JPH10167954A - メキタジン製剤 - Google Patents

メキタジン製剤

Info

Publication number
JPH10167954A
JPH10167954A JP35591696A JP35591696A JPH10167954A JP H10167954 A JPH10167954 A JP H10167954A JP 35591696 A JP35591696 A JP 35591696A JP 35591696 A JP35591696 A JP 35591696A JP H10167954 A JPH10167954 A JP H10167954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mequitazine
citric acid
dry syrup
acid
succinic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35591696A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Sadakata
浩一 定方
Hiroyuki Kinoshita
裕之 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takada Seiyaku KK
Original Assignee
Takada Seiyaku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takada Seiyaku KK filed Critical Takada Seiyaku KK
Priority to JP35591696A priority Critical patent/JPH10167954A/ja
Publication of JPH10167954A publication Critical patent/JPH10167954A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】メキタジンの医薬用製剤品を製造するときに,
メキタジンを水に溶解させ,かつ,水道水を用いても変
色しない製剤品を得る。 【解決手段】メキタジンドライシロップを製造する際
に,メキタジンに対してクエン酸を3重量部以下又はメ
キタジンに対してコハク酸を3重量部以下用いる。 【効果】メキタジン製剤品を水道水を用いて溶解した場
合に,鉄イオン並びに塩素イオンによる着色を防止する
ことができる良好なメキタジンドライシロップが得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,メキタジン製剤に関す
る。詳しくは,メキタジンドライシロップ製剤を製造す
る際にクエン酸又はコハク酸を添加することにより,水
道水を用いても変色しないことを特徴とするメキタジン
ドライシロップ製剤に関するものである。
【0002】
【従来技術】メキタジン(10−(1−Azabicy
clo[2,2,2]oct−3−yl−methyl
−10H−Phenothiazine)は,キヌクリ
ジン環を有するフェノチアジン骨格の化学構造を持ち,
抗ヒスタミン作用を示す抗アレルギー剤として,市販さ
れている医薬品である。メキタジンは一般に,中性〜ア
ルカリ性水溶液には溶解しないが,酸性水溶液には溶解
することが知られている。酸性水溶液に溶解すること
は,メキタジンのキヌクリジン骨格の塩基性に起因する
ものと考えられる。メキタジンを溶解する酸性物質とし
ては,塩酸,硝酸,硫酸などの無機酸およびフマル酸,
フタル酸,シュウ酸などの有機酸があげられる。メキタ
ジンを医薬品として,水に溶解して服用するときには,
これら酸性物質の存在が必要となる。
【0003】しかし,これら酸性物質を用いてメキタジ
ンを溶解する際に水道水を用いた場合,その水溶液は淡
黄色〜赤褐色に着色してしまう。この原因として,水道
水に溶存している鉄イオン又は塩素イオンによること
が,本発明者らによって確かめられた。この着色のメカ
ニズムは不明であるが,鉄イオンの場合錯体を形成する
ものと考えられる。この着色は見た目にもよくなく,こ
れらの金属錯体は,一般的に,人体に投与した場合吸収
が劣り,また,分解反応や酸化反応を起こし医薬として
の活性が低下することが懸念される。
【0004】通常,医薬品の製剤は錠剤,粉剤,液剤な
どがあげられるが,小児用の医薬品製剤の形態としては
シロップ剤が望まれている。特に,ドライシロップ剤は
粉末状で持ち運びに便利である点や,分包・秤量しやす
いなど調剤の点で有利である。このシロップ並びにドラ
イシロップ製剤は小児用のみならず,高齢者にも服用し
やすい製剤形態である。よって,シロップ並びにドライ
シロップ製剤を開発する意義は大きい。メキタジンは,
すでに錠剤の形態で市販されているが,上述の理由から
ドライシロップ剤が望まれていた。その需要に応えるた
め本発明者らは,メキタジンドライシロップ剤を開発す
べく種々検討を行った。
【0005】しかしながら,シロップ,ドライシロップ
剤ともに服用には水で希釈することが必要になる。通
常,服用時に用いられる水は水道水が多い。日本におけ
る水道水には上限値0.3ppmの鉄イオン及び0.4
〜1ppmの次亜塩素酸イオンが存在する。メキタジン
ドライシロップを服用する場合水道水を使用すると,こ
れらイオンの存在によって淡黄色ないし赤褐色に着色し
てしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,メキタジン
を水に溶解する際に生じる問題,特にドライシロップ製
剤を開発する上で障害となる問題に鑑みなされたもので
あり,その目的とするところは,水道水によって変色し
ないメキタジンドライシロップ製剤を提供することにあ
る。
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明者らは,上記の従
来技術に残存する問題点を鋭意検討した結果,メキタジ
ンドライシロップ製剤を製造するにあたりクエン酸又は
コハク酸を添加することにより上記問題点を解決した製
剤を造ることに成功し,本発明を完成させるに至った。
すなわち,メキタジンドライシロップ製剤を製造するに
あたり,クエン酸をメキタジンに対して3重量部以下,
好ましくは0.6重量部以下の量を添加,または,コハ
ク酸をメキタジンに対して3重量部以下,好ましくは
1.67重量部以下の量を添加することにより良好な製
剤を得ることができる。
【0008】本発明者らは,種々の抗酸化剤が同様な効
果,すなわち水道水を用いたときにメキタジンドライシ
ロップを変色させない効果があることを見いだしてい
る。同様な効果を示す抗酸化剤としては,例えばアスコ
ルビン酸,エリソルビン酸,DL−α−酢酸トコフェロ
ール,亜硫酸水素ナトリウムなどが挙げられる。しかし
ながら,これら抗酸化剤は,ドライシロップ製剤を製造
する行程で経時的に着色したり,DL−α−酢酸トコフ
ェロールの場合には製剤溶解時に液が白濁するという欠
点を有している。またその他に,キレート剤であるED
TA(N,N’−1,2−ethanediylbis
[N−(caboxylmethyl)−]glyci
ne)並びに亜硫酸水素ナトリウムも微量で着色を防止
する効果があったが,亜硫酸水素ナトリウム,EDTA
ともにアスピリン喘息誘因物質であることが知られてい
るために,医薬品として用いることは好ましくない。
【0009】また,クエン酸又はコハク酸以外に有機酸
としては,実施例に示したものを種々検討している。し
かしながら,クエン酸又はコハク酸以外には,着色は防
止できなかった。すなわち,本発明者らは,メキタジン
ドライシロップ製剤を製造する工程およびその製剤を水
道水に溶解したときに着色しないで,さらにメキタジン
を溶解させる酸性物質が,クエン酸又はコハク酸のみで
あることを見いだした。このことは,通常の知見からは
導くことのできないことであり,メキタジンドライシロ
ップ製剤を製造するには必要不可欠の技術である。
【0010】クエン酸又はコハク酸は,一般的に医療用
として安定化剤,賦形剤,分散剤,溶解補助剤等として
用いられている。また,医療用の他,清涼飲料水,菓子
類,合成酒類,調味料等の食品に用いられるなど,その
利用範囲は広い。臨床上有害な作用を示すことなく,医
薬品製剤としてこれらを用いることに何等の問題はな
い。クエン酸又はコハク酸は,一般的には抽出濃縮法ま
たは発酵法によって生産されている。本発明に用いるク
エン酸又はコハク酸は,医療用途に用いられるものであ
れば良い。また,本発明にはクエン酸又はコハク酸の無
水物や各種塩を用いることもできる。例えば,無水クエ
ン酸,クエン酸水和物,クエン酸ナトリウム,クエン酸
カリウム,クエン酸カルシウム,クエン酸亜鉛,無水コ
ハク酸,コハク酸ナトリウム,コハク酸カリウム,コハ
ク酸カルシウム等をあげることができる。本発明には,
これらをそれぞれ個々に用いることもできるし,または
これらのうち2以上を同時に用いることもできる。ただ
し,メキタジンは酸性条件で溶解するので,クエン酸又
はコハク酸のアルカリ塩又はアルカリ土類塩を用いる場
合は,その水溶液が酸性を示すように組み合わせ及び使
用量を調節する必要がある。
【0011】本発明におけるクエン酸の添加量は,メキ
タジンに対して3重量部以下好ましくは0.6重量部以
下,さらに好ましくは0.33重量部以下が良好な効果
を示した。これに対して3重量部以上の添加は,着色防
止効果を増大することにはならなかった。尚,クエン酸
の添加量が0.26重量部以下ではメキタジンを十分に
溶解することはできないが,懸濁状態においても着色防
止効果に変化はなかった。
【0012】本発明におけるコハク酸の添加量は,メキ
タジンに対して3重量部以下好ましくは1.6重量部以
下が良好な効果を示した。これに対して3重量部以上の
添加は,着色防止効果を増大することにはならなかっ
た。尚,コハク酸の添加量が0.67重量部以下ではメ
キタジンを十分に溶解することはできないが,懸濁状態
においても着色防止効果に変化はなかった。
【0013】本発明のメキタジンドライシロップ製剤は
通常の医薬品製剤を製造する方法で製造できる。すなわ
ち,メキタジンに適当な添加剤およびクエン酸またはコ
ハク酸を適量用いて,通常の方法でドライシロツプ剤と
することができる。例えば,ドライシロップ剤の製法と
しては,メキタジン及び添加剤を混合したものを,クエ
ン酸を溶解した50%エタノール溶液に加え,練合し,
乾燥を行うことにより得られる。
【0014】本発明に用いる添加剤としては,例えば,
糖類としては乳糖,ブトウ糖,果糖等が用いられ,糖ア
ルコールとしてはソルビトール,マンニトールなど,着
香料としてはメントール,ストロベリーエッセンスな
ど,着色料としては黄色5号,カラメルなど,また,甘
味料としてはサッカリン,アスパルテームなどが用いら
れる。その他にも医薬品製造に通常用いられるものであ
れば良く,これらに限定されるものではない。
【0015】本発明は,メキタジンドライシロップ製剤
を提供することを第一の目的としているが,クエン酸又
はコハク酸を添加することによるメキタジンの鉄イオン
による着色防止は,ドライシロップ剤に限らず種々の製
剤に応用することができる。例えば,用時溶解型の注射
剤あるいは液剤等として用いることもできる。以下,本
発明を具体例を挙げて説明する。
【0016】
【実施例1】 [製剤例1]メキタジン3.0mg,粉糖646.2m
g,D−マンニトール350mgを混合したものに,5
0%エタノール0.1mlにクエン酸0.8mgを溶解
した溶液を添加して練合を行い,60℃,1時間恒温器
で乾燥した。得られた粉末を40メッシュの篩を用いて
調粒を行い目的の製剤を得た。以下同様に調製した。
【0017】同様にしてクエン酸のかわりにコハク酸を
用いて製剤を得た。
【0018】[比較例]また,クエン酸の代わりに種々
の有機酸,抗酸化剤,キレート剤を用いて,通常のドラ
イシロップ製剤の製剤方法に従って調製した。
【0019】[試験例1](吸光度測定) 実施例及び比較例の検体1gを各々鉄イオン水溶液(濃
度0.3μg/ml)及び次亜塩素酸イオン水溶液(濃
度2.0μg/ml)20mlで溶解した。この水溶液
を,吸光光度計(島津製作所(株)製UV−160)を
用いて512nmの波長における吸光度を測定した。以
下測定結果を示す。
【0020】[試験例2](吸光度測定) 試験例1同様に実施例及び比較例の検体1gを水道水2
0mlを用いて溶解した。この水溶液の吸光度を測定し
た。以下測定結果を示す。 試験例1及び試験例2の結果から,クエン酸,コハク
酸,アスコルビン酸,エリソルビン酸,EDTA,亜硫
酸水素ナトリウムに着色防止効果が認められた。
【0021】[試験例3](苛酷試験後の吸光度測定) 実施例及び比較例の検体をガラス容器に入れ,60℃
で,2週間保存した。その検体の目視的性状を観察し
た。また,その検体1gを水道水20mlで溶解し,こ
の水溶液を試験例1と同様に吸光度を測定した。 この試験結果から,クエン酸ならびにコハク酸に着色防
止効果が認められた。
【0022】[試験例4](吸光度測定) 試験例1同様に実施例及び比較例の検体1g,を水道水
20mlで溶解した。この水溶液の吸光度を測定した。
以下測定結果を示す。 この結果から,クエン酸の添加量は特に0.33重量部
以下,コハク酸は1.67重量部以下が良い結果となっ
た。
【0023】[試験例5](吸光度測定) メキタジン原末にクエン酸又はコハク酸を添加し,混合
した。各混合物を各々鉄イオン水溶液(濃度0.3μg
/ml)及び次亜塩素酸イオン水溶液(濃度1.0μg
/ml)20mlで溶解した。この水溶液の吸光度を測
定した。以下測定結果を示す。
【0024】
【0025】
【発明の効果】メキタジンドライシロップ製剤を製造す
る際にクエン酸又はコハク酸を添加することにより,水
道水を用いても変色しないメキタジンドライシロップ製
剤を製造することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クエン酸又はコハク酸を添加することを特
    徴とするメキタジン製剤。
  2. 【請求項2】添加するクエン酸が,メキタジンに対して
    3重量部以下であることを特徴とするメキタジンドライ
    シロップ製剤。
  3. 【請求項3】添加するコハク酸が,メキタジンに対して
    3重量部以下であることを特徴とするメキタジンドライ
    シロップ製剤。
JP35591696A 1996-12-05 1996-12-05 メキタジン製剤 Pending JPH10167954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35591696A JPH10167954A (ja) 1996-12-05 1996-12-05 メキタジン製剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35591696A JPH10167954A (ja) 1996-12-05 1996-12-05 メキタジン製剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10167954A true JPH10167954A (ja) 1998-06-23

Family

ID=18446397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35591696A Pending JPH10167954A (ja) 1996-12-05 1996-12-05 メキタジン製剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10167954A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005239683A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Taisho Pharmaceut Co Ltd 眼科用剤
JP2008517035A (ja) * 2004-10-21 2008-05-22 ピエール・ファーブル・メディカマン メキタジンとシクロデキストリンと相互作用剤を含む複合体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005239683A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Taisho Pharmaceut Co Ltd 眼科用剤
JP2008517035A (ja) * 2004-10-21 2008-05-22 ピエール・ファーブル・メディカマン メキタジンとシクロデキストリンと相互作用剤を含む複合体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU609988B2 (en) Pharmaceutical compositions
CA1040532A (en) Process for producing solid bismuth-containing pharmaceutical compositions
SA90100095B1 (ar) تركيبات صيدلية فوارة
UA72541C2 (en) A pharmaceutical composition containing benzamide derivative
IE63317B1 (en) New compositions based on imipramine
JP2002537341A (ja) ヨウ化物およびヨウ素酸塩を含有する安定化された経口製薬組成物と方法
JP4395338B2 (ja) 抗生物質活性を有する薬学的組成物
EP1778183B1 (en) Liquid paroxetine compositions
UA127658C2 (uk) Фармацевтична композиція у вигляді водного розчину, переважно сиропу, що містить інозин пранобекс і глюконат цинку, і спосіб її отримання
CA1201923A (en) Acesulfam-containing compositions, tablets on the basis thereof and process for the manufacture of these tablets
GB2564444A (en) Liquid pharmaceutical composition of flecainide
CS217603B1 (en) Method of preparing compositions for dissolving renal calculi
JPH10167954A (ja) メキタジン製剤
EP1747781B1 (en) Stable oral pharmaceutical preparation comprising fosfomycin, which is intended for diabetic patients
JP2818892B2 (ja) 発泡製剤
US5064857A (en) Liquid bismuth containing medicinal product, process for producing it and its use
Pramar et al. Development of a stable oral liquid dosage form of spironolactone
GB2577363A (en) Liquid pharmaceutical composition for oral administration comprising paracetamol and codeine phosphate
JP3244264B2 (ja) 鉄強化飲食品
US12539314B1 (en) Aqueous oral compositions including potassium chloride
EP4349334B1 (en) Palatable liquid solution containing high concentration of miglustat
JPH05194232A (ja) トリメトプリム経口液剤
JPH04346926A (ja) シロップ剤
JP2003026678A (ja) 向上された味を有するカフェイン錯体、それの製造法及び使用法
JP3927351B2 (ja) グルコサミン塩含有乳製品