JPH10153677A - 原子炉反応度制御用ガス膨張モジュール及びそのモジュールを用いた原子炉の炉心 - Google Patents

原子炉反応度制御用ガス膨張モジュール及びそのモジュールを用いた原子炉の炉心

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JPH10153677A
JPH10153677A JP8310536A JP31053696A JPH10153677A JP H10153677 A JPH10153677 A JP H10153677A JP 8310536 A JP8310536 A JP 8310536A JP 31053696 A JP31053696 A JP 31053696A JP H10153677 A JPH10153677 A JP H10153677A
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gas
reactor
expansion module
core
gas expansion
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Yoshinori Saito
義則 齋藤
Kazuo Takahashi
和雄 高橋
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高速炉における冷却材流量喪失事故の際に、ガ
ス膨張モジュールで従来よりも速やかに、高速炉の炉心
に大きな負の反応度を投入して安全裕度を向上させる。 【解決手段】ガス膨張モジュール1のダクト壁面11
に、封入ガスへの熱伝達を促進するための伝熱促進体2
1を設ける。ただし、冷却材流量喪失事故の際の中性子
リークによる負の反応度投入効果に極力影響しないよ
う、炉心外周部に配置したGEM1においては、伝熱促進体
21は径方向外側へ向かう経路をふさがないように設置
した。GEMのガス体積膨張速度の向上のため、ガスへ
の熱伝達率の大きいガス膨張初期の上部ブランケット6
より高いGEM1上部位置の範囲となる軸方向長さを有
する伝熱促進体21を設置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉の炉心の反
応度を周囲の状況変化に応じて自己作動的に反応度を制
御するのに用いられるガス膨張モジュールとそのモジュ
ールを採用した原子炉の炉心に関する。
【0002】
【従来の技術】炉心に装荷された核燃料により発生した
熱を、炉心を冷却する様に通過する液体金属を介して水
に伝達し、この水を加熱,蒸発させ、発生した蒸気でタ
ービンを回転させることにより発電機を駆動し、発電を
行う高速炉プラントが公知である。
【0003】図2は、高速炉プラントの高速炉の原子炉
内の構造の縦断面図である。
【0004】原子炉容器71には核燃料を装荷した炉心
部72が収容される。
【0005】炉心72は、原子炉容器71内に満たされ
た液体金属冷却材であるナトリウム中に浸漬状態で設置
され、炉心支持構造物73により支持される。
【0006】原子炉容器71内は、仕切板80によっ
て、上部プレナムと下部プレナムとに区画される。炉心
72の上方には、制御棒4の駆動機構等を収容した炉心
上部機構77が設置されている。一方、炉心72の下部
に高圧プレナム75、及び低圧プレナム76がある。高
圧プレナム75には一次冷却材入口配管78から一次冷
却材であるナトリウムが供給され、上部プレナムの一次
冷却材出口配管79から流出するよう循環される。
【0007】当該高速炉において、一次冷却材の循環流
量が減少するような事故が発生した場合に、炉心に負の
反応度を投入して事故を安全に収束させるための装置と
しては、ガス膨張モジュール(GEM:Gas Expansion
Module)74がある。
【0008】GEMとは、燃料集合体上部の開口部をふ
さぎ、燃料ピンを取り除くことによって内部に空間を形
成し、ガスを封入できるようにしたものである。
【0009】外形は燃料集合体とほぼ同じまたは円柱形
状の管状体であり、炉心内や炉心周辺部などに配置され
る。
【0010】高速炉の定格運転時には、冷却材主循環ポ
ンプの運転により、炉心入口部の圧力はGEMの初期ガ
ス封入圧力より高くなる。
【0011】GEM内のガスは圧縮され、内部は下部よ
り流入した冷却材が満たされるので、通常は中性子の反
射体としての役割を果たしている。
【0012】もし万一冷却材を循環させるポンプが停止
するような事故が発生した場合には、冷却材流量が減少
して、炉心入口側圧力が低下する。
【0013】GEM内に封入されているガスは膨張し、
炉心近傍にガス空間を形成する。
【0014】炉心で生成された中性子は、GEM内のガ
ス空間を通して炉心外側や炉心上下方向へ漏洩しやすく
なる。この結果、炉心の反応度を低下させることがで
き、事故を安全に収束させることができる。
【0015】このGEMに関する公知技術としては、例
えば以下のものがある。
【0016】公知技術(1)NUCLEAR TECHNOLOGY VOL.
88 OCT.1989 pp.21−29 小型高速炉試験において、GEM内部のナトリウム液位
の低下速度すなわち封入ガスの体積膨張速度が大きいほ
ど、時間に対する反応度投入量は大きくなることを確認
している。
【0017】公知技術(2)日本原子力学会誌,Vol.
37,No.4,pp.327−337,(1995) GEMの負の反応度投入量の解析において、GEM壁面
やGEM周囲の冷却材からの熱が瞬時に伝達される場合
ほど、GEM内部のナトリウム液位の低下速度すなわち
封入ガスの体積膨張速度は大きくなり時間に対する反応
度投入量が最も多いことを確認している。
【0018】公知技術(3)特開平4−33591号公報およ
び特開平6−160571 号公報 高速炉において、多数の燃料集合体を装荷した炉心領域
の燃料集合体間に、内部に筒状の冷却材を形成し不活性
ガス等の封入気体が封入されたキャビティ集合体を装荷
し、原子炉冷却材の圧力変化により、キャビティ内の冷
却材液面が炉心軸方向に変動するように設定すること
で、冷却材圧力減少時に炉心反応度の低減を図るもので
ある。
【0019】公知技術(4)特開平6−222176 号公報 高速炉において、多数の燃料集合体を装荷した炉心領域
の燃料集合体間に、内部に筒状の冷却材を形成し不活性
ガス等の封入気体が封入されたキャビティ集合体を装荷
し、原子炉冷却材の温度変化により、キャビティ内の冷
却材液面が炉心軸方向に変動するように設定すること
で、冷却材圧力減少時に炉心反応度の低減を図るもので
ある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術においてはGEMのガスの膨張速度を高めることにつ
いては配慮されていない。
【0021】冷却材流量喪失事故が発生した後の過渡状
態においては、炉心温度が上昇する。
【0022】従来の炉心構造でも炉心の最高温度は炉心
構成材料の許容値以下に抑えられているが、GEMを用
いて炉心に負の反応度を投入すれば炉心の温度上昇を抑
制できる。
【0023】GEM内部に封入したガスの膨張速度を高
めることができれば、さらに炉心の温度上昇を小さく抑
えることができ、安全性を向上できるとともに炉心構成
材料の制限緩和などが可能となる。
【0024】本発明の第1目的は、GEM内部に封入し
たガスの膨張速度を高めたGEMを提供することにあ
り、第2目的は、異常時にできるだけ速やかにより大き
な負の反応度を原子炉炉心に投入して炉心の裕度を高め
ることである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記第1目的を達成する
ための第1手段は、一端が閉鎖され、他端が開口されて
いる中空な管状構造物と、前記管状構造物の開周囲に装
備されたスペーサとを備えた原子炉反応度制御用ガス膨
張モジュールにおいて、前記スペーサの位置から前記一
端寄りの前記管状構造物内に前記管状構造物内のガスの
体積変化速度を促進するガス体積変化速度促進構造物が
装備されていることを特徴とした原子炉反応度制御用ガ
ス膨張モジュールであり、ガス体積変化速度促進構造物
がガス膨張モジュール内のガスの膨張速度を加速するの
でガス膨張モジュール内のガス領域の拡大が迅速になさ
れ、原子炉に採用された際の中性子の漏洩を迅速に達成
し、その漏洩も、ガス体積変化速度促進構造物がスペー
サよりも一端よりに寄せてあるから、障害物少なく充分
に成され、ガス膨張モジュールによる反応度制御を迅速
に得ることができる。
【0026】同じく第2手段は、上部に上部ブランケッ
トが備わる炉心を有する原子炉の反応度制御用ガス膨張
モジュールにおいて、前記原子炉に前記ガス膨張モジュ
ールを装荷した状態での前記炉心の上部ブランケット領
域下端から上方の前記ガス膨張モジュール内に前記ガス
膨張モジュール内のガスの体積変化速度を促進するガス
体積変化速度促進構造物が装備されていることを特徴と
した原子炉反応度制御用ガス膨張モジュールであり、ガ
ス体積変化速度促進構造物がガス膨張モジュール内のガ
スの膨張速度を加速するのでガス膨張モジュール内のガ
ス領域の拡大が迅速になされ、原子炉に採用された際の
中性子の漏洩を迅速に達成し、その漏洩も、ガス体積変
化速度促進構造物が炉心からの中性子の漏洩を妨げない
ように上部ブランケットよりの高さに寄せてあるから、
障害物少なく充分に成され、ガス膨張モジュールによる
反応度制御を迅速に得ることができる。
【0027】同じく第3手段は、第1手段又は第2手段
において、ガス体積変化速度促進構造物は、ガス膨張モ
ジュール内面と熱的に接続され、前記ガス膨張モジュー
ル内側に通された伝熱壁面を備えた構造物であることを
特徴とした原子炉反応度制御用ガス膨張モジュールであ
り、ガス膨張モジュールの内面のみならず、ガス体積変
化速度促進構造物の伝熱壁面からもガス膨張モジュール
外部からの熱をガス膨張モジュール内のガスに伝えるか
ら、ガスへの伝熱面積の拡大によるガスへの大量の伝熱
作用が得られ、ガスが迅速に膨張して第1手段又は第2
手段による作用効果がガスの周囲からの熱の取り込みに
よって達成される。
【0028】同じく第4手段は、第3手段において、前
記伝熱壁面は補強壁としてガス膨張モジュール内面に固
定されていることを特徴とした原子炉反応度制御用ガス
膨張モジュールであり、第3手段による作用効果に加え
て、ガス膨張モジュールの上部が伝熱壁によって補強さ
れ、ガス膨張モジュールの強度が向上し、上部を横方向
から支える構成のない炉心やその周辺に採用した際の曲
がりにくさを向上し、ガス膨張モジュールの炉心等から
の引き抜きやさし込みに際しての取扱が容易となる。
【0029】同じく第5手段は、第1手段から第4手段
のいずれか一手段において、ガス体積変化速度促進構造
物は、メッシュ状又は多孔質状の部材により構成されて
いることを特徴とした原子炉反応度制御用ガス膨張モジ
ュールであり、第1手段から第4手段のいずれか一手段
による作用効果に加えて、メッシュ状又は多孔質状の部
材は単位伝熱面積比が大きいので、ガスへの伝熱をさら
に促進でき、請求項1から請求項4までのいずれか一項
の発明による、より迅速な制御能力発揮する。同じく第
6手段は、第1手段から第5手段までのいずれか一手段
において、ガス膨張モジュールの上端は原子炉の燃料交
換設備によって扱えるハンドリングヘッドによって閉鎖
されていることを特徴とした原子炉反応度制御用ガス膨
張モジュールであり、原子炉の燃料交換設備によりハン
ドリングヘッド部分を扱って、ハンドリングヘッドと一
体のガス膨張モジュールを特別な取扱設備を新設するこ
となく取り扱うことができる。
【0030】同じく第7手段は、第6手段において、ハ
ンドリングヘッドにガス体積変化速度促進構造物が取り
付けてあることを特徴とした原子炉反応度制御用ガス膨
張モジュールであり、第6手段による作用効果に加え
て、ハンドリングヘッドからの熱をもガス膨張モジュー
ル内のガスにガス体積変化速度促進構造物を経由して効
率よく伝達してガスの膨張をより促進し、より迅速に原
子炉反応度制御が成せる。
【0031】上記第2目的を達成するための第8手段
は、ガス膨張モジュールを炉心又は前記炉心の外周囲に
装荷してある原子炉の炉心において、前記ガス膨張モジ
ュールは前記第1手段から第7手段までのいずれか一項
に記載の原子炉反応度制御用ガス膨張モジュールである
ことを特徴とした原子炉の炉心であり、ガス膨張モジュ
ールが作動した際、ガス膨張モジュールのガス膨張速度
が速く、且つガス膨張モジュール内に中性子の漏洩障害
物も少ないから、炉心からの中性子漏洩が迅速に成さ
れ、炉心が負の反応度を迅速に受けることとなり、負の
反応度の投入が遅れるのに比べて、例えば、冷却材流量
喪失事象に対する裕度を高めることができ、炉心の安全
性が向上する。
【0032】同じく第9手段は、第8手段において、炉
心の内側にガス体積変化速度促進構造物を装備しないガ
ス膨張モジュールを、前記炉心の外周囲に前記第1手段
から第7手段までのいずれか一項に記載の原子炉反応度
制御用ガス膨張モジュールを、それぞれ装荷してあるこ
とを特徴とした原子炉の炉心であり、第8手段による効
果に加えて、ガス膨張モジュールが作動した際、炉心の
横方向(水平方向)はガス膨張モジュール内の膨張に囲
われ、炉心内にも炉心内のガス膨張モジュールの膨張ガ
スが存在するので、炉心内の中性子は炉心外の方向に良
く抜けて漏洩する上、炉心内のガス膨張モジュールには
上部に中性子の抜けの障害となるガス体積変化速度促進
構造物が存在しないので、炉心内の中性子の上方への抜
けが起こりやすく、より一層迅速に炉心は負の反応度を
受けやすく、より一層炉心の安全性が向上する。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施例は、GEM内部に
伝熱促進体などのGEM内のガスの体積変化速度を促進
するためのガス体積変化速度促進構造を設置することに
よって達成される。ただし、当該のガス体積変化速度促
進構造は、GEM内部にガス空間が形成された状態にお
いて、炉心外部へ向かう中性子の運動を極力阻害しない
ようにGEM内上部位置に設置する。
【0034】GEM内部の炉心上部位置に設置した伝熱
促進構造は、外部冷却材温度と平衡になるまでGEM外
部の冷却材から構造体内部へ熱を伝達され、通常運転時
においてはほぼ外部にある冷却材温度と同一の温度と成
っている。
【0035】上記と同様に、GEMを構成する各部材お
よび内部に封入されるガスも同様に、通常運転時におい
てはほぼ外部冷却材温度と同一と成っている。
【0036】冷却材流量喪失事故が発生した場合には、
短時間に冷却材圧力が低下してGEM内の封入ガスの圧力
が冷却材循環圧力に比較して大きくなるために、封入ガ
スが膨張して一時的にガス温度が低下する。
【0037】この冷却材流量喪失事故のときには、GE
M壁面などGEMを構成する部材から封入ガスへ熱が伝
達されることで、ガスの内部エネルギーは増大してガス
の膨張が促される。なお、GEMを構成する部材は封入
ガスに比べて密度の高い金属であるため、GEM構成部
材からガスへの熱が伝達される場合における当該構成部
材の温度の低下は小さい。
【0038】伝熱促進構造の設置により封入ガスが接触
して熱を伝達される構成部材が増えることで、GEM外
部から封入ガスに伝達される熱量が増加するため、伝熱
促進構造を設置しない場合と比較してより短時間でガス
温度は上昇する。
【0039】これにより、GEM壁面からの入熱のみに
頼った従来の場合よりガス体積膨張速度を大きくでき、
より速やかに大きな負の反応度を原子炉炉心へ投入でき
る。以下、本発明の各実施例をより具体的に説明する。
【0040】本発明の第1の実施例であるガス膨張モジ
ュールを、図1から図11を用いて説明する。
【0041】図1は、本発明によるガス膨張モジュール
(GEM)構造の一例で、(a)が縦断面図,(b)が
A−A′矢視図,(c)がB−B′矢視図である。
【0042】GEM1は、燃料集合体(図示せず)の上
部の開口部をふさぎ、燃料ピンを取除くことによって内
部に空間を設け、ガスを封入できるようにしたものであ
る。外形は燃料集合体とほぼ同じである。下部よりエン
トランスノズル20,下部遮蔽体12,GEMダクト壁
面11,上部遮蔽体13,ハンドリングヘッド10の部
品で構成される。
【0043】エントランスノズル20が、燃料集合体同
様に高圧プレナム75に配置されるので、エントランス
ノズル20には、冷却材循環ポンプの吐出圧力が作用す
る。GEMダクト壁面11内部は空洞になっており、ダ
クト壁面11上部にはハンドリングヘッド10が接続さ
れている。GEM用のハンドリングヘッド10は、燃料
集合体用のものとは異なり、冷却材流路は設けられてお
らず、ダクト壁面11上部の端栓の役割も果たしてい
る。また、ハンドリングヘッド10下部には上部遮蔽体
13が接続され、エントランスノズル20上部には下部
遮蔽体12が接続されており、炉心72の軸方向上部お
よび下部から周囲への放射線を遮蔽する。
【0044】ハンドリングヘッド10をブロック状の構
造とすることにより、上部遮蔽体13の作用を兼ねた軸
方向上部の放射線遮蔽の役割をもたせることが可能であ
る。またエントランスノズル20をブロック状の構造と
することにより、下部遮蔽体12の作用を兼ねた軸方向
下部の放射線遮蔽の役割をもたせることが可能である。
【0045】図2は、高速炉の炉心構造の縦断面図であ
る。原子炉容器71には核燃料を装荷した炉心部72が
収容される。炉心72は、原子炉容器71内に満たされ
た液体金属冷却材であるナトリウム中に浸漬状態で設置
され、炉心支持構造物73により支持される。原子炉容
器71内は、仕切板80によって、上部プレナムと下部
プレナムとに区画される。
【0046】炉心72の上方には、制御棒4の駆動機構
等を収容した炉心上部機構77が設置されている。一
方、炉心72の下部に高圧プレナム75、及び低圧プレ
ナム76がある。
【0047】高圧プレナム75には一次冷却材入口配管
78から一次冷却材であるナトリウムが供給され、上部
プレナムの一次冷却材出口配管79から流出するよう循
環される。
【0048】本発明のGEM1を配置した内側炉心2,
外側炉心3,制御棒4,遮蔽体5で構成された炉心体系
の一例の横断面図を図3に示す。
【0049】GEM1は水平断面において、炉心内部及
び炉心外周部に配置される。GEM1内部の空間には、アル
ゴン等の不活性ガスを封入した後に炉心72に装荷す
る。
【0050】GEM1を炉心72に装荷すると、冷却材
のナトリウムがエントランスノズル20からGEM1内
部に流れ込み、GEM内部でNa液柱を形成する。
【0051】このNa液面の高さは、封入されているガ
スの圧力と液柱のヘッド及び高圧プレナムの圧力のバラ
ンスにより定まる。
【0052】図4にGEM1の作動原理の概念図を示
す。
【0053】冷却材主循環ポンプ(図示せず)が定格運
転に達すると、高圧プレナム75の圧力が上昇してGE
M1内部のガスを圧縮する。
【0054】このときのGEM1内部のNa液面高さ
が、隣接して配置される炉心2,3の軸方向上部ブラン
ケット6領域に達するように、初期にGEM1に封入さ
れるガス量を調整する。
【0055】GEM1内部にガスを保持する空間が確保
できるならば、冷却材流路を持つ燃料集合体用のハンド
リングヘッド10をそのまま利用し、その下部に上部遮
蔽体13を別に設けること、GEMダクト壁面11内部
空間の端栓のために隔壁を設けること等により、GEM
1を構成することもできる。
【0056】図4左に示すように、冷却材主循環ポンプ
が定格運転状態にある場合にはNa液柱が炉心高さ72
の位置に達して炉心72側面をおおうので、GEM1内
部の質量密度は大きくなりGEM1は中性子の反射体と
して作用する。
【0057】万一冷却材主循環ポンプが停止し、冷却材
流量喪失のような事故が発生した場合には、高圧プレナ
ム75の圧力が低下するので、GEM1内部に封入され
たガスが膨張し、GEM1内のNaを高圧プレナム75
に排出する。
【0058】最終的には図4右に示すように、Na液面
高さは軸方向下部ブランケット7領域にまで低下する。
この状態では、炉心72側面にガス空間が形成されるの
で、中性子が炉心72の径方向に漏洩しやすくなり、炉
心に負の反応度が投入されることになる。よって、冷却
材圧力低下時の負の反応度の投入速度すなわち封入ガス
の体積膨張速度をでき得る限り大きくすることが、GE
Mに要求される性能である。
【0059】しかし、公知技術では冷却材ポンプ停止時
の封入ガスの体積膨張挙動(ナトリウム液面挙動)は実
験的に明らかでない。特に、封入ガスの体積膨張時にお
けるGEMダクト壁面11から封入ガスへの非定常の熱
伝達現象を、ナトリウム液面を有する体系での過渡試験
によって系統的に解明した公知技術例は過去にない。そ
こで今回、発明者らは冷却材ポンプ停止時のGEMの封
入ガス膨張挙動と、封入ガスの体積膨張時におけるGE
Mダクト壁面から封入ガスへの非定常の熱伝達現象を模
擬した試験を実施した。
【0060】図5から図8に発明者らが実施した上記模
擬試験における測定結果を示す。
【0061】図5は、圧力過渡変化中のGEM内部のナ
トリウム液位の測定値と、断熱膨張を仮定した時および
等温膨張(瞬時に壁温度とガス温度とが熱平衡に達した
場合の膨張)を仮定した時のナトリウム液位の計算値で
ある。過渡変化中では、封入ガス温度の低下が小さいた
めに、断熱膨張よりもむしろ等温膨張を仮定した場合の
ナトリウム液位の変化に近い。
【0062】しかし、ガスの体積膨張をさらに促進させ
ることでガス膨張過程を瞬時熱平衡により近づけるよう
にして、GEM性能の改善が可能である。
【0063】図6は、圧力過渡変化中の封入ガス流速の
測定値である。
【0064】過渡変化開始よりガス流速は徐々に増加し
て、最大流速に達した後に過渡変化終了の直前に急激に
低下する。特に過渡変化初期のガス流速が小さいことか
ら、ナトリウム液位が高い位置(即ち炉心上部位置)に
ある時のガス体積膨張を促進して体積膨張速度を向上さ
せることができれば、GEMの性能改善にはより有効と
いえる。
【0065】図7は、圧力過渡変化中のGEMダクト壁
面から封入ガスへの伝熱量の測定値である。過渡変化開
始より急激に伝熱量は増加するが、その後のガス膨張中
には伝熱量はほぼ一定である。
【0066】図8は、圧力過渡変化中のGEMダクト壁
面から封入ガスへの熱伝達率の測定値である。過渡変化
開始より急激に熱伝達率は増加して、ガス膨張初期にお
いては熱伝達率は大きい。しかし、図7の伝熱量の増加
が小さくなると同時に熱伝達率は急激に低下して、ガス
膨張中から終了までの間には緩やかに減少し、熱伝達率
は小さい。
【0067】GEMのガス体積膨張速度またはナトリウ
ム液面低下速度の向上策としては、圧力過渡変化の開始
時(ガス膨張初期)すなわちナトリウム液面が高い位置
にあるGEM上部位置のダクト壁面などのGEM構造物
から封入ガスへの伝熱量を増加させることが有効であ
る。
【0068】上記の伝熱量増加策を実現するための具体
的なGEM構造としては、特に図8に示されるようにガ
ス膨張初期においては熱伝達率は大きいことから、GE
M上部部材と封入ガスとの接触壁の面積増大による伝熱
促進構造が考えられる。この伝熱促進構造によるガスの
体積膨張速度の向上策を実現したのが、図1に示したG
EM1である。
【0069】GEM1においては、炉心72上部の上部
ブランケット6高さ位置より高い位置に、伝熱促進体2
1をGEMダクト壁面11内側に設置することで、ガス
膨張初期におけるガスへの伝熱促進を実現できる。
【0070】図9は、図1のA−A′視図(b)を拡大
したものである。
【0071】従来のGEMにおいてはガスへの熱の伝達
面はダクト壁面11のみであり、GEM長手方向の単位
長さ当たりの伝熱面の大きさ(以降、これを単位伝熱面
積と呼ぶ)はダクト横断面の周長である。
【0072】このダクトに内接するように断面が円筒の
伝熱促進体21を設置した場合の単位伝熱面積は、ほぼ
(円周長の2倍)−(ダクト壁面11と伝熱促進体21の
接触部分の長さ)×(接触箇所の数)分だけ、従来GEM
より大きくなる。
【0073】図9ではダクト断面は正六角形なので、一
辺の長さをLとすると周長は6Lである。
【0074】また、ダクト壁面11に伝熱促進体21を
固定する部分(即ち、伝熱促進体21とダクト壁面11
の接触部分)の全周360度に占める角度をn度とする
と、図9のGEMと従来GEMとの単位伝熱面積の比
は、数1で与えられる。伝熱促進体21とダクト壁面1
1とを固定するのに十分なn=20度としたときの数1
の値は約2.5となる。
【0075】
【数1】
【0076】図10は、試験結果(従来GEM)の場合
におけるガスへの伝熱量(測定値)と、図9に基づいて
ナトリウム液位が1.6m以上はGEM壁面の2.5倍の
伝熱面の場合の伝熱量計算結果を示したものである。
【0077】過渡変化開始のガス膨張初期における伝熱
量は、従来GEMの場合より約2.5倍大きくなる。
【0078】しかし、ガス膨張が進行した時刻9.5 秒
以降にはガスの接触面積に占める促進体21の接触面積
の割合は急速に小さくなることで、促進体21を設置し
た場合と設置しない従来GEMとではほぼ同じ伝熱量に
なる。
【0079】図11は、試験結果(従来GEM)の場合
におけるナトリウム液位の測定値と、図9に基づいてナ
トリウム液位が1.6m以上はGEM壁面の2.5倍の伝
熱面の場合(これをケース1と呼ぶ)、およびGEMダ
クト長手方向の全長に亘ってGEM壁面の2.5 倍の伝
熱面の場合(これをケース2と呼ぶ)のナトリウム液位
計算結果を示したものである。
【0080】ケース1と2では、従来GEMの場合より
過渡変化開始のガス膨張初期における伝熱量は約2.5
倍大きくなるためにナトリウム液位の降下速度(ガス体
積膨張速度)は従来GEMの場合より大きくなり、負の
反応度投入速度は大きくなる。ナトリウム液位1.6m
までの範囲では、ケース1と2ではナトリウム液位の変
化はほぼ一致しており、1.6m までナトリウム液位が
降下するのに要する時間はともに従来GEMより0.2
秒短縮され、伝熱促進体21によるガスへの伝熱量の増
大によりガス膨張が促進される。
【0081】また、ケース2ではGEM全長に亘って従
来GEMより伝熱が促進されるため、1.6m 以下のナ
トリウム液位でもさらにガス体積膨張速度の増加が見ら
れる。
【0082】しかし、軸方向全体の伝熱促進構造では、
ナトリウム液面降下時の摩擦抵抗の増大により液面低下
速度の低減や、伝熱促進体の挿入による周囲への中性子
リーク効果の低減がある。
【0083】そのため、特に、炉心上部位置のみの伝熱
促進体21を有するGEM1の負の反応度投入速度は、
軸方向全体の伝熱促進構造を有するGEMよりも高くな
る。伝熱促進体21は円筒状であるために、GEM1へ
作用する荷重,熱応力および封入ガス圧力に抗する外力
支持部材の役割を兼ねることも可能である。
【0084】この場合には、封入ガス圧力をさらに増加
させて、ガスの体積膨張速度をさらに増加させることも
可能となる。
【0085】また、伝熱促進体21をメッシュ状または
多孔質状の部材とすることで、数1よりさらに大きな単
位伝熱面積比とすることが可能である。
【0086】この場合には、封入ガスへの伝熱をさらに
促進させてガスの体積膨張速度をさらに増加させること
も可能となる。
【0087】図12に、本発明の第2の実施例による伝
熱促進構造を示す。
【0088】以下に述べる変更内容以外は第1実施例と
同じである。
【0089】伝熱促進体21aは、ダクト11の横断面
多角形の頂点と断面中央(断面多角形の重心)の位置を
板梁状であることを特徴としている。この場合の単位伝
熱面積は、ほぼ(伝熱促進体21aと壁面11に囲まれ
た三角形の周長)×(断面多角形の頂点の数)分だけ、従
来GEMより大きくなる。
【0090】よって、図12のGEMと従来GEMとの
単位伝熱面積の比は、3となり、図9の実施例よりも大
きいためにさらに伝熱が促進されガスの体積膨張速度を
向上させることが可能となる。
【0091】図13に、本発明の第3の実施例による伝
熱促進構造を示す。
【0092】以下に述べる変更内容以外は第1実施例と
同じである。
【0093】伝熱促進体21bは、ダクト11に内接し
た別の伝熱促進体21の内部に位置しており、ハンドリ
ングヘッド10または上部遮蔽体13と結合して、GE
M1上部よりガス空間内部へ懸架された構造であること
を特徴としている。この場合の単位伝熱面積は実施例1
よりも大きいことは明らかで、さらに伝熱が促進されガ
スの体積膨張速度を向上させることが可能となる。
【0094】図14に、本発明の第4の実施例による伝
熱促進構造を示す。
【0095】以下に述べる変更内容以外は第1実施例と
同じである。
【0096】ダクト11に内接したフィン状伝熱促進体
21cの構造を設けることで、壁面からの熱伝達を促進
することを特徴としている。
【0097】ただし、伝熱促進体21cの設置にあたっ
ては、GEM1内を通過する中性子の運動に極力影響し
ないように、伝熱促進体21cの形状(長さおよび
幅),数および配置方向等を配慮する必要がある。
【0098】炉心外周部に配置したGEM1は、炉心7
2から径方向外側へ中性子を漏洩させる役割を持ってい
る。伝熱促進体21cは炉心径方向外側へ向かう経路を
ふさがないように設置した。
【0099】中性子は炉心内のそれぞれの集合体から飛
び出してくるので、中性子の運動方向は炉心中心から放
射状の方向のみとは限らない。
【0100】従って、伝熱促進体21cの径方向の長さ
を大きくとりすぎたり、伝熱促進体21c相互の間隔を
小さくして多数の伝熱促進体21cを設置することがな
ければ、伝熱促進体21cの設置により中性子リーク効
果を阻害することはない。
【0101】図15に、本発明の第5の実施例による炉
心構造を示す。
【0102】以下に述べる変更内容以外は第1実施例と
同じである。
【0103】図2では本発明のGEM1は水平断面にお
いて炉心内部及び炉心外周部に配置されているが、図1
5では伝熱促進体21を有する本発明のGEM1は炉心
外周部に配置されており、炉心内部には伝熱促進体のな
いGEM101が配置されていることに特徴がある。
【0104】炉心内部のGEM101上部に伝熱促進体
を設けないことで、冷却材流量低下時における上部ブラ
ンケット6より炉心72上部の中性子リーク効果をより
高めることが可能となる。
【0105】また、炉心内部に配置されるGEMと炉心
外周部に配置されるGEMの伝熱促進体の21,21
a,21b,21c等の形態を変えて組み合わせて用い
ることで、冷却材流量低下時における負の反応度投入効
果を炉心内部と炉心外周部で調整することができ、冷却
材流量喪失事象に対する裕度を高めて高速炉を運転する
ことが可能である。
【0106】いずれの実施例でも高速炉の原子炉炉心に
GEMを装荷乃至は原子炉炉心の外周囲に近接して原子
炉内に装備され、GEMのエントランスノズル部分は炉
心を支える構造部分に差し込んで下方と横方向が支持さ
れ、図1のスペーサ102部分が炉心よりも高い位置に
存在しており、その部分も含めてエントランスノズルよ
りも上の部分は横方向を支持する構造物はなく、隣接す
る燃料集合体や隣接するGEMとスペーサ102部分で
横方向から当たり合っており、スペーサ102部分から
上方は横方向に曲がりやすい。
【0107】スペーサ102部分から上方はGEM内の
伝熱促進体がGEM内壁面に実質的に固定されて補強壁
として機能し、そのスペーサ102部分から上方での曲
がりを抑制している。
【0108】このような曲げ抑制により、炉心からGE
Mを燃料交換機で取り出したり入れたりする作業がまが
ったものに比べて容易に行える。
【0109】いずれの実施例でも、熱をGEM内のガス
に加えてガスの膨張を行う例であったが、炉心からの冷
却材の温度を温度センサーで検知してGEM内にGEM
内の冷却材液面を押し下げるに充分な圧力にて圧縮して
保存させたガスを検知温度が冷却材喪失事象時に特有な
高温となったときに保存ガスを解放してGEM内の冷却
材液面を押し下げてガス領域を熱に依存することなく高
速にて拡大するようにしても良い。このように、熱に依
存しないガス体積変化速度促進構造を採用しても良い
が、この場合には、GEMは自己作動の機能がない上
に、一回作動すると入れ替える必要性がある。
【0110】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、GEM内部の
ガスの膨張速度を高めて、且つ中性子の漏洩に障害とな
る構造を避けて、迅速に中性子の漏洩しやすい環境を作
り、炉心に対して短い時間でより大きな負の反応度を投
入することができる。
【0111】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
な効果が得られる。
【0112】請求項3の発明によれば、GEMが受ける
熱をGEM内のガスに拡大した伝熱壁面にて大量に供給
して請求項1の効果を自発的に達成できる。
【0113】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
による効果に加えて、ガス膨張モジュールの剛性が高め
られる。
【0114】請求項5の発明によれば、請求項1から請
求項4までのいずれか一項の発明による効果に加えて、
請求項1から請求項4までのいずれか一項の発明による
ガス体積変化速度を一層のこと高めることができて、よ
り迅速な制御能力発揮する。請求項6の発明によれば、
請求項1から請求項5までのいずれか一項の発明による
効果に加えて、燃料交換設備を燃料の取扱ばかりでな
く、ガス膨張モジュールの取扱設備として兼用できる。
【0115】請求項7の発明によれば、請求項6の発明
による効果に加えて、ハンドリングヘッドからの熱をガ
ス膨張に迅速に寄与させることができるので、ガス体積
変化速度を一層のこと高めることができて、より迅速な
制御能力発揮する。
【0116】請求項8の発明によれば、冷却材流量喪失
事象に対する事後の負の反応度投入を迅速に成せる炉心
が提供でき、炉心の安全性が向上する。
【0117】請求項9の発明によれば、請求項8の発明
による効果に加えて、冷却材流量喪失事象に対する事後
の炉心内の中性子の抜けが向上して、負の反応度投入を
より一層迅速に成せる炉心が提供でき、炉心の安全性が
より一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるガス膨張モジュール
の各段面構造を示しており、(a)図は全体の縦断面図
であり、(b)図は(a)図のAーA′矢視断面図であ
り、(c)図は(a)図のBーB′矢視断面図である。
【図2】高速炉の原子炉容器内を示した縦断面図であ
る。
【図3】本発明のガス膨張モジュールを高速炉の炉心と
その周辺に配置した場合の炉心の水平断面図である。
【図4】本発明のガス膨張モジュールを炉心の周囲に配
置した場合の定格運転時と冷却材主循環ポンプ停止時の
両者を左右に混在して表示した作動原理を縦断面として
表した図である。
【図5】ガス膨張時のガス膨張モジュール内のナトリウ
ム液位の時間変化を示したグラフ図である。
【図6】ガス膨張時のガス膨張モジュール内のガス流速
の時間変化を示したグラフ図である。
【図7】ガス膨張時のガス膨張モジュール壁から封入ガ
スへの伝熱量の時間変化を示したグラフ図である。
【図8】ガス膨張時のガス膨張モジュール壁から封入ガ
スへの熱伝達率の時間変化を示したグラフ図である。
【図9】本発明の第1実施例によるガス膨張モジュール
の伝熱促進体とガス膨張モジュール内壁面との接触状態
を水平断面で示した図である。
【図10】ガス膨張時のガス膨張モジュール壁から封入
ガスへの伝熱量の時間変化を、従来例と本発明の一実施
例について比較表示したグラフ図である。
【図11】ガス膨張時のガス膨張モジュール内のナトリ
ウム液位の時間変化を、従来例と本発明の一実施例につ
いて比較表示したグラフ図である。
【図12】本発明の第2実施例によるガス膨張モジュー
ルの伝熱促進体付近の水平断面図である。
【図13】本発明の第3実施例によるガス膨張モジュー
ルの伝熱促進体付近の水平断面図である。
【図14】本発明の第4実施例によるガス膨張モジュー
ルの伝熱促進体付近の水平断面図である。
【図15】本発明のガス膨張モジュールと他のガス膨張
モジュールとを高速炉の炉心とその周辺に配置した状態
を炉心の水平断面方向から見た図である。
【符号の説明】
1…GEM、2…内側炉心、3…外側炉心、4…制御
棒、5…遮蔽体、6…上部ブランケット、7…下部ブラ
ンケット、10…ハンドリングヘッド、11…GEMダ
クト壁面、12…下部遮蔽体、13…上部遮蔽体、21
…伝熱促進体。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が閉鎖され、他端が開口されている中
    空な管状構造物と、前記管状構造物の開周囲に装備され
    たスペーサとを備えた原子炉反応度制御用ガス膨張モジ
    ュールにおいて、前記スペーサの位置から前記一端寄り
    の前記管状構造物内に前記管状構造物内のガスの体積変
    化速度を促進するガス体積変化速度促進構造物が装備さ
    れていることを特徴とした原子炉反応度制御用ガス膨張
    モジュール。
  2. 【請求項2】上部に上部ブランケットが備わる炉心を有
    する原子炉の反応度制御用ガス膨張モジュールにおい
    て、前記原子炉に前記ガス膨張モジュールを装荷した状
    態での前記炉心の上部ブランケット領域下端から上方の
    前記ガス膨張モジュール内に前記ガス膨張モジュール内
    のガスの体積変化速度を促進するガス体積変化速度促進
    構造物が装備されていることを特徴とした原子炉反応度
    制御用ガス膨張モジュール。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2において、ガス体積
    変化速度促進構造物は、ガス膨張モジュール内面と熱的
    に接続され、前記ガス膨張モジュール内側に通された伝
    熱壁面を備えた構造物であることを特徴とした原子炉反
    応度制御用ガス膨張モジュール。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記伝熱壁面は補強壁
    としてガス膨張モジュール内面に固定されていることを
    特徴とした原子炉反応度制御用ガス膨張モジュール。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4までのいずれか一項
    において、ガス体積変化速度促進構造物は、メッシュ状
    又は多孔質状の部材により構成されていることを特徴と
    した原子炉反応度制御用ガス膨張モジュール。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項5までのいずれか一項
    において、ガス膨張モジュールの上端は原子炉の燃料交
    換設備によって扱えるハンドリングヘッドによって閉鎖
    されていることを特徴とした原子炉反応度制御用ガス膨
    張モジュール。
  7. 【請求項7】請求項6において、ハンドリングヘッドに
    ガス体積変化速度促進構造物が取り付けてあることを特
    徴とした原子炉反応度制御用ガス膨張モジュール。
  8. 【請求項8】ガス膨張モジュールを炉心又は前記炉心の
    外周囲に装荷してある原子炉の炉心において、前記ガス
    膨張モジュールは前記請求項1から請求項7までのいず
    れか一項に記載の原子炉反応度制御用ガス膨張モジュー
    ルであることを特徴とした原子炉の炉心。
  9. 【請求項9】請求項8において、炉心の内側にガス体積
    変化速度促進構造物を装備しないガス膨張モジュール
    を、前記炉心の外周囲に前記請求項1から請求項7まで
    のいずれか一項に記載の原子炉反応度制御用ガス膨張モ
    ジュールをそれぞれ装荷してあることを特徴とした原子
    炉の炉心。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023173029A (ja) * 2022-05-25 2023-12-07 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 高速炉の炉心

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023173029A (ja) * 2022-05-25 2023-12-07 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 高速炉の炉心
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