JPH10166584A - インクジェットヘッドおよびその製造方法ならびにインクジェットカートリッジおよびインクジェット装置 - Google Patents

インクジェットヘッドおよびその製造方法ならびにインクジェットカートリッジおよびインクジェット装置

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JPH10166584A
JPH10166584A JP32671296A JP32671296A JPH10166584A JP H10166584 A JPH10166584 A JP H10166584A JP 32671296 A JP32671296 A JP 32671296A JP 32671296 A JP32671296 A JP 32671296A JP H10166584 A JPH10166584 A JP H10166584A
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JP
Japan
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liquid
discharge
energy generating
ink jet
electrothermal
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Application number
JP32671296A
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English (en)
Inventor
Teruo Ozaki
照夫 尾崎
Masami Kasamoto
雅己 笠本
Shuji Koyama
修司 小山
Masahiko Tonogaki
雅彦 殿垣
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14088Structure of heating means
    • B41J2/14112Resistive element
    • B41J2/14129Layer structure

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電気熱変換体を液路の長手方向に沿っ
て配列したインクジェットヘッドは、個々の電気熱変換
体を駆動した場合の液体の吐出特性が均一ではない。 【解決手段】 それぞれ液滴を吐出するための複数の吐
出エネルギー発生部が設けられた基板13と、吐出エネ
ルギー発生部に対応する溝およびこれら溝の一端にそれ
ぞれ連通する吐出口23が形成された溝付き部材16と
を具え、基板13と溝付き部材16とを接合することに
よって吐出口23にそれぞれ連通する液路14を形成
し、この液路14から吐出口23を介して液滴を吐出す
るようにしたインクジェットヘッド10であって、吐出
エネルギー発生部は、液体に膜沸騰を生じさせる熱エネ
ルギーをそれぞれ発生すると共にシート抵抗値が相互に
異なる複数の電気熱変換体11a, 11bを個々に有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体に膜沸騰を生
じさせる複数の電気熱変換体をそれぞれ持った複数の吐
出エネルギー発生部を有するインクジェットヘッドおよ
びその製造方法ならびにインクジェットカートリッジお
よびインクジェット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4723129号明細書や、
米国特許第4740796号明細書に記載されているイ
ンクジェットプリント方式は、高速かつ高密度で高精度
かつ高画質のプリントが可能であり、多色化およびコン
パクト化に適しており、近年、特に注目を集めている。
このインクジェットプリント方式を用いたインクジェッ
ト装置においては、インクやこのインクのプリント性を
調整する処理液などの液体を熱エネルギーを利用して吐
出させるため、液体に膜沸騰を生じさせる吐出エネルギ
ー発生部が設けられている。すなわち、液体が通過する
液路に対応して一対の配線電極と、これら配線電極に接
続して熱エネルギーを発生するための発熱抵抗層を持っ
た電気熱変換体とを設け、この電気熱変換体から発生し
た熱エネルギーを利用して液体を急激に加熱発泡させ、
この発泡時の膨張圧力によって液体を吐出口から吐出さ
せるようにしている。
【0003】さらに、最近においては、高精度かつ高画
質を狙いとして電気熱変換体の配列間隔を狭める工夫が
なされている。例えば、吐出口を電気熱変換体と正対さ
せた、いわゆるサイドシュータタイプのインクジェット
ヘッドでは、電気熱変換体を半ピッチずつずらして千鳥
状に配列したり、あるいは吐出口を電気熱変換体の表面
に沿ってその側方に配置した、いわゆるエッジシュータ
タイプのインクジェットヘッドでは、液体が通過する液
路の長手方向に沿って電気熱変換体を一列に複数個配置
し、実質的に配列ピッチが狭まるようにしている。さら
に、プリント画像に階調性を持たせるため、複数の発熱
抵抗体の面積を変え、これら発熱抵抗体を個々に駆動し
て液体の発泡サイズを変化させ、吐出口から吐出される
液滴の吐出量に差を持たせるなどの提案がなされてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インクジェットヘッド
の吐出エネルギー発生部を複数の電気熱変換体で構成
し、これらを液路の長手方向に沿ってそれぞれ一列に配
置した場合、個々の吐出口から各電気熱変換体までの距
離がすべて相違することとなる。特に、吐出口から遠い
距離にある電気熱変換体を駆動した場合の液体の吐出特
性は、吐出口に近い距離にある電気熱変換体を駆動した
場合の液体の吐出特性よりも悪化する傾向を持つ。
【0005】このようなことから、吐出口から遠い距離
にある電気熱変換体をできるだけ吐出口に近づけるた
め、吐出口に近い距離にある電気熱変換体を液路の長手
方向に沿って延びる矩形ではなく、正方形に近い形状に
することが考えられている。
【0006】しかし、吐出口に近い距離にある電気熱変
換体の形状を正方形に近い形状にすると、その電気抵抗
値が変化してしまうため、液路の長手方向に沿って配列
する電気熱変換体の発熱量がそれぞれ相違してしまい、
特に、吐出口に近い距離にある電気熱変換体の発熱エネ
ルギーが不足傾向となり、今度は吐出口に近い距離にあ
る電気熱変換体を駆動した場合の液体の吐出特性が逆に
悪化してしまう傾向を持つ。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、複数の電気熱変換体が
各液路の長手方向に沿ってそれぞれ配列され、個々の電
気熱変換体を駆動した場合における液体の吐出特性が良
好なインクジェットヘッドおよびその製造方法を提供す
ることにある。
【0008】本発明の他の目的は、かかるインクジェッ
トヘッドを組み込んだインクジェットカートリッジおよ
びインクジェット装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態は、
それぞれ液滴を吐出するための複数の吐出エネルギー発
生部が設けられた基板と、前記吐出エネルギー発生部に
対応する溝およびこれら溝の一端にそれぞれ連通する吐
出口が形成された溝付き部材とを具え、前記基板と前記
溝付き部材とを接合することによって前記吐出口にそれ
ぞれ連通する液路を形成し、この液路から前記吐出口を
介して液滴を吐出するようにしたインクジェットヘッド
であって、前記吐出エネルギー発生部は、液体に膜沸騰
を生じさせる熱エネルギーをそれぞれ発生する複数の電
気熱変換体を個々に有し、個々の前記吐出エネルギー発
生部をそれぞれ構成する複数の電気熱変換体は、これら
のシート抵抗値が相互に異なるものであることを特徴と
するインクジェットヘッドにある。
【0010】本発明の第2の形態は、それぞれ液滴を吐
出するための複数の吐出エネルギー発生部が設けられた
基板と、前記吐出エネルギー発生部に対応する溝および
これら溝の一端にそれぞれ連通する吐出口が形成された
溝付き部材とを具え、前記複数の吐出エネルギー発生部
は、液体に膜沸騰を生じさせる熱エネルギーをそれぞれ
発生する複数の電気熱変換体を個々に有し、個々の前記
吐出エネルギー発生部をそれぞれ構成する複数の電気熱
変換体は、これらのシート抵抗値が相互に異なり、前記
基板と前記溝付き部材とを接合することによって前記吐
出口にそれぞれ連通する液路を形成し、この液路から前
記吐出口を介して液滴を吐出するようにしたインクジェ
ットヘッドの製造方法であって、個々の前記吐出エネル
ギー発生部をそれぞれ構成する複数の電気熱変換体に対
し、選択的に不純物をイオン注入することにより、これ
らのシート抵抗値を相互に異なるようにしたことを特徴
とするインクジェットヘッドの製造方法にある。
【0011】本発明の第3の形態は、それぞれ液滴を吐
出するための複数の吐出エネルギー発生部が設けられた
基板と、前記吐出エネルギー発生部に対応する溝および
これら溝の一端にそれぞれ連通する吐出口が形成された
溝付き部材とを具え、前記複数の吐出エネルギー発生部
は、液体に膜沸騰を生じさせる熱エネルギーをそれぞれ
発生する複数の電気熱変換体を個々に有し、個々の前記
吐出エネルギー発生部をそれぞれ構成する複数の電気熱
変換体は、これらのシート抵抗値が相互に異なり、前記
基板と前記溝付き部材とを接合することによって前記吐
出口にそれぞれ連通する液路を形成し、この液路から前
記吐出口を介して液滴を吐出するようにしたインクジェ
ットヘッドの製造方法であって、個々の前記吐出エネル
ギー発生部をそれぞれ構成する複数の電気熱変換体に対
し、選択的に不純物を拡散することにより、これらのシ
ート抵抗値を相互に異なるようにしたことを特徴とする
インクジェットヘッドの製造方法にある。
【0012】本発明の第4の形態は、それぞれ液滴を吐
出するための複数の吐出エネルギー発生部が設けられた
基板と、前記吐出エネルギー発生部に対応する溝および
これら溝の一端にそれぞれ連通する吐出口が形成された
溝付き部材とを具え、前記基板と前記溝付き部材とを接
合することによって前記吐出口にそれぞれ連通する液路
を形成し、この液路から前記吐出口を介して液滴を吐出
するようにしたインクジェットヘッドと、このインクジ
ェットヘッドに供給するための前記液体を蓄える液体タ
ンクとを具えたインクジェットカートリッジであって、
前記吐出エネルギー発生部は、液体に膜沸騰を生じさせ
る熱エネルギーをそれぞれ発生する複数の電気熱変換体
を個々に有し、個々の前記吐出エネルギー発生部をそれ
ぞれ構成する複数の電気熱変換体は、これらのシート抵
抗値が相互に異なるものであることを特徴とするインク
ジェットカートリッジにある。
【0013】本発明の第5の形態は、それぞれ液滴を吐
出するための複数の吐出エネルギー発生部が設けられた
基板と、前記吐出エネルギー発生部に対応する溝および
これら溝の一端にそれぞれ連通する吐出口が形成された
溝付き部材とを具え、前記基板と前記溝付き部材とを接
合することによって前記吐出口にそれぞれ連通する液路
を形成し、この液路から前記吐出口を介して液滴を吐出
するようにしたインクジェットヘッドの取り付け部を具
えたインクジェット装置であって、前記吐出エネルギー
発生部は、液体に膜沸騰を生じさせる熱エネルギーをそ
れぞれ発生する複数の電気熱変換体を個々に有し、個々
の前記吐出エネルギー発生部をそれぞれ構成する複数の
電気熱変換体は、これらのシート抵抗値が相互に異なる
ものであることを特徴とするインクジェット装置にあ
る。
【0014】本発明によると、個々の吐出エネルギー発
生部をそれぞれ構成する複数の電気熱変換体の形状の相
違による発泡電圧の相違が解消されるように、これら電
気熱変換体のシート抵抗値が別々に設定される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1の形態のインクジェ
ットヘッドにおいて、液路の長手方向に沿って複数の電
気熱変換体を配置し、吐出口に近い電気熱変換体ほどそ
のシート抵抗値を大きく設定することが好ましい。ま
た、個々の吐出エネルギー発生部をそれぞれ構成する複
数の電気熱変換体のシート抵抗値が相互に異なるよう
に、電気熱変換体を構成する電気抵抗材料をそれぞれ変
えたり、あるいは電気熱変換体を構成する電気抵抗材料
の積層数をそれぞれ変えることが有効である。
【0016】本発明の第4の形態のインクジェットカー
トリッジにおいて、液体は、インクおよび/またはプリ
ント媒体に吐出されるこのインクのプリント性を調整す
る処理液であってもよい。
【0017】本発明の第5の形態のインクジェット装置
において、インクジェットヘッドの取り付け部が、イン
クジェットヘッドから液滴が吐出されるプリント媒体の
搬送方向と交差する方向に走査移動可能であってもよ
く、インクジェットヘッドは、着脱手段を介してインク
ジェットヘッドの取り付け部に着脱自在に取り付けられ
るものであってもよい。
【0018】
【実施例】本発明によるインクジェットヘッドの一実施
例について、図1〜図11を参照しながら詳細に説明す
る。
【0019】本実施例によるインクジェットヘッドの外
観を図1に示し、その断面構造を図2に示し、その III
−III 矢視断面構造を図3に示し、吐出エネルギー発生
部の平面形状を図4に示し、そのV−V矢視断面構造を
図5に示す。すなわち、インクジェットヘッド10は、
エッチング法や、蒸着法や、あるいはスパッタリング法
などの半導体製造プロセスを経て、本発明の吐出エネル
ギー発生部としての電気熱変換体11a, 11bや、こ
れら電気熱変換体11a, 11bに対して選択的に電流
を供給するための電極配線12などが成膜された基板1
3と、この基板13との接合により形成される液路14
を仕切るための溝壁15が形成された溝付き板16とで
主要部が構成されている。基板13は、シリコン基板
や、電気熱変換体11a, 11bを駆動するための集積
回路をBiCMOS形態あるいはCMOS形態であらか
じめ作り込んだ基板を用いることができる。
【0020】基板13の表面には、二酸化ケイ素などに
よって蓄熱層17が形成されており、この蓄熱層17の
上には、窒化タンタルなどによる電気熱変換体11a,
11bと、アルミニウムなどによる電極配線12が配設
される。これら電気熱変換体11a, 11bおよび電極
配線12は、インクやプリント媒体に対するインクのプ
リント性を調整するための処理液などの液体との直接的
な接触による腐食を防止するため、二酸化ケイ素や窒化
ケイ素などで形成される絶縁性保護層18で覆われる。
さらに、電気熱変換体11a, 11bの上には、液体の
沸騰に伴うキャビテーションによる破壊を防止するた
め、タンタルなどで形成された耐キャビテーション部1
9が設けられる。
【0021】前記溝付き板16は、上述した溝壁15の
他に、これら溝壁15によって仕切られる各々の液路1
4に連通して共通液室20となる液室枠21と、液体を
蓄えた図示しない液体タンクから図示しない液体供給管
を介して共通液室20に液体を導入するための液体供給
口22と、この溝付き板16に一体的に接合されて液路
14に連通する吐出口23をそれぞれ形成した吐出口板
24とを有する。この溝付き板16は、ポリサルフォン
を射出成形して得られるが、液晶ポリマーやポリエーテ
ルサルフォンなどの樹脂により形成することも可能であ
る。
【0022】電気熱変換体11a, 11bは、液路14
の長手方向(図2中、左右方向)に沿って一直線状に配
列し、吐出口23から遠い方に位置する電気熱変換体
(以下、これを上流側の電気熱変換体と記述する)11
aをできるだけ吐出口23側に近づけるため、吐出口2
3に近い方の電気熱変換体(以下、これを下流側の電気
熱変換体と記述する)11bを正方形状に形成してあ
る。また、本実施例では吐出口23から遠い方に位置す
る電気熱変換体11aは、窒化タンタルを下層部11AL
と上層部11AUとの2層に積層した構造となっており、
そのシート抵抗値が吐出口23に近い方の電気熱変換体
11bのシート抵抗値よりも小さく、本実施例では25
Ω/□に設定した。因みに、吐出口23に近い方の電気
熱変換体11bの本実施例におけるシート抵抗値は、5
0Ω/□に設定した。
【0023】従って、液体は、図示しない液体タンクお
よび液体供給管を介して液体供給口22から共通液室2
0内に供給され、毛細管現象により液路14内に引き込
まれ、各液路14の先端の吐出口23にて表面張力によ
るメニスカスを形成し、各液路14内にて安定に保持さ
れる。ここで、各液路14内にそれぞれ臨む電気熱変換
体11a, 11bに通電することにより、電気熱変換体
11a, 11bの上に介在する液体が加熱され、瞬間的
に沸騰して吐出口23から液滴が吐出される。この場
合、電気熱変換体11a, 11bの形状の相違に基づく
電気抵抗値の相違を解消することができ、各電気熱変換
体11a, 11bによる個々の液体の吐出特性をすべて
良好に維持することができる。
【0024】上述した基板13は、例えば、図6〜図1
1に示す如き手順によって製造される。すなわち、ま
ず、基板13の表面を蓄熱層17で被覆し(図6参
照)、次に、反応性スパッタリングにより上流側の電気
熱変換体11aの下層部11ALおよび下流側の電気熱変
換体11bを構成するための下部発熱抵抗体層11L
約500Åの厚さに形成し、さらにこの上に電極配線層
12′をスパッタリングによって6000Åの厚さに形
成する(図7参照)。
【0025】そして、フォトリソグラフィ技術を用いて
電極配線層12′が図4に示す如きパターンを形成すべ
く、ウェットエッチング法によって電極配線層12′の
一部を除去し、電極配線12を形成する。さらに、フォ
トリソグラフィ技術を用いて電気熱変換体11a, 11
bに対応したパターンを形成し、アクティブイオンエッ
チング法により発熱抵抗体層11L の一部をエッチング
することにより、上流側の電気熱変換体11aの下層部
11ALと下流側の電気熱変換体11bとを形成する(図
8参照)。
【0026】次に、フォトリソグラフィ技術によって上
流側の電気熱変換体11aの下層部11ALのみ露出する
ようにパターニングを行い(図9参照)、フォトリソグ
ラフィ技術によるレジスト層25を残したまま、上流側
の電気熱変換体11aの上層部11AUを形成するための
上部発熱抵抗体層11U を約500Åの厚さにスパッタ
リングにより形成する(図10参照)。
【0027】この後、レジスト層25を剥離し、レジス
ト層25上の上部発熱抵抗体層11U も同時に除去す
る。すなわち、リフトオフ法によって上流側の電気熱変
換体11aの下層部11ALにのみ、その上層部11AU
残るようにする(図11参照)。
【0028】しかるのち、絶縁保護層18をプラズマC
VD法によって約1μmの厚さに形成し、さらに耐キャ
ビテーション部19を形成するための耐キャビテーショ
ン形成層をスパッタリングによって約2500Åの厚さ
に形成する。最後に、フォトリソグラフィ技術によって
耐キャビテーション形成層を所定のパターンにエッチン
グして電気熱変換体11a, 11bの真上に耐キャビテ
ーション部19を形成し、さらに絶縁保護層18の一部
を窓あけして電極配線12の図示しない接続パッドの部
分を露出させ、図4および図5に示す如き基板13を作
成した。この基板13は、溝付き板16と位置決めされ
た状態で相互に重ね合わされ、一体的に接合されてイン
クジェットヘッド10となる。
【0029】なお、電極配線12の端部は、本実施例の
如き基板13の場合には、ワイヤーボンディング用のパ
ッドとなり、集積回路を作り込んだ基板の場合には、ス
ルーホールを介してその裏面側に形成した電極と接続さ
れる。また、電極配線12を構成する材料としては、そ
の機能を達成できるような材料でありさえすればよく、
その本実施例で採用したアルミニウム以外に、他の金属
やアルミニウムに不純物をドープしたものなどを使用す
ることができる。電気熱変換体11も同様に、窒化タン
タル以外のものを採用することが可能である。
【0030】上述した実施例では、電極配線12のパタ
ーン幅寸法(図4中、上下方向の長さ)よりも電気熱変
換体11a, 11bを構成するための下層部11ALのパ
ターン幅寸法を大きめに設定したが、これらを同一パタ
ーン幅寸法に設定することも可能である。
【0031】このような本発明によるインクジェットヘ
ッドの他の実施例における基板の吐出エネルギー発生部
の形状を図12に示すが、先の実施例と同一機能の要素
には、これと同一符号を記すに止め、重複する説明は省
略するものとする。すなわち、下層部11ALの上には、
これとパターン幅が同一の電極配線12が形成されてい
る。上流側の電気熱変換体11aは、下層部11ALと上
層部11AUとを積層して形成されているが、下流側の電
気熱変換体11bは、下層部11ALのみで形成されてい
ることは、先の実施例と同じである。
【0032】本実施例の構造を採用した場合、反応性ス
パッタリングによって下部発熱抵抗体層11L と、電極
配線層12′とを形成した後、フォトリソグラフィ技術
を用いて図12に示す如きパターンを形成し、リアクテ
ィブイオンエッチング法によって下部発熱抵抗体層11
L の一部と、電極配線層12′の一部とを同時に除去す
る。次に、電気熱変換体11a, 11bとなる部分をフ
ォトリソグラフィ技術を用いてパターン形成した後、ウ
ェットエッチングによって下層部AL上の電極配線層1
2′の一部を除去し、上流側の電気熱変換体11aの下
層部11ALおよび下流側の電気熱変換体11bと、電極
配線12とを同時に形成する。その後の工程は、先の実
施例における図9以降に示した工程と同じである。
【0033】先の2つの実施例では、1つの液路14に
付き、吐出口23の配列方向に沿って3本の電極配線1
2を並行に配列したが、これら電極配線12を上下に積
層して配置することも可能である。
【0034】このような本発明によるインクジェットヘ
ッドの別な実施例における吐出エネルギー発生部の形状
を図13に示し、そのXIV−XIV矢視断面構造を図14に
示すが、先の実施例と同一機能の要素には、これと同一
符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとす
る。すなわち、本実施例では下流側の電気熱変換体11
bに接続する一方の電極配線12を下層部11ALの直下
に埋設した構造を採用しており、基板13には下から順
に蓄熱層17, アルミニウムなどで形成した下部電極配
線12L , 窒化タンタルやタンタルなどで形成したヒロ
ック防止部26,二酸化ケイ素などで形成した絶縁層2
7, 電気熱変換体11a, 11bを形成するための下層
部11AL, 上部電極配線12U , 上流側の電気熱変換体
11aを形成するための上層部11AU, 絶縁保護層1
8, 耐キャビテーション部19が積層されている。
【0035】下層部11ALの一部は、絶縁層27に形成
したスルーホール28を介してヒロック防止部26に接
合され、この接合部分を介して下部電極配線12L と上
部電極配線12U とが電気的に接続した状態となってい
る。つまり、下流側の電気熱変換体11bへの通電は、
下部電極配線12L と上部電極配線12U とを用いて行
われ、上流側の電気熱変換体11aへの通電は、上部電
極配線12U のみ用いて行われる。
【0036】本実施例における基板13は、例えば、図
15〜図20に示す如き手順によって製造される。すな
わち、図6に示した基板13の蓄熱層17の上に、スパ
ッタリング法によって6000Åの厚さの下部電極配線
層を形成し、さらに窒化タンタルで500Åの厚さのヒ
ロック防止層26′を反応性スパッタリングによって形
成し(図15参照)、これらを図13に示す如き所定パ
ターンにエッチングして下部電極配線12L およびヒロ
ック防止部26を形成する。
【0037】次に、CVD法によって約1μm の厚さの
絶縁層27を形成し(図16参照)、フォトリソグラフ
ィ技術によってスルーホール28のためのパターニング
を行い、フッ酸を用いたウェットエッチによってスルー
ホール28を形成する(図17参照)。
【0038】次に、反応性スパッタリングによって下部
発熱抵抗体層11L および上部電極配線層12U ′を形
成し、下部電極配線層12L ′と上部電極配線層1
U ′とをヒロック防止層26および下部発熱抵抗体層
11L を介して電気的に導通させる(図18参照)。
【0039】そして、フォトリソグラフィ技術を用いて
上部電極配線層12U ′が図13に示す如きパターンを
形成すべく、ウェットエッチング法によって上部電極配
線層12U ′の一部を除去し、上部電極配線12U を形
成する(図19参照)。さらに、先の実施例の如く上流
側の電気熱変換体11aに対応する上層部11AUを形成
したのち(図20参照)、先の実施例と同様にして絶縁
保護層18および耐キャビテーション部19を積層す
る。
【0040】本実施例では、上部電極配線12U および
下部電極配線12L を上下に積層するようにしたので、
先の実施例よりも吐出口23の高密度化を企図した場合
に有利である。
【0041】上述した実施例では、電気熱変換体11
a, 11bのシート抵抗値を変えるために、上流側の電
気熱変換体11aを2層構造にしたが、相互に異なる組
成のものを採用することによって、これらのシート抵抗
値を変えるようにしてもよい。
【0042】このような本発明によるインクジェットヘ
ッドのさらに他の実施例における吐出エネルギー発生部
の形状を図21に示し、そのXXII−XXII矢視断面構造を
図22に示すが、先の実施例と同一機能の要素には、こ
れらと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略する
ものとする。すなわち、上流側の電気熱変換体11aに
は、そのシート抵抗値を下げるためのアルミニウムなど
がドープされており、これによって上流側の電気熱変換
体11aおよび下流側の電気熱変換体11bのシート抵
抗値が相互に変えられている。
【0043】具体的には、イオン注入法を用いて上流側
の電気熱変換体11aにアルミニウムをドープする。そ
の製造手順を図23および図24に示すが、先の実施例
と同一機能の要素には、これらと同一符号を記すに止
め、重複する説明は省略するものとする。先の実施例の
図8に示した状態、つまり上流側の電気熱変換体11a
の下層部11ALと下流側の電気熱変換体11bとを形成
した状態から、フォトリソグラフィ技術によって上流側
の電気熱変換体11aの下層部11ALのみ露出するよう
にパターニングを行い、フォトリソグラフィ技術によっ
てレジスト層25を形成する(図23参照)。
【0044】次に、露出した上流側の電気熱変換体11
aの下層部11ALにイオン注入法によってアルミニウム
をドープした(図24参照)のち、レジスト層25を除
去し、絶縁保護層18および耐キャビテーション部19
を積層すればよい。
【0045】上述した実施例では、上流側の電気熱変換
体11aのシート抵抗値を下げるようにしたが、下流側
の電気熱変換体11bのシート抵抗値を上げることによ
っても同様な効果を得ることができる。
【0046】このような本発明によるインクジェットヘ
ッドのさらに別な実施例における製造手順を図25およ
び図26に示すが、先の実施例と同一機能の要素には、
これらと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略す
るものとする。すなわち、先の実施例の図8に示した状
態、つまり上流側の電気熱変換体11aの下層部11AL
と下流側の電気熱変換体11bとを形成した状態から、
フォトリソグラフィ技術によって下流側の電気熱変換体
11bの下層部11ALのみ露出するようにパターニング
を行い、フォトリソグラフィ技術によってレジスト層2
5を形成する(図25参照)。
【0047】次に、露出した下流側の電気熱変換体11
bの下層部11ALにイオン注入法によって窒化ケイ素な
どをドープした(図26参照)のち、レジスト層25を
除去し、絶縁保護層18および耐キャビテーション部1
9を積層すればよい。
【0048】このように電気熱変換体11a, 11bの
シート抵抗値を変える方法として、上述した実施例で
は、同一材料を積層する方法やイオン注入法などを例示
したが、これ以外に、上流側の電気熱変換体11aと下
流側の電気熱変換体11bとを電気抵抗率の異なる異な
る材料、例えば比較的電気抵抗率の高い窒化タンタル
と、ホウ素や燐をドープすることによって比較的電気抵
抗率の低いポリシリコンとで構成することによっても、
本発明の目的を達成することができる。この場合、ポリ
シリコンは、基板13上に電極配線12などを形成する
工程と並行して形成すればよい。
【0049】上述したようなインクジェットヘッド10
を用いた本発明によるインクジェットカートリッジの一
実施例の外観を図27に示す。すなわち、本実施例にお
けるインクジェットカートリッジ30は、シリアルタイ
プのものであり、インクジェットヘッド10と、液体供
給管31と、インクなどの液体を収容する液体タンク3
2と、この液体タンク32内を密閉する蓋部材33とで
主要部が構成されている。
【0050】液体を吐出するための多数の吐出口23が
形成されたインクジェットヘッド10は、先の図1〜図
5に示した実施例に対応したものであり、液体は、液体
タンク32から液体供給管31を介して溝付き板16と
基板13とで形成される図示しない共通液室へと導かれ
るようになっている。
【0051】本実施例におけるインクジェットカートリ
ッジ30は、インクジェットヘッド10と液体タンク3
2とを一体的に形成したものであるが、このインクジェ
ットヘッド10に対し、液体タンク32側を交換可能に
連結した構造を採用するようにしても良い。
【0052】上述したインクジェットカートリッジ30
が搭載される本発明によるインクジェット装置の一実施
例の外観を図28に示す。すなわち、41はキャリッジ
42を図中、矢印a, b方向に案内する案内軸、43は
送りねじ軸44に形成されている螺旋溝であり、キャリ
ッジ42は送りねじ軸44の正逆回転に従って案内軸4
1に沿い矢印a, b方向に走査移動する。そして、移動
しながらキャリッジ42に搭載されたインクジェットカ
ートリッジ30のインクジェットヘッド10により、プ
リント媒体としてのプリント用紙Pのプリント領域にプ
リントが行われる。
【0053】45はキャリッジ駆動モータ、46, 47
はキャリッジ駆動モータ45の駆動力を送りねじ軸44
に伝達するためのギヤ、48はプリント用紙Pをプラテ
ン49に向けて押付けているシート押え板である。ま
た、本実施例では開口部50を有すると共にインクジェ
ットヘッド10の吐出口板24(図1参照)を覆蓋する
キャップ部材51と、このキャップ部材51に連結され
ると共に回復動作時にキャップ部材51を介してインク
ジェットヘッド10から液体を吸引する吸引手段52
と、さらに回復動作の前後などに使用されるクリーニン
グブレード53と、キャップ部材51を支持する支持部
材54とを具えており、クリーニングブレード53はそ
の支持部材55を介して矢印方向に移動させられ、イン
クジェットヘッド10の吐出口板24の表面を掃拭す
る。
【0054】56は、ギヤ57およびカム58を介して
吸引手段52を駆動するためのレバーであり、これらレ
バー56とギヤ57とカム58とで伝達手段を構成す
る。そして、吸引動作時にはキャリッジ駆動モータ45
により図示しないクラッチ切換手段およびこの伝達手段
を介してその駆動力が伝達される。また、59, 60
は、キャリッジ42のホームポジションを検知するため
のフォトカプラであり、キャリッジ42に設けられた突
出レバー61の光路遮断により、ホームポジションが検
知され、キャリッジ駆動モータ45の正逆回転方向の切
り換えなどが行われる。
【0055】なお、本実施例ではこれらのキャッピン
グ, クリーニング, 吸引回復は、キャリッジ42がホー
ムポジション側の領域に来た時に送りねじ軸44の作用
によって、それらの対応位置で所望の処理が行えるよう
に構成されているが、周知のタイミングで所望の作動を
行うように構成されるものであれば、どのような構成で
あってもよい。
【0056】なお、本発明は、特にインクジェット方式
の中でも、液体の吐出を行わせるために利用されるエネ
ルギーとして熱エネルギーを発生する電気熱変換体など
を具え、熱エネルギーによって液体の状態変化を生起さ
せる方式のインクジェットヘッドや、インクジェットカ
ートリッジ、あるいはインクジェット装置において優れ
た効果をもたらすものである。かかる方式によれば、プ
リントの高密度化および高精細化が達成できるからであ
る。
【0057】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書や、同第474
0796号明細書に開示されている基本的な原理を用い
て行うものが好ましい。この方式は、いわゆるオンデマ
ンド型およびコンティニュアス型の何れにも適用可能で
あるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体が保持
されているシートや流路に対応して配置される電気熱変
換体に、プリント情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
させ、インクジェットヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じ
させ、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体内
の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長お
よび収縮により、吐出口を介して液体を吐出させ、少な
くとも1つの液滴を形成する。この駆動信号をパルス形
状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるの
で、特に応答性に優れた液体の吐出が達成でき、より好
ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許
第4463359号明細書や、同第4345262号明
細書に記載されているようなものが適している。なお、
上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4
313124号明細書に記載されている条件を採用する
と、さらに優れたプリントを行うことができる。
【0058】また、インクジェットヘッドの構成として
は、上述の各明細書に開示されているような吐出口と流
路と電気熱変換体との組合せ構成(直線状液流路または
直角液流路)の他に、熱作用部が屈曲する領域に配置さ
れている構成を開示する米国特許第4558333号明
細書や、米国特許第4459600号明細書を用いた構
成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気
熱変換体に対し、共通するスリットを電気熱変換体の吐
出部とする構成を開示する特開昭59−123670号
公報や、熱エネルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部
に対応させる構成を開示した特開昭59−138461
号公報に基いた構成としても、本発明の効果は有効であ
る。すなわち、インクジェットヘッドの形態がどのよう
なものであっても、本発明によればプリントを確実に効
率良く行うことができるようになるからである。
【0059】さらに、インクジェット装置がプリントで
きるプリント媒体の最大幅に対応した長さを有するフル
ラインタイプのインクジェットヘッドに対しても本発明
は有効に適用できる。そのようなインクジェットヘッド
としては、複数のインクジェットヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
インクジェットヘッドとしての構成の何れでもよい。
【0060】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定されたインクジェットヘッド、
あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気
的な接続や装置本体からの液体の供給が可能になる交換
自在のチップタイプのインクジェットヘッド、あるいは
インクジェットヘッド自体に一体的に液体を貯えるタン
クが設けられたインクジェットカートリッジを用いた場
合にも、本発明は有効である。
【0061】また、本発明のインクジェット装置の構成
として、インクジェットヘッドの吐出回復手段や、予備
的な補助手段などを付加することは本発明の効果を一層
安定できるので、好ましいものである。これらを具体的
に挙げれば、インクジェットヘッドに対してのキャッピ
ング手段や、クリーニング手段, 加圧あるいは吸引手
段, 電気熱変換体やこれとは別の加熱素子あるいはこれ
らの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段、プリ
ントとは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げることが
できる。
【0062】また、搭載されるインクジェットヘッドの
種類や個数についても、例えば単色のインクに対応して
1個のみが設けられたものの他、プリント色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であってもよい。すなわち、例えばインクジェット装置
のプリントモードとしては黒色などの主流色のみのプリ
ントモードだけではなく、インクジェットヘッドを一体
的に構成するか、複数個の組み合わせによるか何れでも
よいが、異なる色の複色カラーまたは混色によるフルカ
ラーの各プリントモードの少なくとも一つを備えた装置
にも本発明は極めて有効である。この場合、プリント媒
体に応じてインクのプリント性を調整するための処理液
(プリント性向上液)をインクジェットヘッドからプリ
ント媒体に吐出することも有効である。
【0063】さらに加えて、以上説明した本発明の実施
例においては、室温やそれ以下で固化し、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式では液体自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行って液体の粘性を安定吐出範囲にある
ように温度制御するものが一般的であるから、使用プリ
ント信号付与時に液状をなすものを用いてもよい。加え
て、熱エネルギーによる昇温を、固形状態から液体状態
への状態変化のエネルギーとして使用させることで積極
的に防止するため、または液体の蒸発を防止するため、
放置状態で固化し加熱によって液化するものを用いても
よい。何れにしても熱エネルギーのプリント信号に応じ
た付与によって液化し、液体が吐出されるものや、プリ
ント媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるものな
どのような、熱エネルギーの付与によって初めて液化す
る性質のものを使用する場合も本発明は適用可能であ
る。このような場合の液体は、特開昭54−56847
号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載さ
れるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は
固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して
対向するような形態としてもよい。本発明においては、
上述した各液体に対して最も有効なものは、上述した膜
沸騰方式を実行するものである。
【0064】さらに加えて、本発明にかかるインクジェ
ット装置の形態としては、コンピュータなどの情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
などと組合せた複写装置、さらには送受信機能を有する
ファクシミリ装置や、捺染装置の形態を採るものなどで
あってもよい。
【0065】
【発明の効果】本発明によると、複数の電気熱変換体を
各液路の長手方向に沿ってそれぞれ配列したインクジェ
ットヘッドにおいて、個々の吐出エネルギー発生部をそ
れぞれ構成する複数の電気熱変換体のシート抵抗値を相
互に異なるようにしたので、これら電気熱変換体のシー
ト抵抗値を個別に設定することにより、これら電気熱変
換体の形状の相違に基づく電気抵抗値の相違を解消する
ことができ、各電気熱変換体による個々の液体の吐出特
性をすべて良好に設定することができる。
【0066】これにより、複数の電気熱変換体が各液路
の長手方向に沿ってそれぞれ配列され、これら電気熱変
換体による個々の液体の吐出特性をすべて良好にするこ
とが可能なインクジェットヘッドはもちろん、このイン
クジェットヘッドを組み込んだインクジェットカートリ
ッジならびに当該インクジェットヘッドが取り付けられ
るインクジェット装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェットヘッドの外観を模
式的に表す斜視図である。
【図2】図1に示した実施例の内部構造を模式的に表す
断面図である。
【図3】図2中の III−III 矢視断面の拡大図である。
【図4】図1に示した実施例における1つの吐出エネル
ギー発生部を抽出拡大した平面図である。
【図5】図4中のV−V矢視断面図である。
【図6】図7〜図11と共に図1に示した実施例におけ
る基板の部分の製造工程図である。
【図7】図6, 図8〜図11と共に図1に示した実施例
における基板の部分の製造工程図である。
【図8】図6, 図7および図9〜図11と共に図1に示
した実施例における基板の部分の製造工程図である。
【図9】図6〜図8および図10, 図11と共に図1に
示した実施例における基板の部分の製造工程図である。
【図10】図6〜図9, 図11と共に図1に示した実施
例における基板の部分の製造工程図である。
【図11】図6〜図10と共に図1に示した実施例にお
ける基板の部分の製造工程図である。
【図12】本発明によるインクジェットヘッドの他の実
施例における1つの吐出エネルギー発生部を抽出拡大し
た平面図である。
【図13】本発明によるインクジェットヘッドの別な実
施例における1つの吐出エネルギー発生部を抽出拡大し
た平面図である。
【図14】図13中の XIV−XIV 矢視断面図である。
【図15】図16〜図20と共に図13に示した実施例
における基板の部分の製造工程図である。
【図16】図15, 図17〜図20と共に図13に示し
た実施例における基板の部分の製造工程図である。
【図17】図15, 図16および図18〜図20と共に
図13に示した実施例における基板の部分の製造工程図
である。
【図18】図15〜図17および図19, 図20と共に
図13に示した実施例における基板の部分の製造工程図
である。
【図19】図15〜図18, 図20と共に図13に示し
た実施例における基板の部分の製造工程図である。
【図20】図15〜図19と共に図13に示した実施例
における基板の部分の製造工程図である。
【図21】本発明によるインクジェットヘッドのさらに
他の実施例における1つの吐出エネルギー発生部を抽出
拡大した平面図である。
【図22】図21中のXXII−XXII矢視断面図である。
【図23】図24と共に図21に示した実施例における
基板の部分の製造工程図である。
【図24】図23と共に図21に示した実施例における
基板の部分の製造工程図である。
【図25】図26と共に本発明のさらに別な実施例にお
ける基板の部分の製造工程図である。
【図26】図25と共に本発明のさらに別な実施例にお
ける基板の部分の製造工程図である。
【図27】本発明によるインクジェットカートリッジの
一実施例の概略構造を表す斜視図である。
【図28】本発明によるインクジェット装置の一実施例
の概略構造を表す斜視図である。
【符号の説明】
10 インクジェットヘッド 11a, 11b 電気熱変換体 11AL 下層部 11AU 上層部 11L 下部発熱抵抗体層 11U 上部発熱抵抗体層 12 電極配線 12′電極配線層 12L 下部電極配線 12U 上部電極配線 12L ′下部電極配線層 12U ′上部電極配線層 13 基板 14 液路 15 溝壁 16 溝付き板 17 蓄熱層 18 絶縁性保護層 19 耐キャビテーション部 20 共通液室 21 液室枠 22 液体供給口 23 吐出口 24 吐出口板 25 レジスト層 26 ヒロック防止部 26′ ヒロック防止層 27 絶縁層 28 スルーホール 30 インクジェットカートリッジ 31 液体供給管 32 液体タンク 33 蓋部材 41 案内軸 42 キャリッジ 43 螺旋溝 44 送りねじ軸 P プリント用紙 45 キャリッジ駆動モータ 46, 47 ギヤ 48 シート押さえ板 49 プラテン 50 開口部 51 キャップ部材 52 吸引手段 53 クリーニングブレード 54, 55 支持部材 56 レバー 57 ギヤ 58 カム 59, 60 フォトカプラ 61 突出レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 殿垣 雅彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ液滴を吐出するための複数の吐
    出エネルギー発生部が設けられた基板と、前記吐出エネ
    ルギー発生部に対応する溝およびこれら溝の一端にそれ
    ぞれ連通する吐出口が形成された溝付き部材とを具え、
    前記基板と前記溝付き部材とを接合することによって前
    記吐出口にそれぞれ連通する液路を形成し、この液路か
    ら前記吐出口を介して液滴を吐出するようにしたインク
    ジェットヘッドであって、 前記吐出エネルギー発生部は、液体に膜沸騰を生じさせ
    る熱エネルギーをそれぞれ発生する複数の電気熱変換体
    を個々に有し、個々の前記吐出エネルギー発生部をそれ
    ぞれ構成する複数の電気熱変換体は、これらのシート抵
    抗値が相互に異なるものであることを特徴とするインク
    ジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記液路の長手方向に沿って複数の前記
    電気熱変換体が配置され、前記吐出口に近い前記電気熱
    変換体ほどそのシート抵抗値が大きく設定されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記電気熱変換体を構成する電気抵抗材
    料をそれぞれ変えることにより、個々の前記吐出エネル
    ギー発生部をそれぞれ構成する複数の電気熱変換体のシ
    ート抵抗値が相互に異なるようにしたことを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のインクジェットヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記電気熱変換体を構成する電気抵抗材
    料の積層数をそれぞれ変えることにより、個々の前記吐
    出エネルギー発生部をそれぞれ構成する複数の電気熱変
    換体のシート抵抗値が相互に異なるようにしたことを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェッ
    トヘッド。
  5. 【請求項5】 それぞれ液滴を吐出するための複数の吐
    出エネルギー発生部が設けられた基板と、前記吐出エネ
    ルギー発生部に対応する溝およびこれら溝の一端にそれ
    ぞれ連通する吐出口が形成された溝付き部材とを具え、
    前記複数の吐出エネルギー発生部は、液体に膜沸騰を生
    じさせる熱エネルギーをそれぞれ発生する複数の電気熱
    変換体を個々に有し、個々の前記吐出エネルギー発生部
    をそれぞれ構成する複数の電気熱変換体は、これらのシ
    ート抵抗値が相互に異なり、前記基板と前記溝付き部材
    とを接合することによって前記吐出口にそれぞれ連通す
    る液路を形成し、この液路から前記吐出口を介して液滴
    を吐出するようにしたインクジェットヘッドの製造方法
    であって、 個々の前記吐出エネルギー発生部をそれぞれ構成する複
    数の電気熱変換体に対し、選択的に不純物をイオン注入
    することにより、これらのシート抵抗値を相互に異なる
    ようにしたことを特徴とするインクジェットヘッドの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 それぞれ液滴を吐出するための複数の吐
    出エネルギー発生部が設けられた基板と、前記吐出エネ
    ルギー発生部に対応する溝およびこれら溝の一端にそれ
    ぞれ連通する吐出口が形成された溝付き部材とを具え、
    前記複数の吐出エネルギー発生部は、液体に膜沸騰を生
    じさせる熱エネルギーをそれぞれ発生する複数の電気熱
    変換体を個々に有し、個々の前記吐出エネルギー発生部
    をそれぞれ構成する複数の電気熱変換体は、これらのシ
    ート抵抗値が相互に異なり、前記基板と前記溝付き部材
    とを接合することによって前記吐出口にそれぞれ連通す
    る液路を形成し、この液路から前記吐出口を介して液滴
    を吐出するようにしたインクジェットヘッドの製造方法
    であって、 個々の前記吐出エネルギー発生部をそれぞれ構成する複
    数の電気熱変換体に対し、選択的に不純物を拡散するこ
    とにより、これらのシート抵抗値を相互に異なるように
    したことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 それぞれ液滴を吐出するための複数の吐
    出エネルギー発生部が設けられた基板と、前記吐出エネ
    ルギー発生部に対応する溝およびこれら溝の一端にそれ
    ぞれ連通する吐出口が形成された溝付き部材とを具え、
    前記基板と前記溝付き部材とを接合することによって前
    記吐出口にそれぞれ連通する液路を形成し、この液路か
    ら前記吐出口を介して液滴を吐出するようにしたインク
    ジェットヘッドと、このインクジェットヘッドに供給す
    るための前記液体を蓄える液体タンクとを具えたインク
    ジェットカートリッジであって、 前記吐出エネルギー発生部は、液体に膜沸騰を生じさせ
    る熱エネルギーをそれぞれ発生する複数の電気熱変換体
    を個々に有し、個々の前記吐出エネルギー発生部をそれ
    ぞれ構成する複数の電気熱変換体は、これらのシート抵
    抗値が相互に異なるものであることを特徴とするインク
    ジェットカートリッジ。
  8. 【請求項8】 液体は、インクおよび/またはプリント
    媒体に吐出されるこのインクのプリント性を調整する処
    理液であることを特徴とする請求項7に記載のインクジ
    ェットカートリッジ。
  9. 【請求項9】 それぞれ液滴を吐出するための複数の吐
    出エネルギー発生部が設けられた基板と、前記吐出エネ
    ルギー発生部に対応する溝およびこれら溝の一端にそれ
    ぞれ連通する吐出口が形成された溝付き部材とを具え、
    前記基板と前記溝付き部材とを接合することによって前
    記吐出口にそれぞれ連通する液路を形成し、この液路か
    ら前記吐出口を介して液滴を吐出するようにしたインク
    ジェットヘッドの取り付け部を具えたインクジェット装
    置であって、 前記吐出エネルギー発生部は、液体に膜沸騰を生じさせ
    る熱エネルギーをそれぞれ発生する複数の電気熱変換体
    を個々に有し、個々の前記吐出エネルギー発生部をそれ
    ぞれ構成する複数の電気熱変換体は、これらのシート抵
    抗値が相互に異なるものであることを特徴とするインク
    ジェット装置。
  10. 【請求項10】 前記インクジェットヘッドの取り付け
    部は、前記インクジェットヘッドから液滴が吐出される
    プリント媒体の搬送方向と交差する方向に走査移動可能
    であることを特徴とする請求項9に記載のインクジェッ
    ト装置。
  11. 【請求項11】 前記インクジェットヘッドは、着脱手
    段を介して前記インクジェットヘッドの取り付け部に着
    脱自在に取り付けられるものであることを特徴とする請
    求項9または請求項10に記載のインクジェット装置。
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JP2010179608A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Canon Inc 液体吐出ヘッドおよびインクジェット記録装置

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