JPH10152426A - 漢方薬入り口腔衛生剤 - Google Patents
漢方薬入り口腔衛生剤Info
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- JPH10152426A JPH10152426A JP8312038A JP31203896A JPH10152426A JP H10152426 A JPH10152426 A JP H10152426A JP 8312038 A JP8312038 A JP 8312038A JP 31203896 A JP31203896 A JP 31203896A JP H10152426 A JPH10152426 A JP H10152426A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた口腔衛生剤、とりわけ歯磨き剤などの
形態で好ましく用いられる口腔衛生剤の提供。 【解決手段】 特定の生薬を組み合わせることで、それ
ぞれの生薬単独では見られない優れた口腔衛生剤が得ら
れるとの知見が得られた。具体的には、ホオノキ、ガジ
ュツ、およびカワラヨモギ、場合によってハコベ、ニッ
ケイおよび塩を有効成分として含んでなる組成物が、口
腔衛生剤として、具体的には歯磨き剤、うがい剤、洗口
剤、義歯洗浄剤、口腔内消炎症剤、口腔内抗菌剤などと
して優れたものであることが見出された。
形態で好ましく用いられる口腔衛生剤の提供。 【解決手段】 特定の生薬を組み合わせることで、それ
ぞれの生薬単独では見られない優れた口腔衛生剤が得ら
れるとの知見が得られた。具体的には、ホオノキ、ガジ
ュツ、およびカワラヨモギ、場合によってハコベ、ニッ
ケイおよび塩を有効成分として含んでなる組成物が、口
腔衛生剤として、具体的には歯磨き剤、うがい剤、洗口
剤、義歯洗浄剤、口腔内消炎症剤、口腔内抗菌剤などと
して優れたものであることが見出された。
Description
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、漢方薬を有効成分として含んでなる口腔衛生
剤、より具体的には歯磨き剤、うがい剤、口腔内消炎症
剤、口腔内抗菌剤などに関する。
剤、より具体的には歯磨き剤、うがい剤、口腔内消炎症
剤、口腔内抗菌剤などに関する。
【0002】背景技術 歯磨き剤、うがい剤などに生薬を配合し、生薬の抗炎症
作用を利用した静菌物は種々知られている。また、う蝕
病原菌に対して一部の生薬が殺菌および静菌活性を有す
ることが報告されている。
作用を利用した静菌物は種々知られている。また、う蝕
病原菌に対して一部の生薬が殺菌および静菌活性を有す
ることが報告されている。
【0003】例えば、本発明において利用されているホ
オノキ(厚朴)およびカワラヨモギ(茵陳蒿)が、虫歯
予防に有効であることが報告されている(昭和56年、
日本生薬学会)。
オノキ(厚朴)およびカワラヨモギ(茵陳蒿)が、虫歯
予防に有効であることが報告されている(昭和56年、
日本生薬学会)。
【0004】さらに、本発明において利用されているガ
ジュツ(莪朮)が歯周病の治療に有効であることが報告
されている(布川歯科医師、雑誌「わかさ」1996年
5月号)。
ジュツ(莪朮)が歯周病の治療に有効であることが報告
されている(布川歯科医師、雑誌「わかさ」1996年
5月号)。
【0005】しかしながら、本発明者等の知る限りで
は、特定の生薬成分を組み合わせて口腔に例えば歯磨き
剤として適用した例はなく、また本発明によるような特
定の漢方薬の組み合わせを開示または示唆する知見の報
告はなされていない。
は、特定の生薬成分を組み合わせて口腔に例えば歯磨き
剤として適用した例はなく、また本発明によるような特
定の漢方薬の組み合わせを開示または示唆する知見の報
告はなされていない。
【0006】
【発明の概要】本発明者らは、今般、特定の生薬成分を
組み合わせることで、それぞれの生薬単独では見られな
い優れた効果を有する口腔衛生剤が得られるとの知見を
得た。本発明はかかる知見に基づくものである。
組み合わせることで、それぞれの生薬単独では見られな
い優れた効果を有する口腔衛生剤が得られるとの知見を
得た。本発明はかかる知見に基づくものである。
【0007】よって、本発明は優れた口腔衛生剤、とり
わけ歯磨き剤などの形態で好ましく用いられる口腔衛生
剤の提供をその目的としている。
わけ歯磨き剤などの形態で好ましく用いられる口腔衛生
剤の提供をその目的としている。
【0008】そして、本発明による口腔衛生剤は、ホオ
ノキ、ガジュツ、およびカワラヨモギを有効成分として
含んでなるものである。
ノキ、ガジュツ、およびカワラヨモギを有効成分として
含んでなるものである。
【0009】さらに、本発明よれば、上記口腔衛生剤を
含んでなる、歯磨き剤、うがい剤、洗口剤、義歯洗浄
剤、医薬組成物(例えば、口腔内消炎症剤、口腔内抗菌
剤)、さらには上記口腔衛生剤を含んでなる食品添加物
およびそれを含んでなる食品、例えばチューインガム、
キャンディー、菓子、パン、ミネラルウォーター、ドリ
ンク剤、および清涼飲料水などの食品が提供される。
含んでなる、歯磨き剤、うがい剤、洗口剤、義歯洗浄
剤、医薬組成物(例えば、口腔内消炎症剤、口腔内抗菌
剤)、さらには上記口腔衛生剤を含んでなる食品添加物
およびそれを含んでなる食品、例えばチューインガム、
キャンディー、菓子、パン、ミネラルウォーター、ドリ
ンク剤、および清涼飲料水などの食品が提供される。
【0010】また更に、本発明によれば、上記口腔衛生
剤を含んでなる動物用口腔衛生剤および動物用飼料が提
供される。
剤を含んでなる動物用口腔衛生剤および動物用飼料が提
供される。
【0011】
【発明の具体的説明】本明細書において使用される生薬
成分は、本明細書において使用した名称により一般的に
呼ばれる生薬成分を意味する。すなわち、その原産地、
基源が異なる場合であっても本明細書において使用した
名称により呼ばれ、また同等と評価されうる範囲の生薬
であれば、本発明において利用可能であることを意味す
る。例えば、和漢薬百科図鑑IおよびII(難波恒雄
著、保育社、1993および1994年発行)、中薬大
辞典(上海科学技術出版、小学館、1990年発行)な
どに記載された生薬を意味する。
成分は、本明細書において使用した名称により一般的に
呼ばれる生薬成分を意味する。すなわち、その原産地、
基源が異なる場合であっても本明細書において使用した
名称により呼ばれ、また同等と評価されうる範囲の生薬
であれば、本発明において利用可能であることを意味す
る。例えば、和漢薬百科図鑑IおよびII(難波恒雄
著、保育社、1993および1994年発行)、中薬大
辞典(上海科学技術出版、小学館、1990年発行)な
どに記載された生薬を意味する。
【0012】本発明による口腔衛生剤は、基本的にホオ
ノキ、ガジュツ、およびカワラヨモギを有効成分として
含んでなる。これら生薬成分の意味するところは上記の
とおりであるが、これら生薬成分の生薬名および具体例
を示せば次の通りである。
ノキ、ガジュツ、およびカワラヨモギを有効成分として
含んでなる。これら生薬成分の意味するところは上記の
とおりであるが、これら生薬成分の生薬名および具体例
を示せば次の通りである。
【0013】ホオノキとは、生薬名は「厚朴(和厚朴お
よび唐厚朴のいずれであってもよい)」であり、その具
体例としては、基源をモクレン科 Magnoliaceae 厚朴
Magnolia officinalis Rehd. et Wils.の幹皮・根皮
を乾燥したものが挙げられる。
よび唐厚朴のいずれであってもよい)」であり、その具
体例としては、基源をモクレン科 Magnoliaceae 厚朴
Magnolia officinalis Rehd. et Wils.の幹皮・根皮
を乾燥したものが挙げられる。
【0014】また、ガジュツとは、生薬名は「莪朮」で
あり、その具体例としては、基源をショウガ科 Zingib
eraceae 莪朮 Curcuma zedoaria Rosc.の根茎を乾燥
したものが挙げられる。
あり、その具体例としては、基源をショウガ科 Zingib
eraceae 莪朮 Curcuma zedoaria Rosc.の根茎を乾燥
したものが挙げられる。
【0015】さらに、カワラヨモギとは、生薬名は「茵
陳蒿」であり、その具体例としては、基原をキク科 Co
mpositae 茵陳 Artemisia capillaris Thunb.の幼苗
を乾燥したものが挙げられる。
陳蒿」であり、その具体例としては、基原をキク科 Co
mpositae 茵陳 Artemisia capillaris Thunb.の幼苗
を乾燥したものが挙げられる。
【0016】上記三種の成分の配合量は、後記する本発
明による効果が得られる範囲で適宜決定されてよいが、
例えばホオノキ、ガジュツ、およびカワラヨモギを、そ
の重量比で、1:0.5〜1.5:0.06〜0.1程
度の量添加することができる。
明による効果が得られる範囲で適宜決定されてよいが、
例えばホオノキ、ガジュツ、およびカワラヨモギを、そ
の重量比で、1:0.5〜1.5:0.06〜0.1程
度の量添加することができる。
【0017】更に本発明の好ましい態様によれば、本発
明による口腔衛生剤は、ハコベを更に含んでなるのが好
ましい。ここで、ハコベとは、例えば基源をナデシコ科
(Caryophyllaceae )のコハコベ Stellaria media
(L.)Villars の全草を乾燥したものが挙げられる。こ
のハコベの添加量は、上記三種の成分の配合比におい
て、さらにホオノキを基準として重量比で1:0.15
〜0.3程度の量添加することができる。
明による口腔衛生剤は、ハコベを更に含んでなるのが好
ましい。ここで、ハコベとは、例えば基源をナデシコ科
(Caryophyllaceae )のコハコベ Stellaria media
(L.)Villars の全草を乾燥したものが挙げられる。こ
のハコベの添加量は、上記三種の成分の配合比におい
て、さらにホオノキを基準として重量比で1:0.15
〜0.3程度の量添加することができる。
【0018】また本発明の好ましい態様によれば、本発
明による口腔衛生剤は、ニッケイを更に含んでなるのが
好ましい。ここで、ニッケイとは生薬名「肉桂または桂
皮」であり、その具体例としては、基源をクスノキ科
Laura ceaeのケイ Cinamomum cassia Blumeおよびその
他同属植物の樹皮を乾燥したものが挙げられる。またこ
のニッケイは一般的には「シナモン」とも呼ばれ、いず
れの名称によって呼ばれるものであっても本発明におい
て用いることができる。このニッケイの添加量は、上記
三種の成分の配合比において、さらにホオノキを基準と
して重量比で1:0.01〜0.02程度の量添加する
ことができる。
明による口腔衛生剤は、ニッケイを更に含んでなるのが
好ましい。ここで、ニッケイとは生薬名「肉桂または桂
皮」であり、その具体例としては、基源をクスノキ科
Laura ceaeのケイ Cinamomum cassia Blumeおよびその
他同属植物の樹皮を乾燥したものが挙げられる。またこ
のニッケイは一般的には「シナモン」とも呼ばれ、いず
れの名称によって呼ばれるものであっても本発明におい
て用いることができる。このニッケイの添加量は、上記
三種の成分の配合比において、さらにホオノキを基準と
して重量比で1:0.01〜0.02程度の量添加する
ことができる。
【0019】更に本発明の好ましい態様によれば、本発
明による口腔衛生剤は、塩を添加するのが好ましい。塩
は止血効果を有することから、口腔内に出血がある場合
に有効であり、または出血の防止にも有効に働く。塩の
添加量も適宜決定されてよく、ホオノキを基準として重
量比で1:0.6〜0.7程度の量添加することができ
る。
明による口腔衛生剤は、塩を添加するのが好ましい。塩
は止血効果を有することから、口腔内に出血がある場合
に有効であり、または出血の防止にも有効に働く。塩の
添加量も適宜決定されてよく、ホオノキを基準として重
量比で1:0.6〜0.7程度の量添加することができ
る。
【0020】本発明による口腔衛生剤は、口腔内に適用
されることで、次のような効果が得られる。
されることで、次のような効果が得られる。
【0021】まず、本発明による口腔衛生剤を口腔に適
用することによって、唾液分泌量を増加させ、さらに唾
液緩衝能を向上させることができる。
用することによって、唾液分泌量を増加させ、さらに唾
液緩衝能を向上させることができる。
【0022】唾液には、歯を含めて、口腔を保護する、
多種多様な防御機構があるとされている。正常な唾液の
分泌は、歯を保護する意味でも、広く、口腔の健康を維
持する意味でも、重要な役割を果たしている。従って、
この唾液分泌量を増加させることは、口腔衛生において
極めて有利である。更に、後記する唾液の緩衝能につい
ても、唾液分泌量が大きければその効果もより高まるこ
とが期待される。
多種多様な防御機構があるとされている。正常な唾液の
分泌は、歯を保護する意味でも、広く、口腔の健康を維
持する意味でも、重要な役割を果たしている。従って、
この唾液分泌量を増加させることは、口腔衛生において
極めて有利である。更に、後記する唾液の緩衝能につい
ても、唾液分泌量が大きければその効果もより高まるこ
とが期待される。
【0023】また、う蝕は、デンタルプラーク中のう蝕
病原菌が産生する酸によって、口腔内局所のpHが低下
し、歯からミネラル結晶が溶け出す現象であるとされて
いる。よって、唾液がpHの変化を起こしにくいもので
あること、すなわちその緩衝能が高いものであると、う
蝕の発症と進行を有効に防止することが期待される。す
なわち、本発明において唾液緩衝能とは、唾液が口腔内
のpHの変動に抵抗する能力を意味する。この唾液緩衝
能が向上されることによって、口腔内のpHは安定に保
たれ、例えば酸味のある食品または急速発酵性炭水化物
を摂取しても、口腔内のpHは実質的に変化しない。ち
なみに、唾液緩衝能が高い人は、mutansstreptococci
やLactobacillus などのう蝕病原菌が多い場合でも、う
蝕罹患率が低いことが知られている。
病原菌が産生する酸によって、口腔内局所のpHが低下
し、歯からミネラル結晶が溶け出す現象であるとされて
いる。よって、唾液がpHの変化を起こしにくいもので
あること、すなわちその緩衝能が高いものであると、う
蝕の発症と進行を有効に防止することが期待される。す
なわち、本発明において唾液緩衝能とは、唾液が口腔内
のpHの変動に抵抗する能力を意味する。この唾液緩衝
能が向上されることによって、口腔内のpHは安定に保
たれ、例えば酸味のある食品または急速発酵性炭水化物
を摂取しても、口腔内のpHは実質的に変化しない。ち
なみに、唾液緩衝能が高い人は、mutansstreptococci
やLactobacillus などのう蝕病原菌が多い場合でも、う
蝕罹患率が低いことが知られている。
【0024】以上の唾液分泌量およびその緩衝能の向上
は、本発明による口腔衛生剤の有効成分である生薬単独
では観察されない現象である。よって、この効果は本発
明において組み合わされた漢方薬の相乗効果であるとい
える。
は、本発明による口腔衛生剤の有効成分である生薬単独
では観察されない現象である。よって、この効果は本発
明において組み合わされた漢方薬の相乗効果であるとい
える。
【0025】また、本発明による口腔衛生剤によれば、
口腔内におけるmutans streptococci およびLactobacil
lus の繁殖を抑制することができる。mutans streptoco
cciは、その強い付着性と病原性においてう食の発生初
期において中心的な役割をになっているといわれてい
る。さらに、Lactobacillus は、歯面への定着性は低い
が、いったんできたウ窩や軟化象牙質など、う蝕病巣の
深部から、高い頻度で検出されることから、う蝕の進行
と拡大に、重要な役割を果たしていると考えられてい
る。本発明による口腔衛生剤は、これらう食の発生と進
行において重要な役割をになっていると考えられている
mutans streptococci およびLactobacillusの繁殖を抑
制することから、う食の予防に極めて有効である。
口腔内におけるmutans streptococci およびLactobacil
lus の繁殖を抑制することができる。mutans streptoco
cciは、その強い付着性と病原性においてう食の発生初
期において中心的な役割をになっているといわれてい
る。さらに、Lactobacillus は、歯面への定着性は低い
が、いったんできたウ窩や軟化象牙質など、う蝕病巣の
深部から、高い頻度で検出されることから、う蝕の進行
と拡大に、重要な役割を果たしていると考えられてい
る。本発明による口腔衛生剤は、これらう食の発生と進
行において重要な役割をになっていると考えられている
mutans streptococci およびLactobacillusの繁殖を抑
制することから、う食の予防に極めて有効である。
【0026】更に、本発明による口腔衛生剤は、口腔内
におけるCandida の繁殖を抑制することができる。Cand
ida は、真菌(かび)の一種であり、酵母類は人間の食
生活に大きな貢献をしている。しかし、そのなかできわ
めて限られた真菌だけがヒトに病原性を示す。一般的
に、Candida が病原性を示し、臨床症状が出てくるの
は、日和見感染として、Candida が、局所で、著しく増
殖してきたような場合である。口腔カンジダ症の大部分
は、Candida albicansが原因菌であり、義歯性口内炎と
鵞口瘡が、主なものである。高齢になると、免疫機能が
低下し、高齢者の口腔内には、Candida が増えてくると
いわれ、さらにCandida は特に樹脂への付着能が高く、
義歯に頑固に付着するといわれている。よって、本発明
による口腔衛生剤は口腔炎、とりわけ義歯性口内炎の予
防または治療に有効である。さらに、義歯の洗浄剤とし
ても利用することが可能である。
におけるCandida の繁殖を抑制することができる。Cand
ida は、真菌(かび)の一種であり、酵母類は人間の食
生活に大きな貢献をしている。しかし、そのなかできわ
めて限られた真菌だけがヒトに病原性を示す。一般的
に、Candida が病原性を示し、臨床症状が出てくるの
は、日和見感染として、Candida が、局所で、著しく増
殖してきたような場合である。口腔カンジダ症の大部分
は、Candida albicansが原因菌であり、義歯性口内炎と
鵞口瘡が、主なものである。高齢になると、免疫機能が
低下し、高齢者の口腔内には、Candida が増えてくると
いわれ、さらにCandida は特に樹脂への付着能が高く、
義歯に頑固に付着するといわれている。よって、本発明
による口腔衛生剤は口腔炎、とりわけ義歯性口内炎の予
防または治療に有効である。さらに、義歯の洗浄剤とし
ても利用することが可能である。
【0027】更に本発明による口腔衛生剤は、歯周病の
予防または治療に有効である。歯周病は、プラーク中の
特定の細菌によって引き起こされ進行する、感染性の炎
症疾患である。歯と歯肉の付着機構が破壊され、歯周ポ
ケットが形成されると、歯面に沿って、歯肉縁上のプラ
ークが、歯肉縁下に伸び出すように形成される。この歯
肉縁下プラーク中の細菌が歯肉組織にダメージを与える
と考えられている。本発明による口腔衛生剤によれば歯
周病を有効に予防または治療することができる。その作
用機序は定かではないが、成人性歯周炎の主たる病原菌
といわれるPorphyromonas gingivalis、Treponema dent
icola 、およびBacteroides forsythusの繁殖を抑制す
ることによるものと考えられる。
予防または治療に有効である。歯周病は、プラーク中の
特定の細菌によって引き起こされ進行する、感染性の炎
症疾患である。歯と歯肉の付着機構が破壊され、歯周ポ
ケットが形成されると、歯面に沿って、歯肉縁上のプラ
ークが、歯肉縁下に伸び出すように形成される。この歯
肉縁下プラーク中の細菌が歯肉組織にダメージを与える
と考えられている。本発明による口腔衛生剤によれば歯
周病を有効に予防または治療することができる。その作
用機序は定かではないが、成人性歯周炎の主たる病原菌
といわれるPorphyromonas gingivalis、Treponema dent
icola 、およびBacteroides forsythusの繁殖を抑制す
ることによるものと考えられる。
【0028】更に本発明による口腔衛生剤は、デンタル
プラークの形成を顕著に抑制する。う蝕および歯周病
は、デンタルプラーク細菌によって発症し、進行すると
されている。歯石は、プラーク内細菌によってカルシウ
ムやリンなどの無機質が蓄積され、プラークが順次石灰
化されたものであるとされている。よって、いわゆるプ
ラークコントロールは歯科衛生においてとりわけ重要な
要素であるといわれている。本発明による口腔衛生剤
は、う食および歯周病の原因となる細菌の繁殖を抑制す
るだけでなく、プラークの形成を抑制することで、歯科
の衛生維持に極めて有効に働くものである。
プラークの形成を顕著に抑制する。う蝕および歯周病
は、デンタルプラーク細菌によって発症し、進行すると
されている。歯石は、プラーク内細菌によってカルシウ
ムやリンなどの無機質が蓄積され、プラークが順次石灰
化されたものであるとされている。よって、いわゆるプ
ラークコントロールは歯科衛生においてとりわけ重要な
要素であるといわれている。本発明による口腔衛生剤
は、う食および歯周病の原因となる細菌の繁殖を抑制す
るだけでなく、プラークの形成を抑制することで、歯科
の衛生維持に極めて有効に働くものである。
【0029】更に本発明による口腔衛生剤は、腫れ、出
血、排膿、口臭、歯の動揺など、外観的な歯周病の症状
の改善、歯肉の色の改善、歯周ポケットの深さの減少、
歯石の沈着の抑制などの臨床的効果が確認されている。
血、排膿、口臭、歯の動揺など、外観的な歯周病の症状
の改善、歯肉の色の改善、歯周ポケットの深さの減少、
歯石の沈着の抑制などの臨床的効果が確認されている。
【0030】更に興味深いことに、本発明による口腔衛
生剤は、歯周ポケット掻爬、歯肉切除、フラップ手術な
どの後にうがい剤などとして用いられることで、傷の回
復を促進し、さらに手術後の痛みを緩和する作用が認め
られた。
生剤は、歯周ポケット掻爬、歯肉切除、フラップ手術な
どの後にうがい剤などとして用いられることで、傷の回
復を促進し、さらに手術後の痛みを緩和する作用が認め
られた。
【0031】また、本発明による口腔衛生剤によって歯
磨きまたは洗口した後、口内に爽快感が得られるとの効
果が得られる。本発明による口腔衛生剤は、300種〜
400種にわたる口腔内細菌に対して、広スペクトルの
抑制作用を持つのではないかと予測される。
磨きまたは洗口した後、口内に爽快感が得られるとの効
果が得られる。本発明による口腔衛生剤は、300種〜
400種にわたる口腔内細菌に対して、広スペクトルの
抑制作用を持つのではないかと予測される。
【0032】また、本発明による口腔衛生剤は、咽頭炎
の症状を緩和する作用を有する。上気道炎や扁桃腺炎な
どの咽頭炎の初期に、本発明による口腔衛生剤をうがい
剤として用いることで、発赤、腫れ、痛みなどの炎症症
状が緩和される。
の症状を緩和する作用を有する。上気道炎や扁桃腺炎な
どの咽頭炎の初期に、本発明による口腔衛生剤をうがい
剤として用いることで、発赤、腫れ、痛みなどの炎症症
状が緩和される。
【0033】上記のような作用を有する本発明による口
腔衛生剤は、上記有効成分のまま、または適当な担体ま
たは賦形剤と混合されて、歯磨き剤、うがい剤、洗口
剤、義歯洗浄剤、医薬組成物、例えば口腔内消炎症剤、
口腔内抗菌剤などの形態で利用される。
腔衛生剤は、上記有効成分のまま、または適当な担体ま
たは賦形剤と混合されて、歯磨き剤、うがい剤、洗口
剤、義歯洗浄剤、医薬組成物、例えば口腔内消炎症剤、
口腔内抗菌剤などの形態で利用される。
【0034】例えば、歯磨き剤の場合、上記生薬成分を
混合し粉体とし粉剤として、または公知の研磨剤などを
含んだ練り歯磨き剤の形態で提供されてよい。有効成分
である上記生薬の混合物の添加量は上記効果が得られる
範囲で適宜決定されてよいが、一回の歯磨きあたり10
0〜200mg程度の量となるように添加されるのが好
ましい。
混合し粉体とし粉剤として、または公知の研磨剤などを
含んだ練り歯磨き剤の形態で提供されてよい。有効成分
である上記生薬の混合物の添加量は上記効果が得られる
範囲で適宜決定されてよいが、一回の歯磨きあたり10
0〜200mg程度の量となるように添加されるのが好
ましい。
【0035】また、うがい剤、洗口剤の場合、適当な香
料とともに上記有効成分の漢方薬を溶解させた溶液また
は適当な分散剤を用いて分散させた分散剤の形態で提供
されてよい。有効成分である上記生薬の混合物の添加量
は上記効果が得られる範囲で適宜決定されてよいが、一
回のうがいまたは洗口あたり500〜700mg程度の
量となるように添加されるのが好ましい。
料とともに上記有効成分の漢方薬を溶解させた溶液また
は適当な分散剤を用いて分散させた分散剤の形態で提供
されてよい。有効成分である上記生薬の混合物の添加量
は上記効果が得られる範囲で適宜決定されてよいが、一
回のうがいまたは洗口あたり500〜700mg程度の
量となるように添加されるのが好ましい。
【0036】また、義歯洗浄剤の場合、うがい剤または
洗口剤と同様に溶液または分散剤として提供されてもよ
く、また歯磨き剤の用に粉剤として提供されてもよい。
有効成分である上記生薬の混合物の添加量は上記効果が
得られる範囲で適宜決定されてよいが、一回の洗浄あた
り500〜700mg程度の量となるように添加される
のが好ましい。
洗口剤と同様に溶液または分散剤として提供されてもよ
く、また歯磨き剤の用に粉剤として提供されてもよい。
有効成分である上記生薬の混合物の添加量は上記効果が
得られる範囲で適宜決定されてよいが、一回の洗浄あた
り500〜700mg程度の量となるように添加される
のが好ましい。
【0037】さらに医薬組成物の場合、上記生薬成分
と、薬剤学的に許容される担体とを混合し、適当な剤
形、例えば、錠剤、顆粒剤、散剤、丸剤、細粒剤、トロ
ーチ錠などの経口剤とされてよい。
と、薬剤学的に許容される担体とを混合し、適当な剤
形、例えば、錠剤、顆粒剤、散剤、丸剤、細粒剤、トロ
ーチ錠などの経口剤とされてよい。
【0038】投与量は症状や年齢、性別などを考慮し
て、個々の場合に応じて適宜決定されてよいが、通常成
人1日当たり有効成分を約700〜1000mg、好ま
しくは700〜1000mg程度を、一日1回または数
回に別けて口腔に適用するのが好ましい。
て、個々の場合に応じて適宜決定されてよいが、通常成
人1日当たり有効成分を約700〜1000mg、好ま
しくは700〜1000mg程度を、一日1回または数
回に別けて口腔に適用するのが好ましい。
【0039】更に本発明による口腔衛生剤は、食品添加
物として食品に添加されて口腔に好影響を与える食品、
とりわけ健康食品の形態で利用されてよい。例えば、本
発明による口腔衛生剤をチューインガム、キャンディ
ー、菓子、パン、ミネラルウォーター、ドリンク剤、ま
たは清涼飲料水に添加することで、虫歯になりにくい食
品とすることができる。
物として食品に添加されて口腔に好影響を与える食品、
とりわけ健康食品の形態で利用されてよい。例えば、本
発明による口腔衛生剤をチューインガム、キャンディ
ー、菓子、パン、ミネラルウォーター、ドリンク剤、ま
たは清涼飲料水に添加することで、虫歯になりにくい食
品とすることができる。
【0040】また更に本発明による口腔衛生剤は、ヒト
のみならず動物の口腔にも適用することができる。具体
的には、動物用歯磨き剤、動物用洗口剤、動物薬組成物
(例えば口腔内消炎症剤または口腔内抗菌剤)として、
さらには動物用の飼料に混合して利用することが出来
る。具体的には、これら動物用の口腔衛生剤および動物
用飼料は上記したヒトの口腔衛生剤の具体的形態の記載
に準じて製造されてよい。人工飼育された動物またはペ
ットは、野生の動物に比べて歯科衛生管理が必要とされ
る場合(例えば虫歯)がしばしば見られることから、本
発明による口腔衛生剤は動物においても極めて利用価値
の高いものとなることが期待される。
のみならず動物の口腔にも適用することができる。具体
的には、動物用歯磨き剤、動物用洗口剤、動物薬組成物
(例えば口腔内消炎症剤または口腔内抗菌剤)として、
さらには動物用の飼料に混合して利用することが出来
る。具体的には、これら動物用の口腔衛生剤および動物
用飼料は上記したヒトの口腔衛生剤の具体的形態の記載
に準じて製造されてよい。人工飼育された動物またはペ
ットは、野生の動物に比べて歯科衛生管理が必要とされ
る場合(例えば虫歯)がしばしば見られることから、本
発明による口腔衛生剤は動物においても極めて利用価値
の高いものとなることが期待される。
【0041】
【実施例】口腔衛生剤の製造 ホオノキ31重量部、ガジュツ31重量部、カワラヨモ
ギ3重量部、ハコベ7重量%を混合し、混合物を0.1
mm程度の大きさの粉末に粉砕した。さらに、塩21重
量部を混合して、口腔衛生剤を得た。
ギ3重量部、ハコベ7重量%を混合し、混合物を0.1
mm程度の大きさの粉末に粉砕した。さらに、塩21重
量部を混合して、口腔衛生剤を得た。
【0042】臨床試験 上記口腔衛生剤を歯磨き剤として、被験者に一定期間次
のような条件の歯磨きを実行させた。具体的には、一日
三回、毎食後、上記口腔衛生剤を水で濡らした歯ブラシ
に100mg程度付け、歯磨きを実行させた。この試験
の前後において、本発明による口腔衛生剤の効果を次の
試験項目について評価した。
のような条件の歯磨きを実行させた。具体的には、一日
三回、毎食後、上記口腔衛生剤を水で濡らした歯ブラシ
に100mg程度付け、歯磨きを実行させた。この試験
の前後において、本発明による口腔衛生剤の効果を次の
試験項目について評価した。
【0043】試験1:う食関連要因の評価 (1)唾液分泌量の測定 被験者の唾液分泌量は次のように行った。まず被験者を
直立に座らせ、パラフィンを与えて咀嚼させた。30秒
後に一度唾液を飲み込ませ、その直後から5分間連続し
て、咀嚼しながら、目盛り付き試験管に漏斗を介して唾
液を吐き出させ、5分間の唾液分泌量を測定した。本発
明による歯磨きの実行の前後における唾液分泌量(ml
/5分)は、次の表に示される通りであった。なお、表
中効果の項で++は30%以上の増加が観察されたこと
を、また+は30%未満の増加が観察されたことを意味
する。
直立に座らせ、パラフィンを与えて咀嚼させた。30秒
後に一度唾液を飲み込ませ、その直後から5分間連続し
て、咀嚼しながら、目盛り付き試験管に漏斗を介して唾
液を吐き出させ、5分間の唾液分泌量を測定した。本発
明による歯磨きの実行の前後における唾液分泌量(ml
/5分)は、次の表に示される通りであった。なお、表
中効果の項で++は30%以上の増加が観察されたこと
を、また+は30%未満の増加が観察されたことを意味
する。
【0044】
【表1】
【0045】(2)唾液緩衝能の測定 唾液緩衝能を測定可能なDentobuff Strip (株式会社モ
リムラ製)を用いて行った。Dentobuff Strip によれ
ば、唾液緩衝能を四段階に評価することができる。具体
的な測定は、まず、唾液サンプルをピペットで取り、ス
トリップ上に落とし、5分後、ストリップの色とカラー
チャートを比較した。なお、このキットにおいて、唾液
の緩衝能は大きい順に、即青、青、緑、そして黄色のレ
ベルに分類される。
リムラ製)を用いて行った。Dentobuff Strip によれ
ば、唾液緩衝能を四段階に評価することができる。具体
的な測定は、まず、唾液サンプルをピペットで取り、ス
トリップ上に落とし、5分後、ストリップの色とカラー
チャートを比較した。なお、このキットにおいて、唾液
の緩衝能は大きい順に、即青、青、緑、そして黄色のレ
ベルに分類される。
【0046】その結果は、次の表に示される通りであっ
た。表中、←は試験前、○は試験後の色であり、また◎
は試験の前後で変化が無かったことを示している。更
に、効果の項の++、+、0、および−は色分類がそれ
ぞれ2レベル、1レベル、0レベル、−1レベル改善さ
れたことを意味する。
た。表中、←は試験前、○は試験後の色であり、また◎
は試験の前後で変化が無かったことを示している。更
に、効果の項の++、+、0、および−は色分類がそれ
ぞれ2レベル、1レベル、0レベル、−1レベル改善さ
れたことを意味する。
【0047】
【表2】
【0048】(3)mutans streptococci の菌数の測定 口腔内のmutans streptococci の菌数をDentocult-SMキ
ット(株式会社モリムラ製)を用いて行った。ここで、
Dentocult-SMは、唾液中のmutans streptococci の菌数
を調べることができる試験培地である。まず、キット中
のバシトラシン錠を加えた培養液に、舌上で回転させた
ストリップを入れ、37℃で、2日間培養した。mutans
streptococci は、ストリップ上に、青色のコロニーと
して表れ、ストリップ上のコロニーの密度と、モデルチ
ャートを比較して、その菌数を判定した。
ット(株式会社モリムラ製)を用いて行った。ここで、
Dentocult-SMは、唾液中のmutans streptococci の菌数
を調べることができる試験培地である。まず、キット中
のバシトラシン錠を加えた培養液に、舌上で回転させた
ストリップを入れ、37℃で、2日間培養した。mutans
streptococci は、ストリップ上に、青色のコロニーと
して表れ、ストリップ上のコロニーの密度と、モデルチ
ャートを比較して、その菌数を判定した。
【0049】その結果は次の表に記載される通りであっ
た。表中、結果の項の0、1、2、および3は、唾液1
ml中の菌数がそれぞれおよそ0個、10万個、50万
個、および100万個の各レベルを意味し、←は試験
前、○は試験後の菌数であり、また◎は試験の前後で変
化が無かったことを示している。更に、効果の項の+
+、+、0、および−は菌数がそれぞれ2レベル、1レ
ベル、0レベル、−1レベル改善されたことを意味す
る。
た。表中、結果の項の0、1、2、および3は、唾液1
ml中の菌数がそれぞれおよそ0個、10万個、50万
個、および100万個の各レベルを意味し、←は試験
前、○は試験後の菌数であり、また◎は試験の前後で変
化が無かったことを示している。更に、効果の項の+
+、+、0、および−は菌数がそれぞれ2レベル、1レ
ベル、0レベル、−1レベル改善されたことを意味す
る。
【0050】
【表3】
【0051】(4)Lactobacillus の菌数の測定 口腔内のLactobacillus の菌数の測定をDentocult-LBキ
ット(株式会社モリムラ製)を用いて行った。ここで、
Dentocult-LBは、唾液中のLactobacillus の菌数を調べ
ることができる試験培地である。まず、唾液サンプルを
キット中に培地が含浸されたスライドの両面に流し、3
7℃で、4日間培養した。Lactobacillus は、スライド
上に、白色のコロニーとして表れ、スライド上のコロニ
ーの密度と、モデルチャートを比較して、その菌数を判
定した。
ット(株式会社モリムラ製)を用いて行った。ここで、
Dentocult-LBは、唾液中のLactobacillus の菌数を調べ
ることができる試験培地である。まず、唾液サンプルを
キット中に培地が含浸されたスライドの両面に流し、3
7℃で、4日間培養した。Lactobacillus は、スライド
上に、白色のコロニーとして表れ、スライド上のコロニ
ーの密度と、モデルチャートを比較して、その菌数を判
定した。
【0052】その結果は次の表に記載される通りであっ
た。表中、結果の項の0、1、2、および3は、唾液1
ml中の菌数がそれぞれおよそ1000個、1万個、1
0万個、および100万個の各レベルを意味し、←は試
験前、○は試験後の菌数であり、また◎は試験の前後で
変化が無かったことを示している。更に、効果の項の+
+、+、0、および−は菌数がそれぞれ2レベル、1レ
ベル、0レベル、−1レベル改善されたことを意味す
る。
た。表中、結果の項の0、1、2、および3は、唾液1
ml中の菌数がそれぞれおよそ1000個、1万個、1
0万個、および100万個の各レベルを意味し、←は試
験前、○は試験後の菌数であり、また◎は試験の前後で
変化が無かったことを示している。更に、効果の項の+
+、+、0、および−は菌数がそれぞれ2レベル、1レ
ベル、0レベル、−1レベル改善されたことを意味す
る。
【0053】
【表4】
【0054】試験2:口腔内細菌Candida の測定 口腔内のCandida の菌数を、Oricult-N (株式会社モリ
ムラ製)を用いて調べた。ニッカーソン培地を塗布した
スライドの両面に採取した唾液サンプルを流し、37℃
で、2日間培養した。Candida は、スライド上に、褐色
のコロニーとして表れ、スライド上のコロニーの密度
と、モデルチャートを比較して、その菌数を判定した。
ムラ製)を用いて調べた。ニッカーソン培地を塗布した
スライドの両面に採取した唾液サンプルを流し、37℃
で、2日間培養した。Candida は、スライド上に、褐色
のコロニーとして表れ、スライド上のコロニーの密度
と、モデルチャートを比較して、その菌数を判定した。
【0055】その結果は次の表に記載される通りであっ
た。表中、結果の項の0、1、2、および3は、唾液1
ml中の菌数がそれぞれおよそ1000個、1万個、1
0万個、および100万個の各レベルを意味し、←は試
験前、○は試験後の菌数であり、また◎は試験の前後で
変化が無かったことを示している。更に、効果の項の+
+、+、0、および−は菌数がそれぞれ2レベル、1レ
ベル、0レベル、−1レベル改善されたことを意味す
る。
た。表中、結果の項の0、1、2、および3は、唾液1
ml中の菌数がそれぞれおよそ1000個、1万個、1
0万個、および100万個の各レベルを意味し、←は試
験前、○は試験後の菌数であり、また◎は試験の前後で
変化が無かったことを示している。更に、効果の項の+
+、+、0、および−は菌数がそれぞれ2レベル、1レ
ベル、0レベル、−1レベル改善されたことを意味す
る。
【0056】
【表5】
【0057】試験3:歯周病関連要因の評価 成人性歯周炎の主たる病原菌といわれるPorphyromonas
gingivalis、Treponema denticola 、およびBacteroide
s forsythus を、それが産生する酵素を特異的に検出す
る歯周病原菌検査薬(ペリオチェック、サンスター株式
会社製)によって調べた。まず、歯周ポケットの最深部
に30秒間挿入したペーパーポイントを、基質・色源体
剤を含むバイアル内に直接投入し、酵素溶液を加えた。
37℃で、15分間、インキュベートした後、青色変化
の程度を、標準色調(色見本)と比較して、これらの歯
周病原菌由来のペプチターゼ活性を測定した。
gingivalis、Treponema denticola 、およびBacteroide
s forsythus を、それが産生する酵素を特異的に検出す
る歯周病原菌検査薬(ペリオチェック、サンスター株式
会社製)によって調べた。まず、歯周ポケットの最深部
に30秒間挿入したペーパーポイントを、基質・色源体
剤を含むバイアル内に直接投入し、酵素溶液を加えた。
37℃で、15分間、インキュベートした後、青色変化
の程度を、標準色調(色見本)と比較して、これらの歯
周病原菌由来のペプチターゼ活性を測定した。
【0058】その結果は次の表に記載される通りであっ
た。表中、結果の項の(−)は陰性、(+)は陽性、
(++)は強陽性を意味し、←は試験前、○は試験後の
結果であり、また◎は試験の前後で変化が無かったこと
を示している。更に、効果の項の++、+、0、および
−はそれぞれ2レベル、1レベル、0レベル、−1レベ
ル改善されたことを意味する。
た。表中、結果の項の(−)は陰性、(+)は陽性、
(++)は強陽性を意味し、←は試験前、○は試験後の
結果であり、また◎は試験の前後で変化が無かったこと
を示している。更に、効果の項の++、+、0、および
−はそれぞれ2レベル、1レベル、0レベル、−1レベ
ル改善されたことを意味する。
【0059】
【表6】
【0060】試験4:プラーク付着量の測定 被験者のプラーク付着量をクイック・インプレッション
によって判定し、以下の4スコアに分類して評価した。
なお、プラーク除去の基本は、ブラッシングであるが、
客観的な評価を得るために、ブラッシング指導は行わ
ず、被験者の従来のブラッシング法に従った。 −スコア0:優秀な歯口清掃状態、プラークなし。 −スコア1:良好な歯口清掃状態、歯肉の境目に、薄膜
のようなプラークがある。歯科医の探針でかき集めると
見える。 −スコア2:中程度の歯口清掃状態、歯肉の境目に沿っ
て、プラークが付いているのが見える。歯と歯の間には
ない。 −スコア3:許容できない歯口清掃状態、歯肉の境目に
沿って、たくさんのプラークが付いている。歯と歯の間
にも、たくさんのプラークが付いている。
によって判定し、以下の4スコアに分類して評価した。
なお、プラーク除去の基本は、ブラッシングであるが、
客観的な評価を得るために、ブラッシング指導は行わ
ず、被験者の従来のブラッシング法に従った。 −スコア0:優秀な歯口清掃状態、プラークなし。 −スコア1:良好な歯口清掃状態、歯肉の境目に、薄膜
のようなプラークがある。歯科医の探針でかき集めると
見える。 −スコア2:中程度の歯口清掃状態、歯肉の境目に沿っ
て、プラークが付いているのが見える。歯と歯の間には
ない。 −スコア3:許容できない歯口清掃状態、歯肉の境目に
沿って、たくさんのプラークが付いている。歯と歯の間
にも、たくさんのプラークが付いている。
【0061】その結果は、次の表に示される通りであっ
た。なお、結果の項の数字は上記スコアを意味する。ま
た、効果の項の++、+、0、および−はそれぞれ2レ
ベル、1レベル、0レベル、−1レベル改善されたこと
を意味する。
た。なお、結果の項の数字は上記スコアを意味する。ま
た、効果の項の++、+、0、および−はそれぞれ2レ
ベル、1レベル、0レベル、−1レベル改善されたこと
を意味する。
【0062】
【表7】
【0063】試験5:その他 その他、臨床観察によって以下の臨床効果が認められ
た。
た。
【0064】(1)外観的な歯周病の症状の改善 腫れ、出血、排膿、口臭、歯の動揺など、外観的な歯周
病の症状が、顕著に改善された。歯周病に伴う、腫れ、
出血、排膿、口臭、歯の動揺などの症状が、早いもので
数日、大体は1週間から10日間程度、遅い場合でも1
ヵ月程度で、改善されることが確認された。
病の症状が、顕著に改善された。歯周病に伴う、腫れ、
出血、排膿、口臭、歯の動揺などの症状が、早いもので
数日、大体は1週間から10日間程度、遅い場合でも1
ヵ月程度で、改善されることが確認された。
【0065】(2)歯肉の色の改善 歯肉の色は、メラニン色素の生理的な沈着の多少や、上
皮粘膜の厚さによって個人差があるが、通常、健康なと
きは、コーラルピンク色をしている。歯周病などによっ
て、歯肉が不健康になると、歯肉は、赤みを帯びたり、
黒ずんだりしてくるが、本試験の結果、早いもので1週
間程度、通常は1ヵ月程度で、ピンク色に改善されるこ
とが確認された。同時に、歯肉が引き締まってくること
も確認された。
皮粘膜の厚さによって個人差があるが、通常、健康なと
きは、コーラルピンク色をしている。歯周病などによっ
て、歯肉が不健康になると、歯肉は、赤みを帯びたり、
黒ずんだりしてくるが、本試験の結果、早いもので1週
間程度、通常は1ヵ月程度で、ピンク色に改善されるこ
とが確認された。同時に、歯肉が引き締まってくること
も確認された。
【0066】(3)歯周ポケットの深さの減少 歯周病が進行すると、歯根膜が破壊され、歯肉と歯根が
剥がれて、歯周ポケットが形成されるが、本試験におい
ては、かなり重篤と評価される5mm以上の歯周ポケッ
トの深さであっても次第に減少してくることが確認され
た。
剥がれて、歯周ポケットが形成されるが、本試験におい
ては、かなり重篤と評価される5mm以上の歯周ポケッ
トの深さであっても次第に減少してくることが確認され
た。
【0067】(4)歯石の沈着の抑制 本発明による口腔衛生剤を長期間用いた例においては、
歯石の沈着の少ないことが確認された。
歯石の沈着の少ないことが確認された。
【0068】(5)手術後の経過の改善 歯周ポケット掻爬、歯肉切除、フラップ手術などの後
に、本発明による口腔衛生剤により洗口すると、歯肉の
接着、歯肉の再生など、手術後の経過が良好に推移する
ことが確認された。また、手術後の痛みを緩和する作用
が認められた。
に、本発明による口腔衛生剤により洗口すると、歯肉の
接着、歯肉の再生など、手術後の経過が良好に推移する
ことが確認された。また、手術後の痛みを緩和する作用
が認められた。
【0069】(6)口腔の衛生環境の改善 本発明による歯磨き剤による歯磨きの後、口中の爽快感
を感じる者が多かった。
を感じる者が多かった。
【0070】(7)咽頭炎の症状の緩和 上気道炎や扁桃腺炎などの咽頭炎の初期に、本発明によ
る口腔衛生剤をうがい剤として用いると、発赤、腫れ、
痛みなどの炎症症状が緩和されることが、確認された。
る口腔衛生剤をうがい剤として用いると、発赤、腫れ、
痛みなどの炎症症状が緩和されることが、確認された。
Claims (12)
- 【請求項1】ホオノキ、ガジュツ、およびカワラヨモギ
を有効成分として含んでなる、口腔衛生剤。 - 【請求項2】ハコベを更に含んでなる、請求項1に記載
の口腔衛生剤。 - 【請求項3】ニッケイを更に含んでなる、請求項1また
は2に記載の口腔衛生剤。 - 【請求項4】難う蝕性および/または難歯周病性の性質
を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の口腔衛
生剤。 - 【請求項5】塩を更に含んでなる、請求項1〜4のいず
れか一項に記載の口腔衛生剤。 - 【請求項6】歯磨き剤、うがい剤、洗口剤、義歯洗浄
剤、医薬組成物、口腔内消炎症剤、または口腔内抗菌剤
の形態である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の口
腔衛生剤。 - 【請求項7】請求項1〜5のいずれか一項に記載の口腔
衛生剤を含んでなる、食品添加物。 - 【請求項8】請求項7に記載の食品添加物を含んでな
る、食品。 - 【請求項9】チューインガム、キャンディー、菓子、パ
ン、ミネラルウォーター、ドリンク剤、または清涼飲料
水の形態である、請求項8に記載の食品。 - 【請求項10】請求項1〜5のいずれか一項に記載の口
腔衛生剤を含んでなる、動物用口腔衛生剤。 - 【請求項11】動物用歯磨き剤、洗口剤、口腔内消炎症
剤、または口腔内抗菌剤の形態である、請求項10に記
載の口腔衛生剤。 - 【請求項12】請求項1〜5のいずれか一項に記載の口
腔衛生剤を含んでなる、動物用飼料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8312038A JPH10152426A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 漢方薬入り口腔衛生剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8312038A JPH10152426A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 漢方薬入り口腔衛生剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10152426A true JPH10152426A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=18024477
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8312038A Pending JPH10152426A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 漢方薬入り口腔衛生剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10152426A (ja) |
Cited By (14)
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|---|---|---|---|---|
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| WO2002091848A1 (en) * | 2001-05-15 | 2002-11-21 | The Procter & Gamble Company | Confectionery compositions |
| US6500409B1 (en) * | 2000-05-10 | 2002-12-31 | Colgate Palmolive Company | Synergistic antiplaque/antigingivitis oral composition |
| JP2003081800A (ja) * | 2001-09-07 | 2003-03-19 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | 抗歯周病剤 |
| US6706256B2 (en) | 2001-05-15 | 2004-03-16 | The Procter & Gamble Co. | Oral care compositions |
| JP2004123630A (ja) * | 2002-10-03 | 2004-04-22 | Chisso Corp | 抗う蝕、抗歯周病性組成物 |
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| WO2006008802A1 (ja) * | 2004-07-20 | 2006-01-26 | Kabushiki Kaisha Tochimoto Tenkaido | 飼育動物用生薬 |
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| KR101102476B1 (ko) * | 2009-06-16 | 2012-01-05 | (주)아세아나제약 | 구취제거용 기능성 치약조성물 |
| US8158160B2 (en) | 2001-11-13 | 2012-04-17 | Eric Hauser Kuhrts | Anti-inflammatory cyclooxygenase inhibitors |
| JP2016084311A (ja) * | 2014-10-28 | 2016-05-19 | 国立大学法人広島大学 | 口臭抑制剤及び口腔用組成物 |
-
1996
- 1996-11-22 JP JP8312038A patent/JPH10152426A/ja active Pending
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