JPH10158443A - 導電性能と機械的強度に優れたスタンパブルシート - Google Patents
導電性能と機械的強度に優れたスタンパブルシートInfo
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- JPH10158443A JPH10158443A JP8339100A JP33910096A JPH10158443A JP H10158443 A JPH10158443 A JP H10158443A JP 8339100 A JP8339100 A JP 8339100A JP 33910096 A JP33910096 A JP 33910096A JP H10158443 A JPH10158443 A JP H10158443A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 リブ等の流動部でも安定した導電性能を恒久
的に有し、しかもガラス繊維添加量によらずに常に一定
の抵抗値を示し、かつ高強度、高剛性、高耐衝撃性、耐
薬品性、易平面性等も備えていて、液晶関係,半導体関
係でのトレイ等の資材部品などとして有用なスタンパブ
ルシートを提供することを目的とする。 【解決手段】 (A)熱可塑性樹脂25〜80重量%
と、(B)ガラス長繊維15〜50重量%と、(C)導
電性充填材としてのカーボン繊維2〜13重量%又はカ
ーボンブラック粉2〜20重量%と、(D)タルク,炭
酸カルシウム,ガラス短繊維及びマイカから選ばれた1
種又は2種以上の無機充填材1〜35重量%とからなる
導電性能と機械的強度に優れたスタンパブルシートを提
供する。
的に有し、しかもガラス繊維添加量によらずに常に一定
の抵抗値を示し、かつ高強度、高剛性、高耐衝撃性、耐
薬品性、易平面性等も備えていて、液晶関係,半導体関
係でのトレイ等の資材部品などとして有用なスタンパブ
ルシートを提供することを目的とする。 【解決手段】 (A)熱可塑性樹脂25〜80重量%
と、(B)ガラス長繊維15〜50重量%と、(C)導
電性充填材としてのカーボン繊維2〜13重量%又はカ
ーボンブラック粉2〜20重量%と、(D)タルク,炭
酸カルシウム,ガラス短繊維及びマイカから選ばれた1
種又は2種以上の無機充填材1〜35重量%とからなる
導電性能と機械的強度に優れたスタンパブルシートを提
供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性能に優れ、
且つ曲げ強度,曲げ弾性率,衝撃強度等の機械的強度に
優れており、液晶関係,半導体関係でのトレイ等の資材
部品などとして、弱電分野等において有用なスタンパブ
ルシートに関する。
且つ曲げ強度,曲げ弾性率,衝撃強度等の機械的強度に
優れており、液晶関係,半導体関係でのトレイ等の資材
部品などとして、弱電分野等において有用なスタンパブ
ルシートに関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス繊維強化熱可塑性樹脂シートから
なるスタンパブルシートは、射出成形に比べ、金型費が
安価であり、またFRPに比べ成形サイクルが短く、成
形品形状の自由度があるため、近年、自動車部品等の成
形材料として広く用いられている。
なるスタンパブルシートは、射出成形に比べ、金型費が
安価であり、またFRPに比べ成形サイクルが短く、成
形品形状の自由度があるため、近年、自動車部品等の成
形材料として広く用いられている。
【0003】その中でも特公平4─65854号公報に
記載されたスタンピング成形用複合シートは、機械的強
度や剛性に優れ、軽量であって、しかも耐薬品性等の物
性にも優れているばかりか、ガラス長繊維とガラス短繊
維の両方を含有する熱可塑性樹脂を用いているので、リ
ブ形状のような細部にまでガラス繊維を充填させるとが
できるなどの特質を有するものである。
記載されたスタンピング成形用複合シートは、機械的強
度や剛性に優れ、軽量であって、しかも耐薬品性等の物
性にも優れているばかりか、ガラス長繊維とガラス短繊
維の両方を含有する熱可塑性樹脂を用いているので、リ
ブ形状のような細部にまでガラス繊維を充填させるとが
できるなどの特質を有するものである。
【0004】しかしながら、特公平4─65854号公
報に記載されたスタンピング成形用複合シートを含め
て、従来のガラス繊維強化熱可塑性樹脂シートからなる
スタンパブルシートは、絶縁体である熱可塑性樹脂とガ
ラス繊維とから構成されているため、1016Ω以上の抵
抗値を有する絶縁体であって、導電性能に劣るものであ
り、その改善が求められていた。
報に記載されたスタンピング成形用複合シートを含め
て、従来のガラス繊維強化熱可塑性樹脂シートからなる
スタンパブルシートは、絶縁体である熱可塑性樹脂とガ
ラス繊維とから構成されているため、1016Ω以上の抵
抗値を有する絶縁体であって、導電性能に劣るものであ
り、その改善が求められていた。
【0005】ところで、導電性充填材を添加して導電性
能を付与した射出成形品も知られているが、このものは
(イ)機械的強度、剛性が低い、(ロ)割れやすい、
(ハ)反りが大きい、(ニ)導電性充填材を多量に(2
0重量%以上)添加しなければ、低抵抗値を得ることが
できない、(ホ)高価格である、などの問題がある。
能を付与した射出成形品も知られているが、このものは
(イ)機械的強度、剛性が低い、(ロ)割れやすい、
(ハ)反りが大きい、(ニ)導電性充填材を多量に(2
0重量%以上)添加しなければ、低抵抗値を得ることが
できない、(ホ)高価格である、などの問題がある。
【0006】また、導電性能を付与するため、炭素繊維
のクロス若しくはマット等を有するFRPも提案されて
いる。このものは導電性能は改良されているものの、
(イ)成形サイクルが長い、(ロ)成形品形状の自由度
が限られている、(ハ)高価格である、(ニ)リブ等の
流動部では抵抗値がバラツク等の欠点がある。
のクロス若しくはマット等を有するFRPも提案されて
いる。このものは導電性能は改良されているものの、
(イ)成形サイクルが長い、(ロ)成形品形状の自由度
が限られている、(ハ)高価格である、(ニ)リブ等の
流動部では抵抗値がバラツク等の欠点がある。
【0007】さらに、特公昭51−45297号公報に
は、ポリプロピレンとカーボンブラックと、ガラスチョ
ップドストランド,ガラス粉末,ガラスビーズ等のガラ
ス繊維系補強材を押出し成形することにより得た熱可塑
性樹脂組成物が開示されており、ガラス繊維系補強材を
添加することで電気的性質が向上すると述べられている
が、ガラス繊維の添加率によって抵抗値が大きく変化
し、また、曲げ強度,曲げ弾性率,アイゾッド衝撃強度
が低く、機械的な性能の自由な設計ができないという欠
点があった。
は、ポリプロピレンとカーボンブラックと、ガラスチョ
ップドストランド,ガラス粉末,ガラスビーズ等のガラ
ス繊維系補強材を押出し成形することにより得た熱可塑
性樹脂組成物が開示されており、ガラス繊維系補強材を
添加することで電気的性質が向上すると述べられている
が、ガラス繊維の添加率によって抵抗値が大きく変化
し、また、曲げ強度,曲げ弾性率,アイゾッド衝撃強度
が低く、機械的な性能の自由な設計ができないという欠
点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら従来
の問題を解消し、ガラス長繊維とタルク等の無機充填材
と共に、少量の導電性充填材を添加することにより、1
02 〜109 Ωの範囲の導電性能を恒久的に有し、特に
リブ等の流動部でも安定した導電性能(例えば、102
〜104 Ωの範囲の体積抵抗と、104 〜108 Ωの範
囲の表面抵抗)を恒久的に有し、しかもガラス繊維添加
量によらずに常に一定の抵抗値を示し、且つ高強度、高
剛性、高耐衝撃性、耐薬品性、易平面性等も備えてお
り、液晶関係,半導体関係でのトレイ等の資材部品など
として、弱電分野等において有用なスタンパブルシート
を提供することを目的とするものである。
の問題を解消し、ガラス長繊維とタルク等の無機充填材
と共に、少量の導電性充填材を添加することにより、1
02 〜109 Ωの範囲の導電性能を恒久的に有し、特に
リブ等の流動部でも安定した導電性能(例えば、102
〜104 Ωの範囲の体積抵抗と、104 〜108 Ωの範
囲の表面抵抗)を恒久的に有し、しかもガラス繊維添加
量によらずに常に一定の抵抗値を示し、且つ高強度、高
剛性、高耐衝撃性、耐薬品性、易平面性等も備えてお
り、液晶関係,半導体関係でのトレイ等の資材部品など
として、弱電分野等において有用なスタンパブルシート
を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1記載
の本発明は、(A)熱可塑性樹脂25〜80重量%と、
(B)ガラス長繊維15〜50重量%と、(C)導電性
充填材としての炭素繊維2〜13重量%又はカーボンブ
ラック粉2〜20重量%と、(D)タルク,炭酸カルシ
ウム,ガラス短繊維及びマイカから選ばれた1種又は2
種以上の無機充填材1〜35重量%とからなる導電性能
と機械的強度に優れたスタンパブルシートを提供するも
のである。
の本発明は、(A)熱可塑性樹脂25〜80重量%と、
(B)ガラス長繊維15〜50重量%と、(C)導電性
充填材としての炭素繊維2〜13重量%又はカーボンブ
ラック粉2〜20重量%と、(D)タルク,炭酸カルシ
ウム,ガラス短繊維及びマイカから選ばれた1種又は2
種以上の無機充填材1〜35重量%とからなる導電性能
と機械的強度に優れたスタンパブルシートを提供するも
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について説明する。
本発明においては、スタンパブルシートの材料として、
まず(A)熱可塑性樹脂を用いる。ここで、(A)熱可
塑性樹脂としては、特に制限はなく、様々なものを挙げ
ることができる。例えば、ポリプロピレン,ポリエチレ
ン,ポリスチレン,ポリアミド,ポリカーボネート,ポ
リエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレー
ト,ポリアセタール,ポリフェニレンオキサイド,ポリ
フェニレンスルフィド,ポリ塩化ビニルなど、或いはこ
れらのブレンド品を挙げることができる。これらの熱可
塑性樹脂は、単独重合体であっても、共重合体でも良
く、また、ランダムコポリマーであっても良いし、ブロ
ックコポリマーであっても良い。
本発明においては、スタンパブルシートの材料として、
まず(A)熱可塑性樹脂を用いる。ここで、(A)熱可
塑性樹脂としては、特に制限はなく、様々なものを挙げ
ることができる。例えば、ポリプロピレン,ポリエチレ
ン,ポリスチレン,ポリアミド,ポリカーボネート,ポ
リエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレー
ト,ポリアセタール,ポリフェニレンオキサイド,ポリ
フェニレンスルフィド,ポリ塩化ビニルなど、或いはこ
れらのブレンド品を挙げることができる。これらの熱可
塑性樹脂は、単独重合体であっても、共重合体でも良
く、また、ランダムコポリマーであっても良いし、ブロ
ックコポリマーであっても良い。
【0011】これらの中でも、ポリプロピレン及び/又
はポリエチレンが好ましく、特にポリプロピレンが最も
好ましい。ここでポリプロピレンとしては、プロピレン
単独重合体の他に、プロピレンと他のα−オレフィンと
の共重合体(例えば、プロピレンと炭素数2以上のα−
オレフィンとの共重合体、ランダムコポリマーであって
も良いし、ブロックコポリマーであっても良い。)を挙
げることができるが、プロピレン単独重合体がより好ま
しい。
はポリエチレンが好ましく、特にポリプロピレンが最も
好ましい。ここでポリプロピレンとしては、プロピレン
単独重合体の他に、プロピレンと他のα−オレフィンと
の共重合体(例えば、プロピレンと炭素数2以上のα−
オレフィンとの共重合体、ランダムコポリマーであって
も良いし、ブロックコポリマーであっても良い。)を挙
げることができるが、プロピレン単独重合体がより好ま
しい。
【0012】次に、本発明においては、スタンパブルシ
ートの材料として、(B)ガラス長繊維を用いる。ここ
でガラス長繊維としては、平均繊維長が5mm以上、好
ましくは30〜60mmのものが用いられる。平均繊維
長が5mm未満のものであると、衝撃強度が低下するの
で好ましくない。上記ガラス長繊維の形態としては特に
制限はなく、様々な形態のものを使用することができ
る。例えば、マット、クロス、チョップドストランド、
ニードルパンチングマットなどが挙げられ、特に連続ガ
ラス繊維マットをニードルパンチしたものが好適であ
る。
ートの材料として、(B)ガラス長繊維を用いる。ここ
でガラス長繊維としては、平均繊維長が5mm以上、好
ましくは30〜60mmのものが用いられる。平均繊維
長が5mm未満のものであると、衝撃強度が低下するの
で好ましくない。上記ガラス長繊維の形態としては特に
制限はなく、様々な形態のものを使用することができ
る。例えば、マット、クロス、チョップドストランド、
ニードルパンチングマットなどが挙げられ、特に連続ガ
ラス繊維マットをニードルパンチしたものが好適であ
る。
【0013】なお、ガラス長繊維の繊維径は、通常、9
〜25μm、好ましくは10〜15μmである。ガラス
長繊維の繊維径が25μmを超えると、引張強度が低下
するので好ましくない。このようなガラス長繊維の材質
について特別な制限はなく、無アルカリガラス,低アル
カリガラス,含アルカリガラスのいずれでも良く、従来
からガラス繊維として使用されている各種の組成のもの
を使用することができる。
〜25μm、好ましくは10〜15μmである。ガラス
長繊維の繊維径が25μmを超えると、引張強度が低下
するので好ましくない。このようなガラス長繊維の材質
について特別な制限はなく、無アルカリガラス,低アル
カリガラス,含アルカリガラスのいずれでも良く、従来
からガラス繊維として使用されている各種の組成のもの
を使用することができる。
【0014】また、本発明においては、(C)導電性充
填材として、炭素繊維又はカーボンブラック粉を用い
る。
填材として、炭素繊維又はカーボンブラック粉を用い
る。
【0015】まず炭素繊維(カーボン繊維或いはカーボ
ンファイバーとも言う)としては、ポリアクリロニトリ
ル系(PAN系)とピッチ系のどちらでも良いが、PA
N系の方がより好ましい。また、炭素繊維(カーボンフ
ァイバー)の形態としては、通常、チョップドファイバ
ーの形で用いられる。このカーボンチョップドファイバ
ーの平均繊維長は、通常、0.1〜10mmである。カ
ーボンチョップドファイバーの平均繊維長が0.1mm
未満であると、導電性能を付与するためには多量の添加
量が必要となり、また、10mmを超えると、分散性が
好ましくなく、抵抗値がバラツクため、いずれも好まし
くない。
ンファイバーとも言う)としては、ポリアクリロニトリ
ル系(PAN系)とピッチ系のどちらでも良いが、PA
N系の方がより好ましい。また、炭素繊維(カーボンフ
ァイバー)の形態としては、通常、チョップドファイバ
ーの形で用いられる。このカーボンチョップドファイバ
ーの平均繊維長は、通常、0.1〜10mmである。カ
ーボンチョップドファイバーの平均繊維長が0.1mm
未満であると、導電性能を付与するためには多量の添加
量が必要となり、また、10mmを超えると、分散性が
好ましくなく、抵抗値がバラツクため、いずれも好まし
くない。
【0016】一方、カーボンブラック粉は、ケッチェン
ブラック,ファーネスブラックのいずれでも良いが、導
電性付与効果が高いため、ケッチェンブラックの方がよ
り好ましい。カーボンブラック粉の粒径としては、通
常、平均粒径30nm程度のものが用いられる。
ブラック,ファーネスブラックのいずれでも良いが、導
電性付与効果が高いため、ケッチェンブラックの方がよ
り好ましい。カーボンブラック粉の粒径としては、通
常、平均粒径30nm程度のものが用いられる。
【0017】さらに、本発明においては、(D)タル
ク,炭酸カルシウム,ガラス短繊維及びマイカから選ば
れた1種又は2種以上の無機充填材を用いる。
ク,炭酸カルシウム,ガラス短繊維及びマイカから選ば
れた1種又は2種以上の無機充填材を用いる。
【0018】ここでタルク,炭酸カルシウムとしては、
通常、平均粒径が3〜10μm程度のものが用いられ、
マイカとしては、通常、平均粒径が100〜230μm
程度のものが用いられる。
通常、平均粒径が3〜10μm程度のものが用いられ、
マイカとしては、通常、平均粒径が100〜230μm
程度のものが用いられる。
【0019】また、ガラス短繊維としては、平均繊維長
が2mm以下、好ましくは1〜0.2mmのものであ
る。ガラス短繊維の平均繊維長が2mmを超えると、成
形品の細部にガラス繊維が流動しにくくなるため好まし
くない。一方、ガラス短繊維の繊維長が短か過ぎると、
強度が充分に発揮されないため、下限を0.2mmとす
るのが望ましい。上記ガラス短繊維としては、通常、チ
ョップドファイバーの形態のものが用いられる。
が2mm以下、好ましくは1〜0.2mmのものであ
る。ガラス短繊維の平均繊維長が2mmを超えると、成
形品の細部にガラス繊維が流動しにくくなるため好まし
くない。一方、ガラス短繊維の繊維長が短か過ぎると、
強度が充分に発揮されないため、下限を0.2mmとす
るのが望ましい。上記ガラス短繊維としては、通常、チ
ョップドファイバーの形態のものが用いられる。
【0020】なお、ガラス短繊維の繊維径は、ガラス長
繊維と同様に、通常、9〜25μm、好ましくは10〜
15μmである。ガラス短繊維の繊維径が25μmを超
えると、引張強度が低下するので好ましくない。このよ
うなガラス短繊維の材質についても、ガラス長繊維と同
様に、特別な制限はなく、無アルカリガラス,低アルカ
リガラス,含アルカリガラスのいずれでも良く、従来か
らガラス繊維として使用されている各種の組成のものを
使用することができる。
繊維と同様に、通常、9〜25μm、好ましくは10〜
15μmである。ガラス短繊維の繊維径が25μmを超
えると、引張強度が低下するので好ましくない。このよ
うなガラス短繊維の材質についても、ガラス長繊維と同
様に、特別な制限はなく、無アルカリガラス,低アルカ
リガラス,含アルカリガラスのいずれでも良く、従来か
らガラス繊維として使用されている各種の組成のものを
使用することができる。
【0021】上記各成分の配合割合としては、(A)熱
可塑性樹脂は、通常、25〜80重量%、好ましくは5
0〜75重量%である。ここで熱可塑性樹脂の配合割合
が、上記割合未満であると、外観,流動性が悪くなり、
一方、熱可塑性樹脂の配合割合が、上記割合を超える
と、導電性が悪くなるため、いずれも好ましくない。
可塑性樹脂は、通常、25〜80重量%、好ましくは5
0〜75重量%である。ここで熱可塑性樹脂の配合割合
が、上記割合未満であると、外観,流動性が悪くなり、
一方、熱可塑性樹脂の配合割合が、上記割合を超える
と、導電性が悪くなるため、いずれも好ましくない。
【0022】次に、(B)ガラス長繊維は、通常、15
〜50重量%、好ましくは20〜40重量%の割合で用
いられる。ここでガラス長繊維の配合割合が、上記割合
未満であると、製品の機械的強度を充分に向上させるこ
とができず、一方、ガラス長繊維の配合割合が、上記割
合を超えると、成形品の外観を著しく損なうため、いず
れも好ましくない。但し、本発明においては、このガラ
ス長繊維の配合割合を変えても、抵抗値には全く影響し
ない。
〜50重量%、好ましくは20〜40重量%の割合で用
いられる。ここでガラス長繊維の配合割合が、上記割合
未満であると、製品の機械的強度を充分に向上させるこ
とができず、一方、ガラス長繊維の配合割合が、上記割
合を超えると、成形品の外観を著しく損なうため、いず
れも好ましくない。但し、本発明においては、このガラ
ス長繊維の配合割合を変えても、抵抗値には全く影響し
ない。
【0023】また、(C)導電性充填材としての炭素繊
維は、通常、2〜13重量%、好ましくは3.5〜10
重量%の割合で用いられる。ここで、炭素繊維の配合割
合が上記割合未満であると、製品の機械的強度を充分に
向上させることができず、一方、炭素繊維の配合割合が
上記割合を超えると、成形品の外観を著しく損なうた
め、いずれも好ましくない。但し、PAN系の炭素繊維
を用いた場合と、ピッチ系の炭素繊維を用いた場合と
で、好適な配合割合を若干異にする。PAN系の炭素繊
維を用いた場合には、2.5〜5重量%の範囲とするの
が好ましく、一方、ピッチ系の炭素繊維を用いた場合に
は、6〜12重量%の範囲とするのが好ましい。
維は、通常、2〜13重量%、好ましくは3.5〜10
重量%の割合で用いられる。ここで、炭素繊維の配合割
合が上記割合未満であると、製品の機械的強度を充分に
向上させることができず、一方、炭素繊維の配合割合が
上記割合を超えると、成形品の外観を著しく損なうた
め、いずれも好ましくない。但し、PAN系の炭素繊維
を用いた場合と、ピッチ系の炭素繊維を用いた場合と
で、好適な配合割合を若干異にする。PAN系の炭素繊
維を用いた場合には、2.5〜5重量%の範囲とするの
が好ましく、一方、ピッチ系の炭素繊維を用いた場合に
は、6〜12重量%の範囲とするのが好ましい。
【0024】一方、(C)導電性充填材としてのカーボ
ンブラック粉は、通常、2〜20重量%、好ましくは
3.5〜16重量%の割合で用いられる。但し、ケッチ
ェンブラックを用いた場合と、ファーネスブラックを用
いた場合とで、好適な配合割合を若干異にする。ケッチ
ェンブラックを用いた場合には、2〜5重量%の範囲と
するのが好ましく、一方、ファーネスブラックを用いた
場合には、8〜18重量%の範囲とするのが好ましい。
ここで、カーボンブラック粉の配合割合が上記割合未満
であると、製品の機械的強度を充分に向上させることが
できず、一方、カーボンブラック粉の配合割合が上記割
合を超えると、成形品の外観を著しく損なうため、いず
れも好ましくない。
ンブラック粉は、通常、2〜20重量%、好ましくは
3.5〜16重量%の割合で用いられる。但し、ケッチ
ェンブラックを用いた場合と、ファーネスブラックを用
いた場合とで、好適な配合割合を若干異にする。ケッチ
ェンブラックを用いた場合には、2〜5重量%の範囲と
するのが好ましく、一方、ファーネスブラックを用いた
場合には、8〜18重量%の範囲とするのが好ましい。
ここで、カーボンブラック粉の配合割合が上記割合未満
であると、製品の機械的強度を充分に向上させることが
できず、一方、カーボンブラック粉の配合割合が上記割
合を超えると、成形品の外観を著しく損なうため、いず
れも好ましくない。
【0025】さらに、タルク,炭酸カルシウム,ガラス
短繊維及びマイカから選ばれた1種又は2種以上の無機
充填材(D)は、通常、1〜35重量%、好ましくは
2.5〜31.5重量%の割合で用いられる。
短繊維及びマイカから選ばれた1種又は2種以上の無機
充填材(D)は、通常、1〜35重量%、好ましくは
2.5〜31.5重量%の割合で用いられる。
【0026】ここで無機充填材(D)の配合割合が、上
記した1〜35重量%の範囲外であると、リブ部での表
面抵抗値の安定化効果を充分に得ることができないた
め、好ましくない。なお、無機充填材(D)としては、
特にタルク,炭酸カルシウム,マイカが良好であって、
これらを2.5〜7.5重量%の割合で添加したとき、
流動部における表面抵抗値を低下させる効果(良好な電
気特性)がある。
記した1〜35重量%の範囲外であると、リブ部での表
面抵抗値の安定化効果を充分に得ることができないた
め、好ましくない。なお、無機充填材(D)としては、
特にタルク,炭酸カルシウム,マイカが良好であって、
これらを2.5〜7.5重量%の割合で添加したとき、
流動部における表面抵抗値を低下させる効果(良好な電
気特性)がある。
【0027】本発明のスタンパブルシートは、基本的に
上記の成分からなるものであるが、本発明の目的を損な
わない限り、必要に応じて、他の無機充填材、有機充填
材、酸化防止材、紫外線吸収材など各種添加材を適宜用
いることができる。
上記の成分からなるものであるが、本発明の目的を損な
わない限り、必要に応じて、他の無機充填材、有機充填
材、酸化防止材、紫外線吸収材など各種添加材を適宜用
いることができる。
【0028】本発明のスタンパブルシートを製造するに
は、単に上記各成分を所定割合で混合し、押出機等を用
いてシート化してもよいが、通常は、例えば下記のよう
な方法でシート状としたものを複合化する手法によって
製造することができる。すなわち、押出機に、(A)熱
可塑性樹脂、(C)導電性充填材、(D)無機充填材、
及び所望により加える添加成分を入れて押し出すと共
に、押し出された1層の当該熱可塑性樹脂層の両外側
を、(B)ガラス長繊維(例えばガラス長繊維マットな
ど)で挟み、さらにこのガラス長繊維の両外側を、前記
と同様の熱可塑性樹脂層で挟み、ラミネーターを用いて
加圧加熱することにより、目的とするスタンパブルシー
ト(この場合は2種5層のスタンパブルシート)を得る
ことができる。
は、単に上記各成分を所定割合で混合し、押出機等を用
いてシート化してもよいが、通常は、例えば下記のよう
な方法でシート状としたものを複合化する手法によって
製造することができる。すなわち、押出機に、(A)熱
可塑性樹脂、(C)導電性充填材、(D)無機充填材、
及び所望により加える添加成分を入れて押し出すと共
に、押し出された1層の当該熱可塑性樹脂層の両外側
を、(B)ガラス長繊維(例えばガラス長繊維マットな
ど)で挟み、さらにこのガラス長繊維の両外側を、前記
と同様の熱可塑性樹脂層で挟み、ラミネーターを用いて
加圧加熱することにより、目的とするスタンパブルシー
ト(この場合は2種5層のスタンパブルシート)を得る
ことができる。
【0029】本発明のスタンパブルシートの厚みは、通
常1〜10mm、好ましくは2〜5mmである。このシ
ートの厚みが1mm未満であると、シートの製造が困難
である。一方、このシートの厚みが10mmを超える
と、スタンピング成形時の予備加熱が困難となるため、
好ましくない。
常1〜10mm、好ましくは2〜5mmである。このシ
ートの厚みが1mm未満であると、シートの製造が困難
である。一方、このシートの厚みが10mmを超える
と、スタンピング成形時の予備加熱が困難となるため、
好ましくない。
【0030】このようにして得られる本発明のスタンパ
ブルシートを、常法に従いスタンピング成形により適宜
形状に成形すると、従来品の特徴である高強度、高剛
性、耐薬品性、易平面性はそのままに、しかも良好な導
電性能を有し、リブ部(成形品の細部)等の流動部にお
いても安定した抵抗値を保つことのできる成形品を得る
ことができる。ここでスタンピング成形時の成形温度
は、150〜380℃の範囲である。成形温度が下限未
満であると、樹脂の溶融状態が悪く、好適なスタンピン
グ成形ができない。一方、成形温度が上限を超えると、
樹脂劣化の原因となる。また、成形圧力は、50kg/cm2
以上、好ましくは100〜300kg/cm2の範囲である。
成形圧力が下限未満であると、未充填成形物(ショート
ショット)が生じる。
ブルシートを、常法に従いスタンピング成形により適宜
形状に成形すると、従来品の特徴である高強度、高剛
性、耐薬品性、易平面性はそのままに、しかも良好な導
電性能を有し、リブ部(成形品の細部)等の流動部にお
いても安定した抵抗値を保つことのできる成形品を得る
ことができる。ここでスタンピング成形時の成形温度
は、150〜380℃の範囲である。成形温度が下限未
満であると、樹脂の溶融状態が悪く、好適なスタンピン
グ成形ができない。一方、成形温度が上限を超えると、
樹脂劣化の原因となる。また、成形圧力は、50kg/cm2
以上、好ましくは100〜300kg/cm2の範囲である。
成形圧力が下限未満であると、未充填成形物(ショート
ショット)が生じる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明す
る。 実施例1〜5及び比較例1〜3 押出機に、(A)成分としてのポリプロピレン(プロピ
レンホモポリマー、密度:0.91g/cm3 、MFR:20
g/10分、出光石油化学株式会社製)、(C)成分と
してのカーボンチョップドファイバー(三菱レイヨン社
製のPAN系のカーボン繊維又はドナック社製のピッチ
系のカーボン繊維、それぞれ繊維長0.1〜10mm)
或いはカーボンブラック(ライオンアクゾ社製ケッチェ
ンブラック又は三菱化学社製ファーネスブラック)、及
び(D)成分としてのタルク(浅田製粉社製)或いはガ
ラスチョップドファイバー(日本硝子繊維社製)を所定
の割合で配合したものを入れて押し出すと共に、押し出
された1層のポリプロピレン樹脂シートを、(B)成分
としての平均繊維長50mm、繊維径23μmの日本硝
子繊維社製のガラス長繊維からなるニードルパンチング
マット層の所定量で挟み、さらに、このガラス長繊維層
の両外側を、前記と同様のポリプロピレン樹脂シートで
はさみ、ラミネーターを用いて3kg/cm2、230℃、5
分間加熱して、ポリプロピレンをガラス長繊維層に含浸
させ、次いで冷却してスタンパブルシートを得た。な
お、各成分の種類及び配合割合は、第1表に示した通り
である。
る。 実施例1〜5及び比較例1〜3 押出機に、(A)成分としてのポリプロピレン(プロピ
レンホモポリマー、密度:0.91g/cm3 、MFR:20
g/10分、出光石油化学株式会社製)、(C)成分と
してのカーボンチョップドファイバー(三菱レイヨン社
製のPAN系のカーボン繊維又はドナック社製のピッチ
系のカーボン繊維、それぞれ繊維長0.1〜10mm)
或いはカーボンブラック(ライオンアクゾ社製ケッチェ
ンブラック又は三菱化学社製ファーネスブラック)、及
び(D)成分としてのタルク(浅田製粉社製)或いはガ
ラスチョップドファイバー(日本硝子繊維社製)を所定
の割合で配合したものを入れて押し出すと共に、押し出
された1層のポリプロピレン樹脂シートを、(B)成分
としての平均繊維長50mm、繊維径23μmの日本硝
子繊維社製のガラス長繊維からなるニードルパンチング
マット層の所定量で挟み、さらに、このガラス長繊維層
の両外側を、前記と同様のポリプロピレン樹脂シートで
はさみ、ラミネーターを用いて3kg/cm2、230℃、5
分間加熱して、ポリプロピレンをガラス長繊維層に含浸
させ、次いで冷却してスタンパブルシートを得た。な
お、各成分の種類及び配合割合は、第1表に示した通り
である。
【0032】さらに、それぞれ得られたスタンパブルシ
ートを、同一条件でスタンピング成形して、第1図に示
す形状の成形品(幅250mm、奥行き150mm、高
さ65mm、周壁1の厚み3mm)を製造した。得られ
た成形品について、底部(チャージ部)およびリブ部
(流動部)について、表面抵抗値と体積抵抗値を測定し
た。また、得られた成形品について、曲げ強度と曲げ弾
性率を測定した。
ートを、同一条件でスタンピング成形して、第1図に示
す形状の成形品(幅250mm、奥行き150mm、高
さ65mm、周壁1の厚み3mm)を製造した。得られ
た成形品について、底部(チャージ部)およびリブ部
(流動部)について、表面抵抗値と体積抵抗値を測定し
た。また、得られた成形品について、曲げ強度と曲げ弾
性率を測定した。
【0033】ここで表面抵抗値は、シムコ表面抵抗計ワ
ークサーフェイステスターST−3型により、切り出し
た底部、リブ部表面にて表面抵抗値を測定した。また、
体積抵抗値は、ASTM D 257に準拠して測定
し、曲げ強度と曲げ弾性率は、ASTM D 790に
準拠して測定した。これらの物性の測定結果を第1表に
示す。
ークサーフェイステスターST−3型により、切り出し
た底部、リブ部表面にて表面抵抗値を測定した。また、
体積抵抗値は、ASTM D 257に準拠して測定
し、曲げ強度と曲げ弾性率は、ASTM D 790に
準拠して測定した。これらの物性の測定結果を第1表に
示す。
【0034】
【表1】
【0035】第1表から、次のようなことが分かる。比
較例1は、所謂Xシートと呼ばれるスタンパブルシート
と同様のものであるが、この場合には、機械的強度は高
いものの、導電性能に著しく劣る(絶縁体である。)。
較例1は、所謂Xシートと呼ばれるスタンパブルシート
と同様のものであるが、この場合には、機械的強度は高
いものの、導電性能に著しく劣る(絶縁体である。)。
【0036】また、比較例2,3は、ガラス長繊維を用
いていないため、炭素繊維チョップドファイバーを多量
に(それぞれ 10.0 重量%と15.0重量%)含んでいて
も、機械的強度に劣る。比較例2は、機械的強度に劣る
ばかりか、導電性能も劣り、特に表面抵抗のバラツキが
大きい。また、比較例3は、比較例2と比べて、炭素繊
維チョップドファイバーの量をより増やしているので、
導電性能は実施例1とほぼ同等であるが、機械的強度に
劣る。
いていないため、炭素繊維チョップドファイバーを多量
に(それぞれ 10.0 重量%と15.0重量%)含んでいて
も、機械的強度に劣る。比較例2は、機械的強度に劣る
ばかりか、導電性能も劣り、特に表面抵抗のバラツキが
大きい。また、比較例3は、比較例2と比べて、炭素繊
維チョップドファイバーの量をより増やしているので、
導電性能は実施例1とほぼ同等であるが、機械的強度に
劣る。
【0037】これに対して、実施例1〜5に示す如く、
本発明のスタンパブルシートは、高価な導電性充填材
(特にPAN系の炭素繊維チョップドファイバー)を
3.5重量%と少量含むものであっても、良好な導電性
能を得ることができることが分かる。
本発明のスタンパブルシートは、高価な導電性充填材
(特にPAN系の炭素繊維チョップドファイバー)を
3.5重量%と少量含むものであっても、良好な導電性
能を得ることができることが分かる。
【0038】実施例6〜10及び比較例4〜6 第2表に示す配合としたこと以外は、実施例1〜5及び
比較例1〜3と同様にして、スタンパブルシートを製造
し、スタンピング成形し、得られた成形品について、表
面抵抗値,体積抵抗値,曲げ強度,曲げ弾性率を測定し
た。さらに、アイゾッド衝撃強度を、ASTM D 2
56に準拠して測定した。これらの結果を第2表に示
す。
比較例1〜3と同様にして、スタンパブルシートを製造
し、スタンピング成形し、得られた成形品について、表
面抵抗値,体積抵抗値,曲げ強度,曲げ弾性率を測定し
た。さらに、アイゾッド衝撃強度を、ASTM D 2
56に準拠して測定した。これらの結果を第2表に示
す。
【0039】
【表2】
【0040】第2表からは、次のことが分かる。まず、
実施例6〜10に示す如く、ガラス長繊維(ガラス長繊
維マット)の添加量を変えても、導電性能にほぼ変化は
見られず、常に安定した良好な導電性能を示す。従っ
て、導電性能を一定に保ったまま、材料の機械的性能を
自由に設計することが可能である。また、アイゾッド衝
撃強度も10倍以上向上していることから、耐衝撃性が
優れていることが分かる。
実施例6〜10に示す如く、ガラス長繊維(ガラス長繊
維マット)の添加量を変えても、導電性能にほぼ変化は
見られず、常に安定した良好な導電性能を示す。従っ
て、導電性能を一定に保ったまま、材料の機械的性能を
自由に設計することが可能である。また、アイゾッド衝
撃強度も10倍以上向上していることから、耐衝撃性が
優れていることが分かる。
【0041】一方、比較例4に示す如く、ガラス長繊維
マットを含まない場合には、PAN系の炭素繊維(チョ
ップドファイバー)が含まれていても電気抵抗は著しく
高く(絶縁体である)、しかも機械的強度は低い。さら
に、実施例6と比較例5、並びに実施例7と比較例6と
をそれぞれ対比すると、ガラス短繊維(ガラスチョップ
ドファイバー)より、ガラス長繊維マットを使用したと
きの方が、導電性能、機械的強度(特に曲げ強度及びア
イゾッド衝撃強度)でも優れていることが分かる。
マットを含まない場合には、PAN系の炭素繊維(チョ
ップドファイバー)が含まれていても電気抵抗は著しく
高く(絶縁体である)、しかも機械的強度は低い。さら
に、実施例6と比較例5、並びに実施例7と比較例6と
をそれぞれ対比すると、ガラス短繊維(ガラスチョップ
ドファイバー)より、ガラス長繊維マットを使用したと
きの方が、導電性能、機械的強度(特に曲げ強度及びア
イゾッド衝撃強度)でも優れていることが分かる。
【0042】実施例11〜14及び比較例7 無機充填材としてタルクを用い、第3表に示す配合とし
たこと以外は、実施例1〜5及び比較例1〜3と同様に
してスタンパブルシートを製造し、物性を測定した。結
果を第3表に示す。なお、比較例7は、タルクを用いな
かった例である。
たこと以外は、実施例1〜5及び比較例1〜3と同様に
してスタンパブルシートを製造し、物性を測定した。結
果を第3表に示す。なお、比較例7は、タルクを用いな
かった例である。
【0043】
【表3】
【0044】実施例15〜18及び比較例8 無機充填材として炭酸カルシウムを用い、第4表に示す
配合としたこと以外は、実施例1〜5及び比較例1〜3
と同様にしてスタンパブルシートを製造し、物性を測定
した。結果を第4表に示す。なお、比較例8は、炭酸カ
ルシウムを用いなかった例である。
配合としたこと以外は、実施例1〜5及び比較例1〜3
と同様にしてスタンパブルシートを製造し、物性を測定
した。結果を第4表に示す。なお、比較例8は、炭酸カ
ルシウムを用いなかった例である。
【0045】
【表4】
【0046】実施例19〜21及び比較例9 無機充填材としてマイカとガラス短繊維(ガラスチョッ
プドファイバー)を用い、第5表に示す配合としたこと
以外は、実施例1〜5及び比較例1〜3と同様にしてス
タンパブルシートを製造し、物性を測定した。結果を第
5表に示す。なお、比較例9は、マイカとガラス短繊維
(ガラスチョップドファイバー)を用いなかった例であ
る。
プドファイバー)を用い、第5表に示す配合としたこと
以外は、実施例1〜5及び比較例1〜3と同様にしてス
タンパブルシートを製造し、物性を測定した。結果を第
5表に示す。なお、比較例9は、マイカとガラス短繊維
(ガラスチョップドファイバー)を用いなかった例であ
る。
【0047】
【表5】
【0048】実施例22〜23及び比較例10 無機充填材としてガラス短繊維(ガラスチョップドファ
イバー)を用い、第6表に示す配合としたこと以外は、
実施例1〜5及び比較例1〜3と同様にしてスタンパブ
ルシートを製造し、物性を測定した。結果を第6表に示
す。なお、比較例10は、ガラス短繊維(ガラスチョッ
プドファイバー)を用いなかった例である。
イバー)を用い、第6表に示す配合としたこと以外は、
実施例1〜5及び比較例1〜3と同様にしてスタンパブ
ルシートを製造し、物性を測定した。結果を第6表に示
す。なお、比較例10は、ガラス短繊維(ガラスチョッ
プドファイバー)を用いなかった例である。
【0049】
【表6】
【0050】第3〜6表の結果より、無機充填材である
タルク、炭酸カルシウム、マイカ、ガラス短繊維(ガラ
スチョップドファイバー)が、体積抵抗における導電性
能の向上より、寧ろリブ部などの流動部の表面抵抗にお
ける導電性能を向上させる効果があることを確認するこ
とができる。
タルク、炭酸カルシウム、マイカ、ガラス短繊維(ガラ
スチョップドファイバー)が、体積抵抗における導電性
能の向上より、寧ろリブ部などの流動部の表面抵抗にお
ける導電性能を向上させる効果があることを確認するこ
とができる。
【0051】
【発明の効果】本発明のスタンパブルシートは、ガラス
長繊維と、タルク等の無機充填材と共に、少量の導電性
充填材を添加することにより、成形品の細部まで良好な
導電性能(102 〜104 Ωの範囲の体積抵抗と、10
4 〜108 Ωの範囲の表面抵抗)を恒久的に有してお
り、リブ等の流動部でも安定した導電性能を恒久的に有
している。
長繊維と、タルク等の無機充填材と共に、少量の導電性
充填材を添加することにより、成形品の細部まで良好な
導電性能(102 〜104 Ωの範囲の体積抵抗と、10
4 〜108 Ωの範囲の表面抵抗)を恒久的に有してお
り、リブ等の流動部でも安定した導電性能を恒久的に有
している。
【0052】また、本発明のスタンパブルシートは、ガ
ラス長繊維(ガラス長繊維マット)の添加量を変えて
も、導電性能にほぼ変化は見られず、常に安定した良好
な導電性能を示す。従って、本発明のスタンパブルシー
トは、導電性能を一定に保ったまま、材料の機械的性能
を自由に設計することが可能である。
ラス長繊維(ガラス長繊維マット)の添加量を変えて
も、導電性能にほぼ変化は見られず、常に安定した良好
な導電性能を示す。従って、本発明のスタンパブルシー
トは、導電性能を一定に保ったまま、材料の機械的性能
を自由に設計することが可能である。
【0053】さらに、本発明のスタンパブルシートは、
従来品の特徴である高強度、高剛性、高耐衝撃性、耐薬
品性、易平面性等を有しており、しかも金型費が安価
で、FRPと比較して成形サイクルが短く、成形品形状
の自由度がある等の利点をも有する。
従来品の特徴である高強度、高剛性、高耐衝撃性、耐薬
品性、易平面性等を有しており、しかも金型費が安価
で、FRPと比較して成形サイクルが短く、成形品形状
の自由度がある等の利点をも有する。
【0054】本発明のスタンパブルシートは、このよう
な特性を有するため、弱電関係、例えば、液晶関係,半
導体関係の分野におけるトレイ等の資材部品などに好ま
しく利用することができる。
な特性を有するため、弱電関係、例えば、液晶関係,半
導体関係の分野におけるトレイ等の資材部品などに好ま
しく利用することができる。
【図1】図1は、本発明のスタンパブルシートを、スタ
ンピング成形して得られた成形品の一態様を示す斜視図
である。
ンピング成形して得られた成形品の一態様を示す斜視図
である。
1 周壁 2 リブ全体 2A 太幅リブ部 2B 細幅リブ部 2C 別の細幅リブ部 3 底部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 105:00 105:06
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)熱可塑性樹脂25〜80重量%
と、(B)ガラス長繊維15〜50重量%と、(C)導
電性充填材としての炭素繊維2〜13重量%又はカーボ
ンブラック粉2〜20重量%と、(D)タルク,炭酸カ
ルシウム,ガラス短繊維及びマイカから選ばれた1種又
は2種以上の無機充填材1〜35重量%とからなる導電
性能と機械的強度に優れたスタンパブルシート。 - 【請求項2】 (A)熱可塑性樹脂が、ポリプロピレン
及び/又はポリエチレンである請求項1記載のスタンパ
ブルシート。 - 【請求項3】 (B)ガラス長繊維が、連続ガラス繊維
マットをニードルパンチした平均繊維長5mm以上のも
のである請求項2記載のスタンパブルシート。 - 【請求項4】 (C)導電性充填材が、PAN系の炭素
繊維,ピッチ系の炭素繊維,ケッチェンブラック又はフ
ァーネスブラックである請求項3記載のスタンパブルシ
ート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8339100A JPH10158443A (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | 導電性能と機械的強度に優れたスタンパブルシート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8339100A JPH10158443A (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | 導電性能と機械的強度に優れたスタンパブルシート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10158443A true JPH10158443A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18324266
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8339100A Pending JPH10158443A (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | 導電性能と機械的強度に優れたスタンパブルシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10158443A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000026743A (ja) * | 1998-07-15 | 2000-01-25 | Toray Ind Inc | 液晶性樹脂組成物 |
| JP2008540818A (ja) * | 2005-06-10 | 2008-11-20 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 熱可塑性長繊維複合材、その製造方法、およびそれから得られた製品 |
| JP2012036284A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Panefuri Kogyo Kk | 導電性樹脂シート |
| JP2014145075A (ja) * | 2013-01-28 | 2014-08-14 | Boeing Co | 導電性繊維強化ポリマー組成物 |
| JP2015199959A (ja) * | 2014-04-08 | 2015-11-12 | エムス−パテント アクチエンゲゼルシャフト | 導電性ポリアミド成形材料 |
| JP2016120662A (ja) * | 2014-12-25 | 2016-07-07 | 日本ポリプロ株式会社 | 炭素繊維を含有するポリプロピレン系樹脂層とガラス繊維マット層とを有するスタンパブルシート及びそれを成形してなる成形体 |
-
1996
- 1996-12-05 JP JP8339100A patent/JPH10158443A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000026743A (ja) * | 1998-07-15 | 2000-01-25 | Toray Ind Inc | 液晶性樹脂組成物 |
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| JP4786711B2 (ja) * | 2005-06-10 | 2011-10-05 | サビック イノベーティブ プラスチックス イーペー ベスローテン フェンノートシャップ | 導電性長繊維複合材の製造方法 |
| JP2012036284A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Panefuri Kogyo Kk | 導電性樹脂シート |
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| US10102939B2 (en) | 2013-01-28 | 2018-10-16 | The Boeing Company | Conductive fiber reinforced polymer composition |
| JP2015199959A (ja) * | 2014-04-08 | 2015-11-12 | エムス−パテント アクチエンゲゼルシャフト | 導電性ポリアミド成形材料 |
| JP2016120662A (ja) * | 2014-12-25 | 2016-07-07 | 日本ポリプロ株式会社 | 炭素繊維を含有するポリプロピレン系樹脂層とガラス繊維マット層とを有するスタンパブルシート及びそれを成形してなる成形体 |
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