JPH10158331A - 糖含有ポリマー及びその製造方法と活性酸素発生剤 - Google Patents
糖含有ポリマー及びその製造方法と活性酸素発生剤Info
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- JPH10158331A JPH10158331A JP22008897A JP22008897A JPH10158331A JP H10158331 A JPH10158331 A JP H10158331A JP 22008897 A JP22008897 A JP 22008897A JP 22008897 A JP22008897 A JP 22008897A JP H10158331 A JPH10158331 A JP H10158331A
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Abstract
個の炭素鎖を介して糖残基が結合した構造の糖含有ポリ
マー及びその製造方法と還元糖含有ポリマーからなる活
性酸素発生剤を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、S(OH)q-1は糖骨格Sとそれに結合するq個
の水酸基からなる糖化合物から1個の水酸基を除いた1
価の糖残基を示し、Rはアルキレン基を示す)で表され
る繰返し構造単位を有する糖含有ポリマー及びその製造
方法。前記一般式(1)において、S(OH)q-1が1価
の還元糖残基を示す還元糖含有ポリマーからなる活性酸
素発生剤。
Description
その製造方法と活性酸素発生剤に関するものである。
スクロースアクリレートモノマーを重合させることによ
り糖ベースの高分子が得られることが報告されている
〔Macromolecules,vol.24,p3
462−3463(1991)〕。このような糖含有ポ
リマーにおいては、糖と主鎖との間のスペーサー部分
(−OCO−)が短いために、糖本来の機能を十分に発
現させることが困難になる。一方、これまでに、還元糖
には活性酸素生成作用があり、その還元糖から発生した
活性酸素によりウィルスが不活化されることが報告され
ている[蛋白質核酸酵素、33,3116−3126
(1988)]。さらに、活性酸素を生成する還元糖の
分岐(側鎖)を有する糖含有ポリマーとしては、グルコ
ースの3位にスペーサーを介してポリスチレン主鎖と結
合した合成高分子が報告されており、しかも、高分子化
することにより元のモノマーよりもその活性酸素生成作
用が高くなることが報告されている[有機合成化学4
2,523−535(1984)]。しかし、このよう
な糖含有ポリマーにおいては、1,2,−4,6−ジイ
ソプロピリデングルコースを原料に用いて化学合成して
いるため、3位置換のしかもグルコース誘導体のみしか
合成することができない。従って、グルコース以外の還
元糖の分岐を有するポリマーは得られていない。また、
主鎖もポリスチレンであるため、生分解性を有していな
い。グルコースは還元糖の中でもその活性酸素生成能は
低いことが知られている。従って、グルコースに比べて
活性酸素生成能の強い糖の分岐を有する高分子量のポリ
マー合成することにより、さらにその活性酸素生成能を
十分に発揮しうることが期待されている。
アルコールに対して少なくとも3個の炭素鎖を介して糖
残基が結合した構造の糖含有ポリマー及びその製造方法
と還元糖含有ポリマーからなる活性酸素発生剤を提供す
ることをその課題とする。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、下記一般式(1)
の水酸基からなる糖化合物から1個の水酸基を除いた1
価の糖残基を示し、Rはアルキレン基を示す)で表され
る繰返し構造単位を有する糖含有ポリマーが提供され
る。また、本発明によれば、前記糖含有ポリマーにおい
て、その分子中に下記一般式(2)で表される連結構造
を有する糖含有ポリマーが提供される。
の水酸基からなる糖化合物から1個の水酸基を除いた1
価の糖残基を示し、Rはアルキレン基を示す)で表され
る基を示し、Z2は、下記一般式(4)
の水酸基からなる糖化合物から2個の水酸基を除いた2
価の糖残基を示し、Rはアルキレン基を示す)さらに、
本発明によれば、前記糖含有ポリマーの製造方法が提供
される。さらにまた、本発明によれば、下記一般式
(6)
の水酸基からなる糖化合物から2個の水酸基を除いた2
価の糖残基を示し、Rはアルキレン基を示す)で表され
る重合性糖エステルを添加し、共重合反応させることを
特徴とする前記糖含有ポリマーの製造方法が提供され
る。さらにまた、本発明によれば、下記一般式(7)
q個の水酸基からなる還元糖化合物から1個の水酸基を
除いた1価の還元糖残基を示し、Rはアルキレン基を示
す)で表される繰返し構造単位を有する糖含有ポリマー
を製造する方法において、下記一般式(8)
q個の水酸基からなる還元糖化合物から1個の水酸基を
除いた1価の還元糖残基を示し、Rはアルキレン基を示
す)で表される重合性糖エステルを2価鉄塩と過酸化水
素の存在下又は過酸化水素のみの存在下で重合反応させ
ることを特徴とする糖含有ポリマーの製造方法が提供さ
れる。さらにまた、本発明によれば、下記一般式(9)
q個の水酸基からなる還元糖化合物から2個の水酸基を
除いた2価の還元糖残基を示し、Rはアルキレン基を示
す)で表される重合性糖エステルを添加し、共重合反応
させることを特徴とする前記糖含有ポリマーの製造方法
が提供される。さらにまた、本発明によれば、下記一般
式(7)
q個の水酸基からなる還元糖化合物から1個の水酸基を
除いた1価の還元糖残基を示し、Rはアルキレン基を示
す)で表される繰返し構造単位を有する糖含有ポリマー
からなる活性酸素発生剤が提供される。さらにまた、本
発明によれば、その分子中に下記一般式(10)で表さ
れる連結構造を有する前記糖含有ポリマーからなる活性
酸素発生剤が提供される。
q個の水酸基からなる還元糖化合物から1個の水酸基を
除いた1価の還元糖残基を示し、Rはアルキレン基を示
す)で表される基を示し、X2は、下記一般式(12)
q個の水酸基からなる還元糖化合物から2個の水酸基を
除いた2価の還元糖残基を示し、Rはアルキレン基を示
す)で表される基を示す〕
糖、少糖、多糖及び多糖の加水分解生成物等の天然糖及
び合成糖が包含される。これらの糖化合物は、下記一般
式(13)で表すことができる。
の数を示す) 単糖としては、グルコース、フルクトース、マンノー
ス、ガラクトース等が挙げられる。少糖としては、スク
ロース、マルトース、セロビオース、ラクトース、ラフ
ィノース等が挙げられる。多糖としては、デンプン、セ
ルロース、キチン、キトサン、マンナン、プルラン、カ
ードラン等が挙げられる。多糖の加水分解物としては、
酵素あるいは酸等で加水分解された前記多糖の加水分解
物が挙げられる。また、糖化合物は炭素数8〜22の高
級脂肪酸とのエステル化物であってもよい。
繰返し構造単位を有する糖含有ポリマーを製造するに
は、下記一般式(5)
の水酸基からなる糖化合物から1個の水酸基を除いた1
価の糖残基を示し、Rはアルキレン基を示す)で表され
る重合性糖エステルを重合開始剤の存在下で重合反応さ
せる。この場合の反応式は次式で表される。
均重合度を示す)
化合物の他、レドックス重合開始剤、特にフェントン試
薬を用いることができる。本発明の場合、過酸化水素単
独でも重合開始剤として用いることができる。前記有機
過酸化物やアゾ化合物としては、ビニル化合物の重合に
慣用のもの、例えば、過酸化ベンゾイル、2,2′−ア
ゾイソブチロニトリル等が用いられる。その使用量は、
重合性糖エステル1当量あたり、0.01〜2当量、好
ましくは0.1〜1当量である。有機過酸化物やアゾ化
合物を重合開始剤として用いて重合反応を行う場合、そ
の反応温度は、0〜200℃、好ましくは30〜60℃
である。また、その重合反応は、反応溶媒の存在下で実
施することができ、その反応溶媒としては、例えば、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサ
ン等の極性有機溶剤が用いられる。反応溶媒を用いる場
合、反応溶媒中の重合性糖エステル濃度は1〜90重量
%、好ましくは20〜50重量%である。
剤との組合せからなるものである。過酸化物としては、
過酸化水素、過酸化ベンゾイル、クメンヒドロベルオキ
シド等が挙げられる。還元剤としては、2価鉄塩(塩化
鉄、硫酸鉄等)や、クロムイオン、亜硫酸塩、ヒドロキ
シルアミン、ヒドラジン等が挙げられる。レドックス系
重合開始剤において、その過酸化物の使用量は、重合性
糖エステルに対し、0.0001〜001重量%、好ま
しくは0.0005〜0.005重量%であり、還元剤
の使用量は、重合性糖エステルに対し、0.01〜1重
量%、好ましくは0.05〜0.5重量%である。レド
ックス系重合開始剤を用いて重合反応する場合、その反
応温度は0〜100℃、好ましくは10〜40℃であ
る。また、この場合の重合反応は反応溶媒の存在下で行
うことができ、その反応溶媒としては、例えば、水、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、水含有有
機溶剤等が挙げられる。反応溶媒中の重合性糖エステル
濃度は1〜90重量%、好ましくは10〜40重量%で
ある。本発明においては、重合開始剤として、フェント
ン試薬又は過酸化水素を好ましく用いることができる。
このような重合開始剤を用いる場合には、特別の連結剤
を用いることなく、数平均分子量が2万以上の高分子量
糖含有ポリマーを得ることができる。
線状構造を有し、その数平均分子量は、1000以上、
通常2000以上であり、その上限は100万〜200
万程度である。この糖含有ポリマーは、親水性に富むと
ともに、すぐれた生分解性を有する。前記重合性糖エス
テルを重合する場合、必要に応じ、他の共反応体を適量
添加し、共重合させることができる。このような共反応
体としては、例えば、アクリル酸メチル、メタクリル酸
メチル、アクリルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビニ
ル、2−メチレン−1,3,6−トリオキソカン等が挙
げられる。
合性糖エステルを重合反応させるに際し、下記一般式
(6)で表される重合性糖エステルを添加し、共重合反
応させることができる。
合は、通常、得られるポリマー中に含まれる前記一般式
(5)の重合性糖エステル100モル当り、0.05〜
10モル、好ましくは0.1〜4モルの割合である。前
記一般式(6)の重合性糖エステルの割合が前記範囲を
超えるようになると、得られるポリマーが、硬質のゲル
状を示す。このようにして得られるポリマーは、前記一
般式(2)の連結構造を有し、高分子量化されたもので
あり、高められた融解温度及び機械的強度を有する。
合性糖エステルは、下記一般式(14)
の数を示す)で表わされる糖化合物と、下記一般式(1
5)
ジカルボン酸ジビニルエステルとを加水分解酵素の存在
下で反応させることによって製造することができる。前
記一般式(15)において、そのアルキレン基Rとして
は、炭素数1以上のアルキレン基、好ましくは炭素数2
〜8のアルキレン基が挙げられる。脂肪族ジカルボン酸
ジビニルエステルとしては、マロン酸、コハク酸、グル
タル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、ノナンジカルボン酸、ドデカンジ
カルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸から誘導されるもの
を挙げることができる。前記反応で用いる加水分解酵素
としては、従来公知のもの、例えば、ストレプトマイセ
ス属由来のプロテアーゼ、バチルス属由来のプロテアー
ゼ等の各種プロテアーゼを挙げることができる。酵素は
粉末状で用いるのが好ましく、液状の酵素は凍結乾燥で
粉末状にした後に用いるのがよい。
るには、糖化合物と脂肪族ジカルボン酸ジビニルエステ
ルを、反応溶媒中において、酵素の存在下で反応させ
る。この場合の反応は次式で表わされる。
℃で行われる。反応溶媒としては、反応原料に対して相
溶性を示し、反応条件下で液状を示すものであれば任意
のものを用いることができる。このようなものとして
は、例えば、ジメチルホルムアミド、ピリジン、ジメチ
ルスルホキシド等の有機溶媒が挙げられる。反応溶媒中
の糖化合物の濃度は1〜20重量%、好ましくは2〜1
0重量%である。脂肪族ジカルボン酸ジビニルエステル
の使用割合は、糖化合物1当量当り1〜20当量、好ま
しくは2〜10当量である。また、加水分解酵素の使用
割合は、反応溶媒に対して0.1〜20重量%、好まし
くは0.1〜1重量%である。糖化合物に対して脂肪族
ジカルボン酸ジビニルエステルが反応する糖化合物の水
酸基の位置は、通常、ヘキソピラノース核の6位炭素に
結合する水酸基か又はヘキソフラノース核の1位炭素に
結合する水酸基である。
(7)で表される繰返し構造単位を有する還元糖を含有
するポリマー又はその分子中に前記一般式(10)で表
される連結構造を有する還元糖を含有するポリマーから
なる。前記還元糖を含有するポリマーを製造する場合、
その重合開始剤としては、レドックス系重合開始剤、特
に2価鉄塩と過酸化水素からなるフェントン試薬を使用
することができ、好ましくは過酸化水素のみを使用する
ことができる。前記還元糖含有ポリマーにおける還元糖
としては、グリコース、フラクトース、マンノース、ガ
ラクトース等の各種単糖の他、マルトース、セロビオー
ス、ラクトース、ラフィノース等の少糖が挙げられる。
前記還元糖の分岐(側鎖)を有するポリマーは、生分解
性と活性酸素発生機能を有する安全性の高いもので、そ
の活性酸素発生機能は、還元糖自体による活性酸素発生
機能よりも大幅に向上したものである。また、このポリ
マーにおいて、糖とポリマーとの結合は、エステル結合
であり、分解後はすみやかに糖は放出されるので活性酸
素発生能は低下する。さらに、主鎖が生分解性を有して
いるポリビニルアルコールであることから、前記ポリマ
ーは、生分解性の活性酸素発生剤として、殺菌作用、消
臭作用が期待される分野において有利に適用される。
する。
ン酸ジビニル19.82gをモレキュラーシーブ(3
A)で十分に乾燥させたジメチルホルムアミド(DM
F)50mlに溶解し、ストレプトマイセス(Stre
ptomyces)属由来のアルカリ性プロテアーゼ
(東洋紡製)250mgを加えて懸濁した。この酵素反
応液を、35℃にて130rpmで7日間撹拌した。こ
の酵素反応液中のマルトース濃度を、アミドカラム(東
ソー製、TSKgel Amide−80)にアセトニ
トニトリル/水(75:25)を移動相として流速1.
0ml/minで流し、示差屈折計を検出器とする高速
液体クロマトグラフィーにより検出したところ、80%
以上のマルトースの変換が認められた。酵素反応液中の
DMFをロータリーエバポレーターで除去した後、シリ
カゲル(メルク製、Kieselgel 60)を充填
したカラム(内径:5.0cm、長さ:60cm)に負
荷し、クロロホルム/メタノール(8:1)の混合溶媒
で溶出し、溶出画分をフラクションコレクターで分取
し、生成物を分離し、下記式で表される各重合性糖エス
テルを得た。
結合する置換基はマルトースの6′−0−に結合し、一
方、前記式(18)の重合性糖エステルにおいて、糖骨
格に結合する2つの置換基のうち、その1つはマルトー
スの6′−0−位に結合し、他の1つはマルトースの6
−0−位に結合していた。
12H11(OH)11]4.28g及びアジピン酸ジビニル1
9.82gをモレキュラーシーブ(3A)で十分に乾燥
させたDMF50mlに溶解し、バチルス・リヘニフォ
ルミス(Bacillus licheniformi
s)由来のアルカリ性プロテアーゼ(Promega
製)250mgを加えて懸濁した。以後、実施例1と同
様の操作を行った結果、下記式で表される重合性糖エス
テルを得た。
結合する置換基はスクロースの1′−0−に結合し、一
方、前記式(20)の重合性糖エステルにおいて、糖骨
格に結合する2つの置換基のうち、その1つはスクロー
スの1′−0−位に結合し、他の1つはスクロースの6
−0−位に結合していた。
にグルコース[C6H6(OH)6]を用いた以外は同様に
して実験を行い、下記式の重合性糖エステルを得た。
結合する置換基はグルコースの6−0−位に結合し、一
方、式(22)の重合性糖エステルにおいて、糖骨格に
結合する2つの置換基のうちの1つは、グルコースの6
−0−位に結合し、他の1つはグルコースの1−0−
位、2−0−位、3−0−位または4−0−位に結合し
ていた。
にマンノース[C6H6(OH)6]を用いた以外は同様に
して実験を行い、下記式の重合性糖エステルを得た。
結合する置換基はマンノースの6−O−位に結合し、一
方、式(24)の重合性糖エステルにおいて、糖骨格に
結合する2つの置換基のうちの1つは、マンノースの6
−0−位に結合し、他の1つはマンノースの1−0−
位、2−0−位、3−0−位または4−0−位に結合し
ていた。
ピン酸ビニルグルコース)0.5g及びAIBN(2,
2′−アゾイソブチロニトリル)5mgを蒸留したジメ
チルホルムアミド(DMF)0.5gに溶解し、脱気後
封管した。この反応液を、60℃にて24時間反応し
た。反応液を撹拌下、アセトン中に滴下することにより
生成物を得た。この生成物をDMF1mlに溶かし、ア
セトン中に再び滴下し、生成物を水に溶かし凍結乾燥し
ポリマー0.4gを得た。ポリマーの平均分子量をGP
C分析により測定した。その結果、Mw=13600、
Mn=4100、Mw/Mn=3.3であることが確認
された。融点は90〜95℃を示した。
ピン酸ビニルマンノース)0.5g及びAIBN5mg
を蒸留したジメチルホルムアミド(DMF)1gに溶解
し、脱気後封管した。この反応液を、60℃にて24時
間反応した。反応液を撹拌下、アセトン中に滴下するこ
とにより生成物を得た。この生成物をDMF1mlに溶
かし、アセトン中に再び滴下し、生成物を水に溶かし凍
結乾燥しポリマー0.2gを得た。ポリマーの平均分子
量をGPC分析により測定した。その結果、Mw=54
00、Mn=3100、Mw/Mn=1、74であるこ
とが確認された。融点は90〜98℃を示した。
る2つのビニル基含有置換基を持つ重合性糖エステルを
6′−0−アジピン酸ビニルグルコース100モル当り
0.2モルの割合で添加した以外は同様にして実験を行
った。この場合に得られたポリマーの平均分子量Mwは
27000であり、Mnは15000であり、Mw/M
nは1.8であることが確認された。融点は100〜1
10℃を示した。
る2つのビニル基含有置換基を持つ重合性糖エステルを
6′−0−アジピン酸ビニルマンノース100モル当り
0.2モルの割合で添加した以外は同様にして実験を行
った。この場合に得られたポリマーの平均分子量Mwは
23000であり、Mnは12000であり、Mw/M
nは1.92であることが確認された。融点は95〜1
05℃を示した。
である。 カラム:TOSOH G5000PWXL + G40
00PWXL +G2500PWXL 流速 :1ml/min 溶出液:0.1M Nacl水溶液 温度 :40℃ 注入量:500μg/100μl 検出器:示差屈折計
酸化水素4μlと硫酸第一鉄0.4mgを蒸留水2gに
溶解し、脱気後封管した。この反応液を、25℃にて2
4時間反応した。反応液を撹拌下、アセトン中に滴下す
ることにより生成物を得た。この生成物を蒸留水1ml
に溶かし、アセトン中に再び滴下し、生成物を水に溶か
し凍結乾燥しポリマー0.35gを得た。ポリマーの分
子量をGPC分析により測定した。その結果、Mw=5
2150、Mn=24600、Mw/Mn=2.1であ
ることが確認された。なお、GPCの分析条件は以下の
通りである。 流速 :1ml/min 溶出液:0.1M NaCl水溶液 温度 :40℃ 注入量:500μg/100μl 検出器:示差屈折計
4g及び過酸化水素4μlと硫酸第一鉄0.4mgを蒸
留水2gに溶解し、以後、実施例5と同様な操作を行っ
た結果、Mw=18300、Mn=7970、Mw/M
n=2.4の分子量を持つポリ(α−メチルグルコシド
−6−0−ビニルアジペート)を得た。
酸化水素4μlと硫酸第一鉄0.4mgを蒸留水2gに
溶解し、脱気後封管した。以後、実施例5と同様な操作
を行った結果、Mw=51700、Mn=23080、
Mw/Mn=2.2の分子量を持つポリ(グルコース−
6−0−ビニルアジペート)を得た。さらに48時間、
反応を行ったところ、グルコースの還元末端が重合に関
与して架橋し、ゲル状となった。
生成能を評価した。活性酸素生成能は還元糖により酸素
が一電子還元されたスーパーオキシドをニトロブルーテ
トラゾリウム(NBT)を用いた方法により測定した。
[C.Beauchampand I.Fridovi
ch, Anal.Biochem.,44,276−
287(1971)]すなわち、50mMのNBTを含
む0.015mバッファーに6〜28mMの糖含有ポリ
マーまたは糖類を加えガラスセル内で、25℃で40分
間反応し、NBTが生成したスーパーオキシドにより青
色のフォルマザンになることにより、分光光度計で吸光
度560nmの増加速度を計時的に測定し、活性酸素生
成速度を求めた。
グルコース、マルトースは、高分子化することによりそ
の活性酸素生成速度は極めて高くなることが見出され
た。一方、還元末端を有していないα−メチルグルコシ
ドは高分子化しても活性酸素生成能は変化なく低い値を
示した。
アルコールに対して、ジカルボン酸からなるスペーサー
を介して糖が結合した構造を持つもので、糖としての機
能を有する親水性ポリマーである。本発明の糖含有ポリ
マーは生分解性ポリマーとして、包装材料分野や食品分
野、医薬分野等において有利に使用される。また、本発
明の還元糖含有ポリマーは、活性酸素発生剤として利用
することができる。
Claims (11)
- 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、S(OH)q-1は糖骨格Sとそれに結合するq個
の水酸基からなる糖化合物から1個の水酸基を除いた1
価の糖残基を示し、Rはアルキレン基を示す)で表され
る繰返し構造単位を有する糖含有ポリマー。 - 【請求項2】 請求項1の糖含有ポリマーにおいて、そ
の分子中に下記一般式(2)で表される連結構造を有す
る糖含有ポリマー。 【化2】 〔前記式中、Z1は、下記一般式(3) 【化3】 −OOC−R−COO−S(OH)q-1 (3) (式中、S(OH)q-1は糖骨格Sとそれに結合するq個
の水酸基からなる糖化合物から1個の水酸基を除いた1
価の糖残基を示し、Rはアルキレン基を示す)で表され
る基を示し、Z2は、下記一般式(4) 【化4】 (式中、S(OH)q-2は糖骨格Sとそれに結合するq個
の水酸基からなる糖化合物から2個の水酸基を除いた2
価の糖残基を示し、Rはアルキレン基を示す)で表され
る基を示す〕 - 【請求項3】 S(OH)q-1が、還元糖残基である請求
項1又は2の糖含有ポリマー。 - 【請求項4】 S(OH)q-1及びS(OH)q-2が、還元糖
残基である請求項2の糖含有ポリマー。 - 【請求項5】 請求項1の糖含有ポリマーを製造する方
法において、下記一般式(5) 【化5】 S(OH)q-1−OOC−R−COOCH=CH2 (5) (式中、S(OH)q-1は糖骨格Sとそれに結合するq個
の水酸基からなる糖化合物から1個の水酸基を除いた1
価の糖残基を示し、Rはアルキレン基を示す)で表され
る重合性糖エステルを重合開始剤の存在下で重合反応さ
せることを特徴とする糖含有ポリマーの製造方法。 - 【請求項6】 請求項1の糖含有ポリマーを製造する方
法において、下記一般式(5) 【化5】 S(OH)q-1−OOC−R−COOCH=CH2 (5) (式中、S(OH)q-1は糖骨格Sとそれに結合するq個
の水酸基からなる糖化合物から1個の水酸基を除いた1
価の糖残基を示し、Rはアルキレン基を示す)で表され
る重合性糖エステルを2価鉄塩と過酸化水素の存在下で
重合反応させることを特徴とする糖含有ポリマーの製造
方法。 - 【請求項7】 下記一般式(6) 【化6】 (式中、S(OH)q-2は糖骨格Sとそれに結合するq個
の水酸基からなる糖化合物から2個の水酸基を除いた2
価の糖残基を示し、Rはアルキレン基を示す)で表され
る重合性糖エステルを添加し、共重合反応させることを
特徴とする請求項5又は6の糖含有ポリマーの製造方
法。 - 【請求項8】 下記一般式(7) 【化7】 (式中、Q(OH)q-1は還元糖骨格Qとそれに結合する
q個の水酸基からなる還元糖化合物から1個の水酸基を
除いた1価の還元糖残基を示し、Rはアルキレン基を示
す)で表される繰返し構造単位を有する糖含有ポリマー
を製造する方法において、下記一般式(8) 【化8】 Q(OH)q-1−OOC−R−COOCH=CH2 (8) (式中、Q(OH)q-1は還元糖骨格Qとそれに結合する
q個の水酸基からなる還元糖化合物から1個の水酸基を
除いた1価の還元糖残基を示し、Rはアルキレン基を示
す)で表される重合性糖エステルを2価鉄塩と過酸化水
素の存在下又は過酸化水素のみの存在下で重合反応させ
ることを特徴とする糖含有ポリマーの製造方法。 - 【請求項9】 下記一般式(9) 【化9】 (式中、Q(OH)q-2は還元糖骨格Qとそれに結合する
q個の水酸基からなる還元糖化合物から2個の水酸基を
除いた2価の還元糖残基を示し、Rはアルキレン基を示
す)で表される重合性糖エステルを添加し、共重合反応
させることを特徴とする請求項8の糖含有ポリマーの製
造方法。 - 【請求項10】 下記一般式(7) 【化7】 (式中、Q(OH)q-1は還元糖骨格Qとそれに結合する
q個の水酸基からなる還元糖化合物から1個の水酸基を
除いた1価の還元糖残基を示し、Rはアルキレン基を示
す)で表される繰返し構造単位を有する糖含有ポリマー
からなる活性酸素発生剤。 - 【請求項11】 その分子中に下記一般式(10)で表
される連結構造を有する請求項10の糖含有ポリマーか
らなる活性酸素発生剤。 【化10】 〔前記式中、X1は、下記一般式(11) 【化11】 −OOC−R−COO−Q(OH)q-1 (11) (式中、Q(OH)q-1は還元糖骨格Sとそれに結合する
q個の水酸基からなる還元糖化合物から1個の水酸基を
除いた1価の還元糖残基を示し、Rはアルキレン基を示
す)で表される基を示し、X2は、下記一般式(12) 【化12】 (式中、Q(OH)q-2は還元糖骨格Qとそれに結合する
q個の水酸基からなる還元糖化合物から2個の水酸基を
除いた2価の還元糖残基を示し、Rはアルキレン基を示
す)で表される基を示す〕
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|---|---|---|---|
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Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000212197A (ja) * | 1999-01-22 | 2000-08-02 | Agency Of Ind Science & Technol | ヌクレオシド誘導体、その製造方法およびヌクレオシド含有ポリマ― |
| JP2002249523A (ja) * | 2001-02-26 | 2002-09-06 | Toyobo Co Ltd | 蛋白質精製用担体、その製造方法及びそれを用いた蛋白質の精製方法 |
| JP2003524520A (ja) * | 1999-11-19 | 2003-08-19 | アイソライザー カンパニー,インコーポレイティド | 水溶性ポリマーを含有する廃棄物流の処理方法およびシステム |
| WO2005044881A1 (ja) * | 2003-11-07 | 2005-05-19 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | 核酸分子送達用担体 |
| JP2005341960A (ja) * | 2003-11-07 | 2005-12-15 | Tetsuji Yamaoka | 核酸分子送達用担体 |
| JP2017532428A (ja) * | 2014-08-08 | 2017-11-02 | エア クロス、インク. | 大気オゾン濃度を低下させるための組成物および方法 |
-
1997
- 1997-07-31 JP JP09220088A patent/JP3094080B2/ja not_active Expired - Lifetime
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