JPH10149899A - 円錐形ドームを有する誘電結合平行平板型プラズマリアクター - Google Patents

円錐形ドームを有する誘電結合平行平板型プラズマリアクター

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JPH10149899A
JPH10149899A JP9287181A JP28718197A JPH10149899A JP H10149899 A JPH10149899 A JP H10149899A JP 9287181 A JP9287181 A JP 9287181A JP 28718197 A JP28718197 A JP 28718197A JP H10149899 A JPH10149899 A JP H10149899A
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シュナイダー ゲーハード
Viktor Shel
シェル ヴィクトル
Andrew Nguyen
ニューエン アンドリュー
Robert W Wu
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Gerald Z Yin
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確な温度制御が可能なプラズマ反応チャン
バを提供することを課題とする。 【解決手段】 基板処理位置52’を包囲するチャンバ
壁130を円錐台形状とし、この外表面に面接触するコ
イル支持部材188内に誘導コイル180が設けられて
いる。誘導コイル180の外側には、内部に加熱体を有
するヒーター被覆212が配され、さらにその外周に内
部に水などの伝熱流体を流す冷却流体通路220を有す
る冷却リング200が配置されている。この構成によ
り、チャンバ壁130から冷却リング200まではそれ
ぞれの温度差で膨張率が異なっても面接触を維持したま
ま摺動するので、広い伝熱面を有し、加熱体や伝熱流体
を利用してチャンバ壁130の温度をほぼ一定に保つこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
製造および類似プロセスのための装置に関する。特に本
発明は、チャンバ形状と、半導体処理のための反応チャ
ンバの加熱および冷却と、チャンバ内に電気的な誘導及
び容量効果を同時に与える間、プロセスにさらされるチ
ャンバ表面の温度制御に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン集積回路の製造は元来、材料層
の堆積および後続のパターン構造を形成するエッチング
の両方の熱活性プロセスに基づいている。その熱プロセ
スにおいて、堆積の均一性は当該プロセスにさらされる
表面温度に依存し、その温度変動はプロセスの速度に変
動をもたらす。そのような温度依存性はプロセスの再現
性を損なう。パターンの形状がより複雑かつ小さくなっ
たため、ますます多くの半導体処理がプラズマ反応チャ
ンバで行われている。平衡熱よりはむしろプラズマが、
各種の化学プロセスおよび物理プロセス(スパッター堆
積およびスパッタークリーニング)に必要な活性化エネ
ルギーを供給する一方、シリコンウェーハを適当な温度
に維持し、熱による有害な副次作用を回避する。すなわ
ち、最高温度と積算温度分布という両方の温度に関する
悪影響を発生させずに、製造ステップ数を増やして行う
ことができる。
【0003】初期のプラズマリアクタの中には、特に単
一ウェーハのエッチングと化学蒸着(CVD)用のリア
クタには、図1に示すリアクタに似ているものがある。
ウェーハ50は、接地された金属壁55を有する真空チ
ャンバ54に封入されたペデスタル52上に支持されて
いる。チャンバ54の内部に供給されるガスのプラズマ
を励起するため、RF電源56がペデスタル52に接続
されている。接地されたチャンバ壁55は、ペデスタル
52の対向電極として機能する。プラズマによって励起
されたガスはウェーハ50に作用し、それをエッチング
したり、あるいはプラズマ励起反応の生成物をその上に
堆積させる。ペデスタル50とチャンバ壁55は、容量
結合するRFエネルギーをプラズマ内へ印加する二つの
電極として機能する。
【0004】この構造によって、RF駆動ペデスタル5
0がカソードとして機能し、大きな、接地されたチャン
バ壁55がアノードとして機能するようになる。リーが
「エッチング」チャン他編ULSIテクノロジー(マグロー
ヒル社、1996年)330〜333頁において論じて
いるように、ペデスタル50は、接地壁55に対して次
式の強度の負のDC電位Vaを生じる。
【0005】
【数1】 ここでVpは通常はプラス100ボルトオーダー以下の
プラズマ電位、Aaはプラズマに隣接するチャンバ壁5
5の表面積、そしてAcはペデスタル50の上面の表面
積である。RF電力が印加されるカソード52が小さ
く、接地アノード54が大きい図1の普通のケースにお
いては、面積比がかなり大きく、DCプラズマ電圧が常
にプラスなので、カソード電圧Vcはマイナスとなる。
従って(1)式は以下のように簡略化できる。
【0006】
【数2】 従って、プラズマを取り囲んでいる大きな接地チャンバ
壁により、ペデスタル50上の電圧Vcは、プラズマと
チャンバ壁55の両方に対する電圧差がマイナス数百ボ
ルトになり、有意なダイオード効果を生じて、プラズマ
中の陽イオンを高エネルギーでペデスタル50上のウェ
ーハに衝突させる。
【0007】ウェーハの寸法が大きくなり、均一性に対
する要求が厳しくなるにつれて、チャンバ形状はより平
たくなってきた。その例は、ワン他のCVDチャンバに
関する米国特許第4,892,753号、およびオグル
のエッチングチャンバに関する米国特許第4,948,
458号にみられる。図2に示したように、対向電極5
8は、ペデスタル52とそれに支持されたウェーハ50
とに対向して、ウェーハ50の直径よりはるかに小さい
ギャップを隔てて配置されている。例えば、200mm
のウェーハについては、このギャップは数センチメート
ルでよい。この対向電極58は普通、エッチング用途に
は接地される一方、CVD用にはRF電力の位相を逆転
させて印加するのが普通である。しばしばこの対向電極
58は、ウェーハ50に隣接する反応ゾーンへ反応ガス
を均一に供給するためのシャワーヘッドガスディスペン
サーを含む。この設計において、チャンバ54の壁は通
常は接地するが、プラズマ反応と化学反応における重要
度は低い。
【0008】チャップマンは、「グロー放電プロセ
ス」、スパッタリングとプラズマエッチング(ウィリイ
−インターサイエンス社、1990年)156〜171
頁において、対称構造のシース電圧について論じてい
る。彼はまた、接地されたカソードを想定しない(1)
式をさらに一般化した次式を紹介している。
【0009】
【数3】 ここでV1とA1は第1電極のDC自己バイアスと面積、
2とA2は第2電極のDC自己バイアスと面積である。
【0010】オグル他の米国特許第4,871,421
号の教示によれば、RF電力を接地チャンバ壁54に対
して、ペデスタル52と対向電極58間で50:50の
比に分割すると、チャンバ壁へのアーク発生を防ぐとい
う利点が得られる。オグルの引例において、図1に示し
たような、対向電極とペデスタル電極のサイズが大幅に
異なる例が認められる。このような電極サイズの差異
は、RF電力を分割してもなお上記のダイオード効果を
生じる。さらに、大きさが異なる電極は、高エネルギー
荷電イオンをプラズマのシースを横切って放出させ、純
粋な化学活性化でなく、物理的スパッタリング(イオン
エッチング)を増大させることになる。
【0011】プラズマ反応チャンバの最近の開発の方向
は、大量のRFエネルギーで通常1011cm3を超える
極めて高いイオン密度を有するプラズマを生成する高密
度プラズマ(HDP)リアクタに向けられて来ている。
HDP反応チャンバは、いくつかの利点の他に高い堆積
およびエッチング速度をもたらす。HDP反応チャンバ
にはいくつかのタイプがあるが、最もポピュラーなもの
は、RFエネルギーをソースプラズマへ誘導結合するも
のである。誘導結合プラズマ反応チャンバは大きく3つ
のタイプに分けることができる。
【0012】第一のタイプは、図3に示したように、普
通は石英からなる誘電体側壁62の周りに巻き付けられ
てRF電源64から電力を供給されるヘリカルコイル6
0を含む。ペデスタル52は、それ自体のRF電源56
に連結されている。酸化物エッチング用には、対向電極
66は接地され、エッチングを行うフルオロカーボンガ
スからフッ素を掃気するためシリコンで構成されてい
る。このアプローチは、コリンズ他により、米国特許第
5,556,501号およびヨーロッパ特許出願第55
2,491A1号に概略的に記載されており、ライス他
は米国特許第5,477,975号に具体的実施例を記
載している。彼らの具体的実施例を図7と図8を参照し
て後で詳細に説明する。ヘリカルコイルを含む彼らの構
成は、必然的にプラズマ領域の側部を取り囲む壁のサイ
ズを増加させてしまう。その結果、間隔の狭い容量電極
を持つリアクタと異なり、壁の相互作用がプラズマの形
成にとっても堆積またはエッチングの化学作用にとって
も重要になる。
【0013】誘導結合プラズマリアクタチャンバの第2
のタイプは、図4に示したように、ウェーハ50に近接
して平行に平面状の誘電体上部壁72の外側に置かれる
平面状の、しばしばパンケーキコイルまたはストーブト
ップコイルと呼ばれる、スパイラルコイル70を含む。
このパンケーキコイル70は、同様にRF電源64から
電力を供給され、チャンバプラズマへ誘導結合電力を加
える。プロセス制御のため、ペデスタル52をRFバイ
アスしてもよい。図4の狭いスペース構成において、普
通は導体であって接地されているチャンバ壁74は、プ
ラズマとその化学作用から効果的に分離される。という
のは、狭い間隔で配置された平面状コイル70とペデス
タル52に比べてそれらは離れており、サイズも小さい
からである。パンケーキコイルの例は、オグルの前述の
特許やマークス他のヨーロッパ特許出願第601,46
8−A1号において開示されている。
【0014】誘導結合プラズマリアクタチャンバの第3
のタイプは、図5に示したように、ウェーハ50の上方
に位置する半球状の誘電体ドーム80を含む。二重凹状
ドーム80の形状に合わせた凹状のスパイラル誘導コイ
ル82がRF電源64に接続され、半球形ドームの形状
に沿って密着している。図から分かるように、図5の半
球形は、図3の円筒形と図4の平板形の中間である。ベ
ンジン他が米国特許第5,346,578号と第5,4
05,480号で半球状コイルを、またサーヒン他が、
ヨーロッパ特許出願第680,072A2号でこれに類
似しているが径方向に多曲面を有するCVDリアクタを
開示している。
【0015】これらすべてのチャンバ形状には、それぞ
れ長所と短所がある。これら種々の実施例の誘導結合
は、励起されたプラズマを含む反応チャンバの一部の内
部にあるRF磁界を誘導するよう、それぞれRF電源に
よって駆動されるコイル60、70、82に依存するこ
とに注目すべきである。このRF磁界はファラデーの誘
導法則に従って、下記の直交電界を誘導する。
【0016】
【数4】 その結果、円筒形および二重凹状ドームの場合、通例少
なくとも部分的にチャンバ軸方向に在る振動磁界は、プ
ラズマ内に、回転電界、すなわち軸方向磁界の周りに延
在する電界ループと、自己閉鎖電界とを生じる。これ
は、ほぼ円筒形をした円形であるので、方位角電界とも
呼ばれる。プラズマ内において回転電界線に沿って回転
している電子は、プラズマイオンと衝突して、プラズマ
を励起状態に保つ。
【0017】自由空間において、図3のソレノイド巻
(円筒状)コイル60は、比較的大きなウェーハ50上
の均一なエッチングまたは堆積に望ましい軸方向磁界を
提供する。しかし、RF磁界によって生成されるプラズ
マは、特に、高いチャンバ圧力の場合に、円筒形チャン
バ62内のプラズマ内部を効果的に遮蔽する。その結
果、図3の円筒形のプラズマ密度は中心で低下する傾向
がある。図4の平面状のパンケーキコイル70は、この
問題を、円筒形チャンバの半径全部にわたってRF磁界
を誘導することによって、回避する可能性がある。この
パンケーキコイルは平面均一性に関しいくつかの利点を
提供する一方、パンケーキコイルによって成形される磁
力線はそれ自体の上で閉じなければならないので、誘導
結合にとって困難な構造を有し、特に中心近傍において
不利な電磁的構成となる。
【0018】図5に示した曲面ドーム構成を含む第3の
タイプの誘導結合は、最初の二つのタイプの利点を併せ
持つものである。図5の半球状コイル82は、他の二つ
のアプローチの利点を結合しようとするものである。こ
の構造は、電磁的に有利なヘリカルコイルに似ている
が、かなりの量の電力がウェーハの中心部上方のプラズ
マに結合される。また、密接するコイル82によって励
起される核種の拡散が重要である範囲において、ウェー
ハ50のすべての部分はコイル82から略等距離にあ
る。サーヒン他は、前述の出願においてドーム用の多数
半径曲面を示唆しているが、これは均一性をさらに改善
するのに利用できる。しかし図5の曲線ドームは優れた
処理能力を提供する一方、いくつかの機械的問題も持っ
ている。曲線ドームは鋳造でも機械加工でも製作が困難
である。さらに、このドームにおいては、ドーム内に密
着する加熱体と冷却体によってその温度を制御する必要
がある。不都合なことに、ドームと熱制御部との間の熱
膨張差によって二次元曲面上の両者間の効果的な熱接触
が分断される傾向がある。さらに、純然たるドームは機
械的には強いが、サヒン他に見られるように、切頭ドー
ムの頂部に平面状の対向電極を備えることが望ましい場
合もある。その結果できる切頭曲面ドームは構造的に弱
く、200mmおよび300mmのウェーハを収容する
のに必要とされる大型真空チャンバにとって構造上の完
全性がますます重要になりつつある。
【0019】コリンズ他は、1996年5月13日出願
の米国特許出願第08/648,254号において、円
錐形スパイラルコイルの使用を示唆したが、円錐の底部
がチャンバの平坦なルーフに隣接して置かれているた
め、スパイラルコイルの大部分がチャンバから大きく離
れる結果となり、そのためプラズマへのRF結合が減少
してしまう。
【0020】誘導コイルに近い、誘導結合されたプラズ
マチャンバ部分は、従来技術では石英で作られるのが普
通である。金属(導電性)の壁は一般的に、コイルがチ
ャンバ内へ結合させる磁界を通過させるが、式(4)で
求まる循環RF電流がプラズマ内と同様に金属壁内に発
生する。このような理由で、チャンバ壁は誘電体(電気
絶縁)材料で作られるのが普通である。
【0021】石英は、プラズマリアクタ、特に半導体処
理装置の壁として常に人気があった。石英は極めて純粋
な状態で作ることができる。その化学的組成は基本的に
シリカ(SiO2)であって、通常はシリコン処理と適合性
がある。その他普通に入手可能なセラミック材料、例え
ばアルミナ(Al2O3)または焼結シリコンカーバイド(S
iC)は、シリコンの化学作用と半導通特性に対する不確
定効果を持つ元素を含むのが普通である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかし石英は、最近の
プラズマリアクタ、特に半導体産業用酸化物エッチャー
において問題をひきおこす。酸化物エッチャーは処理基
板の絶縁層、特にSiO2層をエッチングする必要があ
る。その結果、処理ウェーハを効果的にエッチングする
化学作用そのものがまた、石英壁をもエッチングする。
さらに、石英は母材内で結合された小さな晶子からでき
ているので、エッチングされるとき汚染物質になりやす
い。石英がエッチングされると、エッチングは晶子間の
局部領域において促進される傾向があり、エッチングさ
れない晶子の根元を切り取り、これが母材から分離して
微粒子となって、最終的にウェーハ上に定着する。粒子
汚染は、集積回路の回路寸法が小さくなるにつれて、ま
た回路要素数が増えるにつれてその問題が大きくなる。
【0023】高度の集積回路のエッチング、特に酸化物
エッチングには、多くの厳しい要件がある。酸化物層を
貫いてエッチングされるバイアやコンタクトは狭く深く
する必要があり、アスペクト比は1:1を超え、時には
5:1以上になる。シリコン上のシリカには高い異方性
の極めて選択的なエッチングが要求される。酸化物層が
貫通エッチングされるや否やエッチングを停止するため
に、薄い層のエッチングは、下層シリコンに対して極め
て選択的であることが要件である。ウェーハのサイズの
増加は、ウェーハ上のエッチングの均一性の問題を大き
くした。
【0024】コリンズ他は、前述のヨーロッパ出願にお
いて、フルオロカーボンプラズマからフッ素を掃気する
ため、ウェーハ上に配置されたシリコン含有対向電極と
組み合わせて、CF4、C26、またはC33等のフル
オロカーボンエッチングガス、あるいはCHF3のよう
なハイドロフルオロカーボンを用いて、所望の選択性が
得られることを開示している。このプロセスはポリマー
をシリコン上に堆積させるが、二酸化シリコン上には堆
積させない。従って、シリコンは露出した際のエッチン
グから保護される。シリカを貫くバイアの壁の上への同
様な分離ポリマー堆積がほぼ垂直な側壁を形成する。ラ
イスが米国特許第5,477,975号と1995年9
月5日出願の米国特許出願第08/524,135号に
おいて仮定したように、そのプロセスは、関連する多く
のプロセス要因のうち、ウェーハのみならずシリコン対
向電極やその他のチャンバ部品の温度への依存性を含
む。
【0025】反応速度はほぼ温度のべき乗で変化し、通
常T2からT3の範囲にあり、選択エッチングの空間的に
差のある反応プロセスにおける、温度の変動により、種
々のパーツ上のエッチングと堆積と間のプロセスを駆動
することができる。例えば、始業時または定期点検後、
チャンバが最初にオンにされるとき、始動効果が観察さ
れる。図6の曲線90は、二酸化シリコンのエッチング
速度を、曲線92はフォトレジストの対応するエッチン
グ速度を、ともに処理開始後の処理ウェーハの枚数の関
数として示す。ウェーハの枚数の増加とともに酸化物エ
ッチング速度が増加する一方、フォトレジストエッチン
グ速度は減少する。約25枚のウェーハを処理した後に
ようやく、これらの率は定常状態値に近づく。この変動
は、プラズマ処理によって発生するチャンバ内部のコン
ポーネントの温度上昇を反映したものであると考えられ
る。当日の第一回目の操業にダミーウェーハを用いれば
この効果を回避できるが、スループットはかなり減少す
る。また、小規模の装置故障による処理の中断や、ウェ
ーハが直ちに入手できない場合、小規模の温度変動も発
生し得る。従って、チャンバの多くの部分の温度を厳密
に制御しなければならない。壁温やコンポーネント温度
を制御するための設計が過去に試みられているが、これ
らの設計には改良の余地がある。
【0026】さらに、石英には基本的な材料としての問
題がある。セラミックの熱伝導率は普通0.5W/m℃
程度と低い。たとえ温度制御体(ヒーター/クーラー)
を石英チャンバ壁の外部に設けても、反応チャンバに面
する側壁の温度制御は不十分である。この問題は、図3
の円筒形デザイン構造によって悪化する。この構造の詳
細な実施例を、図7の断面図と図8の詳細断面図に示
す。円筒形チャンバ壁100は、この場合ソレノイド巻
RFコイル104を備えた円筒形温度制御ジャケット1
02によって取り囲まれている。円筒形チャンバ壁10
0は、普通はアルミニウムを機械加工した塊状体である
下部チャンバ106上に載置され、円筒形チャンバ壁1
00の上部は、酸化物エッチングに望ましい従来技術の
ポリシリコン製のルーフ108を支持している。RFコ
ネクター110が、RF電力をルーフ108に供給す
る。ヒータープレート112がルーフ108の頂部に押
し付けられており、2個の電気コネクター114、11
6を介して通電されるスパイラル巻抵抗ヒーターを含
む。冷却集合体がヒータープレート112の頂部に押し
付けられており、冷却水などの冷却流体用にその中に形
成された少なくとも一つのスパイラル溝120を持つ冷
却プレート118を含む。カバープレート122が溝1
20を覆ってシールする。
【0027】図8を参照すると、特にRFコイル104
に通電されていない場合、ジャケット102とチャンバ
壁100を選択的に加熱するよう、ジャケット102の
底部の溝124に環状抵抗ヒーター122が埋め込まれ
ている。
【0028】チャンバ壁100と熱ジャケット102が
組立てられると、両者間に組立ギャップ126が形成さ
れる。この組立ギャップ126は、組立の際に両部品を
スライドさせる必要があることと、両部品100、10
2間には避けられない熱膨張差があること、の二つの理
由により必要である。この組立ギャップ126がない
と、組立手順が複雑になり、一旦組立てられると、かな
りの温度差のもとで互を押しつぶし合うことになる。こ
の組立ギャップ126は、導体材料中の熱伝導に比べ
て、熱エネルギーの伝達が十分でない領域を形成する。
熱伝達速度は、ギャップ126の大きさとギャップ12
6内のガス圧に依存する。すなわち、熱膨張によってギ
ャップの大きさが変動すると、その結果ギャップを通過
する熱伝達速度が変化する。さらに、円筒形のコンポー
ネント間のギャップの分布は、それらの不可避の非対称
性により、円筒形周りに均等ではなく、一方が他方より
小さい。このギャップの変動は、隣接するギャップの大
きさに依存して円筒体同士間の熱伝達速度を変動させ
る。従って、壁の周囲の各位置における熱伝達速度は隣
接するギャップのサイズによって異なる。さらに、円筒
形チャンバ壁は、熱の不良導体である石英から作られる
のが普通であった。これらの変動のため、この構成で従
来技術の温度制御モードを用いると、小さい温度範囲に
おいて正確な温度制御が要求される場合、効果的でな
い。
【0029】図7の円筒形チャンバは、結果的に図9の
一般的形状となり、円筒形側壁124とトップ126の
直径は略同一となる。ウェーハ領域128の直径は、チ
ャンバ側壁124とそのトップ126の直径より小さく
なければならない。円筒形側壁124はトップ126の
真空負荷重量の支持に適してはいるが、300mmのウ
ェーハのような大型基板用に、トップ126が、より大
きなスパンにわたって延在すると、極端に厚く作らない
限りトップは内側へ屈曲しがちである。
【0030】過去、チャンバコンポーネントを交換する
と、コールドスタート現象の他に、プロセスをそのベー
スラインプロセス性能に戻すため追加のウェーハサイク
ルが必要であった。新しいパーツが最終的な効果を発揮
するためには、それらパーツに多少の調整が必要である
と思われる。新しいコンポーネントインターフェイスを
持つ新しいコンポーネントによる温度不安定性が、少な
くとも部分的に、プロセスのドリフトをなくし、プロセ
スをベースライン性能基準に戻すために追加のサーマル
サイクルを必要とする原因となっている。
【0031】本発明は、上記の問題点に鑑みて、正確な
温度制御が可能なプラズマ反応チャンバを提供すること
を課題とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は、特に半導体集
積回路の製造、さらに酸化物エッチングに適したプラズ
マ反応チャンバである。このチャンバは、ウェーハの上
方と周囲に位置する円錐台形ドーム形のチャンバ壁がそ
の一つであるいくつかの関連発明を含む。一実施形態に
おいてチャンバ壁の外側円錐面は、これの周囲の熱制御
リングの傾斜内面に接合する。このサーマルリングは円
錐形チャンバ壁の外側に載っているが、両者間に摺動熱
境界面をなすように、その外側に押しつけられるような
形状とすることができる。このような構造においては、
壁とサーマルリングの間の熱膨張差は、両者の境界面の
円錐角に沿って滑りを発生させ、それによって温度差ま
たは膨張差にかかわらず熱接触を維持する。円錐形に編
成したRF誘導コイルを円錐壁面に巻き付けるか、ある
いは平面またはソレノイド巻のRFコイルをチャンバの
頂部に巻き付けることができる。いずれかの配置を用い
てチャンバ内に電界を発生させて、プラズマを誘導する
ことができ、この電界がウェーハの中心部分を越えて延
びるように調整してプラズマ処理の均一性を改善するこ
とができる。
【0033】上記構成のチャンバのルーフは、誘電体で
作ることができ、あるいは容量結合編成において電極と
して作用する平坦面を提供する導体または半導体として
作用する材料で作ることができる。ペデスタルは別の板
であって、それを通して容量結合が行われる。このルー
フをカーボンまたはシリコンを含有する材料で作ると、
誘電体エッチングに有効である。
【0034】チャンバ壁材料の固有抵抗を調節して、電
界をこの材料(例えばポリシリコンまたはシリコンカー
バイド)中に効果的に貫通させ、処理チャンバ内にプラ
ズマを効果的に誘導することができる。
【0035】サーマルリングは、加熱体、冷却体、また
は電界誘導体を含むことができる。これらは単体、また
は任意の利用可能な組合せとすることができる。複数の
要素の精密な温度制御により、プロセス制御と均一性を
改善することができる。
【0036】ある構造においては、チャンバ壁用加熱体
は、チャンバの円錐外壁に隣接している。加熱体のワイ
ヤー配置は蛇行パターンであって、ほぼ垂直になる円錐
台の頂点と基部を結ぶ複数の線の一本一本に沿った上が
り下がりのパターンで配線されている。RF磁界とそれ
による電界を発生させて、チャンバ内にプラズマを誘導
する誘導コイルは、加熱体の周りに水平に巻き付けら
れ、そのためコイル導体は、ヒーター内の加熱体のワイ
ヤーの支配的な配線方向に対してほぼ直交する。直交す
るワイヤーは、ファラディシールドを生成して誘導コイ
ルの容量効果からチャンバを遮蔽する一方、プラズマ内
に効率的に電界を誘導する。層状構造においては、誘導
コイルは内側の加熱体と外側の冷却体との間に配置され
る。熱伝導性誘電体部材が誘導コイルを支持し、熱伝達
を容易にして、サーマルリング内のチャンバ壁の温度を
上昇または下降させる。加熱体、誘導コイル、および冷
却体の次第に径が拡大する層は、分離構造または接着一
体サンドイッチ構造のいずれでもよい。
【0037】この円錐構造では、前記加熱体を平坦な可
撓性の平面シート状に製作し、次にそれで円錐面を包み
込むようにすることができる。
【0038】円錐形の誘導コイルの巻線に包まれた円錐
形チャンバ壁を用いると、コイル頂部の巻線は、円筒形
コイルの場合よりもチャンバの中心に近くなる。頂部巻
線がチャンバの中心に近いと、チャンバ全体にわたって
堆積の均一性が改善され、周囲誘導コイルのみを用いた
場合にチャンバの中心において見られる電界強度の低下
が解消される傾向がある。
【0039】本発明によるチャンバ壁は、処理チャンバ
壁の温度変動を減少させ、過去においてプロセスの再現
性に悪影響を及ぼしていた望ましくない効果を排除す
る。
【0040】本発明によるチャンバは、円錐形誘導コイ
ルを有する円錐形外壁を備えるチャンバ壁を含む。チャ
ンバの円錐部分には真円錐の錐台があり、この真円錐の
錐台の上端には、対向電極が掛け渡され、対向電極の面
積は、対抗電極に面してそのほぼ反対側に配置された基
板の表面積にほぼ等しい。ヘリカルワイヤーコイルは、
基板処理位置と中心合わせすることができる。ルーフ部
材は壁の円錐部分と一体化することができる。壁とルー
フ構造に適する材料は、良好な熱伝達特性、誘電特性、
および処理チャンバ環境に対する耐化学性を持つものと
する。使用可能な材料には、ポリシリコンとシリコンカ
ーバイドが含まれる。
【0041】円錐形コイル巻線は次第に径が拡大し、そ
のピッチは一定または可変である。平坦なパンケーキコ
イルをチャンバのルーフに備えるか、あるいは垂直円筒
(ソレノイドのような)コイルを備えることもできる。
ルーフコイルはチャンバ内に誘導される電界の均一性を
高める。処理チャンバ壁に隣接する円錐巻線は、チャン
バのルーフに配置されるコイルに並列または直列に配置
することができる。円錐形コイルはスパイラル形円錐傾
斜を持つ巻線ジグで容易に巻き付けることができる。コ
イル電力調節回路を備えて、各コイルの効果を設定する
ことができる。
【0042】本発明は、外壁面へ熱的に密着したサーマ
ルヒーターを含むことができ、このサーマルヒーターの
加熱体によって形成されるパターンは蛇行経路であっ
て、好ましくは、相互に略平行に配置された複数の一連
の長手方向部分を持ち、各部分はそれぞれヒーターの中
心鉛直軸と一つの長手方向部分の両方を含む一連の複数
の平面の一つにほぼ一致する。ヒーターの各長手方向部
分の中心体は、上部と底部に交互に設けられた横方向ス
タブ接続部を介して、隣接する長手方向部分に接続さ
れ、加熱体の長手方向部分は、横方向スタブ接続部より
はるかに長い。この構成による誘導コイルは、側壁の外
面に近接してサーマルヒーターの外側に配置され、その
結果コイルの巻線は真空処理チャンバの中心垂直軸の周
りに配線され、横方向スタブ接続部の方向に対して略平
行で加熱体の長手方向部分に対して垂直になっている。
側壁および/または誘導コイルは、垂直または円錐形に
形成することができる。シリコン化合物で構成される側
壁の全熱伝導率は、二酸化珪素(石英)または窒化珪
素、例えばポリシリコンまたはシリコンカーバイドから
作られる同様な構成の側壁よりも大きい。
【0043】ある構造において、この誘導コイルは、チ
ャンバ壁の外壁面と誘電体部材の内面の間に熱伝達用の
面接触を提供するように構成された円錐形の内面を持つ
熱伝導誘電体部材の中に収容することができる。チャン
バ壁の外壁面と誘電体部材の内側円錐面の間の摺動によ
って、チャンバ壁と誘電体部材の間の温度変化と温度差
による動きを吸収する。誘電体部材は、前記部材と前記
側壁を加熱するため、誘導コイルの外側または内側に配
置される加熱体を含むことができる。加熱体は、熱伝達
接続を介して内側の円錐形リング部材に固定され得る誘
電体部材の外側円錐形リング部分中に埋め込むことがで
きる。冷却リングを誘電体部材と熱接触するようにその
外面に取付けることができる。冷却リングは、熱伝達流
体を内部に流通させるための冷却流体通路を有する。こ
の冷却リングを側壁の一端に隣接配置することができ
る。
【0044】本発明による温度制御方法は、真空処理チ
ャンバの側壁に円錐形外面を備えるステップと、チャン
バ壁の外側円錐面と摺動係合する円錐形内面を熱源リン
グに備えるステップとを含む。追加ステップとして、側
壁の第2面に熱接触するよう加熱部材を配置するステッ
プと、加熱体の配線パターンの主配向を、そのパターン
の大部分が相互に略並行に走る往復パターンで配線する
ステップと、さらに追加のステップとして、チャンバ壁
と加熱部材を取り囲む構成で誘導コイルを備えるステッ
プを含み、この誘導コイル巻線のワイヤーは、相互に略
平行に走る加熱体部分に対して略直角に走るように構成
されている。この方法はさらに、側壁の一端に隣接配置
される冷却リングを備えるステップを含むことができ
る。側壁と冷却リングの間に接続ができると、両者間に
伝熱性および導電性が提供される。
【0045】処理チャンバの側壁温度維持方法は、チャ
ンバ側壁を準備するステップと、側壁の周りに、チャン
バの中心軸の周りにそれに対して直角にワイヤーを巻い
て誘導コイルを準備するステップと、コイルと側壁の間
に大部分がチャンバの中心軸に対して略平行でコイル中
のワイヤーに対してほぼ直角に走る加熱体を設けるステ
ップと、を含む。
【0046】本発明による方法はさらに、チャンバの熱
伝導側壁への熱エネルギーの供給源を設けるステップ
と、それと同時に、チャンバの側壁に接続されるヒート
シンクを設けるステップと、側壁温度を略設定温度に制
御するため熱エネルギーの供給及び除去を変化させるス
テップと、を含む。この方法はさらに、処理チャンバ内
のガスにプラズマを形成させるため、チャンバ壁を貫く
誘導電界を同時に供給するステップを含む。側壁の加熱
は側壁に密着配置されるフレキシブルヒーターによっ
て、また冷却は、冷却リングによって行うことができ
る。これは、側壁の下端、加熱体の後ろ、側壁の上端、
または側壁の上端と下端の両方あるいは冷却リング位置
の他の任意の同様な組合せの、いずれかに配置すること
ができる。
【0047】本発明による構造と方法は、製造が容易で
プロセス環境において良好に機能する材料の幾何学的構
造を用いることにより、プロセスの再現性を高めるチャ
ンバ内におけるさらに正確な温度制御を提供する。材料
の選択によって、プロセスパラメータの温度的局面をプ
ラスマイナス摂氏5度ないし20度の範囲に設定しかつ
繰り返すために必要な温度性能を維持しつつ抵抗率変更
のためのオプションを提供する。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明によるいくつかの構成は、
チャンバ内のプラズマへのRFエネルギーの誘導結合
と、処理チャンバの壁温を取り囲むサーマルリングを介
して加熱及び冷却することによる制御の両方を補助する
共通の特徴を含む。壁の円錐状構造は、良好な熱接触を
確保し、従来技術の設計で存在したエアーギャップをな
くす。特別に選んだ材料を用いると、処理チャンバ壁内
の温度勾配によるプロセスの変動をほとんどなくすよう
に良好な熱伝導性を与えつつ、処理チャンバ内のガスの
プラズマ化を誘起するように電界を貫通させて処理チャ
ンバの性能を改善することができる。円錐形の壁と円錐
形誘導コイル巻線を併用すると、チャンバ内(特にチャ
ンバ中心)における電界の変動を低減する一方、固定お
よび可変ピッチコイル巻線を用いると、所望の電界の効
果を微調整することができる。チャンバを取り囲む加熱
体と、チャンバを取り囲む誘導コイルとの間に起こり得
る電気的干渉は、コイルの巻線を加熱体の配線方向に対
して主として直角方向に配線することによってほとんど
排除することができる。このチャンバ構造は、ほぼ同じ
サイズの両電極(ルーフとペデスタル)が一体多目的チ
ャンバ構造中に相互に平行に構成されたプロセス配置を
提供する。円錐形の上部チャンバ構造は、一体とするこ
とができ、容量結合と誘導結合のいずれにも可能であ
る。
【0049】図10、11と12は、それぞれ、本発明
によるエッチング処理チャンバの一実施形態の断面図、
概略分解斜視図、および頂部の拡大断面図を示す。
【0050】チャンバの上部側壁部は、下部チャンバ1
06の側部から、処理ウェーハを支持するペデスタル5
2の端部のほぼ上方の位置まで延在する円錐形ドーム1
30を含む。この円錐形ドーム130は、円錐形の、す
なわち中心軸に対して点対称で中心軸に対して一定角度
で傾斜する少なくとも一つの外面を持つ側壁を有する。
この円錐形ドーム130は、その底部にウェーハ処理領
域に向かって延びる大きなリムを持ち、その頂部にウェ
ーハ処理領域から離れる方に向いた小さなリムを持つよ
うに編成されている。この円錐ドーム130は、円錐形
内面と円錐形外面とを持つ側壁を持つが、これら内面と
外面に加えて他の表面部分を持つことができる。すなわ
ち、これら内面と外面はチャンバの中心垂直軸の周りに
円対称であって、それらの直径は軸に沿って線形に変化
する。特に、外側円錐面はいくつかの有用な利点を提供
する。
【0051】円錐形ドーム130の底部のプラズマシー
ルド132は、図11でよく分かるように、石英または
シリコンカーバイド製で断面はL字形であることが好ま
しい。そのL字形断面の底部レッグ134は、普通アル
ミニウム製である下部処理チャンバ106の上部フラン
ジ開口上に支持されている。図示されていないO−リン
グがプラズマシールド132と下部チャンバ106を封
止する。
【0052】プラズマシールド132のL形断面の上部
円筒形レッグ136は、チャンバの内側で垂直上方へ伸
びて、シールドの垂直レッグ136の半径方向外側の周
囲に嵌合する底部シールリング138の前でバリヤー
(シールド)として作用する。この底部シールリング1
38は、アルミニウムなどの金属製が望ましく、プラズ
マシールド132の水平下部レッグ134の上面に支持
され、そこへ封止される。
【0053】底部シールリング138は、図12からよ
く分かるように、内側へ延びるリップ140を含み、シ
ールリング138の内側で環状の底部弾性支持パッド1
44の隣りに位置する底部O−リング142が押圧され
る。パッド144とO−リング142はともに、リップ
144の底部にある下向きのシーリング溝146内に位
置する。このO−リング142は、図11のプラズマシ
ールド132の上面に対してシールリング138をシー
ルする一方、例えばベスペルまたはカプトンのようなポ
リイミドシートからなる耐熱プラスチック製の底部弾性
支持パッド144は、シールリング138とシールリン
グの上方のチャンバ部分の荷重を支持し、普通は石英の
ような脆い材料製のプラズマシールド132へその荷重
を均等に配分する。この構成によって、応力集中を起こ
しプラズマシールドを破壊する可能性のある部品間の点
負荷を避ける。シールリング138の半径方向内側端上
の下部シーリング溝保持リップ148が、下部弾性パッ
ド144とその隣りに位置するO−リング142の、下
向きシーリング溝146内における半径方向の滑りを防
止する。前記内側へ延びるリップ140はその上面に、
上部O−リング152ともう一つの環状弾性伝熱パッド
154を収容する上向きの溝150を含む。下部保持リ
ップ140から上に延びる上部保持リップ156が、上
部弾性伝熱パッド154と上部O−リング152の内側
への滑りを防止する。上部弾性伝熱パッド154はベス
ペルのような耐熱プラスチック製が望ましいが、リアク
タ温度とその腐食環境次第では他の材料を用いてもよ
い。
【0054】上部弾性パッド154は円錐形チャンバ側
壁(ドーム)130の底辺158を支持し、その内面は
処理チャンバ内の基板処理場所52’(図10)に面し
ている。円錐形側壁(ドーム)130は、一般に電気抵
抗率は高いが、熱の良導体、特に石英または窒化珪素よ
り大きい熱伝導率を持つ材料製であるのが望ましい。こ
れらの一般的には相反する特性は、ポリシリコンなどの
シリコン含有材料によってかなえられるが、残念なこと
に、このような材料は脆性破壊や微粒子発生を起こし易
い。しかし以下に、これら用途にとって多くの利点を有
するシリコンカーバイド複合材料について説明する。
【0055】上部弾性伝熱パッド154は、部品重量と
チャンバ内の真空に起因し、またシールリング138上
のドーム130によって印加される、機械的負荷の分配
に役立ち、まさにプラズマシールド132のところで考
察したのと同様に、点負荷による破壊を防止する。
【0056】シールリング138はまた、リップ140
から垂直上方に延び、好ましくはO−リング形の中空ば
ね部材である導電性弾性(ばね)部材166を内包する
O−リング型の内側溝162を持つ外壁フランジ160
を含む。ばね部材166は、金属リボンを密なスパイラ
ル巻きし、スパイラルの外側が全体とし丸い円筒形で、
内部が中空のチューブとなるようにすることで形成する
ことができる。スパイラル巻きは接触させる必要がない
ので、不連続チューブができる。できあがったチューブ
状部材の両端を相互に結合または密着させてリングとす
る。外側からは、ばね部材166は、いくつかのスパイ
ラルエッジ、溝、または開口部を持つO−リングのよう
に見える。ばね部材166の側面は、内側溝162の開
口を越えて突出し、ドーム130とシールリング138
の間のギャップ168を越えて電気的連続性を維持する
連続ばね接触のコンプライアントセットとして作用す
る。ばね部材166のような部材の弾性(圧縮)範囲
は、ドーム130の底部外側エッジ170とのギャップ
168の大きさの変動を効果的に吸収する一方、それと
の電気的接触を確保し続ける。後で述べる ルー他によ
るSiC複合ドーム130は、プラズマに面する導体表
面層と絶縁体とを含む。この表面層は、ドーム130の
底部の周りから下部リムの外側を取り囲む環状タブへと
続いている。このばね部材166は、環状タブに電気的
に接触するように配置され、その結果円錐形ドーム13
0の内面が接地される。
【0057】いくつかの構成においては、シールリング
138は破線172で示したようにさらに半径方向外側
へ延びる。延長されたシールリング172は、環状冷却
通路174と、延長シールリング172に対して封止す
る閉鎖プレート176のためのスペースを提供する。そ
して、シールリング138の周囲を加熱および/または
冷却するため冷却通路174内を循環する熱輸送流体が
収容されている。自動コントローラの制御下にあるポン
プ173が、例えば水などの冷却流体を選択的に冷却通
路174へ供給する。
【0058】円錐形ドーム130と、シールリング13
8の間に位置する上部弾性サーマルパッド154は、円
錐形ドーム130の下端158と下部シールリング13
8との間に熱伝導ブリッジを提供し、これによって熱エ
ネルギーは、ドーム130と底部シールリング138と
の間の接続部を越えて自由に伝導される。これによっ
て、エアギャップを通過する熱エネルギー伝導の変動と
いう欠点を解消する。ここで、有効熱伝導度は、周囲表
面の接触面積と、実際のギャップの大きさ、およびギャ
ップ内のガス圧力の変動により変化する。上部弾性サー
マルパッド154は、再現可能な伝熱挙動を有し、その
質が予測可能な連続伝導路を提供する。これによってチ
ャンバドーム側壁130の温度制御が改善され、誘導コ
イルへ2000ワットのRF電力を印加した場合の温度
勾配を5℃以下に減少させることができることが実証さ
れた。
【0059】円錐形側壁130は、底部から上部まで均
一の厚さでも、図示のように底部の厚さ172を上部の
厚さ174より大きくなるようテーパーを付けてもよ
い。ドーム130の内部を真空にした場合の応力解析の
結果、厚さを上部に向かって減らしたテーパー状にする
と、ドーム130の上部と底部の応力が等しくなった。
従って、ドーム材料中の応力分布をほぼ均一に保ちつつ
上部を薄くすることができる。ドーム材料内の許容応力
と、従ってその厚さとは、選ばれた特定の材料と、基板
の処理中に当該材料が加熱される可能性のある温度とに
よって設定される。ドーム130をポリシリコンで作る
場合、シリコンカーバイドで作る場合よりも厚くする必
要がある。その他の材料については、材料の温度特性を
考慮して使用可能最小厚さを選ぶ必要がある。ポリシリ
コンドーム130の場合、底部の直径が約15インチ
(380mm)で高さ約2−1/4インチ(57mm)
なら、頂部の壁厚は約3/8インチ(9.5mm)で、
円錐の底部の壁厚は約5/8インチ(15.9mm)で
ある。シリコンカーバイドドームの場合、それぞれの厚
さはそれぞれ低減され、ポリシリコンドームの場合に説
明した材料の最大局部応力と降伏強度の間のほぼ同様な
関係を満たすための類似比は5:3となった。
【0060】円錐形側壁130の内側および外側は、ド
ームの素材を旋盤または他の回転ベース上に置いて、ド
ームの内側と外側の角度に沿って直線切削することによ
り容易に製造することができる。この製造の容易さとは
対照的に、部分的に丸い、あるいは半球状のドームを作
るためには、複雑な型と工具が必要である。
【0061】シリコンカーバイドは、チャンバおよびチ
ャンバ内の部品用の材料として示唆されてきた。その熱
伝導率は150W/m・℃を超え、石英よりかなり大き
い。処理チャンバがさらされる壁の温度安定性の改善
は、誘電体であり、電界が通り抜けできる窓として作用
し、良好な熱伝導率を持ち、プロセスの堆積およびエッ
チングステップ中のチャンバ環境と化学的適合性のある
壁材料を用いることで達成できる。また、処理チャンバ
の外壁形状は円錐形であって、垂直な直角壁を持つチャ
ンバの熱特性と比較した場合、チャンバ壁と周囲の熱制
御部材との間の、優れた面接触と温度制御をもたらす。
【0062】シリコンカーバイドは、フッ素スカベンジ
ャとして作用する元素状態シリコンの代替物として示唆
されてきた。しかし、これまで、シリコンカーバイド製
のコンポーネントはほとんど焼結状態でしか入手でき
ず、石英と同様の粒子の問題を多くかかえている。しか
し最近、ルー他は1996年7月26日出願の米国特許
出願第08/687,740号において、焼結シリコン
カーバイドで成形されるバルク部材と、この部材のプラ
ズマに面する側に化学蒸着(CVD)によって堆積させ
た比較的薄いシリコンカーバイド層とを含む複合構造を
開示した。このバルク構造は、標準的焼結プロセスによ
ってほとんど随意の形状に容易に成形可能であって、優
れた強度と妥当な熱伝導率を提供する。CVD表面層は
耐プラズマエッチング性が極めて高く、粒子発生の可能
性が少ない。さらに、表面層の電気伝導率を、バルク部
のシリコンカーバイドとは独立して制御することがで
き、そのため、複合材料の有効表皮深さを十分に浅くし
て、電磁放射を可能にするのと同時に、所望の場合は、
電気的に接地することができる。
【0063】円錐形の誘導コイル180を、円錐形の側
壁130の外側近傍に置くと、得られる構造は、半球状
コイルを半球状ドーム上に置いた場合とプラズマへほぼ
同様の効果をもたらす。それは、チャンバ内のガス中の
プラズマ密度の均一性を改善することが知られているの
とほぼ同じ電界と磁界を発生するからである。プラズマ
の均一性はエッチングまたは堆積の空間的均一性にとっ
て重要である。コイル180の上部巻線がチャンバ中心
に近いほど、処理基板(ウェーハ)上のプラズマ密度の
変動が少なくなる。円錐形のコイルの断面、例えば図1
0のコイル180を同じサイズの半球状コイルと重ねて
見ると、対応する巻線同士の間隔が小さいことが分か
る。密に近接して取り囲む誘導コイルを持つ純円錐形側
壁と純半球形側壁とを比較すると、半球形チャンバ頂部
の方がより均一なプラズマ密度をもたらすが、均一な応
力分布は非切頭チャンバが他のものに対して強度面で有
利だという意味ではない。
【0064】しかし、多くのプロセスで、プロセスに好
適なバイアスを供給するため、平坦な電極(対向電極)
を基板の処理面に対向配置する必要がある。そのような
対向電極の場合、チャンバのルーフがほぼ平坦である
が、あるいは、ペデスタル52に対向して配置される対
向電極を支持し電気的に接続するためにチャンバの側壁
および/またはルーフに貫通孔をあける必要がある。こ
のように半球ルーフの頂部が切頭または平坦化されてい
る場合、壁が外側にカーブしているために応力分布の著
しい不連続が発生するので、半球(すなわち半径を持つ
ドーム)の切頭部の端部では応力が増加する。他方、円
錐を切頭して、図14に示す円錐台形にした場合、その
ような不連続性は発生しない。ドームの直線状の側壁1
82が負荷の方向と一致し、錐台部のエッジ、すなわち
切頭円錐のシェルの頂端部184に著しい不連続がない
状態で圧縮垂直負荷が伝達されるからである。ドーム1
30の錐台形の利点は、応力分布パターンが直線状の側
壁182のために歪まないこと、円錐形状の中間領域を
介して、側壁182の外側のコイル巻線が半球ドームの
周りに巻かれたコイルが発生させるイオン分布と極めて
近似しているイオン分布(プラズマ密度)を形成するこ
とである。円錐台ドームの強度は計算上、同じようなサ
イズの切頭半球ドームの強度の7倍である。
【0065】図11と図12に戻ると、円錐形側壁13
0の外面186は所定の傾斜角にカットされて環状誘導
コイル支持部材188を支持する。この指示部材188
は、内側円錐面190を有し、傾斜角は側壁の外面18
6の傾斜角と一致する。その結果、両傾斜面186、1
90は、コイル支持部材188の内面190の直近の領
域全体にわたって完全に相互接触する。傾斜角αは、図
15に示すように、円錐面186、190に共通な円錐
面192上の傾斜直線と、円錐面192の対称軸196
に直角な基面194との間の鋭角として定義される。対
応する頂角βは、円錐の全頂角198として定義され
る。シリコンカーバイド、ポリシリコン、または窒化ア
ルミニウム製で、表面仕上げ32RMSの円錐形部材1
30、188の場合、頂角βは約105°で十分であ
る。種々の材料特性と表面仕上げに対して傾斜角αの選
択は変化する。しかし、それぞれの場合、傾斜角は隣接
するコンポーネントのクラッシュ角度以上であってはな
らない。
【0066】クラッシュ角度は、表面処理、摩擦係数、
および法線力が、円錐面で係合する二つのコンポーネン
トを、内側コンポーネントが膨張するかまたは外側コン
ポーネントが収縮すると、あるいはさらに正確にいえ
ば、内側部材が比較的大きく膨張し、あるいは外側部材
が比較的大きく収縮する二つの部材の熱膨張差が発生し
たときに、力の大きさに係わらずロックアップさせる角
度として定義される。両コンポーネントを相互に滑らせ
るため境界面に沿って加えられた力が、両コンポーネン
ト間の滑りに抵抗する摩擦力に打ち勝つに至らない場
合、両コンポーネントは角度の付いた円錐形境界面にお
いてロックする。両コンポーネントがロックしてからさ
らに膨張(収縮)すると、相互接触している境界面の弾
性クラッシュ、すなわち干渉応力が発生する。両コンポ
ーネントは、境界面に沿った比較的小さい力が、両コン
ポーネントを結びつけている静摩擦力に打ち勝つのに足
りない場合ロック結合されるが、力が大きければ、この
ロックに打ち勝つ。しかしロックアップ状態において
は、滑りを開始させるために加えられる力がいかに大き
くても、滑りを起こさせようとする力が摩擦力に打ち勝
つことを幾何学的要因が阻止する。干渉応力は、コンポ
ーネントの一方または他方が破壊される点まで増加し得
る。
【0067】図15の右側に示したように、両部材13
0、188が熱膨張または熱収縮によって係合すると、
サイズの相違(干渉)は両部材130、188内へ弾性
的に吸収される点が上限である。この弾性圧縮は、半径
方向の熱駆動力Fγを、両部材130、188間で相互
に対向する方向に作用させる。この考察は、自立型のコ
イル支持部材188のみを対象としている。半径方向の
力Fγ は、円錐面192に垂直および平行な成分FN
Pに分解することができ、それぞれの強度は傾斜角α
によって次式のように表せる。
【0068】
【数5】 および
【数6】 重力やばね力など、その他のバイアス力はこれらの式に
は含まれていないが、簡単に追加することができる。
【0069】膨張または収縮がコイル指示部材188を
ドーム130に対して偏向させる場合、コイル指示部材
188のFP方向に沿った動きは、FPが閾値FTHを超え
るまで、静摩擦力によって阻止される。通常の近似で
は、摩擦力の閾値FTHは下記のように法線力FNに比例
する。
【0070】
【数7】 ここで、CSTは静摩擦係数であって、所定の材料の組み
合わせと当該表面仕上げによってほぼ一定と見なされ
る。これらの式を整理すると次式が得られる。
【0071】
【数8】 この最後の式は、静摩擦係数CSTが十分に大きくかつ傾
斜角αが十分に大きく、特に式(8)の右辺が1より大
きければ、摩擦力の閾値FTHは、静摩擦ロックに打ち勝
ち両部材を滑らせようとする力よりも常に大きいという
ことを意味する。その結果、熱駆動力Fγは、それが部
材130、188のいずれかの降伏限界または破壊限界
を超え、部材130、188のいずれかが永久変形また
は破損するまで増加する。他方、式(8)の右辺が1よ
り小さい場合は、FPが摩擦力の閾値FTHを超える値ま
で増加すれば、動きに抵抗する静摩擦力に打ち勝ち、静
摩擦ロックは解除され、より小さい動摩擦係数が適用さ
れ、コイル指示部材188はドーム130に接触したま
ま、両部材130、188がもはや圧縮状態にはならな
い位置まで上昇する。
【0072】このように、傾斜角αがクラッシュ角度よ
り大きいと、摩擦ロックアップが発生し、ロックした部
品は機械的損傷を受ける。しかしながら、傾斜角がクラ
ッシュ角度より小さいと、このような膨張または収縮の
際、両コンポーネント間の傾斜面でのロックアップは発
生せず、両部材は相互に滑るだけであって、両表面間の
面接触は維持される。上述の理論は現象の理解のみを意
図したものである。実際には、各部品はロックアップに
係わる臨界値を完全に回避するため、十分な安全率をも
って設計される。
【0073】二つの極端な角度を示せば、クラッシュ角
度のよい説明になる。傾斜角αが0°、すなわち二つの
平面の場合、たとえ追加のバイアス力が作用しても、熱
膨張差による力が常に前記膨張に抵抗する摩擦力より大
きいと予想されるので、コンポーネントがロックアップ
する可能性はない。これと対照的なのが傾斜角90°で
ある(内側、外側円筒の界面)。その場合、一方のコン
ポーネントの膨張または収縮の効果は、一旦全面接触す
れば、完全に他方のコンポーネントに及ぶ。膨張差また
は収縮差は当初両コンポーネント間に干渉応力を発生さ
せるが、温度が上昇し応力負荷が長期にわたると、その
ような応力に対する設計上の考慮がなされていない場
合、破壊が生する可能性がある。
【0074】傾斜角αが0°からほぼ90°までの場
合、熱伝達のための両コンポーネント間の接触は確保さ
れる。しかし従来技術において示される傾斜角90°に
おいては、コンポーネントの組立てに必要なギャップ
は、両コンポーネント間の熱エネルギー伝達速度を変化
させる。部分的であろうと、完全であろうと、半球状の
曲面ドームを用いる場合にも同じ影響がある。剛性部材
の曲面間の効果的で均一な熱伝達は、純円錐面を用いて
のみ達成可能である。相互の相対的位置ずれに関係な
く、隣接するコンポーネント全体を接触状態に保つ二つ
の部材は異なる温度においてわずかに異なる相対的位置
にあるかも知れないが、両者を全温度範囲にわたって完
全接触状態に強制することができる。誘導コイル支持部
材188とそれに取付けられたコンポーネントの重量
が、支持部材188をドーム130に押しつけて良好な
熱的接触を達成するのに十分な強制力を与える。しか
し、一連のばねによって与えられるような正の可撓性強
制力を、コイル支持部材188とドーム130の間に加
えて、所望の程度の熱的接触を確保することが好まし
い。
【0075】上記の頂角105°は、傾斜角37.5°
に相当する。式(8)の臨界パラメータの関数形と、R
Fコイルをプラズマ処理領域にまで延長したいという要
望を考慮すると、好ましい傾斜角範囲は例えば60°か
ら30°まで、さらに可能性として20°あるいは10
°にさえわたる。
【0076】図11と図12に示すように、コイルサポ
ート188は、円錐形に巻かれたプラズマを誘導する誘
導ワイヤーコイル180を保持するため、円錐形スパイ
ラル溝210を含む。このコイルサポート188は、窒
化アルミニウム、熱伝導率が極めて高い誘電体セラミッ
ク、または同様な伝熱特性を持つ他の同様な材料で作る
ことが好ましい。このコイルサポート188は、剛性の
円錐ドーム形ヒーター被覆212に当接させられるが、
このヒーター被覆は、コイルサポート188に対する熱
膨張差を最小にするため、窒化アルミニウムで作ること
が好ましい。剛性ドーム形ヒーターハウジング212に
埋め込まれた電気加熱体214が、円錐形ドーム130
に熱エネルギーを供給する。自動コントローラによって
制御される電源215が、加熱体214へ選択的に電力
を供給する。接着境界面216が剛性ドーム形ヒーター
被覆212をコイルサポート188に熱的かつ構造的に
結合する。コイルサポート188内の溝210の隣接す
る巻線間のスパイラルフィン壁218が、コイルサポー
ト188の中心を介して、円錐ドーム130の外面19
0へ熱エネルギーを輸送する。コイルサポート188の
厚さ方向の導体熱伝達に利用できる表面積は、スパイラ
ル溝210が占める表面積のため減少するので、コイル
サポート188の厚さ方向の熱エネルギー伝達に対する
熱抵抗は増加する。コイルサポート188とヒーター被
覆212との間の円錐面が多少の熱膨張差を許容する。
【0077】図10の冷却リング200は、細部におい
て図12の冷却リング200’とは異なるが、両者には
類似の符号を付して同時に説明する。冷却リング20
0、200’は、剛性ヒーターハウジング212上に載
置されるか、あるいはばね等の付勢部材によってそれに
押圧され、および/または剛性ヒーターハウジング21
2の外側に接着される。剛性円錐形ヒーターハウジング
212と冷却リング200、200’はいずれも、隣接
面間の良好な熱伝達のため、相互に対向する傾斜した円
錐形表面を持つ。閉止プレート/リング222、22
2’を有する冷却流体通路220、220’は熱伝達流
体(水など)を収容し、この流体は前記通路220、2
20’を通して圧送される。自動コントローラの制御下
のポンプ221が、冷水または他の熱伝達流体を冷却流
体通路220、220’へ選択的に供給する。
【0078】図10に示すように、2個のO−リング2
30、232が円錐形ドーム130の上部を上部シール
・リング/プラズマ・ガード234とチャンバルーフ2
36に対して封止する。これらはまた、図11の斜視図
と、図13の拡大中心部断面図にも示している。チャン
バの上部はチャンバルーフ236によって閉じられ、ル
ーフ236には数個の供給孔238を介する中心ガス供
給路を設けることができる。
【0079】円錐形の壁130と、その狭い頂部の上に
延在する真空ルーフ236との組合せは機械的に極めて
強い。圧力差によってルーフ236へ加えられる大きな
力は、円錐形の壁130の頂部に垂直に作用する。この
力は、円錐形の壁130の側面に沿う力と、円錐壁13
0の環状上縁を押す力とに分解することができ、いずれ
も強い機械的負荷である。パン他は、1995年8月2
1日出願の米国特許出願第08/517,281号にお
いて、部分的に円錐形のルーフを持つプラズマチャンバ
を示唆しているが、その構造の目的は、それらの頂部真
空壁が、上部円錐形リムのかなり下まで延びることを指
定しており、機械的に好ましくない構造である。円錐形
ドームの強度上の利点は、同一圧力の円筒形チャンバを
ドームの上部リム上に配置すれば維持される。
【0080】ルーフ236は、隣接する加熱プレート2
40内の抵抗ヒーターによって選択的に加熱され、加熱
プレート240の直後にある冷却プレート244に形成
されたスパイラル溝242内を循環する水によって、選
択的に冷却される。スパイラル流体溝242はトップカ
バー248によって閉じられている。しかし加熱と冷却
は、当業者が理解できるように、各種の平坦プレートの
温度制御方法に従って修正することができる。平面構造
のため、熱膨張差はプレート236、240、248の
間の熱的接触に直接影響を及ぼさない。わずかな横方向
の滑りがあっても熱的境界面は分離しない。
【0081】図13に詳細断面を示すように、中心ガス
供給路は、インバールからなるガス供給プレート412
を貫通するガス供給管410を含む。ガス供給管410
のフレア型端部は、ガス供給プレート412の底部に保
持される。ばね414は、ガス供給プレート412を、
ガス供給プレート412をルーフ236に対して封止し
ているO−リング416と反対の方向からルーフ236
に向けて押圧し、このようにしてガス供給プレート41
2とバッファープレート418の間に上部ディスク形マ
ニホールド417を形成する。上部マニホールド417
の垂直方向寸法は、ガス供給管410のフレア型端部に
よって維持され、ガス供給管410内の供給ガスと内部
の流体が連通している。バッファープレート418とル
ーフ236との間に下部ディスク型マニホールド420
を形成するように、バッファープレート418がルーフ
236内の環状リッジ419上に支持されている。この
バッファープレート418は上部及び下部のディスク形
マニホールド417、420間の連通のため多数の軸方
向通路を含む。複数の供給孔238の各々は、ルーフ2
36の底部に小径の下部ジェットホール421を、頂部
に大径の対向孔422を含む。これにより、ガスが供給
管410からルーフ236の中心のかなりの広さに分配
される。
【0082】本発明の熱制御体の利点を活用するために
は、チャンバ壁の温度をモニターする必要がある。例え
ば、図13の拡大断面図に示すように、熱電対426を
トップカバー248、冷却プレート244、および加熱
プレート240を貫通させて、ばね428によってルー
フ236の頂部に対して付勢し、その温度を測定する。
さらに、図12に断面で示すように、もう一つの熱電対
430をばね432によって円錐形ドーム130の外側
に付勢する。二つの熱電対426、430と他の任意の
温度測定センサーの出力は、不図示の自動コントローラ
によってモニターされ、この自動コントローラは、各部
品を所望の温度範囲内に維持するため各種ヒーターユニ
ットへの電力供給を制御する。
【0083】この構成により、チャンバ壁内の良好な熱
伝達と、熱効果リングとチャンバ壁の間の均一な熱伝達
境界面のため温度制御回路への正確な温度検出とフィー
ドバックとが、従来技術による構成よりもチャンバの壁
とルーフのはるかに正確な温度制御を容易にする。
【0084】側壁130とルーフ230それぞれの構成
によって得られる両者の正確な温度制御は、他の構成、
特に高密度プラズマ内へのRFエネルギーの誘導結合を
含む構成におけるよりもはるかに良好なプロセス制御を
可能にする。この利点は、酸化物エッチングにおいて特
に好都合である。そして、チャンバのすべての部分の温
度制御によりウェーハ上のポリマー形成が正確に制御さ
れ均一化が可能となる。異なるチャンバ部分とウェーハ
との相対的温度を変えることによって、同一チャンバ
を、均一エッチングモード、選択エッチングモード、洗
浄モード、および堆積モードで運転することができる。
【0085】図10の構成の利点は、高いプラズマ密度
において極めて均一なプラズマを作り得ることである。
図10のチャンバの寸法例としては、ペデスタル52の
直径が8インチ(200mm)のウエーハよりわずかに
大きく、チャンバルーフ236の直径が8.5インチ
(215mm)で、ペデスタル52とルーフ236の間
隔が4インチ(100mm)である。すなわち、ルーフ
の直径は、ウェーハの直径との差が6%以内であるが、
以下詳細に説明するように、直径の差が20%未満であ
ればほぼ同様な利点が得られると期待できる。
【0086】図10の円錐形チャンバと、ライス他が述
べている円筒形チャンバにおいてイオン電流を測定し
た。プロセス条件は両実験において同一で、1200W
のRFパワーを誘導コイルに印加し、ペデスタルまたは
ルーフにはバイアスを印加せず、圧力は8mTorr、
ガス流量は、アルゴンを150sccm、C48を9s
ccmとした。イオン密度の半径方向分布を図16に示
す。プロット230は円筒形チャンバによる実測イオン
密度を示す。中央部に凹みがあり、全体としての均一性
は7.3%である。プロット232は円錐形チャンバに
関する対応値を示す。全体としての均一性は3%であ
る。
【0087】図10の構成もその他の構成上の利点を提
供する。図14に示すように、側壁182のかなりの傾
斜は、円錐の底面近傍にある基板領域242の上方にあ
る上面240の面積が、基板とほぼ同じ面積を持つこと
を意味する。これと対照的に、図9に示すように円筒形
チャンバは、はるかに大きい頂部面積126を有する。
これは以下に説明するように、シリコン含有スカベンジ
ャーを頂部領域240に配置してRFバイアスをかける
場合、重要になる。
【0088】図10のチャンバルーフ236はいくつか
のモードで運転可能である。これは処理の化学作用に直
接的に関与しない誘電体部材であると厳密に見なすこと
ができる。誘電体としては、ドープされていないポリシ
リコン(実際は中程度の抵抗を持つ半導体)、シリコン
カーバイド、または窒化珪素で作ることが好ましい。プ
ロセス環境がそれを許すならば、ルーフを石英で作るこ
とができる。ルーフ温度を維持する温度制御要素に適合
させて、パンケーキコイルまたは他の誘導コイルを誘電
体ルーフ236の背面に配置できる。ルーフ236はま
た、導電性として電気的に接地またはバイアスし、一つ
の電極としてプラズマ形成に関与させてもよい。ルーフ
236は円錐形ドーム130の内面を介して接地するこ
とができる。ドーム130と異なる電圧に電気的にバイ
アスされている場合は、プラズマガード234を石英な
どの電気絶縁セラミックで形成する必要があるが、ルー
フ236が円錐ドーム130に電気的に接続されている
場合は、プラズマガード234はシリコンカーバイドな
どの導電体で作ってもよい。ルーフ236をスパッター
される材料で作られたターゲットとし、ウェーハ上にス
パッタを堆積させることも可能である。
【0089】図10の構成の特別な利点は、ルーフ23
6がRFバイアスされ、ルーフ236がペデスタル52
とほぼ同じサイズのとき得られる。より大きなサイズで
あるが同じ様に配置されたルーフをポリシリコンまたは
シリコンカーバイドのようなシリコン含有材料で作り、
フッ素の化学作用を用いた酸化物エッチャーに用いる
と、好都合であることが知られている。シリコンはプラ
ズマ中のフッ素のスカベンジャとして作用し、そのた
め、シリコン基板上に堆積するポリマーをフッ素欠乏状
態にする。そのようなフッ素欠乏ポリマーは、シリコン
より酸化シリコンを優先してエッチングするプロセスに
とって有利である。すなわち、酸化シリコンのエッチン
グはシリコン上で停止する。しかし、シリコン含有スカ
ベンジャを活性化する必要がある。固体シリコンを熱的
に活性化できることは知られているが、その温度は数百
℃である。そのような高温は、特にシリコンルーフの周
囲の真空シールに設計上困難な問題をひきおこす。代替
的に、シリコンルーフをRFバイアスし、その結果発生
するルーフ近傍のプラズマがそれを効果的にエッチング
するようにして、スカベンジ・シリコンを活性化するこ
とができる。同時に、ウェーハを支持するペデスタル5
2を、同じくRFバイアスしてウェーハのプラズマエッ
チングを制御することができる。
【0090】前述のオグル他の特許に記載されているよ
うに、一つのRFジェネレータからの電力を二つの電極
52、236に50:50で分割することができる。し
かし、先に考察したように、ウェーハに面した対向電極
236がウェーハよりかなり大きいと、プラズマは、大
きい方の電極を陽極とし、小さい方の電極を陰極とする
ダイオードとして作用する。その結果、プラズマイオン
はウェーハに対して加速され、ウェーハのソフトエッチ
ングに寄与するのでなく、スパッタリングを行う。しか
し、もし両電極のサイズがほぼ同じ、例えば面積で25
%以内で同じであり、RF電力が両電極に均等に分割さ
れれば、このダイオード効果は避けられ、RF電力レベ
ルを、ウェーハに隣接するプラズマシース全体にわたっ
て、最適のDCバイアス効果を提供する任意のレベルに
調節することができる。その他の電力分割比も可能であ
り、酸化物エッチングには実に好ましいことである。本
発明の円錐形ドームは、ウェーハとほぼ同サイズのシリ
コン含有ルーフに適合性がある。そのような利点は、例
えばオグル他が行った純粋な容量結合のように、誘導結
合がない場合にも得られる。
【0091】図17は、本発明による熱制御システムの
他の構成を示す。円錐形ドーム130の側壁は、自動コ
ントローラから選択的に電力を供給されて、外面186
を照らす一連の加熱ランプ260によって加熱される。
ランプ260からの放射は、誘導ワイヤーコイル180
を覆っているテフロン被覆262の外側も照らす。この
構成の短所は、外部に配置された加熱ランプ260が、
円錐形ドーム130の加熱の前および同時に、ワイヤー
コイル180を加熱することである。
【0092】ドーム130の側壁温度の制御は、導体円
錐ドーム130を介した熱エネルギーの伝達によって行
われる。熱伝導性のシリコンまたは炭化シリコンの円錐
形ドーム130は、ドーム130の下部外側コーナー2
64へ下向きに熱を伝導する。ドーム130は、この下
部外側コーナー264で下部シールリング172と接触
しており、これは図12を参照して既に述べたように、
一体型冷却流体通路174と、それを封止する閉止プレ
ート176とを備える。冷却されたシールリング172
は、チャンバ側壁130から熱エネルギーを受けるヒー
トシンクとして作用する。円錐形ドーム130のシリコ
ンまたはシリコンカーバイド組成物は、十分な熱伝導性
を備えるので、ドーム130の面に沿う温度勾配は小さ
く保たれ、ドーム130は大量の熱エネルギーを吸収す
るので、さまざまな熱負荷のもとでの温度変動を低減す
る。
【0093】同じように構成された従来構造の石英製の
側壁の頂部から底部までの温度勾配は100℃にもなり
得る。側壁のそのように大きな温度変動は、基板の「コ
ールド」始動からの連続処理の時間とともに温度勾配が
変化するので、プロセスの均一性に著しい影響を及ぼし
得る。一つまたは複数の検出場所の温度による制御の試
みは、平均内部温度をモデル化しようとする近似により
常に不正確さを含み、温度勾配の上限と下限の極値には
何ら有効ではない。これらの不正確さは、正確に再現可
能なプロセスパラメータの正確な設定に対する障害であ
る。正確に再現可能なプロセスパラメータは、本発明の
構成を用いれば達成でき、その場合、シリコン系の熱伝
導性材料を側壁に用いると、チャンバの側壁(円錐形、
円筒形、または他の形状の側壁)の頂部から底部までの
温度勾配が予測可能であり、最大勾配は3℃から5℃で
ある。石英を用いた場合にあり得る100℃の温度勾配
と比較すると、正確な温度制御の利点は確定的であり、
チャンバ内の基板処理の再現性は著しく改善される。
【0094】図18は、本発明による円錐形ドーム13
0の、本発明による温度制御システムのさらに他の構成
である。この構成において、円錐形ドーム130を連続
的に加熱する可撓性ヒーター集合体270は、二つのポ
リイミド被覆274、276の間に散在させた加熱体2
72を含む。自動コントローラが選択的に加熱体272
を加熱する。接着剤278により、可撓性ヒーター集合
体270を円錐形ドーム130の外側に固定する。RF
誘導コイル262がRFエネルギーをチャンバ内へ結合
して、チャンバ内のガスを励起し、基板処理位置でプラ
ズマを形成する。RF誘導コイル262は、コイル26
2にほぼ直角な、すなわち円錐形ドーム130の傾斜面
に平行な閉じた磁力線を形成するが、この磁界は円錐形
ドームの曲面近傍のコイルの上方と下方において、すな
わち円錐形ドームの内縁および外縁に向かって著しく減
少する。振動磁界に伴う電界はプラズマを励起するが、
この電界はコイル262に電力を供給しているRF周波
数で振動する。この振動電界は一般的に式(2)を参照
して説明したように、円錐形ドーム130の対称軸を中
心とする回転経路をたどる。コイル262によって生じ
る回転電界は隣接する導体加熱体232内に電流を誘導
する効果を持つ可能性があり、従ってプラズマからのR
F電界を短絡する可能性がある。しかし、コイルと透明
加熱体の、図19の外面図から分かるように、RF誘導
コイル262はスパイラルに巻かれるが、主として図示
の水平方向に延び、同じく図の水平方向に走る回転電界
を生じる。この構成は図20にも分解斜視図として示
す。加熱体272は、ポリイミドの被覆274、276
の間に埋め込まれた一本のワイヤーであって、円錐形ド
ーム130の傾斜部分の表面を、主としてRFコイル2
62に直角に前後に蛇行して走っている。
【0095】加熱体272における屈曲部276すなわ
ちスタブ接続部は、RFコイル262領域の外側でコイ
ル262が覆う曲面に比較的近い領域にある。この領域
においては回転電界は最小である。
【0096】有利なことに、加熱体272の導体は、R
Fコイル262とチャンバとの間の円錐形側壁の周りに
置かれたファラデーシールドとして作用する。そのよう
なファラデーシールドは、電界誘導効果に悪影響を及ぼ
すことなく、誘導コイルの容量効果を分断する。容量結
合はシールドされていないRFコイル262内で、コイ
ルの電気抵抗が有限でコイルの両端間に数千ボルトの電
圧が生じるために、発生する。これらの電圧は、接地さ
れたチャンバ部分へプラズマを横切って容量結合され
る。しかし、加熱体272の直線部分274は、RFコ
イル262の頂部巻線から底部巻線へ直接走り、より低
い電圧を発生させ、RFコイル262が発生させるより
もはるかに小さい電圧勾配を発生させる。この直線部分
274は、RF誘導コイル262の領域の外側にある屈
曲部276によって接続されているが、全体的に同一平
面内にあり、RFコイル262によって生じる電界と磁
界への影響は無視できる。このように、RFコイル26
2にほぼ直交して延在する蛇行加熱体272の、RFコ
イル262が誘導する回転電界への影響は、たとえあっ
たとしても無視できる程度である。
【0097】加熱体272のファラデーシールド効果
は、加熱体272がRFコイル262が通電されていな
いときのみ通電され、RFコイルが通電されているとき
は接地または電源に接続されないままになっているの
で、それがファラデーシールドとして作用しているとき
には抵抗電圧降下は発生しないという事実によって、高
められる。このシーケンスは、RFコイル262への通
電の有無にかかわらずチャンバ壁への熱の流れをかなり
一定に保つために加熱体272を使用することにより得
られる。加熱体272の蛇行経路を、図22に示すよう
に、よりサインカーブに近い傾斜した経路に沿わせる
と、屈曲部276がRFコイル262から離れた所にあ
る限り、ほぼ同様に良好な効果が得られる。
【0098】図19は、図18のコイル262とヒータ
ー272の構成の拡大断面図であり、図20は同じく一
部断面の分解斜視図である。誘導コイルワイヤー262
は、巻線間のピッチをほぼ一定としてスパイラルパター
ンで配線されている。チャンバ内のプラズマ密度をさら
に微調整したい場合、図20のコイル262を、図21
に示すような可変ピッチ巻線のコイル262’構成に置
き換えればよい。図20、21に示すコイル262、2
62’に付した破線は、コイル262、262’の巻線
によって形成される仮想円錐基準面をなす真円錐の頂部
底部各エッジへの基準ガイドである。
【0099】平面図22に示すように、円錐形ヒーター
270を形成するポリアミドまたは他の可撓性材料製の
円錐形被覆274、276は、それぞれ平坦なシート2
77から切り出すことができる。平坦な曲がっていない
被覆274、276は、次式で表される中心角γ(ラジ
アン)の扇形の外径方向の一部分である。
【0100】
【数9】 円錐頂角βが105°の場合、扇形の中心角はほぼ14
3°である。曲げられていないシースは内外の円弧27
8、279に囲まれ、それらの半径はそれぞれr1/c
osα、r2/cosαであり、ここでr1、r2 はそれ
ぞれ、図20に示す円錐形ヒーター270の内側、外側
の半径である。図22の形状を検討すると、円弧27
8、279の長さはそれぞれ必然的に2πr1、2πr2
となり、従って、切り取られたシース274、276
を、所望の円錐形に曲げたとき、引っ張られることなく
円錐形に適合することが分かる。この条件はr2の値い
かんにかかわらず成立するので、シース274、276
全体は、横方向の変形すなわち引っ張りもしわもなく円
錐形に曲げることができる。
【0101】このようにして、円錐形ヒーター270
は、一部分または全部を平坦に形成し、その後でそれを
所望の形状に曲げて作ることができる。ある程度弾性を
持つポリアミドに内部吸収されるべき唯一の変形は、曲
げられる部材の厚さが有限であることにより発生する。
【0102】RFコイル262、262’形成に用いる
ワイヤーは、コイルに印加される非常に高いRF電流に
よる抵抗電力損失を減らすためには非常に重くなる傾向
がある。しばしば、このコイルはチューブ状導体、例え
ば銅チューブであって、コイル冷却のため冷却水がその
中心を流れている。その結果、RFコイルは、特に円錐
スパイラルに求められる複雑な形状においては、巻き付
けが困難になる傾向がある。
【0103】RFコイルは、図23に示す巻線ジグ28
0を利用することで、円錐形スパイラルに巻くことがで
きる。巻線ジグ280はジガラット、すなわち円形のま
たは別途扁平な基部を持つほぼ円錐形状に形成される。
緩やかなスパイラル状の傾斜部分つまりテラス282
が、ジグ280の底部から頂部までを取り巻いている。
傾斜面は、円錐の基部に対して常に傾斜した経路に沿っ
て走り、その横断面は基部に対してほぼ平行であるが、
誘導ワイヤー262の断面に適合するように傾斜部分2
82内に凹みを形成することができる。断面図で見る
と、この単一の傾斜部分282は多段形状を呈する。ワ
イヤーは、ジガラット・ジグの周りを走るスパイラル状
傾斜部282に沿って巻かれて行く。連続する各巻線間
の軸方向と半径方向のピッチが一定の定ピッチジグを示
しているが、可変ピッチジグも同じ原理に従う。
【0104】図24は、本発明のもう一つの実施形態で
ある一体型ドーム230’を示す。この断面図は、単一
材料、例えばシリコンまたはシリコンカーバイドででき
た処理チャンバの上部を示す。一体型構造は、エッチン
グリアクタにおける厳しい環境下で故障の可能性をはら
む、円錐形側壁とほぼ平坦な頂部との間のリム部でのO
−リングを不要にする。
【0105】2個の可撓性ヒーター集合体270、28
6が、ドーム230’の円錐部分288と、ほぼ平らな
ルーフ部分290上に配置されている。2本の冷却リン
グ292、294がドーム230’の底部とドーム23
0’のルーフ部分290上の可撓性ヒーター集合体の上
方にそれぞれ配置されている。図18〜図20を参照し
た前述の説明に類似する円錐形の可撓性ヒーター270
が、RFコイル262の内側に取付けられている。一体
型ドーム230’は、かなり前に説明したチャンバの円
錐ドームとルーフの両方の作用をする。側壁288は円
錐形であるが、円錐部分の内面はさらに複雑な形状であ
ってもよい。他方、トップ290の内面は、機械的強度
のためわずかにアーチ状であってもよいが、熱的接触を
容易にするため上面と外面は平らである。一般的に、ア
ーチ形状の高さはその直径の10%が限度である。
【0106】この一体型ドーム230’は下へ延びる下
側のプラズマシールドフランジ296と、外側へ延びる
外側支持フランジ298とを含む。シールリングとして
も機能する下部冷却リング292は、先に図12を参照
して説明した下部冷却リング176を修正したものであ
る。これは、中を冷却流体が流れる冷却流体通路300
と、同様に弾性の熱伝達パッド302と、O−リング3
04と伝導性のO−リング状要素を収容する溝306と
を備えている。この構成はまた、環状ルーフヒーター2
86(同じく1.5kW定格の円錐形可撓性ヒーターの
定格に類似する、1.5kW定格が望ましい)を含む。
ルーフの温度制御を行うため、冷却流体通路295を備
えた環状ルーフ冷却リング294が、環状ルーフヒータ
ー286に接着されている。この構成により、チャンバ
の傾斜面の双方向冷却を行う。
【0107】この構成においては、リアクタの鉛直対称
軸を中心として多重巻きされた円筒形の二次コイル30
8が一体型ドーム230’の頂部の中心軸に沿って配置
され、磁界と、それによってできる電界およびチャンバ
内のプラズマ密度を調節または強化し、処理チャンバ内
のウェーハの中心付近のプラズマ密度の均一性を改善
し、それによって一連のコイル巻線によって発生するプ
ラズマの中心に起こりやすいプラズマ中の空隙をなくす
ことができる。ルーフコイル308には円錐形側壁コイ
ル262と共通に通電することができるが、電力を両者
間で選択的に分割してチャンバ内のプラズマ密度分布を
調節することができる。RF電力分割回路については後
述する。環状加熱リング286と環状冷却リング294
を平坦なルーフ部分290上の別々の箇所に配置して用
いると、二次コイル306をドーム230’のルーフ部
分290に隣接して配置することができる。当然、加熱
リング286の下にあるルーフ部分290の平坦領域
は、二次コイル306の下にある平坦領域と段差を設
け、しかもある程度の半径方向膨張差を許容できること
が理解できる。
【0108】図24のリアクターの側部円錐コイル26
2と組み合わせた二次コイル308は、図4のパンケー
キコイルより優れた多くの利点を提供する。側部コイル
262は主コイルであって、普通は2000W〜300
0Wのレベルの電力を供給され、チャンバ内のプラズマ
を大部分サポートする一方、二次コイル308は電界と
その均一性の微調整にのみ用いられ、そのRF電力レベ
ルは約500から1000W程度である。従って、大部
分の熱は機械的に強い円錐壁288上において発生し、
より少ない量の熱が機械的に比較的弱い構造の、ほぼ平
坦なルーフ290において発生する。
【0109】この構成は、平らなヒーターパンケーキを
ルーフ部分290の上方に配置するように改造すること
ができる。このヒーターパンケーキは、図18の可撓性
ヒーター集合体270または図12の剛性加熱体212
を、形状を変化させる適当な修正を行って適用すること
ができる。次にパンケーキRFコイルを、ファラデーシ
ールドとして編成されたヒーターワイヤーを持つヒータ
ーパンケーキの外側に配置することができる。
【0110】構成に関わらず、一体型ドーム230’の
温度をきめ細かく制御して、プロセス制御と均一性を促
進することができる。一体型ドーム230’用の各種モ
ニター装置および制御装置は、先に説明した多部品ドー
ム用のものと大きくは異ならないので図示しない。
【0111】ここで、本発明による熱の流れを従来技術
のものと比較する。図25は、図7に示す従来技術の処
理チャンバの円筒形側壁を通る概念的な熱の流れと温度
勾配を示す。大きな矢印330は、チャンバ332内の
処理空間からの熱エネルギーの流れを示す。垂直のチャ
ンバ壁334はこの熱エネルギーを、冷却要素(不図
示)を含むチャンバのルーフ338に接触している上端
336へ伝導によって伝える。外側リング342の溝に
よって支持されている誘導コイル340はチャンバ壁の
外側に配置されている。チャンバ外壁と外側リング34
2の内表面との間のギャップ344は、外側リング34
2とチャンバ壁334の間の直接熱伝達速度を制限する
が、円筒形状にギャップがない場合にサーマルサイクル
中に起こるかも知れない破壊を防ぐためにはギャップ3
44は必要不可欠である。プロセスのアイドリング中、
外側リング342は外側リング342の下部を取り巻く
リング加熱体346によって加熱される。小さい矢印3
48は、加熱体346からルーフヒートシンク350へ
の熱エネルギーの流れを示す。ギャップ344は、チャ
ンバ壁334と外側リング342との間のギャップを通
過する熱エネルギーの均一で効率的な伝達を妨げる。さ
らに、チャンバ壁334は熱の不良導体である石英製が
普通である。従って、温度サイクル中のチャンバ壁33
4の温度制御、大幅な温度のばらつき、空間的あるいは
時間的な変動、を防止することが困難である。
【0112】図26は、図10に示す本発明による円錐
構成の概念的な熱伝達を示す。ここでもプロセスからの
熱の流れを大きな矢印360で示す。この構成では、ヒ
ートシンク362が、加熱リング365と、誘導コイル
366と、そのサポートリング368との後方の円錐冷
却リング364内に配置されている。従って、プロセス
からの熱エネルギーは、短い矢印で示すように横方向に
チャンバ壁370を通過し、コイル支持リング368、
加熱リング365を通って冷却リング364へと流れ
る。プロセスのアイドルモードにおいて、加熱リング3
65が通電されると、熱エネルギーは小さい矢印374
で示すように流れる。加熱リング365と、誘導コイル
支持リング368と、チャンバ壁37との間の密着した
円錐形表面は、熱膨張差を生じる温度サイクルと温度差
にもかかわらず、部材365、368、370の間に良
好な熱接触を維持する。さらに、熱の流れは、幅の広い
面に対して比較的短い距離についてのみ起こるので、ア
イドルモードとプロセスモードのいずれのモード期間に
おいてもチャンバ壁370の良好な温度制御ができる。
【0113】図27は、図18と図19に詳細を示す抵
抗サーマルブランケットの実施形態における概念的な熱
伝達を示す。ヒーターブランケット270は、RFコイ
ル262の内側で処理チャンバの円錐壁130上に直接
載置されている。チャンバ使用中のプロセスから、およ
びプロセスがアイドル中の加熱体270からの熱は、両
方ともチャンバ壁130を通って流れる。この場合、チ
ャンバ壁130はポリシリコンまたはシリコンカーバイ
ドなどの熱エネルギーの良導体で作ることが望ましい。
チャンバ壁130は、その基部において熱を横方向に冷
却リング174へと伝導する。熱の極めて良好な導体で
ある壁材量は、壁の頂部から底部までの温度勾配を確実
に小さくする。その温度差は5〜20℃の範囲にあると
推定される。
【0114】図28は、図24に示す一体型ドーム23
0’内の概念的な熱伝達を示す。この構成において、チ
ャンバ内のプロセスからの熱エネルギーの流れは、一体
型ドーム230’の円錐形部分288の上下にそれぞれ
配置された二つのヒートシンクリング292、294に
流れる。チャンバ壁288の基部にある一方は、図27
に示したものと類似の構成であり、他方はチャンバ壁と
ルーフを含む一体構造のルーフ上のその配置位置に合わ
せて多少異なる設計になっている。この構成では、図2
7に示した構成よりも熱エネルギー伝導距離がはるかに
短くなっているので、温度勾配はさらに小さくなってい
る。従ってこの構成はチャンバ壁の極めて良好な温度制
御を提供する可能性を持っている。
【0115】本発明の種々の態様は、酸化物エッチング
に特に有利なプラズマリアクタチャンバの設計、製造、
および運転を可能にする。図29の概略側面図に示すよ
うに、チャンバ内のプラズマは誘導的かつ容量的にサポ
ートされている。RF電源452が、円錐形ドーム13
0の外側の誘導コイル180へRF電力を供給する。も
う一つのRF電源454が、導体ルーフ236と、エッ
チングされるウェーハ50を支持するペデスタル52と
の間へRF電力を供給する。2個の阻止コンデンサ45
6、458は、ルーフ236とペデスタル52に生成さ
れる、RF電源454からの自己バイアスDC電圧を阻
止する。阻止コンデンサは、例えば1μFの真空コンデ
ンサであって、普通に用いられるRFの低メガヘルツ範
囲でのインピーダンスは小さい。自動コントローラ47
0は、二つのRF電源452、454を起動し、その電
力レベルを設定する。フルオロカーボンのエッチャント
を用いる酸化物エッチングプロセスには、ルーフ236
と円錐形壁130の両方をフッ素スカベンジャーで構成
することが望ましい。例えば、ルーフ236を、ポリシ
リコン、シリコンカーバイド、またはガラス質カーボン
で構成する一方、円錐形壁は導電性をあまり高くすべき
でないので、ポリシリコンまたはシリコンカーバイドで
構成すればよい。材料とその導電性の選択は、リアクタ
に期待される運転モードに依存する。プラズマが、金属
汚染物質ではなくシリコンを含有する材料と相互作用を
行うよう、シリコンまたはシリコンカーバイドのリング
460がペデスタル52を取り囲んでいる。ペデスタル
52をプラズマから保護するため、石英製またはシリコ
ンカーバイド製、この方が寿命が長い、のカラー462
が、ウェーハ50の外周の周りのペデスタル52の環状
凹部に嵌合されている。
【0116】ルーフ236のスカベンジングは、電極R
F電源454が二つの電極52、236の間で電力を選
択的に分割できるので、熱エネルギーよりはむしろRF
バイアスによって活性化される。図30に概略を示す電
力分割は、RF電力を、ウェーハペデスタル52とルー
フ236の間で分割する。標準RF電源464を、不図
示のRFマッチング回路を介して、広帯域1:1電気ト
ランスのような分割回路466の一次側に接続する。こ
のトランスの二次側には数個のタップがあり、整流子ス
イッチ468を介して選択的に接地することができる。
トランス466の接地電位は、同じく接地されている円
錐形壁130の基準電位とされる。しかし、他の固定電
圧をトランス466の基準電位とすることもできる。阻
止コンデンサ456、458があるので、トランスの接
地を用いて、電力分割を行うが、電極52、236上の
DC電位の制御には用いない。スイッチ468の位置
が、ペデスタル52とルーフ236へ供給されるRF電
力の分割比を決定する。他のタイプのRF電力分割も、
よく知られているように用いることができる。オグル他
が教示しているように従来技術の電力分割比は50:5
0であるが、この発明に適用される酸化物エッチングに
関しては、低い分割比、すなわち、ルーフ電極236よ
りもペデスタル52へ多くのRFパワーが供給される分
割比が好ましい。
【0117】大量のRF電力をルーフ236へ供給する
ことで、ルーフ236内のシリコンが活性化される。こ
れによって、ルーフ236は、それ自体を熱的に活性化
させるとき可能な温度よりも低い温度に維持され得る。
本発明によって提供される低い運転温度はシステムの熱
的要件を緩和するので、その設計が簡素化し、部品寿命
を延ばす。また、フッ素スカベンジングは、複雑な温度
サイクル中に対向電極が呈する温度によってではなくむ
しろ、対向電極に印加されるRFエネルギーによって制
御されるので、エッチングプロセスは、より確実に制御
可能である。さらに、本発明が提供する円錐形壁130
その他の部分の厳密な温度制御により、エッチングプロ
セスをより完全に制御することができる。
【0118】円錐形の壁は優れたスカベンジング制御に
直接関与しているので、酸化物エッチング用のリアクタ
に選択的に提供される。この円錐形状により、側面の誘
導結合をウェーハの上方に配置してプラズマの均一性を
増すのみならず、エッチングされるウェーハとほぼ同一
サイズの対向電極の収容が可能になる。その結果、ダイ
オード効果が低減されるので、励起されたエッチャント
粒子の低エネルギー束が生成される。また、対向電極の
サイズはより小さいので、それがフッ素スカベンジング
材料で構成されている場合、対向電極へ分割される比較
的少量のRF電力によってスカベンジング核種を十分に
活性化することができる。電力分割比10:90、2
0:80および25:75でテストを行った。20:8
0の電力分割比において、エッチングを停止することな
く、選択性が最良となりプロセスウィンドウが広くなっ
た。シリコンスカベンジャのRF活性化は、より低い温
度での運転も可能にし、テストは135〜140℃の範
囲の低い温度まで拡張された。バイレベル(二重レベ
ル)プロセスも140〜180℃の範囲で達成できた
が、150℃が望ましい。
【0119】図31にブロック図を示す自動コントロー
ラ470がプラズマエッチングリアクタを制御する。R
F電源452、434を介してプラズマを活性化するた
め、選択された量のRF電力がチャンバに印加される。
温度は、2個の熱電対426、430でモニターされ
る。印加されたRF電力と実測温度とに応答して、冷却
水がポンプ173、221によって選択的に圧送され、
ヒーターサプライ215を介して熱が注入される。もち
ろん、本発明の思想の範囲内で、熱制御体とRF電源の
使用個数を変更することができる。自動コントローラ4
70はまた、プロセスガス流、真空吸引、およびその他
のパラメータも制御することができる。自動コントロー
ラ470は、その中の転送可能記録媒体472、例えば
フロッピーディスクまたはCD−ROMに記録された、
または通信リンク474を介して入力されたプロセス手
順に従う。
【0120】この構成は、平らなヒーターパンケーキ
を、ルーフ部290の上方に配置するように改造するこ
とができる。このヒーターパンケーキは、図18の可撓
性ヒーター集合体270、または図12の剛性加熱体2
12を変更された形状に合わせて適当な改造を加えて適
合させてもよい。その後、パンケーキRFコイルをファ
ラデーシールドとして編成したヒーターワイヤーを持つ
ヒーターパンケーキの外側に配置してもよい。
【0121】先に説明したリアクタには、様々な用途に
おいて明確な利点を提供する多くの変更例や組合せがあ
る。
【0122】図32に概略断面で示す関連設計は、図1
0と図11の複数部品チャンバを改造したものである
が、電力供給の特徴は、図24に示す一体型チャンバの
ものである。二次コイル308をディスク形ルーフ23
6の背面に配置する一方、主コイル180を円錐形ドー
ム130の背面に配置してあり、これは抵抗率105Ω-
cmを超える、主として焼結シリコンカーバイド製であ
ることが望ましい。二次コイル308は、図示のように
ソレノイド形状としてもよいが、図4のようなパンケー
キコイルとしてもよい。二次コイル308の目的は、主
コイル180がRF電力の大部分を、円錐形ドーム13
0を介してチャンバ内へ誘導結合する間に、比較的少量
のRFパワーを、ルーフ236を介して誘導結合させ、
チャンバ内の磁界とプラズマ分布を微調整することであ
る。図24のリアクタについて説明したように、RF電
力比は3:1から4:1が普通である。
【0123】ルーフ236は主として絶縁性のシリコン
カーバイドで作られ、場合によっては接地または容量バ
イアス用に薄いCVDシリコンカーバイド導体表面層を
設けてもよい。より単純な設計を行う場合、ルーフ23
6を、抵抗率20〜40Ω-cm程度のポリシリコンで
形成することにより、二次コイル308からの磁界を通
過させるとともに、接地面またはRFバイアス電極を維
持することができる。しかしポリシリコンは比較的脆い
材料であり、大きな平坦形状は機械的に弱い。運転と休
止の間の期間中、ポリシリコンルーフ236への熱応力
を最小にしなければならない。二次コイル308へ供給
するパワーを減らすと、ルーフ236への応力が確実に
減る一方、主コイル180によって起こるより大きな熱
応力が、より強靱な材料で作られた、より強い円錐形ド
ーム130へ加えられる。従って、シリコンルーフ23
6の背面の二次コイルへ供給するパワーを減らすことに
よって、さらに大きな利点が得られる。
【0124】円錐形ドームは、RF誘導結合を用いない
リアクタにも適用可能である。図33に示すリアクタに
おいては、円錐形ドーム130とルーフ236は共に、
導体材料製であって接地される一方、ペデスタル52は
RF電源56により電力を供給される。この構成は、標
準的な反応イオンエッチング(RIE)に好適である。
図34に示すリアクタにおいて、円錐形ドーム136は
接地され、電力分割RF電源454がルーフ236とペ
デスタル52の間に接続されて、両者へRF電力を供給
する。この構成は、先に引用したオグル他の特許に記載
された構成に類似するパワー分割RIEにとって有用で
ある。
【0125】円錐形ドームを含む種々の構成は、一つの
基本設計が多くの明確に異なるプロセスに実施できるこ
とを実証している。汎用設計に小規模の変更を加えるこ
とによって様々なチャンバを設計することができ、その
結果、設計の単純化と部品点数の削減ができる。代わり
になるものとして容量結合されたルーフ236と円錐形
ドーム130とペデスタル52および誘導結合された主
コイル180と第2コイル308の両方に対する電気的
バイアス条件を変更するだけで、単一のチャンバを多数
のプロセスモードで用いることができる。
【0126】汎用チャンバの一例を図35に概略断面図
で示す。スイッチ480は、容量RF電源464からの
RF電力を、ペデスタル52または円錐壁130だけへ
向かわせたり、電力分割回路466を介してルーフ23
6とペデスタル52との間へ向かわせることができる。
壁130にRFバイアスを印加すると、例えばそのクリ
ーニングに有効である。ペデスタル52に接続されたス
イッチ482は、接地への接続、RF電源464への直
接接続、または電極電力分割回路466接続のいずれか
を選択できる。同様に、複合シリコンカーバイド円錐形
ドーム130の導体内壁に接続されたスイッチ484に
より、円錐形ドーム130を、接地、電源非接続位置、
または直接的にRF電源464に対してバイアスするこ
とができる。ルーフ236に接続されたスイッチ476
は、選択的に、ルーフを接地するか、またそれを電極電
力分割回路466を介してバイアスする。この汎用実施
形態において、ルーフ236は電気的にバイアス可能で
あるとともに、二次コイル308からのRF電力を伝達
しなければならない。従って、これを、抵抗性ポリシリ
コンまたは抵抗性焼結シリコンカーバイドで作り、内面
にシリコンカーバイドの導体CVDコーティングを施し
てもよい。誘導RF電源452を、スイッチ488を介
してコイル電力分割回路490に選択的に接続し、これ
によってRF電流を、円錐形ドーム130の外側の一次
コイル180とルーフ236の頂部の二次コイル308
へ、チャンバ内の磁界分布を最適化する比率で選択的に
分割する。コントローラー470は、スイッチ480、
482、486、488の位置と、電力分割回路46
6、490の電力分割比とを設定する。RFプラズマリ
アクタにおける接地とは、所定のDC電位で部品をバイ
アスすることを含むことは明らかである。また、図35
は概略の形のみを示したものであり、実際の電気回路は
同等の機能性を提供しつつ異なる形とすることができる
ことは明らかである。
【0127】自動コントローラー470を用いると、発
明性のあるプラズマ真空処理チャンバの壁温制御方法が
可能となる。この方法は、同じ様に構成された石英製の
側壁の総熱伝導率よりも大きい総熱伝導率を有するポリ
シリコンまたはシリコンカーバイドでできているのが好
ましい、真空処理チャンバの側壁を用意するステップを
含む。この側壁は、チャンバ内の基板処理位置に面する
第1面と、この第1面の反対側の第2面とを有する。こ
の第2面は円錐形であることが望ましい。加熱部材が側
壁の第2面に熱接触して配置され、この加熱部材の加熱
体の配線パターンの主配向は往復パターンであって、加
熱体の配線パターンの大部分は相互にほぼ平行に走って
いる。このチャンバは、チャンバ壁の第1面の周り全体
をほぼ取り巻くように走る誘導コイルを備え、チャンバ
内の処理プラズマを少なくとも部分的に活性化するよ
う、RF電源が選択的に制御される。加熱体は一つの電
源によって制御され、RFコイルと、処理チャンバ内に
形成されるプラズマとから受ける側壁が受ける熱入力に
ほぼ等しい熱入力を、側壁に供給する。加熱体の加熱ワ
イヤーの主要部分は、誘導コイルにほぼ直角に走るよう
に構成され、誘導コイルに近い平行部分は誘導コイルか
ら離れて配置された屈曲部によって接続されている。冷
却リングが側壁のひとつ以上の端部近傍に配置され、側
壁と冷却リングとの間に電気伝導および熱伝導を提供す
るため、平面形または円錐形の接続部が両者間に設けら
れる。冷却リングは、冷却リングとその中を通過流れる
電熱流体との間の熱エネルギー伝達を提供するための冷
却流体通路を備える。電熱流体は冷却流体通路内を連続
的に流される。処理チャンバ内にプラズマが存在しない
ときは加熱体に電力を供給せず、処理チャンバ内にプラ
ズマが存在するときは加熱体に電力を供給することによ
って、側壁の温度はほぼ一定に維持される。加熱ワイヤ
ーは、ファラデーシールドとして作用するように、誘導
コイルとチャンバ壁との間に配置するのが好ましい。
【0128】処理チャンバの側壁温度を維持する方法の
もう一つの実施形態は、チャンバ側壁を提供するステッ
プと、コイル巻線をチャンバの中心軸に対して直角に巻
き付けて側壁の周囲に誘導コイルを設けるステップと、
大部分がチャンバの中心軸にほぼ平行でコイル内のワイ
ヤーに直角に走るパターンを持つ加熱体をコイルと側壁
の間に設けるステップと、を有する。
【0129】このように、本発明によるチャンバの円錐
形は、特に、強固で製造が容易な機械的構造において温
度制御とプラズマの均一性に関する数多くのプロセス上
の利点を提供する。発明性のあるその他の特徴は、その
ような円錐形プラズマチャンバの、特に酸化物エッチン
グリアクタとしての使用を補完する。
【0130】本発明は、特に酸化物エッチャーにとって
有用であるが、その他の材料のエッチング用のリアクタ
にも容易に適合させることができる。さらに、この発明
の態様のほとんどは、多くのメカニズムがエッチングと
共通である化学蒸着用のリアクタに適用可能である。こ
の発明の局面のいくつかは、特に半導体製造に用いられ
るような、他の真空処理装置に適用可能である。
【0131】本発明を特定の実施形態に関連して説明し
てきたが、当業者は、本発明の思想及び範囲から逸脱す
ることなく、本発明の形状と細部を変更できることは明
らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板と対向電極の間の面積比が大きい、従来技
術の容量結合プラズマ反応チャンバの概略側面図であ
る。
【図2】基板と対向電極の間隔が狭い、従来技術の容量
結合プラズマ反応チャンバの概略側面図である。
【図3】容量結合かつ誘導結合された、従来技術のプラ
ズマ反応チャンバの概略側面図である。
【図4】ウェーハ上に平坦な誘導コイルが配置された、
従来技術のプラズマ反応チャンバの概略側面図である。
【図5】ウェーハのほぼ上方に半球状誘導コイルが配置
された、従来技術のプラズマ反応チャンバの概略側面図
である。
【図6】ウェーハの枚数またはコールドスタート後の時
間の関数としてのエッチング選択性を示すグラフであ
る。
【図7】従来技術の処理チャンバの断面図である。
【図8】図7の処理チャンバの側壁の拡大断面図であ
る。
【図9】図7の従来型の処理チャンバの、上側対向電極
とウェーハ支持ペデスタル電極の相対寸法の概略見取り
図である。
【図10】本発明による処理チャンバの断面図である。
【図11】図10に示すチャンバのコンポーネントの一
部断面分解斜視図である。
【図12】図10と図11に示す処理チャンバとリング
加熱/冷却部材の形状が多少異なる円錐形側壁の実施形
態の拡大断面図である。
【図13】センターガスフィードと熱電対を示す、図1
0の拡大部分断面図である。
【図14】図10に示す本発明による処理チャンバの上
側対向電極とウェーハ支持ペデスタル電極の相対寸法の
概略斜視図である。
【図15】図10〜図12に示す処理チャンバコンポー
ネントの、サーマルサイクル中に発生する力と動きとを
示す概略側面図である。
【図16】従来技術と本発明のリアクタによるプラズマ
の均一性を示すグラフである。
【図17】図10に示すチャンバ用のランプ加熱側壁編
成を示す処理チャンバの他の実施形態の拡大断面図であ
る。
【図18】図10に示すチャンバ用のフレキシブルヒー
ター構造のさらに他の実施形態を示す図である。
【図19】図18の断面において、19の方向から見た
加熱体と巻コイル構造の、ヒーター被覆を省略した部分
側面図である。
【図20】図18の断面において見られるチャンバ構造
のコンポーネントの一部断面分解斜視図である。
【図21】図20のワイヤーコイル巻線のための代替構
成の側面分解斜視図である。
【図22】平面シートから切り取った円錐形加熱被覆の
平面図である。
【図23】本発明による誘導コイルのワイヤーを円錐形
に巻くための巻線ジグの側面図である。
【図24】本発明による処理チャンバの頂部の他の実施
例の断面図であって、チャンバのルーフの上部の第2ヒ
ーター/クーラーと第2コイルを示す。
【図25】図7に示す従来技術の処理チャンバの側壁を
通る熱エネルギーの流れを概念的に示す図である。
【図26】図10に示す本発明による処理チャンバの側
壁を通る熱エネルギーの流れを概念的に示す図である。
【図27】図18〜20に示す本発明による処理チャン
バの側壁を通る熱エネルギーの流れを概念的に示す図で
ある。
【図28】図24に示す本発明による処理チャンバの側
壁を通る熱エネルギーの流れを概念的に示す図である。
【図29】本発明の特徴を組み込んだ好ましい構成の概
略ブロック図である。
【図30】本発明の、基板に対向するルーフ電極と処理
基板を支持するサセプタの間で、電力を供給および分割
する電力分割回路の概略図である。
【図31】本発明を実施するためのコントローラの接続
ブロック図である。
【図32】別々のルーフと円錐形ドームを持ち、チャン
バ内へエネルギーを誘導的に結合する第1と第2のコイ
ルを用いるプラズマリアクタチャンバの概略断面図であ
る。
【図33】円錐形ドームを持つがペデスタルにのみ標準
バイアスを印加するプラズマリアクタチャンバの概略断
面図である。
【図34】接地された円錐形ドームと、ルーフおよびペ
デスタルの間でRF電力分割を行うプラズマリアクタチ
ャンバの概略断面図である。
【図35】複数のプロセスモードで作動するように電気
的に構成可能なプラズマリアクタチャンバの概略断面図
である。
【符号の説明】
52…ペデスタル、52’…基板処理位置、106…下
部チャンバ、130…ドーム(チャンバ壁)、132…
プラズマシールド、134…水平レッグ、136…上部
レッグ、138…シールリング、140、144、15
6…リップ、142、152、230、232…O−リ
ング、144、154…弾性支持パッド、166…ばね
部材、180…誘導コイル、188…コイル支持部材、
200…冷却リング、212…ヒーターハウジング、2
14…加熱体、220…冷却流体通路、222…閉止プ
レート、234…プラズマガード、236…チャンバル
ーフ、240…加熱プレート、244…冷却プレート、
248…トップカバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴィクトル シェル アメリカ合衆国, カリフォルニア州, ミルピタス, ベイヴュー パーク ドラ イヴ 505 (72)発明者 アンドリュー ニューエン アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サン ノゼ, ホステター ロード 3148 (72)発明者 ロバート ダブリュー. ウ アメリカ合衆国, カリフォルニア州, プレザントン, パセオ グラナダ 3112 (72)発明者 ジェラルド ズィー. イン アメリカ合衆国, カリフォルニア州, クパティノ, ビリチ プレイス 10132

Claims (71)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバ内の基板処理位置に面した内壁
    面と前記内壁面に対向する円錐形外壁面とを有する円錐
    形部分を有するチャンバ壁と、 前記外壁面の直近に配設されて次第に径が拡大している
    多重巻線を有する円錐形誘導コイルと、 を備えるプラズマ真空処理チャンバ。
  2. 【請求項2】 前記内壁が円錐形の請求項1に記載のプ
    ラズマ真空処理チャンバ。
  3. 【請求項3】 前記チャンバ壁の前記円錐形部分は正円
    錐台であり、前記正円錐台の頂端に配置された対向電極
    をさらに備える請求項1に記載のプラズマ真空処理チャ
    ンバ。
  4. 【請求項4】 前記対向電極に面してウェーハを支持す
    るペデスタルと、 前記ペデスタルと前記対向電極との間に接続されたRF
    電源と、 をさらに備える請求項3に記載のプラズマ真空処理チャ
    ンバ。
  5. 【請求項5】 前記ペデスタルと前記対向電極は、互い
    にほぼ等しい対向表面積を有する請求項4に記載のプラ
    ズマ真空処理チャンバ。
  6. 【請求項6】 前記次第に径が拡大している多重巻線
    は、ほぼ一定のピッチで等間隔に配置されている請求項
    1に記載のプラズマ真空処理チャンバ。
  7. 【請求項7】 前記次第に径が拡大している多重巻線
    は、可変ピッチで不等間隔に配置されている請求項1に
    記載のプラズマ真空処理チャンバ。
  8. 【請求項8】 前記チャンバ壁の下縁を支持する環状棚
    部と、前記下縁の外側を囲む環状壁とを有するととも
    に、前記下縁に面する内部に形成された環状溝を有する
    導電性支持リングと、 前記溝に嵌合され、前記下縁に接触する導体ばね部材
    と、 をさらに備える請求項1に記載のプラズマ真空処理チャ
    ンバ。
  9. 【請求項9】 前記支持リングはさらに、内部に形成さ
    れた略環状の流体冷却溝を含む請求項8に記載のプラズ
    マ真空処理チャンバ。
  10. 【請求項10】 前記処理位置に対向する前記円錐形部
    分の端部上方に配置された前記チャンバのルーフと、 前記ルーフの上方に接地された第2の誘導コイルと、 をさらに備える請求項1に記載のプラズマ真空処理チャ
    ンバ。
  11. 【請求項11】 前記ルーフはほぼ平担な外表面部分を
    含み、前記ほぼ平担な外表面部分に前記ルーフに接触す
    る熱制御体を備える請求項10に記載のプラズマ真空処
    理チャンバ。
  12. 【請求項12】 前記チャンバ壁の前記円錐部分の切頭
    端の頂部を形成し、内側が前記基板処理位置に対して露
    出されるとともに前記内側に対向する外側を有するルー
    フ部材と、 円筒軸を有し、前記円錐部分の前記切頭端内のほぼ中心
    に配置された前記ルーフ部材の前記外側の近傍に、前記
    円筒軸端を前記基板処理位置のほぼ中心に向けるように
    して配置されるヘリカルワイヤーコイルと、 をさらに備える請求項1に記載のプラズマ真空処理チャ
    ンバ。
  13. 【請求項13】 前記ルーフ部材は、ルーフ円錐部材を
    形成する前記チャンバ壁の前記円錐形部分と一体で整形
    されている請求項12に記載のプラズマ真空処理チャン
    バ。
  14. 【請求項14】 前記ルーフ円錐部材がポリシリコン材
    料製である請求項12に記載のプラズマ真空処理チャン
    バ。
  15. 【請求項15】 前記ルーフ円錐部材がシリコンカーバ
    イド材料製である請求項12に記載のプラズマ真空処理
    チャンバ。
  16. 【請求項16】 前記ヘリカルワイヤーコイルの一端
    は、前記円錐形誘導コイルの一端に直列接続されている
    請求項12に記載のプラズマ真空処理チャンバ。
  17. 【請求項17】 前記ヘリカルワイヤーコイルによって
    誘導される電界の効果を、円錐形誘導コイルによって誘
    導される電界に対して設定するコイル電力分割回路を備
    える請求項16に記載のプラズマ真空処理チャンバ。
  18. 【請求項18】 前記壁の前記外壁面とその内面との間
    の熱伝達のために面接触するよう構成された円錐形内面
    を持つ、熱伝導性で高い剛性を有する誘電体部材内に前
    記誘導コイルが格納され、前記チャンバ壁の外壁面と前
    記誘電体部材の内側円錐面との間の摺動が、前記チャン
    バ壁と前記誘電体部材の間の温度の変化と温度差による
    動きを吸収する請求項1に記載のプラズマ真空処理チャ
    ンバ。
  19. 【請求項19】 前記誘電体部材はセラミック製である
    請求項18に記載のプラズマ真空処理チャンバ。
  20. 【請求項20】 前記誘電体部材は、前記部材と前記側
    壁を加熱する前記誘導コイルの外側に配置された加熱体
    を含む請求項18に記載のプラズマ真空処理チャンバ。
  21. 【請求項21】 前記加熱部材は、前記誘電体部材の外
    側の円錐形リング部分に埋め込まれ、熱伝達接続を介し
    て内側の円錐形リング部材に固定される請求項18に記
    載のプラズマ真空処理チャンバ。
  22. 【請求項22】 前記誘電体部材の外面に取付けられて
    熱接触するとともに、内部に熱伝達流体を流す冷却流体
    通路を有する冷却リングをさらに備える請求項18に記
    載のプラズマ真空処理チャンバ。
  23. 【請求項23】 前記チャンバ壁は、 前記チャンバ内の基板処理位置に面する第1面と前記第
    1面に対向する第2面を有するシリコン含有材料製の円
    錐形の誘電体チャンバと、 前記側壁の第2面に熱接触する加熱部材と、 前記チャンバ側壁と前記加熱部材とを囲むように構成さ
    れ、通電されると前記基板処理位置でガスを誘導してプ
    ラズマを形成するよう配置される誘導コイルと、 前記側壁の一端に隣接して配設されるとともに前記側壁
    との間に熱伝導接続部が設けられ、内部を流れる熱伝達
    流体との間で熱エネルギー伝達を行う冷却流体通路を含
    む冷却リングと、 をさらに備える請求項1に記載のプラズマ真空処理チャ
    ンバ。
  24. 【請求項24】 次第に径が拡大する多重巻線を有する
    円錐形誘導コイルを備え、前記巻線を結んで形成される
    仮想円錐形表面の内側が、前記チャンバ内の基板処理位
    置に面する前記チャンバのひとつの壁にほぼ平行に配設
    されるプラズマ真空処理チャンバ。
  25. 【請求項25】 前記真空処理チャンバの前記壁が、前
    記基板処理位置と前記誘導コイルとの間に配設される請
    求項24に記載のプラズマ真空処理チャンバ。
  26. 【請求項26】 前記真空処理チャンバの前記壁がポリ
    シリコン材料製である請求項25に記載のプラズマ真空
    処理チャンバ。
  27. 【請求項27】 前記真空処理チャンバの前記壁がシリ
    コンカーバイド材料線である請求項25に記載のプラズ
    マ真空処理チャンバ。
  28. 【請求項28】 前記チャンバ内で処理される基板を支
    持面上に支持するペデスタルと、 前記支持面に面する円錐部分を含むチャンバ壁と、 前記支持された基板に面し、前記ペデスタルから離れた
    前記円錐部分の縁に配設された略平坦なルーフと、 を備えるプラズマリアクタ。
  29. 【請求項29】 前記ルーフの外面に配置された誘導コ
    イルをさらに備える請求項28に記載のプラズマリアク
    タ。
  30. 【請求項30】 前記ルーフは、前記ペデスタルとの間
    に接続可能なRF電源を有する電極をさらに備える請求
    項28に記載のプラズマリアクタ。
  31. 【請求項31】 前記RF電源は、前記ペデスタルと前
    記電極の両方にRF電力を供給する電力分割回路を含む
    請求項30に記載のプラズマリアクタ。
  32. 【請求項32】 前記電力分割回路は、前記RF電力を
    所定の比率で前記ペデスタルと前記電極へ分割する請求
    項30に記載のプラズマリアクタ。
  33. 【請求項33】 前記RF電源が前記ペデスタルへ電力
    を供給するとともに前記電極は所定の電位に維持される
    請求項30に記載のプラズマリアクタ。
  34. 【請求項34】 前記円錐部分の周りに巻かれた誘導コ
    イルと、 前記誘導コイルに選択的に電力を供給する第2RF電源
    と、 をさらに備える請求項30に記載のプラズマリアクタ。
  35. 【請求項35】 前記ルーフは電極を備え、 前記ペデスタル、前記円錐部分、および前記電極へ、選
    択的に接続可能な電力供給・接地手段をさらに備える請
    求項28に記載のプラズマリアクタ。
  36. 【請求項36】 プラズマ処理チャンバ内に配置され、
    基板を上部に支持可能な支持面を有する基板サポート
    と、 前記支持面に面するとともに円錐形外面を有し、前記チ
    ャンバの一部分を形成する壁と、 前記壁との間で熱伝導するよう、前記壁の前記円錐形外
    面と摺動可能に接触可能な円錐形内面を有する熱制御体
    と、 を備えるプラズマ処理チャンバ。
  37. 【請求項37】 前記熱制御体は、高い剛性を有する請
    求項36に記載のプラズマ処理チャンバ。
  38. 【請求項38】 前記熱制御体は、セラミック製である
    請求項37に記載のプラズマ処理チャンバ。
  39. 【請求項39】 前記熱制御体は、内部を貫通する冷却
    流体溝を含む請求項36に記載のプラズマ処理チャン
    バ。
  40. 【請求項40】 前記熱制御体は、抵抗ヒーターを追加
    として含む請求項39に記載のプラズマ処理チャンバ。
  41. 【請求項41】 前記熱制御体は、電気抵抗ヒーターを
    含む請求項36に記載のプラズマ処理チャンバ。
  42. 【請求項42】 側壁を持つ真空チャンバと、 前記側壁の周りに巻かれた誘導コイルと、 前記誘導コイルと前記側壁とに隣接して配置されたヒー
    ターと、を備え、 前記ヒーターは、前記誘導コイルにほぼ直角に走るほぼ
    直線状の部分と、前記直線状部分同士を接続するととも
    に前記誘導コイルから前記直線状部分の中央部より離れ
    て配置された屈曲部分とからなるヒーターワイヤーを備
    え、それによって前記誘導コイルと前記真空チャンバと
    の間で操作可能なファラデーシールドを形成するプラズ
    マ処理チャンバ。
  43. 【請求項43】 前記側壁が円錐形である請求項42に
    記載のプラズマ処理チャンバ。
  44. 【請求項44】 前記ヒーターの前記ヒーターワイヤー
    が、前記誘導コイルと前記側壁との間に配設されている
    請求項43に記載のプラズマ処理チャンバ。
  45. 【請求項45】 前記ヒーターの前記ヒーターワイヤー
    が、前記誘導コイルと前記側壁との間に配設されている
    請求項42に記載のプラズマ処理チャンバ。
  46. 【請求項46】 第1のリムを有する略円筒形の第1の
    チャンバ本体と、第2のリムを有する略円筒形の第2の
    チャンバ本体とを含むプラズマリアクタの2つのチャン
    バ本体の間のジョイントであって、 前記2つのチャンバ本体のほぼ軸方向に延びるアウター
    リムと、前記アウターリムから前記第1のリムと前記第
    2のリムとの間へ半径方向内側へ延びるインナーリップ
    とを含み、前記第1のリムと前記第2のリムとの間に嵌
    合可能なシールリングと、 前記インナーリップと、前記第1と第2のリムとの間へ
    それぞれ配設された第1と第2の弾性パッドと、 を含むジョイント。
  47. 【請求項47】 前記弾性パッドの各々と、前記シール
    リングのアウターリムとの間のそれぞれのスペースへ配
    設された2つの環状弾性シール部材をさらに備える請求
    項46に記載のジョイント。
  48. 【請求項48】 前記シーリングのリムは、弾性かつ導
    電性であり、前記シーリングリムの前記アウターリムは
    その半径方向内側に形成され前記第1チャンバ本体に面
    する環状溝を含み、前記溝に嵌合し前記第1チャンバ本
    体に接触する弾性導電部材をさらに含む請求項46に記
    載のジョイント。
  49. 【請求項49】 前記弾性導電部材は、チューブ状金属
    体からなる請求項48に記載のジョイント。
  50. 【請求項50】 前記チューブ状金属体は、スパイラル
    形に巻かれた金属帯からなる請求項49に記載のジョイ
    ント。
  51. 【請求項51】 前記シールリング内に形成された流体
    冷却溝をさらに含む請求項46に記載のジョイント。
  52. 【請求項52】 円錐形壁を有するチャンバ用のヒータ
    ーであって、 前記円錐形壁の大部分の周りに可撓性をもって装着可能
    な扇形の本体と、 前記本体に埋め込まれ前記扇形の面に沿って蛇行経路で
    配線されたワイヤーを持つ抵抗ヒーターと、 を備えるヒーター。
  53. 【請求項53】 前記本体は、前記抵抗ヒーターを挟む
    2枚のシートを備える請求項52に記載のヒーター。
  54. 【請求項54】 前記蛇行経路は、前記扇形の径線にほ
    ぼ平行な直線部分と、前記直線部分と前記扇形部分の弧
    線の間に配設されて前記直線部分を接続する屈曲部分と
    を含む請求項52に記載のヒーター。
  55. 【請求項55】 基板処理位置に面する内面と、前記内
    面に対向する外面とを有し、中心垂直軸に対してほぼ対
    称な側壁を有するチャンバと、 前記外面に密に熱接触し、その配線パターンは、前記中
    心垂直軸に対してほぼ同じ傾斜角で配線された一連の長
    手方向セクションを有する蛇行経路をたどり、各長手方
    向セクションは、隣接する長手方向セクションと横方向
    スタブ接続部を介して上下の交互パターンで接続されて
    いる加熱体を有するサーマルヒーターと、 前記側壁の前記外面近傍で前記サーマルヒーターの外側
    の前記上下の横方向スタブ接続部の間に配設されてお
    り、前記真空処理チャンバの前記中心垂直軸の周りに、
    前記横方向スタブ接続部方向に略平行で前記加熱体の前
    記長手方向セクションに直角に配線されているワイヤー
    を有する誘導コイルと、 を備えるプラズマ真空処理チャンバ。
  56. 【請求項56】 前記側壁が円錐形である請求項55に
    記載のプラズマ真空処理チャンバ。
  57. 【請求項57】 前記誘導コイルが円錐形である請求項
    56に記載のプラズマ真空処理チャンバ。
  58. 【請求項58】 前記誘導コイルが円錐形である請求項
    55に記載のプラズマ真空処理チャンバ。
  59. 【請求項59】 前記長手方向セクションが、前記中心
    垂直軸を含むそれぞれの平面のみに沿って延在する請求
    項55に記載のプラズマ真空処理チャンバ。
  60. 【請求項60】 前記側壁が円筒形である請求項55に
    記載のプラズマ真空処理チャンバ。
  61. 【請求項61】 前記真空処理チャンバの前記側壁がポ
    リシリコン材料製である請求項55に記載のプラズマ真
    空処理チャンバ。
  62. 【請求項62】 前記真空処理チャンバの前記側壁がシ
    リコンカーバイド材料製である請求項55に記載のプラ
    ズマ真空処理チャンバ。
  63. 【請求項63】 基板支持用ペデスタルと、 前記ペデスタルの上方に横たわる真空チャンバのルーフ
    と、 前記ルーフ上の第1のほぼ平担な領域内に配置された環
    状加熱体と、 前記ルーフ上の第2のほぼ平担な領域内に配置された誘
    導コイルと、 を備えるプラズマリアクタ。
  64. 【請求項64】 前記環状加熱体が、前記誘導コイルの
    半径方向外側に配設される請求項63に記載のプラズマ
    リアクタ。
  65. 【請求項65】 前記誘導コイルの半径方向外側で前記
    ルーフ上に配設される内部を貫通する流体通路を有する
    略環状の冷却部材をさらに含む請求項64に記載のプラ
    ズマリアクタ。
  66. 【請求項66】 シリコン含有材料で構成され、真空処
    理チャンバ内の基板処理位置に面する第1面と、前記第
    1面に対向する第2面とを有する真空処理チャンバの側
    壁を用意するステップと、 配線パターンの主方向が大部分が相互にほぼ平行に走る
    往復パターンであって、前記チャンバ内の基板処理位置
    からのプラズマから受ける熱エネルギー入力にほぼ等し
    い熱エネルギーを前記側壁へ供給するようなサイズに設
    定された加熱体を有する加熱部材を前記側壁の第2面側
    に熱接触させて配置するステップと、 前記チャンバ側壁と前記加熱部材とを囲む構成で、前記
    加熱体部分にほぼ垂直で相互にほぼ平行に走り、通電さ
    れると前記基板処理位置のガスを誘導してプラズマを形
    成するように配設置されたワイヤーを有する誘導コイル
    を用意するステップと、 前記側壁の一端に隣接して、前記側壁との接続は両者間
    に伝熱性と導電性を備えるよう設けられ、内部を流通す
    る熱伝達流体との間に熱エネルギー伝達が行われる冷却
    流体通路を有する冷却リングを用意するステップと、 前記冷却流体通路に連続的に熱伝達流体を流すステップ
    と、 前記プラズマ処理チャンバ内のプラズマの存在と逆の関
    係で前記加熱体へ電力を供給して前記側壁の温度を維持
    するステップと、 を有するプラズマ真空処理チャンバの壁温制御方法。
  67. 【請求項67】前記温度維持ステップは、前記処理チャ
    ンバ内にプラズマが存在するとき前記加熱体に電力を供
    給せず、前記処理チャンバ内にプラズマが存在しないと
    き前記加熱体に電力を供給する請求項66に記載の壁温
    制御方法。
  68. 【請求項68】 チャンバ側壁を提供するステップと、 前記側壁の周りに前記チャンバの中心軸の周りに直角に
    巻き付けられたワイヤーからなる誘導コイルを提供する
    ステップと、 前記コイルと前記側壁との間に、その大部分が前記チャ
    ンバの前記中心垂直軸にほぼ平行で前記コイル内の前記
    ワイヤーに直角に走る加熱体を提供するステップと、 を備える処理チャンバの側壁温度維持方法。
  69. 【請求項69】 内部にウエーハが配設される反応チャ
    ンバの円錐壁を介してエネルギを誘導結合するステップ
    と、 前記円錐壁に電圧を印加するステップと、 前記円錐壁の温度をモニターし、それに応答して前記壁
    の温度を所定範囲に維持するステップと、 前記反応チャンバ内へエッチングガスを供給するステッ
    プと、 を有するウエーハエッチング方法。
  70. 【請求項70】 前記エッチングガスはフルオロカーボ
    ンであり、前記ウエーハに対向して配置される炭素ある
    いは珪素を含む素材製の電極をさらに備える請求項69
    に記載のエッチング方法。
  71. 【請求項71】 前記円錐壁は、ポリシリコン製または
    シリコンカーバイド製のいずれかである請求項70に記
    載のエッチング方法。
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