JPH1015361A - 筒状体への中空糸束収納装置 - Google Patents

筒状体への中空糸束収納装置

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JPH1015361A
JPH1015361A JP17683496A JP17683496A JPH1015361A JP H1015361 A JPH1015361 A JP H1015361A JP 17683496 A JP17683496 A JP 17683496A JP 17683496 A JP17683496 A JP 17683496A JP H1015361 A JPH1015361 A JP H1015361A
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Masaaki Sato
正明 佐藤
Osami Kato
修身 加藤
Masanori Ito
正則 伊藤
Tsutomu Iriyama
勉 入山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒体へ中空糸束を不揃いや脱落なく能率的に
収容することを目的とする。 【解決手段】 中空糸束1を所定本数集束して供給する
ための供給機構と、供給された中空糸束を固定した状態
で定長切断する切断機構9aと、切断された中空糸束を
前記中空糸束の搬送経路の側方の筒状体に挿入するため
の挿入機構11とからなる中空糸束収納装置において、
中空糸束を所定の位置に供給するために同一軸線上に複
数のノズル4を配置し、所定の位置に供給された中空糸
束と交差する方向へ一対の切断刃9aを交差させ、搬送
経路中の中空糸を挿入子13によって筒状体へ押し込
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空糸膜濾過モジ
ュールの製造に適した膜モジュール用筒状体への中空糸
束の収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】中空糸束を比較適小型の筒状体に屈曲状
に挿入する場合、例えば、特願平01−061424号
の『筒状体への中空糸束収納装置』に見られるように、
中空糸束をループ状に折り曲げた後真空吸引により膜モ
ジュール用筒状体へ収納させる方法が用いられている。
この方法では中空糸束を半自動で筒状体内に挿入するこ
とにより、膜モジュールの飛躍的な生産性の向上が図ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、お互いが固着されることなく集束された中空糸束を
真空吸引によって筒状体へ収納しているため、中空糸の
部分的な脱落が生じたり収納形態が不揃いになることが
ある。このような中空糸の部分的な脱落や不揃いは、製
品の欠陥となるから、かかる欠陥のある製品の出荷を確
実に防止するため、製品検査に多くの時間を要するとい
う解決すべき課題があった。本発明は、中空糸を筒体へ
能率的に収容することができ、しかも、中空糸の脱落や
不揃いが生じ難く不良製品が発生することのない中空糸
束挿入装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明における装置は、
このような不安定要因を取り除き製品検査時間をも短縮
するために、定長切断された中空糸束を全本数確実に捕
捉し屈曲状加工した中空糸束を保持した挿入子を、直接
膜モジュール筒状体の内部を貫通させることにより脱落
がなく整列した中空糸束を膜モジュール筒状体へ自動的
に収納し、生産性の向上を図ろうとするものである。な
お、ここで言う屈曲状とは、中空糸束をU字の状態で二
重に重なるように折り曲げることを言う。この問題の解
決のために本発明では、原糸解舒機構、定速搬送機構、
ダンサーローラ機構、定長搬送機構、ノズル搬送機構、
切断機構、挿入機構、ノズル吸引機構を連動させること
にしている。請求項1の中空糸収納装置は、中空糸束を
所定量本数集束して供給するための供給機構と、供給さ
れた中空糸束を固定した状態で定長切断する切断機構
と、切断された中空糸束を前記中空糸束の搬送経路の側
方の筒状体に挿入するための挿入機構とからなる中空糸
束収納装置において、前記供給機構は、中空糸束を所定
の位置に供給するために同一軸線上に配置された複数の
ノズルからなり、前記切断機構は、所定の位置に供給さ
れた中空糸束と交差する方向へ互いに接近することによ
り剪断する一対の切断刃から構成され、前記挿入機構
は、中空糸束と交差する方向へ移動することにより搬送
経路中の中空糸を筒状体へ押し込む挿入子から構成され
たことを特徴とする。かかる構成により、前記挿入子が
移動することにより、中空糸束をU字状に折曲げながら
膜モジュール用などの筒状体へ挿入することができる。
請求項2の中空糸収納装置は、前記複数のノズルは、こ
れらの内部を流れる空気流によって中空糸を搬送し、こ
れらのノズルの内、中空糸束の移動方向に沿う下流側の
ノズルから内部の空気を排出することを特徴とする。か
かる構成により、搬送のための空気流が中空糸束の収束
状体を損なうことが防止される。請求項3の中空糸収納
装置は、前記中空糸束の横断面形状を前記搬送経路中の
所定位置で偏平状に成形すべく、前記搬送経路の一部の
横断面形状を偏平状としたことを特徴とする。かかる構
成により、搬送経路中における移動にともなって中空糸
束が偏平な形状に変形し、この偏平部分を介して容易に
変形することが可能になる。請求項4の中空糸収納装置
は、前記挿入子が中空糸束の搬送経路の内径と同等以下
の外巾を持つことを特徴とする。このような構成によ
り、挿入子が搬送経路内を移動することができる。請求
項5の中空糸収納装置は、前記挿入子には、中空子束を
補足する凹部が設けられ、この凹部は、前記偏平状の横
断面形状部分の寸法と同等以上の内幅および長さを持つ
ことを特徴とする。このような構成により、凹部内へ中
空糸束を捕捉することができる。請求項6の中空糸収納
装置は、前記挿入子における前記中空子束に接触する端
部が曲面状をなすことを特徴とする。このような構成に
より、中空糸束を補足する際に凹部の内面が円滑に中空
糸束と摺動することができる。請求項7の中空糸収納装
置は、前記搬送経路には、前記挿入子の凹部の両側部を
形成する先端突起部を格納するに足る深さを有する溝が
設けられたことを特徴とする。かかる構成により、先端
突起部が搬送経路内に突出することなく中空糸束を捕捉
することができる。請求項8の中空糸収納装置は、前記
切断刃はV字状をなすとともに、V字の底を互いに反対
方向へ向けて配置され、V字の底が中空糸束中心で互い
に交差するように配置されたことを特徴とする。このよ
うな構成により、一対の切断刃によって中空糸束を囲ん
だ状態で切断を行うことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の一実施形
態を説明する。符号1は中空糸束であって、この中空糸
束1は、複数のローラを経由して中空糸束搬送装置2お
よび中空糸束搬送補助装置3の間に導かれ、これらによ
って引き取られて搬送ノズル4へ送り込まれるようにな
っている。この搬送ノズル4は真空圧によって中空糸束
1を下方へ搬送するもので、その入り口には、中空糸ガ
イド5が設けられて中空糸束1を前記入り口へ案内する
とともに、この入り口を中空糸との摺動から保護するた
めの中空糸ガイド5が設けられている。また搬送ノズル
4の出口(図中の下端)には、搬送ノズル4の長さを変
位させるための搬送ノズルアダプタ6が設けられ、この
搬送ノズルアダプタ6の外周部には、軸方向に移動可能
なスライドスリーブ7が被せられている。このスライド
スリーブ7は、スライドスリーブ移動リニアテーブル8
により駆動されて、中空糸束1の供給時には前進(下
降)して連続的な中空糸束の経路を形成し、中空糸束1
を定長切断する場合は後退(上昇)するようになってい
る。ここで言うリニアテーブルとは、例えばこの実施形
態で採用されているエアシリンダ、あるいはパルスモー
タ等の駆動手段によって駆動されて規制ガイドにより被
駆動体を一方向に必要量だけ移動させることを可能にし
た装置を言う。
【0006】前記スライドスリーブ7が上下動する範囲
の下端の側方には、水平方向へ作動して中空糸束1を所
定の長さで切断する中空糸カッター9が設けられてい
る。この中空糸カッター9は、エアシリンダで駆動され
て水平移動するもので、中央部に対向したV字形の刃部
9aを一対持っている。このカッター9は、中空糸束1
の搬送位置でのカットを可能にするため、図3の如く対
向した刃を両端部のエアシリンダーで同量押し出すよう
に構成されている。斯く刃部9aは、図示の如く90゜
のV字状の切断面を持ち、そのV字状の底部は4mmR
程度の半径にされており両端部は後退時にも図示のよう
に互いが一部で重なり合うことにより、中空糸束1の通
過時には閉鎖状態を成し、通過した中空糸束1の全本数
を確実に切断することができる。また、中空糸束1をよ
り搬送経路の中心部で切断する場合はV字状をなす刃の
底部のみに刃加工を施し、移動の途中は刃を切れなくす
ることで中空糸束を集束しつつ中心部で切断可能にする
こともできる。又、安全面ではスライドスリーブ7の上
昇時の下端部との隙間を手指が入らない程度まで短くす
ることにより装置の安全性を向上させることができる。
【0007】前記スライドスリーブ7の下方には、前進
したスライドスリーブ7の先端を受け、中空糸束道を連
続させるためのスライドスリーブガイド10が設けられ
ている。このスライドスリーブガイド10の下方には、
中空糸束1の収束形態を(横断面)円形状から屈曲状に
加工するのに必要な偏平状の横断面に変換するための変
形変換部を途中に有する中空糸束挿入部本体11が設け
られている。この中空糸挿入部本体11は、通過後の中
空糸束1の収束形態を偏平状に導いた後、所定長に切断
された中空糸束1を中央部で屈曲状に加工するための曲
げ案内のための曲面部11aを有している。また前記中
空糸挿入部本体11には、これと直交する方向へ向けて
格納溝11bが設けられ、この格納溝11bに沿って挿
入子13が移動することにより、中空糸挿入部本体11
の側部の膜モジュール用筒状体12へ中空糸束1が挿入
されるようになっている。
【0008】前記挿入子13は、図2に示すように、前
記格納溝11bに沿って偏平状の中空糸束1と直交する
方向へ移動することにより、その先端の先端の凹部13
aによって中空糸束1を保持して側方へ押し出すように
なっている。この凹部13aは、一対の突出部13bの
間に形成されるもので、偏平状にされた中空糸束1とほ
ぼ等しい内幅を有するとともに、また、中空糸束1を収
納する膜モジュール用筒状体12の内径以下の外幅を有
している。図2は、挿入子13が後退し待機している状
態を表し、搬送経路が一般的ノズル形態の円形の横断面
形状から挿入子13を直接膜モジュール筒状体へ挿入す
るのに必要な、偏平な横断面形状に変換するため、方形
に変わった後滑らかに偏平状に変化した中空糸束1の通
路を片側のみ示したもので、図2の如く挿入子13の突
起部13bが糸通路の両端部に遮蔽収納されることによ
り中空糸束の通過に支障がなく、且つ、中空糸束1は周
囲が閉鎖されることで、挿入子13に確実に捕捉され屈
曲状加工から挿入へ移行できることを表している。また
挿入子13は、中空糸束1に接した際に損傷を与えるこ
とがない程度の厚さを持っている。前記挿入子13は、
挿入子移動リニアテーブル14により駆動される。
【0009】中空糸束挿入部本体11と膜モジュール用
筒状体12との間には、挿入子13によって屈曲状加工
された中空糸束1を膜モジュール用筒状体12に案内す
るための漏斗状の膜モジュール用筒状体ガイド15が設
けられるとともに、この膜モジュール用筒状体ガイド1
5と対峙した位置で膜モジュール用筒状体12を把持す
る膜モジュール用筒状体把持器16が設けられている。
さらに、膜モジュール用筒状体把持器16を保持し、且
つ、その軸部の回転により必要量回動し膜モジュール用
筒状体12着脱方向を切り換えるためのロータリーアク
チュエータ17、が設けられるとともに、このロータリ
ーアクチュエータ17を保持するロータリーアクチュエ
ータ移動リニアテーブル18、中空糸束挿入部本体11
の下端部にセットされた接続部19、この接続部19に
接続される吸引ノズルジョイント20、吸引ノズルジョ
イント20の上端部に固定され、切断された中空糸束1
を受けるための中空糸束受けメッシュ21、中空糸束受
けメッシュ21を介して搬送ノズル4の排気流をその吸
引力で積極的に引き取り、排気することで中空糸束1を
中空糸束受けメッシュ21直前までスムースに搬送する
ための吸引ノズル22、中空糸束検出センサー23、お
よび、前記挿入糸移動リニアテーブル14と挿入子13
とを連結するヘリカルカップリング24が設けられてい
る。
【0010】次いで、一実施形態の装置の操作手順およ
び動作を説明する。まず膜モジュール筒状体把持器16
に膜モジュール筒状体12をセットする。この操作は、
膜モジュール筒状体把持器16をロータリーアクチュエ
ータ移動リニアテーブル18によって膜モジュール筒状
体12の着脱に必要な距離分を後退した位置で停止した
状態で行われる。尚、膜モジュール筒状体12の着脱に
際しては、膜モジュール筒状体把持器16を左右に回転
させて膜モジュール筒状体12を任意の位置に回動させ
るアクチュエータに設置することで、必要な着脱方向を
得ることができる。本装置では、図の位置から90゜左
右回転を行い、膜モジュール筒状体12の垂直位での着
脱を行った。筒状体把持器16はロータリアクチュエー
タ17の回転軸に取り付けた並行開閉形のエアチャック
にセットされており、これに圧縮空気を供給することで
膜モジュール筒状体12を把持する。
【0011】次に、ロータリアクチュエータ移動リニア
テーブル18を前進させ膜モジュール筒状体12を膜モ
ジュール筒状体ガイド15に押し当てる。次に、後退位
置に在るスライドスリーブ移動リニアテーブル8により
スライドスリーブ7を前進させ、その下端部をスライド
スリーブガイド10の上端部へ押し当て、これらスライ
ドスリーブ7とスライドスリーブガイド10とが一連の
搬送経路を形成する。この時、エアシリンダによって駆
動される中空糸カッター9の両刃部9aは後退位置にあ
り、これらの刃部9aは、図3に示すが如く各々の先端
部が開口したV字形をなしている。このようなV字状を
なす刃部9aは、その両端部のみが接触した状態まで互
いに離れた位置に配置されていて、その中心部にスライ
ドスリーブ7の先端部外径より大きい空間が確保されて
いる。したがって、スライドスリーブ7は刃部に接触す
ることなく移動することができるできる。
【0012】上記の一連の操作によって搬送ノズル4か
ら吸引ノズル22の間が繋がり、両ノズルよって、中空
糸束1を搬送するための一連の搬送経路が形成される。
この状態で中空糸束搬送ノズル4と吸引ノズル22に圧
縮空気を供給する。この圧縮空気は、中空糸束1の搬送
速度に適応した圧力と流量に調整するが、搬送ノズル4
の流量と吸引ノズル22の流量のバランスをとることで
中空糸束1が折れ曲がることなく搬送するのに適正な空
気流を得ることができる。この状態で中空糸束搬送装置
2及び中空糸束補助搬送装置3により中空糸束1が供給
され、中空糸束1は搬送ノズル4の吸引力で搬送分が引
き取られノズル内部を通過し、搬送ノズルアダプタ6及
びスライドスリーブ7を経てスライドスリーブガイド1
0を通過した後、中空糸束挿入部本体11に到達する。
【0013】ここでは、挿入子13が中空糸束1を捕捉
して膜モジュール用筒状体12内を通過するのに必要な
先端凹部13aの内部寸法に合わせた中空糸束巾にする
ために、これまでの円形から図2に示されるような方形
を経た後、偏平状の内部構造に変換された通路を通過す
るが、この時、屈曲状加工中心部の挿入用開口部等の隙
間への空気の流入によって中空糸束1の先端部がばらば
らに離れてしまうことがないように、吸引ノズル22に
より搬送ノズル4の排気流を積極的に下方に吸引排気す
ることが行われている。すなわち、開口部の空気流を負
方向にさせ、中空糸束1を下端部のセンサー部まで導く
ことができる。さらに、中空糸束1は搬送経路に設けら
れたセンサー窓23にセットされたセンサーによって検
出され設定時間後に供給が停止される。但し、2回目以
降は中空糸束供給装置2により繰り返し所定量を供給す
る毎に自動的に停止することになる。
【0014】次に、搬送ノズル4への圧縮空気の供給を
停止し、スライドスリーブ移動リニアテーブル8によっ
てスライドスリーブを後退させた後、中空糸束カッター
9の刃部9aを前進させ中空糸束1を切断する。この中
空糸束カッター9の刃部9aは、中空糸束1の通過する
中心部で交差するように設定してあり、中空糸束1を収
束部中央で糸への負担が少ない状態で切断することがで
きる。また、刃部9aの周囲は閉鎖形状を形成し、しか
も、V字状をなしているため、刃の傾斜に沿って中空糸
束1を中心方向へ押しながら切断するので、中空糸束1
を逃すことなく全本数を確実に切断することができる。
【0015】切断された中空糸束1は中空糸束受けメッ
シュ21に落下し、保持された状態となり、その後、吸
引ノズル22への圧縮空気供給が停止される。前記中空
糸束受けメッシュ21は、中空糸が通過しない編み目開
口径とその開口率により不足する通路面積を補う大きさ
の面積を持っている。次いで、挿入子13は、中空糸束
挿入部本体11に設けられた屈曲状加工の中心部に当た
る偏平状の糸通路に直交して移動する。挿入子13は、
中空糸束1の通過に支障のないように設けられた遮蔽溝
11b内に凹部13aの両端の突起部が収容されている
ため、中空糸束挿入部本体11の偏平状部の端部よりも
後退した位置に待機しており、パルスモータ駆動の挿入
子移動リニアテーブル14にヘリカルカップリング24
を介して連結されている。そして、パルスモータの駆動
により挿入子13を前進させ、中空糸束1を捕捉しつ
つ、凹部13aの底部のR状の屈曲面13cによって中
空糸に損傷を与えないように屈曲状に成形する。この
時、挿入子13は、中空糸束挿入部本体11との間で図
2の如く周囲を閉鎖した構造となるので、通過する中空
糸束1は全本数が全て確実に捕捉され整列状態で屈曲状
に加工されることになる。図4は、中空糸束1の屈曲状
加工時に挿入子13へのR面加工と膜モジュール筒状体
12への中空糸束1の収納状態を表している。
【0016】この後、屈曲状に加工された中空糸束1と
挿入子13をスムースに膜モジュール筒状体に導くため
のモジュール筒状体ガイド15は、始めの直径を膜モジ
ュール筒状体12の内径よりもわすかに大きくし、その
最小部の径を膜モジュール筒状体12の内径よりも小さ
くした漏斗状となっていいる。その反対側には膜モジュ
ール筒状体12の先端外形部を案内する漏斗状部を有す
ることで、挿入子13は膜モジュール筒状体12の内部
にスムースに案内されて、屈曲状に加工された中空糸束
1を膜モジュール筒状体12の所定の位置まで挿入した
後に後退する。この時、中空糸束1の一部が挿入子13
に付着した状態で戻らないようにするため、および、損
傷防止、さらには、挿入子13の移動を容易にするた
め、挿入子13は必要部に所定の加工を施して所定の形
状とされるとともに、表面の摩擦係数を下げるためにフ
ッ素樹脂コーティング表面処理を施した。その結果、挿
入された中空糸束1はそのまま膜モジュール筒状体12
の内部に収納された状態で残り、挿入子13移動リニア
モータテーブル14により挿入子13が所定位置まで後
退する。ロータリーアクチュエータ移動リニアテーブル
18によりロータリーアクチュエータ17が後退した
後、ロータリアクチュエータ17により、膜モジュール
筒状体把持器16が左方向に回転し膜モジュール筒状体
把持器16が開き、中空糸束1が収納された膜モジュー
ル筒状体12は開放される。これを取り出すことによ
り、一工程が終了する。
【0017】本発明において用いられる膜モジュール用
筒状体のサイズは特に限定されないが、通常は外径が8
0mm以下程度で全長が200mm以下程度の比較的小
型のものが対象となる。また、本発明の中空糸束収納装
置はポリエチレン、ポリスルホン、セルロースを始め公
知の中空糸膜に適用することができる。尚、本発明の装
置によって膜モジュール筒状体内に収納された屈曲状の
中空糸束はその中空糸束の開口部をウレタン、エポキシ
樹脂等の公知のポッティング材で固定することにより、
濾過膜モジュールとすることができる。
【0018】次いで、上記一実施形態の装置の具体的な
実施例を説明する。 実施例1 本実施例では、中空糸膜として外径0.38mmの多孔
質ポリエチレン製中空糸膜を用い、膜モジュール用筒状
体12として内径φ8.5mm、長さ51mmのポリカ
ーボネート製円筒を用いた。中空糸束1の解舒装置とし
て、中空糸を所定の範囲内の速度で引き取ると、設定し
た糸張力で自動的に中空糸を送り出す事ができ、引き取
りを中止すると自動的に停止する中空糸解舒装置を準備
し、16本の中空糸膜が一束となって巻かれているリー
ル6本を解舒装置にセットして、セパレートガイドロー
ラを介して次の搬送装置に移るようにした。次工程の搬
送装置としてはゴムローラを採用した。このゴムローラ
は複数のローラで構成しその最終ローラには図1の中空
糸束搬送装置2に図示されたものと同様の中空糸束搬送
補助装置3として2連式のニップローラを設け、糸との
接触点を2箇所とすることによって糸送りを確実にし
た。又、ゴムローラは、中空糸の損傷が起きない程度の
低いゴム硬度に設定して製作した。複数のゴムローラは
ギヤモータで所定の速度で駆動され中空糸束1を解舒装
置から連続的に引き取り、最初のローラ前に設けたセパ
レートガイドローラにより96本の中空糸が並列状態で
搬送されるようにした。
【0019】その後中空糸束1は中空糸搬送装置2のダ
ンサーローラ2aを経て、サーボモータで駆動される中
空糸束搬送ローラ2bへ導かれ、図1の最終ローラ2c
から中空糸束収納装置へ供給されることになる。装置稼
働により定速搬送ゴムローラはその摩擦力とニップロー
ラにより所定の速度で中空糸束1を搬送し、最終的にサ
ーボモータで間欠的に送り出される1回分の糸長の変動
分はダンサーローラ2aの上下動により吸収され、その
間定速の搬送ローラ2bで連続供給されることで連続稼
働がなされる。この実施例では、中空糸束1の基本切断
長さは130mmとした。搬送ノズル4の直前の中空糸
ガイド5には、漏斗状にて糸との接触部にセラミックス
製の筒状形ガイドを設置し、搬送ノズル4へ中空糸束1
を良好に供給し、しかも、搬送ノズル4への糸摩擦が減
少することにより搬送ノズル4の耐久性向上に効果があ
る。
【0020】尚、搬送ノズル4及び吸引ノズル22はV
ORTEC社製のトランスベクタージェットノズルを使
用し、基本圧縮空気圧力を0.1MPa程度とし吸引ノ
ズル22の圧縮空気圧力を0.05MPa程度高く設定
すると搬送ノズル4での搬送力が向上した。加工条件に
より両ノズルの圧縮空気圧力を調整することで、中空糸
束1の適正な搬送条件が得られる。中空糸束の搬送経路
の内径は、96本の中空糸に対してφ9mmを基準とし
た断面積で設計し、中空糸束が通過する部分はSUS製
とした。搬送ノズル4用のスライドスリーブ7、膜モジ
ュール筒状体把持器16、回転用ロータリーアクチュエ
ータ18、ロータリアクチュエータ移動用リニアテーブ
ル18の移動にはオートスイッチ付のSMC(株)製の
エアシリンダを用い、新規製作した中空糸束カッター9
は、切断時に対向したV字型刃部を両端部に設けたエア
シリンダを同時に駆動することによってユニット中央部
で切断刃の底部が交差するようにし、刃の位置はセンサ
ーで検出するようにした。
【0021】挿入子13はSUS304製で中空糸束1
の折り曲げ部等にはR面加工を施した上、移動時の摩耗
も減少させるため表面にフッ素樹脂コーティングを施
し、その保持部への取付部は三木プーリ製のヘリカルカ
ップリング24で接続し、その撓み性の利用により収納
工程での微妙な位置変動に対しても容易に追随し、移動
時の中空糸束1への負担も低減するようになっている。
挿入子13の移動には、ステッピングモータで駆動され
るリニアテーブルを使用することで、多様な速度条件で
の挿入を可能にしている。又、切断された中空糸束1を
受けるメッシュには、SUS304製の100メッシュ
で線径0.1mm、開口率36%程度のものを使用し、
φ9mmに対して不足した開口面積を補ったサイズの搬
送経路断面積のメッシュ受け構造部を設けてセットする
ことで必要通気開口面積と中空糸束1の保持の両方目的
を可能にしている。このようにして各工程が連続的に作
動するような構造とし、膜モジュール用筒状体の取付取
り外し作業のみを手動とした。
【0022】このようにして中空糸束の収納を行ったと
ころ、中空糸束の全本数を確実に捕捉して屈曲状に加工
することが可能となり、挿入時に於ける中空糸脱落もほ
ぼ100%に近い値で防止できるようになり、収納筒へ
の挿入が中空糸束を損傷することなく1分間に11〜1
2本分の収納が可能となり、ポッティング後のリークテ
ストの結果も良好であった。
【0023】
【発明の効果】本発明の装置によれば、筒状体への中空
糸束の収納作業を確実で良好な状態でほぼ自動的に行う
ことが可能であり、特に、中空糸の脱落がなく揃った状
態で挿入されることにより安定した製品が製造できるよ
うになり、それに伴い検査時間やトラブルによる機台停
止時間のロスが低減されることで大幅に生産性が向上し
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の膜モジュール筒状体への中空糸束収納
装置の一実施形態を示す模式図である。
【図2】中空糸束が屈曲状加工される中央部の内部形状
と配置を示す斜視図である。
【図3】カッターの外観を示す斜視図である。
【図4】中空糸束を筒状体に挿入した状態の側面図であ
る。
【符号の説明】
1…中空糸束 2…中空糸束搬送装
置 3…中空糸束補助搬送装置 4…搬送ノズル 5…中空糸ガイド 6…搬送ノズルアダ
プター 7…スライドスリーブ 8…スライドスリー
ブ移動リニアテーブル 9…中空糸カッター 9a…切断刃 10…スライドスリーブガイド 11…中空糸束挿入
部本体 12…膜モジュール筒状体 13…挿入子 14…挿入子移動リニアテーブル 15…膜モジュール
筒状体ガイド 16…膜モジュール筒状体把持器 17…ロータリソレ
ノイドアクチュエータ 18…ロータリーアクチュエータ移動リニアテーブル 19…接続部 20…吸引ノズルホ
ルダー 21…中空糸束受けメッシュ 22…吸引ノズル 23…中空糸束検出センサー用窓 24…ヘリカルカッ
プリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入山 勉 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空糸束を所定本数集束して供給するた
    めの供給機構と、供給された中空糸束を固定した状態で
    定長切断する切断機構と、切断された中空糸束を前記中
    空糸束の搬送経路の側方の筒状体に挿入するための挿入
    機構とからなる中空糸束収納装置において、前記供給機
    構は、中空糸束を所定の位置に供給するために同一軸線
    上に配置された複数のノズルからなり、前記切断機構
    は、所定の位置に供給された中空糸束と交差する方向へ
    互いに接近することにより剪断する一対の切断刃から構
    成され、前記挿入機構は、中空糸束と交差する方向へ移
    動することにより搬送経路中の中空糸を筒状体へ押し込
    む挿入子から構成されたことを特徴とする筒状体への中
    空糸束収納装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のノズルは、これらの内部を流
    れる空気流によって中空糸を搬送し、これらのノズルの
    内、中空糸束の移動方向に沿う下流側のノズルから内部
    の空気を排出することを特徴とする請求項1記載の筒状
    体への中空糸束収納装置。
  3. 【請求項3】 前記中空糸束の横断面形状を前記搬送経
    路中の所定位置で偏平状に成形すべく、前記搬送経路の
    一部の横断面形状を偏平状としたことを特徴とする請求
    項1記載の筒状体への中空糸束収納装置。
  4. 【請求項4】 前記挿入子が中空糸束の搬送経路の内径
    と同等以下の外巾を持つことを特徴とする請求項1記載
    の筒状体への中空糸束収納装置。
  5. 【請求項5】 前記挿入子には、中空子束を補足する凹
    部が設けられ、この凹部は、前記偏平状の横断面形状部
    分の寸法と同等以上の内幅および長さを持つことを特徴
    とする請求項3記載の筒状体への中空糸束収納装置。
  6. 【請求項6】 前記挿入子における前記中空子束に接触
    する端部が曲面状をなすことを特徴とする請求項1記載
    の筒状体への中空糸束収納装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送経路には、前記挿入子の凹部の
    両側部を形成する先端突起部を格納するに足る深さを有
    する溝が設けられたことを特徴とする請求項4ないし6
    のいずれかに記載の筒状体への中空糸束収納装置。
  8. 【請求項8】 前記切断刃はV字状をなすとともに、V
    字の底を互いに反対方向へ向けて配置され、V字の底が
    中空糸束中心で互いに交差するように配置されたことを
    特徴とする請求項1記載の筒状体への中空糸束収納装
    置。
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