JPH10153182A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
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- JPH10153182A JPH10153182A JP31205996A JP31205996A JPH10153182A JP H10153182 A JPH10153182 A JP H10153182A JP 31205996 A JP31205996 A JP 31205996A JP 31205996 A JP31205996 A JP 31205996A JP H10153182 A JPH10153182 A JP H10153182A
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- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 部品点数を軽減し、摩耗量を低減できる公転
機構を備えたスクロール型圧縮機を提供すること。 【解決手段】 可動スクロール7に作用する圧縮室P内
の圧縮反力を受け止める受圧壁2aと可動スクロール7
のスクロール基板7aとの対向面の一方に複数の公転位
置規制孔8aを設け、他方に圧縮機運転時に円柱形状の
自転阻止用素子9を自転可能に游嵌支持し得る径とした
複数の支持孔8bを設ける。また、該支持孔8bにより
一半部を支持した各自転阻止用素子9の他半部を公転位
置規制孔8aに挿入する。更に、可動スクロール7に作
用する圧縮室P内の圧縮反力を受圧壁2aに伝えるため
の受圧素子7cを可動スクロール7のスクロール基板7
aと受圧壁2aとの間に介在させる。
機構を備えたスクロール型圧縮機を提供すること。 【解決手段】 可動スクロール7に作用する圧縮室P内
の圧縮反力を受け止める受圧壁2aと可動スクロール7
のスクロール基板7aとの対向面の一方に複数の公転位
置規制孔8aを設け、他方に圧縮機運転時に円柱形状の
自転阻止用素子9を自転可能に游嵌支持し得る径とした
複数の支持孔8bを設ける。また、該支持孔8bにより
一半部を支持した各自転阻止用素子9の他半部を公転位
置規制孔8aに挿入する。更に、可動スクロール7に作
用する圧縮室P内の圧縮反力を受圧壁2aに伝えるため
の受圧素子7cを可動スクロール7のスクロール基板7
aと受圧壁2aとの間に介在させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定スクロールと
可動スクロールとの間に可動スクロールの公転に基づい
て容積減少する圧縮室を形成し、従動クランク機構によ
って可動スクロールを公転可能に支持したスクロール型
圧縮機に関するものである。
可動スクロールとの間に可動スクロールの公転に基づい
て容積減少する圧縮室を形成し、従動クランク機構によ
って可動スクロールを公転可能に支持したスクロール型
圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従動クランク機構を用いた公転機構が特
開昭56−141087号公報に開示されている。この
公転機構では回転軸に対して偏心した軸にブッシュが回
転可能に支持されており、可動スクロールがブッシュに
回転可能に支持される。偏心軸の支持位置はブッシュの
中心軸線からはずれており、このようなクランク機構を
従動クランク機構という。この従動クランク機構を用い
れば回転軸の回転に伴って可動スクロールの渦巻壁が固
定スクロールの渦巻壁に押設される力が生じ、渦巻壁間
の圧縮室のシール性が高められる。
開昭56−141087号公報に開示されている。この
公転機構では回転軸に対して偏心した軸にブッシュが回
転可能に支持されており、可動スクロールがブッシュに
回転可能に支持される。偏心軸の支持位置はブッシュの
中心軸線からはずれており、このようなクランク機構を
従動クランク機構という。この従動クランク機構を用い
れば回転軸の回転に伴って可動スクロールの渦巻壁が固
定スクロールの渦巻壁に押設される力が生じ、渦巻壁間
の圧縮室のシール性が高められる。
【0003】スクロール型圧縮機のスクロール公転機構
としては特公平2−2476号公報に開示されたものが
ある。この公転機構では、可動スクロールを収容するハ
ウジングと可動スクロールとの両対向面上にレースを介
して固定リング及び可動リングを対向止着するととも
に、両リングに複数のポケットを対向して透設しこの対
向ポケット間に円筒軸受素子を挿入している。円筒軸受
素子は対向するポケットの周壁間に挟み込まれながら転
動する。この挟み込み転動によって可動スクロールが自
転を阻止されつつ公転する。
としては特公平2−2476号公報に開示されたものが
ある。この公転機構では、可動スクロールを収容するハ
ウジングと可動スクロールとの両対向面上にレースを介
して固定リング及び可動リングを対向止着するととも
に、両リングに複数のポケットを対向して透設しこの対
向ポケット間に円筒軸受素子を挿入している。円筒軸受
素子は対向するポケットの周壁間に挟み込まれながら転
動する。この挟み込み転動によって可動スクロールが自
転を阻止されつつ公転する。
【0004】自転阻止を行うための円筒軸受素子の径
d、ポケットの径D及び公転半径rの間にはD=d+2
rの関係があり、円筒軸受素子の径dは公転半径r及び
ポケットの径Dによって規制される。円筒軸受素子は可
動スクロールに作用する圧縮反力をハウジングに伝え、
ハウジングは円筒軸受素子を介して圧縮反力を受け止め
ている。このような受圧機能をもつ円筒軸受素子の径d
はポケットの径Dを大きくすれば大きくできるが、その
ためには固定リング及び可動リングの幅を大きくしなけ
ればならない。
d、ポケットの径D及び公転半径rの間にはD=d+2
rの関係があり、円筒軸受素子の径dは公転半径r及び
ポケットの径Dによって規制される。円筒軸受素子は可
動スクロールに作用する圧縮反力をハウジングに伝え、
ハウジングは円筒軸受素子を介して圧縮反力を受け止め
ている。このような受圧機能をもつ円筒軸受素子の径d
はポケットの径Dを大きくすれば大きくできるが、その
ためには固定リング及び可動リングの幅を大きくしなけ
ればならない。
【0005】しかしながら、固定リング及び可動リング
の幅の拡大は圧縮機の胴径の拡大をもたらし、圧縮機が
大型化する。圧縮機の大型化を回避しつつ圧縮反力を受
け止めるために必要な受圧面積を複数の円筒軸受素子で
分担するには円筒軸受素子の個数を増やさねばならな
い。このような円筒軸受素子の個数増はポケットの個数
増にも繋がるが、高い加工精度を要求されるポケットの
個数増は加工時間増、コスト増を招く。
の幅の拡大は圧縮機の胴径の拡大をもたらし、圧縮機が
大型化する。圧縮機の大型化を回避しつつ圧縮反力を受
け止めるために必要な受圧面積を複数の円筒軸受素子で
分担するには円筒軸受素子の個数を増やさねばならな
い。このような円筒軸受素子の個数増はポケットの個数
増にも繋がるが、高い加工精度を要求されるポケットの
個数増は加工時間増、コスト増を招く。
【0006】そこで提案されたのが特開平5−3218
50号公報に記載のものである。この公転機構では、可
動スクロールに作用する圧縮室内の圧縮反力を受け止め
る可動スクロールのスクロール基板との対向する受圧壁
に複数の鋼製の公転位置規制円筒を嵌入止着し、この公
転位置規制円筒の内側を公転位置規制孔とするととも
に、スクロール基板には自転阻止用素子固定用の孔を設
け、この固定用孔に鋼製の自転阻止用素子を圧入固定
し、この自転阻止用素子の一半部を公転位置規制孔に挿
入している。また、可動スクロールに作用する圧縮反力
を受圧壁に伝えるための受圧素子を可動スクロールのス
クロール基板と受圧壁との間に設けている。
50号公報に記載のものである。この公転機構では、可
動スクロールに作用する圧縮室内の圧縮反力を受け止め
る可動スクロールのスクロール基板との対向する受圧壁
に複数の鋼製の公転位置規制円筒を嵌入止着し、この公
転位置規制円筒の内側を公転位置規制孔とするととも
に、スクロール基板には自転阻止用素子固定用の孔を設
け、この固定用孔に鋼製の自転阻止用素子を圧入固定
し、この自転阻止用素子の一半部を公転位置規制孔に挿
入している。また、可動スクロールに作用する圧縮反力
を受圧壁に伝えるための受圧素子を可動スクロールのス
クロール基板と受圧壁との間に設けている。
【0007】この公転機構によれば、可動スクロールの
公転に伴い、自転阻止用素子が公転位置規制孔の内周面
に沿って摺接する。可動スクロールの渦巻壁と固定スク
ロールの渦巻壁との間の圧縮室における圧縮反力は公転
中心側から可動スクロールの公転位置側へ作用する。公
転位置規制孔に対する自転阻止用素子の接触位置と公転
位置規制孔の中心との位置関係は、可動スクロールの公
転位置と公転中心との位置関係と同じである。即ち、公
転位置規制孔に対する自転阻止用素子の接触位置から公
転位置規制孔の中心への方向は、可動スクロールの渦巻
壁対する圧縮反力の作用方向と公転位置規制孔に対する
自転阻止用素子の接触方向との方向関係により従動クラ
ンク機構により支持された可動スクロールの自転が阻止
される。
公転に伴い、自転阻止用素子が公転位置規制孔の内周面
に沿って摺接する。可動スクロールの渦巻壁と固定スク
ロールの渦巻壁との間の圧縮室における圧縮反力は公転
中心側から可動スクロールの公転位置側へ作用する。公
転位置規制孔に対する自転阻止用素子の接触位置と公転
位置規制孔の中心との位置関係は、可動スクロールの公
転位置と公転中心との位置関係と同じである。即ち、公
転位置規制孔に対する自転阻止用素子の接触位置から公
転位置規制孔の中心への方向は、可動スクロールの渦巻
壁対する圧縮反力の作用方向と公転位置規制孔に対する
自転阻止用素子の接触方向との方向関係により従動クラ
ンク機構により支持された可動スクロールの自転が阻止
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このものにお
いては、自転阻止用素子は自転せず、公転位置規制孔の
内壁面と摺接しているので、自転阻止用素子が公転位置
規制孔の内周面を移動するときのPV値が高くなり摩耗
が生じやすい。また、受圧壁及び可動スクロールは、通
常軽量化の観点から軟質材料であるアルミ合金製とされ
ているため、鋼製の公転位置規制円筒を嵌入止着して公
転位置規制孔を形成する必要があった。従って、部品点
数が増え、加工時間増、コスト増を招いていた。
いては、自転阻止用素子は自転せず、公転位置規制孔の
内壁面と摺接しているので、自転阻止用素子が公転位置
規制孔の内周面を移動するときのPV値が高くなり摩耗
が生じやすい。また、受圧壁及び可動スクロールは、通
常軽量化の観点から軟質材料であるアルミ合金製とされ
ているため、鋼製の公転位置規制円筒を嵌入止着して公
転位置規制孔を形成する必要があった。従って、部品点
数が増え、加工時間増、コスト増を招いていた。
【0009】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたもので、その目的とすると
ころは、部品点数を軽減し、摩耗量を低減できる公転機
構を備えたスクロール型圧縮機を提供することにある。
る問題点に着目してなされたもので、その目的とすると
ころは、部品点数を軽減し、摩耗量を低減できる公転機
構を備えたスクロール型圧縮機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、固定スクロールと可動
スクロールとの間に可動スクロールの公転に基づいて容
積減少する圧縮室を形成し、従動クランク機構によって
可動スクロールを公転可能にしたスクロール型圧縮機に
おいて、可動スクロールに作用する圧縮室内の圧縮反力
を受け止める受圧壁と可動スクロールのスクロール基板
との対向面の一方に複数の公転位置規制孔を設け、他方
に圧縮機運転時に円柱形状の自転阻止用素子を自転可能
に游嵌支持し得る径とした複数の支持孔を設け、該支持
孔により一端部を支持した各自転阻止用素子の他端部を
公転位置規制孔に挿入したことを特徴とする。
めに、請求項1記載の発明では、固定スクロールと可動
スクロールとの間に可動スクロールの公転に基づいて容
積減少する圧縮室を形成し、従動クランク機構によって
可動スクロールを公転可能にしたスクロール型圧縮機に
おいて、可動スクロールに作用する圧縮室内の圧縮反力
を受け止める受圧壁と可動スクロールのスクロール基板
との対向面の一方に複数の公転位置規制孔を設け、他方
に圧縮機運転時に円柱形状の自転阻止用素子を自転可能
に游嵌支持し得る径とした複数の支持孔を設け、該支持
孔により一端部を支持した各自転阻止用素子の他端部を
公転位置規制孔に挿入したことを特徴とする。
【0011】このように形成することにより、自転阻止
用素子が圧縮機運転中、支持孔内に軸心を所定方向に保
持しながら自転可能に支持され、一方公転位置規制孔の
周面においては転がり接触しながら移動するのでPV値
が小さくなり、摩耗量が大幅に減少される。また、従来
のようにレース、固定リング、可動リングあるいは公転
位置規制円筒などを設ける必要がないので、部品点数が
削減されコスト低減が可能となる。
用素子が圧縮機運転中、支持孔内に軸心を所定方向に保
持しながら自転可能に支持され、一方公転位置規制孔の
周面においては転がり接触しながら移動するのでPV値
が小さくなり、摩耗量が大幅に減少される。また、従来
のようにレース、固定リング、可動リングあるいは公転
位置規制円筒などを設ける必要がないので、部品点数が
削減されコスト低減が可能となる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、自転阻止用
素子の支持孔を設ける受圧壁またはスクロール基板を自
転阻止用素子の材料より線膨張係数の大きい材料とした
ことを特徴とする。また請求項3記載の発明は、自転阻
止用素子の支持孔をアルミ合金製の受圧壁に設けるとと
もに、自転阻止用素子を鋼製としたことを特徴とする。
このようにすれば、圧縮機起動後、時間の経過につれ圧
縮機内部が温度上昇し、自転阻止用素子及びその支持孔
は、熱膨張により共に大きくなるが、支持孔の径の方が
自転阻止用素子の径より拡大率が大きい。従って、圧縮
機組み立て時に自転阻止用素子の外周面とその支持孔の
内周面との間隙を極僅少又は無しとして、圧縮機運転時
に自転阻止用素子の支持孔を最適径とすることができ、
圧縮機停止時における自転阻止用素子の無用な動きを抑
制することができる。
素子の支持孔を設ける受圧壁またはスクロール基板を自
転阻止用素子の材料より線膨張係数の大きい材料とした
ことを特徴とする。また請求項3記載の発明は、自転阻
止用素子の支持孔をアルミ合金製の受圧壁に設けるとと
もに、自転阻止用素子を鋼製としたことを特徴とする。
このようにすれば、圧縮機起動後、時間の経過につれ圧
縮機内部が温度上昇し、自転阻止用素子及びその支持孔
は、熱膨張により共に大きくなるが、支持孔の径の方が
自転阻止用素子の径より拡大率が大きい。従って、圧縮
機組み立て時に自転阻止用素子の外周面とその支持孔の
内周面との間隙を極僅少又は無しとして、圧縮機運転時
に自転阻止用素子の支持孔を最適径とすることができ、
圧縮機停止時における自転阻止用素子の無用な動きを抑
制することができる。
【0013】請求項4記載の発明は、電動機駆動とした
ものであるが、車輛の走行状態等で回転数が広範囲に渡
って変動する車両用エンジン駆動の場合と異なり、電動
機駆動の場合は回転数を狭範囲の定常範囲に制御するこ
とができるため、自転阻止用素子の摩耗量低減に寄与す
ることができ、また、電動機駆動の場合は、車両用エン
ジン駆動の場合と異なり、起動と同時に高速回転される
ようなことがなく、圧縮機の回転数はある程度の時間を
かけて立ち上がるので、前記のように自転阻止用素子の
支持孔が拡大するまでの間低速運転となり摩耗量が軽減
される。
ものであるが、車輛の走行状態等で回転数が広範囲に渡
って変動する車両用エンジン駆動の場合と異なり、電動
機駆動の場合は回転数を狭範囲の定常範囲に制御するこ
とができるため、自転阻止用素子の摩耗量低減に寄与す
ることができ、また、電動機駆動の場合は、車両用エン
ジン駆動の場合と異なり、起動と同時に高速回転される
ようなことがなく、圧縮機の回転数はある程度の時間を
かけて立ち上がるので、前記のように自転阻止用素子の
支持孔が拡大するまでの間低速運転となり摩耗量が軽減
される。
【0014】また、請求項5記載の発明は、自転阻止用
素子の支持孔内面と自転阻止用素子外周面との間に潤滑
油膜を形成したことを特徴とする。従って、この潤滑油
膜の圧力が、自転阻止用素子をその支持孔内の中心位置
に、且つ、その軸方向も支持孔の中心軸の方向、即ち所
定の方向に保持するよう作用する。また、自転阻止用素
子と支持孔との摺動部の潤滑が十分に行われる。
素子の支持孔内面と自転阻止用素子外周面との間に潤滑
油膜を形成したことを特徴とする。従って、この潤滑油
膜の圧力が、自転阻止用素子をその支持孔内の中心位置
に、且つ、その軸方向も支持孔の中心軸の方向、即ち所
定の方向に保持するよう作用する。また、自転阻止用素
子と支持孔との摺動部の潤滑が十分に行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態を図1から図4に基づいて説明する。図1に示すよ
うにリヤハウジングを兼ねる固定スクロール1には、ア
ルミ合金製のフロントハウジング2が接合固定されてい
る。フロントハウジング2内には回転軸3が回転可能に
支持されており、回転軸3にはその中心軸線L3が回転
軸3の回転軸線L1に対し平行且つ所定寸法偏心してい
る偏心軸4が止着されている。
形態を図1から図4に基づいて説明する。図1に示すよ
うにリヤハウジングを兼ねる固定スクロール1には、ア
ルミ合金製のフロントハウジング2が接合固定されてい
る。フロントハウジング2内には回転軸3が回転可能に
支持されており、回転軸3にはその中心軸線L3が回転
軸3の回転軸線L1に対し平行且つ所定寸法偏心してい
る偏心軸4が止着されている。
【0016】偏心軸4にはバランスウエイト5及びブッ
シュ6が回動可能に支持されている。ブッシュ6の中心
軸線L2は偏心軸4の中心軸線L3に対し平行且つ所定
寸法ずらされた位置とされている。ブッシュ6には可動
スクロール7が固定スクロール1と対向接合するように
ラジアルベアリング10を介して回転支持されており、
両スクロール1、7のスクロール基板1a,7a及び渦
巻壁1b,7bにより圧縮室Pが形成される。
シュ6が回動可能に支持されている。ブッシュ6の中心
軸線L2は偏心軸4の中心軸線L3に対し平行且つ所定
寸法ずらされた位置とされている。ブッシュ6には可動
スクロール7が固定スクロール1と対向接合するように
ラジアルベアリング10を介して回転支持されており、
両スクロール1、7のスクロール基板1a,7a及び渦
巻壁1b,7bにより圧縮室Pが形成される。
【0017】可動スクロール7に対するフロントハウジ
ング2の受圧壁2aには一対の公転位置規制孔8aが設
けられ、スクロール基板7a側には円柱形状の一対の鋼
製の自転阻止用素子9支持用の孔8bが設けられてい
る。この孔8bの径は、本圧縮機運転時に自転阻止用素
子9がブッシュ6の中心軸線L2と平行な中心軸線を維
持しつつこの孔8b内で自転可能となるように游嵌支持
され得る大きさと精度をもって凹設されている。公転位
置規制孔8aは、回転軸3の回転軸線L1に関して18
0°の回転対称位置に配置されており、自転阻止用素子
9の支持孔8bはブッシュ6の中心軸線L2に関して1
80°の回転対称位置に配置されている。そして、自転
阻止用素子9の一端部は、上記支持孔8bに支持され、
また、他端部は、公転位置規制孔8aの内周面にその外
周面が接触する様に挿入されている。
ング2の受圧壁2aには一対の公転位置規制孔8aが設
けられ、スクロール基板7a側には円柱形状の一対の鋼
製の自転阻止用素子9支持用の孔8bが設けられてい
る。この孔8bの径は、本圧縮機運転時に自転阻止用素
子9がブッシュ6の中心軸線L2と平行な中心軸線を維
持しつつこの孔8b内で自転可能となるように游嵌支持
され得る大きさと精度をもって凹設されている。公転位
置規制孔8aは、回転軸3の回転軸線L1に関して18
0°の回転対称位置に配置されており、自転阻止用素子
9の支持孔8bはブッシュ6の中心軸線L2に関して1
80°の回転対称位置に配置されている。そして、自転
阻止用素子9の一端部は、上記支持孔8bに支持され、
また、他端部は、公転位置規制孔8aの内周面にその外
周面が接触する様に挿入されている。
【0018】図4は、フロントハウジング2、可動スク
ロール7、自転阻止用素子9の分解斜視図である。スク
ロール基板7a上には複数(本実施の形態では4つ)の
円形台形状の受圧素子7cが突設されている。自転阻止
用素子9及び複数の受圧素子7cはブッシュ6の中心軸
線L2に関して60°の回転対称位置に配列されてい
る。
ロール7、自転阻止用素子9の分解斜視図である。スク
ロール基板7a上には複数(本実施の形態では4つ)の
円形台形状の受圧素子7cが突設されている。自転阻止
用素子9及び複数の受圧素子7cはブッシュ6の中心軸
線L2に関して60°の回転対称位置に配列されてい
る。
【0019】偏心軸4の公転に伴い、可動スクロール7
が回転軸3の回りを公転し図示しない入口から導入され
た冷媒ガスが両スクロール1、7間の圧縮室Pへ流入す
る。圧縮室Pは可動スクロール7の公転に伴って容積減
少しつつ両スクロール1、7の渦巻壁1b,7bの始端
部間に向けて収束して行く。圧縮室Pの容積減少によっ
て圧縮された冷媒ガスはスクロール基板1a上の吐出ポ
ート1cから吐出室11内へ吐出される。吐出ポート1
cは吐出室11側で吐出弁12により開放可能に閉塞さ
れている。
が回転軸3の回りを公転し図示しない入口から導入され
た冷媒ガスが両スクロール1、7間の圧縮室Pへ流入す
る。圧縮室Pは可動スクロール7の公転に伴って容積減
少しつつ両スクロール1、7の渦巻壁1b,7bの始端
部間に向けて収束して行く。圧縮室Pの容積減少によっ
て圧縮された冷媒ガスはスクロール基板1a上の吐出ポ
ート1cから吐出室11内へ吐出される。吐出ポート1
cは吐出室11側で吐出弁12により開放可能に閉塞さ
れている。
【0020】図2と図3の相互間の状態は互いに可動ス
クロール7が180°公転した位置関係にある。図2で
は可動スクロール7の公転位置が最上動位置にあり、自
転阻止用素子9は公転位置規制孔8aの周面に対して最
上位部分に接している。
クロール7が180°公転した位置関係にある。図2で
は可動スクロール7の公転位置が最上動位置にあり、自
転阻止用素子9は公転位置規制孔8aの周面に対して最
上位部分に接している。
【0021】図2の状態から偏心軸4が180°公転す
ると、可動スクロール7の公転位置が最下動位置にく
る。これにより自転阻止用素子9は、公転位置規制孔8
aの周面に対して最下位部分に接する。即ち、可動スク
ロール7の公転に伴い、自転阻止用素子9が公転位置規
制孔8aの内周面と接触しながら移動するが、自転阻止
用素子9は、支持用孔8b内で自転可能であるため、公
転位置規制孔8aの内周面に沿って若干のすべりを伴い
ながら主として転がり運動により移動する。
ると、可動スクロール7の公転位置が最下動位置にく
る。これにより自転阻止用素子9は、公転位置規制孔8
aの周面に対して最下位部分に接する。即ち、可動スク
ロール7の公転に伴い、自転阻止用素子9が公転位置規
制孔8aの内周面と接触しながら移動するが、自転阻止
用素子9は、支持用孔8b内で自転可能であるため、公
転位置規制孔8aの内周面に沿って若干のすべりを伴い
ながら主として転がり運動により移動する。
【0022】公転位置規制孔8aの径をD、自転阻止用
素子9の径をdとした場合、図2の状態から図3の状態
に移行すると、自転阻止用素子9は(D−d)だけ移動
したことになる。従って、公転位置規制孔8aの径D、
自転阻止用素子9の径d、ブッシュ6の公転半径rの間
にはD=d+2rの関係が設定されている。この関係に
よって可動スクロール7の公転半径がr に設定され
る。
素子9の径をdとした場合、図2の状態から図3の状態
に移行すると、自転阻止用素子9は(D−d)だけ移動
したことになる。従って、公転位置規制孔8aの径D、
自転阻止用素子9の径d、ブッシュ6の公転半径rの間
にはD=d+2rの関係が設定されている。この関係に
よって可動スクロール7の公転半径がr に設定され
る。
【0023】ブッシュ6の中心軸線L2と偏心軸4の中
心軸線L3とが一致しているとすると、自転阻止用素子
9は偏心軸4の回りに公転しようとしてもこの公転は公
転位置規制孔8aの周面との当接によって阻止される。
実際にはブッシュ6の中心軸線L2と偏心軸4の中心軸
線L3とは一致しておらず、偏心軸4によって回転可能
に支持されるブッシュ6の回転中心はブッシュ6の中心
軸線L2から偏心している。
心軸線L3とが一致しているとすると、自転阻止用素子
9は偏心軸4の回りに公転しようとしてもこの公転は公
転位置規制孔8aの周面との当接によって阻止される。
実際にはブッシュ6の中心軸線L2と偏心軸4の中心軸
線L3とは一致しておらず、偏心軸4によって回転可能
に支持されるブッシュ6の回転中心はブッシュ6の中心
軸線L2から偏心している。
【0024】回転軸線L1、中心軸線L2、L3の位置
関係は図2、図3に示すようになっており、中心軸線L
3は回転軸線L1と中心軸線L2とを結ぶ線よりも回転
軸3の回転方向へ進んだ位置となっている。従って、回
転軸3の回転に伴ってブッシュ6の中心軸線L2が回転
軸3の回転軸線L1から離間しようとする力がブッシュ
6に作用し、可動スクロール7の渦巻壁7bが固定スク
ロール1の渦巻壁1bに当接する。これにより固定スク
ロール1、可動スクロール7の寸法誤差、あるいは組み
付け誤差等があっても、可動スクロール7の渦巻壁7b
は固定スクロール1の渦巻壁1bに押接し、圧縮室Pの
シール性が高められる。
関係は図2、図3に示すようになっており、中心軸線L
3は回転軸線L1と中心軸線L2とを結ぶ線よりも回転
軸3の回転方向へ進んだ位置となっている。従って、回
転軸3の回転に伴ってブッシュ6の中心軸線L2が回転
軸3の回転軸線L1から離間しようとする力がブッシュ
6に作用し、可動スクロール7の渦巻壁7bが固定スク
ロール1の渦巻壁1bに当接する。これにより固定スク
ロール1、可動スクロール7の寸法誤差、あるいは組み
付け誤差等があっても、可動スクロール7の渦巻壁7b
は固定スクロール1の渦巻壁1bに押接し、圧縮室Pの
シール性が高められる。
【0025】このように優れたシール機能を有する公転
機構では、図2に示すように自転阻止用素子9がブッシ
ュ6の中心軸線L2に関して矢印X方向に公転可能であ
り、ブッシュ6は偏心軸4の中心軸線L3に関して矢印
Y1,Y2方向に公転可能である。ブッシュ6が不動で
あれば自転阻止用素子9の矢印X方向の公転は公転位置
規制孔8aの周面との当接によって阻止される。しかし
ながら、ブッシュ6が矢印Y1方向に移動可能、即ち可
動スクロール7が矢印Y1方向へ移動できる。これは一
見して可動スクロール7の自転阻止が不十分のように思
われるが、図2及び図3から明らかなように可動スクロ
ール7の渦巻壁7bに対する圧縮室Pの圧縮反力は公転
中心(即ち回転軸心L1)側から可動スクロール7の公
転中心(即ちブッシュ6の中心軸線L2)側に最大に作
用している。即ち、公転位置規制孔8aに対する自転阻
止用素子9の接触位置から公転位置規制孔8aの中心へ
の方向は、可動スクロール7の渦巻壁7bに対する圧縮
反力の作用方向と同じである。この圧縮反力が可動スク
ロール7の矢印Y1方向への移動を阻止する。従って、
自転阻止用素子9が公転位置規制孔8aの周面から離間
することなく、可動スクロール7の自転阻止が確実に行
われる。
機構では、図2に示すように自転阻止用素子9がブッシ
ュ6の中心軸線L2に関して矢印X方向に公転可能であ
り、ブッシュ6は偏心軸4の中心軸線L3に関して矢印
Y1,Y2方向に公転可能である。ブッシュ6が不動で
あれば自転阻止用素子9の矢印X方向の公転は公転位置
規制孔8aの周面との当接によって阻止される。しかし
ながら、ブッシュ6が矢印Y1方向に移動可能、即ち可
動スクロール7が矢印Y1方向へ移動できる。これは一
見して可動スクロール7の自転阻止が不十分のように思
われるが、図2及び図3から明らかなように可動スクロ
ール7の渦巻壁7bに対する圧縮室Pの圧縮反力は公転
中心(即ち回転軸心L1)側から可動スクロール7の公
転中心(即ちブッシュ6の中心軸線L2)側に最大に作
用している。即ち、公転位置規制孔8aに対する自転阻
止用素子9の接触位置から公転位置規制孔8aの中心へ
の方向は、可動スクロール7の渦巻壁7bに対する圧縮
反力の作用方向と同じである。この圧縮反力が可動スク
ロール7の矢印Y1方向への移動を阻止する。従って、
自転阻止用素子9が公転位置規制孔8aの周面から離間
することなく、可動スクロール7の自転阻止が確実に行
われる。
【0026】可動スクロール7を自転させることなく公
転させる本実施の形態のスクロール型圧縮機では、受圧
壁2aに圧縮反力を伝えるための機能を自転阻止用素子
9ではなく受圧素子7cに分担させており、受圧素子7
cはスクロール基板7a及び受圧壁2aに摺接して圧縮
反力を受圧壁2aに伝える。従って、受圧素子7cの径
は公転位置規制孔8aの径D及び公転半径rの大きさに
左右されることなく大きくすることができる。
転させる本実施の形態のスクロール型圧縮機では、受圧
壁2aに圧縮反力を伝えるための機能を自転阻止用素子
9ではなく受圧素子7cに分担させており、受圧素子7
cはスクロール基板7a及び受圧壁2aに摺接して圧縮
反力を受圧壁2aに伝える。従って、受圧素子7cの径
は公転位置規制孔8aの径D及び公転半径rの大きさに
左右されることなく大きくすることができる。
【0027】また、公転位置規制孔8aの内周面におけ
る円柱状の自転阻止用素子9の移動に関し、従来の特公
平5−321850号公報の場合は、自転阻止用素子9
が摺動していたため、PV値が大きくなり摩耗が進行し
やすいが、本実施の形態では自転阻止用素子9が支持用
孔8bに游嵌支持されているため、自身が自転する転が
り接触移動が可能となるためPV値が小さくなる。従っ
て、従来の場合は、公転位置規制孔8aを直接受圧壁2
aに設け場合は、この部分が軟質のアルミ合金製のた
め、摩耗が激しくなるので、鋼製の公転位置規制円筒が
受圧壁2aに嵌入止着されていたが、本実施の形態では
このよう公転位置規制円筒を設ける必要がなく直接受圧
壁2aに公転位置規制孔8aを設けても支障なく使用可
能となる。従って、本実施の形態のスクロール型圧縮機
は、従来の様にレース、可動リング、固定リングあるい
は公転位置規制円筒等の部品を設ける必要がなく、部品
点数が少なくなり、加工工程も簡単になりコストも低減
する。
る円柱状の自転阻止用素子9の移動に関し、従来の特公
平5−321850号公報の場合は、自転阻止用素子9
が摺動していたため、PV値が大きくなり摩耗が進行し
やすいが、本実施の形態では自転阻止用素子9が支持用
孔8bに游嵌支持されているため、自身が自転する転が
り接触移動が可能となるためPV値が小さくなる。従っ
て、従来の場合は、公転位置規制孔8aを直接受圧壁2
aに設け場合は、この部分が軟質のアルミ合金製のた
め、摩耗が激しくなるので、鋼製の公転位置規制円筒が
受圧壁2aに嵌入止着されていたが、本実施の形態では
このよう公転位置規制円筒を設ける必要がなく直接受圧
壁2aに公転位置規制孔8aを設けても支障なく使用可
能となる。従って、本実施の形態のスクロール型圧縮機
は、従来の様にレース、可動リング、固定リングあるい
は公転位置規制円筒等の部品を設ける必要がなく、部品
点数が少なくなり、加工工程も簡単になりコストも低減
する。
【0028】また、公転位置規制孔8aが、アルミ合金
の様に鋼製の自転阻止用素子9に対し線膨張係数の大き
い材料からなる部分(本実施の形態の場合は受圧壁2a
であり、この受圧壁2aはアルミ合金製である)に設け
られている場合は、圧縮機の運転開始後時間の経過につ
れ、この部分の温度上昇に伴い、熱膨張により自転阻止
用素子9の軸径及び支持孔8bの孔径が拡大するが、自
転阻止用素子9の軸径に比し、支持孔8bの孔径の方が
より拡大する。従って、支持孔8bはこの膨張差を見込
んで設定することが好ましい。また、このようにするこ
とにより自転阻止用素子9の外周面と支持孔8bの内周
面との間の間隙を最小限とすることができ、圧縮機の停
止時における自転阻止用素子9の無用な動き、その動き
に伴う騒音及び支持孔8bの摩耗等を抑制することがで
きる。
の様に鋼製の自転阻止用素子9に対し線膨張係数の大き
い材料からなる部分(本実施の形態の場合は受圧壁2a
であり、この受圧壁2aはアルミ合金製である)に設け
られている場合は、圧縮機の運転開始後時間の経過につ
れ、この部分の温度上昇に伴い、熱膨張により自転阻止
用素子9の軸径及び支持孔8bの孔径が拡大するが、自
転阻止用素子9の軸径に比し、支持孔8bの孔径の方が
より拡大する。従って、支持孔8bはこの膨張差を見込
んで設定することが好ましい。また、このようにするこ
とにより自転阻止用素子9の外周面と支持孔8bの内周
面との間の間隙を最小限とすることができ、圧縮機の停
止時における自転阻止用素子9の無用な動き、その動き
に伴う騒音及び支持孔8bの摩耗等を抑制することがで
きる。
【0029】また、上記の様に、自転阻止用素子9を支
持孔8b内で自転させる以上、自転阻止用素子9の外周
面の回りに間隙を設けざるを得ず、この間隙の分だけ自
転阻止用素子9による自転防止機能の性能が劣化するの
ではないかと思われるが、自転阻止用素子9を組み立て
る際に、自転阻止用素子9の外周面に潤滑油を塗ってお
くと、自転阻止用素子9の外周面と公転位置規制孔8a
の周面との間に潤滑油膜が形成され、この油膜の面圧に
より、自転阻止用素子9の中心軸線が支持孔8bの中心
軸線に一致され、該支持孔8bの中心位置に自転阻止用
素子9が偏心もせずに保持される。従って、自転阻止用
素子9による自転阻止機能の精度が向上する。また、こ
のように潤滑油膜が形成されることにより、自転阻止用
素子9とその支持孔8bの内周面との摺動部の潤滑が十
分に行われる。
持孔8b内で自転させる以上、自転阻止用素子9の外周
面の回りに間隙を設けざるを得ず、この間隙の分だけ自
転阻止用素子9による自転防止機能の性能が劣化するの
ではないかと思われるが、自転阻止用素子9を組み立て
る際に、自転阻止用素子9の外周面に潤滑油を塗ってお
くと、自転阻止用素子9の外周面と公転位置規制孔8a
の周面との間に潤滑油膜が形成され、この油膜の面圧に
より、自転阻止用素子9の中心軸線が支持孔8bの中心
軸線に一致され、該支持孔8bの中心位置に自転阻止用
素子9が偏心もせずに保持される。従って、自転阻止用
素子9による自転阻止機能の精度が向上する。また、こ
のように潤滑油膜が形成されることにより、自転阻止用
素子9とその支持孔8bの内周面との摺動部の潤滑が十
分に行われる。
【0030】また、自転阻止用素子9は、円柱状として
形成したが、これに代わり球状としてはどうかとのアイ
デアも考えられるが、この場合には公転位置規制孔8a
の周面とこの球状自転阻止用素子との接触が点接触とな
る。これに対し本実施の形態の場合は、自転阻止用素子
9と公転位置規制孔の周面との接触が線接触となるた
め、耐摩耗性が良い。
形成したが、これに代わり球状としてはどうかとのアイ
デアも考えられるが、この場合には公転位置規制孔8a
の周面とこの球状自転阻止用素子との接触が点接触とな
る。これに対し本実施の形態の場合は、自転阻止用素子
9と公転位置規制孔の周面との接触が線接触となるた
め、耐摩耗性が良い。
【0031】図5は、他の実施の形態を示す。前記実施
の形態では、圧縮機は開放型とされ、車両用エンジンの
回転力により駆動できるようにしていたが、図5のもの
は、電動機駆動とし、この電動機をケーシングの中に圧
縮機部分と共に組み込み密閉型電動圧縮機としたもので
ある。その圧縮機部分は、電動機との取り合い部分を除
いては、前記図1〜図4記載のものと同一であり、同一
の部分には前記のものと同一の符号を付しており、以下
相違する部分を説明する。21は、可動スクロール7を
回転駆動する電動機20の回転軸で(これは前記回転軸
3に相当する)、この回転軸21に回転子22が装着さ
れ、また端部において前記偏心軸4が止着されている。
また、25は、固定子23の一部分を収納固定するとと
もに主軸受28を組み込んだ筒状の中間ハウジング、2
6は、固定子23の他の部分を収納し固定する有底筒状
部材である。また、固定スクロール1の前端部にはフラ
ンジ部24が形成され、このフランジ部24に設けられ
たネジ溝に対し、中間ハウジング25及び有底筒状部材
26が複数の通しボルト27により共締めされ、密閉型
圧縮機のハウジングが形成され、電動機が収納されてい
る。従って、可動スクロール7は、前述の実施の形態と
同様、偏心軸4に固定されたブッシュ6に回転可能に支
持されており、この電動機の駆動により、可動スクロー
ルが公転し、前述の機構に従って圧縮作用が行われる。
の形態では、圧縮機は開放型とされ、車両用エンジンの
回転力により駆動できるようにしていたが、図5のもの
は、電動機駆動とし、この電動機をケーシングの中に圧
縮機部分と共に組み込み密閉型電動圧縮機としたもので
ある。その圧縮機部分は、電動機との取り合い部分を除
いては、前記図1〜図4記載のものと同一であり、同一
の部分には前記のものと同一の符号を付しており、以下
相違する部分を説明する。21は、可動スクロール7を
回転駆動する電動機20の回転軸で(これは前記回転軸
3に相当する)、この回転軸21に回転子22が装着さ
れ、また端部において前記偏心軸4が止着されている。
また、25は、固定子23の一部分を収納固定するとと
もに主軸受28を組み込んだ筒状の中間ハウジング、2
6は、固定子23の他の部分を収納し固定する有底筒状
部材である。また、固定スクロール1の前端部にはフラ
ンジ部24が形成され、このフランジ部24に設けられ
たネジ溝に対し、中間ハウジング25及び有底筒状部材
26が複数の通しボルト27により共締めされ、密閉型
圧縮機のハウジングが形成され、電動機が収納されてい
る。従って、可動スクロール7は、前述の実施の形態と
同様、偏心軸4に固定されたブッシュ6に回転可能に支
持されており、この電動機の駆動により、可動スクロー
ルが公転し、前述の機構に従って圧縮作用が行われる。
【0032】図1〜図4の圧縮機においては、車両用エ
ンジンにより駆動される場合は、圧縮機起動直後から高
速回転される場合がある。この場合には、起動直後は圧
縮機内部の温度が上昇していないので支持孔8bは熱膨
張しておらず、自転阻止用素子9が自転しにくい状態に
あるため、自転阻止用素子9の公転位置規制孔8aの内
周面における移動は滑りの要素が大きくなり、摩耗が生
じ易くなる。また、これを回避するために起動時に合わ
せて自転阻止用素子9と支持孔8bとの間隙寸法を設定
した場合は、運転時における支持孔8bの孔径が必要以
上に大きくなることになる。しかし、本実施の形態の様
に電動機駆動とすると、起動時には回転数が0から立ち
上がるため、圧縮機の回転数の増加に伴い圧縮機内部の
温度が上昇して支持孔8bが拡大するため、圧縮機起動
時の自転阻止用素子9の公転位置規制孔8a周面におけ
る移動は、滑りの要素が大きいものの速度が遅いため、
このときの摩耗は軽減される。
ンジンにより駆動される場合は、圧縮機起動直後から高
速回転される場合がある。この場合には、起動直後は圧
縮機内部の温度が上昇していないので支持孔8bは熱膨
張しておらず、自転阻止用素子9が自転しにくい状態に
あるため、自転阻止用素子9の公転位置規制孔8aの内
周面における移動は滑りの要素が大きくなり、摩耗が生
じ易くなる。また、これを回避するために起動時に合わ
せて自転阻止用素子9と支持孔8bとの間隙寸法を設定
した場合は、運転時における支持孔8bの孔径が必要以
上に大きくなることになる。しかし、本実施の形態の様
に電動機駆動とすると、起動時には回転数が0から立ち
上がるため、圧縮機の回転数の増加に伴い圧縮機内部の
温度が上昇して支持孔8bが拡大するため、圧縮機起動
時の自転阻止用素子9の公転位置規制孔8a周面におけ
る移動は、滑りの要素が大きいものの速度が遅いため、
このときの摩耗は軽減される。
【0033】本発明は勿論前記実施の形態にのみ限定さ
れるものではない。例えば、可動スクロール7のスクロ
ール基板7aに公転位置規制孔8aを設けて、受圧壁2
aに支持孔8aを設けても良い。また、自転阻止用素子
9を3個以上用いたり、受圧素子を5つ以上あるいは3
つとしても良い。
れるものではない。例えば、可動スクロール7のスクロ
ール基板7aに公転位置規制孔8aを設けて、受圧壁2
aに支持孔8aを設けても良い。また、自転阻止用素子
9を3個以上用いたり、受圧素子を5つ以上あるいは3
つとしても良い。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、公転機構を構成
する部品として、レース、可動リング、固定リングある
いは公転位置規制円筒等が不要となるので、部品点数が
少なくなり、加工コストを低減できる。また、自転阻止
用素子が公転位置規制孔の内周面を自転しながら転がり
運動することができるためため、摩耗量を少なくするこ
とができる。
する部品として、レース、可動リング、固定リングある
いは公転位置規制円筒等が不要となるので、部品点数が
少なくなり、加工コストを低減できる。また、自転阻止
用素子が公転位置規制孔の内周面を自転しながら転がり
運動することができるためため、摩耗量を少なくするこ
とができる。
【0035】請求項2及び3記載の発明は、圧縮機起動
後、温度上昇とともに自転阻止用素子の支持孔の径が拡
大するため、常に過大な間隙を設けることなく、圧縮機
運転時に自転阻止用素子を自転させることが可能とな
る。
後、温度上昇とともに自転阻止用素子の支持孔の径が拡
大するため、常に過大な間隙を設けることなく、圧縮機
運転時に自転阻止用素子を自転させることが可能とな
る。
【0036】請求項4記載の発明は、電動機駆動とする
ことにより、圧縮機の回転数増大とともに自転阻止用素
子とその支持孔の内周面との間隙が大きくなり所定の寸
法とすることができるので、圧縮機起動時の自転阻止用
素子及び公転位置規制孔の摩耗量が少なくなる。また、
圧縮機の回転数を狭範囲の定常範囲に制御することがで
きるため、更に一層、自転阻止用素子の摩耗量を少なく
することもできる。
ことにより、圧縮機の回転数増大とともに自転阻止用素
子とその支持孔の内周面との間隙が大きくなり所定の寸
法とすることができるので、圧縮機起動時の自転阻止用
素子及び公転位置規制孔の摩耗量が少なくなる。また、
圧縮機の回転数を狭範囲の定常範囲に制御することがで
きるため、更に一層、自転阻止用素子の摩耗量を少なく
することもできる。
【0037】請求項5記載の発明は、自転阻止用素子の
外周面と支持孔周面との間隙に潤滑油膜が形成され、こ
の油膜圧力により自転阻止用素子が所定位置、所定角度
に保持され、自転阻止機能の精度が向上する。また、こ
の潤滑油膜により自転阻止用素子と公転位置規制孔との
摺動面の潤滑が十分に行われる。
外周面と支持孔周面との間隙に潤滑油膜が形成され、こ
の油膜圧力により自転阻止用素子が所定位置、所定角度
に保持され、自転阻止機能の精度が向上する。また、こ
の潤滑油膜により自転阻止用素子と公転位置規制孔との
摺動面の潤滑が十分に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の圧縮機全体の側断面図
である。
である。
【図2】 図1のAーA断面図である。
【図3】 図2の状態から可動スクロールを180°公
転した状態を示す縦断面図である。
転した状態を示す縦断面図である。
【図4】 分解斜視図である。
【図5】 他の実施の形態の圧縮機全体の部分側断面図
である。
である。
1…固定スクロール、1a…スクロール基板、2a…受
圧壁、3…回転軸、4…偏心軸、6…ブッシュ、7…可
動スクロール、7a…スクロール基板、7c…受圧素
子、8a…公転位置規制孔、8b…自転阻止用素子の支
持孔、9…自転阻止用素子、20…電動機、L1…回転
軸の回転軸線、L2…ブッシュの中心軸線、L3…偏心軸
の中心軸線、P…圧縮室。
圧壁、3…回転軸、4…偏心軸、6…ブッシュ、7…可
動スクロール、7a…スクロール基板、7c…受圧素
子、8a…公転位置規制孔、8b…自転阻止用素子の支
持孔、9…自転阻止用素子、20…電動機、L1…回転
軸の回転軸線、L2…ブッシュの中心軸線、L3…偏心軸
の中心軸線、P…圧縮室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石榑 宏行 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (5)
- 【請求項1】 固定スクロールと可動スクロールとの間
に可動スクロールの公転に基づいて容積減少する圧縮室
を形成し、従動クランク機構によって可動スクロールを
公転可能にしたスクロール型圧縮機において、可動スク
ロールに作用する圧縮室内の圧縮反力を受け止める受圧
壁と可動スクロールのスクロール基板との対向面の一方
に複数の公転位置規制孔を設け、他方に圧縮機運転時に
円柱形状の自転阻止用素子を自転可能に游嵌支持し得る
径とした複数の支持孔を設け、該支持孔により一端部を
支持した各自転阻止用素子の他端部を公転位置規制孔に
挿入したことを特徴とするスクロール型圧縮機。 - 【請求項2】 自転阻止用素子の支持孔を設ける受圧壁
またはスクロール基板を自転阻止用素子の材料より線膨
張係数の大きい材料としたことを特徴とする請求項1記
載のスクロール型圧縮機。 - 【請求項3】 自転阻止用素子の支持孔をアルミ合金製
の受圧壁に設けるとともに、自転阻止用素子を鋼製とし
たことを特徴とする請求項2記載のスクロール型圧縮
機。 - 【請求項4】 電動機駆動としたことを特徴とする請求
項1〜3のいずれか1項記載のスクロール型圧縮機。 - 【請求項5】 自転阻止用素子の支持孔内周面と自転阻
止用素子外周面との間に潤滑油膜を形成したことを特徴
とする請求項1〜4いずれか1項記載のスクロール型圧
縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31205996A JPH10153182A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | スクロール型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31205996A JPH10153182A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | スクロール型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10153182A true JPH10153182A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=18024737
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31205996A Pending JPH10153182A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10153182A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009203963A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Sanden Corp | スクロール型圧縮機 |
| WO2022202116A1 (ja) * | 2021-03-22 | 2022-09-29 | 株式会社豊田自動織機 | スクロール型圧縮機 |
-
1996
- 1996-11-22 JP JP31205996A patent/JPH10153182A/ja active Pending
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