JPH10160153A - 廃棄物焼却残渣の電気式溶融炉 - Google Patents
廃棄物焼却残渣の電気式溶融炉Info
- Publication number
- JPH10160153A JPH10160153A JP33039296A JP33039296A JPH10160153A JP H10160153 A JPH10160153 A JP H10160153A JP 33039296 A JP33039296 A JP 33039296A JP 33039296 A JP33039296 A JP 33039296A JP H10160153 A JPH10160153 A JP H10160153A
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- Japan
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- furnace
- electrodes
- outlet
- waste incineration
- electric melting
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Abstract
(57)【要約】
【課題】得られる固化スラグからの重金属類、特に鉛の
溶出量を低減できる、廃棄物焼却残渣の電気式溶融炉を
提供する。 【解決手段】横断面がほぼ円形に構築された炉体と、炉
内へ挿入された3本の電極と、炉内へ廃棄物焼却残渣を
投入する投入口と、炉内に生成した溶融スラグを溢流に
より排出する排出口とを備える廃棄物焼却残渣の電気式
溶融炉において、炉体に2個以上の投入口と1個の排出
口とを設け、3本の電極のうちで1本の電極を排出口と
炉中心とを結ぶ直線を直下に臨んで排出口に近い側に挿
入し、2個以上の総ての投入口を3本の電極のうちで残
りの2本の電極よりも排出口に遠い側に設けた。
溶出量を低減できる、廃棄物焼却残渣の電気式溶融炉を
提供する。 【解決手段】横断面がほぼ円形に構築された炉体と、炉
内へ挿入された3本の電極と、炉内へ廃棄物焼却残渣を
投入する投入口と、炉内に生成した溶融スラグを溢流に
より排出する排出口とを備える廃棄物焼却残渣の電気式
溶融炉において、炉体に2個以上の投入口と1個の排出
口とを設け、3本の電極のうちで1本の電極を排出口と
炉中心とを結ぶ直線を直下に臨んで排出口に近い側に挿
入し、2個以上の総ての投入口を3本の電極のうちで残
りの2本の電極よりも排出口に遠い側に設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃棄物焼却残渣の電
気式溶融炉に関する。都市ごみ、下水処理汚泥、産業廃
棄物等、各種の廃棄物を焼却炉で焼却処理すると、焼却
炉から排出される焼却灰と焼却炉の排ガス処理系で捕集
される焼却飛灰とが発生する。これらの焼却灰や焼却飛
灰すなわち焼却残渣は通常、これを減容化及び安定化す
るため、溶融炉で溶融処理される。溶融炉はバーナ式溶
融炉と電気式溶融炉とに大別されるが、本発明はこれら
のうちで電気式溶融炉の改良に関するものである。
気式溶融炉に関する。都市ごみ、下水処理汚泥、産業廃
棄物等、各種の廃棄物を焼却炉で焼却処理すると、焼却
炉から排出される焼却灰と焼却炉の排ガス処理系で捕集
される焼却飛灰とが発生する。これらの焼却灰や焼却飛
灰すなわち焼却残渣は通常、これを減容化及び安定化す
るため、溶融炉で溶融処理される。溶融炉はバーナ式溶
融炉と電気式溶融炉とに大別されるが、本発明はこれら
のうちで電気式溶融炉の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、廃棄物焼却残渣の電気式溶融炉と
して、横断面がほぼ円形或は方形に構築された炉体と、
炉内へ挿入された1本又は2本以上の電極と、炉内の廃
棄物焼却残渣を投入する1個又は2個以上の投入口と、
炉内に生成した溶融スラグを排出する1個又は2個以上
の排出口とを備えるものが使用されている。かかる従来
の電気式溶融炉では、炉内へ投入した廃棄物焼却残渣を
アーク熱、プラズマアーク熱或は抵抗熱で溶融し、生成
した溶融スラグを排出口から排出して、水冷或は空冷に
より固化スラグとしている。ところが、かかる従来の電
気式溶融炉には、実際のところ、得られる固化スラグか
らの重金属類、特に鉛の溶出量が多いという問題があ
る。
して、横断面がほぼ円形或は方形に構築された炉体と、
炉内へ挿入された1本又は2本以上の電極と、炉内の廃
棄物焼却残渣を投入する1個又は2個以上の投入口と、
炉内に生成した溶融スラグを排出する1個又は2個以上
の排出口とを備えるものが使用されている。かかる従来
の電気式溶融炉では、炉内へ投入した廃棄物焼却残渣を
アーク熱、プラズマアーク熱或は抵抗熱で溶融し、生成
した溶融スラグを排出口から排出して、水冷或は空冷に
より固化スラグとしている。ところが、かかる従来の電
気式溶融炉には、実際のところ、得られる固化スラグか
らの重金属類、特に鉛の溶出量が多いという問題があ
る。
【0003】固化スラグは一般に、土木建築材料として
の利用が図られている。そして現状では、固化スラグを
土木建築材料として利用する場合、それが土壌環境基準
(平成6年度環境庁告示第46号で定められた溶出試験
法による鉛の溶出値が0.01mg/リットル以下という
基準)を満たすことが求められている。しかし、上記の
ような従来の電気式溶融炉から得られる固化スラグは、
実際のところ、この土壌環境基準を越えてしまうことが
多いのである。
の利用が図られている。そして現状では、固化スラグを
土木建築材料として利用する場合、それが土壌環境基準
(平成6年度環境庁告示第46号で定められた溶出試験
法による鉛の溶出値が0.01mg/リットル以下という
基準)を満たすことが求められている。しかし、上記の
ような従来の電気式溶融炉から得られる固化スラグは、
実際のところ、この土壌環境基準を越えてしまうことが
多いのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の電気式溶融炉では、得られる固化ス
ラグからの重金属類、特に鉛の溶出量が多いという点で
ある。
する課題は、従来の電気式溶融炉では、得られる固化ス
ラグからの重金属類、特に鉛の溶出量が多いという点で
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明者は、上
記の課題を解決するべく研究した結果、得られる固化ス
ラグからの重金属類、特に鉛の溶出量を低減するために
は、炉内に生成する溶融スラグの温度を上げること、ま
た炉内に生成する溶融スラグの炉内滞留時間を長くする
ことが重要であり、これらを達成するためには、炉体の
横断面形状との関係において、投入口及び排出口並びに
電極の位置を特定化し、或はまた炉内に溶融スラグの流
れを遮るような堰を設けることが有効であることを知見
した。
記の課題を解決するべく研究した結果、得られる固化ス
ラグからの重金属類、特に鉛の溶出量を低減するために
は、炉内に生成する溶融スラグの温度を上げること、ま
た炉内に生成する溶融スラグの炉内滞留時間を長くする
ことが重要であり、これらを達成するためには、炉体の
横断面形状との関係において、投入口及び排出口並びに
電極の位置を特定化し、或はまた炉内に溶融スラグの流
れを遮るような堰を設けることが有効であることを知見
した。
【0006】しかして本発明は、横断面がほぼ円形に構
築された炉体と、炉内へ挿入された3本の電極と、炉内
へ廃棄物焼却残渣を投入する投入口と、炉内に生成した
溶融スラグを溢流により排出する排出口とを備える廃棄
物焼却残渣の電気式溶融炉において、炉体に2個以上の
投入口と1個の排出口とが設けられており、3本の電極
のうちで1本の電極が排出口と炉中心とを結ぶ直線を直
下に臨んで排出口に近い側に挿入されていて、2個以上
の総ての投入口が3本の電極のうちで残りの2本の電極
よりも排出口に遠い側に設けられて成ることを特徴とす
る廃棄物焼却残渣の電気式溶融炉に係る。また本発明
は、横断面がほぼ円形に構築された炉体と、炉内へ挿入
された3本の電極と、炉内へ廃棄物焼却残渣を投入する
投入口と、炉内に生成した溶融スラグを溢流により排出
する排出口とを備える廃棄物焼却残渣の電気式溶融炉に
おいて、炉体に1個の投入口と1個の排出口とが設けら
れており、3本の電極のうちで1本の電極が排出口と炉
中心とを結ぶ直線を直下に臨んで排出口に近い側に挿入
されていて、投入口が3本の電極のうちで残りの2本の
電極よりも排出口に遠い側に設けられ、且つ炉内に溶融
スラグの流れを遮るような堰が設けられて成ることを特
徴とする廃棄物焼却残渣の電気式溶融炉に係る。更に本
発明は、横断面がほぼ円形に構築された炉体と、炉内へ
挿入された3本の電極と、炉内へ廃棄物焼却残渣を投入
する投入口と、炉内に生成した溶融スラグを溢流により
排出する排出口とを備える廃棄物焼却残渣の電気式溶融
炉において、炉体に2個以上の投入口と1個の排出口と
が設けられており、3本の電極のうちで1本の電極が排
出口と炉中心とを結ぶ直線を直下に臨んで排出口に近い
側に挿入されていて、2個以上の総ての投入口が3本の
電極のうちで残りの2本の電極よりも排出口に遠い側に
設けられ、且つ炉内に溶融スラグの流れを遮るような堰
が設けられて成ることを特徴とする廃棄物焼却残渣の電
気式溶融炉に係る。
築された炉体と、炉内へ挿入された3本の電極と、炉内
へ廃棄物焼却残渣を投入する投入口と、炉内に生成した
溶融スラグを溢流により排出する排出口とを備える廃棄
物焼却残渣の電気式溶融炉において、炉体に2個以上の
投入口と1個の排出口とが設けられており、3本の電極
のうちで1本の電極が排出口と炉中心とを結ぶ直線を直
下に臨んで排出口に近い側に挿入されていて、2個以上
の総ての投入口が3本の電極のうちで残りの2本の電極
よりも排出口に遠い側に設けられて成ることを特徴とす
る廃棄物焼却残渣の電気式溶融炉に係る。また本発明
は、横断面がほぼ円形に構築された炉体と、炉内へ挿入
された3本の電極と、炉内へ廃棄物焼却残渣を投入する
投入口と、炉内に生成した溶融スラグを溢流により排出
する排出口とを備える廃棄物焼却残渣の電気式溶融炉に
おいて、炉体に1個の投入口と1個の排出口とが設けら
れており、3本の電極のうちで1本の電極が排出口と炉
中心とを結ぶ直線を直下に臨んで排出口に近い側に挿入
されていて、投入口が3本の電極のうちで残りの2本の
電極よりも排出口に遠い側に設けられ、且つ炉内に溶融
スラグの流れを遮るような堰が設けられて成ることを特
徴とする廃棄物焼却残渣の電気式溶融炉に係る。更に本
発明は、横断面がほぼ円形に構築された炉体と、炉内へ
挿入された3本の電極と、炉内へ廃棄物焼却残渣を投入
する投入口と、炉内に生成した溶融スラグを溢流により
排出する排出口とを備える廃棄物焼却残渣の電気式溶融
炉において、炉体に2個以上の投入口と1個の排出口と
が設けられており、3本の電極のうちで1本の電極が排
出口と炉中心とを結ぶ直線を直下に臨んで排出口に近い
側に挿入されていて、2個以上の総ての投入口が3本の
電極のうちで残りの2本の電極よりも排出口に遠い側に
設けられ、且つ炉内に溶融スラグの流れを遮るような堰
が設けられて成ることを特徴とする廃棄物焼却残渣の電
気式溶融炉に係る。
【0007】先ず、炉内に溶融スラグの流れを遮るよう
な堰が設けられていない場合について説明する。この場
合の本発明に係る電気式溶融炉は炉体の横断面(炉壁の
水平断面)がほぼ円形に構築されている。炉体には炉内
へ廃棄物焼却残渣を投入するための2個以上の投入口と
炉内に生成した溶融スラグを溢流により排出するための
1個の排出口とが設けられている。炉内へは3本の電極
が通常は平面から見て正三角形の頂点に位置する配置で
挿入されており、3本の電極のうちで1本の電極が排出
口と炉中心とを結ぶ直線を直下に臨んで排出口に近い側
に挿入されている。そして2個以上の総ての投入口が3
本の電極のうちで残りの2本の電極よりも排出口に遠い
側に設けられている。
な堰が設けられていない場合について説明する。この場
合の本発明に係る電気式溶融炉は炉体の横断面(炉壁の
水平断面)がほぼ円形に構築されている。炉体には炉内
へ廃棄物焼却残渣を投入するための2個以上の投入口と
炉内に生成した溶融スラグを溢流により排出するための
1個の排出口とが設けられている。炉内へは3本の電極
が通常は平面から見て正三角形の頂点に位置する配置で
挿入されており、3本の電極のうちで1本の電極が排出
口と炉中心とを結ぶ直線を直下に臨んで排出口に近い側
に挿入されている。そして2個以上の総ての投入口が3
本の電極のうちで残りの2本の電極よりも排出口に遠い
側に設けられている。
【0008】排出口に遠い側にある2個以上の投入口か
ら炉内へ廃棄物焼却残渣を分割投入すると、全体として
廃棄物焼却残渣と溶融スラグとの接触機会が早くなり、
分割投入した廃棄物焼却残渣は速やかに溶融スラグとな
る。炉内に生成する溶融スラグは排出口に遠い側にある
2本の電極回りを流れ、更に排出口に近い側にある1本
の電極回りを流れた後、排出口から溢流により排出され
る。結果として、炉内に生成する溶融スラグの温度を上
げることができ、またその炉内滞留時間を長くすること
ができる。炉内に生成する溶融スラグの温度を上げ、ま
たその炉内滞留時間を長くすると、廃棄物焼却残渣と共
に持ち込まれた重金属類の揮散を促し、また重金属類を
そのような溶融スラグから得られる固化スラグ中に取り
込む(ガラス質中に不溶体化する)ことができるので、
固化スラグからの重金属類、特に鉛の溶出量を前述した
土壌環境基準以下にまで明らかに低減できる。
ら炉内へ廃棄物焼却残渣を分割投入すると、全体として
廃棄物焼却残渣と溶融スラグとの接触機会が早くなり、
分割投入した廃棄物焼却残渣は速やかに溶融スラグとな
る。炉内に生成する溶融スラグは排出口に遠い側にある
2本の電極回りを流れ、更に排出口に近い側にある1本
の電極回りを流れた後、排出口から溢流により排出され
る。結果として、炉内に生成する溶融スラグの温度を上
げることができ、またその炉内滞留時間を長くすること
ができる。炉内に生成する溶融スラグの温度を上げ、ま
たその炉内滞留時間を長くすると、廃棄物焼却残渣と共
に持ち込まれた重金属類の揮散を促し、また重金属類を
そのような溶融スラグから得られる固化スラグ中に取り
込む(ガラス質中に不溶体化する)ことができるので、
固化スラグからの重金属類、特に鉛の溶出量を前述した
土壌環境基準以下にまで明らかに低減できる。
【0009】次に、炉内に溶融スラグの流れを遮るよう
な堰が設けられている場合について説明する。この場合
の本発明に係る電気式溶融炉も炉体の横断面(炉壁の水
平断面)はほぼ円形に構築されている。炉体には炉内へ
廃棄物焼却残渣を投入するための1個又は好ましくは2
個以上の投入口と炉内に生成した溶融スラグを溢流によ
り排出するための1個の排出口とが設けられている。炉
内へは3本の電極が通常は平面から見て正三角形の頂点
に位置する配置で挿入されており、3本の電極のうちで
1本の電極が排出口と炉中心とを結ぶ直線を直下に臨ん
で排出口に近い側に挿入されていて、1個又は2個以上
の総ての投入口が3本の電極のうちで残りの2本の電極
よりも排出口に遠い側に設けられている。そして炉内に
溶融スラグの流れを遮るような堰が設けられている。
な堰が設けられている場合について説明する。この場合
の本発明に係る電気式溶融炉も炉体の横断面(炉壁の水
平断面)はほぼ円形に構築されている。炉体には炉内へ
廃棄物焼却残渣を投入するための1個又は好ましくは2
個以上の投入口と炉内に生成した溶融スラグを溢流によ
り排出するための1個の排出口とが設けられている。炉
内へは3本の電極が通常は平面から見て正三角形の頂点
に位置する配置で挿入されており、3本の電極のうちで
1本の電極が排出口と炉中心とを結ぶ直線を直下に臨ん
で排出口に近い側に挿入されていて、1個又は2個以上
の総ての投入口が3本の電極のうちで残りの2本の電極
よりも排出口に遠い側に設けられている。そして炉内に
溶融スラグの流れを遮るような堰が設けられている。
【0010】排出口に遠い側にある1個の投入口から炉
内へ廃棄物焼却残渣を投入すると、投入した廃棄物焼却
残渣は溶融スラグとなる。炉内に生成する溶融スラグ
は、その流れを堰で遮られつつ、排出口に遠い側にある
2本の電極回りを流れ、更に排出口に近い側にある1本
の電極回りを流れた後、排出口から溢流により排出され
る。結果として、炉内に生成する溶融スラグの温度を上
げることができ、またその炉内滞留時間を長くすること
ができる。排出口に遠い側に2個以上の投入口を設け、
これらの投入口から炉内へ廃棄物焼却残渣を分割投入す
ると、全体として廃棄物焼却残渣と溶融スラグとの接触
機会が早くなり、分割投入した廃棄物焼却残渣は速やか
に溶融スラグとなるので、結果として炉内に生成する溶
融スラグの温度をより上げることができ、またその炉内
滞留時間をより長くすることができる。
内へ廃棄物焼却残渣を投入すると、投入した廃棄物焼却
残渣は溶融スラグとなる。炉内に生成する溶融スラグ
は、その流れを堰で遮られつつ、排出口に遠い側にある
2本の電極回りを流れ、更に排出口に近い側にある1本
の電極回りを流れた後、排出口から溢流により排出され
る。結果として、炉内に生成する溶融スラグの温度を上
げることができ、またその炉内滞留時間を長くすること
ができる。排出口に遠い側に2個以上の投入口を設け、
これらの投入口から炉内へ廃棄物焼却残渣を分割投入す
ると、全体として廃棄物焼却残渣と溶融スラグとの接触
機会が早くなり、分割投入した廃棄物焼却残渣は速やか
に溶融スラグとなるので、結果として炉内に生成する溶
融スラグの温度をより上げることができ、またその炉内
滞留時間をより長くすることができる。
【0011】堰は、炉内に生成した溶融スラグが排出口
に向かって直線的に流れるのを遮るものであれば、した
がってかかる溶融スラグ上に浮遊することとなる投入し
た廃棄物焼却残渣が投入口から排出口へと短絡するのを
遮るものであれば、その位置や形状に特に制限はない
が、通常は溶融スラグを溢流により排出するための排出
口に設けた堰と同じ高さか若しくはこれよりも高いもの
を設け、また炉体の横断面形状並びに投入口及び排出口
に対する3本の電極の挿入位置関係から見て、排出口と
炉中心とを結ぶ直線に直交する対称関係で設けるのが好
ましい。
に向かって直線的に流れるのを遮るものであれば、した
がってかかる溶融スラグ上に浮遊することとなる投入し
た廃棄物焼却残渣が投入口から排出口へと短絡するのを
遮るものであれば、その位置や形状に特に制限はない
が、通常は溶融スラグを溢流により排出するための排出
口に設けた堰と同じ高さか若しくはこれよりも高いもの
を設け、また炉体の横断面形状並びに投入口及び排出口
に対する3本の電極の挿入位置関係から見て、排出口と
炉中心とを結ぶ直線に直交する対称関係で設けるのが好
ましい。
【0012】また堰は、炉壁から炉床に沿って延設して
もよいし或は炉床から立設してもよいが、炉床から立設
するのが好ましく、この場合、炉床を形成する耐火レン
ガを逆アーチ状に敷設し、これらの耐火レンガのうちで
一部の耐火レンガの上部に凹部を設け、この凹部に堰の
下部を嵌込むのがより好ましい。逆アーチ状に敷設した
耐火レンガの下方へ押し合う力により堰の浮き上がりを
防止できるからである。
もよいし或は炉床から立設してもよいが、炉床から立設
するのが好ましく、この場合、炉床を形成する耐火レン
ガを逆アーチ状に敷設し、これらの耐火レンガのうちで
一部の耐火レンガの上部に凹部を設け、この凹部に堰の
下部を嵌込むのがより好ましい。逆アーチ状に敷設した
耐火レンガの下方へ押し合う力により堰の浮き上がりを
防止できるからである。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る電気式溶融炉
を略示する横断面図である。全体を図示しない電気式溶
融炉は炉本体11と炉本体11に被着された図示しない
炉蓋とを備えている。炉本体11はその横断面がほぼ円
形に構築されており、炉本体11の炉壁下部には1個の
排出口21が設けられていて、排出口21は炉内に生成
した溶融スラグを溢流により排出するようになってい
る。図示しない炉蓋には2個の投入口31,32が設け
られており、この炉蓋を貫通して炉内へ3本の電極4
1,42,43が挿入されていて、3本の電極41,4
2,43は平面から見て正三角形の頂点に位置してい
る。3本の電極41,42,43のうちで1本の電極4
1は排出口21と炉中心C1とを結ぶ直線L1を直下に臨
んで排出口21に近い側にあり、2個の投入口31,3
2は3本の電極41,42,43のうちで残りの2本の
電極42,43よりも排出口21に遠い側に設けられて
いる。
を略示する横断面図である。全体を図示しない電気式溶
融炉は炉本体11と炉本体11に被着された図示しない
炉蓋とを備えている。炉本体11はその横断面がほぼ円
形に構築されており、炉本体11の炉壁下部には1個の
排出口21が設けられていて、排出口21は炉内に生成
した溶融スラグを溢流により排出するようになってい
る。図示しない炉蓋には2個の投入口31,32が設け
られており、この炉蓋を貫通して炉内へ3本の電極4
1,42,43が挿入されていて、3本の電極41,4
2,43は平面から見て正三角形の頂点に位置してい
る。3本の電極41,42,43のうちで1本の電極4
1は排出口21と炉中心C1とを結ぶ直線L1を直下に臨
んで排出口21に近い側にあり、2個の投入口31,3
2は3本の電極41,42,43のうちで残りの2本の
電極42,43よりも排出口21に遠い側に設けられて
いる。
【0014】図2は本発明に係る他の電気式溶融炉を略
示する横断面図である。全体を図示しない電気式溶融炉
は炉本体12と炉本体12に被着された図示しない炉蓋
とを備えている。炉本体12はその横断面がほぼ円形に
構築されており、炉本体12の炉壁下部には1個の排出
口22が設けられていて、排出口22は炉内に生成した
溶融スラグを溢流により排出するようになっている。図
示しない炉蓋には1個の投入口33が設けられており、
この炉蓋を貫通して炉内へ3本の電極44,45,46
が挿入されていて、3本の電極44,45,46は平面
から見て正三角形の頂点に位置している。3本の電極4
4,45,46のうちで1本の電極44は排出口22と
炉中心C2とを結ぶ直線L2を直下に臨んで排出口22に
近い側にあり、投入口33は3本の電極44,45,4
6のうちで残りの2本の電極45,46よりも排出口2
2に遠い側に設けられている。炉本体12の炉床には堰
51,52,53が立設されており、これらの堰51,
52,53は排出口22に設けられた堰よりもやや高
く、炉内に生成した溶融スラグの流れを遮りつつその方
向を変えるようになっていて、全体としては排出口22
と炉中心C1とを結ぶ直線L2に直交する対称関係で立設
されている。
示する横断面図である。全体を図示しない電気式溶融炉
は炉本体12と炉本体12に被着された図示しない炉蓋
とを備えている。炉本体12はその横断面がほぼ円形に
構築されており、炉本体12の炉壁下部には1個の排出
口22が設けられていて、排出口22は炉内に生成した
溶融スラグを溢流により排出するようになっている。図
示しない炉蓋には1個の投入口33が設けられており、
この炉蓋を貫通して炉内へ3本の電極44,45,46
が挿入されていて、3本の電極44,45,46は平面
から見て正三角形の頂点に位置している。3本の電極4
4,45,46のうちで1本の電極44は排出口22と
炉中心C2とを結ぶ直線L2を直下に臨んで排出口22に
近い側にあり、投入口33は3本の電極44,45,4
6のうちで残りの2本の電極45,46よりも排出口2
2に遠い側に設けられている。炉本体12の炉床には堰
51,52,53が立設されており、これらの堰51,
52,53は排出口22に設けられた堰よりもやや高
く、炉内に生成した溶融スラグの流れを遮りつつその方
向を変えるようになっていて、全体としては排出口22
と炉中心C1とを結ぶ直線L2に直交する対称関係で立設
されている。
【0015】図3は本発明に係る更に他の電気式溶融炉
を略示する横断面図である。全体を図示しない電気式溶
融炉は炉本体13と炉本体13に被着された図示しない
炉蓋とを備えている。炉本体13はその横断面がほぼ円
形に構築されており、炉本体13の炉壁下部には1個の
排出口23が設けられていて、排出口23は炉内に生成
した溶融スラグを溢流により排出するようになってい
る。図示しない炉蓋には2個の投入口34,35が設け
られており、この炉蓋を貫通して炉内へ3本の電極4
7,48,49が挿入されていて、3本の電極47,4
8,49は平面から見て正三角形の頂点に位置してい
る。3本の電極47,48,49のうちで1本の電極4
7は排出口23と炉中心C3とを結ぶ直線L3を直下に臨
んで排出口23に近い側にあり、2個の投入口34,3
5は3本の電極47,48,49のうちで残りの2本の
電極48,49よりも排出口23に遠い側に設けられて
いる。炉本体13の炉床には堰54,55,56が立設
されており、これらの堰54,55,56は排出口23
に設けられた堰よりもやや高く、炉内に生成した溶融ス
ラグの流れを遮りつつその方向を変えるようになってい
て、全体としては排出口23と炉中心C3とを結ぶ直線
L3に直交する対称関係で立設されている。
を略示する横断面図である。全体を図示しない電気式溶
融炉は炉本体13と炉本体13に被着された図示しない
炉蓋とを備えている。炉本体13はその横断面がほぼ円
形に構築されており、炉本体13の炉壁下部には1個の
排出口23が設けられていて、排出口23は炉内に生成
した溶融スラグを溢流により排出するようになってい
る。図示しない炉蓋には2個の投入口34,35が設け
られており、この炉蓋を貫通して炉内へ3本の電極4
7,48,49が挿入されていて、3本の電極47,4
8,49は平面から見て正三角形の頂点に位置してい
る。3本の電極47,48,49のうちで1本の電極4
7は排出口23と炉中心C3とを結ぶ直線L3を直下に臨
んで排出口23に近い側にあり、2個の投入口34,3
5は3本の電極47,48,49のうちで残りの2本の
電極48,49よりも排出口23に遠い側に設けられて
いる。炉本体13の炉床には堰54,55,56が立設
されており、これらの堰54,55,56は排出口23
に設けられた堰よりもやや高く、炉内に生成した溶融ス
ラグの流れを遮りつつその方向を変えるようになってい
て、全体としては排出口23と炉中心C3とを結ぶ直線
L3に直交する対称関係で立設されている。
【0016】図4は図3と同じ電気式溶融炉について堰
の立設形態を示す部分拡大縦断面図である。炉本体13
の炉床は、下から上に向かい、炉殻61、耐火レンガ6
2、耐火キャスタブル63及び耐火レンガ64の順で構
築されており、耐火レンガ64は全体として逆アーチ状
に敷設されている。逆アーチ状に敷設された耐火レンガ
64のうちで一部の耐火レンガの上部には凹部64aが
設けられており、凹部64aに耐火レンガ製の堰54の
下部が嵌込まれていて、堰54の上部は炉内に生成した
溶融メタル層Mを貫通してその上層の溶融スラグ層Sに
到っている。
の立設形態を示す部分拡大縦断面図である。炉本体13
の炉床は、下から上に向かい、炉殻61、耐火レンガ6
2、耐火キャスタブル63及び耐火レンガ64の順で構
築されており、耐火レンガ64は全体として逆アーチ状
に敷設されている。逆アーチ状に敷設された耐火レンガ
64のうちで一部の耐火レンガの上部には凹部64aが
設けられており、凹部64aに耐火レンガ製の堰54の
下部が嵌込まれていて、堰54の上部は炉内に生成した
溶融メタル層Mを貫通してその上層の溶融スラグ層Sに
到っている。
【0017】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、得られる固化スラグからの重金属類、特に鉛の
溶出量を低減できるという効果がある。
明には、得られる固化スラグからの重金属類、特に鉛の
溶出量を低減できるという効果がある。
【図1】本発明に係る電気式溶融炉を略示する横断面
図。
図。
【図2】本発明に係る他の電気式溶融炉を略示する横断
面図。
面図。
【図3】本発明に係る更に他の電気式溶融炉を略示する
横断面図。
横断面図。
【図4】図3と同じ電気式溶融炉について堰の立設形態
を示す部分拡大縦断面図。
を示す部分拡大縦断面図。
11〜13・・・炉本体、21〜23・・・排出口、3
1〜35・・・投入口、41〜49・・・電極、51〜
56・・・堰、C1〜C3・・・炉中心、S・・・溶融ス
ラグ層
1〜35・・・投入口、41〜49・・・電極、51〜
56・・・堰、C1〜C3・・・炉中心、S・・・溶融ス
ラグ層
Claims (5)
- 【請求項1】 横断面がほぼ円形に構築された炉体と、
炉内へ挿入された3本の電極と、炉内へ廃棄物焼却残渣
を投入する投入口と、炉内に生成した溶融スラグを溢流
により排出する排出口とを備える廃棄物焼却残渣の電気
式溶融炉において、炉体に2個以上の投入口と1個の排
出口とが設けられており、3本の電極のうちで1本の電
極が排出口と炉中心とを結ぶ直線を直下に臨んで排出口
に近い側に挿入されていて、2個以上の総ての投入口が
3本の電極のうちで残りの2本の電極よりも排出口に遠
い側に設けられて成ることを特徴とする廃棄物焼却残渣
の電気式溶融炉。 - 【請求項2】 横断面がほぼ円形に構築された炉体と、
炉内へ挿入された3本の電極と、炉内へ廃棄物焼却残渣
を投入する投入口と、炉内に生成した溶融スラグを溢流
により排出する排出口とを備える廃棄物焼却残渣の電気
式溶融炉において、炉体に1個の投入口と1個の排出口
とが設けられており、3本の電極のうちで1本の電極が
排出口と炉中心とを結ぶ直線を直下に臨んで排出口に近
い側に挿入されていて、投入口が3本の電極のうちで残
りの2本の電極よりも排出口に遠い側に設けられ、且つ
炉内に溶融スラグの流れを遮るような堰が設けられて成
ることを特徴とする廃棄物焼却残渣の電気式溶融炉。 - 【請求項3】 横断面がほぼ円形に構築された炉体と、
炉内へ挿入された3本の電極と、炉内へ廃棄物焼却残渣
を投入する投入口と、炉内に生成した溶融スラグを溢流
により排出する排出口とを備える廃棄物焼却残渣の電気
式溶融炉において、炉体に2個以上の投入口と1個の排
出口とが設けられており、3本の電極のうちで1本の電
極が排出口と炉中心とを結ぶ直線を直下に臨んで排出口
に近い側に挿入されていて、2個以上の総ての投入口が
3本の電極のうちで残りの2本の電極よりも排出口に遠
い側に設けられ、且つ炉内に溶融スラグの流れを遮るよ
うな堰が設けられて成ることを特徴とする廃棄物焼却残
渣の電気式溶融炉。 - 【請求項4】 排出口と炉中心とを結ぶ直線に直交する
対称関係で堰が設けられた請求項2又は3記載の廃棄物
焼却残渣の電気式溶融炉。 - 【請求項5】 炉床を形成する耐火レンガが逆アーチ状
に敷設されており、これらの耐火レンガのうちで一部の
耐火レンガの上部に凹部が設けられていて、この凹部に
堰の下部が嵌込まれた請求項2、3又は4記載の廃棄物
焼却残渣の電気式溶融炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33039296A JPH10160153A (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 廃棄物焼却残渣の電気式溶融炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33039296A JPH10160153A (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 廃棄物焼却残渣の電気式溶融炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10160153A true JPH10160153A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18232098
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33039296A Pending JPH10160153A (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 廃棄物焼却残渣の電気式溶融炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10160153A (ja) |
-
1996
- 1996-11-25 JP JP33039296A patent/JPH10160153A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060508 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060529 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061010 |