JPH10172858A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

積層セラミックコンデンサ

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JPH10172858A
JPH10172858A JP8333599A JP33359996A JPH10172858A JP H10172858 A JPH10172858 A JP H10172858A JP 8333599 A JP8333599 A JP 8333599A JP 33359996 A JP33359996 A JP 33359996A JP H10172858 A JPH10172858 A JP H10172858A
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oxide
dielectric ceramic
ceramic capacitor
multilayer ceramic
layer
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Hiroyuki Wada
博之 和田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 誘電率が3000以上、室温及び125℃での絶縁
抵抗が高く、静電容量の温度特性が各規格の特性を満足
し、耐候性能に優れた積層セラミックコンデンサを提供
する。 【解決手段】 (1-α-β-γ){BaO}m・TiO2+αM2O3+βRe2
O3+γ(Mn1-x-yNixCoy)O(M2O3は、Sc2O3,Y2O3の中から選
ばれる少なくとも1種類以上、Re2O3は、Sm2O3,Eu2O3
中から選ばれる少なくとも1種類以上、α,β,γ,m,x,y
は、0.0025≦α+β≦0.025、0<β≦0.0075、0.0025≦
γ≦0.05、γ/(α+β)≦4、0≦x<1.0、0≦y<1.0、0≦
x+y<1.0、1.000<m≦1.035)で表される主成分100モル
に対して、酸化マグネシウムをMgOに換算して0.5〜5.0
モル添加含有し、さらに主成分および酸化マグネシウム
の合計を100重量部として、SiO2-TiO2-MO系(ただし、MO
は、BaO,CaO,SrO,MgO,ZnO,MnOの中から選ばれる少なく
とも1種類以上の酸化物)の酸化物ガラスを0.2〜3.0重量
部含有した材料とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器に用い
られるセラミックコンデンサ、特にニッケルあるいはニ
ッケル合金からなる内部電極を有する積層セラミックコ
ンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、積層セラミックコンデンサの
製造工程は、以下のようなものが一般的である。まず、
その表面に内部電極となる電極材料を塗布したシート状
の誘電体セラミック材料が準備される。誘電体セラミッ
ク材料としては、たとえばBaTiO3を主成分とする
材料が用いられる。次に、この電極材料を塗布したシー
ト状の誘電体セラミック材料を積層して熱圧着し、一体
化したものを自然雰囲気中において1250〜1350
℃で焼成することで、内部電極を有する誘電体セラミッ
クが得られる。そして、この誘電体セラミックの端面
に、内部電極と導通する外部電極を焼き付けることによ
り、積層セラミックコンデンサが得られる。
【0003】したがって、内部電極の材料としては、次
のような条件を満たす必要がある。 (a)誘電体セラミックと内部電極とが同時に焼成され
るので、誘電体セラミックが焼成される温度以上の融点
を有すること。 (b)酸化性の高温雰囲気中においても酸化されず、し
かも誘電体セラミックと反応しないこと。 このような条件を満足させる電極としては、白金、金、
パラジウムあるいは銀−パラジウム合金などのような貴
金属が用いられてきた。しかしながら、これらの電極材
料は優れた特性を有する反面、高価であった。したがっ
て、積層セラミックコンデンサの製造コストを上昇させ
る最大の要因となっていた。
【0004】貴金属以外に高融点をもつものとしてN
i,Fe,Co,W,Mo等の卑金属があるが、これら
の卑金属は高温の酸化性雰囲気中では容易に酸化されて
しまい、電極としての役目を果たさなくなってしまう。
そのため、これらの卑金属を積層セラミックコンデンサ
の内部電極として使用するためには、誘電体セラミック
とともに中性または還元性雰囲気中で焼成する必要があ
る。しかしながら、従来の誘電体セラミック材料では、
このような中性または還元性雰囲気で焼成すると著しく
還元してしまい、半導体化してしまうという欠点があっ
た。
【0005】このような欠点を克服するために、たとえ
ば特公昭57−42588号公報に示されるように、チ
タン酸バリウム固溶体において、バリウムサイト/チタ
ンサイトの比を化学量論比より過剰にした誘電体セラミ
ック材料や、特開昭61−101459号公報に示され
るように、チタン酸バリウム固溶体にLa,Nd,S
m,Dy,Y等の希土類酸化物を添加した誘電体セラミ
ック材料が提案されてきた。
【0006】また、誘電率の温度変化を小さくしたもの
として、たとえば特開昭62−256422号公報に示
されるBaTiO3−CaZrO3−MnO−MgO系の
組成や、特公昭61−14611号公報に示されるBa
TiO3−(Mg,Zn,Sr,Ca)O−B23−S
iO2系の組成の誘電体セラミック材料が提案されてき
た。
【0007】このような誘電体セラミック材料を使用す
ることによって、還元性雰囲気で焼成しても半導体化し
ない誘電体セラミックを得ることができ、内部電極とし
てニッケル等の卑金属を使用した積層セラミックコンデ
ンサの製造が可能になった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年のエレクトロニク
スの発展に伴い電子部品の小型化が急速に進行し、積層
セラミックコンデンサも小型化、大容量化の傾向が顕著
になってきた。そのため、誘電体セラミック材料の高誘
電率化と誘電体セラミック層の薄層化が急速な勢いで進
んでいる。したがって、高誘電率で、誘電率の温度変化
が小さく、信頼性に優れる誘電体セラミック材料に対す
る需要が大きくなっている。
【0009】しかしながら、特公昭57−42588号
公報や、特開昭61−101459号公報に示される誘
電体セラミック材料は、大きな誘電率が得られるもの
の、得られた誘電体セラミックの結晶粒が大きくなり、
積層セラミックコンデンサにおける誘電体セラミック層
厚みが10μm以下のような薄膜になると、1つの層中
に存在する結晶粒の数が減少し、信頼性が低下してしま
う欠点があった。しかも、誘電率の温度変化も大きいと
いう問題もあり、市場の要求に応えられていない。
【0010】また、特開昭62−256422号公報に
示される誘電体セラミック材料では、誘電率が比較的高
く、得られた誘電体セラミックの結晶粒も小さく、誘電
率の温度変化も小さいものの、CaZrO3や焼成過程
で生成するCaTiO3が、MnOなどとともに二次相
を生成しやすいため、高温での信頼性に問題があった。
【0011】また、特公昭61−14611号公報に示
される誘電体セラミック材料では、得られる誘電体セラ
ミックの誘電率が2000〜2800であり、積層セラ
ミックコンデンサの小型大容量化という点で不利である
という欠点があった。しかも、EIA規格で規定される
X7R特性、すなわち、温度範囲−55℃〜+125℃
の間で静電容量の変化率が±15%以内を満足し得ない
という問題があった。
【0012】さらに、特開昭63−103861号公報
に開示されている非還元性誘電体セラミックでは、絶縁
抵抗および容量の温度変化率が主成分であるBaTiO
3の結晶粒径に大きく影響を受け、安定した特性を得る
ための制御が困難である。しかも、絶縁抵抗を静電容量
との積(CR積)で示した場合1000〜2000MΩ
・μFであり、実用的であるとは言えなかった。
【0013】さらに、これまで提案されている非還元性
誘電体セラミックでは、高温負荷寿命試験での絶縁抵抗
の劣化については種々の改善がなされているものの、湿
中負荷試験での絶縁抵抗の劣化についてはあまり改善さ
れていなかった。
【0014】そこで、上記問題点を解決すべく、特開平
5−9066号公報、特開平5−9067号公報、特開
平5−9068号公報に種々の組成が提案されている。
しかし、その後のさらなる小型大容量化の要求により、
誘電体セラミック層の薄層化と並行して信頼性に対する
市場要求がより厳しくなり、さらに信頼性に優れた薄層
化対応の誘電体セラミック材料への要求が高まってきて
いる。したがって、高温、高湿下での信頼性特性に優れ
た小型大容量の積層セラミックコンデンサを提案する必
要が生じてきた。
【0015】しかしながら、所定の定格電圧で誘電体セ
ラミック層を単純に薄層化すると、一層当たりの電界強
度が大きくなる。したがって、室温、高温での絶縁抵抗
が低くなってしまい、信頼性が著しく低下してしまう。
そのため、従来の誘電体セラミック材料では、誘電体セ
ラミック層を薄層化する際には、定格電圧を下げる必要
があった。
【0016】そこで、誘電体セラミック層を薄層化して
も定格電圧を下げる必要のない、高電界強度下での絶縁
抵抗が高く、信頼性に優れた積層セラミックコンデンサ
を提案する必要が生じてきた。
【0017】それゆえに、この発明の主たる目的は、誘
電率が3000以上、絶縁抵抗を静電容量との積(CR
積)で表した場合に、2kV/mmでの室温および12
5℃での絶縁抵抗がそれぞれ6000MΩ・μF、20
00MΩ・μF以上、20kV/mmでの室温および1
25℃での絶縁抵抗がそれぞれ2000MΩ・μF、5
00MΩ・μF以上と高く、静電容量の温度特性がJI
S規格で規定するところのB特性およびEIA規格で規
定するところのX7R特性を満足し、高温負荷、湿中負
荷等の耐候性能に優れた、低コストの小型大容量の積層
セラミックコンデンサを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】すなわち、第1の発明
は、複数の誘電体セラミック層と、それぞれの端縁が前
記誘電体セラミック層の両端面に露出するように前記誘
電体セラミック層間に形成された複数の内部電極と、露
出した前記内部電極に電気的に接続されるように設けら
れた外部電極とを含む積層セラミックコンデンサにおい
て、前記誘電体セラミック層が、不純物として含まれる
アルカリ金属酸化物の含有量が0.02重量%以下のチ
タン酸バリウムと、酸化スカンジウム、酸化イットリウ
ムの中から選ばれる少なくとも1種類以上と、酸化サマ
リウム、酸化ユーロピウムの中から選ばれる少なくとも
1種類以上と、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化ニッ
ケルの中から選ばれる少なくとも1種類以上とからな
り、次の組成式、(1−α−β−γ){BaO}m・T
iO2+αM23+βRe23+γ(Mn1-x-yNix
y)O(ただし、M23は、Sc23,Y23の中か
ら選ばれる少なくとも1種類以上であり、Re23は、
Sm23,Eu23の中から選ばれる少なくとも1種類
以上であり、α,β,γ,m,x,yは、0.0025
≦α+β≦0.025、0<β≦0.0075、0.0
025≦γ≦0.05、γ/(α+β)≦4、0≦x<
1.0、0≦y<1.0、0≦x+y<1.0、1.0
00<m≦1.035)で表される主成分100モルに
対して、副成分として、酸化マグネシウムをMgOに換
算して0.5〜5.0モル添加含有し、さらに前記主成
分および前記酸化マグネシウムの合計を100重量部と
して、SiO2−TiO2−MO系(ただし、MOは、B
aO,CaO,SrO,MgO,ZnO,MnOの中か
ら選ばれる少なくとも1種類以上の酸化物)の酸化物ガ
ラスを0.2〜3.0重量部含有した材料によって構成
され、前記内部電極はニッケルまたはニッケル合金によ
って構成される積層セラミックコンデンサである。
【0019】また、第2の発明は、前記SiO2−Ti
2−MO系(ただし、MOは、BaO,CaO,Sr
O,MgO,ZnO,MnOの中から選ばれる少なくと
も1種類以上の酸化物)の酸化物ガラスが、{Si
2,TiO2,MO}の三角図(ただし、単位はモル
%)としたときに、A(85, 1,14)、B(3
5,51,14)、C(30,20,50)、D(3
9, 1,60)の4点を結ぶ4本の直線で囲まれた領
域の内部または線上にあり、上記成分を100重量部と
して、Al23およびZrO2のうち少なくとも1種類
を合計で15重量部以下(ただし、ZrO2は5重量部
以下)を添加含有する積層セラミックコンデンサであ
る。
【0020】また、第3の発明は、前記外部電極が、導
電性金属粉末、またはガラスフリットを添加した導電性
金属粉末の焼結層によって構成されている積層セラミッ
クコンデンサである。
【0021】さらに、第4の発明は、前記外部電極が、
導電性金属粉末、またはガラスフリットを添加した導電
性金属粉末の焼結層からなる第1層と、その上のメッキ
層からなる第2層とからなる積層セラミックコンデンサ
である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。この発明の積層セラミックコンデンサ
は、誘電体セラミック層の材料として、チタン酸バリウ
ムと、酸化スカンジウム、酸化イットリウムの中から選
ばれる少なくとも1種類以上と、酸化サマリウム、酸化
ユーロピウムの中から選ばれる少なくとも1種類以上
と、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化ニッケルの中か
ら選ばれる1種類以上とを、上述の組成比に調整し、酸
化マグネシウムと、SiO2−TiO2−MO系(ただ
し、MOは、BaO,CaO,SrO,MgO,Zn
O,MnOの中から選ばれる少なくとも1種類以上の酸
化物)の酸化物ガラスとを添加含有させた誘電体セラミ
ック材料を用いることによって、還元性雰囲気中で焼成
しても、その特性を劣化させることなく焼成することが
でき、静電容量の温度特性がJIS規格で規定されてい
るB特性およびEIA規格で規定されているX7R特性
を満足し、高電界強度下での室温および高温において、
絶縁抵抗が高く、信頼性が高い積層セラミックコンデン
サを得ることができる。
【0023】また、得られる誘電体セラミック層の結晶
粒径が1μm以下と小さいため、1つの誘電体セラミッ
ク層中に存在する結晶粒の数を増やすことができ、積層
セラミックコンデンサの誘電体セラミック層の厚みを薄
くしても信頼性の低下を防ぐことができる。
【0024】また、誘電体セラミックス層がチタン酸バ
リウムと、酸化スカンジウム、酸化イットリウムの中か
ら選ばれる少なくとも1種類以上と、酸化サマリウム、
酸化ユーロピウムの中から選ばれる少なくとも1種類以
上と、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化ニッケルの中
から選ばれる少なくとも1種類以上とにより構成される
誘電体セラミック材料の主成分のうち、そのチタン酸バ
リウム中に不純物として存在するSrO,CaO等のア
ルカリ土類金属酸化物、Na2O,K2O等のアルカリ金
属酸化物、その他Al23,SiO2等の酸化物の中
で、特にNa2O,K2O等のアルカリ金属酸化物の含有
量が電気的特性に大きく影響することを確認している。
つまり、不純物として存在するアルカリ金属酸化物量が
0.02重量%未満のチタン酸バリウムを用いること
で、3000以上の誘電率が得られることを確認してい
る。
【0025】さらに、誘電体セラミック層中にSiO2
−TiO2−MO系(ただし、MOは、BaO,Ca
O,SrO,MgO,ZnO,MnOの中から選ばれる
少なくとも1種類以上の酸化物)を主成分とする酸化物
ガラスを添加させることによって、焼結性がよくなると
ともに、耐メッキ性が向上することも確認している。さ
らにまた、前記SiO2−TiO2−MO系(ただし、M
Oは、BaO,CaO,SrO,MgO,ZnO,Mn
Oの中から選ばれる少なくとも1種類以上の酸化物)を
主成分とする酸化物ガラスにAl23,ZrO2を添加
含有させることで、より高い絶縁抵抗を得ることが可能
となる。
【0026】上述したような誘電体セラミック材料を用
いて誘電体セラミック層を形成すれば、静電容量の温度
変化が小さく、信頼性が高い小型大容量の積層セラミッ
クコンデンサを実現することが可能となるとともに、ニ
ッケルまたはニッケル合金あるいはそれらにセラミック
粉末を少量添加したものを内部電極とすることが可能と
なる。
【0027】また、外部電極の組成は特に限定されるも
のではない。例えば、Ag,Pd,Ag−Pd,Cu,
Cu合金等の種々の導電性金属粉末の焼結層、または、
上記導電性金属粉末と、B23−Li2O−SiO2−B
aO系、B23−SiO2−BaO系、B23−SiO2
−ZnO系、Li2O−SiO2−BaO系等の種々のガ
ラスフリットとを配合した焼結層によって構成されてい
ればよい。また、少量であれば、導電性金属粉末とガラ
スフリットとともに、セラミック粉末を添加してもよ
い。より好ましくは、この焼結層の上にメッキ層を被覆
する場合であり、メッキ層は、Ni,Cu,Ni−Cu
合金等からなるメッキ層のみでもよいし、さらにその上
にはんだ、錫などのメッキ層を有してもよい。
【0028】次に、この発明を実施例に基づき、さらに
具体的に説明するが、この発明はかかる実施例のみに限
定されるものではない。この発明の一実施例である積層
セラミックコンデンサについて説明する。図1は一実施
例の積層セラミックコンデンサの概略断面図、図2は一
実施例の内部電極を有する誘電体セラミック層の概略平
面図、図3は一実施例のセラミック積層体の分解斜視図
を示す。この発明にかかる積層セラミックコンデンサ1
は、図1に示すように、内部電極4を介在して複数枚の
誘電体セラミック層2a,2bを積層して得られたセラ
ミック積層体3の両端面に外部電極5およびニッケル、
銅などのメッキ第1層6、はんだ、錫などのメッキ第2
層7が形成された直方体形状のチップタイプである。
【0029】次に、この発明にかかる積層セラミックコ
ンデンサ1の製造方法について、製造工程順に説明す
る。まず、セラミック積層体3を形成する。このセラミ
ック積層体3は次のようにして製造される。図2に示す
ように、チタン酸バリウムと、酸化スカンジウム、酸化
イットリウムの中から選ばれる少なくとも1種類以上
と、酸化サマリウム、酸化ユーロピウムの中から選ばれ
る少なくとも1種類以上と、酸化マンガン、酸化コバル
ト、酸化ニッケルの中から選ばれる少なくとも1種類以
上と、酸化マグネシウムと、SiO2−TiO2−MO系
(ただし、MOは、BaO,CaO,SrO,MgO,
ZnO,MnOの中から選ばれる少なくとも1種類以上
の酸化物)を主成分とする酸化物ガラスとからなる材料
粉末をスラリー化してシート状とした誘電体セラミック
層2(グリーンシート)を用意し、その一面にニッケル
またはニッケル合金からなる内部電極4を形成する。な
お、内部電極4を形成する方法は、スクリーン印刷など
による形成でも、蒸着、メッキ法による形成でもどちら
でも構わない。
【0030】次に、内部電極4を有する誘電体セラミッ
ク層2bは必要枚数積層され、図3に示す如く、内部電
極4を有しない誘電体セラミック層2aにて挟んで圧着
し、積層体とする。その後、この積層された誘電体セラ
ミック層2a,2b,・・・,2b,2aを還元性雰囲
気中、所定の温度にて焼成し、セラミック積層体3が形
成される。次に、セラミック積層体3の両端面に、内部
電極4と接続するように、二つの外部電極5を形成す
る。
【0031】この外部電極5の材料としては、内部電極
4と同じ材料を使用することができる。また、銀、パラ
ジウム、銀−パラジウム合金、銅、銅合金等が使用可能
であり、また、これらの金属粉末にB23−SiO2
BaO系ガラス、Li2O−SiO2−BaO系ガラスな
どのガラスフリットを添加したものも使用されるが、積
層セラミックコンデンサの使用用途、使用場所などを考
慮に入れて、適当な材料が選択される。
【0032】また、外部電極5は、材料となる金属粉末
から構成される導電ペーストを、焼成により得たセラミ
ック積層体3に塗布して、焼き付けることで形成される
が、焼成前のセラミック積層体3に導電ペーストを塗布
して、セラミック積層体3の焼成と同時に外部電極5を
形成してもよい。この後、外部電極5上にニッケル、銅
などのメッキを施し、メッキ第1層6を形成する。最後
に、このメッキ第1層6の上にはんだ、錫などのメッキ
第2層7を形成し、チップ型の積層セラミックコンデン
サ1が製造される。
【0033】以下に、この発明を実施例に基づきより詳
細に説明する。 (実施例1)まず、出発原料として種々の純度のTiC
4とBa(NO32とを準備して秤量した後、蓚酸に
より蓚酸チタニルバリウム(BaTiO(C24)・4
2O)として沈澱させ、沈澱物を得た。この沈澱物を
1000℃以上の温度で加熱分解させて、表1の4種類
のチタン酸バリウム(BaTiO3)を合成した。
【0034】
【表1】
【0035】また、0.55SiO2−0.2TiO2
0.1BaO−0.05CaO−0.05ZnO−0.
05MgO(モル比)の組成割合になるように、各成分
の酸化物、炭酸塩および水酸化物を秤量し、混合粉砕し
た後、蒸発乾燥して粉末を得た。この粉末をアルミナる
つぼ中において、1300℃に加熱溶融した後、急冷
し、粉砕することで平均粒径が1μm以下の酸化物ガラ
ス粉末を得た。
【0036】次に,チタン酸バリウムのBa/Tiモル
比mを調整するためのBaCO3と、純度99%以上の
Sc23,Y23,Sm23,Eu23,MnCO3
NiO,Co23,MgOを準備した。これらの原料粉
末と上記酸化物ガラス粉末とを表2に示す組成比となる
ように配合し、配合物を得た。
【0037】
【表2】
【0038】この配合物に、ポリビニルブチラール系バ
インダーおよびエタノール等の有機溶剤を加えて、ボー
ルミルにより湿式混合し、セラミックスラリーを調製し
た。しかる後、セラミックスラリーをドクターブレード
法によりシート成形し、厚み11μmの矩形のグリーン
シートを得た。次に、上記セラミックグリーンシート上
に、Niを主体とする導電ペーストを印刷し、内部電極
を構成するための導電ペースト層を形成した。
【0039】導電ペースト層が形成されたセラミックグ
リーンシートを導電ペーストの引き出されている側が互
い違いとなるように複数枚積層し、積層体を得た。得ら
れた積層体を、N2雰囲気中にて350℃の温度に加熱
し、バインダを燃焼させた後、酸素分圧10-9〜10
-12MPaのH2−N2−H2Oガスからなる還元性雰囲気
中において表3に示す温度で2時間焼成し、セラミック
焼結体を得た。得られたセラミック焼結体表面を走査型
電子顕微鏡にて、倍率1500で観察し、グレインサイ
ズを測定した。
【0040】焼成後、得られた焼結体の両端面にB23
−Li2O−SiO2−BaO系のガラスフリットを含有
する銀ペーストを塗布し、N2雰囲気中において600
℃の温度で焼き付け、内部電極と電気的に接続された外
部電極を形成した。上記のようにして得られた積層セラ
ミックコンデンサの外形寸法は、幅:1.6mm、長
さ:3.2mm、厚さ:1.2mmであり、内部電極間
に介在する誘電体セラミック層の厚みは8μmであっ
た。また、有効誘電体セラミック層の総数は、19であ
り、一層当たりの対向電極の面積は、2.1mm2であ
った。
【0041】そして、これらについて電気的特性を測定
した。静電容量(C)および誘電損失(tanδ)は、
自動ブリッジ式測定器を用いて周波数1kHz、1Vr
ms、温度25℃にて測定し、静電容量から誘電率
(ε)を算出した。次に、絶縁抵抗(R)を測定するた
めに、絶縁抵抗計を用い、16Vの直流電圧を2分間印
加して、25℃、125℃での絶縁抵抗(R)を測定
し、静電容量(C)と絶縁抵抗(R)との積、すなわち
CR積を求めた。また、20kV/mmの電界での絶縁
抵抗(R)を測定するために、160Vの直流電圧を2
分間印加して、同様に、25℃、125℃での絶縁抵抗
(R)を測定して、CR積を求めた。
【0042】さらに、温度変化に対する静電容量の変化
率を測定した。なお、温度変化に対する静電容量の変化
率については、20℃での静電容量を基準とした−25
℃と85℃での変化率(ΔC/C20℃)と、25℃で
の静電容量を基準とした−55℃と125℃での変化率
(ΔC/C25℃)および−55℃〜125℃の範囲内
で絶対値としてその変化率が最大である値(|ΔC/△
C25℃|max)を示した。
【0043】また、高温負荷寿命試験として、各試料を
36個ずつ、温度150℃にて直流電圧を100V印加
して、その絶縁抵抗の経時変化を測定した。なお、高温
負荷寿命試験は、各試料の絶縁抵抗値(R)が106Ω
以下になったときの時間を寿命時間とし、その平均寿命
時間を示す。
【0044】さらに、湿中負荷試験として、各試料を7
2個ずつ、2気圧(相対湿度100%)、温度121℃
にて直流電流を16V印加した場合において、250時
間経過するまでに絶縁抵抗値(R)が106Ω以下にな
った試料の個数を示す。以上の結果を表3に示した。
【0045】
【表3】
【0046】表1、表2、表3から明かなように、この
発明の積層セラミックコンデンサは誘電率が3000以
上と高く、誘電損失は2.5%以下で、温度に対する静
電容量の変化率が、−25℃〜85℃での範囲でJIS
規格に規定されているB特性規格および、−55℃と1
25℃での範囲内でEIA規格に規定されているX7R
特性規格を満足する。また、20kV/mmと高電界強
度での25℃、125℃における絶縁抵抗をCR積で表
したときに、それぞれ2000MΩ・μF、500MΩ
・μF以上と高い値を示す。また、平均寿命時間が50
0時間以上と長く、湿中負荷試験での不良の発生は認め
られない。さらに、焼成温度も1300℃以下と比較的
低温で焼結可能であり、粒径についても1μm以下と小
さい。
【0047】ここで、この発明の積層セラミックコンデ
ンサに用いる誘電体セラミック材料の組成限定理由につ
いて説明する。 (1−α−β−γ){BaO}m・TiO2+αM23
βRe23+γ(Mn1-x-yNixCoy)O(ただし、
23は、Sc23,Y23の中から選ばれる少なくと
も1種類以上、Re23は、Sm23,Eu23の中か
ら選ばれる少なくとも1種類以上)において、試料番号
1のように、(M23+Re23)量(α+β)が0.
0025未満の場合には、誘電率が3000より低く、
静電容量の温度変化率も大きくなり、125℃で高電圧
の絶縁抵抗が低くなり、平均寿命時間が極端に短くなる
からである。試料番号19のように(M23+Re
23)量(α+β)が0.025を超える場合には、誘
電率が3000より低く、25℃、125℃での絶縁抵
抗が低下し、平均寿命時間が短く、湿中負荷試験で不良
が発生し、焼結温度が高くなるからである。
【0048】試料番号2のように(Mn,Ni,Co)
O量γが0.0025未満の場合には、還元性雰囲気で
焼成すると誘電体セラミックが還元され、半導体化して
絶縁抵抗が低下してしまうからである。試料番号20の
ように(Mn,Ni,Co)O量γが0.05を超える
場合には、印加電圧に依存せず、125℃での絶縁抵抗
が低くなり、平均寿命時間が短くなる。また、静電容量
の温度変化率も大きくなるからである。
【0049】試料番号23,24,25のように、Mn
を全く含まない場合には、絶縁抵抗が低下し、平均寿命
時間が500時間よりも短くなるからである。
【0050】試料番号3のように、Re23量βが0の
場合には、平均寿命時間が500時間よりも短くなるか
らである。試料番号22のように、Re23量βが0.
0075を超える場合には、静電容量の温度変化率が大
きくなり、JIS規格のB特性およびEIA規格のX7
R特性を満足しなくなるからである。
【0051】試料番号21のように、(M23+Re2
3)量(α+β)と(Mn,Ni,Co)O量γの比
率γ/(α+β)が4を越える場合には、静電容量の温
度変化率が大きくなり、125℃での絶縁抵抗が低く、
平均寿命が500時間より短くなるからである。
【0052】試料番号4,5のように、チタン酸バリウ
ムのモル比mが1.000以下の場合には、還元性雰囲
気で焼成したとき、半導体化したり、あるいは絶縁抵抗
が低く、平均寿命時間が500時間よりも短くなるから
である。試料番号26のように、モル比mが1.035
を超える場合には、焼結性が極端に悪くなるからであ
る。
【0053】試料番号6のように、MgO量が0.5モ
ル未満の場合には、絶縁抵抗が低下し、平均寿命時間が
500時間よりも短くなり、静電容量の温度変化率がJ
IS規格が規定するB特性を満足するものの、EIA規
格が規定するX7R特性を満足することができないから
である。試料番号27のようにMgO量が5.0モルを
超える場合には、焼結温度が高くなり、誘電率が300
0より低く、平均寿命時間が短く、湿中負荷試験で不良
が発生するからである。
【0054】試料番号7のように、SiO2−TiO2
MO系の酸化物ガラスの量が0.2重量部未満の場合に
は、焼結不足となるからである。試料番号28のよう
に、SiO2−TiO2−MO系の酸化物ガラスの量が
3.0重量部を超える場合には、誘電率が3000を越
えないからである。
【0055】試料番号29のように、チタン酸バリウム
に不純物として含まれるアルカリ金属酸化物の量が0.
02重量部を越える場合には、誘電率の低下を生じるか
らである。
【0056】M23量αに対するRe23量βの比率
(β/α)値は特に規定しないが、静電容量の温度変化
率を規格の許容値から余裕をもたせるためには、β/α
≦1にすることが好ましい。
【0057】(実施例2)誘電体セラミック材料とし
て、表1のAのチタン酸バリウムを用いて、98.0
{BaO}1.010TiO2+0.8Y23+0.1Sm2
3+0.1Eu23+1.0(Mn0.7Ni0.1
0.3)(モル比)に対して、MgOが0.8モルにな
るように配合された原料を準備し、実施例1と同様の方
法で1200℃〜1500℃で加熱して作製した表4に
示す平均粒径1μm以下のSiO2−TiO2−MO系の
酸化物ガラスを添加して、実施例1と同様の方法で内部
電極と電気的に接続された銀からなる外部電極を形成し
た積層セラミックコンデンサを作製した。なお、作製し
た積層セラミックコンデンサの外形寸法などは、実施例
1と同様である。
【0058】
【表4】
【0059】そして、これらについて電気的特性を測定
した。静電容量(C)および誘電損失(tanδ)は、
自動ブリッジ式測定器を用いて周波数1kHz、1Vr
ms、温度25℃にて測定し、静電容量から誘電率
(ε)を算出した。次に、絶縁抵抗(R)を測定するた
めに、絶縁抵抗計を用い、16Vの直流電圧を2分間印
加して、25℃、125℃での絶縁抵抗(R)を測定
し、CR積を求めた。また、20kV/mmの電界での
絶縁抵抗(R)を測定するために、160Vの直流電圧
を2分間印加して、25℃、125℃での絶縁抵抗
(R)を測定し、CR積を求めた。
【0060】また、温度変化に対する静電容量の変化率
を測定した。なお、温度変化に対する静電容量の変化率
については、20℃での静電容量を基準とした−25℃
と85℃での変化率(ΔC/C20℃)と、25℃での
静電容量を基準とした−55℃と125℃での変化率
(ΔC/C25℃)および−55℃〜125℃の範囲内
で絶対値としてその変化率が最大である値(|ΔC/C
25℃|max)を示した。
【0061】また、高温負荷寿命試験として、各試料を
36個ずつ、温度150℃にて直流電圧を100V印加
して、その絶縁抵抗の経時変化を測定した。なお、高温
負荷寿命試験は,各試料の絶縁抵抗値(R)が106Ω
以下になったときの時間を寿命時間とし、その平均寿命
時間を示す。
【0062】さらに、湿中負荷試験として、各試料を7
2個ずつ、2気圧(相対湿度100%)、温度121℃
にて直流電流を16V印加した場合において、250時
間経過するまでに絶縁抵抗値(R)が106Ω以下にな
った試料の個数を示す。以上の結果を表5に示した。
【0063】
【表5】
【0064】表4、表5から明かなように、この発明の
SiO2−TiO2−MO系の酸化物ガラスを添加含有し
た誘電体セラミック層から構成される積層セラミックコ
ンデンサは誘電率が3000以上と高く、誘電損失は
2.5%以下で、温度に対する静電容量の変化率が、−
25℃〜85℃での範囲でJIS規格に規定されている
B特性規格および、−55℃と125℃での範囲内でE
IA規格に規定されているX7R特性規格を満足する。
しかも、20kV/mmと高電界強度での25℃、12
5℃における絶縁抵抗は、CR積で表したときに、それ
ぞれ2000MΩ・μF、500MΩ・μF以上と高い
値を示す。
【0065】また、平均寿命時間が500時間以上と長
く、湿中負荷試験において不良が発生しない。さらに、
焼成温度も1300℃以下と比較的低温で焼結可能であ
り、粒径についても1μm以下と小さい。
【0066】ここで、この発明の積層セラミックコンデ
ンサに用いる酸化物ガラスの組成限定理由について説明
する。SiO2−TiO2−MO系(ただし、MOは、B
aO,CaO,SrO,MgO,ZnO,MnOの中か
ら選ばれる少なくとも1種類以上の酸化物)の酸化物ガ
ラスは、図4に示す{SiO2,TiO2,MO}の三角
図としたときに、SiO2が85モル%、TiO2が1モ
ル%、MOが14モル%の組成を示す点Aと、SiO2
が35モル%、TiO2が51モル%、MOが14モル
%の組成を示す点Bと、SiO2が30モル%、TiO2
が20モル%、MOが50モル%の組成を示す点Cと、
SiO2が39モル%、TiO2が1モル%、MOが60
モル%の組成を示す点Dとの4点を結ぶ4本の直線で囲
まれた領域の内部または線上の範囲外にある試料番号4
2〜48については、焼結不足となるか、焼結しても湿
中負荷試験において不良が発生するからである。
【0067】試料番号40,41のようにSiO2−T
iO2−MO系からなる酸化物ガラスに、Al23、Z
rO2を含有させることで、16V印加(電界強度2k
V/mm)での絶縁抵抗が25℃、125℃でそれぞれ
7000MΩ・μF、3000MΩ・μF以上、160
V印加(電界強度20kV/mm)での絶縁抵抗が25
℃、125℃でそれぞれ3000MΩ・μF、1000
MΩ・μF以上の積層コンデンサが得られるものの、試
料番号46,47のようにAl23添加量として15重
量部を超える場合およびZrO2添加量として5重量部
を超える場合には、焼結性が極端に低下するからであ
る。
【0068】なお、上記実施例では、チタン酸バリウム
として、蓚酸法により作製した粉末を用いたが、これに
限定するものではなく、アルコキシド法あるいは水熱合
成法により作製されたチタン酸バリウム粉末を用いても
よい。これらの粉末を用いることにより、この実施例で
示した特性よりも向上することも有り得る。また、酸化
スカンジウム、酸化イットリウム、酸化サマリウム、酸
化ユーロピウム、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化ニ
ッケルおよび酸化マグネシウムなども、酸化物粉末を用
いたが、これに限定されるものではなく、この発明の範
囲の誘電体セラミック層を構成するように配合すれば、
アルコキシド、有機金属などの溶液を用いても、得られ
る特性を何等損なうものではない。
【0069】
【発明の効果】この発明の積層セラミックコンデンサ
は、還元性雰囲気中で焼成しても還元されず、半導体化
しない誘電体セラミック材料から構成されているので、
電極材料として卑金属であるニッケルまたはニッケル合
金を用いることができ、1300℃以下と比較的低温で
焼結可能であり、積層セラミックコンデンサのコストダ
ウンを図ることができる。
【0070】また、この誘電体セラミック材料を用いた
積層セラミックコンデンサでは、誘電率が3000以上
あり、かつ誘電率の温度変化が小さい。また、絶縁抵抗
が高く、高温下、高湿下での特性劣化のない優れた特性
を示す。したがって、誘電体セラミック層を薄層化して
も、定格電圧を下げる必要がない。
【0071】さらに、結晶粒径が1μm以下と小さいた
め、誘電体セラミック層を薄層化したときに、従来の積
層セラミックコンデンサに比較して層中に存在する結晶
粒の量を多くできる。このため、信頼性が高く、しかも
小型で大容量の積層セラミックコンデンサを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である積層セラミックコン
デンサの概略断面図である。
【図2】この発明の一実施例である内部電極を有する誘
電体セラミック層の概略平面図である。
【図3】この発明の一実施例であるセラミック積層体の
分解斜視図である。
【図4】SiO2−TiO2−MO系の酸化物ガラスの組
成範囲を示す{SiO2,TiO2,MO}の3成分組成
図である。
【符号の説明】
1 積層セラミックコンデンサ 2 誘電体セラミック層 2a 内部電極を有しない誘電体セラミック層 2b 内部電極を有する誘電体セラミック層 3 セラミック積層体 4 内部電極 5 外部電極 6 メッキ第1層 7 メッキ第2層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の誘電体セラミック層と、 それぞれの端縁が前記誘電体セラミック層の両端面に露
    出するように前記誘電体セラミック層間に形成された複
    数の内部電極と、 露出した前記内部電極に電気的に接続されるように設け
    られた外部電極とを含む積層セラミックコンデンサにお
    いて、 前記誘電体セラミック層が、 不純物として含まれるアルカリ金属酸化物の含有量が
    0.02重量%以下のチタン酸バリウムと、 酸化スカンジウム、酸化イットリウムの中から選ばれる
    少なくとも1種類以上と、 酸化サマリウム、酸化ユーロピウムの中から選ばれる少
    なくとも1種類以上と、 酸化マンガン、酸化コバルト、酸化ニッケルの中から選
    ばれる少なくとも1種類以上とからなり、 次の組成式、 (1−α−β−γ){BaO}m・TiO2+αM23
    βRe23+γ(Mn1-x-yNixCoy)O (ただし、M23は、Sc23,Y23の中から選ばれ
    る少なくとも1種類以上であり、Re23は、Sm
    23,Eu23の中から選ばれる少なくとも1種類以上
    であり、α,β,γ,m,x,yは、 0.0025≦α+β≦0.025 0<β≦0.0075 0.0025≦γ≦0.05 γ/(α+β)≦4 0≦x<1.0 0≦y<1.0 0≦x+y<1.0 1.000<m≦1.035) で表される主成分100モルに対して、 副成分として、酸化マグネシウムをMgOに換算して
    0.5〜5.0モル添加含有し、 さらに前記主成分および前記酸化マグネシウムの合計を
    100重量部として、SiO2−TiO2−MO系(ただ
    し、MOは、BaO,CaO,SrO,MgO,Zn
    O,MnOの中から選ばれる少なくとも1種類以上の酸
    化物)の酸化物ガラスを0.2〜3.0重量部含有した
    材料によって構成され、 前記内部電極はニッケルまたはニッケル合金によって構
    成されることを特徴とする積層セラミックコンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記SiO2−TiO2−MO系(ただ
    し、MOは、BaO,CaO,SrO,MgO,Zn
    O,MnOの中から選ばれる少なくとも1種類以上の酸
    化物)の酸化物ガラスが、{SiO2,TiO2,MO}
    の三角図(ただし、単位はモル%)としたときに、 A(85, 1,14) B(35,51,14) C(30,20,50) D(39, 1,60) の4点を結ぶ4本の直線で囲まれた領域の内部または線
    上にあり、 上記成分を100重量部として、Al23およびZrO
    2のうち少なくとも1種類を合計で15重量部以下(た
    だし、ZrO2は5重量部以下)を添加含有することを
    特徴とする請求項1に記載の積層セラミックコンデン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記外部電極は、導電性金属粉末、また
    はガラスフリットを添加した導電性金属粉末の焼結層に
    よって構成されていることを特徴とする請求項1または
    請求項2のいずれかに記載の積層セラミックコンデン
    サ。
  4. 【請求項4】 前記外部電極は、導電性金属粉末、また
    はガラスフリットを添加した導電性金属粉末の焼結層か
    らなる第1層と、その上のメッキ層からなる第2層とか
    らなることを特徴とする請求項1または請求項2のいず
    れかに記載の積層セラミックコンデンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100406818B1 (ko) * 2000-10-24 2003-11-21 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 유전체 세라믹, 유전체 세라믹의 생산 공정 및 다층세라믹 커패시터
JP2006049806A (ja) * 2004-03-18 2006-02-16 Nec Tokin Corp 積層圧電セラミックス構造体及びその製造方法
CN109285698A (zh) * 2017-07-19 2019-01-29 太阳诱电株式会社 多层陶瓷电容器及其制造方法

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