JPH10149792A - 走査電子顕微鏡 - Google Patents

走査電子顕微鏡

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JPH10149792A
JPH10149792A JP8307908A JP30790896A JPH10149792A JP H10149792 A JPH10149792 A JP H10149792A JP 8307908 A JP8307908 A JP 8307908A JP 30790896 A JP30790896 A JP 30790896A JP H10149792 A JPH10149792 A JP H10149792A
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Takayasu Yoshihara
隆安 吉原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の補助レンズを用いてオートフォーカス
とダイナミックフォーカスを行っても、フォーカスのず
れが生じない走査電子顕微鏡を実現する。 【解決手段】 ダイナミックフォーカス動作時には、ス
イッチ回路15は切り換えられ、DA変換器18からの
信号が補助レンズ14に供給される。制御回路9は試料
上の電子ビームの走査位置に応じた補正信号をDA変換
器18に供給する。この補正信号は加算器19におい
て、DA変換器16からの信号、すなわち、オートフォ
ーカス動作によって設定されたフォーカス補正信号と加
算される。加算された信号は、スイッチ回路15を介し
て補助レンズ14に供給される。この結果、試料上の電
子ビームのフォーカスは、ダイナミックフォーカス動作
にされた時にも、オートフォーカス動作で設定されたフ
ォーカス状態が維持されているために、ずれが生じるこ
とはなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートフォーカス
機能とダイナミックフォーカス機能とを有した走査電子
顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】走査電子顕微鏡では、電子銃から発生し
加速された電子ビームをコンデンサレンズと対物レンズ
により試料上に細く集束する。そして、試料上で電子ビ
ームを2次元的に走査し、試料から発生した例えば、2
次電子を検出している。検出された2次電子信号は、電
子ビームの走査と同期した陰極線管に供給され、陰極線
管には走査2次電子像が表示される。
【0003】このような走査電子顕微鏡では、試料上の
電子ビームの焦点を自動的に合わせる、いわゆるオート
フォーカス機能が付随している。オートフォーカス機能
では、対物レンズに接近して空芯コイルより成る補助レ
ンズを設け、この補助レンズに段階的に変化する電流を
流し、各電流供給時に試料を走査し、走査にともなって
検出された信号を積算するようにしている。この各段階
的な電流変化ごとに積算された信号は比較され、最大の
積算値が得られたときの電流を選び、この電流をフォー
カス補正信号として、改めて補助レンズに設定すること
によってオートフォーカスは実行される。
【0004】一方、走査電子顕微鏡では、ダイナミック
フォーカス機能が設けられている。このダイナミックフ
ォーカスとは、試料を傾斜させて観察する場合、電子ビ
ームの走査位置によって電子ビームの焦点がずれてしま
うことを解決するためのものであり、電子ビームの走査
位置に応じてダイナミックフォーカス用の補助レンズ
(空芯コイル)にフォーカス補正用の信号を供給するよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した走査電子顕微
鏡では、オートフォーカス用の補助レンズとダイナミッ
クフォーカス用の補助レンズの2種のレンズが設けられ
ており、コストアップとなるばかりでなく、対物レンズ
の近くの構造が複雑となる。
【0006】このため、オートフォーカス用の補助レン
ズとダイナミックフォーカス用の補助レンズを共通化
し、オートフォーカス用の信号とダイナミックフォーカ
ス用の信号を切り換えて単一の補助レンズに供給するこ
とを考えた。そうすることにより、構造が簡単化し、ま
た、コストの面でも効果が生じる。
【0007】しかしながら、補助レンズにオートフォー
カスによってフォーカス補正用の信号を供給した状態か
ら、ダイナミックフォーカスの状態に切り換えた際、フ
ォーカスのずれが生じることが明らかとなった。
【0008】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的は、単一の補助レンズを用いてオート
フォーカスとダイナミックフォーカスを行っても、フォ
ーカスのずれが生じない走査電子顕微鏡を実現するにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に基づく走査電子
顕微鏡は、電子銃からの電子ビームを試料上に細く集束
すると共に、試料上で電子ビームを2次元的に走査し、
試料からの信号を検出するようにした走査電子顕微鏡に
おいて、対物レンズに接近して補助レンズを設け、補助
レンズにオートフォーカス機能により得られたフォーカ
ス補正信号と、ダイナミックフォーカス用信号とを切り
換えて供給するように構成し、補助レンズにダイナミッ
クフォーカス用信号を供給する際には、その信号にフォ
ーカス補正信号を加算するようにしたことを特徴として
いる。
【0010】本発明では、対物レンズに接近して設けら
れた補助レンズに、オートフォーカス機能により得られ
たフォーカス補正信号と、ダイナミックフォーカス用信
号とを切り換えて供給し、補助レンズにダイナミックフ
ォーカス用信号を供給する際には、その信号にフォーカ
ス補正信号を加算する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は本発明が適用された
走査電子顕微鏡を示している。図中1は電子銃であり、
電子銃1から発生し加速された電子ビームは、コンデン
サレンズ2と対物レンズ3によって試料4上に細く集束
されて照射される。
【0012】試料4上に照射される電子ビームは、走査
コイル5によって2次元的に走査される。走査コイル5
には、走査信号発生回路6からの走査信号が倍率可変回
路7と増幅器8を介して供給される。走査信号発生回路
6はコンピュータのごとき制御回路9によって制御され
る。
【0013】試料4への電子ビームの照射によって2次
電子が発生するが、2次電子は2次電子検出器10によ
って検出される。検出器10の出力信号は、フィルター
回路11によって所定の周波数領域の信号のみが通過さ
れ、AD変換器12に供給される。AD変換器12によ
って得られたディジタル信号は、積算器13に供給され
て積算処理が施される。積算器13の積算結果は制御回
路9に供給される。
【0014】対物レンズ3に接近して空芯コイルより成
る補助レンズ14が配置されている。補助レンズ14に
は、スイッチ回路15によって切り換えられる異なった
2種の信号が供給される。スイッチ回路15には、DA
変換器16と増幅器17を介してオートフォーカス用の
信号と、DA変換器18、加算器19、増幅器20を介
してダイナミックフォーカス用の信号とが供給される。
このような構成の動作を次に説明する。
【0015】電子銃1から電子ビームを発生させ、この
電子ビームをコンデンサレンズ2と対物レンズ3により
試料4上に細く集束して照射する。更に、制御回路9か
ら走査信号発生回路6を制御し、試料4の所定の領域を
走査する走査信号を発生させる。走査信号は倍率可変回
路7によって設定した倍率に応じた振幅の走査信号とさ
れ、その後増幅器8によって増幅されて走査コイル5に
供給される。この結果、電子ビームは試料4上の所望領
域で2次元的に走査される。
【0016】試料4への電子ビームの照射によって試料
4からは2次電子が発生する。この2次電子は、2次電
子検出器10によって検出され、検出信号は、図示して
いないが、フレームメモリに供給されて記憶される。フ
レームメモリに記憶された信号は読み出され、陰極線管
に供給されることから、陰極線管には試料の走査2次電
子像が表示される。
【0017】ここで、オートフォーカス動作について説
明する。制御回路9にオートフォーカス動作を指示する
と、制御回路9からDA変換器16にはステップ状に変
化する信号が供給されると共に、スイッチ回路15は制
御されてDA変換器16からの信号が補助レンズ14に
供給されるように設定される。なお、制御回路9からの
信号は、DA変換器16によってアナログ信号に変換さ
れた後、増幅器17に供給されて増幅される。
【0018】制御回路9は更に走査信号発生回路6を制
御し、DA変換器16への各ステップ状の信号の供給ご
とに、試料上の所定の領域を走査する信号を発生させ
る。この結果、試料4上の電子ビームのフォーカス状態
はステップ状に変えられ、各フォーカス状態ごとに電子
ビームの所定領域の走査が行われる。
【0019】試料4への電子ビームの照射によって2次
電子が発生し、この2次電子は検出器10によって検出
されるが、検出器10の検出信号はフィルター回路11
によって所定の周波数の信号のみがAD変換器12によ
ってディジタル信号に変換され、積算器13に供給され
る。
【0020】積算器13は、各フォーカス状態ごとに検
出信号を積算し、積算結果を制御回路9に供給する。制
御回路9は各フォーカス状態ごとの積算値を比較し、最
大の積算値が得られたときのフォーカス状態、すなわ
ち、補助レンズ14に供給されるフォーカス補正信号の
値を選択する。そして、この選択した信号を改めてDA
変換器16に供給し、その信号に基づく電流を補助レン
ズ14に供給する。このようにして、電子ビームのオー
トフォーカスが実行される。
【0021】次に、試料4を傾斜させて像を観察する場
合のダイナミックフォーカス動作について説明する。こ
の動作時には、スイッチ回路15は切り換えられ、DA
変換器18からの信号が補助レンズ14に供給される。
制御回路9は試料上の電子ビームの走査位置に応じた補
正信号をDA変換器18に供給する。この補正信号は加
算器19において、DA変換器16からの信号、すなわ
ち、オートフォーカス動作によって設定されたフォーカ
ス補正信号と加算される。
【0022】この加算された信号は、増幅器20によっ
て増幅された後、スイッチ回路15を介して補助レンズ
14に供給される。この結果、試料上の電子ビームのフ
ォーカスは、ダイナミックフォーカス動作にされた時に
も、オートフォーカス動作で設定されたフォーカス状態
が維持されているために、ずれが生じることはなくな
る。
【0023】なお、上記構成で、DA変換器18の基準
信号として、倍率可変回路7からの走査信号が供給され
ているため、補助レンズ14には、倍率に応じたダイナ
ミックフォーカス信号を供給することができる。
【0024】以上本発明の一実施の形態を説明したが、
本発明はこの形態に限定されるものではない。例えば、
DA変換器16の出力信号を加算器19に供給するよう
に構成したが、制御装置9からフォーカス補正信号を直
接加算器19に供給するように構成しても良い。
【0025】
【発明の効果】本発明では、対物レンズに接近して設け
られた補助レンズに、オートフォーカス機能により得ら
れたフォーカス補正信号と、ダイナミックフォーカス用
信号とを切り換えて供給し、補助レンズにダイナミック
フォーカス用信号を供給する際には、その信号にフォー
カス補正信号を加算するように構成したので、単一の補
助レンズにより2つの機能を実施することができると共
に、オートフォーカスがされた状態から、ダイナミック
フォーカスを実行する際にも、フォーカスのずれは生じ
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく走査電子顕微鏡の一例を示す図
である。
【符号の説明】
1 電子銃 2 コンデンサレンズ 3 対物レンズ 4 試料 5 走査コイル 6 走査信号発生回路 7 倍率可変回路 8,17,20 増幅器 9 制御回路 10 2次電子検出器 11 フィルター回路 12 AD変換器 13 積算器 14 補助レンズ 15 スイッチ回路 16,18 DA変換器 19 加算器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃からの電子ビームを試料上に細く
    集束すると共に、試料上で電子ビームを2次元的に走査
    し、試料からの信号を検出するようにした走査電子顕微
    鏡において、対物レンズに接近して補助レンズを設け、
    補助レンズにオートフォーカス機能により得られたフォ
    ーカス補正信号と、ダイナミックフォーカス用信号とを
    切り換えて供給するように構成し、補助レンズにダイナ
    ミックフォーカス用信号を供給する際には、その信号に
    フォーカス補正信号を加算するようにした走査電子顕微
    鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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