JPH10160160A - 高温再生器用バーナの失火予知方法、および、同バーナの失火予知装置 - Google Patents

高温再生器用バーナの失火予知方法、および、同バーナの失火予知装置

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JPH10160160A
JPH10160160A JP31637996A JP31637996A JPH10160160A JP H10160160 A JPH10160160 A JP H10160160A JP 31637996 A JP31637996 A JP 31637996A JP 31637996 A JP31637996 A JP 31637996A JP H10160160 A JPH10160160 A JP H10160160A
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pilot burner
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ignition
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JP31637996A
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Hidenori Iwao
秀則 岩尾
Kyoichi Sekiguchi
恭一 関口
Yuzuru Higo
譲 肥後
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Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収冷温水機に設けられている高温再生器用
バーナの失火を招く虞れが有るような潜在的故障を早期
に発見して、失火トラブルが発生することを未然に防止
する。 【解決手段】 バーナの火焔を確保するためにはパイロ
ットバーナの機能が健全であることを必要とする。そし
て、パイロットバーナの機能が低下するとパイロットバ
ーナのフレーム電流値が減少する傾向を示すので、本発
明はパイロットバーナフレーム電流を複数回検出し、そ
の平均電流値が基準値F0付近ならば安全範囲であると
判定する。図示の警戒範囲で在れば、なるべく早い機会
に整備すべきであると判定し、図示の危険範囲でれば早
急に整備しなければならないと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収冷温水機を構
成している高温再生器に、熱源として設けられているバ
ーナを診断して、失火故障を招く虞れの有る潜在的な不
具合の有無、および該不具合の程度を判定する方法、お
よび、上記の方法を実施するに好適な装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図4は吸収冷温水機の構成を模式的に示
した概要的な断面図であって、吸収冷温水機における燃
焼系の配設位置、および、その技術的意味の需要性を説
明するために掲げた図である。例えばアンモニア式吸収
冷温水機の場合、アンモニア水溶液が密閉循環系の中に
封入されており、高温再生器1内で加熱されてアンモニ
アと水蒸気との高温高圧の混合ガスとなり、蒸発→吸収
→再生→凝縮→蒸発の冷凍サイクルを繰り返す。前記の
高温再生器1の中には炉筒(内筒とも呼ばれる)6が設
けられていて、バーナ(図5を参照して後に詳述する)
から火焔を吹き込まれてアンモニア水溶液を加熱する。
前記の冷凍サイクルは、上記の火焔から与えられた熱エ
ネルギーを変換して、冷,温水の温度差を生み出すもの
であるから、前記のバーナ(図外)は当該吸収冷温水機
のエネルギー源であって、これ無くしては冷,温水発生
の機能を果たし得ない。
【0003】図5は、前掲の図4に示された炉筒(内
筒)の中へ火焔を吹き込むバーナを示し、メーンバーナ
と、該メーンバーナ着火用のパイロットバーナとの断面
図に、上記パイロットバーナの点火用電気系統と、該パ
イロットバーナのフレーム電流検知系統とを付記した図
である。メーンバーナ7は、メーンバーナ電磁弁8を介
してガス燃料Gを供給されてメーン火焔9を発生する。
上記メーンバーナ7に着火させるため、前記メーン火焔
9が形成されるべき空間に向けてパイロット火焔10を
吹きつけるパイロットバーナ11が設けられている。そ
して、該パイロットバーナ11はパイロットガス電磁弁
12を介して前記ガス燃料Gの一部分を分岐供給されて
いる。上記パイロットバーナ11に着火するため、イグ
ニッショントランス13で発生した8000ボルトのパ
ルス電圧をスパークロッド14に印加して火花放電を行
なわせるようになっている。前記パイロット火焔10が
発生しているか否かを検知するため、フレームロッドと
呼ばれる電極15が、「パイロット火焔10が形成され
るべき空間」に先端を位置せしめて配設されて交流20
0ボルトの電圧を印加されている。上記フレームロッド
15は整流式火焔検出器とも呼ばれ、火焔中のイオン濃
度に勾配が有るため半波整流作用を有していることを利
用して、火焔の有無を検知するために用いられている。
すなわち、直流電流計Aに純交流が流れても指針は振れ
ないが、パイロット火焔10によって不完全な半波整流
を受けて直流成分が発生すると、前記直流電流計Aが僅
かに振れる。その直流成分の値はマイクロアンペア単位
の微弱電流であるが、電子増幅回路(図示せず)を用い
て増幅検波することにより、火焔の有無を検知すること
ができる。しかし、以上に説明したフレームロッドを流
れる直流成分のフレーム電流は、フレームロッドの位
置、空燃比などによって変化するので、従来技術におい
てはフレーム電流値の大きさや変化を解析して燃焼状態
を察知するということは行ない得なかった。
【0004】メーンバーナ7のメーン火焔9は当該冷温
水機の原動力であって、運転中に不測の事由で火焔が消
失すると(失火、もしくは断火という)、冷,温水の発
生が停止してしまうので大きい被害を生じる。例えば冷
温水機が建造物内部の空調に用いられている場合、冷,
温水機の機能が停止すると、室内居住者の生活環境,労
働環境が著しく低下するのみでなく、上記建造物が病院
である場合は患者の人命に関わり、工場である場合は製
品の品質に関わり、ホテル,食堂等の観光施設であれば
企業の信用に関わる等、重大な損失を生じる虞れが有
る。こうした事情により、バーナの保焔信頼性の確保は
非常に重要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】空調設備の保守管理は
非常に重要であるのみならず、専門の高度な技術や専用
機器や特殊工具を必要とするので、専門のサービス会社
に委託されるのが通常である。空調設備の生産は重要な
2次産業の一部門であるが、今日、その保守整備も亦、
重要な3次産業の一部門となっている。上記の空調機器
の保守整備を受け持つサービス会社は、24時間即応出
動態勢を整えて待機しているが、それでも、複数の個所
で偶然に同時多発的な故障発生が無いとは限らないの
で、日常の定期点検手入れに力を注いでいるが、それで
もなお、突発的な故障発生は根絶できない。従って、ト
ラブル発生が潜在的な段階で故障の発生を予知し、か
つ、該潜在的トラブルの成長の程度を判定することが出
来れば、空調設備の稼働信頼性を確保するために非常に
望ましい。そして、空調設備全部の中で吸収冷温水機は
重要な機器であり、かつ、その故障統計の中出失火に関
連するトラブルの比率は無視できない。従来において
は、メーンバーナの燃焼状態を理論的に解析することを
主眼として、圧力センサを設けて空燃比を監視したり、
酸素センサや2酸化炭素センサを設けて完全燃焼の度合
いを監視したり、可視光センサや不可視光センサを設け
て火焔の存否や形状を検知したり、温度センサ(熱電
対)を設けて火焔温度を検出したりしている。これらの
従来技術によって「燃焼状態の良否」を直接的に把握す
ることは出来るが、潜在的なトラブルの有無およびその
程度を察知することは出来ない。比喩的に言うならば、
従来技術においてはメーンバーナの体力検定を主眼とし
ていたのであるが、本当に重要なのは動脈硬化などのよ
うに自覚症状無く潜在的に進行して、或る日突然に発作
を引き起こすような内的疾患を事前に検知することであ
る。
【0006】その上、前記の酸素センサ,2酸化炭素セ
ンサ,可視光センサ,不可視光センサ等のセンサ類は高
価であるため、従来技術に係る監視機構は製造コストが
高価である。本発明は上述の事情に鑑みて為されたもの
であって、高価なセンサ類の多数を用いることなく、燃
焼系の機能を阻害する潜在的な不具合の存否、および、
その程度を察知して、高温再生器用バーナの失火を予知
し得る技術を提供することを目的とする。失火を招く虞
れのある潜在的な不具合を検知することが出来れば、2
4時間即応出動態勢を緩和(例えば待機人員を削減)し
ても、保焔信頼性を確保することが期待され、整備機材
の運用や交換部品の手配も余裕をもって円滑に行なうこ
とができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的(潜在的不具
合の検知による保焔信頼性の向上)を達成するため、本
発明者らはパイロットバーナの重要性に着目するととも
に、パイロットバーナのフレーム電流の時間的変化と潜
在的不具合とが相関性を有していることを発見した。こ
れは、本発明者らが多年にわたって蓄積した統計に基づ
く経験的事実である。パイロットバーナの重要性は、
(a)何らかの事情でメーンバーナの火焔が一時的に消
失してもメーンバーナが保焔していれば、メーンバーナ
の空燃比の復調次第、該メーンバーナの火焔が復活し、
大きい被害を招く虞れが無く、さらに、(b)以下に、
図6を参照して説明するようにパイロットバーナのフレ
ーム電流は、パイロットバーナおよびメーンバーナの潜
在的な不調を示唆するところにある。上記の目的を達成
するために創作した本発明の基本的原理について、パイ
ロットバーナフレーム電流の時間的変化を表した図6を
参照しつつ略述すると、次のとおりである。パイロット
バーナフレームは、メーンバーナの作動中も継続的に保
持されているが、図6は、冷温水機の運転開始に際し
て、イグニッション火花放電によってパイロットバーナ
が着火され、パイロットバーナの火焔によってメーンバ
ーナが着火されるまでの期間におけるパイロットバーナ
のフレーム電流の時間的変化を表した図表である。計測
開始後約65秒の時点でイグニッションONされて火花
放電が始まると、ほとんど即時にフレーム電流gが立ち
上がってピーク値(グラフから上方に飛び出してライン
が切れている)となり、イグニッションがOFFされた
70秒時点までの間、火花放電の影響を受けてフレーム
電流gは比較的高い値を示している。(期間T1)。約
76秒の時点でメーンバーナが着火するまでの間(期間
2)パイロットバーナの単独燃焼が行なわれる。前記
76秒時点以後は(期間T3)パイロットバーナとメー
ンバーナとが一緒に燃焼を継続する。パイロットバーナ
が単独燃焼する期間T2の内で、イグニッションの影響
が残っている初期を除き、メーンバーナの影響を受ける
終末期を除いた期間T4は、パイロットバーナフレーム
電流が比較的安定する。上記の安定期間T4におけるパ
イロットバーナフレーム電流値は、フレームロッドの位
置や空燃比の影響を受けるので、このフレーム電流値を
計算して算出することは非常に難しいが、燃焼系機器の
銘柄を特定し、完全に整備された状態にすると、ほぼ一
定の値(後に、これを基準値と名付けて、失火予知演算
のデータとする)になる。従って、監視対象機種を特定
すれば、完全整備状態が保持されている限り、安定期間
4におけるパイロットバーナフレーム電流値は変動し
ない。これを反対側から見れば、監視対象機種を特定し
て監視している場合に、安定期間T4におけるパイロッ
トバーナフレーム電流値が変動すると、整備状態が劣化
していることが察知される。本発明者らの経験的データ
の蓄積によると、整備の劣化に因るフレーム電流の変化
は低下傾向として現れ、潜在的不具合が重篤でればある
ほど大きく低下する。その低下率と不具合(潜在的損耗
の程度)との関連は、燃焼系機器を特定して実験的に求
めることができる。さらに、着火遅れ時間などを検出す
ることによって、より確度の高い予知ができる。
【0008】以上に説明した原理に基づいて、請求項1
の発明方法は、パイロットバーナを備えた高温再生器用
バーナの失火を予知する方法において、パイロットバー
ナに予めフレームロッドを設けておき、日常運転を含め
た着火作動に際して、パイロットバーナ燃焼領域におけ
るパイロットバーナのフレーム電流を検出し、上記フレ
ーム電流の値を、予め定められた基準値と比較し、もし
くは、上記フレーム電流の値を、監視対象である高温再
生器の経歴データと比較することにより、燃焼機構を構
成している機器類の損耗,汚損もしくは調整狂い、およ
び、正常な燃焼を阻害する潜在的トラブルの有無を察知
して、失火の危険性の有無を判定することを特徴とす
る。以上に説明した請求項1の発明方法によると、酸素
センサや2酸化炭素センサなどの高価なセンサ類を用い
る必要が無く、運転担当作業員の官能的な感覚において
は別段の異常無くバーナが着火し、正常な火焔が発生し
ていても、何らかの潜在的な不具合が発生していれば、
パイロットバーナフレーム電流値の異常として察知する
ことができる。
【0009】請求項2の発明方法は前記請求項1の発明
方法の構成要件に加えて、イグニッション手段によって
火花放電を開始した後パイロットバーナの火焔が安定す
るまでの着火遅れ時間、および/または、パイロットバ
ーナの火焔が安定した後メインバーナが着火するまでの
着火遅れ時間を併せて検出し、上記少なくとも何れかの
着火遅れ時間が所定値に比して増加したとき、もしく
は、複数回の検出における着火遅れ時間が増加傾向にあ
るとき、失火に至る潜在的なトラブルが発生して成長し
つつあるものと推定することを特徴とする。以上に説明
した請求項2の発明方法によると、パイロットバーナの
着火時間遅れの延長が、パイロットバーナの燃焼条件に
関連する整備状態の不備を示唆しているので、パイロッ
トバーナまわりの点検整備が必要であることを察知する
ことができる。パイロットバーナのどこが、どのように
損耗しているかは、着火遅れのみによって特定すること
はできないが、着火遅れを招来する何らかの潜在的トラ
ブルが有ることさえ判明すれば、専門技術員がパイロッ
トバーナまわりを点検することによって格別の困難無く
突き止めることができ、パイロットバーナの不着火に因
る重大損失を未然に防止することができる。メーンバー
ナの着火遅れを検出した場合も同様に、メーンバーナ不
着火に因る重大な損失を未然に防止することができる。
【0010】請求項3の発明方法は前記請求項1の発明
方法の構成要件に加えて、前記の基準値として、 イ.当該監視対象機について、設計的に定められた電流
値、もしくは、 ロ.当該監視対象機を設置し、試運転し、検査を終えた
正常な状態において計測したパイロットバーナのフレー
ム電流値、または、 ハ.当該監視対象機を定期整備し、新製品に準じて試運
転し、検査を終えた正常な状態において計測したパイロ
ットバーナのフレーム電流値、を用いることを特徴とす
る。 以上に説明した請求項3の発明方法によると、完全な整
備状態における監視対象機のパイロットバーナフレーム
電流値を基準値として用いることにより、確実な予知を
することができる。この場合、吸収冷温水機のメーカー
が出荷検査項目にパイロットバーナフレーム電流の値を
入れて管理していれば、前記イ項(設計値)に基づいて
失火予知を実施することができる。そうでない場合は前
記ロ項(設置時計測値)に基づくことが望ましい。また
全分解整備(オーバーホール)が行なわれた後は、該全
分解整備完了検査時の値(前記ハ項)に基づいて行なう
ことが望ましい。これらいずれの方法によっても、確実
な失火予知が可能である。
【0011】請求項4の発明方法は前記請求項1の発明
方法の構成要件に加えて、パイロットバーナのフレーム
電流について定められた基準値に比して小さい警戒値、
および、上記警戒値よりも小さい警告値を設定してお
き、パイロットバーナ燃焼領域におけるパイロットバー
ナのフレーム電流値が、前記警戒値よりも低かった場合
は警戒ランプを点灯させ、前記警告値よりも低かった場
合は警音器を作動させることを特徴とする。以上に説明
した請求項4の発明方法によると、失火を招く虞れの有
る潜在的不具合の成長状態を2段階に区分し、上記成長
段階に応じて適切な緊迫感を与える警報手段がとられ
る。すなわち、失火の危険性が未だ切迫していない警戒
レベルにおいては、機械室の静粛を妨げないようにラン
プが点灯され、これに気付かないうちに失火の危険性が
切迫すると、操作盤から離れていても嫌応無しに気付か
せるように警音器を作動させるので、失火事故が発現し
ないうちに何らかの手当をする時間的余裕が与えられ
る。
【0012】請求項5の発明方法は前記請求項1の発明
方法の構成要件に加えて、パイロットバーナのフレーム
電流値について、1回の点火作動あたり平均の許容電流
値低下率を定めておき、もしくは、パイロットバーナの
フレーム電流値について、暦日経過に対する許容低下率
を定めておき、複数回の点火作動におけるパイロットバ
ーナフレーム電流値の低下率が前記いずれかの許容低下
率よりも大きかったとき、失火の危険に至る潜在的な損
耗が進行しつつあるものと判断することを特徴とする。
以上に説明した請求項5の発明方法によると、失火に至
る虞れの有る潜在的な不具合について、現時点における
損耗の度合いを従とし、損耗の進行スピードの大小を主
として、失火の危険性を予知することができる(現時点
における損耗の度合いを無視するものではない)。この
ように多面的に監視することにより、失火の予知に見落
としが無いようにし、予知の信頼性をいっそう向上させ
ることができる。
【0013】請求項6の発明方法は前記請求項1の発明
方法の構成要件に加えて、パイロットバーナフレーム電
流値の測定を、 イ.イグニッション停止後1秒間以上の所定時間を経過
した時点で開始し、 ロ.イグニッション停止後10秒間以内の所定の時点、
もしくはパイロットバーナ単独燃焼領域に入ってから1
〜10秒間の所定の時点で終了することを特徴とする。 以上に説明した請求項6の発明方法によると、イグニッ
ション手段の作動状態を検出してこれを時間算定の基準
とすることにより、もしくは、イグニッション手段の作
動状態を検出するとともに燃焼信号を検出して両者を時
間算定の基準とすることにより、具体的に「パイロット
バーナ単独燃焼領域の内で、イグニッションの影響を受
けず、メーンバーナ火焔の影響も受けない期間」を標定
してパイロットバーナフレーム電流を測定することが出
来る。このため、失火予知をいっそう正確に行なうこと
が可能となる。
【0014】請求項7の発明方法は前記請求項1の発明
方法の構成要件に加えて、パイロットバーナフレーム電
流値を、点火作動の度ごとに自動プリンタによって記録
しておき、フレーム電流値以外の調査データと併用して
高温再生器の燃料系機器の損耗状態診断に供することを
特徴とする。以上に説明した請求項7の発明方法による
と、高温再生器の燃焼系機器の整備を実施するに当たっ
て、損耗状態の診断を確実ならしめることができる。す
なわち、本発明方法は、元来、燃焼系の異常の有無と、
その成長の度合を診断するためのものであって、故障個
所や故障状況を突き止めることまでは目的としていなか
ったが、故障原因探究のための他の調査データと併用し
てフレーム電流値の計測データを検討すると、上記他の
調査データのみに基づく故障原因探究よりも精度の高い
診断が可能となる。
【0015】請求項8の発明方法は前記請求項2もしく
は請求項4の発明方法の構成要件に加えて、複数基のガ
ス吸収冷温水機のそれぞれに設けられている高温再生器
用バーナのパイロットバーナフレーム電流値を自動計測
器によって、点火作動の度ごとに検知し、パイロットバ
ーナフレーム電流値が警戒値よりも低下して、もしくは
パイロットバーナフレーム電流値の低下率が許容低下率
よりも大きかったとき、または、着火遅れ時間が所定時
間よりも長くなり、もしくは着火遅れ時間の増加率が所
定の値以上であったとき、公共もしくは私設の電気的通
信手段によって中央管理室へ自動的に通報し、中央管理
室において失火の危険性が切迫している程度を勘案して
整備計画を策定するとともに整備用の機材,交換用の部
品,および整備技術員を手配することを特徴とする。以
上に説明した請求項8の発明方法によると、失火の危険
予知に関する情報が、専門技術者で構成されている中央
管理室へ自動的に速報されるので、中央管理室は時間的
余裕をもって、かつ、2次的損傷を生じないうちに早期
に対処して、吸収冷温水機の稼働信頼性を保持すること
ができる。その上、中央管理室においては、従来技術に
おけるよりも即応出動態勢を緩和することができ、なお
かつ、従来技術におけるよりも完全な保守管理を行なう
ことができる。
【0016】請求項9の発明装置の構成は、燃焼信号お
よびパイロットバーナフレーム電流信号を入力される入
力部と、パイロットバーナフレーム電流の基準電流値を
記憶している定数記憶部と、所定の時間間隔で測定され
た複数個のパイロットバーナフレーム電流の実測値の平
均値を算出する演算部と、上記演算部で算出されたパイ
ロットバーナフレーム電流の平均値と、前記定数記憶部
に記憶されている基準電流値とを比較して燃焼状態を診
断する比較部と、診断結果を出力する出力部と、を具備
していることを特徴とする。以上に説明した請求項9の
発明装置によると、パイロットバーナフレーム電流の平
均値を算出するとともに、該平均値が所定の基準値と比
較して如何なる値(比率)であるかを比較することによ
って、失火の危険性を予知判断し、その結果を自動的に
出力することができるので、吸収冷温水機の運転担当者
は、格別に高度な技術や熟練を要せず、かつ、格別に注
意を集中しなくても「高温再生器用バーナに潜在的な不
具合が発生して、やがて失火を招くに至る虞れ」が有る
か無いかを、確実に予知することが出来る。
【0017】請求項10の発明装置の構成は前記請求項
9の発明装置の構成要件に加えて、前記の定数記憶部
が、パイロットバーナの着火遅れ時間の比較診断に用い
られる所定の基準着火遅れ時間を記憶する機能を併せ有
しており、前記比較部が「パイロットバーナの着火遅れ
時間実測値」と、前記定数記憶部が記憶している「パイ
ロットバーナに関する基準着火遅れ時間」とを比較する
機能を有しているものであることを特徴とする。以上に
説明した請求項10の発明装置によると、パイロットバ
ーナフレーム電流の実測値と基準値(完全な整備状態に
おけるフレーム電流値)と比較して失火の危険性を予知
するように構成された請求項9の発明装置を補完して、
上記パイロットバーナの火付きの良否という側面から、
パイロットバーナの燃焼条件を支配する諸要因、とりわ
け空燃比が適正であるか否かなどを自動的に検知して、
失火危険性の有無の判断をより確実ならしめる。すなわ
ち、パイロットバーナは本来的にはメーンバーナの火付
け役であるが、メーンバーナが着火した後も該パイロッ
トバーナの保焔は継続される。その理由は、万一、何ら
かの事情でメーンバーナが一時的に燃焼継続条件を失っ
て断火しても、パイロットバーナが保焔してさえいれ
ば、メーンバーナの燃焼継続条件が復元すればパイロッ
トバーナによって自動的に再点火され、吸収冷温水機の
機能中断に至らないからである。こうした観点から、パ
イロットバーナの燃焼継続信頼性の大小は高温再生器用
バーナの主力であるメーンバーナの失火危険率を考える
際に無視できない影響力を有している。請求項10の発
明は上述の考察に基づいて、パイロットバーナの調整状
態の良否(換言すれば保焔信頼性の良否)を、該パイロ
ットバーナに着火遅れが有ればメーンバーナをバックア
ップする機能が劣化しているものとして、間接的に高温
再生器用バーナの失火危険性有りと予告するようになっ
ている。以上に述べた請求項10の発明思想の変形応用
として、メーンフレームの着火遅れを検出することも有
効である。それは、パイロットバーナが着火してもメー
ンフレームの火付きが悪い場合には、該メーンフレーム
を発生させるべきメーンバーナの調整不良(とりわけ空
燃比の失調)が疑われるからである。メーンバーナの着
火遅れの検知によって失火危険性を予知するには、本請
求項10の発明装置の要件を変形して、前記の定数記憶
部に、メーンバーナの着火遅れ時間に関する基準値(完
全整備状態における着火遅れ時間)を記憶する機能を併
せ持たせるとともに、前記の比較部に、「メーンバーナ
の着火遅れ時間実測値」と「メーンバーナの着火遅れ時
間基準値」とを比較する機能を併せ持たせれば良い。こ
れにより、メーンバーナの調整状態の良否(とりわけ空
燃比調整狂いの有無)を判定して失火危険性の予知確率
をいっそう向上せしめることができる。
【0018】請求項11の発明装置の構成は前記請求項
9もしくは請求項10の発明装置の構成要件に加えて、
前記パイロットバーナフレーム電流の基準値をF0
し、前記パイロットバーナフレーム電流実測値の平均値
をFとし、1よりも小さい設定値をN1とし、前記比較
部が、 F≧F0×N1 ………(1) であるとき、燃焼系機器が正常であって失火の危険性が
無いと判断する機能を有しているものであることを特徴
とする。以上に説明した請求項11の発明装置による
と、失火の危険性が有る場合にこれを予告するのみでな
く、失火の危険性が無い場合は積極的に失火の危険性が
無い旨の診断を下すことができるので、吸収冷温水機の
運転担当者に安心感を与えることができる。前記N1
値はパイロットバーナフレーム電流の許容減少率を意味
する設定値であって、設計的,もしくは実験的に定める
ことができる。実際問題としては吸収冷温水機の整備専
門技術者が、多年の経験データの蓄積に基づいて決定す
ることが望ましい。このN1の値を設定することは高度
の知識と多年の熟練とを要するが、一旦この値が設定さ
れれば、その後は別段の技能を必要とせず、自動的に
「失火の危険性が無いこと」を知り得る。
【0019】請求項12の発明装置の構成は、請求項1
1の発明装置の構成要件に加えて、前記のN1よりも小
さい設定値をN2とし、前記の比較部が、 F0×N1>F≧F0×N2 ………(2) であるとき、燃焼系機器の少なくとも一部分、とりわけ
パイロットバーナ周辺が警戒を要する状態にあるものと
判断する機能を有しているものであることを特徴とす
る。以上に説明した請求項12の発明によると、失火の
危険性が無いときは失火の危険性が無い旨の、失火の危
険性が有るときは失火の危険性が有る旨の診断を下して
告知するだけでなく、その失火危険性の切迫の程度を判
定して、警戒を要する程度(緊急に整備しないと直ちに
失火トラブルを招くという程ではない程度)であればそ
の旨の診断を下して、吸収冷温水機の運転担当者に対
し、「適当な機会をさがして遠からず整備しなければな
らないこと」を認識せしめて、「潜在的故障を放置して
故障を拡大させること」を未然に防止することができ
る。前記N2の値は、吸収冷温水機の技術に精通した者
が、設計的に,もしくは実験的に,または経験データに
基づいて設定することが望ましい。しかし、一旦この値
を設定した後は、運転担当者に別段の知識や経験を必要
とせず、自動的に潜在的故障の程度を判定することによ
り、潜在的故障を放置して拡大せしめることも無く、必
要異常の勇み足で吸収冷温水機の即時修理休止をするこ
とも無く、適正に対処することができる。保守管理の責
めに任じている専門の組織(サービス専門会社、もしく
は企業内保守部門)は通常、複数基の吸収冷温水機を担
当しているので、これら複数基の吸収冷温水機が同時多
発的に異常(失火の危険性が有る旨の診断結果)を生じ
たとき、優先順位を適正に判断して保有整備力を振り当
て、複数の潜在的故障の全部を潜在故障の段階で修復し
て1件も顕在化させないことが必要である。こうした観
点から「放置は出来ないが、緊急に整備しなくても大事
を惹起する虞れも無い」という情況であることの診断能
力は貴重である。保守管理専門の部署はこの診断結果を
得たとき、守備範囲内の吸収冷温水機全般の状況を勘案
して整備力の運用計画を修正し、失火の危険性の無い他
の吸収冷温水機よりも、新しく発見された警戒レベルの
吸収冷温水機の整備修復を優先させ、かつ、緊急整備を
要する他の吸収冷温水機よりも優先して割り込ませるこ
となく、保守管理専門部署の責任範囲全般について適正
な業務運営を指令することができる。整備力(人員・機
材・サービスカー)の運用も計画に従って行なわれる
が、整備計画は通例の生産計画に比して、時々刻々の情
報に基づいて絶えず計画を修正しつつ運営しなければな
らないという特質を有している。このため、複数の吸収
冷温水機の整備について優先順位を適正に判定すること
が必要であり、かつ、この優先順位の適正な判定が非常
に難しい。本請求項12によって故障診断対象機の潜在
的故障が警戒レベルであることを自動的に判定し得るこ
との実用的価値は極めて大きく、整備力の効率的運用に
貢献するところ多大である。整備力の効率的運用によっ
て保守管理のトータルコストの低減が当然に期待され
る。
【0020】請求項13の発明装置の構成は、請求項1
2の発明装置の構成要件に加えて、前記の比較部が、 F0×N2>F ………(3) であるとき、燃焼系機器の少なくとも一部分に、失火を
招く危険性が切迫した潜在的不具合を生じている状態と
判断する機能を有しているものであることを特徴とす
る。以上に説明した請求項13の発明によると、失火を
招く虞れの有る潜在的故障が成長して失火の危険性が切
迫していることを検知できる。そもそも本発明は、失火
を生じるに至る危険性の有る故障を潜在状態の段階で発
見して、現実の失火トラブルを未然に防止することが基
本である。しかし乍らバーナに関する潜在的トラブルの
形態は極めて多様であり、かつ、その運転パターンも多
種多様である。ここに運転状態の一端を考察して見るに
連続運転と断続運転とが有り、これに対して本発明に係
る失火予知はバーナ点火の時に行なわれる。従って、吸
収冷温水機が連続的に運転される期間が長い稼働形態の
場合、失火予知のための自動診断インターバルが長い。
連続運転中、メーンバーナはもちろん、パイロットバー
ナも保焔し続けているので、その間に損耗は進行する。
従って、連続運転期間が長くて自動診断インターバルが
長い場合、および、潜在的故障の個所や形態によって故
障成長が速い場合は、潜在的不具合が有ると自動診断さ
れたとき既に「緊急整備をしなければ次回の点火作動の
際に失火する虞れが有る」という状態、もしくは「緊急
整備しなければ運転中に不測の失火を生じる虞れが有
る」という状態に至っていることも有り得る。本請求項
13の発明装置は、単に「潜在的故障有り」というだけ
の診断でなく、緊急整備の必要が有る場合にはその旨を
自動的に警告して適宜の処置を促すことができる。これ
により、吸収冷温水機の運転担当者に別段の知識や熟練
を要せず、現実の失火トラブルを生じさせないように整
備担当部署に対して、遅きに失しないように対処を要請
することができる。
【0021】請求項14の発明装置の構成は前記請求項
11の発明装置の構成要件に加えて、新品もしくは新品
に準ずる良好な整備状態におけるパイロットバーナの着
火遅れ時間をt0とし、パイロットバーナの着火遅れ時
間実測値をtとし、1よりも大きい設定値をN3とし、
前記比較部が、 t>t0×N3 ………(4) であるとき、前記の式(1)が成立していても、これに
優先して、燃焼系機器の少なくとも一部分に潜在的不具
合が発生しているものと判断する機能を併せ有している
ことを特徴とする。以上に説明した請求項14の発明に
よると、パイロットバーナフレーム電流の変化として検
出されなかった潜在的な故障を、パイロットバーナの火
付きの悪さという形で検出して、請求項11に係る発明
装置の効果を補完し、失火予告の検知信頼性をいっそう
向上させることができる。本請求項14の発明の変形と
して、メーンバーナの着火遅れを検出して、着火遅れ実
測値が着火遅れ基準値(完全整備状態におけるメーンバ
ーナ着火遅れ時間)に比して、許容限度以上に長くなっ
たとき、前記の式(1)に優先して「燃焼系機器の一
部、とりわけメーンバーナの空燃比調整に潜在的な不具
合が発生しているものと判断する機能を併せ有する比較
部」を設けることも有効である。このように請求項14
を応用すれば、メーンバーナの調整状態の不良に因る失
火の危険性が未だ潜在状態であるうちに自動的に検知し
て、失火予知診断の信頼性をいっそう向上させることが
できる。
【0022】請求項15の発明装置の構成は前記請求項
12の発明装置の構成要件に加えて、前記の出力部が、
前記の式(2)が成立した旨の信号を入力されると、警
戒状態であることを表示するランプを点灯させ、もしく
は点滅させる機能を有するものであることを特徴とす
る。以上に説明した請求項15の発明によると、監視対
象である吸収冷温水機が、「放置は出来ないが、緊急に
整備しなくても直ちに失火を生じたり、重大な2次的故
障を誘発したりする虞れは無い」というレベル(警戒状
態)の潜在的故障を適切に表示して吸収冷温水機の運転
担当者に気付かせることができる。請求項15の発明装
置における表示部材は表示ランプであるから、当該吸収
冷温水機の運転担当者が終業点検したとき、その点灯も
しくは点滅に気付き、見落とす心配が無い。その半面、
始業時の多忙の中でブザーを鳴らしたり非常停止させた
りするといった過剰警報を発することも無いので、実用
的に適正な警告機能を有していると言いうるものであ
る。このような表示手段(表示ランプ)を設けた場合、
電球の断線によって警報機能を失うという虞れが有って
も、LEDを表示ランプとして用いることにより、実用
上充分な耐久性と表示信頼性とを得ることができる。
【0023】請求項16の発明装置の構成は前記請求項
14,同15の発明装置の構成要件に加えて、前記の出
力部にプリンタが接続されていて、前記の式(2)が成
立した旨の信号を入力されたとき、および、前記の式
(3)が成立した旨の信号を入力されたとき、警報回数
・パイロットバーナフレーム電流値の経時的変化・パイ
ロットバーナの着火遅れ時間の経時的変化をプリントア
ウトさせる機能を有しているものであることを特徴とす
る。以上に説明した請求項16の発明によると、失火ト
ラブルを招く虞れの有る潜在的な故障を検出して予告す
る効果と併せて、その潜在的故障の個所,および該潜在
的故障の形態、並びに該潜在的故障の拡大状況を推定す
るに有益なデータを提供して、診断対象である吸収冷温
水機の整備のための休止時刻を決定するための判断材料
とすることができる。すなわち、吸収冷温水機は一般
に、オフィスビル、集合住宅、工場建屋などの空調に用
いられたり、生産,加工,保存設備の空調に用いられた
りしていて、故障整備のために臨時休止をすると大きい
損害を伴う。例えば高気温時に病院を冷房している吸収
冷温水機を即時休止すると人命にかかわりかねない。ま
た、生鮮食料品貯蔵庫を保冷している吸収冷温水機を整
備休止すると大きい経済的損失を生じる。その他の、生
産設備,居住設備,研究設備など、それぞれの場合に応
じて相応の経済的損失を生じ、もしくは身体的苦渋を生
じさせる。のみならず、当該吸収冷温水機の保守管理の
責めに任じている専門部署の信用にかかわる問題とな
る。そこで、吸収冷温水機によってバックアップされて
いる設備の事情と、潜在的不具合の拡大進行状態とを勘
案して、例えばその日の夜間に整備するか、次の日曜日
まで待って整備するか等の重大な選択決断に迫られる。
こうした場合、本請求項16の発明装置によって潜在的
故障の発生,経過を推定し得るデータがプリントアウト
されれば、整備を実施するための具体的な計画を決定す
るについて非常に有益である。
【0024】請求項17の発明装置の構成は前記請求項
14〜16の発明装置の構成要件に加えて、前記の出力
部が、有線および/または無線の発信機を備えていて、
前記の式(1)が成立した旨の信号を入力されたとき、
および前記の式(2)が成立した旨の信号を入力された
とき、前記入力部に入力された計測値情報、および、前
記演算部から出力された算出値を自動的に送信する機能
を有するものであることを特徴とする。以上に説明した
請求項17の発明によると、失火に至る危険性の有る潜
在的故障が発見されたとき、その旨および診断根拠デー
タを自動的に送信して、保守管理担当の専門部署(いわ
ゆるサービスセンター)に通報することができる。これ
により、吸収冷温水機の運転担当者に格別の知識や注意
力を要せず、潜在的故障の発見が即時的に保守管理専門
部署に通報される。しかも、単なる失火予知情報でな
く、その判断根拠データが保守管理のセンターに送られ
るので、専門の整備技術者が詳細データを検討すること
ができる。上記の判断根拠データは、通常の運転担当者
によっては判読できないが、専門部署の技術者が見れば
故障の個所および故障の態様、並びに不具合の程度を推
測するための参考データとして有効に利用することがで
きる。これにより、保守管理専門部署は即時に適切な対
応処置を策定して、失火トラブルの発生を未然に防止す
ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る吸収冷温水
機用バーナの失火予知方法を実施するために構成した失
火予知装置の1実施形態を示し、ブロック図に実態的系
統図を付記した説明図である。入力部16に、燃焼信号
aとフレーム電流信号gとが入力される。このフレーム
電流信号は、前掲の図5について説明したパイロットバ
ーナ11に設けられているフレームロッド15の整流作
用によって生じた直流成分であって、前掲の図6に示し
たフレーム電流gである。本図1に示した失火予知装置
は、上記パイロットバーナフレーム電流gを入力され
て、これを解析する電気回路を主たる構成部分として成
り立っている。図2は、パイロットバーナフレーム電流
の解析方法を説明するために示したタイムチャートであ
って、上半部はパイロットバーナフレーム電流値の経時
的変化を表しており、下半部はバーナ点火作動に伴う構
成機器および作動の開始や終了の時点を表している。期
間を表す符号T1〜T4は前掲の図6に示した期間と同様
であるが、これらを燃焼信号a、イグニッション作動
b、パイロットバーナの燃焼c、メーンバーナ燃焼d、
およびフレーム電流の計測eと対比して考察すると、期
間T1は、フレーム電流gがイグニッション火花放電の
影響を受ける期間であって、イグニッションbの作動期
間とほぼ一致している。イグニッションbが作動を停止
するとパイロットバーナの単独燃焼期に入るが、メーン
バーナdの燃焼が始まるとパイロットバーナフレーム電
流は該メーンフレームの影響を受けるようになる。T2
はパイロットバーナの単独燃焼期間、T3はメーンバー
ナの影響を受けつつパイロットバーナが燃焼する期間で
ある。
【0026】パイロットバーナが単独燃焼を開始した直
後はフレーム電流が安定せず、また、パイロットバーナ
単独燃焼期間T2の終末時点は予め精密に予測できない
(メーンバーナの火付きが良いと早まり、火付きが悪い
と遅れる)ので、前記のパイロットバーナ単独燃焼期間
2の内、初期と終末期とを除いた時間t2をパイロット
バーナフレーム電流の計測期間とする。この計測期間t
2は、前掲の図6に示したパイロットバーナフレーム電
流の安定期間T4とほぼ一致するが、その技術的な意味
合いは厳密には同じでない。すなわち、パイロットバー
ナフレーム安定期間T4は、本発明を適用すると否とに
拘らず、パイロットバーナフレーム電流の変化を観察し
た結果に基づいて標定される期間であるのに対して、フ
レーム電流計測期間t2は予め設定しておいて、パイロ
ットバーナやメーンバーナに着火遅れを生じても生じな
くても、フレーム電流gの検出値を失火予知装置の入力
部(図1における符号16)に取り入れる期間である。
【0027】本実施形態においては、イグニッションb
の作動開始から所定時間t1(例えば6秒間)を経過し
た時点から、所定時間t2(例えば3秒間)の期間をパ
イロットバーナフレーム計測期間t2とし、この間に複
数回のフレーム電流値検出を行なって、フレーム電流実
測値f1,f2……fnを得る。前記の計測期間t2の開始
時点の定め方としては、イグニッションbの作動開始時
点を基準として定めても良く、フレーム電流gが立ち上
がった時点を基準として定めても良く、フレーム電流g
がピーク値fPとなった時点を基準として定めても良
く、またはイグニッションbの作動終了時点を基準とし
て定めても良い。しかし、フレーム電流gの立ち上がり
時点やピーク値をとる時点は、その都度実測しなければ
ならないので、実測を要しない既定の時点、例えばイグ
ニッションbの作動終了時点を基準としてフレーム電流
計測開始時点(期間t2の始点)を定めると好都合であ
る。本発明者らの実験によれば、フレーム電流計測の開
始時点はイグニッション作動bを終了した時点を基準と
し、イグニッション作動が停止してから計測を開始する
ことが望ましい。その理由は、イグニッション停止後で
なければパイロットバーナフレーム電流が安定しないか
らである。また、上記計測期間t2の終点は、メーンバ
ーナが火焔を生じ得る状態となる以前(すなわち、メー
ンバーナに燃料が送給され始める以前)に終了すること
が望ましい。その理由は、メーンバーナの火焔の影響を
受けてフレーム電流が増加して診断を狂わせるからであ
る。
【0028】図1に示した定数記憶部17に、監視対象
吸収冷温水機のフレーム電流基準値、および着火遅れ時
間基準値を記憶させておく。基準値とは、完全な整備状
態における値(もしくは値の許容範囲を言い、実測値を
比較する基準となる値である。実測値が基準値と同一な
いし近似であると診断対象機の整備状態が良好であると
判定され、差し当たって失火の虞れが無いと診断される
(詳細後述)。上記の基準値としては、パイロットバー
ナフレーム電流基準値と、パイロットバーナ着火遅れ時
間基準値と、メーンバーナ着火遅れ基準値とが有り、こ
れらの基準値の求め方としては、次に示す3つの方法が
有る。
【0029】イ.当該吸収冷温水機のメーカーが設計的
に数値を設定し、かつ、工場出荷検査において上記の数
値であることを確認している場合は、上記の設計的に定
められた数値を基準値として用いることができる。ロ.
当該吸収冷温水機が納入・設置されてユーザーに引き渡
される際、試運転および調整を行なって品質保証の裏付
け有る検査測定値が記録されていれば、その値を基準値
として用いることができる。上記の検査測定値は、当該
監視対象機の個性に基づくものであるから最も望まし
い。すなわち、前記イ項の基準値は、例えばH社製S形
コアラHKG−40型バーナ全般に適用される値であ
り、ロ項の基準値はHKG−40型の何号機というよう
に特定された機械の経歴数値であって、この方が望まし
いのである。ハ.しかし、オーバーホール(全分解整
備)もしくはこれに準じる大整備が行なわれ、新品の検
査基準に基づいて完成検査が行なわれた場合は、その完
成検査における測定値を、その後の基準値とすることが
望ましい。1基の失火予知装置によって、複数機種より
成る複数の吸収冷温水機を監視する場合は、前記定数記
憶部17に複数機の基準値を記憶させておき、設定部1
8を操作して所望機種の基準値を呼び出すようにすれば
良い。
【0030】図3は、吸収冷温水機の高温再生器用バー
ナの経時劣化に伴うフレーム電流の変化を示す図表に、
失火の危険性の度合いを表す係数、および安全範囲・警
戒範囲・危険範囲と区分する境界を付記した図表であ
る。10個の点m1〜m10はそれぞれ10回の測定値を
示している。横軸はバーナおよび付属機器の劣化の進行
を表しているが、近似的に暦日の経過と考えてこの図表
を見ても良い。各測定値の座標面上の配列が右下がりに
なっていることは、劣化の進行に伴ってフレーム電流値
(詳しくは、パイロットバーナ単独燃焼期の中の安定期
に計った複数のフレーム電流値の平均値)が減少するこ
とを表している。図3に示したF0は、パイロットバー
ナフレーム電流に関する基準値である。上記の基準値F
0を1として、1よりも小さい係数N1と、N1よりも小
さい係数N2とを設定する。これらの係数N1,N2およ
び基準値F0は定数記憶部17に記憶させておく。
【0031】係数1と係数N1との間のエリアを安全範
囲と名付ける。パイロットバーナフレーム電流値が1〜
1の間であれば、差し当たって失火の危険が無いとい
う意味である。具体的には、フレーム電流実測値Fが、 F≧F0×N1 ………(1) 上記の式(1)を満足させれば、当面、失火の危険は無
いと診断する。
【0032】上記の基準値F0に係数N1を乗じる演算は
図1の演算部19で行なわれ、実測値Fを、F0×N1
比較して、前記の式(1)が成立するか否かは比較部2
0で行なわれる。上記の実測値Fは、同2に示した複数
回の計測値f1〜fnについて、演算部19によって算出
した平均値を用いる。
【0033】図3に示した係数N1と係数N2との間のエ
リアを警戒範囲と名付ける。パイロットバーナフレーム
電流値がN1〜N2の間であれば、放置できない程度の潜
在的不具合が発生していて、なるべく早い機会に整備し
ないと失火に至る虞れが有るというレベルであるとの診
断である。
【0034】具体的にはフレーム電流実測値F(詳しく
はf1〜fnの平均値)が、 F0×N1>F≧F0×N2 ………(2) 上記の式(2)が成立すると、失火の危険性は警戒レベ
ルであると判定する。(図1参照)比較部20が警戒レ
ベルであると判定すると、判定結果を与えられて出力部
22は、警戒ランプ23を点滅させるとともに、判定結
果および判定根拠データを記憶部21に記憶させてお
く。警戒ランプを点滅させるのは、未だブザーやサイレ
ンを鳴動させるほど切迫した事態ではなく、吸収冷温水
機の担当者が終業点検のために見回りに来た時に気付い
てくれれば良いという考えである。記憶部21にデータ
を記憶させておくのは、整備技術員が来着したときプリ
ンタ25にデータを打ち出させて、具体的な情況判断の
参考に供するためである。
【0035】図3における係数N3よりも下方のエリア
は危険範囲である。パイロットバーナのフレーム電流
が、この領域まで低下したときは、失火の危険が間近い
という意味である。前もって、警戒レベルで気付いて整
備すれば、危険範囲に入る虞れは無いのであるが、潜在
的故障の拡大が例外的に速やかな場合にも適正に対処す
るためには、この危険域の検知も必要である。 F0×N2>F ………(3) 上式の式(3)が成立すると、比較部20は危険範囲で
あると判定して、警音器24を鳴動させるとともに、プ
リンタ25に判定根拠データを打ち出させて整備技術者
の来着に備える。本実施形態においては、前記の式
(3)が成立すると、無線送信機26を作動させ、もし
くは通信線27を介して、中央管理室(保守管理専門部
署・サービスセンタ)に自動通報する。これにより、サ
ービスセンタは担当範囲内の複数の吸収冷温水機の整備
計画を部分的に修正し、危険通報を発した吸収冷温水機
の優先順位を繰り上げて失火トラブルを未然に防止する
ための対処が可能となる。また、検出値に異常が無くて
も、点火作動の都度、検出データを中央管理室に送信し
て、専門技術者によって監視することは非常に有益であ
る。
【0036】以上に説明した実施形態は、パイロットバ
ーナフレーム電流の検出値、すなわち現在値を図3に当
てはめて失火の危険性の有無、および、その切迫の程度
を判定するものであるが、上記と異なる観点から、パイ
ロットバーナフレーム電流値の減少状態が緩徐であるか
急速であるかを監視することも必要である。この場合、
フレーム電流の減少率は、点火作動1回あたりの減少と
して、および、暦日経過に対する減少割合として、2つ
の面からチェックする必要が有る。その理由は、吸収冷
温水機の稼働形態は多種多様であって、点火作動の回数
と暦日経過とが必ずしも比例しないこと、並びに、バー
ナ燃焼系の機器類の中には、点火作動回数に比例して劣
化するものと、暦日経過に比例して劣化するものとが有
るから、両面からの監視が必要なのである。上述の観点
に基づいて、パイロットバーナフレーム電流値につい
て、1回の点火作動あたり平均の許容電流値低下率、お
よび/または、暦日経過に対する許容電流値低下率を定
めておき、上記許容値を定数記憶部17(図1)に記憶
させるとともに、点火作動の度ごとの検出値および演算
値を記憶部21に記憶させておいて、検出されたパイロ
ットバーナフレーム電流値の低下率が前記低下率よりも
大きければ、検出されたパイロットバーナフレーム電流
値が図3の安全範囲内にあっても警戒ランプ23(図
1)を点火させるとともに、点火作動ごとの検出値・算
出値をプリンタ25に打ち出させる。これにより、現在
は安全範囲内に在っても、遠からず警戒範囲に入る見込
の場合に、前もって失火警戒を表示することが出来る。
【0037】さらに、図2について述べた着火遅れ時間
も、失火予知に利用できる。その理由は、パイロットバ
ーナもメーンバーナも、調整が狂ったり構成部材が劣化
したりして失火の虞れが潜在的に発生した場合、着火遅
れという形で顕在的な症状を呈する場合が多いからであ
る。こうした観点から、パイロットバーナ、および/ま
たはメーンバーナについて、着火遅れの基準値t0と、
1よりも大きい係数N3とを設定しておき、着火遅れ時
間の実測値tについて、 t>t0×N3 ………(4) が成立したとき、前掲の式(1)が成立していても、こ
れに優先して警戒ランプを点灯もしくは点滅させる。こ
れにより、パイロットバーナフレーム電流の監視による
失火予告を補完して、失火予告の確率をいっそう向上さ
せることができる。
【0038】
【発明の効果】以上に本発明の実施形態を挙げてその構
成・機能を明らかならしめたように、本発明に係る高温
再生器用バーナの失火予知方法は、メーンバーナの保焔
機能を保持するためのパイロットバーナの重要性に着目
するとともに、該パイロットバーナの性能劣化とパイロ
ットバーナフレーム電流の挙動とが密接に関連している
ことを利用して、失火を招く虞れの在る潜在的な不具合
を検出して、失火の予知をすることができる。また本発
明に係るバーナ失火予知装置によれば、上記発明方法を
容易に実施してその効果を充分に発揮させることができ
る。さらに具体的に本発明の効果を述べると次のとおり
である。すなわち、請求項1の発明方法によると、酸素
センサや2酸化炭素センサなどの高価なセンサ類を用い
る必要が無く、運転担当作業員の官能的な感覚に基づい
て判定すると別段の異常無くバーナが着火し、正常な火
焔が発生していても、何らかの潜在的な不具合が発生し
ていれば、パイロ1ットバーナフレーム電流値の異常と
して察知することができる。
【0039】請求項2の発明方法によると、パイロット
バーナの着火時間遅れの延長が、パイロットバーナの燃
焼条件に関連する整備状態の不備を示唆しているので、
パイロットバーナ周りの点検整備が必要であることを察
知することができる。パイロットバーナのどこが、どの
ように損耗しているかは、着火遅れのみによって特定す
ることはできないが、着火遅れを招来する何らかの潜在
的トラブルが有るとさえ判明すれば、専門技術員がパイ
ロットバーナまわりを点検することによって格別の困難
無く突き止めることができ、パイロットバーナの不着火
に因る重大損失を未然に防止することができる。メーン
バーナの着火遅れを検出した場合も同様に、メーンバー
ナ不着火に因る重大な損失を未然に防止することができ
る。
【0040】請求項3の発明方法によると、完全な整備
状態における監視対象機のパイロットバーナフレーム電
流値を基準値として用いることにより、確実な予知をす
ることができる。この場合、吸収冷温水機のメーカーが
出荷検査項目にパイロットバーナフレーム電流の値を入
れて管理していれば、前記イ項(設計値)に基づいて失
火予知を実施することができる。そうでない場合は前記
ロ項(設置時計測値)に基づくことが望ましい。また全
分解整備(オーバーホール)が行なわれた後は、該全分
解整備完了検査時の値(前記ハ項)に基づいて行なうこ
とが望ましい。これらいずれの方法によっても、確実な
失火予知が可能である。
【0041】請求項4の発明方法によると、失火を招く
虞れの有る潜在的不具合の成長状態を2段階に区分し、
上記成長段階に応じて適切な緊迫感を与える警報手段が
とられる。すなわち、失火の危険性が未だ切迫していな
い警戒レベルにおいては、機械室の静粛を妨げないよう
にランプが点灯され、これに気付かないうちに失火の危
険性が切迫すると、操作盤から離れていても嫌応無しに
気付かせるように警音器を作動させるので、失火事故が
発現しないうちに何らかの手当をする時間的余裕が与え
られる。
【0042】請求項5の発明方法によると、失火に至る
虞れの有る潜在的な不具合について、現時点における損
耗の度合いを従とし、損耗の進行スピードの大小を主と
して、失火の危険性を予知することができる(現時点に
おける損耗の度合いを無視するものではない)。このよ
うに多面的に監視することにより、失火の予知に見落と
しが無いようにし、予知の信頼性をいっそう向上させる
ことができる。
【0043】請求項6の発明方法によると、イグニッシ
ョン手段の作動状態を検出してこれを時間算定の基準と
することにより、もしくは、イグニッション手段の作動
状態を検出するとともに燃焼信号を検出して両者を時間
算定の基準とすることにより、具体的に「パイロットバ
ーナ単独燃焼領域の内で、イグニッションの影響を受け
ず、かつ、メーンバーナ火焔の影響も受けない期間」を
標定してパイロットバーナフレーム電流を測定すること
が出来る。このため、失火予知をいっそう正確に行なう
ことが可能になる。
【0044】請求項7の発明方法によると、高温再生器
の燃焼系機器の整備を実施するに当たって、損耗状態の
診断を確実ならしめることができる。すなわち、本発明
方法は、元来、燃焼系の異常の有無と、その成長の度合
を診断するためのものであって、故障個所や故障状況を
突き止めることは目的外であったが、故障原因探究のた
めの他の調査データと併用してフレーム電流値の計測デ
ータを検討すると、上記他の調査データのみに基づく故
障原因探究よりも精度の高い診断が可能となる。
【0045】請求項8の発明方法によると、失火の危険
予知に関する情報が、専門技術者で構成されている中央
管理室へ自動的に速報されるので、中央管理室は時間的
余裕をもって、かつ、2次的損傷を生じないうちに早期
に対処して、吸収冷温水機の稼働信頼性を保持すること
ができる。その上、中央管理室においては、従来技術に
おけるよりも即応出動態勢を緩和することができ、なお
かつ、従来技術におけるよりも完全な保守管理を行なう
ことができる。
【0046】請求項9の発明装置によると、パイロット
バーナフレーム電流の平均値を算出するとともに、該平
均値が所定の基準値と比較して如何なる値(比率)であ
るかを比較することにより、失火の危険性を予知判断
し、その結果を自動的に出力することができるので、吸
収冷温水機の運転担当者は、格別に高度な技術や熟練を
要せず、かつ、格別に注意を集中しなくても「高温再生
器用バーナに潜在的な不具合が発生して、やがて失火を
招くに至る虞れ」が有るか無いかを、確実に予知するこ
とが出来る。
【0047】請求項10の発明によると、パイロットバ
ーナフレーム電流の実測値と基準値(完全な整備状態に
おけるフレーム電流値)と比較して失火の危険性を予知
するように構成された請求項9の発明装置を補完して、
上記パイロットバーナの火付きの良否という側面から、
パイロットバーナの燃焼条件を支配する諸要件、とりわ
け空燃比が適正であるか否かなどを自動的に検知して、
失火危険性の有無の判断をより確実ならしめる。以上に
述べた請求項10の変形応用として、メーンフレームの
着火遅れを検出することも有効である。それは、パイロ
ットバーナが着火してもメーンフレームの火付きが悪い
場合には、該メーンフレームを発生させるべきメーンバ
ーナの調整不良(とりわけ空燃比の失調)が疑われるか
らである。メーンバーナの着火遅れの検知によって失火
危険性を予知するには、本請求項10の発明装置の要件
を変形して、前記の定数記憶部に、メーンバーナの着火
遅れ時間に関する基準値(完全整備状態における着火遅
れ時間)を記憶する機能を併せ持たせるとともに、前記
の比較部に、「メーンバーナの着火遅れ時間実測値」と
「メーンバーナの着火遅れ時間基準値」とを比較する機
能を併せ持たせれば良い。これにより、メーンバーナの
調整状態の良否(とりわけ空燃比調整狂いの有無)を判
定して失火危険性の予知確率をいっそう向上せしめるこ
とができる。
【0048】請求項11の発明によると、失火の危険性
が有る場合にこれを予告するのみでなく、失火の危険性
が無い場合は積極的に失火の危険性が無い旨の診断を下
すことができるので、吸収冷温水機の運転担当者に安心
感を与えることができる。前記N1の値はパイロットバ
ーナフレーム電流の許容減少率を意味する設定値であっ
て、設計的,もしくは実験的に定めることができる。実
際としては吸収冷温水機の整備専門技術者が、多年の経
験データの蓄積に基づいて決定することが望ましい。こ
のN1の値を決定することは高度の知識と多年の熟練と
を要するが、一旦この値が設定されれば、その後は別段
の技能を必要とせず、自動的に「失火の危険性が無いこ
と」を知り得る。
【0049】請求項12の発明によると、失火の危険性
が無いときは失火の危険性が無い旨の、失火の危険性が
有るときは失火の危険性が有る旨の診断を下して告知す
るだけでなく、その失火危険性の切迫の程度を判定し
て、警戒を要する程度(緊急に整備しないと直ちに失火
トラブルを招くという程ではない程度)であればその旨
の診断を下して、運転担当者に対し、「適当な機会をさ
がして遠からず整備しなければならないこと」を認識せ
しめて、「潜在的故障を放置して故障を拡大させるこ
と」を未然に防止することができる。前記N2の値は、
吸収冷温水機の技術に精通した者が、設計的に,もしく
は実験的に,または経験データに基づいて設定すること
が望ましい。しかし、一旦この値を設定した後は、運転
担当者に別段の知識や経験を必要とせず、自動的に潜在
的故障の程度を判定することにより、潜在的故障を放置
して拡大せしめることも無く、必要以上の勇み足で吸収
冷温水機の即時運転休止をすることも無く、適正に対処
することができる。請求項13の発明によると、失火を
招く虞れの有る潜在的故障が成長して失火の危険性が切
迫していることを検知できる。そもそも本発明は、失火
を生じるに至る危険性の有る故障を潜在状態の段階で発
見して、現実の失火トラブルを未然に防止することが基
本である。しかし乍らバーナに関する潜在的トラブルの
形態は極めて多様であり、かつ、その運転パターンも多
種多様である。ここに運転状態の一端を考察して見るに
連続運転と断続運転とが有り、これに対して本発明に係
る失火予知はバーナ点火の時に行なわれる。従って、吸
収冷温水機が連続的に運転される期間が長い稼働形態の
場合、失火予知のための自動診断インターバルが長い。
連続運転中、メーンバーナはもちろん、パイロットバー
ナも保焔し続けているので、その間に損耗は進行する。
従って、連続運転期間が長くて自動診断インターバルが
長い場合、および、潜在的故障の個所や形態によって故
障成長が速い場合は、潜在的不具合が有ると自動診断さ
れたとき既に「緊急整備をしなければ次回の点火作動の
際に失火する虞れが有る」という状態、もしくは「緊急
整備しなければ運転中に不測の失火を生じる虞れが有
る」という状態に至っていることも有り得る。本請求項
13の発明装置は、単に「潜在的故障有り」というだけ
の診断でなく、緊急整備の必要が有る場合にはその旨を
自動的に警告して適宜の処置を促すことができる。これ
により、吸収冷温水機の運転担当者に別段の知識や熟練
を要せず、現実の失火トラブルを生じさせないように整
備担当部署に対して、遅きに失しないように対処を要請
することができる。
【0050】請求項14の発明によると、パイロットバ
ーナフレーム電流の変化として検出されなかった潜在的
な故障を、パイロットバーナの火付きの悪さという形で
検出して、請求項11に係る発明装置の効果を補完し、
失火予知の検知信頼性をいっそう向上させることができ
る。
【0051】請求項15の発明によると、監視対象であ
る吸収冷温水機が、「放置は出来ないが、緊急に整備し
なくても直ちに失火を生じたり、重大な2次的故障を誘
発したりする虞れは無い」というレベル(警戒状態)の
潜在的故障を適切に表示して吸収冷温水機の運転担当者
に気付かせることができる。請求項15の発明装置にお
ける表示部材は表示ランプであるから、当該吸収冷温水
機の運転担当者が終業点検したとき、その点灯もしくは
点滅に気付き、見落とす心配が無い。その半面、始業直
後の多忙の中で、ブザーを鳴らしたり非常停止させたり
するといった過剰警報を発することも無いので、実用的
に適正な警告機能を発揮せしめることができる。このよ
うな表示手段(表示ランプ)を設けた場合、電球の断線
によって警報機能を失うという虞れが有っても、LED
を表示ランプとして用いることにより、実用上充分な耐
久性と表示信頼性とを得ることができる。
【0052】請求項16の発明によると、失火トラブル
を招く虞れの有る潜在的な故障を検出して予告する効果
と併せて、その潜在的故障の個所,および該潜在的故障
の形態、並びに該潜在的故障の拡大状況を推定するに有
益なデータを提供して、診断対象である吸収冷温水機の
整備のための休止時刻を決定するための判断材料とする
ことができる。すなわち、吸収冷温水機は一般に、オフ
ィスビル、集合住宅、工場建屋などの空調に用いられた
り、生産,加工,保存設備の空調に用いられたりしてい
て、故障整備のために臨時休止をすると大きい損害を伴
う。例えば高気温時に病院を冷房している吸収冷温水機
を即時休止すると人命にかかわりかねない。また、生鮮
食料品貯蔵庫を保冷している吸収冷温水機を整備休止す
ると大きい経済的損失を生じる。その他の、生産設備,
居住設備,研究設備など、それぞれの場合に応じて相応
の経済的損失を生じ、もしくは身体的苦渋を生じさせ
る。のみならず、当該吸収冷温水機の保守管理の責めに
任じている専門部署の信用にかかわる問題となる。そこ
で、吸収冷温水機によってバックアップされている設備
の事情と、潜在的不具合の拡大進行状態とを勘案して、
例えばその日の夜間に整備するか、次の日曜日まで待っ
て整備するか等の重大な選択決断に迫られる。こうした
場合、本請求項16の発明装置によって潜在的故障の発
生,経過を推定し得るデータがプリントアウトされれ
ば、整備を実施するための具体的な計画を決定するにつ
いて非常に有益である。
【0053】請求項17の発明によると、失火に至る危
険性の有る潜在的故障が発見されたとき、その旨および
診断根拠データを自動的に送信して、保守管理担当の専
門部署(いわゆるサービスセンター)に通報することが
できる。これにより、吸収冷温水機の運転担当者に格別
の知識や注意力を要せず、潜在的故障の発見が即時的に
保守管理専門部署に通報される。しかも、単なる失火予
知情報でなく、その判断根拠データが保守管理のセンタ
ーに送られるので、専門の整備技術者が詳細データを検
討することができる。上記の判断根拠データは、通常の
運転担当者によっては判読できないが、専門部署の技術
者が見れば故障の個所および故障の態様、並びに不具合
の程度を推測するための参考データとして有効に利用す
ることができる。これにより、保守管理専門部署は即時
に適切な対応処置を策定して、失火トラブルの発生を未
然に防止することができる。
【0054】また、請求項18の発明によると、検出さ
れたデータをその都度中央管理室に送信して、吸収冷温
水機ごとにバーナ経歴を把握して監視し、必要に応じて
早急かつ適切に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸収冷温水機用バーナの失火予知
方法を実施するために構成した失火予知装置の1実施形
態を示し、ブロック図に実体的系統図を付記した説明図
である。
【図2】パイロットバーナフレームの解析方法を説明す
るために示したタイミングチャートであって、上半部は
パイロットバーナフレーム電流値の経時的変化を表して
おり、下半部はバーナ点火作動に伴う構成機器および作
動の開始や終了の時点を表している。
【図3】吸収冷温水機の高温再生器用バーナの経時劣化
に伴うフレーム電流の変化を示す図表に、失火の危険性
の度合いを表す係数、および安全範囲・警戒範囲・危険
範囲を区分する境界を付記した図表である。
【図4】吸収冷温水機の構成を模式的に示した概要的な
断面図であって、吸収冷温水機における燃焼系の配設位
置、および、その技術的意味の重要性を説明するために
掲げた図である。
【図5】前掲の図4に示された炉筒(内筒)の中へ火焔
を吹き込むバーナを示し、メーンバーナと、該メーンバ
ーナ着火用のパイロットバーナとの断面図に、上記パイ
ロットバーナの点火用電気系統と、該パイロットバーナ
のフレーム電流検知系統とを付記した図である。
【図6】冷温水機の運転開始に際して、イグニッション
火花放電によってパイロットバーナが着火され、パイロ
ットバーナの火焔によってメーンバーナが着火されるま
での期間におけるパイロットバーナのフレーム電流の時
間的変化を表した図表出ある。
【符号の説明】
1…高温再生器、2…低温再生器、3…凝縮器、4…蒸
発器、5…吸収器、6…炉筒(内筒)、7…メーンバー
ナ、8…メーンバーナ電磁弁、9…メーン火焔、10…
パイロット火焔、11…パイロットバーナ、12…パイ
ロットバーナ用ガス電磁弁、13…イグニッショントラ
ンス、14…スパークロッド、15…フレームロッド、
16…入力部、17…定数記憶部、18…設定部、19
…演算部、20…比較部、21…記憶部、22…出力
部、23…警戒ランプ、24…警音器、25…プリン
タ、26…送信機、27…通信線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 肥後 譲 茨城県土浦市木田余東台1−9−1 日立 ビル施設エンジニアリング株式会社土浦技 術研究所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイロットバーナを備えた高温再生器用
    バーナの失火を予知する方法において、 パイロットバーナに予めフレームロッドを設けておき、 日常運転を含めた着火作動に際して、パイロットバーナ
    燃焼領域におけるパイロットバーナのフレーム電流を検
    出し、 上記フレーム電流の値を、予め定められた基準値と比較
    し、 もしくは、上記フレーム電流の値を、監視対象である高
    温再生器の経歴データと比較することにより、燃焼機構
    を構成している機器類の損耗,汚損もしくは調整狂い、
    および、正常な燃焼を阻害する潜在的トラブルの有無を
    察知して、失火の危険性の有無を判定することを特徴と
    する、高温再生器用バーナの失火予知方法。
  2. 【請求項2】 イグニッション手段によって火花放電を
    開始した後パイロットバーナの火焔が安定するまでの着
    火遅れ時間、および/または、パイロットバーナの火焔
    が安定した後メインバーナが着火するまでの着火遅れ時
    間を併せて検出し、 上記少なくとも何れかの着火遅れ時間が所定値に比して
    増加したとき、 もしくは、複数回の検出における着火遅れ時間が増加傾
    向にあるとき、失火に至る潜在的なトラブルが発生して
    成長しつつあるものと推定することを特徴とする、請求
    項1に記載した高温再生器用バーナの失火予知方法。
  3. 【請求項3】 前記の基準値として、 イ.当該監視対象機について、設計的に定められた電流
    値、もしくは、 ロ.当該監視対象機を設置し、試運転し、検査を終えた
    正常な状態において計測したパイロットバーナのフレー
    ム電流値、または、 ハ.当該監視対象機を定期整備し、新製品に準じて試運
    転し、検査を終えた正常な状態において計測したパイロ
    ットバーナのフレーム電流値、を用いることを特徴とす
    る、請求項1に記載した高温再生器用バーナの失火予知
    方法。
  4. 【請求項4】 パイロットバーナのフレーム電流につい
    て定められた基準値に比して小さい警戒値、および、上
    記警戒値よりも小さい警告値を設定しておくき、 パイロットバーナ燃焼領域におけるパイロットバーナの
    フレーム電流値が、前記警戒値よりも低かった場合は警
    戒ランプを点灯させ、 前記警告値よりも低かった場合は警音器を作動させるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載した高温再生器用バー
    ナの失火予知方法。
  5. 【請求項5】 パイロットバーナのフレーム電流値につ
    いて、1回の点火作動あたり平均の許容電流値低下率を
    定めておき、 もしくは、パイロットバーナのフレーム電流値につい
    て、暦日経過に対する許容低下率を定めておき、 複数回の点火作動におけるパイロットバーナフレーム電
    流値の低下率が前記いずれかの許容低下率よりも大きか
    ったとき、失火の危険に至る潜在的な損耗が進行しつつ
    あるものと判断することを特徴とする、請求項1に記載
    した高温再生器用バーナの失火予知方法。
  6. 【請求項6】 パイロットバーナフレーム電流値の測定
    を、 イ.イグニッション停止後に開始し、 ロ.メーンバーナに燃料が送給されるまでに終了するこ
    とを特徴とする、請求項1に記載した高温再生器用バー
    ナの失火予知方法。
  7. 【請求項7】 パイロットバーナフレーム電流値を、点
    火作動の度ごとに自動プリンタによって記録しておき、
    フレーム電流値以外の調査データと併用して高温再生器
    の燃料系機器の損耗状態診断に供することを特徴とす
    る、請求項1に記載した高温再生器用バーナの失火予知
    方法。
  8. 【請求項8】 複数基のガス吸収冷温水機のそれぞれに
    設けられている高温再生器用バーナのパイロットバーナ
    フレーム電流値を自動計測器によって、点火作動の度ご
    とに検知し、 パイロットバーナフレーム電流値が警戒値よりも低下し
    て、もしくはパイロットバーナフレーム電流値の低下率
    が許容低下率よりも大きかったとき、 または、着火遅れ時間が所定時間よりも長くなり、もし
    くは着火遅れ時間の増加率が所定の値以上であったと
    き、 公共もしくは私設の電気的通信手段によって中央管理室
    へ自動的に通報し、中央管理室において失火の危険性が
    切迫している程度を勘案して整備計画を策定するととも
    に整備用の機材,交換用の部品,および整備技術員を手
    配することを特徴とする、請求項2もしくは請求項4の
    何れかに記載した高温再生器用バーナの失火予知方法。
  9. 【請求項9】 燃焼信号およびパイロットバーナフレー
    ム電流信号を入力される入力部と、 パイロットバーナフレーム電流の基準電流値を記憶して
    いる定数記憶部と、 所定の時間間隔で測定された複数個のパイロットバーナ
    フレーム電流の実測値の平均値を算出する演算部と、 上記演算部で算出されたパイロットバーナフレーム電流
    の平均値と、前記定数記憶部に記憶されている基準電流
    値とを比較して燃焼状態を診断する比較部と、診断結果
    を出力する出力部と、を具備していることを特徴とす
    る、高温再生器用バーナの失火予知装置。
  10. 【請求項10】 前記の定数記憶部が、パイロットバー
    ナの着火遅れ時間の比較診断に用いられる所定の基準着
    火遅れ時間を記憶する機能を併せ有しており、 前記比
    較部が「パイロットバーナの着火遅れ時間実測値」と、
    前記定数記憶部が記憶している「パイロットバーナに関
    する基準着火遅れ時間」とを比較する機能を有している
    ものであることを特徴とする、請求項9に記載した高温
    再生器用バーナの失火予知装置。
  11. 【請求項11】 前記パイロットバーナフレーム電流の
    基準値をF0とし、 前記パイロットバーナフレーム電流実測値の平均値をF
    とし、 1よりも小さい設定値をN1とし、 前記比較部が、 F≧F0×N1 ………(1) であるとき、燃焼系機器が正常であって失火の危険性が
    無いと判断する機能を有しているものであることを特徴
    とする、請求項9もしくは請求項10の何れかに記載し
    た高温再生器用バーナの失火予知装置。
  12. 【請求項12】 前記のN1よりも小さい設定値をN2
    し、 前記の比較部が、 F0×N1>F≧F0×N2 ………(2) であるとき、燃焼系機器の少なくとも一部分、とりわけ
    パイロットバーナ周辺が警戒を要する状態にあるものと
    判断する機能を有しているものであることを特徴とす
    る、請求項11に記載した高温再生器用バーナの失火予
    知装置。
  13. 【請求項13】 前記の比較部が、 F0×N2>F ………(3) であるとき、燃焼系機器の少なくとも一部分に、失火を
    招く危険性が切迫した潜在的不具合を生じている状態と
    判断する機能を有しているものであることを特徴とす
    る、請求項12に記載した高温再生器用バーナの失火予
    知装置。
  14. 【請求項14】 新品もしくは新品に準ずる良好な整備
    状態におけるパイロットバーナの着火遅れ時間をt0
    し、 パイロットバーナの着火遅れ時間実測値をtとし、 1よりも大きい設定値をN3とし、 t>t0×N3 ………(4) であるとき、前記の式(1)が成立していても、これに
    優先して、燃焼系機器の少なくとも一部分に潜在的不具
    合が発生しているものと判断する機能を併せ有している
    ことを特徴とする、請求項11に記載した高温再生器用
    バーナの失火予知装置。
  15. 【請求項15】 前記の出力部が、前記の式(2)が成
    立した旨の信号を入力されると、警戒状態であることを
    表示するランプを点灯させ、もしくは点滅させる機能を
    有するものであることを特徴とする、請求項12に記載
    した高温再生器用バーナの失火予知装置。
  16. 【請求項16】 前記の出力部にプリンタが接続されて
    いて、前記の式(2)が成立した旨の信号を入力された
    とき、および、前記の式(3)が成立した旨の信号を入
    力されたとき、警報回数・パイロットバーナフレーム電
    流値の経時的変化・パイロットバーナの着火遅れ時間の
    経時的変化をプリントアウトさせる機能を有しているも
    のであることを特徴とする、請求項14もしくは請求項
    15の何れかに記載した高温再生器用バーナの失火予知
    装置。
  17. 【請求項17】 前記の出力部が、有線および/または
    無線の発信機を備えていて、前記の式(1)が成立した
    旨の信号を入力されたとき、および前記の式(2)が成
    立した旨の信号を入力されたとき、 前記入力部に入力された計測値情報、および、前記演算
    部から出力された算出値を自動的に送信する機能を有す
    るものであることを特徴とする、請求項14ないし請求
    項16の何れかに記載した高温再生器用バーナの失火予
    知装置。
  18. 【請求項18】 着火作動の度ごとに、パイロットバー
    ナフレーム電流の検出値、および/または、パイロット
    バーナの着火遅れ時間を、 公共の通信施設もしくは私設の通信手段を用いて中央管
    理室へ通報し、 上記の通報を受けた中央管理室は、保守を担当している
    吸収冷温水機ごとに、パイロットバーナフレーム電流、
    および/またはパイロットバーナ着火遅れ時間を経時的
    に記録するとともに監視し、 上記の保守担当吸収冷温水機ごとに高温再生用バーナの
    失火を招く虞れのある機器の損耗進行の情況を推定し、
    必要に応じて整備計画を立てるとともに、上記整備計画
    に基づく要員および整備用機材を準備し得るようにする
    ことを特徴とする、請求項1もしくは請求項2に記載し
    た高温再生器用バーナの失火予知方法。
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