JPH10157280A - 記録材料 - Google Patents

記録材料

Info

Publication number
JPH10157280A
JPH10157280A JP8319710A JP31971096A JPH10157280A JP H10157280 A JPH10157280 A JP H10157280A JP 8319710 A JP8319710 A JP 8319710A JP 31971096 A JP31971096 A JP 31971096A JP H10157280 A JPH10157280 A JP H10157280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solvent
receiving layer
recording material
transparent
printed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8319710A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Ota
哲司 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kimoto Co Ltd
Original Assignee
Kimoto Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kimoto Co Ltd filed Critical Kimoto Co Ltd
Priority to JP8319710A priority Critical patent/JPH10157280A/ja
Publication of JPH10157280A publication Critical patent/JPH10157280A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェト印刷等により何度も繰り返して
印刷でき、多数回使用しても記録性能が劣化することの
ない記録材料を提供する。 【解決手段】 マット状または多孔質の表面を有し、溶
媒が存在しない場合は不透明であるが、溶媒を受容する
と透明になる溶媒受容層を有する記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録材料に関し、特に何
度も再利用可能なインクジェット印刷用記録材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータの普及により各種の
文書が電子化されており、さらに電子メール等の普及に
伴いCRT上のみで文書がやり取りされることも多くな
っている。
【0003】しかし電子化された文書も各種プリンター
により紙等の媒体に印刷されて利用されることも依然と
して多い。そしてプリンターで印刷する場合には試し刷
り等の目的で最初から保存を目的とせずに印刷される場
合も多く、紙等の記録材料の無駄が多量に発生している
のが実情である。
【0004】記録材料を何度も使用するために化学処理
により色が消失するインクを使用することも考えられる
が、そのような化学処理ではインク等の成分が記録材料
上に残留し、記録性能が次第に劣化してしまい好ましく
ない。
【0005】
【課題を解決するための手段】従って本発明は、最初か
ら保存を目的とせずに印刷される場合に、特にインクジ
ェト印刷により何度も繰り返して印刷でき、多数回使用
しても記録性能が劣化することのない記録材料を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は本発明の、
マット状または多孔質の表面を有し、溶媒が存在しない
場合は不透明であるが、溶媒を受容すると透明になる溶
媒受容層を有する記録材料により達成される。
【0007】本発明の記録材料の溶媒受容層は表面がマ
ット状にされているか、多孔質にされているため、通常
は不透明であるが、これに透明な溶媒をインクとしてイ
ンクジェット印刷により印字すると溶媒受容層の印字部
分はマット状表面の凹部あるいは多孔質の孔内に溶媒を
保持して透明となり、不透明な非印字部分に対して透明
な印字部分が認識できるようになる。即ち、溶媒で印字
された部分の表面受容層は溶媒と接触して屈折率が変化
し透明に見えるようになるものであり、例えばすりガラ
スが水に濡れると透明になるのと同様な機構によるもの
である。そして記録後の本発明の記録材料はその後放置
しておくと溶媒が蒸発し、印字部分は再び不透明とな
り、先の印刷による残留物はなく、先と同様な条件でイ
ンクジェット印刷による印刷が可能となる。
【0008】本発明の記録材料の一つの態様において
は、溶媒受容層の表面が中心線平均粗さが0.1〜3.
0μmのマット状にされている。
【0009】本発明の記録材料の別の態様においては、
溶媒受容層の表面が直径0.01〜5.0μmの連続孔
を有する多孔質構造を有する。
【0010】また別の本発明の記録材料の好ましい態様
は、溶媒受容層の下部に着色層を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録材料について
詳細に説明する。
【0012】本発明の記録材料はマット状または多孔質
の表面を有し、溶媒が存在しない場合は不透明である
が、溶媒を受容すると透明になる溶媒受容層を有する。
このような溶媒受容層は支持体の上に設けられてもよ
く、また上記のような表面の特徴を有する溶媒受容層自
体がインクジェット印刷に適するような厚さ、機械的強
度等の性質を備えているならば、支持体を使用すること
なく溶媒受容層自体を本発明の記録材料とすることもで
きる。
【0013】本発明の記録材料の溶媒受容層の表面をマ
ット状にするためには、例えば、溶媒受容層を、高分子
バインダーとその中に分散された顔料からなるものとす
ればよい。
【0014】溶媒受容層を構成する高分子バインダーと
しては、顔料の添加量や種類により疎水性樹脂でも本発
明の目的に使用できるが、好ましくは親水性で、かつ水
に溶けにくい樹脂を使用することが好ましい。このよう
な樹脂としては、例えばポリアミド、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリ
ビニルピリジリウムハライド、メラミン樹脂、ポリウレ
タン、セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポ
リエステル、アクリル樹脂、ポリアクリル酸ナトリウム
等の親水性合成高分子やゼラチン、でんぷん、セルロー
ス、カゼイン、キチン、キトサン等の親水性天然高分
子、ポリエチレンオキサイドやその共重合体等の高吸収
性樹脂が挙げられる。このような高分子バインダーは透
明であることが必要である。
【0015】このような高分子バインダー中に分散され
る顔料としては、親水性のものが好ましく、多孔質の顔
料であってもよい。このような顔料としては、シリカ
(非結晶性シリカ)、クレー、タルク、ケイソウ土、炭
酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、珪酸ア
ルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、合成ゼオライト、
アルミナ、スメクタイト等の公知の無機顔料、並びにポ
リアミド、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレンイミン、ポリビニルピリジリウムハラ
イド、メラミン樹脂、ポリウレタン、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエステ
ル、アクリル樹脂等からなる有機樹脂微粒子を用いるこ
とができ、これらの顔料は単独で、あるいは2種以上混
合して用いることができる。
【0016】これらの顔料自体は、前記のように溶媒受
容層に溶媒インクを適用したときとしていないときとの
間で外観の相違(即ち透明と不透明)が生じることを妨
げないものである。
【0017】顔料の添加量は、通常、高分子バインダー
100重量部に対して5〜200重量部程度である。添
加量が200重量部を超えると、樹脂のバインディング
能力が不十分になってしまい好ましくない。5重量部未
満ではマット化効果が十分に得られない。
【0018】顔料の平均粒子径は上記のような効果が得
られる限り特に限定されないが、好ましくは0.1〜
3.0μm、より好ましくは1.0〜2.0μm程度の
範囲にあるものとする。
【0019】このように高分子バインダーとその中に分
散される顔料から構成される溶媒受容層の厚さも同様に
特に限定されないが、通常1〜30μm程度、好適には
1〜20μm程度である。30μmを超えると、溶媒受
容層が透明溶媒を受容しても透明になりにくく、印字部
が視認しにくくなる。一方1μm未満であると印字部に
おける溶媒の受容が不十分となり、溶媒が印字部周囲に
滲み、印字部が潰れやすくなる。
【0020】上記のような高分子バインダーと顔料から
形成される溶媒受容層は、顔料の他、レベリング剤、紫
外線吸収剤、酸化防止剤等の添加剤を含んでいてもよ
い。
【0021】上記のような溶媒受容層は、上述の樹脂を
単独或いは混合した物及び必要な添加剤を適当な溶剤に
溶解または分散させて塗工液を調整し、例えばロールコ
ーティング法、バーコーティング法、エアナイフコーテ
ィング法、スプレーコーティング法など公知の方法によ
り支持体上に塗布し、乾燥して製造することができる。
溶剤としては、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、メチレングリコールモノメチルエーテル、エチルア
ルコール、メチルアルコール、イソプロピルアルコール
等の有機溶剤や水を用いる。
【0022】また本発明の記録材料の表面のマット状の
溶媒受容層は、上記のようにバインダーと顔料とを含む
塗工液を塗布して形成するのではなく、プラスチックシ
ートの表面をサンドブラスト法、ケミカルマット法等の
公知のマット化法によりマット状にして形成してもよ
い。
【0023】あるいは、プラスチックシートをその樹脂
に対する良溶媒(その樹脂をよく溶解する溶媒)である
第1の溶媒に浸漬し、その後プラスチックシートを前記
良溶媒と相溶性のプラスチックシート樹脂に対する貧溶
媒(その樹脂を殆どあるいは実質的に溶解しない溶媒)
である第2の溶媒に浸漬することにより、プラスチック
シート表面に微小な節理(亀裂)を形成してマット状に
してもよい。このような節理は、良溶媒によりプラスチ
ックシートの表面が膨張し、貧溶媒により急激に収縮さ
れることにより形成される。このようなプラスチックシ
ート表面の微小な節理の形成方法は、例えば特開平4−
113835号等に開示されている。
【0024】溶媒可溶性樹脂に対する貧溶媒としては、
脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、テルペン系炭化水素
等炭化水素系溶剤、ハロゲン化炭化水素類、アルコール
類等が挙げられる。また溶媒可溶性樹脂に対する良溶媒
としては、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸エチ
レングリコールモノメチルエーテル等のエステル類等が
挙げられ、あるいは樹脂によっては、芳香族炭化水素、
アルコール類が該当する。水溶性樹脂を用いる場合に
は、溶媒可溶性樹脂に対する貧溶媒が良溶媒となり、良
溶媒が貧溶媒となる。
【0025】上記のようにして形成されたマット状の溶
媒受容層は好ましくは0.1〜3.0μm、より好まし
くは0.2〜2.0μmの中心線平均粗さ(JIS−B
0601、Ra)を有する。平均粗さが小さすぎると溶
媒受容層が透明に近くなり、印字部と非印字部を区別し
にくくなる。また大きすぎると溶媒を受容しても透明に
なりにくく、耐久性も低下し、プリンタ中での搬送性も
悪くなる。
【0026】また本発明の記録材料の溶媒受容層は、多
孔質構造の表面を有し、孔により溶媒を受容し、透明に
なるものであってもよい。このような溶媒受容性を保持
するためには溶媒受容層の孔は溶媒受容層の表面に開放
しており、層の厚さ方向に連続した孔となっていなけれ
ばならない。このような孔が溶媒を受容するためには、
層を形成する樹脂の親水度や使用される溶媒の種類にも
よるが、通常は0.01〜5.0μm程度、好ましくは
1.0〜5.0μm程度の孔径を有する孔とする。
【0027】このような連続微細孔は、例えば溶媒受容
層を構成する樹脂を溶媒に溶解して塗布する際に、その
樹脂を良溶媒と貧溶媒とを混合した溶媒中に溶かし、塗
布して乾燥させることにより乾燥速度の差を利用して形
成することができる。この場合、乾燥温度、乾燥風量、
乾燥時間、良溶媒と貧溶媒との混合する比率等を変化さ
せることにより孔の直径を調整することができる。
【0028】上記のように良溶媒と貧溶媒との混合物を
樹脂溶剤として使用すると、比較的低沸点の良溶媒が先
に蒸発する。良溶媒の蒸発の進行に伴い、塗工液中の樹
脂相と残存する貧溶媒相とが相分離し、樹脂はゲル化
し、他方貧溶媒は該樹脂中に分散した粒子の形態をとる
ようになる。そしてさらに乾燥が進むとこの粒子形態の
高沸点貧溶媒の蒸発が進行し、微細孔が形成されるもの
である。
【0029】このような微細孔の形成のための乾燥は一
工程で行ってもよく、あるいは先ず低温乾燥を行い、低
沸点の良溶媒のみの蒸発を実質的に完了させ、次いで高
温乾燥により残存貧溶媒の蒸発を行う二段階乾燥を行っ
てもよい。乾燥条件は、使用する樹脂、良溶媒および貧
溶媒の種類、所望の細孔径等により異なるが、一般に一
段階乾燥の場合には50〜120℃で1〜10分間、二
段階乾燥の場合には最初に低温乾燥を50〜90℃で1
〜10分間、高温乾燥を90〜120℃で1〜3分間行
うことが好ましい。また、二段階乾燥における低温乾燥
は無風条件下で行うことが好ましい。
【0030】このように微細孔を形成する場合の溶媒受
容層を形成するための樹脂としては、ニトロセルロース
樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル/
酢酸ビニル共重合体樹脂、アセタール樹脂、ウレタン樹
脂、スチレン/アクリル酸共重合体樹脂等が用いられ
る。
【0031】上記樹脂に対する貧溶媒及び良溶媒は、上
記に挙げたものから選択できる。
【0032】溶媒混合物は樹脂1重量部に対して1〜1
00重量部程度の量で使用され、溶媒混合物中、貧溶媒
は一般に10〜90重量%、好ましくは20〜80重量
%程度使用する。上記良溶媒および貧溶媒は、塗工液の
安定な分散の観点から、相互に溶解性がある良溶媒と貧
溶媒との組み合わせを用いることが好ましい。
【0033】また、多孔質の層は、直径約5μm〜10
0μmの目の粗い開放孔を有する塗膜、いわゆるブラッ
シング膜であってもよい。ブラッシング膜は、樹脂溶液
を塗布後、60〜80%程度の湿度雰囲気中で乾燥させ
ることにより形成することができ、通常、表層より気泡
が5個前後連続した連続気泡となる。
【0034】このような連続気泡を有する多孔質の溶媒
受容層を構成する樹脂も、前記の顔料を含む溶媒受容層
の高分子バインダーと同様に親水性のものであることが
好ましく、前記の顔料を含む溶媒受容層の高分子バイン
ダーの例として挙げた樹脂を好ましく使用できる。
【0035】また公知の方法により、プラスチック発泡
体を形成するために使用される発泡剤を含む樹脂塗工液
を塗布し、発泡させることにより微細孔を形成すること
もできる。
【0036】上記のような多孔質の溶媒受容層の形成
は、上記のような特定の条件以外は、上記の高分子バイ
ンダーと顔料からなる溶媒受容層と同様の塗工方法を用
いて形成することができる。
【0037】上記のような多孔質表面を有する溶媒受容
層も、レベリング剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の添
加剤を含んでいてもよい。
【0038】尚、前記のように高分子バインダーと顔料
からなる溶媒受容層を形成する場合、顔料の粒径や高分
子バインダーに対する添加量を調整することにより、表
面がマット状であり、かつ多孔質である溶媒受容層を形
成することもできる。このような溶媒受容層は、マット
状表面の凹部と多孔内に溶媒が保持されることにより透
明となる。またそれ自体が多孔質の顔料を用いることに
より、マット状の表面と顔料の多孔との存在により溶媒
が存在しないときに不透明な状態にある溶媒受容層を形
成することもできる。このような溶媒受容層はマット状
表面の凹部と顔料の多孔内に溶媒が保持されることによ
り透明となる。
【0039】本発明の記録材料の溶媒受容層を支持する
ために支持体を使用する場合は、この目的を達成するこ
とができる材料であれば特に限定されることなく任意の
材料からなるものを使用することができる。
【0040】例えば、ポリエステル、ポリエーテルスル
ホン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ(メタ)アクリレート、ポリアミド、ポリ塩化
ビニル、アセチルセルロース、及びこれらのポリマーを
構成するモノマーと共重合可能なモノマーとのコポリマ
ー等の材料からなるプラスチックフィルムまたはシー
ト、紙、ガラス板、金属シート、紙を前記のような材料
のシートに積層したもの等からなるものとすることがで
きる。耐熱性、機械的強度、寸法安定性、コスト等の点
からポリエステルのフィルムあるいはシートが好まし
い。
【0041】支持体の厚さは特に限定されず、記録材料
がインクジェット印刷に必要な十分な機械的強度や厚さ
を有するようになるものであればよく、また材料によっ
ても変化するが、上記のような材料を使用した場合、通
常は20μm〜100μm、好ましくは20μm〜50
μm程度である。
【0042】さらに本発明の記録材料においては、溶媒
受容層の下部に着色層を設けてもよい。即ち、溶媒受容
層を支持体上に設けた場合は支持体の溶媒受容層を設け
たのとは反対の面上あるいは溶媒受容層と支持体の間に
着色層を設けることができる。また支持体を使用してい
ない場合は溶媒受容層の印刷面の反対側に着色層を設け
ることができる。このような着色層を設けることによ
り、溶媒受容層が溶媒を受容して透明になったときにこ
の着色層が溶媒受容層及び支持体を通して視認でき、不
透明の(通常は白濁した)非印字部の溶媒受容層と着色
層の色彩のコントラストにより印字部がより明確に認識
されるようにすることができる。
【0043】このような着色層は、上記の支持体に適当
なものとして挙げたような材料を使用し、それらに顔
料、染料等を配合したもの、あるいはその上に顔料、染
料等を含む塗料を塗布したもの等からなるものとするこ
とができる。このような着色層は、接着剤を使用する
か、あるいは熱圧着する等の公知の方法で支持体等に積
層することができる。
【0044】着色層の厚さも特に制限されるものではな
く、上記のような厚さの支持体を使用した場合は、1〜
30μm程度、より好ましくは5〜20μm程度の厚さ
とすることができる。
【0045】また、上記の支持体は着色層を兼ねたもの
とすることもできる。この場合は、支持体自体に所望の
色彩が得られるように顔料、染料等を配合したもの、あ
るいはその上に顔料、染料等を含む塗料を塗布したもの
等からなるものとすることができる。
【0046】上記のようにして得られた本発明の記録材
料には、溶媒受容層を印字面として通常のインクジェッ
トプリンタにより印刷することができる。但し、記録材
料を何度も使用できるように、実質的に揮発可能な溶媒
のみからなるインクを用いて印刷を行う。このような揮
発可能な溶媒としては、例えば、水、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、グリセリン等のようなアルコー
ル、エチレングリコールのようなグリコール等が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。また、イン
クとして使用する溶媒には防腐剤、防黴剤等の添加剤を
添加してもよいが、溶媒が蒸発しても溶媒受容層に残留
するような添加剤は徐々に本発明の記録材料の記録性能
を低下させるので、あまり多量に添加することは好まし
くない。
【0047】このような溶媒をインクとしてインクジェ
ット印刷することにより、本発明の記録材料の溶媒受容
層の印字部は透明となって周囲の不透明な非印字部と区
別でき、印字状態を確認することができる。そして印字
後の本発明の記録材料は、使用した溶媒の種類や周囲温
度等の条件に依存する速度で溶媒が速やかに乾燥するこ
とにより印刷前と同じ不透明な状態に戻り、再び同様の
インクジェット印刷を行うことができる。
【0048】尚、上記溶媒にセロソルブ、アノン等の揮
発速度の遅い溶剤を少量加えることにより、印字部の保
存時間を適宜調整することも可能である。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明す
る。
【0050】実施例1 厚さ100μmの透明ポリエステルフィルムを用い、こ
の片面に下記処方の溶媒受容層用塗工液をメイヤーバー
で塗布した後、乾燥機において60℃で5分間乾燥さ
せ、膜厚が6μmで平均直径2μmの開放孔を有する多
孔質の層を形成して本発明の記録材料を得た。溶媒受容
層表面は白濁した外観を有していた。 溶媒受容層用塗工液 ニトロセルロース 10重量部 (旭化成工業株式会社製、HIG1/2) アセトン 67.5重量部 キシレン 22.5重量部 得られた記録材料の溶媒受容層に、インクジェットプリ
ンター(セイコーエプソン社製、マッハジェット500C)
で水をインクとして使用して印字を行い、印刷物を得
た。印字部は透明になり、溶媒が非印字部に滲むことも
なく、印字部は白濁した非印字部と明確に区別でき、印
刷状態が確認できた。印字部は指先で擦っても滲むこと
はなかった。
【0051】印刷後の上記の記録材料を30分程度室温
に放置すると記録材料上の水は実質的に全て蒸発してお
り、再度印刷に使用できる状態になっていた。
【0052】実施例2 厚さ75μmの透明ポリエステルフィルムの片面に下記
処方の溶媒受容層用塗工液をメイヤーバーで塗布し、6
0℃で10分間乾燥させ、膜厚が8μmで平均直径0.
8μmの開放孔を有する多孔質表面の溶媒受容層を形成
して本発明の記録材料を得た。溶媒受容層表面は白濁し
た外観を有していた。 溶媒受容層用塗工液 塩化ビニル/酢酸ビニル樹脂 10重量部 (日本ゼオン社製、400×150S) メチルエチルケトン 65重量部 n−ブタノール 35重量部 得られた記録材料に、実施例1と同様にして印字を行っ
た。印字部は透明になり、溶媒が非印字部に滲むことも
なく、印字部は白濁した非印字部と明確に区別でき、印
刷状態が確認できた。印字部は指先で擦っても滲むこと
はなかった。
【0053】印刷後の上記の記録材料を30分程度室温
に放置すると記録材料上の水は実質的に全て蒸発してお
り、再度印刷に使用できる状態になっていた。
【0054】実施例3 厚さ75μmのポリエステルフィルムの片面に下記処方
の溶媒受容層用塗工液をメイヤーバーで塗布し、湿度を
80%に保った乾燥機で60℃で10分間乾燥させ、膜
厚が50μmで気泡の径が約30μmのブラッシング溶
媒受容層を有する本発明の記録材料を得た。溶媒受容層
表面は白濁した外観を有していた。 溶媒受容層用塗工液 スチレン・アクリル樹脂 5重量部 (BASF社製、EMUパウダー) エタノール 50重量部 アセトン 45重量部 得られた記録材料に、実施例1と同様にして印字を行っ
た。印字部は透明になり、溶媒が非印字部に滲むことも
なく、印字部は白濁した非印字部と明確に区別でき、印
刷状態が確認できた。印字部は指先で擦っても滲むこと
はなかった。
【0055】印刷後の上記の記録材料を30分程度室温
に放置すると記録材料上の水は実質的に全て蒸発してお
り、再度印刷に使用できる状態になっていた。
【0056】実施例4 厚さ75μmの透明ポリエステルフィルムの片面に下記
処方の溶媒受容層用塗工液をメイヤーバーで塗布し、1
00℃で3分間乾燥させ、膜厚が10μmでRaが1.
5μmのマット状表面の溶媒受容層を形成して本発明の
記録材料を得た。溶媒受容層表面は白濁した外観を有し
ていた。 溶媒受容層用塗工液 ポリビニルピロリドン 10重量部 (I.S.P.社製、K−90) 多孔質シリカ 5重量部 (水澤化学工業社製、ミズカシルP78F) メタノール 135重量部 得られた記録材料に、実施例1と同様にして印字を行っ
た。印字部は透明になり、溶媒が非印字部に滲むことも
なく、印字部は白濁した非印字部と明確に区別でき、印
刷状態が確認できた。印字部は指先で擦っても滲むこと
はなかった。
【0057】印刷後の上記の記録材料を30分程度室温
に放置すると記録材料上の水は実質的に全て蒸発してお
り、再度印刷に使用できる状態になっていた。
【0058】実施例5 実施例1で製造した記録材料の溶媒受容層側とは反対側
のポリエステルフィルム表面に下記処方の着色層用塗工
液をメイヤーバーで塗布し、90℃で3分間乾燥させて
多孔質表面の溶媒受容層と裏面に厚さ5μmの着色層を
有する本発明の記録材料を得た。溶媒受容層表面は白濁
した外観を有していた。 着色層用塗工液 ポリエステル樹脂 10重量部 (東洋紡績社製、バイロン#200) 着色剤 5重量部 (ANP−C−903ブラック) メチルエチルケトン 50重量部 トルエン 50重量部 得られた記録材料に、実施例1と同様にして印字を行っ
た。印字部は透明になって着色層の黒色が認識できるよ
うになり、白濁した非印字部と明確に区別できた。印字
部は指先で擦っても滲むことはなかった。
【0059】印刷後の上記の記録材料を30分程度室温
に放置すると記録材料上の水は実質的に全て蒸発してお
り、再度印刷に使用できる状態になっていた。
【0060】実施例6 厚さ100μmの透明ポリエステルフィルムの片面に、
実施例5と同様の着色層を設けた。さらにその着色層の
上に実施例1と同様の多孔質溶媒受容層を形成し、ポリ
エステルフィルムの片上面に着色層、溶媒受容層をこの
順に有する本発明の記録材料を得た。溶媒受容層の表面
は白濁した外観を有していた。
【0061】この記録材料に実施例1と同様に印字を行
ったところ、印字部は透明になって着色層の黒色が認識
できるようになり、白濁した非印字部と明確に区別でき
た。印字部は指先で擦っても滲むことはなかった。
【0062】印刷後の上記の記録材料を30分程度室温
に放置すると記録材料上の水は実質的に全て蒸発してお
り、再度印刷に使用できる状態になっていた。
【0063】実施例7 市販の黒色顔料練込ポリエステルフィルム(ICI社
製、メリネックス427)の片面に実施例1と同様の多
孔質溶媒受容層を形成し、本発明の記録材料を得た。溶
媒受容層の表面は白濁した外観を有していた。
【0064】この記録材料に実施例1と同様に印字を行
ったところ、印字部は透明になってポリエステルフィル
ムの黒色が認識できるようになり、白濁した非印字部と
明確に区別できた。印字部は指先で擦っても滲むことは
なかった。
【0065】印刷後の上記の記録材料を30分程度室温
に放置すると記録材料上の水は実質的に全て蒸発してお
り、再度印刷に使用できる状態になっていた。
【0066】実施例8 厚さ100μmの透明ポリエステルフィルムを用い、こ
の片面に下記処方の溶媒受容層用塗工液をメイヤーバー
で塗布した後、乾燥機にて60℃で5分間乾燥させ、膜
厚が5μmで平均直径0.8μmの開放孔を有する多孔
質表面の溶媒受容層を形成して本発明の記録材料を得
た。溶媒受容層表面は白濁した外観を有していた。 溶媒受容層用塗工液 アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール(日本合成
化学工業社製、ゴーセファイマーLL02)10重量部 メタノール 30重量部 酢酸ブチル 70重量部 得られた記録材料の溶媒受容層に、インクジェットプリ
ンター(セイコーエプソン社製、マッハジェット500C)
でメタノールをインクとして使用して印字を行い、印刷
物を得た。印字部は透明になり、溶媒が非印字部に滲む
こともなく、印字部は白濁した非印字部と明確に区別で
き、印刷状態が確認できた。印字部は指先で擦っても滲
むことはなかった。
【0067】印刷後の上記の記録材料を15分程度室温
に放置すると記録材料上のメタノールは実質的に全て揮
発しており、再度印刷に使用できる状態になっていた。
【0068】
【発明の効果】上記の結果から判る通り、本発明の記録
材料はインクジェト印刷により何度も繰り返して印刷す
ることができ、印刷状態を確認することができる。従っ
て、紙等の使い捨ての記録材料の使用を大幅に節減する
ことができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マット状または多孔質の表面を有し、溶
    媒が存在しない場合は不透明であるが、溶媒を受容する
    と透明になる溶媒受容層を有する記録材料。
  2. 【請求項2】 溶媒受容層の表面が中心線平均粗さが
    0.1〜3.0μmのマット状である請求項1に記載の
    記録材料。
  3. 【請求項3】 溶媒受容層の表面が直径0.01〜5.
    0μmの連続孔を有する多孔質構造を有する請求項1に
    記載の記録材料。
  4. 【請求項4】 溶媒受容層の下部に着色層を有する請求
    項1に記載の記録材料。
JP8319710A 1996-11-29 1996-11-29 記録材料 Pending JPH10157280A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8319710A JPH10157280A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 記録材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8319710A JPH10157280A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 記録材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10157280A true JPH10157280A (ja) 1998-06-16

Family

ID=18113322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8319710A Pending JPH10157280A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 記録材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10157280A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6723383B2 (en) * 2000-03-20 2004-04-20 Sri International Preparation of images on a substrate surface utilizing an opaque coating composition that becomes transparent upon printing
JP2007116103A (ja) * 2005-09-20 2007-05-10 Kimoto & Co Ltd 基板およびそれを用いた電気回路の製造方法
US7771816B2 (en) 2006-12-07 2010-08-10 Agfa-Gevaert Nv Information carrier precursor and information carrier produced therewith
US7939124B2 (en) 2006-12-07 2011-05-10 Agfa-Gevaert, N.V. Method of producing an information carrier
JP2018188417A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 株式会社Screenホールディングス 固体製剤の潜像印刷物及びその撮像方法
JP2018188416A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 株式会社Screenホールディングス 固体製剤の潜像印刷物及びその撮像方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6723383B2 (en) * 2000-03-20 2004-04-20 Sri International Preparation of images on a substrate surface utilizing an opaque coating composition that becomes transparent upon printing
US7285320B2 (en) 2000-03-20 2007-10-23 Sri International Preparation of images on a substrate surface utilizing an opaque coating composition that becomes transparent upon printing
JP2007116103A (ja) * 2005-09-20 2007-05-10 Kimoto & Co Ltd 基板およびそれを用いた電気回路の製造方法
US7771816B2 (en) 2006-12-07 2010-08-10 Agfa-Gevaert Nv Information carrier precursor and information carrier produced therewith
US7927689B2 (en) 2006-12-07 2011-04-19 Agfa-Gavaert N.V. Information carrier precursor and information carrier produced therewith
US7939124B2 (en) 2006-12-07 2011-05-10 Agfa-Gevaert, N.V. Method of producing an information carrier
US8071201B2 (en) 2006-12-07 2011-12-06 Agfa-Gevaert N.V. Information carrier precursor and information carrier produced therewith
JP2018188417A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 株式会社Screenホールディングス 固体製剤の潜像印刷物及びその撮像方法
JP2018188416A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 株式会社Screenホールディングス 固体製剤の潜像印刷物及びその撮像方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100397777B1 (ko) 잉크수용성시이트
EP0938979B1 (en) Ink jet recording medium
US20020037395A1 (en) Ink jet recording medium
WO1999021703A1 (en) Printing medium comprised of porous medium
EP1861258A2 (en) Ink-jet media having supporting intermediate coatings and microporous top coatings
US7045199B2 (en) Drawable and writable photo album
JPS6174879A (ja) インクジエツト記録用シ−ト
EP1613482B1 (en) Inkjet recording element comprising particles and polymers
JPH10157280A (ja) 記録材料
US20030016280A1 (en) Ink-receptive composition
JP3770926B2 (ja) 表示方法
US7087275B2 (en) Ink jet recording media and method for their preparation
JP3911177B2 (ja) インクジェット記録材料
JP4010595B2 (ja) 記録材料の再利用方法
JP4414031B2 (ja) 積層体
JPS62282967A (ja) 被記録材
JP3722471B2 (ja) 水性インクジェット印刷用シートとその製造方法
JPH04320877A (ja) 記録用シート、記録物および塗工液
JP4399120B2 (ja) インクジェット用記録材料及びそれを用いた画像記録体
JPH08207433A (ja) インクジェット記録方法
KR100330248B1 (ko) 수성잉크흡착층을가진제도용필름의코팅조성물
JPH1199739A (ja) インクジェット記録シート
JPS62222886A (ja) 被記録材
JP2003305947A (ja) インクジェット記録用シート
JP2003335055A (ja) インクジェット記録用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060404

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061017