JPH10152036A - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

ブレーキ液圧制御装置

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Publication number
JPH10152036A
JPH10152036A JP32463296A JP32463296A JPH10152036A JP H10152036 A JPH10152036 A JP H10152036A JP 32463296 A JP32463296 A JP 32463296A JP 32463296 A JP32463296 A JP 32463296A JP H10152036 A JPH10152036 A JP H10152036A
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JP
Japan
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hydraulic pressure
pressure control
wheel cylinder
output port
brake fluid
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Application number
JP32463296A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Oikawa
浩隆 及川
Youichi Kumemura
洋一 久米村
Atsushi Takano
淳 高野
Kenjiro Matsumoto
賢次郎 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ液圧制御装置において、液圧制御弁
のオーバシュートを防止する。 【解決手段】 マスタシリンダ28の液圧に基づき、制御
ユニット38により、液圧制御弁16の比例ソレノイド37に
通電し、小径および大径スプール43a ,43b を左方へ移
動させて可変絞りをSを開き、入出力ポート17,21間を
連通させて、液圧供給源20からホィールシリンダ24へ液
圧を供給して制動を行う。出力ポート21の液圧を制御管
路49を介して制御室45に導入し、小径および大径スプー
ル43a ,43b を右方へ付勢し、比例ソレノイド37の推力
とバランスさせて可変絞りSを閉じて、ホィールシリン
ダ24の液圧を制御する。出力管路22にオリフィス54を設
け、ホィールシリンダ24への液圧の伝達を遅らせること
により、出力ポート21から制御室44への液圧の伝達遅れ
を防止して、液圧制御弁16のオーバシュートを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両の
液圧式制動装置の液圧を制御するブレーキ液圧制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両の液圧式制動装置におい
て、運転者のブレーキ操作によって発生するマスタシリ
ンダの液圧に基づいて、ブレーキ装置を作動させるホィ
ールシリンダに供給する液圧を電気的に制御することに
より、倍力制御、アンチロック制御およびトラクション
制御等を可能としたブレーキ液圧制御装置がある。
【0003】この種のブレーキ液圧制御装置は、例え
ば、運転者のブレーキ操作によって液圧を発生させるマ
スタシリンダと、液圧によって各車輪のブレーキ装置を
作動させるホィールシリンダと、ホィールシリンダに供
給する液圧を発生させる液圧ポンプおよびアキュムレー
タ等からなる液圧供給源と、液圧供給源およびリザーバ
とホィールシリンダとの間のブレーキ液の給排を制御す
る液圧制御弁と、マスタシリンダの液圧に基づいて液圧
制御弁を制御する電子制御ユニットとから概略構成され
ている。
【0004】この構成により、通常は、電子制御ユニッ
トよって、運転者のブレーキ操作によるマスタシリンダ
の液圧に基づいて、液圧制御弁を制御して、所定の倍力
比をもって液圧供給源からホィールシリンダへ液圧を供
給して制動力を発生させる。また、車輪の回転速度情報
に基づいて車輪のスリップ状態を判定し、これに基づい
て液圧制御弁を制御して適宜車輪への制動力を加減する
ことによって、アンチロック制御およびトラクション制
御を行うことができる。
【0005】一般に、この種のブレーキ液圧制御装置に
用いられる液圧制御弁について、図7を参照して説明す
る。図7に示すように、液圧制御弁1は、スプール弁で
あって、液圧制御弁本体2の案内穴3内にスプール4が
摺動可能に嵌装されている。液圧制御弁本体2には、案
内穴3に連通する入力ポート5、出力ポート6および排
出ポート7が設けられており、これらは、それぞれ液圧
供給源、ホィールシリンダおよびリザーバに接続されて
いる。そして、スプール4によって入力ポート5と出力
ポート6との間に可変絞りSが形成され、出力ポート6
と排出ポート7との間に可変絞りTが形成されており、
スプール4が図中左方へ移動すると可変絞りSが開くと
ともに可変絞りTが閉じ、図中右方に移動すると可変絞
りSが閉じるとともに可変絞りTが開くようになってい
る。
【0006】液圧制御弁本体2の一端部には、比例ソレ
ノイド8が取付けられ、その作動ロッド9がスプール4
の一端部に当接されており、電子制御ユニットからの通
電電流に比例した推力でスプール4を図中左方へ押圧す
るようになっている。液圧制御弁本体2の他端部には、
制御ポート10が設けられており、スプール4の他端部に
は制御ピン11が連結されている。制御ピン11は、ガイド
部材12に摺動可能に挿入されており、制御ポート10の液
圧を受けてスプール4を図中右方へ押圧するようになっ
ている。また、スプール4は、戻しばね13によって図中
右方へ付勢されている。制御ポート10は、制御管路14に
よって出力ポート6に接続されている。
【0007】この構成により、通常は、戻しばね13のば
ね力によって、スプール4は、図中右方にあり、可変絞
りSが閉じ、可変絞りTが開いているので、出力ポート
6に液圧は作用せず、ホィールシリンダは作動しない。
電子制御ユニットによって比例ソレノイド8に通電する
と、その通電電流に応じて作動ロッド9がスプール4を
図中左方へ移動させ、可変絞りSが開き、可変ポートT
が閉じるので、液圧供給源の液圧が入口ポート5から出
力ポート6へ供給され、ホィールシリンダを作動させて
制動力を発生させる。このとき、出力ポート6の液圧が
制御管路14を介して制御ポート10に伝達され、制御ピン
11がスプール4を図中右方へ押圧するので、比例ソレノ
イド8の推力と、制御ポート10(出力ポート6)の液圧
および戻しばね13のばね力とがバランスして、スプール
4が可変絞りSおよびTを閉鎖する中間位置で停止する
まで、出力ポート6の液圧が上昇する。
【0008】このようにして、出力ポート6の液圧をフ
ィードバックしてスプール4の移動を制御することによ
り、比例ソレノイド8への通電電流に応じて出力ポート
6の液圧を直接制御することができ、ホィールシリンダ
の液圧すなわち制動力を制御することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のブレーキ液圧制御装置では、次のような問題があっ
た。制動操作時、すなわち、ホィールシリンダの増圧操
作時に、急制動等によるマスタシリンダへの大きなステ
ップ入力に対して、出力ポート6から制御管路14を介し
て制御ポート10に伝達される液圧に応答遅れが生じるこ
とがあり、この場合、過渡的にスプール4の左方への移
動が大きくなり、ホィールシリンダへの液圧が過剰に上
昇してオーバシュートが発生する。また、オーバシュー
トの発生により、スプール4が発振して、ホィールシリ
ンダの液圧の上昇が不安定になる虞がある。
【0010】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、液圧制御弁のオーバシュートを防止するように
したブレーキ液圧制御装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、ブレーキ操作によって液圧を
発生するマスタシリンダと、液圧によってブレーキ装置
を作動させるホィールシリンダと、前記マスタシリンダ
よりも高い液圧を発生する液圧供給源と、前記液圧供給
源に接続される入力ポート、前記ホィールシリンダに接
続される出力ポートおよびリザーバに接続される排出ポ
ートを有し、スプールの一側への移動によって前記出力
ポートを前記入力ポート側へ連通させ、他側への移動に
よって前記出力ポートを前記排出ポート側へ連通させる
液圧制御弁とを備え、前記マスタシリンダの増圧によっ
て前記スプールを一側へ付勢する一方、前記出力ポート
の液圧を前記スプールに作用させて、前記出力ポートの
増圧によって前記スプールを他側へ付勢するようにした
ブレーキ液圧制御装置において、前記液圧制御弁の出力
ポートと前記ホィールシリンダとの間に、前記出力ポー
ト側から前記ホィールシリンダ側への液圧の伝達を遅ら
せる遅延手段を設けたことを特徴とする。
【0012】このように構成したことにより、ブレーキ
操作によってマスタシリンダが液圧を発生すると、その
液圧によってスプールが一側へ移動して、出力ポートが
入力ポート側に連通され、液圧供給源からの液圧によっ
て出力ポートの圧力が上昇し、出力ポートの増圧によっ
てスプールが他側へ付勢されるので、マスタシリンダの
液圧と出力ポートの液圧とがバランスするまで、出力ポ
ートの液圧が上昇することになり、マスタシリンダの液
圧に応じてホィールシリンダの液圧を制御することがで
きる。このとき、遅延手段によって出力ポートからマス
タシリンダへの液圧の伝達を遅らせることにより、出力
ポートからスプールに作用する液圧の伝達遅れが防止さ
れる。
【0013】請求項2の発明は、上記請求項1の構成に
おいて、遅延手段は、オリフィスであることを特徴とす
る。
【0014】このように構成したことにより、オリフィ
スによって、出力ポートからマスタシリンダへの液圧の
伝達を遅らせる。
【0015】請求項3の発明は、上記請求項2の構成に
加えて、ホィールシリンダ側から液圧制御弁側へのブレ
ーキ液の流通のみを許容する逆止弁をオリフィスと並列
に設けたことを特徴とする。
【0016】このように構成したことにより、ブレーキ
操作を解除する場合には、逆止弁が開くので、ホィール
シリンダ側の液圧が迅速に低下する。
【0017】請求項4の発明は、上記請求項1の構成に
おいて、遅延手段は、ホィールシリンダ側から液圧制御
弁側へのブレーキ液の流通のみを許容する逆止弁と、該
逆止弁と並列に配置されたリリーフ弁とからなることを
特徴とする。
【0018】このように構成したことにより、リリーフ
弁によって、出力ポートからマスタシリンダへの液圧の
伝達を遅らせ、また、ブレーキ操作を解除する場合に
は、逆止弁が開くので、ホィールシリンダ側の液圧が迅
速に低下する。
【0019】また、請求項5の発明は、上記請求項1の
構成において、遅延手段は、ホィールシリンダ側から液
圧制御弁側へのブレーキ液の流通を常時許容し、前記液
圧制御弁の出力ポートからスプールに作用する液圧をパ
イロット圧力として、前記液圧制御弁側から前記ホィー
ルシリンダ側へのブレーキ液の流通を許容するパイロッ
ト型逆止弁であることを特徴とする。
【0020】このように構成したことにより、液圧制御
弁の出力ポートからスプールに作用する液圧(パイロッ
ト圧)が上昇するまで、パイロット型逆止弁によって、
出力ポートからマスタシリンダへの液圧の伝達を遅ら
せ、また、ブレーキ操作を解除する場合には、パイロッ
ト型逆止弁が開くので、ホィールシリンダ側の液圧が迅
速に低下する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0022】本発明の第1実施形態について図1を参照
して説明する。図1に示すように、第1実施形態のブレ
ーキ液圧制御装置15は、液圧制御弁16の入力ポート17
に、供給管路18によって電磁式開閉弁19を介して液圧供
給源20が接続され、出力ポート21に、出力管路22によっ
てフェイルセーフ弁23(パイロット型切換弁)を介して
ホィールシリンダ24が接続され、排出ポート25に、排出
管路26によって液圧供給源20のリザーバ27が接続されて
いる。また、ホィールシリンダ24には、フェイルセーフ
弁23を介してマスタシリンダ28が接続されており、マス
タシリンダ28は、パイロット型開閉弁29を介してアキュ
ムレータ30に接続されている。
【0023】ブレーキ液圧制御装置15には、ホィールシ
リンダ24、マスタシリンダ28および液圧供給源20のアキ
ュムレータ31の液圧をそれぞれ検出する液圧センサ32,
33,34と、車輪の回転速度を検出する速度センサ35とが
設けられており、また、これらの出力信号に基づいて、
電磁式開閉弁19、液圧供給源20のモータ36および液圧制
御弁16の比例ソレノイド37を制御する電子制御ユニット
38が設けられている。
【0024】液圧供給源20は、モータ36によって液圧ポ
ンプ39を駆動して発生させた液圧をアキュムレータ31に
蓄圧して、所定の液圧を液圧制御弁16の入力ポート17へ
供給するようになっている。アキュムレータ31の液圧
は、電子制御ユニット38によって、液圧センサ34の出力
信号に基づいてモータ36を制御することによって調整さ
れている。なお、図中の符号40は、アキュムレータ31の
所定以上の液圧をリザーバ27へ逃がす調圧弁である。
【0025】液圧制御弁16は、スプール弁であって、有
底円筒状のスリーブ41に設けられた段付案内穴42の小径
部42a および大径部42b 内に、それぞれ小径スプール43
a (受圧面積A)および大径スプール43b (受圧面積B
>A)が摺動可能に嵌装され、互いに当接されて一体と
なっており、スリーブ41の開口部に比例ソレノイド37が
取付けられている。そして、小径スプール43a と比例ソ
レノイド37との間に液圧室44が形成され、大径スプール
43b と段付案内穴42の底部との間に制御室45が形成さ
れ、また、段付案内穴42の段部と大径スプール43b との
間にドレン室46が形成されている。
【0026】スリーブ41には、液圧室44に連通する入力
ポート17および出力ポート21、制御室45に連通する排出
ポート25および制御ポート47、並びに、ドレン室46に連
通するドレンポート48が設けられている。制御ポート47
は、制御管路49を介して出力ポート21に連通され、ドレ
ンポート48は、排出管路26を介してリザーバ27に連通さ
れている。小径スプール43a によって、入力ポート17か
ら液圧室44への流路面積を調整する可変絞りSが形成さ
れ、大径スプール43b によって制御室45から排出ポート
25への流路面積を調整する可変絞りSが形成されてい
る。そして、小径スプール43a および大径スプール43b
が図中左方へ移動すると、可変絞りSが開くとともに可
変絞りTが閉じ、中間位置では可変絞りS,Tが共に閉
じ、図中右方へ移動すると、可変絞りSが閉じるととも
に可変絞りTが開くようになっている。小径スプール43
a および大径スプール43b は、戻しばね50によて図中右
方へ付勢されている。
【0027】比例ソレノイド37は、その作動ロッド51の
先端が補助ばね52によって小径スプール43a の端部に当
接されており、作動ロッド51の変位にかかわらず、コイ
ル53への通電電流に比例した推力で、小径および大径ス
プール43a ,43b を押圧して、戻しばね50の付勢力に抗
して図中左方へ移動させるようになっている。
【0028】液圧制御弁16の出力ポート21とホィールシ
リンダ24とを接続する出力管路22には、出力ポート21か
らホィールシリンダ24への液圧の伝達を遅らせる遅延手
段としてオリフィス54が設けられている。
【0029】以上のように構成した第1実施形態の作用
について次に説明する。
【0030】ブレーキペダル55を操作してマスタシリン
ダ28から液圧を発生させると、この液圧を液圧センサ33
が検知して液圧信号を出力する。電子制御ユニット38
は、液圧センサ33からの液圧信号を受けて電磁式開閉弁
19を開いて、液圧供給源20から液圧制御弁16の入力ポー
ト17への供給管路18を連通させる。また、電子制御ユニ
ット38は、液圧センサ33からの液圧信号に基づいて、液
圧制御弁16の比例ソレノイド37のコイル53にマスタシリ
ンダ28の液圧に応じた電流を通電する。
【0031】液圧制御弁16では、コイル53への通電によ
って、作動ロッド51が小径および大径スプール43a ,43
b を戻しばね50のばね力に抗して図中左方へ移動させ
る。この移動によって、可変絞りTが閉じて制御室45と
排出ポート25との連通が遮断され、さらに、小径および
大径スプール43a ,43b が左方に移動すると、可変絞り
Sが開いて、その開度に応じて、入力ポート17と出力ポ
ート21とが液圧室44を介して連通される。これにより、
入力ポート17に接続された液圧供給源20と出力ポート21
に接続されたホィールシリンダ24とが可変絞りSおよび
液圧室44を介して連通され、液圧供給源20からの液圧が
ホィールシリンダ24に供給されて制動力が発生する。
【0032】このとき、液圧室44と制御室45とは、制御
管路49を介して互いに連通されているので同圧力とな
り、この圧力が小径および大径スプール43a ,43b の受
圧面に作用して、これらの受圧面積差(B−A)によっ
て、小径および大径スプール43a ,43b が図中右方へ付
勢される。そして、この付勢力と比例ソレノイド37の推
力とがバランスして、小径および大径スプール43a ,43
b スプール21が可変絞りSおよびTを閉鎖する中間位置
で停止するまで、出力ポート21の液圧が上昇する。
【0033】このようにして、比例ソレノイド37のコイ
ル53への通電電流に応じて、出力ポート21の液圧を制御
することができ、ホィールシリンダ24に供給する液圧を
制御することができるので、ブレーキペダル55の操作力
に応じて制動力を制御することができる。この場合、マ
スタシリンダ28が発生する液圧に対して、液圧制御弁16
の出力ポート21に供給する液圧を所定の比率で大きくす
ることによって倍力制御を行うことができる。
【0034】上記制動操作時、すなわち、ホィールシリ
ンダ24の増圧操作時に、急制動等によるマスタシリンダ
28への大きなステップ入力よって、液圧制御弁16の出力
ポート21の液圧が急激に上昇した場合には、出力管路22
のオリフィス22によって、ホィールシリンダ24への液圧
の伝達が過渡的に規制されるので、出力ポート21の圧力
が制御管路49および制御ポート47を介して制御室45へ迅
速に伝達される。このようにして、出力ポート21から制
御室45への液圧の伝達の応答遅れを防止することによ
り、オーバシュートの発生を防止し、また、小径および
大径スプール43a,43b の発振を防止することができ、
ホィールシリンダ24の安定した液圧制御を行うことがで
きる。
【0035】なお、液圧制御弁16の出力ポート21から出
力管路22を介してホィールシリンダ24へ正常に液圧が供
給されている状態では、その液圧をパイロット圧として
フェイルセーフ弁23およびパイロット型開閉弁29が図示
の位置とは異なる位置に切り換わっており、出力ポート
21がホィールシリンダ24に接続される一方、マスタシリ
ンダ28がホィールシリンダ24から遮断されてアキュムレ
ータ30に接続される。これにより、出力ポート21の液圧
をホィールシリンダ24へ伝達し、また、マスタシリンダ
48が発生する液圧をアキュムレータ30で蓄圧することに
よって、ブレーキペダル55のストロークを確保して適度
な操作感を得る。
【0036】また、上記制動状態からブレーキペダル55
の操作を解除してマスタシリンダ28の液圧を低下させる
と、この液圧の低下に応じて液圧センサ33が液圧信号を
出力する。電子制御ユニット38は、液圧センサ33からの
液圧信号に基づいて比例ソレノイド37のコイル53への通
電電流を低下させる。
【0037】液圧制御弁16では、コイル53への通電電流
の低下によって、小径および大径スプール43a ,43b が
図中右方へ移動し、可変絞りTが開いて制御室45と排出
ポート25とが連通され、ブレーキ液がホィールシリンダ
24側からリザーバ27へ戻されて制動が解除される。そし
て、マスタシリンダ28の液圧の解除が液圧センサ33によ
って検知されると、電子制御ユニット38が電磁式開閉弁
19を閉じて、液圧供給源20から液圧制御弁16の入力ポー
ト17への供給管路18を遮断する。
【0038】なお、上記ブレーキ液圧制御装置15によれ
ば、制動操作時に液圧制御弁16の出力ポート21からホィ
ールシリンダ24への液圧が上昇しない場合、フェイルセ
ーフ弁23およびパイロット型開閉弁29が図示の位置に復
帰してフェイルセーフ作動状態となる。この状態では、
ホィールシリンダ24が出力ポート21から遮断されるとと
もにマスタシリンダ28に直接接続され、また、マスタシ
リンダ28がアキュムレータ30から遮断されるので、マス
タシリンダ28が発生する液圧を直接ホィールシリンダ24
へ伝達することができ、制動力を確保することができ
る。
【0039】さらに、上記ブレーキ液圧制御装置15によ
れば、電子制御ユニット38によって、速度センサ35の出
力信号に基づいて車輪のスリップ状態を判定し、これに
基づき液圧制御弁16のコイル53への通電電流を制御して
適宜車輪への制動力を加減することによって、アンチロ
ック制御およびトラクション制御を行うことができる。
【0040】以下に、本発明の第2ないし第4実施形態
について、図2ないし図4を参照して説明するが、第2
ないし第4実施形態は、上記第1実施形態に対して、液
圧制御弁とホィールシリンダとを接続する出力管路に設
けた遅延手段が異なる以外は、同様の構成であるから、
第1実施形態のものと同様の部分には同一の符号を付し
て異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0041】本発明の第2実施形態について、図2を参
照して説明する。図2に示すように、第2実施形態のブ
レーキ液圧制御装置では、遅延手段として、出力管路22
には、ホィールシリンダ24側から液圧制御弁16の制御ポ
ート47側へのブレーキ液の流通のみを許容する逆止弁55
と、オリフィス54とが並列に設けられている。
【0042】このように構成したことにより、上記第1
実施形態の作用、効果に加えて、ブレーキ操作を解除し
たとき、逆止弁55が開いて、ブレーキ液がホィールシリ
ンダ24側から液圧制御弁16側(排出ポート25側)へ迅速
に戻るので、ホィールシリンダ24の液圧を円滑に減圧す
ることができる。
【0043】次に、本発明の第3実施形態について、図
3を参照して説明する。図3に示すように、第3実施形
態のブレーキ液圧制御装置では、遅延手段として、出力
管路22には、ホィールシリンダ24側から液圧制御弁16の
制御ポート47側へのブレーキ液の流通のみを許容する逆
止弁55と、出力ポート21側の液圧が所定圧力に達したと
き、開弁してホィールシリンダ24側へのブレーキ液の流
通を許容するリリーフ弁56とが並列に設けられている。
【0044】このように構成したことにより、制動操作
時、すなわち、ホィールシリンダ24の増圧操作時に、急
制動等によるマスタシリンダ28への大きなステップ入力
よって、液圧制御弁16の出力ポート21の液圧が急激に上
昇した場合には、リリーフ弁56によって、クラッキング
圧力に達するまで、ホィールシリンダ24への液圧の伝達
が過渡的に規制されるので、上記第1実施形態と同様
に、出力ポート21から制御室45への液圧の伝達の応答遅
れを防止することができ、オーバシュートの発生を防止
し、また、小径および大径スプール43a ,43b の発振を
防止して、ホィールシリンダ24の安定した液圧制御を行
うことができる。また、上記第2実施形態と同様に、ブ
レーキ操作を解除したとき、逆止弁55が開いて、ブレー
キ液がホィールシリンダ24側から液圧制御弁16側(排出
ポート25側)へ迅速に戻るので、ホィールシリンダ24の
液圧を円滑に減圧することができる。
【0045】次に、本発明の第4実施形態について、図
4を参照して説明する。図4に示すように、第4実施形
態のブレーキ液圧制御装置では、遅延手段として、出力
管路22には、パイロット型逆止弁57が設けられている。
パイロット型逆止弁57は、ホィールシリンダ24側から液
圧制御弁16側(排出ポート25側)へのブレーキ液の流通
を常時許容し、制御室45(制御ポート47)の液圧をパイ
ロット圧力としてパイロット管路58を介して導入して、
制御室45の液圧が所定圧力に達したとき、液圧制御弁16
側(出力ポート21側)からホィールシリンダ24側へのブ
レーキ液の流通を許容するようになっている。
【0046】このように構成したことにより、上記第3
実施形態と同様に、制動操作時、すなわち、ホィールシ
リンダ24の増圧操作時に、急制動等によるマスタシリン
ダ28への大きなステップ入力よって、液圧制御弁16の出
力ポート21の液圧が急激に上昇した場合には、パイロッ
ト型逆止弁57によって、制御室45の液圧(パイロット圧
力)が所定圧力に達するまで、ホィールシリンダ24への
液圧の伝達が過渡的に規制されるので、出力ポート21か
ら制御室45への液圧の伝達の応答遅れを防止することが
でき、オーバシュートの発生を防止し、また、小径およ
び大径スプール43a ,43b の発振を防止して、ホィール
シリンダ24の安定した液圧制御を行うことができる。ま
た、ブレーキ操作を解除したとき、逆止弁55が開いて、
ブレーキ液がホィールシリンダ24側から液圧制御弁16側
(排出ポート25側)へ迅速に戻るので、ホィールシリン
ダ24の液圧を円滑に減圧することができる。
【0047】次に、上記第4実施形態に用いられるパイ
ロット型逆止弁のより具体的な構造について図5および
図6を用いて説明する。
【0048】図5に示すパイロット型逆止弁59は、弁本
体60内にスプール61が摺動可能に嵌装されており、弁本
体60には、出力管路22の液圧制御弁16側に接続される入
口ポート62およびホィールシリンダ24側に接続される出
口ポート63と、制御管路49(制御室45)に接続されるパ
イロットポート64と、排出管路26(リザーバ27)に接続
されるドレンポート65とが設けられている。スプール61
は、戻しばね66のばね力によって、通常、図中左方に位
置して、入口ポート62と出口ポート63との間を遮断して
おり、パイロットポート64の圧力を受けて図中右方へ移
動することによって、入口ポート62と出口ポート63とを
間を連通させるようになっている。また、入口ポート62
と出口ポート63とは、出口ポート63側から入口ポート62
側へのブレーキ液の流通のみを許容する逆止弁66を介し
て互いに接続されている。
【0049】この構成により、マスタシリンダ28への大
きなステップ入力よって、液圧制御弁16の出力ポート21
の液圧が急激に上昇した場合には、パイロットポート64
(制御室45)の液圧(パイロット圧力)が所定圧力に達
するまで、スプール61によって、入口ポート62側(液圧
制御弁16側)から出口ポート63側(ホィールシリンダ24
側)への液圧の伝達が過渡的に規制される。一方、ブレ
ーキ操作を解除した場合には、逆止弁66が開いて、出力
ポート63側(ホィールシリンダ24側)から入力ポート62
側(液圧制御弁16側)へのブレーキ液の流通を許容す
る。
【0050】図6に示す、パイロット型逆止弁67は、弁
本体68内にポペット弁69およびパイロットピストン70が
設けられている。ポペット弁69は、出力管路22の液圧制
御弁16側に接続される入口ポート71と、ホィールシリン
ダ24側に接続される出口ポート72との間を、パイロット
ピストン70に連結されたポペット73によって連通、遮断
するようになっている。パイロットピストン70は、戻し
ばね74のばね力によって、通常、図中左方に位置してポ
ペット弁69を閉弁させており、制御管路49(制御室45)
に接続されるパイロットポート75の液圧(パイロット圧
力)を受けて図中右方へ移動することにより、ポペット
弁69を開弁させるようになっている。図中、76は排出管
路(リザーバ27)に接続されるドレンポートである。ま
た、入口ポート71と出口ポート72とは、出口ポート72側
から入口ポート71側へのブレーキ液の流通のみを許容す
る逆止弁77を介して互いに接続されている。
【0051】この構成により、マスタシリンダ28への大
きなステップ入力よって、液圧制御弁16の出力ポート21
の液圧が急激に上昇した場合には、パイロットポート75
(制御室45)の液圧(パイロット圧力)が所定圧力に達
するまで、パイロットピストン70に連結されたポペット
73によって、入口ポート71側(液圧制御弁16側)から出
口ポート72側(ホィールシリンダ24側)への液圧の伝達
が過渡的に規制される。一方、ブレーキ操作を解除した
場合には、逆止弁77が開いて、出力ポート72側(ホィー
ルシリンダ24側)から入力ポート71側(液圧制御弁16
側)へのブレーキ液の流通を許容する。
【0052】なお、上記第1ないし第4実施形態では、
液圧センサによって検知したマスタシリンダの液圧に基
づいて、制御ユニットによって比例ソレノイドの推力を
制御してスプールを移動させるようにしているが、本発
明はこれに限らず、マスタシリンダの液圧をスプールに
直接作用させることによってスプールを移動させるよう
にしたブレーキ液圧制御装置にも同様に適用することが
できる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1のブレー
キ液圧制御装置によれば、液圧制御弁の出力ポートとホ
ィールシリンダとの間に、遅延手段を設けたことによ
り、遅延手段によって出力ポートからマスタシリンダへ
の液圧の伝達を遅らせることにより、出力ポートからス
プールに作用する液圧の伝達遅れが防止されるので、オ
ーバシュートの発生を防止することができ、また、スプ
ールの発振を防止することができ、ホィールシリンダの
安定した液圧制御を行うことができる。
【0054】請求項2の発明によれば、オリフィスによ
って、出力ポートからマスタシリンダへの液圧の伝達を
遅らせることにより、出力ポートからスプールに作用す
る液圧の伝達遅れを防止することができる。
【0055】請求項3の発明によれば、上記請求項2の
効果に加えて、ブレーキ操作を解除する場合には、逆止
弁が開くことにより、ホィールシリンダ側の液圧を円滑
に低下させることができる。
【0056】請求項4の発明によれば、リリーフ弁によ
って、出力ポートからマスタシリンダへの液圧の伝達を
遅らせることにより、出力ポートからスプールに作用す
る液圧の伝達遅れを防止することができ、また、ブレー
キ操作を解除する場合には、逆止弁が開くことにより、
ホィールシリンダ側の液圧を円滑に低下させることがで
きる。
【0057】また、請求項5の発明によれば、液圧制御
弁の出力ポートからスプールに作用する液圧(パイロッ
ト圧)が上昇するまで、パイロット型逆止弁によって、
出力ポートからマスタシリンダへの液圧の伝達を遅らせ
ることにより、出力ポートからスプールに作用する液圧
の伝達遅れを防止することができ、また、ブレーキ操作
を解除する場合には、パイロット型逆止弁が開くことに
より、ホィールシリンダ側の液圧を円滑に低下させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のブレーキ液圧制御装置
を示す回路図である。
【図2】本発明の第2実施形態のブレーキ液圧制御装置
に装着される遅延手段を示す回路図である。
【図3】本発明の第3実施形態のブレーキ液圧制御装置
に装着される遅延手段を示す回路図である。
【図4】本発明の第4実施形態のブレーキ液圧制御装置
に装着される液圧制御弁および遅延手段を示す回路図で
ある。
【図5】図4に示す遅延手段であるパイロット型逆止弁
の構造の一例を示す概略図である。
【図6】図4に示す遅延手段であるパイロット型逆止弁
の構造の他の例を示す概略図である。
【図7】ブレーキ液圧制御装置に装着される液圧制御弁
の概略図である。
【符号の説明】
15 ブレーキ液圧制御装置 16 液圧制御弁 17 入力ポート 21 出力ポート 24 ホィールシリンダ 27 リザーバ 28 マスタシリンダ 43a 小径スプール(スプール) 43b 大径スプール(スプール) 54 オリフィス(遅延手段) 55 逆止弁 56 リリーフ弁 57,59,67 パイロット型逆止弁
フロントページの続き (72)発明者 松本 賢次郎 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作によって液圧を発生するマ
    スタシリンダと、液圧によってブレーキ装置を作動させ
    るホィールシリンダと、前記マスタシリンダよりも高い
    液圧を発生する液圧供給源と、前記液圧供給源に接続さ
    れる入力ポート、前記ホィールシリンダに接続される出
    力ポートおよびリザーバに接続される排出ポートを有
    し、スプールの一側への移動によって前記出力ポートを
    前記入力ポート側へ連通させ、他側への移動によって前
    記出力ポートを前記排出ポート側へ連通させる液圧制御
    弁とを備え、前記マスタシリンダの増圧によって前記ス
    プールを一側へ付勢する一方、前記出力ポートの液圧を
    前記スプールに作用させて、前記出力ポートの増圧によ
    って前記スプールを他側へ付勢するようにしたブレーキ
    液圧制御装置において、 前記液圧制御弁の出力ポートと前記ホィールシリンダと
    の間に、前記出力ポート側から前記ホィールシリンダ側
    への液圧の伝達を遅らせる遅延手段を設けたことを特徴
    とするブレーキ液圧制御装置。
  2. 【請求項2】 遅延手段は、オリフィスであることを特
    徴とする請求項1に記載のブレーキ液圧制御装置。
  3. 【請求項3】 ホィールシリンダ側から液圧制御弁側へ
    のブレーキ液の流通のみを許容する逆止弁をオリフィス
    と並列に設けたことを特徴とする請求項2に記載のブレ
    ーキ液圧制御装置。
  4. 【請求項4】 遅延手段は、ホィールシリンダ側から液
    圧制御弁側へのブレーキ液の流通のみを許容する逆止弁
    と、該逆止弁と並列に配置されたリリーフ弁とを備えて
    いることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ液圧制
    御装置。
  5. 【請求項5】 遅延手段は、ホィールシリンダ側から液
    圧制御弁側へのブレーキ液の流通を常時許容し、前記液
    圧制御弁の出力ポートからスプールに作用する液圧をパ
    イロット圧力として、前記液圧制御弁側から前記ホィー
    ルシリンダ側へのブレーキ液の流通を許容するパイロッ
    ト型逆止弁であることを特徴とする請求項1に記載のブ
    レーキ液圧制御装置。
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