JPH10159672A - エンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

エンジンの燃料噴射装置

Info

Publication number
JPH10159672A
JPH10159672A JP33771096A JP33771096A JPH10159672A JP H10159672 A JPH10159672 A JP H10159672A JP 33771096 A JP33771096 A JP 33771096A JP 33771096 A JP33771096 A JP 33771096A JP H10159672 A JPH10159672 A JP H10159672A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
chamber
pressure
main body
ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33771096A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Nemoto
英希 根本
Tadashi Uchiyama
正 内山
Tomoaki Kakihara
知明 柿原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP33771096A priority Critical patent/JPH10159672A/ja
Publication of JPH10159672A publication Critical patent/JPH10159672A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M57/00Fuel-injectors combined or associated with other devices
    • F02M57/02Injectors structurally combined with fuel-injection pumps
    • F02M57/022Injectors structurally combined with fuel-injection pumps characterised by the pump drive
    • F02M57/025Injectors structurally combined with fuel-injection pumps characterised by the pump drive hydraulic, e.g. with pressure amplification

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、スプリング室内に侵入した燃料
を排出する排出路に設けられたボール弁のボールが、ボ
ールを収容する中空部の壁面に衝突するときの変形を防
止することができるエンジンの燃料噴射装置を提供す
る。 【解決手段】 燃料供給本体5とスペーサ本体81との
間には、燃料供給本体5の下面92とスペーサ本体81
の上面93との間に挟まれるように、緩衝部材としての
弾性プレート100が配設されている。スプリング室3
0内に侵入した燃料が増圧ピストンの作動時に排出路8
3を通じて燃料チャンバに排出される際に、ボール94
が勢い良くスペーサ本体81側に衝突しようとしても、
弾性プレート100がボール94の衝突エネルギーを吸
収するので、ボール94の変形が防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、増圧ピストンに
よってコモンレールから供給された増圧室内の燃料を増
圧するエンジンの燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン用油圧作動式電子制御燃
料噴射装置として、例えば、特開平6−294362号
公報や特表平6−511524に開示されたものがあ
る。これらの燃料噴射装置は、エンジンの燃料噴射行程
において油圧作動の噴射器の燃料流量特性を可変的に制
御したり、迅速な始動を可能にしたものであり、例え
ば、図9に示されるような構造を有している。
【0003】図9に示すように、燃料噴射装置1は、中
空穴と噴口13を形成した本体、及び本体の外側に燃料
チャンバ20を形成するように隙間を形成して配置され
たケース6から構成されている。燃料噴射装置1の本体
は、中空穴46を備え且つ噴口13を形成されたノズル
本体2、増圧室7を形成する燃料供給本体(プランジャ
バレル)5、ノズル本体2と燃料供給本体5との間に位
置するスペーサ本体81と中空孔29を備えた中空スペ
ーサ本体21、高圧作動オイルが供給される圧力室8を
備えているインジェクタ本体4、及びリーク通路である
ドレン溝39とドレン通路38を備え且つソレノイド弁
16を配置したソレノイド本体3から構成されている。
ケース6は、燃料チャンバ20を形成するため、ノズル
本体2、スペーサ本体81、中空スペーサ本体21及び
燃料供給本体5を取り囲んでいる。ケース6は、本体と
の間に形成された燃料チャンバ20を形成するため、ケ
ース6の一端がノズル本体2の段部の当接面14に係止
してシールされ、他端がインジェクタ本体4に螺入され
た嵌合面80でシールされている。コモンレール51に
は、ケース6に形成された燃料供給口11と燃料排出口
12が開口し、燃料がコモンレール51から燃料チャン
バ20に常時供給されている。
【0004】燃料噴射装置1は、燃料チャンバ20から
供給された燃料を増圧するための燃料供給本体5内に形
成された増圧室7、増圧室7から噴口13へと燃料を供
給するため、スペーサ本体81、中空スペーサ本体21
及びノズル本体2に形成された燃料通路22、ノズル本
体2の中空穴46内で摺動可能に保持されて燃料圧によ
って噴口13を開放する針弁23、増圧室7の燃料を増
圧する増圧ピストン9、増圧ピストン9の端部に高圧を
付与する高圧作動オイルが供給される圧力室8、及び圧
力室8に高圧作動オイルの供給を制御するソレノイド弁
(制御弁)16を有している。
【0005】リターンスプリング18は、中空スペーサ
本体21に形成された中空孔29内に配置され、噴口1
3を閉鎖する方向に針弁23にばね力を付勢する。リタ
ーンスプリング18の一端は針弁23の上端に当接し、
他端はスペーサ本体81に当接している。インジェクタ
本体4に形成された中空穴26で形成される中空部のス
プリング室30は、増圧ピストン9の大径部25の端面
と燃料供給本体5との端面との間に形成されている。ス
プリング室30には、増圧ピストン9を圧力室8側へ付
勢するリターンスプリング17が配置されている。イン
ジェクタ本体4に形成された中空穴85には、作動オイ
ルをカットする側にソレノイド弁16を付勢するリター
ンスプリング19が配置されている。増圧ピストン9が
配置されたスプリング室30は、燃料供給本体5に形成
された排出路83及び排出路83に配置されたボール弁
84を通じて燃料チャンバ20に連通している。スプリ
ング室30には、通常、漏洩燃料が入り込んでおり、燃
料チャンバ20内の燃料圧と同等の状態であるが、増圧
ピストン9の往復動によって流入燃料がスプリング室3
0から排除されて空所が形成されている。
【0006】増圧ピストン9は、増圧室7の一部を下端
面で形成するプランジャである小径部24、圧力室8の
一部を上端面で形成すると共にインジェクタ本体4の中
空穴26内を往復動する大径部25、及び大径部25の
外周部の全周辺から垂下して中空穴26の内面を摺動す
る摺動面を構成するガイドリング部41から構成されて
いる。ガイドリング部41は、増圧ピストン9の上下動
を安定させる機能を有する。増圧ピストン9の小径部2
4は燃料供給本体5に形成された中空孔42を往復動
し、大径部25はインジェクタ本体4に形成された中空
穴26を往復動する。また、インジェクタ本体4に形成
された中空穴26には、シール部材44が配置され、増
圧ピストン9と中空穴26との隙間をシール部材44で
シールし、それによって、圧力室8内の高圧作動オイル
がスプリング室30へ漏洩しないように、スプリング室
30と圧力室8とが遮断されている。
【0007】燃料供給本体5に形成された中空孔42の
端部には、増圧室7が形成されている。増圧室7への燃
料の供給は、燃料チャンバ20から中空スペーサ本体2
1に形成した燃料通路37とスペーサ本体81に形成し
た燃料通路35を通じて行われる。燃料通路35には、
増圧室7の高圧燃料が燃料チャンバ20に逆流するのを
防止するため、逆止弁36が組み込まれている。また、
増圧室7内で増圧された燃料は、スペーサ本体81、中
空スペーサ本体21及びノズル本体2に形成された燃料
通路22を通じて噴口13へと供給される。ノズル本体
2と針弁23との間には、燃料通路が形成され、針弁2
3の先端のテーパ面45に高圧燃料圧が付与されること
によって針弁23はリフトする。針弁23は、ノズル本
体2の中空穴46内で摺動可能に保持されて燃料圧によ
ってリフトされ、噴口13を開放する。
【0008】増圧ピストン9は、圧力室8に面する大径
部25の頂面65の外周部が切り欠かれた平らな面73
に形成されている。圧力室8を形成するインジェクタ本
体4の壁面は、増圧ピストン9の頂面65に対して平行
な平らな面72に形成されている。従って、圧力室8に
おいて、増圧ピストン9の平らな面73とインジェクタ
本体4の平らな面72との間には、狭い環状隙間74が
形成されている。また、増圧ピストン9は、その頂面6
5の中央の突出部がリターンスプリング17のばね力に
よってインジェクタ本体4の平らな面72に当接してい
る。
【0009】燃料噴射装置1において、リターンスプリ
ング17を収容したスプリング室30は、増圧ピストン
9の大径部25及びガイドリング部41が摺動するイン
ジェクタ本体4に形成された中空穴26に形成されてい
る。増圧ピストン9とインジェクタ本体4の中空穴26
との隙間は、大径部25と中空穴26との間に配置され
たシール部材44によってシールされているので、スプ
リング室30から圧力室8への燃料の漏洩は阻止されて
いる。スプリング室30内に入り込んだ燃料は、燃料供
給本体5に形成された排出路83を通じて燃料チャンバ
20に排出するように構成されている。増圧ピストン9
のリターンスプリング17が配置されているスプリング
室30には、小径部24のプランジャ回り即ち燃料供給
本体5の中空孔42と小径部24の外周面との間の摺動
面の隙間28及びインジェクタ本体4と燃料供給本体5
との当接面の隙間48を通じて燃料チャンバ20からの
燃料がリークして侵入する。スプリング室30に侵入し
た燃料は、排出路83を通じて燃料チャンバ20に排出
される。排出路83にはボール弁84が配設されている
ので、燃料が燃料チャンバ20から排出路83を通じて
スプリング室30へ逆流することは阻止される。通常は
スプリング室30には増圧ピストン9のストローク分の
空所が形成されて燃料が入り込んでいる。そこで、スプ
リング室30における空所が増圧ピストン9のストロー
ク分以下となる程度まで燃料が侵入すると、増圧ピスト
ン9の往復動に伴って中空穴26内のスプリング室30
に存在する燃料が排出路83を通じて燃料チャンバ20
へ排出できるが、ボール弁84の作用で逆流は阻止され
るように構成されている。
【0010】また、燃料噴射装置1が組み込まれたエン
ジンにおける燃料供給システムとして、図8に示すもの
が知られている。燃料供給システムでは、エンジンの各
気筒に燃料噴射装置1がそれぞれ設けられている。燃料
噴射装置1には、燃料供給のための共通の通路であるコ
モンレール51が設けられている。コモンレール51に
は、燃料ポンプ53の駆動によって燃料タンク52の燃
料が燃料フィルタ54を通じて供給される。コモンレー
ル51は各燃料噴射装置1に連通し、燃料回収通路55
を通じて燃料タンク52に回収される。即ち、燃料噴射
装置1は、その燃料供給口11と燃料排出口12とに所
定圧の燃料が常に供給されているコモンレール51に配
置されている。
【0011】燃料噴射装置1は、燃料圧の増圧のため
に、高圧の作動流体即ち作動オイルを圧力室8へ供給す
るように構成されている。燃料噴射装置1は、高圧オイ
ルマニホルド56にそれぞれ連結されている。高圧オイ
ルマニホルド56には、オイル溜まり57からのオイル
がオイルポンプ58の作動によってオイル供給路61を
通じて供給され、オイル供給路61の途中にはオイルク
ーラ59やオイルフィルタ60が設けられている。ま
た、オイル供給路61は、オイルギャラリ62に通じる
潤滑系通路67と燃料噴射装置1の圧力室に供給される
作動オイル系通路66に分岐している。作動オイル系通
路66には、高圧オイルポンプ63が設けられ、高圧オ
イルポンプ63から高圧オイルマニホルド56へのオイ
ルの供給は流量制御弁64を介してコントロールされて
いる。コントローラ50は、流量制御弁64の制御と燃
料噴射装置1のソレノイド10の制御を行うように構成
されている。コントローラ50には、エンジンの作動状
況として、回転センサ68で検出されたエンジン回転
数、負荷センサ69で検出されたアクセル開度及び位置
センサ70で検出されたクランク角が入力されている。
また、コントローラ50には、高圧オイルマニホルド5
6に設置した圧力センサ71で検出された高圧オイルマ
ニホルド56の作動オイル圧が入力される。
【0012】燃料噴射装置1は、噴口13の針弁23に
よる開閉作動がソレノイド10の制御によって行われる
ものであり、コントローラ50からの指令でソレノイド
10が付勢されると、アーマチャ32が吸着され、アー
マチャ32に固定されているソレノイド弁16がリター
ンスプリング19のばね力に抗してリフトする。ソレノ
イド弁16がリフトすると、ソレノイド弁16のテーパ
面86とインジェクタ本体4のバルブシート87との間
に形成される通路33が開口し、高圧作動オイルが高圧
オイルマニホルド56からインジェクタ本体4に形成さ
れた供給路31と通路34を通じて圧力室8に供給され
る。圧力室8に高圧作動オイルが供給されると、増圧ピ
ストン9の大径部25の頂面65とインジェクタ本体4
の壁面(平らな面)72との間に形成された環状隙間7
4に高圧作動オイルが供給され、増圧ピストン9に作動
圧が付勢される。一方、コモンレール51の燃料は、ケ
ース6に形成された供給口11から燃料チャンバ20に
供給され、次いで、燃料チャンバ20から中空スペーサ
本体21に形成した燃料通路37、スペーサ本体81に
形成された燃料通路35を通じて増圧室7に供給されて
いる。
【0013】増圧ピストン9が圧力室8内の作動オイル
の圧力で下降すると、燃料通路35が逆止弁36によっ
て閉鎖され、増圧室7内の燃料が増圧される。増圧室7
の燃料が増圧されると、燃料圧はリターンスプリング1
8のばね力に抗して針弁23をリフトさせる。また、ソ
レノイド10によるソレノイド弁16への付勢力が解放
すると、リターンスプリング19のばね力でソレノイド
弁16が下降し、ソレノイド弁16に設けたドレン溝3
9が開放し、圧力室8の高圧作動オイルはドレン溝39
とドレン通路38を通じて排出される。圧力室8の高圧
作動オイルが排出されると、増圧ピストン9がリターン
スプリング17のばね力で元に復帰し、増圧室7は燃料
チャンバ20と同等の圧力になり、針弁23にかかる燃
料圧が低下し、リターンスプリング18のばね力で針弁
23のテーパ面45がノズル本体2のバルブシートに着
座して噴口13が閉鎖する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】スプリング室30内の
燃料が増加してスプリング室30における空所が増圧ピ
ストン9のストローク分以下となる程度まで減少したと
きには、上記のとおり、余剰の燃料は、増圧ピストン9
の往復動に伴って中空穴26内のスプリング室30に存
在する燃料が排出路83を通じて燃料チャンバ20へ排
出される。この燃料の排出は、燃料チャンバ20内の燃
料圧に抗して排出路83に設けられているボール弁84
を押し開くことによって行われる。
【0015】排出路83を通じて燃料が燃料チャンバ2
0へ排出されるときには、ボール弁84のボール94
が、このボールを収容する中空部を形成する壁面の一部
であるであるスペーサ本体81の上面93に衝突させら
れ、ボール94がこの衝突を繰り返すうちに変形し、ボ
ール弁84の機能が損なわれることがある。ボール94
がこのような変形をすると、ボール94の変形部分と弁
座との隙間を通じて燃料が燃料チャンバ20からスプリ
ング室30に逆流して充満する。この結果、増圧ピスト
ン9の作動時に大量の燃料を排出する必要があり、増圧
ピストン9の排出仕事が増大して、上記と同様に目標と
なる燃料噴射量が得られず、最悪の場合には増圧ピスト
ン9がストロークできなくなって燃料が噴射されないと
いう事態に陥る。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
の課題を解決することであり、コモンレールから供給さ
れた増圧室内の燃料を増圧ピストンによって増圧して噴
射するエンジンの燃料噴射装置において、スプリング室
内に侵入した燃料が燃料チャンバに排出される際に、排
出路に設けられたボール弁の弁体であるボールが、開弁
時に弁座からリフトして壁面に衝突しても、ボールが変
形することを防止して、目標の燃料噴射量を確保するこ
とができるエンジンの燃料噴射装置を提供することであ
る。
【0017】この発明は、コモンレールからの燃料が供
給される本体に形成された増圧室、前記本体に形成され
た圧力室に供給される作動流体で駆動され前記増圧室内
の燃料を増圧する増圧ピストン、前記増圧室からの燃料
を噴射する噴口を燃料圧によって開閉するため前記本体
内で摺動自在に収容された針弁、前記増圧ピストンを駆
動する作動流体の前記圧力室への供給を制御する制御
弁、及び前記本体の外周に配置されて燃料チャンバを形
成し且つ前記コモンレールに開口する燃料供給口と燃料
排出口とが形成されたケースを具備し、前記増圧ピスト
ンは前記増圧室の壁面の一部を形成する小径部及び前記
圧力室の壁面の一部を形成する大径部から成り、前記本
体は前記増圧ピストンの前記大径部が摺動し且つリター
ンスプリングが配置されたスプリング室及び前記スプリ
ング室と前記燃料チャンバとを連通すると共にボール弁
が設けられた排出路を有し、前記排出路の一部を構成す
る中空部には前記ボール弁のボールが収容されており、
前記ボールが衝突する前記中空部の壁面には緩衝部材が
配設されていることからなるエンジンの燃料噴射装置に
関する。
【0018】このエンジンの燃料噴射装置は、上記のよ
うに構成されているので、ボール弁がスプリング室内の
燃料圧力と燃料チャンバ内の燃料圧力との差に基づいて
開弁し、スプリング室内の燃料が排出路を通じて燃料チ
ャンバに排出されることになるが、ボール弁が開閉する
際にボールが高速で衝突することとなる中空部の壁面に
は緩衝部材が配設されているので、衝突時の衝突エネル
ギーは前記緩衝部材によって緩和、即ち、緩衝部材の変
形に変換されてその歪みエネルギーとして放出させら
れ、ボールの変形に費やされることがない。したがっ
て、弁体であるボールの変形が防止される。
【0019】前記本体は、複数に区分された本体を結合
したものである。即ち、本体は、圧力室及びスプリング
室が形成されているインジェクタ本体、インジェクタ本
体に当接し且つ増圧室及び排出路が形成された燃料供給
本体、針弁を摺動自在に収容し且つ噴口が形成されたノ
ズル本体、並びに燃料供給本体とノズル本体との間に配
置され且つ燃料チャンバと増圧室とを連通する燃料通路
及び増圧室と噴口とを連通する燃料通路が形成されたス
ペーサ本体を備えている。
【0020】前記中空部は、スペーサ本体側の燃料供給
本体に形成された中空穴から構成されている。即ち、燃
料供給本体とスペーサ本体とは対向して配置されてお
り、中空穴は、燃料供給本体に形成されている排出路の
一部として形成するのが製造上及びコスト上の観点から
も好ましい。したがって、中空部については、スペーサ
本体側に面する燃料供給本体に穿設した中空穴から構成
するのが好ましい。
【0021】上記のようにボール弁を配置する中空部を
中空穴から構成した場合には、ボール弁の開弁時にはボ
ールが弁座からリフトして対向する壁面に衝突すること
になる。衝突する壁面は中空穴に臨むスペーサ本体の表
面部分となるので、前記緩衝部材は燃料供給本体とスペ
ーサ本体との対向面間に介装された弾性プレートとする
ことができる。また、前記緩衝部材は、燃料供給本体と
スペーサ本体との対向面間に介装されたプレートを切り
起こして形成された板ばねとすることもできる。また、
前記緩衝部材は、燃料供給本体とスペーサ本体との対向
面間に介装されたプレートに形成した孔内に嵌合された
樹脂体又ラバー体とすることもできる。更に、前記緩衝
部材は、中空部内に配設されたコイルばねとすることも
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
によるエンジンの燃料噴射装置の実施例を説明する。図
1はこの発明によるエンジンの燃料噴射装置の実施例を
示す装置全体の断面図であり、図2は図1の要部拡大断
面図である。図1に示すエンジンの燃料噴射装置は、図
9に示す従来のエンジンの燃料噴射装置と比較して、燃
料供給本体とスペーサ本体との間に緩衝部材を介装した
点以外は、同一の構成及び同一の機能を有するので、同
一の部品には同一の符号を付し、重複する説明を省略す
る。また、エンジンの燃料噴射装置としての基本的な燃
料噴射動作についても変わるところがないので、燃料噴
射動作についても重複する説明を省略する。
【0023】このエンジンの燃料噴射装置は、図8に示
す燃料供給システムに組み込んで適用されるものであ
り、エンジンの各気筒に配置されている。この実施例で
は、図1を参照して、1つの燃料噴射装置について説明
する。燃料噴射装置1は、燃料供給システムにおけるコ
モンレール51に燃料供給口11と燃料排出口12とが
開口し、コモンレール51の燃料が常に供給される状態
である。このエンジンの燃料噴射装置は、増圧ピストン
9が圧力室8に供給される作動オイルで駆動された場合
に、リターンスプリング17が収容されたスプリング室
30に侵入している燃料が排出路83を通じて燃料チャ
ンバ20に排出されることがある。
【0024】図2を参照して、ボール弁84の詳細を説
明する。即ち、ボール弁84はテーパ状の弁座95に座
着可能なボール94を有するボール逆止弁である。燃料
供給本体5には、排出路83の一部として中空部96が
形成されており、中空部96にはボール弁84のボール
94が収容されている。ボール94が弁座95に座着し
た閉弁状態では中空部96から排出路83への燃料の流
れ、即ち燃料チャンバ20(図1参照)からスプリング
室30(図1参照)への燃料の流れは阻止され、ボール
94が弁座95からリフトした開弁状態では排出路83
から中空部96を経た燃料の流れ、即ちスプリング室3
0から燃料チャンバ20への燃料の流れが許容される。
ボール94は、燃料チャンバ20内の圧力に打ち勝つス
プリング室30内の高い圧力によって、弁座95から急
激にリフトして、対向するスペーサ本体81の上面93
に向かって衝突しようとする。
【0025】図1及び図2に示す実施例においては、燃
料供給本体5とスペーサ本体81との間には、両者の対
向面であるところの燃料供給本体5の下面92とスペー
サ本体81の上面93との間に挟まれるように、緩衝部
材としての弾性プレート100が配設されている。この
実施例によれば、ボール94がスペーサ本体81側に衝
突しようとしても、弾性プレート100がボール94の
衝突エネルギーを吸収して緩和するので、ボール94の
変形が防止できる。
【0026】図3及び図4には、この発明によるエンジ
ンの燃料噴射装置の別の実施例が示されている。図3は
その要部拡大断面図であり、図4は緩衝部材の拡大斜視
図である。なお、燃料噴射装置自体の構成は図1に示す
ものと同じであるので、再度の説明を省略する。ボール
弁84自体の構造についても、図2に示されている構造
と異なるところがないので、再度の説明を省略する。図
3及び図4に示した実施例では、燃料供給本体5とスペ
ーサ本体81との間には、燃料供給本体5の下面92と
スペーサ本体81の上面93との間に挟まれるように、
薄板101が介装されている。薄板101は、金属製の
薄板であってよいが、これに限らず複合材であってもよ
い。ケース6とインジェクタ本体4とを結合した状態で
は、薄板101は燃料供給本体5とスペーサ本体81と
の間に強く挟持されている。薄板101の中空部96に
臨む部分は、薄板101の本体部分102から中空部9
6側に向かって切り起こされて板ばね103を形成して
いる。板ばね103はこの発明における緩衝部材を構成
している。ボール弁84の開弁時等、高速で移動するボ
ール94は薄板101の板ばね103に衝突し、ボール
94の運動エネルギーは板ばね103の弾性変形によっ
て徐々に吸収される。したがって、ボール94の板ばね
103との衝突は、ボール94を変形させる衝撃とはな
らない。
【0027】図5及び図6には、この発明によるエンジ
ンの燃料噴射装置の他の実施例が示されている。図5は
その要部拡大断面図であり、図6は緩衝部材の拡大斜視
図である。この実施例においても、燃料噴射装置1自体
の構成は図1に示すものと同じであり、ボール弁84の
構造は、図2及び図3に示した例と同じであるので、い
ずれについても再度の説明を省略する。燃料供給本体5
とスペーサ本体81との対向面である、燃料供給本体5
の下面92とスペーサ本体81の上面93との間には、
薄板104が介装されている。薄板104は、金属製の
薄板であっても弾性薄板であってもよく、またこれらに
限らず複合材であってもよい。ケース6とインジェクタ
本体4とを結合した状態では、薄板104は燃料供給本
体5とスペーサ本体81の間に強く挟持されている。薄
板104の中空部96に臨む部分には、スペーサ本体8
1側に大径の孔105が、また中空部96側には小径の
孔106が、両者で薄板104を貫くように形成されて
いる。孔105,106に対してそれぞれ大径部108
と、大径部108に一体構造の小径部109とからなる
樹脂体又はラバー体107が嵌合配置される。小径部1
09は薄板104の中空部96側に僅かに突出してお
り、薄板104に向かって高速で移動してくるボール9
4と緩衝的に衝突して、衝突エネルギーを緩和し、ボー
ル94の変形を防止している。
【0028】図7には、この発明によるエンジンの燃料
噴射装置の更に別の実施例が示されている。図7はその
要部拡大断面図である。この実施例においても、燃料噴
射装置1自体の構成は図1に示すものと同じであり、ボ
ール弁84の構造は、図2、図3又は図5に示した例と
同じであるので、いずれについても再度の説明を省略す
る。この実施例においては、中空部96内に配設される
ように、スペーサ本体81の上面93にはコイルばね1
10が設けられている。コイルばね110の中心軸線が
延びる方向は、ボール94のリフト方向と一致するよう
に選定されている。なお、、コイルばね110は、ボー
ル94に常に接触している必要はない。ボール94が、
スプリング室30内と燃料チャンバ20内との燃料圧力
差に基づく力でスペーサ本体の上面93と衝突させられ
ようとするときに、ボール94はコイルばね110と緩
衝的に衝突し、コイルばね110の縮みによって衝突エ
ネルギーが緩和され、ボール94の変形を防止してい
る。
【0029】
【発明の効果】この発明によるエンジンの燃料噴射装置
は、上記のように、燃料噴射装置の本体が有する排出路
にボール弁を設け、排出路の一部を構成する中空部にボ
ール弁のボールを収容し、ボールが衝突する中空部の壁
面には緩衝部材を配設したものであるので、ボール弁の
開弁時等、ボールが中空部の壁面と衝突する時の衝突エ
ネルギーは緩衝部材の変形に変換されてその歪みエネル
ギーとして放出され、ボールの変形に費やされることが
なく、弁体としてのボールの変形が防止される。したが
って、ボールが変形したとすると、閉弁状態でありなが
らその変形部分と弁座との隙間を通じて燃料が燃料チャ
ンバからスプリング室に逆流し、その結果、増圧ピスト
ンの燃料排出仕事が増大して目標燃料噴射量が得られな
かったり或いは増圧ピストンがストロークできなくなっ
て燃料が噴射されないという事態を未然に回避すること
ができ、目標燃料噴射量を確実に実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるエンジンの燃料噴射装置の一実
施例を示す断面図である。
【図2】図1に示すエンジンの燃料噴射装置の要部拡大
断面図である。
【図3】この発明によるエンジンの燃料噴射装置の別の
実施例を示す要部拡大断面図である。
【図4】図3に示す実施例に用いられる緩衝部材の拡大
斜視図である。
【図5】この発明によるエンジンの燃料噴射装置の他の
実施例を示す要部拡大断面図である。
【図6】図5に示す実施例に用いられる緩衝部材の拡大
斜視図である。
【図7】この発明によるエンジンの燃料噴射装置の更に
別の実施例を示す要部拡大断面図である。
【図8】エンジンの燃料噴射装置の燃料供給システムを
示す概略説明図である。
【図9】従来のエンジンの燃料噴射装置を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 燃料噴射装置 2 ノズル本体 3 ソレノイド本体 4 インジェクタ本体 5 燃料供給本体 6 ケース 7 増圧室 8 圧力室 9 増圧ピストン 11 燃料供給口 12 燃料排出口 13 噴口 16 ソレノイド弁(制御弁) 17 リターンスプリング 20 燃料チャンバ 21 中空スペーサ本体 22 燃料通路 23 針弁 24 小径部 25 大径部 26 中空穴 28 隙間 29 中空孔 30 スプリング室 35 燃料通路 37 燃料通路 42 中空孔 45 テーパ面 48 隙間 51 コモンレール 81 スペーサ本体 83 排出路 84 ボール弁 92 下面 93 上面 94 ボール 96 中空部 100 弾性プレート 101 薄板 103 板ばね 104 薄板 107 樹脂体又はラバー体 110 コイルばね
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 61/16 F02M 61/16 X

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コモンレールからの燃料が供給される本
    体に形成された増圧室、前記本体に形成された圧力室に
    供給される作動流体で駆動され前記増圧室内の燃料を増
    圧する増圧ピストン、前記増圧室からの燃料を噴射する
    噴口を燃料圧によって開閉するため前記本体内で摺動自
    在に収容された針弁、前記増圧ピストンを駆動する作動
    流体の前記圧力室への供給を制御する制御弁、及び前記
    本体の外周に配置されて燃料チャンバを形成し且つ前記
    コモンレールに開口する燃料供給口と燃料排出口とが形
    成されたケースを具備し、前記増圧ピストンは前記増圧
    室の壁面の一部を形成する小径部及び前記圧力室の壁面
    の一部を形成する大径部から成り、前記本体は前記増圧
    ピストンの前記大径部が摺動し且つリターンスプリング
    が配置されたスプリング室及び前記スプリング室と前記
    燃料チャンバとを連通すると共にボール弁が設けられた
    排出路を有し、前記排出路の一部を構成する中空部には
    前記ボール弁のボールが収容されており、前記ボールが
    衝突する前記中空部の壁面には緩衝部材が配設されてい
    ることからなるエンジンの燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記本体は、前記圧力室及び前記スプリ
    ング室が形成されているインジェクタ本体、前記インジ
    ェクタ本体に当接し且つ前記増圧室及び前記排出路が形
    成された燃料供給本体、前記針弁を摺動自在に収容し且
    つ前記噴口が形成されたノズル本体、並びに前記燃料供
    給本体と前記ノズル本体との間に配置され且つ前記燃料
    チャンバと前記増圧室とを連通する燃料通路及び前記増
    圧室と前記噴口とを連通する燃料通路が形成されたスペ
    ーサ本体を備えている請求項1に記載のエンジンの燃料
    噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記中空部は、前記スペーサ本体側の前
    記燃料供給本体に形成された中空穴から構成されている
    請求項2に記載のエンジンの燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記緩衝部材は、前記燃料供給本体と前
    記スペーサ本体との対向面間に介装された弾性プレート
    である請求項2に記載のエンジンの燃料噴射装置。
  5. 【請求項5】 前記緩衝部材は、前記燃料供給本体と前
    記スペーサ本体との対向面間に介装されたプレートを切
    り起こして形成された板ばねである請求項2に記載のエ
    ンジンの燃料噴射装置。
  6. 【請求項6】 前記緩衝部材は、前記燃料供給本体と前
    記スペーサ本体との対向面間に介装されたプレートに形
    成した孔内に嵌合された樹脂体又ラバー体である請求項
    2に記載のエンジンの燃料噴射装置。
  7. 【請求項7】 前記緩衝部材は、前記中空部内に配設さ
    れたコイルばねである請求項2に記載のエンジンの燃料
    噴射装置。
JP33771096A 1996-12-04 1996-12-04 エンジンの燃料噴射装置 Pending JPH10159672A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33771096A JPH10159672A (ja) 1996-12-04 1996-12-04 エンジンの燃料噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33771096A JPH10159672A (ja) 1996-12-04 1996-12-04 エンジンの燃料噴射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10159672A true JPH10159672A (ja) 1998-06-16

Family

ID=18311243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33771096A Pending JPH10159672A (ja) 1996-12-04 1996-12-04 エンジンの燃料噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10159672A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002046604A3 (de) * 2000-12-05 2002-08-08 Bosch Gmbh Robert Brennstoffeinspritzventil
CN103644061A (zh) * 2013-12-05 2014-03-19 中国第一汽车股份有限公司无锡油泵油嘴研究所 一种自卸压无回油喷油器及自卸压无回油喷油器的改装方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002046604A3 (de) * 2000-12-05 2002-08-08 Bosch Gmbh Robert Brennstoffeinspritzventil
CN103644061A (zh) * 2013-12-05 2014-03-19 中国第一汽车股份有限公司无锡油泵油嘴研究所 一种自卸压无回油喷油器及自卸压无回油喷油器的改装方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4343280A (en) Fuel delivery control arrangement
US5143291A (en) Two-stage hydraulic electrically-controlled unit injector
CN1102996C (zh) 液体控制阀
JP4791798B2 (ja) 燃料噴射装置
KR20010022808A (ko) 내연기관용 가스 셔틀밸브의 제어 장치
JPH1089189A (ja) 組み合わされた座部を有する弁アセンブリとこれを使用する燃料噴射器
US6675773B1 (en) Method and apparatus for performing a fuel injection
US6889659B2 (en) Fuel injector with pressure booster and servo valve with optimized control quantity
JPH1061528A (ja) 燃料噴射器内の周期的高圧に関する流体シール
CN113167201A (zh) 高压燃料泵的入口控制阀
JP2002533612A (ja) 燃料高圧形成のためのピストンポンプ
US20020109014A1 (en) Control valve configuration for use in a fuel injector for internal combustion engines
US6837451B2 (en) Seat/slide valve with pressure-equalizing pin
EP1227241B1 (en) Fuel injector assembly and internal combustion engine including same
US7090151B2 (en) Control element for injectors with switchable nozzle needle
WO2005066485A1 (en) Fuel injector with piezoelectric actuator and method of use
JPH10159672A (ja) エンジンの燃料噴射装置
US6129072A (en) Hydraulically actuated device having a ball valve member
US6354270B1 (en) Hydraulically actuated fuel injector including a pilot operated spool valve assembly and hydraulic system using same
US5992767A (en) Injector
JP3783266B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
US6526943B2 (en) Control valve for hydraulically oil activated fuel injector
US4779599A (en) Hydraulic mechanism
JP2005517864A (ja) 内燃機関のための燃料噴射装置
EP0974750A2 (en) Fuel-injection pump having a vapor-prevention accumulator