向を図8に示
すようにx、y、zと定義すると、20inchの陰極
線管では、各方向の外部磁界Bx、By、Bzに対する
静ミスコンバーゼンスの変化感度は、図9に示すように
なる。したがって、このような静コンバーゼンス特性の
外部磁界依存性により、この陰極線管をOA機器のディ
スプレイやTV受像機等として実際に使用した場合に、
地磁気等の磁界環境によって静ミスコンバーゼンスが大
きく変動してしまい、画質の劣化を招くという問題があ
った。
な静コンバーゼンス特性は、陰極線管にかかる外部磁界
に線形依存するものであり、特にネック部の外部磁界に
よって大きな影響を受けるものとなっていた。例えば陰
極線管にかかる外部磁界の正のベクトル方向を図8に示
すようにx、y、zと定義すると、20inchの陰極
線管では、各方向の外部磁界Bx、By、Bzに対する
静ミスコンバーゼンスの変化感度は、図9に示すように
なる。したがって、このような静コンバーゼンス特性の
外部磁界依存性により、この陰極線管をOA機器のディ
スプレイやTV受像機等として実際に使用した場合に、
地磁気等の磁界環境によって静ミスコンバーゼンスが大
きく変動してしまい、画質の劣化を招くという問題があ
った。
【0007】また、この陰極線管が組み込まれるディス
プレイやTV受像機における内部磁界分布特性に応じて
静ミスコンバーゼンスが変動するため、調整が困難であ
るという問題もあった。特に、上述したHMCとVMC
については出荷後の補正は不可能であるため、実使用時
において、静コンバーゼンス特性に対する外部磁界の影
響を低減することが重要となる。そこで本発明の目的
は、静コンバーゼンス特性に対する外部磁界の影響を有
効に低減することができるカラー陰極線管を提供するこ
とにある。
プレイやTV受像機における内部磁界分布特性に応じて
静ミスコンバーゼンスが変動するため、調整が困難であ
るという問題もあった。特に、上述したHMCとVMC
については出荷後の補正は不可能であるため、実使用時
において、静コンバーゼンス特性に対する外部磁界の影
響を低減することが重要となる。そこで本発明の目的
は、静コンバーゼンス特性に対する外部磁界の影響を有
効に低減することができるカラー陰極線管を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、赤緑青の各色成分に対応した3つのカソード
と、各カソードからの電子ビームを交差させた後に前方
に放出する主ホーカスレンズ部とを設けた1本の電子銃
を有するカラー陰極線管において、前記電子銃を収容し
たネック部の外周に沿って環状に装着され、静コンバー
ゼンスに対する外部磁界の影響を低減する磁性体と、前
記磁性体の外周に沿って巻線が配置され、直流電流の供
給によって陰極線管の管軸方向に一定の磁界を与えて前
記各電子ビーム間のネックツイストを補正するネックツ
イストコイルとを有し、前記ネックツイストコイルに消
磁用電流を供給することにより、前記磁性体の消磁を行
うことを特徴とする。
するため、赤緑青の各色成分に対応した3つのカソード
と、各カソードからの電子ビームを交差させた後に前方
に放出する主ホーカスレンズ部とを設けた1本の電子銃
を有するカラー陰極線管において、前記電子銃を収容し
たネック部の外周に沿って環状に装着され、静コンバー
ゼンスに対する外部磁界の影響を低減する磁性体と、前
記磁性体の外周に沿って巻線が配置され、直流電流の供
給によって陰極線管の管軸方向に一定の磁界を与えて前
記各電子ビーム間のネックツイストを補正するネックツ
イストコイルとを有し、前記ネックツイストコイルに消
磁用電流を供給することにより、前記磁性体の消磁を行
うことを特徴とする。
【0009】本発明のカラー陰極線管において、ネック
部の外周に装着された磁性体によってネック部が磁気的
に遮蔽され、外部磁界による静コンバーゼンス特性の変
動を抑制できる。また、この磁性体の外周に装着された
ネックツイストコイルに直流電流を供給することによ
り、実使用時の磁界条件下で、各電子ビームに生じるネ
ックツイストを補正でき、静コンバーゼンス特性を高め
ることができる。さらに、このネックツイストコイルに
一時的な消磁用電流を供給することにより、実使用時の
磁界条件下で、前記磁性体の消磁を行うことができ、こ
の磁性体による外部磁界の遮断作用を更に有効に機能さ
せることができる。したがって、既設のネックツイスト
コイルを用いて、NT補正と前記磁性体の消磁による磁
気的シールドの両方を有効に行うことができ、良好な静
コンバーゼンス特性を得ることができる。
部の外周に装着された磁性体によってネック部が磁気的
に遮蔽され、外部磁界による静コンバーゼンス特性の変
動を抑制できる。また、この磁性体の外周に装着された
ネックツイストコイルに直流電流を供給することによ
り、実使用時の磁界条件下で、各電子ビームに生じるネ
ックツイストを補正でき、静コンバーゼンス特性を高め
ることができる。さらに、このネックツイストコイルに
一時的な消磁用電流を供給することにより、実使用時の
磁界条件下で、前記磁性体の消磁を行うことができ、こ
の磁性体による外部磁界の遮断作用を更に有効に機能さ
せることができる。したがって、既設のネックツイスト
コイルを用いて、NT補正と前記磁性体の消磁による磁
気的シールドの両方を有効に行うことができ、良好な静
コンバーゼンス特性を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるカラー陰極線
管の実施の形態例について説明する。図1は、本発明に
よるカラー陰極線管の外観例を示す側面図であり、図2
は、同カラー陰極線管のネック部の構成例を示す断面図
である。本例の陰極線管は、トリニトロン方式を採用し
たものであり、フェースパネル8の内部には、図示しな
いアパーチャグリル等が配置されている。そして、ネッ
ク部12内には、1本の電子銃24が配置され、この電
子銃24より放出されたRGBの3本の電子ビームが、
アパーチャグリルのスリットにて色選別後、ファネル部
10の前面に装着されるパネル8内面のけい光面に照射
される。また、図1に示すように、ファネル部10とネ
ック部12との中間部には、偏向ヨーク14を含む偏向
装置16が設けられており、この偏向装置16の後方、
すなわちネック部12側には、ピユリティ調整を行うた
めの2極磁石18や静コンバーゼンス調整を行うための
6極磁石20等を含む調整用磁石ユニット22が設けら
れている。また、ネック部12の末端部には、回路基板
等を接続するためのコネクタ部32が設けられている。
管の実施の形態例について説明する。図1は、本発明に
よるカラー陰極線管の外観例を示す側面図であり、図2
は、同カラー陰極線管のネック部の構成例を示す断面図
である。本例の陰極線管は、トリニトロン方式を採用し
たものであり、フェースパネル8の内部には、図示しな
いアパーチャグリル等が配置されている。そして、ネッ
ク部12内には、1本の電子銃24が配置され、この電
子銃24より放出されたRGBの3本の電子ビームが、
アパーチャグリルのスリットにて色選別後、ファネル部
10の前面に装着されるパネル8内面のけい光面に照射
される。また、図1に示すように、ファネル部10とネ
ック部12との中間部には、偏向ヨーク14を含む偏向
装置16が設けられており、この偏向装置16の後方、
すなわちネック部12側には、ピユリティ調整を行うた
めの2極磁石18や静コンバーゼンス調整を行うための
6極磁石20等を含む調整用磁石ユニット22が設けら
れている。また、ネック部12の末端部には、回路基板
等を接続するためのコネクタ部32が設けられている。
【0011】また、ネック部12の内部に配置された電
子銃24は、RGBに対応する3つのカソード(図2で
は不図示)をインライン配置により設けたものであり、
各カソードからの3本の電子ビームを、第1〜第5グリ
ッドG1〜G5および静コンバーゼンス電極SCを通し
て、前述したアパーチャグリル側に放出するものであ
る。各グリッドG1〜G5のうち、第4グリッドG41
〜G43は、各電子ビームのスポット径を決定する主ホ
ーカスレンズ部を形成している。そして、上述のように
各カソードから出射した3本の電子ビームは、この第4
グリッドG41〜G43による主ホーカスレンズ部のほ
ぼ中央部にて交差するようになっている。
子銃24は、RGBに対応する3つのカソード(図2で
は不図示)をインライン配置により設けたものであり、
各カソードからの3本の電子ビームを、第1〜第5グリ
ッドG1〜G5および静コンバーゼンス電極SCを通し
て、前述したアパーチャグリル側に放出するものであ
る。各グリッドG1〜G5のうち、第4グリッドG41
〜G43は、各電子ビームのスポット径を決定する主ホ
ーカスレンズ部を形成している。そして、上述のように
各カソードから出射した3本の電子ビームは、この第4
グリッドG41〜G43による主ホーカスレンズ部のほ
ぼ中央部にて交差するようになっている。
【0012】また、このようなネック部12の外周に
は、外部磁界を遮蔽する磁性体26が設けられている。
すなわち、この磁性体26は、ネック部12の周囲に環
状に巻き付けられた形状のもので、本例では、板厚が
0.1mmの低炭素鋼(Bm:5kG、Br:3kG、
Hc:50e、μm:500G/Oe)を用いている。
そして、このような磁性体26は、図2に示すように、
電子銃24の第1グリッドG1から第4グリッドG41
〜G43の中途部までを覆うような範囲で装着されてい
る。なお、このような磁性体26によってネック部12
を覆う範囲としては、このネック部12の周囲に配置さ
れる各種部材の構造的条件に抵触しない範囲で、できる
だけ広い範囲を覆うようにすることが好ましい。
は、外部磁界を遮蔽する磁性体26が設けられている。
すなわち、この磁性体26は、ネック部12の周囲に環
状に巻き付けられた形状のもので、本例では、板厚が
0.1mmの低炭素鋼(Bm:5kG、Br:3kG、
Hc:50e、μm:500G/Oe)を用いている。
そして、このような磁性体26は、図2に示すように、
電子銃24の第1グリッドG1から第4グリッドG41
〜G43の中途部までを覆うような範囲で装着されてい
る。なお、このような磁性体26によってネック部12
を覆う範囲としては、このネック部12の周囲に配置さ
れる各種部材の構造的条件に抵触しない範囲で、できる
だけ広い範囲を覆うようにすることが好ましい。
【0013】また、このような磁性体26の外周には、
ネックツイストコイル28が設けられている。このネッ
クツイストコイル28は、ネック部12の外周に装着さ
れるボビン30に、ネック部12の周回り方向に巻き線
を巻いたもので、上述のように直流電流を流すことによ
り、各電子ビームに管軸方向の直流磁界を付与し、NT
補正を行うものである。そして、この陰極線管が設けら
れるディスプレイ装置には、NT補正用の操作摘み(図
示せず)等が設けられており、この摘みを操作すること
により、ディスプレイ装置のユーザがディスプレイ装置
の実使用時の磁界条件下において、ネックツイストコイ
ル28に流す直流電流レベルを可変操作し、最適な静コ
ンバーゼンス特性を得られるようになっている。
ネックツイストコイル28が設けられている。このネッ
クツイストコイル28は、ネック部12の外周に装着さ
れるボビン30に、ネック部12の周回り方向に巻き線
を巻いたもので、上述のように直流電流を流すことによ
り、各電子ビームに管軸方向の直流磁界を付与し、NT
補正を行うものである。そして、この陰極線管が設けら
れるディスプレイ装置には、NT補正用の操作摘み(図
示せず)等が設けられており、この摘みを操作すること
により、ディスプレイ装置のユーザがディスプレイ装置
の実使用時の磁界条件下において、ネックツイストコイ
ル28に流す直流電流レベルを可変操作し、最適な静コ
ンバーゼンス特性を得られるようになっている。
【0014】また、このようなネックツイストコイル2
8には、磁性体26のデガウス(消磁)を行うための消
磁用電流を流すことができるようになっている。図3
は、このような消磁用電流としての交流減衰電流の具体
的波形例を示している。図中の縦軸は交流電流レベルを
示し、1目盛り(div)が1アンペア(A)である。
また、横軸は時間を示し、1目盛りが2分の1秒(S)
である。そして、本例では、60Hzの周波数を有し、
半値減衰時間が1.8秒の交流減衰電流を用いている。
また、この陰極線管が設けられるディスプレイ装置に
は、図3に示す交流減衰電流をネックツイストコイル2
8に供給するための操作摘み(図示せず)が設けられて
おり、この摘みを操作することにより、図3に示す交流
減衰電流がネックツイストコイル28に自動的に供給さ
れる。これにより、管軸方向の交流減衰磁界を数秒間に
わたって生成し、磁性体26を磁化(すなわち、磁性体
26を消磁)すれば、これがつくる反磁界により電子銃
24を外部磁界から遮蔽できる。
8には、磁性体26のデガウス(消磁)を行うための消
磁用電流を流すことができるようになっている。図3
は、このような消磁用電流としての交流減衰電流の具体
的波形例を示している。図中の縦軸は交流電流レベルを
示し、1目盛り(div)が1アンペア(A)である。
また、横軸は時間を示し、1目盛りが2分の1秒(S)
である。そして、本例では、60Hzの周波数を有し、
半値減衰時間が1.8秒の交流減衰電流を用いている。
また、この陰極線管が設けられるディスプレイ装置に
は、図3に示す交流減衰電流をネックツイストコイル2
8に供給するための操作摘み(図示せず)が設けられて
おり、この摘みを操作することにより、図3に示す交流
減衰電流がネックツイストコイル28に自動的に供給さ
れる。これにより、管軸方向の交流減衰磁界を数秒間に
わたって生成し、磁性体26を磁化(すなわち、磁性体
26を消磁)すれば、これがつくる反磁界により電子銃
24を外部磁界から遮蔽できる。
【0015】以上のようにして、ディスプレイ装置のユ
ーザの発意に基づき、ディスプレイ装置の実使用時の磁
界条件下において、ネックツイストコイル28による磁
性体26のデガウスを行い、磁性体26の遮蔽効果を高
めることができる。ここで、ネックツイストコイル28
の直流抵抗を15Ω、インダクタンスを0.5mH(f
=1kHz)とし、上述した条件の磁性体26に対して
図3に示す交流減衰電流でデガウスを行った場合、20
inchの陰極線管における各方向の外部磁界Bx、B
y、Bzに対する静ミスコンバーゼンスの変化感度は、
図4に示すようになる。したがって、上述の図9に示す
従来例の場合に比べて、HMCおよびVMCの外部磁界
依存性を半減することができる。また、Bz方向(管軸
方向磁界)に対するネックツイストNTの変化感度は、
磁性体26が、このBz方向を遮蔽しない構造であるた
め従来と変わらないが、これについては、ネックツイス
トコイル28により補正可能であるので問題はない。
ーザの発意に基づき、ディスプレイ装置の実使用時の磁
界条件下において、ネックツイストコイル28による磁
性体26のデガウスを行い、磁性体26の遮蔽効果を高
めることができる。ここで、ネックツイストコイル28
の直流抵抗を15Ω、インダクタンスを0.5mH(f
=1kHz)とし、上述した条件の磁性体26に対して
図3に示す交流減衰電流でデガウスを行った場合、20
inchの陰極線管における各方向の外部磁界Bx、B
y、Bzに対する静ミスコンバーゼンスの変化感度は、
図4に示すようになる。したがって、上述の図9に示す
従来例の場合に比べて、HMCおよびVMCの外部磁界
依存性を半減することができる。また、Bz方向(管軸
方向磁界)に対するネックツイストNTの変化感度は、
磁性体26が、このBz方向を遮蔽しない構造であるた
め従来と変わらないが、これについては、ネックツイス
トコイル28により補正可能であるので問題はない。
【0016】また、この陰極線管が組み込まれるディス
プレイ装置やTV受像機における組み立て時のシールド
状態や電気部品が発生する磁界により、ネック部12の
磁界が装置毎に異なった場合にも、本例の構成を用いる
ことにより、その影響を無くすことができる。例えば、
装置に組み込んだ状態(Set−in)と組み込まない
状態(Set−out)との静ミスコンバーゼンスの変
化感度は、図5に示すようになり、本例におけるシール
ド構成を採用することで、従来に比して、HMCおよび
VMCの感度変動を有効に改善することができる。
プレイ装置やTV受像機における組み立て時のシールド
状態や電気部品が発生する磁界により、ネック部12の
磁界が装置毎に異なった場合にも、本例の構成を用いる
ことにより、その影響を無くすことができる。例えば、
装置に組み込んだ状態(Set−in)と組み込まない
状態(Set−out)との静ミスコンバーゼンスの変
化感度は、図5に示すようになり、本例におけるシール
ド構成を採用することで、従来に比して、HMCおよび
VMCの感度変動を有効に改善することができる。
【0017】以上のように、本例の陰極線管では、その
使用磁界環境、例えば地磁気や組み込まれる装置のシー
ルド形態、あるいは周辺部品の発生する磁界等に影響を
受け難い良好な静コンバーゼンス特性を得ることができ
る。したがって、装置の仕向け先、例えば地域や組み込
まれる装置に応じて、それぞれ個別の静コンバーゼンス
特性に設定するような煩雑さを解消することも可能とな
る。さらに、磁性体26の消磁を既設のネックツイスト
コイル28で行うことができ、専用の消磁用コイルを設
ける場合に比べて、部品点数の削減やコストダウンを図
ることができる。
使用磁界環境、例えば地磁気や組み込まれる装置のシー
ルド形態、あるいは周辺部品の発生する磁界等に影響を
受け難い良好な静コンバーゼンス特性を得ることができ
る。したがって、装置の仕向け先、例えば地域や組み込
まれる装置に応じて、それぞれ個別の静コンバーゼンス
特性に設定するような煩雑さを解消することも可能とな
る。さらに、磁性体26の消磁を既設のネックツイスト
コイル28で行うことができ、専用の消磁用コイルを設
ける場合に比べて、部品点数の削減やコストダウンを図
ることができる。
【0018】なお、以上の例では、ユーザの発意でネッ
クツイストコイル28に消磁用電流を供給し、磁性体2
6のデガウスを行うようにしたが、この動作を装置側で
自動的に行うようにしてもよい。例えば、タイマによる
定期的な動作や、あるいはユーザが通常の処理操作を行
っている場合の特定の操作が行われたことを契機とし
て、磁性体26のデガウスを行うことが可能である。
クツイストコイル28に消磁用電流を供給し、磁性体2
6のデガウスを行うようにしたが、この動作を装置側で
自動的に行うようにしてもよい。例えば、タイマによる
定期的な動作や、あるいはユーザが通常の処理操作を行
っている場合の特定の操作が行われたことを契機とし
て、磁性体26のデガウスを行うことが可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、カラ
ー陰極線管におけるネック部の外周に磁性体を装着し
て、ネック部を磁気的に遮蔽するとともに、この磁性体
の外周に装着したネックツイストコイルに一時的な消磁
用電流を供給することにより、実使用時の磁界条件下
で、前記磁性体の消磁を行うようにした。このため、通
常は電子ビームに生じたネックツイストを補正するため
のネックツイストコイルを、比較的低頻度の動作となる
前記磁性体の消磁に併用することができる。したがっ
て、新規な消磁用コイルを設けることなく、既設のネッ
クツイストコイルを用いて前記磁性体の消磁が行え、こ
の磁性体による磁気的シールド効果を高めることがで
き、新規部品点数の増加を抑制してコストダウンを図り
つつ、周囲の磁気的環境の変化に強い、良好な静コンバ
ーゼンス特性のカラー陰極線管を提供することができ
る。
ー陰極線管におけるネック部の外周に磁性体を装着し
て、ネック部を磁気的に遮蔽するとともに、この磁性体
の外周に装着したネックツイストコイルに一時的な消磁
用電流を供給することにより、実使用時の磁界条件下
で、前記磁性体の消磁を行うようにした。このため、通
常は電子ビームに生じたネックツイストを補正するため
のネックツイストコイルを、比較的低頻度の動作となる
前記磁性体の消磁に併用することができる。したがっ
て、新規な消磁用コイルを設けることなく、既設のネッ
クツイストコイルを用いて前記磁性体の消磁が行え、こ
の磁性体による磁気的シールド効果を高めることがで
き、新規部品点数の増加を抑制してコストダウンを図り
つつ、周囲の磁気的環境の変化に強い、良好な静コンバ
ーゼンス特性のカラー陰極線管を提供することができ
る。
【図1】本発明による陰極線管の一例を示す側面図であ
る。
る。
【図2】図1における陰極線管のネック部の構造を示す
断面図である。
断面図である。
【図3】図1に示す陰極線管における磁性体の消磁用電
流を示す説明図である。
流を示す説明図である。
【図4】図1に示す陰極線管の静コンバーゼンス特性を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図5】図1に示す陰極線管の静コンバーゼンス特性を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図6】トリニトロン方式の陰極線管における静コンバ
ーゼンスの調整方法を説明する説明図である。
ーゼンスの調整方法を説明する説明図である。
【図7】トリニトロン陰極線管の電子銃内の電子ビーム
に対するネックツイストコイルの作用を説明する説明図
である。
に対するネックツイストコイルの作用を説明する説明図
である。
【図8】陰極線管にかかる磁界の方向を示す説明図であ
る。
る。
【図9】従来の陰極線管における静コンバーゼンス特性
を示す説明図である。
を示す説明図である。
8……フェースパネル、10……ファネル部、12……
ネック部、14……偏向ヨーク、16……偏向装置、1
8……2極磁石、20……6極磁石、22……調整用磁
石ユニット、24……電子銃、26……磁性体、28…
…ネックツイストコイル、30……ボビン。
ネック部、14……偏向ヨーク、16……偏向装置、1
8……2極磁石、20……6極磁石、22……調整用磁
石ユニット、24……電子銃、26……磁性体、28…
…ネックツイストコイル、30……ボビン。
Claims (6)
- 【請求項1】 赤緑青の各色成分に対応した3つのカソ
ードと、各カソードからの電子ビームを交差させた後に
前方に放出する主ホーカスレンズ部とを設けた1本の電
子銃を有するカラー陰極線管において、 前記電子銃を収容したネック部の外周に沿って環状に装
着され、静コンバーゼンスに対する外部磁界の影響を低
減する磁性体と、 前記磁性体の外周に沿って巻線が配置され、直流電流の
供給によって陰極線管の管軸方向に一定の磁界を与えて
前記各電子ビーム間のネックツイストを補正するネック
ツイストコイルとを有し、 前記ネックツイストコイルに消磁用電流を供給すること
により、前記磁性体の消磁を行う、 ことを特徴とするカラー陰極線管。 - 【請求項2】 前記電子銃から放出された電子ビーム
を、アパーチャグリルにて色選別後フェースパネルのけ
い光面に照射するトリニトロン方式の陰極線管であるこ
とを特徴とする請求項1記載のカラー陰極線管。 - 【請求項3】 前記消磁用電流は、陰極線管の実使用時
に、実使用磁界条件下で前記ネックツイストコイルに一
時的に供給される交流減衰電流であることを特徴とする
請求項1または2記載のカラー陰極線管。 - 【請求項4】 前記ネックツイストコイルに対するネッ
クツイスト補正用の直流電流の供給値を調整する調整操
作手段と、前記消磁用電流の供給タイミングを操作する
消磁操作手段とを有することを特徴とする請求項3記載
のカラー陰極線管。 - 【請求項5】 前記磁性体および前記ネックツイストコ
イルは、陰極線管のファネル部とネック部の中途に配置
される偏向装置および静コンバーゼンス補正装置の後方
に配置されていることを特徴とする請求項1記載のカラ
ー陰極線管。 - 【請求項6】 前記磁性体は、前記ネック部における電
子銃の第1グリッドから第4グリッドが配置される領域
を覆う状態で配置されていることを特徴とする請求項1
記載のカラー陰極線管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30433196A JPH10144235A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | カラー陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30433196A JPH10144235A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | カラー陰極線管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10144235A true JPH10144235A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=17931727
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30433196A Pending JPH10144235A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | カラー陰極線管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10144235A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100313208B1 (ko) * | 1998-09-24 | 2001-11-07 | 가네꼬 히사시 | 랜딩 천이나 라스터 회전이 없이 컨버전스의 보정이 가능한 컨버전스 장치를 구비한 칼라 음극선관 |
-
1996
- 1996-11-15 JP JP30433196A patent/JPH10144235A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100313208B1 (ko) * | 1998-09-24 | 2001-11-07 | 가네꼬 히사시 | 랜딩 천이나 라스터 회전이 없이 컨버전스의 보정이 가능한 컨버전스 장치를 구비한 칼라 음극선관 |
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