JPH1014585A - 新規オリゴヌクレオチドプライマー及びそれを用いたヒトチトクロームp450 2c19 遺伝子のエクソン4中の点突然変異の検査方法 - Google Patents
新規オリゴヌクレオチドプライマー及びそれを用いたヒトチトクロームp450 2c19 遺伝子のエクソン4中の点突然変異の検査方法Info
- Publication number
- JPH1014585A JPH1014585A JP8195360A JP19536096A JPH1014585A JP H1014585 A JPH1014585 A JP H1014585A JP 8195360 A JP8195360 A JP 8195360A JP 19536096 A JP19536096 A JP 19536096A JP H1014585 A JPH1014585 A JP H1014585A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exon
- pcr
- gene
- point mutation
- human cytochrome
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Saccharide Compounds (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 CYP2C19 のエクソン5中のm1とエクソン
4中のm2の検出を同一のPCR条件にて、非特異バン
ドの出現なしに行う手段を提供すること。 【解決手段】 配列表の配列番号1及び配列番号2でそ
れぞれ示される塩基配列を有する、ヒトチトクロームP4
50 2C19 遺伝子のエクソン4中の点突然変異m2の検査
用オリゴヌクレオチドプライマーを提供した。
4中のm2の検出を同一のPCR条件にて、非特異バン
ドの出現なしに行う手段を提供すること。 【解決手段】 配列表の配列番号1及び配列番号2でそ
れぞれ示される塩基配列を有する、ヒトチトクロームP4
50 2C19 遺伝子のエクソン4中の点突然変異m2の検査
用オリゴヌクレオチドプライマーを提供した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒトチトクローム
P450 2C19 遺伝子(以下、「CYP2C19 」ということがあ
る)のエクソン4中の点突然変異の検査に用いられるオ
リゴヌクレオチドプライマー及びそれを用いたヒトチト
クロームP450 2C19 遺伝子のエクソン4中の突然変異の
検査方法に関する。
P450 2C19 遺伝子(以下、「CYP2C19 」ということがあ
る)のエクソン4中の点突然変異の検査に用いられるオ
リゴヌクレオチドプライマー及びそれを用いたヒトチト
クロームP450 2C19 遺伝子のエクソン4中の突然変異の
検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】抗痙攣剤である(S)-メフェニトインの代
謝能力には遺伝的多型が見られる。この遺伝的多型は
(S)-メフェニトインの代謝だけではなく、臨床的に重要
なジアゼパム、イミプラミン、オメプラゾール及びプロ
プラノロール並びに選択的セロトニン再取込み阻害剤
(serotonin reuptake inhibitor) の酸化的代謝能力と
ともに遺伝的に分離するので、(S)-メフェニトインの代
謝異常を調べることは臨床的に重要である。
謝能力には遺伝的多型が見られる。この遺伝的多型は
(S)-メフェニトインの代謝だけではなく、臨床的に重要
なジアゼパム、イミプラミン、オメプラゾール及びプロ
プラノロール並びに選択的セロトニン再取込み阻害剤
(serotonin reuptake inhibitor) の酸化的代謝能力と
ともに遺伝的に分離するので、(S)-メフェニトインの代
謝異常を調べることは臨床的に重要である。
【0003】従来、(S)-メフェニトインの代謝異常は、
被検者に(S)-メフェニトインを経口投与し、8時間後に
排泄される尿中に含まれる4'- ヒドロキシメフェニトイ
ンを定量することにより行われていた。しかしながら、
この方法は時間がかかる上に被検者に無用の薬剤を投与
しなければならない。
被検者に(S)-メフェニトインを経口投与し、8時間後に
排泄される尿中に含まれる4'- ヒドロキシメフェニトイ
ンを定量することにより行われていた。しかしながら、
この方法は時間がかかる上に被検者に無用の薬剤を投与
しなければならない。
【0004】(S)-メフェニトインの代謝異常の遺伝的な
原因は、少なくとも日本人については明らかになってい
る。すなわち、CYP2C19 のエクソン5中のGがAになる
点突然変異(部位は、CYP2C19 のcDNAの681nt、
本明細書においてこの点突然変異を「m1」という)
(Sonia M.F. de Morais et al., The Journal of Biol
ogical Chemistry Vol.269, No. 22, pp.15419-15422,
1994( 以下、この文献を「文献1」という))及びCYP2
C19 のエクソン4中のGがAになる点突然変異(部位
は、CYP2C19 のcDNAの636nt、本明細書において
この点突然変異を「m2」という)(Sonia M.F. de Mo
rais et al., Molecular Pharmaoclogy, 46:594-598,19
94( 以下、この文献を「文献2」という))の少なくと
もどちらかによって(S)-メフェニトインの代謝異常が起
きることがわかっている。従って、CYP2C19 のエクソン
5及び4中の上記m1及びm2を調べることにより、
(S)-メフェニトインの代謝異常を検査することができ、
さらには、その遺伝子型を分類(ジェノタイピング)す
ることもできる。
原因は、少なくとも日本人については明らかになってい
る。すなわち、CYP2C19 のエクソン5中のGがAになる
点突然変異(部位は、CYP2C19 のcDNAの681nt、
本明細書においてこの点突然変異を「m1」という)
(Sonia M.F. de Morais et al., The Journal of Biol
ogical Chemistry Vol.269, No. 22, pp.15419-15422,
1994( 以下、この文献を「文献1」という))及びCYP2
C19 のエクソン4中のGがAになる点突然変異(部位
は、CYP2C19 のcDNAの636nt、本明細書において
この点突然変異を「m2」という)(Sonia M.F. de Mo
rais et al., Molecular Pharmaoclogy, 46:594-598,19
94( 以下、この文献を「文献2」という))の少なくと
もどちらかによって(S)-メフェニトインの代謝異常が起
きることがわかっている。従って、CYP2C19 のエクソン
5及び4中の上記m1及びm2を調べることにより、
(S)-メフェニトインの代謝異常を検査することができ、
さらには、その遺伝子型を分類(ジェノタイピング)す
ることもできる。
【0005】上記文献1及び2には、それぞれ、PCR
−RFLP法によりm1及びm2を検出する方法が記載
されている。すなわち、エクソン5及びエクソン4のそ
れぞれについて各一対のプライマーを用いてPCRを行
い、増幅産物を制限酵素で消化して電気泳動で分離する
ことにより、突然変異の有無に応じて異なるサイズの断
片が検出される。
−RFLP法によりm1及びm2を検出する方法が記載
されている。すなわち、エクソン5及びエクソン4のそ
れぞれについて各一対のプライマーを用いてPCRを行
い、増幅産物を制限酵素で消化して電気泳動で分離する
ことにより、突然変異の有無に応じて異なるサイズの断
片が検出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、臨床検査セン
ター等で臨床検査を行う場合には、非常に多数の検体に
ついて限られた時間内に検査をする必要があるので、検
査を効率良く行うことが重要である。(S)-メフェニトイ
ンの代謝異常について遺伝子検査を行う場合、上記のよ
うにエクソン5中のm1及びエクソン4中のm2の両方
について検査を行う必要がある。もし、m1及びm2の
検査を同一のPCR条件で行うことができれば、同じ装
置を用いて同時に両方の検査を行うことができるので非
常に効率が良い。本願発明者らは、上記文献1及び2に
記載されたプライマーを用い、m1検出のためのPCR
とm2検出のためのPCRを同一条件で行うべく鋭意研
究を行ったが、どうしてもm2の検出において非特異的
なバンドが多く現れてしまうという問題があった。多数
の検体を限られた時間内に処理する場合、非特異バンド
が多数あると誤診の原因になり、好ましくない。
ター等で臨床検査を行う場合には、非常に多数の検体に
ついて限られた時間内に検査をする必要があるので、検
査を効率良く行うことが重要である。(S)-メフェニトイ
ンの代謝異常について遺伝子検査を行う場合、上記のよ
うにエクソン5中のm1及びエクソン4中のm2の両方
について検査を行う必要がある。もし、m1及びm2の
検査を同一のPCR条件で行うことができれば、同じ装
置を用いて同時に両方の検査を行うことができるので非
常に効率が良い。本願発明者らは、上記文献1及び2に
記載されたプライマーを用い、m1検出のためのPCR
とm2検出のためのPCRを同一条件で行うべく鋭意研
究を行ったが、どうしてもm2の検出において非特異的
なバンドが多く現れてしまうという問題があった。多数
の検体を限られた時間内に処理する場合、非特異バンド
が多数あると誤診の原因になり、好ましくない。
【0007】従って、本発明の目的は、CYP2C19 のエク
ソン5中のm1とエクソン4中のm2の検出を同一のP
CR条件にて、非特異バンドの出現なしに行う手段を提
供することである。
ソン5中のm1とエクソン4中のm2の検出を同一のP
CR条件にて、非特異バンドの出現なしに行う手段を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、鋭意研
究の結果、m2の検出のためのオリゴヌクレオチドプラ
イマーとして文献2に記載のものとは異なるものを用い
ることにより、m1の検出のためのPCRとm2の検出
のためのPCRを同一条件で行うことができることを見
出し、本発明を完成した。
究の結果、m2の検出のためのオリゴヌクレオチドプラ
イマーとして文献2に記載のものとは異なるものを用い
ることにより、m1の検出のためのPCRとm2の検出
のためのPCRを同一条件で行うことができることを見
出し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、配列表の配列番号1
及び配列番号2でそれぞれ示される塩基配列を有する、
ヒトチトクロームP450 2C19 遺伝子のエクソン4中の点
突然変異m2の検査用オリゴヌクレオチドプライマーを
提供する。さらに本発明は、上記本発明の2種類のオリ
ゴヌクレオチドプライマーをプライマーとして用い、ヒ
トチトクロームP450 2C19 遺伝子を鋳型としてPCRを
行う工程と、得られたPCR産物を制限断片長多型法に
より解析する工程を含む、ヒトチトクロームP450 2C19
遺伝子のエクソン4中の点突然変異m2の検査方法を提
供する。
及び配列番号2でそれぞれ示される塩基配列を有する、
ヒトチトクロームP450 2C19 遺伝子のエクソン4中の点
突然変異m2の検査用オリゴヌクレオチドプライマーを
提供する。さらに本発明は、上記本発明の2種類のオリ
ゴヌクレオチドプライマーをプライマーとして用い、ヒ
トチトクロームP450 2C19 遺伝子を鋳型としてPCRを
行う工程と、得られたPCR産物を制限断片長多型法に
より解析する工程を含む、ヒトチトクロームP450 2C19
遺伝子のエクソン4中の点突然変異m2の検査方法を提
供する。
【0010】
【発明の実施の形態】上記のように、本発明のオリゴヌ
クレオチドプライマーは、CYP2C19 のエクソン4中の上
記点突然変異m2を検出するためのものである。forwar
d 側プライマー(以下、「プライマーF」ということが
ある)は配列表の配列番号1で示される塩基配列を有
し、reverse 側プライマー(以下、「プライマーR」と
いうことがある)は、配列番号2で示される塩基配列を
有する。プライマーFはCYP2C19のエクソン4中の61
0〜629nt(cDNA基準)の領域とハイブリダイズ
するものであり、プライマーRはCYP2C19 のイントロン
4中の67〜86nt(イントロン4の第1塩基を1ntと
して)の領域とハイブリダイズするものである。
クレオチドプライマーは、CYP2C19 のエクソン4中の上
記点突然変異m2を検出するためのものである。forwar
d 側プライマー(以下、「プライマーF」ということが
ある)は配列表の配列番号1で示される塩基配列を有
し、reverse 側プライマー(以下、「プライマーR」と
いうことがある)は、配列番号2で示される塩基配列を
有する。プライマーFはCYP2C19のエクソン4中の61
0〜629nt(cDNA基準)の領域とハイブリダイズ
するものであり、プライマーRはCYP2C19 のイントロン
4中の67〜86nt(イントロン4の第1塩基を1ntと
して)の領域とハイブリダイズするものである。
【0011】本発明のプライマーF及びプライマーRを
用いてPCRを行う場合、アニーリングは53〜63℃
で1分間〜2分間、伸長は72℃で1分間〜2分間行
う。変性条件は変性が行われればよいので特に限定され
ないが、通常、94℃で1分間〜2分間行う。サイクル
数は特に限定されないが、20〜40サイクルが好まし
い。また、PCRバッファー中の塩化マグネシウムの濃
度は、1.0 ないし2.0 mMが好ましい。なお、PCR法自
体はこの分野において周知であり、必要な試薬類のキッ
ト及び装置も市販されているので、これらを用いて容易
に行うことができる。
用いてPCRを行う場合、アニーリングは53〜63℃
で1分間〜2分間、伸長は72℃で1分間〜2分間行
う。変性条件は変性が行われればよいので特に限定され
ないが、通常、94℃で1分間〜2分間行う。サイクル
数は特に限定されないが、20〜40サイクルが好まし
い。また、PCRバッファー中の塩化マグネシウムの濃
度は、1.0 ないし2.0 mMが好ましい。なお、PCR法自
体はこの分野において周知であり、必要な試薬類のキッ
ト及び装置も市販されているので、これらを用いて容易
に行うことができる。
【0012】本発明のプライマーを用いることにより、
CYP2C19 のエクソン5中のm1を検出するためのPCR
と同一の熱的条件でPCRを行うことができるようにな
った。従って、m1の検査のためのPCRとm2の検査
のためのPCRを同一の装置内で同時に行うことができ
るようになった。なお、m1の検出のためのプライマー
は、文献1に記載されており、forward 側及びreverse
側のプライマーの塩基配列をそれぞれ配列表の配列番号
3及び4に示す。本発明のプライマーを用いると、m1
の検出のためのPCRと熱的条件が同じだけではなく、
PCRバッファーも同じものを用いることができるの
で、検査の効率がさらに高くなる。なお、m2の検査の
ためのPCRをm1の検査のためのPCRと同じ装置内
で同時に行う場合でも、別々のチューブに入れて反応を
行う。
CYP2C19 のエクソン5中のm1を検出するためのPCR
と同一の熱的条件でPCRを行うことができるようにな
った。従って、m1の検査のためのPCRとm2の検査
のためのPCRを同一の装置内で同時に行うことができ
るようになった。なお、m1の検出のためのプライマー
は、文献1に記載されており、forward 側及びreverse
側のプライマーの塩基配列をそれぞれ配列表の配列番号
3及び4に示す。本発明のプライマーを用いると、m1
の検出のためのPCRと熱的条件が同じだけではなく、
PCRバッファーも同じものを用いることができるの
で、検査の効率がさらに高くなる。なお、m2の検査の
ためのPCRをm1の検査のためのPCRと同じ装置内
で同時に行う場合でも、別々のチューブに入れて反応を
行う。
【0013】PCR後、得られたPCR産物について制
限断片長多型解析(RFLP)を行う。RFLP自体は
周知の方法である。すなわち、PCR産物を制限酵素で
消化することにより、点突然変異の有無に応じて長さの
異なる断片を生じるような制限酵素でPCR産物を消化
し、電気泳動で分離してバンドのサイズを測定する方法
である。本発明のプライマーF及びプライマーRを用い
てPCRを行いm2を検査する場合、制限酵素BamHI を
用いることができる。すなわち、BamHI でPCR産物を
消化すると、遺伝子にm2が存在する場合には、ゲル電
気泳動で分離すると119bpのサイズのバンドが現
れ、野生型(以下、野生型のことを「wt」と記載する
ことがある)の場合には93bpのバンドが現れるの
で、検体遺伝子にm2が存在するか否かを検査すること
ができる。なお、相同染色体は1対ずつ存在するので、
wtのホモ接合の場合には93bpのバンドのみが現
れ、m2のホモ接合の場合には119bpのバンドのみ
が現れ、wtとm2のヘテロ接合の場合には両方のバン
ドが現れる。従って、本発明の方法により、遺伝子型を
も検査することができる。なお、RFLPに用いること
ができる制限酵素はBamHIに限定されるものではなく、
m2の存在の有無に応じて異なるサイズの断片を生じる
制限酵素であれば他のものも用いることができる。
限断片長多型解析(RFLP)を行う。RFLP自体は
周知の方法である。すなわち、PCR産物を制限酵素で
消化することにより、点突然変異の有無に応じて長さの
異なる断片を生じるような制限酵素でPCR産物を消化
し、電気泳動で分離してバンドのサイズを測定する方法
である。本発明のプライマーF及びプライマーRを用い
てPCRを行いm2を検査する場合、制限酵素BamHI を
用いることができる。すなわち、BamHI でPCR産物を
消化すると、遺伝子にm2が存在する場合には、ゲル電
気泳動で分離すると119bpのサイズのバンドが現
れ、野生型(以下、野生型のことを「wt」と記載する
ことがある)の場合には93bpのバンドが現れるの
で、検体遺伝子にm2が存在するか否かを検査すること
ができる。なお、相同染色体は1対ずつ存在するので、
wtのホモ接合の場合には93bpのバンドのみが現
れ、m2のホモ接合の場合には119bpのバンドのみ
が現れ、wtとm2のヘテロ接合の場合には両方のバン
ドが現れる。従って、本発明の方法により、遺伝子型を
も検査することができる。なお、RFLPに用いること
ができる制限酵素はBamHIに限定されるものではなく、
m2の存在の有無に応じて異なるサイズの断片を生じる
制限酵素であれば他のものも用いることができる。
【0014】また、m1の検査のためのRFLPは文献
1に記載されているようにSmaIを用いて行うこともでき
るし、下記実施例に記載したようにMspIを用いて行うこ
ともできる。なお、MspIを用いた場合には、wtであれ
ば120bpのバンドが現れ、m1であれば169bp
のバンドが現れる。
1に記載されているようにSmaIを用いて行うこともでき
るし、下記実施例に記載したようにMspIを用いて行うこ
ともできる。なお、MspIを用いた場合には、wtであれ
ば120bpのバンドが現れ、m1であれば169bp
のバンドが現れる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づきさらに具体的
に説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定され
るものではない。
に説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定され
るものではない。
【0016】(1) ジェノタイピング 186人の日本人から静脈血を7mlずつ採取し、市販
の抽出キットを用いて抹消リンパ球からDNAを抽出し
た。本発明のプライマーF及びプライマーRを用い得ら
れたゲノミックDNAを鋳型としてPCRを行った。さ
らに、配列番号3及び4に示される塩基配列を有する、
文献1記載のプライマーを用いて別のチューブで、しか
し同じ装置内で同時にPCRを行った。200μMのデ
オキシリボヌクレオシド三リン酸(dNTP)混合物(dATP,
dCTP, dGTP及びdTTP、宝酒造社製)、0.2μMの各プ
ライマー、1.25単位のAmpliTaq DNAポリメラーゼ
(Hoffmann-La Roche 社製)及び1.5 mM塩化マグネシウ
ムを含むPCRバッファー(10 mM Tris-HCl, pH 8.3,
50 mM KCl, 0.01%ゼラチン)中で200ngの上記ゲノ
ミックDNAを増幅した。増幅はPerkin Elmer社製のサ
ーモサイクラーを用いて行った。最初に94℃で5分間
変性を行った後、94℃、1分間の変性工程、57℃、
1分間のアニーリング工程、72℃、2分間の伸長工程
からなるサイクルを40回繰り返し、最後に72℃で5
分間伸長を行った。次いで、m1検査用のチューブには
25単位のMspIを加え、m2検査用のチューブには25
単位のBamHI を加え、37℃で1時間インキュベートし
て制限酵素開裂工程を行った。消化したPCR増幅産物
を3%アガロースゲル上で電気泳動にかけ、臭化エチジ
ウムで染色した。
の抽出キットを用いて抹消リンパ球からDNAを抽出し
た。本発明のプライマーF及びプライマーRを用い得ら
れたゲノミックDNAを鋳型としてPCRを行った。さ
らに、配列番号3及び4に示される塩基配列を有する、
文献1記載のプライマーを用いて別のチューブで、しか
し同じ装置内で同時にPCRを行った。200μMのデ
オキシリボヌクレオシド三リン酸(dNTP)混合物(dATP,
dCTP, dGTP及びdTTP、宝酒造社製)、0.2μMの各プ
ライマー、1.25単位のAmpliTaq DNAポリメラーゼ
(Hoffmann-La Roche 社製)及び1.5 mM塩化マグネシウ
ムを含むPCRバッファー(10 mM Tris-HCl, pH 8.3,
50 mM KCl, 0.01%ゼラチン)中で200ngの上記ゲノ
ミックDNAを増幅した。増幅はPerkin Elmer社製のサ
ーモサイクラーを用いて行った。最初に94℃で5分間
変性を行った後、94℃、1分間の変性工程、57℃、
1分間のアニーリング工程、72℃、2分間の伸長工程
からなるサイクルを40回繰り返し、最後に72℃で5
分間伸長を行った。次いで、m1検査用のチューブには
25単位のMspIを加え、m2検査用のチューブには25
単位のBamHI を加え、37℃で1時間インキュベートし
て制限酵素開裂工程を行った。消化したPCR増幅産物
を3%アガロースゲル上で電気泳動にかけ、臭化エチジ
ウムで染色した。
【0017】典型的な結果を図1に示す。予想された通
り、MspI消化物では、169bpのバンド又は120b
pのバンドが観察され、ヘテロ接合のものでは両方のバ
ンドが観察された。また、BamHI 消化物では、予想どお
り、119bp又は93bpのバンドが観察され、ヘテ
ロ接合のものでは両方のバンドが観察された。また、非
特異バンドは観察されなかった。
り、MspI消化物では、169bpのバンド又は120b
pのバンドが観察され、ヘテロ接合のものでは両方のバ
ンドが観察された。また、BamHI 消化物では、予想どお
り、119bp又は93bpのバンドが観察され、ヘテ
ロ接合のものでは両方のバンドが観察された。また、非
特異バンドは観察されなかった。
【0018】上記方法により得られた、ジェノタイピン
グの結果を下記表1に示す。
グの結果を下記表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】(2) 遺伝子型と表現型との関係 上記186人中、46人についてその表現型を調べた。
表現型は、各人に100mgのラセミ型メフェニトイン
を経口投与した8時間後に排泄された尿中の4'- ヒドロ
キシメフェニトインを定量することにより調べた。この
試験により、(S)-メフェニトインの4’位を水酸化する
能力がわかる。投与量に対する排泄された4'- ヒドロキ
シメフェニトインのモル基準での割合(%)の常用対数
が0.3未満の者を代謝異常者(poor metabolizers 、
PM) 、それ以外の者を正常者(extensive metabolizers,
EM)とした。
表現型は、各人に100mgのラセミ型メフェニトイン
を経口投与した8時間後に排泄された尿中の4'- ヒドロ
キシメフェニトインを定量することにより調べた。この
試験により、(S)-メフェニトインの4’位を水酸化する
能力がわかる。投与量に対する排泄された4'- ヒドロキ
シメフェニトインのモル基準での割合(%)の常用対数
が0.3未満の者を代謝異常者(poor metabolizers 、
PM) 、それ以外の者を正常者(extensive metabolizers,
EM)とした。
【0021】測定された表現型と、先に検査した遺伝子
型との関係を図2に示す。図2から明らかなように、代
謝異常者にはwtを有しているものがおらず、一方、正
常者は必ず少なくとも一方の遺伝子がwtである。従っ
て、本発明の方法により、表現型を調べることなく(S)-
メフェニトインの代謝異常の診断を行うことができるこ
とが確認された。
型との関係を図2に示す。図2から明らかなように、代
謝異常者にはwtを有しているものがおらず、一方、正
常者は必ず少なくとも一方の遺伝子がwtである。従っ
て、本発明の方法により、表現型を調べることなく(S)-
メフェニトインの代謝異常の診断を行うことができるこ
とが確認された。
【0022】比較例1、2 文献2に記載された公知のm2検出用プライマー(forw
ard 側及びreverse 側のプライマーの塩基配列をそれぞ
れ配列番号5及び6に示す)を用い、文献1に記載のm
1検出用のPCR条件(変性が94℃、1分、アニーリ
ングが57℃、30秒、伸長が72℃、1分のサイクル
を30回)でPCRを行った。比較例1ではバッファー
中の塩化マグネシウム濃度を文献1に記載の1.0mM
とし、比較例2では文献2に記載の3.0mMとした。
その結果、比較例1では増幅は起きず、比較例2では増
幅は起き、予想どおりのサイズのバンドが観察されるも
のの、非特異バンドも多数現れた。
ard 側及びreverse 側のプライマーの塩基配列をそれぞ
れ配列番号5及び6に示す)を用い、文献1に記載のm
1検出用のPCR条件(変性が94℃、1分、アニーリ
ングが57℃、30秒、伸長が72℃、1分のサイクル
を30回)でPCRを行った。比較例1ではバッファー
中の塩化マグネシウム濃度を文献1に記載の1.0mM
とし、比較例2では文献2に記載の3.0mMとした。
その結果、比較例1では増幅は起きず、比較例2では増
幅は起き、予想どおりのサイズのバンドが観察されるも
のの、非特異バンドも多数現れた。
【0023】比較例3 配列表の配列番号5及び6で示される、文献2に記載さ
れたプライマーを用い、上記本発明の実施例と同じPC
R条件でPCRを行った。その結果、増幅は起き、予想
どおりのサイズのバンドが観察されるものの、非特異バ
ンドも多数現れた。
れたプライマーを用い、上記本発明の実施例と同じPC
R条件でPCRを行った。その結果、増幅は起き、予想
どおりのサイズのバンドが観察されるものの、非特異バ
ンドも多数現れた。
【0024】
【発明の効果】本発明により、m1とm2の検査のため
のPCRを同一条件で行うことを可能にする、m2検出
用オリゴヌクレオチドプライマー及びそれを用いたm2
の遺伝子検査法が初めて提供された。本発明によれば、
m1とm2の検査を同じPCR装置を用いて同時に行う
ことが可能であるので、検査の効率が大幅に向上すると
いう効果が奏される。
のPCRを同一条件で行うことを可能にする、m2検出
用オリゴヌクレオチドプライマー及びそれを用いたm2
の遺伝子検査法が初めて提供された。本発明によれば、
m1とm2の検査を同じPCR装置を用いて同時に行う
ことが可能であるので、検査の効率が大幅に向上すると
いう効果が奏される。
【0025】
配列番号:1 配列の長さ:20 配列の型:核酸 配列 AACATCAGGA TTGTAAGCAC 20
【0026】配列番号:2 配列の長さ:20 配列の型:核酸 配列 TCAGGGCTTG GTCAATATAG 20
【0027】配列番号:3 配列の長さ:20 配列の型:核酸 配列 AATTACAACC AGAGCTTGGC 20
【0028】配列番号:4 配列の長さ:22 配列の型:核酸 配列 TATCACTTTC CATAAAAGCA AG 22
【0029】配列番号:5 配列の長さ:25 配列の型:核酸 配列 TATTATTATC TGTTAACTAA TATGA 25
【0030】配列番号:6 配列の長さ:20 配列の型:核酸 配列 ACTTCAGGGC TTGGTCAATA 20
【図1】本発明の方法によりジェノタイピングを行った
結果を示す電気泳動図の模式図である。
結果を示す電気泳動図の模式図である。
【図2】本発明の方法により決定されたジェノタイプと
表現型との関係を示す図である。
表現型との関係を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 配列表の配列番号1で示される塩基配列
を有する、ヒトチトクロームP450 2C19 遺伝子のエクソ
ン4中の点突然変異m2の検査用オリゴヌクレオチドプ
ライマー。 - 【請求項2】 配列表の配列番号2で示される塩基配列
を有する、ヒトチトクロームP450 2C19 遺伝子のエクソ
ン4中の点突然変異m2の検査用オリゴヌクレオチドプ
ライマー。 - 【請求項3】 請求項1記載のオリゴヌクレオチドプラ
イマーと、請求項2記載のオリゴヌクレオチドプライマ
ーをプライマーとして用い、ヒトチトクロームP450 2C1
9 遺伝子を鋳型としてPCRを行う工程と、得られたP
CR産物を制限断片長多型法により解析する工程を含
む、ヒトチトクロームP450 2C19 遺伝子のエクソン4中
の点突然変異m2の検査方法。 - 【請求項4】 制限酵素としてBamHI を用いる請求項3
記載の方法。 - 【請求項5】 前記PCRは、配列表の配列番号3及び
4にそれぞれ示される塩基配列を有する一対のオリゴヌ
クレオチドプライマーを用いてヒトチトクロームP450 2
C19 遺伝子を鋳型として行うヒトチトクロームP450 2C1
9 遺伝子のエクソン5中の点突然変異m1の検査のため
のPCRと同一の熱的条件で同時に行う請求項3又は4
のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項6】 前記両PCRは同一組成のPCR緩衝液
を用いて行う請求項5記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8195360A JPH1014585A (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 新規オリゴヌクレオチドプライマー及びそれを用いたヒトチトクロームp450 2c19 遺伝子のエクソン4中の点突然変異の検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8195360A JPH1014585A (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 新規オリゴヌクレオチドプライマー及びそれを用いたヒトチトクロームp450 2c19 遺伝子のエクソン4中の点突然変異の検査方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1014585A true JPH1014585A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16339888
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8195360A Pending JPH1014585A (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 新規オリゴヌクレオチドプライマー及びそれを用いたヒトチトクロームp450 2c19 遺伝子のエクソン4中の点突然変異の検査方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1014585A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000012757A1 (en) * | 1998-08-28 | 2000-03-09 | Sangtec Molecular Diagnostics Ab | A method for measuring a patient's ability to metabolise certain drugs |
-
1996
- 1996-07-05 JP JP8195360A patent/JPH1014585A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000012757A1 (en) * | 1998-08-28 | 2000-03-09 | Sangtec Molecular Diagnostics Ab | A method for measuring a patient's ability to metabolise certain drugs |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Sullivan et al. | Prevalence of disease-causing mutations in families with autosomal dominant retinitis pigmentosa: a screen of known genes in 200 families | |
| US4965190A (en) | Methods for the identification of mutations in the human phenylalanine hydroxylase gene using DNA probes | |
| Yen et al. | Butyrylcholinesterase (BCHE) genotyping for post-succinylcholine apnea in an Australian population | |
| WO2001042498A1 (en) | Method of detecting nucleotide polymorphism | |
| CN1257985C (zh) | 耳毒性耳聋易感性突变的检测方法 | |
| US20040241714A1 (en) | Methods of assessment of drug metabolizing enzymes | |
| CN115948532A (zh) | 基于数字pcr技术的sma检测试剂盒 | |
| JP4073471B2 (ja) | 塩基変異分析用プライマー | |
| KR101849602B1 (ko) | 윌슨 병 원인 유전자 돌연변이 검출을 위한 pna 프로브 및 이를 이용하는 윌슨 병의 진단 방법 | |
| IToH et al. | A rapid and simple detection of genetic defects responsible for the phenotypic polymorphism of cytochrome P450 2C19 | |
| KR101667189B1 (ko) | 실시간 중합효소연쇄반응을 이용한 atp7b 유전자의 돌연변이 검출 | |
| KR101100437B1 (ko) | 단일염기 다형을 포함하는 대장암과 관련된 폴리뉴클레오티드, 그를 포함하는 마이크로어레이 및 진단 키트 및 그를 이용한 대장암의 진단방법 | |
| JP4491276B2 (ja) | 標的dna配列において一塩基変異多型の存在を検出する方法及びキット | |
| KR101728023B1 (ko) | Pcr―ldr을 이용한 atp7b 유전자의 돌연변이 검출 | |
| JPH1014585A (ja) | 新規オリゴヌクレオチドプライマー及びそれを用いたヒトチトクロームp450 2c19 遺伝子のエクソン4中の点突然変異の検査方法 | |
| EP1276899A2 (en) | Ibd-related polymorphisms | |
| CN110257505B (zh) | 一种非缺失型α地中海贫血点突变快速检测试剂盒及检测方法 | |
| JP4111481B2 (ja) | 心筋梗塞の遺伝的要因を判定するための方法及びこれに使用されるオリゴヌクレオチド | |
| CA2465192A1 (en) | An isolated polynucleotide associated with type ii diabetes mellitus and methods of use thereof | |
| JP3979572B2 (ja) | 高トリグリセリド血症、肥満及び高血圧症に対する易罹患性の判定方法 | |
| Mirasena et al. | The spectrum of β-thalassemia mutations in Phitsanulok Province: development of multiplex ARMS for mutation detection | |
| JP2004089057A (ja) | Rhマイナスの判定法 | |
| WO2006085733A1 (en) | Polynucleotide associated with breast cancer comprising single nucleotide polymorphism, microarray and diagnostic kit comprising the same and method for diagnosing breast cancer using the same | |
| JP2004097086A (ja) | エンドセリン1遺伝子中の多型を利用した高血圧症の遺伝子診断およびこれに用いるための核酸分子 | |
| JP4825956B2 (ja) | 気道粘膜炎症性疾患の罹患リスクの判定 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060124 |
|
| A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20060328 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060420 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060606 |