JPH1014513A - 低タンパク質低リン低カリウムの早炊き米、米飯及び粥の製造方法 - Google Patents

低タンパク質低リン低カリウムの早炊き米、米飯及び粥の製造方法

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JPH1014513A
JPH1014513A JP8188259A JP18825996A JPH1014513A JP H1014513 A JPH1014513 A JP H1014513A JP 8188259 A JP8188259 A JP 8188259A JP 18825996 A JP18825996 A JP 18825996A JP H1014513 A JPH1014513 A JP H1014513A
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rice
low
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phosphorus
potassium
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JP8188259A
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Takashi Fuse
隆 布施
Noboru Tsuchida
昇 土田
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Kameda Seika Co Ltd
Original Assignee
Kameda Seika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来の澱粉を原料にして作られた低タンパク
質低リン低カリウム米は、炊飯すると澱粉の溶出により
米粒が結着し、また、低タンパク質低リン低カリウム米
及びその米飯に水を加え粥状にしたものは、米粒が維持
されず澱粉の溶出により、糊のような食感となり、食味
良好な米飯は得られない。 【解決手段】 既知の方法により製造した低タンパク質
低リン低カリウム米を水またはカルシウム塩、マグネシ
ウム塩、脂肪酸または脂肪酸エステルの水溶液に浸漬、
水切り、水分調整、充填密封後、加圧加熱処理により早
炊き米の製造方法、また、この早炊き米を水またはカル
シウム塩、マグネシウム塩、脂肪酸、または脂肪酸エス
テルの水溶液とともに充填密封後、加熱することにより
米飯及び粥を製造する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンパク質、リ
ン、カリウムを低減した早炊き米、米飯及び粥の製造方
法に関するものである。さらに、詳しくは、タンパク
質、リン、カリウムを本願出願人が出願した特開平6ー
303925号により低減した米を水またはカルシウム
塩、マグネシウム塩、脂肪酸、または脂肪酸エステルの
水溶液に浸漬、水切り、水分調整、充填密封後加圧加熱
処理した早炊き米、及びその早炊き米に水またはカルシ
ウム塩、マグネシウム塩、脂肪酸、または脂肪酸エステ
ルの水溶液を加え加熱することにより製造した米飯及び
粥として利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来の低タンパク質低リン低カリウム米
は、澱粉を糊化させた後米粒状に成型乾燥した澱粉米が
知られ、また、低タンパク質低リン低カリウム米は、本
願出願人が既に提案している酵素または乳酸菌により低
タンパク質低リン低カリウム化した米を蒸煮、吸水後、
再度蒸煮する特開平6ー303925号の方法によるも
のがある。
【0003】さらに、包装早炊き米については、生米を
浸漬吸水、蒸煮により水分を35〜47%とした後、容
器に充填密封し80〜110℃で加圧加熱処理する特開
平3ー53856号の方法によるものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】米は乾物100g当り
タンパク質8.0g、リン165mg、カリウム130
mg、程度を含有しており、腎臓病患者は食事療法によ
り病気進行を遅らせるため、タンパク質、リン、カリウ
ムの1日の摂取量は症状によって若干異なるがタンパク
質30〜40g、リン600mg、カリウム1〜2gと
制限されており、食べられる米の量を少量にすることを
余儀なくさせられている。
【0005】食事療法上、必要量だけを適宜市販炊飯器
で炊ける低タンパク質低リン低カリウム米が求められて
いるが、従来の澱粉を原料にして作られた低タンパク質
低リン低カリウム米は必要量だけを炊飯できるが、炊飯
すると澱粉が溶出し米粒が結着するため本来の米飯の食
味、食感とは異なり、また酵素、乳酸菌によりタンパク
質を低減した米を用い製造した包装米飯は1食分の分量
が決まっており、かつ本来の米飯の食味、食感とは異な
り満足できるものではなかった。
【0006】また、低タンパク質低リン低カリウム高エ
ネルギーとする食事療法は、食欲不振になりやすいた
め、本来の食味、食感を持つ易消化性の粥が求められて
いるが、従来の低タンパク質低リン低カリウム米及びそ
の米飯に水を加え粥状にしたものでは、米粒が維持され
ず米中の澱粉が溶出するため、糊のような食感となり満
足できるものではなかった。
【0007】低タンパク質化した米を、特開平3ー53
856号の方法により加圧加熱処理した早炊き米は、市
販炊飯器を用いて加水して炊飯すると、米粒組織が脆弱
なため、米粒中の澱粉が溶出し糊状となり米粒同士が結
着し、食味良好な米飯は得られなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を克服し解決するために鋭意研究をした結果、既知の方
法により製造した低タンパク質低リン低カリウム米を水
またはカルシウム塩、マグネシウム塩、脂肪酸または脂
肪酸エステルの水溶液に浸漬、水切り、水分調整、充填
密封後、加圧加熱処理により良食味の米飯となる早炊き
米の製造方法、及び、この早炊き米を水またはカルシウ
ム塩、マグネシウム塩、脂肪酸、または脂肪酸エステル
の水溶液とともに充填密封後、加熱することにより米飯
及び粥を製造する方法を完成させたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明について説明する。本
発明は、米粒中に含有されたタンパク質、リン、カリウ
ムを低減してなる低タンパク質低リン低カリウム米を用
いる。該低タンパク質低リン低カリウム米は、まず本願
出願人が出願した特開平6ー303925号(特願平5
ー120946号)により開示した「原料米を水洗いし
た後、プロテアーゼを、分散した浸漬水と共に混合し
て、酵素反応に適した温度、pHにて浸漬を行ない、又
は原料米を水洗いした後、糖類、酸性プロテアーゼ、乳
酸菌を分散した浸漬水と共に混合して、乳酸発酵を行な
うことにより浸漬液をpH3.0〜4.0の範囲に調整
して行ない、あるいは原料米を水洗いした後、中性プロ
テアーゼを分散した浸漬水と共に混合し、50℃〜60
℃、pH6.5〜7.5にて浸漬を行なった後、pH
4.0以下の酸性水に浸漬する」ことにより米に含有さ
れたタンパク質、リン、カリウムを低減することを内容
とする製法により、製造してなるものである。
【0010】この様にして、製造してなる低タンパク質
低リン低カリウム米におけるタンパク質含量は乾物10
0g当たり1.5〜4.5g、食事療法上好ましくは
2.0〜3.5gであり、1.5g以下は米粒が割れや
すく食味も悪くなり、4.5g以上は食事療法上好まし
くない。
【0011】また、乾物100g当たりリン含量は50
mg以下、カリウム含量30mg以下であり、食事療法
上好ましくは、カリウム含量は1mg未満である。
【0012】また、その他のタンパク質、リン、カリウ
ム含量の調整方法としては、既知の方法でタンパク質含
量を乾物100g当たり2.0〜3.5gに調整した低
タンパク質低リン低カリウム米と予め吸水させ水分約3
0%に調整した通常の米を混合する方法がある。
【0013】この混合比率は5〜40%、食事療法上好
ましくはタンパク質含量が乾物100g当たり2.0〜
3.5gとなる5〜25%の混合比率である。
【0014】これらの低タンパク質低リン低カリウム米
を用いた早炊き米は、水分含量を25〜45%、好まし
くは35〜42%に調整、充填密封後、加圧加熱処理を
行うことで製造される。
【0015】水分含量が、45%以上では糊化進行によ
り米粒組織が脆弱となり、かつ、炊飯時の加水量が少な
いため、食味良好な米飯が出来ず、25%以下では充填
密封後の加圧加熱処理の効果が現れないため好ましくな
い。
【0016】この際、加熱温度は110〜140℃であ
り、好ましくは110〜130℃であるが、加熱温度が
110℃未満であると加圧加熱処理の効果は低く、14
0℃以上では異臭の発生、食味、食感の変化が生じるた
め好ましくない。
【0017】加熱時間は2〜60分間であるが、最適な
加熱時間は加熱温度より調節可能である。
【0018】茶碗1杯分に相当する個食用から病院食の
業務用に対応するため、充填密封する米の量は、80〜
1000gが好ましい。
【0019】また、低タンパク質低リン低カリウム米を
等量の水またはカルシウム塩、マグネシウム塩、脂肪
酸、または脂肪酸エステルの0.01〜0.5%水溶液
に15分〜3時間浸漬、水切り、水分含量を25〜45
%、好ましくは35〜42%に調整、一定量を充填密封
後、加圧加熱処理を行うことでも早炊き米の製造は可能
である。
【0020】水分含量が45%以上では、糊化進行によ
り米粒組織が脆弱となり、かつ、炊飯時の加水量が少な
いため、食味良好な米飯が出来ず、水分25%以下では
充填密封後の加圧加熱処理の効果が現れないため好まし
くない。
【0021】この際、カルシウム塩、マグネシウム塩、
脂肪酸、または脂肪酸エステルの濃度が、0.5%以上
では食味低下を生じ、0.01%以下ではその効果が現
れない。
【0022】この際、加熱温度は110〜140℃であ
り、好ましくは110〜130℃であるが、加熱温度が
110℃未満であると加圧加熱処理の効果は低く、14
0℃以上では異臭の発生、食味、食感の変化が生じるた
め好ましくない。
【0023】加熱時間は2〜60分間であるが、最適な
加熱時間は加熱温度により調節可能である。充填密封す
る米の量は、茶碗1杯分に相当する量の個食用から病院
食等の業務用に対応するため、80〜1000gが好ま
しい。
【0024】水分含量調整は、充填密封前に乾燥(風
乾、凍結乾燥、真空乾燥)、充填密封時に加水、または
充填密封前に蒸煮することにより行う。
【0025】さらに、低タンパク質低リン低カリウムの
米飯及び粥は、早炊き米に水またはカルシウム塩、マグ
ネシウム塩、脂肪酸、または脂肪酸エステルの0.00
5〜0.5%水溶液を加え加熱することで製造される。
【0026】この際、カルシウム塩、マグミシウム塩、
脂肪酸、または脂肪酸エステルの濃度が、0.5%以上
では食味低下を生じ、0.005%以下ではその効果が
現れない。
【0027】水の量を調整することで粥または米飯とな
る。粥の場合、米3〜5重量部に対し水または水溶液2
2〜20重量部であり、米飯の場合、米10〜12重量
部に対し水または水溶液8〜6重量部である。
【0028】さらに、衛生的、かつ、取り扱いの容易な
早炊き米を製造する方法として、充填密封後、加圧加熱
処理した米を、乾燥(風乾、凍結乾燥、真空乾燥)し、
水分を10〜20%、好ましくは15%前後に調整する
ことが挙げられる。
【0029】乾燥条件については、毎時5%以上の水分
蒸発量は、米粒の割れ及び米粒間の水分差を生じさせる
ため、毎時5%未満となるように調節する。
【0030】本発明に係わる実施例1の早炊き米と、原
料米、低タンパク質低リン低カリウム米につき、炊飯中
の温度変化に対する粘度の変化を表わした各々のアミロ
グラフを図1として図示した。すなわち、縦軸に粘度
を、横軸には温度をとり、原料米、低タンパク質低リン
低カリウム米、実施例1の早炊き米についてアミログラ
ムを掲載した。
【0031】原料米と比較して、低タンパク質化した米
は、最高粘度が高く、かつ、最高粘度時の温度が低いこ
とから、米粒組織が脆弱になり糊化しやすくなっている
と考えられ、この低タンパク質米を炊飯すると、ベタツ
キの大きい米飯となる。これに対し、実施例1の早炊き
米は、低タンパク質米と比較すると、最高粘度が低く、
かつ最高粘度時の温度が高くなることから、米粒内の澱
粉粒子の会合が生じて米粒組織が強固になると考えら
れ、この早炊き米を炊飯すると、適度の粘りと食感の米
飯になる。従って、加圧加熱処理は、低タンパク質低リ
ン低カリウム早炊き米の物性を原料米の物性に近似させ
るため、本方法は低タンパク質低リン低カリウム米飯の
良食味化に有効であることは明らかである。
【0032】本発明に用いられるカルシウム塩、マグネ
シウ塩、脂肪酸、脂肪酸エステルは、酢酸カルシウム、
乳酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウ
ム、塩化マグネシウム、リノール酸、レシチン、中鎖脂
肪酸トリグリセリド(MCT)、蔗糖脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステルが挙げられ、これらは単独で
もまたは2種類以上混合して使用しても良い。
【0033】
【実施例】次ぎに本発明について実施例に基づき説明す
るが、これらは本発明を限定するものではない。以下の
実施例及び比較例に用いる米は、特開平6ー30392
5号に従い製造した低タンパク質低リン低カリウム米を
使用した。
【0034】すなわち、低タンパク質低リン低カリウム
米は、特開平6ー303925号の公開特許公報におけ
る実施例1として開示してなる「精白度90%の精白米
5kgを5分間気泡洗浄し、水切り後、ソルビトール3
%、天野製薬株式会社製のプロテアーゼM「アマノ」
(商標名)を0.03%、乳酸菌前培養液1%(菌体濃
度310×106/ml)を分散した浸漬水と混合し、
高温培養液中へ窒素ガスを吹き込みながら密封、充填
し、37℃で24時間培養した後、浸漬水から米を取り
だし、水切り後、15分の間に時々水を替えながらすす
ぎ、脱酸、除酵素を行なう」ことにより製造してなるも
のである。
【0035】(比較例1)低タンパク質低リン低カリウ
ム米(含水率35%、タンパク質含量2.5g/乾物1
00g)180gと水130gを炊飯器に入れ、炊飯
し、米飯とした。
【0036】(比較例2)従来の低タンパク質低リン低
カリウム米飯は、従来の米飯の製法により低タンパク質
低リン低カリウム米(含水率35%、タンパク質含量
2.5乾物g/乾物100g)3kgをセイロで蒸気圧
0.1kg/cm2で20分間蒸した後、30℃の温水
中で45秒間吸水浸漬し、再度同条件でこれを20分間
蒸すことで製造した。
【0037】(比較例3)低タンパク質低リン低カリウ
ム米(含水率35%、タンパク質含量2.5g/乾物1
00g)36gと水214gを充填密封後、加圧加熱処
理(105℃、10分、2.0kg/cm2)し、粥と
した。
【0038】(比較例4)低タンパク質低リン低カリウ
ム米(含水率35%,タンパク質含量2.5g/乾物1
00g)36gと水214gを鍋に入れ、20分間加熱
後、粥とした。
【0039】(実施例1)低タンパク質低リン低カリウ
ム米(含水率35%,タンパク質含量2.5乾物g/乾
物100g)180gを充填密封後、加圧加熱処理(1
20℃,5分、2.0kg/cm2)し、早炊き米とし
た。
【0040】炊飯器に実施例1の早炊き米180gをほ
ぐし入れ、水130gを加え、直ちに炊飯し、15分間
蒸らした後、試食した。全体的に均一であり、米粒に芯
は残っておらず食味及び食感は、比較例1及び2より優
れていた。
【0041】実施例1の早炊き米36gと水214gを
鍋に入れ、20分間加熱後、粥とし、試食した。全体的
に米粒は残っており、食味及び食感は比較例3及び4よ
り優れていた。
【0042】(実施例2)低タンパク質低リン低カルシ
ウム米(含水率35%、タンパク質含量2.5g/乾物
100g)180gを0.5%酢酸カルシウム溶液18
0mlに1時間浸漬、水切り、充填密封後、加圧加熱処
理(110℃,10分、2.0kg/cm2)し、早炊
き米とした。
【0043】炊飯器に実施例2の早炊き米180gをほ
ぐし入れ、水130gを加え、直ちに炊飯し、15分間
蒸らした後、試食した。全体的に均一であり、米粒に芯
は残っておらず食味及び食感は、比較例1及び2より優
れていた。
【0044】実施例2の早炊き米36gと水214gを
鍋に入れ、20分間加熱後、粥とし、試食した。全体的
に米粒は残っており、食味及び食感は比較例3及び4よ
り優れていた。
【0045】(実施例3)低タンパク質低リン低カリウ
ム米(含水率35%、タンパク質含量2.5g/乾物1
00g)180gを充填密封後、加圧加熱処理(120
℃、10分,2.0kg/cm2)する。処理した米3
6gに対し水214gを加え、加圧加熱処理(105
℃、10分、2.0kg/cm2)し、粥とした。
【0046】実施例3の粥を熱湯で5分加熱後、試食し
た。全体的に米粒は残っており、食味及び食感は比較例
3及び4より優れていた。
【0047】(実施例4)低タンパク質低リン低カリウ
ム米(含水率35%、タンパク質含量2.5g/乾物1
00g)180gを0.5%酢酸カルシウム溶液180
mlに1時間浸漬、水切り、充填密封後、加圧加熱処理
(110℃、10分、2.0kg/cm2)する。処理
した米36gに対し水214gを加え、加圧加熱処理
(105℃、10分、2.0kg/cm2)し、粥とし
た。
【0048】実施例4の粥を熱湯で5分加熱後、試食し
た。全体的に米粒は残っており、食味及び食感は比較例
3及び4より優れていた。
【0049】(実施例5)低タンパク質低リン低カリウ
ム米(含水率35%、タンパク質含量2.5g/乾物1
00g)180gを充填密封後、加圧加熱処理(120
℃、10分、2.0kg/cm2)する。処理した米3
6gに対し0.1%酢酸カルシウム水溶液214gを加
え、加圧加熱処理(105℃、10分、2.0kg/c
2)し、粥とした。
【0050】実施例5の粥を熱湯で5分加熱後、試食し
た。全体的に米粒は残っており、食味及び食感は比較例
3及び4より優れていた。
【0051】(実施例6)低タンパク質低リン低カリウ
ム米(含水率35%、タンパク質含量2.5g/乾物1
00g)180gを0.5%酢酸カルシウム溶液に18
0mlに1時間浸漬、水切り、充填密封後、加圧加熱処
理(110℃、10分、2.0kg/cm2)する。処
理した米36gに対し0.1%酢酸カルシウム水溶液2
14gを加え、加圧加熱処理(105℃、10分、2.
0kg/cm2)し、粥とした。
【0052】実施例6の粥を熱湯で5分加熱後、試食し
た。全体的に米粒は残っており食味及び食感は比較例3
及び4より優れていた。
【0053】(実施例7)低タンパク質低リン低カリウ
ム米(含水率35%、タンパク質含量2.5g/乾物1
00g)1000gを0.3kg/cm2で2分間蒸煮
する。この時、米の水分は42%であった。この処理米
180gを充填密封後、加圧加熱処理(105℃、10
分、2.0kg/cm2)し、早炊き米とした。
【0054】炊飯器に実施例7の早炊き米180gをほ
ぐし入れ、水100gを加え、直ちに炊飯し、15分間
蒸らした後、試食した。全体的に均一であり、米粒に芯
は残っておらず食味及び食感は、比較例1及び2より優
れていた。
【0055】実施例7の早炊き米36gと水214gを
鍋に入れ、20分間加熱後、粥とし、試食した。全体的
に米粒は残っており、食味及び食感は比較例3及び4よ
り優れていた。
【0056】(実施例8)低タンパク質低リン低カリウ
ム米(含水率35%、タンパク質含量2.5g/乾物1
00g)1000gを0.3kg/cm2で2分間蒸煮
する。この時、米の水分は42%であった。この処理米
180gを充填密封後、加圧加熱処理(120℃、10
分、2.0kg/cm2)する。処理した米40gに対
し水210gを加え、加圧加熱処理し、粥とした。
【0057】実施例8の粥を熱湯で5分加熱後、試食し
た。全体的に米粒は残っており、食味及び食感は比較例
3及び4より優れていた。
【0058】(実施例9)低タンパク質低リン低カリウ
ム米(含水率35%、タンパク質含量2.5g/乾物1
00g)180gを充填密封後、加圧加熱処理(120
℃、10分、2.0kg/cm2)する。開封後、米を
網の上に広げ、自然乾燥し、水分を15%とする早炊き
米とした。
【0059】炊飯器に実施例9の早炊き米130gをほ
ぐし入れ、水180gを加え、直ちに炊飯し、15分間
蒸らした後、試食した。全体的に均一であり、米粒に芯
は残っておらず食味及び食感は、比較例1及び2より優
れていた。
【0060】実施例9の早炊き米36gと水214gを
鍋に入れ、20分間加熱後、粥とし、試食した。全体的
に米粒は残っており、食味及び食感は比較例3及び4よ
り優れていた。
【0061】(実施例10)低タンパク質低リン低カリ
ウム米(含水率35%、タンパク質含量2.5g/乾物
100g)180gを0.5%マクトン(日本油脂株式
会社製)溶液180mlに1時間浸漬、水切り、充填密
封後、加圧加熱処理(110℃、10分、2.0kg/
cm2)し、早炊き米とした。
【0062】炊飯器に実施例10の早炊き米180gを
ほぐし入れ、水130gを加え、直ちに炊飯し、15分
間蒸らした後、試食した。全体的に均一であり、米粒に
芯は残っておらず食味及び食感は、比較例1及び2より
優れていた。
【0063】実施例10の早炊き米36gと水214g
を鍋に入れ、20分間加熱後、粥とし、試食した。全体
的に米粒は残っており、食味及び食感は比較例3及び4
より優れていた。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、タンパク質、リン、カ
リウムなどの腎臓病患者にとって摂取量を制限されてい
る成分を低減した早炊き米の製造により患者自身が食事
療法上必要量を短時間で炊飯、食欲不振時の易消化性の
粥の製造、かつ、米粒破砕が少ない早炊き米の製造が可
能となり、食味試験の結果からも米飯及び粥の代替品と
して有効なことから、低タンパク質低リン低カリウムの
食事療法に絶大な効果を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の早炊き米と、原料米、低タ
ンパク質低リン低カリウム米についての温度と粘度との
関係を比較したグラフに表わしてなる説明図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低タンパク質低リン低カリウム米を水ま
    たはカルシウム塩、マグネシウム塩、脂肪酸、または脂
    肪酸エステルの0.01〜0.5%水溶液に浸漬、水切
    り、水分含量を25〜45%に調整、充填密封後、11
    0〜140℃で2〜60分間加圧加熱処理することを特
    徴とする低タンパク質低リン低カリウム早炊き米の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の早炊き米に水またはカルシウ
    ム塩、マグネシウム塩、脂肪酸、または脂肪酸エステル
    の0.005〜0.5%水溶液を加え加熱することを特
    徴とする米飯及び粥の製造方法。
  3. 【請求項3】 乾物100g当たりタンパク質含量1.
    5〜4.5g、リン含量50mg以下、カリウム含量3
    0mg以下とする請求項1および請求項2の低タンパク
    質低リン低カリウム早炊き米、米飯及び粥の製造方法。
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