JPH1015563A - ミネラル水製造装置 - Google Patents

ミネラル水製造装置

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JPH1015563A
JPH1015563A JP17370196A JP17370196A JPH1015563A JP H1015563 A JPH1015563 A JP H1015563A JP 17370196 A JP17370196 A JP 17370196A JP 17370196 A JP17370196 A JP 17370196A JP H1015563 A JPH1015563 A JP H1015563A
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JP
Japan
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water
filter medium
ion
ions
mineral
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JP17370196A
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English (en)
Inventor
Kazuo Tokushima
一雄 徳島
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対イオンまたはこの対イオンから解離したイ
オンと、これら対イオンまたは解離したイオンと反応し
て難溶性結晶を生成するミネラルイオンとが、濃度の高
い状態で混在するのを防止して、難溶性結晶の生成を防
止する。 【解決手段】 セルロース系材料からなる第1濾材部1
1に、炭酸水素ナトリウムを保持させ、セルロース系材
料からなる第2濾材部12に、塩化カルシウムを保持さ
せ、第1濾材部11と第2濾材部12とを所定距離を隔
てて配置している。さらに、上記原水の供給が停止して
いるとき、排出管3を開閉弁31により開き、第1濾材
部11内周部の水および第2濾材部12内周部の水を排
出している。よって、第1、第2濾材部11、12の内
部および外部において、炭酸イオンとカルシウムイオン
とが濃度の高い状態で混在するのを防止でき、難溶性結
晶である炭酸カルシウムの生成を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原水にミネラルイ
オンを添加してミネラル水を製造するミネラル水製造装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、先に特願平8−15452
7号の特許出願において、ミネラル水製造装置として、
セルロース系材料に、ミネラルイオン(例えば、カルシ
ウムイオン等)と、対イオン(例えば塩化物イオン等)
とからなるイオン結晶を保持させた濾材に、水を通過さ
せるようにしたものを提案している。
【0003】この先願の装置によれば、濾材に水を通過
させることにより、イオン結晶が非常に容易にイオン化
してミネラルイオンを生成するが、このミネラルイオン
の移動を、ゲル化したセルロース系材料により規制する
ことにより、濾材外部へ徐々にミネラルイオンを溶出す
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した先
願においては、イオン結晶として、塩化カルシウムや塩
化マグネシウムを保持させて、カルシウムイオン、マグ
ネシウムイオン、塩化物イオンを溶出させるようにして
いた。ここで、本発明者は、上記イオンを含むミネラル
水の味覚をさらに向上させるために、炭酸水素イオンを
溶出可能なイオンとして、炭酸水素ナトリウムをさらに
保持させることを試みた。この炭酸水素イオンは、さら
に解離して炭酸イオン(CO3 2- )を生成したり、この
炭酸イオンが再び炭酸水素イオンに戻ったりするもので
ある。
【0005】そして、濾材内部に水が浸透することによ
り、濾材内部に保持されている炭酸水素ナトリウムおよ
び塩化カルシウムのほとんどが上記水中でイオン化する
ため、濾材内部における、上記炭酸水素イオン(炭酸イ
オン)、ナトリウムイオン、カルシウムイオン、塩化物
イオンの濃度は非常に高くなっている。このように、濾
材内部において、濃度が非常に高い状態で、上記炭酸イ
オンとカルシウムイオンとが混在することにより、上記
炭酸イオンとカルシウムイオンとが反応して、水に難溶
な炭酸カルシウム(CaCO3 )が形成されてしまう。
この結果、濾材内部に炭酸カルシウムが蓄積されてしま
い、カルシウムイオンの溶出可能な量が減少し、長期に
わたってミネラルイオンを溶出できなくなる、という問
題があった。
【0006】また、原水の供給の停止時に、濾材の周辺
部に水が滞留している場合、濾材内部の炭酸イオンおよ
びカルシウムイオンが上記滞留する水に徐々に溶出し、
この水に関する炭酸イオンおよびカルシウムイオンの濃
度が徐々に大きくなり、この結果、濾材の周辺部におい
て、炭酸イオンとカルシウムイオンとが濃度の高い状態
で混在することになり、上記問題が同様に発生する恐れ
がある。
【0007】なお、上記反応は、炭酸イオンとカルシウ
ムイオンとが、濃度が高い状態で混在するときに起こる
ものであり、原水が供給されているとき、つまり、濾材
を原水が通過しているときには、この原水に関する、炭
酸イオンおよびカルシウムイオンの濃度が非常に小さい
ので、上記反応は起こらない。本発明は上記問題に鑑み
てなされたもので、対イオンまたはこの対イオンから解
離したイオンと、これら対イオンまたは解離したイオン
と反応して難溶性結晶を生成するミネラルイオンとが、
濃度の高い状態で混在するのを防止して、難溶性結晶の
形成を防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1ないし3に記載の発明では、水およびミネ
ラルイオンが浸透可能な空隙が点在する固体状の多孔質
材料からなる第1濾材部(11)は、第1ミネラルイオ
ンと第1対イオンとからなる第1イオン結晶を保持し、
上記多孔質材料からなる第2濾材部(12)は、上記第
1対イオンまたは上記第1対イオンから解離したイオン
と反応して水に難溶な難溶性結晶を形成する第2ミネラ
ルイオンと、第2対イオンとからなる第2イオン結晶を
保持している。そして、第1濾材部(11)と第2濾材
部(12)とを所定距離を隔てて配置し、原水の供給の
停止時に、第1、第2濾材部(11、12)の周辺部に
おいて、第1対イオンまたは上記解離したイオンと、第
2ミネラルイオンとの混在を阻止する手段(3、31)
を有することを特徴としている。
【0009】このような構成によれば、第1、第2濾材
部(11、12)に原水を通過させることにより、この
原水が第1、第2濾材部(11、12)内部に浸透する
ため、第1、第2濾材部(11、12)内部の第1、第
2イオン結晶はイオン化し、第1濾材部(11)内部に
関する第1対イオンまたは上記解離したイオンの濃度、
および、第2濾材部(12)内部に関する第2ミネラル
イオンの濃度は非常に高くなる。
【0010】これに対して、第1対イオンまたは上記解
離したイオンを保持する第1濾材部(11)と、第2ミ
ネラルイオンを保持する第2濾材部(12)とは、所定
距離を隔てて配置されているので、各濾材(11、1
2)から溶出した上記各イオンは、一旦原水にそれぞれ
溶出して希釈されるので、一方の濾材部(11)から溶
出されたイオンが、濃度の高い状態で、他方の濾材部
(12)へ流入することを防止できる。この結果、濃度
の高い状態で、第1対イオンまたは上記解離したイオン
と、第2ミネラルイオンとが、第1、第2濾材部(1
1、12)内部で混在することは防止でき、第1、第2
濾材部(11、12)内部に難溶性結晶が形成される、
といった問題を防止できる。
【0011】また、上記原水の供給の停止時に、濾材の
周辺部において、第1対イオンまたは上記解離したイオ
ンと、第2ミネラルイオンとの混在が、上記阻止する手
段(3、31)により阻止されるので、第1、第2濾材
部(11、12)の周辺部においても、上記難溶性結晶
を形成する、といった問題を防止できる。この結果、ミ
ネラルイオンを従来技術に比べて長期にわたって溶出可
能となり、ミネラル水製造装置の寿命を長くすることが
でき、このミネラル水製造装置の交換頻度を少なくでき
るので、低コストとなる。
【0012】また、このミネラル水製造装置に所定流量
で原水を供給した場合、この原水に関するミネラルイオ
ンの単位体積当たりの溶出量を従来技術に比べて大きく
できる。また、請求項3に記載の発明では、ミネラル水
に炭酸水素イオンを添加でき、ミネラル水の味覚をさら
に向上できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1に示すように、ミネラル水製造
装置は、円筒状の第1、第2濾材部11、12からなる
濾材1と、この濾材1を内蔵する樹脂製で円筒状のカー
トリッジ2とを備えている。第1、第2濾材部11、1
2およびカートリッジ2は、これらの軸方向が天地方向
と略一致するように配置され、第1濾材部11の下方に
第2濾材部12が配置されている。
【0014】第1濾材部11は、乾燥したセルロース系
材料、例えばゼリー、蒟蒻、寒天等に、炭酸水素ナトリ
ウム(請求項でいう第1イオン結晶)が保持されたもの
である。また、第2濾材部12は、上記セルロース系材
料に、塩化カルシウム二水和物(請求項でいう第2イオ
ン結晶)、および、塩化マグネシウム六水和物(請求項
でいう第2イオン結晶)が保持されたものである。な
お、セルロース系材料は、水およびミネラルイオンが浸
透可能な空隙が点在する固体状の材料であり、材料内部
に水分子を保持可能(以下、ゲル化可能という)なもの
である。
【0015】この第1、第2濾材部11、12の内周部
には、水通路111、121が形成されており、第1、
第2濾材部11、12の内周面以外の外表面(上面、下
面、および外周面)には、水分子の侵入を阻止する材
料、例えばポリプロピレン等からなる図示しない薄膜が
形成されている。この結果、上記内周面は、水が通過す
る水通過部となり、上記内周面以外の外表面は、水が通
過しない水非通過部となる。
【0016】なお、上記第1濾材部11の形成方法とし
ては、例えば、乾燥した状態のセルロース系材料5g
と、粉末状の炭酸水素ナトリウム15gと、水50gと
を混合し、よく攪拌した後、これらの材料を乾燥成形す
る。この結果、外径が70mm、内径が20mm、高さ
が100mmの円筒状の濾材部11が形成される。ま
た、上記第2濾材部12の形成方法としては、例えば、
乾燥した状態のセルロース系材料5gと、粉末状の塩化
カルシウム二水和物8.12gと、粉末状の塩化マグネ
シウム六水和物6.17gと、水50gとを混合し、よ
く攪拌した後、これらの材料を乾燥成形する。この結
果、外径が70mm、内径が20mm、高さが150m
mの円筒状の濾材部12が形成される。
【0017】そして、第1濾材部11と第2濾材部12
とが所定距離を隔てて配置されるように、第1濾材部1
1と第2濾材部12との間に、スペーサ部材5が設けら
れている。このスペーサ部材5は、樹脂製で、多数の平
行貫通孔を有するハニカム状の略円柱部材からなり、こ
のスペーサ部材5部分を水が自由に流れることができ
る。
【0018】なお、第1、第2濾材部11、12は、水
を保持した状態のとき多少膨潤するものであり、この状
態のときに、確実に第1濾材部11と第2濾材部とが距
離を隔てて配置されるように、スペーサ5の厚さ(図1
中上下方向の幅)が設定されており、例えば5mm〜1
0mm程度としている。そして、カートリッジ2の下面
および上面において、上記水通路121、111に対向
する部分には、水流入口21および水流出口22が開口
している。そして、水流入口21には、水流入管41の
一端が連結されている。この水流入管41は、その他端
が住宅等に備え付けの水道蛇口(原水供給源)6に連結
されることにより、上記水道蛇口6に固定されている。
この水道蛇口6は、使用者により開閉される弁機構が備
えられている。また、水流出口22には、水流出管42
の一端が連結され、水流出管42の他端は、住宅等に備
え付けの流しに吐水する吐水口を構成している。
【0019】そして、水流入管41の一端と他端との間
には、排出管(請求項でいう阻止する手段、排出する手
段を構成する)3の一端が連結され、この排出管3の他
端は水を上記流しへ排出する排出口を構成している。な
お、この排出口は、上記吐水口とは独立した場所に配置
されている。この排出管3は、この排出管3と水流入管
41との連結部分よりも上流側の水(具体的には、水流
出管42内の水、第1濾材部11の水通路111内の
水、第2濾材部12の水通路121内の水、水流入管4
1内において上記連結部分よりも上流側の水)を排出す
るためのものである。さらに、排出管3には、この排出
管3を開閉する開閉弁(請求項でいう阻止する手段、排
出する手段を構成する)31が備えられている。この開
閉弁31は水道蛇口6に連動して開閉されるようになっ
ており、水道蛇口6が開くと同時に閉じられ、水道蛇口
6が閉じると同時に開かれるようになっている。
【0020】以下に、上記構成における本実施形態の作
動を説明する。上記したミネラル水製造装置1では、水
道蛇口6が開かれると、開閉弁31により排出管3は閉
じられ、これにより、上記水道蛇口6からの水が流入管
41、流入口21を通ってカートリッジ2内に流入す
る。すると、まず、第2濾材部12の水通路121を通
過することにより、この第2濾材部12内に水が浸透
し、濾材部12において水が浸透した部分のセルロース
系材料がゲル化し、この部分に存在する塩化カルシウム
二水和物および塩化マグネシウム六水和物がイオン化
し、カルシウムイオン(第2ミネラルイオン)、マグネ
シウムイオン(第2ミネラルイオン)、塩化物イオン
(第2対イオン)が生成される。
【0021】そして、上記イオンは、ゲル化したセルロ
ース系材料により阻害されながら、ゲル化した部分の空
孔に沿って移動して、内周部を流れる水に溶出する。こ
れらのイオンを含んだ水がさらに第1濾材部11の水通
路111を通過することにより、上記第2濾材部12と
同様のメカニズムで、水通路111を通過する水中にさ
らにナトリウムイオン(第1ミネラルイオン)および炭
酸水素イオン(第1対イオン)が溶出される。
【0022】この結果、水流出口22、水流出管42を
通って上記吐水口から吐出される水には、上記カルシウ
ムイオン、マグネシウムイオン、塩化物イオン、ナトリ
ウムイオンおよび炭酸水素イオンが含まれている。な
お、塩化物イオンは、人体に無害なものであり、炭酸水
素イオンは、水の味覚をさらに向上させるものである。
この炭酸水素イオンは、水中でさらに解離して炭酸イオ
ン(CO3 2- 、第1対イオンから解離したイオン)を生
成したり、この炭酸イオンが再び炭酸水素イオンに戻っ
たりしている。
【0023】そして、上記水道蛇口6が閉じられると、
開閉弁31により排出管3は開かれ、これにより、排出
管3と水流入管41との連結部分よりも上流側に存在す
る水が、排出管3から排出される。なお、ミネラル水に
関するミネラルイオンや対イオンの溶出割合および溶出
量は、水道蛇口6から供給される水の流量、第1、第2
濾材部11、12の形状、濾材3の形成時におけるイオ
ン結晶の混入割合および混入量等の条件により決まるも
のであり、ミネラルイオンや対イオンが所望の割合で所
望量だけ溶出されるよう、上記条件を設定する。
【0024】以下に、上記構成により奏する効果を述べ
る。まず、第1、第2濾材部11、12に水を通過させ
ることにより、この水が第1、第2濾材部11、12内
部に浸透して、塩化カルシウム二水和物、塩化マグネシ
ウム六水和物、および炭酸水素ナトリウムがイオン化
し、第1濾材部11内部に関する炭酸水素イオンや炭酸
イオンの濃度、および、第2濾材部12内部に関するカ
ルシウムイオンやマグネシウムイオンの濃度は非常に高
くなる。
【0025】これに対して、炭酸イオンまたは炭酸水素
イオンを保持する第1濾材部11と、カルシウムイオン
およびマグネシウムイオン(炭酸イオンと反応して難溶
性結晶を形成するミネラルイオン)を保持する第2濾材
部12とが、所定距離を隔てて配置されているので、第
1濾材部11から溶出した炭酸イオンまたは炭酸水素イ
オンは、一旦原水にそれぞれ溶出して希釈されるので、
この炭酸イオンまたは炭酸水素イオンが、濃度の高い状
態で、第2濾材部12へ流入することを防止できる。こ
の結果、濃度の高い状態で、炭酸イオンまたは炭酸水素
イオンと、カルシウムイオンおよびマグネシウムイオン
とが、第1、第2濾材部11、12内部で混在すること
は防止でき、第1、第2濾材部11、12内部に難溶性
結晶が形成される、といった問題を防止できる。
【0026】また、上記水道蛇口6からの水の供給が停
止しているときは、第1、第2濾材部11、12の水通
路111、121の水を排水することにより、第1、第
2濾材部11、12の周辺部において、炭酸イオンと、
カルシウムイオンおよびマグネシウムイオンとが混在す
るのを阻止できる。従って、上記従来技術のような、第
1、第2濾材部11、12の周辺に滞留する水に関す
る、炭酸イオン、カルシウムイオンおよびマグネシウム
イオンの濃度の増大により、上記難溶性結晶が形成され
る、といった問題を防止でき、つまりは、第1、第2濾
材部11、12の周辺部に難溶性結晶が形成されること
を防止できる。
【0027】以下に、本実施形態のカルシウムイオンの
溶出量に関する実験について説明する。まず、図1に示
すようなミネラル水製造装置を2つ用意し、このうちの
1つは、1.2lの水が入った容器内に24時間浸漬し
て比較品とし、残りの1つを本実施品とした。上記比較
品は、水道水の供給が停止しているときに、あたかも第
1濾材部11の水通路111内の水と、第2濾材部12
との水通路121内の水とが混在するものを想定した。
そして、上記比較品および実施品に、3lの水を流量1
l/minで120分間循環させる操作を行い、このと
きの、カルシウムイオンの単位体積当たりの溶出量(m
g/l)を図2のグラフに示した。
【0028】この結果、比較品によれば、カルシウムイ
オンの溶出量が小さく、かつ、時間が経過するにつれて
カルシウムイオンの溶出量の増加がほとんどなくなる、
ということがわかった。これに対して、本実施品によれ
ば、カルシウムイオンの溶出量が大きく、かつ、時間が
経過してもカルシウムの溶出量は確実に増加する、とい
うことがわかった。
【0029】この実験の結果から、水道水の供給が停止
しているときに、第1濾材部11の水通路111内の水
と、第2濾材部12の水通路121内の水とが混合する
ことを阻止することにより、炭酸イオンと、カルシウム
イオンとが反応して難溶性結晶を形成することを防止で
き、ひいては、カルシウムイオンおよび炭酸水素イオン
を長期にわたって溶出可能となる、ということがわかっ
た。
【0030】(他の実施形態)上記実施形態では、請求
項でいう阻止する手段、ひいては、排出する手段とし
て、開閉弁31を備えた排出管3を水流入管41に設
け、原水の流れが停止したときに、水流出管42、第
1、第2濾材部11、12の水通路111、121内の
水を排出管3から排出させるようにしていたが、これに
限定されることはなく、例えば、上記阻止する手段、ひ
いては、排出する手段として、上記開閉弁31を設けた
排出管3を、第1濾材部11と第2濾材部12との間に
設け、水道蛇口6の開閉に連動して、開閉弁31を閉開
してもよい。
【0031】この結果、水流出管42および第1濾材部
11の水通路111内の水が排出される。ここで、第2
濾材部12の水通路121には、カルシウムイオン、マ
グネシウムイオンが多量に溶出するが、上記水通路11
1には水が存在しないので、炭酸イオンは溶出しない。
このようにして、炭酸カルシウムの形成が防止できる。
【0032】また、上記阻止する手段として、第1濾材
部11と第2濾材部12との間に、水の流れを断続でき
る弁を設けてもよい。これにより、第1濾材部11の水
通路111内の水には炭酸イオンが、第2濾材部12の
水通路121内の水には、カルシウムイオン、マグネシ
ウムイオンが多量に溶出するが、上記弁により水通路1
11内の水と水通路121内の水とが混合するのを阻止
されるので、炭酸カルシウムの形成が防止できる。
【0033】また、上記実施形態では、第1濾材部11
と第2濾材部12とを直列的に配置していたが、これに
限定されることはなく、第1濾材部11と第2濾材部1
2とを並列的に配置してもよい。このときも、水の供給
が停止したときに、上記炭酸イオンと、カルシウムイオ
ンおよびマグネシウムイオンとが混在するのを阻止す手
段を設ける。
【0034】また、上記実施形態では、第1、第2濾材
部11、12の形状を円筒状として、その内周部に水を
通過させていたが、これに限定されることはなく、他の
種々の形状、例えば円柱状等であってもよいし、第1、
第2濾材部11、12の全体に水を通過させるようにし
てもよい。また、上記実施形態では、多孔質材料として
セルロース系材料を用いていたが、これに限定されるこ
とはなく、シリコンゴム等を用いてもよい。
【0035】また、上記実施形態では、第2濾材部12
により、塩化物イオン、カルシウムイオンおよびマグネ
シウムイオンを保持させていたが、他に、カリウムイオ
ン等を保持させてもよい。また、第1濾材部11に、炭
酸水素イオンおよびナトリウムイオンを保持させていた
が、他に、上記炭酸水素イオンから解離した炭酸イオン
と混在していても、難溶性結晶を形成しないようなイオ
ン、例えば、カリウム、塩化物イオン等を保持させても
よい。
【0036】また、上記実施形態では、第1濾材部11
に炭酸水素ナトリウムを保持させ、濾材部12に塩化カ
ルシウム、塩化マグネシウムを保持させて、水に難溶な
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムの形成を防止してい
たが、この他にも、人体に無害な硫酸マグネシウムを第
1濾材部11に保持させ、第2濾材部12に塩化カルシ
ウムを保持させて、水に難溶な硫酸カルシウムの形成を
防止するようにしてもよい。ここでは、硫酸イオンが第
1対イオンで、カルシウムイオンが第2ミネラルイオン
を構成する。
【0037】また、上記実施形態では、スペーサ部材5
としてハニカム状のものを用いたが、この他にも、第1
濾材部11と第2濾材部12との間に複数のセラミック
ボールを配置してもよい。要は、第1濾材部11と第2
濾材部12とを所定距離を隔てて配置できるとともに、
スペーサ部材5部分を自由に水が流れることができるよ
うなものであればよい。
【0038】また、上記実施形態では、水道蛇口6から
の水を、第1、第2濾材部11、12に通過させた後、
そのまま吐水口から吐出させていたが、これに限定され
ることはなく、水を貯めるタンクを用意し、このタンク
内に所定量の水を貯め、この水を所定流量で所定時間、
第1、第2濾材部11、12に循環させるようにしても
よい。これにより、水を上記所定流量で第1、第2濾材
部11、12に通過させる場合に比べて、単位体積当た
りのミネラルイオンの溶出量を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関わるミネラル水製造装置
の概略的な断面図である。
【図2】実施品および比較品のカルシウムイオンの溶出
量を示すグラフである。
【符号の説明】
11、12…第1、第2濾材部、3…排出管(阻止する
手段、排出する手段)、31…開閉弁(阻止する手段、
排出する手段)、6…水道蛇口(原水供給源)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/68 540 C02F 1/68 540Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水供給源(6)からの原水を通過させ
    ることにより、この原水にミネラルイオンを添加するミ
    ネラル水製造装置であって、 第1ミネラルイオンと第1対イオンとからなる第1イオ
    ン結晶を保持し、水およびミネラルイオンが浸透可能な
    空隙が点在する固体状の多孔質材料からなる第1濾材部
    (11)と、 前記第1対イオンまたは前記第1対イオンから解離した
    イオンと反応して水に難溶な難溶性結晶を形成する第2
    ミネラルイオンと、第2対イオンとからなる第2イオン
    結晶を保持し、前記多孔質材料からなる第2濾材部(1
    2)とを備え、 前記第1濾材部(11)と前記第2濾材部(12)と
    は、所定距離を隔てて配置されており、 前記原水の供給の停止時に、前記第1、第2濾材部(1
    1、12)の周辺部において、前記第1対イオンまたは
    前記解離したイオンと、前記第2ミネラルイオンとの混
    在を阻止する手段(3、31)を有することを特徴とす
    るミネラル水製造装置。
  2. 【請求項2】 前記阻止する手段は、前記第1濾材部
    (11)周辺に滞留する水、および、前記第2濾材部
    (12)周辺に滞留する水の少なくとも一方を排出する
    手段(3、31)であることを特徴とする請求項1に記
    載のミネラル水製造装置。
  3. 【請求項3】 前記第1対イオンは炭酸水素イオンであ
    り、 前記解離したイオンは炭酸イオンであり、 前記第2ミネラルイオンはカルシウムイオンおよびマグ
    ネシウムイオンの少なくとも一方であることを特徴とす
    る請求項1または2に記載のミネラル水製造装置。
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