JPH10169984A - 自動点火用ガスコック - Google Patents

自動点火用ガスコック

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JPH10169984A
JPH10169984A JP34258796A JP34258796A JPH10169984A JP H10169984 A JPH10169984 A JP H10169984A JP 34258796 A JP34258796 A JP 34258796A JP 34258796 A JP34258796 A JP 34258796A JP H10169984 A JPH10169984 A JP H10169984A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した中火点火を行ない良好な着火性を維
持すると共に、着火時での使用者に与える不快感を低減
する自動点火用ガスコックを提供する。 【解決手段】閉子3の燃料ガス供給路に中火相当に流量
を規制する中孔26cと、最大ガス量の大孔26aとを
回動方向に所定距離はなれた位置に穿設し、閉子3のガ
ス量増大側への回動操作により中孔26cが全開して大
孔26aが閉じている時に点火装置を作動させて、その
後に大孔26aが開き始めるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガステーブルこん
ろ,ガスストーブ等のガス燃焼機器における自動点火用
ガスコックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、ガスこんろにおいて
は、点火装置と火力の調節装置、つまり電極間に火花を
飛ばして燃料ガスに着火させる点火装置と、こんろバー
ナへ供給する燃料ガス流量を調節するガス量調節装置と
が設けられ、それぞれの操作が共通の操作軸で行なわれ
るものが知られている。例えば、図5に示すように、操
作軸6Aの押し回し操作により閉子3Aを回動させてパ
イロット通路4Aおよび主ガス通路孔2Aを開き、操作
軸6Aを最大回動した時点で火花を飛ばしてパイロット
バーナ45に点火しパイロットバーナ45より主バーナ
46に自動的に火移り着火し、着火後押操作を解除して
パイロット通路4Aを閉じる。そして、操作軸6Aの逆
回動操作によりガス流路内に設けられた閉子3Aを回動
させて流路面積を狭めてガス量調節を行なっている。
尚、流路は閉子3Aに穿設された直径5mm程度の主ガ
ス通路孔2A1個とコック本体のメイン孔5Aとが重合
することで形成され、閉子3Aを回動させるとそれぞれ
の孔が偏芯してその開口面積を狭めていく。また、主バ
ーナ46の最大ガス量を規制しているのはノズル7Aの
孔7Bであり、その孔7B(一般的にインプット400
0キロカロリーのLPガス用ノズルの孔径は1.0mm
程度である。)の開口面積以下に主ガス通路孔2Aが狭
められるとガス量が絞られて火力は減少していく。
【0003】つまり、これらの従来の装置は、閉子3A
が全開になりガス量が能力最大の大流量の状態で点火す
るように設定され、その後ガス流路の開口面積を絞り火
力を調整するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、点火時
のガス流量が能力最大の大流量の場合には、勢よく着火
するため、使用者の袖を焦がしたり、使用者に恐怖感を
与えてしまうことがある。 特に、高カロリーバーナの
普及に伴って、強火点火時での不快感(恐怖感)は看過
できない。そこで、閉子3Aが全開に達する前の中火相
当の中流量において点火装置が作動する状態に設定する
ことも考えられるが、点火動作とガス量調節動作とをタ
イミングよく連動させることは難しく生産性が著しく悪
くなるといったことが生じてしまう。即ち、発熱量の高
いLPガス(液化石油ガス)では高カロリーバーナ用の
燃料噴出ノズル7Aの孔7B直径は1mm程度の小径で
あり中火相当の中流量に調整するためにはガス流路(直
径5mmの孔)の流路面積を燃料噴出ノズル孔7B径よ
り更に小さい面積(直径約0.7mm相当の面積)に絞
る必要がある。そのため、点火動作とガス量調節動作と
のタイミングのばらつきにより、設定した回転角に僅か
なズレが生じてもガス流路の面積は大きく変化して過大
ガス量又は過小ガス量が供給されることになり、良好な
着火が損なわれるといった問題が生じてしまう。
【0005】本発明は上記課題を解決し、安定した中火
点火を行ない良好な着火性を維持すると共に、着火時で
の使用者に与える不快感を低減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の請求項1記載の自動点火用ガスコックは、コック本
体内に回動可能に組付けられ、その回動位置に応じて燃
料ガス供給路を閉止状態から最大ガス量まで調整する閉
子と、上記閉子の閉止状態からガス量増大側への回動操
作と連動して作動する点火装置とを備えた自動点火用ガ
スコックにおいて、上記閉子の回動操作領域の中間部
に、その前後の領域よりも操作量に対するガス量変化の
少ない小変化領域を設け、該小変化領域のガス量を中火
相当に設定するとともに、上記閉子が該小変化領域に位
置するとき上記点火装置が作動するように設定したこと
を要旨とする。
【0007】上記課題を解決する本発明の請求項2記載
の自動点火用ガスコックは、上記閉子に中火相当に流量
を規制する中孔と、最大ガス量の大孔とを回動方向に所
定距離はなれた位置に穿設し、該閉子のガス量増大側へ
の回動操作により該中孔が全開し、且つ、該大孔が閉じ
ている時に上記点火装置を作動させて、その後上記大孔
が開き始めるように設定したことを要旨とする。
【0008】上記課題を解決する本発明の請求項3記載
の自動点火用ガスコックは、上記中孔の出口部分を拡開
したことを要旨とする。
【0009】上記構成を有する請求項1記載の自動点火
用ガスコックは、点火時の回動操作により閉子が小変化
領域の位置にくると点火装置が作動する。小変化領域の
ガス量は中火相当に設定され、その前後の領域よりも操
作量に対するガス量の変化が少なくなっている。従っ
て、点火装置の作動タイミングが若干ずれても点火装置
の作動時におけるガス量の変化はほとんどなく常に中火
相当のガス量が供給される。尚、小変化領域は操作量に
対するガス量の変化を少なくしたが、ガス量の変化を無
しにしても当然よい。また、回動操作領域の中間部と
は、その前後の回動操作によるガス量変化が大きい位置
を示す。
【0010】上記構成を有する請求項2記載の自動点火
用ガスコックは、点火時の回動操作により中孔が全開に
なり、そのまま所定位置まで回動し、その後大孔が開き
始める。点火装置の作動を中孔が全開した後に行なうよ
うに設定しているので、作動時のガス流路は大孔が開き
始めるまで所定の操作期間、中孔のみが開口した状態に
なる。つまり、回動操作量に対してガス量変化が無い状
態になる。従って、若干点火の作動タイミングがズレて
も、点火時のガス量は中火相当の中流量に保たれる。つ
まり、大孔と中孔とを穿設するといった簡単な構成で容
易に中火点火を行なうことができる。
【0011】また、請求項3記載の自動点火用ガスコッ
クは、中孔の端部を拡開したのでコック本体との摺動に
より中孔の外周に異物が付着しても内径寸法は確保され
設定流量の供給は保持される。
【0012】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明確にするために、以下、本発明の自動点火用ガ
スコックの好適な実施例について説明する。図1は、一
実施例としてのガスこんろに用いる自動点火用ガスコッ
クの概略構成図である。
【0013】図1に示すように、自動点火用ガスコック
は、点火・消火・ガス量調節操作用ツマミ5(以下操作
ツマミと呼ぶ)と、テーパ状内孔8と円筒状内孔9,1
0を備えたコック本体1と、コック本体1のテーパ状内
孔8に回動可能に組付けられてメインガス通路2を開閉
する閉子3と、閉子3の中心部を貫通して軸方向へ進退
移動可能に組付けられた弁軸15と、コック本体1の円
筒状内孔9に装備されて操作軸6の押動,回動を伝達し
て弁軸15の移動や閉子3の回動を行なう操作機構30
と、コック本体1の円筒状内孔10に弁軸15と関連さ
せたマグネット安全弁20と、操作軸6の回動操作に連
動して作動する点火装置40によって構成されている。
【0014】閉子3は、図面の左端部に操作軸の押動,
回動を伝達する係合突起22と、所定の回動(本実施例
では5度)でパイロットガス通路4と連通するパイロッ
トガス通路孔27と、弁軸15の中間部に形成した凹部
7の移動によりパイロットガス流路の開閉を行なうパイ
ロット弁17と、90度往復回動することによりメイン
ガス通路2を開閉させるメインガス通路部26とから構
成されている。尚、凹部7は弁軸15と閉子3との間に
互いに離反する方向に付勢するように介装したバネ12
によりパイロット弁17の図面左側に位置し、ガス流路
は閉じられた状態に保たれている。
【0015】メインガス通路部26は、図2(イ)のA
−A断面に示すように、中孔26cと大孔26aとが閉
子3の同一周上に穿設されている。中孔26cは、出口
部分26bが階段状に拡開され、図2(ロ)に示すよう
に、端部26bから反時計回りの周方向にスリット26
dが設けられている。また、中孔26cは大孔26aか
ら回動方向に所定距離はなれた位置に穿設されている。
つまり、閉子3をガス量増大側に回動(図面反時計方
向)した場合、中孔26cが全開の状態で大孔が開き始
めるまで所定の回転角を移動するように穿設されてい
る。さらに、回動操作により中孔が閉じていき大孔が開
き始めた場合、それぞれの孔の開口面積の合計は中孔2
6cの開口面積より小さくならない位置に穿設されてい
る。尚、大孔26aの大きさは、例えば、こんろバーナ
に使用する場合、能力大のガス量はノズルにより規制し
ているため閉子3の通路面積はそのノズル径の面積より
大きく、一般的に、燃料ガスの種類,通路の圧力損失,
シール材による詰りの影響等を考慮して4000キロカ
ロリー程度の能力の器具では直径5mm程度の孔を穿設
している。また、中孔26cの大きさは、この径により
絞り時のガス量を規制するため、正確な精度のよい穴を
穿設する必要があり、例えばLPガスで中火相当の20
00キロカロリー相当の流量を供給する場合、直径0.
7mm程度の孔を穿設している。
【0016】操作機構30は、図1に示すように、断面
角形の操作軸6と、その関連部品のピン23,操作カム
板18と、操作カム板18を係止する係止部16とによ
り構成されている。ピン23は、操作軸6の先端部を交
差方向に貫通してその両端部を外方に突出させている。
操作カム板18は、図6の側面図と正面図とに示すよう
に、外周に複数の係合部21を有する円盤形状で操作軸
6に嵌合して係止リング44とバネ43とにより固定さ
れている。係止部16は、高さの異なる複数の突片(1
6a,16b,16c,16d)が取付板33Bと一体
に形成され、操作カム板18の押動された位置に応じて
係合部21と係合して操作カム板18の回動をストップ
させるように構成されている。尚、取付け板33Bは、
コック本体1の円筒状内孔9の開口部に止めねじ34に
より取付け固定されている。
【0017】操作軸6は、コック本体1の円筒状内孔9
内に弁軸15により閉子3と離間する方向に付勢された
状態で組付けられ、ピン23を係合突起22に嵌入させ
て閉子3を連動するようにしている。また、操作軸6に
固定された操作カム板18は取付板33Bに当接してい
る。尚、操作カム板18が取付板33Bに当接した状態
では、図6(A)に示すように、係止部16の突片16
b,16c,16dに操作カム板18の係合部21が当
接して回動不可に設定されている。そして、操作カム板
18が軸方向に移動すると最初に突片16b,16cと
の係合が解除するように設定されている。更に操作カム
板18を軸方向に移動させると庇を持った突片16aに
規制され所定の角度しか回動できないように設定されて
いる。
【0018】マグネット安全弁20は、ガス導入口11
とテーパ状内孔8との間に形成された弁シート部29
と、弁シート部29に接離可能に対設したマグネット弁
13と、マグネット弁13を閉方向に付勢するばね14
と、軸19を介してマグネット弁13と一体的に形成し
た吸着片25とからなり、吸着片25はマグネットの吸
着面に吸着、離脱可能に設けられた構成になっている。
そして、例えば、こんろのメインバーナに臨ませた熱電
対の熱起電力が消失したときマグネット弁13がその弁
シート部29に圧接されてガスの供給を断つようになっ
ている。また、弁軸15の前進移動によりマグネット弁
13の押動開弁及び吸着片25のマグネット32の吸着
面への押し当てとが連動して行なえるようになってい
る。
【0019】点火装置40は、圧電点火装置で、打撃す
ると電圧を生じる圧電素子31と、打撃用ハンマー38
と、打撃用ハンマー38を上方に付勢するバネ35と、
バネ35の付勢力に抗して打撃用ハンマー38を下方に
下げる操作軸6の回動操作に連動したトリガー37とか
らなり、それぞれ取付板33Aに固定されている。尚、
トリガー37の取付け穴は操作軸6の形状と同じ角形に
形成し、操作軸6に挿入するとともにバネ39で固定さ
れ操作軸6と連動して中孔26cが全開した時に動作す
るように設定されている。
【0020】ここで、点火操作とガス量調節について説
明する。点火時に操作ツマミ5を操作して操作軸6を止
位置(消火位置)の状態から弁軸15のバネ12の付勢
力に抗して押動すると、操作軸6と一体的に形成した操
作カム板18が前進(図1において右方向に移動するこ
とを示す)して係止部16から解除されるとともに、弁
軸15が押されて前進してその凹部7が移動してパイロ
ットガス流路を開にする。更に、マグネット安全弁20
のバネ14に抗してマグネット弁13を弁シート部29
から離間し開放するとともに、軸19と一体的に形成し
た吸着片25をマグネット32の吸着面28に押し当て
る。そして、操作軸6を、反時計方向に回動させると操
作軸6のピン22と連動して閉子3が消火位置から回動
し、パイロットガス通路孔27がパイロット流路4に連
通するとともに、図3に示すように、メインガス通路部
26の中孔26cが止位置から開位置に移動してメイン
流路穴2と連通する。そして、これに伴ってガスが矢印
(図1のガス流路内の矢印)に沿って流れる。同時に、
操作軸6に嵌着固定された操作カム板18は前進して係
止部16の突片に規制され所定の角度しか回動できない
位置に移動する。尚、操作カム18による回動規制につ
いての詳細は後述する。
【0021】閉子3を通過するガスの流量は、閉子3の
回転角の位置により決定される。つまり、操作ツマミ5
を操作して閉子3を回動しメインガス通路部26が、図
3(D)に示すように、全開の強火位置にある時には大
流量となり、図3(B)に示すように、閉子3のメイン
ガス通路部26の中孔26cの外周に設けられたスリッ
ト26dにより流量が供給される弱火位置にある時には
とろ火相当の小流量となる。
【0022】メインガス通路部26は、図3(C)に示
すように、操作ツマミ5を所定の回転角(本実施例では
45度)回動すると中孔26cが全開し、更に所定の回
転角(本実施例では10度)回動して大孔26aが開き
始めるまで中孔26cがメイン流路穴2を移動するのみ
でガス流路面積は変化せず一時的にメインバーナ(図示
略)に供給されるガスが一定量に保たれる(本実施例で
は最大ガス量の半分程度のガス量が供給される)。
【0023】閉子3のガス量調整位置に対するガス量
は、図4に示すように、中火位置(C)に達すると中流
量のガスが供給され、その位置から所定の回転角の間に
おいて一定の量が供給される。そして、大孔26aが開
き始め強火位置(D)に達すると大流量が供給される。
その後、操作ツマミ5を時計回りに回動させて弱火位置
(B)まで絞ると中孔26cが閉じ始めて小流量となり
とろ火が形成される。
【0024】点火装置40の点火動作は、中火位置
(C)に設定された時、圧電素子31打撃用のハンマー
38が、図7(C)に示すように、トリガー37により
バネ35に抗して付勢され、圧電素子31を打撃する。
そして、圧電素子31の打撃直後に操作カム板18によ
り操作軸6と操作ツマミ5はそれ以上の回動ができなく
なる。従って、点火時にはメインガス通路部26は中火
相当のガス量に設定された中孔26c以外に流路が開か
れることはなく、メインバーナに中火相当より多いガス
量が供給されることはなく打撃のタイミングに若干のバ
ラツキが生じても点火時におけるメインバーナへのガス
量は変化しない。こうして、電極(図示略)に火花放電
してパイロットバーナに(図示略)点火するとともにメ
インバーナに着火する。そして、メインバーナにより熱
電対が加熱されるためその熱起電力によりマグネット3
2が励磁され、吸着片25を吸着しマグネット弁13を
開状態に保持する。
【0025】パイロットバーナ及びメインバーナへの点
火後、操作ツマミ5から手を放して弁軸15への押力を
解くと、操作軸6は弁軸15を介してバネ12の付勢力
で後退(図1において左方向に移動することを示す)し
操作カム板18の規制が解除され、操作軸6は大流量
側,小流量側に回動自在となる。また、凹部7も後退し
てパイロット弁17の位置から外れるためパイロットガ
ス流路が遮断されパイロットバーナのみ消火する。
【0026】点火動作終了後、操作カム板18の規制が
解除された後、操作ツマミ5を更に反時計回動する(回
転角90度)と、図3(D)に示すように、メインガス
通路部26は全開となりメインバーナに大火炎が形成さ
れるガス量が供給される。逆に、操作ツマミ5を時計方
向に回動させることによりメインガス通路部26の開度
が狭められて供給ガス量は絞られる。そして、メインガ
ス通路部26がスリット26dのみがメインガス通路2
に臨むようになった場合、とろ火が形成されるガス量が
供給されるように設定されている。消火は、更に操作ツ
マミ5を時計方向に回動させると、図6(A)に示すよ
うに、最初の止位置(消火位置)でロックされる。その
間に、閉子3のメインガス通路孔27は閉じられるので
ガス導入口11とメインガス通路2との連通が遮断さ
れ、メインバーナは消火する。そして、熱電対の加熱も
停止されるため、その熱起電力が低下してマグネット3
2による吸着片25の吸着が解かれマグネット弁13は
バネ14の付勢力で弁シート部29に圧接して閉止され
ガスの供給を完全に遮断する。
【0027】ここで、点火操作と操作カム18による回
動規制について説明する。点火時、点火ツマミ5の押し
操作で、図6(A)と図6(B)に示すように、操作カ
ム板18が前進して係止部16の突片16b,16cか
ら解除されるとともに、突片16b,16cを越えて突
片16aの庇の高さ位置にくる。そして、点火ツマミ5
の回動操作で、操作軸6を反時計方向に回動させると、
図6(C)に示すように、圧電素子31の打撃直後に操
作カム板18の係止面21aが係止部16の突片16a
の庇で係止されるので、操作カム板18と嵌入固定され
ている操作軸6と操作ツマミ5はそれ以上の回動ができ
なくなる。従って、点火時にはメインガス通路部26は
中火相当のガス量に設定された中孔26cしか流路は開
かれない。そして、パイロットバーナ及びメインバーナ
への点火後、操作ツマミ5から手を放して弁軸15への
押力を解くと、操作軸6は弁軸15を介してバネ12の
付勢力で後退させられ操作カム板18は、図6(D)に
示すように、係止部16の突片16aから解除されて突
片16b,16cに支えられる。この結果、操作軸6は
大流量側,小流量側に回動自在となり、大流量側へは突
片16dで係止されるまで回動できる。消火は、操作ツ
マミ5を時計方向に回動させると、操作カム板18の係
合部21はバネ43の付勢力により後退して突片16
b,16cと係合し、図6(A)に示すように、最初の
止位置(消火位置)でロックされる。尚、図3,図4,
図6,図7中における記号(A)は止位置,(B)は弱
火位置,(C)は点火させる中火位置,(D)は強火位
置を表している。
【0028】以上説明したように本実施例の自動点火用
ガスコックは、中火相当の流量に規制した中孔26cと
最大開度の大孔26aとを備え、中孔26cの全開時に
点火装置を作動させたので、点火のタイミングがズレて
もメインバーナは中火相当の流量の時に点火し、火炎は
確実に中火に保たれる。更に、点火後に操作カム18と
係止部16とにより操作軸6の回動を停止させたので急
に強火に移行することもない。従って、点火のタイミン
グがズレて強火点火が行なわれてしまい、使用者の袖を
焦がしたり、不快感を与えたりするといったことが防止
される。また、中孔と大孔とを穿設するといった簡単な
構成で中火ガス量と点火のタイミング規制を行なったの
で加工が容易である。また、中孔はその出口部分を拡開
したのでコック本体との摺動により出口部分の外周にグ
リス等のシール材が付着して出口部分を狭めても内径寸
法(ガス量は内径により決まる)は確保されているので
安定した中火相当の流量の供給が行なわれる。また、ガ
スこんろにおいては、強火力を必要とするのは炒め物で
あり、炒め物以外の使用には中火の頻度が最も高いの
で、点火動作時のガス量を使用頻度の高い中火相当量に
設定しておくことにより、点火後にそのガス量のままで
調理する場合が多くなり火力調整の動作が減り使い勝手
が良くなる。また、中火の火力は高い熱効率が得られる
ので省エネルギーである。(一般的に強火力バーナを搭
載したこんろは、通常の鍋を使用した場合に中火が一番
効率が高くなるように設計されている。つまり、強火は
火炎が溢れ、弱火は火炎が届かないので熱効率が悪くな
る。)また、点火用のパイロットガス通路を備え、点火
をパイロット側で行なうようにしたので、メイン側のガ
ス量は点火性能で制約されないため、更に小さい火炎に
設定することができる。以上本発明の実施例を説明した
が、本発明はこうした実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に於いて、種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の請求項1記
載の自動点火用ガスコックによれば、閉子の回動操作領
域の中間部にガス量変化の少ない小変化領域を設け、そ
の小変化領域のガス量を中火相当に設定するとともに、
点火装置が作動するように設定したので、安定した中火
点火を行なうことができ良好な着火性を維持すると共
に、着火時での使用者に与える不快感を低減することが
できる。また、ガス量設定と点火動作とのタイミングを
合わせるのが容易になり生産性が向上する。
【0030】また、本発明の請求項2記載の自動点火用
ガスコックによれば、メインバーナへの燃料ガス供給路
に中火相当に流量を規制する中孔と、最大開度に設定し
た大孔とを備え、中孔が全開している時に点火装置が作
動するように設定したので、点火時のガス量変化は無く
なり正確に安定して供給される。また、孔を穿設するの
で加工が容易である。
【0031】また、本発明の請求項3記載の自動点火用
ガスコックによれば、中孔の出口部分を拡開したのでコ
ック本体との摺動により出口部分の外周にグリス等のシ
ール材が付着して出口部分を狭めても内径寸法は確保さ
れるので常に中火相当量のガス供給が安定して行なわれ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としての自動点火用ガスコックの断面
図である。
【図2】一実施例としての自動点火用ガスコックの要部
の断面図である。
【図3】一実施例としてのメインガス通路部の状態説明
図である。
【図4】一実施例としてのガス量調整位置とガス量の関
係を表すグラフである。
【図5】一実施例としてのテーブルコンロの概略構成図
である。
【図6】一実施例としての操作カム板の側面と正面とか
ら見た動作説明図である。
【図7】一実施例としての点火器の動作説明図である。
【符号の説明】
1…コック本体 2…メイン流路穴 3…
閉子 6…操作軸 15…弁軸 16…
係止部 17…パイロット弁 18…操作カム板 26
…メインガス通路部 26a…大孔 26b…出口部分 26
c…中孔 26d…スリット 30…操作機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コック本体内に回動可能に組付けられ、
    その回動位置に応じて燃料ガス供給路を閉止状態から最
    大ガス量まで調整する閉子と、 上記閉子の閉止状態からガス量増大側への回動操作と連
    動して作動する点火装置とを備えた自動点火用ガスコッ
    クにおいて、 上記閉子の回動操作領域の中間部に、その前後の領域よ
    りも操作量に対するガス量変化の少ない小変化領域を設
    け、該小変化領域のガス量を中火相当に設定するととも
    に、上記閉子が該小変化領域に位置するとき上記点火装
    置が作動するように設定したことを特徴とする自動点火
    用ガスコック。
  2. 【請求項2】 上記閉子に中火相当に流量を規制する中
    孔と、最大ガス量の大孔とを回動方向に所定距離はなれ
    た位置に穿設し、該閉子のガス量増大側への回動操作に
    より該中孔が全開し、且つ、該大孔が閉じている時に上
    記点火装置を作動させて、その後上記大孔が開き始める
    ように設定したことを特徴とする請求項1記載の自動点
    火用ガスコック。
  3. 【請求項3】 上記中孔の出口部分を拡開したことを特
    徴とする請求項1または2記載の自動点火用ガスコッ
    ク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105102892A (zh) * 2012-10-26 2015-11-25 德芬迪意大利有限责任公司 温度调节阀
CN116171954A (zh) * 2023-03-14 2023-05-30 河南正德数字科技有限公司 一种虫情测报仪器

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