JPH1014937A - 手術用顕微鏡 - Google Patents

手術用顕微鏡

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JPH1014937A
JPH1014937A JP8169833A JP16983396A JPH1014937A JP H1014937 A JPH1014937 A JP H1014937A JP 8169833 A JP8169833 A JP 8169833A JP 16983396 A JP16983396 A JP 16983396A JP H1014937 A JPH1014937 A JP H1014937A
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reflection
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Takashi Fukaya
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、脳神経外科のときの照明を減光して
そのまま眼科に用いたときに発生する観察像が暗いとい
う問題を解消し、簡便に各科の手術に共用できる手術用
顕微鏡を提供することにある。 【解決手段】本発明は同軸的照明方式を採用した手術用
顕微鏡において、被観察物体から対物レンズ1と接眼レ
ンズ4を介して観察者の眼に到る観察光路中に、ハーフ
ミラー8,12のいずれかを選択して設置し、照明用光
源6からの光束を前記ハーフミラー8,12で反射させ
て前記被観察物体に照射し前記被観察物体で反射した反
射光を前記ハーフミラー8,12で透過させるように設
定し、前記ハーフミラー8,12の透過と反射の光量割
合は異なり、前記観察光路中に設置したハーフミラー
8,12の透過と反射の光量割合を変更するようにした
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同軸的照明方式を
採用した手術用顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】元来、手術用顕微鏡は眼科治療において
の手術に多く用いられてきた。この手術用顕微鏡は眼底
を照明することによりその眼底から反射する赤色反射光
を得て観察がなされるものである。理想的な観察と手術
を行うためには照明光軸が観察光軸と同軸であることが
望ましい。このため、手術用顕微鏡おいては照明光軸を
観察光軸と同軸に配置した同軸的照明方式が採用されて
きた。
【0003】近年、各診療科において低侵襲の手術が盛
んに行われるようになってきており、その際の手術に手
術用顕微鏡を用いられることが多くなった。そして、同
軸的照明方式は例えば脳神経外科においての場合のよう
に小さな開頭部位から深い位置の患部を照明して観察す
る際に有効なものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、手術用顕微
鏡は各科によって架台のスタイルこそ異なるものの、観
察系そのものには差がないことから、各科の手術で共用
できる手術用顕微鏡の提供が望まれている。
【0005】従来の手術用顕微鏡における同軸的照明方
式としては特開昭63−27810号公報や特開平2−
143215号公報に記載されたものがあり、これらの
ものでは光源からの照明光束を半透過性の反射鏡で反射
させ、術部に照射している。脳神経外科の場合の照明は
術部に比較的強い光を当てているが、眼科の場合には網
膜光障害の予防の観点から術部に強い光を当てることに
は問題である。
【0006】脳神経外科の場合の照明を眼科の場合にそ
のまま使用することには支障があるため、照明光量を減
らさざるを得ない。一般的に照明光量を減す場合、光源
自体の発光量を減すか、または光源からの照明光束を絞
る方法が採用される。しかし、手術用顕微鏡においては
同軸的照明方式が採用されており、このような方式では
観察・照明の同軸光学路の途中に半透過性の反射鏡を介
在させる構造となるため、照明光量を減すと、術者に到
達する光量は光源を発した光量の1/4となり、観察像
が極端に暗くなるという問題が発生する。
【0007】以下、これらの関係を数値を用いて表す。
脳神経外科で使用するときの光源を発する光量を仮に
「100」とすると、術部に到達する光量は「50」、
術者に到達する光量は「25」となる。ここで、眼科で
使用するために光源を発する光量を「40」に減光する
と、術部に到達する光量は「20」、術者に到達する光
量は「10」となってしまう。つまり、脳神経外科の場
合に術者に到達する光量の半分にも満たない。このた
め、観察像が極端に暗いものとなってしまう。
【0008】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、例えば、脳神経外科のと
きの照明を減光してそのまま眼科に用いたときに発生す
る観察像が暗いという問題を解消し、簡便に各科の手術
に共用できる手術用顕微鏡を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は被観察物体から
対物光学系と接眼光学系を介して観察者の眼に到る観察
光路中に、光束の一部を透過し光束の一部を反射する光
透過反射部材を配置し、光源からの光束を前記光透過反
射部材で反射させて前記被観察物体に照射し前記被観察
物体で反射した反射光を前記光透過反射部材で透過させ
るように設定し、あるいは前記光源からの光束を前記光
透過反射部材で透過させて前記被観察物体に照射し前記
被観察物体で反射した反射光を前記光透過反射部材で反
射させるように設定した同軸的照明方式の手術用顕微鏡
において、前記光透過反射部材の透過と反射の光量割合
を変更する透過反射比率変更手段を具備したものであ
る。
【0010】前記構成により、光源からの照明光束を前
記光透過反射部材で反射させて被観察物体に照射し、被
観察物体からの観察光束を光透過反射部材で透過させて
観察する。
【0011】ここで、例えば、光源からの光束を光透過
反射部材で反射させて被観察物体に照射し被観察物体で
反射した反射光を前記光透過反射部材で透過させるよう
に設定した場合において、その光透過反射部材の透過と
反射の光量割合を例えば1対1と4対1とに変更できる
ものとする。そして、脳神経外科で使用するときの光透
過反射部材の透過と反射の光量割合を1対1とし、光源
を発する光量を「100」とすると、術部に到達する光
量は「50」、観察者の眼に到達する光量は「25」と
なる。次に、眼科で使用するときには透過反射比率変更
手段により、前記光透過反射部材の透過と反射の光量割
合を4対1に変更すると、術部に到達する光量は前記の
場合の半分以下の「20」となるが、観察者の眼に到達
する光量は前記の場合の半分以上の「16」となり、明
るさが確保される。
【0012】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>図1を参照して本発明の第1実施形態
を説明する。 (構成)図1中、1は手術用顕微鏡の対物光学系の対物
レンズであり、2は変倍レンズであり、3は結像光学系
の結像レンズである。4は接眼光学系の接眼レンズであ
り、これら対物レンズ1、変倍レンズ2、結像レンズ
3、及び接眼レンズ4によって観察光学系を構成してい
る。また、これらの部材は手術用顕微鏡のハウジング5
に内蔵されている。ここで、特に、変倍レンズ2、結像
レンズ3、および接眼レンズ4については紙面に垂直な
方向にずれて左右対となる2つのものが配置され、それ
ぞれが実体視観察用の左右の観察光軸を構成している。
前記対物レンズ1は左右の観察光軸のものに共用され
る。
【0013】手術用顕微鏡のハウジング5には照明用光
源6と照明用レンズ7が内蔵されており、これらによっ
て照明光学系を構成している。ここでの照明用光源6と
照明用レンズ7の部材は前記観察光学系の部材と一緒に
同一のハウジング5に組み込まれている。
【0014】前記対物レンズ1の前方には光束の一部を
透過し光束の一部を反射する光透過反射部材が着脱交換
自在に配設される。ここでの光透過反射部材にはハーフ
ミラーが用いられており、図1で示すものはその1つの
第1ハーフミラー8である。この第1ハーフミラー8の
透過と反射の光量割合は1対1である。第1ハーフミラ
ー8は第1着脱ハウジング9に内蔵されている。第1着
脱ハウジング9は前記ハウジング5側に設けたアリ溝1
0に係合する鳩尾部11を有する。そして、この鳩尾部
11をハウジング5側のアリ溝10に嵌め込んで係合さ
せることにより、第1着脱ハウジング9をハウジング5
側の所定の位置に装着させる。また、このような装着構
造であるため、第1着脱ハウジング9はハウジング5か
ら取り外すこともできる。
【0015】また、前記第1ハーフミラー8とは別に第
2ハーフミラー12(図示せず)が用意されている。こ
の第2ハーフミラー12は透過と反射の光量割合が4対
1であり、この第2ハーフミラー12は第2着脱ハウジ
ング13(図示せず)に内蔵されている。そして、この
第2着脱ハウジング13も、前記第1着脱ハウジング9
と同様、ハウジング5側のアリ溝10に係合する同様な
鳩尾部11を有し、その鳩尾部11を介してハウジング
5側の所定の位置に装着されるようになっている。つま
り、別種のハーフミラー8,12はそれぞれを内蔵した
ハウジング9,13を交換することにより所定の位置に
装着され、前記光透過反射部材の透過と反射の光量割合
を変更する透過反射比率変更手段を構成している。
【0016】(作用)脳神経外科手術においては、第1
ハーフミラー8を装着して手術用顕微鏡を使用する。被
観察物体の術部14を観察する場合、光源6を発した照
明光は照明用レンズ7により集束した光束となり、第1
ハーフミラー8で一部の光束が反射して術部14に落射
される。照明されることにより術部14から発した光は
その一部が前記第1ハーフミラー8を透過し、その後、
対物レンズ1、変倍レンズ2、結像レンズ3を順に介し
て結像面15に結像され、術者16はその結像を接眼レ
ンズ4を介して観察する。
【0017】ここで、光源6を発する光量を、仮に「1
00」とし、また、レンズなど光学部材による損失を零
とすると、術部14に到達する光量は第1ハーフミラー
8を介すことにより「50」となり、さらに術者16の
眼に到達する光量は再び第1ハーフミラー8を介すこと
から「25」となる。
【0018】次に、同じ手術用顕微鏡を眼科治療におい
ての手術等に用いる場合には、その第1着脱ハウジング
9をハウジング5から取り外し、その代わりに別の第2
着脱ハウジング13を装着する。第2着脱ハウジング1
3に内蔵する第2ハーフミラー12の透過と反射の光量
割合は4対1である。
【0019】そこで、前記同様に光源6を発する光量
を、「100」とすると、術部14に到達する光量は第
2ハーフミラー12を介すことにより「20」となり、
さらに術者16に到達する光量は、再び第2ハーフミラ
ー12を介すことにより「16」となる。このような状
態で眼科などの手術に用いられる。すなわち、眼科の場
合で術部14に到達する光量は脳神経外科の場合の半分
にも満たないにも拘らず、術者16の眼に到達する光量
は脳神経外科の半分を満たしている。
【0020】(効果)本実施形態では、透過反射比率変
更手段を、ハウジング5に対して、アリ溝10と鳩尾部
11を利用して、透過と反射の光量割合が1対1の第1
ハーフミラー8を内蔵した第1着脱ハウジング9と、透
過と反射の光量割合が4対1の第2ハーフミラー12を
内蔵した第2着脱ハウジング13とを交換して装着する
交換手段で構成しているので、従来の手術用顕微鏡に多
少の改良を加えるだけで実現できる。また、ハーフミラ
ー8,12の交換が簡単に実現できる。このハーフミラ
ー8,12の透過と反射の割合は1対1や4対1に限ら
なくても同様の効果が得られることは説明するまでもな
い。さらに別種のハーフミラーをさらに用意し、それと
交換して使用するようにしてもよい。
【0021】<第2実施形態>図2から図3を参照して
本発明の第2実施形態を説明する。 (構成)この実施形態の手術用顕微鏡においても前記第
1実施形態のものと同様、対物レンズ21を有する対物
光学系、、変倍レンズ22、結像レンズ23を有する結
像光学系、接眼レンズ24を有する接眼光学系を備えて
なる観察光学系が構成される。さらに、光源26と照明
レンズ27に対物レンズ21を加えて照明光学系を構成
している。そして、観察光学系と照明光学系の各要素が
手術用顕微鏡のハウジング25に内蔵されている。つま
り、手術用顕微鏡の観察光学系と照明光学系の各要素は
同一のハウジング25に組み込まれて設置されている。
【0022】ここでの変倍レンズ22、結像レンズ2
3、および接眼レンズ24も前記第1実施形態と同様、
紙面に垂直な方向にずれて左右対になって配置され、そ
れぞれが左右の観察光軸を構成する。また対物レンズ2
1は左右の観察光軸のものに共用される。
【0023】一方、対物レンズ21と変倍レンズ22の
中間に位置する観察光軸の途中において、照明光学系の
光軸は対物側から光源26側へ直角に屈曲して分岐す
る。そして、対物側では照明光学系の光軸と観察光学系
の光軸は前記共通の対物レンズ21を通り、同じ術部1
4に向かうように同軸的に配置されている。
【0024】対物レンズ21と変倍レンズ22の中間位
置には回転板28が設置されている。この回転板28は
前記観察光軸に対して45゜の角度で斜めに配置されて
いる。この回転板28は前記左右一対の観察光軸の対称
軸上の位置で照明光学系の光源26側の光軸が分岐する
位置を通る45゜の角度の軸を回転軸O1 として回動自
在に取り付けられている。回転板28の周辺部分は前記
ハウジング25の外に露出し、その露出部分で操作部2
9を形成している。
【0025】図3は回転軸O1 の方向から見た回転板2
8の表面図を示す。回転板28には前記対になって配置
された左右の観察光軸に相対する位置に対応して配置さ
れた一対の第1ハーフミラー31が設けられており、そ
の第1ハーフミラー31の透過と反射の光量割合は1対
1である。さらに回転板28には前記第1ハーフミラー
31に対して回転軸O1 を中心に90゜回転させた位置
において同じく左右の観察光軸に相対する位置に対応し
て配置された一対の第2ハーフミラー32が設けられて
いる。この第2ハーフミラー32の透過と反射の光量割
合は4対1である。
【0026】そして、この回転板28は第1ハーフミラ
ー31と第2ハーフミラー32を備えた透過反射比率変
更手段を構成するものであり、その回転板28を回転さ
せて、光路上に第1ハーフミラー31か第2ハーフミラ
ー32を位置させるべく切り換えることにより透過と反
射の光量割合を変更するようになっている。
【0027】(作用)この手術用顕微鏡を例えば脳神経
外科の手術に用いる場合には操作部29を操作して、回
転板28の第1ハーフミラー31を観察光軸上に位置さ
せて、被観察物体の術部14を観察する。このときに
は、まず、光源26を発した照明光は照明用レンズ27
によりアフォーカル光束となって第1ハーフミラー31
で反射し、対物レンズ21を通じて術部14に照射され
る。術部14から発した光は対物レンズ21を通り、第
1ハーフミラー31を透過した後、変倍レンズ22、結
像レンズ23を順に介して結像面15に結像される。術
者16はその結像を接眼レンズ24を介して観察する。
【0028】ここで、光源26を発する光量を「10
0」とし、また、レンズなど光学部材による損失を零と
すると、術部14に到達する光量は第1ハーフミラー3
1を介すことにより「50」となり、さらに術者16に
到達する光量は、再び第1ハーフミラー31を介すこと
により「25」となる。
【0029】一方、この同じ手術用顕微鏡を眼科治療に
おいての手術に用いる場合には、操作部29を操作し、
回転板28を回転軸O1 まわりに回転し、これまで観察
光軸上にあった第1ハーフミラー31の位置に第2ハー
フミラー32を位置させる。
【0030】ここで、前記同様、光源26を発する光量
を「100」とすると、術部14に到達する光量は、第
2ハーフミラー32を介すことにより「20」となり、
さらに、術者16に到達する光量は、再び第2ハーフミ
ラー32を介すことによって「16」となり、このよう
な状態で眼科などの手術に用いられる。すなわち眼科の
場合で術部14に到達する光量は脳神経外科の半分に満
たないにも拘らず、術者16の眼に到達する光量は脳神
経外科の半分を満たしている。
【0031】(効果)本実施形態は透過反射比率変更手
段を、透過と反射の光量割合が1対1の第1ハーフミラ
ー31と、透過と反射の光量割合が4対1の第2ハーフ
ミラー32を選択的に光学系に配置せしめるように回転
板28(すなわち配置変更手段)で構成しているので、
その変更操作が楽であり、術中における変更も可能であ
る。これは複数の診療科での手術に共用する際に非常に
便利である。
【0032】また、本実施形態では光源26、照明レン
ズ27および回転板28を、対物レンズ21と変倍レン
ズ22の間に配置したが、これを変倍レンズ22と結像
レンズ23の間に配置しても同様の効果が得られること
は説明するまでもない。
【0033】<第3実施形態>図4を参照して本発明の
第3実施形態を説明する。 (構成)この第3実施形態は前記第2実施形態とは透過
反射比率変更手段を構成する回転板28の構成のみが異
なる。それ以外の説明は原則として省略する。
【0034】図4は前記第2実施形態の図3に相当する
回転板28の状態を示しており、第2実施形態において
別々に配置されていた第1ハーフミラー31と第2ハー
フミラー32に対応する領域を部分的に透過と反射の光
量割合が異なる一体の1枚のハーフミラー41に置き換
えられたものである。すなわち、このハーフミラー41
は1つの中心線Pを境にして41Lの部分と41Rの部
分の左右の領域に分けられる。それぞれの領域41L,
41Rではいずれも回転軸O1 を中心にして矢印42
L、42Rに向かうに従い連続的に同じ傾向で透過の光
量割合が増加し、反射の光量割合が減少すべく構成され
ている。例えば、点対称的な一対の波線の第1部分43
は透過と反射の光量割合が1対1とし、また、別の位置
で点対称的な一対の波線の第2部分44は透過と反射の
光量割合が4対1となっている。その間の部分は透過と
反射の光量割合が1対1から4対1の光量割合まで連続
的に変化するようになっている。
【0035】(作用)まず、前記回転板28を回動し
て、破線の第1部分43を前記左右の対に観察光軸に対
応位置させると、その破線の第1部分43の透過と反射
の光量割合が1対1であるから前記第2実施形態と同様
に脳神経外科などの手術に用いるのに適する状態にな
る。
【0036】また、回転板28を回動操作して、他の破
線の第2部分44を前記左右の対に観察光軸に対応位置
させると、その第2部分44の透過と反射の光量割合が
4対1であるから前記第2実施形態と同様に、眼科など
の手術に用いるのに適する状態になる。
【0037】もちろん、透過と反射の光量割合はその回
転板28の回転角度によって選ぶことができる。このよ
うにして回転板28の回転角度により任意の透過と反射
の光量割合が選択でき、最適な状態で観察することが可
能である。
【0038】(効果)第2実施形態の効果に加えて、任
意の透過と反射の光量割合が得られるようになったの
で、手術での応用範囲が広がる。
【0039】<第4実施形態>図5を参照して本発明の
第4実施形態を説明する。 (構成)この第4実施形態は前記第2実施形態とは透過
反射比率変更手段を構成する回転板28の構成のみが異
なる。それ以外の説明は原則として省略する。
【0040】すなわち、回転板28は、前記第2実施形
態に配置されていた第1ハーフミラー31に相当する部
分が穴部51Hと反射部51Mの面積比の等しい穴あき
の第1全反射ミラー51とし、また第2ハーフミラー3
2に相当する部分が穴部52Hと反射部52Mの面積比
が4対1の穴あきの第2全反射ミラー52に置き換えら
れたものである。
【0041】(作用)まず、脳神経外科手術において使
用する場合、前記回転板28を回動して、第1全反射ミ
ラー51を前記左右の観察光軸に対応位置させる。ここ
で、光源26を発する光量を仮に「100」とし、ま
た、レンズなど光学部材による損失を零として考える
と、光源26を発した光は照明レンズ27を介してアフ
ォーカル光束となって進み、穴あきの第1全反射ミラー
51の反射部51Mで反射し、光量が「50」となり、
術部14を照明する。
【0042】一方、術部14からの観察光束も対物レン
ズ21を介してアフォーカル光束となるものとして穴あ
きの第1全反射ミラー51の穴部51Hを介すことか
ら、その光量は「25」になる。以上の如く光量比がア
フォーカル光束中の断面積比となるので、穴あき第1全
反射ミラー51は光量の点で前記第1ハーフミラー31
と同じ作用をもたらす。
【0043】次に、この手術用顕微鏡を眼科治療の手術
に用いる場合には、前記回転板28を回動して、第2全
反射ミラー52を前記左右の観察光軸に対応位置させ
る。ここで、前記同様に光源26を発する光量を「10
0」とする。光源26を発した光は照明レンズ27を介
してアフォーカル光束となって穴あきの第2全反射ミラ
ー52の反射部52Mで反射し、光量が「20」とな
り、術部14を照明する。一方、術部14からの観察光
束も対物レンズ21を介してアフォーカル光束となるも
のとして穴あき全反射ミラー52の穴部52Hを通過
し、その光量が「16」になる。
【0044】以上の如く、アフォーカル光束中の面積比
となるので、穴あきの第2全反射ミラー52は光量の点
で前記第2ハーフミラー32と同じ作用をもたらす。 (効果)本実施形態はハーフミラーを使用しないので、
コーティング面の光の散乱がなく、観察像が鮮明であ
る。また、観察光束は穴部51H,52Hにより絞られ
ているので術部側の焦点深度が深くなる。
【0045】<第5実施形態>図6から図8を参照して
本発明の第5実施形態を説明する。 (構成)図6中、61は手術用顕微鏡の対物光学系の対
物レンズである。62は変倍レンズであり、この変倍レ
ンズ62に続けて、第1プリズム63、第2プリズム6
4、第3プリズム65、第4プリズム66及び第5プリ
ズム67のプリズム群が配置されている。
【0046】そして、第1プリズム63は図7から明ら
かなように図6において紙面奥行き方向に光束を偏向せ
しめる。第2プリズム64は図8から明らかなように図
6において上方に光束を偏向せしめる。第3プリズム6
5は図6において水平な紙面左側方向に光束を偏向せし
める。第4プリズム66は図7から明らかなように図6
において紙面手前方向に光束を偏向せしめる。第5プリ
ズム67は図8から明らかなように図6において上方に
光束を偏向せしめる。
【0047】図6において第5プリズム67の上方には
結像光学系の結像レンズ68が設置され、この結像レン
ズ68の上方には接眼光学系の接眼レンズ69が設置さ
れている。これらの光学部材によって観察光学系が構成
されている。そして、観察光学系の部材は手術用顕微鏡
のハウジング70に内蔵されている。ここで、前記変倍
レンズ62、結像レンズ68および接眼レンズ69は図
7及び図8から明らかなように図6の紙面に垂直な方向
にずれて2つずつ配置され、左右の観察光軸を形成して
いる。
【0048】さらに前記ハウジング70には照明用光源
71、照明用レンズ72及び照明用プリズム73が内蔵
されており、この照明用光源71、照明用レンズ72及
び照明用プリズム73は前述した対物レンズ61を通じ
て光源71からの照明光を照射する照明光学系を構成し
ている。従って、照明光学系の対物側部分と観察光学系
の対物側部分は同軸的に配置されている。
【0049】また、術部14から対物レンズ61に到る
観察光軸および照明光軸を術部14と観察者の眼を結ぶ
直線に対してある角度θを持たせて配置されている。さ
らに、対物レンズ61と変倍レンズ62の間に位置し、
照明用プリズム73の出射光軸上に位置する個所には前
記第2実施形態と同一の回転板28が配置されている。
回転板28の回転軸O1 は照明用プリズム73の出射光
軸上で、かつ対物レンズ61の光軸と変倍レンズ62の
光軸の交点を通る。また、回転板28に配置された第1
ハーフミラー31の透過と反射の光量割合は第2実施形
態と同様に1対1とするが、ここでの第2ハーフミラー
32の透過と反射の光量割合を1対4とする。回転板2
8の操作部29は前記同様、ハウジング70から外に露
出している。
【0050】(作用)この手術用顕微鏡を例えば脳神経
外科の手術に用いる場合には図2で示すように回転板2
8を回転操作して第1ハーフミラー31を観察光軸上に
位置させて、被観察物体の術部14を観察する。
【0051】まず、光源71を発した光は照明レンズ7
2を介してアフォーカルな光束となり、照明プリズム7
3、第1ハーフミラー31、対物レンズ61を順に介し
て集束する照明光となり、術部14に照射される。術部
14から反射した観察光は対物レンズ61、第1ハーフ
ミラー31、変倍レンズ62、第1〜第5プリズム63
〜67、結像レンズ68を順に介して結像面75に結像
され、術者16はその結像を接眼レンズ69を介して観
察する。
【0052】ここで、光源71を発する光量を仮に「1
00」とし、またレンズなど光学部材による損失を零と
すると、術部14に到達する光量は第1ハーフミラー3
1を介すことにより「50」となり、さらに術者16の
眼に到達する光量は、再び第1ハーフミラー31を介す
ことにより「25」となる。
【0053】次に、同じ手術用顕微鏡を例えば眼科治療
においての手術に用いる場合には、回転板28を回転操
作し、第2ハーフミラー32を光路上に位置させる。こ
こで、前記同様に光源71を発する光量を同じく「10
0」とすると、術部14に到達する光量は第2ハーフミ
ラー32を介すことにより「20」となり、さらに術者
16の眼に到達する光量は再び第2ハーフミラー32を
介すことにより「16」となり、このような状態で眼科
などの手術に用いられる。すなわち、眼科の場合で術部
14に到達する光量は脳神経外科の半分に満たないにも
かかわらず、術者16の眼に到達する光量は脳神経外科
の半分を満たしている。
【0054】(効果)本実施形態は一部を透過し一部を
反射する光透過反射部材であるハーフミラー31,32
の反射側に観察光学系を配置して第2実施形態と同様の
効果を得た。また、本実施形態は術部から、対物レンズ
や変倍レンズから成る対物光学系、結像レンズや接眼レ
ンズから成る接眼光学系を介して観察者の眼に到る観察
光路中に、光束の一部を透過し、他の一部を反射する光
透過反射部材を配置し、術部からの観察光束を前記光透
過反射部材で反射させて観察すると共に、光源からの照
明光束を同じく前記光透過反射部材で透過させて術部に
照射する同軸照明を有した手術用顕微鏡において、術部
から対物レンズに到る観察光軸および照明光軸を、術部
と観察者眼を結ぶ直線に対してある角度θをもたせるこ
とにより、光透過反射部材の上方で照明光束と観察光束
が重なるのを防止することができる。さらに、前記変倍
レンズを前記術部と観察者眼を結ぶ直線上以外に配置し
ているので、従来の同軸照明を有した手術用顕微鏡の欠
点である鏡体長αの延長、すなわち作業空間の減少を防
止することができる。
【0055】[付記] (1)被観察物体から対物光学系と接眼光学系を介して
観察者の眼に到る観察光路中に、光束の一部を透過し光
束の一部を反射する光透過反射部材を配置し、光源から
の光束を前記光透過反射部材で反射させて前記被観察物
体に照射し前記被観察物体で反射した反射光を前記光透
過反射部材で透過させるように設定し、あるいは前記光
源からの光束を前記光透過反射部材で透過させて前記被
観察物体に照射し前記被観察物体で反射した反射光を前
記光透過反射部材で反射させるように設定した同軸的照
明方式の手術用顕微鏡において、前記光透過反射部材の
透過と反射の光量割合を変更する透過反射比率変更手段
を具備したことを特徴とする手術用顕微鏡。
【0056】(2)前記透過反射比率変更手段は、ある
透過と反射の光量割合をもつ光透過反射部材を含む部分
を、別の透過と反射の光量割合をもつ光透過反射部材を
含む部分と交換可能な交換手段で構成されたことを特徴
とする第1項に記載の手術用顕微鏡。
【0057】(3)前記透過反射比率変更手段は、領域
によって異なる透過と反射の光量割合をもつ光透過反射
部材と、前記光透過反射部材の前記領域を所定の位置に
選択的に配置させることが可能な配置変更手段とで構成
されたことを特徴とする第1項に記載の手術用顕微鏡。
【0058】(4)前記光透過反射部材は、ハーフミラ
ーで構成されたことを特徴とする第2〜3項に記載の手
術用顕微鏡。 (5)前記光透過反射部材は、穴あきミラーで構成され
たことを特徴とする第2〜3項に記載の手術用顕微鏡。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、被観察物
体から対物光学系と接眼光学系を介して観察者の眼に到
る観察光路中に、光束の一部を透過し光束の一部を反射
する光透過反射部材を配置し、光源からの光束を前記光
透過反射部材で反射させて前記被観察物体に照射し前記
被観察物体で反射した反射光を前記光透過反射部材で透
過させるように設定し、あるいは前記光源からの光束を
前記光透過反射部材で透過させて前記被観察物体に照射
し前記被観察物体で反射した反射光を前記光透過反射部
材で反射させるように設定した同軸的照明方式の手術用
顕微鏡において、前記光透過反射部材の透過と反射の光
量割合を変更する透過反射比率変更手段を具備したもの
であるから、被観察物体を照射する光量を変更しても被
観察物体から観察者の眼に到達する光量を確保すること
ができる。従って、例えば、脳神経外科などの手術の際
に比べて同軸照明の照明光量を落としてそのまま眼科な
どの手術に用いても明るい観察像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る手術用顕微鏡の概略的な構
成の説明図。
【図2】第2実施形態に係る手術用顕微鏡の概略的な構
成の説明図。
【図3】同じく第2実施形態に係る手術用顕微鏡の回転
板の平面図。
【図4】第3実施形態に係る手術用顕微鏡の回転板の平
面図。
【図5】第4実施形態に係る手術用顕微鏡の回転板の平
面図。
【図6】第5実施形態に係る手術用顕微鏡の概略的な構
成を示す側面図。
【図7】同じく第5実施形態に係る手術用顕微鏡の概略
的な構成を示す上面図。
【図8】同じく第5実施形態に係る手術用顕微鏡の概略
的な構成を示す正面図。
【符号の説明】
1…対物レンズ、2…変倍レンズ、3…結像レンズ、4
…接眼レンズ、5…ハウジング、6…照明用光源、7…
照明用レンズ、8…第1ハーフミラー、9…第1着脱ハ
ウジング、12…第2ハーフミラー、13…第2着脱ハ
ウジング。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被観察物体から対物光学系と接眼光学系を
    介して観察者の眼に到る観察光路中に、光束の一部を透
    過し光束の一部を反射する光透過反射部材を配置し、光
    源からの光束を前記光透過反射部材で反射させて前記被
    観察物体に照射し前記被観察物体で反射した反射光を前
    記光透過反射部材で透過させるように設定し、あるいは
    前記光源からの光束を前記光透過反射部材で透過させて
    前記被観察物体に照射し前記被観察物体で反射した反射
    光を前記光透過反射部材で反射させるように設定した同
    軸的照明方式の手術用顕微鏡において、 前記光透過反射部材の透過と反射の光量割合を変更する
    透過反射比率変更手段を具備したことを特徴とする手術
    用顕微鏡。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003149559A (ja) * 2001-09-07 2003-05-21 Leica Microsystems (Schweiz) Ag 照明差込入射部を有する顕微鏡
JP2005118561A (ja) * 2003-10-14 2005-05-12 Carl Zeiss Ag 照明−および観察装置
JP2009297073A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Topcon Corp 手術用顕微鏡
JP2019502430A (ja) * 2015-12-17 2019-01-31 ノバルティス アーゲー 眼科手術用照明のためのビームガイド

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