JPH10153500A - 光弾性定数の測定方法および測定装置 - Google Patents
光弾性定数の測定方法および測定装置Info
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- JPH10153500A JPH10153500A JP8315147A JP31514796A JPH10153500A JP H10153500 A JPH10153500 A JP H10153500A JP 8315147 A JP8315147 A JP 8315147A JP 31514796 A JP31514796 A JP 31514796A JP H10153500 A JPH10153500 A JP H10153500A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 透光性材料を有する被測定試料21の光弾性
定数を簡易にかつ波長依存性(波長分散)をも含め測定
できる方法を提供する。 【解決手段】 被測定試料21に、光弾性変調器15に
より位相変調をかけた測定用の光を照射しかつ強さおよ
び方向が分かる状態の応力が生じるよう外力を加圧手段
23により加える。前記光照射および外力を加えた状態
の被測定試料を、回転軸が測定光の光軸に一致する状態
で回転させながら被測定試料を透過してくる光を光検出
手段19により検出する。該検出した光に基づいて被測
定試料の複屈折量を算出する。該算出した屈折量と前記
応力とに基づいて被測定試料の光弾性定数を測定する。
定数を簡易にかつ波長依存性(波長分散)をも含め測定
できる方法を提供する。 【解決手段】 被測定試料21に、光弾性変調器15に
より位相変調をかけた測定用の光を照射しかつ強さおよ
び方向が分かる状態の応力が生じるよう外力を加圧手段
23により加える。前記光照射および外力を加えた状態
の被測定試料を、回転軸が測定光の光軸に一致する状態
で回転させながら被測定試料を透過してくる光を光検出
手段19により検出する。該検出した光に基づいて被測
定試料の複屈折量を算出する。該算出した屈折量と前記
応力とに基づいて被測定試料の光弾性定数を測定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透光性材料の光弾
性定数およびその分散を高精度に測定する方法およびそ
の実施に好適な装置に関するものである。
性定数およびその分散を高精度に測定する方法およびそ
の実施に好適な装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、偏光を利用した光学系、すなわち
偏光光学系の応用分野が急速に広がっている。このよう
な偏光光学系において所望の特性を得るためには、偏光
特性を高精度に制御できる技術が重要になる。
偏光光学系の応用分野が急速に広がっている。このよう
な偏光光学系において所望の特性を得るためには、偏光
特性を高精度に制御できる技術が重要になる。
【0003】ところで、ガラスのように等質等方な透光
性材料でも、これに力を加えて応力を生じさせると、光
学的な異方性が生じて、ある種の結晶体と同様に複屈折
性を持つようになる。これは光弾性効果と呼ばれ、透光
性材料で単位応力当たりかつ単位光路当たりで生じる複
屈折量が光弾性定数として定義されている。実際のとこ
ろ透光性材料例えばガラスを様々な光学系に組み込んだ
場合、この透光性材料にかかる熱応力や力学的外部応力
が零であることはあり得ない。そのため透光性材料で
は、少なからず上記応力が原因で光弾性効果が生じ、そ
してこの光弾性効果が原因で複屈折が生じる。このよう
に生じる複屈折は、透光性材料を組み込んだ偏光光学系
の偏光特性を害する原因の1つになる。従って、偏光光
学系で偏光特性を高精度に制御するためには、透光性材
料の光弾性定数を高精度に測定できる技術が、必要にな
る。
性材料でも、これに力を加えて応力を生じさせると、光
学的な異方性が生じて、ある種の結晶体と同様に複屈折
性を持つようになる。これは光弾性効果と呼ばれ、透光
性材料で単位応力当たりかつ単位光路当たりで生じる複
屈折量が光弾性定数として定義されている。実際のとこ
ろ透光性材料例えばガラスを様々な光学系に組み込んだ
場合、この透光性材料にかかる熱応力や力学的外部応力
が零であることはあり得ない。そのため透光性材料で
は、少なからず上記応力が原因で光弾性効果が生じ、そ
してこの光弾性効果が原因で複屈折が生じる。このよう
に生じる複屈折は、透光性材料を組み込んだ偏光光学系
の偏光特性を害する原因の1つになる。従って、偏光光
学系で偏光特性を高精度に制御するためには、透光性材
料の光弾性定数を高精度に測定できる技術が、必要にな
る。
【0004】透光性材料の光弾性定数を測定する従来方
法の一つとして、例えば特開平4−6444号公報に開
示された方法がある。これは、光ヘテロダイン法の原理
を応用した手法によってまず外部応力を加えない状態の
試料の複屈折量と複屈折の主軸方位を高精度で求め、次
に同様の手法により外部応力を加えた状態の試料の複屈
折量と複屈折の主軸方位を高精度で求め、その後、これ
ら求めたデータに基づいて光弾性定数を求めるものであ
る(例えば公報第7頁左上欄第14行〜右上欄第4
行)。この方法によれば、1×10-4(nm/cm)/
(Kgf/cm2 )あるいはそれ以下のオーダーの光弾
性定数測定が可能である(例えば公報第6頁右下欄最下
行〜第7頁左上欄第3行)。
法の一つとして、例えば特開平4−6444号公報に開
示された方法がある。これは、光ヘテロダイン法の原理
を応用した手法によってまず外部応力を加えない状態の
試料の複屈折量と複屈折の主軸方位を高精度で求め、次
に同様の手法により外部応力を加えた状態の試料の複屈
折量と複屈折の主軸方位を高精度で求め、その後、これ
ら求めたデータに基づいて光弾性定数を求めるものであ
る(例えば公報第7頁左上欄第14行〜右上欄第4
行)。この方法によれば、1×10-4(nm/cm)/
(Kgf/cm2 )あるいはそれ以下のオーダーの光弾
性定数測定が可能である(例えば公報第6頁右下欄最下
行〜第7頁左上欄第3行)。
【0005】一方、複屈折性をそもそも有する材料の複
屈折量を高精度で測定する従来方法の一つとして、例え
ば特開昭63−82345号公報に開示の方法がある。
これは、位相変調した測定光を試料に照射すると共に、
回転軸が測定光の光軸に一致するように試料を回転さ
せ、その状態で試料を透過してくる光に基づいて試料の
複屈折量を測定するものである(例えば公報第2〜第3
頁の実施例)。この方法によれば、複屈折を±0.01
nmの精度で測定できることが期待できる(公報の例え
ば第2頁右下欄第6〜9行)。直交偏光子の間に被測定
物とバビネソレイユ位相補償板を配した一般的な偏光補
償法では複屈折を±0.1nm程度の精度でしか測定で
きなかった点と比べると、特開昭63−82345号公
報に開示のこの方法は、複屈折の測定法として優れた方
法といえた。
屈折量を高精度で測定する従来方法の一つとして、例え
ば特開昭63−82345号公報に開示の方法がある。
これは、位相変調した測定光を試料に照射すると共に、
回転軸が測定光の光軸に一致するように試料を回転さ
せ、その状態で試料を透過してくる光に基づいて試料の
複屈折量を測定するものである(例えば公報第2〜第3
頁の実施例)。この方法によれば、複屈折を±0.01
nmの精度で測定できることが期待できる(公報の例え
ば第2頁右下欄第6〜9行)。直交偏光子の間に被測定
物とバビネソレイユ位相補償板を配した一般的な偏光補
償法では複屈折を±0.1nm程度の精度でしか測定で
きなかった点と比べると、特開昭63−82345号公
報に開示のこの方法は、複屈折の測定法として優れた方
法といえた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−82345号公報には、複屈折性をそもそも有す
る透光性材料の複屈折量を測定する方法が記載されてい
るにすぎない。ガラスなどのような通常は複屈折性を示
さない透光性材料の複屈折性を測定し得る技術はもちろ
ん、そのような透光性材料の光弾性定数を測定し得る技
術については何ら記載も示唆もされていない。
63−82345号公報には、複屈折性をそもそも有す
る透光性材料の複屈折量を測定する方法が記載されてい
るにすぎない。ガラスなどのような通常は複屈折性を示
さない透光性材料の複屈折性を測定し得る技術はもちろ
ん、そのような透光性材料の光弾性定数を測定し得る技
術については何ら記載も示唆もされていない。
【0007】また、特開平4−6444号公報に開示さ
れた方法では、光源として横ゼーマンレーザー装置等の
ビート信号を発生させる装置を用いる必要がある(例え
ば第4頁左下欄第2行)。横ゼーマンレーザー装置自体
が高価なものであるため、特開平4−6444号公報に
開示された方法では簡易に測定装置を作製することはで
きないという問題点があった。さらに、横ゼーマンレー
ザー装置を用いる関係上、実質的には測定光の波長は単
一に限定され、所望の波長における光弾性定数測定は不
可能であるという問題点があった。偏光光学系のレン
ズ、基板やプリズムなどに多く用いられる一般的な光学
ガラスの光弾性定数は分散を有し、波長によって異なっ
た値を示す。従って光弾性定数を波長依存性(波長分
散)を考慮して高精度に測定し、使用する光の波長にお
ける値を認識することは、偏光光学系を用いたシステム
を開発する上で必須と言える。しかし、特開平4−64
44号公報に開示された方法は、光弾性定数を波長分散
まで考慮して測定できないものであるので、好ましくな
い。
れた方法では、光源として横ゼーマンレーザー装置等の
ビート信号を発生させる装置を用いる必要がある(例え
ば第4頁左下欄第2行)。横ゼーマンレーザー装置自体
が高価なものであるため、特開平4−6444号公報に
開示された方法では簡易に測定装置を作製することはで
きないという問題点があった。さらに、横ゼーマンレー
ザー装置を用いる関係上、実質的には測定光の波長は単
一に限定され、所望の波長における光弾性定数測定は不
可能であるという問題点があった。偏光光学系のレン
ズ、基板やプリズムなどに多く用いられる一般的な光学
ガラスの光弾性定数は分散を有し、波長によって異なっ
た値を示す。従って光弾性定数を波長依存性(波長分
散)を考慮して高精度に測定し、使用する光の波長にお
ける値を認識することは、偏光光学系を用いたシステム
を開発する上で必須と言える。しかし、特開平4−64
44号公報に開示された方法は、光弾性定数を波長分散
まで考慮して測定できないものであるので、好ましくな
い。
【0008】透光性材料の光弾性定数を簡易にかつ波長
依存性(波長分散)をも含め測定できる方法とその実施
に好適な装置が望まれる。
依存性(波長分散)をも含め測定できる方法とその実施
に好適な装置が望まれる。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこでこの出願の光弾性
定数の測定方法の発明によれば、透光性を有する被測定
試料に、位相変調をかけた測定用の光を照射しかつ強さ
および方向が分かる状態の応力が生じるように外力を加
え、前記光照射および前記外力を加えた状態の前記被測
定試料を透過してくる光の偏光状態を検出することで求
まる複屈折量と、前記応力とに基づいて、前記被測定試
料の光弾性定数を測定することを特徴とする。
定数の測定方法の発明によれば、透光性を有する被測定
試料に、位相変調をかけた測定用の光を照射しかつ強さ
および方向が分かる状態の応力が生じるように外力を加
え、前記光照射および前記外力を加えた状態の前記被測
定試料を透過してくる光の偏光状態を検出することで求
まる複屈折量と、前記応力とに基づいて、前記被測定試
料の光弾性定数を測定することを特徴とする。
【0010】この発明によれば、外力が加えられた状態
の被測定試料に位相変調をかけた光(以下、位相変調光
ともいう。)を照射するので、位相変調光は、光弾性効
果が生じた状態の被測定試料を透過することになる。そ
のため、例え被測定試料が通常状態では複屈折性を示さ
ないものであったとしても、この発明の方法による測定
時においては、光弾性効果に起因し複屈折性が生じてい
る状態の被測定試料を位相変調光は透過することにな
る。一方、特定の位相振幅及び周波数で位相変調をかけ
た測定用の光を被測定試料を透過させ、該透過光のうち
特定の偏光方向の交流(ω)成分及び直流(DC)成分
を検出してそれら結果を演算すると複屈折が測定できる
ことが知られている(例えば文献I:光学技術コンタク
トVol.27,No.3P.27(1989。詳細は
後述する。)。さらにまた、被測定試料に応力を生じさ
せて光弾性効果を生じさせた場合に生じる複屈折から
は、前記応力が分かっていれば、光弾性定数が求まるこ
とも知られている。しかもこの発明の方法で測定される
複屈折は光弾性効果に起因するものであり、かつ、この
発明では被測定試料に生じる応力の方向および強さが分
かるように被測定試料に外力を加えている。したがっ
て、この発明の方法によれば、光弾性定数を求めること
ができる。
の被測定試料に位相変調をかけた光(以下、位相変調光
ともいう。)を照射するので、位相変調光は、光弾性効
果が生じた状態の被測定試料を透過することになる。そ
のため、例え被測定試料が通常状態では複屈折性を示さ
ないものであったとしても、この発明の方法による測定
時においては、光弾性効果に起因し複屈折性が生じてい
る状態の被測定試料を位相変調光は透過することにな
る。一方、特定の位相振幅及び周波数で位相変調をかけ
た測定用の光を被測定試料を透過させ、該透過光のうち
特定の偏光方向の交流(ω)成分及び直流(DC)成分
を検出してそれら結果を演算すると複屈折が測定できる
ことが知られている(例えば文献I:光学技術コンタク
トVol.27,No.3P.27(1989。詳細は
後述する。)。さらにまた、被測定試料に応力を生じさ
せて光弾性効果を生じさせた場合に生じる複屈折から
は、前記応力が分かっていれば、光弾性定数が求まるこ
とも知られている。しかもこの発明の方法で測定される
複屈折は光弾性効果に起因するものであり、かつ、この
発明では被測定試料に生じる応力の方向および強さが分
かるように被測定試料に外力を加えている。したがっ
て、この発明の方法によれば、光弾性定数を求めること
ができる。
【0011】またこの発明の場合は位相変調光を用いる
ことから光源は特に限定されない。これは光弾性定数の
波長依存性を測定したい波長光を少なくとも発生する帯
域の広い光源を用い、かつ、これを分光手段で所定波長
幅に分光して測定を行なえることを意味する。そのた
め、光弾性定数の波長依存性(光弾性定数の波長分散)
を簡易に測定出来る。
ことから光源は特に限定されない。これは光弾性定数の
波長依存性を測定したい波長光を少なくとも発生する帯
域の広い光源を用い、かつ、これを分光手段で所定波長
幅に分光して測定を行なえることを意味する。そのた
め、光弾性定数の波長依存性(光弾性定数の波長分散)
を簡易に測定出来る。
【0012】また、この出願の光弾性定数の測定装置の
発明によれば、透光性を有する被測定試料の光弾性定数
を測定するための装置であって、光弾性定数の波長依存
性を測定したい波長光を少なくとも発生する光源と、該
光源の光を所定波長幅の光に分光する分光手段と、前記
分光光に位相変調をかけて測定光を生成し該測定光を前
記被測定試料に照射する位相変調手段と、前記被測定試
料に強さおよび方向が分かる状態で応力を加えるための
加圧手段と、前記応力が加えられた状態の被測定試料
を、回転軸が前記測定光の光軸に一致する状態で回転さ
せるための被測定試料回転手段と、被測定試料を透過し
てくる光を検出するための光検出手段と、該光検出手段
で検出される光に基づいて前記被測定試料の複屈折量を
算出する複屈折量算出手段と、前記算出された複屈折量
および前記応力に基づいて被測定用試料の光弾性定数を
算出する光弾性定数算出手段とを具えたことを特徴とす
る。
発明によれば、透光性を有する被測定試料の光弾性定数
を測定するための装置であって、光弾性定数の波長依存
性を測定したい波長光を少なくとも発生する光源と、該
光源の光を所定波長幅の光に分光する分光手段と、前記
分光光に位相変調をかけて測定光を生成し該測定光を前
記被測定試料に照射する位相変調手段と、前記被測定試
料に強さおよび方向が分かる状態で応力を加えるための
加圧手段と、前記応力が加えられた状態の被測定試料
を、回転軸が前記測定光の光軸に一致する状態で回転さ
せるための被測定試料回転手段と、被測定試料を透過し
てくる光を検出するための光検出手段と、該光検出手段
で検出される光に基づいて前記被測定試料の複屈折量を
算出する複屈折量算出手段と、前記算出された複屈折量
および前記応力に基づいて被測定用試料の光弾性定数を
算出する光弾性定数算出手段とを具えたことを特徴とす
る。
【0013】この光弾性定数測定装置によれば、加圧手
段を具えるので被測定試料に強さおよび方向が分かる状
態で応力を生じさせることができる。さらに光源、分光
手段および位相変調手段を具えるので、応力を生じさせ
た状態の被測定試料に希望の波長の光でかつ位相変調を
かけた光を照射できる。さらに被測定試料回転手段、光
検出手段、複屈折量算出手段および光弾性定数算出手段
を具えるので、被測定試料の複屈折量を求めることと、
該求めた複屈折量と前記応力とから被測定試料の光弾性
定数を求めることができる。そのため、この出願に係る
光弾性定数の測定方法を容易に実施することができる。
段を具えるので被測定試料に強さおよび方向が分かる状
態で応力を生じさせることができる。さらに光源、分光
手段および位相変調手段を具えるので、応力を生じさせ
た状態の被測定試料に希望の波長の光でかつ位相変調を
かけた光を照射できる。さらに被測定試料回転手段、光
検出手段、複屈折量算出手段および光弾性定数算出手段
を具えるので、被測定試料の複屈折量を求めることと、
該求めた複屈折量と前記応力とから被測定試料の光弾性
定数を求めることができる。そのため、この出願に係る
光弾性定数の測定方法を容易に実施することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの出願の
光弾性定数測定方法および光弾性定数測定装置の実施の
形態について説明する。しかしながら説明に用いる各図
はこの発明を理解出来る程度に概略的に示してあるにす
ぎない。また、各図において同様な構成成分については
同一の番号を付して示し、その重複する説明を省略する
こともある。
光弾性定数測定方法および光弾性定数測定装置の実施の
形態について説明する。しかしながら説明に用いる各図
はこの発明を理解出来る程度に概略的に示してあるにす
ぎない。また、各図において同様な構成成分については
同一の番号を付して示し、その重複する説明を省略する
こともある。
【0015】この実施の形態では、特定の位相振幅およ
び周波数で位相変調をかけた測定用の光を被測定試料に
照射する。しかも、被測定試料に生じる応力の大きさお
よび強さが分かるように被測定試料に外力を加えた状態
で上記の測定用の光を照射する。そして、上記光照射お
よび上記外力を加えた状態の被測定試料を透過してきた
透過光のうち、特定の偏光方向の交流(ω)成分及び直
流(DC)成分を検出してそれら結果を演算することに
より複屈折を測定する。そして、上記応力および複屈折
量から被測定試料の測定光に対する光弾性定数を求め
る。これについて図1を参照してもう少し具体的に説明
する。ここで図1はこの発明の光弾性定数測定方法を実
施する基本的な測定系例を示した図である。すなわち、
光源11と、偏光子13と、光弾性変調器(PEM)1
5と、偏光面を偏光子13に対して45度回転させた検
光子17と、光検出手段19と、被測定試料21に外力
を加えるための加圧手段23とを具えた構成を示した図
である。構成成分11〜19は測定用の光の光軸に沿っ
てこの順に並べてある。また被測定試料21は光弾性変
調器15と検光子17との間に挿入される。
び周波数で位相変調をかけた測定用の光を被測定試料に
照射する。しかも、被測定試料に生じる応力の大きさお
よび強さが分かるように被測定試料に外力を加えた状態
で上記の測定用の光を照射する。そして、上記光照射お
よび上記外力を加えた状態の被測定試料を透過してきた
透過光のうち、特定の偏光方向の交流(ω)成分及び直
流(DC)成分を検出してそれら結果を演算することに
より複屈折を測定する。そして、上記応力および複屈折
量から被測定試料の測定光に対する光弾性定数を求め
る。これについて図1を参照してもう少し具体的に説明
する。ここで図1はこの発明の光弾性定数測定方法を実
施する基本的な測定系例を示した図である。すなわち、
光源11と、偏光子13と、光弾性変調器(PEM)1
5と、偏光面を偏光子13に対して45度回転させた検
光子17と、光検出手段19と、被測定試料21に外力
を加えるための加圧手段23とを具えた構成を示した図
である。構成成分11〜19は測定用の光の光軸に沿っ
てこの順に並べてある。また被測定試料21は光弾性変
調器15と検光子17との間に挿入される。
【0016】この測定系では、光源11から発せられた
光は、偏光子13によって直線偏光に変換され、更に光
弾性変調器15により位相変調がかけられる。この光は
被測定試料21に照射される。被測定試料を透過する光
は偏光面を偏光子13に対して45度回転させた検光子
17を透過した後に光検出手段19にて検出される。
光は、偏光子13によって直線偏光に変換され、更に光
弾性変調器15により位相変調がかけられる。この光は
被測定試料21に照射される。被測定試料を透過する光
は偏光面を偏光子13に対して45度回転させた検光子
17を透過した後に光検出手段19にて検出される。
【0017】被測定試料21が特定の方向に進相軸を持
つ複屈折性を有する試料である場合、該被測定試料21
を測定光軸と垂直な面で回転させると、光検出手段19
で検出される信号のω成分及びDC成分は被測定試料2
1の回転角の関数として変化する。具体的には、光検出
手段19で検出される光のω成分、DC成分をそれぞれ
をIω(θ)、IDC(θ)で表すとした場合、光弾性変
調器15での変調周波数がω、変調振幅AがA=13
7.79度であると、式(1)、式(2)に示す関係式
が成り立つ。なおこれら式(1)、式(2)は例えば文
献I(光学技術コンタクトVol.27,No.3,
P.27(1989))に開示されている。
つ複屈折性を有する試料である場合、該被測定試料21
を測定光軸と垂直な面で回転させると、光検出手段19
で検出される信号のω成分及びDC成分は被測定試料2
1の回転角の関数として変化する。具体的には、光検出
手段19で検出される光のω成分、DC成分をそれぞれ
をIω(θ)、IDC(θ)で表すとした場合、光弾性変
調器15での変調周波数がω、変調振幅AがA=13
7.79度であると、式(1)、式(2)に示す関係式
が成り立つ。なおこれら式(1)、式(2)は例えば文
献I(光学技術コンタクトVol.27,No.3,
P.27(1989))に開示されている。
【0018】
【数1】
【0019】ただし式(1)、式(2)において、ρは
被測定試料21の振幅透過率、Δφは被測定試料21で
生じる複屈折(位相差)、J1 (A)はベッセル関数の
1次の係数、tは時間を示すものである。
被測定試料21の振幅透過率、Δφは被測定試料21で
生じる複屈折(位相差)、J1 (A)はベッセル関数の
1次の係数、tは時間を示すものである。
【0020】また上記の式(1)、式(2)の関係より
振幅透過率ρ、複屈折Δφはそれぞれ式(3)および式
(4)によって求められる。なおこれら式(3)、式
(4)についても例えば文献I(光学技術コンタクトV
ol.27,No.3,P.27(1989))に開示
されている。
振幅透過率ρ、複屈折Δφはそれぞれ式(3)および式
(4)によって求められる。なおこれら式(3)、式
(4)についても例えば文献I(光学技術コンタクトV
ol.27,No.3,P.27(1989))に開示
されている。
【0021】
【数2】
【0022】ここにIDC(0)はθ=0のときの直流成
分であり、極大値をとる。またIDC(π/4)、Iω
(π/4)はそれぞれθ=(π/4)の時のIDC,Iω
である。
分であり、極大値をとる。またIDC(π/4)、Iω
(π/4)はそれぞれθ=(π/4)の時のIDC,Iω
である。
【0023】したがって、測定時に被測定試料21を測
定光軸と垂直な面で回転させてIDCが極大になる状態
と、その状態に対し試料21をπ/4回転させた状態と
を生じさせ、各状態での検出器19からの出力のω成分
及びDC成分すなわちIω(π/4)及びIDC(0)、
IDC(π/4)を測定し、これらを式(3)、式(4)
に代入すると、被測定試料の有する複屈折量を求めるこ
とができる。
定光軸と垂直な面で回転させてIDCが極大になる状態
と、その状態に対し試料21をπ/4回転させた状態と
を生じさせ、各状態での検出器19からの出力のω成分
及びDC成分すなわちIω(π/4)及びIDC(0)、
IDC(π/4)を測定し、これらを式(3)、式(4)
に代入すると、被測定試料の有する複屈折量を求めるこ
とができる。
【0024】ここで上記のごとく複屈折量が求まる点は
既に説明したように例えば文献I等に記載されていると
ころである。しかしこの発明では加圧手段23により被
測定試料に外力を加えた状態で上記複屈折量を測定す
る。すなわち光弾性効果に起因する複屈折量をこの発明
では測定する。ここで光弾性定数を一般的な形で説明す
ると、以下のようになる。
既に説明したように例えば文献I等に記載されていると
ころである。しかしこの発明では加圧手段23により被
測定試料に外力を加えた状態で上記複屈折量を測定す
る。すなわち光弾性効果に起因する複屈折量をこの発明
では測定する。ここで光弾性定数を一般的な形で説明す
ると、以下のようになる。
【0025】応力が生じたときの透光性材料の屈折率は
いわゆる屈折率楕円体で表すことができ、この時、屈折
率楕円体の主屈折率軸は主応力軸に一致する。一般に主
屈折率をn1 、n2 、n3 とそれぞれし、主応力をσ
1 、σ2 、σ3 (それぞれ添字が共通なものは同一方向
にある)とそれぞれすると、これらの間には式(5)の
ごとき関係が成立する。
いわゆる屈折率楕円体で表すことができ、この時、屈折
率楕円体の主屈折率軸は主応力軸に一致する。一般に主
屈折率をn1 、n2 、n3 とそれぞれし、主応力をσ
1 、σ2 、σ3 (それぞれ添字が共通なものは同一方向
にある)とそれぞれすると、これらの間には式(5)の
ごとき関係が成立する。
【0026】
【数3】
【0027】ここで、C1 、C2 は光の波長および透光
性材料の物質に固有の定数、n0 は無応力のときの屈折
率である。
性材料の物質に固有の定数、n0 は無応力のときの屈折
率である。
【0028】また、透光性材料として広く用いられてい
る種々の光学ガラスは、応力に対して破壊直前まで弾性
体的性質を示すとされており、光学的にも上述の式
(5)を満足する性質、つまり応力の大きさに比例して
複屈折量も変化する性質を示すとされている。したがっ
てこのような透光性材料に光を入射する場合、その方向
が式(5)中のσ3と同一方向となるように座標を取れ
ば、入射光はそれぞれσ1、σ2方向の、すなわち互い
に振動面が直行する2つの直線偏光に分かれる。またこ
のように光が入射された透光性材料から光が出射する時
には、各主応力方向の屈折率差(n1、n2)が生じる
ため、これらの2つの直線偏光間には式(6)で表せる
ような複屈折量Δφが生じる。
る種々の光学ガラスは、応力に対して破壊直前まで弾性
体的性質を示すとされており、光学的にも上述の式
(5)を満足する性質、つまり応力の大きさに比例して
複屈折量も変化する性質を示すとされている。したがっ
てこのような透光性材料に光を入射する場合、その方向
が式(5)中のσ3と同一方向となるように座標を取れ
ば、入射光はそれぞれσ1、σ2方向の、すなわち互い
に振動面が直行する2つの直線偏光に分かれる。またこ
のように光が入射された透光性材料から光が出射する時
には、各主応力方向の屈折率差(n1、n2)が生じる
ため、これらの2つの直線偏光間には式(6)で表せる
ような複屈折量Δφが生じる。
【0029】
【数4】
【0030】ここで式(6)において、λは光の波長、
Lは透光性材料の光透過厚、C=C1−C2は光弾性定
数と呼ばれる。
Lは透光性材料の光透過厚、C=C1−C2は光弾性定
数と呼ばれる。
【0031】更に既知の大きさのσ1=0となる一軸性
応力を印加した場合を考えると、式(6)はΔφ=(2
π/λ)・C・σ2 ・Lとなるので、これをさらに光弾
性定数Cについての式に展開すると、下記の式(7)と
なる。
応力を印加した場合を考えると、式(6)はΔφ=(2
π/λ)・C・σ2 ・Lとなるので、これをさらに光弾
性定数Cについての式に展開すると、下記の式(7)と
なる。
【0032】
【数5】
【0033】この式(7)から分かるように、光弾性定
数はこの発明の方法によって測定された複屈折量Δφ
を、被測定試料に生じている応力値と被測定試料の光透
過厚Lとで除することによって得ることができる。この
応力値と被測定試料の光透過厚Lとは、測定条件として
既知であるから、この発明の方法によれば光弾性定数を
求められることが分かる。しかも、光源11として、光
弾性定数の波長依存性を測定したい波長光を少なくとも
発生する帯域の広い光源を用いることが可能である。そ
して、該光源の光を分光手段で所定波長幅に分光してそ
れを測定光として用いることができる。そのため、光弾
性定数の波長依存性を簡易に測定することが出来る。
数はこの発明の方法によって測定された複屈折量Δφ
を、被測定試料に生じている応力値と被測定試料の光透
過厚Lとで除することによって得ることができる。この
応力値と被測定試料の光透過厚Lとは、測定条件として
既知であるから、この発明の方法によれば光弾性定数を
求められることが分かる。しかも、光源11として、光
弾性定数の波長依存性を測定したい波長光を少なくとも
発生する帯域の広い光源を用いることが可能である。そ
して、該光源の光を分光手段で所定波長幅に分光してそ
れを測定光として用いることができる。そのため、光弾
性定数の波長依存性を簡易に測定することが出来る。
【0034】
【実施例】次に実施例によりさらにこの発明を説明す
る。なお、以下の実施例は一般に多く開発が行われてい
る可視域を中心とした波長域の光を用いる光学系を意識
したものであり、かつ、波長300〜1000nmにお
ける光弾性定数の測定を可能にする例である。
る。なお、以下の実施例は一般に多く開発が行われてい
る可視域を中心とした波長域の光を用いる光学系を意識
したものであり、かつ、波長300〜1000nmにお
ける光弾性定数の測定を可能にする例である。
【0035】まず、本発明者が実施例において用いた光
弾性定数測定装置の構成を図2を参照して説明する。た
だし、図2において図1に示した構成成分と同様な構成
成分については同一の符号を付して示してある。
弾性定数測定装置の構成を図2を参照して説明する。た
だし、図2において図1に示した構成成分と同様な構成
成分については同一の符号を付して示してある。
【0036】実施例で用いた光弾性定数測定装置は、図
1のものと同様に、光源11、偏光子13、光弾性変調
器15、検光子17、光検出手段19および加圧手段2
3を具える。
1のものと同様に、光源11、偏光子13、光弾性変調
器15、検光子17、光検出手段19および加圧手段2
3を具える。
【0037】ここで光源11として、光弾性定数の波長
依存性を測定したい波長光を少なくとも発生する光源
(連続光源ともいう)を用いる。ここでいう連続光源と
は、完全に任意な波長ごとの光弾性定数の測定を考える
のであれば連続スペクトルを示す光源が必要であるが、
光弾性定数の測定を希望するいくつかの波長で輝線を示
す光源であれば連続スペクトルを示すものに限られな
い。ここでは各種放電管に比べて安定性がよく安価なハ
ロゲンランプを光源11として用いた。なお図2におい
て、11aは光源11を駆動するための電源を示す。
依存性を測定したい波長光を少なくとも発生する光源
(連続光源ともいう)を用いる。ここでいう連続光源と
は、完全に任意な波長ごとの光弾性定数の測定を考える
のであれば連続スペクトルを示す光源が必要であるが、
光弾性定数の測定を希望するいくつかの波長で輝線を示
す光源であれば連続スペクトルを示すものに限られな
い。ここでは各種放電管に比べて安定性がよく安価なハ
ロゲンランプを光源11として用いた。なお図2におい
て、11aは光源11を駆動するための電源を示す。
【0038】光弾性変調器15としてここではPEM−
90(米国HINDS INSTRUMENTS 社製のもの)を用いた。
この光弾性変調器15は媒体として石英ガラスを用いた
ものである。なお図2において、15aは光弾性変調器
15に交流電圧を供給するための交流電圧発生装置を示
す。
90(米国HINDS INSTRUMENTS 社製のもの)を用いた。
この光弾性変調器15は媒体として石英ガラスを用いた
ものである。なお図2において、15aは光弾性変調器
15に交流電圧を供給するための交流電圧発生装置を示
す。
【0039】偏光子13および検光子17それぞれは、
より高い測定精度を得るためには消光比の大きいものが
好ましい。これに限られないが、ここでは消光比が1
0,000:1のグラントムソンプリズムを用いた。
より高い測定精度を得るためには消光比の大きいものが
好ましい。これに限られないが、ここでは消光比が1
0,000:1のグラントムソンプリズムを用いた。
【0040】光検出手段19として、この場合は光電子
増倍管(フォトマルチプライヤ)であって可視から近紫
外域において感度が高い光電子増倍管を用いた。ただ
し、被測定試料21のセッティングあるいは被測定試料
21での測定光透過面の2面の平行度が悪い場合には、
該被測定試料21を回転手段35(後述する)で回転さ
せた際にビームにブレが生じて、受光面の感度ムラの原
因になる。そのようなときは、必要に応じて透過拡散
板、積分球等を、被測定試料21と光電子増倍管19と
の間に設けるのが良い。なお図2において、19aは光
電子増倍管19を駆動するための電源、19bは光電子
増倍管19の出力を増幅するためのプリアンプをそれぞ
れ示す。
増倍管(フォトマルチプライヤ)であって可視から近紫
外域において感度が高い光電子増倍管を用いた。ただ
し、被測定試料21のセッティングあるいは被測定試料
21での測定光透過面の2面の平行度が悪い場合には、
該被測定試料21を回転手段35(後述する)で回転さ
せた際にビームにブレが生じて、受光面の感度ムラの原
因になる。そのようなときは、必要に応じて透過拡散
板、積分球等を、被測定試料21と光電子増倍管19と
の間に設けるのが良い。なお図2において、19aは光
電子増倍管19を駆動するための電源、19bは光電子
増倍管19の出力を増幅するためのプリアンプをそれぞ
れ示す。
【0041】加圧手段23は、外力を被測定用試料に加
える加圧部23aと、被測定試料21を保持する機能お
よび加圧部23aからの外力により被測定試料21を加
圧出来る機能を有した保持部23bと、加圧部23aか
らの外力の強さをモニターするための圧力/電圧変換器
(ロードセルとも呼ばれる)23cと、圧力/電圧変換
器23cを駆動するための電源23dと、圧力/電圧変
換器23cの出力電圧を検出する直流電圧計23eとを
具えた構成の手段としてある。加圧手段23のより具体
的な構成例を図3に示した。この図3に示した例では、
加圧部23a、保持部23bを筐体部25f(図2では
図示せず)に挿入した構成としてある。加圧部23a、
保持部23bおよび筐体23fそれぞれを金属で構成し
てある。測定光の照射を妨げることがない方向から加圧
部23aを加圧すると、保持部23bを介し被測定試料
21に外力が加わるので、該被測定試料21では圧縮応
力が生じる。被被定試料21で応力が均一に生じるよう
に、被測定試料21と保持部23bとの間にはシリコン
ゴム25gを挿入してある。
える加圧部23aと、被測定試料21を保持する機能お
よび加圧部23aからの外力により被測定試料21を加
圧出来る機能を有した保持部23bと、加圧部23aか
らの外力の強さをモニターするための圧力/電圧変換器
(ロードセルとも呼ばれる)23cと、圧力/電圧変換
器23cを駆動するための電源23dと、圧力/電圧変
換器23cの出力電圧を検出する直流電圧計23eとを
具えた構成の手段としてある。加圧手段23のより具体
的な構成例を図3に示した。この図3に示した例では、
加圧部23a、保持部23bを筐体部25f(図2では
図示せず)に挿入した構成としてある。加圧部23a、
保持部23bおよび筐体23fそれぞれを金属で構成し
てある。測定光の照射を妨げることがない方向から加圧
部23aを加圧すると、保持部23bを介し被測定試料
21に外力が加わるので、該被測定試料21では圧縮応
力が生じる。被被定試料21で応力が均一に生じるよう
に、被測定試料21と保持部23bとの間にはシリコン
ゴム25gを挿入してある。
【0042】さらにこの光弾性定数測定装置は、光源1
1から出た光を平行光にするためのコリメータ31を、
光源11と偏光子13との間に具える。ハロゲンランプ
を光源として用いているので、レーザを光源とする場合
に比べてコリメータの性能が測定精度に大きく影響す
る。コリメータの選択に当たってはその点を考慮する。
またコリメータ31は、任意の波長の光に対応するため
に、反射系のもの、また屈折系のものとするならズーム
機能を持つものとするのが望ましい。また迷光の問題が
懸念される場合は、光源11と試料21との間の任意の
位置に絞りを設けるのが良い。
1から出た光を平行光にするためのコリメータ31を、
光源11と偏光子13との間に具える。ハロゲンランプ
を光源として用いているので、レーザを光源とする場合
に比べてコリメータの性能が測定精度に大きく影響す
る。コリメータの選択に当たってはその点を考慮する。
またコリメータ31は、任意の波長の光に対応するため
に、反射系のもの、また屈折系のものとするならズーム
機能を持つものとするのが望ましい。また迷光の問題が
懸念される場合は、光源11と試料21との間の任意の
位置に絞りを設けるのが良い。
【0043】さらにこの光弾性定数測定装置は、光源1
1の光を所望波長幅の光に分光するための分光フィルタ
33を、コリメータ31と偏光子13との間に具える。
分光フィルタ33をどのような分光特性の分光フィルタ
とするかは、要求される波長精度、波長分解能などを考
慮して決める。ただし、光弾性変調器15の媒体となっ
ている石英ガラスの光弾性定数の波長分散の影響を受け
ない程度の透過波長幅を持つ分光フィルタとする必要が
ある。この実施例では分光フィルタ33を通過した後に
適当な光量が得られることも考え、中心波長の半値幅が
約10nmの分光特性を持った分光フィルタを用いた。
しかも、このような構成の分光フィルタであって中心波
長が異なる分光フィルタを多数用意し、これらを分光フ
ィルタ切換手段33aにより適時切り換えて使用できる
構成としてある。分光フィルタ切換手段33aは、例え
ば円板上の各位置が分光特性の異なる分光フィルタとな
っている円板をステッピングモータで適時切り換える等
の手段で構成することが出来る。
1の光を所望波長幅の光に分光するための分光フィルタ
33を、コリメータ31と偏光子13との間に具える。
分光フィルタ33をどのような分光特性の分光フィルタ
とするかは、要求される波長精度、波長分解能などを考
慮して決める。ただし、光弾性変調器15の媒体となっ
ている石英ガラスの光弾性定数の波長分散の影響を受け
ない程度の透過波長幅を持つ分光フィルタとする必要が
ある。この実施例では分光フィルタ33を通過した後に
適当な光量が得られることも考え、中心波長の半値幅が
約10nmの分光特性を持った分光フィルタを用いた。
しかも、このような構成の分光フィルタであって中心波
長が異なる分光フィルタを多数用意し、これらを分光フ
ィルタ切換手段33aにより適時切り換えて使用できる
構成としてある。分光フィルタ切換手段33aは、例え
ば円板上の各位置が分光特性の異なる分光フィルタとな
っている円板をステッピングモータで適時切り換える等
の手段で構成することが出来る。
【0044】さらにこの光弾性定数測定装置は、被測定
試料回転手段35を具える。被測定試料回転手段35と
は、被測定試料21を加圧手段23で加圧した状態で、
しかも、回転軸が測定光の光軸に一致する状態で回転さ
せるためのものである。例えばステッピングモータと好
適な回転機構とにより該手段35を構成することが出来
る。
試料回転手段35を具える。被測定試料回転手段35と
は、被測定試料21を加圧手段23で加圧した状態で、
しかも、回転軸が測定光の光軸に一致する状態で回転さ
せるためのものである。例えばステッピングモータと好
適な回転機構とにより該手段35を構成することが出来
る。
【0045】さらにこの光弾性定数測定装置は、光電子
増倍管19の出力(詳細にはプリアンプ19bの出力)
から交流(ω)成分及び直流(DC)成分を分離するた
めのAC/DC分離器37と、光電子増倍管19の出力
から分離されたω成分と交流電圧発生装置15aとのロ
ックイン状態を担保するロックインアンプ39と、分離
されたDC成分を測定する直流電圧計41と、この光弾
性定数測定装置の制御部として機能するコンピュータ4
3とを具える。このコンピュータ43には、光源用電源
11a、分光フィルタ切換手段33a、圧力/電圧変換
器用電源23d、被測定試料回転手段35、DC電圧計
23e、ロックインアンプ39、直流電圧計41がそれ
ぞれ接続してある。
増倍管19の出力(詳細にはプリアンプ19bの出力)
から交流(ω)成分及び直流(DC)成分を分離するた
めのAC/DC分離器37と、光電子増倍管19の出力
から分離されたω成分と交流電圧発生装置15aとのロ
ックイン状態を担保するロックインアンプ39と、分離
されたDC成分を測定する直流電圧計41と、この光弾
性定数測定装置の制御部として機能するコンピュータ4
3とを具える。このコンピュータ43には、光源用電源
11a、分光フィルタ切換手段33a、圧力/電圧変換
器用電源23d、被測定試料回転手段35、DC電圧計
23e、ロックインアンプ39、直流電圧計41がそれ
ぞれ接続してある。
【0046】この光弾性定数測定装置では、光検出手段
19の出力と被測定試料回転手段35での試料の回転角
度についての情報等とをパソコン43が演算することに
より複屈折量を算出できる(複屈折量算出手段)。ま
た、加圧手段21で印加される外力から求められる被測
定試料21で生じる応力と、上記算出される複屈折量と
をパソコン43が演算することにより光弾性定数を算出
できる(光弾性定数算出手段)。
19の出力と被測定試料回転手段35での試料の回転角
度についての情報等とをパソコン43が演算することに
より複屈折量を算出できる(複屈折量算出手段)。ま
た、加圧手段21で印加される外力から求められる被測
定試料21で生じる応力と、上記算出される複屈折量と
をパソコン43が演算することにより光弾性定数を算出
できる(光弾性定数算出手段)。
【0047】次に、光弾性定数の測定手順および測定結
果について説明する。先ず、被測定試料について説明す
る。被測定試料21にて一軸性の均一な応力を生じさせ
るためには、図4に示したように、被測定試料21の加
圧方向Pに沿う寸法aに対し、加圧面を構成する各辺の
寸法b,cをある程度大きくする必要がある。また、加
圧される面を構成する各辺b,cのうち、測定光の光軸
Lに沿う寸法ここではbの寸法は、測定光の透過厚であ
るので、大きくする程レターデーションが大きくなり測
定精度が向上する。一方、加圧される面を構成する各辺
b,cの寸法を大きくしすぎると、効率良く被測定試料
に応力を生じさせることができなくなる。さらに、被測
定試料21を加圧状態で回転する必要があるため被測定
試料21は小さい方が回転機構が簡易になるので好まし
い。しかし、被測定試料21を小さくするに従い測定光
のビーム径も小さくする必要が生じるが、測定光のビー
ム径を小さくし過ぎるとコリメータ31の性質から測定
光の光量低下を余儀なくされ、その結果、測定精度を低
下させる原因になる。さらにビーム径が小さい程、測定
精度に対しホコリ等の影響が生じてくる。これらの理由
から被測定試料21は直方体状であって上記b,a,c
の各寸法がb,a,cの順でいって10×15×20m
mとなった試料とした。また被測定試料21における測
定光が照射される面および透過側の面それぞれ(a×c
=15×20で規定される2面)の平行度が悪いと、測
定時に被測定試料を回転させた際に測定光のビームのぶ
れが大きくなり、そのため光検出手段19の感度ムラの
原因とる。したがって上記平行度はそれを抑制できるよ
うな平行度とする。これに限られないが、この実施例で
は上記平行度が1分となるように上記の2面を研磨して
被測定試料21とした。
果について説明する。先ず、被測定試料について説明す
る。被測定試料21にて一軸性の均一な応力を生じさせ
るためには、図4に示したように、被測定試料21の加
圧方向Pに沿う寸法aに対し、加圧面を構成する各辺の
寸法b,cをある程度大きくする必要がある。また、加
圧される面を構成する各辺b,cのうち、測定光の光軸
Lに沿う寸法ここではbの寸法は、測定光の透過厚であ
るので、大きくする程レターデーションが大きくなり測
定精度が向上する。一方、加圧される面を構成する各辺
b,cの寸法を大きくしすぎると、効率良く被測定試料
に応力を生じさせることができなくなる。さらに、被測
定試料21を加圧状態で回転する必要があるため被測定
試料21は小さい方が回転機構が簡易になるので好まし
い。しかし、被測定試料21を小さくするに従い測定光
のビーム径も小さくする必要が生じるが、測定光のビー
ム径を小さくし過ぎるとコリメータ31の性質から測定
光の光量低下を余儀なくされ、その結果、測定精度を低
下させる原因になる。さらにビーム径が小さい程、測定
精度に対しホコリ等の影響が生じてくる。これらの理由
から被測定試料21は直方体状であって上記b,a,c
の各寸法がb,a,cの順でいって10×15×20m
mとなった試料とした。また被測定試料21における測
定光が照射される面および透過側の面それぞれ(a×c
=15×20で規定される2面)の平行度が悪いと、測
定時に被測定試料を回転させた際に測定光のビームのぶ
れが大きくなり、そのため光検出手段19の感度ムラの
原因とる。したがって上記平行度はそれを抑制できるよ
うな平行度とする。これに限られないが、この実施例で
は上記平行度が1分となるように上記の2面を研磨して
被測定試料21とした。
【0048】一方、測定光のビーム径をコリメータ31
により5mm程度に調整する。また分光フィルタ切換手
段33aを用いて分光フィルタ33を所望の波長を透過
させ得るものに切り換える。また、光弾性変調器15の
変調振幅Aが137.79度となり、かつ、変調周波数
ωが50KHzとなるように、光弾性変調器15を交流
電圧発生装置15aにより制御する。変調振幅Aを13
7.79度としたのは、こうすると上記の式(1)、式
(2)の関係が満たされるからである。また変調周波数
ωを50KHzとしたのは、こうすると光弾性変調器1
5で用いた媒体である石英ガラスの弾性変形の追従が良
いので、光電子増倍管19を経由してくる信号をロック
インアンプ39により検出し易いからである。交流電圧
発生装置15aは参照信号をロックインアンプ39にも
送っている。
により5mm程度に調整する。また分光フィルタ切換手
段33aを用いて分光フィルタ33を所望の波長を透過
させ得るものに切り換える。また、光弾性変調器15の
変調振幅Aが137.79度となり、かつ、変調周波数
ωが50KHzとなるように、光弾性変調器15を交流
電圧発生装置15aにより制御する。変調振幅Aを13
7.79度としたのは、こうすると上記の式(1)、式
(2)の関係が満たされるからである。また変調周波数
ωを50KHzとしたのは、こうすると光弾性変調器1
5で用いた媒体である石英ガラスの弾性変形の追従が良
いので、光電子増倍管19を経由してくる信号をロック
インアンプ39により検出し易いからである。交流電圧
発生装置15aは参照信号をロックインアンプ39にも
送っている。
【0049】被測定用試料21を加圧手段23により加
圧する。この際の加圧力は圧力/電圧変換器23cの出
力に現れるので、これを直流電圧計23eを介しコンピ
ュータ43は取り込む。コンピュター43はこの加圧に
より被測定試料に生じている応力を算出する。
圧する。この際の加圧力は圧力/電圧変換器23cの出
力に現れるので、これを直流電圧計23eを介しコンピ
ュータ43は取り込む。コンピュター43はこの加圧に
より被測定試料に生じている応力を算出する。
【0050】光電子増倍管19の出力は、AC/DC分
離器37でω成分およびDC成分に分離される。ω成分
はロックインアンプ39を介しコンピュータ43に入力
され、DC成分は直流電圧計41を介しかつ図示しない
A/D変換器でディジタル信号に変換された後にコンピ
ュータ43に入力される。コンピュータ43は、光電子
増倍管19からのω成分ならびにDC成分と、被測定試
料21を回転させた回転角の相関と、圧力/電圧変換器
23cからの信号に基づいて算出した被測定試料での応
力とに基づいて、上記式(1)〜式(7)についての演
算をして、光弾性定数を算出する。
離器37でω成分およびDC成分に分離される。ω成分
はロックインアンプ39を介しコンピュータ43に入力
され、DC成分は直流電圧計41を介しかつ図示しない
A/D変換器でディジタル信号に変換された後にコンピ
ュータ43に入力される。コンピュータ43は、光電子
増倍管19からのω成分ならびにDC成分と、被測定試
料21を回転させた回転角の相関と、圧力/電圧変換器
23cからの信号に基づいて算出した被測定試料での応
力とに基づいて、上記式(1)〜式(7)についての演
算をして、光弾性定数を算出する。
【0051】具体的な測定結果を次に説明する。被測定
試料として4種類の被測定試料1〜4を用意した。内部
歪みが残留していると測定精度を低下させる原因となる
ので、光弾性定数の測定をする前に、これら被測定試料
にアニールをそれぞれ施した。なおこれら被測定試料は
光学ガラスの中でも比較的光弾性定数が小さいとされて
いるものを選択した。具体的には被測定試料1および2
それぞれは、PbO(酸化鉛)の含有量が高いフリント
系ガラスであり、被測定試料3および4はフッ化物リン
酸塩系のガラスである。
試料として4種類の被測定試料1〜4を用意した。内部
歪みが残留していると測定精度を低下させる原因となる
ので、光弾性定数の測定をする前に、これら被測定試料
にアニールをそれぞれ施した。なおこれら被測定試料は
光学ガラスの中でも比較的光弾性定数が小さいとされて
いるものを選択した。具体的には被測定試料1および2
それぞれは、PbO(酸化鉛)の含有量が高いフリント
系ガラスであり、被測定試料3および4はフッ化物リン
酸塩系のガラスである。
【0052】まず、被測定試料1を用いる。そして被測
定試料1に外力を加えた状態(被測定試料に応力を生じ
させた状態)で、かつ、この被測定試料を回転手段35
により回転させながら、被測定試料の透過光を検出手段
19で検出する。しかも、この検出光についてのω成分
Iω(θ)およびDC成分IDC(θ)すなわち、上述し
たIDC(0)、IDC(π/4)およびIω(π/4)を
それぞれ測定する。なお被測定試料に印加する外力は、
ここでは被測定試料で生じる応力がゼロから約50N/
cm2 の間で6水準となるように、設定した。次に、上
記測定で得られたIω(θ)およびIDC(θ)と上記の
式(3)、式(4)とに基づいて、被測定試料で生じて
いる複屈折をそれぞれ算出する。またこの一連の処理
を、測定光として種々の波長の光、具体的には中心波長
が365nm、405nm、435nm、510nm、
635nmの各光を用いた場合それぞれについて行なっ
た。なお、IDC(0)を与える角度が既知である場合
は、透過光測定は被測定試料を回転手段35により回転
させながら行なう必要はない。この既知の角度で透過光
を測定し、その位置からπ/4ずれた角度に試料を回転
させた後に、再び透過光を測定するというようにしても
良い。
定試料1に外力を加えた状態(被測定試料に応力を生じ
させた状態)で、かつ、この被測定試料を回転手段35
により回転させながら、被測定試料の透過光を検出手段
19で検出する。しかも、この検出光についてのω成分
Iω(θ)およびDC成分IDC(θ)すなわち、上述し
たIDC(0)、IDC(π/4)およびIω(π/4)を
それぞれ測定する。なお被測定試料に印加する外力は、
ここでは被測定試料で生じる応力がゼロから約50N/
cm2 の間で6水準となるように、設定した。次に、上
記測定で得られたIω(θ)およびIDC(θ)と上記の
式(3)、式(4)とに基づいて、被測定試料で生じて
いる複屈折をそれぞれ算出する。またこの一連の処理
を、測定光として種々の波長の光、具体的には中心波長
が365nm、405nm、435nm、510nm、
635nmの各光を用いた場合それぞれについて行なっ
た。なお、IDC(0)を与える角度が既知である場合
は、透過光測定は被測定試料を回転手段35により回転
させながら行なう必要はない。この既知の角度で透過光
を測定し、その位置からπ/4ずれた角度に試料を回転
させた後に、再び透過光を測定するというようにしても
良い。
【0053】次に、算出された複屈折と応力とを用いか
つ最小二乗法を用いて、両者の関係の近似直線を作成す
る。図5にこの近似直線と、上記求めた複屈折量とを併
せて示した。ただし図5では、横軸に被測定試料で生じ
ている応力(N/cm2 )をとり、縦軸に複屈折(nm
/cm)をとってある。また図5において、黒塗り四角
印は測定光として中心波長が365nmの光を用いたと
きのもの、黒塗り丸印は測定光として中心波長が405
nmの光を用いたときのもの、黒塗り三角印は測定光と
して中心波長が435nmの光を用いたときのもの、黒
塗り菱形印は測定光として中心波長が510nmの光を
用いたときのもの、白抜き四角印は測定光として中心波
長が635nmの光を用いたときのものである。
つ最小二乗法を用いて、両者の関係の近似直線を作成す
る。図5にこの近似直線と、上記求めた複屈折量とを併
せて示した。ただし図5では、横軸に被測定試料で生じ
ている応力(N/cm2 )をとり、縦軸に複屈折(nm
/cm)をとってある。また図5において、黒塗り四角
印は測定光として中心波長が365nmの光を用いたと
きのもの、黒塗り丸印は測定光として中心波長が405
nmの光を用いたときのもの、黒塗り三角印は測定光と
して中心波長が435nmの光を用いたときのもの、黒
塗り菱形印は測定光として中心波長が510nmの光を
用いたときのもの、白抜き四角印は測定光として中心波
長が635nmの光を用いたときのものである。
【0054】図5から分かるようにいずれの波長につい
ても、応力と複屈折との関係は直線に近似できた。ま
た、いずれの近似直線もR2 (平均二乗誤差)=0.9
98〜0.996の誤差のものであった。また、同様な
測定を再度行なったときの測定の再現性も非常に高かっ
た。ここで、上記の(6)式中のΔφが複屈折であり、
σ2 −σ1 が応力であるから、図5に示した各近似直線
の傾きは各波長ごとの光弾性定数といえる。そして特筆
すべきことは、ここで得られた直線がいずれもR2 (平
均二乗誤差)=0.998〜0.996であるから、こ
の発明の測定方法によれば、応力の大小にかかわらず光
弾性定数を高い精度で測定できるということである。例
えば、R2 =0.996としても0.4%程度のバラツ
キで光弾性定数を測定出来るといえる。したがって、光
弾性定数が0.05cm2 /N程度と小さな場合であっ
ても0.4%程度のバラツキで光弾性定数の測定ができ
るといえる。これは、特開平4−6444号公報に開示
された方法と同程度であると言える。ただし、特開平4
−6444号公報に開示された方法ではガラスなどのよ
うな通常は複屈折性を示さない透光性材料の複屈折性を
測定出来ないが、本発明によればそれが可能になる。
ても、応力と複屈折との関係は直線に近似できた。ま
た、いずれの近似直線もR2 (平均二乗誤差)=0.9
98〜0.996の誤差のものであった。また、同様な
測定を再度行なったときの測定の再現性も非常に高かっ
た。ここで、上記の(6)式中のΔφが複屈折であり、
σ2 −σ1 が応力であるから、図5に示した各近似直線
の傾きは各波長ごとの光弾性定数といえる。そして特筆
すべきことは、ここで得られた直線がいずれもR2 (平
均二乗誤差)=0.998〜0.996であるから、こ
の発明の測定方法によれば、応力の大小にかかわらず光
弾性定数を高い精度で測定できるということである。例
えば、R2 =0.996としても0.4%程度のバラツ
キで光弾性定数を測定出来るといえる。したがって、光
弾性定数が0.05cm2 /N程度と小さな場合であっ
ても0.4%程度のバラツキで光弾性定数の測定ができ
るといえる。これは、特開平4−6444号公報に開示
された方法と同程度であると言える。ただし、特開平4
−6444号公報に開示された方法ではガラスなどのよ
うな通常は複屈折性を示さない透光性材料の複屈折性を
測定出来ないが、本発明によればそれが可能になる。
【0055】次に、上記4種の被測定試料それぞれにつ
いて光弾性係数をこの発明に係る測定方法によりそれぞ
れ実測する。そして光の波長に対する光弾性定数の変化
をプロットしてみた。その結果を図6に示した。図6か
ら、光学ガラスの光弾性定数の分散は、光学ガラスの組
成の違いによって大きく異なることがわかる。しかも波
長によって光弾性定数が大きく変化するガラスが存在す
ることがわかる。これは、高精度な偏光の制御を必要と
する光学系では、実際に使用する波長における透過性材
料の光弾性定数を設計に反映させる必要があることを明
確に示唆している。そして、本発明の方法を用いると、
光学系を設計するに当たり光弾性定数の波長依存性を考
慮した設計をも容易に行なえる。
いて光弾性係数をこの発明に係る測定方法によりそれぞ
れ実測する。そして光の波長に対する光弾性定数の変化
をプロットしてみた。その結果を図6に示した。図6か
ら、光学ガラスの光弾性定数の分散は、光学ガラスの組
成の違いによって大きく異なることがわかる。しかも波
長によって光弾性定数が大きく変化するガラスが存在す
ることがわかる。これは、高精度な偏光の制御を必要と
する光学系では、実際に使用する波長における透過性材
料の光弾性定数を設計に反映させる必要があることを明
確に示唆している。そして、本発明の方法を用いると、
光学系を設計するに当たり光弾性定数の波長依存性を考
慮した設計をも容易に行なえる。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
光弾性定数を測定するに当たり、位相変調をかけた測定
光を用いて複屈折を測定する方法(光弾性変調法)と、
被測定試料を加圧する方法とを利用するので、透光性を
有する被測定試料の光弾性定数を従来よりも高精度に且
つ所望の光の波長について簡易に測定できるものであ
る。種々の透過性材料について本発明による測定を行
い、分散特性も含めた、光弾性定数を詳細に測定するこ
とによって、高精度に制御された偏光を用いた光学系に
用いる光学ガラスの開発、選定に役立てることができ
る。また、同光学系を用いた装置の開発にあたって、種
々の原因でガラスに働く応力をどの程度抑制するべき
か、と言った仕様を与えることも可能となる。
光弾性定数を測定するに当たり、位相変調をかけた測定
光を用いて複屈折を測定する方法(光弾性変調法)と、
被測定試料を加圧する方法とを利用するので、透光性を
有する被測定試料の光弾性定数を従来よりも高精度に且
つ所望の光の波長について簡易に測定できるものであ
る。種々の透過性材料について本発明による測定を行
い、分散特性も含めた、光弾性定数を詳細に測定するこ
とによって、高精度に制御された偏光を用いた光学系に
用いる光学ガラスの開発、選定に役立てることができ
る。また、同光学系を用いた装置の開発にあたって、種
々の原因でガラスに働く応力をどの程度抑制するべき
か、と言った仕様を与えることも可能となる。
【図1】この発明の光弾性定数測定方法の基本的な考え
を説明する図である。
を説明する図である。
【図2】光弾性定数測定装置の実施例の説明図である。
【図3】加圧手段の説明図である。
【図4】被測定試料の説明図である。
【図5】実施例の説明図であり、特に、測定光の波長を
パラメータとしたときの応力と複屈折との関係を示した
図である。
パラメータとしたときの応力と複屈折との関係を示した
図である。
【図6】実施例の説明図であり、特に、組成が異なる試
料毎の測定光波長と光弾性定数との関係を示した図であ
る。
料毎の測定光波長と光弾性定数との関係を示した図であ
る。
11:光源 13:偏光子 15:光弾性変調器 17:検光子 19:光検出手段(光電子増倍管) 21:被測定試料 23:加圧手段 23a:加圧部 23b:保持部(被測定試料保持部) 23c:圧力/電圧変換器 23d:圧力/電圧変換器用電源 23e:直流電圧計
Claims (6)
- 【請求項1】 透光性を有する被測定試料に、位相変調
をかけた測定用の光を照射しかつ強さおよび方向が分か
る状態の応力が生じるよう外力を加え、 前記光照射および前記外力を加えた状態の前記被測定試
料を透過してくる光の偏光状態を検出することで求まる
複屈折量と、前記応力とに基づいて、前記被測定試料の
光弾性定数を測定することを特徴とする光弾性定数の測
定方法。 - 【請求項2】 透光性を有する被測定試料に、位相変調
をかけた測定用の光を照射しかつ強さおよび方向が分か
る状態の応力が生じるよう外力を加え、 前記光照射および外力を加えた状態の前記被測定試料を
回転軸が前記測定光の光軸に一致する状態で回転させ
て、該被測定試料を前記光に対し少なくとも2つの状態
で対向させ、各状態での被測定試料を透過してくる光を
検出し、 該検出した光に基づいて前記被測定試料の複屈折量を算
出し、 該算出した複屈折量と前記応力とに基づいて前記被測定
試料の光弾性定数を測定することを特徴とする光弾性定
数の測定方法。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の光弾性定数の
測定方法において、 光弾性定数の波長依存性を測定したい波長光を少なくと
も発生する光源を用い、 該光源からの光を分光手段により所定波長幅の光に分光
しそれに位相変調をかけて前記測定用の光を生成し、 該生成した測定光により前記光弾性定数の測定を実施
し、 これら一連の処理を前記波長依存性を測定したい各波長
についてそれぞれ行なうことを特徴とする光弾性定数の
測定方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載の光弾性定数の測定方法
において、 前記光源としてハロゲンランプを用いることを特徴とす
る光弾性定数の測定方法。 - 【請求項5】 透光性を有する被測定試料の光弾性定数
を測定するための装置であって、 光弾性定数の波長依存性を測定したい波長光を少なくと
も発生する光源と、 該光源の光を所定波長幅の光に分光する分光手段と、 前記分光光に位相変調をかけて測定光を生成し該測定光
を前記被測定試料に照射する位相変調手段と、 前記被測定試料に強さおよび方向が分かる状態の応力が
生じるように外力を加えるための加圧手段と、 前記外力が加えられた状態の被測定試料を、回転軸が前
記測定光の光軸に一致する状態で回転させるための被測
定試料回転手段と、 被測定試料を透過してくる光を検出するための光検出手
段と、 該光検出手段で検出される光に基づいて前記被測定試料
の複屈折量を算出する複屈折量算出手段と、 前記算出された複屈折量および前記応力に基づいて被測
定用試料の光弾性定数を算出する光弾性定数算出手段と
を具えたことを特徴とする光弾性定数測定装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の光弾性定数測定装置に
おいて、 前記光源をハロゲンランプとしたことを特徴とする光弾
性定数測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8315147A JPH10153500A (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 光弾性定数の測定方法および測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8315147A JPH10153500A (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 光弾性定数の測定方法および測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10153500A true JPH10153500A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=18061985
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8315147A Withdrawn JPH10153500A (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 光弾性定数の測定方法および測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10153500A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6804994B2 (en) | 2001-12-27 | 2004-10-19 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Dynamic loading system, dynamic loading method and dynamic loading test method for piles |
| WO2004104563A1 (ja) * | 2003-05-21 | 2004-12-02 | Japan Science And Technology Agency | 分光測定装置 |
| WO2005068957A1 (ja) * | 2004-01-15 | 2005-07-28 | Tokyo Denki University | 応力測定方法とその装置 |
| JP2017009338A (ja) * | 2015-06-18 | 2017-01-12 | 国立大学法人山梨大学 | 光学特性の測定方法及び光学特性の測定装置 |
| WO2019090572A1 (zh) * | 2017-11-09 | 2019-05-16 | 深圳大学 | 弹光系数测量系统及测量方法 |
| CN111562216A (zh) * | 2020-05-12 | 2020-08-21 | 湖北新华光信息材料有限公司 | 一种红外光学玻璃应力光弹系数测试装置及方法 |
| WO2021108352A1 (en) * | 2019-11-26 | 2021-06-03 | Corning Incorporated | Prism-coupling systems and methods using different wavelengths |
| US11860090B2 (en) | 2021-04-01 | 2024-01-02 | Corning Incorporated | Light source intensity control systems and methods for improved light scattering polarimetry measurements |
-
1996
- 1996-11-26 JP JP8315147A patent/JPH10153500A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6804994B2 (en) | 2001-12-27 | 2004-10-19 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Dynamic loading system, dynamic loading method and dynamic loading test method for piles |
| WO2004104563A1 (ja) * | 2003-05-21 | 2004-12-02 | Japan Science And Technology Agency | 分光測定装置 |
| WO2005068957A1 (ja) * | 2004-01-15 | 2005-07-28 | Tokyo Denki University | 応力測定方法とその装置 |
| US7639348B2 (en) | 2004-01-15 | 2009-12-29 | Tokyo Denki University | Stress measuring method and instrument |
| JP2017009338A (ja) * | 2015-06-18 | 2017-01-12 | 国立大学法人山梨大学 | 光学特性の測定方法及び光学特性の測定装置 |
| WO2019090572A1 (zh) * | 2017-11-09 | 2019-05-16 | 深圳大学 | 弹光系数测量系统及测量方法 |
| WO2021108352A1 (en) * | 2019-11-26 | 2021-06-03 | Corning Incorporated | Prism-coupling systems and methods using different wavelengths |
| CN114761789A (zh) * | 2019-11-26 | 2022-07-15 | 康宁股份有限公司 | 使用不同波长的棱镜耦合系统和方法 |
| CN111562216A (zh) * | 2020-05-12 | 2020-08-21 | 湖北新华光信息材料有限公司 | 一种红外光学玻璃应力光弹系数测试装置及方法 |
| US11860090B2 (en) | 2021-04-01 | 2024-01-02 | Corning Incorporated | Light source intensity control systems and methods for improved light scattering polarimetry measurements |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040203 |