JPH10149561A - 光学ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents

光学ピックアップ及び光ディスク装置

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JPH10149561A
JPH10149561A JP8304824A JP30482496A JPH10149561A JP H10149561 A JPH10149561 A JP H10149561A JP 8304824 A JP8304824 A JP 8304824A JP 30482496 A JP30482496 A JP 30482496A JP H10149561 A JPH10149561 A JP H10149561A
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JP
Japan
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light
optical
prism
optical disc
semiconductor substrate
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JP8304824A
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Masanori Iwasaki
正則 岩崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一体型の受発光装置を利用した簡単な構成に
より、二層式光ディスクの二つの信号記録面を同時に再
生できるようにすること。 【解決手段】 受発光装置21からのレーザ光を光ディ
スクの記録面上に集束させると共に、光ディスクの記録
面からの戻り光を前記受発光装置に導入する光集束手段
22と、上記受発光装置と光ディスクとの間の光路中に
配設され、受発光装置からの光ビームのうち、第一の光
成分に対してレンズとして作用し、第二の光成分に対し
てそのまま透過させることにより、光集束手段を介して
二層式光ディスク35の二つの信号記録面35a,35
bに対してそれぞれ集光させる偏光分離手段24とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二層式光ディスク
に対応して、回転する光ディスクの信号記録面に対して
光を照射して、戻り光を検出する、光学ピックアップ及
び光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクを再生するための光学
ピックアップは、例えば、図13に示すように構成され
ている。図13において、光学ピックアップ1は、対物
レンズ2と、ベース部(図示せず)上に固定配置された
受発光装置3と、光学系4とを含んでいる。
【0003】光学ピックアップ1は、対物レンズ2がフ
ォーカシング方向及びトラッキング方向に移動されるこ
とにより、受発光装置3から出射されたレーザ光を光学
系4及び対物レンズ2を介して、対物レンズ2の上方で
回転駆動される光ディスク5の信号記録面5a上のある
一点に集束させ、光ディスク5の信号記録面5aからの
レーザ光(戻り光)を対物レンズ2及び光学系4を介し
て受発光装置3内に入射させる。
【0004】ここで、光学系4は、受発光装置3から出
射されたレーザ光を対物レンズ2に導き、また、光ディ
スク5からの戻り光を対物レンズ2から受発光装置3に
導くもので、図示の場合、二つの光路折曲げ用ミラー4
a,4bから構成されている。また、図示しない二軸ア
クチュエータにより、対物レンズ2がフォーカシング方
向及びトラッキング方向に移動調整されることにより、
受発光装置3から出射されたレーザ光は、光学系4の光
路折曲げ用ミラー4a,4bそして対物レンズ2を介し
て、光ディスク5の信号記録面に集束するようになって
いる。光ディスク5の信号記録面からの戻り光は、対物
レンズ2及び光学系のミラー4a,4bを介して、受発
光装置3に入射される。
【0005】上記受発光装置3は、図14に示すよう
に、第一の半導体基板3a上に光出力用の第二の半導体
基板3bが載置され、この第二の半導体基板3b上に発
光素子としての半導体レーザ素子3cが搭載されてい
る。半導体レーザ素子3cの前方の第一の半導体基板3
a上には、台形形状のマイクロプリズム3dが、その半
透過面としての傾斜面を半導体レーザ素子3c側に対向
させて、設置されている。これにより、半導体レーザ素
子3cから第二の半導体基板3bの表面に沿って出射し
た光ビームは、マイクロプリズム3dの傾斜面にて反射
されて、上方に向かって進み、光学系4のミラー4aに
向かって進むことになる。そして、ミラー4aにより反
射された光ビームは、さらに光学系4のミラー4bによ
り反射された後、対物レンズ2を介して、光ディスク5
の信号記録面5aに集束される。
【0006】光ディスク5の信号記録面5aからの戻り
光は、再び、対物レンズ2,光学系4のミラー4b,4
aを介して、マイクロプリズム3dの傾斜面から、マイ
クロプリズム3d内に入射し、マイクロプリズム3dの
底面に達する。このマイクロプリズム3dの底面に達し
た戻り光は、一部がこの底面を透過すると共に、一部が
この底面で反射され、マイクロプリズム3dの上面に向
かって進む。
【0007】ここで、マイクロプリズム3dの戻り光入
射位置の下部の第一の半導体基板3a上には、第一の光
検出器3eが形成されている。また、上記底面で反射さ
れた戻り光は、マイクロプリズム3dの上面にて反射さ
れて、再びマイクロプリズム3dの底面に入射される。
そして、マイクロプリズム3dの上面で反射された戻り
光の入射されるマイクロプリズム3dの底面部分の下部
の第一の半導体基板3aには、第二の光検出器3fが形
成されている。上記第一の光検出器3e,第二の光検出
器3fは、それぞれ複数のセンサブロックに分割されて
おり、各センサブロックの検出信号がそれぞれ独立して
出力されるようになっている。尚、第二の半導体基板3
b上には、半導体レーザ素子3cの出射側とは反対側
に、第三の光検出器3gが備えられている。この第三の
光検出器3gは、半導体レーザ素子3cの発光強度をモ
ニタするためのものである。
【0008】このように構成された光学ピックアップ1
によれば、受発光装置3の半導体レーザ素子3cから出
射されたレーザ光は、マイクロプリズム3dの傾斜面に
入射し、この傾斜面で、反射される。マイクロプリズム
3dの傾斜面で反射されたレーザ光は、光学系4のミラ
ー4a,4b及び対物レンズ2を介して、光ディスク5
の信号記録面5aの所望のトラック位置のある一点に集
束される。光ディスク5からの戻り光は、再び、対物レ
ンズ2,光学系4のミラー4b,4aを介して、受発光
装置3のマイクロプリズム3dの傾斜面に入射し、この
傾斜面を透過することにより、マイクロプリズム3d内
に進む。
【0009】マイクロプリズム3d内に入射した戻り光
は、このマイクロプリズム3dの底面に達する。この底
面に入射した戻り光は、一部が透過すると共に、一部が
マイクロプリズム3dの上面方向に反射される。底面を
通過した戻り光は、第一の光検出器3eに入射され、他
方、底面で反射された戻り光は、マイクロプリズム3d
の上面で反射され、マイクロプリズム3dの底面を通過
して、第二の光検出器3fに入射する。
【0010】このように戻り光が、第一の光検出器3e
及び第二の光検出器3fに入射するので、光検出器3e
及び3fの各センサブロックからの検出信号に基づい
て、再生信号や、例えばいわゆる差動3分割法(D−3
DF法)により、フォーカスエラー信号が検出され、ま
た第一の光検出器3eの各センサ部の検出信号の差に基
づいて、トラッキングエラーが検出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、光デ
ィスクは、コンピュータの補助記憶装置,音声・画像情
報のパッケージメディア等として、高密度化が進められ
ており、この高密度化を実現するために、所謂二層式光
ディスクが開発されている。このような二層式光ディス
クは、ディスク基板に対して、所定の間隔で設けられた
二つの信号記録面を備えており、再生の際には、例えば
図10に示した光学ピックアップ1を使用して、対物レ
ンズ2による集光位置に、光ディスクの二つの信号記録
面を選択的に配置することにより、何れか一方の信号記
録面の情報信号を再生するようにしている。
【0012】このため、従来の光学ピックアップ1にお
いては、二層式光ディスクの二つの信号記録面を同時に
再生することはできず、何れか一方の信号記録面を選択
的に再生しなければならないという問題があった。これ
に対して、二層式光ディスクの各信号記録面に対して、
それぞれ専用の光学ピックアップを配設して、双方の信
号記録面を同時に再生することも可能であるが、二組の
光学ピックアップが必要となるため、構造が複雑にな
り、コストが高くなってしまうと共に、光ディスク装置
全体が大型になってしまうという問題があった。
【0013】本発明は、以上の点に鑑み、受発光素子を
利用した簡単な構成により、二層式光ディスクの二つの
信号記録面を同時に再生できるようにした、光学ピック
アップ及び光ディスク装置を提供することを目的として
いる。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、受発光装置と、前記受発光装置から出射されたレ
ーザ光を光ディスクの記録面上に集束させて照射すると
ともに、前記光ディスクの記録面からの戻り光を前記受
発光装置に導入する光集束手段と、前記受発光装置と光
集束手段との間の光路中に配設され、光源からの光ビー
ムのうち、第一の光成分に対してレンズとして作用し、
第二の光成分に対してそのまま透過させることにより、
光集束手段を介して二層式光ディスクの二つの信号記録
面に対してそれぞれ集光させる偏光分離手段とを備えて
おり、前記受発光装置が、第一の半導体基板上に形成さ
れた光検出器と、前記第一の半導体基板上に搭載された
第二の半導体基板上に形成された発光素子と、前記発光
素子から出射されたレーザ光が入射する光路分岐面に形
成され、このレーザ光を分離する光分離膜と、第一の半
導体基板に対向する面に形成された半透過膜を有する、
複屈折性材料から成るプリズムとを含んでいて、前記光
検出器が、前記光路分岐面の光分離膜を透過し、前記プ
リズム内を通って半透過膜を透過したレーザ光を受光す
る第一の受光部と、この半透過膜で反射され且つプリズ
ムの反対側の面で反射された、プリズム入射の際に分離
された前記第一の光成分,第二の光成分をそれぞれ受光
する第二及び第三の受光部を有する構成とした、光学ピ
ックアップによって、達成される。
【0015】上記構成によれば、光源と光ディスクとの
間に、光源からの光ビームのうち、第一の光成分と第二
の光成分を分離する偏光分離手段が配設されていると共
に、光分離膜により分離された光路中に、光ディスクの
各信号記録面からの戻り光のうち、第一の光成分と第二
の光成分を分離する複屈折性材料から成るプリズムが配
設されることになる。
【0016】これにより、光源からの光ビームのうち、
第一の光成分は、偏光分離手段で分離されて、光ディス
クの一方の信号記録面に集束される。そして、この第一
の光成分は、この信号記録面で反射された後、戻り光と
して、光分離膜により分離され、プリズムへの入射の際
に、その複屈折性に基づいて、第一の屈折角で屈折す
る。そして、屈折光のうち、一部が半透過膜を透過して
光検出器の第一の受光部に入射すると共に、一部が半透
過膜で反射され、さらにプリズムの反対側の面で反射さ
れることにより、第二の受光部に導かれるようになって
いる。
【0017】これに対して、光源からの光ビームのう
ち、第二の光成分は、偏光分離手段で分離されて、光デ
ィスクの他方の信号記録面に集束される。そして、この
第二の光成分は、この信号記録面で反射された後、戻り
光として、光分離膜により分離され、プリズムへの入射
の際に、その複屈折性に基づいて、第二の屈折角で屈折
する。そして、屈折光のうち、一部が半透過膜を透過し
て光検出器の第一の受光部に入射すると共に、一部が半
透過膜で反射され、さらにプリズムの反対側の面で反射
されることにより、第三の受光部に導かれるようになっ
ている。
【0018】これにより、光検出器の第二の受光部の出
力信号に基づいて、二層式光ディスクの一方の信号記録
面の再生が行なわれると共に、光検出器の第三の受光部
の出力信号に基づいて、二層式光ディスクの他方の信号
記録面の再生が行なわれる。かくして、二層式光ディス
クの各信号記録面の再生が同時に行われることになる。
【0019】尚、上述の第一の光成分と、第二の光成分
は、それぞれ第1の偏光分離手段にに入射する常光成分
または異常光成分をそれぞれ意味するもので、第一の光
成分が常光であれば第二の光成分が異常光で、逆に第一
の光成分が異常光であれば第二の光成分が常光である。
【0020】
【実施形態】以下、本発明の好適な実施形態を図1乃至
図12を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述
べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技
術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の
範囲は、以下の説明において、特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの態様に限られるものではな
い。
【0021】図1は、本発明による光学ピックアップを
組み込んだ光ディスク装置の一実施形態を示している。
図1において、光ディスク装置10は、光ディスク11
を回転駆動する駆動手段としてのスピンドルモータ1
2、回転する光ディスク11の信号記録面に対して光ビ
−ムを照射して信号を記録し、この信号記録面からの戻
り光ビ−ムにより記録信号を再生する光学ピックアップ
20及びこれらを制御する制御部13を備えている。こ
こで、制御部13は、光ディスクドライブコントローラ
14、信号復調器15、誤り訂正回路16、インターフ
ェイス17、ヘッドアクセス制御部18及びサーボ回路
19を備えている。
【0022】光ディスクドライブコントローラ14は、
スピンドルモータ12を所定の回転数で駆動制御する。
信号復調器15は、光学ピックアップ20からの記録信
号を復調して誤り訂正回路16に送出する。誤り訂正回
路16は、信号復調器15からの記録信号を誤り訂正
し、インターフェイス17を介して外部コンピュータ等
に送出する。これにより、外部コンピュータ等は、光デ
ィスク11に記録された信号を再生信号として受け取る
ことができるようになっている。尚、光ディスク装置1
0が例えばオーディオ用として構成されている場合に
は、インターフェイス17の代わりに、D/A変換器に
よりデジタル/アナログ変換されることにより、オーデ
ィオ信号を生成して、アンプ等に出力するようになって
いる。
【0023】ヘッドアクセス制御部18は、光学ピック
アップ20を例えば光ディスク11上の所定の記録トラ
ックまでトラックジャンプ等により移動させる。サーボ
回路19は、この移動された所定位置において、光学ピ
ックアップ13の2軸アクチュエータに保持されている
対物レンズをフォーカシング方向及びトラッキング方向
に移動させる。
【0024】図2は、上述した光ディスク装置に組み込
まれた、本発明による光学ピックアップの一実施形態を
示している。図2において、光学ピックアップ20は、
受発光装置21と、この受発光装置21から出射される
レーザ光を図示しないスピンドルモータにより回転駆動
される光ディスクの信号記録面に集束させる光集束手段
としての対物レンズ22と、受発光装置21から出射さ
れたレーザ光を平行光に変換して対物レンズ22に導く
コリメータレンズ23と、さらにコリメータレンズ23
と対物レンズ22の間に配設された偏光分離手段として
の偏光性ホログラム素子24と、を有している。
【0025】光学ピックアップ20は、受発光装置21
から出射されたレーザ光をコリメータレンズ23,偏光
性ホログラム素子24を介して対物レンズ22に導き、
対物レンズ22により光ディスクの信号記録面に集束さ
せる。光ディスクの信号記録面で反射されたレーザ光
は、対物レンズ22,偏光性ホログラム素子24,コリ
メータレンズ23を介して、受発光装置21に入力され
る。
【0026】ここで、上記受発光装置21は、図3及び
図4に示すように、発光素子及び受光素子を一体の光学
ブロックとして、半導体パッケージに封入されたもので
ある。すなわち、受発光装置21は、第一の半導体基板
25上に光出力用の第二の半導体基板26が載置され、
この第二の半導体基板26上にレーザダイオードチップ
27が搭載されている。
【0027】レーザダイオードチップ27の前方の第一
の半導体基板25上には、レーザダイオードチップ27
側に略45度の斜面として形成された光路分岐面28a
を有するプリズム28が設置されており、この光路分岐
面28aには、光分離膜29が形成されている。
【0028】上記光分離膜29は、レーザダイオードチ
ップ27からのレーザ光ビームと光ディスクの信号記録
面からの戻り光を分離する。即ち、レーザダイオードチ
ップ27からの光ビームは、光分離膜29で反射され、
戻り光は、光分離膜29を透過する。
【0029】プリズム28は、例えば一軸性結晶である
ニオブ酸リチウムLN(LiNbO3 )等の複屈折性材
料から構成されており、図示の場合、上面及び下面が互
いに平行に形成されている。これにより、光ディスクに
より反射された戻り光ビームは、第一の光成分(例えば
常光線)と第二の光成分(例えば異常光線)を含んでお
り、プリズム28の光路分岐面28aから光分離膜29
を透過してプリズム28内に入射する際に、プリズム2
8の複屈折材料の性質に基づいて、各光成分は、異なる
屈折角で屈折することになる。そして、戻り光ビームの
各光成分は、それぞれプリズム28の下面に達する。こ
のプリズム28の光が入射する下面領域には、半透過膜
30が形成されていると共に、その下方の第一の半導体
基板25の上面部には、第一の光検出器31が形成され
ている。
【0030】また、この半透過膜30により反射され、
さらにプリズム28の上面で反射された戻り光の各光成
分が、再びプリズム28の底面に達する領域には、レー
ザ光の透過率を促進するために、好ましくは、反射防止
膜または偏光分離膜(図示せず)が形成されていると共
に、その下方の第一の半導体基板25の上面部には、後
述するように構成された第二及び第三の光検出器32,
33が形成されている。尚、プリズム28の上面には、
半透過膜30により反射された光ビームの反射率を高め
るために、全反射膜34が形成されている。
【0031】コリメータレンズ23は、凸レンズであっ
て、光分離膜29で反射された光ビームを、平行光ビー
ムに変換する。
【0032】また、上記対物レンズ22は、凸レンズで
あって、図2に示すように、コリメータレンズ23から
の平行光ビームを、回転駆動される二層式光ディスク3
5の第一の信号記録面35aの所望のトラック上に集束
させるように構成されている。さらに、対物レンズ25
は、図示しない二軸アクチュエータによって、二軸方
向、即ちトラッキング方向及びフォーカシング方向に移
動可能に支持されている。
【0033】上記偏光性ホログラム素子24は、例えば
ニオブ酸リチウム等の一軸性結晶から成る基板の一面
に、安息香酸による格子状のプロトン交換層24aを形
成することにより、所謂一軸性複屈折素子として構成さ
れている。ここで、上記プロトン交換層24aの格子パ
ターンは、光軸を中心とする同心円状に形成されるよう
になっている。これにより、偏光性ホログラム素子24
は、プロトン交換層の領域にて、常光線に対する屈折率
が、0.13程度増大し、また異常光線に対する屈折率
が、0.04程度減少することになるが、上記位相補償
膜の膜厚が適宜に選定されることによって、常光成分を
そのまま透過させ、且つ異常光成分を屈折させ、対物レ
ンズ22を介して、二層式光ディスク35の第二の信号
記録面35bに集光させるように、構成されている。
【0034】ここで、各光検出器31,32,33は、
実質的に発光点であるレーザダイオードチップ27と共
役な位置(即ち、図示の場合、プリズム28の上面で反
射される位置)の前後に配設されている。この場合、プ
リズム28が複屈折性材料から構成されていることか
ら、前述したように、光ビームがプリズム28内に入射
すると、入射光は常光及び異常光の二つの光線に分離さ
れることになるので、プリズム28の上面で反射された
二つのレーザ光は、それぞれプリズム28の下面に達す
る。従って、これら二つの光線をそれぞれ受光するよう
に、第二及び第三の光検出器32,33が配設されてい
る。尚、第一の光検出器31に入射するレーザ光は、そ
の分離が僅かであることから、実質的に一つの光束とし
て処理可能であることから、第一の光検出器31のみが
設けられている。
【0035】上述した光検出器31,32,33は、図
5に示すように、それぞれ光ディスクの半径方向に関し
て、分割されている。即ち、光検出器31,32,33
は、図2に示すように、それぞれ三つの受光部31a,
31b,31c,32a,32b,32c,33a,3
3b,33cに分割されている。そして、各受光部31
a,31b,31c,32a,32b,32c,33
a,33b,33cからの検出信号S1a,S1b,S
1c,S2a,S2b,S2c,S3a,S3b,S3
cは、それぞれ図示しないアンプにより電流−電圧変換
された後、図示しない演算回路により、以下のようにし
て、第一の信号記録面35aの再生信号(RF1)及び
第二の信号記録面35bの再生信号(RF2),及びフ
ォーカスエラー信号FE,トラッキングエラー信号TE
がそれぞれ検出される。
【0036】即ち、再生信号は、
【数1】 により得られる。これに対して、フォーカスエラー信号
FEは、Kを定数として、
【数2】 により得られ、また光ディスク35の第一の信号記録面
35aに関するトラッキングエラー信号TE1は、
【数3】 により得られ、また光ディスク35の第二の信号記録面
35bに関するトラッキングエラー信号TE2は、
【数4】 により得られることになる。
【0037】本実施形態による光ディスク装置10は、
以上のように構成されており、二層式光ディスク35の
再生を行なう場合について説明する。図2に示すよう
に、光学ピックアップ20において、受発光装置21の
レーザダイオードチップ27から発射されたレーザ光
が、プリズム28の光路分岐面28aに形成された光分
離膜29により反射される。そして、光分離膜29によ
り反射された光ビームは、コリメータレンズ23により
平行光に変換されて、偏光性ホログラム素子24に入射
する。
【0038】ここで、偏光性ホログラム素子28への入
射光ビームは、図6に示すような偏光方向を有し、偏光
性ホログラム素子24の光学軸24bがこの偏光方向に
対して45度の角度をなす場合には、常光線の透過光
は、図7に示すように光学軸24bに垂直な偏光方向と
なり、また異常光線の透過光は、図8に示すように光学
軸24bに平行な偏光方向となる。従って、偏光性ホロ
グラム素子24の光学軸に垂直な偏光成分は、図2にて
実線で示すように、常光線として、平行光のまま偏光性
ホログラム素子24を透過して、対物レンズ22の作用
により、二層式光ディスク35の第一の信号記録面35
aに集束する。
【0039】そして、二層式光ディスク35の第一の信
号記録面35aで反射された戻り光は、再び対物レンズ
22,偏光性ホログラム素子24,コリメータレンズ2
3を介して、光分離膜29に入射し、この光分離膜29
を透過して、プリズム28内に入射する。この戻り光L
1は、常光成分であるから、図9に示すような偏光方向
を有しており、プリズム28への入射の際に、プリズム
28の複屈折性に基づいて、第一の屈折角で屈折した
後、半透過膜30に入射して、一部が、この半透過膜3
0を透過して、第一の光検出器31に入射すると共に、
一部が、この半透過膜30で反射され、さらにプリズム
28の上面で反射されて、プリズム28の下面を透過し
て、第二の光検出器32に入射する。ここで、第二の光
検出器32に入射する光ビームは、図10に示す偏光方
向を有している。
【0040】これに対して、偏光性ホログラム素子24
の光学軸に平行な偏光成分は、図2にて点線で示すよう
に、異常光線として、偏光性ホログラム素子24の格子
パターン24aにより集束し、対物レンズ22の作用に
より、二層式光ディスク35の第二の信号記録面35a
に集束する。
【0041】そして、二層式光ディスク35の第二の信
号記録面35bで反射された戻り光は、再び対物レンズ
22,偏光性ホログラム素子24,コリメータレンズ2
3を介して、光分離膜29に入射し、この光分離膜29
を透過して、プリズム28内に入射する。この戻り光L
2は、異常光成分であるから、図9に示すような偏光方
向を有しており、プリズム28への入射の際に、プリズ
ム28の複屈折性に基づいて、第二の屈折角で屈折した
後、半透過膜30に入射して、一部が、この半透過膜3
0を透過して、第一の光検出器31に入射すると共に、
一部が、この半透過膜30で反射され、さらにプリズム
28の上面で反射されて、プリズム28の下面を透過し
て、第三の光検出器33に入射する。ここで、第二の光
検出器32に入射する光ビームは、図11に示す偏光方
向を有している。尚、上記戻り光L1,L2の偏光方向
に対して、プリズム28の光学軸は、紙面に垂直な入射
光軸に対して、図12に示すように配設されている。
【0042】かくして、各光検出器31,32,33の
各受光部31a,31b,31c,32a,32b,3
2c,33a,33b,33cからの検出信号に基づい
て、これらの検出信号がアンプにより増幅され、更に演
算回路によってそれぞれ加減算処理が行われて、前述の
ように、再生信号RF1,RF2とフォーカスエラー信
号FE及びトラッキングエラー信号TE1,TE2が得
られる。
【0043】このように、本実施形態の光学ピックアッ
プ20によれば、プリズム28が複屈折性材料から形成
されていると共に、受発光装置21と対物レンズ22と
の間に、偏光性ホログラム素子24が配設されている。
このことにより、受発光装置21からのレーザ光が、こ
の偏光性ホログラム素子24により、第一の光成分例え
ば常光線と第二の光成分例えば異常光線とに分離され、
各光成分が、それぞれ二層式光ディスク35の各信号記
録面35a,35bに集束される。そして、各信号記録
面35a,35bからの戻り光は、プリズム28の複屈
折性に基づいて、各光成分が異なる屈折角で屈折される
ことにより、互いに分離され、それぞれ対応する光検出
器の受光部によって検出されるようになっている。かく
して、二層式光ディスク30の各信号記録面30a,3
0bの再生が同時に行われる。
【0044】尚、上記実施形態においては、偏光性ホロ
グラム素子24は、コリメータレンズ23と対物レンズ
22との間に配設されているが、これに限らず、光源で
ある受発光装置21と光ディスク35との間の光路中に
配設されていればよい。
【0045】また、上記実施形態においては、単に二層
式光ディスクとして説明しているが、光磁気ディスクを
除く種々の光ディスクに関して、二層式の構成の光ディ
スクを再生する場合に、本発明を適用することも可能で
ある。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、一
体型の受発光装置を利用した簡単な構成により、二層式
光ディスクの二つの信号記録面を同時に再生できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学ピックアップの一実施形態を
組み込んだ光ディスク装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の光ディスク装置に組み込まれた光学ピッ
クアップの構成を示す概略側面図である。
【図3】図2の光学ピックアップにおける受発光装置の
拡大断面図である。
【図4】図2の光学ピックアップにおける受発光装置の
拡大平面図である。
【図5】図3の受発光装置における光検出器の構成を示
す拡大平面図である。
【図6】図2の光学ピックアップにおける偏光性ホログ
ラム素子の光学軸と入射光の偏光方向を示す図である。
【図7】図2の光学ピックアップにおける偏光性ホログ
ラム素子を出射する常光線の偏光方向を示す図である。
【図8】図2の光学ピックアップにおける偏光性ホログ
ラム素子を出射する異常光線の偏光方向を示す図であ
る。
【図9】図2の光学ピックアップにおけるプリズムへの
入射光の偏光方向を示す図である。
【図10】図2の光学ピックアップにおけるプリズムを
出射する常光線の偏光方向を示す図である。
【図11】図2の光学ピックアップにおけるプリズムを
出射する異常光線の偏光方向を示す図である。
【図12】図2の光学ピックアップにおけるプリズムの
光学軸を示す図である。
【図13】従来の光ディスクの光学ピックアップの構成
を示す概略図である。
【図14】図13の光学ピックアップにおける受発光装
置を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10・・・光ディスク装置、11・・・光ディスク、1
2・・・スピンドルモータ、13・・・制御部、14・
・・光ディスクトライブコントローラ、15・・・信号
復調器、16・・・誤り訂正回路、17・・・インター
フェイス、18・・・ヘッドアクセス制御部、20・・
・光学ピックアップ、21・・・受発光装置、22・・
・対物レンズ、23・・・コリメータレンズ、24・・
・偏光性ホログラム素子、25・・・第一の半導体基
板、26・・・第二の半導体基板、27・・・レーザダ
イオードチップ、28・・・プリズム、28a・・・光
路分岐面、29・・・光分離膜、30・・・半透過膜、
31・・・第一の光検出器、32・・・第二の光検出
器、33・・・第三の光検出器、34・・・全反射膜、
35・・・二層式光ディスク、35a,35b・・・信
号記録面。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受発光装置と、 前記受発光装置から出射されたレーザ光を光ディスクの
    記録面上に集束させて照射するとともに、前記光ディス
    クの記録面からの戻り光を前記受発光装置に導入する光
    集束手段と、 前記受発光装置と光集束手段との間の光路中に配設さ
    れ、光源からの光ビームのうち、第一の光成分に対して
    レンズとして作用し、第二の光成分に対してそのまま透
    過させることにより、光集束手段を介して二層式光ディ
    スクの二つの信号記録面に対してそれぞれ集光させる偏
    光分離手段とを備えており、 前記受発光装置が、 第一の半導体基板上に形成された光検出器と、 前記第一の半導体基板上に搭載された第二の半導体基板
    上に形成された発光素子と、 前記発光素子から出射されたレーザ光が入射する光路分
    岐面に形成され、このレーザ光を分離する光分離膜と、
    第一の半導体基板に対向する面に形成された半透過膜を
    有する、複屈折性材料から成るプリズムとを含んでい
    て、 前記光検出器が、前記光路分岐面の光分離膜を透過し、
    前記プリズム内を通って半透過膜を透過したレーザ光を
    受光する第一の受光部と、この半透過膜で反射され且つ
    プリズムの反対側の面で反射された、プリズム入射の際
    に分離された前記第一の光成分,第二の光成分をそれぞ
    れ受光する第二及び第三の受光部を有する構成としたこ
    とを特徴とする光学ピックアップ。
  2. 【請求項2】 前記偏光分離手段が、偏光性ホログラム
    素子であることを特徴とする請求項1に記載の光学ピッ
    クアップ。
  3. 【請求項3】 光ディスクを回転駆動する駆動手段と、 回転する光ディスクに対して光集束手段を介して光を照
    射し、光ディスクからの信号記録面からの戻り光を光集
    束手段を介して光検出器により検出する光学ピックアッ
    プと、 光集束手段を二軸方向に移動可能に支持する二軸アクチ
    ュエータと、 光検出器からの検出信号に基づいて、再生信号を生成す
    る信号処理回路と、 光検出器からの検出信号に基づいて、光学ピックアップ
    の光集束手段を二軸方向に移動させるサーボ回路と、を
    含んでおり、 前記光学ピックアップが、 受発光装置と、 前記受発光装置から出射されたレーザ光を光ディスクの
    記録面上に集束させて照射するとともに、前記光ディス
    クの記録面からの戻り光を前記受発光装置に導入する光
    集束手段と、 前記受発光装置と光集束手段との間の光路中に配設さ
    れ、光源からの光ビームのうち、第一の光成分に対して
    レンズとして作用し、第二の光成分に対してそのまま透
    過させることにより、光集束手段を介して二層式光ディ
    スクの二つの信号記録面に対してそれぞれ集光させる偏
    光分離手段とを備えており、 前記受発光装置が、 第一の半導体基板上に形成された光検出器と、 前記第一の半導体基板上に搭載された第二の半導体基板
    上に形成された発光素子と、 前記発光素子から出射されたレーザ光が入射する光路分
    岐面に形成され、このレーザ光を分離する光分離膜と、
    第一の半導体基板に対向する面に形成された半透過膜を
    有する、複屈折性材料から成るプリズムとを含んでい
    て、 前記光検出器が、前記光路分岐面の光分離膜を透過し、
    前記プリズム内を通って半透過膜を透過したレーザ光を
    受光する第一の受光部と、この半透過膜で反射され且つ
    プリズムの反対側の面で反射された、プリズム入射の際
    に分離された前記第一の光成分,第二の光成分をそれぞ
    れ受光する第二及び第三の受光部を有する構成としたこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
JP8304824A 1996-11-15 1996-11-15 光学ピックアップ及び光ディスク装置 Pending JPH10149561A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7394745B2 (en) 2002-10-18 2008-07-01 Funai Electric Co., Ltd. Optical pickup device and optical disk playback device provided therewith

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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