JPH10162852A - レドックスフロー電池用隔膜及びその製造方法 - Google Patents
レドックスフロー電池用隔膜及びその製造方法Info
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- JPH10162852A JPH10162852A JP8319932A JP31993296A JPH10162852A JP H10162852 A JPH10162852 A JP H10162852A JP 8319932 A JP8319932 A JP 8319932A JP 31993296 A JP31993296 A JP 31993296A JP H10162852 A JPH10162852 A JP H10162852A
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Abstract
なレドックスフロー電池において、金属イオンの透過量
が小さく、充放電効率が高く、特に耐久性に優れ、安価
なレドックスフロー電池用隔膜を提供すること。 【解決手段】脂肪族炭化水素系単量体から導かれる実質
的に不飽和結合を有さない単量体単位とアクリロニトリ
ルに基づく単量体単位との共重合体、例えば水素添加し
たアクリロニトリルーブタジエン共重合体、及びイオン
交換性樹脂からなる樹脂組成物が、基材に付着されてな
るイオン交換膜よりなるレドックスフロー電池用隔膜。
Description
るレドックスフロー電池用隔膜、特にバナジウム系レド
ックスフロー電池用隔膜に関する。
正極と負極を分離した正極室および負極室を有する液透
過型の電解槽に、正極および負極の電池活物質を流通せ
しめ、酸化還元反応を利用して充放電を行うものであ
る。一般には隔膜として金属イオンの透過を防ぐ目的の
ためイオン機能を有する膜、例えばイオン交換膜が使用
されている。電池活物質には、種々の金属種の適用が考
えられているが、最近、電池活物質にバナジウムを使用
するバナジウム系レドックスフロー電池(特開昭62−
186473号公報)が提案されている。
ム系のレドックスフロー電池と比較して、起電力、電池
容量などに優れており、更に極液が一金属系であるため
隔膜を介して正、負極液が相互に混合しても充電によっ
て簡単に再生することができる等の利点を有している。
しては、イオン交換基は導入されずにマトリックスとし
て機能する樹脂(以下、単にマトリックス樹脂という)
とイオン交換性樹脂との樹脂組成物が、基材に付着され
たものが広く知られている。ここで、上記マトリックス
樹脂としては、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体
やアクリロニトリル−ブタジエン共重合体等が使用され
ている。
ようなマトリックス樹脂を含むイオン交換膜を使用した
場合、レドックスフロー電池は酸化還元反応を利用する
ために、酸化性物質、例えば5価のバナジウムイオンや
3価の鉄イオンなどが、このイオン交換膜中のマトリッ
クス樹脂に作用して、イオン交換樹脂部分が変質し、該
イオン交換樹脂部分が部分的に基材から剥離する等の問
題が生じた。特に、5価のバナジウムイオンは酸化力が
強く、一般のイオン交換膜を隔膜に使用するには耐久性
において大きな問題を生じていた。
フルオロ系の膜やポリスルホン系の隔膜(特開平6−1
88005号公報)等が提案されている。
求される全ての機能を満足させるものではなく、工業的
なレドックスフロー電池用隔膜として用いた場合に、金
属イオンの透過量が小さく、充放電効率が高く、特に耐
久性に優れ、安価な隔膜が要望されていた。
た課題に鑑み鋭意研究した結果、マトリックス樹脂とし
て、脂肪族炭化水素系単量体から導かれる実質的に不飽
和結合を有さない単量体単位とアクリロニトリルに基づ
く単量体単位との共重合体を用いることにより、上記し
た課題が解決できることを見出し、本発明を提案するに
至った。
単量体から導かれる実質的に不飽和結合を有さない単量
体単位とアクリロニトリルに基づく単量体単位との共重
合体、及びイオン交換性樹脂からなる樹脂組成物が、基
材に付着されてなるイオン交換膜よりなるレドックスフ
ロー電池用隔膜が提供される。
脂肪族炭化水素系単量体から導かれる実質的に不飽和結
合を有さない単量体単位とアクリロニトリルに基づく単
量体単位との共重合体を、イオン交換膜のマトリックス
樹脂として使用することが特徴である。このようにする
ことにより、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等
の不飽和結合を有するマトリックス樹脂を存在させた隔
膜に比べて、特に耐久性に優れた隔膜が得られる。
量体から導かれる実質的に不飽和結合を有さない単量体
単位とアクリロニトリルに基づく単量体単位との共重合
体としては、前記各構成単位からなる公知の化合物が何
等制限されることなく使用できる。脂肪族炭化水素系単
量体としては、不飽和脂肪族炭化水素、好適には炭素数
2〜9の不飽和脂肪族炭化水素が特に制限されることな
く使用される。その場合、不飽和脂肪族炭化水素として
は、具体的には、エチレン、プロピレン、ブチレン等の
オレフィンやブタジエン、イソプレン等の共役ジオレフ
ィンを用いるのが好ましい。なお、本発明において、マ
トリックス樹脂として使用する上記共重合体は、脂肪族
炭化水素系単量体から導かれる単量体単位が、共重合体
を構成した状態において、該単量体単位中に実質的に不
飽和結合を有さないものである。従って、共重合体成分
として、上記共役ジオレフィン等の複数の不飽和結合を
有する脂肪族炭化水素系単量体を使用した場合は、共重
合後、さらに水素添加処理を施して該単量体に基づく単
位中に残存する不飽和結合を消失させる必要がある。な
お、共重合の形態としては、いわゆるA−B型のジブロ
ックタイプ、A−B−A型のトリブロックタイプ、また
はランダムタイプなどいかなるものであっても良い。ま
た、ジビニルベンゼン、メタクリル酸、アクリル酸等の
第三単量体を微量含有するものであっても良い。
記脂肪族炭化水素系単量体から導かれる実質的に不飽和
結合を有さない単量体単位とアクリロニトリルに基づく
単量体単位との共重合体としては、アクリロニトリルと
ブタジエンを共重合し、得られた共重合体をさらに水素
添加して得た樹脂が挙げられる。なお、このように不飽
和結合を有する共重合体に水素添加処理を施す場合、得
られる共重合体には若干の不飽和結合が残存しても良
い。通常、こうした残存する不飽和結合の数は、ヨウ素
価で10以下、好適には5以下であるのが好ましい。ヨ
ウ素価は、上記共重合体100gに吸収されるヨウ素の
グラム数で示される。ヨウ素価が10以上の場合、レド
ックスフロー電池溶液中に含まれる酸化力を有する化学
種、特に5価のバナジウムによる酸化反応によって劣化
される。
実質的に不飽和結合を有さない単量体単位とアクリロニ
トリルに基づく単量体単位との共重合体において、各構
成単位の含有量は、特に制限されるものではないが、ア
クリロニトリルに基づく単量体単位が共重合体の全重量
に対して10〜60重量%、好ましくは20〜50重量
%とするのが好適である。また、共重合体の分子量は、
特に制限されるものではないが、通常、1,000〜
1,000,000好ましくは50,000〜500,
000の範囲とするのが好適である。
して、こうした脂肪族炭化水素系単量体から導かれる実
質的に不飽和結合を有さない単量体単位とアクリロニト
リルに基づく単量体単位との共重合体がマトリックス樹
脂として使用されていることの確認は、例えば以下の方
法により行うことができる。即ち、本発明の膜をアセト
ンやテトラヒドロフラン等の有機溶媒でソックスレー抽
出等をすることにより、該樹脂を抽出し、これを赤外分
光分析等により分析することにより実施できる。上記共
重合体は、赤外分光分析で測定した場合、2850〜2
950cm-1付近、1440〜1460cm-1付近に炭
素−水素結合に由来するピークが存在し、2236cm
-1付近にニトリル基に由来するピークが存在する。その
一方で、1640cm-1付近、970cmー1付近にアル
ケンの炭素−炭素二重結合に由来するピークが実質的に
存在しない等の特徴を示す。
は、上記脂肪族炭化水素系単量体から導かれる実質的に
不飽和結合を有さない単量体単位とアクリロニトリルに
基づく単量体単位との共重合体、及びイオン交換性樹脂
からなる樹脂組成物が、基材に付着されて使用される。
このような膜は、上記構成のものであれば如何なる方法
により得られたものであっても良いが、通常は以下の方
法により得られる。即ち、イオン交換基が導入可能な官
能基またはイオン交換基を有する単量体、架橋剤、重合
開始剤および脂肪族炭化水素系単量体から導かれる実質
的に不飽和結合を有さない単量体単位とアクリロニトリ
ルに基づく単量体単位との共重合体からなる混合物を、
基材に付着して成形重合せしめた後、必要に応じてイオ
ン交換基を導入する方法である。
またはイオン交換基を有する単量体としては、従来公知
であるイオン交換膜の製造において用いられる単量体が
特に制限されずに使用される。具体的には、スチレン、
ビニルトルエン、ビニルキシレン、アセナフレン、ビニ
ルナフタレン、α−ハロゲン化スチレン等、α,β,
β’−トリハロゲン化スチレン、クロロスチレン類など
が挙げられる。特に陽イオン型レドックスフロー電池用
隔膜の場合には、α−ハロゲン化ビニルスルホン酸、
α,β,β’−ハロゲン化ビニルスルホン酸、メタクリ
ル酸、アクリル酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホ
ン酸、マレイン酸、イタコン酸、スチレンホスホニル
酸、無水マレイン酸、ビニルリン酸など、それらの塩
類、エステル類などが用いられる。また、陰イオン型レ
ドックスフロー電池用隔膜の場合には、ビニルピリジ
ン、メチルビニルピリジン、エチルビニルピリジン、ビ
ニルピロリドン、ビニルカルバゾール、ビニルイミダゾ
ール、アミノスチレン、アルキルアミノスチレン、ジア
ルキルアミノスチレン、トリアルキルアミノスチレン、
メチルビニルケトン、クロルメチルスチレン、アクリル
酸アミド、アクリルアミド、オキシウム、スチレン、ビ
ニルトルエン等が用いられる。
換膜の製造において用いられる単量体が特に制限されず
に使用される。具体的には、例えば、m−、p−、o−
ジビニルベンゼン、ジビニルスルホン、ブタジエン、ク
ロロプレン、イソプレン、ジビニルナフタレン、ジアリ
ルアミン、トリアリルアミン、ジビニルピリジン類など
のジビニル化合物等やトリビニルベンゼン類等のトリビ
ニル化合物が挙げられる。
始剤が特に制限されずに使用され、用いる基材、成形条
件にあわせて適宜選択すれば良い。例えば、ベンゾイル
パーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキ
サイド、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキ
サノエート、ラウリルパーオキサイド、ステアリルパー
オキサイド、メチルイソブチルケトンパーオキサイド、
シクロヘキサンパーオキサイド、o−メチルベンゾイル
パーオキサイド、2,4,4−トリメチルペンチルパー
オキシ−フェノキシアセテート、α−クミルパーオキシ
ネオデカノエート、ジ−tert−ブチルパーオキシ−
ヘキサハイドロテレフタレート、tert−ブチルパー
オキシベンゾエート、ジイソプロピルベンゼンヒドロパ
ーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、
1,1−ビス−tert−ブチルパーオキシ−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン等が用いられる。
換基が導入可能な官能基またはイオン交換基を有する単
量体、架橋剤、重合開始剤および前記マトリックス樹脂
の混合物には、必要に応じて上記イオン交換基が導入可
能な官能基を有する単量体および架橋剤と共重合可能な
単量体として、例えば、スチレン、アクリロニトリル、
エチルスチレン、ビニルクロライド、アクロレイン、メ
チルビニルケトン、無水マレイン酸、その塩またはエス
テル類、イタコン酸、その塩またはエステル類などを適
宜混合しても良い。また、ジオクチルフタレート、ジブ
チルフタレート、リン酸トリブチル、アセチルクエン酸
トリブチルあるいは脂肪族酸、芳香族酸のアルコールエ
ステル等の可塑剤、されには単量体を希釈するための溶
媒等を適宜添加しても良い。
合は、特に制限されるものではないが、一般には、イオ
ン交換基が導入可能な官能基またはイオン交換基を有す
る単量体100重量部に対して、架橋剤を1〜100重
量部、前記脂肪族炭化水素系単量体から導かれる実質的
に不飽和結合を有さない単量体単位とアクリロニトリル
に基づく単量体単位との共重合体を2〜200重量部の
範囲で、また、重合開始剤を全単量体量100重量%に
対して0.1〜30重量部の範囲で配合するのが好まし
い。
に付着され重合される。ここで、該基材としては、従来
イオン交換膜の基材として用いられているポリ塩化ビニ
ル、ポリオレフィン等を素材樹脂とするものが何等制限
されることなく使用される。形状としては、織布、不織
布、網、あるいはそれらの多孔性シート等も制限なく用
いられる。
のではないが10〜200μmの範囲、特に50〜12
0μmのものが好適である。
した後、重合する際には、一般に常温から加圧下で昇温
されるが、その昇温速度は特に制限されるものではなく
適宜選択すれば良い。こうした重合条件は、関与する重
合開始剤の種類、単量体混合液の組成、基材の種類によ
っても左右されるものであり、一概に決めることはでき
ないが最適なレドックスフロー電池用隔膜の性能を考慮
して適宜選択すれば良い。なお、このペースト状物を基
材に付着する方法は、例えば塗布または含浸、浸漬等の
公知の方法を適宜採択すれば良い。
体は、必要に応じてこれを、公知の例えばスルホン化、
クロロスルホン化、クロロメチル化およびアミノ化、第
4級アンモニウム塩基化、第4級ピリジニウム塩基化、
ホスホニウム化、スルホニウム化、加水分解、プロトネ
ーション等の処理により所望のイオン交換基を導入し
て、レドックスフロー電池用隔膜とすることができる。
これらのイオン交換基の導入量は特に制限されないが、
通常、イオン交換容量が1〜20mmol/g−乾燥
膜、好ましくは2〜6mmol/g−乾燥膜の範囲であ
るのが好適である。また、イオン交換膜の厚さは、所望
の充放電効率、電気抵抗、機械的強度、耐久性等にも関
係するが、一般には10〜200μm好ましくは50〜
120μmの範囲であるのが好適である。
ン交換膜は、レドックスフロー電池用隔膜として使用さ
れる。ここで言うレドックスフロー電池とは、隔膜によ
り正極と負極を分離した正極室および負極室を有する液
透過型の電解槽に、正極および負極の電池活物質を流通
せしめ、酸化還元反応を利用して充放電を行うものであ
る。電池活物質の組み合わせとしては、鉄/クロム系、
バナジウム/バナジウム系、クロム/臭素系、バナジウ
ム/チタン系、バナジウム/鉄、亜鉛/鉄系などが考え
られている。特に本発明のレドックスフロー電池用隔膜
は、バナジウムを含む電池系で耐久性に優れている。
は、膜を構成するマトリックス樹脂として、アクリロニ
トリルに基づく単量体単位と特定の脂肪族炭化水素系単
位との共重合体を用いることにより、従来の充放電効率
を落とすことなく極めて優れた耐久性を付与することが
できる。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
7%のジビニルベンゼン5重量部、重合開始剤としてベ
ンゾイルパーオキサイド2重量部、マトリックス樹脂と
してヨウ素価が4である水素添加したアクリロニトリル
−ブタジエン共重合体20重量部を混合して得たペース
ト状混合物をポリ塩化ビニルの織布に塗布し、ポリエス
テルフィルムを剥離材として被覆した後、75℃で6時
間加熱重合を行った。
%ヨウ化メチルのヘキサン溶液を用いて、30℃、24
時間のメチル化を行い、厚さ100μm、交換容量3.
5mmol/g−乾燥膜の陰イオン型レドックスフロー
電池用隔膜を得た。このレドックスフロー用隔膜を、テ
トラヒドロフランを溶剤として、40℃、3日間ソック
スレー抽出を行い、得られた抽出物を赤外分光法を用い
て分析を行った。その結果、2850〜2950cm-1
付近、1440〜1460cm-1付近に炭素−水素結合
に由来するピークが存在し、2236cm-1付近にニト
リル基に由来するピークが存在し、一方で、1640c
m-1付近、970cmー1付近には、アルケンの炭素−炭
素二重結合に由来するピークが実質的に認められなかっ
た。
膜を、正極液として2mol/lのVOSO4+2mo
l/l硫酸混合溶液を、負極液として2mol/lのV
2(SO4)3+2mol/l硫酸混合溶液を用いて、電
流密度60mA/cm2で充放電を行い、充放電効率を
求めた。その結果を表1に示した。更に、耐久性を調べ
るために加速試験として60℃の1mol/lの5価バ
ナジウム硫酸溶液に3ヶ月浸漬した。浸漬膜はブランク
膜と比較して形状をに変化はなかった。そして該浸漬膜
の充放電効率を測定した結果も表1に示した。
加していないアクリロニトリル−ブタジエン共重合体を
使用する以外は実施例1と同じ条件で、イオン交換容量
3.5mmol/g−乾燥膜、膜厚100μmの陰イオ
ン型レドックスフロー電池用隔膜を得た。
を行い、抽出物の赤外分光分析を行ったところ、285
0〜2950cm-1付近、1440〜1460cm-1付
近に炭素−水素結合に由来するピークが存在し、223
6cm-1付近にニトリル基に由来するピークが存在し、
さらに、1640cm-1付近、970cmー1付近には、
アルケンの炭素−炭素二重結合に由来するピークが存在
していた。
を測定した。その結果を表1に示した。また、耐久性を
調べるために、実施例1と同じ条件で浸漬した結果、樹
脂成分が一部剥離していた。該浸漬膜の充放電効率も表
1に示した。
クリロニトリル20重量部、ジブチルフタレート20重
量部、ベンゾイルパーオキサイド2重量部、そしてマト
リックス樹脂としてヨウ素価が4である水素添加したア
クリロニトリルーブタジエン共重合体15重量部を混合
して得たペースト状混合物をポリ塩化ビニルの布に塗布
し、ポリエステルフィルムを剥離材として被覆した後、
100℃で5時間加熱重合を行った。
硫酸と純度90%以上のクロルスルホン酸の1:1の混
合物中に60分間、40℃で浸漬して、厚さ100μ
m、交換容量3.1mmol/g−乾燥膜の陽イオン型
レドックスフロー電池用隔膜を得た。このレドックスフ
ロー電池用隔膜を、テトラヒドロフランを溶剤として、
40℃、3日間ソックスレー抽出を行い、得られた抽出
物を赤外分光法を用いて分析を行った。その結果、28
50〜2950cm-1付近、1440〜1460cm-1
付近に炭素−水素結合に由来するピークが存在し、22
36cm-1付近にニトリル基に由来するピークが存在
し、一方で、1640cm-1付近、970cmー1付近に
は、アルケンの炭素−炭素二重結合に由来するピークが
実質的に認められなかった。
膜の充放電効率を実施例1と同じ条件で測定し、その結
果を表1に示した。更に、耐久性を調べるために60℃
の0.2mol/lの5価バナジウム硫酸溶液に1ヶ月
間浸漬を行った。1ヶ月後においても、浸漬膜自体に何
等変化は認められなかった。該浸漬膜の充放電効率も表
1に示した。
加していないアクリロニトリル−ブタジエン共重合体で
ある以外は実施例2と同じ条件で、厚さ100μm,交
換容量3.1mmol/g−乾燥膜のレドックスフロー
電池用隔膜を得た。この膜も実施例1と同じ条件で充放
電効率を測定した。その結果を表1に示した。また、耐
久性を調べるために、実施例2と同じ条件で浸漬した結
果、樹脂成分が一部剥離していた。該浸漬膜の充放電効
率も表1に示した。
量部、架橋剤として純度約57%のジビニルベンゼン1
0重量部、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド
2重量部、マトリックス樹脂としてヨウ素価が4である
水素添加したアクリロニトリル−ブタジエン共重合体2
0重量部を混合して得たペースト状混合物をポリ塩化ビ
ニルの織布に塗布し、ポリエステルフィルムを剥離材と
して被覆した後、75℃で6時間加熱重合を行った。
チル40重量%のヘキサン溶液を用いて、30℃、24
時間のメチル化を行い、厚さ100μm、交換容量3.
0mmol/g−乾燥膜の陰イオン型レドックスフロー
電池用隔膜を得た。このレドックスフロー電池用隔膜
を、テトラヒドロフランを溶剤として、40℃、3日間
ソックスレー抽出を行い、得られた抽出物を赤外分光法
を用いて分析を行った。その結果、2850〜2950
cm-1付近、1440〜1460cm-1付近に炭素−水
素結合に由来するピークが存在し、2236cm-1付近
にニトリル基に由来するピークが存在し、一方で、16
40cm-1付近、970cmー1付近には、アルケンの炭
素−炭素二重結合に由来するピークが実質的に認められ
なかった。
例1と同じ条件で充放電を行い、充放電効率を求めた。
結果を表1に示した。更に、耐久性を調べるために実施
例1と同じ条件で3ヶ月浸漬した。浸漬膜はブランク膜
と比較して形状をに変化はなかった。そして充放電効率
を測定した結果も表1に示した。
加していないアクリロニトリル−ブタジエン共重合体で
ある以外は実施例3と同じ条件で、厚さ100μm、交
換容量3.0mmol/g−乾燥膜のレドックスフロー
電池用隔膜を得た。この膜も実施例1と同じ条件で充放
電効率を測定した。その結果を、表1に示した。また耐
久性を調べるために、実施例1と同じ条件で浸漬した結
果、樹脂成分が一部剥離していた。該浸漬膜の充放電効
率も表1に示した。
Claims (3)
- 【請求項1】脂肪族炭化水素系単量体から導かれる実質
的に不飽和結合を有さない単量体単位とアクリロニトリ
ルに基づく単量体単位との共重合体、及びイオン交換性
樹脂からなる樹脂組成物が、基材に付着されてなるイオ
ン交換膜よりなるレドックスフロー電池用隔膜。 - 【請求項2】レドックスフロー電池がバナジウム系レド
ックスフロー電池であることを特徴とする請求項1に記
載のレドックスフロー電池用隔膜。 - 【請求項3】イオン交換基が導入可能な官能基またはイ
オン交換基を有する単量体、架橋剤、重合開始剤および
脂肪族炭化水素系単量体から導かれる実質的に不飽和結
合を有さない単量体単位とアクリロニトリルに基づく単
量体単位との共重合体からなる混合物を、基材に付着し
て成形重合せしめた後、必要に応じてイオン交換基を導
入することを特徴とする請求項1記載のレドックスフロ
ー電池用隔膜の製造方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP31993296A JP3859024B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | レドックスフロー電池用隔膜 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31993296A JP3859024B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | レドックスフロー電池用隔膜 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000319229A Division JP3850654B2 (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | レドックスフロー電池用隔膜の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10162852A true JPH10162852A (ja) | 1998-06-19 |
| JP3859024B2 JP3859024B2 (ja) | 2006-12-20 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31993296A Expired - Fee Related JP3859024B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | レドックスフロー電池用隔膜 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3859024B2 (ja) |
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