JPH10147670A - エアバッグ収納用カバー - Google Patents
エアバッグ収納用カバーInfo
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- JPH10147670A JPH10147670A JP8310616A JP31061696A JPH10147670A JP H10147670 A JPH10147670 A JP H10147670A JP 8310616 A JP8310616 A JP 8310616A JP 31061696 A JP31061696 A JP 31061696A JP H10147670 A JPH10147670 A JP H10147670A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- ethylene
- component
- storage cover
- airbag
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- Pending
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- Air Bags (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 膨張展開時に予定開裂部以外が破断すること
なく、且つ、プライマーを必要とせずに1コート1ベー
クで塗装皮膜を強固に固着させることができるエアバッ
グ収納用カバー。 【解決手段】 下記成分(A)〜成分(C)よりなる熱
可塑性エラストマー組成物を成形してなるエアバッグ収
納用カバー。 成分(A)スチレン・共役ジエンブロック共重合体の水
素添加物:5〜40重量% 成分(B)エチレン・ブテン共重合体ゴム及び/又はエ
チレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴム:
5〜40重量% 成分(C)オレフィン系樹脂:
90〜20重量% 但し、成分(A)、(B)、(C)の合計を100重量
%とする。
なく、且つ、プライマーを必要とせずに1コート1ベー
クで塗装皮膜を強固に固着させることができるエアバッ
グ収納用カバー。 【解決手段】 下記成分(A)〜成分(C)よりなる熱
可塑性エラストマー組成物を成形してなるエアバッグ収
納用カバー。 成分(A)スチレン・共役ジエンブロック共重合体の水
素添加物:5〜40重量% 成分(B)エチレン・ブテン共重合体ゴム及び/又はエ
チレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴム:
5〜40重量% 成分(C)オレフィン系樹脂:
90〜20重量% 但し、成分(A)、(B)、(C)の合計を100重量
%とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の高速移
動体が衝突事故等の際に、その衝撃や変形を感知して作
動し、膨張展開するエアバッグを収納するエアバッグ収
納用カバーに関するものである。
動体が衝突事故等の際に、その衝撃や変形を感知して作
動し、膨張展開するエアバッグを収納するエアバッグ収
納用カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エアバッグ装置におけるエアバッ
グ収納用カバーは、エアバッグ作動(膨張)時に、それ
を収納しているカバーが粉砕され、その破片が飛散して
乗員の顔、又は目等に当たって怪我をさせる危険がある
ことから、従来のものは、破片の飛散防止を目的として
補強材(ネット等)がインサートされているのが一般的
であった。
グ収納用カバーは、エアバッグ作動(膨張)時に、それ
を収納しているカバーが粉砕され、その破片が飛散して
乗員の顔、又は目等に当たって怪我をさせる危険がある
ことから、従来のものは、破片の飛散防止を目的として
補強材(ネット等)がインサートされているのが一般的
であった。
【0003】しかし、この様なネット状インサートを入
れたエアバッグ収納用カバーを製造するためには、ネッ
ト状補強材をインサートするための多数の複雑な製造工
程が必要であった。そこで、これらを解決する試みとし
て、特開平1−202550号公報、特開平2−171
362号公報、特開平2−200946号公報による様
なソフトな熱可塑性エラストマーを用いた表皮層と形状
保持性のある硬い熱可塑性樹脂を用いたコア層からなる
二色射出成形品が提案された。
れたエアバッグ収納用カバーを製造するためには、ネッ
ト状補強材をインサートするための多数の複雑な製造工
程が必要であった。そこで、これらを解決する試みとし
て、特開平1−202550号公報、特開平2−171
362号公報、特開平2−200946号公報による様
なソフトな熱可塑性エラストマーを用いた表皮層と形状
保持性のある硬い熱可塑性樹脂を用いたコア層からなる
二色射出成形品が提案された。
【0004】その結果、ネット状補強材を使用する必要
が無くなり、製造工程数が減少するという効果はあった
が、専用の二色射出成形機が必要となり、また、2個の
金型を使用することから成形サイクルが長くなるという
問題が残った。従って、これを解決することを目的とし
て、特開平2−171364号公報、特開平4−151
348号公報、特開平4−314648号公報、特開平
5−38996号公報に記載される様な、単層射出成形
によって形成する方法が提案された。
が無くなり、製造工程数が減少するという効果はあった
が、専用の二色射出成形機が必要となり、また、2個の
金型を使用することから成形サイクルが長くなるという
問題が残った。従って、これを解決することを目的とし
て、特開平2−171364号公報、特開平4−151
348号公報、特開平4−314648号公報、特開平
5−38996号公報に記載される様な、単層射出成形
によって形成する方法が提案された。
【0005】これらの提案により、エアバッグ装置にお
けるエアバッグ収納用カバーを通常の射出成形機を用い
て成形を行なうことが可能となり、しかも、成形サイク
ルも短縮された。しかしながら、エアバッグ収納用カバ
ーはその膨張展開時に、予定開裂部以外が破断して破片
が飛散するのを防止するため、ゴム成分が多い低流動の
高衝撃性材料を用いる必要があり、そのために射出成形
によって得られたカバーは表面外観が悪いうえ、ゴム成
分が多く軟らかいために、表面に傷が付き易く、また、
エアバッグはハンドルの中央部やインスツルメントパネ
ルに取り付けられることから、熱や光の影響を受けやす
く経時による物性低下、変色という問題があることから
装飾的保護層、すなわち、塗装皮膜を設けることが一般
的である。
けるエアバッグ収納用カバーを通常の射出成形機を用い
て成形を行なうことが可能となり、しかも、成形サイク
ルも短縮された。しかしながら、エアバッグ収納用カバ
ーはその膨張展開時に、予定開裂部以外が破断して破片
が飛散するのを防止するため、ゴム成分が多い低流動の
高衝撃性材料を用いる必要があり、そのために射出成形
によって得られたカバーは表面外観が悪いうえ、ゴム成
分が多く軟らかいために、表面に傷が付き易く、また、
エアバッグはハンドルの中央部やインスツルメントパネ
ルに取り付けられることから、熱や光の影響を受けやす
く経時による物性低下、変色という問題があることから
装飾的保護層、すなわち、塗装皮膜を設けることが一般
的である。
【0006】しかし、エアバッグ収納用カバー材料とし
てポリオレフィン系材料を用いた場合、カバーに塗装皮
膜を強固に固着させるためには、まずプライマーを塗布
し、乾燥後さらに塗料を塗布、乾燥する2コート2ベー
クか、或いはプライマーを塗布後に乾燥することなく塗
料を塗布、乾燥する2コート1ベークの工程、即ちプラ
イマーと塗料の2コートが必要でありコストがかさんで
いる。これを解決する目的として特開平6−15617
8号公報に記載されるような、水酸基を配合した熱可塑
性エラストマー組成物と、特定の塗料を用いたプライマ
ー塗布を必要としない1コート1ベーク方法が提案され
ている。
てポリオレフィン系材料を用いた場合、カバーに塗装皮
膜を強固に固着させるためには、まずプライマーを塗布
し、乾燥後さらに塗料を塗布、乾燥する2コート2ベー
クか、或いはプライマーを塗布後に乾燥することなく塗
料を塗布、乾燥する2コート1ベークの工程、即ちプラ
イマーと塗料の2コートが必要でありコストがかさんで
いる。これを解決する目的として特開平6−15617
8号公報に記載されるような、水酸基を配合した熱可塑
性エラストマー組成物と、特定の塗料を用いたプライマ
ー塗布を必要としない1コート1ベーク方法が提案され
ている。
【0007】従って、これらの提案により、エアバッグ
装置におけるエアバッグ収納用カバーを通常の射出成形
機を用いて成形し、かつサイクルの短縮を行なうことが
可能となり、しかも塗装皮膜を強固に固着するための、
プライマーを塗布する必要がなくなった。
装置におけるエアバッグ収納用カバーを通常の射出成形
機を用いて成形し、かつサイクルの短縮を行なうことが
可能となり、しかも塗装皮膜を強固に固着するための、
プライマーを塗布する必要がなくなった。
【0008】しかしながら、この様な極性基を含有する
組成物は熱安定性に劣ることから成形時の長期滞留劣化
による物性の低下が生じ、またエアバッグ収納用カバー
は110℃で数千時間の促進熱老化後においても、低温
から高温の環境下で問題なく展開する耐熱老化性が要求
されるが、熱安定性の悪さから充分満足できるものでは
なかった。
組成物は熱安定性に劣ることから成形時の長期滞留劣化
による物性の低下が生じ、またエアバッグ収納用カバー
は110℃で数千時間の促進熱老化後においても、低温
から高温の環境下で問題なく展開する耐熱老化性が要求
されるが、熱安定性の悪さから充分満足できるものでは
なかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、膨張展開時
に予定開裂部以外が破断することなく、且つ、プライマ
ーを必要とせずに1コート1ベークで塗装皮膜を強固に
固着させることができるエアバッグ収納カバーを提供す
ることにある。
に予定開裂部以外が破断することなく、且つ、プライマ
ーを必要とせずに1コート1ベークで塗装皮膜を強固に
固着させることができるエアバッグ収納カバーを提供す
ることにある。
【0010】本発明は、極性基を含有しない成分を特定
割合で配合した熱可塑性エラストマー組成物を成形して
なるエアバッグ収納用カバーを提供する。また、本発明
のエアバッグ収納用カバーは無塗装で用いることもでき
るものである。
割合で配合した熱可塑性エラストマー組成物を成形して
なるエアバッグ収納用カバーを提供する。また、本発明
のエアバッグ収納用カバーは無塗装で用いることもでき
るものである。
【0011】本発明は、次の構成からなる。 [1]下記成分(A)〜成分(C)からなる熱可塑性エ
ラストマーを成形してなるエアバッグ収納用カバー。 成分(A):スチレン・共役ジエンブロック共重合体の
水素添加物:5〜40重量% 成分(B):エチレン・ブテン共重合体ゴム及び/又は
エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴム:5
〜40重量% 成分(C):オレフィン系樹脂:90〜20重量%
ラストマーを成形してなるエアバッグ収納用カバー。 成分(A):スチレン・共役ジエンブロック共重合体の
水素添加物:5〜40重量% 成分(B):エチレン・ブテン共重合体ゴム及び/又は
エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴム:5
〜40重量% 成分(C):オレフィン系樹脂:90〜20重量%
【0012】[2] 成分(B)エチレン・ブテン共重
合体ゴムのブテン含量が18重量%以上であり、エチレ
ン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴムのプロピレ
ン含量が20重量%以上でヨウ素価が5以上である上記
のエアバッグ収納用カバー。 [3]成分(A)、(B)、(C)の合計100重量部
当たり、成分(D)炭化水素系ゴム用軟化剤1〜50重
量部を含む上記のエアバッグ収納用カバー。
合体ゴムのブテン含量が18重量%以上であり、エチレ
ン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴムのプロピレ
ン含量が20重量%以上でヨウ素価が5以上である上記
のエアバッグ収納用カバー。 [3]成分(A)、(B)、(C)の合計100重量部
当たり、成分(D)炭化水素系ゴム用軟化剤1〜50重
量部を含む上記のエアバッグ収納用カバー。
【0013】
[I]エアバッグ収納カバー用熱可塑性エラストマー組
成物 (1)構成材料 本発明のエアバッグ収納カバー用熱可塑性エラストマー
組成物を構成する材料としては、下記に示す成分(A)
〜成分(C)の各成分を用いることが重要である。
成物 (1)構成材料 本発明のエアバッグ収納カバー用熱可塑性エラストマー
組成物を構成する材料としては、下記に示す成分(A)
〜成分(C)の各成分を用いることが重要である。
【0014】成分(A):スチレン・共役ジエンブロッ
ク共重合体の水素添加物 本発明において用いることができるスチレン・共役ジエ
ンブロック共重合体の水素添加物とは、スチレンと共役
ジエンとのブロック共重合体を水素添加して得られたも
のであり、ここで好適な共役ジエンはブタジエン、イソ
プレン又はこれらの混合物である。
ク共重合体の水素添加物 本発明において用いることができるスチレン・共役ジエ
ンブロック共重合体の水素添加物とは、スチレンと共役
ジエンとのブロック共重合体を水素添加して得られたも
のであり、ここで好適な共役ジエンはブタジエン、イソ
プレン又はこれらの混合物である。
【0015】例えば、スチレン・ブタジエンブロック共
重合体の水素添加物(以下、単に「水添S−B−S」と
略記することがある。)であるスチレン・エチレン・ブ
チレン・スチレン共重合体(SEBS)、或いは、スチ
レン・イソプレンブロック共重合体の水素添加物(以
下、単に「水添S−I−S」と略記することがあ
る。)、であるスチレン・エチレン・プロピレン・スチ
レン共重合体(SEPS)、スチレン・ブタジエン・イ
ソプレンブロック共重合体の水素添加物(以下、単に
「水添S−BI−S」と略記することがある。)を挙げ
ることができる。
重合体の水素添加物(以下、単に「水添S−B−S」と
略記することがある。)であるスチレン・エチレン・ブ
チレン・スチレン共重合体(SEBS)、或いは、スチ
レン・イソプレンブロック共重合体の水素添加物(以
下、単に「水添S−I−S」と略記することがあ
る。)、であるスチレン・エチレン・プロピレン・スチ
レン共重合体(SEPS)、スチレン・ブタジエン・イ
ソプレンブロック共重合体の水素添加物(以下、単に
「水添S−BI−S」と略記することがある。)を挙げ
ることができる。
【0016】これらスチレン・共役ジエンブロック共重
合体の水素添加物は、スチレン含有量が5〜50重量
%、好ましくは8〜45重量%、特に好ましくは10〜
40重量%であるものであり、また、1,2−ミクロ構
造が60%未満、好ましくは45%未満の範囲のもので
あり、また、水素添加率が95%以上のものが耐候性の
点から好ましい。上記共役ジエンがイソプレンとブタジ
エンの混合物の場合の混合物の重量比(イソプレン/ブ
タジエン)は、99/1〜1/99、好ましくは90/
10〜30/70、特に好ましくは80/20〜40/
60のものである。
合体の水素添加物は、スチレン含有量が5〜50重量
%、好ましくは8〜45重量%、特に好ましくは10〜
40重量%であるものであり、また、1,2−ミクロ構
造が60%未満、好ましくは45%未満の範囲のもので
あり、また、水素添加率が95%以上のものが耐候性の
点から好ましい。上記共役ジエンがイソプレンとブタジ
エンの混合物の場合の混合物の重量比(イソプレン/ブ
タジエン)は、99/1〜1/99、好ましくは90/
10〜30/70、特に好ましくは80/20〜40/
60のものである。
【0017】成分(A)のスチレン・共役ジエンブロッ
ク共重合体の水素添加物の重量平均分子量は50,00
0から200,000のものが好ましく、50,000
未満のものはゴム弾性、機械的強度、低温衝撃性、傷付
性に劣る傾向にあり、また、200,000を超えるも
のは成形性と表面外観に劣るものになる。上記スチレン
含有量が10重量%未満のものは、ゴム弾性と強度に劣
り、50重量%を越えるものは柔軟性に劣るものであ
る。また、上記1,2−ミクロ構造が60%を越えるも
のは柔軟性に劣るものである。
ク共重合体の水素添加物の重量平均分子量は50,00
0から200,000のものが好ましく、50,000
未満のものはゴム弾性、機械的強度、低温衝撃性、傷付
性に劣る傾向にあり、また、200,000を超えるも
のは成形性と表面外観に劣るものになる。上記スチレン
含有量が10重量%未満のものは、ゴム弾性と強度に劣
り、50重量%を越えるものは柔軟性に劣るものであ
る。また、上記1,2−ミクロ構造が60%を越えるも
のは柔軟性に劣るものである。
【0018】これらスチレン・共役ジエンブロック共重
合体の水素添加物の製造方法としては、例えば、特公昭
40−23798号公報に記載された方法により、リチ
ウム触媒を用いて不活性溶媒中でスチレン・共役ジエン
ブロック共重合体を合成し、次いで、例えば、特公昭4
2−8704号、特公昭43−6636号、特開昭59
−133203号、特開昭60−79005号各公報に
記載された方法により、不活性溶媒中で水素添加触媒の
存在下に水素添加する方法等を挙げることができる。ま
た、水添S−BI−Sは、例えば特開平3−18811
4号公報に記載された方法により合成されたものであ
る。
合体の水素添加物の製造方法としては、例えば、特公昭
40−23798号公報に記載された方法により、リチ
ウム触媒を用いて不活性溶媒中でスチレン・共役ジエン
ブロック共重合体を合成し、次いで、例えば、特公昭4
2−8704号、特公昭43−6636号、特開昭59
−133203号、特開昭60−79005号各公報に
記載された方法により、不活性溶媒中で水素添加触媒の
存在下に水素添加する方法等を挙げることができる。ま
た、水添S−BI−Sは、例えば特開平3−18811
4号公報に記載された方法により合成されたものであ
る。
【0019】成分(B):エチレン・ブテン共重合体ゴ
ム、及び、エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合
体ゴム 本発明において用いることができるエチレン・ブテン共
重合体ゴム(EBM)としては、エチレンとブテンとを
水素の共存下、可溶性バナジウム化合物と有機アルミニ
ウム化合物とから形成される触媒、又はカミンスキー型
触媒等を用いて、連続的に共重合させたものである。エ
チレン・ブテン共重合体ゴムは、ブテン含量が18重量
%以上、望ましくは18〜45重量%の共重合体ゴムを
用いることが好ましい。ブテン含量が上記範囲未満のも
のは硬度が高く柔軟性と塗装性に劣り、ブテン含量が上
記範囲を越えるものは強度的に劣る傾向にある。
ム、及び、エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合
体ゴム 本発明において用いることができるエチレン・ブテン共
重合体ゴム(EBM)としては、エチレンとブテンとを
水素の共存下、可溶性バナジウム化合物と有機アルミニ
ウム化合物とから形成される触媒、又はカミンスキー型
触媒等を用いて、連続的に共重合させたものである。エ
チレン・ブテン共重合体ゴムは、ブテン含量が18重量
%以上、望ましくは18〜45重量%の共重合体ゴムを
用いることが好ましい。ブテン含量が上記範囲未満のも
のは硬度が高く柔軟性と塗装性に劣り、ブテン含量が上
記範囲を越えるものは強度的に劣る傾向にある。
【0020】もう一方のエチレン・プロピレン・非共役
ジエン共重合体ゴム(EPDM)としては、エチレンと
プロピレン、非共役ジエンとして5−エチリデンノルボ
ルネン、5−メチルノルボルネン、5−ビニルノルボル
ネン、ジシクロペンタジエン等を水素の共存下、可溶性
バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物とから形成
される触媒、又はカミンスキー型触媒等を用いて、連続
的に共重合させたものである。
ジエン共重合体ゴム(EPDM)としては、エチレンと
プロピレン、非共役ジエンとして5−エチリデンノルボ
ルネン、5−メチルノルボルネン、5−ビニルノルボル
ネン、ジシクロペンタジエン等を水素の共存下、可溶性
バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物とから形成
される触媒、又はカミンスキー型触媒等を用いて、連続
的に共重合させたものである。
【0021】エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重
合体ゴムは、プロピレン含量が10〜80重量%、好ま
しくは20〜70重量%、ヨウ素価が4〜30、好まし
くは5〜25の共重合体ゴムを用いることが好ましい。
上記エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴム
のプロピレン含量が上記範囲未満のものは硬度が高く柔
軟性に劣り、プロピレン含量が上記範囲を越えるもの
は、強度的に劣る。また、ヨウ素価が上記範囲のものは
塗装性に劣り、ヨウ素価が上記範囲を越えるものは耐熱
性に劣る傾向にある。
合体ゴムは、プロピレン含量が10〜80重量%、好ま
しくは20〜70重量%、ヨウ素価が4〜30、好まし
くは5〜25の共重合体ゴムを用いることが好ましい。
上記エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴム
のプロピレン含量が上記範囲未満のものは硬度が高く柔
軟性に劣り、プロピレン含量が上記範囲を越えるもの
は、強度的に劣る。また、ヨウ素価が上記範囲のものは
塗装性に劣り、ヨウ素価が上記範囲を越えるものは耐熱
性に劣る傾向にある。
【0022】成分(C):オレフィン系樹脂 本発明において用いられる成分(C)のオレフィン系樹
脂は、プロピレン系樹脂、エチレン系樹脂、結晶性ポリ
ブテン−1樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチ
レン(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体等のエチレン系樹脂を挙げる
ことができる。曲げ弾性率が3,000〜40,000
kg/cm2 のものが望ましい。
脂は、プロピレン系樹脂、エチレン系樹脂、結晶性ポリ
ブテン−1樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチ
レン(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体等のエチレン系樹脂を挙げる
ことができる。曲げ弾性率が3,000〜40,000
kg/cm2 のものが望ましい。
【0023】これらオレフィン系樹脂の中では、プロピ
レン系樹脂を用いることが好ましく、特に好ましくは、
メルトフローレート(JIS−K6758、230℃、
2.16kg荷重)が0.01〜100g/10分、好
ましくは0.05〜80g/10分、特に好ましくは
0.1〜60g/10分で、エチレン含量が0〜15重
量%、好ましくは0〜13重量%、特に好ましくは0〜
10重量%の範囲内であるプロピレン系樹脂である。こ
こでいうエチレン含量とは赤外スペクトル分析法等によ
り測定される値である。
レン系樹脂を用いることが好ましく、特に好ましくは、
メルトフローレート(JIS−K6758、230℃、
2.16kg荷重)が0.01〜100g/10分、好
ましくは0.05〜80g/10分、特に好ましくは
0.1〜60g/10分で、エチレン含量が0〜15重
量%、好ましくは0〜13重量%、特に好ましくは0〜
10重量%の範囲内であるプロピレン系樹脂である。こ
こでいうエチレン含量とは赤外スペクトル分析法等によ
り測定される値である。
【0024】プロピレン系樹脂としては、プロピレンの
単独重合体、プロピレンを主成分とする共重合体樹脂
で、具体的には、プロピレン・エチレンランダム共重合
体、プロピレン・エチレンブロック共重合体を挙げるこ
とができる。メルトフローレートが上記範囲未満のもの
を用いた場合は、射出成形性が悪化し、得られた射出成
形体の外観、特にフローマークの発生が著しくなる傾向
にある。また、メルトフローレートが上記範囲を越える
ものを用いた場合は、材料強度が低下する傾向にある。
単独重合体、プロピレンを主成分とする共重合体樹脂
で、具体的には、プロピレン・エチレンランダム共重合
体、プロピレン・エチレンブロック共重合体を挙げるこ
とができる。メルトフローレートが上記範囲未満のもの
を用いた場合は、射出成形性が悪化し、得られた射出成
形体の外観、特にフローマークの発生が著しくなる傾向
にある。また、メルトフローレートが上記範囲を越える
ものを用いた場合は、材料強度が低下する傾向にある。
【0025】上記エチレン系樹脂としては、常法により
製造された、高圧法により得られる低密度ポリエチレン
樹脂(分岐状エチレン重合体)や、中低圧法により得ら
れるエチレン単独重合体である高密度ポリエチレン樹脂
(直鎖状エチレン共重合体)や、中低圧法により得られ
るエチレンとα−オレフィンとの共重合体である低密
度、中密度、高密度ポリエチレン樹脂を挙げることがで
きる。
製造された、高圧法により得られる低密度ポリエチレン
樹脂(分岐状エチレン重合体)や、中低圧法により得ら
れるエチレン単独重合体である高密度ポリエチレン樹脂
(直鎖状エチレン共重合体)や、中低圧法により得られ
るエチレンとα−オレフィンとの共重合体である低密
度、中密度、高密度ポリエチレン樹脂を挙げることがで
きる。
【0026】上記コモノマーである直鎖α−オレフィン
としては、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、
4−メチルペンテン−1、オクテン−1等が挙げること
ができ、これらは2種以上併用したものでも良い。具体
的な製造条件としては、一般に、圧力5〜2,5000
kg/cm2 、温度50〜300℃の条件下でチーグラ
ー型触媒、バナジウム型触媒、カミンスキー型触媒等の
触媒を使用して、エチレンとα−オレフィンを共重合す
る方法が採られる。具体的には特公昭56−18132
号公報等に記載された方法が知られている。
としては、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、
4−メチルペンテン−1、オクテン−1等が挙げること
ができ、これらは2種以上併用したものでも良い。具体
的な製造条件としては、一般に、圧力5〜2,5000
kg/cm2 、温度50〜300℃の条件下でチーグラ
ー型触媒、バナジウム型触媒、カミンスキー型触媒等の
触媒を使用して、エチレンとα−オレフィンを共重合す
る方法が採られる。具体的には特公昭56−18132
号公報等に記載された方法が知られている。
【0027】上記結晶性ブテン−1樹脂としては、エチ
レン、プロピレン等の他のコモノマーを少量(20重量
%以下)含有していてもよいブテン−1モノマーから合
成された結晶性樹脂で、密度が0.890〜0.925
g/cm3 、好ましくは0.893〜0.923g/c
m3 、特に好ましくは0.900〜0.920g/cm
3 、メルトフローレート(MFR:190℃、2.16
kg荷重)が0.01〜1,000g/10分、好まし
くは0.05〜500g/10分、特に好ましくは0.
1〜100g/10分、結晶化度が30%以上、好まし
くは30〜70%、重量平均分子量が10,000〜
3,000,000、好ましくは50,000〜2,5
00,000のものが好適に使用される。また、本発明
は、上記成分(A)〜成分(C)に更に成分(D)を添
加することが望ましい。成分(D)としては次のものを
用いることができる。
レン、プロピレン等の他のコモノマーを少量(20重量
%以下)含有していてもよいブテン−1モノマーから合
成された結晶性樹脂で、密度が0.890〜0.925
g/cm3 、好ましくは0.893〜0.923g/c
m3 、特に好ましくは0.900〜0.920g/cm
3 、メルトフローレート(MFR:190℃、2.16
kg荷重)が0.01〜1,000g/10分、好まし
くは0.05〜500g/10分、特に好ましくは0.
1〜100g/10分、結晶化度が30%以上、好まし
くは30〜70%、重量平均分子量が10,000〜
3,000,000、好ましくは50,000〜2,5
00,000のものが好適に使用される。また、本発明
は、上記成分(A)〜成分(C)に更に成分(D)を添
加することが望ましい。成分(D)としては次のものを
用いることができる。
【0028】成分(D):炭化水素系ゴム用軟化剤 本発明において用いることができる炭化水素系ゴム用軟
化剤としては、重量平均分子量が300〜2,000、
好ましくは500〜1,500のものが好適である。こ
の様な炭化水素系ゴム用軟化剤は、一般に、芳香族環、
ナフテン環及びパラフィン環の三者を組み合わせた混合
物であって、パラフィン鎖炭素数が全炭素中の50%以
上を占めるものがパラフィン系オイルと呼ばれ、ナフテ
ン環炭素数が30〜45%のものがナフテン系オイルと
呼ばれ、芳香族炭素数が30%より多いものが芳香族系
オイルと呼ばれて区分されている。これらの中ではパラ
フィン系オイルを用いることが耐候性の点より好まし
い。パラフィン系オイルとしては、40℃動粘度が20
〜800cst、好ましくは50〜600cst、流動
点が0〜−40℃、好ましくは0〜−30℃、及び、引
火点(COC)が200〜400℃、好ましくは250
〜350℃のオイルが好適に使用される。該炭化水素系
ゴム用軟化剤は、主に、硬度調整及び成形時の溶融流動
性を調節するために配合される。
化剤としては、重量平均分子量が300〜2,000、
好ましくは500〜1,500のものが好適である。こ
の様な炭化水素系ゴム用軟化剤は、一般に、芳香族環、
ナフテン環及びパラフィン環の三者を組み合わせた混合
物であって、パラフィン鎖炭素数が全炭素中の50%以
上を占めるものがパラフィン系オイルと呼ばれ、ナフテ
ン環炭素数が30〜45%のものがナフテン系オイルと
呼ばれ、芳香族炭素数が30%より多いものが芳香族系
オイルと呼ばれて区分されている。これらの中ではパラ
フィン系オイルを用いることが耐候性の点より好まし
い。パラフィン系オイルとしては、40℃動粘度が20
〜800cst、好ましくは50〜600cst、流動
点が0〜−40℃、好ましくは0〜−30℃、及び、引
火点(COC)が200〜400℃、好ましくは250
〜350℃のオイルが好適に使用される。該炭化水素系
ゴム用軟化剤は、主に、硬度調整及び成形時の溶融流動
性を調節するために配合される。
【0029】上記構成材料は、下記の架橋剤や架橋助剤
を配合して動的に熱処理して部分的に架橋させたもので
あってもよい。部分的に架橋させるための架橋剤として
は有機過酸化物が好ましく、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−
3、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)
3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(パーオキシベンゾイル)ヘキシン−
3、ジクミルパーオキサイドなどがある。有機過酸化物
による部分架橋時の架橋助剤としては、N,N′−m−
フェニレンビスマレイミド、トルイレンビスマレイミ
ド、P−キノンジオキシム、ニトロベンゼン、ジフェニ
ルグアニジン、トリメチロールプロパン、ジビニルベン
ゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチ
レングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリメタクリレート、アリルメタクリレートなどの
官能性化合物がある。
を配合して動的に熱処理して部分的に架橋させたもので
あってもよい。部分的に架橋させるための架橋剤として
は有機過酸化物が好ましく、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−
3、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)
3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(パーオキシベンゾイル)ヘキシン−
3、ジクミルパーオキサイドなどがある。有機過酸化物
による部分架橋時の架橋助剤としては、N,N′−m−
フェニレンビスマレイミド、トルイレンビスマレイミ
ド、P−キノンジオキシム、ニトロベンゼン、ジフェニ
ルグアニジン、トリメチロールプロパン、ジビニルベン
ゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチ
レングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリメタクリレート、アリルメタクリレートなどの
官能性化合物がある。
【0030】さらに本発明のエアバッグ収納用カバーの
構成材料には、上記構成材料に加えて本発明の効果を著
しく損なわない範囲内で、各種目的に応じて任意の配合
成分を配合することができる。任意成分としては、着色
剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、
各種無機フィラー、各種熱可塑性樹脂、各種エラストマ
ー、中和剤、滑剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、ス
リップ剤、難燃剤、分散剤、帯電防止剤、導電性付与
剤、金属不活性剤、分子量調整剤、防菌剤、蛍光増白剤
等の各種添加物を挙げることができる。
構成材料には、上記構成材料に加えて本発明の効果を著
しく損なわない範囲内で、各種目的に応じて任意の配合
成分を配合することができる。任意成分としては、着色
剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、
各種無機フィラー、各種熱可塑性樹脂、各種エラストマ
ー、中和剤、滑剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、ス
リップ剤、難燃剤、分散剤、帯電防止剤、導電性付与
剤、金属不活性剤、分子量調整剤、防菌剤、蛍光増白剤
等の各種添加物を挙げることができる。
【0031】(2)配合割合 本発明のエアバッグ収納カバー用熱可塑性エラストマー
組成物を構成する各成分の配合割合は、成分(A)スチ
レン・共役ジエンブロック共重合体の水素添加物5〜4
0重量%、成分(B)エチレン・ブテン共重合体ゴム及
び/又はエチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体
ゴム5〜40重量%、成分(C)オレフィン系樹脂90
〜20重量%である(成分(A)、(B)、(C)の合
計を100重量%とする)。
組成物を構成する各成分の配合割合は、成分(A)スチ
レン・共役ジエンブロック共重合体の水素添加物5〜4
0重量%、成分(B)エチレン・ブテン共重合体ゴム及
び/又はエチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体
ゴム5〜40重量%、成分(C)オレフィン系樹脂90
〜20重量%である(成分(A)、(B)、(C)の合
計を100重量%とする)。
【0032】また、もう一方の配合割合は、成分
(A)、(B)、(C)の合計100重量部当たり、成
分(D)炭化水素系ゴム用軟化剤1〜50重量部であ
り、各成分が上記の範囲外においては下記の問題が生じ
る。 成分(A)スチレン・共役ジエンブロック共重合体の水
素添加物の配合割合は、5〜40重量%が好ましく、配
合割合が5重量%未満のものは成形性に劣り、また、4
0重量%を越えるものは低温時の展開性に劣るものであ
る。
(A)、(B)、(C)の合計100重量部当たり、成
分(D)炭化水素系ゴム用軟化剤1〜50重量部であ
り、各成分が上記の範囲外においては下記の問題が生じ
る。 成分(A)スチレン・共役ジエンブロック共重合体の水
素添加物の配合割合は、5〜40重量%が好ましく、配
合割合が5重量%未満のものは成形性に劣り、また、4
0重量%を越えるものは低温時の展開性に劣るものであ
る。
【0033】成分(B)エチレン・ブテン共重合体ゴム
及び/又はエチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合
体ゴムの配合割合は、5〜40重量%が好ましく、配合
割合が5重量%未満のものは塗装性に劣り、また、40
重量%を越えるものは成形性に劣るものである。
及び/又はエチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合
体ゴムの配合割合は、5〜40重量%が好ましく、配合
割合が5重量%未満のものは塗装性に劣り、また、40
重量%を越えるものは成形性に劣るものである。
【0034】成分(C)オレフィン系樹脂の配合割合
は、20〜90重量%が好ましく、20重量%未満のも
のは製品形状保持性、高温時の展開性に劣り、また、9
0重量%を越えるものは低温時の展開性に劣るものであ
る。 成分(D)炭化水素系ゴム用軟化剤の配合割合は、成分
(A)、(B)、(C)の合計100重量部に対して、
1〜50重量部が好ましく、50重量部を越えるものは
製品形状保持性、高温時の展開性に劣るものである。
は、20〜90重量%が好ましく、20重量%未満のも
のは製品形状保持性、高温時の展開性に劣り、また、9
0重量%を越えるものは低温時の展開性に劣るものであ
る。 成分(D)炭化水素系ゴム用軟化剤の配合割合は、成分
(A)、(B)、(C)の合計100重量部に対して、
1〜50重量部が好ましく、50重量部を越えるものは
製品形状保持性、高温時の展開性に劣るものである。
【0035】[II]成形 前述の熱可塑性樹脂を用いてエアバッグ収納用カバーが
成形される。エアバッグ収納用カバーの構造は特に制限
なく、要求される性能、取付位置に適合する形状、外観
等を配慮して定められるが、例えば図1〜図3に示す構
造とすることができる。
成形される。エアバッグ収納用カバーの構造は特に制限
なく、要求される性能、取付位置に適合する形状、外観
等を配慮して定められるが、例えば図1〜図3に示す構
造とすることができる。
【0036】図1においてエアバッグ収納用カバー1は
平板部1aと、該平板部1aの背面に形成されたリブ1
bとからなり、図においては、リブ1bは平行四辺形状
に形成されている。また、リブ1bの壁体には、図2、
図3に示すようにエアバッグ収納用カバーを車体に取り
付けるための小孔3、3が形成されると共に、平板部1
aには、リブ1bの連結部に沿ってリブ1b内方3辺に
ノッチを形成して脆弱部を設けている。
平板部1aと、該平板部1aの背面に形成されたリブ1
bとからなり、図においては、リブ1bは平行四辺形状
に形成されている。また、リブ1bの壁体には、図2、
図3に示すようにエアバッグ収納用カバーを車体に取り
付けるための小孔3、3が形成されると共に、平板部1
aには、リブ1bの連結部に沿ってリブ1b内方3辺に
ノッチを形成して脆弱部を設けている。
【0037】本発明のエアバッグ収納用カバーの平均肉
厚は1〜5mmである。但し、エアバッグ装置作動時に
容易に開裂するために脆弱な構造を設けることが必要で
あり、開裂部の肉厚は薄めに、好ましくは平均肉厚の5
0%以下の肉厚に設計することが適当である。エアバッ
グ収納用カバーの製造方法としては、通常の射出成形
法、又は、必要に応じて、ガスインジェクション成形
法、射出圧縮成形法、ショートショット発泡成形法等の
各種成形法を用いることができ、射出成形条件として
は、一般に100〜300℃、好ましくは150〜28
0℃の成形温度、50〜1,000kg/cm2 、好ま
しくは100〜800kg/cm2 の射出圧力、20〜
80℃、好ましくは20〜60℃の金型温度で成形す
る。
厚は1〜5mmである。但し、エアバッグ装置作動時に
容易に開裂するために脆弱な構造を設けることが必要で
あり、開裂部の肉厚は薄めに、好ましくは平均肉厚の5
0%以下の肉厚に設計することが適当である。エアバッ
グ収納用カバーの製造方法としては、通常の射出成形
法、又は、必要に応じて、ガスインジェクション成形
法、射出圧縮成形法、ショートショット発泡成形法等の
各種成形法を用いることができ、射出成形条件として
は、一般に100〜300℃、好ましくは150〜28
0℃の成形温度、50〜1,000kg/cm2 、好ま
しくは100〜800kg/cm2 の射出圧力、20〜
80℃、好ましくは20〜60℃の金型温度で成形す
る。
【0038】[III ]用途 この様にして得られたエアバッグ収納用カバーは、自動
車等の高速移動体が衝突事故等の際に、その衝撃や変形
を感知することにより作動し、膨張展開するエアバッグ
を収納するためのカバーである。具体的には、自動車の
運転席用、助手席用、後部座席用等の目的で使用される
エアバッグ収納用カバーとして用いられる。
車等の高速移動体が衝突事故等の際に、その衝撃や変形
を感知することにより作動し、膨張展開するエアバッグ
を収納するためのカバーである。具体的には、自動車の
運転席用、助手席用、後部座席用等の目的で使用される
エアバッグ収納用カバーとして用いられる。
【0039】
【実施例】本発明のエアバッグ収納用カバーを更に詳細
に説明するために、以下に実験例を示して具体的に説明
する。 [I]原材料 実施例及び比較例においては、下記に示す原材料を用い
た。
に説明するために、以下に実験例を示して具体的に説明
する。 [I]原材料 実施例及び比較例においては、下記に示す原材料を用い
た。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】[II]評価方法 これら実施例及び比較例における各種の評価は、以下に
示す通りの方法で行なった。但し(2)〜(5)におけ
る測定試料は、インラインスクリュータイプ射出成形機
(日本製鋼所(株)製射出成形機;N100B)を用い
て、射出圧力500kg/cm2 、射出温度220℃、
金型温度40℃にて、成形性(ゲート部層状剥離)と塗
装評価用の厚さ2mm×幅120mm×長さ80mm
と、曲げ弾性率用の厚さ4mm×幅10mm×長さ90
mm、及び、アイゾット衝撃強度用のノッチの付いた厚
さ4mm×幅10mm×長さ80mmに成形したピース
を用いた。また、(6)における測定測定試料はインラ
インスクリュータイプ射出成形機(東芝機械(株)製射
出成形機;IS220)を用いて、220℃の温度で図
1、図2及び図3に示す形状に成形したエアバッグ収納
用カバーにて評価を行なった。
示す通りの方法で行なった。但し(2)〜(5)におけ
る測定試料は、インラインスクリュータイプ射出成形機
(日本製鋼所(株)製射出成形機;N100B)を用い
て、射出圧力500kg/cm2 、射出温度220℃、
金型温度40℃にて、成形性(ゲート部層状剥離)と塗
装評価用の厚さ2mm×幅120mm×長さ80mm
と、曲げ弾性率用の厚さ4mm×幅10mm×長さ90
mm、及び、アイゾット衝撃強度用のノッチの付いた厚
さ4mm×幅10mm×長さ80mmに成形したピース
を用いた。また、(6)における測定測定試料はインラ
インスクリュータイプ射出成形機(東芝機械(株)製射
出成形機;IS220)を用いて、220℃の温度で図
1、図2及び図3に示す形状に成形したエアバッグ収納
用カバーにて評価を行なった。
【0045】(1)MFR(メルトフローレート:g/
10分) JIS−K−6758に準拠して温度230℃、荷重
2.16kgにて測定。 (2)曲げ弾性率(Mpa) JIS−K−7203に準拠してスパン間64mm、曲
げ速度2mm/minにて測定。
10分) JIS−K−6758に準拠して温度230℃、荷重
2.16kgにて測定。 (2)曲げ弾性率(Mpa) JIS−K−7203に準拠してスパン間64mm、曲
げ速度2mm/minにて測定。
【0046】(3)アイゾット衝撃強度(KJ/m2 ) JIS−K−7110に準拠したノッチ付き試験片を用
い−40℃にて測定。測定後試験片が両断しないものに
ついてはエアバッグ収納用カバーを成形し−40℃での
低温展開テストを実施し、試験片が破壊、両断したもの
については低温展開テストを実施しなかった。 (4)成形性(ゲート部層状剥離、変形) 0.8t×120mmのフィルムゲートを設けた、厚さ
2mm×幅120mm×長さ80mmの測定試料のゲー
ト切断後を観察し、ゲート部層状剥離及び、ゲート直下
の試料変形があるものを不良、ないものを良好とした。
い−40℃にて測定。測定後試験片が両断しないものに
ついてはエアバッグ収納用カバーを成形し−40℃での
低温展開テストを実施し、試験片が破壊、両断したもの
については低温展開テストを実施しなかった。 (4)成形性(ゲート部層状剥離、変形) 0.8t×120mmのフィルムゲートを設けた、厚さ
2mm×幅120mm×長さ80mmの測定試料のゲー
ト切断後を観察し、ゲート部層状剥離及び、ゲート直下
の試料変形があるものを不良、ないものを良好とした。
【0047】(5)塗装性評価 (a)碁盤目剥離試験 厚さ2mm、幅120mm、長さ80mmの測定試料
に、2液ウレタン塗料(藤倉化成社製レクラック770
M)を約30μm厚に塗装、乾燥後、その塗膜表面に片
刃カミソリを用いて直行する縦横11本ずつの平行線を
1mm間隔で引いて碁盤目を100個作る。その上にセ
ロハン粘着テープ(JIS−Z−1522)を充分圧着
し、塗膜面と約30度に保ちながら手前に一気に引き剥
がし、碁盤目に囲まれた部分の状態を観察して剥離しな
かった碁盤目の数を記録し、1個でも剥離した場合を不
良、全く剥離しなかった場合を良好とした。 (b)耐湿試験 塗装試片を50℃×95%RHの恒温、恒湿槽に240
時間放置後、碁盤目試験により評価した。
に、2液ウレタン塗料(藤倉化成社製レクラック770
M)を約30μm厚に塗装、乾燥後、その塗膜表面に片
刃カミソリを用いて直行する縦横11本ずつの平行線を
1mm間隔で引いて碁盤目を100個作る。その上にセ
ロハン粘着テープ(JIS−Z−1522)を充分圧着
し、塗膜面と約30度に保ちながら手前に一気に引き剥
がし、碁盤目に囲まれた部分の状態を観察して剥離しな
かった碁盤目の数を記録し、1個でも剥離した場合を不
良、全く剥離しなかった場合を良好とした。 (b)耐湿試験 塗装試片を50℃×95%RHの恒温、恒湿槽に240
時間放置後、碁盤目試験により評価した。
【0048】(6)展開テスト エアバッグ装置と塗装(藤倉化成社製レクラック770
M)を施した該収納用カバーを組み立てたエアバッグ装
置セットを展開テスト温度(−40℃、80℃)の恒温
槽内に1時間放置した後、展開テストを実施した。該カ
バーが割れて飛散する、又は、鋭利な形状に割れて正常
な展開が出来なかった、又は、取り付け部より引きちぎ
られた場合を不良とし、以上の様な不具合がなく、正常
な展開がなされた場合を良好とした。
M)を施した該収納用カバーを組み立てたエアバッグ装
置セットを展開テスト温度(−40℃、80℃)の恒温
槽内に1時間放置した後、展開テストを実施した。該カ
バーが割れて飛散する、又は、鋭利な形状に割れて正常
な展開が出来なかった、又は、取り付け部より引きちぎ
られた場合を不良とし、以上の様な不具合がなく、正常
な展開がなされた場合を良好とした。
【0049】[III ]実験例 実施例1〜15及び比較例1〜13 表1〜4に示す原材料を用い、表5〜8に示す配合組成
(重量部)にて配合し、この表5〜7に示す配合組成の
合計量100重量部に対して、フェノール系酸化防止剤
(チバガイギー社製「イルガノックス1010」)0.
1重量部を添加し、L/D=33、シリンダー径45m
mの二軸押出機(池貝製PCM45)にて200℃の温
度に設定して溶融混練しペレットを得た。このペレット
を上記の通り射出成形して、上記の評価を行なった。こ
れらの評価結果を表5〜8に示す。
(重量部)にて配合し、この表5〜7に示す配合組成の
合計量100重量部に対して、フェノール系酸化防止剤
(チバガイギー社製「イルガノックス1010」)0.
1重量部を添加し、L/D=33、シリンダー径45m
mの二軸押出機(池貝製PCM45)にて200℃の温
度に設定して溶融混練しペレットを得た。このペレット
を上記の通り射出成形して、上記の評価を行なった。こ
れらの評価結果を表5〜8に示す。
【0050】実施例14はフェノール系酸化防止剤(チ
バガイギー社製「イルガノックス1010」)0.1重
量部、更に、有機過酸化物として2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3(化
薬アクゾ社製「カヤヘキサAD」)を0.1重量部、架
橋助剤として、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート(三菱レイヨン社製「アクリエステルTMP」)を
0.2重量部添加し上記と同様の評価をした。その結果
を表6に示す。また、実施例15は塗装を施していない
収納用カバーを用いたエアバッグ装置セットを組立てて
上記と同様の展開テストを行なった。その結果を表6に
示す。
バガイギー社製「イルガノックス1010」)0.1重
量部、更に、有機過酸化物として2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3(化
薬アクゾ社製「カヤヘキサAD」)を0.1重量部、架
橋助剤として、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート(三菱レイヨン社製「アクリエステルTMP」)を
0.2重量部添加し上記と同様の評価をした。その結果
を表6に示す。また、実施例15は塗装を施していない
収納用カバーを用いたエアバッグ装置セットを組立てて
上記と同様の展開テストを行なった。その結果を表6に
示す。
【0051】
【表5】
【0052】
【表6】
【0053】
【表7】
【0054】
【表8】
【0055】
【発明の効果】本発明のエアバッグ収納用カバーは、通
常の射出成形機を用いて成形を行うことができ、しか
も、プライマーを必要とせずに1コート1ベークで塗装
皮膜が強固に固着した収納カバーを得ることができるの
で、自動車等の高速移動体の衝突事故の際に、その衝撃
や変形を感知し、膨張展開するエアバッグを収納するた
めのカバーとして有用なものである。
常の射出成形機を用いて成形を行うことができ、しか
も、プライマーを必要とせずに1コート1ベークで塗装
皮膜が強固に固着した収納カバーを得ることができるの
で、自動車等の高速移動体の衝突事故の際に、その衝撃
や変形を感知し、膨張展開するエアバッグを収納するた
めのカバーとして有用なものである。
【図1】本発明実施例のエアバッグ収納用カバーの斜視
図。
図。
【図2】図1のエアバッグ収納用カバーのA−A断面
図。
図。
【図3】図1のエアバッグ収納用カバーのB−B断面
図。
図。
1 エアバッグ収納用カバー 1a 平板部 1b リブ 2 脆弱部 3 取り付け用穴
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 53/02 C08L 53/02 // B29K 21:00
Claims (3)
- 【請求項1】 下記成分(A)〜成分(C)よりなる熱
可塑性エラストマー組成物を成形してなるエアバッグ収
納用カバー。 成分(A)スチレン・共役ジエンブロック共重合体の水素添加物: 5〜40重量% 成分(B)エチレン・ブテン共重合体ゴム及び/又はエチレン・プロピレン・ 非共役ジエン共重合体ゴム: 5〜40重量% 成分(C)オレフィン系樹脂: 90〜20重量% - 【請求項2】 成分(B)のエチレン・ブテン共重合体
ゴムのブテン含量が18重量%以上であり、エチレン・
プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴムのプロピレン含
量が20重量%以上でヨウ素価が5以上である請求項1
に記載のエアバッグ収納用カバー。 - 【請求項3】 成分(A)、(B)、(C)の合計10
0重量部当たり、成分(D)炭化水素系ゴム用軟化剤1
〜50重量部を含む請求項1又は2に記載のエアバッグ
収納用カバー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8310616A JPH10147670A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | エアバッグ収納用カバー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8310616A JPH10147670A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | エアバッグ収納用カバー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10147670A true JPH10147670A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=18007412
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8310616A Pending JPH10147670A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | エアバッグ収納用カバー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10147670A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000185617A (ja) * | 1998-12-24 | 2000-07-04 | Toyoda Gosei Co Ltd | 自動車用内装パネル |
-
1996
- 1996-11-21 JP JP8310616A patent/JPH10147670A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000185617A (ja) * | 1998-12-24 | 2000-07-04 | Toyoda Gosei Co Ltd | 自動車用内装パネル |
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