JPH10163884A - ブランチメトリック計算装置 - Google Patents

ブランチメトリック計算装置

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JPH10163884A
JPH10163884A JP31767296A JP31767296A JPH10163884A JP H10163884 A JPH10163884 A JP H10163884A JP 31767296 A JP31767296 A JP 31767296A JP 31767296 A JP31767296 A JP 31767296A JP H10163884 A JPH10163884 A JP H10163884A
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signal
branch metric
absolute value
unit
maximum value
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JP31767296A
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Masaaki Hara
雅明 原
Yujiro Ito
雄二郎 伊藤
Susumu Todo
晋 藤堂
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置規模を縮小し、動作速度を向上させたブ
ランチメトリック計算装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 減算部10は、基準振幅信号と再生信号
との差を計算して減算結果である差分信号を出力する。
絶対値信号計算部20は、差分信号の絶対値を計算して
絶対値信号をする。乗算部30は、絶対値信号の自乗を
計算して乗算結果である乗算信号を出力する。最大値設
定部40は、ブランチメトリックの最大値を設定する。
比較判断部50は、絶対値信号とあらかじめ設定した上
限値との大小を比較判断し、判断結果を出力する。ブラ
ンチメトリック選択出力部60は、判断結果として絶対
値信号が上限値よりも大きい場合は、最大値をブランチ
メトリックとして選択出力し、あるいは判断結果として
絶対値信号が上限値よりも小さい場合は、乗算信号をブ
ランチメトリックとして選択出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブランチメトリック
計算装置に関し、特にビタビアルゴリズムを用いて最尤
系列推定を行う過程で、基準振幅信号と再生信号とから
ブランチメトリックを計算するブランチメトリック計算
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルVTR、ハードディスク、光
ディスクなどのディジタル・マス・ストレージの分野で
はPRML(Partial Response Maximum Likelihood )
と呼ばれる再生等化・検出が盛んに行われている。これ
は多値になるが狭い領域での記録再生が可能になるパー
シャルレスポンス等化と、状態推移の尤度を再帰的に計
算することでビット毎の識別に比べて良好なエラーレー
トが得られる最尤復号化とを組み合わせたものである。
最尤復号化の代表的なアルゴリズムがビタビ復号化であ
り、これを実現した復号器をビタビ復号器と呼ぶ。
【0003】図10は、6値4状態のビタビ復号器の構
成図である。基準振幅レベル保持回路100は、6値の
基準振幅信号c000〜c111を保持する。ブランチ
メトリック計算回路200は、この基準振幅信号c00
0〜c111と入力された再生信号PBとのユークリッ
ド距離の相対値であるブランチメトリックbm000〜
bm111を計算する。
【0004】加算・比較・選択回路300は、4状態に
到達するパスに沿って、ブランチメトリックを加算し
て、パスメトリックm00〔k〕〜m11〔k〕を生成
する。そしてこのパスメトリックm00〔k〕〜m11
〔k〕をパスメトリック記憶回路500に送信する。
【0005】パスメトリック記憶回路500は、パスメ
トリックがオーバーフローしないようにパスメトリック
m00〔k〕〜m11〔k〕を一旦ラッチして、ラッチ
後のパスメトリックm00〔k−1〕〜m11〔k−
1〕を加算・比較・選択回路30に送信する。
【0006】加算・比較・選択回路300は、パスメト
リックm00〔k−1〕〜m11〔k−1〕とブランチ
メトリックbm000〜bm111とから、最小パスメ
トリックを選択するための選択情報s00、s11を、
設定された比較条件にもとづいて作成する。
【0007】そして、パス記憶回路400は、選択情報
s00、s11を受信して4状態の各々に対して、パス
メトリックの履歴となる識別結果pm00〔n〕〜pm
11〔n〕を格納し、逐次更新して出力する。
【0008】ここで、ブランチメトリック計算回路20
0は、PRMLではパーシャルレスポンス等化及び記録
変調符号から定まる基準振幅信号Rviと、入力された
再生信号PBとの差の2乗を計算して、ブランチメトリ
ックBMiを作成する。これを式(1)に示す。
【0009】また、入力される再生信号PBは、量子化
誤差と信号とのS/Nの兼ね合いから6ビットでAD変
換された結果が用いられるので、基準振幅信号RViも
6ビットで与えられる。iは、6値4状態のビタビ復号
器ではi=0〜5の6通りになり、図10との対応で
は、RVi=c000〜c111、BMi=bm000
〜bm111である。
【0010】
【数1】 BMi=(PB−RVi)*(PB−RVi) …(1) 一方、加算・比較・選択回路300は、状態推移に相当
するブランチメトリックを過去の状態のパスメトリック
と加算した上で比較する。したがって、必ずしもブラン
チメトリックの絶対値を知る必要はなく、例えば式
(1)からPB*PBを差し引いて、式(2)のように
計算してもよい。
【0011】
【数2】 BMi0 =RVi*RVi−2*PB*RVi …(2) このように6値4状態ビタビ復号器は、ブランチメトリ
ックの計算を行う場合には乗算器が必要である。一方、
等化特性PR(1,2,1)に規定した4値4状態ビタ
ビ復号器や、PR(1,1)に規定した3値4状態ビタ
ビ復号器では基準振幅信号RViを2のn乗となる値に
選ぶことでブランチメトリックBMiの計算から乗算器
を削減することが可能である。
【0012】例えば、PR(1,1)を等化特性とする
3値4状態ビタビ復号器では、式(3)のようにするこ
とによって、
【0013】
【数3】 RV0=−16=0xf0 RV1=0=0x00 RV0=16=0x10 …(3) 式(2)を式(4)で代用することができる。
【0014】
【数4】 BM00 =0x100+(PB<<5) BM10 =0 BM20 =0x100−(PB<<5) …(4) ここで(PB<<5)は再生信号PBを5ビット上にシ
フトさせる演算記号であり、2*PB*16と等価であ
る そして、このブランチメトリックは下位5ビットが
すべて0なのでこれを切り捨て、
【0015】
【数5】 BM01 =0x8+PB BM11 =0 BM21 =0x8−PB …(5) とすることができる。同様な手法で等化特性をPR
(1,2,1)に規定した4値4状態ビタビ復号の場合
に対しても乗算器を削減することが可能である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
6値4状態ビタビ復号器は、基準振幅信号RViが再生
信号PBに追従して適応的に変化するため、4値4状
態、3値4状態のビタビ復号器のように2のn乗となる
値を選ぶことで乗算器を削減することはできない。
【0017】また、乗算器は一般に回路規模が大きいた
め消費電力が大きく、さらに遅延時間も大きいため動作
速度を制限してしまうといった問題があった。本発明は
このような点に鑑みてなされたものであり、装置規模を
縮小し、動作速度を向上させたブランチメトリック計算
装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、ビタビアルゴリズムを用いて最尤系列推
定を行う過程で、基準振幅信号と再生信号とからブラン
チメトリックを計算するブランチメトリック計算装置に
おいて、前記基準振幅信号と前記再生信号との差分を計
算して差分信号を出力する減算部と、前記差分信号の絶
対値を計算して絶対値信号を出力する絶対値信号計算部
と、前記絶対値信号の自乗を計算して乗算信号を出力す
る乗算部と、前記ブランチメトリックの最大値を設定す
る最大値設定部と、前記絶対値信号と、あらかじめ設定
された上限値との大小を比較判断して判断結果を出力す
る比較判断部と、前記判断結果として前記絶対値信号が
前記上限値よりも大きい場合は、前記最大値を前記ブラ
ンチメトリックとして選択出力し、あるいは前記判断結
果として前記絶対値信号が前記上限値よりも小さい場合
は、前記乗算信号を前記ブランチメトリックとして選択
出力するブランチメトリック選択出力部と、を有するこ
とを特徴とするブランチメトリック計算装置が提供され
る。
【0019】ここで、減算部は、基準振幅信号と再生信
号との差を計算して減算結果である差分信号を出力す
る。絶対値信号計算部は、差分信号の絶対値を計算して
絶対値信号を出力する。乗算部は、絶対値信号の自乗を
計算して乗算結果である乗算信号を出力する。最大値設
定部は、ブランチメトリックの最大値を設定する。比較
判断部は、絶対値信号とあらかじめ設定した上限値との
大小を比較判断し、判断結果を出力する。ブランチメト
リック選択出力部は、判断結果として絶対値信号が上限
値よりも大きい場合は、最大値をブランチメトリックと
して選択出力し、あるいは判断結果として絶対値信号が
上限値よりも小さい場合は、乗算信号をブランチメトリ
ックとして選択出力する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明のブランチメトリ
ック計算装置の原理図である。減算部10は、基準振幅
信号と再生信号との差を計算して減算結果である差分信
号を出力する。絶対値信号計算部20は、差分信号の絶
対値を計算して絶対値信号を出力する。乗算部30は、
絶対値信号の自乗を計算して乗算結果である乗算信号を
出力する。最大値設定部40は、ブランチメトリックの
最大値を設定する。
【0021】比較判断部50は、絶対値信号と、あらか
じめ設定した上限値との大小を比較判断し、判断結果を
出力する。ブランチメトリック選択出力部60は、判断
結果として絶対値信号が上限値よりも大きい場合は、最
大値をブランチメトリックとして選択出力し、あるいは
判断結果として絶対値信号が上限値よりも小さい場合
は、乗算信号をブランチメトリックとして選択出力す
る。
【0022】次に、動作について説明する。図2は、ブ
ランチメトリック計算装置の動作手順を示すフローチャ
ートである。 〔S1〕減算部10は、基準振幅信号と再生信号との差
を計算して減算結果である差分信号を出力する。 〔S2〕絶対値信号計算部20は、差分信号の絶対値を
計算して絶対値信号を出力する。 〔S3〕乗算部30は、絶対値信号の自乗を計算して乗
算結果である乗算信号を出力する。 〔S4〕最大値設定部40は、ブランチメトリックの最
大値を設定する。 〔S5〕比較判断部50は、絶対値信号とあらかじめ設
定した上限値との大小を比較判断する。判断結果として
絶対値信号が上限値よりも大きい場合はステップS6
へ、判断結果として絶対値信号が上限値よりも小さい場
合はステップS7へ行く。 〔S6〕ブランチメトリック選択出力部60は、最大値
をブランチメトリックとして選択出力する。 〔S7〕ブランチメトリック選択出力部60は、乗算信
号をブランチメトリックとして選択出力する。
【0023】次に、本発明であるブランチメトリック計
算装置の第1の実施の形態について説明する。なお、以
降の説明で〔M:N〕は、下位Nビットから上位Mビッ
トのM−N+1ビットのデータであることを意味する。
例えばA〔10:4〕ならば、Aは下位4ビットから上
位10ビットまでの7ビットデータであることを表す。
【0024】図3は、第1の実施の形態の構成図であ
る。減算器10aは、入力された基準振幅信号RVi
〔5:0〕と再生信号PB〔5:0〕とを減算し、減算
結果として−63〜+63の範囲の7ビットの正負の数
SUBi〔6:0〕を出力する。
【0025】絶対値回路20aは、7ビット情報のSU
Bi〔6:0〕を受信してその絶対値をとり、0〜+6
3の範囲を持つ6ビットのABSi〔5:0〕を出力す
る。乗算器30aは、ABSi〔5:0〕を受信し、6
ビット×6ビットの乗算計算としてABSi〔5:0〕
×ABSi〔5:0〕を計算し、乗算結果として12ビ
ットのMPX〔11:0〕を出力する。ただし、MPX
〔11:0〕の取りうる最大値は0xfffであるが、
ブランチメトリックBMiの最大値0x7ffよりも大
きくならないように制限する。
【0026】最大値設定回路40aは、ブランチメトリ
ックの最大値としてMAX〔10:0〕を設定する。M
AX〔10:0〕の値は、MAX=0x7ff=204
7=211−1である。
【0027】比較器50aは、ABSi〔5:0〕と、
あらかじめ設定してある上限値LIM=0x2dとを比
較する。ABSi〔5:0〕>0x2dであればS=1
を出力し、ABSi〔5:0〕<0x2dであればS=
0を出力する。
【0028】ここで上限値LIMの値は、LIM=0x
2dであり、LIM*LIM<MAXを満たす最大の整
数である。選択器60aは、S=1であればMAX=0
x7ffをブランチメトリックBMi〔10:0〕とし
て選択出力し、S=0であればMPX〔11:0〕をブ
ランチメトリックBMi〔10:0〕として選択出力す
る。
【0029】ここでMAX=0x7ff=2047=2
**11−1、LIM=0x2d=45はLIM*LI
M<MAXを満たす最大の整数になっている。また、M
PXの取りうる最大値は0xfffであるが、BMiの
最大値を0x7ffに制限することで本来12ビットの
BMiを11ビットに削減している。
【0030】このように最大値設定回路40aに最大値
を設定し、絶対値信号ABSiが上限値LIM以上にな
る場合は、予め定めた最大値をブランチメトリックにす
ることにしても識別結果には全く影響はない。なぜなら
ビタビ復号化の識別結果の確定基準によれば、ブランチ
メトリックが小さくなる状態推移ほど後で生き残る可能
性が高いので、ブランチメトリックがある値以上になる
状態推移が生き残りパスとなって識別結果に影響を及ぼ
すことはないからである。
【0031】以上説明したように、第1の実施の形態で
はブランチメトリックの計算が2乗計算であることに着
目して、減算器10aの出力であるSUBi〔6:0〕
を絶対値回路20aで絶対値をとって、その後乗算する
構成にした。
【0032】これにより7ビットの正負の数を入力して
7ビット×7ビットの乗算を行う乗算器を、6ビットの
正数を入力として6ビット×6ビットの乗算を行う乗算
器に置き換えることが可能になる。また、ブランチメト
リックの最大値を制限することによって後段の回路、例
えば図10で説明した加算・比較・選択回路等のビット
幅を1ビット削減できる。
【0033】次に、本発明であるブランチメトリック計
算装置の第2の実施の形態について説明する。図4は、
第2の実施の形態の構成図である。第2の実施の形態は
乗算器に特徴を持ち、他の基本的な構成は第1の実施の
形態と同じであるため乗算器についてのみ説明する。乗
算器30bは、ROMなどのテーブルで構成される。
【0034】すなわち、ブランチメトリックの計算は2
乗計算であるから、絶対値信号と乗算信号とが対応した
入力6ビットで出力12ビットのテーブルとすればよ
い。以上説明したように第2の実施の形態では、乗算器
30bを入力6ビットで出力12ビットのテーブルで構
成した。一般には6ビット×6ビットの乗算器であれば
12ビットの入力をアドレスとし、12ビットの出力デ
ータであるテーブルとなるが、ブランチメトリックの計
算は2乗計算であるから入力6ビットで出力12ビット
のテーブルとなり、装置規模及び遅延時間も小さくする
ことが可能になる。
【0035】次に、本発明であるブランチメトリック計
算装置の第3の実施の形態について説明する。図5は、
第3の実施の形態の構成図である。第3の実施の形態
は、第2の実施の形態の乗算器30bに代わり、ABS
i>LIMであればBMi=MAXを出力する条件をさ
らに設定したブランチメトリック出力制御回路60bを
設けて、比較器50aと選択器60aとを削減してい
る。
【0036】図6は、ブランチメトリック出力制御回路
60bのテーブルの中身を表す図である。テーブル61
bは、項目A、CからなりAは、ABSi〔5:0〕の
情報であり、CはBMi〔10:0〕の情報である。
【0037】以上説明したように第3の実施の形態で
は、乗算器30bに代わり、ABSi>LIMであれば
BMi=MAXを出力する条件を設定したブランチメト
リック出力制御回路60bを設ける構成とした。これに
より、比較器50aと選択器60aとを削減でき、さら
なる装置規模の削減が可能になる。
【0038】次に、本発明であるブランチメトリック計
算装置の第4の実施の形態について説明する。図7は、
第4の実施の形態の構成図である。第4の実施の形態
は、ブランチメトリック出力制御回路60bに代わり、
下位mビットを切り捨て、基準振幅信号RViの情報が
反映されているビット情報のみをブランチメトリックと
して出力する条件を設定したブランチメトリック出力制
御回路60cを設けている。
【0039】図8は、ブランチメトリック出力制御回路
60cのテーブルの中身を表す図である。テーブル61
cは、項目A、CからなりAは、ABSi〔5:0〕の
情報であり、CはBMi〔6:0〕の情報である。
【0040】次に、下位mビットを切り捨ててブランチ
メトリックを出力することに関して説明する。式(5)
で示したように、等化特性がPR(1,1)に規定され
ている場合、次式(6)のようにBMi1 のビット幅は
7ビットになる。
【0041】
【数6】 BM01 〔6:0〕=0x8+PB〔5:0〕 …(6) これに対し第1の実施の形態のようにBMiに最大値を
設けても、次式(7)のようにBMiは11ビットにな
る。
【0042】
【数7】 BMi〔10:0〕=0x7ff(if ABSi〔5:0〕>0x2d) ABSi〔5:0〕*ABSi〔5:0〕(else) …(7) BMiは大小関係を比較するためのものであるから,も
との再生信号PB、基準振幅信号RViが6ビットであ
ることを考えると11ビットの精度は必要ない。
【0043】また、BMiのビット数が増えると、ビタ
ビ復号器ではなかなか識別結果が確定しないために、図
10で説明したパス記憶回路のレジスタ段数を増やさな
ければいけない。
【0044】したがって、BMi〔10:0〕の下位4
ビットは切り捨てて7ビットのBMi〔10:4〕とし
ても基準振幅信号RViの下位ビットがBMi〔10:
4〕に反映されているから式(6)以上の精度があるは
ずであり、かつ後段の加算・比較・選択回路やパス記憶
回路などの回路規模を大きく削減することが可能にな
る。
【0045】次に、本発明であるブランチメトリック計
算装置の第5の実施の形態について説明する。図9は、
第5の実施の形態の構成図である。第5の実施の形態
は、下位4ビットが切り捨てられることがあらかじめわ
かっている場合に、絶対値信号ABSiを上位ビット部
と下位ビット部に分離して、自乗計算を行うものであ
る。
【0046】減算器10aは、入力された基準振幅信号
RVi〔5:0〕と再生信号PB〔5:0〕とを減算
し、減算結果として−63〜+63の範囲の7ビットの
正負の数SUBi〔6:0〕を出力する。
【0047】絶対値回路20aは、7ビット情報のSU
Bi〔6:0〕を受信してその絶対値をとり、0〜+6
3の範囲を持つ6ビットのABSi〔5:0〕を生成
し、さらにABSiH〔3:0〕=ABSi〔5:
2〕、ABSiL〔1:0〕=ABSi〔1:0〕とし
て出力する。
【0048】乗算器31は、ABSiH〔3:0〕を受
信し、4ビット×4ビットの乗算計算としてABSiH
〔3:0〕×ABSiH〔3:0〕を計算し、乗算結果
として7ビットのHxH〔6:0〕を出力する。
【0049】乗算器32は、ABSiH〔3:0〕とA
BSiL〔1:0〕とを受信し、4ビット×2ビットの
乗算計算としてABSiH〔3:0〕×ABSiL
〔1:0〕を計算し、乗算結果として5ビットのLxL
〔4:0〕を出力する。
【0050】加算器80は、HxH〔6:0〕とLxL
〔4:0〕を加算し、7ビットのAD〔6:0〕を出力
する。ここでMPX〔10:4〕に対応するAD〔6:
0〕は、式(8)のようになる。
【0051】
【数8】 AD〔6:0〕=ABSiH〔3:0〕*ABSiH〔3:0〕+((ABS iH〔3:0〕*ABSiL〔1:0〕)>>1) …(8) ここで>>1はビットシフトによる1ビットの切り捨て
を示している。
【0052】比較器50bは、上限値LIM〔5:0〕
と、ABSiH〔3:0〕及びABSiL〔1:0〕
と、を比較する。ABSi〔5:0〕>LIM〔5:
0〕であればS=1を出力し、ABSi〔5:0〕<L
IM〔5:0〕であればS=0を出力する。
【0053】選択器60dは、S=1であればMAX=
0x7ffをブランチメトリックBMi〔6:0〕とし
て選択出力し、S=0であればAD〔6:0〕をブラン
チメトリックBMi〔6:0〕として選択出力する。
【0054】以上説明したように、第5の実施の形態
は、絶対値信号ABSiを上位ビット部と下位ビット部
に分離して、自乗計算を行う構成とした。これにより入
力ビット数の少ない乗算器と加算器に置き換えることが
でき、回路規模の縮小が可能になる。
【0055】なお、ブランチメトリックに最大値を設け
ると共に下位ビットを切り捨てるための組み合わせとし
ては、“6ビット×6ビットの乗算器を用いて下位4ビ
ットを切り捨てる。”、“6ビット入力7ビット出力の
テーブルを用いる。”、“上位4ビットと下位2ビット
に分離して乗算器2つと加算器を用いる。”、“上位4
ビットと下位2ビットを分離してテーブルと加算器を用
いる。”など様々な構成があり、IC化する場合には用
いるプロセスのスピードや規模、及びマクロセルなどに
よって最適なものを選択するべきなので、特に組み合わ
せを限定するものではない。
【0056】以上説明したように、本発明のブランチメ
トリック計算装置は、ブランチメトリックの上限を設け
ると共に下位ビットを切り捨てる構成とした。一般にビ
ット幅が増えるにしたがって乗算器の回路規模は指数関
数的に増大し、遅延時間は線形的に増大するが、本発明
のブランチメトリック計算装置をビタビ復号器に適用す
ることでビタビ復号器のパフォーマンスを犠牲にするこ
となく、消費電力及び遅延時間を大幅に小さくすること
ができる。
【0057】さらに、ブランチメトリックのビット幅を
小さくすることにより後段の回路も削減できる。上記の
説明では再生信号PBが6ビットでAD変換され、基準
振幅レベルRViとの差ABSiの上限を0x2dに設
定し、ブランチメトリックの最大値を0x7ffとして
11ビットにし、さらにBMiの下位4ビットを切り捨
てて7ビットにするという構成になっているが特に数値
に限定するものではない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のブランチ
メトリック計算装置は、再生信号と基準振幅信号との差
分信号の絶対値をとり、その絶対値信号を乗算する構成
とした。これにより乗算器の回路構成が簡単になるので
装置規模が縮小し、消費電力及び遅延時間を大幅に小さ
くすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブランチメトリック計算装置の原理図
である。
【図2】ブランチメトリック計算装置の動作手順を示す
フローチャートである。
【図3】第1の実施の形態の構成図である。
【図4】第2の実施の形態の構成図である。
【図5】第3の実施の形態の構成図である。
【図6】第3の実施の形態のブランチメトリック出力制
御回路のテーブルの中身を表す図である。
【図7】第4の実施の形態の構成図である。
【図8】第4の実施の形態のブランチメトリック出力制
御回路のテーブルの中身を表す図である。
【図9】第5の実施の形態の構成図である。
【図10】6値4状態のビタビ復号器の構成図である。
【符号の説明】
10……減算部、20……絶対値信号計算部、30……
乗算部、40……最大値設定部、50……比較判断部、
60……ブランチメトリック選択出力部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビタビアルゴリズムを用いて最尤系列推
    定を行う過程で、基準振幅信号と再生信号とからブラン
    チメトリックを計算するブランチメトリック計算装置に
    おいて、 前記基準振幅信号と前記再生信号との差分を計算して差
    分信号を出力する減算部と、 前記差分信号の絶対値を計算して絶対値信号を出力する
    絶対値信号計算部と、 前記絶対値信号の自乗を計算して乗算信号を出力する乗
    算部と、 前記ブランチメトリックの最大値を設定する最大値設定
    部と、 前記絶対値信号と、あらかじめ設定された上限値との大
    小を比較判断して判断結果を出力する比較判断部と、 前記判断結果として前記絶対値信号が前記上限値よりも
    大きい場合は、前記最大値を前記ブランチメトリックと
    して選択出力し、あるいは前記判断結果として前記絶対
    値信号が前記上限値よりも小さい場合は、前記乗算信号
    を前記ブランチメトリックとして選択出力するブランチ
    メトリック選択出力部と、 を有することを特徴とするブランチメトリック計算装
    置。
  2. 【請求項2】 前記最大値設定部は、前記ブランチメト
    リック選択出力部をnビット出力に設定した場合は、2
    n −1を前記最大値として設定することを特徴とする請
    求項1記載のブランチメトリック計算装置。
  3. 【請求項3】 前記比較判断部で設定される前記上限値
    は、整数を自乗した自乗整数が前記最大値よりも小さい
    範囲で最大の値をとる前記整数であることを特徴とする
    請求項1記載のブランチメトリック計算装置。
  4. 【請求項4】 前記ブランチメトリック選択出力部は、
    前記絶対値信号が前記上限値よりも小さい場合は、前記
    最大値よりも小さい前記乗算信号を出力することを特徴
    とする請求項1記載のブランチメトリック計算装置。
  5. 【請求項5】 前記乗算部は、前記絶対値信号と前記乗
    算信号とが対応したテーブルで構成されることを特徴と
    する請求項1記載のブランチメトリック計算装置。
  6. 【請求項6】 前記テーブルは、前記絶対値信号が前記
    上限値よりも大きい場合は、前記最大値を前記ブランチ
    メトリックとして出力する条件が設定されることを特徴
    とする請求項5記載のブランチメトリック計算装置。
  7. 【請求項7】 前記ブランチメトリック選択出力部は、
    下位mビットを切り捨て、前記基準振幅信号の情報が反
    映されているビットを前記ブランチメトリックとして出
    力することを特徴とする請求項1記載のブランチメトリ
    ック計算装置。
  8. 【請求項8】 前記乗算部は、前記絶対値信号を上位ビ
    ット部と下位ビット部に分離して、自乗計算を行うこと
    を特徴とする請求項7記載のブランチメトリック計算装
    置。
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