JPH10169822A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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Publication number
JPH10169822A
JPH10169822A JP34281496A JP34281496A JPH10169822A JP H10169822 A JPH10169822 A JP H10169822A JP 34281496 A JP34281496 A JP 34281496A JP 34281496 A JP34281496 A JP 34281496A JP H10169822 A JPH10169822 A JP H10169822A
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JP
Japan
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core
diameter
passage
solenoid valve
plunger
Prior art date
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JP34281496A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Asai
浩 浅井
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の部品によりノーマルクローズ形式また
はノーマルオープン形式のいずれかを選択できる電磁弁
を提供する。 【解決手段】 ポート33を有するシャフト25と、移
動可能に配置されたプランジャ41と、プランジャ41
を一方向に付勢させるコイルスプリング43と、プラン
ジャ41を電磁力によりコイルスプリング43とは逆方
向に付勢させる電磁コイル3と、プランジャ41の移動
方向の両側に別個取り付けられて磁束が通過する第1コ
ア7および第2コア15とを備えた電磁弁において、第
1コア7および第2コア15に別個に形成された第1通
路14および第2通路23と、第1通路14または第2
通路23の一方を塞ぐストッパ38とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば車両用の
自動変速機の油圧制御装置のアクチュエータに用いられ
る電磁弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種の産業機械、例えば車両用
の自動変速機は摩擦係合装置の係合・解放により変速段
が設定されるため、摩擦係合装置の係合・解放圧によっ
て車両の走行性能が左右される。そこで、摩擦係合装置
の係合・解放を制御する油圧制御装置においては、その
油圧を電気的に制御するためのアクチュエータとして電
磁弁が用いられており、その電磁弁の一例として、出願
人が先に提案した特願平7−318607号がある。
【0003】この出願に記載された電磁弁は、円筒状の
電磁コイルと、電磁コイルの内方に配置され、かつ、ポ
ートを有するシャフト形状の構造部材と、構造部材の外
周側に軸線方向に移動可能に取り付けられた円筒状の弁
体と、弁体の軸線方向の両側に配置された第1副構造部
材および第2副構造部材と、弁体を軸線方向の一方に付
勢する圧縮ばねとを備えている。なお、副構造部材には
ポートに連通する流路が形成されている。ここで、構造
部材、弁体、第1副構造部材および第2副構造部材など
の部品は、プレス、冷間鍛造、焼結、切削などの加工方
法により製造されたものである。また、弁体、第1副構
造部材、第2副構造部材が磁性体により構成されてい
る。
【0004】上記電磁弁は、電磁コイルの非通電状態で
は圧縮ばねにより付勢された弁体によりポートが閉鎖さ
れている。一方、電磁コイルの通電状態では第1副構造
部材および第2副構造部材、ケーシング、弁体により磁
気回路が形成され、弁体が電磁力により、第1副構造部
材と弁体との対向面を通る磁束の磁気抵抗が低減する方
向、つまり圧縮ばねの付勢力とは逆方向に付勢されてポ
ートが開放される。つまり、この出願に記載された電磁
弁は、電磁コイルの非通電状態でポートが閉じられる、
いわゆるノーマルクローズ形式の電磁弁として機能す
る。
【0005】一方、上記油圧制御装置においては、電磁
コイルの通電状態でポートが開放される、いわゆるノー
マルオープン形式の電磁弁が用いられる場合もあり、ノ
ーマルクローズ形式またはノーマルオープン形式の選択
は、制御対象や使用箇所などの条件に基づいて決定され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記出願に
記載された電磁弁はノーマルクローズ形式のものである
ため、ノーマルクローズ形式またはノーマルクローズ形
式のいずれをも選択できるようにするためには、各々の
形式に対応した部品を別々に用意しなければならない。
その結果、部品の製造設備、製造工数、製造時間が増大
して製造コストが上昇する問題があった。
【0007】この発明は上記事情を背景としてなされた
もので、ノーマルクローズ形式およびノーマルオープン
形式で使用する部品を完全に共通化することの可能な電
磁弁を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記目的
を達成するためにこの発明は、ポートを有する構造部材
と、移動可能に配置された弁体と、前記弁体を一方向に
付勢させる弾性体と、前記弁体を電磁力により前記弾性
体とは逆方向に付勢させる電磁コイルと、前記構造部材
における前記弁体の移動方向の両側に別個取り付けら
れ、かつ、前記電磁コイルの磁束が通過する第1副構造
部材および第2副構造部材とを備え、前記電磁コイルの
電磁力により前記弁体を移動させて前記ポートを開閉さ
せる電磁弁において、前記第1副構造部材および第2副
構造部材に別個に形成された第1通路および第2通路
と、この第1通路または第2通路の一方を塞ぐ封鎖部と
を備えていることを特徴とする。
【0009】この発明によれば、第1通路または第2通
路のいずれか一方が封鎖部によって塞がれるため、構造
部材に対する第1副構造部材および第2副構造部材の相
互の取り付け箇所を入れ替えた場合でも、いずれか一方
の通路から作動流体が漏れることを防止できる。したが
って、第1副構造部材および第2副構造部材の取り付け
位置を相互に入れ替え、かつ、弁体に対する弾性体の付
勢方向を変更することにより、同一の部品を用いて電磁
コイルの非通電状態でポートの開閉状態が異なる電磁弁
を選択的に製造可能であり、部品の製造設備、製造工
数、製造時間が可及的に削減されて製造コストを抑制す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)つぎに、この発明を3方向弁に適用した
第1実施例を図1、図2に基づいて説明する。図1は電
磁弁1をノーマルオープン形式として適用した場合の断
面図、図2は電磁弁1をノーマルクローズ形式として適
用した場合の断面図である。便宜上、まず図1に基づい
て電磁弁1の構成を説明する。図1において、2は円筒
状に成形されたヨークで、ヨーク2の内周には電磁コイ
ル3が収納されている。ヨーク2の中心をなす軸線A方
向の一端側には内向きフランジ4が形成され、他端側に
は内向きフランジ5が形成されている。
【0011】内向きフランジ4の内径は電磁コイル3の
内径とほぼ同一に設定されており、内向きフランジ5の
内径は内向きフランジ4の内径よりも大きく設定されて
いる。また、内向きフランジ5と電磁コイル3との間に
は円板状のプレート6が配置され、プレート6と内向き
フランジ4とによって電磁コイル3が挟持固定されてい
る。なお、プレート6の内径は電磁コイル3の内径未満
に設定されている。
【0012】プレート6の内周には円筒状の第1コア7
が固定されている。第1コア7の固定は、圧入、かし
め、溶接などの手段により達成されている。第1コア7
は円筒部8と外向きフランジ9とを備え、円筒部8と外
向きフランジ9との境界に段部10が形成されている。
【0013】そして、外向きフランジ9がヨーク2の外
部側に配置され、円筒部8がヨーク2の内部側に配置さ
れている。また、円筒部8がプレート6の内周に固定さ
れ、かつ、段部10がプレート6に当接して第1コア7
とプレート6とが軸線A方向に位置決めされている。
【0014】さらに、第1コアの内周には大径内周面1
1と、大径内周面11未満の内径に設定された小径内周
面12とが形成され、大径内周面11と小径内周面12
との境には段差部13が形成されている。小径内周面1
2がヨーク2の内部側に位置し、大径内周面11がヨー
ク2の外部側に位置している。そして、小径内周面12
には軸線A方向の第1通路14が円周方向に複数形成さ
れている。
【0015】一方、電磁コイル3の内部における内向き
フランジ4側には円筒状の第2コア15が配置されてい
る。第2コア15は円筒部16と外向きフランジ17と
を備えており、円筒部16と外向きフランジ17との境
には段差部18が形成されている。
【0016】また、第1コア7の外向きフランジ9の外
径と、第2コア15の外向きフランジ17の外径とがほ
ぼ同一に設定され、第1コア7の円筒部8の外径と、第
2コア15の円筒部16の外径とがほぼ同一に設定され
ている。そして、外向きフランジ17が内向きフランジ
4の内周に固定されている。この固定は、圧入、かし
め、溶接などの手段により達成されている。
【0017】また、第2コア15の内周には、ヨーク2
の外部側から内部側に向けて、大径内周面19と、大径
内周面19の内径未満の内径に設定された小径内周面2
0と、磁束通過面21とが順次形成されている。また、
大径内周面19と小径内周面20との境には段部22が
形成されている。そして、小径内周面20には軸線A方
向の第2通路23が円周方向に複数形成されている。
【0018】さらに、第1コア15の大径内周面19お
よび磁束通過面21の内径と、第1コア7の大径内周面
11の内径とがほぼ同一に設定され、第2コア15の小
径内周面20の内径と、第1コア7の小径内周面12の
内径とがほぼ同一に設定されている。さらにまた、磁束
通過面21と小径内周面20とが環状の傾斜面24によ
り接続され、傾斜面24がヨーク2の内部側から外部側
に向けて縮径する傾斜を備えている。
【0019】前記第1コア7の内部から第2コア15の
内部に亘ってシャフト25が配置されている。シャフト
25は、外向きフランジ26を備えた大径外周面27
と、大径外周面27の外径未満の外径に設定された弁体
保持面28と、弁体保持面28の外径未満の外径に設定
された小径外周面29とを備えている。
【0020】シャフト25は軸線Aを中心として配置さ
れており、外向きフランジ26が第1コア7の外部に配
置され、大径外周面27が第1コア7の小径内周面12
に固定され、小径内周面29が第2コア15の内部に挿
入されている。また、弁体保持面28の外径が、第1コ
ア7の小径内周面12および第2コア15の小径内周面
20の内径未満に設定されている。
【0021】一方、シャフト25には、ヨーク2の外部
側の端面25Aからヨーク2の内部側に向けて軸線A方
向の流入路30が形成され、シャフト25の小径外周面
29側の端面25Bからヨーク2の内部側に向けて軸線
A方向の排出路31が形成されている。そして、大径外
周面27と弁体保持面28との境界部分に環状溝32が
形成され、環状溝32と流入路30とがポート33によ
り連通されている。さらに、環状溝32と大径外周面2
7とが環状の第1当接面34により接続されている。
【0022】また、小径外周面27と弁体保持面28と
の境界部分には環状溝35が形成され、環状溝35と排
出路31とがポート36により連通されている。さら
に、環状溝35と小径外周面29とが環状の段部37に
より接続されている。なお、段部37は第2コア15の
磁束通過面21の内方に配置されている。
【0023】さらに、シャフト25の小径外周面29に
は円筒状のストッパ38が固定されている。ストッパ3
8は円筒部38Aと外向きフランジ39とを備えてお
り、外向きフランジ39が第2コア15の大径内周面1
9に固定されている。
【0024】ストッパ38の円筒部38Aの外径は、シ
ャフト25の弁体保持面28の外径よりも大きく設定さ
れ、ストッパ38の円筒部38Aが第2コア15の小径
内周面20に固定されている。ストッパ38のヨーク2
の内部側の端面に形成された第2当接面39がシャフト
25の段部37に当接されている。
【0025】上記構成により電磁コイル3とシャフト2
5との間に環状の弁体収納室40が形成され、前記第1
通路14および第2通路23が弁体収納室40に連通さ
れ、前記環状溝32,35が弁体収納室40に面してい
る。
【0026】弁体収納室40の内部、つまりシャフト2
5の弁体保持面28の外周には、円筒状のプランジャ4
1が装着されている。プランジャ41の軸線A方向の長
さは第1当接面34と第2当接面39との間の間隔より
も短く設定されている。また、プランジャ41の内径は
弁体保持面28の外径よりも大きく設定されている。こ
のため、プランジャ41とシャフト25とが軸線A方向
に相対移動可能である。
【0027】なお、プランジャ41の軸線A方向のほぼ
中途部位における外周には、環状のリブ42が形成され
ている。リブ42の外径は電磁コイル3の内径未満に設
定されている。さらに、リブ42以外の部分のプランジ
ャ41の外径は、軸線A方向にほぼ均一に設定されてい
る。
【0028】さらに、プランジャ41の外周、つまりリ
ブ42と第1コア7との間にはコイルスプリング43が
装着されている。コイルスプリング43の巻線内径は、
プランジャ41の外径よりも大きく設定され、かつ、リ
ブ42の外径未満に設定されている。コイルスプリング
43の巻線内径は軸線A方向にほぼ均一に設定されてい
る。このコイルスプリング43の弾性力によりプランジ
ャ41が軸線A方向にストッパ28に向けて付勢されて
いる。
【0029】上記構成の電磁弁1を構成するヨーク2、
プレート6、第1コア7、第2コア15、プランジャ4
1が強磁性体、例えば鋼などにより成形され、シャフト
25、ストッパ38が常磁性体、例えば樹脂などにより
成形されている。これらの部品はプレス加工、焼結加
工、冷間鍛造、切削加工などの加工方法により製造され
ている。
【0030】ここで、実施例の構成と請求項1との対応
関係を説明すれば、シャフト25が構造部材に相当し、
プランジャ41が弁体に相当し、コイルスプリング43
が弾性体に相当し、第1コア7が第1副構造部材に相当
し、第2コア15が第2副構造部材に相当し、ストッパ
38が封鎖部に相当する。
【0031】上記のように構成された電磁弁1は、例え
ば車両の自動変速機を制御する油圧制御装置のアクチュ
エータに用いられる。具体的には、電磁弁1の流入路3
0が油圧源(図示せず)に連通され、第1通路12が制
御対象部(図示せず)に連通され、排出路31がオイル
パン(図示せず)に連通される。そして、図1のように
部品が取り付けられた電磁弁1は、電磁コイル3の非通
電状態でポート33が開放される、いわゆるノーマルオ
ープン形式の電磁弁として機能する。以下、図1の電磁
弁1の動作を説明する。
【0032】まず、電磁コイル3の非通電状態において
はコイルスプリング43の弾性力によりプランジャ41
がストッパ38側に付勢されている。このため、プラン
ジャ41のストッパ38側の端面44がストッパ38の
第2当接面39に当接してポート36が閉鎖される一
方、プランジャ41の第1コア7側の端面45がシャフ
ト25の第1当接面34から離れてポート33が開放さ
れている。したがって、油圧源の油圧が流入路30、ポ
ート33、弁体収納室40、第1通路14を介して制御
対象部に作用する。
【0033】ここで、第2コア15の内周にはストッパ
38が固定され、第2コア15の第2通路23とヨーク
2の外部とが遮断されている、したがって、弁体収納室
40内の油が第2通路23を介してヨーク2の外部に漏
れることが防止される。
【0034】一方、電磁弁1の電磁コイル3に通電がな
されると、ヨーク2、プレート6、第1コア7、プラン
ジャ41、第2コア15により磁気回路が形成される。
そして、第2コア15に磁束通過面21が形成されてい
るため、プランジャ41がコイルスプリング43の弾性
力に抗して第1コア7側に磁気吸引される。なお、第2
コア15には傾斜面24が形成されてプランジャ41の
端面44との間に生じる磁力が弱められているため、プ
ランジャ41の移動が円滑に行われる。
【0035】その結果、プランジャ41の端面44が第
2当接面39から離れてポート36が開放された後、プ
ランジャ41の端面45が第1当接面34に当接してポ
ート33が閉鎖される。したがって、油圧源の油圧が弁
体収納室40に作用しなくなるとともに、制御対象部に
作用していた油圧が弁体収納室40、ポート36、排出
路31を介して電磁弁1の外部に排出される。
【0036】図2は上記電磁弁1を構成する部品の取り
付け位置を変更した場合を示し、電磁コイル3の非通電
状態でポート33が閉鎖される、いわゆるノーマルクロ
ーズ形式の電磁弁として機能する。図1の電磁弁1と図
2の電磁弁1とを比較すると、第1コア7、第2コア1
5、コイルスプリング43の取り付け位置が相違してい
る。
【0037】つまり、図2の電磁弁1は、プレート6の
内周に第2コア15の円筒部16が固定され、第2コア
15の外向きフランジ17がヨーク2の外部に配置され
ている。また、第2コア15の小径内周面20にシャフ
ト25の大径外周面27が固定されている。
【0038】一方、第1コア7の外向きフランジ9がヨ
ーク2の内向きフランジ4の内周に固定され、第1コア
7の小径内周面12にストッパ38の円筒部38Aが固
定されている。また、ストッパ38の外向きフランジ3
9が第1コア15の大径内周面11に固定されている。
さらに、コイルスプリング43がリブ42と第1コア7
の端面7Aとの間に装着されている。そのほかの部品の
取り付け位置は図1と同様である。なお、図2の電磁弁
1は第2コア15の第2通路23が制御対象部に連通さ
れる。
【0039】つぎに、図2の電磁弁1の動作を説明す
る。まず、電磁コイル3の非通電状態においてはコイル
スプリング43の弾性力によりプランジャ41が第2コ
ア15側に付勢されている。このため、プランジャ41
の端面44が第1当接面34に当接してポート33が閉
鎖されている一方、プランジャ41の端面44が第2当
接面39から離れてポート36が開放されている。した
がって、油圧源の油圧は制御対象部には作用せず、制御
対象部の油圧が第2通路23、弁体収納室40、排出路
31を介して電磁弁1の外部に排出される。
【0040】ここで、第1コア7の内周にはストッパ3
8が固定され、第1コア7の第1通路14とヨーク2の
外部とが遮断されている、したがって、弁体収納室40
内の油が第1通路14を介してヨーク2の外部に漏れる
ことが防止される。
【0041】一方、電磁弁1の電磁コイル3に通電がな
されると、ヨーク2、プレート6、第1コア7、プラン
ジャ41、第2コア15により磁気回路が形成される。
そして、第2コア15に磁束通過面21が形成されてい
るため、プランジャ41がコイルスプリング43の弾性
力に抗して第1コア7側に磁気吸引される。なお、第2
コア15には傾斜面24が形成されてプランジャ41の
端面44との間に生じる磁力が弱められているため、プ
ランジャ41の移動が円滑に行われる。
【0042】その結果、プランジャ41の端面45が第
1当接面34から離れてポート33が開放された後、プ
ランジャ41の端面44が第2当接面39に当接してポ
ート36が閉鎖される。したがって、油圧源の油圧が流
入路30、ポート33、弁体収納室40、第2通路23
を介して制御対象部に作用する。
【0043】このように、第1実施例によれば、第1コ
ア7の円筒部8の外径と、第2コア15の円筒部16の
外径と、プレート6の内径とがほぼ同一に設定され、第
1コア7の外向きフランジ9の外径と、第2コア15の
外向きフランジ17の外径と、内向きフランジ4の内径
とがほぼ同一に設定されている。
【0044】また、第1コア7の小径内周面12の内径
と、第2コア15の小径内周面20の内径と、シャフト
25の円筒部27の外径と、ストッパ38の円筒部38
Aの外径とがほぼ同一に設定され、第1コア15の大径
内周面11の内径と、第2コア15の大径内周面19の
内径と、ストッパ38の外向きフランジ39の外径とが
ほぼ同一に設定されている。
【0045】したがって、第1コア7と第2コア15と
の相互の取り付け箇所を入れ替え可能である。また、プ
ランジャ41の外径が軸線A方向にほぼ均一に設定さ
れ、コイルスプリング43の内径がプランジャ41の外
径よりも大きく設定されているため、コイルスプリング
43をリブ42の両側のいずれにも装着可能である。
【0046】さらに、第1コア7および第2コア15を
どちらに取り付けた場合でも、第1通路14または第2
通路23のいずれか一方がストッパ38により封鎖され
るから、油がいずれか一方の通路から外部に漏れること
を防止できる。
【0047】このため、第1コア7、第2コア15、コ
イルスプリング43の配置位置を変更することにより、
同一の部品を用いてノーマルオープン形式またはノーマ
ルクローズ形式のいずれか一方の電磁弁1を選択的に製
造することができる。したがって、電磁弁1を構成する
部品の製造設備、製造工数、製造時間が可及的に削減さ
れて製造コストを抑制することができる。
【0048】(第2実施例)つぎに、この発明を3方弁
に適用した第2実施例を図3、図4に基づいて説明す
る。図3はこの発明の電磁弁51をノーマルオープン形
式の電磁弁として用いた場合の断面図、図4は電磁弁5
1をノーマルクローズ形式の電磁弁として用いた場合を
示す断面図である。便宜上、まず図3に基づいて電磁弁
1の構成を説明する。図3においてヨーク2、電磁コイ
ル3、プレート6、第1コア7、第2コア15は第1実
施例とほぼ同様に構成されている。
【0049】そして、第1コア7の内部にはシャフト5
2が挿入されている。このシャフト52は円筒部53と
外向きフランジ54とを備えている。シャフト52は軸
線Aを中心として配置されており、円筒部53が第1コ
ア7の小径内周面12に固定されている。
【0050】一方、シャフト52にはヨーク2の外部側
の端面52Aからヨーク2の内部側の端面55に貫通す
る軸線A方向の流入路56が形成され、流入路56が端
面55にポート57を形成している。なお、端面55
と、第1コア7のヨーク2の内部側の端面58とがほぼ
面一に設定されている。
【0051】さらに、第2コア15の内部には円筒状の
ストッパ59が挿入されている。ストッパ59は円筒部
60と外向きフランジ61とを備えており、外向きフラ
ンジ61が第2コア15の大径内周面19に固定されて
いる。また、円筒部60が第2コア15の小径内周面2
0に固定されている。円筒部60の外径は、シャフト5
2の円筒部53の外径とほぼ同一に設定されている。
【0052】また、ストッパ59には軸線A方向の排出
路62が貫通形成されており、ストッパ59のヨーク2
の内部側の端面63にポート64が開口されている。シ
ャフト52のポート57の開口径と、ストッパ59のポ
ート64の開口径とはほぼ同一に設定されている。
【0053】そして、ストッパ59の軸線A方向の長さ
が、第2コア15の軸線A方向の長さ未満に設定され、
ストッパ59の端面63が、第2コア15の磁束通過面
21の軸線A方向のほぼ中途部位に配置されている。な
お、ストッパ59の軸線A方向の長さと、第1コア7の
軸線A方向の長さとがほぼ同一に設定されている。
【0054】上記電磁コイル3、シャフト52、ストッ
パ58に取り囲まれた空間に弁体収納室65が形成され
ている。そして、弁体収納室65内におけるシャフト5
2とストッパ59との間にはボール66が収納されてい
る。このボール66の外径は磁束通過面21の内径未満
であり、かつ、ポート57,64の開口径よりも大きく
設定されている。また、ボール66の外径は、端面55
と端面63との軸線A方向の間隔未満に設定されてい
る。上記寸法設定によりボール66が軸線A方向に移動
可能になっているさらに、弁体収納室65内にはコイル
スプリング67が配置されており、コイルスプリング6
7は円錐形状に巻かれており、コイルスプリング67の
小径側の端部の内径はボール66の外径未満に設定され
ている。そして、コイルスプリング67の大径側の端部
が第1コア7の端面58に当接され、小径側の端部がボ
ール66に当接されている。このコイルスプリング67
の弾性力によりボール66が軸線A方向にストッパ59
に向けて付勢されている。
【0055】上記構成の電磁弁51を構成するヨーク
2、プレート6、第1コア7、第2コア15、ボール6
6が磁性体、例えば鋼などにより成形され、シャフト5
2、ストッパ59が非磁性体、例えば樹脂などにより成
形されている。そして、これらの部品はプレス加工、焼
結加工、冷間鍛造、切削加工などの加工方法により製造
されている。
【0056】ここで、第2実施例の構成と請求項1との
対応関係を説明すれば、シャフト52およびストッパ5
9が構造部材に相当し、ボール66が弁体に相当し、コ
イルスプリング67が弾性体に相当し、第1コア7が副
構造部材に相当し、第2コア15が第2副構造部材に相
当し、ストッパ59が封鎖部に相当する。
【0057】上記電磁弁51が油圧制御装置のアクチュ
エータとして用いられ、流入路56が油圧源(図示せ
ず)に連通され、第1通路12が制御対象部(図示せ
ず)に連通され、排出路62がオイルパン(図示せず)
に連通される。そして、図3の電磁弁51は、電磁コイ
ル3の非通電状態でポート57が開放される、いわゆる
ノーマルオープン形式の電磁弁として機能する。以下、
図3の電磁弁51の動作を説明する。
【0058】まず、電磁コイル3の非通電状態において
はコイルスプリング67の弾性力によりボール66がス
トッパ59側に付勢されてストッパ59のポート64が
閉鎖されている一方、ポート57が開放されている。し
たがって、油圧源の油圧が流入路56、ポート57、弁
体収納室65、第1通路14を介して制御対象部に作用
する。
【0059】ここで、第2コア15の内周にはストッパ
59が固定され、第2コア15の第2通路23とヨーク
2の外部とが遮断されている、したがって、弁体収納室
65内の油が第2通路23を介してヨーク2の外部に漏
れることが防止される。
【0060】一方、電磁弁51の電磁コイル3に通電が
なされると、ヨーク2、プレート6、第1コア7、ボー
ル66、第2コア15により磁気回路が形成される。そ
して、第2コア15に磁束通過面21が形成されている
ため、ボール66がコイルスプリング67の弾性力に抗
して、ボール66と磁束通過面21との間を通過する磁
束の磁気抵抗が弱められる方向、つまり第1コア7側に
磁気吸引される。
【0061】その結果、ボール66がストッパ59から
離れてポート64が開放された後、ボール66がシャフ
ト52に当接してポート57が閉鎖される。したがっ
て、油圧源の油圧が弁体収納室65に作用しなくなると
ともに、制御対象部に作用していた油圧が弁体収納室6
5、ポート64、排出路62を介して電磁弁51の外部
に排出される。
【0062】図4は上記電磁弁51を構成する部品の取
り付け位置を変更した場合を示し、電磁コイル3の非通
電状態でポート57が閉鎖される、いわゆるノーマルク
ローズ形式の電磁弁として機能する。図3の電磁弁51
と図4の電磁弁51とを比較すると、第1コア7、第2
コア15、コイルスプリング67の取り付け位置が異な
る。
【0063】つまり、図4の電磁弁51では、プレート
6の内周に第2コア15の円筒部16が固定され、第2
コア15の外向きフランジ17がヨーク2の外部に配置
されている。また、第2コア15の小径内周面20にシ
ャフト52の円筒部53が固定されている。
【0064】一方、第1コア7の外向きフランジ9がヨ
ーク2の内向きフランジ4の内周に固定され、第1コア
7の小径内周面12にストッパ59の円筒部60が固定
されている。また、ストッパ59の外向きフランジ61
が第1コア15の大径内周面11に固定されている。さ
らに、コイルスプリング66の大径側の端部が第1コア
7の端面58に当接され、小径側の端部がボール66に
当接されている。そのほかの部品の取り付け位置は図3
の電磁弁と同様である。なお、図4の電磁弁51では第
2コア15の第2通路23が制御対象部に連通されてい
る。
【0065】つぎに、図4の電磁弁1の動作を説明す
る。まず、電磁コイル3の非通電状態においてはコイル
スプリング67の弾性力によりボール66がシャフト5
2側に付勢されている。このため、ボール66が端面5
5に当接してポート57が閉鎖されている一方、ボール
66が端面63から離れてポート64が開放されてい
る。したがって、油圧源の油圧は制御対象部には作用せ
ず、制御対象部の油圧が第2通路23、弁体収納室6
5、排出路62を介して電磁弁1の外部に排出される。
【0066】ここで、第1コア7の内周にはストッパ5
9が固定され、第1コア7の第1通路14とヨーク2の
外部とが遮断されている、したがって、弁体収納室65
内の油が第1通路14を介してヨーク2の外部に漏れる
ことが防止される。
【0067】一方、電磁弁51の電磁コイル3に通電が
なされると、ヨーク2、プレート6、第1コア7、ボー
ル66、第2コア15により磁気回路が形成される。そ
して、第2コア15に磁束通過面21が形成されている
ため、ボール66がコイルスプリング67の弾性力に抗
して、ボール66と磁束通過面21との間を通過する磁
束の磁気抵抗が弱められる方向、つまり第1コア7側に
磁気吸引される。
【0068】その結果、ボール66がシャフト52から
離れてポート57が開放された後、ボール66がストッ
パ59に当接してポート64が閉鎖される。したがっ
て、油圧源の油圧が流入路56、ポート57、弁体収納
室65、第2通路23を介して制御対象部に作用する。
【0069】このように、第2実施例によれば、第1コ
ア7の円筒部8の外径と、第2コア15の円筒部16の
外径と、プレート6の内径とがほぼ同一に設定され、第
1コア7の外向きフランジ9の外径と、第2コア15の
外向きフランジ17の外径と、内向きフランジ4の内径
とがほぼ同一に設定されている。
【0070】また、第1コア7の小径内周面12の内径
と、第2コア15の小径内周面20の内径と、シャフト
52の円筒部53の外径と、ストッパ59の円筒部60
の外径とがほぼ同一に設定され、第1コア15の大径内
周面11の内径と、第2コア15の大径内周面19の内
径と、ストッパ59の外向きフランジ61の外径とがほ
ぼ同一に設定されている。
【0071】したがって、第1コア7と第2コア15と
の相互の取り付け箇所を入れ替え可能である。また、コ
イルスプリング67におけるボール66に当接する小径
側の内径がボール66の外径未満に設定されているた
め、コイルスプリング67小径側の端部をボール66の
移動方向の両側に当接可能である。
【0072】さらに、第1コア7および第2コア15を
どちらに取り付けた場合でも、第1通路14または第2
通路23のいずれか一方がストッパ59により封鎖され
るから、油がいずれか一方の通路から外部に漏れること
を防止できる。
【0073】このため、第1コア7、第2コア15、コ
イルスプリング67の配置位置を変更することにより、
同一の部品を用いてノーマルオープン形式またはノーマ
ルクローズ形式のいずれか一方の電磁弁51を選択的に
製造することができる。したがって、電磁弁51の部品
の製造設備、製造工数、製造時間が可及的に削減されて
製造コストを抑制することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明は、構造部
材に対する第1副構造部材および第2副構造部材の相互
の取り付け箇所を入れ替えた場合でも、第1通路または
第2通路のいずれか一方が封鎖部によって塞がれる。し
たがって、第1副構造部材および第2副構造部材の相互
の取り付け位置を入れ替え、かつ、弁体に対する弾性体
の付勢方向を変更することにより、同一の部品を用いて
電磁コイルの非通電状態でポートの開閉状態が異なる電
磁弁を選択的に製造可能であり、部品の製造設備、製造
工数、製造時間が可及的に削減されて製造コストを抑制
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る電磁弁をノーマル
オープン形式として用いた場合を示す断面図である。
【図2】この発明の第1実施例に係る電磁弁をノーマル
クローズ形式として用いた場合を示す断面図である。
【図3】この発明の第2実施例に係る電磁弁をノーマル
オープン形式として用いた場合を示す断面図である。
【図4】この発明の第2実施例に係る電磁弁をノーマル
クローズ形式として用いた場合を示す断面図である。
【符号の説明】
1,51 電磁弁 3 電磁コイル 7 第1コア 14 第1通路 15 第2コア 23 第2通路 25,52 シャフト 33,57 ポート 38,59 ストッパ 41 プランジャ 43,67 コイルスプリング 66 ボール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポートを有する構造部材と、移動可能に
    配置された弁体と、前記弁体を一方向に付勢させる弾性
    体と、前記弁体を電磁力により前記弾性体とは逆方向に
    付勢させる電磁コイルと、前記構造部材における前記弁
    体の移動方向の両側に別個取り付けられ、かつ、前記電
    磁コイルの磁束が通過する第1副構造部材および第2副
    構造部材とを備え、前記電磁コイルの電磁力により前記
    弁体を移動させて前記ポートを開閉させる電磁弁におい
    て、 前記第1副構造部材および第2副構造部材に別個に形成
    された第1通路および第2通路と、この第1通路または
    第2通路の一方を塞ぐ封鎖部とを備えていることを特徴
    とする電磁弁。
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