JPH10155656A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH10155656A
JPH10155656A JP31658496A JP31658496A JPH10155656A JP H10155656 A JPH10155656 A JP H10155656A JP 31658496 A JP31658496 A JP 31658496A JP 31658496 A JP31658496 A JP 31658496A JP H10155656 A JPH10155656 A JP H10155656A
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JP
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heating
temperature
rice cooker
rice
main body
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JP31658496A
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English (en)
Inventor
Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な炊飯性能を保持しながら、過熱を防止
する。強制冷却装置や炊飯器本体側面の冷却用の開口部
も不要とする。 【解決手段】 炊飯開始時以前の鍋温度または炊飯器本
体内部温度が所定温度以上の場合に、沸騰加熱時の加熱
量を抑制して炊飯する。あるいは、炊飯開始時以降沸騰
加熱までの鍋温度または炊飯器本体内部温度が所定温度
以上の場合に、沸騰加熱時の加熱量を抑制して炊飯す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導加熱を応
用した炊飯器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】電磁誘導加熱を応用し
た炊飯器では、電磁誘導加熱の制御手段中に相当高温に
なる発熱部品が含まれているが、冷却ファンモータなど
の強制冷却装置により制御手段の冷却を行う構造が従来
は一般的である。
【0003】これに対して、近年、強制冷却装置による
騒音防止と構造の簡素化のために、強制冷却装置をなく
し、制御手段を自然冷却により冷却する構造の炊飯器が
提案されている。しかしながら、従来のこの種の炊飯器
は、制御手段の自然冷却による冷却効率を向上させるた
めに、炊飯器本体の側面を含めた外面に自然対流を促す
ための開口部を複数設けてあるため、側面の開口部から
炊飯器本体の内部に水や埃が入りやすい問題がある。特
に炊飯器本体の側面の上部に開口部を設けた場合は、制
御手段の設けられた炊飯器本体底部の熱が炊飯器本体内
部で上昇し、開口部から炊飯器本体外へ放出される自然
対流の効果が高くなり、冷却特性が向上する利点がある
反面、炊飯器本体の上から水がかかった場合や、炊飯器
本体上部にある蒸気口からの吹きこぼれがあった場合、
開口部から炊飯器本体内部へ水が入る危険性が増す。ま
た、炊飯器本体の設置条件によっては、炊飯器本体側面
と壁などの障害物との間の隙間が少なくなり、対流が妨
げられて期待する冷却特性が得られなくなる。これとと
もに、開口部から炊飯器本体内部に入った埃が制御手段
の放熱用の放熱器に付着してその放熱特性が悪化した
り、炊飯器本体側面の開口部に埃などが付着してその開
口面積が少なくなったりすると、自然冷却の効果が低減
し、制御手段の故障をきたす虞がある。さらに、炊飯器
本体の外面に冷却のための多数の開口部を形成すること
は、炊飯器本体の筐体構成にかかる手間を増大させて製
造性の悪化要因になるとともに、外観の悪化要因になる
問題もある。
【0004】以上のような問題点を配慮して、制御手段
近傍や発熱部品あるいはその放熱器などに温度センサを
取り付け、炊飯途中で温度センサが所定温度以上になる
と、危険防止のために加熱量を低減する構成とした炊飯
器も提案されている。しかし、この構成では、炊飯途中
で加熱量が少なくなることから、所定の炊飯加熱特性が
得られず、加熱不足となって炊飯性能が低下したり、ま
た、使用初期に対して長期使用で炊飯性能に悪化をきた
すといった炊飯器としての性能低下を招く問題がある。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、強制冷却装置を設けることなく、また、
炊飯器本体側面に開口部を形成することなく過熱を防止
でき、かつ、炊飯性能を良好にできる炊飯器を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
目的を達成するために、炊飯器本体と、この炊飯器本体
内に設けられた鍋と、この鍋を加熱する加熱手段と、鍋
温度または炊飯器本体内部温度を検出する温度検出手段
と、この温度検出手段の温度検出に応じて前記加熱手段
を制御する制御手段とを備えた炊飯器において、前記制
御手段は、炊飯開始時以前の鍋温度または炊飯器本体内
部温度が所定温度以上の場合に、沸騰加熱時の加熱量を
抑制して炊飯を行うように構成したものである。
【0007】このように炊飯開始時以前の鍋温度または
炊飯器本体内部温度が所定温度以上の場合は、沸騰加熱
時の加熱量を抑制しても、良好な炊飯ができ、一方、加
熱量の抑制により過度の温度上昇は防止される。これに
より、強制冷却装置や炊飯器本体側面の冷却用の開口部
も不要になる。
【0008】請求項2の発明は、前記目的を達成するた
めに、炊飯器本体と、この炊飯器本体内に設けられた鍋
と、この鍋を加熱する加熱手段と、鍋温度または炊飯器
本体内部温度を検出する温度検出手段と、この温度検出
手段の温度検出に応じて前記加熱手段を制御する制御手
段とを備えた炊飯器において、前記制御手段は、炊飯開
始時以降の鍋温度または炊飯器本体内部温度が所定温度
以上の場合に、沸騰加熱時の加熱量を抑制して炊飯を行
うように構成したものである。
【0009】このように炊飯開始時以降沸騰加熱までの
鍋温度または炊飯器本体内部温度が所定温度以上の場合
は、沸騰加熱時の加熱量を抑制しても、良好な炊飯がで
き、一方、加熱量の抑制により過度の温度上昇は防止さ
れる。これにより、強制冷却装置や炊飯器本体側面の冷
却用の開口部も不要になる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の炊飯器において、前記制御手段は、炊飯開始後、沸
騰加熱時の連続加熱時間が所定時間経過したら加熱量を
抑制して炊飯を行うように構成したものである。
【0011】この加熱量抑制までの所定時間の連続加熱
により、良好な炊飯が保証される。これとともに、前記
所定時間の連続加熱を利用して温度検出手段の異常検出
が確実にできる。
【0012】請求項4の発明は、請求項1から3のいず
れか1項の炊飯器において、前記制御手段は、沸騰加熱
中の所定時間を所定温度条件にかかわらず定格消費電力
で加熱を行うように構成したものである。
【0013】この所定時間の定格消費電力での加熱によ
り、温度条件によらず、所期の性能どおりの良好な炊飯
が保証される。また、前記所定時間の定格消費電力での
加熱を利用して温度検出手段の異常検出が、温度条件に
よらず、より確実にできる。
【0014】
【発明の実施形態】以下、本発明の炊飯器の一実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。炊飯器全体の構
成を示す断面図である図2において、1は炊飯器本体、
2はこの炊飯器本体1の外殻をなす外枠で、この外枠2
の内部には有底筒状の内枠3が設けられている。そし
て、この内枠3内には、有底筒状の鍋4が挿脱自在に収
容されている。なお、鍋4は、内枠3に固定されたもの
であってもよい。鍋4は、熱伝導性のよいアルミニウム
を主体にした材料からなり、底面および側面下部にフェ
ライト系ステンレスなどの磁性金属材料からなる発熱層
5が接合されている。
【0015】また、内枠3の底部中央に設けられた温度
検出手段である鍋温度センサ11が前記鍋4の底面の外側
に接触する構造になっており、これにより、鍋4の温度
が常時検出されるようになっている。また、この鍋4の
外面の発熱層5に対応する位置で内枠3の外面には加熱
手段である加熱コイル12が設けてある。この加熱コイル
12は、ポリウレタンなどにより絶縁された銅線が集合し
捩じれたリッツ線を螺旋状に巻いて形成したものであ
る。さらに、前記加熱コイル12の外面には、この加熱コ
イル12に覆い被さった状態でコイルカバー13が取り付け
られている。
【0016】また、前記外枠2内でコイルカバー13の下
方の位置には、前記加熱コイル12の制御手段を構成する
加熱制御基板16が配設されている。この加熱制御基板16
は、インバータ回路などを備え、前記加熱コイル12に24
〜30kHz の所定の高周波電流を供給するものである。そ
して、この高周波電流の供給による電磁誘導によって、
鍋4の発熱層5が発熱してこの鍋4が加熱されるように
なっている。また、前記加熱制御基板16には、加熱コイ
ル12への通電を制御して加熱量を制御するための高温発
熱部品であるIGBTトランジスタなどのスイッチング素子
が搭載されているが、このスイッチング素子には放熱器
17が接続されており、スイッチング素子の発熱を放熱す
るようになっている。また、加熱制御基板16には、温度
検出手段である基板温度センサ18が備えてあり、これに
より、炊飯器本体1の内部温度が検出されるようになっ
ている。基板温度センサ18の配置位置は、前記スイッチ
ング素子などの高温発熱部品またはその近傍、あるい
は、放熱器17またはその近傍とすることが好ましい。な
お、温度センサ18は、炊飯器本体1の内部温度の検出の
ためのものであるから、必ずしも加熱制御基板16上に配
置する必要はないが、本実施例のように加熱制御基板16
上に配置すれば、配線処理が不要となり、構造が簡素化
する利点が得られる。
【0017】前記コイルカバー13は、ガラス繊維により
補強したポリエチレンテレフタレートなどの材料からな
り、加熱コイル12から加熱制御基板16への熱放射を抑制
する遮熱構造を形成している。また、前記内枠3の材料
は、コイルカバー13と同じ材料か、あるいは、ガラス繊
維により補強したポリアミド樹脂などの保温性ののある
プラスチック材料からなり、これにより、鍋4の保温性
を向上させた構成になっている。さらに、内枠3の側面
には、前記加熱コイル12からなり鍋4の下部外周を加熱
する加熱手段以外は、他の電熱ヒータなどの加熱手段を
設けていない構造になっている。
【0018】さらに、前記外枠2の底板には、加熱制御
基板16に対向する位置に複数の水抜き孔21が開口形成さ
れている。また、炊飯器本体1の一側部には、表示器や
スイッチ22を搭載した操作表示基板23が外枠2内に設け
られているとともに、表示器やスイッチ22を利用に供す
るための操作表示パネル24が外枠2の外面に露出させて
設けられている。詳しく図示はしていないが、前記表示
器やスイッチ22としては、時刻や時間を表示するLC
D、炊飯を開始するための押しボタンスイッチからなる
炊飯開始スイッチ、使用者が設定した時刻または設定し
た時間後に自動的に炊き上げる予約炊飯のための押しボ
タンスイッチからなる予約スイッチ、予約炊飯の時刻や
時間の設定を行うための時刻または時間設定スイッチな
どがある。さらに、外枠2の底板にはコードリール25が
設けられている。
【0019】31は蓋体で、この蓋体31は、前記鍋4の上
面開口を開閉するもので、外蓋32と、この外蓋32の下側
周辺部に組み付けられた枠状の蓋内脇板33と、この蓋内
脇板33の内側の開口を覆う蓋下面板34とにより外殻が構
成されている。また、これら蓋内脇板33と蓋下面板34と
の間には、鍋4の上面周辺部に密着する蓋パッキン35が
挟み込んである。また、蓋下面板34の上面つまり裏面に
は蓋ヒータ36および蓋温度センサ37が設けられている。
さらに、蓋体31には、鍋4の内部を炊飯器本体1外へ連
通させる蒸気口38が設けられている。なお、39は、蒸気
口38の周りにおいて外蓋32と蓋下面板34との間の気密性
を保持する蒸気口パッキンである。
【0020】つぎに、炊飯時および保温時の制御手段に
よる加熱制御について、図1のグラフを参照しながら説
明する。なお、同図の下側のグラフにおいて、ハッチン
グを付してある部分が加熱コイル12に通電される時期を
示している。炊飯行程においては、ひたし炊き行程と沸
騰加熱行程と沸騰継続加熱行程と炊き上げ行程とむらし
行程とが順次行われる。
【0021】ひたし炊き行程は、鍋4の誘導加熱の出力
を比較的低くして、鍋4内の水温を60℃以下の高温に加
熱して米の吸水を促進するものであり、15分程度行われ
る。このひたし炊き行程の終了後、沸騰加熱行程に移行
する。なお、ひたし炊き行程は、必ずしも必要ではな
く、省略してもよい。
【0022】また、沸騰加熱行程は、鍋4内の水を沸騰
させる行程であるが、炊飯性能を確保する上での重要な
要素である。特に米の糊化温度である約60℃以上から沸
騰までの加熱は重要で、この間の加熱が不足すればご飯
が硬くなり、場合によっては加熱不足で芯が残ることが
ある。したがって、従来より、沸騰加熱は定格消費電力
の最大加熱量により加熱する構成になっている。そし
て、沸騰加熱行程中に、蓋温度センサ37が90℃以上にな
り、かつ、その温度変化が所定の温度勾配に安定する
と、沸騰継続加熱行程に移行する。なお、沸騰加熱行程
は、必ずしも鍋4内が完全に沸騰した状態になるまで行
う必要はなく、炊飯性能に支障のない範囲(水温60℃か
ら沸騰までの時間が10分以内程度)で早めに終了しても
よい。例えば、蓋温度センサ37が90℃になったら、沸騰
継続加熱行程に移行する構成などであってもよい。
【0023】沸騰継続加熱行程では、鍋4の誘導加熱の
出力を若干低減するとともに、所定の断続通電を行うこ
とにより、鍋4内の水の沸騰状態が1〜7分程度継続す
る加熱量とする。そして、所定の行程時間が経過する
か、あるいは、鍋温度センサ11の温度が2〜5℃上昇す
ると、沸騰継続加熱行程が終了し、炊き上げ行程に移行
する。
【0024】炊き上げ行程では、鍋4の誘導加熱の出力
を最大にするとともに、断続通電を行う。そして、鍋温
度センサ11の温度が10〜15℃上昇すると、炊き上げ行程
が終了し、むらし行程に移行する。
【0025】むらし行程では、鍋4の誘導加熱の出力を
比較的低くして、鍋温度センサ11の温度に応じて加熱を
行い、焦げを生じないように鍋4内を高温に保持してむ
らし効果を確保する。そして、例えば所定の行程時間が
経過すると、むらし行程が終了し、保温行程に移行す
る。
【0026】保温行程では、鍋温度センサ11の温度に応
じて低い加熱量で加熱が行われ、鍋4内のご飯の温度が
所定温度に保持される。
【0027】なお、炊飯行程および保温行程中には、蓋
ヒータ36により蓋下面板34を加熱し、炊飯直後や保温中
に蓋体31を開けたときに、蓋下面板34に結露した露が流
れ落ちないようにしてある。
【0028】本実施例においては、鍋4の誘導加熱の出
力は、 500W、 450W、 350W、 250Wの4段階に分割
されており、ひたし炊き行程では 350W、沸騰加熱行程
では最大の 500W、沸騰継続加熱行程では 450W、炊き
上げ行程では 500W、むらし行程では 350W、保温行程
では 250Wが使われる。特に、沸騰加熱行程では、連続
通電により加熱が行われる。
【0029】つぎに、以上のような炊飯時および保温時
における鍋4の加熱量を設定する条件について説明す
る。夏場の高温時を考慮して、室温が30〜35℃のとき
に、所定の加熱パターンで鍋4を加熱する。このとき
に、前記スイッチング素子や加熱制御基板16の温度また
はその近傍の雰囲気温度が 100℃未満になるように加熱
量を設定する。加熱制御基板16の温度は、半田部の温度
も含めて測定する。これは、加熱制御基板16の材料が紙
基材フェノール樹脂積層板の場合、40000 時間の使用時
間に耐える温度の上限が 120℃なので、20℃の余裕をも
って 100℃未満に設定していること、また、コンデンサ
やトランジスタなどの回路部品の使用温度は 105℃以下
が連続使用の上限になっている点に基づいている。以上
のようにして選定した最高の加熱量を越えないように、
炊飯器としての最大消費電力である定格消費電力を設定
する。なお、最大消費電力には誘導加熱分の他に蓋ヒー
タ36や回路消費分などを含んで設定してもよい。
【0030】さらに、過熱防止のために、沸騰加熱行程
における加熱量は、前記定格消費電力の範囲内で以下の
(1) 〜(4) のいずれかにより設定する。
【0031】(1) 炊飯を開始するために炊飯開始スイッ
チを押す前か押した時点、あるいは、予約炊飯に際して
炊飯開始までの計時動作であるタイマー動作から炊飯加
熱に移行する前か炊飯開始時点に、鍋温度センサ11によ
り検出した鍋4の温度に応じて沸騰加熱行程における加
熱量を設定する。具体的には、15℃未満の場合は 500W
のみとする。15℃以上25℃未満の場合は図1に鎖線で示
すように 500Wで70秒間加熱後 350Wとする。25℃以上
の場合は 500Wで70秒間加熱後 250Wとする。
【0032】(2) 炊飯開始スイッチを押す前か押した時
点、あるいは、予約炊飯に際してタイマー動作から炊飯
加熱に移行する前か炊飯開始時点に、基板温度センサ18
により検出した炊飯器本体1の内部の高温発熱部品また
はその近傍、あるいは、放熱器17またはその近傍の温度
に応じて沸騰加熱行程における加熱量を設定する。具体
的には、20℃未満の場合は 500Wのみとする。20℃以上
30℃未満の場合は 500Wで70秒間加熱後 350Wとする。
30℃以上の場合は 500Wで70秒間加熱後 250Wとする。
【0033】(3) 炊飯を開始してから所定時間、例えば
10秒経過した時点、あるいは、沸騰加熱行程の開始前か
沸騰加熱行程の開始時点に、鍋温度センサ11により検出
した鍋4の温度に応じて沸騰加熱行程における加熱量を
設定する。この設定は、加熱量を変える判定条件をなす
所定温度の値以外、前記(1) と同様にしてできる。
【0034】(4) 炊飯を開始してから所定時間、例えば
10秒経過した時点、あるいは、沸騰加熱行程の開始前か
沸騰加熱行程の開始時点に、基板温度センサ18により検
出した炊飯器本体1の内部の高温発熱部品またはその近
傍、あるいは、放熱器17またはその近傍の温度に応じて
沸騰加熱行程における加熱量を設定する。この設定は、
加熱量を変える判定条件をなす所定温度の値以外、前記
(2) と同様にしてできる。
【0035】なお、前記(1) 〜(4) における温度判定
は、鍋4または炊飯器本体1の内部の温度と所定温度と
の比較により行っているが、温度上昇率による判定であ
ってもよい。例えば、ひたし炊き行程中の温度上昇率が
10℃/60秒未満の場合は 500Wによる加熱を続け、10℃
/60秒以上20℃/60秒未満の場合は沸騰加熱行程の一部
で 350Wに出力を下げ、20℃/60秒以上の場合は沸騰加
熱行程の一部で 250Wに出力を下げる設定を行う。
【0036】いずれにせよ、沸騰加熱行程では、必ず 5
00Wの所定時間の連続加熱期間があるようにする。この
所定時間の設定は、次のような理由に基づいて行われる
ものである。70秒の間の鍋温度センサ11の温度上昇が20
℃未満の場合は、鍋4と鍋温度センサ11との間に米など
が挟まって、これら鍋4と鍋温度センサ11との接触が悪
くなっている場合である可能性があるが、このような場
合には正常な制御ができないので、70秒後に加熱を停止
する。この停止制御に関する条件は、鍋4の温度や炊飯
器本体1内の温度、あるいは、加熱パターンの異なる炊
飯メニューなどにかかわらず同一であるべきである。そ
して、この条件を確実に確保するために、所定時間は 5
00Wで連続通電する構成にしてあるのである。なお、こ
の条件は、製品に応じて任意に設定すべきものであり、
前記連続加熱期間の時間や加熱量の値は、本実施例のも
のには限定されない。
【0037】さらに、前記沸騰加熱行程における共通連
続加熱期間は、定格消費電力相当で加熱量を設定する。
これにより、炊飯器本体1の定格表示と炊飯時の加熱量
とが一致し、本体性能とおりの加熱量が実現できる。
【0038】以上のように、夏場の高温時を考慮して、
室温が30〜35℃の状態でスイッチング素子や加熱制御基
板16の温度またはその近傍の雰囲気温度が 100℃未満に
なるように加熱量を設定したので、制御手段が過度に高
温になることを防止でき、冷却ファンなどの強制冷却装
置が不要になる。そして、このように強制冷却装置を設
けないことにより、この強制冷却装置に起因する騒音を
防止できるとともに、構成を簡素化でき、製造性も良好
になる。
【0039】これとともに、炊飯器本体1の側面に、こ
の炊飯器本体1の内部から熱気を放出するための開口部
をほとんど設けなくてもよくなる。これにより、炊飯器
本体1内に水や埃が侵入することを防止でき、安全性を
高められる。これとともに、水や埃の侵入を防止できる
ことにより放熱器17が汚れにくくなり、汚れによる放熱
器17の放熱性の低下を防止できる。また、長期間の使用
での炊飯性能の低下も防止できる。すなわち、従来のよ
うに、使用が長期になると、炊飯の途中で加熱量が低減
方向に変化して炊飯性能が低下することを防止できる。
さらに、炊飯器本体1の側面の開口部をなくせることに
より、外観の悪化も防止できる。
【0040】ところで、炊飯時に制御手段の温度が最も
上昇するのは、沸騰までの間で鍋4内の水が温度上昇す
る期間である。これは、炊飯行程の沸騰加熱行程に相当
する。この沸騰加熱行程は、加熱不足による炊きむらを
防止するために炊飯行程中最も強い加熱が必要で、この
期間の加熱量を少なくすると、炊飯性能の悪化をきた
す。このため、水温が60℃から沸騰までの時間は10分以
内にすることが必要になるが、鍋4内の水温がもともと
高い場合、この条件を満たすための加熱量は、水温が低
い場合に比べて少なくてよい。また、室温が高い場合も
同様である。
【0041】本発明はこの点に着目したものであり、従
来、沸騰まで定格消費電力の最大加熱量で加熱を行うよ
うにしていたのに対して、例えば、鍋温度センサ11によ
り検出した水温が低い場合は、所定の強い加熱により炊
飯加熱を実行し、一方、水温が高い場合は、沸騰までの
加熱量を抑制して炊飯を行うことにより、炊飯性能の低
下を招くことなく、過熱を防止できる。すなわち、もと
より過熱の危険性のない水温が低い場合は、加熱量を大
きくして良好な炊飯ができ、加熱量がより小さくても良
好な炊飯ができる水温が高い場合は、制御手段の発熱量
を減らして熱による悪影響をより低減できる。これによ
り、使用寿命も延び、長期使用でも安定した炊飯性能を
保持できる炊飯器を提供できる。なお、炊飯性能の確保
のためには、水温が高く、沸騰加熱行程における加熱量
が低減された場合でも、この加熱量により水温が60℃か
ら沸騰までの時間を10分以内にできることが必須条件に
なる。
【0042】また、炊飯器はいろいろな方法で使用され
得るが、保温状態からすぐに炊飯をした場合や、炊飯の
後すぐに再度炊飯した場合などは、炊飯初期において、
制御手段近傍は既に室温よりも高温になっている。これ
に対して、前述のように、炊飯器本体1の内部の温度が
所定温度以上の場合には沸騰までの加熱量を抑制する安
全機能により、制御手段が最初から高温になっている場
合には、この制御手段の発熱自体が抑制されるので、制
御手段の熱影響による故障を防止でき、その信頼性の低
下を防止できる。一方、切状態や予約炊飯のタイマー動
作中で制御手段の温度が室温に戻った後には、強い加熱
により炊飯を行うことができる。
【0043】さらに、沸騰加熱行程中の所定期間は必ず
共通の加熱量にしているので、鍋温度センサ11の異常検
出を安定して行うことができ、かつ、その共通の加熱量
を定格消費電力としているので、炊飯器本体1に表示の
とおりの適正な加熱により炊飯が行える炊飯器を提供で
きる。
【0044】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変
形実施が可能である。例えば、図2に示す炊飯器では、
鍋温度センサ11と基板温度センサ18との両方を設けてい
るが、沸騰加熱行程時の加熱量を制御するのに鍋温度セ
ンサの検出を利用するのならば、基板温度センサは必ず
しも必要ない。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明の炊飯器によれば、炊飯
開始時以前の鍋温度または炊飯器本体内部温度が所定温
度以上の場合に、沸騰加熱時の加熱量を抑制して炊飯を
行うので、強制冷却装置を設けることなく、また、炊飯
器本体側面に開口部を形成することなく過熱を防止で
き、かつ、良好な炊飯性能を確保できる。そして、強制
冷却装置や開口部が不要になることにより、静音化、構
成の簡素化、安全性の向上および長期信頼性の向上など
の利点も得られる。
【0046】請求項2の発明の炊飯器によれば、炊飯開
始時以降沸騰加熱までの鍋温度または炊飯器本体内部温
度が所定温度以上の場合に、沸騰加熱時の加熱量を抑制
して炊飯を行うので、強制冷却装置を設けることなく、
また、炊飯器本体側面に開口部を形成することなく過熱
を防止でき、かつ、良好な炊飯性能を確保できる。そし
て、強制冷却装置や開口部が不要になることにより、静
音化、構成の簡素化、安全性の向上および長期信頼性の
向上などの利点も得られる。
【0047】請求項3の発明の炊飯器によれば、請求項
1または2の発明の効果に加えて、炊飯開始後、沸騰加
熱時の連続加熱時間が所定時間経過したら加熱量を抑制
して炊飯を行うので、良好な炊飯をより確実に保証でき
るとともに、温度検出手段の異常検出も確実にできる。
【0048】請求項4の発明の炊飯器によれば、請求項
1から3のいずれか1項の発明の効果に加えて、沸騰加
熱中の所定時間は、温度条件にかかわらず定格消費電力
で加熱を行うので、温度条件によらず、所期の性能どお
りの良好な炊飯を保証できるとともに、温度検出手段の
異常検出もより確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炊飯器の一実施例を示すもので、鍋加
熱のタイミングと鍋底温度の経時変化を示すグラフであ
る。
【図2】同上炊飯器全体の断面図である。
【符号の説明】
1 炊飯器本体 4 鍋 11 鍋温度センサ(温度検出手段) 12 加熱コイル(加熱手段) 16 制御手段を構成する加熱制御基板 18 基板温度センサ(温度検出手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯器本体と、この炊飯器本体内に設け
    られた鍋と、この鍋を加熱する加熱手段と、鍋温度また
    は炊飯器本体内部温度を検出する温度検出手段と、この
    温度検出手段の温度検出に応じて前記加熱手段を制御す
    る制御手段とを備えた炊飯器において、前記制御手段
    は、炊飯開始時以前の鍋温度または炊飯器本体内部温度
    が所定温度以上の場合に、沸騰加熱時の加熱量を抑制し
    て炊飯を行うように構成したことを特徴とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 炊飯器本体と、この炊飯器本体内に設け
    られた鍋と、この鍋を加熱する加熱手段と、鍋温度また
    は炊飯器本体内部温度を検出する温度検出手段と、この
    温度検出手段の温度検出に応じて前記加熱手段を制御す
    る制御手段とを備えた炊飯器において、前記制御手段
    は、炊飯開始時以降の鍋温度または炊飯器本体内部温度
    が所定温度以上の場合に、沸騰加熱時の加熱量を抑制し
    て炊飯を行うように構成したことを特徴とする炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、炊飯開始後、沸騰加熱
    時の連続加熱時間が所定時間経過したら加熱量を抑制し
    て炊飯を行うように構成したことを特徴とする請求項1
    または2記載の炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、沸騰加熱中の所定時間
    を所定温度条件にかかわらず定格消費電力で加熱を行う
    ように構成したことを特徴とする請求項1から3のいず
    れか1項に記載の炊飯器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013144030A (ja) * 2012-01-13 2013-07-25 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器、及び、炊飯方法
CN103784002A (zh) * 2014-03-08 2014-05-14 胡达广 自适应电饭煲

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