JPH10152818A - 掻き寄せ雪山融解装置 - Google Patents

掻き寄せ雪山融解装置

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JPH10152818A
JPH10152818A JP32763896A JP32763896A JPH10152818A JP H10152818 A JPH10152818 A JP H10152818A JP 32763896 A JP32763896 A JP 32763896A JP 32763896 A JP32763896 A JP 32763896A JP H10152818 A JPH10152818 A JP H10152818A
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Seiichi Muto
征一 武藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 路肩や敷地に形成される掻き寄せ雪山を順次
融解することにより、車両事故や人身事故を未然に防止
し、また道路幅や駐車場を確保して交通渋滞を解消し、
あるいは駐車スペースを確保することができる。 【解決手段】 路盤1Cに埋設された排水溝4の内部に
温水供給管11を配設する。温水供給管11を構成する
供給分岐管13には多数の噴射ノズル15が上向きの状
態で軸方向に隔設してある。排水溝4から取水した融雪
排水の一部を温水生成装置16により例えば約30度の
温度に加温し、生成した温水は温水噴射ポンプ25によ
り噴射ノズル15から掻き寄せ雪山に向けて噴射する。
噴射する温水の温度と融雪排水の温度を温度センサ2
9、30により検出し、制御盤31は所定の温度差に収
束したときに温水の噴射を停止する自動制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路の路肩や駐車
場の敷地に機械力或は人力による除雪作業によって掻き
寄せられて形成された雪山を融解するための掻き寄せ雪
山融解装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、降雪地においては、路面の融雪手
段として温水や電熱を利用したロードヒーティング装置
を用いたり、河川表流水や地下水を汲み上げて路面上に
流す常温水散布装置が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、道路の路肩
には車道および歩道から掻き寄せられた雪が山状に排除
されて掻き寄せ雪山が形成される。この掻き寄せ雪山は
路肩に沿って連続して形成されるし、冬期の中頃には道
路の角隅では2mもの高さに達している。このため、中
通りから車道に出る場合に左右の見通しが極めて悪い状
態になり、車両同士或は車両と歩行者が出会い頭の衝突
事故を起こしたり、子供の飛び出しによる交通事故の原
因になっている。また、掻き寄せ雪山が大きくなると車
道及び歩道が次第に狭くなるために交通渋滞の原因にな
っているし、車道側よりも掻き寄せ雪山側が高くなって
いくにつれて歩道雪面高も高められて行くために、子供
や高齢者が横断歩道等からスリップして車道側に転倒す
ると云った事故も起きている。
【0004】しかし、従来の融雪手段は路面に降った雪
の除去を対象にしており、路肩に形成された掻き寄せ雪
山はある程度の高さになった段階で、ショベルカーや吹
き上げローター車等とトラックにより搬出して除去して
いるのが現状であって、上述した種々の危険を恒常的に
予防する体制にはなっていない。また、上述した問題は
例えばスーパーマーケット等の大規模駐車場等でも起き
ており、駐車スペースを確保するために形成された掻き
寄せ雪山のために駐車可能なスペースが減少するという
問題があるし、走行路が狭くなるために自動車同士や歩
行者が接触するといった事故が起きても不思議はない。
【0005】そこで、路肩や敷地にロードヒーティング
装置の発熱体を設置することが考えられるが、発熱体は
アスファルト等で覆われているために雪山との間で直接
熱を授受することが妨げられていることに加え、寒冷地
の深夜の厳寒に冷された雪山の表層部は部分的に凍結し
て融雪されにくくなっている。他方、雪山の内部では発
熱体の上方に空洞が形成されて当該空洞が断熱層になる
ことから雪山全体として極めて融雪効率が悪く効率的に
融解できないという欠点がある。そして、従来この掻き
寄せ雪山を早期に、また効果的、恒常的に除去する手段
は知られていなかった。
【0006】本発明は上述した従来技術では未解決であ
った問題点に鑑みなされたもので、路肩や敷地に形成さ
れる掻き寄せ雪山を順次融解することにより、車両事故
や人身事故を防止し、また道路幅を確保して交通渋滞を
解消することができる掻き寄せ雪山融解装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために構成された本発明の手段は、路盤に埋設した排水
溝の上半部に配設する温水供給管と、ノズル孔を上方に
向けた状態で該温水供給管に隔設された複数の噴射ノズ
ルと、前記排水溝から取水した融雪排水の一部を所望の
温度に加温する温水生成装置と、該温水生成装置により
生成した温水を前記各噴射ノズルから噴出すべく該温水
生成装置と前記温水供給管との間に接続した温水噴射手
段とからなる。
【0008】そして、前記温水生成装置から前記噴射ノ
ズル側に供給する温水の温度を検出する温度センサと、
該温水生成装置側に流入する融雪排水の温度を検出する
温度センサとを備え、該各温度センサにより検出された
温度の温度差から前記温水噴射手段を駆動するように構
成するとよい。このように構成することにより、融解動
作を自動制御することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。図において、1は実施の形態に係る
装置を設置する道路を示す。該道路1は車道1Aと、該
車道1Aの幅方向両側に位置する路肩1B、1Bからな
っており、該各路肩1Bの外側は縁石を介して歩道3が
形成されている。4は該各路肩1Bに位置して路盤1C
に埋設した側溝を示し、該側溝4は断面略凵型の側溝本
体4Aと、側溝本体4Aを施蓋する目開蓋4Bとから構
成してある。そして、各側溝4は排水取水管5を介して
中央排水管6と接続されている。
【0010】11は前記各側溝4内に長手方向に沿って
配設した温水供給管を示す。12は該温水供給管11を
構成する供給本管で、該供給本館12は例えば複数本の
耐食性鋼管を接続して側溝4の起点から終点まで全長数
kmの長さに敷設してあり、側溝本体4Aに図示しない
取付ブラケットにより支持してある。13、13、・・
・は適宜の長さ、例えば10〜30mの長さに設定した
供給分岐管で、該供給分岐管13、13、・・・は供給
本管12に長手方向に沿って列設してある。そして、各
供給分岐管13はその両端が供給本管12と電磁式開閉
弁14、14を介して接続されており、各供給分岐管1
3毎に温水の供給、停止ができるようにしてある。1
5、15、・・・は前記各供給分岐管13に所定の間
隔、例えば1〜3mの間隔で列設した噴射ノズルを示
す。該各噴射ノズル15はノズル孔を目開蓋4Bの開口
に対応させて上向きの状態に設置してあり、また点検、
補修、交換ができるように供給分岐管13に着脱可能に
螺着してある。
【0011】次に、16は前記噴射ノズル15から掻き
寄せ雪山に向けて噴出する融雪用温水を生成するための
温水生成装置を示す。17は該温水生成装置16を構成
し、側溝4から流入する融雪排水の一部を貯留するため
の源水槽で、該源水槽17は導入管18と融雪排水中の
ごみ等を除去するためのフイルタ19を介して側溝4と
接続されている。また、源水槽17と中央排水管6との
間には放出管20が接続してあり、源水槽17内の融雪
排水が過剰に滞留する場合には揚水ポンプ21によって
中央排水管6に放出するようにしてある。なお、源水槽
17には水道管22から市水を供給できるようにしてあ
り、融雪排水の少ない冬期の初めには市水を補給して温
水化できるようにしてある。
【0012】23は連結管24を介して前記源水槽17
から供給される融雪排水を所定の温度、実施の形態では
約30℃にまで加温するための加温槽である。該加温槽
23は内部に熱源として電熱ヒータ、或は電気または灯
油を利用した放熱パネル等の発熱体23Aが設けてあ
る。かくして、本実施の形態に係る温水生成装置16は
側溝4から導入管18を介して流入する融雪排水の一部
を貯留する源水槽17と、源水槽17から供給される融
雪排水を加温するための加温槽23とから大略構成して
ある。
【0013】更に、25は連通管26を介して前記加温
槽23と接続された電動式の温水噴射ポンプで、該温水
噴射ポンプ25は逆止弁27を有する送水管28と接続
されており、送水管28は分岐して左右の温水供給管1
1、11とそれぞれ接続されている。29、30は前記
温水の噴射による掻き寄せ雪山の融解状態を検知するた
めの一対の温度センサで、該一の温度センサ29は前記
連通管26に設けて温水の温度を検出し、他の温度セン
サ30は前記導入管18に設けて融雪排水の温度を検出
するようにしてある。そして、温水と融雪排水の温度を
比較し、温度差が所定の値以上の時は掻き寄せ雪山の融
解が行なわれていると判定する。また、温度差が所定の
値より小さい時は噴射した温水がほぼそのままの温度で
側溝4から還流した場合であり、掻き寄せ雪山は融解さ
れた状態にあると判定するものである。
【0014】31は信号線31Aないし31Hおよび3
1Jをそれぞれ介して各電磁式開閉弁14、一対の温度
センサ29、30および温水噴射ポンプ25と電気的に
接続された制御盤で、該制御盤31は検出温度の比較結
果から温水噴射ポンプ25を作動させる自動制御、およ
び道路1に沿って連続する掻き寄せ雪山の融解状況に応
じて各電磁式開閉弁14に開弁信号または閉弁信号を送
って一部あるいは全部の供給分岐管13への温水の供給
を停止するマニュアル制御を行なうことができるように
構成してある。なお、温水生成装置16を構成する源水
槽17、加温槽23および温水噴射ポンプ25は側溝4
の終点側に位置して中央排水管6より下方に設置した地
下室A内に設置し、制御盤31は例えばポスト32を用
いて地上に設置するするのが望ましい。
【0015】本実施の形態に係る掻き寄せ雪山融解装置
は上述の構成からなっており、冬季に入り路肩1Bに掻
き寄せられて排除された雪が山状に形成され始めたら、
制御盤31により加温槽23に通電して融雪排水を加温
し、各電磁式開閉弁14を開弁すると共に、温水噴射ポ
ンプ25を作動させることにより、噴射ノズル15から
温水を掻き寄せ雪山に向けて噴射する。これにより、雪
山は融解して融雪排水となって側溝4に流入する。側溝
4に流入した融雪排水は側溝4の勾配によって流下し、
導入管18およびフイルタ19を介して源水槽17に流
入する。源水槽17には多量の融雪排水が流入するの
で、余剰排水は放出管20を介して中央排水管6に放出
する。源水槽17に残留する融雪排水は連結管24を介
して加温槽23に流入し、発熱体23Aにより約30度
にまで加温する。温度センサ29、30の温度検出信号
に基づいて制御盤31は温度差から融解状況を判断し、
温水噴射ポンプ25にポンプ駆動信号に送る。これによ
り、温水噴射ポンプ25から連通管28を介して温水供
給管11に温水が圧送され、各噴射ノズル15から掻き
寄せ雪山に向けて噴射されることにより掻き寄せ雪山が
融解される。
【0016】上記作動において、路肩1Bに沿って連続
形成される掻き寄せ雪山の一部のみを融解する場合や、
除雪されずに残留している掻き寄せ雪山を融解する場合
は、そこに位置する供給分岐管13の電磁式開閉弁14
のみを開弁操作すればよい。このように融解が必要な場
所に位置する噴射ノズル15からのみ温水を噴射する構
成を採用することにより、ランニングコストを低減する
ことができる。
【0017】次に、図3に本実施の形態の変形例を示
す。図中41は回収管42を介して中央排水管6と接続
した融雪排水回収槽で、該融雪排水回収槽41は戻し管
43を介して源水槽17と接続してある。そして、融雪
排水回収槽41は中央排水管6から流入する融雪排水を
一旦貯留し、この貯留した融雪排水を源水槽17に重力
或は加圧ポンプにより戻すように構成してある。このよ
うな融雪排水回収槽41を付設することの目的は、上り
下りのある地形に沿って路肩1Bに設置する側溝4は全
長の途中において低位置の所があり、融雪排水が源水槽
17に円滑に流入しない恐れがあることから、融雪排水
回収槽41に融雪排水を一旦貯留し、この貯留した融雪
排水を源水槽17に供給することにより源水槽17内の
水位低下を防止することにある。
【0018】なお、本実施の形態では側溝4内に温水供
給管11を配設して温水噴射ノズル15も側溝4内に位
置させる構成にしたが、温水供給管11を側溝4の上部
に配管してもよいし、温水供給管11は側溝4内に配管
し温水噴射ノズル15は側溝4の外側に突出させる構成
にしてもよい。この場合には、温水供給管11および温
水噴射ノズル15は道路、敷地の使用機能を損なわない
ように配慮する必要があることは勿論である。
【0019】更に、加温槽23の熱源として都市のビル
群等から排出される暖房装置の廃熱を利用することによ
り、融雪に要するランニングコストを可及的に下げるこ
とができる。
【0020】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明は構成したか
ら、下記の諸効果を奏する。 (1)掻き寄せ雪山に温水を直接噴射するようにしたか
ら、ロードヒーティング方式では殆ど不可能な掻き寄せ
雪山を効率よく融解することができる。 (2)融雪排水は排水溝で回収し、車道側の路面には流
出しないようにしたから、路面が融雪排水によって凍結
する事態を確実に防止することができ、安全性に優れて
いる。 (3)掻き寄せ雪山の融解に使用する温水は融雪排水の
一部または過半を取水することによって循環使用する構
成にしてあるから、融雪のための水量は十分確保するこ
とができる。また、河川水を利用しないから水利権等の
規制を受けることがないし、これらの調整が不要であ
り、設置上の自由度がある。 (4)温水生成装置から噴射ノズル側に供給する温水の
温度を検出する温度センサと、温水生成装置側に流入す
る融雪排水の温度を検出する温度センサとを備え、該各
温度センサにより検出された温度の温度差から温水噴射
手段を駆動するように構成することにより、融解動作を
自動制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る掻き寄せ雪山融雪装
置の設置状態を示す断面図である。
【図2】掻き寄せ雪山融雪装置の系統図である。
【図3】掻き寄せ雪山融雪装置の変形例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1C 路盤 4 側溝 11 温水供給管 15 噴射ノズル 16 温水生成装置 25 温水噴射ポンプ 29、30 温度センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路盤に埋設した排水溝の上半部に配設す
    る温水供給管と、ノズル孔を上方に向けた状態で該温水
    供給管の軸方向に隔設した複数の噴射ノズルと、前記排
    水溝から取水した融雪排水の一部を所望の温度に加温す
    る温水生成装置と、該温水生成装置により生成した温水
    を前記各噴射ノズルから噴出すべく該温水生成装置と前
    記供給温水管との間に接続した温水噴射手段とから構成
    してなる掻き寄せ雪山融解装置。
  2. 【請求項2】 前記温水生成装置から前記噴射ノズル側
    に供給する温水の温度を検出する温度センサと、前記温
    水生成装置側に流入する融雪排水の温度を検出する温度
    センサを備え、該各温度センサにより検出された温度の
    温度差から前記温水噴射手段を駆動するように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の掻き寄せ雪山融解装
    置。
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