JPH10167649A - 車いす運搬車用のエスカレータ制御システム - Google Patents

車いす運搬車用のエスカレータ制御システム

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JPH10167649A
JPH10167649A JP32263096A JP32263096A JPH10167649A JP H10167649 A JPH10167649 A JP H10167649A JP 32263096 A JP32263096 A JP 32263096A JP 32263096 A JP32263096 A JP 32263096A JP H10167649 A JPH10167649 A JP H10167649A
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JP
Japan
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escalator
photoelectric sensor
wheelchair
transport vehicle
speed
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JP32263096A
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Rintaro Misawa
麟太郎 美澤
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Sanwa Co Ltd
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Sanwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 一般乗客に迷惑をかけることなく、運搬車を
安全にエスカレータに乗降させる。 【解決手段】 エスカレータAの、乗口に光線を照射す
る第1の光電センサーA1を、水平状態から傾斜状態へ
の変位完了地点付近に第2の光電センサーA2を、傾斜
状態から水平状態への変位開始地点付近に第3の光電セ
ンサーA3を降口に第4の光電センサーA4を設ける。
エスカレータに乗入れる運搬車に、光電センサーより照
射される光線を反射する反射板を設ける。運搬車をエス
カレータに乗入れる際に、第1の光電センサーより照射
される光線が反射板に反射して検知されるとエスカレー
タの運転速度を低速にし、第2の光電センサーに検知さ
れると運転速度を通常速度に戻し、さらに第3の光電セ
ンサーに検知されると運転速度を再び低速にし、第4の
光電センサーに検知されると運転速度を通常速度に戻す
ようにエスカレータの運転速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車いすを搭載してエス
カレータを乗降する運搬車が、安全にエスカレータを利
用できるための車いす運搬車用のエスカレータ制御シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会福祉の向上から、駅・校舎等
で車いす利用者を対象とした運搬車が広く普及してい
る。しかしながら、車いす利用者のエスカレータにおけ
る対策は、未だ十分に装備されておらず、車いす利用者
はエスカレータが使用できないといった問題点がある。
【0003】このような問題点を解決すべく、本出願人
は図1,2,3に示すように車いすを搭載してエスカレ
ータを乗降するエスカレータ用の車いす運搬車を提案し
ている。この運搬車1は、車長が少なくともエスカレー
タの踏段の2段以上に跨る長さを有する車体2と、該車
体2に設けられる左右一対の前輪3及び後輪4と、前記
車体2に対して傾斜可能に配設される車いす搭載台5
と、前記搭載台5に配設される傾斜センサー6と、前記
車体2と前記搭載台5との間に配設される電動シリンダ
7とで構成されている。そして車いすを運搬車1に搭載
させた後、前輪3及び後輪4を接地させて運搬車1をエ
スカレータ乗降口まで移動させる。この際、前記前輪3
及び後輪4はエスカレータの踏段上に位置するように調
整する。そして前記踏段が変位していき、エスカレータ
が傾斜状態になると、前記踏段の稜線部が車体2の下面
に当接し、該稜線部にて車体2,すなわち運搬車1を支
持するようになる。この際、前記前輪3,後輪4は踏段
上に位置していたことから、踏段の変位によって生じる
段差空域に位置するようになり、接地しないでフリー状
態となる。また、エスカレータが傾斜状態になると、搭
載台5に配設されている傾斜センサー6がこの傾斜を検
出し、エスカレータの傾斜状態に合わせて搭載台5が略
水平状態になるまで電動シリンダ7を伸縮させる。その
結果、運搬車1に乗車している車いす患者は、恐怖感・
不安感を感じることなく運搬車1に乗車して、エスカレ
ータにて昇降することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでエスカレータ
は、乗客をスムーズに昇降させるために、所要速度(約
30m/min)で運転されている。しかしこのような
運転速度で運転するエスカレータに、上述した運搬車を
安全かつ適正に乗入れ・脱出させるには、熟練した技術
が必要となり、初めて操作する者にとっては、操作に不
安感がある。また、車いす利用者にとっても、急激な傾
斜変位には恐怖感を持つ。
【0005】このような不安感を排除するために、運搬
車がエスカレータに乗込み脱出する間、エスカレータの
運転速度を全長に亘って低速にすることが考えられる
が、特にエスカレータが長い場合、エスカレータに乗車
している乗客の搬送時間が長くなり、エスカレータ本来
の目的が阻害される。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めに案出されたもので、一般の乗客に迷惑をかけること
なく、運搬車を安全にエスカレータに乗降させることが
できる車いす運搬車用のエスカレータ制御システムを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1記載の本発明は、複数の踏段が無端に連結
して、乗降口において水平状態から徐々に傾斜状態に変
位し、また傾斜状態から徐々に水平状態に変位するエス
カレータに、車いす運搬車を安全に乗降させるための車
いす運搬車用のエスカレータ制御システムであって、上
記エスカレータの乗口に光線を照射する第1の光電セン
サーと、上記エスカレータの水平状態から傾斜状態への
変位完了地点付近に第2の光電センサーと、上記エスカ
レータの傾斜状態から水平状態への変位開始地点付近に
第3の光電センサーと、上記エスカレータの降口に第4
の光電センサーを設けると共に、上記エスカレータに乗
入れる運搬車に、上記光電センサーより照射される光線
を反射する反射板を設け、上記運搬車をエスカレータに
乗入れる際に、上記第1の光電センサーより照射される
光線が前記反射板に反射して検知されるとエスカレータ
の運転速度を低速にし、前記反射板が第2の光電センサ
ーに検知されると運転速度を通常速度に戻し、さらに前
記反射板が第3の光電センサーに検知されると運転速度
を再び低速にし、前記反射板が第4の光電センサーに検
知されると運転速度を通常速度に戻すようにエスカレー
タの運転速度を制御するようにしたことを特徴とするも
のである。
【0008】請求項2記載の本発明は、上記各光電セン
サーは、エスカレータの側壁に設けられており、上記反
射板は運搬車の側面に設けられていることを特徴とする
ものである。
【0009】請求項3記載の本発明は、上記エスカレー
タの乗口付近に、上記第1の光電センサーに換えて手動
スイッチを設けたことを特徴とするものである。
【0010】請求項4記載の本発明は、上記第1の光電
センサーをエスカレータ乗口面に、上記第4の光電セン
サーをエスカレータ降口面に配設し、上記運搬車の下面
に反射板を備え、上記運搬車の乗入れと脱出とをエスカ
レータの直前,直後の第1,第4光電センサーにて検知
するようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記構成により、請求項1,2記載の本発明に
よると、運搬車に車いすを搭載し、該運搬車をエスカレ
ータに乗入れる。この際、エスカレータ乗口の側壁に
は、反射板からの反射光線を検知する第1の光電センサ
ーが設けられているため、運搬車がエスカレータの乗口
に差し掛かった際に、運搬車の側面に配設されている反
射板に第1光電センサーから照射される光線が反射し、
それを第1光電センサーが検知し、エスカレータの運転
速度を通常速度(30m/min)より減速させる。こ
れにより、エスカレータの乗口付近において踏段の傾斜
変位が緩和されるため、運搬車をエスカレータに安全か
つ適正に乗入れることができる。
【0012】上述した低速運転状態で運搬車が搬送され
る過程で、運搬車がエスカレータの水平状態から傾斜状
態への変位完了地点に差し掛かると、運搬車の反射板に
第2光電センサーからの光線が反射し、それを第2光電
センサーが検知し、エスカレータの運転速度を通常速度
に復帰させる。この際、運搬車は安定した状態でエスカ
レータに搬送されているため、エスカレータの運転速度
が通常速度になった場合でも車いす利用者に恐怖感・不
快感を与えることはない。
【0013】通常速度で安定して搬送されている運搬車
が、エスカレータの傾斜状態から水平状態への変位開始
地点、すなわち降口近くまで搬送されると、運搬車の反
射板に第3光電センサーからの光線が反射し、それを第
3光電センサーが検知してエスカレータの運転速度を通
常速度より減速させる。そのため運搬車は低速運転状態
の中で、傾斜状態から水平状態に移行することができ、
車いす利用者に恐怖感・不快感を与えることはない。さ
らに低速運転状況の中で運搬車をエスカレータより脱出
させることができるため、慌てずに安全かつ適正に,エ
スカレータより運搬車を脱出させることができる。
【0014】そして運搬車が、低速運転状況のエスカレ
ータの降口より脱出する際に、運搬車の反射板に第4光
電センサーからの光線が反射し、それを第4光電センサ
ーが検知し、エスカレータの運転速度を通常速度に復帰
させ、エスカレータを通常運転に戻す。
【0015】上述したように車いすを搭載した運搬車が
エスカレータに乗降する際に危険を伴う時,及び車いす
乗員が恐怖感・不快感を感じる時である、運搬車をエス
カレータに乗込む際及び脱出する際にのみ、エスカレー
タの運転速度を低速にする。これにより、運搬車は安全
且つ適正にエスカレータに乗込み及び脱出することがで
きるようになり、また、車いすの乗員にとってはエスカ
レータの傾斜変位及び水平変位が緩和されるため、恐怖
感・不快感を感じることなくエスカレータに乗降するこ
とができる。
【0016】また請求項3記載の発明によると、エスカ
レータ乗口付近に第1光電センサーに換えて手動スイッ
チを設けることで、運搬車がエスカレータに乗込む前に
エスカレータの運転速度を確実に低速にすることができ
る。
【0017】さらに請求項4記載の発明によると、第1
光電センサーをエスカレータ乗口面に、第4光電センサ
ーをエスカレータ降口面に配設し、運搬車の下面に反射
板を備えることで、運搬車をエスカレータに乗入れる前
にエスカレータを低速運転にすることができ、さらに運
搬車をエスカレータより脱出後に通常運転に復帰させる
ことができる。そのため、運搬車は、より安全且つ適正
にエスカレータに乗込み及び脱出することができるよう
になる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図面を参照し
て具体的に説明する。まず、本発明の車いす運搬車用の
エスカレータ制御システムを説明するにあたり、エスカ
レータに乗降する運搬車について詳しく説明する。
【0019】図1(a)はエスカレータ用車いす運搬車
の側面図であり、同図(b)は上面図である。また、図
2(a)は運搬車の後面図で、同図(b)は正面図であ
る。図において、符号1はエスカレータ用車いす運搬車
であり、該運搬車1は、車体2と、該車体2に設けられ
る左右一対の前輪3及び後輪4と、前記車体2に対して
傾斜可能に配設される車いす搭載台5と、前記搭載台5
に配設される傾斜センサー6と、前記車体2と前記搭載
台5との間に配設される電動シリンダ7と、前記車体2
の側面に配設される反射板8とで構成されている。
【0020】前記車体2は、ある程度の剛性を有する金
属で形成されており、左右一対の側枠21,21と、車
体2の前部で側枠21,21に立設する縦枠22,22
と、該縦枠22,22に跨って配設される横枠23,2
3と、車体2の中央付近で前記横枠23,23間に配設
される縦枠24,24とで構成され、上面視形状で略コ
字状に形成されている。前記側枠21,21は車体重量
及び剛性を考慮して断面形状コ字状に形成されている。
また、車体2の先端には、前方に突出する板部材25が
設けられており、該板部材25は中央付近で所要幅25
aを介して分離されている。また前記側枠21,21の
下端面には、ゴム,樹脂等の弾性体で形成された、凹凸
ラグ状の弾性部材26が配設されており、この弾性部材
26にエスカレータの踏段の稜線部が当接するようにな
る。さらに前記車体2の左右両側には、全長に跨って安
全バー27,27が配設されており、車いすの左右横転
を防止するとともに、付き添い人の操縦ハンドルを兼ね
ているものである。また該安全バー27には、後述する
マニュアルスイッチ91が配設されている。またさら
に、前記側枠21,21の中央付近には、後述する光電
センサーから照射される光線を反射する反射板8が配設
されている。
【0021】前記前輪3はキャスター状に形成されてお
り、該前輪3の回動軸31が前記板部材25に貫通して
回動自在に構成されている。また、図2(b)に示すよ
うに、前記回動軸31にはスナップリング32及びワッ
シャ33を介して圧縮スプリング34が介在しており、
前記前輪3の方向が進行方向に位置した状態で、該圧縮
スプリング34の一端が前記ワッシャ33に,他端が板
部材25に圧接されている。そのため、前輪3はある程
度の回動はできるもの、負荷がない状態では、常に進行
方向に付勢されるようになる。その結果、運搬車1の平
地走行中前輪3の回動により方向転換ができ、また、エ
スカレータ傾斜時で前輪3がフリー状態では、進行方向
に付勢されるようになる。そのため、エスカレータの踏
段が水平変位し、前輪3が踏段に接地する際には、前輪
3は常に進行方向になっているため、エスカレータの側
壁にぶつかることなく、スムーズにエスカレータより脱
出することができる。
【0022】前記後輪4は、前記側枠21に枢軸41に
て軸支されている。前記側枠21は断面形状がコ字状に
なっているため、後輪4は側枠21に挟まれるようにな
っている。
【0023】前記搭載台5は、図3(a)の上面図,図
3(b)の側面図,図3(c)の正面図に示すように、
車いすが搭載できるようにある程度の剛性を有するL字
状の搭載板51と,補強を兼ねる目的で前記搭載板の左
右に側板52,52を配設して構成されている。また、
該搭載台5の前部で略中央付近には、前方斜め上方に突
出する2枚の突出板53,53が一体形成されており、
該突出板53,53の先端には、後述する電動シリンダ
7の一端が連結されるようになる。このように構成され
る搭載台5は、前記搭載板51の端部にて前記車体2に
枢軸54で回動自在に軸支され、搭載台5の後部より車
いすを搭載台5上に乗入れ可能になっている。ここで搭
載台5が水平状態では、該搭載台5が地面に接地して車
体2を若干浮上させ、前記前輪3,後輪4が接地しない
状態になる。また、搭載台5が前記枢軸を支軸として回
動し、車体2に対して傾斜した際には、前記前輪3,後
輪4が地面に接地して運搬車1が走行可能状態になる。
この結果、車いすを運搬車に搭載させる際に、運搬車1
が動かないため、安全に車いすを運搬車1に搭載させる
ことができるようになる。
【0024】前記搭載台5の突出板53には、傾斜セン
サー6が配設されている。該傾斜センサー6は第1傾斜
センサー61と第2傾斜センサー62とで構成されてい
る。そして傾斜センサー61,62は、円筒状部材の端
部に通電端子61a,61b、62a,62bが臨んで
おり、また円筒状部材の内部に水銀61c,62cが流
動可能に内装されている。そして水銀61c,62cが
円筒状部材内部において通電端子側に位置すると通電状
態となり、電動シリンダ7のモータを作動状態にするよ
うに構成されている。
【0025】さらに前記搭載台5の下面略中央に、上述
した反射板8を設けてもよい。これは、後述する第3の
使用形態の場合に適応するもので、エスカレータ乗降口
面に配設された光電センサーからの光線を反射させるも
のである。
【0026】前記電動シリンダ7は、内部に電気で回転
するモータ71を内蔵しており、該モータ71の回転方
向により、伸縮するものである。また、電力は前記板部
材25上にバッテリ受け72を介して設置されるバッテ
リ73より電力供給されて稼働するものとする。そして
該電動シリンダ7はその一端が前記車体2の縦枠24,
24の間に枢軸74によって回動自在に連結され、また
その他端は搭載台5の突出板53,53の間に枢軸75
によって回動自在に連結されている。そして電動シリン
ダ7が伸長した場合には、突出板53,53を押し、枢
軸54を支軸に搭載台5は車体2に対して傾斜するよう
になる。
【0027】また前記第1傾斜センサー61は接地台5
に対して所要角度α傾斜して配設されている。具体的に
はα=8゜程度であり、図面上で右上がりに傾斜するよ
うに配設されている。さらに前記第2傾斜センサー62
は第1傾斜センサー61に対して所要角度β傾斜して配
設されており、具体的にはβ=8゜程度であり、図面上
で右上がりに傾斜するように配設されている。
【0028】このような配置構成にすることで、マニュ
アルスイッチ91をONすると、第1傾斜センサー61
の水銀61cは、通電端子61a,61b側に位置して
いるため通電状態になり、電動シリンダ7のモータ71
を正転させて伸長する。そのため、搭載台5は車体2に
対して傾斜し、傾斜角度が略15゜を超えると水銀61
cが他端側へ移動し、通電が遮断される。また、運搬車
1がエスカレータに乗込み、エスカレータの傾斜変位に
伴い搭載台5がマイナス傾斜すると、再び通電状態とな
り、搭載台5が略水平になるまで電動シリンダ7が伸長
し、車体2に対して搭載台5を傾斜させる。逆にエスカ
レータが水平変位し、車体2が水平状態に近づくと、第
2傾斜センサー62の水銀62cが通電端子62a,6
2b側へ移動して通電状態になる。そのため、モーター
71が逆転して電動シリンダ7が収縮し、搭載台5も徐
々に水平方向に傾斜するようになる。
【0029】上述したように運搬車1は、車いすを搭載
してエスカレータに乗降し、エスカレータの傾斜変位及
び水平変位に伴い、搭載台5が略水平になるように傾斜
させる構成のものである。
【0030】さらに運搬車1の他の構成としては、図示
しないが、傾斜センサーを設けない構成のもので、マニ
ュアルスイッチ91をONすると、電動シリンダ7が伸
長して、搭載台5を車体2に対して略35゜程度傾斜さ
せる。そしてその状態でエスカレータに乗込み、また脱
出する。そしてマニュアルスイッチ91をOFFする
と、電動シリンダ7が収縮して搭載台5を水平に戻すも
のである。
【0031】次に上述したような構成の運搬車1を用い
て本発明の車いす運搬車用のエスカレータ制御システム
の第1使用形態を説明する。図4は昇りエスカレータの
側面図で、エスカレータAは、乗口面Bと降口面Cとの
間に複数の踏段Dを無端に連結しており、両側に側壁E
及び踏段Dの移動に伴って移動するベルトFが設けられ
ている。そして内部に運転速度を制御する制御部Gと,
該制御部Gからの信号で駆動する動力源Hが配置されて
いる。そしてエスカレータAは、前記動力源Hからの動
力を受けて踏段D及びベルトFが駆動している。そして
エスカレータAは、通常運転速度30m/minで運転
している。
【0032】また上記エスカレータAの側壁Eには、光
線を照射し該光線の反射を検知する光電センサーが設け
られている。第1の光電センサーA1は、エスカレータ
Aの乗口の端部に設けられており、また第2の光電セン
サーA2は、エスカレータAが水平状態から傾斜状態へ
の変位完了地点に設けられている。また、第3の光電セ
ンサーA3は、エスカレータAが傾斜状態から水平状態
への変位開始地点に設けられており、さらに第4の光電
センサーA4は、エスカレータAの降口の端部に設けら
れている。そして前記各光電センサーからの信号は、そ
れぞれ前記制御部Gに送られるように構成されている。
【0033】次に上述のように構成されるエスカレータ
の制御システムの第1使用形態の作用について説明す
る。まず運搬車1に車いすを搭載し、該運搬車1をエス
カレータAに乗入れる。この際、運搬車1の側面に配設
されている反射板8に第1光電センサーA1から照射さ
れる光線が反射し、それを第1光電センサーA1が検知
し、その信号が制御部Gに送られ、動力源Hを減速す
る。そしてエスカレータAの運転速度を通常速度(30
m/min)より15〜20m/minまで減速させ
る。これにより、エスカレータAの乗口において踏段D
の傾斜変位が緩和されるため、運搬車1をエスカレータ
に安全かつ適正に乗入れることができる。
【0034】上述した低速運転状態で運搬車1が搬送さ
れる過程で、運搬車1がエスカレータの水平状態から傾
斜状態への変位完了地点に差し掛かると、運搬車1の反
射板8に第2光電センサーA2からの光線が反射し、そ
れを第2光電センサーA2が検知し、その信号が制御部
Gに送られ、動力源Hを30m/minまで加速する。
そのためエスカレータAの運転速度は通常速度に復帰さ
せる。この際、運搬車1は安定した状態でエスカレータ
Aに搬送されているため、エスカレータAの運転速度が
通常速度になった場合でも車いす利用者に恐怖感・不快
感を与えることはない。
【0035】通常速度で安定して搬送されている運搬車
1が、エスカレータAの傾斜状態から水平状態への変位
完了地点、すなわち降口近くまで搬送されると、運搬車
1の反射板8に第3光電センサーA3からの光線が反射
し、それを第3光電センサーA3が検知し、その信号が
制御部Gに送られ、動力源Hを減速する。そしてエスカ
レータAの運転速度を再び通常速度(30m/min)
より15〜20m/minまで減速させる。そのため運
搬車1は低速運転状態の中で、傾斜状態から水平状態に
移行することができ、車いす利用者に恐怖感・不快感を
与えることはない。さらに低速運転状況の中で運搬車1
をエスカレータAより脱出させることができるため、慌
てずに安全かつ適正に,エスカレータAより運搬車1を
脱出させることができる。
【0036】そして運搬車1が、低速運転状況のエスカ
レータAの降口より脱出する際に、運搬車1の反射板8
に第4光電センサーA4からの光線が反射し、それを第
4光電センサーA4が検知し、その信号が制御部Gに送
られ、動力源Hを30m/minまで加速する。そのた
めエスカレータAの運転速度は通常速度に復帰させる。
【0037】上述したように車いすを搭載した運搬車1
がエスカレータAに乗降する際に危険を伴う時にエスカ
レータAの運転速度を低速にし、且つ車いす利用者が恐
怖感・不快感を感じる時にのみエスカレータAの運転速
度を低速にする。これにより、運搬車1は安全且つ適正
にエスカレータに乗込み及び脱出することができるよう
になり、また、車いす利用者にとってはエスカレータの
傾斜変位及び水平変位が緩和されるため、恐怖感・不快
感を感じることなくエスカレータAに乗降することがで
きる。
【0038】次に本発明の車いす運搬車用のエスカレー
タ制御システムの第2使用形態を説明する。図5に示す
ように、この第2使用形態は、上述した第1使用形態に
おける第1の光電センサーA1に換えて、エスカレータ
Aの乗口にマニュアルの切換スイッチA1’を設ける。
該切換スイッチA1’は光電センサーA1と同様に制御
部Gとつながっている。そのため、運搬車1をエスカレ
ータAに乗入れる際に、前記切換スイッチA1’を操作
することによりエスカレータAは低速運転状況になる。
その後は上述した第1使用形態と同様である。これによ
り、運搬車1がエスカレータAに乗込む前にエスカレー
タの運転速度を確実に低速にすることができるようにな
る。
【0039】次に本発明の車いす運搬車用のエスカレー
タ制御システムの第3使用形態を説明する。図6に示す
ように、この第3使用形態は、上述した第1使用形態に
おける光電センサーA1をエスカレータAの乗口面Bに
配設し、さらに、光電センサーA4をエスカレータAの
降口面Cに配設したものである。これにより、運搬車1
がエスカレータAの乗口面に位置した時点で、第1光電
センサーA1から照射される光線が運搬車1の底面、す
なわち搭載台5の下面に配設されている反射板8に反射
されて、それを第1光電センサーA1が検知してエスカ
レータAの運転を減速させる。また、運搬車1がエスカ
レータAを脱出した後、降口面Cに到達した時点で、第
4光電センサーA4から照射される光線が運搬車1の底
面、すなわち搭載台5の下面に配設されている反射板8
に反射されて、それを第4光電センサーA4が検知して
エスカレータAの運転を加速させる。これにより、運搬
車1をエスカレータAに乗入れる前にエスカレータAを
低速運転にすることができ、さらに運搬車1をエスカレ
ータAより脱出後に通常運転に復帰させることができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明による車いす
運搬車用のエスカレータ制御システムでは、車いすを搭
載した運搬車がエスカレータに乗降する際に危険を伴う
時,及び車いす利用者が恐怖感・不快感を感じる時であ
る、運搬車をエスカレータに乗込む際及び脱出する際に
のみ、エスカレータの運転速度を低速にする。これによ
り、一般乗客に多大な迷惑をかけることなく、運搬車は
安全且つ適正にエスカレータに乗込み及び脱出すること
ができるようになり、また、車いす利用者にとってはエ
スカレータの傾斜変位及び水平変位が緩和されるため、
恐怖感・不快感を感じることなくエスカレータに乗降す
ることができる。
【0041】また請求項3記載の発明によると、エスカ
レータ乗口付近に第1光電センサーに換えて手動スイッ
チを設けることで、運搬車がエスカレータに乗込む前に
エスカレータの運転速度を確実に低速にすることができ
る。
【0042】さらに請求項4記載の発明によると、第1
光電センサーをエスカレータ乗口面に、第4光電センサ
ーをエスカレータ降口面に配設し、運搬車の下面に反射
板を備えることで、運搬車をエスカレータに乗入れる前
にエスカレータを低速運転にすることができ、さらに運
搬車をエスカレータより脱出後に通常運転に復帰させる
ことができる。そのため、運搬車は、より安全且つ適正
にエスカレータに乗込み及び脱出することができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例によるエスカレータ用車
いす運搬車の側面図である。 (b)本発明の実施例によるエスカレータ用車いす運搬
車の上面図である。
【図2】(a)本発明の実施例によるエスカレータ用車
いす運搬車の後面図である。 (b)本発明の実施例によるエスカレータ用車いす運搬
車の正面図である。
【図3】(a)搭載台の上面図である。 (b)搭載台の側面図である。 (c)搭載台の正面図である。
【図4】本発明の第1使用形態を示す説明図である。
【図5】本発明の第2使用形態を示す説明図である。
【図6】本発明の第3使用形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エスカレータ用車いす運搬車 2 車体 21 側枠 22 縦枠 23 横枠 24 縦枠 25 板部材 25a 所要幅 26 弾性部材 27 安全バー 3 前輪 31 回動軸 32 スナップリング 33 ワッシャ 34 圧縮スプリング 4 後輪 41 枢軸 5 搭載台 51 搭載板 52 側板 53 突出板 54 枢軸 6 傾斜センサ 61 第1傾斜センサ 61a 通電端子 61b 通電端子 61c 水銀 62 第2傾斜センサ 62a 通電端子 62b 通電端子 62c 水銀 7 電動シリンダ 71 モータ 72 バッテリ受け 73 バッテリ 74 枢軸 75 枢軸 91 マニュアルスイッチ A エスカレータ B 乗口面 C 降口面 D 踏段 E 側壁 F ベルト G 制御部 H 動力源 A1 第1光電センサー A2 第2光電センサー A3 第3光電センサー A4 第4光電センサー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の踏段が無端に連結して、乗降口に
    おいて水平状態から徐々に傾斜状態に変位し、また傾斜
    状態から徐々に水平状態に変位するエスカレータに、車
    いす運搬車を安全に乗降させるための車いす運搬車用の
    エスカレータ制御システムであって、 上記エスカレータの乗口に光線を照射する第1の光電セ
    ンサーと、 上記エスカレータの水平状態から傾斜状態への変位完了
    地点付近に第2の光電センサーと、 上記エスカレータの傾斜状態から水平状態への変位開始
    地点付近に第3の光電センサーと、 上記エスカレータの降口に第4の光電センサーを設ける
    と共に、 上記エスカレータに乗入れる運搬車に、上記光電センサ
    ーより照射される光線を反射する反射板を設け、 上記運搬車をエスカレータに乗入れる際に、上記第1の
    光電センサーより照射される光線が前記反射板に反射し
    て検知されるとエスカレータの運転速度を低速にし、前
    記反射板が第2の光電センサーに検知されると運転速度
    を通常速度に戻し、さらに前記反射板が第3の光電セン
    サーに検知されると運転速度を再び低速にし、前記反射
    板が第4の光電センサーに検知されると運転速度を通常
    速度に戻すようにエスカレータの運転速度を制御するよ
    うにしたことを特徴とする車いす運搬車用のエスカレー
    タ制御システム。
  2. 【請求項2】 上記各光電センサーは、エスカレータの
    側壁に設けられており、上記反射板は運搬車の側面に設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の車いす運
    搬車用のエスカレータ制御システム。
  3. 【請求項3】 上記エスカレータの乗口付近に、上記第
    1の光電センサーに換えて手動スイッチを設けたことを
    特徴とする請求項1,2記載の車いす運搬車用のエスカ
    レータ制御システム。
  4. 【請求項4】 上記第1の光電センサーをエスカレータ
    乗口面に、上記第4の光電センサーをエスカレータ降口
    面に配設し、上記運搬車の下面に反射板を備え、 上記運搬車の乗入れと脱出とをエスカレータの直前,直
    後の第1,第4光電センサーにて検知するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の車いす運搬車用のエスカ
    レータ制御システム。
JP32263096A 1996-12-03 1996-12-03 車いす運搬車用のエスカレータ制御システム Pending JPH10167649A (ja)

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JP32263096A JPH10167649A (ja) 1996-12-03 1996-12-03 車いす運搬車用のエスカレータ制御システム
US08/979,237 US5996767A (en) 1996-12-03 1997-11-26 Wheelchair transporter for use on an escalator and an escalator control system for transporting the wheelchair transporter on the escalator
KR1019970065056A KR100284910B1 (ko) 1996-12-03 1997-12-01 에스컬레이터에서사용하는휠체어운반기
AT97309663T ATE221508T1 (de) 1996-12-03 1997-12-02 Transportvorrichtung für einer rollstuhl zur verwendung auf einer rolltreppe und zugehöriges steuerungssystem
EP97309663A EP0846647B1 (en) 1996-12-03 1997-12-02 A wheelchair transporter for use on an escalator and control system therefor
DE69714391T DE69714391T2 (de) 1996-12-03 1997-12-02 Transportvorrichtung für einer Rollstuhl zur Verwendung auf einer Rolltreppe und zugehöriges Steuerungssystem

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008189419A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Hitachi Ltd エスカレーター装置
CN116018571A (zh) * 2020-08-06 2023-04-25 三菱电机楼宇解决方案株式会社 自主移动体的控制装置以及自主移动体

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