JPH10148128A - 直噴式ディーゼルエンジン - Google Patents

直噴式ディーゼルエンジン

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JPH10148128A
JPH10148128A JP8306244A JP30624496A JPH10148128A JP H10148128 A JPH10148128 A JP H10148128A JP 8306244 A JP8306244 A JP 8306244A JP 30624496 A JP30624496 A JP 30624496A JP H10148128 A JPH10148128 A JP H10148128A
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JP
Japan
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fuel
combustion chamber
main combustion
injection
diesel engine
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JP8306244A
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English (en)
Inventor
Shuji Kimura
修二 木村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B23/00Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
    • F02B23/02Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition
    • F02B23/06Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition the combustion space being arranged in working piston
    • F02B23/0645Details related to the fuel injector or the fuel spray
    • F02B23/0669Details related to the fuel injector or the fuel spray having multiple fuel spray jets per injector nozzle
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    • F02B23/06Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition the combustion space being arranged in working piston
    • F02B23/0672Omega-piston bowl, i.e. the combustion space having a central projection pointing towards the cylinder head and the surrounding wall being inclined towards the cylinder center axis
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直噴式ディーゼルエンジンにおいて、燃料噴
射方向を制御して空気利用率の向上をはかる。 【解決手段】 運転条件に応じて着火遅れ期間を長くす
る予混合気燃焼モード域を設定する直噴式ディーゼルエ
ンジンにおいて、主燃焼室5にピストン冠部15に対し
て円筒状に開口する入口部12を形成し、燃料噴射弁7
から燃料噴霧を主燃焼室5の入口部12に向けて噴射す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直噴式ディーゼル
エンジンの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディーゼルエンジンの低公害化お
よび高出力化の要求が強まっており、燃焼室の形状につ
いて種々の提案がなされている。
【0003】従来の直噴式ディーゼルエンジンの燃焼室
として、例えば図15に示すようなものがある(特開昭
63−162925号公報、参照)。
【0004】これについて説明すると、ピストン4の冠
部15に凹状に窪む主燃焼室5は、ピストン冠部15に
対して円筒状に開口する入口部12と、入口部12に対
して凹状に窪む窪み部13と、その底部中央から隆起す
る隆起部14によって画成される。
【0005】燃料噴射弁7はシリンダ中心線上に配置さ
れ、主燃焼室5の中央に臨んでいる。燃料噴射弁7は燃
料を噴射する複数の噴口を有し、各噴口から燃料噴霧を
主燃焼室5の窪み部13に向けて放射状に噴射するよう
になっている。
【0006】燃料噴霧の大部分が吸気流の乱れの大きい
窪み部13に到達することにより、主燃焼室5における
拡散燃焼が促進される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平7−
004287号公報では、運転条件に応じて着火遅れ期
間を大幅に長くし、燃料のほとんどを予混合気燃焼さ
せ、パティキュレートの発生を抑えるものが提案されて
いる。
【0008】しかし、図15に示す従来装置において、
燃料のほとんどを予混合気燃焼させようとする場合、燃
料噴射弁7から噴射される燃料噴霧が到達する領域が主
燃焼室5の窪み部13に設定されているため、主燃焼室
5に生起されるガス流動により燃料噴霧が主燃焼室5に
集まり、燃料を燃焼室5の全域に分散させることができ
ず、予混合気燃焼が十分に行われない。この結果、パテ
ィキュレート排出量を十分に抑えられないという問題点
があった。
【0009】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、直噴式ディーゼルエンジンの燃焼室におい
て、燃料噴射方向を制御して空気利用率の向上をはかる
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の直噴式
ディーゼルエンジンは、ピストンの冠部に凹状に窪む主
燃焼室と、ピストンとの間で燃焼室を画成する燃焼室天
井壁と、燃焼室天井壁に取付けられて燃料を主燃焼室に
向けて噴射する燃料噴射弁とを備え、運転条件に応じて
着火遅れ期間を長くする予混合気燃焼モード域を設定す
る直噴式ディーゼルエンジンにおいて、主燃焼室にピス
トンの冠部に対して円筒状に開口する入口部を形成し、
燃料噴射弁から燃料噴霧を主燃焼室の入口部に向けて噴
射する。
【0011】請求項2に記載の直噴式ディーゼルエンジ
ンは、請求項1に記載の発明において、前記主燃焼室に
円筒状の入口部に対して凹状に窪む窪み部を形成し、予
混合気燃焼モード域外で燃料噴射弁から燃料噴霧を主燃
焼室の窪み部に向けて噴射する。
【0012】請求項3に記載の直噴式ディーゼルエンジ
ンは、請求項1に記載の発明において、前記主燃焼室の
側壁を入口部に連続する円筒状に形成し、予混合気燃焼
モード域外で燃料噴射弁から燃料噴霧をピストンの冠部
に対する開口縁部から7mm下がった位置より下方の側
壁に向けて噴射する。
【0013】請求項4に記載の直噴式ディーゼルエンジ
ンは、請求項1から3のいずれか一つに記載の発明にお
いて、予混合気燃焼モード域で燃料噴射時期を圧縮上死
点後まで遅らせる。
【0014】
【発明の作用および効果】請求項1に記載の直噴式ディ
ーゼルエンジンにおいて、燃料噴射弁から噴射される燃
料噴霧を主燃焼室の入口部に衝突させ、入口部に衝突し
た燃料が主燃焼室の内外に拡散する。これにより、燃料
が燃焼室の全域に分散した状態で、着火遅れ期間を大幅
に長くすると、燃料のほとんどが予混合気燃焼し、パテ
ィキュレートの発生を有効に抑えることができる。
【0015】請求項2に記載の直噴式ディーゼルエンジ
ンにおいて、予混合気燃焼モード域に燃料噴射弁から燃
料噴霧を主燃焼室の入口部に向けて噴射することによ
り、燃料のほとんどが予混合気燃焼し、パティキュレー
トの発生を有効に抑えることができる。
【0016】予混合気燃焼モード域外で燃料噴射弁から
燃料噴霧を吸気流の乱れが大きい窪み部に向けて噴射す
ることにより、主燃焼室における拡散燃焼が促進される
とともに、主燃焼室の外側に飛散する燃料量が少なくな
る。この結果、シリンダ壁の近傍で生成される未燃焼H
Cやパティキュレートの発生量を抑えられるとともに、
高速時等における発生トルクの落ち込みを防止できる。
【0017】請求項3に記載の直噴式ディーゼルエンジ
ンにおいて、予混合気燃焼モード域に燃料噴射弁から燃
料噴霧を主燃焼室の入口部に向けて噴射することによ
り、燃料のほとんどが予混合気燃焼し、パティキュレー
トの発生を有効に抑えることができる。
【0018】予混合気燃焼モード域外において、ピスト
ンの冠部に対する開口縁部から7mm下がった位置より
下方に位置する主燃焼室の奥部に向けて燃料噴霧を噴射
することにより、主燃焼室に生起されるガス流動によっ
て拡散燃焼が促進されるとともに、主燃焼室の外側に飛
散する燃料量が少なくなる。この結果、シリンダ壁の近
傍で生成される未燃焼HCやパティキュレートの発生量
を抑えられるとともに、高速時等における発生トルクの
落ち込みを防止できる。
【0019】請求項4に記載の直噴式ディーゼルエンジ
ンにおいて、予混合気燃焼モード域で着火遅れ期間を長
くする手段として、燃料噴射時期を上死点後に制御する
ことにより、着火遅れ期間を大幅に長くすることが可能
となり、燃焼のほとんどが予混合気燃焼として、パティ
キュレートの発生を有効に抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
【0021】図3において、21はディーゼルエンジン
本体、23は吸気通路、25は排気通路、26は排気通
路25と吸気通路23とを連通するEGR通路、27は
制御負圧に応動するダイアフラム式のEGR弁である。
【0022】28は負圧制御弁で、コントロールユニッ
ト31からのデューティ信号に応じて負圧源からの一定
負圧を3段階に調整する。たとえば、負圧調整弁28へ
のOFFデューティ(一定周期のOFF時間割合)が最
大値で一定負圧がそのままEGR弁27に導入されると
きは、排出ガスの50%が還流される。これはEGR率
が100%に相当する。OFFデューティが段階的に小
さくなると、EGR弁27への制御負圧の減少によりE
GR弁開度が小さくなってEGR流量が少なくなる。つ
まり、OFFデューティを小さくするごとにEGR率が
60%、30%と小さくなる。こうして得られる3段階
のEGR率は、運転条件に対して図4のように設定して
いる。
【0023】EGR率をエンジン21の運転条件に応じ
て制御するため、マイコンからなるコントロールユニッ
ト31が設けられる。コントロールユニット31では、
アクセル開度(アクセルペダル開度)を検出するセンサ
32、エアフローメータ33からの信号と、後述するリ
ファレンスパルス、スケールパルスにもとづいてEGR
流量を段階的に制御する。
【0024】ところで、EGR率を大きくするとNOx
濃度を低減できるものの、その一方でパティキュレート
濃度が急激に上昇する傾向がある。
【0025】これに対処するため、コントロールユニッ
ト31では、パティキュレート濃度が上昇する可能性が
ある運転領域に対応して、燃料の噴射時期を上死点後ま
で遅らせる予混合気燃焼モード域を設定する。燃料の噴
射時期を上死点後まで遅らせることにより、噴射時期の
大幅な遅延によって吸気をより低温状態にし、予混合気
燃焼の比率を増大させ、パティキュレートの発生を抑制
する。
【0026】EGR率の特性(図4)と対比させて、図
5に燃料の噴射時期の特性を示すと、低回転域での中負
荷から高負荷にかけての予混合気燃焼モード域で噴射時
期を上死点後(+4ATDCと+2ATDC)に設定す
る。図5において中回転から高回転での中高負荷域にな
ると、エンジン回転数の増加とともに噴射時期を進めて
いる。これは着火遅れの時間が一定であっても、着火遅
れクランク角度(着火遅れ時間をクランク角度に換算し
た値)がエンジン回転数の増加に比例して大きくなるの
で、どんな回転数においても着火時期をほぼ一定に保つ
ためである。
【0027】一方、図5においてパティキュレートの発
生しない低負荷域ではパティキュレート発生を抑制する
必要がないことおよび炭化水素HCの急増を抑制するこ
とのため噴射時期を高負荷域より進めている。これは、
燃焼室壁温が低くなる低負荷域で高負荷域と同じ噴射時
期にすると、着火遅れ期間が長びくことに起因して着火
時期が遅れ燃焼温度が低下するためにかえってHC濃度
が大きくなるためである。
【0028】図2において、1はシリンダブロック、2
はシリンダ、4はピストン、5はピストン4の冠部15
に凹状に窪む主燃焼室である。
【0029】6はシリンダヘッド、8はシリンダヘッド
6に形成された吸気ポート、9は吸気ポート8を開閉す
る吸気バルブ、10はシリンダヘッド6に形成された排
気ポート、11は排気ポートを開閉する排気バルブであ
る。
【0030】シリンダヘッド1はピストン4との間で燃
焼室を画成する燃焼室天井壁を有する。燃焼室天井壁に
は主燃焼室5に燃料を放射状に噴射する燃料噴射弁7が
設置される。燃料噴射弁7はシリンダ中心線上に配置さ
れ、主燃焼室5の中央に臨んでいる。
【0031】燃焼室天井壁には燃料噴射弁7を取り囲む
ように2本の吸気バルブ9と、2本の排気バルブ11が
それぞれ設けられる。ピストン4が下降する吸気行程で
各吸気バルブ9が開かれるのに伴って各吸気ポート8か
らシリンダ2に空気を吸入し、この空気をピストン4で
圧縮し、ピストン4が上死点の近傍に達するときに燃料
噴射弁7から噴射される燃料を着火燃焼させる。燃焼し
たガスはピストン4が上昇する行程で各排気バルブ11
が開かれるのに伴って各排気ポート10に排出される。
これらの各行程が連続して繰り返される。ピストン4の
往復運動はコンロッド3を介してクランクシャフトの回
転運動に変換される。
【0032】図1にも示すように、ピストン4の冠部1
5は、シリンダ中心線に対して直交する平面状に形成さ
れる。ピストン冠部15は、主燃焼室5のまわりに環状
に広がり、ピストン4が上死点付近に到達するとき、シ
リンダヘッド6の燃焼室天井壁の間でシリンダ2内の空
気を圧縮して主燃焼室5に流入するスキッシュ流を生起
するスキッシュエリアを構成する。
【0033】主燃焼室5は、ピストン冠部15に対して
円筒状に開口する入口部12と、入口部12に対して凹
状に窪む窪み部13と、その底部中央から隆起する隆起
部14によって画成される。
【0034】入口部12はピストン冠部15に開口する
主燃焼室5の側壁の上部を構成している。入口部12は
ピストン4と同心の直円筒面状に形成される。したがっ
て、入口部12はその断面がピストン4の冠部15に対
して直交している。入口部12によってピストン冠部1
5と主燃焼室5の内壁面がつくるエッジ部が削除される
ため、ピストン4の熱負荷が過大になることを防止でき
る。
【0035】窪み部13は主燃焼室5の側壁の下部と底
壁の外周部を構成している。窪み部13はその断面が楕
円弧状に湾曲して形成される。窪み部13はピストン4
と同心の環状に延びる。
【0036】隆起部14は主燃焼室5の底面の中央部を
構成している。隆起部14はピストン4と同心の円錐面
状に隆起して形成される。
【0037】燃料噴射弁7は燃料を噴射する複数の噴口
を有し、各噴口から燃料噴霧を主燃焼室5に向けて放射
状に噴射するようになっている。
【0038】そして本発明の要旨とするところである
が、ピストン4が上死点近傍に達するとき、燃料噴射弁
7の各噴口か主燃焼室5の入口部12を指向するように
形成し、各噴口から噴射される燃料噴霧を主燃焼室5の
入口部12に衝突させる構成とする。
【0039】入口部12の高さ方向の幅は7mm程度に
設定される。燃料噴射弁から噴射される燃料噴霧がピス
トン4の冠部15に対する開口縁部から7mm下がった
位置より上方の領域に到達するようになっている。
【0040】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0041】ディーゼルエンジン21の燃焼は、着火遅
れ期間に形成される予混合気が一気に燃え上がる予混合
気燃焼と、この燃焼に引き続いて起こる燃焼速度が空気
と燃料の拡散速度によって制限される拡散燃焼とからな
る。所定の予混合気燃焼モード域において、燃料噴射時
期を上死点後に制御する構成により、着火遅れ期間を大
幅に長くすることが可能となり、燃料のほとんどが予混
合気燃焼し、パティキュレートの発生を有効に抑えるこ
とができる。
【0042】しかし、燃料噴射時期を圧縮上死点後に設
定する予混合気燃焼モード域において、燃料噴射弁7か
ら噴射される燃料噴霧が到達する領域が主燃焼室5の窪
み部13に設定された場合、主燃焼室5に生起されるガ
ス流動により燃料噴霧が主燃焼室5に集まり、燃料を燃
焼室の全域に分散させることができず、予混合気燃焼が
十分に行われない。この結果、図6に従来例の特性とし
て示すように、予混合気燃焼モード域においてパティキ
ュレート発生量が増加する。
【0043】本発明はこれに対処して、各噴口から噴射
される燃料噴霧を主燃焼室5の入口部12に衝突させる
構成により、入口部12に衝突した燃料が主燃焼室5の
内外に拡散し、燃料を燃焼室の全域に分散し、予混合気
燃焼が十分に行われる。この結果、図6に本発明の特性
を示すように、予混合気燃焼モード域において従来例に
比べてパティキュレート発生量を抑えられる。
【0044】図7はエンジン回転数と発生トルクの関係
を示している。低速高負荷域では窪み部13に向けて燃
料を噴射する従来例に比べて同等の発生トルクが得られ
る。しかし、高速高負荷域では従来例に比べて発生トル
クが低下するという問題点がある。これは高速高負荷域
に燃料の噴射期間が長くなり、主燃焼室5の外側に飛散
する燃料量が過大になり、出力性能が悪化するものと考
えられる。
【0045】これに対処する他の実施形態として、図9
に示すように設定された大噴射角域1において燃料噴射
弁7から燃料噴霧を主燃焼室5の入口部12に向けて噴
射し、小噴射角域2において燃料噴射弁7から燃料噴霧
を主燃焼室5の窪み部13に向けて噴射する構成として
もよい。
【0046】燃料噴射弁7は、図8に示すように、中空
の筒状ノズルボディ41の内部にニードル45が収装さ
れ、燃料ポンプから通路を介して圧送される燃料圧力に
応じてニードル45が段階的にリフトして燃料噴射を行
うようになっている。
【0047】ニードル45の内部に燃料噴射ポンプから
圧送される燃料を図中矢印で示すようにニードル45の
先端部に導く通孔44が形成される。通孔44の上端は
燃料室46に連通し、通孔44の下端はニードル45の
先端面に開口している。
【0048】ニードル45の先端部を直円柱形に形成さ
れる一方、ノズルボディ41にこの先端部を摺動可能に
嵌合させる円筒部54が形成される。
【0049】円筒部54の途中には燃料を噴射する複数
の第一噴口43が放射状に形成されるとともに、第一噴
口43より上方に位置して複数の第二噴口42が放射状
に形成される。
【0050】各第一噴口43のシリンダ中心線に対する
傾斜角度は、各第二噴口42のそれより大きく設定され
る。各第一噴口43から噴射される燃料噴霧は主燃焼室
5の入口部12に到達する一方、各第二噴口42から噴
射される燃料噴霧は主燃焼室5の窪み部13に到達す
る。
【0051】燃料ポンプから通路を介して燃料室46に
圧送される燃料圧力が低く、ニードル45のリフト量が
小さいと、燃料が第一噴口43のみから噴射供給され
る。一方、燃料室46に圧送される燃料圧力が高く、ニ
ードル45のリフト量が大きいと、燃料が第一噴口43
と第二噴口42から噴射供給される。
【0052】大噴射角域1において燃料が第一噴口43
のみから燃料が噴射され、燃料噴霧が主燃焼室5の入口
部12に到達する。一方、小噴射角域2において燃料が
第一噴口43と第二噴口42から噴射され、燃料噴霧の
大部分が主燃焼室5の窪み部13に到達する構成とす
る。
【0053】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0054】大噴射角域1において燃料が第一噴口43
のみから燃料が噴射され、燃料噴霧が主燃焼室5の入口
部12に到達することにより、入口部12に衝突した燃
料が主燃焼室5の内外に拡散し、燃料を燃焼室の全域に
分散させ、予混合気燃焼が十分に行われる。この結果、
図10に本発明の特性を示すように、従来例に比べて燃
料噴射時期が遅れる予混合気燃焼モード域においてパテ
ィキュレート発生量を十分に抑えられる。
【0055】小噴射角域2において燃料が第一噴口43
と第二噴口42から噴射され、燃料噴霧の大部分が吸気
流の乱れの大きい窪み部13に到達することにより、主
燃焼室5における拡散燃焼が促進されるとともに、主燃
焼室5の外側に飛散する燃料量が少なくなる。この結
果、シリンダ壁の近傍で生成される未燃焼HCやパティ
キュレートの発生量を抑えられるとともに、図11に示
すように、高速時に従来例と同等の発生トルクが得られ
る。
【0056】次に、図12に示す実施形態について説明
する。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0057】主燃焼室5は、ピストン冠部15に対して
円筒状に開口する入口部12と、入口部12に連続する
円筒状に形成された側壁17と、その底部中央から隆起
する隆起部14によって画成される。
【0058】入口部12はピストン冠部15に開口する
主燃焼室5の側壁17の上部を構成している。入口部1
2および側壁17はピストン4と同心の直円筒面状に形
成される。したがって、入口部12および側壁17はそ
の断面がピストン4の冠部15に対して直交している。
【0059】図9に示すように設定された大噴射角域1
において燃料噴射弁7から燃料噴霧を主燃焼室5の入口
部12に向けて噴射し、小噴射角域2において燃料噴射
弁7から燃料噴霧をピストン冠部15に対する開口縁部
からの距離Xが7mmとなる位置より下方の側壁17に
向けて噴射する構成とする。
【0060】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0061】大噴射角域1において、燃料噴霧が主燃焼
室5の入口部12に到達することにより、入口部12に
衝突した燃料が主燃焼室5の内外に拡散し、燃料を燃焼
室の全域に分散させ、予混合気燃焼が十分に行われる。
この結果、図13に本発明の特性を示すように、大噴射
角域1では燃料噴射時期が遅れる予混合気燃焼モード域
においてパティキュレート発生量を十分に抑えられる。
【0062】小噴射角域2において、ピストン4の冠部
15に対する開口縁部から7mm下がった位置より下方
に位置する主燃焼室5の奥部に向けて燃料噴霧を噴射す
ることにより、主燃焼室5に生起されるガス流動によっ
て拡散燃焼が促進されるとともに、主燃焼室5の外側に
飛散する燃料量が少なくなる。この結果、シリンダ壁の
近傍で生成される未燃焼HCやパティキュレートの発生
量を抑えられるとともに、図11に示すように、高速時
に発生トルクを高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すピストンの断面図。
【図2】同じくエンジンの断面図。
【図3】同じくシステム図。
【図4】同じく運転条件に応じてEGR率を設定した特
性図。
【図5】同じく運転条件に応じて燃料噴射時期を設定し
た特性図。
【図6】同じく燃料噴射時期とパーティキョレート排出
量の関係を測定した特性図。
【図7】同じくエンジン回転数と発生トルクの関係を測
定した特性図。
【図8】他の実施形態を示す燃料噴射弁の断面図。
【図9】同じく運転条件に応じて燃料噴射角度を設定し
た特性図。
【図10】同じく燃料噴射時期とパーティキョレート排
出量の関係を測定した特性図。
【図11】同じくエンジン回転数と発生トルクの関係を
測定した特性図。
【図12】さらに他の実施形態を示すピストンの断面
図。
【図13】同じく燃料噴射時期とパーティキョレート排
出量の関係を測定した特性図。
【図14】同じくエンジン回転数と発生トルクの関係を
測定した特性図。
【図15】従来例を示すピストンの断面図。
【符号の説明】
4 ピストン 5 主燃焼室 7 燃料噴射弁 12 入口部 13 窪み部 15 ピストン冠部 17 側壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 61/14 310 F02M 61/14 310D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンの冠部に凹状に窪む主燃焼室と、 ピストンとの間で燃焼室を画成する燃焼室天井壁と、 燃焼室天井壁に取付けられて燃料を主燃焼室に向けて噴
    射する燃料噴射弁とを備え、 運転条件に応じて着火遅れ期間を長くする予混合気燃焼
    モード域を設定する直噴式ディーゼルエンジンにおい
    て、 主燃焼室にピストンの冠部に対して円筒状に開口する入
    口部を形成し、 燃料噴射弁から燃料噴霧を主燃焼室の入口部に向けて噴
    射することを特徴とする直噴式ディーゼルエンジン。
  2. 【請求項2】前記主燃焼室に円筒状の入口部に対して凹
    状に窪む窪み部を形成し、 予混合気燃焼モード域外で燃料噴射弁から燃料噴霧を主
    燃焼室の窪み部に向けて噴射することを特徴とする請求
    項1に記載の直噴式ディーゼルエンジン。
  3. 【請求項3】前記主燃焼室の側壁を入口部に連続する円
    筒状に形成し、 予混合気燃焼モード域外で燃料噴射弁から燃料噴霧をピ
    ストンの冠部に対する開口縁部から7mm下がった位置
    より下方の側壁に向けて噴射する構成としたことを特徴
    とする請求項1に記載の直噴式ディーゼルエンジン。
  4. 【請求項4】予混合気燃焼モード域で燃料噴射時期を圧
    縮上死点後まで遅らせることを特徴とする請求項1から
    3のいずれか一つに記載の直噴式ディーゼルエンジン。
JP8306244A 1996-11-18 1996-11-18 直噴式ディーゼルエンジン Pending JPH10148128A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012031843A (ja) * 2010-06-29 2012-02-16 Mazda Motor Corp 自動車搭載用ディーゼルエンジン及びディーゼルエンジンの制御方法
JP2012219753A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Toyota Industries Corp 燃焼制御装置

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US9032930B2 (en) 2011-04-12 2015-05-19 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Combustion control device

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